JP2002082111A - 血液分離剤 - Google Patents

血液分離剤

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JP2002082111A
JP2002082111A JP2000272911A JP2000272911A JP2002082111A JP 2002082111 A JP2002082111 A JP 2002082111A JP 2000272911 A JP2000272911 A JP 2000272911A JP 2000272911 A JP2000272911 A JP 2000272911A JP 2002082111 A JP2002082111 A JP 2002082111A
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Koichi Tachikawa
浩一 立川
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Abstract

(57)【要約】 【課題】高温、例えば50℃以上の温度に晒されても、
採血管の底部に収納された血液分離剤の形態が崩れず、
流れ出すことのない血液分離剤の提供。 【解決手段】分離層形成高分子材料に、第4級アンモニ
ウムカチオンで結晶表面を修飾した粘土鉱物モンモリロ
ナイトを分散したゲル化物であって、前記粘度鉱物モン
モリロナイトの層間距離が5Å以上拡大することを特徴
とする血液分離剤。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、採血管に用いる血
液分離剤に関する。詳しくは、採血管の底部に収納さ
れ、血漿成分と血球成分の中間の比重、または血清成分
と血餅成分の中間の比重を持つことにより、前記両者を
分離する血液分離剤であって、製品の輸送時または保管
時に高温に晒された場合でも、血液分離剤に含まれる粘
着付与剤が軟化せず、そのため採血管底部に収納された
血液分離剤の形態が崩れず、流れ出すことのない血液分
離剤、及び該血液分離剤を有底管の底部に収納してなる
血液分離剤を提供する。
【0002】
【従来の技術】従来、採血管に用いる血液分離剤には、
血液中の血漿成分と血球成分の中間、もしくは血清成分
と血餅成分の中間の比重を有し、かつ、チキソトロピー
性を有するゲル状の血液分離剤(以下、本明細書におい
て、「チキソトロピー性ゲル状血液分離剤」とす
る。)、すなわち、常温常圧でゲル状をなし、遠心分離
時には液状となるいわゆるチキソトロピー性ゲル状血液
分離剤が使用されている。このようなチキソトロピー性
ゲル状血液分離剤は、一般に油状の分離層形成材料に対
し、チキソトロピー性を与えるため、親油性の層状無機
系化合物よりなるチキソトロピー性付与剤を加え、増粘
剤として、常温で固形の樹脂系粘着付与剤を添加する。
【0003】しかし、樹脂系の粘着付与剤は、一般に、
高温になると軟化し、本来の性状を発揮しなくなるとい
う問題を有する。そのため、樹脂系の粘着付与剤が添加
された血液分離剤は、輸送時または保存時に高温、例え
ば50℃以上の温度に晒されると、血液分離剤に含まれ
ている粘着付与剤が軟化し、それにより血液分離剤の形
状が崩れ、流れ出してしまうという欠点を有する。この
ような状態になっている血液分離剤の入った採血管に採
血した場合、遠心分離すると血清または血漿中に血液分
離剤の一部がちぎれて浮遊したり、得られた血清または
血漿を用いて血液の自動検査を行った際に、ちぎれたも
のが自動検査機のノズルに付着するという問題があっ
た。この現象は、血液分離剤が管口部近くまで流れ出し
た場合に特に顕著に起こる。
【0004】しかし、血液分離剤が保管時または輸送時
に高温に晒される状況は避けがたく、特に夏季にはこの
ような状況が発生すると考えられる。そのため、夏季の
輸送時または保存時等に、血液分離剤が、高温、例えば
50℃以上の温度に晒された場合でも、血液分離剤に含
まれる粘着付与剤が軟化せず、そのため血液分離剤の形
態が崩れず、流れ出すことのない血液分離剤が求められ
ていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、血液
分離剤が管底部に封入された採血管が高温(50℃以
上)に晒された際に、血液分離剤からのブリードや血液
分離剤の形態崩れが発生しにくい血液分離剤を提供する
ことにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決するため鋭意研究を重ねた結果、第4級アンモニ
ウムカチオンで結晶表面を修飾した粘度鉱物モンモリロ
ナイトの層間に分離層形成高分子材料を取り込んだゲル
化物が、濡れ性が高く、粘性やチクソトロピー性が良好
で、これを用いた血液分離剤を高温下に晒しても、形態
崩れなどが発生しにくいことを見出した。特に、第4級
アンモニウムカチオンで結晶表面を修飾した粘土鉱物モ
ンモリロナイトの強熱減量(1000℃)が35%以上
であると、含まれる有機物の量が多いため分離層形成高
分子材料が結晶層間に入り込み易く、粘性やチキソトロ
ピー性が向上し、優れた保存安定性を有する血液分離剤
が得られることを見出して本発明を完成させた。
【0007】すなわち、本発明は、分離層形成高分子材
料に、第4級アンモニウムカチオンで結晶表面を修飾し
た粘土鉱物モンモリロナイトを分散したゲル化物であっ
て、前記粘度鉱物モンモリロナイトの層間距離が5Å以
上拡大することを特徴とする血液分離剤を提供するもの
である。
【0008】ここで、前記血液分離剤において、前記第
4級アンモニウムカチオンで結晶表面を修飾した粘土鉱
物モンモリロナイトの1000℃における強熱減量が3
5%以上であること好ましい。前記第4級アンモニウム
カチオンに、脂肪族炭化水素成分と芳香族炭化水素成分
との両方が含まれることが好ましい。また、前記分離層
形成高分子材料に、脂肪族炭化水素成分と芳香族炭化水
素成分との両方が含まれることが好ましい。
【0009】前記分離層形成高分子材料において、前記
脂肪族炭化水素成分が、芳香族炭化水素部分を含まない
主成分樹脂であり、前記芳香族炭化水素成分が、芳香族
炭化水素共重合樹脂または芳香族/脂肪族炭化水素共重
合樹脂からなる粘着付与剤である副成分樹脂であること
が好ましい。
【0010】前記分離層形成高分子材料の主成分樹脂
が、炭素数6〜20のα−オレフィンとマレイン酸ジア
ルキルエステル(アルキル基の炭素数は1〜4)との共
重合体であることが好ましい。前記分離層形成高分子材
料の副成分樹脂が、式1または式2に示すスチレン系モ
ノマーと脂肪族炭化水素系モノマーとの共重合体、若し
くは式3に示すスチレン系モノマーのホモポリマーより
なる群から選定される少なくとも1つであることが好ま
しい。
【0011】
【化4】 (式1中、nは6〜10であり、lは0.3〜1.0で
ある。R1 は水素原子、または炭素原子数1〜6のアル
キル基である。)
【0012】
【化5】 (式2中、nは1〜5であり、mは1〜6であり、lは
0.3〜1.0である。R1 、R2 は、各々独立に水素
原子、または炭素原子数1〜6のアルキル基である。)
【0013】
【化6】 (式3中、pは3〜10であり、R1 は水素原子、また
は炭素原子数1〜6のアルキル基である。)
【0014】また、前記第4級アンモニウムカチオン
が、ジメチルジアルキルアンモニウム及びジメチルアル
キルベンジルアンモニウムであることが好ましい。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の血液分離剤につい
て詳細に説明する。本発明において、血液分離剤の主成
分をなす分離層形成高分子材料は、その比重が血清成分
と血球成分の中間領域、または血漿成分と血餅成分の中
間領域とすることができるものであれば、低粘度の各種
有機溶剤や可塑剤から高粘度の高分子油状物まで使用す
ることができる。本発明の分離層形成高分子材料として
は、脂肪族炭化水素成分と芳香族炭化水素成分の両方が
含まれることが好ましく、より具体的には、芳香族炭化
水素部分を含まない主成分樹脂と、芳香族炭化水素共重
合樹脂または芳香族/脂肪族炭化水素共重合樹脂からな
る粘着付与剤である副成分樹脂とを主として含有するこ
とが好ましい。
【0016】上記主成分樹脂としては、実用上安定で、
適度な流動性及びゲル化性を与える点で、好ましくは2
5℃での粘度は200〜600,000cpsの範囲の
高分子油状物が適している。かかる高分子油状物として
は、シリコーン、塩素化ポリブテン、塩素化ポリブタジ
エン、ポリ(メタ)アクリル酸エステル、ポリイソブテ
ン、α−オレフィンまたはスチレンとα,β−不飽和ジ
カルボン酸アルキルエステルとの共重合体などが挙げら
れる。これらのなかでも、芳香族炭化水素部分を含まな
い共重合体であることが好ましく、特に好ましいのは、
粘度5,000〜200,000cps(25℃)、比
重1.00〜1.038(25℃)のα−オレフィンと
α,β−不飽和ジカルボン酸ジアルキルエステルとの共
重合体である。この共重合体は、淡黄色で透明・無臭で
あって血液に対して不活性であり、血液の吸着、溶出等
の現象を生じさせるおそれがなく、経時的にも安定であ
る。α−オレフィンとα,β−不飽和ジカルボン酸ジア
ルキルエステルとの共重合体の好適な例としては、炭素
原子数6〜20のα−オレフィンと、α,β−不飽和ジ
カルボン酸の炭素原子数1〜4のエステルとの共重合体
が挙げられる。また、α,β−不飽和ジカルボン酸とし
てはマレイン酸が特に好適である。α−オレフィン・マ
レイン酸ジアルキルエステル共重合体の好適な例として
は、α−オレフィン成分が炭素原子数12と14の組み
合わせからなるn−α−オレフィン・マレイン酸ジメチ
ルエステル共重合体[平均分子量2000〜5000、
比重1.00〜1.035(25℃)、粘度10,00
0〜120,000cps(25℃)]、α−オレフィ
ン成分が炭素原子数6と8の組み合わせからなるn−α
−オレフィン・マレイン酸ジメチルエステル共重合体
[平均分子量2000〜4000、比重1.035(2
5℃)、粘度10,000〜120,000cps(2
5℃)]、α−オレフィン成分が炭素原子数16と18
の組み合わせからなるn−α−オレフィン・マレイン酸
ジエチルエステル共重合体[平均分子量3000〜40
00、比重0.995(28℃)、粘度10,000c
ps(25℃)]等が挙げられる。本発明の分離層形成
高分子材料の主成分樹脂としては、これらの共重合体を
所望により適宜混合して使用することもできる。
【0017】本発明の分離層形成高分子材料の副成分樹
脂として配合される粘着付与剤は、熱可塑性であり、常
温で固形で、30〜150℃程度の軟化点を有し、分子
量が約300〜2500程度であることが好ましい。副
成分樹脂として上記粘着付与剤を含むことにより、粘弾
性的、界面的に作用し、被着体との接着性、濡れ性を飛
躍的に向上させる。
【0018】本目的に使用される粘着付与剤は、大きく
天然樹脂系粘着付与剤と合成樹脂系粘着付与剤に分か
れ、従来、天然樹脂系粘着付与剤としては、例えばロジ
ン、ダンマル、重合ロジン、部分水添ロジン、グリセリ
ンエステルロジン、グリセリンエステルロジン部分水添
物、グリセリンエステルロジン完全水添物、重合グリセ
リンエステルロジン、ペンタエリスリットエステルロジ
ン、部分水添ペンタエリスリットエステルロジン、重合
ペンタエリスリットエステルロジン、α−ピネン、β−
ピネンの重合体、ジペンテン重合体などのポリテルペン
系樹脂、ポリテルペン系樹脂の水添物、テルペンフェノ
ール等が使用されており、合成樹脂系粘着付与剤として
は、オレフィン及びジオレフィン重合体、シクロペンタ
ジエン樹脂、芳香族系石油樹脂、芳香族系樹脂の水添
物、フェノール樹脂、アルキルフェノール−アセチレン
系樹脂、スチレン系樹脂、キシレン系樹脂、クマロンイ
ンデン樹脂、ビニルトルエン−α−メチルスチレン共重
合体樹脂、及びスチレン系モノマー脂肪族炭化水素系モ
ノマーの共重合体等が挙げられる。
【0019】本発明の粘着付与剤は、上記例示されたも
ののうちいずれであってもよいが、芳香族炭化水素共重
合樹脂または芳香族/脂肪族炭化水素共重合樹脂からな
ることが好ましい。上記芳香族/脂肪族炭化水素共重合
樹脂としては、式1または式2に示すスチレン系モノマ
ーと脂肪族炭化水素系モノマーの共重合体が好ましい。
また、芳香族炭化水素共重合樹脂としては、式3に示す
スチレン系モノマーのホモポリマーよりなる群から選定
される少なくとも1つであることが好ましい。このよう
な共重合体またはホモポリマーの具体例としては、スチ
レン系モノマーと脂肪族系モノマーの共重合体の具体例
として三井化学株式会社製の商品名FTR6125及び
FTR7125が挙げられ、スチレン系モノマーのホモ
ポリマーの具体例として、同じく三井化学株式会社製の
商品名FTR8120が挙げられる。
【0020】
【化7】 (式1中、nは6〜10であり、lは0.3〜1.0で
ある。R1 は水素原子、または炭素原子数1〜6のアル
キル基である。好ましくは、nは7〜9であり、lは
0.4〜0.6である。R1 は水素原子、またはメチ
ル、エチル等のアルキル基である。)
【0021】
【化8】 (式2中、nは1〜5であり、mは1〜6であり、lは
0.3〜1.0である。R1 、R2 は、各々独立に水素
原子、または炭素原子数1〜6のアルキル基である。好
ましくは、mは2〜4であり、nは2.5〜4.5であ
り、lは0.4〜0.6である。R1 、R2 は、水素原
子、またはメチル、エチル等のアルキル基である。)
【0022】
【化9】 (式3中、pは3〜10であり、R1 は水素原子、また
は炭素原子数1〜6のアルキル基である。好ましくは、
pは4〜8であり、R1 は水素原子、またはメチル、エ
チル等のアルキル基である。)
【0023】分離層形成高分子材料の副成分樹脂である
上記粘着付与剤は、遠心分離後の血球残り及び浮上性に
考慮して、主成分樹脂100重量部に対し、1〜30重
量部添加するのが好ましく、より好ましくは5〜20重
量部、さらに好ましくは10〜15重量部が適してい
る。添加量が少なすぎれば、血球残りが多くなり、逆に
多すぎれば、浮上性が悪く、即ち、浮上速度が遅くなる
ため、遠心時間を長くするか、または遠心力を強くする
必要があるためである。
【0024】本発明の血液分離剤は、上記分離層形成高
分子材料に、第4級アンモニウムカチオンで結晶表面を
修飾した粘土鉱物モンモリロナイトを分散したゲル化物
である。モンモリロナイトは正八面体を基本骨格とする
3層構造の繰り返しにより構成される薄片状の層状構造
を有し、層間にアルカリ金属イオンを交換性陽イオンと
して有している。本発明に用いられるモンモリロナイト
は、特に限定されず、モンモリロナイト、マグネシアン
モンモリロナイト、鉄モンモリロナイト、鉄マグネシア
ンモンモリロナイト、バイデライト、アルミニアンバイ
デライト、ノントロナイト、アルミニアンノントロナイ
ト、サポナイト、アルミニアンサポナイト、ヘクトライ
ト、ソーコナイト等の天然物や、合成スメクタイト等の
合成物などが挙げられる。これらのなかでも、第4級ア
ンモニウムカチオンを変成させることが容易で、かつ、
高分子材料等への分散性が良好である点で、モンモリロ
ナイト及びヘクトライトが好ましい。
【0025】本発明において、粘度鉱物モンモリロナイ
トの結晶表面を第4級アンモニウムカチオンで修飾する
とは、モンモリロナイトの層間にある金属イオンを、第
4級アンモニウムカチオンに置換することをいう。本発
明において、第4級アンモニウムカチオンとしては、前
記粘度鉱物モンモリロナイトの層間を押し拡げて、前記
分離層形成高分子材料の挿入を助け、しかも、カチオン
性を有しているものであれば特に限定されない。第4級
アンモニウムカチオンとしては、例えば、アルキルトリ
メチルアンモニウムカチオン、アルキルジメチルエチル
アンモニウムカチオン、ジメチルジアルキルアンモニウ
ムカチオン、トリアルキルメチルアンモニウムカチオ
ン、ジメチルアルキルベンジルアンモニウムカチオン、
アルキルピリジニウムカチオン、アルキルキノリウムカ
チオン、アルキルアミドプロピルジメチルベンジルアン
モニウムカチオン、ベンジルジメチルp− (1, 1, 3, 3
−テトラメチルブチルフェノキシ) エチルアンモニウム
カチオンなどが挙げられる。ここで、上記化合物中の
「アルキル」とは、それぞれ独立に、メチル、エチル、
プロピル等の炭素数1〜3のアルキル基を表す。これら
の第4級アンモニウムカチオンは、1種単独で用いるこ
ともできるが、数種を組み合わせて用いることもでき
る。組み合わせて用いる場合には、分子内に芳香族炭化
水素部分を含まない脂肪族炭化水素成分と、分子内に芳
香族炭化水素部分を含む芳香族炭化水素成分との両方が
含まれることが好ましく、例えば、ジメチルジアルキル
アンモニウムカチオンとジメチルアルキルベンジルアン
モニウムカチオンとの組み合わせが、分離層形成高分子
材料への濡れ性が優れるため特に好適である。
【0026】第4級アンモニウムカチオンで結晶表面を
修飾した粘度鉱物モンモリロナイトの製造方法として
は、通常の粘度系層間化合物の陽イオン交換体を得る方
法などが使用できる。例えば、第4級アンモニウムカチ
オンを溶解もしくは均一に分散した液にモンモリロナイ
トを分散させて膨潤させ、その後濾過する方法、あるい
は逆に、モンモリロナイトを水に分散させて膨潤させ、
その層間化合物が膨潤した水性分散液に第4級アンモニ
ウムカチオンを溶解もしくは分散させ、その後濾過する
方法が用いられる。また、市販品を用いることもでき、
例えば以下の化合物が挙げられる。なお、括弧内の数値
は強熱減量値(%)を示す。商品名エスベン78(3
8.5)、ベントン27(33.0)、ベントンSD−
1(49.5)などの芳香族炭化水素部分を含む第4級
アンモニウムカチオンで結晶表面を修飾したもの、エス
ベンW(37.2)、エスベンN−400(39.
3)、エスベンX−L(38.5)、エスベンX(4
6.5)、ニューエスベンD(43.0)、ベントン3
4(38.5)、ベントン38(38.0)などの芳香
族炭化水素部分を含まない第4級アンモニウムカチオン
で結晶表面を修飾したもの、エスベン74(38.5)
などの芳香族炭化水素部分を含む第4級アンモニウムカ
チオンと芳香族炭化水素部分を含まない第4級アンモニ
ウムカチオンとの両方で結晶表面を修飾したもの(以
上、「エスベン」シリーズは株式会社豊順洋行製、「ベ
ントン」シリーズはエレメンティス・スペシャリティー
ズ社製)が挙げられる。
【0027】これらのなかでも、1000℃における強
熱減量が30%以上であることが好ましく、より好まし
くは35%以上であるものが適している。強熱減量が3
5%以上であれば、含まれる有機物の量が多いため分離
層形成高分子材料が結晶層間に入り込み易く、分散性が
良好となり、粘性やチキソトロピー性が向上するからで
ある。そのため、血液分離剤に用いた場合に、高温下に
晒してもブリードや形態崩れが生じにくく、優れた保存
安定性を有する。ここで、「1000℃における強熱減
量」とは、第4級アンモニウムカチオンで結晶表面を修
飾したモンモリロナイトを1000±50℃で1時間強
熱したときの質量の減少をいい、第4級アンモニウムカ
チオンで結晶表面を修飾したモンモリロナイトを強熱し
たときの元の質量に対する百分率で示したものである。
【0028】本発明の第4級アンモニウムカチオンで結
晶表面を修飾したモンモリロナイトは、上記分離層形成
高分子材料を含んだ有機溶剤系に分散させることによ
り、低、中分子状の該分離層形成高分子材料を層間に取
り込み、容易に膨潤し、増粘してゲル化物となる。これ
により、高いチキソトロピー性を引き出すことができ、
該分離層形成高分子材料とモンモリロナイトの結晶表面
との濡れ性が高くなる。特に、第4級アンモニウムカチ
オンで結晶表面を修飾したモンモリロナイトが強熱減量
35%以上である場合に、濡れ性は顕著に高くなる。ま
た、分離層形成高分子材料に、脂肪族炭化水素成分と芳
香族炭化水素成分との両方が含まれ、かつ、第4級アン
モニウムカチオンに、脂肪族炭化水素成分と芳香族炭化
水素成分との両方が含まれていれば、両者の極性の差が
接近し、濡れ性の向上につながる。すなわち、粘性の向
上、チキソトロピー性の向上を図ることができる。ここ
で、濡れ性が高いとは、分離層形成高分子材料中で第4
級アンモニウムカチオンで結晶表面を修飾した粘度鉱物
モンモリロナイトの結晶の層間距離が5Å以上、より好
ましくは10Å以上拡大することをいうこととする。
【0029】上記第4級アンモニウムカチオンで結晶表
面を修飾した粘度鉱物モンモリロナイトは、分離剤の粘
度、比重を考慮して、分離層形成高分子材料100重量
部に対して0.5〜10重量部、好ましくは1〜5重量
部、より好ましくは1.5〜3.5重量部添加する。添
加量が少なすぎると、充分なチキソトロピー性を付与で
きず、流れの原因となる。また、添加量が多すぎると粘
度や比重が上昇し、実用に即さない。
【0030】本発明の血液分離剤はこのほか、必要に応
じてシリカ、タルク、アルミナ等の無機粉末、ワック
ス、可塑剤、ゲル化剤などの有機添加物、血液抗凝固等
を適宜添加してもよい。また、増量剤として、スチレ
ン、ABS樹脂、AS樹脂、またはこれらの樹脂を疎水
化処理したものなどを配合することもできる。
【0031】本発明の血液分離剤の製造方法は、血液分
離剤の製造において公知の方法であってよい。例えば、
分離層形成高分子材料を適当な温度、例えば80〜20
0℃に加熱し(従来値)、これに第4級アンモニウムカ
チオンで結晶表面を修飾したモンモリロナイトを所定量
添加し、数時間撹拌するか、または3本ロール等で混練
してもよい。
【0032】本発明の血液分離剤は、25℃で測定した
動粘度で好ましくは1,000〜1500,000cp
sの範囲内であることが好ましい。また、25℃で測定
した比重が1.028〜1.060の範囲内であるのが
好ましい。
【0033】本発明の血液分離剤を特開平5−9991
7号明細書に示されているような有底管に充填すること
により、本発明の血液分離管が製造される。有底管は内
部を減圧状態に維持するためにガスバリアー性が高いも
のが好ましく、例えば、ガラス、アクリロニトリル性樹
脂、ポリ塩化ビニル、ポリエチレンテレフタレート、ポ
リメタアクリレート、ポリエステル樹脂等を用いること
が好ましい。また、有底管をガスバリアー性の低い材質
(例えば、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリスチレ
ン等)で形成し、有底管の外面にポリビニルアルコー
ル、エチレン−ビニルアルコール共重合体等のガスバリ
アー性を有する被膜をコーティングしてもよい。有底管
を疎水性合成樹脂により形成した場合には、内面を親水
化処理し、有底管の内面に血球が付着しないようにする
ことが好ましい。親水化処理としては、有底管の内面に
親水性物質、例えば、水溶性シリコーン、PVA、PV
Pなどをコーティングすることにより行うことができ
る。
【0034】さらに、有底管には、ヘパリン粉末、ヘパ
リンリチウム、ヘパリンナトリウム、クエン酸ナトリウ
ム、EDTA−2K、EDTA−3K、EDTA−2N
a等の血液抗凝固剤を有底管の内面に付着または収納し
てもよい。また、逆に、血液凝固促進剤を付着あるいは
含浸させたものを有底管内に封入してもよい。凝固促進
剤としては、例えば、大きさ0.4〜20μmの珪砂の
ほか、大きさ5μm以下で平均粒径1.1μmの結晶シ
リカ(例えば、ペンシルバニア・グラスサンド社製、商
品名Min−USil)、珪藻土、ガラス微粉末、カオ
リン、ベントナイト、硫酸プロタミン、トロンビン及び
トロンビン様酵素などである。また、解糖阻止剤とし
て、フッ化ナトリウムを有底管の内面に付着または収納
してもよい。
【0035】そして、有底管上部の開口部の封止部材に
は、例えば、天然ゴム、イソプレンゴム、シリコーンゴ
ム等のゴム材質、スチレン−ブタジエン−スチレン(S
BS)ブロック共重合体等の熱可塑性エラストマーなど
の樹脂またはアルミフィルムと樹脂とを積層したフィル
ムを用いることができる。さらに、血液分離剤の充填量
は、上清と沈降物との間の隔壁として遠心分離中に両者
が混ざらないように分離するのに充分な量であればよ
い。通常はこの充填量は、血液分離管の容積の5〜40
%程度が適当である。充填法では加圧注入法が挙げられ
る。血液分離剤を充填後、開口部を封止するとともに、
採血管内部を減圧し、採血時にはこの陰圧を利用して採
血が行われる。採血した後、800〜2500Gの遠心
力により10分程度遠心分離を行う。本発明の血液分離
剤を用いた本発明の血液分離管では、血清、血餅層間を
安定に分離することができる。血清はデカンテーション
により分離管から取り出すことができる。
【0036】
【実施例】次に、本発明を実施例を用いてより具体的に
説明するが、本発明はこれらに限定されない。また、実
施例中、特に記載がない限り「部」は「重量部」を表
す。 (実施例1)4つ口フラスコに炭素数12及び14の混
合α−オレフィンとマレイン酸ジメチルエステル共重合
体100部、FTR6110(芳香族/脂肪族炭化水素
共重合樹脂、三井化学株式会社製)10部を仕込み、1
00℃で1時間撹拌混合した。これをエスベンX(強熱
減量46.5%、第4級アンモニウムカチオンで結晶表
面を修飾した粘土鉱物モンモリロナイトの微粒子、株式
会社豊順洋行製)2.0部とともに3本ロールにより混
練りし、粘度49万cps、比重1.042の血液分離
剤を得た。得られた分離剤は、10ml容量のポリエス
テル樹脂製試験管の管底に1.6ml入れ、室温下で2
4時間正立保存後、横倒しにして50℃で3日間放置し
たところ、分離剤においてブリードや血液分離剤の形態
崩れは発生しなかった。
【0037】(実施例2)FTR6110をFTR71
00(芳香族/脂肪族炭化水素共重合樹脂、三井化学株
式会社製)に代えたこと以外は、前記実施例1と同様の
血液分離剤(粘度47万cps、比重1.042)を製
造し、前記実施例1と同様の評価をしたところ、前記実
施例1と同様の結果が得られた。
【0038】(実施例3)FTR6110をFTR81
00(芳香族/脂肪族炭化水素共重合樹脂、三井化学株
式会社製)に代えたこと以外は、前記実施例1と同様の
血液分離剤(粘度45万cps、比重1.042)を製
造し、前記実施例1と同様の評価をしたところ、前記実
施例1と同様の結果が得られた。
【0039】(実施例4)FTR6110を加えないこ
と以外は、前記実施例1と同様の血液分離剤(粘度39
万cps、比重1.045)を製造し、前記実施例1と
同様の評価をしたところ、前記実施例1と同様の結果が
得られた。
【0040】(実施例5)エスベンXを2.0部から
2.5部に代えたこと以外は、前記実施例1と同様の血
液分離剤(粘度54万cps、比重1.045)を製
造、前記実施例1と同様の評価をしたところ、前記実施
例1と同様の結果が得られた。
【0041】(実施例6)エスベンXをニューエスベン
D(強熱減量43.0%、第4級アンモニウムカチオン
で結晶表面を修飾した粘土鉱物モンモリロナイトの微粒
子、株式会社豊順洋行製)に代えたこと以外は、前記実
施例1と同様の血液分離剤(粘度47万cps、比重
1.045)を製造し、前記実施例1と同様の評価をし
たところ、前記実施例1と同様の結果が得られた。
【0042】(実施例7)4つ口フラスコに炭素数12
及び14の混合α−オレフィンとマレイン酸ジメチルエ
ステル共重合体100部、FTR6110(芳香族/脂
肪族炭化水素共重合樹脂、三井化学株式会社製)10部
を仕込み、100℃で1時間撹拌混合した。これをエス
ベン74(強熱減量38.5%、ジメチルジアルキルア
ンモニウム及びジメチルアルキルベンジルアンモニウム
の両方で結晶表面を修飾した粘度鉱物モンモリロナイト
の微粒子、株式会社豊順洋行製)2.0部とともに3本
ロールにより混練りし、粘度50万cps、比重1.0
42の血液分離剤を得た。得られた分離剤は、10ml
容量のポリエステル樹脂製試験管の管底に1.6ml入
れ、室温下で24時間正立保存後、横倒しにして50℃
で3日間放置したところ、分離剤においてブリードや血
液分離剤の形態崩れは発生しなかった。
【0043】(実施例8)FTR6110をFTR71
00(芳香族/脂肪族炭化水素共重合樹脂、三井化学株
式会社製)に代えたこと以外は、前記実施例7と同様の
血液分離剤(粘度48万cps、比重1.042)を製
造し、前記実施例7と同様の評価をしたところ、前記実
施例7と同様の結果が得られた。
【0044】(実施例9)FTR6110をFTR81
00(芳香族炭化水素共重合樹脂、三井化学株式会社
製)に代えたこと以外は、前記実施例7と同様の血液分
離剤(粘度46万cps、比重1.042)を製造し、
前記実施例7と同様の評価をしたところ、前記実施例7
と同様の結果が得られた。
【0045】(実施例10)FTR6110を加えない
こと以外は、前記実施例7と同様の血液分離剤(粘度4
1万cps、比重1.045)を製造し、前記実施例7
と同様の評価をしたところ、前記実施例7と同様の結果
が得られた。
【0046】(実施例11)エスベン74を2.0部か
ら2.5部に代えたこと以外は、前記実施例7と同様の
血液分離剤(粘度56万cps、比重1.045)を製
造し、前記実施例7と同様の評価をしたところ、前記実
施例7と同様の結果が得られた。
【0047】(比較例1)エスベンXをエスベンC(強
熱減量29.6%、第4級アンモニウムカチオンで結晶
表面を修飾した粘度鉱物モンモリロナイトの微粒子、株
式会社豊順洋行製)に代えたこと以外は、前記実施例1
と同様の血液分離剤(粘度44万cps、比重1.04
2)を製造し、前記実施例1と同様の評価をしたとこ
ろ、分離剤においてブリード及び海島状の形態崩れが発
生した。
【0048】(比較例2)エスベンXをエスベン(強熱
減量29.9%、第4級アンモニウムカチオンで結晶表
面を修飾した粘度鉱物モンモリロナイトの微粒子、株式
会社豊順洋行製)に代えたこと以外は、前記実施例1と
同様の評価をしたところ、分離剤においてブリード及び
海島状の形態崩れが発生した。
【0049】(比較例3)エスベンXをエスベンE(強
熱減量25.6%、第4級アンモニウムカチオンで結晶
表面を修飾した粘度鉱物モンモリロナイトの微粒子、株
式会社豊順洋行製)に代えたこと以外は、前記実施例1
と同様の血液分離剤(粘度42万cps、比重1.04
2)を製造し、前記実施例1と同様の評価をしたとこ
ろ、分離剤においてブリード及び海島状の形態崩れが発
生した。
【0050】実施例と比較例との比較から明らかなよう
に、本発明の血液分離剤は、粘着付与剤に第4級アンモ
ニウムカチオンで表面を修飾した粘度鉱物モンモリロナ
イトを使用することにより、50℃で3日間放置して
も、血液分離剤の形態が崩れず、流れ出すことがない。
【0051】<濡れ性の評価>分離層形成高分子材料と
第4級アンモニウムカチオンで結晶表面を修飾した粘度
鉱物モンモリロナイトの結晶表面との濡れ性を評価する
ために、第4級アンモニウムで結晶表面を修飾した粘度
鉱物モンモリロナイトの層間距離(R1)と、分離層形
成高分子材料と混練りした後の該モンモリロナイトの層
間距離(R2)とを、X線回折測定により測定し、比較
した。X線回折測定は、理学電気(株)製ガイガーフレ
ックスD−2型により、Cu管球を用いて管電圧25k
V、管電流15mAでX線を照射して測定した。結果
は、第1表に示すとおりである。
【0052】 第1表に示されるように、実施例のモンモリロナイトの
層間距離は、いずれも5Å以上拡大しており、濡れ性が
高いことを表している。一方、比較例の層間距離の増加
分は実施例に比べて低く、いずれも5Å未満であり、濡
れ性が低いことを表している。
【0053】
【発明の効果】本発明の血液分離剤は、高温、例えば5
0℃以上の温度に晒されても血液分離剤の形態が崩れ
ず、流れ出すことがない。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) //(C08L 23/18 (C08L 23/18 25:16 25:16 47:00) 47:00) (C08L 35/02 (C08L 35/02 25:16 25:16 47:00) 47:00)

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】分離層形成高分子材料に、第4級アンモニ
    ウムカチオンで結晶表面を修飾した粘土鉱物モンモリロ
    ナイトを分散したゲル化物であって、前記粘度鉱物モン
    モリロナイトの層間距離が5Å以上拡大することを特徴
    とする血液分離剤。
  2. 【請求項2】前記第4級アンモニウムカチオンで結晶表
    面を修飾した粘土鉱物モンモリロナイトの1000℃に
    おける強熱減量が35%以上であることを特徴とする請
    求項1に記載の血液分離剤。
  3. 【請求項3】前記第4級アンモニウムカチオンに、脂肪
    族炭化水素成分と芳香族炭化水素成分との両方が含まれ
    ることを特徴とする請求項1または2に記載の血液分離
    剤。
  4. 【請求項4】前記分離層形成高分子材料に、脂肪族炭化
    水素成分と芳香族炭化水素成分との両方が含まれること
    を特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の血液分離
    剤。
  5. 【請求項5】前記分離層形成高分子材料において、前記
    脂肪族炭化水素成分が、芳香族炭化水素部分を含まない
    主成分樹脂であり、前記芳香族炭化水素成分が、芳香族
    炭化水素共重合樹脂または芳香族/脂肪族炭化水素共重
    合樹脂からなる粘着付与剤である副成分樹脂であること
    を特徴とする請求項4に記載の血液分離剤。
  6. 【請求項6】前記分離層形成高分子材料の主成分樹脂
    が、炭素数6〜20のα−オレフィンとマレイン酸ジア
    ルキルエステル(アルキル基の炭素数は1〜4)との共
    重合体であることを特徴とする請求項5に記載の血液分
    離剤。
  7. 【請求項7】前記分離層形成高分子材料の副成分樹脂
    が、式1または式2に示すスチレン系モノマーと脂肪族
    炭化水素系モノマーとの共重合体、若しくは式3に示す
    スチレン系モノマーのホモポリマーよりなる群から選定
    される少なくとも1つである請求項5または6に記載の
    血液分離剤。 【化1】 (式1中、nは6〜10であり、lは0.3〜1.0で
    ある。R1 は水素原子、または炭素原子数1〜6のアル
    キル基である。) 【化2】 (式2中、nは1〜5であり、mは1〜6であり、lは
    0.3〜1.0である。R1 、R2 は、各々独立に水素
    原子、または炭素原子数1〜6のアルキル基である。) 【化3】 (式3中、pは3〜10であり、R1 は水素原子、また
    は炭素原子数1〜6のアルキル基である。)
  8. 【請求項8】前記第4級アンモニウムカチオンが、ジメ
    チルジアルキルアンモニウム及びジメチルアルキルベン
    ジルアンモニウムであることを特徴とする請求項1〜7
    のいずれかに記載の血液分離剤。
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