JP2004164421A - 電子価値データ取引方法及び電子価値データ取引システム - Google Patents
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Abstract
【課題】データの第三者による改竄や不正コピーを防止し適正な課金処理を実現する。
【解決手段】携帯端末10は、第1格納部11により、電子価値データの授受が他のICカードとの間でのみ可能なICカード60Aに、返却する電子価値データと利用開始期日情報を含んだ利用データとを格納し、ICカード60Aでは、データ送信部12が電子価値データと利用データとを、端末20を介してサーバ30側のICカード60Cに送信する。ICカード60Cは、受信した電子価値データと利用データとをデータ記憶部32に格納する。サーバ30では、期間算出部33が利用開始期日情報と現在の期日からレンタル期間を算出すると、料金算出部34がレンタル期間から利用料金を算出し、返却額算出部35が事前に支払われた購入金額から利用料金を減じて返却額を算出する。そして、返却額情報送信部36が返却額情報を端末20へ送信する。
【選択図】 図2
【解決手段】携帯端末10は、第1格納部11により、電子価値データの授受が他のICカードとの間でのみ可能なICカード60Aに、返却する電子価値データと利用開始期日情報を含んだ利用データとを格納し、ICカード60Aでは、データ送信部12が電子価値データと利用データとを、端末20を介してサーバ30側のICカード60Cに送信する。ICカード60Cは、受信した電子価値データと利用データとをデータ記憶部32に格納する。サーバ30では、期間算出部33が利用開始期日情報と現在の期日からレンタル期間を算出すると、料金算出部34がレンタル期間から利用料金を算出し、返却額算出部35が事前に支払われた購入金額から利用料金を減じて返却額を算出する。そして、返却額情報送信部36が返却額情報を端末20へ送信する。
【選択図】 図2
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電子価値データの授受が他のICカードとの間でのみ可能とされたICカードを用いて、利用期間に応じて課金される電子価値データの返却時等に利用される電子価値データ取引方法、並びに、上記ICカードをセット可能とされた携帯端末及びサーバを含んで構成された電子価値データ取引システムに関する。なお、電子価値データとは、例えば、電子書籍、電子音楽等を意味する。
【0002】
【従来の技術】
最近では、インターネット上でキーワードを用いてユーザの嗜好に合った映画作品のタイトルを検索できるサービスや、通信媒体を介したレンタルサービスも提案されており、通信媒体を介した電子価値データ(音楽コンテンツや映像コンテンツ等)のレンタル方法としては、返却の手順を何らかの方法で電子システム化し、電子価値データの実利用期間を計算し、実利用期間に応じた利用料金を課金する等のさまざまな電子価値データ取引方法が提案されている(以下の特許文献1、2参照)。
【0003】
一方、従来のICカードを使った電子価値データの電子価値流通では、ICカード内に、カード毎に固有の識別情報(ID)や秘密鍵が記憶されており、これらを使ってICカード内の電子価値データが保護されている。また、秘密鍵を利用するプログラムもICカード内に記憶されており、秘密鍵はICカードの持ち主でも読み出すことはできず、ICカード内のプログラムのみが利用できる。その一方で、ICカードに汎用性を持たせるため、ICカード内のプログラムは秘密鍵による認証や汎用的な暗号化を実行できるだけの機能のみを有し、電子価値データ自体の読み込み及び書き込みはICカードリーダライタを接続したコンピュータ上のプログラムが行う構成となっている。
【0004】
【特許文献1】
特開2002−197379号公報
【0005】
【特許文献2】
特開2000−242699号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、コンピュータ上のプログラムは、第三者が解読して改変することが可能であるため、読み出された電子価値データをコンピュータ上で改竄したり、他のICカードへコピーしたり、といった不正行為が行われるおそれがあった。
【0007】
このため、前述した電子価値データの利用料金の課金において、電子価値データの第三者による改竄や不正コピーを防止可能なICカードを利用し、適正な課金処理を実現することが強く待望されていた。
【0008】
本発明は、上記課題を解決するために成されたものであり、電子価値データの第三者による改竄や不正コピーを防止可能なICカードを利用し、適正な課金処理を実現することができる電子価値データ取引方法及び電子価値データ取引システムを提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明に係る電子価値データ取引方法は、請求項1に記載したように、電子価値データの授受が他のICカードとの間でのみ可能とされたICカードを用いて、利用期間に応じて課金される電子価値データを携帯端末からサーバへ返却する際の電子価値データ取引方法であって、ICカードがセットされた携帯端末が、返却する電子価値データと当該電子価値データの利用開始期日情報を含んだ利用データとをICカードに格納する第1格納工程と、携帯端末にセットされたICカードが、取引中継端末にセットされたICカードを介して電子価値データと利用データとを、サーバにセットされたICカードに送信するデータ送信工程と、サーバにセットされたICカードが、電子価値データと利用データとを受信するデータ受信工程と、サーバが、ICカードから利用データを読み出し、当該利用データに含まれた利用開始期日情報と現在の期日とに基づいてレンタル期間を算出する期間算出工程と、サーバが、算出されたレンタル期間に基づいて利用料金を算出する料金算出工程とを有することを特徴とする。
【0010】
この電子価値データ取引方法は、利用期間に応じて課金される電子価値データを携帯端末からサーバへ返却する際に使用されるものであり、電子価値データの授受が他のICカードとの間でのみ可能とされたICカードを用いることを特徴とする。このため、電子価値データをICカード間で直接移動させることが可能となり、通信路の途中での第三者による改竄やコピーを防ぐことができる。
【0011】
このようなICカードがセットされた携帯端末が、第1格納工程にて、返却する電子価値データと当該電子価値データの利用開始期日情報を含んだ利用データとをICカードに格納すると、データ送信工程にて、携帯端末にセットされたICカードが、取引中継端末にセットされたICカードを介して電子価値データと利用データとを、サーバにセットされたICカードに送信する。そして、サーバにセットされたICカードが、データ受信工程にて、電子価値データと利用データとを受信する。これにより、携帯端末からサーバへの電子価値データの移動が完了し、前述したように、電子価値データをICカード間で直接移動させることで、第三者による改竄やコピーを防ぐことができる。さらに、サーバは、期間算出工程にて、ICカードから利用データを読み出し当該利用データに含まれた利用開始期日情報と現在の期日とに基づいてレンタル期間を算出し、料金算出工程にて、算出されたレンタル期間に基づいて利用料金を算出する。
【0012】
これにより、電子価値データの第三者による改竄や不正コピーを防止しながら、サーバにおいて、携帯端末からの利用開始期日情報と現在の期日とに基づいてレンタル期間を算出し当該レンタル期間に基づいて適正な利用料金を算出することができ、適正な課金処理を実現することができる。
【0013】
また、本発明に係る電子価値データ取引方法では、請求項2に記載したように、携帯端末のユーザによって電子価値データの利用料として事前に支払われた所定の購入金額の情報が利用データに含まれており、算出された利用料金が購入金額よりも低い場合に、サーバが、購入金額から利用料金を減ずることで返却額を算出する返却額算出工程と、サーバが、算出された返却額情報を取引中継端末へ送信する返却額情報送信工程とをさらに有することを特徴とする。
【0014】
この場合、携帯端末のユーザによって電子価値データの利用料として事前に支払われた所定の購入金額の情報が利用データに含まれているため、サーバは、利用開始期日情報と同様に、購入金額の情報も利用データから得ることができる。そこで、利用料金が購入金額よりも低い場合には、サーバは、返却額算出工程にて購入金額から利用料金を減ずることで返却額を算出し、返却額情報送信工程にて、当該算出された返却額情報を取引中継端末へ送信する。これにより、取引中継端末から携帯端末のユーザに対し、返却額に相当する金額を払い戻すことが可能となる。
【0015】
さらに、本発明に係る電子価値データ取引方法は、請求項3に記載したように、電子価値データの授受が他のICカードとの間でのみ可能とされたICカードを用いて、電子価値データの買取を携帯端末からサーバへ要求する際の電子価値データ取引方法であって、ICカードがセットされた携帯端末が、買取要求する電子価値データと当該電子価値データの商品情報を含んだ商品データとをICカードに格納する第1格納工程と、携帯端末にセットされたICカードが、取引中継端末にセットされたICカードを介して電子価値データと商品データとを、サーバにセットされたICカードに送信するデータ送信工程と、サーバにセットされたICカードが、電子価値データと商品データとを受信するデータ受信工程と、サーバが、ICカードから商品データを読み出し、当該商品データに含まれた商品情報と、各種の電子価値データの価値判断のための情報が記憶されたデータベースとに基づいて、受信された電子価値データの買取金額を算出する買取金額算出工程と、サーバが、算出された買取金額情報を取引中継端末へ送信する買取金額情報送信工程とを有することを特徴とする。
【0016】
この電子価値データ取引方法は、電子価値データの買取を携帯端末からサーバへ要求する際に使用されるものであり、電子価値データの授受が他のICカードとの間でのみ可能とされたICカードを用いることを特徴とする。このため、請求項1と同様に、電子価値データをICカード間で直接移動させることが可能となり、通信路の途中での第三者による改竄やコピーを防ぐことができる。
【0017】
このようなICカードがセットされた携帯端末が、第1格納工程にて、買取要求する電子価値データと当該電子価値データの商品情報を含んだ商品データとをICカードに格納すると、携帯端末にセットされたICカードが、データ送信工程にて、取引中継端末にセットされたICカードを介して電子価値データと商品データとを、サーバにセットされたICカードに送信する。そして、サーバにセットされたICカードは、データ受信工程にて、電子価値データと商品データとを受信する。これにより、携帯端末からサーバへの電子価値データの移動が完了し、前述したように、電子価値データをICカード間で直接移動させることで、第三者による改竄やコピーを防ぐことができる。さらに、サーバは、買取金額算出工程にて、ICカードから商品データを読み出し、当該商品データに含まれた商品情報と各種の電子価値データの価値判断のための情報が記憶されたデータベースとに基づいて、受信された電子価値データの買取金額を算出し、買取金額情報送信工程にて、上記算出された買取金額情報を取引中継端末へ送信する。
【0018】
これにより、電子価値データの第三者による改竄や不正コピーを防止しながら、サーバにおいて、商品情報と上記データベースとに基づいて電子価値データの買取金額を算出し、算出された買取金額情報を取引中継端末へ送信することができる。これにより、取引中継端末から携帯端末のユーザに対し、上記買取金額に相当する金額を払い戻すことが可能となる。
【0019】
本発明は、上記のように電子価値データ取引方法の発明として記述できる他に、以下のように、電子価値データ取引システムの発明としても記述することができる。
【0020】
即ち、請求項4に記載したように、本発明に係る電子価値データ取引システムは、電子価値データの授受が他のICカードとの間でのみ可能とされたICカードをセット可能とされた携帯端末及びサーバ、並びに、携帯端末とサーバ間の通信を中継する取引中継端末を含んで構成され、利用期間に応じて課金される電子価値データを携帯端末からサーバへ返却する電子価値データ取引態様を有する電子価値データ取引システムであって、携帯端末が、返却する電子価値データと当該電子価値データの利用開始期日情報を含んだ利用データとを、セットされたICカードに格納する第1格納手段を備え、携帯端末にセットされたICカードが、取引中継端末にセットされたICカードを介して電子価値データと利用データとを、サーバにセットされたICカードに送信するデータ送信手段を備え、サーバにセットされたICカードが、電子価値データと利用データとを受信するデータ受信手段を備え、サーバが、ICカードから利用データを読み出し、当該利用データに含まれた利用開始期日情報と現在の期日とに基づいてレンタル期間を算出する期間算出手段と、算出されたレンタル期間に基づいて利用料金を算出する料金算出手段とを備えたことを特徴とする。
【0021】
また、請求項5に記載したように、本発明に係る電子価値データ取引システムでは、携帯端末のユーザによって電子価値データの利用料として事前に支払われた所定の購入金額の情報が利用データに含まれており、サーバが、算出された利用料金が購入金額よりも低い場合に、購入金額から利用料金を減ずることで返却額を算出する返却額算出手段と、算出された返却額情報を取引中継端末へ送信する返却額情報送信手段とをさらに備えたことを特徴とする。
【0022】
更に、請求項6に記載したように、本発明に係る電子価値データ取引システムは、電子価値データの授受が他のICカードとの間でのみ可能とされたICカードをセット可能とされた携帯端末及びサーバ、並びに、携帯端末とサーバ間の通信を中継する取引中継端末を含んで構成され、電子価値データの買取を携帯端末からサーバへ要求する電子価値データ取引態様を有する電子価値データ取引システムであって、携帯端末が、買取要求する電子価値データと当該電子価値データの商品情報を含んだ商品データとをICカードに格納する第1格納手段を備え、携帯端末にセットされたICカードが、取引中継端末にセットされたICカードを介して電子価値データと商品データとを、サーバにセットされたICカードに送信するデータ送信手段を備え、サーバにセットされたICカードが、電子価値データと商品データとを受信するデータ受信手段を備え、サーバが、各種の電子価値データの価値判断のための情報が記憶されたデータベースと、ICカードから商品データを読み出し、当該商品データに含まれた商品情報とデータベースとに基づいて、受信された電子価値データの買取金額を算出する買取金額算出手段と、算出された買取金額情報を取引中継端末へ送信する買取金額情報送信手段とを備えたことを特徴とする。
【0023】
【発明の実施の形態】
本発明に係る電子価値データ取引方法及びシステムの実施形態について説明する。
【0024】
[第1実施形態]
第1実施形態では、電子価値データの取引として、電子価値データのレンタル利用料金残額の払い戻しに関する実施形態を説明する。
【0025】
[システムの構成]
図1には、電子価値データ取引システム1の構成図を示す。同図に示すように、電子価値データ取引システム1は、1つ又は複数の携帯端末10と、電子価値データの販売を行う販売サーバ50と、電子価値データの発行を行う発行サーバ40と、電子価値データの取引におけるレンタル利用料金の残額の払い戻し等を管理する払い戻しサーバ30と、市街地に多数設置され電子価値データの取引のための携帯端末10と各サーバ間の通信を中継する取引中継端末であるマルチメディアキオスク端末20とを含んで構成されている。なお、携帯端末10は、例えば、携帯電話、PHS、PDA、ノート型のパーソナルコンピュータ等の何れにより構成してもよい。また、取引中継端末は、マルチメディアキオスク端末20に限らず、ICカードをセット可能とされ、携帯端末10と各サーバ間の通信を中継する機能を有し、現金の入出力が可能な端末であれば、いかなる端末であってもよく、例えば、POS端末、自動販売機、切符販売機や銀行等のATM等であっても良い。また、マルチメディアキオスク端末20は、ICカードをセット可能とされ、携帯端末10と各サーバ間の通信を中継する機能を有する端末であれば、いかなる端末であってもよい。また、特許請求の範囲に記載した「サーバ」は払い戻しサーバ30に相当する。
【0026】
販売サーバ50、発行サーバ40及びマルチメディアキオスク端末20の相互間は有線又は無線のネットワークで接続されており、また、払い戻しサーバ30とマルチメディアキオスク端末20の間も有線又は無線のネットワークで接続されている。さらに、携帯端末10は、移動体通信網を介して販売サーバ50と通信可能とされ、所定の近距離無線通信(ここでは例えば赤外線通信)によりマルチメディアキオスク端末20と通信可能とされている。即ち、携帯端末10のユーザが、マルチメディアキオスク端末20の所定位置に設けられたデータ入出力部21(図2参照)に対し携帯端末10を翳すことにより、携帯端末10からマルチメディアキオスク端末20へデータを送信することが可能とされている。
【0027】
また、携帯端末10、マルチメディアキオスク端末20、払い戻しサーバ30及び発行サーバ40については、それぞれ所定位置にICカード60A、60B、60C、60Dがセットされ、これらICカード60同士で電子価値データの送受信が行われる。即ち、外部から保護されたICカード60内のプログラム同士が直接認証し合い、電子価値データを送信元ICカードから送信先ICカードへ直接移動させる構成を採用している。これにより、通信路の途中での電子価値データの改竄やコピーを防止している。
【0028】
図2には、携帯端末10、マルチメディアキオスク端末20及び払い戻しサーバ30に関する本発明に係る構成要素の構成図を示す。同図に示すように、携帯端末10にセットされたICカード60Aは、返却する電子価値データと当該電子価値データの利用開始期日情報を含んだ利用データとを記憶するためのデータ記憶部13と、ICカード60Bを介して電子価値データと利用データとを払い戻しサーバ30側のICカード60Cに送信するデータ送信部12とを含んで構成されており、携帯端末10は、電子価値データと利用データとをICカード60Aのデータ記憶部13に格納する第1格納部11を含んで構成されている。マルチメディアキオスク端末20にセットされたICカード60Bは、電子価値データと利用データとを記憶するためのデータ記憶部22と、携帯端末10側のICカード60A及び払い戻しサーバ30側のICカード60Cの各々との間の電子価値データ送受信を中継するデータ入出力部21とを含んで構成されている。
【0029】
払い戻しサーバ30にセットされたICカード60Cは、電子価値データと利用データとを記憶するためのデータ記憶部32と、電子価値データと利用データとを受信してデータ記憶部32に格納するデータ受信部31とを含んで構成されており、払い戻しサーバ30は、ICカード60Cのデータ記憶部32から利用データを読み出し、当該利用データに含まれた利用開始期日情報と現在の期日とに基づいてレンタル期間を算出する期間算出部33と、算出されたレンタル期間に基づいて利用料金を算出する料金算出部34と、携帯端末10のユーザによって電子価値データの利用料として事前に支払われた所定の購入金額よりも利用料金が低い場合に、当該購入金額から利用料金を減ずることで返却額を算出する返却額算出部35と、算出された返却額情報をマルチメディアキオスク端末20へ送信する返却額情報送信部36とを含んで構成されている。
【0030】
[電子価値データの発行に関する動作]
ここで、電子価値データに対する払い戻し動作を説明する前に、電子価値データの発行に関する動作を概説する。かかる動作には、▲1▼マルチメディアキオスク端末20を介して電子価値データを現金で購入する態様(図3)、▲2▼マルチメディアキオスク端末20を介して電子価値データを電子マネーで購入する態様(図4)、▲3▼ネットワーク経由で電子価値データを購入する態様(図5)の3つの態様が考えられる。
【0031】
まず、▲1▼マルチメディアキオスク端末20を介して電子価値データを現金で購入する態様については、図3に示すように、S01において、携帯端末10は、セットされたICカード60AのICカード識別情報(ICカードID)及び商品識別情報(例えば商品コード)をマルチメディアキオスク端末20へ送信するとともに、携帯端末10のユーザがマルチメディアキオスク端末20に現金を投入する。なお、携帯端末10とマルチメディアキオスク端末20間の通信は、携帯端末10のユーザが、マルチメディアキオスク端末20の所定位置に設けられたデータ入出力部21(図2)に対し携帯端末10を翳すことにより、実行する。
【0032】
次に、S02、S04において、マルチメディアキオスク端末20は、受信したICカード60AのICカード識別情報(ICカードID)、商品識別情報(例えば商品コード)、及び当該商品識別情報に対応する商品の金額データを、販売サーバ50を介して発行サーバ40へ送信する。また、S03において、マルチメディアキオスク端末20は、投入された現金から商品の金額を減じて得られた残額分のおつりを所定の返却口へ返却する。
【0033】
発行サーバ40は、ICカード60AのICカード識別情報、商品識別情報及び金額データを受信すると、S05において、当該商品識別情報に対応する商品の金額が、受信した金額データに一致するかを照合する。ここで、一致すれば、取引が正常であると判断できるため、発行サーバ40は、S06において、電子価値データを発行しマルチメディアキオスク端末20へ送信する。具体的には、電子価値データの実データ(以下、単に「電子価値データ」という)が、当該電子価値データに関する利用データ(例えば、発行期日情報、商品識別情報、購入金額情報等)とともに、発行サーバ40側のICカード60Dからマルチメディアキオスク端末20側のICカード60Bへ転送される。なお、実際の電子価値データの流通においては、上記の電子価値データに関する利用データ(例えば、発行期日情報、商品識別情報、購入金額情報等)は、対応する電子価値データの中に埋め込まれており、電子価値データとその利用データは一体の電子データとして流通する。
【0034】
そして、S07において、上記電子価値データ及び利用データは、マルチメディアキオスク端末20側のICカード60Bから携帯端末10側のICカード60Aへ転送される。
【0035】
以上のようにして、携帯端末10のユーザは、携帯端末10側のICカード60Aに所望の電子価値データを取得するとともに、所定のおつりをマルチメディアキオスク端末20の返却口から得ることができる。
【0036】
次に、▲2▼マルチメディアキオスク端末20を介して電子価値データを電子マネーで購入する態様については、図4に示すように、S11において、携帯端末10は、セットされたICカード60AのICカード識別情報(ICカードID)、商品識別情報(例えば商品コード)及び電子マネーをマルチメディアキオスク端末20へ送信する。ここで、少なくとも電子マネーについては、ICカード60A、60B間の直接の通信により転送される。また、携帯端末10とマルチメディアキオスク端末20間の通信は、携帯端末10のユーザが、マルチメディアキオスク端末20の所定位置に設けられたデータ入出力部21(図2)に対し携帯端末10を翳すことにより、実行する。
【0037】
次に、S12において、マルチメディアキオスク端末20は、受信したICカード60AのICカード識別情報(ICカードID)及び商品識別情報(例えば商品コード)を販売サーバ50へ送信する。すると、販売サーバ50は、S13においてマルチメディアキオスク端末20に要求確認を送信した後、S14では、受信したICカード60AのICカード識別情報(ICカードID)及び商品識別情報(例えば商品コード)を発行サーバ40へ送信する。一方、要求確認を受信したマルチメディアキオスク端末20は、S15において、ICカード60AのICカード識別情報と電子マネーとを発行サーバ40へ転送する。
【0038】
S16において、発行サーバ40は、S14で受信したICカード識別情報とS15で受信したICカード識別情報とが一致することを確認するとともに、S15で受信した電子マネーの額がS14で受信した商品識別情報の商品の購入金額に一致することを確認する。ここで、前者のICカード識別情報が一致し且つ後者の金額同士が一致すれば、取引が正常であると判断できるため、発行サーバ40は、S17において、電子価値データを発行しマルチメディアキオスク端末20へ送信する。具体的には、電子価値データが、当該電子価値データに関する利用データ(例えば、発行期日情報、商品識別情報、購入金額情報等)とともに、発行サーバ40側のICカード60Dからマルチメディアキオスク端末20側のICカード60Bへ転送される。
【0039】
そして、S18において、上記電子価値データ及び利用データは、マルチメディアキオスク端末20側のICカード60Bから携帯端末10側のICカード60Aへ転送される。
【0040】
以上のようにして、携帯端末10のユーザは、電子マネーにより所望の電子価値データを購入し、携帯端末10側のICカード60Aに当該電子価値データを取得することができる。
【0041】
次に、▲3▼ネットワーク経由で電子価値データを購入する態様については、図5に示すように、S21において、携帯端末10のユーザがWebで商品を閲覧した後、所望の商品を選択する。そして、S22において、携帯端末10は、セットされたICカード60AのICカード識別情報(ICカードID)、商品識別情報(例えば商品コード)及び決裁はクレジットで行う旨の決裁情報を販売サーバ50へ送信する。
【0042】
次に、S23において、販売サーバ50は、受信したICカード60AのICカード識別情報(ICカードID)、商品識別情報(例えば商品コード)及び当該商品の金額データを発行サーバ40へ送信する。
【0043】
S24において、発行サーバ40は、受信した金額データが、受信した商品識別情報の商品の購入金額に一致することを確認する。ここで、これらの金額同士が一致すれば、取引が正常であると判断できるため、発行サーバ40は、S25において、電子価値データを発行し携帯端末10へ送信する。具体的には、電子価値データが、当該電子価値データに関する利用データ(例えば、発行期日情報、商品識別情報、購入金額情報等)とともに、発行サーバ40側のICカード60Dから携帯端末10側のICカード60Aへ直接転送される。
【0044】
以上のようにして、携帯端末10のユーザは、ネットワーク経由で所望の電子価値データを購入し、携帯端末10側のICカード60Aに当該電子価値データを取得することができる。
【0045】
[電子価値データに対する払い戻し動作]
次に、図6を用いて、レンタル利用された電子価値データに対する利用料金の払い戻し動作を説明する。
【0046】
携帯端末10では、図6に示すS31において、第1格納部11が、返却する電子価値データと、当該電子価値データの発行期日(利用開始期日)情報、商品識別情報、及び携帯端末10のユーザによって電子価値データの利用料として事前に支払われた購入金額情報を含んだ利用データとをICカード60Aのデータ記憶部13に格納すると、S32においてデータ送信部12が、電子価値データと利用データとをマルチメディアキオスク端末20に送信する。
【0047】
マルチメディアキオスク端末20では、S33において、ICカード60B内のデータ入出力部21が電子価値データと利用データとを受信しデータ記憶部22に格納する。格納完了後には、S34にて、データ入出力部21がデータ記憶部22から電子価値データと利用データとを読み出して、払い戻しサーバ30へ転送する。
【0048】
払い戻しサーバ30では、S35において、ICカード60C内のデータ受信部31が電子価値データと利用データとを受信しデータ記憶部32に格納する。格納完了後には、S36にて、期間算出部33が、データ記憶部32から利用データを参照し、当該利用データに含まれた利用開始期日情報と現在の期日との差分を求めることでレンタル期間を算出する。次のS37では、料金算出部34が、算出されたレンタル期間に基づいて利用料金を算出する。このとき、料金算出部34は、レンタル期間に対応付けて利用料金を規定した所定の料金テーブルを参照することで利用料金を算出してもよいし、所定の利用料金導出のための計算式にレンタル期間を代入することで利用料金を算出してもよい。
【0049】
そして、次のS38において、返却額算出部35が、事前に支払われた購入金額よりも利用料金が低い場合に、当該購入金額から利用料金を減ずることで返却額を算出すると、次のS39では、返却額情報送信部36が、算出された返却額情報をマルチメディアキオスク端末20へ送信する。
【0050】
この返却額情報は、S40においてマルチメディアキオスク端末20のICカード60Bに格納される。その後、S41においてマルチメディアキオスク端末20から携帯端末10のユーザに対し、返却額に相当する額の現金が払い戻される。なお、このとき、マルチメディアキオスク端末20のICカード60Bから携帯端末10のICカード60Aに対し、返却額に相当する額の電子マネーが払い戻されるように動作してもよい。これにより、携帯端末10のユーザは、レンタル利用された電子価値データに対する利用料金の払い戻しを行うことができる。
【0051】
以上の第1実施形態によれば、電子価値データの第三者による改竄や不正コピーを防止しながら、払い戻しサーバ30において、携帯端末10からの利用開始期日情報と現在の期日とに基づいてレンタル期間を算出し当該レンタル期間に基づいて利用料金を算出することで、適正な課金処理を実現することができる。また、利用料金が購入金額よりも低い場合には、払い戻しサーバ30において、購入金額から利用料金を減ずることで返却額を算出し、算出された返却額情報をマルチメディアキオスク端末20へ送信するため、マルチメディアキオスク端末20から携帯端末10のユーザに対し、返却額に相当する金額を払い戻すことが可能となる。
【0052】
[第2実施形態]
第2実施形態では、電子価値データの取引として、中古の電子価値データの買取に関する実施形態を説明する。
【0053】
即ち、本実施形態では、図1の電子価値データ取引システム1において、払い戻しサーバ30は、中古の電子価値データの買取金額の支払い等を管理する。
【0054】
図7には、携帯端末10、マルチメディアキオスク端末20及び払い戻しサーバ30に関する本発明に係る構成要素の構成図を示す。同図に示すように、携帯端末10にセットされたICカード60Aは、返却する電子価値データと当該電子価値データの商品情報を含んだ商品データとを記憶するためのデータ記憶部13と、ICカード60Bを介して電子価値データと商品データとを払い戻しサーバ30側のICカード60Cに送信するデータ送信部12とを含んで構成されており、携帯端末10は、電子価値データと商品データとをICカード60Aのデータ記憶部13に格納する第1格納部11を含んで構成されている。マルチメディアキオスク端末20にセットされたICカード60Bは、電子価値データと商品データとを記憶するためのデータ記憶部22と、携帯端末10側のICカード60A及び払い戻しサーバ30側のICカード60Cの各々との間の電子価値データ送受信を中継するデータ入出力部21とを含んで構成されている。
【0055】
払い戻しサーバ30にセットされたICカード60Cは、電子価値データと商品データとを記憶するためのデータ記憶部32と、電子価値データと商品データとを受信してデータ記憶部32に格納するデータ受信部31とを含んで構成されており、払い戻しサーバ30は、各種の電子価値データの価値判断のための情報が記憶された価値判断データベース37と、データ記憶部32から商品データを読み出し、当該商品データに含まれた商品情報と価値判断データベース37とに基づいて電子価値データの買取金額を算出する買取金額算出部38と、算出された買取金額情報をマルチメディアキオスク端末20へ送信する買取金額情報送信部39とを含んで構成されている。
【0056】
[電子価値データの買取に関する動作]
次に、図8を用いて、電子価値データの買取に関する動作を説明する。
【0057】
携帯端末10では、図8に示すS51において、第1格納部11が、買取対象となる中古の電子価値データと、当該電子価値データに関する発行期日情報、商品識別情報及び購入金額情報を含んだ商品データとをICカード60Aのデータ記憶部13に格納すると、S52においてデータ送信部12が、電子価値データ及び商品データをマルチメディアキオスク端末20に送信する。
【0058】
マルチメディアキオスク端末20では、S53において、ICカード60B内のデータ入出力部21が電子価値データと商品データとを受信しデータ記憶部22に格納する。格納完了後には、S54にて、データ入出力部21がデータ記憶部22から電子価値データ及び商品データを読み出して、払い戻しサーバ30へ転送する。
【0059】
払い戻しサーバ30では、S55において、ICカード60C内のデータ受信部31が電子価値データと商品データとを受信しデータ記憶部32に格納する。格納完了後には、S56にて、買取金額算出部38が、データ記憶部32及び価値判断データベース37を参照し、商品データに含まれた商品情報と各種電子価値データの価値判断のための情報とに基づいて電子価値データの買取金額を算出する。次のS57では、買取金額情報送信部39が、算出された買取金額情報をマルチメディアキオスク端末20へ送信する。
【0060】
この買取金額情報は、S58においてマルチメディアキオスク端末20のICカード60Bに格納される。その後、S59においてマルチメディアキオスク端末20から携帯端末10のユーザに対し、買取金額に相当する額の現金が支払われる。なお、このとき、マルチメディアキオスク端末20のICカード60Bから携帯端末10のICカード60Aに対し、買取金額に相当する額の電子マネーが払い戻されるように動作してもよい。これにより、携帯端末10のユーザは、中古の電子価値データを買い取らせて、その買取金額の支払いを受けることができる。
【0061】
以上の第2実施形態によれば、電子価値データの第三者による改竄や不正コピーを防止しながら、払い戻しサーバ30において、電子価値データの買取金額を算出し、算出された買取金額情報をマルチメディアキオスク端末20へ送信することができ、マルチメディアキオスク端末20から携帯端末10のユーザに対し、上記買取金額に相当する金額を払い戻すことが可能となる。
【0062】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、電子価値データの第三者による改竄や不正コピーを防止しながら、サーバにおいて、携帯端末からの利用開始期日情報と現在の期日とに基づいてレンタル期間を算出し当該レンタル期間に基づいて利用料金を算出することで、適正な課金処理を実現することができる。
【0063】
また、利用料金が購入金額よりも低い場合には、サーバにおいて、購入金額から利用料金を減ずることで返却額を算出し、算出された返却額情報を取引中継端末へ送信するため、取引中継端末から携帯端末のユーザに対し、返却額に相当する金額を払い戻すことが可能となる。
【0064】
更に、電子価値データの第三者による改竄や不正コピーを防止しながら、サーバにおいて、商品情報と上記データベースとに基づいて電子価値データの買取金額を算出し、算出された買取金額情報を取引中継端末へ送信することができ、取引中継端末から携帯端末のユーザに対し、上記買取金額に相当する金額を払い戻すことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】電子価値データ取引システムの構成図である。
【図2】第1実施形態における携帯端末、マルチメディアキオスク端末及び払い戻しサーバに関する機能ブロック図である。
【図3】携帯端末のユーザがマルチメディアキオスク端末を介して電子価値データを現金で購入する態様における電子価値データ発行動作のシーケンス図である。
【図4】携帯端末のユーザがマルチメディアキオスク端末を介して電子価値データを電子マネーで購入する態様における電子価値データ発行動作のシーケンス図である。
【図5】携帯端末のユーザがネットワーク経由で電子価値データを購入する態様における電子価値データ発行動作のシーケンス図である。
【図6】レンタル利用された電子価値データに対する利用料金の払い戻し動作のシーケンス図である。
【図7】第2実施形態における携帯端末、マルチメディアキオスク端末及び払い戻しサーバに関する機能ブロック図である。
【図8】電子価値データの買取に関する動作のシーケンス図である。
【符号の説明】
1…電子価値データ取引システム、10…携帯端末、11…第1格納部、12…データ送信部、13…データ記憶部、20…マルチメディアキオスク端末、21…データ入出力部、22…データ記憶部、30…払い戻しサーバ、31…データ受信部、32…データ記憶部、33…期間算出部、34…料金算出部、35…返却額算出部、36…返却額情報送信部、37…価値判断データベース、38…買取金額算出部、39…買取金額情報送信部、40…発行サーバ、50…販売サーバ、60A、60B、60C、60D…ICカード。
【発明の属する技術分野】
本発明は、電子価値データの授受が他のICカードとの間でのみ可能とされたICカードを用いて、利用期間に応じて課金される電子価値データの返却時等に利用される電子価値データ取引方法、並びに、上記ICカードをセット可能とされた携帯端末及びサーバを含んで構成された電子価値データ取引システムに関する。なお、電子価値データとは、例えば、電子書籍、電子音楽等を意味する。
【0002】
【従来の技術】
最近では、インターネット上でキーワードを用いてユーザの嗜好に合った映画作品のタイトルを検索できるサービスや、通信媒体を介したレンタルサービスも提案されており、通信媒体を介した電子価値データ(音楽コンテンツや映像コンテンツ等)のレンタル方法としては、返却の手順を何らかの方法で電子システム化し、電子価値データの実利用期間を計算し、実利用期間に応じた利用料金を課金する等のさまざまな電子価値データ取引方法が提案されている(以下の特許文献1、2参照)。
【0003】
一方、従来のICカードを使った電子価値データの電子価値流通では、ICカード内に、カード毎に固有の識別情報(ID)や秘密鍵が記憶されており、これらを使ってICカード内の電子価値データが保護されている。また、秘密鍵を利用するプログラムもICカード内に記憶されており、秘密鍵はICカードの持ち主でも読み出すことはできず、ICカード内のプログラムのみが利用できる。その一方で、ICカードに汎用性を持たせるため、ICカード内のプログラムは秘密鍵による認証や汎用的な暗号化を実行できるだけの機能のみを有し、電子価値データ自体の読み込み及び書き込みはICカードリーダライタを接続したコンピュータ上のプログラムが行う構成となっている。
【0004】
【特許文献1】
特開2002−197379号公報
【0005】
【特許文献2】
特開2000−242699号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、コンピュータ上のプログラムは、第三者が解読して改変することが可能であるため、読み出された電子価値データをコンピュータ上で改竄したり、他のICカードへコピーしたり、といった不正行為が行われるおそれがあった。
【0007】
このため、前述した電子価値データの利用料金の課金において、電子価値データの第三者による改竄や不正コピーを防止可能なICカードを利用し、適正な課金処理を実現することが強く待望されていた。
【0008】
本発明は、上記課題を解決するために成されたものであり、電子価値データの第三者による改竄や不正コピーを防止可能なICカードを利用し、適正な課金処理を実現することができる電子価値データ取引方法及び電子価値データ取引システムを提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明に係る電子価値データ取引方法は、請求項1に記載したように、電子価値データの授受が他のICカードとの間でのみ可能とされたICカードを用いて、利用期間に応じて課金される電子価値データを携帯端末からサーバへ返却する際の電子価値データ取引方法であって、ICカードがセットされた携帯端末が、返却する電子価値データと当該電子価値データの利用開始期日情報を含んだ利用データとをICカードに格納する第1格納工程と、携帯端末にセットされたICカードが、取引中継端末にセットされたICカードを介して電子価値データと利用データとを、サーバにセットされたICカードに送信するデータ送信工程と、サーバにセットされたICカードが、電子価値データと利用データとを受信するデータ受信工程と、サーバが、ICカードから利用データを読み出し、当該利用データに含まれた利用開始期日情報と現在の期日とに基づいてレンタル期間を算出する期間算出工程と、サーバが、算出されたレンタル期間に基づいて利用料金を算出する料金算出工程とを有することを特徴とする。
【0010】
この電子価値データ取引方法は、利用期間に応じて課金される電子価値データを携帯端末からサーバへ返却する際に使用されるものであり、電子価値データの授受が他のICカードとの間でのみ可能とされたICカードを用いることを特徴とする。このため、電子価値データをICカード間で直接移動させることが可能となり、通信路の途中での第三者による改竄やコピーを防ぐことができる。
【0011】
このようなICカードがセットされた携帯端末が、第1格納工程にて、返却する電子価値データと当該電子価値データの利用開始期日情報を含んだ利用データとをICカードに格納すると、データ送信工程にて、携帯端末にセットされたICカードが、取引中継端末にセットされたICカードを介して電子価値データと利用データとを、サーバにセットされたICカードに送信する。そして、サーバにセットされたICカードが、データ受信工程にて、電子価値データと利用データとを受信する。これにより、携帯端末からサーバへの電子価値データの移動が完了し、前述したように、電子価値データをICカード間で直接移動させることで、第三者による改竄やコピーを防ぐことができる。さらに、サーバは、期間算出工程にて、ICカードから利用データを読み出し当該利用データに含まれた利用開始期日情報と現在の期日とに基づいてレンタル期間を算出し、料金算出工程にて、算出されたレンタル期間に基づいて利用料金を算出する。
【0012】
これにより、電子価値データの第三者による改竄や不正コピーを防止しながら、サーバにおいて、携帯端末からの利用開始期日情報と現在の期日とに基づいてレンタル期間を算出し当該レンタル期間に基づいて適正な利用料金を算出することができ、適正な課金処理を実現することができる。
【0013】
また、本発明に係る電子価値データ取引方法では、請求項2に記載したように、携帯端末のユーザによって電子価値データの利用料として事前に支払われた所定の購入金額の情報が利用データに含まれており、算出された利用料金が購入金額よりも低い場合に、サーバが、購入金額から利用料金を減ずることで返却額を算出する返却額算出工程と、サーバが、算出された返却額情報を取引中継端末へ送信する返却額情報送信工程とをさらに有することを特徴とする。
【0014】
この場合、携帯端末のユーザによって電子価値データの利用料として事前に支払われた所定の購入金額の情報が利用データに含まれているため、サーバは、利用開始期日情報と同様に、購入金額の情報も利用データから得ることができる。そこで、利用料金が購入金額よりも低い場合には、サーバは、返却額算出工程にて購入金額から利用料金を減ずることで返却額を算出し、返却額情報送信工程にて、当該算出された返却額情報を取引中継端末へ送信する。これにより、取引中継端末から携帯端末のユーザに対し、返却額に相当する金額を払い戻すことが可能となる。
【0015】
さらに、本発明に係る電子価値データ取引方法は、請求項3に記載したように、電子価値データの授受が他のICカードとの間でのみ可能とされたICカードを用いて、電子価値データの買取を携帯端末からサーバへ要求する際の電子価値データ取引方法であって、ICカードがセットされた携帯端末が、買取要求する電子価値データと当該電子価値データの商品情報を含んだ商品データとをICカードに格納する第1格納工程と、携帯端末にセットされたICカードが、取引中継端末にセットされたICカードを介して電子価値データと商品データとを、サーバにセットされたICカードに送信するデータ送信工程と、サーバにセットされたICカードが、電子価値データと商品データとを受信するデータ受信工程と、サーバが、ICカードから商品データを読み出し、当該商品データに含まれた商品情報と、各種の電子価値データの価値判断のための情報が記憶されたデータベースとに基づいて、受信された電子価値データの買取金額を算出する買取金額算出工程と、サーバが、算出された買取金額情報を取引中継端末へ送信する買取金額情報送信工程とを有することを特徴とする。
【0016】
この電子価値データ取引方法は、電子価値データの買取を携帯端末からサーバへ要求する際に使用されるものであり、電子価値データの授受が他のICカードとの間でのみ可能とされたICカードを用いることを特徴とする。このため、請求項1と同様に、電子価値データをICカード間で直接移動させることが可能となり、通信路の途中での第三者による改竄やコピーを防ぐことができる。
【0017】
このようなICカードがセットされた携帯端末が、第1格納工程にて、買取要求する電子価値データと当該電子価値データの商品情報を含んだ商品データとをICカードに格納すると、携帯端末にセットされたICカードが、データ送信工程にて、取引中継端末にセットされたICカードを介して電子価値データと商品データとを、サーバにセットされたICカードに送信する。そして、サーバにセットされたICカードは、データ受信工程にて、電子価値データと商品データとを受信する。これにより、携帯端末からサーバへの電子価値データの移動が完了し、前述したように、電子価値データをICカード間で直接移動させることで、第三者による改竄やコピーを防ぐことができる。さらに、サーバは、買取金額算出工程にて、ICカードから商品データを読み出し、当該商品データに含まれた商品情報と各種の電子価値データの価値判断のための情報が記憶されたデータベースとに基づいて、受信された電子価値データの買取金額を算出し、買取金額情報送信工程にて、上記算出された買取金額情報を取引中継端末へ送信する。
【0018】
これにより、電子価値データの第三者による改竄や不正コピーを防止しながら、サーバにおいて、商品情報と上記データベースとに基づいて電子価値データの買取金額を算出し、算出された買取金額情報を取引中継端末へ送信することができる。これにより、取引中継端末から携帯端末のユーザに対し、上記買取金額に相当する金額を払い戻すことが可能となる。
【0019】
本発明は、上記のように電子価値データ取引方法の発明として記述できる他に、以下のように、電子価値データ取引システムの発明としても記述することができる。
【0020】
即ち、請求項4に記載したように、本発明に係る電子価値データ取引システムは、電子価値データの授受が他のICカードとの間でのみ可能とされたICカードをセット可能とされた携帯端末及びサーバ、並びに、携帯端末とサーバ間の通信を中継する取引中継端末を含んで構成され、利用期間に応じて課金される電子価値データを携帯端末からサーバへ返却する電子価値データ取引態様を有する電子価値データ取引システムであって、携帯端末が、返却する電子価値データと当該電子価値データの利用開始期日情報を含んだ利用データとを、セットされたICカードに格納する第1格納手段を備え、携帯端末にセットされたICカードが、取引中継端末にセットされたICカードを介して電子価値データと利用データとを、サーバにセットされたICカードに送信するデータ送信手段を備え、サーバにセットされたICカードが、電子価値データと利用データとを受信するデータ受信手段を備え、サーバが、ICカードから利用データを読み出し、当該利用データに含まれた利用開始期日情報と現在の期日とに基づいてレンタル期間を算出する期間算出手段と、算出されたレンタル期間に基づいて利用料金を算出する料金算出手段とを備えたことを特徴とする。
【0021】
また、請求項5に記載したように、本発明に係る電子価値データ取引システムでは、携帯端末のユーザによって電子価値データの利用料として事前に支払われた所定の購入金額の情報が利用データに含まれており、サーバが、算出された利用料金が購入金額よりも低い場合に、購入金額から利用料金を減ずることで返却額を算出する返却額算出手段と、算出された返却額情報を取引中継端末へ送信する返却額情報送信手段とをさらに備えたことを特徴とする。
【0022】
更に、請求項6に記載したように、本発明に係る電子価値データ取引システムは、電子価値データの授受が他のICカードとの間でのみ可能とされたICカードをセット可能とされた携帯端末及びサーバ、並びに、携帯端末とサーバ間の通信を中継する取引中継端末を含んで構成され、電子価値データの買取を携帯端末からサーバへ要求する電子価値データ取引態様を有する電子価値データ取引システムであって、携帯端末が、買取要求する電子価値データと当該電子価値データの商品情報を含んだ商品データとをICカードに格納する第1格納手段を備え、携帯端末にセットされたICカードが、取引中継端末にセットされたICカードを介して電子価値データと商品データとを、サーバにセットされたICカードに送信するデータ送信手段を備え、サーバにセットされたICカードが、電子価値データと商品データとを受信するデータ受信手段を備え、サーバが、各種の電子価値データの価値判断のための情報が記憶されたデータベースと、ICカードから商品データを読み出し、当該商品データに含まれた商品情報とデータベースとに基づいて、受信された電子価値データの買取金額を算出する買取金額算出手段と、算出された買取金額情報を取引中継端末へ送信する買取金額情報送信手段とを備えたことを特徴とする。
【0023】
【発明の実施の形態】
本発明に係る電子価値データ取引方法及びシステムの実施形態について説明する。
【0024】
[第1実施形態]
第1実施形態では、電子価値データの取引として、電子価値データのレンタル利用料金残額の払い戻しに関する実施形態を説明する。
【0025】
[システムの構成]
図1には、電子価値データ取引システム1の構成図を示す。同図に示すように、電子価値データ取引システム1は、1つ又は複数の携帯端末10と、電子価値データの販売を行う販売サーバ50と、電子価値データの発行を行う発行サーバ40と、電子価値データの取引におけるレンタル利用料金の残額の払い戻し等を管理する払い戻しサーバ30と、市街地に多数設置され電子価値データの取引のための携帯端末10と各サーバ間の通信を中継する取引中継端末であるマルチメディアキオスク端末20とを含んで構成されている。なお、携帯端末10は、例えば、携帯電話、PHS、PDA、ノート型のパーソナルコンピュータ等の何れにより構成してもよい。また、取引中継端末は、マルチメディアキオスク端末20に限らず、ICカードをセット可能とされ、携帯端末10と各サーバ間の通信を中継する機能を有し、現金の入出力が可能な端末であれば、いかなる端末であってもよく、例えば、POS端末、自動販売機、切符販売機や銀行等のATM等であっても良い。また、マルチメディアキオスク端末20は、ICカードをセット可能とされ、携帯端末10と各サーバ間の通信を中継する機能を有する端末であれば、いかなる端末であってもよい。また、特許請求の範囲に記載した「サーバ」は払い戻しサーバ30に相当する。
【0026】
販売サーバ50、発行サーバ40及びマルチメディアキオスク端末20の相互間は有線又は無線のネットワークで接続されており、また、払い戻しサーバ30とマルチメディアキオスク端末20の間も有線又は無線のネットワークで接続されている。さらに、携帯端末10は、移動体通信網を介して販売サーバ50と通信可能とされ、所定の近距離無線通信(ここでは例えば赤外線通信)によりマルチメディアキオスク端末20と通信可能とされている。即ち、携帯端末10のユーザが、マルチメディアキオスク端末20の所定位置に設けられたデータ入出力部21(図2参照)に対し携帯端末10を翳すことにより、携帯端末10からマルチメディアキオスク端末20へデータを送信することが可能とされている。
【0027】
また、携帯端末10、マルチメディアキオスク端末20、払い戻しサーバ30及び発行サーバ40については、それぞれ所定位置にICカード60A、60B、60C、60Dがセットされ、これらICカード60同士で電子価値データの送受信が行われる。即ち、外部から保護されたICカード60内のプログラム同士が直接認証し合い、電子価値データを送信元ICカードから送信先ICカードへ直接移動させる構成を採用している。これにより、通信路の途中での電子価値データの改竄やコピーを防止している。
【0028】
図2には、携帯端末10、マルチメディアキオスク端末20及び払い戻しサーバ30に関する本発明に係る構成要素の構成図を示す。同図に示すように、携帯端末10にセットされたICカード60Aは、返却する電子価値データと当該電子価値データの利用開始期日情報を含んだ利用データとを記憶するためのデータ記憶部13と、ICカード60Bを介して電子価値データと利用データとを払い戻しサーバ30側のICカード60Cに送信するデータ送信部12とを含んで構成されており、携帯端末10は、電子価値データと利用データとをICカード60Aのデータ記憶部13に格納する第1格納部11を含んで構成されている。マルチメディアキオスク端末20にセットされたICカード60Bは、電子価値データと利用データとを記憶するためのデータ記憶部22と、携帯端末10側のICカード60A及び払い戻しサーバ30側のICカード60Cの各々との間の電子価値データ送受信を中継するデータ入出力部21とを含んで構成されている。
【0029】
払い戻しサーバ30にセットされたICカード60Cは、電子価値データと利用データとを記憶するためのデータ記憶部32と、電子価値データと利用データとを受信してデータ記憶部32に格納するデータ受信部31とを含んで構成されており、払い戻しサーバ30は、ICカード60Cのデータ記憶部32から利用データを読み出し、当該利用データに含まれた利用開始期日情報と現在の期日とに基づいてレンタル期間を算出する期間算出部33と、算出されたレンタル期間に基づいて利用料金を算出する料金算出部34と、携帯端末10のユーザによって電子価値データの利用料として事前に支払われた所定の購入金額よりも利用料金が低い場合に、当該購入金額から利用料金を減ずることで返却額を算出する返却額算出部35と、算出された返却額情報をマルチメディアキオスク端末20へ送信する返却額情報送信部36とを含んで構成されている。
【0030】
[電子価値データの発行に関する動作]
ここで、電子価値データに対する払い戻し動作を説明する前に、電子価値データの発行に関する動作を概説する。かかる動作には、▲1▼マルチメディアキオスク端末20を介して電子価値データを現金で購入する態様(図3)、▲2▼マルチメディアキオスク端末20を介して電子価値データを電子マネーで購入する態様(図4)、▲3▼ネットワーク経由で電子価値データを購入する態様(図5)の3つの態様が考えられる。
【0031】
まず、▲1▼マルチメディアキオスク端末20を介して電子価値データを現金で購入する態様については、図3に示すように、S01において、携帯端末10は、セットされたICカード60AのICカード識別情報(ICカードID)及び商品識別情報(例えば商品コード)をマルチメディアキオスク端末20へ送信するとともに、携帯端末10のユーザがマルチメディアキオスク端末20に現金を投入する。なお、携帯端末10とマルチメディアキオスク端末20間の通信は、携帯端末10のユーザが、マルチメディアキオスク端末20の所定位置に設けられたデータ入出力部21(図2)に対し携帯端末10を翳すことにより、実行する。
【0032】
次に、S02、S04において、マルチメディアキオスク端末20は、受信したICカード60AのICカード識別情報(ICカードID)、商品識別情報(例えば商品コード)、及び当該商品識別情報に対応する商品の金額データを、販売サーバ50を介して発行サーバ40へ送信する。また、S03において、マルチメディアキオスク端末20は、投入された現金から商品の金額を減じて得られた残額分のおつりを所定の返却口へ返却する。
【0033】
発行サーバ40は、ICカード60AのICカード識別情報、商品識別情報及び金額データを受信すると、S05において、当該商品識別情報に対応する商品の金額が、受信した金額データに一致するかを照合する。ここで、一致すれば、取引が正常であると判断できるため、発行サーバ40は、S06において、電子価値データを発行しマルチメディアキオスク端末20へ送信する。具体的には、電子価値データの実データ(以下、単に「電子価値データ」という)が、当該電子価値データに関する利用データ(例えば、発行期日情報、商品識別情報、購入金額情報等)とともに、発行サーバ40側のICカード60Dからマルチメディアキオスク端末20側のICカード60Bへ転送される。なお、実際の電子価値データの流通においては、上記の電子価値データに関する利用データ(例えば、発行期日情報、商品識別情報、購入金額情報等)は、対応する電子価値データの中に埋め込まれており、電子価値データとその利用データは一体の電子データとして流通する。
【0034】
そして、S07において、上記電子価値データ及び利用データは、マルチメディアキオスク端末20側のICカード60Bから携帯端末10側のICカード60Aへ転送される。
【0035】
以上のようにして、携帯端末10のユーザは、携帯端末10側のICカード60Aに所望の電子価値データを取得するとともに、所定のおつりをマルチメディアキオスク端末20の返却口から得ることができる。
【0036】
次に、▲2▼マルチメディアキオスク端末20を介して電子価値データを電子マネーで購入する態様については、図4に示すように、S11において、携帯端末10は、セットされたICカード60AのICカード識別情報(ICカードID)、商品識別情報(例えば商品コード)及び電子マネーをマルチメディアキオスク端末20へ送信する。ここで、少なくとも電子マネーについては、ICカード60A、60B間の直接の通信により転送される。また、携帯端末10とマルチメディアキオスク端末20間の通信は、携帯端末10のユーザが、マルチメディアキオスク端末20の所定位置に設けられたデータ入出力部21(図2)に対し携帯端末10を翳すことにより、実行する。
【0037】
次に、S12において、マルチメディアキオスク端末20は、受信したICカード60AのICカード識別情報(ICカードID)及び商品識別情報(例えば商品コード)を販売サーバ50へ送信する。すると、販売サーバ50は、S13においてマルチメディアキオスク端末20に要求確認を送信した後、S14では、受信したICカード60AのICカード識別情報(ICカードID)及び商品識別情報(例えば商品コード)を発行サーバ40へ送信する。一方、要求確認を受信したマルチメディアキオスク端末20は、S15において、ICカード60AのICカード識別情報と電子マネーとを発行サーバ40へ転送する。
【0038】
S16において、発行サーバ40は、S14で受信したICカード識別情報とS15で受信したICカード識別情報とが一致することを確認するとともに、S15で受信した電子マネーの額がS14で受信した商品識別情報の商品の購入金額に一致することを確認する。ここで、前者のICカード識別情報が一致し且つ後者の金額同士が一致すれば、取引が正常であると判断できるため、発行サーバ40は、S17において、電子価値データを発行しマルチメディアキオスク端末20へ送信する。具体的には、電子価値データが、当該電子価値データに関する利用データ(例えば、発行期日情報、商品識別情報、購入金額情報等)とともに、発行サーバ40側のICカード60Dからマルチメディアキオスク端末20側のICカード60Bへ転送される。
【0039】
そして、S18において、上記電子価値データ及び利用データは、マルチメディアキオスク端末20側のICカード60Bから携帯端末10側のICカード60Aへ転送される。
【0040】
以上のようにして、携帯端末10のユーザは、電子マネーにより所望の電子価値データを購入し、携帯端末10側のICカード60Aに当該電子価値データを取得することができる。
【0041】
次に、▲3▼ネットワーク経由で電子価値データを購入する態様については、図5に示すように、S21において、携帯端末10のユーザがWebで商品を閲覧した後、所望の商品を選択する。そして、S22において、携帯端末10は、セットされたICカード60AのICカード識別情報(ICカードID)、商品識別情報(例えば商品コード)及び決裁はクレジットで行う旨の決裁情報を販売サーバ50へ送信する。
【0042】
次に、S23において、販売サーバ50は、受信したICカード60AのICカード識別情報(ICカードID)、商品識別情報(例えば商品コード)及び当該商品の金額データを発行サーバ40へ送信する。
【0043】
S24において、発行サーバ40は、受信した金額データが、受信した商品識別情報の商品の購入金額に一致することを確認する。ここで、これらの金額同士が一致すれば、取引が正常であると判断できるため、発行サーバ40は、S25において、電子価値データを発行し携帯端末10へ送信する。具体的には、電子価値データが、当該電子価値データに関する利用データ(例えば、発行期日情報、商品識別情報、購入金額情報等)とともに、発行サーバ40側のICカード60Dから携帯端末10側のICカード60Aへ直接転送される。
【0044】
以上のようにして、携帯端末10のユーザは、ネットワーク経由で所望の電子価値データを購入し、携帯端末10側のICカード60Aに当該電子価値データを取得することができる。
【0045】
[電子価値データに対する払い戻し動作]
次に、図6を用いて、レンタル利用された電子価値データに対する利用料金の払い戻し動作を説明する。
【0046】
携帯端末10では、図6に示すS31において、第1格納部11が、返却する電子価値データと、当該電子価値データの発行期日(利用開始期日)情報、商品識別情報、及び携帯端末10のユーザによって電子価値データの利用料として事前に支払われた購入金額情報を含んだ利用データとをICカード60Aのデータ記憶部13に格納すると、S32においてデータ送信部12が、電子価値データと利用データとをマルチメディアキオスク端末20に送信する。
【0047】
マルチメディアキオスク端末20では、S33において、ICカード60B内のデータ入出力部21が電子価値データと利用データとを受信しデータ記憶部22に格納する。格納完了後には、S34にて、データ入出力部21がデータ記憶部22から電子価値データと利用データとを読み出して、払い戻しサーバ30へ転送する。
【0048】
払い戻しサーバ30では、S35において、ICカード60C内のデータ受信部31が電子価値データと利用データとを受信しデータ記憶部32に格納する。格納完了後には、S36にて、期間算出部33が、データ記憶部32から利用データを参照し、当該利用データに含まれた利用開始期日情報と現在の期日との差分を求めることでレンタル期間を算出する。次のS37では、料金算出部34が、算出されたレンタル期間に基づいて利用料金を算出する。このとき、料金算出部34は、レンタル期間に対応付けて利用料金を規定した所定の料金テーブルを参照することで利用料金を算出してもよいし、所定の利用料金導出のための計算式にレンタル期間を代入することで利用料金を算出してもよい。
【0049】
そして、次のS38において、返却額算出部35が、事前に支払われた購入金額よりも利用料金が低い場合に、当該購入金額から利用料金を減ずることで返却額を算出すると、次のS39では、返却額情報送信部36が、算出された返却額情報をマルチメディアキオスク端末20へ送信する。
【0050】
この返却額情報は、S40においてマルチメディアキオスク端末20のICカード60Bに格納される。その後、S41においてマルチメディアキオスク端末20から携帯端末10のユーザに対し、返却額に相当する額の現金が払い戻される。なお、このとき、マルチメディアキオスク端末20のICカード60Bから携帯端末10のICカード60Aに対し、返却額に相当する額の電子マネーが払い戻されるように動作してもよい。これにより、携帯端末10のユーザは、レンタル利用された電子価値データに対する利用料金の払い戻しを行うことができる。
【0051】
以上の第1実施形態によれば、電子価値データの第三者による改竄や不正コピーを防止しながら、払い戻しサーバ30において、携帯端末10からの利用開始期日情報と現在の期日とに基づいてレンタル期間を算出し当該レンタル期間に基づいて利用料金を算出することで、適正な課金処理を実現することができる。また、利用料金が購入金額よりも低い場合には、払い戻しサーバ30において、購入金額から利用料金を減ずることで返却額を算出し、算出された返却額情報をマルチメディアキオスク端末20へ送信するため、マルチメディアキオスク端末20から携帯端末10のユーザに対し、返却額に相当する金額を払い戻すことが可能となる。
【0052】
[第2実施形態]
第2実施形態では、電子価値データの取引として、中古の電子価値データの買取に関する実施形態を説明する。
【0053】
即ち、本実施形態では、図1の電子価値データ取引システム1において、払い戻しサーバ30は、中古の電子価値データの買取金額の支払い等を管理する。
【0054】
図7には、携帯端末10、マルチメディアキオスク端末20及び払い戻しサーバ30に関する本発明に係る構成要素の構成図を示す。同図に示すように、携帯端末10にセットされたICカード60Aは、返却する電子価値データと当該電子価値データの商品情報を含んだ商品データとを記憶するためのデータ記憶部13と、ICカード60Bを介して電子価値データと商品データとを払い戻しサーバ30側のICカード60Cに送信するデータ送信部12とを含んで構成されており、携帯端末10は、電子価値データと商品データとをICカード60Aのデータ記憶部13に格納する第1格納部11を含んで構成されている。マルチメディアキオスク端末20にセットされたICカード60Bは、電子価値データと商品データとを記憶するためのデータ記憶部22と、携帯端末10側のICカード60A及び払い戻しサーバ30側のICカード60Cの各々との間の電子価値データ送受信を中継するデータ入出力部21とを含んで構成されている。
【0055】
払い戻しサーバ30にセットされたICカード60Cは、電子価値データと商品データとを記憶するためのデータ記憶部32と、電子価値データと商品データとを受信してデータ記憶部32に格納するデータ受信部31とを含んで構成されており、払い戻しサーバ30は、各種の電子価値データの価値判断のための情報が記憶された価値判断データベース37と、データ記憶部32から商品データを読み出し、当該商品データに含まれた商品情報と価値判断データベース37とに基づいて電子価値データの買取金額を算出する買取金額算出部38と、算出された買取金額情報をマルチメディアキオスク端末20へ送信する買取金額情報送信部39とを含んで構成されている。
【0056】
[電子価値データの買取に関する動作]
次に、図8を用いて、電子価値データの買取に関する動作を説明する。
【0057】
携帯端末10では、図8に示すS51において、第1格納部11が、買取対象となる中古の電子価値データと、当該電子価値データに関する発行期日情報、商品識別情報及び購入金額情報を含んだ商品データとをICカード60Aのデータ記憶部13に格納すると、S52においてデータ送信部12が、電子価値データ及び商品データをマルチメディアキオスク端末20に送信する。
【0058】
マルチメディアキオスク端末20では、S53において、ICカード60B内のデータ入出力部21が電子価値データと商品データとを受信しデータ記憶部22に格納する。格納完了後には、S54にて、データ入出力部21がデータ記憶部22から電子価値データ及び商品データを読み出して、払い戻しサーバ30へ転送する。
【0059】
払い戻しサーバ30では、S55において、ICカード60C内のデータ受信部31が電子価値データと商品データとを受信しデータ記憶部32に格納する。格納完了後には、S56にて、買取金額算出部38が、データ記憶部32及び価値判断データベース37を参照し、商品データに含まれた商品情報と各種電子価値データの価値判断のための情報とに基づいて電子価値データの買取金額を算出する。次のS57では、買取金額情報送信部39が、算出された買取金額情報をマルチメディアキオスク端末20へ送信する。
【0060】
この買取金額情報は、S58においてマルチメディアキオスク端末20のICカード60Bに格納される。その後、S59においてマルチメディアキオスク端末20から携帯端末10のユーザに対し、買取金額に相当する額の現金が支払われる。なお、このとき、マルチメディアキオスク端末20のICカード60Bから携帯端末10のICカード60Aに対し、買取金額に相当する額の電子マネーが払い戻されるように動作してもよい。これにより、携帯端末10のユーザは、中古の電子価値データを買い取らせて、その買取金額の支払いを受けることができる。
【0061】
以上の第2実施形態によれば、電子価値データの第三者による改竄や不正コピーを防止しながら、払い戻しサーバ30において、電子価値データの買取金額を算出し、算出された買取金額情報をマルチメディアキオスク端末20へ送信することができ、マルチメディアキオスク端末20から携帯端末10のユーザに対し、上記買取金額に相当する金額を払い戻すことが可能となる。
【0062】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、電子価値データの第三者による改竄や不正コピーを防止しながら、サーバにおいて、携帯端末からの利用開始期日情報と現在の期日とに基づいてレンタル期間を算出し当該レンタル期間に基づいて利用料金を算出することで、適正な課金処理を実現することができる。
【0063】
また、利用料金が購入金額よりも低い場合には、サーバにおいて、購入金額から利用料金を減ずることで返却額を算出し、算出された返却額情報を取引中継端末へ送信するため、取引中継端末から携帯端末のユーザに対し、返却額に相当する金額を払い戻すことが可能となる。
【0064】
更に、電子価値データの第三者による改竄や不正コピーを防止しながら、サーバにおいて、商品情報と上記データベースとに基づいて電子価値データの買取金額を算出し、算出された買取金額情報を取引中継端末へ送信することができ、取引中継端末から携帯端末のユーザに対し、上記買取金額に相当する金額を払い戻すことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】電子価値データ取引システムの構成図である。
【図2】第1実施形態における携帯端末、マルチメディアキオスク端末及び払い戻しサーバに関する機能ブロック図である。
【図3】携帯端末のユーザがマルチメディアキオスク端末を介して電子価値データを現金で購入する態様における電子価値データ発行動作のシーケンス図である。
【図4】携帯端末のユーザがマルチメディアキオスク端末を介して電子価値データを電子マネーで購入する態様における電子価値データ発行動作のシーケンス図である。
【図5】携帯端末のユーザがネットワーク経由で電子価値データを購入する態様における電子価値データ発行動作のシーケンス図である。
【図6】レンタル利用された電子価値データに対する利用料金の払い戻し動作のシーケンス図である。
【図7】第2実施形態における携帯端末、マルチメディアキオスク端末及び払い戻しサーバに関する機能ブロック図である。
【図8】電子価値データの買取に関する動作のシーケンス図である。
【符号の説明】
1…電子価値データ取引システム、10…携帯端末、11…第1格納部、12…データ送信部、13…データ記憶部、20…マルチメディアキオスク端末、21…データ入出力部、22…データ記憶部、30…払い戻しサーバ、31…データ受信部、32…データ記憶部、33…期間算出部、34…料金算出部、35…返却額算出部、36…返却額情報送信部、37…価値判断データベース、38…買取金額算出部、39…買取金額情報送信部、40…発行サーバ、50…販売サーバ、60A、60B、60C、60D…ICカード。
Claims (6)
- 電子価値データの授受が他のICカードとの間でのみ可能とされたICカードを用いて、利用期間に応じて課金される電子価値データを携帯端末からサーバへ返却する際の電子価値データ取引方法であって、
前記ICカードがセットされた携帯端末が、返却する電子価値データと当該電子価値データの利用開始期日情報を含んだ利用データとを前記ICカードに格納する第1格納工程と、
前記携帯端末にセットされたICカードが、取引中継端末にセットされたICカードを介して前記電子価値データと前記利用データとを、前記サーバにセットされたICカードに送信するデータ送信工程と、
前記サーバにセットされたICカードが、前記電子価値データと利用データとを受信するデータ受信工程と、
前記サーバが、前記ICカードから利用データを読み出し、当該利用データに含まれた利用開始期日情報と現在の期日とに基づいてレンタル期間を算出する期間算出工程と、
前記サーバが、算出されたレンタル期間に基づいて利用料金を算出する料金算出工程と、
を有する電子価値データ取引方法。 - 前記携帯端末のユーザによって前記電子価値データの利用料として事前に支払われた所定の購入金額の情報が前記利用データに含まれており、
前記算出された利用料金が前記購入金額よりも低い場合に、前記サーバが、前記購入金額から前記利用料金を減ずることで返却額を算出する返却額算出工程と、
前記サーバが、算出された返却額情報を前記取引中継端末へ送信する返却額情報送信工程と、
をさらに有する請求項1記載の電子価値データ取引方法。 - 電子価値データの授受が他のICカードとの間でのみ可能とされたICカードを用いて、電子価値データの買取を携帯端末からサーバへ要求する際の電子価値データ取引方法であって、
前記ICカードがセットされた携帯端末が、買取要求する電子価値データと当該電子価値データの商品情報を含んだ商品データとを前記ICカードに格納する第1格納工程と、
前記携帯端末にセットされたICカードが、取引中継端末にセットされたICカードを介して前記電子価値データと前記商品データとを、前記サーバにセットされたICカードに送信するデータ送信工程と、
前記サーバにセットされたICカードが、前記電子価値データと商品データとを受信するデータ受信工程と、
前記サーバが、前記ICカードから商品データを読み出し、当該商品データに含まれた商品情報と、各種の電子価値データの価値判断のための情報が記憶されたデータベースとに基づいて、前記受信された電子価値データの買取金額を算出する買取金額算出工程と、
前記サーバが、算出された買取金額情報を前記取引中継端末へ送信する買取金額情報送信工程と、
を有する電子価値データ取引方法。 - 電子価値データの授受が他のICカードとの間でのみ可能とされたICカードをセット可能とされた携帯端末及びサーバ、並びに、前記携帯端末と前記サーバ間の通信を中継する取引中継端末を含んで構成され、利用期間に応じて課金される電子価値データを携帯端末からサーバへ返却する電子価値データ取引態様を有する電子価値データ取引システムであって、
前記携帯端末が、返却する電子価値データと当該電子価値データの利用開始期日情報を含んだ利用データとを、セットされたICカードに格納する第1格納手段を備え、
前記携帯端末にセットされたICカードが、前記取引中継端末にセットされたICカードを介して前記電子価値データと前記利用データとを、前記サーバにセットされたICカードに送信するデータ送信手段を備え、
前記サーバにセットされたICカードが、前記電子価値データと利用データとを受信するデータ受信手段を備え、
前記サーバが、
前記ICカードから利用データを読み出し、当該利用データに含まれた利用開始期日情報と現在の期日とに基づいてレンタル期間を算出する期間算出手段と、算出されたレンタル期間に基づいて利用料金を算出する料金算出手段とを備えたことを特徴とする電子価値データ取引システム。 - 前記携帯端末のユーザによって前記電子価値データの利用料として事前に支払われた所定の購入金額の情報が前記利用データに含まれており、
前記サーバが、
前記算出された利用料金が前記購入金額よりも低い場合に、前記購入金額から前記利用料金を減ずることで返却額を算出する返却額算出手段と、
算出された返却額情報を前記取引中継端末へ送信する返却額情報送信手段とをさらに備えた、
ことを特徴とする請求項4記載の電子価値データ取引システム。 - 電子価値データの授受が他のICカードとの間でのみ可能とされたICカードをセット可能とされた携帯端末及びサーバ、並びに、前記携帯端末と前記サーバ間の通信を中継する取引中継端末を含んで構成され、電子価値データの買取を携帯端末からサーバへ要求する電子価値データ取引態様を有する電子価値データ取引システムであって、
前記携帯端末が、買取要求する電子価値データと当該電子価値データの商品情報を含んだ商品データとを前記ICカードに格納する第1格納手段を備え、
前記携帯端末にセットされたICカードが、前記取引中継端末にセットされたICカードを介して前記電子価値データと前記商品データとを、前記サーバにセットされたICカードに送信するデータ送信手段を備え、
前記サーバにセットされたICカードが、前記電子価値データと商品データとを受信するデータ受信手段を備え、
前記サーバが、
各種の電子価値データの価値判断のための情報が記憶されたデータベースと、前記ICカードから商品データを読み出し、当該商品データに含まれた商品情報と前記データベースとに基づいて、前記受信された電子価値データの買取金額を算出する買取金額算出手段と、
算出された買取金額情報を前記取引中継端末へ送信する買取金額情報送信手段とを備えた、
ことを特徴とする電子価値データ取引システム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002331066A JP2004164421A (ja) | 2002-11-14 | 2002-11-14 | 電子価値データ取引方法及び電子価値データ取引システム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002331066A JP2004164421A (ja) | 2002-11-14 | 2002-11-14 | 電子価値データ取引方法及び電子価値データ取引システム |
Publications (1)
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JP2002331066A Pending JP2004164421A (ja) | 2002-11-14 | 2002-11-14 | 電子価値データ取引方法及び電子価値データ取引システム |
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---|---|
JP (1) | JP2004164421A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007148468A (ja) * | 2005-11-24 | 2007-06-14 | Nec Access Technica Ltd | 情報交換システム、リーダ/ライタ装置、携帯端末装置及びそれらに用いる情報交換方法 |
JP2008083949A (ja) * | 2006-09-27 | 2008-04-10 | Oki Data Corp | 印刷システム |
JP2012510657A (ja) * | 2008-11-28 | 2012-05-10 | ジェムアルト エスアー | 電子取引を実行するための、ディスプレイとアプリケーションとを含むポータブルオブジェクト |
-
2002
- 2002-11-14 JP JP2002331066A patent/JP2004164421A/ja active Pending
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JP2007148468A (ja) * | 2005-11-24 | 2007-06-14 | Nec Access Technica Ltd | 情報交換システム、リーダ/ライタ装置、携帯端末装置及びそれらに用いる情報交換方法 |
JP2008083949A (ja) * | 2006-09-27 | 2008-04-10 | Oki Data Corp | 印刷システム |
JP2012510657A (ja) * | 2008-11-28 | 2012-05-10 | ジェムアルト エスアー | 電子取引を実行するための、ディスプレイとアプリケーションとを含むポータブルオブジェクト |
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