JP2943420B2 - 血液分離剤および血液分離管 - Google Patents
血液分離剤および血液分離管Info
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、血液分離剤に関する。
より詳しくは血液中の血清部分と血餅部分、あるいは血
漿部分と血球部分とをその比重差により分離する際、両
成分の中間的な比重を付与する事により両成分の間に隔
壁を形成せしめ、これら両成分の分離操作を容易にする
目的に使用し得る血液分離剤およびこれを有底管内に収
容してなる血液分離管に関する。
より詳しくは血液中の血清部分と血餅部分、あるいは血
漿部分と血球部分とをその比重差により分離する際、両
成分の中間的な比重を付与する事により両成分の間に隔
壁を形成せしめ、これら両成分の分離操作を容易にする
目的に使用し得る血液分離剤およびこれを有底管内に収
容してなる血液分離管に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、血液の分離操作に用いられる分離
剤としては、シリコ−ンオイル、塩素化ポリブテン、ポ
リイソブテン、アクリル重合体、α−オレフィン/マレ
イン酸ジエステル重合体などの樹脂を主成分として、こ
れらに比重、粘度調製用としてシリカ、粘土等の無機微
粒子や有機ゲル化剤を添加したものがあった。これら、
主成分となる樹脂は基本的に疎水性を有するものであ
り、また、無機微粒子は増粘効果、チキソトロピ−性付
与を与え、有機ゲル化剤は、チキソトロピ−性を付与す
ることなく、増粘効果を与えるものである。
剤としては、シリコ−ンオイル、塩素化ポリブテン、ポ
リイソブテン、アクリル重合体、α−オレフィン/マレ
イン酸ジエステル重合体などの樹脂を主成分として、こ
れらに比重、粘度調製用としてシリカ、粘土等の無機微
粒子や有機ゲル化剤を添加したものがあった。これら、
主成分となる樹脂は基本的に疎水性を有するものであ
り、また、無機微粒子は増粘効果、チキソトロピ−性付
与を与え、有機ゲル化剤は、チキソトロピ−性を付与す
ることなく、増粘効果を与えるものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、これら主成分
となる樹脂は、その疎水性の結果、血液との相溶性、血
液への溶解性はなく、問題ないが、採血管を構成するガ
ラス管、プラスチック管、また、これら採血管の内壁に
塗布してある血液凝固剤、血球付着防止剤等との濡れ性
が悪く、血清分離後に、下層にある血球部分から分離剤
と採血管内壁との隙間を通って血球成分が上層である血
清中に移行して検査値を変動させたり、また、遠心分離
操作時に分離剤が採血管内壁と離れ、血球中を中間相に
移行するため、血球を抱き込んで上昇することになり、
分離層表面に血球のこりを生ずるという問題点があっ
た。また、無機微粒子を添加した系では、チキソトロピ
−性が増大し、遠心分離時に、分離剤がちぎれて中間層
に移行するため、血球を抱き込みやすく、更に、移動し
始めると、見かけの粘度が低下し、中間層にバリヤ−を
はる時間が短すぎるため、全ての血球が下層に移行する
前に中間層へ移行し、血球のこりの原因となるという問
題点があった。また、有機ゲル化剤を用いると、ゲルの
粘度が経時で変化するため、保存安定性に劣るという問
題点があった。
となる樹脂は、その疎水性の結果、血液との相溶性、血
液への溶解性はなく、問題ないが、採血管を構成するガ
ラス管、プラスチック管、また、これら採血管の内壁に
塗布してある血液凝固剤、血球付着防止剤等との濡れ性
が悪く、血清分離後に、下層にある血球部分から分離剤
と採血管内壁との隙間を通って血球成分が上層である血
清中に移行して検査値を変動させたり、また、遠心分離
操作時に分離剤が採血管内壁と離れ、血球中を中間相に
移行するため、血球を抱き込んで上昇することになり、
分離層表面に血球のこりを生ずるという問題点があっ
た。また、無機微粒子を添加した系では、チキソトロピ
−性が増大し、遠心分離時に、分離剤がちぎれて中間層
に移行するため、血球を抱き込みやすく、更に、移動し
始めると、見かけの粘度が低下し、中間層にバリヤ−を
はる時間が短すぎるため、全ての血球が下層に移行する
前に中間層へ移行し、血球のこりの原因となるという問
題点があった。また、有機ゲル化剤を用いると、ゲルの
粘度が経時で変化するため、保存安定性に劣るという問
題点があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の目的は、これら
の欠点のない、実用性に優れた血液分離剤およびそれを
有底管内に収容して得られる血液分離管を提供すること
にある。本発明者らは、かかる目的を達成するために鋭
意検討を重ねた結果、本発明に至った。即ち、本発明
は、油状の分離層形成材料100重量部に対して、常温
で固形の樹脂系粘着付与剤0.1〜60重量部を含む血
液分離剤、およびその分離剤を有底管内に収容してなる
血液分離管である。
の欠点のない、実用性に優れた血液分離剤およびそれを
有底管内に収容して得られる血液分離管を提供すること
にある。本発明者らは、かかる目的を達成するために鋭
意検討を重ねた結果、本発明に至った。即ち、本発明
は、油状の分離層形成材料100重量部に対して、常温
で固形の樹脂系粘着付与剤0.1〜60重量部を含む血
液分離剤、およびその分離剤を有底管内に収容してなる
血液分離管である。
【0005】以下、本発明について詳細に説明する。本
発明の血液分離剤に用いる分離層形成材料としては、そ
の比重が血清成分と血球成分との中間領域にあるもので
あれば、低粘度の各種有機溶剤や可塑剤から高粘度の高
分子油状物まで使用することができる。実用上、安定で
適度な流動性およびゲル化性を与える点で、好ましくは
温度25℃での粘度が200〜60万cpsの範囲の高
分子油状物が適している。かかる高分子油状物として
は、例えば、シリコ−ン、塩素化ポリブテン、塩素化ポ
リブタジエン、ポリ(メタ)アクリル酸エステル、ポリ
イソブテン、α−オレフィンまたはスチレンとマレイン
酸ジエステルとの共重合体などが挙げられる。
発明の血液分離剤に用いる分離層形成材料としては、そ
の比重が血清成分と血球成分との中間領域にあるもので
あれば、低粘度の各種有機溶剤や可塑剤から高粘度の高
分子油状物まで使用することができる。実用上、安定で
適度な流動性およびゲル化性を与える点で、好ましくは
温度25℃での粘度が200〜60万cpsの範囲の高
分子油状物が適している。かかる高分子油状物として
は、例えば、シリコ−ン、塩素化ポリブテン、塩素化ポ
リブタジエン、ポリ(メタ)アクリル酸エステル、ポリ
イソブテン、α−オレフィンまたはスチレンとマレイン
酸ジエステルとの共重合体などが挙げられる。
【0006】本発明の血液分離剤に用いる樹脂系粘着付
与剤とは、一般に熱可塑性であり、常温で固形で、5〜
150℃程度の軟化点を有し、分子量約200〜150
0程度である。樹脂系粘着付与剤は、高分子油状物中に
配合することにより、粘弾性的、界面的に作用し、被着
体との接着性、濡れ性を飛躍的に向上させる。樹脂系粘
着付与剤は、大きく、天然樹脂系粘着付与剤と合成樹脂
系粘着付与剤とにわかれる。なお、粘着付与剤は、ポリ
マーに添加され、粘着性(タッキネス)を付与する配合
剤であり、ガラス転移点、軟化点が共に低く、流動性を
与えるものが多い。
与剤とは、一般に熱可塑性であり、常温で固形で、5〜
150℃程度の軟化点を有し、分子量約200〜150
0程度である。樹脂系粘着付与剤は、高分子油状物中に
配合することにより、粘弾性的、界面的に作用し、被着
体との接着性、濡れ性を飛躍的に向上させる。樹脂系粘
着付与剤は、大きく、天然樹脂系粘着付与剤と合成樹脂
系粘着付与剤とにわかれる。なお、粘着付与剤は、ポリ
マーに添加され、粘着性(タッキネス)を付与する配合
剤であり、ガラス転移点、軟化点が共に低く、流動性を
与えるものが多い。
【0007】天然樹脂系粘着付与剤としては、例えばロ
ジン、ダンマル、重合ロジン、部分水添ロジン、グリセ
リンエステルロジン、グリセリンエステルロジン部分水
添物、グリセリンエステルロジン完全水添物、重合グリ
セリンエステルロジン、ペンタエリスリットエステルロ
ジン、部分水添ペンタエリスリットエステルロジン、重
合ペンタエリスリットエステルロジン、α−ピネン、β
−ピネンの重合体、ジペンテン重合体などのポリテルペ
ン系樹脂、ポリテルペン系樹脂の水添物、テルペンフェ
ノール等が挙げられる。合成樹脂系粘着付与剤として
は、オレフィンおよびジオレフィン重合体、シクロペン
タジエン樹脂、芳香族系石油樹脂、芳香族系樹脂の水添
物、フェノール樹脂、アルキルフェノール−アセチレン
系樹脂、スチレン系樹脂、キシレン系樹脂、クマロンイ
ンデン樹脂、ビニルトルエン−α−メチルスチレン共重
合体樹脂等が挙げられる。これら樹脂系粘着付与剤は、
油状の分離層形成材料との相溶性、粘度等を考慮して、
油状の分離層形成材料100重量部に対して0.1〜6
0重量部、好ましくは1〜30重量部添加する。樹脂系
粘着付与剤の添加量が少なすぎると、充分な粘着力、凝
集力が発現せず、遠心分離時に血球の抱き込み、分離剤
のちぎれ等の弊害がある。また該添加量が多すぎると、
相溶性が悪くなり、分離に至ったり、粘度が上昇して遠
心分離に弊害を及ぼす。
ジン、ダンマル、重合ロジン、部分水添ロジン、グリセ
リンエステルロジン、グリセリンエステルロジン部分水
添物、グリセリンエステルロジン完全水添物、重合グリ
セリンエステルロジン、ペンタエリスリットエステルロ
ジン、部分水添ペンタエリスリットエステルロジン、重
合ペンタエリスリットエステルロジン、α−ピネン、β
−ピネンの重合体、ジペンテン重合体などのポリテルペ
ン系樹脂、ポリテルペン系樹脂の水添物、テルペンフェ
ノール等が挙げられる。合成樹脂系粘着付与剤として
は、オレフィンおよびジオレフィン重合体、シクロペン
タジエン樹脂、芳香族系石油樹脂、芳香族系樹脂の水添
物、フェノール樹脂、アルキルフェノール−アセチレン
系樹脂、スチレン系樹脂、キシレン系樹脂、クマロンイ
ンデン樹脂、ビニルトルエン−α−メチルスチレン共重
合体樹脂等が挙げられる。これら樹脂系粘着付与剤は、
油状の分離層形成材料との相溶性、粘度等を考慮して、
油状の分離層形成材料100重量部に対して0.1〜6
0重量部、好ましくは1〜30重量部添加する。樹脂系
粘着付与剤の添加量が少なすぎると、充分な粘着力、凝
集力が発現せず、遠心分離時に血球の抱き込み、分離剤
のちぎれ等の弊害がある。また該添加量が多すぎると、
相溶性が悪くなり、分離に至ったり、粘度が上昇して遠
心分離に弊害を及ぼす。
【0008】本発明の血液分離剤を構成する組成物の好
適な物性は、温度25℃における比重が血清と血球との
中間、即ち1.035〜1.060であり、粘度は20
万〜200万cpsの範囲が適当である。本発明による
血液分離剤は場合により、粘土、シリカ、マイカ、タル
ク、クレ−、珪藻土、ベントナイト等の無機粉末、ワッ
クス、可塑剤などの有機添加物を適宜添加しても良い。
本発明の血液分離剤の製造方法としては、分離層形成材
料を温度80〜200℃に加熱し、これに粘着付与剤を
所定量添加し、数時間加熱撹拌するか、またはロ−ルで
分散させる方法がある。
適な物性は、温度25℃における比重が血清と血球との
中間、即ち1.035〜1.060であり、粘度は20
万〜200万cpsの範囲が適当である。本発明による
血液分離剤は場合により、粘土、シリカ、マイカ、タル
ク、クレ−、珪藻土、ベントナイト等の無機粉末、ワッ
クス、可塑剤などの有機添加物を適宜添加しても良い。
本発明の血液分離剤の製造方法としては、分離層形成材
料を温度80〜200℃に加熱し、これに粘着付与剤を
所定量添加し、数時間加熱撹拌するか、またはロ−ルで
分散させる方法がある。
【0009】
【実施例】次に本発明を実施例により更に具体的に説明
するが、本発明はその要旨を越えない限り以下の実施例
によって限定されるものではない。また、実施例中、特
に記載がない限り、「部」は重量部を表す。
するが、本発明はその要旨を越えない限り以下の実施例
によって限定されるものではない。また、実施例中、特
に記載がない限り、「部」は重量部を表す。
【0010】実施例1 4つ口フラスコに炭素数12および14の混合α−オレ
フィンとマレイン酸ジメチルエステル共重合体100
部、ペンタリンH(部分水添ロジンのペンタエリスリト
−ルエステル:理化ハ−キュレス社製)5部を仕込み、
100℃1時間撹拌混合した。このものは、シリカ粉2
部とともに3本ロ−ルにより混練りし、粘度40万cp
s,比重1.040の血液分離剤を得た。得られた分離
剤は、15cc試験管に1gいれ、さらに全血試料10
ccいれ、1日放置後、1200G10分間遠心分離し
たところ、分離剤は、血球部分と血清部分との中間層に
位置し、血清部分での血球のこりや、血球中の成分の血
清部分への移行はみられなかった。
フィンとマレイン酸ジメチルエステル共重合体100
部、ペンタリンH(部分水添ロジンのペンタエリスリト
−ルエステル:理化ハ−キュレス社製)5部を仕込み、
100℃1時間撹拌混合した。このものは、シリカ粉2
部とともに3本ロ−ルにより混練りし、粘度40万cp
s,比重1.040の血液分離剤を得た。得られた分離
剤は、15cc試験管に1gいれ、さらに全血試料10
ccいれ、1日放置後、1200G10分間遠心分離し
たところ、分離剤は、血球部分と血清部分との中間層に
位置し、血清部分での血球のこりや、血球中の成分の血
清部分への移行はみられなかった。
【0011】実施例2 4つ口フラスコに分子量約1000のポリイソブテン1
00部、ステベライト10(部分水添ロジンのグリセリ
ンエステル:理化ハ−キュレス社製)5部を仕込み、1
00℃1時間撹拌混合した。このものは、シリカ粉2部
とともに3本ロ−ルにより混練りし、粘度40万cp
s,比重1.040の血液分離剤を得た。得られた分離
剤は、15cc試験管に1gいれ、さらに全血試料10
ccいれ、1日放置後、1200G10分間遠心分離し
たところ、分離剤は、血球部分と血清部分との中間層に
位置し、血清部分での血球のこりや、血球中の成分の血
清部分への移行はみられなかった。
00部、ステベライト10(部分水添ロジンのグリセリ
ンエステル:理化ハ−キュレス社製)5部を仕込み、1
00℃1時間撹拌混合した。このものは、シリカ粉2部
とともに3本ロ−ルにより混練りし、粘度40万cp
s,比重1.040の血液分離剤を得た。得られた分離
剤は、15cc試験管に1gいれ、さらに全血試料10
ccいれ、1日放置後、1200G10分間遠心分離し
たところ、分離剤は、血球部分と血清部分との中間層に
位置し、血清部分での血球のこりや、血球中の成分の血
清部分への移行はみられなかった。
【0012】実施例3 炭素数12および14の混合α−オレフィンとマレイン
酸ジメチルエステル共重合体100部とYSレジンPx
#1000(テレピン系樹脂:安原油脂工業社製)5部
とマイカ粉2部とを3本ロ−ルで混練りし、粘度50万
cps,比重1.042の血液分離剤を得た。得られた
分離剤は、15cc試験管に1gいれ、さらに全血試料
10ccいれ、1日放置後、1200G10分間遠心分
離したところ、分離剤は、血球部分と血清部分との中間
層に位置し、血清部分での血球のこりや、血球中の成分
の血清部分への移行はみられなかった。
酸ジメチルエステル共重合体100部とYSレジンPx
#1000(テレピン系樹脂:安原油脂工業社製)5部
とマイカ粉2部とを3本ロ−ルで混練りし、粘度50万
cps,比重1.042の血液分離剤を得た。得られた
分離剤は、15cc試験管に1gいれ、さらに全血試料
10ccいれ、1日放置後、1200G10分間遠心分
離したところ、分離剤は、血球部分と血清部分との中間
層に位置し、血清部分での血球のこりや、血球中の成分
の血清部分への移行はみられなかった。
【0013】比較例1 炭素数12および14の混合α−オレフィンとマレイン
酸ジメチルエステル共重合体100部とベントナイト粉
2.2部、コロイダルシリカ0.5部を3本ロ−ルで混
練りし、粘度60万cps,比重1.045の血液分離
剤を得た。得られた分離剤は、15cc試験管に1gい
れ、さらに全血試料10ccいれ、1日放置後、120
0G10分間遠心分離したところ、分離剤は、血球部分
と血清部分との中間層に位置したが、分離層上部に血球
が残っており、また、経時で血清中のカリウムイオンの
値が上昇した。
酸ジメチルエステル共重合体100部とベントナイト粉
2.2部、コロイダルシリカ0.5部を3本ロ−ルで混
練りし、粘度60万cps,比重1.045の血液分離
剤を得た。得られた分離剤は、15cc試験管に1gい
れ、さらに全血試料10ccいれ、1日放置後、120
0G10分間遠心分離したところ、分離剤は、血球部分
と血清部分との中間層に位置したが、分離層上部に血球
が残っており、また、経時で血清中のカリウムイオンの
値が上昇した。
【0014】比較例2 炭素数12および14の混合α−オレフィンとマレイン
酸ジメチルエステル共重合体100部とゲルオ−ルD
(ソルビト−ルとベンズアルデヒドとの縮合物、有機ゲ
ル化剤:新日本理化社製)0.5部とを3本ロ−ルで混
練りし、比重1.050、粘度50万cpsの血液分離
剤を得た。このものは、経時で粘度が上昇し、1年後に
は完全に流動しなくなった。
酸ジメチルエステル共重合体100部とゲルオ−ルD
(ソルビト−ルとベンズアルデヒドとの縮合物、有機ゲ
ル化剤:新日本理化社製)0.5部とを3本ロ−ルで混
練りし、比重1.050、粘度50万cpsの血液分離
剤を得た。このものは、経時で粘度が上昇し、1年後に
は完全に流動しなくなった。
【0015】
【発明の効果】本発明の血液分離剤は樹脂系粘着付与剤
を使用しない従来の無機粉末、または有機ゲル化剤等を
配合した血液分離剤と比較して、血球のこりが少なく、
また、経時での検査値の変動が少ない。これは、従来の
血液分離剤にない凝集力、採血管への密着力を有し、遠
心分離時に血球を抱き込むことなく、適度な時間で採血
管内壁をつたって分離剤層を形成するためと思われる。
また、採血管内壁との密着性に優れることから、粘度が
高くなくても、経時で分離剤の形状を変えるものでな
く、また、粘度の経時変化もないために、物性、安定性
に優れた採血管を提供できる。
を使用しない従来の無機粉末、または有機ゲル化剤等を
配合した血液分離剤と比較して、血球のこりが少なく、
また、経時での検査値の変動が少ない。これは、従来の
血液分離剤にない凝集力、採血管への密着力を有し、遠
心分離時に血球を抱き込むことなく、適度な時間で採血
管内壁をつたって分離剤層を形成するためと思われる。
また、採血管内壁との密着性に優れることから、粘度が
高くなくても、経時で分離剤の形状を変えるものでな
く、また、粘度の経時変化もないために、物性、安定性
に優れた採血管を提供できる。
Claims (3)
- 【請求項1】油状の分離層形成材料100重量部に対し
て、常温で固形の樹脂系粘着付与剤0.1〜60重量部
を含むことを特徴とする血液分離剤。 - 【請求項2】25℃における比重が1.030〜1.0
60であることを特徴とする請求項1記載の血液分離
剤。 - 【請求項3】請求項1記載の血液分離剤を有底管内に収
容してなる血液分離管。
Priority Applications (4)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3191002A JP2943420B2 (ja) | 1991-07-05 | 1991-07-05 | 血液分離剤および血液分離管 |
EP92306176A EP0521733B1 (en) | 1991-07-05 | 1992-07-03 | Serum:plasma separator and tube containing the same |
DE69213847T DE69213847T2 (de) | 1991-07-05 | 1992-07-03 | Serum/Plasma-Separator und Rohr diesen enthaltend |
US08/340,456 US5505853A (en) | 1991-07-05 | 1994-11-14 | Serum:plasma separator and tube for the separation of serum:plasma from clot:hemocyte |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3191002A JP2943420B2 (ja) | 1991-07-05 | 1991-07-05 | 血液分離剤および血液分離管 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0510945A JPH0510945A (ja) | 1993-01-19 |
JP2943420B2 true JP2943420B2 (ja) | 1999-08-30 |
Family
ID=16267236
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3191002A Expired - Fee Related JP2943420B2 (ja) | 1991-07-05 | 1991-07-05 | 血液分離剤および血液分離管 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2943420B2 (ja) |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0726953B2 (ja) * | 1988-09-30 | 1995-03-29 | 積水化学工業株式会社 | 血液成分分離用組成物及び血液検査用容器 |
US4994393A (en) * | 1989-02-22 | 1991-02-19 | Becton, Dickinson And Company | Blood partitioning composition |
-
1991
- 1991-07-05 JP JP3191002A patent/JP2943420B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0510945A (ja) | 1993-01-19 |
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