JP2002081564A - 樹脂製弁及びその組立構造 - Google Patents

樹脂製弁及びその組立構造

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 温度変化が生じても締め付け力が低下しない
樹脂製弁とその組立構造を提供すること 【解決手段】 弁本体20の開口部を覆う蓋部材30
を、弁本体20と熱膨張率の異なる金属製ボルト50に
より締め付ける樹脂製弁及びその組立構造であって、弁
本体20の外側に圧力調整板41を当接し、さらに金属
製座金板43を挟んで金属製ベース板42を当接して圧
力調整手段40を構成し、この金属製ベース板42を蓋
部材30から連続する金属製ボルト50により弁本体2
0に締め付ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体製造工程で
高温のプロセスガスの減圧回路に使用される真空比例開
閉弁等の樹脂製弁の組立構造に関し、更に詳細には、温
度変化により樹脂製弁本体が収縮してもガス漏れが発生
しないようにした樹脂製弁の組立構造に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来より、半導体製造過程において、ウ
エハは減圧された真空容器内で、高温のプロセスガスを
蒸着して薄膜を形成する場合が多い。すなわち、図9の
真空圧力制御システムの全体構成を示す図のように、真
空容器である真空チャンバ11の内部には、ウエハ15
が段状に配置されている。真空チャンバ11には、入口
13と出口14が形成され、入口13には、プロセスガ
スの供給源及び真空チャンバ11内をパージするための
窒素ガスの供給源が配管130により接続されている。
出口14には、弁開度比例弁である真空比例開閉弁10
0の入口ポートが配管140により接続されている。真
空比例開閉弁100の出口ポートは、配管190により
真空ポンプ19に接続されている。また、出口14に
は、遮断弁16を介して圧力センサ17が接続されてい
る。本実施の形態では、圧力センサ17として、キャパ
シタンス・マノメータが使用されている。
【0003】そして、この半導体製造過程で使用される
プロセスガスは、高温の活性ガスであるため、このプロ
セスガスに曝される機器はこのガスに冒されない樹脂で
製造される場合が多い。上記の真空比例開閉弁100の
樹脂製弁本体や弁体はポリクロロトリフルオロエチレン
又はポリテトラフルオロエチレンを成型したものであ
る。したがって、従来の真空比例開閉弁100は、弁本
体は樹脂製であり、これらを組み立てるボルトは金属製
であるものが多く使用されている。
【0004】すなわち、図10に示すように、従来の弁
本体200と蓋部材300との締付は、弁本体200と
蓋部材300を貫通する貫通孔240、360に、金属
製ボルト50の頭部を蓋部材300の上方に出し、スプ
リングワッシャ53をかませて挿通し、弁本体200の
底部外側にねじ部を突出させ、該ねじ部にスプリングワ
ッシャ54をかませてナット51により締め付ける構成
が一般に採用されていた。
【0005】ところが、真空チャンバ11が高温である
ため、ここを通過するプロセスガスも高温になるととも
に、高温の状態で真空比例開閉弁100を通過するの
で、真空比例開閉弁100も高温になる。この高温のガ
スが通過した後、真空比例開閉弁100が遮断されてガ
スの流通が止まると、真空比例開閉弁100は徐々に常
温に戻る。このとき、真空比例開閉弁100が収縮す
る。しかし、弁本体200の材料であるポリテトラフル
オロエチレンの熱膨張率が10×10-5/°Cであり、
一方、金属製ボルト50の材質であるステンレス鋼の熱
膨張率が11×10-6/°Cであるため、ポリテトラフ
ルオロエチレンの熱膨張率がステンレス鋼の熱膨張率の
約10倍であり、ポリクロロトリフルオロエチレンもほ
ぼ同様であるので、弁本体200と金属製ボルト50の
挙動が異なる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】したがって、従来の真
空比例開閉弁100は、高温のプロセスガスに曝された
場合、樹脂製の弁本体200と金属製ボルト50の熱膨
張率が大きく異なることから、温度変化により弁本体2
00が収縮すると金属製ボルト50による締め付け力が
低下し、シール力の低下、ガス漏れの発生等の問題が生
ずる。そこで、本発明は、温度変化が生じても締め付け
力が低下しない樹脂製弁とその組立構造を提供すること
を目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の樹脂製弁の組立
構造は、一端を開口部となした弁室を有し、該弁室とは
隔離した位置で、該弁室の開口部から底部までを貫通す
る複数の貫通孔を有する樹脂製弁本体と、前記開口部を
閉鎖する蓋部材を、前記貫通孔に挿通した金属製ボルト
により気密的に締結した樹脂製弁の組立構造において、
温度変化により樹脂製弁本体が収縮したときに、樹脂製
弁本体と蓋部材の締結圧力をほぼ一定とする圧力調整手
段を、前記樹脂製弁本体の上部外側又は底部外側に設け
たことを特徴とする。よって、樹脂製弁本体と蓋部材
を、樹脂製弁本体の底部外側に設けた圧力調整手段を介
して、樹脂製弁本体を貫通する金属製ボルトにより気密
的に締結したので、温度変化により樹脂製弁本体の収縮
に金属製ボルトの収縮が追従せずに、蓋部材の締結圧力
が低下しても、圧力調整手段が金属製ボルトを介して蓋
部材を樹脂製弁本体に押圧し、気密を保つことができ
る。
【0008】また、本発明の樹脂製弁の組立構造は、前
記圧力調整手段が、前記樹脂製弁本体の上部外側又は底
部外側に圧力調整板を介して金属製ベース板を重合し、
該圧力調整板と金属製ベース板との間に複数の金属製座
金板を挿入して構成したことを特徴とする。よって、圧
力調整板と金属製ベース板との間で、金属製座金板を撓
ませて平板に近くなるまで締め付けておくと、温度変化
により、樹脂製弁本体が収縮して圧力調整板と金属製ベ
ース板との間が開いても、金属製座金板の押圧力によ
り、金属製ボルトを介して蓋部材を押圧するので、緩み
を生ずることがない。また、金属製座金板の押圧力によ
り、樹脂製弁本体に一定の締め付け力が働くので、弁本
体の弁座面と弁体との当接面に変形がなく、入力ポート
から出力ポートへのガス漏れが発生しない。
【0009】また、本発明の樹脂製弁の組立構造は、前
記金属製座金板を挟持する圧力調整板と金属製ベース板
のいずれか一方に、該金属製座金板を収納する複数の座
ぐりを設けたことを特徴とする。よって、座ぐりに金属
製座金板を収納するので、金属製座金板の位置ずれがな
く、締め付け中心に対する金属製座金板の位置が決ま
り、金属製座金板の押圧力がバランスよく分散できる。
したがって、弁本体の温度変化による収縮時の変形もバ
ランスよく変形するため、この点からも弁本体の弁座面
と弁体との当接面に変形がなく、入力ポートから出力ポ
ートへのガス漏れが発生しない。
【0010】また、本発明の樹脂製弁の組立構造は、前
記樹脂製弁本体の材質が、ポリクロロトリフルオロエチ
レンまたはポリテトラフルオロエチレンであることを特
徴とする。よって、前述のような圧力調整板と金属製座
金板と金属製ベース板からなる圧力調整手段が、樹脂製
弁本体の材質に金属製ボルトより熱膨張率が大きいポリ
クロロトリフルオロエチレンまたはポリテトラフルオロ
エチレンを使用しても、プロセスガスに何ら侵されるこ
となく、かつ、ガス漏れも発生しない弁本体が得られ
る。
【0011】また、本発明の樹脂製弁の組立構造は、前
記金属製ボルトが、前記蓋部材の雌ねじ部に螺合したス
タッドボルトであり、前記金属製ベース板の両面を複数
のナットで締め付けたことを特徴とする。よって、蓋部
材から金属製ベース板までの距離を、弁本体の樹脂を変
形させない程度に、かつ気密的な締結が可能のように設
定できるので、温度による変形が生じない樹脂製弁の組
立構造が得られる。
【0012】また、本発明の樹脂製弁は、請求項1乃至
請求項5に記載する樹脂製弁の組立構造のいずれか1つ
を有することを特徴とする。よって、プロセスガスに侵
されず、かつ温度変化にも締め付け圧力が一定でガス漏
れがきわめて少ない樹脂製弁が実用化できる。
【0013】
【発明の実施の形態】つぎに、本発明に係る樹脂製弁及
びその組立構造の一の実施の形態を図面に基づいて詳細
に説明する。図1は、本発明に係る樹脂製弁の一の実施
の形態の側面断面図であり、図2は、その底面図、図3
は、図1のA−A線に沿う断面図である。
【0014】(構成)真空比例開閉弁1は、大きく弁部
2と駆動部3とに分かれている。本実施の形態において
は、駆動部3は、レギュレータ60を使用して、ピスト
ンロッド35を上下方向に駆動させている。
【0015】弁部2は、弁本体20が蓋部材30を介し
て駆動部3に連結されている。弁本体20の材料には、
ポリクロロトリフルオロエチレン又はポリテトラフルオ
ロエチレンが使用されている。また、蓋部材30の材料
は金属あるいはガラス繊維入りPPS樹脂が使用でき
る。弁本体20は、上部に開口部211を有し、内部に
弁座面212を形成した弁室21に連通する入力ポート
22と出力ポート23とを設けるとともに、弁室21と
隔離した位置に、図3に示すように、弁本体20を上下
に貫通する複数の貫通孔24を設けている。入力ポート
22は、図9に示すように、真空チャンバ11の出口1
4と配管140により連結され、出力ポート23は、真
空ポンプ19に配管190により連結される。
【0016】弁室21には、上方の周縁部材33から連
続的に蛇腹状に成型されたベローズ32と該ベローズ3
2の下端で連結された弁体31が、周縁部材33が弁本
体20の開口部211を閉鎖するように、収納される。
そして、弁体31は、該弁体31に螺合したベローズロ
ッド34を介して、該ベローズロッド34に螺合される
ピストンロッド35に連結され、レギュレータ60に連
結されている。
【0017】ベローズ32の周縁部材33は、弁本体2
0の開口部211に蓋部材30により押圧されて気密的
に取り付けられる。すなわち、この締め付け構造は、図
3に示すように、蓋部材30に設け、弁本体20の開口
部211の周囲に穿設した複数の雌ねじ部37に、長尺
の金属製ボルト(スタッドボルト)50を下向きに螺合
し、弁本体20に設けた貫通孔24に挿入して弁本体2
0の底部外側から該金属製ボルト50のねじ部を突出さ
せ、弁本体20の底部外側に金属製の圧力調整板41を
当接させ、さらにこの圧力調整板41を覆うように金属
製ベース板42を当接して、この金属製ベース板42に
設けた取付孔422に金属製ボルト50のねじ部を突出
させ、スプリングワッシャ54を介してナット52によ
り締め付けている。
【0018】さらに、圧力調整板41と金属製ベース板
42との間に、図2、図4に示すように、金属製座金板
43が、締結の中心線に対して対照的に複数、挟持され
ている。金属製座金板43は、有穴円板の穴部に向かっ
て円錐状に傾斜した所謂皿バネであり、この皿バネ43
を、圧力調整板41と金属製ベース板42との間に挟持
して圧縮させている。これら圧力調整板41と金属製ベ
ース板42と金属製座金板43が請求項でいう圧力調整
手段40を構成する。
【0019】なお、複数の皿バネ43の位置を規制する
ために、また、皿バネ43を完全に圧縮させるために、
金属製ベース板42に、圧力調整板41と当接する面に
金属製座金板43の板厚より浅い座ぐり421が、締め
付け中心に対して対称の位置に設けられている。
【0020】(作用)つぎに、上記構成を有する一の実
施の形態の樹脂製弁の組立構造の作用について説明す
る。この樹脂製弁である真空比例開閉弁1は、従来と同
様に、高温のプロセスガスを蒸着して薄膜を形成する半
導体製造過程において、図9に示したように、真空ポン
プ19によりプロセスガスの供給源から高温のプロセス
ガスを吸引して、入口13からウエハ15が段状に配置
された真空チャンバ11の内部に導入し、真空ポンプ1
9に吸引される経路に設置される。
【0021】したがって、真空比例開閉弁1が開放され
ている間、プロセスガスがこの真空比例開閉弁1を通っ
て真空ポンプ19に吸引されるので、真空比例開閉弁1
は高温になるが、真空比例開閉弁1が閉じられるとプロ
セスガスの流通は止まり、真空比例開閉弁1の温度は徐
々に常温に近づいてくる。真空比例開閉弁1の温度が下
がってくると、弁本体20や金属製ボルト50が収縮し
てくるが、弁本体20の熱膨張率が金属製ボルト50の
熱膨張率の10倍であることから、弁本体20は金属製
ボルト50より10倍収縮する。したがって、図5に示
すように、弁本体20が収縮すると、圧力調整板41と
金属製ベース板42との間に隙間が生じるが、これらの
間に嵌挿された金属製座金板43が、その復元力によ
り、有穴円板の穴部に向かって円錐状に傾斜して圧力調
整板41と金属製ベース板42との間の隙間を広げる方
向、すなわち、金属製ベース板42を介して金属製ボル
ト50を引っ張る方向に力を加える。すると、弁本体2
0の開口部211を覆う蓋部材30は、金属製ボルト5
0により弁本体20側に押圧され、気密が確保される。
【0022】金属製座金板43は、図2に示すように、
金属製ボルト50による締付線に対して対称に配置して
あるので、金属製ベース板42を均等に押圧し、金属製
ボルト50を引っ張る方向の力も均等に分散される。
【0023】以上説明したように、弁本体20の開口部
を覆う蓋部材30を、弁本体20と熱膨張率の異なる金
属製ボルト50により締め付ける樹脂製弁及びその組立
構造において、弁本体20の外側に圧力調整板41を当
接し、さらに金属製座金板43を挟んで金属製ベース板
42を当接して圧力調整手段40を構成し、この金属製
ベース板42を蓋部材30から連続する金属製ボルト5
0により弁本体20に締め付ける構造としたので、弁本
体20が収縮しても金属製座金板43の復元力により、
圧力調整板41と金属製ベース板42との間隙を調整
し、金属製ベース板42を介して金属製ボルト50を蓋
部材30から引っ張ることとなり、樹脂製弁の気密を確
保することができる。
【0024】つぎに、図9に基づき、本発明の樹脂製弁
及びその組立構造の他の実施の形態について説明する。
図9に示す真空比例開閉弁10は、圧力調整手段40を
アクチュエータであるシリンダ38の上部外側に設けた
ものである。すなわち、シリンダ38と蓋部材30、弁
本体20には、これらを上から下まで貫通する貫通孔が
設けられており、シリンダ38の上部外側に圧力調整板
41、金属製ベース板42およびこれら圧力調整板41
と金属製ベース板42との間に金属製座金板43が金属
製ベース板42に設けた座ぐり421内に収納され、上
記金属製ベース板42、圧力調整板41に設けた取付孔
を通して、上記貫通孔に金属製ボルト50を貫通させ、
弁本体20の下部の金属製ベース板42の取付孔にスプ
リングワッシャ54、ナット52により締め付けて組み
立てられたものである。なお、金属製ボルト50の頭部
側には緩み止めとしてスプリングワッシャ53を介在さ
せている。なお、圧力調整板41と金属製ベース板42
および金属製座金板43の取付関係は前述の実施の形態
と同様に、自由状態で断面ヘ字状の金属製座金板43を
略平板になるまで金属製ボルト50を締め付けることに
より、座ぐり421内で金属製ベース板42と圧力調整
板41とで押圧する。
【0025】したがって、この実施の形態においても、
弁本体20が収縮したときに、蓋部材30、シリンダ3
8を介して圧力調整手段40の金属製座金板43の形状
復元力により弁本体20を押圧するので、樹脂製弁の気
密を確保することができる。
【0026】以上、本発明の樹脂製弁及びその組立構造
の実施の形態について説明したが、本発明は上記実施の
形態に限定されるものではなく、さまざまな変更が可能
である。例えば、金属製座金板43を4枚で菱形に配置
した例で示したが、図6に示すように、3枚を正三角形
に配置したものであっても良い。また、金属製座金板4
3の作用は、例えば、板ばね・スプリング等ばね定数を
有したものであればよい。また、金属製座金板43の位
置を決める座ぐり421を金属製ベース板42に設けた
もので説明したが、圧力調整板41に設けたものでもよ
い。
【0027】また、金属ボルト50による締結構造は、
単に金属製ベース板42の外側からナットで締め付ける
もので示したが、図7に示すように、蓋部材30に螺合
した金属ボルト50(スタッドボルト)の先端側に、弁
本体20を圧縮しすぎない高さにナットを予め螺合して
おき、このナットに金属製ベース板42を当接して、そ
の外側からナットにより締め付けるようにしても良い。
この場合は、外側のナットを締めすぎても弁本体20を
変形させるような力がはたらかない。
【0028】また、金属ボルト50は蓋部材30に螺合
したスタッドボルトの例で示したが、図8に示すよう
に、有頭ボルトを採用して、そのボルトの頭部を蓋部材
30から出して、反対側のねじ部をナットにより締め付
ける構造にしても良い。
【0029】
【発明の効果】本発明の樹脂製弁及びその組立構造によ
れば、一端を開口部となした弁室を有し、弁室とは隔離
した位置で、弁室の開口部から底部までを貫通する複数
の貫通孔を有する樹脂製弁本体と、開口部を閉鎖する蓋
部材を、貫通孔に挿通した金属製ボルトにより気密的に
締結した樹脂製弁の組立構造であって、温度変化により
樹脂製弁本体が収縮したときに、樹脂製弁本体と蓋部材
の締結圧力がほぼ一定となるように、圧力調整板と金属
ベース板と、これら圧力調整板と金属製ベース板との間
に嵌挿された金属製座金板から構成される圧力調整手段
を、樹脂製弁本体の上部外側又は底部外側に設けて、金
属製ボルトにより樹脂製弁本体と蓋部材を締結するよう
にしたので、樹脂製弁本体と蓋部材の熱膨張率の相違に
よる樹脂製弁本体の収縮時に金属製座金板の復元力によ
り、金属製ベース板を介して金属製ボルトを引っ張り、
蓋部材を樹脂製弁本体に締め付け、気密が確保できる樹
脂製弁が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る樹脂製弁の一の実施の形態の側面
断面図である。
【図2】本発明に係る樹脂製弁の一の実施の形態の底面
図である。
【図3】図1のA−A線に沿う断面図である。
【図4】図3のB−B線に沿う断面図である。
【図5】同じく、圧力を調整した状態の図3のB−B線
に沿う断面図である。
【図6】本発明に係る樹脂製弁の、図2に相当する他の
実施の形態の底面図である。
【図7】本発明に係る樹脂製弁の、図3に相当する他の
実施の形態の断面図である。
【図8】本発明に係る樹脂製弁の、図3に相当する他の
実施の形態の断面図である。
【図9】本発明に係る樹脂製弁の他の実施の形態の側面
断面図である。
【図10】本発明に係る樹脂製弁を使用した真空圧力制
御システムの全体構成を示す図である。
【図11】従来の樹脂製弁の断面図である。
【符号の説明】
1 真空比例開閉弁(樹脂製弁) 10 真空比例開閉弁(他の実施の形態の) 20 弁本体 30 蓋部材 40 圧力調整手段 41 圧力調整板 42 金属製ベース板 43 金属製座金板 50 金属製ボルト
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 伊藤 智博 愛知県春日井市堀の内町850番地 シーケ ーディ株式会社春日井事業所内 (72)発明者 山田 芳幸 愛知県春日井市堀の内町850番地 シーケ ーディ株式会社春日井事業所内 Fターム(参考) 3H051 AA01 BB10 CC11 CC17 DD07 FF15

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一端を開口部となした弁室を有し、該弁
    室とは隔離した位置で、該弁室の開口部から底部までを
    貫通する複数の貫通孔を有する樹脂製弁本体と、前記開
    口部を閉鎖する蓋部材を、前記貫通孔に挿通した金属製
    ボルトにより気密的に締結した樹脂製弁の組立構造にお
    いて、 温度変化により樹脂製弁本体が収縮したときに、樹脂製
    弁本体と蓋部材の締結圧力をほぼ一定とする圧力調整手
    段を、前記樹脂製弁本体の上部外側又は底部外側に設け
    たことを特徴とする樹脂製弁の組立構造。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載する樹脂製弁の組立構造
    において、 前記圧力調整手段は、前記樹脂製弁本体の上部外側又は
    底部外側に圧力調整板を介して金属製ベース板を重合
    し、 該圧力調整板と金属製ベース板との間に複数の金属製座
    金板を挿入して構成したことを特徴とする樹脂製弁の組
    立構造。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載する樹脂製弁の組立構造
    において、 前記金属製座金板を挟持する圧力調整板と金属製ベース
    板のいずれか一方に、該金属製座金板を収納する複数の
    座ぐりを設けたことを特徴とする樹脂製弁の組立構造。
  4. 【請求項4】請求項1に記載する樹脂製弁の組立構造に
    おいて、 前記樹脂製弁本体の材質が、ポリクロロトリフルオロエ
    チレンまたはポリテトラフルオロエチレンであることを
    特徴とする樹脂製弁の組立構造。
  5. 【請求項5】 請求項1に記載する樹脂製弁の組立構造
    において、 前記金属製ボルトは、前記蓋部材の雌ねじ部に螺合した
    スタッドボルトであり、前記金属製ベース板の両面を複
    数のナットで締め付けたことを特徴とする樹脂製弁の組
    立構造。
  6. 【請求項6】 請求項1乃至請求項5に記載する樹脂製
    弁の組立構造のいずれか1つを有することを特徴とする
    樹脂製弁。
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