JP2002083348A - 商品購入システム、装置、方法及び記憶媒体 - Google Patents

商品購入システム、装置、方法及び記憶媒体

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JP2002083348A
JP2002083348A JP2000273875A JP2000273875A JP2002083348A JP 2002083348 A JP2002083348 A JP 2002083348A JP 2000273875 A JP2000273875 A JP 2000273875A JP 2000273875 A JP2000273875 A JP 2000273875A JP 2002083348 A JP2002083348 A JP 2002083348A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電子マネーのような還流を無くす。 【解決手段】 発行機関30が、予めバリューの発行額
に基づいてベンダ40に入金を行なってベンダ40の商
品を購入可能なバリューを発行し、携帯端末10が、発
行機関30からバリューを購入して格納し、商品購入時
に、携帯電話10がバリューを自動販売機50に無線で
送信し、自動販売機50から商品を購入し、ポータルサ
イト20がバリューの購入額に相当する金銭の決済を決
済機関60により行なう。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、利用者が携帯端末
を利用してバリューを予め購入し、このバリューを用い
て商品を購入する商品購入システム、装置、方法及び記
憶媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、商品購入の一形態として、携帯端
末を利用したネットワーク経由による商品購入方式が知
られている。係る商品購入方式は、例えば利用者がクレ
ジット番号をネットワーク経由で通信会社に登録し、商
品購入時に携帯端末からネットワーク経由でクレジット
番号を通知して商品購入時の決済を行なうクレジット決
済が主流となっている。
【0003】また例えば、利用者がネットワーク経由で
発行機関から購入した電子マネーを携帯端末に蓄積して
おき、商品購入時に携帯端末内の電子マネーを店舗に支
払い、店舗がネットワーク経由で電子マネーを発行機関
に戻して決済(店舗への入金)を受ける電子マネー決済
も知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
ネットワーク経由による商品購入方式では、クレジット
決済の場合、利用者がクレジット番号をネットワーク経
由で通知する際に、クレジット番号の漏洩の可能性とい
った不安がある。
【0005】また、店舗では、必ずしも問題ではない
が、商品の販売から入金までの決済に期間がかかり、ク
レジットを利用するための手数料負担がかかっている。
【0006】また、電子マネーによる商品購入の場合、
店舗では、商品を販売したにも拘らず、支払われた電子
マネーを発行機関に戻さなければ入金されない還流とい
う問題がある。
【0007】本発明は上記実情を考慮してなされたもの
で、利用者側にとってクレジット番号の漏洩の不安が解
消し得る商品購入システム、装置、方法及び記憶媒体を
提供することを目的とする。
【0008】また、本発明の他の目的は、店舗側にとっ
て、商品の販売から入金までの決済の期間を短縮し得る
商品購入システム、装置、方法及び記憶媒体を提供する
ことにある。
【0009】さらに、本発明の他の目的は、店舗側にと
って、決済の手数料負担を削減し得る商品購入システ
ム、装置、方法及び記憶媒体を提供することにある。
【0010】また、本発明の他の目的は、電子マネーの
ような還流を無くし得る商品購入システム、装置、方法
及び記憶媒体を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】第1の発明は、無線通信
可能な携帯端末を利用して商品を購入するための商品購
入システムであって、前記商品を提供する商品提供手段
と、前記商品提供手段から提供される商品をバリューに
基づいて販売する商品販売手段と、前記商品販売手段の
商品を購入可能なバリューを発行し、このバリューの発
行額に基づいて前記商品提供手段に入金を行なう発行手
段と、前記携帯端末に設けられ、前記発行手段からバリ
ューを購入するバリュー購入手段と、前記バリューの購
入額に相当する金銭を前記発行手段に決済する決済手段
と、前記バリュー購入手段により購入されたバリューを
前記携帯端末に格納するバリュー格納手段と、前記バリ
ュー格納手段に格納されたバリューから商品を購入する
ための支払証データを作成し、支払証データとバリュー
とを前記商品販売手段に無線で送信し、前記商品販売手
段から商品を購入する商品購入手段と、を備えた商品購
入システムである。
【0012】このように、携帯端末の操作により商品を
購入できることに加え、クレジット決済ではないので、
利用者側にとってクレジット番号の漏洩の不安を解消す
ることができる。また、バリュー発行額に基づいて商品
提供手段に入金されるので、店舗側にとって、商品の販
売から入金までの決済の期間を短縮でき、さらに、店舗
側にとって、決済の手数料負担を削減することができ、
また、電子マネーのような還流を無くすことができる。
さらに、利用者にとっても、携帯端末で商品を購入でき
るので、金銭を携帯する必要が無くなり、便利である。
【0013】また、第1の発明の決済手段としては、前
記携帯端末の通信料を決済する際に、前記通信料に上乗
せして前記バリューの購入額を決済する通信料上乗せ決
済部と、前記通信の決済とは分離し、前記バリューを購
入した時点毎に前記バリューの購入額を決済する通信料
分離決済部とを備えてもよい。
【0014】ここで更に、前記バリューを購入する際
に、前記通信料上乗せ決済部又は前記通信料分離決済部
のいずれかを選択可能な決済選択手段を備えてもよい。
【0015】このように、利用者の都合に応じ、2通り
の決済を選択できるので、利用者にとっての利便性(使
い勝手)を向上させることができる。
【0016】第2の発明は、バリューを無線で送信して
商品を購入可能な携帯端末であって、前記バリューが格
納される耐タンパー性のメモリと、前記メモリ内のバリ
ューの残高を管理する残高管理手段とを備えている。
【0017】このように、メモリが耐タンパー性をもつ
ので、バリューを不正から保護することができる。
【0018】また、第2の発明において、商品の購入を
要求するための商品購入要求手段と、前記商品購入要求
手段による商品の購入要求に対し、必要な金額の支払い
を要求されたとき、前記必要な金額分の支払証データを
生成する支払証データ生成手段と、前記支払証データ生
成手段により生成された支払証データを無線で送信する
送信手段とを備えてもよい。これにより、バリューによ
る商品購入に好適な携帯端末を提供することができる。
【0019】第3の発明は、バリューを無線で送信して
商品を購入可能な携帯端末に搭載されるチップであっ
て、前記携帯端末からの商品の購入要求に対し、必要な
金額の支払いを要求されたとき、前記必要な金額分の支
払証データを生成する支払証データ生成手段を備えてい
る。従って、バリューによる商品購入に好適なチップを
提供することができる。
【0020】第4の発明は、携帯端末から無線で送信さ
れるバリューの残高以下の商品を販売する商品販売装置
であって、前記携帯端末から送信されたバリューの残高
に基づいて、商品の購入が可能か否かを確認する商品購
入確認手段と、前記商品購入確認手段により購入可能と
確認されたとき、前記商品の購入に必要な金額分の支払
証データを要求する支払要求手段と、前記携帯端末から
送信されたバリューと支払証データを検証する支払証検
証手段と、前記支払証検証手段により支払証が正しいと
判定されたとき、前記支払証を受領したことを前記携帯
端末に通知する受領通知手段とを備えている。従って、
バリューによる商品販売に好適な商品販売装置を提供す
ることができる。
【0021】また、第4の発明において、前記商品販売
装置本体は自動販売機であり、携帯端末から送信された
自動販売機指定情報が自己の自動販売機を指定すると
き、前記携帯端末との通信を接続する通信接続手段を備
えてもよい。
【0022】これにより、複数の自動販売機が並んでい
ても、所望の自動販売機を指定して商品を購入すること
ができる。
【0023】ここで更に、販売した商品に関する商品販
売ログが記憶されるメモリと、前記バリューを発行する
発行手段と商品を提供する商品提供会社とで各々所定の
情報のみを取得可能とするように前記商品販売ログを秘
匿する販売ログ秘匿手段とを備えてもよい。これによ
り、商品の好みに関する利用者の個人情報を保護するこ
とができる。
【0024】また更に、販売ログ秘匿手段により秘匿さ
れた商品販売ログを前記発行手段及び/又は前記商品提
供会社に送信する販売ログ送信手段を備えてもよい。こ
れにより、商品販売ログを容易且つ確実に集計すること
ができる。
【0025】第5の発明は、商品を購入可能なバリュー
を発行するためのバリュー発行装置であって、携帯端末
から送信されたバリュー購入要求が正当であるか否かを
確認する購入要求確認手段と、前記バリュー購入要求に
含まれる金額情報に基づいて、バリューを生成するバリ
ュー生成手段と、前記バリュー生成手段により生成した
バリューを前記携帯端末に送信する送信手段とを備えて
いる。従って、バリューによる商品購入に好適なバリュ
ー発行手段を提供することができる。
【0026】ここで、第5の発明の購入要求確認手段と
しては、予め登録された携帯端末のIDと、携帯端末が
通信するために必要な番号とを利用して前記確認を行な
う。従って、登録された携帯端末以外の不正な利用を阻
止することができる。
【0027】また、第1の発明は、装置、方法、又はそ
の機能を実現するためのプログラムを記憶したコンピュ
ータ読取り可能な記憶媒体のいずれとしても書き表すこ
とができる。同様に、第2〜第5の発明は、方法又はそ
の機能を実現するためのプログラムを記憶したコンピュ
ータ読取り可能な記憶媒体のいずれとしても書き表すこ
とができる。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、本発明の各実施形態につい
て図面を用いて説明する。 (第1の実施形態)本発明の第1の実施形態は、従来の
電子マネーのような還流を無くす観点から、バリューの
発行機関がバリュー発行前に予め商品のベンダにバリュ
ー発行代金を入金するプリペイド(前払い)方式を用い
ている。図1は本発明の第1の実施形態に係るモバイル
キャッシュシステムの構成を示す模式図である。このモ
バイルキャッシュシステムは、携帯電話10、ポータル
サイト20、発行機関30、ベンダ40、自動販売機5
0、決済機関60を備えている。なお、発行機関30と
ベンダ40とは同一の組織であってもよい。
【0029】ここで、携帯電話10は、通常の電話機能
及びインターネット接続機能に加え、バリュー購入機能
及び商品購入機能を有している。
【0030】具体的には図2に示すように、携帯電話1
0は、メモリ11、携帯端末処理部12、第1通信部1
3、バリュー購入要求生成部14、バリュー検証部1
5、第2通信部16、支払証生成部17、残高管理部1
8を備えている。
【0031】メモリ11は、ユーザ情報(電話番号、ユ
ーザID)、発行機関30の検証鍵(公開鍵)、バリ
ュー(value)、残高k、乱数(seed)、バリュー通
し番号(ser num)などを保持するものであり、耐タン
パー性を有し、利用者や第三者による改ざんやコピー等
の不正なアクセスから保護されている。但し、ベンダ4
0毎のバリュー残高などを携帯電話10の操作により画
面表示することは可能である。
【0032】なお、バリューは、商品を提供(製造及び
/又は販売)する1つのベンダ40毎あるいは各ベンダ
40の組毎に発行され、当該ベンダ40あるいは各ベン
ダ40の組に関して貨幣的価値をもつ電子データであ
る。また、バリューは、携帯端末購入時点で予め携帯端
末に格納されていてもよい。
【0033】携帯端末処理部12は、図示しないキー入
力部、画面表示部及び接続処理部などからなり、利用者
と携帯装置10本体内部との間の入出力インターフェー
スとして機能する。
【0034】第1通信部13は、携帯電話用の遠距離無
線の送受信回路であり、携帯装置10本体内部とポータ
ルサイト20との間の通信インターフェースとして機能
する。
【0035】バリュー購入要求生成部14は、携帯端末
処理部12の操作内容に基づいて、ベンダID、購入
金額(Prepay)、決済方法及びユーザIDからなるバ
リュー購入要求を生成する機能と、このバリュー購入要
求を第1通信部13を介して発行機関30へ送信する機
能をもっている。
【0036】バリュー検証部15は、発行機関30から
送信されたバリュー(value)、乱数(seed)、バリ
ュー通し番号(ser num)を第1通信部13から受ける
と、メモリ11内の発行機関30の署名検証鍵に基づい
て、バリューvalueの正当性を検証する機能と、正当
性が検証されたとき、バリューvalueをメモリ11に
格納した後、メモリ11内のバリュー残高をバリュー購
入金額分に設定する機能と、バリューvalue及びバリ
ュー残高の格納後、受領通知ackを第1通信部13によ
り発行機関30へ送信する機能と、発行機関30から送
信された完了通知を第1通信部13から受けると、バリ
ューの購入完了を示すメッセージを携帯端末処理部12
に表示させる機能とを持っている。
【0037】第2通信部16は、例えばBluetooth用や
赤外線通信用といった近距離無線の送受信回路であり、
携帯装置10本体内部と自動販売機50との間の通信イ
ンターフェースとして機能する。
【0038】支払証生成部17は、自動販売機50から
第2通信部16により支払額を受けると、バリュー残高
k及び支払額iに基づいてハッシュ関数により、支払証
slice(k−i)を生成する機能と、残高管理部18に
よるバリュー残高の減額の後、支払証slice(k−i)
及びバリューvalueを第2通信部16により自動販売
機50に送信する機能とをもっている。
【0039】残高管理部18は、支払証生成部17によ
る支払証生成の後、メモリ11内のバリュー残高を支払
額分だけ減額する機能をもっている。
【0040】なお、携帯電話10は携帯端末の一例であ
る。携帯端末としては、携帯電話に限らず、電子財布、
電子手帳、電子辞書又は携帯用パソコンなどをそれ自体
又は無線機器との接続により無線通信可能な機器であれ
ばよい。
【0041】ポータルサイト20は、例えば携帯電話会
社に運営されるサイトであり、携帯電話10の利用者登
録を行なう機能と、利用者登録に基づいて、携帯電話1
0から発行機関へのアクセスを制御する機能と、発行機
関30から受けるバリュー決済情報と利用者登録とに基
づいて、決済機関60に決済(利用者の口座から発行機
関の口座への口座振替)を依頼する機能とを持ってい
る。
【0042】但し、ポータルサイト20を省略し、携帯
電話10又は他種類の携帯端末と発行機関30とが直接
データを授受する構成としてもよい。この場合、ポータ
ルサイト20のもつ各機能は、発行機関30により実行
される。
【0043】発行機関30は、例えばサーバ装置であ
り、ベンダ40からのバリュー発行許可に基づき、ベン
ダ40の商品を購入可能なバリューを発行するものであ
って、図3に示すように、第1通信部31、バリュー購
入要求受付部32、バリュー生成部33、メモリ34及
びバリュー販売部35を備えている。
【0044】第1通信部31は、携帯電話用の遠距離無
線の送受信回路であり、発行機関30本体内部とポータ
ルサイト20や自動販売機50との間の通信インターフ
ェースとして機能する。
【0045】バリュー購入要求受付部32は、携帯電話
10からポータルサイト20及び第1通信部31を介し
てアクセスを受けると、バリュー購入用のメニューを第
1通信部31を介して携帯電話10向けにポータルサイ
ト20に送信する機能と、その後、第1通信部31によ
り受信したバリュー購入要求のうちのユーザIDを確
認する機能と、この確認の後、バリュー生成部33を起
動する機能をもっている。
【0046】バリュー生成部33は、バリュー購入要求
受付部32に起動されると、バリュー購入要求に基づい
て、乱数(seed)及びバリュー通し番号(ser num)を
生成する機能と、これらバリュー購入要求、乱数及びバ
リュー通し番号に基づいて、ハッシュ関数及びディジタ
ル署名などにより、ベンダIDと購入金額に相当する
バリュー(value)を生成する機能と、これらバリュ
ー(value)、乱数(seed)、バリュー通し番号(ser
num)を第1通信部31を介して携帯電話10向けにポ
ータルサイト20に送信する機能と、送信内容を再送用
に保持する機能とをもっている。
【0047】メモリ34は、バリュー生成部33からバ
リューの発行ログが書込まれるものである。
【0048】バリュー販売部35は、携帯電話10から
ポータルサイト20及び第1通信部31を介して受けた
受領通知ackの内容に基づいて、バリュー生成部33に
再送動作あるいは発行ログの書込動作をさせる機能と、
発行ログの書込動作をさせた後、ポータルサイト20及
びユーザに完了通知を第1通信部31により送信する機
能とをもっている。
【0049】ベンダ40は、自動販売機50を介して商
品を提供する業者の計算機であり、発行機関30からバ
リュー発行金額分の料金が支払われたとき、この発行金
額分のバリュー発行許可を発行機関30に与える機能
と、自動販売機50からの売上集計の後、集計結果を示
す支払情報を発行機関30に提供して新たなバリュー発
行料金の納入を促す機能と、自動販売機50が各商店に
設置されている場合、売上実績に応じて各商店に売上代
金を振り込むため、商店間決済情報(商店の決済口座番
号と振込額)を用いて決済機関60に口座振替え等の決
済を依頼する機能とをもっている。
【0050】自動販売機50は、ベンダ40の商品を販
売するための装置であり、図4に示すように、第2通信
部51、携帯端末認証部52、支払要求部53、支払証
検証部54、メモリ55、集計部56及び第1通信部5
7を備えている。
【0051】第2通信部51は、例えばBluetooth用や
赤外線通信用といった近距離無線の送受信回路であり、
自動販売機50本体内部と携帯電話10との間の通信イ
ンターフェースとして機能する。
【0052】携帯端末認証部52は、携帯電話10から
第2通信部51により携帯端末情報(ユーザID、電
話番号等)及び自動販売機番号を受信すると、この携帯
端末情報に基づいて、携帯端末情報の認証を行なう機能
と、認証結果が正常のとき、バリュー情報要求を第2通
信部51により携帯電話10に送信する機能と、携帯電
話10から全てのバリューとバリュー残高とを第2通信
部51により受けると、全てのバリューのうちの販売対
象のベンダのバリューを検証する機能と、検証結果が正
しければ、そのバリュー残高が足りているか否かを確認
する機能と、バリュー残高が足りているベンダ商品につ
いて、自動販売機50の商品選択ボタンを点灯させる機
能とをもっている。
【0053】支払要求部53は、押された商品選択ボタ
ンの示す商品の支払額(支払要求)を第2通信部51に
より携帯電話10に送信する機能をもっている。
【0054】支払証検証部54は、携帯電話10からバ
リューvalueと支払証slice(k−i)を第2通信部5
1により受けると、バリューvalueに基づいて、支払
証slice(k−i)を検証し、検証結果が正しいときに
は受領通知を第2通信部51により携帯電話10に送信
すると共に、商品販売ログをメモリ55に記録する機能
とをもっている。
【0055】メモリ55は、支払証検証部54により商
品販売ログ(ベンダID、商品ID、売上(支払額
i)、日時date、ユーザID、バリュー通し番号ser
num、購入時バリュー残高k、支払証slice(k−i))
あるいは商品販売ログ(支払証検証部54による検証結
果の誤りを示す異常値)が書込まれるものである。
【0056】集計部56は、定期的又は要求のあったと
き、メモリ55内の商品販売ログを暗号化して第1通信
部57によりベンダ40及び/又は発行機関30に送信
する機能をもっている。
【0057】第1通信部57は、携帯電話用の遠距離無
線の送受信回路であり、自動販売機50本体内部と、ベ
ンダ40及び/又は発行機関30との間の通信インター
フェースとして機能する。
【0058】但し、集計部56及び第1通信部57を省
略し、ベンダ40の作業員もしくは小売店が商品販売ロ
グ(メモリ55)を回収する構成としてもよい。
【0059】なお、自動販売機50は、商品販売の一例
であり、他の例としては、POS端末(端末機形電子式
金銭登録機)、切符販売機(切符データを携帯端末に送
信するもの)、ETC(electronic toll collection:
道路通行料自動徴収システム)などがある。
【0060】決済機関60は、例えば銀行等の金融機関
の計算機であり、ポータルサイト20又はベンダ40の
依頼により、利用者の決済口座番号に基づいて口座振替
えを行なう機能をもっている。
【0061】次に、以上のように構成されたモバイルキ
ャッシュシステムの動作を述べる。 (初期の契約)発行機関30は、ベンダ40からバリュ
ーの発行に対して契約を行なっておく。すなわち図5に
示すように、発行機関30は、バリュー発行金額分の料
金をベンダ40へ支払い(ST1)、ベンダ40から発
行金額分のバリュー発行許可を受けておく(ST2)。
これにより、発行機関30により発行されるバリューの
上限額が設定される。次に、利用者は、携帯電話10を
利用可能とするため、携帯電話会社のポータルサイト2
0に利用者登録をすると共に(ST3)、携帯電話番号
の割当てを受ける。ここで、利用者登録は、携帯電話の
基本料金及び通話料金を支払うための決済口座番号など
の通常の契約情報の登録と、バリュー利用サービスの申
込みの登録とを含んでいる。ポータルサイト20は、登
録した利用者の契約情報を発行機関30へ通知する(S
T4)。
【0062】(バリュー購入)利用者は、図6に関連要
素を示すように、携帯端末処理部12の操作により、発
行機関30のアクセス情報としてURL情報を携帯電話
10に入力し、このURL情報及びユーザ情報(携帯電
話番号及びユーザID)を第1通信部13を介してポ
ータルサイト20(省略可のため図示せず)に送信す
る。
【0063】ポータルサイト20は、このURL情報に
基づいて、発行機関30へアクセスする。但し、アクセ
スの前に、ポータルサイト20は、この携帯電話10が
契約済の携帯電話番号をもつか否かを検証し、検証結果
が正しければ、ユーザIDに基づいて、バリュー利用
サービスの申込みを登録済であるか否かを検証する。ま
た、申込みを登録済であれば、ポータルサイト20は、
発行機関30にアクセスする。
【0064】一方、申込みを未登録であれば、ポータル
サイト20は、発行機関30へのアクセスを拒否する
が、システム運営の都合上、バリュー利用サービスの申
込みの登録を促すメッセージを携帯電話10に返信して
もよい。なお、記載の簡潔化のため、以下の動作中で
は、ポータルサイト20が重要な動作をしない限り、発
行機関30と携帯電話10との間でポータルサイト20
を介する旨の描写を省略する。
【0065】発行機関30は、第1通信部31を介して
バリュー購入要求受付部32がアクセスを受けると、こ
のバリュー購入要求受付部32がバリュー購入用のメニ
ューを第1通信部31を介して携帯電話10向けに送信
する。
【0066】携帯電話10は、このメニューを第1通信
部13により受信して携帯端末処理部12により表示す
る。ここで、表示されたメニューは、購入するバリュー
のベンダを選択するためのベンダ選択欄、各ベンダのバ
リュー購入金額を記入するためのバリュー購入金額欄、
及びバリューの決済方法を選択するための決済方法選択
欄を備えている。バリューの決済方法としては、利用者
の通話料金に上乗せして支払う方法と、バリュー購入毎
に決済する方法とが選択可能となっている。
【0067】利用者は、携帯端末処理部12の操作によ
り、メニューにて、購入するバリューのベンダ(I
)40を選択し、各ベンダ40のバリューを購入す
る金額(Prepay)を記入し、バリューの決済方法を選択
し、それらの送信操作を行なう。
【0068】これにより図7に示すように、携帯電話1
0においては、携帯端末処理部12の操作内容に基づい
て、バリュー購入要求生成部14がベンダID、購入
金額(Prepay)、決済方法及びユーザIDからなるバ
リュー購入要求を生成すると共に、このバリュー購入要
求を第1通信部13を介して発行機関30へ送信する
(ST11)。
【0069】発行機関30では、バリュー購入要求を第
1通信部31により受信すると、バリュー購入要求受付
部32がユーザIDを確認した後、このバリュー購入
要求に基づいて、バリュー生成部33がベンダID
購入金額に相当するバリューを生成する。
【0070】具体的には、バリュー生成部33は、送信
されたユーザID、ベンダID及び購入金額(Prep
ay)に対し、乱数(seed)及びバリュー通し番号(ser
num)を生成し、次のようにハッシュ値slice(n)を算
出する。
【0071】slice(n)=h(ID||ID||see
d ||ser num ||Prepay) なお、M||Nは、データMとデータNの連接を意味し、
(x)は、データxをハッシュ関数にn回通すこと
を意味する。ハッシュ関数は、例えばSHA−1又はM
D5などが使用される。
【0072】次に、バリュー生成部33は、このハッシ
ュ値slice(n)に基づいてディジタル署名を行い、次
のようにバリューvalueを生成する。
【0073】Value=SIG[ID ||Prepay ||s
lice(n)||ser num] ここで、SIG[Y]は、xの署名鍵によりデータY
に対してディジタル署名を生成することを意味する。
【0074】その後、発行機関30は、これらバリュー
(value)、乱数(seed)、バリュー通し番号(ser n
um)を第1通信部31を介して利用者の携帯電話10へ
送信する(ST12)。
【0075】携帯電話10は、これらバリュー(value
)等のデータを受けると、バリュー検証部15がメモ
リ11内の発行機関30の署名検証鍵に基づいて、バリ
ューvalueが発行機関30で生成されたか否か及びデ
ータの完全性といった正当性を検証する。なお、検証結
果verifyは、例えば正しければ真値true(=1)とな
り、誤りであれば偽値false(=0)となる。
【0076】検証結果が正しければ、バリュー検証部1
5は、バリューvalueをメモリ11に格納した後、メ
モリ11内のバリュー残高をバリュー購入金額分に設定
する。
【0077】バリューvalueの格納及びバリュー残高
の設定後、バリュー検証部15は、バリューvalue
受領した旨を示す受領通知ackを生成し、発行機関30
へ送信する(ST13)。
【0078】ここで、受領通知ackは(verify ||ser nu
m||ID)からなり、“verify(検証結果)”には
“1(true)”又は“0(false)”が設定される。な
お、検証結果が誤りであれば、携帯電話10は、“veri
fy”に“0”を設定した受領通知ackをバリューvalue
と一緒に発行機関30へ送信し、バリューの再送を依頼
する。発行機関30は、この再送依頼により、バリュー
valueを再計算して送信し直す。
【0079】さて検証結果が正しければ、発行機関30
のバリュー販売部35は、バリューvalueの発行ログ
として、(バリュー通し番号ser num、ユーザID
ベンダID、購入金額Prepay、乱数seed、バリューva
lue)をメモリ34に記録する。
【0080】しかる後、バリュー販売部35は、ポータ
ルサイト20及び利用者に完了通知として、バリュー通
し番号(ser num)を第1通信部31を介して送信する
(ST14)。
【0081】携帯電話10のバリュー検証部15は、完
了通知を受けると、バリューの購入完了を示すメッセー
ジを表示する。これにより、バリューの購入処理が完了
する。
【0082】一方、ポータルサイト20は、この完了通
知を受けると、予め選択された決済方法に基づいて決済
を行う。例えば、ポータルサイト20は、適宜、発行機
関30からバリュー決済情報(利用者の決済口座番号と
バリュー購入金額)を受けると(ST15)、予め選択
された決済方法のタイミングに従い、このバリュー決済
情報を用いて決済機関60に口座振替え等の決済を依頼
する(ST16)。決済機関60は、口座振替え等によ
る決済完了後、バリュー決済通知をポータルサイト20
に送出する(ST17)。
【0083】これにより、バリュー購入に関する決済が
完了する。 (バリューを用いた商品購入)利用者は、携帯電話10
を待受けオン状態として自動販売機50の前に立ち、携
帯電話10と自動販売機50とで通信を行うためのボタ
ンを押す。これにより、利用者が商品を購入しようとす
る自動販売機50と携帯電話10とで認証を開始する。
この認証は、以下の手順により行なわれる。
【0084】すなわち図8に関連要素を示すように、利
用者は、携帯端末処理部12の操作として、自動販売機
50と通信を行うためのボタンを押した後、自動販売機
50に表示されている自動販売機番号を携帯電話10の
テンキーから入力する。
【0085】これにより、携帯電話10では、携帯端末
情報及び自動販売機番号がBluetooth等の第2通信部1
6により、自動販売機50に送信される。自動販売機5
0では、携帯端末情報及び自動販売機番号を第2通信部
51により受信すると、この自動販売機番号が自己の自
動販売機を指定するとき、携帯端末認証部52が携帯端
末情報の認証を行なう。
【0086】これにより、自動販売機番号で指定された
自動販売機50と携帯電話10とで1対1の通信が可能
となる。
【0087】なお、1台の自動販売機50に複数の携帯
電話10がアクセスしようとした場合、自動販売機50
は、最初にアクセスした携帯電話10との通信を確立で
きるが、2番目以降の携帯電話10には、一律に携帯電
話10の画面上に通信不可を示すメッセージを流すか、
あるいはその自動販売機50で販売する商品の広告を表
示させる。これにより、自動販売機50と携帯電話10
とで通信が可能か否かを区別し、利用者に通知すること
ができる。
【0088】また、複数台の自動販売機50が設置され
た場合でも、自動販売機番号を携帯電話10から入力す
るので、1対1の通信を可能とすることができる。
【0089】さて、指定された自動販売機50は、携帯
電話10と1対1の通信が可能になると、自己の自動販
売機ID及びバリュー情報要求を第2通信部51によ
り携帯電話10に送信する。
【0090】携帯電話10は、バリュー情報要求を自動
販売機50から受けると、図8及び図9に示すように、
携帯端末処理部12がメモリ11内の全てのバリューと
バリュー残高とを第2通信部16により自動販売機50
に送信する(ST21)。
【0091】自動販売機50の携帯端末認証部52は、
第2通信部51から全てのバリューとバリュー残高とを
受けると、受信した全てのバリューのうち、販売対象の
ベンダのバリューを検証し、検証結果が正しければ、そ
のバリュー残高が足りているか否かを確認する。また、
携帯端末認証部52は、バリュー残高が足りているベン
ダ商品について、自動販売機50の商品選択ボタンを点
灯させ、商品購入が可能になった旨を利用者に伝える。
【0092】利用者は、点灯した商品選択ボタンのう
ち、購入する商品を示す商品選択ボタンを押す(ST2
2)。
【0093】自動販売機50は、支払要求部53が、押
された商品選択ボタンの示す商品の支払額(支払要求)
を第2通信部51により携帯電話10に送信する(ST
23)。
【0094】携帯電話10は、第2通信部16により支
払額を受けると、支払証生成部17が、商品購入時のバ
リュー残高をkとし、支払額をiとして、次式のように
支払証slice(k−i)を生成する。
【0095】slice(k−i)=hk-i(ID||ID
||seed||ser num||Prepay) ここで、支払証slice(k−i)は、バリューのハッシ
ュ値の基礎データ(ID||ID||seed ||ser num |
|Prepay)に関し、残高kよりも支払額i分少ない回数
(k−i)のハッシュ関数hを施して得たデータであ
る。
【0096】その後、携帯電話10においては、残高管
理部18が購入商品のベンダ40のバリュー残高を支払
額分だけ減額した後、支払証生成部17が支払証slice
(k−i)及びバリューvalueを第2通信部16によ
り自動販売機50に送信する(ST24)。
【0097】自動販売機50は、第2通信部16により
バリューvalueと支払証slice(k−i)を携帯電話1
0から受けると、支払証検証部54が、ハッシュ値h
n-k+i(slice(k−i))を算出し、バリューvalue
における署名を取ったハッシュ値hn(ID||ID|
|seed||ser num||Prepay)と一致するか否かを比較す
る。
【0098】すなわち、支払証検証部54は、hn-k+i
(slice(k−i))=hn-k+i(hk -i(ID||ID
||seed ||ser num ||Prepay))と、バリューvalue
のハッシュ値hn(ID||ID||seed||ser num||Pr
epay)とを比較・検証する。
【0099】検証結果が正しい(一致)の場合、真値tr
ue(=1)を受領通知として携帯電話10へ返す(ST
25)。
【0100】検証結果が誤り(不一致)の場合、偽値fa
lse(=0)を携帯電話10へ返す。検証結果が誤りの
場合についての処理については、後述する。
【0101】支払証検証部54は、受領通知を携帯電話
10へ返信すると、商品販売ログ(ベンダID、商品
ID、売上(支払額i)、日時date、ユーザID、バ
リュー通し番号ser num、購入時バリュー残高k、支払
証slice(k−i))をメモリ55に記録する。
【0102】なお、ログの真正性を高めるため、自動販
売機50内でログに対し自動販売機50のディジタル署
名を付加しておくことが望ましい。
【0103】さて、検証結果が誤りの場合、支払証検証
部54は、支払証の生成に問題のある可能性があるた
め、商品販売ログに異常値として記録しておく。ベンダ
40の作業員、もしくは小売店が商品販売ログを回収
し、後日、発行機関30を通じてポータルサイトの間で
清算を行う。
【0104】商品購入後、バリュー残高(k−i)が商
品購入金額に達している場合は、引き続き商品選択ボタ
ンが点灯され、前述の商品購入手続きが繰り返される。
【0105】なお、利用者が商品購入後、商品購入を止
める場合、携帯電話10の通信ボタンを切るか、自動販
売機50に設置されている購入中止ボタンを押すこと
で、商品購入を中止できる。また、購入中止ボタンは、
従来の現金返却や釣銭返却のレバーで代用してもよい。
【0106】また図10に示すように、自動販売機50
内の商品販売ログは、集計部56及び第1通信部57に
より発行機関30やベンダ40に送られるが、全ての情
報が双方に送られる場合、個人の商品の趣向について情
報収集が可能となるため、個人情報の保護の面から好ま
しくない。
【0107】このため、自動販売機50の集計部56
は、商品販売ログに基づいて、発行機関30には(ベン
ダID、日時date、ユーザID、バリュー通し番号
ser num、購入時バリュー残高k、支払証slice(k−
i))を発行機関30の公開鍵で暗号化して第1通信部
57により送信し、ベンダ40には(ベンダID、商
品ID、売上(支払額i)、日時date)をベンダ40の
公開鍵で暗号化して第1通信部57により送信する(S
T26)。
【0108】このように、ユーザIDと商品IDとを
分離して集計するので、個人が何時、どの様な商品を何
処で購入したかを1箇所に集められず、個人情報を保護
できる。但し、これに限らず、個人情報の保護が何らか
の形で考慮されていれば、ベンダ40と発行機関30と
に同じデータ、あるいは全てのデータを送信してもよ
い。
【0109】次に、ベンダ40は、売上集計の後、集計
結果を示す支払情報を発行機関30に提供して新たなバ
リュー発行料金の納入を促す(ST27)。また、ベン
ダ40は、自動販売機50が各商店に設置されている場
合、売上実績に応じて各商店に売上代金を振り込むた
め、商店間決済情報(商店の決済口座番号と振込額)を
用いて決済機関60に口座振替え等の決済を依頼する
(ST28)。決済機関60は、決済完了後、決済通知
をベンダ40に送出する。
【0110】上述したように本実施形態によれば、発行
機関30が、予めバリューの発行額に基づいてベンダ4
0に入金を行なってベンダ40の商品を購入可能なバリ
ューを発行し、携帯端末10が、発行機関30からバリ
ューを購入して格納し、商品購入時に、携帯電話10が
バリューを自動販売機50に無線で送信し、自動販売機
50から商品を購入し、ポータルサイト20がバリュー
の購入額に相当する金銭の決済を決済機関60により行
なう。
【0111】このように、携帯端末の操作により商品を
購入できることに加え、クレジット決済ではないので、
利用者側にとってクレジット番号の漏洩の不安を解消す
ることができる。また、バリュー発行額に基づいて商品
提供手段に入金されるので、店舗側にとって、商品の販
売から入金までの決済の期間を短縮でき、さらに、店舗
側にとって、決済の手数料負担を削減することができ、
また、電子マネーのような還流を無くすことができる。
また、バリューを購入する際に、通信料上乗せ決済又は
通信料分離決済(即時決済)のいずれかを選択可能なの
で、利用者にとっての利便性を向上させることができ
る。
【0112】また、自動販売機50は、携帯端末10か
ら送信された自動販売機番号が自己を指定するとき、携
帯端末10との通信を接続する。これにより、利用者
は、複数の自動販売機50が並んでいても、所望の自動
販売機50を指定して商品を購入することができる。
【0113】また、バリューを発行する発行機関30
と、商品を提供するベンダ40とで各々所定の情報のみ
を取得可能とするように、商品販売ログを秘匿する。こ
れにより、商品の好みに関する利用者の個人情報を保護
することができる。
【0114】また、自動販売機50が商品販売ログを発
行機関30やベンダ40に送信する場合、商品販売ログ
を容易且つ確実に集計することができる。
【0115】なお、本実施形態は、バリューvalue
受領通知ack及び支払証slice(k−i)がバリュー通し
番号ser numを含むアルゴリズムについて説明したが、
これに限らず、前述したアルゴリズムからバリュー通し
番号ser numを省略しても実施可能である。
【0116】(第2の実施形態)次に、本発明の第2の
実施形態に係るモバイルキャッシュシステムについて説
明するが、前述した部分と同一部分はその記載を省略
し、ここでは異なる部分について主に述べる。なお、以
下の各実施形態も同様にして重複した説明を省略する。
本実施形態は、第1の実施形態の変形例であり、バリュ
ーの発行機関がバリュー発行後に商品のベンダにバリュ
ー発行代金を入金する後払い方式を用いる点が第1の実
施形態とは異なっている。
【0117】具体的には、発行機関30は、前述した各
機能のうちのステップST1〜ST2の機能に代えて、
ベンダ40からバリュー発行許可を受けずにバリューを
発行する機能を有し、且つ、ベンダ40からの請求に応
じてバリュー発行代金をベンダ40に支払う機能をもっ
ている。
【0118】ベンダ40は、前述した各機能のうちのス
テップST1〜ST2の機能に代えて、各自動販売機5
0から集計した商品販売ログに基づいて、発行機関30
が発行したバリュー発行代金を発行機関30に請求する
機能と、この請求に応じて発行機関30からバリュー発
行代金を受取る機能とをもっている。
【0119】以上のような構成としても、バリューの決
済時が異なる以外は、第1の実施形態と同様の効果を得
ることができる。なお、本実施形態は、発行機関30が
ベンダ40からバリュー発行許可を受けてバリューを発
行するが、ベンダ40への入金を商品販売ログに基づく
後払い方式に変形しても、同様の効果を得ることがで
き、さらに、ベンダがバリュー発行額の上限を管理する
ことができる。
【0120】(第3の実施形態)次に、本発明の第3の
実施形態に係るモバイルキャッシュシステムについて説
明する。本実施形態は、携帯電話が処理能力不足でディ
ジタル署名を生成しなかった第1の実施形態とは異な
り、携帯電話が十分な処理能力によりディジタル署名を
生成可能なモバイルキャッシュシステムについて述べ
る。
【0121】ここで、携帯電話10は、前述した機能に
加え、バリュー購入要求生成部14がディジタル署名を
施す機能を有し、バリュー検証部15がディジタル署名
の実行並びに検証する機能を有し、支払証生成部17が
ディジタル署名を検証する機能を備えている。なお、利
用者は、利用者登録時に携帯電話10毎にユニークな公
開鍵ペアをポータルサイト20に発行してもらう。
【0122】また、発行機関30は、前述した機能に加
え、バリュー販売部35が、ディジタル署名を検証する
機能をもっている。
【0123】また、自動販売機50は、前述した機能に
加え、支払証検証部54がディジタル署名を検証する機
能をもっている。
【0124】次に、以上のように構成されたモバイルキ
ャッシュシステムの動作について説明する。
【0125】(初期の契約)利用者登録時に携帯電話1
0に公開鍵ペアを発行する以外は前述同様であるので、
説明を省略する。 (バリュー購入)図11に示すように、前述同様に携帯
電話10が発行機関30にアクセスし、バリュー購入要
求生成部14がベンダID、購入金額(Prepay)、決
済方法及びユーザIDからなるバリュー購入要求を生
成すると共に、このバリュー購入要求を第1通信部13
を介して発行機関30へ送信したとする(ST31)。
なお、このステップST31は、前述したステップST
11と同じである。
【0126】発行機関30では、バリュー購入要求を第
1通信部31により受信すると、バリュー購入要求受付
部32がユーザIDを確認した後、生成したバリュー
通し番号(ser num)と受信したベンダIDとバリュ
ー購入額Prepayとのハッシュ値h(ser num ||ID |
|Prepay)を求め、このハッシュ値に自己の秘密鍵SK
で署名を施し、得られた署名データSIG[h(se
r num ||ID ||Prepay)]とバリュー通し番号ser n
umと発行機関30の公開鍵PKとを携帯電話10に送
信する(ST32)。
【0127】携帯電話10は、この署名データを受信す
ると、バリュー購入要求生成部14が発行機関30の公
開鍵PKでバリューの署名を検証する。
【0128】検証結果が正しければ、携帯電話10は、
バリュー通し番号ser num、ベンダID、ユーザID
及びバリュー購入額Prepayからなるハッシュ値への署
名SIG[h(ser num||ID ||Prepay||ID||
verify)]を生成し、この署名を受領通知ackとして発
行機関30に送信する(ST33)。
【0129】発行機関30は、この署名を受信すると検
証を行ない、検証結果が正しければ、完了通知としてse
r numを携帯電話10に送信する(ST34)。
【0130】以下、前述した図7に示すように、発行機
関30は、バリューvalueを生成して前述したステッ
プST12を行なう。また、携帯電話10も前述同様
に、バリュー検証部15によりバリューを検証してメモ
リ11に格納し、また、バリュー残高をメモリ11に設
定する。
【0131】次に、バリュー検証部15は、バリューva
lueを受領した旨を示す受領通知ackをディジタル署名
により生成し、発行機関30へ送信する(ST13)。
【0132】但し、この受領通知ackは、h(ser num |
|ID ||Prepay ||ID ||verify)に署名を施して
得られた署名データSIGT[h(ser num ||ID ||
Prepay ||ID ||verify)]となっている。
【0133】一方、発行機関30では、送信された受領
通知ackについて、バリュー販売部35が、ユーザID
から署名検証に用いる利用者の公開鍵を検索し、検証
を行う。なお、利用者が多数であり、公開鍵の検索に時
間がかかることが予想される場合、携帯電話からackを
送信する際に、一緒に利用者の公開鍵を送信してもよ
い。但し、この場合には、携帯電話の公開鍵は、発行機
関又は第三者による署名が付けられた公開鍵証明書であ
ることが望ましい。
【0134】検証の結果、受領通知ackが正しければ、
バリュー販売部35は、前述同様に、ポータルサイト2
0及び利用者に完了通知としてバリュー通し番号(ser
num)を第1通信部31を介して送信する(ST1
4)。
【0135】以下、前述した通り、携帯電話10でのメ
ッセージ表示や、ポータルサイト20等での決済処理が
行なわれ、バリューの購入処理や決済処理が完了する。
【0136】(商品の購入)いま前述した通り、利用者
が自動販売機番号を入力し、自動販売機番号で指定され
た自動販売機50と携帯電話10とで1対1の通信が可
能となったとする。また同様に、携帯電話10内のバリ
ュー残高で購入可能な商品に対し、自動販売機50の商
品選択ボタンが点灯され、図9に示すように、利用者に
より、いずれかの商品選択ボタンが押されたとする(S
T22)。
【0137】自動販売機50は、支払要求部53が、押
された商品選択ボタンの示す商品の支払額(fee)を第
2通信部51により携帯電話10に送信する(ST2
3)。
【0138】携帯電話10は、第2通信部16により支
払額(fee)を受けると、支払証生成部17が、商品購
入時のバリュー残高をbalanceとして、携帯電話10の
秘密鍵により署名を行ない、署名データとして支払証S
IGT(ID||ID||sernum ||fee ||balance ||Pr
epay)を生成する。なお、Prepay=fee+ba1anceであ
る。
【0139】携帯電話10においては、残高管理部18
が購入商品のベンダ40のバリュー残高を支払額分だけ
減額した後、支払証生成部17が支払証、バリューvalu
e 及び携帯電話10の公開鍵PKTを第2通信部16
により自動販売機50に送信する(ST24)。この
場合、公開鍵PKTの正当性を検証できる様に、発行機
関30もしくは第三者による公開鍵証明書にて公開鍵P
Tを送信することが好ましい。
【0140】自動販売機50は、第2通信部16によ
り、支払証、バリューvalue、及び公開鍵PKTを携帯
電話10から受けると、支払証検証部54が、この公開
鍵PKTを用いて支払証を検証し、バリュー購入額、バ
リュー残高、支払額に問題がないか検証する。
【0141】検証結果が正しい(一致)の場合、真値tr
ue(=1)を受領通知として携帯電話10へ返す(ST
25)。
【0142】以下、前述した通りにモバイルキャッシュ
システムは動作する。
【0143】上述したように本実施形態によれば、第1
の実施形態の効果に加え、ディジタル署名を用いたの
で、バリューの偽造などに関するセキュリティ性を向上
させることができる。
【0144】尚、本発明における記憶媒体としては、磁
気ディスク、フロッピー(登録商標)ディスク、ハード
ディスク、光ディスク(CD−ROM、CD−R、DV
D等)、光磁気ディスク(MO等)、半導体メモリ等、
プログラムを記憶でき、かつコンピュータが読み取り可
能な記憶媒体であれば、その記憶形式は何れの形態であ
っても良い。
【0145】また、記憶媒体からコンピュータにインス
トールされたプログラムの指示に基づきコンピュータ上
で稼働しているOS(オペレーティングシステム)や、
データベース管理ソフト、ネットワークソフト等のMW
(ミドルウェア)等が本実施形態を実現するための各処
理の一部を実行しても良い。
【0146】さらに、本発明における記憶媒体は、コン
ピュータと独立した媒体に限らず、LANやインターネ
ット等により伝送されたプログラムをダウンロードして
記憶または一時記憶した記憶媒体も含まれる。
【0147】また、記憶媒体は1つに限らず、複数の媒
体から本実施形態における処理が実行される場合も本発
明における記憶媒体に含まれ、媒体構成は何れの構成で
あっても良い。
【0148】尚、本発明におけるコンピュータは、記憶
媒体に記憶されたプログラムに基づき、本実施形態にお
ける各処理を実行するものであって、パソコン等の1つ
からなる装置、複数の装置がネットワーク接続されたシ
ステム等の何れの構成であっても良い。
【0149】また、本発明におけるコンピュータとは、
パソコンに限らず、情報処理機器に含まれる演算処理装
置、マイコン等も含み、プログラムによって本発明の機
能を実現することが可能な機器、装置を総称している。
【0150】なお、本願発明は、上記各実施形態に限定
されるものでなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない
範囲で種々に変形することが可能である。また、各実施
形態は可能な限り適宜組み合わせて実施してもよく、そ
の場合、組み合わされた効果が得られる。さらに、上記
各実施形態には種々の段階の発明が含まれており、開示
される複数の構成用件における適宜な組合せにより種々
の発明が抽出され得る。例えば実施形態に示される全構
成要件から幾つかの構成要件が省略されることで発明が
抽出された場合には、その抽出された発明を実施する場
合には省略部分が周知慣用技術で適宜補われるものであ
る。
【0151】その他、本発明はその要旨を逸脱しない範
囲で種々変形して実施できる。
【0152】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、携
帯端末の操作により商品を購入できることに加え、クレ
ジット決済ではないので、利用者側にとってクレジット
番号の漏洩の不安を解消することができる。また、バリ
ュー発行額に基づいて商品提供手段に入金されるので、
店舗側にとって、商品の販売から入金までの決済の期間
を短縮でき、さらに、店舗側にとって、決済の手数料負
担を削減することができ、また、電子マネーのような還
流を無くすことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係るモバイルキャッ
シュシステムの構成を示す模式図
【図2】同実施形態における携帯電話の構成を示す模式
【図3】同実施形態における発行機関の構成を示す模式
【図4】同実施形態における自動販売機の構成を示す模
式図
【図5】同実施形態における初期契約からバリュー決済
までの動作を説明するための模式図
【図6】同実施形態におけるバリュー購入動作を説明す
るための模式図
【図7】同実施形態におけるバリュー購入動作を説明す
るためのシーケンス図
【図8】同実施形態における商品購入動作を説明するた
めの模式図
【図9】同実施形態における商品購入動作を説明するた
めのシーケンス図
【図10】同実施形態における商品販売ログの集計を示
す模式図
【図11】本発明の第3の実施形態における携帯電話と
発行機関との間の認証動作を説明するためのシーケンス
【符号の説明】
10…携帯電話 11,34,55…メモリ 12…携帯端末処理部 13,31,57…第1通信部 14…バリュー購入要求生成部 15…バリュー検証部 16,51…第2通信部 17…支払証生成部 18…残高管理部 20…ポータルサイト 30…発行機関 32…バリュー購入要求受付部 33…バリュー生成部 35…バリュー販売部 40…ベンダ 50…自動販売機 52…携帯端末認証部 53…支払要求部 54…支払証検証部 56…集計部 60…決済機関
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G07F 7/02 G07F 7/08 L Z (72)発明者 才所 敏明 東京都府中市東芝町1番地 株式会社東芝 府中事業所内 Fターム(参考) 3E044 AA01 BA10 DA05 DC01 DE01 DE02 5B049 BB46 CC36 GG06 5B055 CB00

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 無線通信可能な携帯端末を利用して商品
    を購入するための商品購入システムであって、 前記商品を提供する商品提供手段と、 前記商品提供手段から提供される商品をバリューに基づ
    いて販売する商品販売手段と、 前記商品販売手段の商品を購入可能なバリューを発行
    し、このバリューの発行額に基づいて前記商品提供手段
    に入金を行なう発行手段と、 前記携帯端末に設けられ、前記発行手段からバリューを
    購入するバリュー購入手段と、 前記バリューの購入額に相当する金銭を前記発行手段に
    決済する決済手段と、 前記バリュー購入手段により購入されたバリューを前記
    携帯端末に格納するバリュー格納手段と、 前記バリュー格納手段に格納されたバリューを前記商品
    販売手段に無線で送信し、前記商品販売手段から商品を
    購入する商品購入手段と、 を備えたことを特徴とする商品購入システム。
  2. 【請求項2】 バリューを無線で送信して商品を購入可
    能な携帯端末であって、 前記バリューが格納される耐タンパー性のメモリと、 前記メモリ内のバリューの残高を管理する残高管理手段
    と、 を備えたことを特徴とする携帯端末。
  3. 【請求項3】 バリューを無線で送信して商品を購入可
    能な携帯端末に搭載されるチップであって、 前記携帯端末からの商品の購入要求に対し、必要な金額
    の支払いを要求されたとき、前記必要な金額分の支払証
    データを生成する支払証データ生成手段を備えたことを
    特徴とするチップ。
  4. 【請求項4】 携帯端末から無線で送信されるバリュー
    の残高以下の商品を販売する商品販売装置であって、 前記携帯端末から送信されたバリューの残高に基づい
    て、商品の購入が可能か否かを確認する商品購入確認手
    段と、 前記商品購入確認手段により購入可能と確認されたと
    き、前記商品の購入に必要な金額分の支払証データを要
    求する支払要求手段と、 前記携帯端末から送信された支払証データを検証する支
    払証検証手段と、 前記支払証検証手段により支払証が正しいと判定された
    とき、前記支払証を受領したことを前記携帯端末に通知
    する受領通知手段と、 を備えたことを特徴とする商品販売装置。
  5. 【請求項5】 商品を購入可能なバリューを発行するた
    めのバリュー発行装置であって、 携帯端末から送信されたバリュー購入要求が正当である
    か否かを確認する購入要求確認手段と、 前記バリュー購入要求に含まれる金額情報に基づいて、
    バリューを生成するバリュー生成手段と、 前記バリュー生成手段により生成したバリューを前記携
    帯端末に送信する送信手段と、 を備えたことを特徴とするバリュー発行装置。
  6. 【請求項6】 バリューを無線で送信して商品を購入可
    能な携帯端末に使用される商品購入方法であって、 商品の購入を要求するための商品購入要求ステップと、 前記商品購入要求ステップによる商品の購入要求に対
    し、必要な金額の支払いを要求されたとき、前記必要な
    金額分の支払証データを生成する支払証データ生成ステ
    ップと、 前記支払証データ生成ステップにより生成された支払証
    データを無線で送信する送信ステップと、 を含んでいることを特徴とする商品購入方法。
  7. 【請求項7】 携帯端末から無線で送信されるバリュー
    の残高以下の商品を販売する商品販売装置に使用される
    商品販売方法であって、 前記携帯端末から送信されたバリューの残高に基づい
    て、商品の購入が可能か否かを確認する商品購入確認ス
    テップと、 前記商品購入確認ステップにより購入可能と確認された
    とき、前記商品の購入に必要な金額分の支払証データを
    要求する支払要求ステップと、 前記携帯端末から送信された支払証データ及びバリュー
    を検証する支払証検証ステップと、 前記支払証検証ステップにより支払証が正しいと判定さ
    れたとき、前記支払証を受領したことを前記携帯端末に
    通知する受領通知ステップと、 を含んでいることを特徴とする商品販売方法。
  8. 【請求項8】 商品を購入可能なバリューを発行するた
    めのバリュー発行装置に使用されるバリュー発行方法で
    あって、 携帯端末から送信されたバリュー購入要求が正当である
    か否かを確認する購入要求確認ステップと、 前記バリュー購入要求に含まれる金額情報に基づいて、
    バリューを生成するバリュー生成ステップと、 前記バリュー生成ステップにより生成したバリューを前
    記携帯端末に送信する送信ステップと、 を含んでいることを特徴とするバリュー発行方法。
  9. 【請求項9】 バリューを無線で送信して商品を購入可
    能な携帯端末に使用されるコンピュータ読取り可能な記
    憶媒体であって、 前記携帯端末のコンピュータに、 商品の購入を要求するための商品購入要求機能、 前記商品購入要求機能による商品の購入要求に対し、必
    要な金額の支払いを要求されたとき、前記必要な金額分
    の支払証データを生成する支払証データ生成機能、 前記支払証データ生成機能により生成された支払証デー
    タ及びバリューを無線で送信する送信機能、 を実現させるためのプログラムを記憶したコンピュータ
    読取り可能な記憶媒体。
  10. 【請求項10】 携帯端末から無線で送信されるバリュ
    ーの残高以下の商品を販売する商品販売装置に使用され
    るコンピュータ読取り可能な記憶媒体であって、 前記商品販売装置のコンピュータに、 前記携帯端末から送信されたバリューの残高に基づい
    て、商品の購入が可能か否かを確認する商品購入確認機
    能、 前記商品購入確認機能により購入可能と確認されたと
    き、前記商品の購入に必要な金額分の支払証データを要
    求する支払要求機能、 前記携帯端末から送信された支払証データを検証する支
    払証検証機能、 前記支払証検証機能により支払証が正しいと判定された
    とき、前記支払証を受領したことを前記携帯端末に通知
    する受領通知機能、 を実現させるためのプログラムを記憶したコンピュータ
    読取り可能な記憶媒体。
  11. 【請求項11】 商品を購入可能なバリューを発行する
    ためのバリュー発行装置に使用されるコンピュータ読取
    り可能な記憶媒体であって、 前記バリュー発行装置のコンピュータに、 携帯端末から送信されたバリュー購入要求が正当である
    か否かを確認する購入要求確認機能、 前記バリュー購入要求に含まれる金額情報に基づいて、
    バリューを生成するバリュー生成機能、 前記バリュー生成機能により生成したバリューを前記携
    帯端末に送信する送信機能、 を実現させるためのプログラムを記憶したコンピュータ
    読取り可能な記憶媒体。
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