JP2002079753A - 感熱記録体 - Google Patents

感熱記録体

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JP2002079753A
JP2002079753A JP2000267974A JP2000267974A JP2002079753A JP 2002079753 A JP2002079753 A JP 2002079753A JP 2000267974 A JP2000267974 A JP 2000267974A JP 2000267974 A JP2000267974 A JP 2000267974A JP 2002079753 A JP2002079753 A JP 2002079753A
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Mutsuyuki Kashima
睦之 加嶋
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明の課題は、本発明の感熱記録体は記録
感度に優れ、しかも支持体の他方の面(裏面)に設けた
印刷部を熱エネルギーにより定着しても、感熱記録層へ
の地肌カブリが極めて少ない感熱記録体を提供すること
にある。 【解決手段】 支持体の一方の面側に、ロイコ染料と呈
色剤および接着剤を含有する感熱記録層を有する感熱記
録体において、上記の課題を解決するための一つの手段
として、該支持体の他方の面側に印刷部を設け、かつ感
熱記録層の静発色開始温度を90〜120℃とするもの
である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ロイコ染料と呈色
剤の発色反応を利用した感熱記録体に関し、特に支持体
の裏面に印刷部を設けた感熱記録体に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】ロイコ染料と呈色剤の発色反応を利用し
た感熱記録体は良く知られている。かかる感熱記録体は
比較的安価であり、また記録機器がコンパクトでかつそ
の保守も比較的容易であるためファクシミリ、各種計算
機、医療用機器、コンピューター、感熱複写機、その他
各種機器のプリンター等の記録媒体としてのみならずチ
ケットや宝くじ用等、幅広い分野において使用されよう
としている。
【0003】近年、感熱記録体をチケットや宝くじ用と
して使用する用途が増加しており、特に、発券された用
紙を個々に識別させるために、感熱記録体のおもて面や
裏面に可変情報を予め印刷する手段がある。
【0004】一般に、可変情報を随時連続的に、しかも
安価に印刷する方式としてインクジェット方式、電子写
真方式等を利用した印刷が用いられている。かかる印刷
方式は、印刷速度を高めるためには印刷された印刷部を
熱エネルギー、或いは光−熱エネルギー変換により定着
させる必要があるが、熱エネルギーにより感熱記録層に
地肌カブリが発生する問題がある。
【0005】例えば、電子写真方式等の印刷部に使用さ
れるトナーを定着するための手段として、キセノンフラ
シュランプが使用されているが、その際、光−熱エネル
ギー変換により印刷部の印字部に対応する感熱記録層に
地肌カブリが発生する問題がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、本発
明の感熱記録体は、記録感度に優れ、しかも支持体の他
方の面(裏面)に設けた印刷部を熱エネルギーにより定
着しても、感熱記録層への地肌カブリが極めて少ない感
熱記録体を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】支持体の一方の面側に、
ロイコ染料と呈色剤および接着剤を含有する感熱記録層
を有する感熱記録体において、上記の課題を解決するた
めの一つの手段として、該支持体の他方の面側に印刷部
を設け、かつ感熱記録層の静発色開始温度を90〜12
0℃とするものである。
【0008】
【発明の実施の形態】支持体の一方の面側に、ロイコ染
料と呈色剤および接着剤を含有する感熱記録層を有する
感熱記録体において、該支持体の他方の面側に印刷部を
有し、かつ感熱記録層の静発色開始温度が90〜120
℃であることを特徴とし、感熱記録層の発色開始温度が
90℃未満になると、印刷部を特に連続的な可変情報の
印刷性に優れた電子写真方式等の粉体トナーにより形成
し、熱定着する際、感熱記録層に地肌カブリが発生し、
120℃を越えると感熱記録層の記録濃度を高めるため
には記録エネルギーを強くする必要があり、そのためサ
ーマルヘッドが破壊される恐れがある。
【0009】感熱記録層の静発色開始温度とは、東洋精
機社製の熱傾斜試験機によりマクベス濃度計(RD−9
14型、マクベス社製)により光学濃度0.2に達する
温度である。
【0010】印刷部を熱定着するための方法としては、
例えば熱ロール、或いは熱板を有する間に感熱記録体を
通過させる方法、あるいはキセノンフラッシュ等の閃光
照射による光−熱エネルキー変換方法があるが、前者の
方法では感熱記録層全体に地肌カブリが発生する恐れが
あり、また後者の方法では印刷部の光学濃度が1.3を
越えると印刷部の対応した部分の感熱記録層に地肌カブ
リが発生する恐れがある。また、印刷部の光学濃度が
0.7未満になると印刷部の定着が著しく低下する恐れ
があり、印刷部最大光学濃度(マクベス社製のマクベス
濃度計、914型のビジュルモードで測定された値)と
しては0.7〜1.3程度が好ましい。
【0011】本発明の印刷部とは、裏面全面、或いは一
部分に文字、画像およびバーコード等を設けた層であ
る。
【0012】感熱発色層の発色開始温度を90〜120
℃にするには、感熱記録体に使用するロイコ染料、呈色
剤および増感剤等の種類、それらの配合比等を適宜選択
すればよい。
【0013】特に、キセノンフラッシュ等の閃光照射に
よる光−熱エネルキー変換により印刷部の印字部を定着
する場合は、感熱記録層と支持体との間または支持体の
他方の面側に、密度が0.9以下で厚さが5〜20μm
程度の下塗り層を設けたり、熱可融性化合物を含有する
下塗り層を設けたりすることにより、感熱記録層への地
肌カブリの発生がより抑制される。
【0014】下塗り層中に含有される熱可融性化合物と
しては、例えば融点が50〜130℃程度の1,2−ビ
ス(3−メチルフェノキシ)エタン、シュウ酸ジ−p−
メチルベンジルエステル、シュウ酸ジ−p−クロルベン
ジルエステル、ステアリン酸アミド、ステアリン酸メチ
レンビスアミド、オレイン酸アミド、パルミチン酸アミ
ド、オレイン酸アミド、ヤシ脂肪酸アミド、パラフィン
ワックス、ポリエチレンワックス等が挙げられる。
【0015】なかでも、ステアリン酸アミド、ステアリ
ン酸メチレンビスアミド、オレイン酸アミド、パルミチ
ン酸アミド、オレイン酸アミド、ヤシ脂肪酸アミド、パ
ラフィンワックス、ポリエチレンワックス等のワックス
類が好ましく、とりわけ、パラフィンワックス、ポリエ
チレンワックス等のワックスが好ましい。
【0016】かかる熱可融性化合物の使用量としては特
に限定されないが、下塗り層に対して30〜80重量%
程度が好ましい。また、熱可融性化合物を主成分とする
下塗り層および顔料を主成分とする下塗り層等、下塗り
層を少なくとも二層に分けて設けることもできる。
【0017】下塗り層中には、更に炭酸カルシウム、酸
化亜鉛、酸化アルミニウム、二酸化チタン、無定形リシ
カ、水酸化アルミニウム、硫酸バリウム、、タルク、カ
オリン、焼成カオリン、ナイロンフィラーパウダー、尿
素−ホルマリン樹脂フィラー、有機中空粒子等の顔料
類、ポリビニルアルコール、アセトアセチル基、シラノ
ール基、カルボキシル基等を有する各種変性ポリビニル
アルコール、メチルセルロース、エチルセルロース、ヒ
ドロキシエチルセルロース、カルボキシメチルセルロー
ス等のセルロース誘導体、カゼイン、アラビアゴム、酸
化デンプン、エーテル化デンプン、エステル化デンプ
ン、乳化重合されたスチレン−ブタジエン系樹脂、酢酸
ビニル系樹脂、アクリル系樹脂等の接着剤類、ジオクチ
ルスルフォコハク酸ナトリウム、ドデシルベンゼンスル
ホン酸ナトリウム、ラウリルアルコール硫酸エステル・
ナトリウム塩、脂肪酸金属塩等の界面活性剤類、グリオ
キザール、ジメチロール尿素、ポリアミドエピクロルヒ
ドリン、ホウ酸、ホウ砂等の架橋剤類、その他消泡剤
類、蛍光染料類、着色染料類等が挙げられる。
【0018】下塗り層は、例えば水を媒体とし、平均粒
子径が3μm以下に微分散された熱可融性化合物、接着
剤、顔料等を混合攪拌して調製された下塗り層用塗液を
支持体の一方の面、または裏面に乾燥後の塗布量が2〜
20g/m2、好ましくは3〜15g/m2程度となるよ
うに塗布乾燥して形成される。
【0019】支持体としては、例えば中性または酸性の
上質紙、コート紙、合成紙等が使用されるが、下塗り層
の効果を十分に発揮させるために、好ましくは上質紙が
使用され、特に感熱記録体としての用途に合わせた品質
特性を持たせた専用の原紙が望ましい。支持体の厚みと
しては、80〜200μm程度が好ましく、支持体の厚
みが80μm未満になると、光−熱エネルギー変換定着
時に感熱発色層に地肌カブリが発生する恐れがある。
【0020】本発明は、支持体の一方の面、またはその
面上に設けた下塗り層の上に感熱記録層が設けられる
が、感熱記録層に含有されるロイコ染料及び呈色剤とし
ては、例えば各種公知のものが使用できる。
【0021】かかるロイコ染料の具体例としては、例え
ば3,3−ビス(p−ジメチルアミノフェニル)−6−
ジメチルアミノフタリド、3−(4−ジエチルアミノ−
2−メチルフェニル)−3−(4−ジメチルアミノフェ
ニル)−6−ジメチルアミノフタリド、3−ジエチルア
ミノ−7−ジベンジルアミノ−ベンゾ〔a〕フルオラン
等の青発色性染料、3−(N−エチル−N−p−トリ
ル)アミノ−7−N−メチルアニリノフルオラン、3−
ジエチルアミノ−7−アニリノフルオラン、3−ジエチ
ルアミノ−7−ジベンジルアミノフルオラン等の緑発色
性染料、3−シクロヘキシルアミノ−6−クロロフルオ
ラン、3−ジエチルアミノ−6−メチル−7−クロロフ
ルオラン、3−ジエチルアミノ−6,8−ジメチルフル
オラン等の赤発色性染料、3−(N−エチル−N−イソ
アミル)アミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラ
ン、3−(N−メチル−N−シクロヘキシル)アミノ−
6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−ジエチルア
ミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−ジ
(n−ブチル)アミノ−6−メチル−7−アニリノフル
オラン、3−ジ(n−ペンチル)アミノ−6−メチル−
7−アニリノフルオラン、3−ジ(n−ブチル)アミノ
−7−(o−フルオロフェニルアミノ)フルオラン、3
−(N−エチル−p−トルイジノ)−6−メチル−7−
アニリノフルオラン、3−(N−エチル−N−テトラヒ
ドロフルフリルアミノ)−6−メチル−7−アニリノフ
ルオラン、3−ジエチルアミノ−6−クロロ−7−アニ
リノフルオラン等の黒発色性染料、3,3−ビス〔1−
(4−メトキシフェニル)−1−(4−ジメチルアミノ
フェニル)エチレン−2−イル〕−4,5,6,7−テ
トラクロロフタリド、3−p−(p−ジメチルアミノア
ニリノ)アニリノ−6−メチル−7−クロロフルオラ
ン、3−p−(p−クロロアニリノ)アニリノ−6−メ
チル−7−クロロフルオラン、3,6−ビス(ジメチル
アミノ)フルオレン−9−スピロ−3’−(6’−ジメ
チルアミノ)フタリド等の近赤外領域に吸収波長を有す
る染料等が挙げられる。
【0022】呈色剤の具体例としては、例えば4,4’
−イソプロピリデンジフェノール、4,4’−シクロヘ
キシリデンジフェノール、2,2−ビス(4−ヒドロキ
シフェニル)−4−メチルペンタン、4−ヒドロキシ安
息香酸ベンジル、2,4’−ジヒドロキシジフェニルス
ルホン、4,4’−ジヒドロキシジフェニルスルホン、
4−ヒドロキシ−4’−イソプロポキシジフェニルスル
ホン、ビス(3−アリル−4−ヒドロキシフェニル)ス
ルホン、ビス(p−ヒドロキシフェニル)酢酸ブチル、
1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)−1−フェニ
ルエタン、1,4−ビス〔α−メチル−α−(4’−ヒ
ドロキシフェニル)エチル〕ベンゼン、1,3−ビス
〔α−メチル−α−(4’−ヒドロキシフェニル)エチ
ル〕ベンゼン等のフェノール性化合物、N−(p−トル
エンスルホニル)カルバモイル酸−p−クミルフェニル
エステル、N−(o−トリル)−p−トルエンスルホア
ミド、4,4’−ビス(N−p−トルエンスルホニルア
ミノカボニルアミノ)ジフェニルメタン等の分子内に−
SO2 NH−結合を有するもの、p−クロロ安息香酸亜
鉛、4−〔2−(p−メトキシフェノキシ)エチルオキ
シ〕サリチル酸亜鉛、4−〔3−(p−トリルスルホニ
ル)プロピルオキシ〕サリチル酸亜鉛、5−〔p−(2
−p−メトキシフェノキシエトキシ)クミル〕サリチル
酸等の芳香族カルボン酸の亜鉛塩等が挙げられる。
【0023】ロイコ染料と呈色剤の使用比率は、用いる
発色剤及び呈色剤の種類に応じて適宜選択すべきもの
で、特に限定するものではないがロイコ染料1重量部に
対して0.5〜10重量部、好ましくは1〜4重量部程
度の呈色剤が使用される。
【0024】感熱記録層には、記録部の保存安定性を高
めるために保存性改良剤、および記録感度を高めるため
に増感剤を含有させることもできる。かかる保存性改良
剤の具体例としては、例えば2,2’−エチリデンビス
(4,6−ジ−tert−ブチルフェノール)、4,4’−
チオビス(2−メチル−6−tert−ブチルフェノー
ル)、1,1,3−トリス(2−メチル−4−ヒドロキ
シ−5−tert−ブチルフェニル)ブタン、1,1,3−
トリス(2−メチル−4−ヒドロキシ−5−シクロヘキ
シルフェニル)ブタン、2,2−ビス(4−ヒドロキシ
−3,5−ジメチルフェニル)プロパン等のヒンダード
フェノール化合物、4−ベンジルオキシ−4’−(2−
メチルグリシジルオキシ)ジフェニルスルホン、テレフ
タル酸ジグリシジル、フェノールノボラック型エポキシ
樹脂、ビスフェノールA型エポキシ樹脂等のエポキシ化
合物等が挙げられる。
【0025】増感剤の具体例としては、例えば下塗り層
中に含有される熱可融性化合物、ジフェニルスルホン、
テレフタル酸ジメチル等が挙げられる。
【0026】感熱記録層は、水を媒体とし、例えば平均
粒子径が2μm以下に微分散されたロイコ染料および呈
色剤、並びに上記の下塗り層用塗液中に含有される接着
剤、更に必要により上記の下塗り層用塗液中に含有され
る顔料類、界面活性剤類等とを混合攪拌して調製された
感熱記録層用塗液を支持体の一方の面、またはその面上
に設けた下塗り層の上に乾燥後の塗布量が2〜12g/
2、好ましくは3〜10g/m2程度となるように塗布
乾燥して形成される。
【0027】本発明の感熱記録体では、上記の感熱記録
層上に、水性接着剤を主成分とする保護層を設けること
により、感熱記録部の保存性及び記録走行性が高められ
る。保護層に用いられる水性接着剤としては、前記の下
塗り層中に含有される接着剤類が挙げられる。
【0028】更に、保護層中には前記の下塗り層中に含
有される顔料類、架橋剤類、界面活性剤類等を必要によ
り用いることができる。保護層は、水を媒体とし、例え
ば水性接着剤、顔料類、架橋剤類、界面活性剤類等を混
合攪拌して調製された保護層用塗液を感熱記録層の上に
乾燥後の塗布量が1〜5g/m2程度となるように塗布
乾燥して形成される。
【0029】下塗り層用塗液、感熱記録層用塗液および
保護層用塗液の塗布方法については特に限定されず、例
えばエアーナイフコーティング、ブレードコーティン
グ、ダイコーティング、カーテンコーティング、スライ
ドビードコーティング等の方法が挙げられる。
【0030】本発明の感熱記録体は、各層を設けた後に
スーパーキャレンダー等で平滑化処理したり、支持体と
感熱記録層との間、または下塗り層と印刷部との間に磁
気記録層を設けたりする等の感熱記録体製造分野におけ
る各種の公知技術が必要に応じて付加し得るものであ
る。
【0031】
【実施例】以下に実施例を示し、本発明をより具体的に
説明するが、勿論これらに限定されるものではない。ま
た特に断らない限り例中の部及び%はそれぞれ重量部及
び重量%を示す。
【0032】実施例1 下塗り層用塗液の調製 焼成カオリン(商品名;アンシレックス、EC社製)1
5部、平均粒子径1.0μm(膜厚:0.3μm)のア
クリル系樹脂製の有機中空粒子の30%分散液100
部、固形濃度50%のスチレン−ブタジエン系ラテック
ス20部、パラフィンワックス(融点75℃)の30%
分酸液150部、ポリアクリル酸ナトリウムの40水溶
液1部および水20部からなる組成物を混合攪拌して下
塗り層用塗液を得た。
【0033】A液調製 3−ジ(n−ペンチル)アミノ−6−メチル−7−アリ
ニノフルオラン10部、メチルセルロースの5%水溶液
5部および水15部からなる組成物をサンドミルで平均
粒子径が1.5μmとなるまで粉砕してA液を得た。
【0034】B液調製 2,4’−ジヒドロキシスルホン20部、シュウ酸ジ−
p−メチルベンジルエステル20部、メチルセルロース
の5%水溶液5部および水55部からなる組成物をサン
ドミルで平均粒子径が1.5μmとなるまで粉砕してB
液を得た。
【0035】感熱記録層用塗液の調製 A液25部、B液100部、酸化デンプンの20%水溶
液30部、軽質炭酸カルシウム10部、ポリビニルアル
コールの10%水溶液の50部および水10部からなる
組成物を混合撹拌して感熱記録層用塗液を得た。
【0036】保護層用塗液の調製 アセトアセチル化ポリビニルアルコール(商品名:Z−
200,日本合成化学工業社製)の8%水溶液1000
部、炭酸カルシウム(商品名:ソフトン1800、備北
粉化社製)100部、ステアリン酸亜鉛の30%分散液
30部および水100部からなる組成物を混合攪拌して
保護層用塗液を得た。
【0037】感熱記録体の作製 厚さ90μmの中性の上質紙(緊度:0.8)の一方の
面に、下塗り層用塗液、感熱記録層用塗液および保護層
用塗液を乾燥後の塗布量が、乾燥後の塗布量がそれぞれ
12g/m2、5g/m2、3g/m2となるように順次
塗布乾燥して下塗り層、感熱記録層および保護層を設け
た後、支持体の他方の面に連続的な可変情報を有する印
刷部を電子写真方式による粉体トナー(カーボンブラツ
クとスチレン樹脂を主成分とする)により形成し、キセ
ンノンフラッシュ照射して印刷部を定着し、印刷部の最
大光学濃度1.28の感熱記録体を得た。なお、各層を
設けた後、保護層面側のベック平滑度が約1500秒と
なるようにスーパーキャレンダー処理した。
【0038】実施例2 実施例1のB液調製において、シュウ酸ジ−p−メチル
ベンジルエステル20部の代わりにシュウ酸ジ−p−ク
ロロベンジルエステル20部を用いた以外は、実施例1
と同様にして感熱記録体を得た。
【0039】実施例3 実施例1の下塗り層用塗液の調製において、パラフィン
ワックス(融点75℃)の30%分散液150部の代わ
りに焼成カオリン(商品名;アンシレックス、EC社
製)45部を用いた以外は、実施例1と同様にして感熱
記録体を得た。
【0040】実施例4 実施例1の感熱記録体の作製において、印刷部の最大光
学濃度が0.74となるように印刷部を設けた以外は、
実施例1と同様にして感熱記録体を得た。
【0041】実施例5 実施例1の感熱記録体の作製において、印刷部の最大光
学濃度が1.89となるように印刷部を設けた以外は、
実施例1と同様にして感熱記録体を得た。
【0042】実施例6 実施例1の感熱記録体の作製において、印刷部の最大光
学濃度が0.63となるように印刷部を設けた以外は、
実施例1と同様にして感熱記録体を得た。
【0043】実施例7 実施例1のB液調製において、2,4’−ジヒドロキシ
ジフェニルスルホンの代わりに4,4’−ジヒドロキシ
ジフェニルスルホンを用いた以外は、実施例1と同様に
して感熱記録体を得た。
【0044】実施例8 実施例1の感熱記録体の作製において、支持体と印刷部
との間に下塗り層用塗液を乾燥後の塗布量が5g/m2
となるように塗布乾燥して下塗り層を設けた以外は、実
施例1と同様にして感熱記録体を得た。
【0045】比較例1 実施例1のB液調製において、2,4’−ジヒドロキシ
ジフェニルスルホンの代わりに4−ヒドロキシ−4’−
イソプロポキシジフェルルスルホンを用いた以外は、実
施例1と同様にして感熱記録体を得た。
【0046】比較例2 実施例1のB液調製において、シュウ酸ジ−p−メチル
ベンジルエステル10部およびシュウ酸ジ−p−クロロ
ベンジルエステル10部の代わりに2,4’−ジヒドロ
キシジフェニルスルホン20部を以外は、実施例1と同
様にして感熱記録体を得た。
【0047】かくして得られた各感熱記録体について下
記の評価試験を行い、得られた結果を表1に記載した。
【0048】〔動発色濃度〕得られた感熱記録紙を感熱
記録体評価機(商品名:TH−PMD型、大倉電気社
製)を用いて、印加エネルギー0.4mJ/dotで記
録し、記録部の濃度をマクベス濃度計RD-914型、
マクベス社製)のビジュアルモードで測定した。
【0049】〔印刷部定着後の感熱記録層の地肌カブ
リ〕定着後の印刷部に対応する感熱記録層面に発生した
地肌カブリをマクベス濃度計(RD−914型、マクベ
ス社製)のビジュアルモードで測定した。
【0050】〔印刷部の定着性〕定着後の印刷部を指で
擦り、印刷部の剥がれ度合いを下記のように判定した。 ◎:印刷部に剥がれが全くない。 ○:印刷部に剥がれが僅かにある。 △:印刷部に剥がれが少しある。
【0051】〔感熱記録層の静発色開始温度〕静発色特
性試験は熱傾斜試験機〔東洋精機社製〕を用い2kg/
cm2、5秒の条件下で試験を行ない、発色濃度をマク
ベス濃度計(RD-914型、マクベス社製)のビジュ
アルモードで測定した。
【0052】
【表1】
【0053】
【発明の効果】表1に示されているように、本発明の感
熱記録体は記録感度に優れ、支持体の他方の面(裏面)
に設けた印刷部を熱エネルギーにより定着しても、感熱
記録層への地肌カブリが極めて少ない効果を有するもの
である。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持体の一方の面側に、ロイコ染料と呈
    色剤および接着剤を含有する感熱記録層を有する感熱記
    録体において、該支持体の他方の面側に印刷部を有し、
    かつ感熱記録層の静発色開始温度が90〜120℃であ
    ることを特徴とする感熱記録体。
  2. 【請求項2】 印刷部が、熱定着された印刷部である請
    求項1記載の感熱記録体。
  3. 【請求項3】 印刷部の最大光学濃度が0.7〜1.3
    である請求項1または2記載の感熱記録体。
  4. 【請求項4】 感熱記録層と支持体との間、または支持
    体の他方の面側に、熱可融性化合物を含有する下塗り層
    を設けた請求項1〜3のいずれか一項に記載の感熱記録
    体。
  5. 【請求項5】 下塗り層中の熱可融性化合物が、ワック
    ス類である請求項4記載の感熱記録体。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS63303387A (ja) * 1987-06-03 1988-12-09 株式会社リコー 感熱記録型ラベルシ−ト
JPH05318906A (ja) * 1992-05-20 1993-12-03 Mitsubishi Paper Mills Ltd 多色記録感熱ラベル用シート
JPH08324127A (ja) * 1995-05-31 1996-12-10 Nippon Paper Ind Co Ltd 感熱記録体

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