JP2002079313A - 金属板の曲げ加工方法及び装置 - Google Patents
金属板の曲げ加工方法及び装置Info
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Abstract
板の加工ができ、また、微小な曲げ加工であっても容易
に行うことができる。 【解決手段】 電源1と曲げ対象の金属板2に放電を発
生させる電極3からなる装置により金属板2の折り曲げ
部に所望の熱歪みを発生させて金属板2を加工する。電
極3を金属板2に接近させ、電極3と金属板2との間隔
を変化させる過程で放電を発生させる。
Description
曲げ加工するための金属板の曲げ加工方法及び装置に関
するものである。
ものが特開昭55−130339号公報や特開昭62−
93028号公報等により知られている。
た従来例は、金属板の折り曲げ部に逆プラズマを発生さ
せ、金属板の折り曲げ部に所望の熱歪みを発生させて金
属板を加工するものである。そして、この従来例にあっ
ては、電極を金属板に対して所定の距離離した状態でプ
ラズマアークを発生させるようにしているので、金属板
の材質や厚み等が代わったり、あるいは電流値の変化等
があると、プラズマアークを発生させるために電極の位
置をその度に位置調整し直す必要があり、電極の位置調
整がきわめて面倒であり、このため、大型の金属板の曲
げ加工は対応できるが、微小な曲げ加工には適していな
いという問題があった。
された従来例は、金属板のレーザービームを照射して金
属板の折り曲げ加工部に所望の熱歪みを発生させて金属
板を加工するものである。この従来例にあっては、金属
板の材質や厚み等の材料条件に応じてレーザーの波長を
変える必要があり、同一条件での制御が困難であるとう
問題がある。
みてなされたものであり、簡単な方法及び装置で確実に
放電をして金属板の曲げ加工ができ、また、微小な曲げ
加工であっても容易に行うことができる金属板の曲げ加
工方法及び装置を提供することを課題とするものであ
る。
に本発明に係る金属板の曲げ加工方法は、電源1と曲げ
対象の金属板2に放電を発生させる電極3からなる装置
により金属板2の折り曲げ部に所望の熱歪みを発生させ
て金属板2を曲げ加工するに当たり、電極3を金属板2
に接近させ、電極3と金属板2との間隔を変化させる過
程で放電を発生させることを特徴とするものである。こ
のような方法を採用することで、電極3を移動させて電
極3と金属板2との間隔を変化させる過程で放電を発生
させて金属板2の折り曲げ部に所望の熱歪みを発生させ
て金属板2を曲げ加工することができ、金属板2の材質
や厚み等が異なっても電極3を移動させる過程で確実に
放電を発生させて目的とする曲げ加工ができるものであ
る。
させ、次に電極3を金属板2よりかい離することにより
放電を発生させることが好ましい。このような方法を採
用することで、短い移動距離で確実に放電を発生させて
目的とする曲げ加工ができるものである。
ける過程で放電を発生させることが好ましい。このよう
な方法を採用することで、電極3を金属板2からかい離
する過程で放電を発生させる場合に比べて、電極3を金
属板2に近づける過程で放電を発生させると電極3と金
属板2との間隔の距離が長いところで放電が発生し、こ
れにより金属板2への熱影響を抑えることができるもの
である。
せる過程で放電を発生させることを複数回繰り返すこと
が好ましい。このような方法を採用することで、放電を
確実に繰り返し発生させることができて目的とする曲げ
加工ができるものである。
4により電極3を移動させることが好ましい。このよう
な方法を採用することで、電磁石4により電極3の移動
を制御できる。
に交流電圧を印加させることが好ましい。このような方
法を採用することで、電磁石4に交流電圧を印加させて
電極3の金属板2に接近する方向の移動及び金属板2か
らかい離する方向の移動の繰り返しが行えるものであ
る。
電磁石4に印加する電圧の周波数を変えることで対象部
位ごとに電極3のかい離回数を制御することが好まし
い。このような方法を採用することで、電極3の金属板
2に接近する方向の移動及び金属板2からかい離する方
向の移動の繰り返しの周期を変えることができて、対象
部位毎に最適の加工ができる。
けて電極3を移動させることが好ましい。このような方
法を採用することで、電極3の金属板2に接近する方向
の移動及び金属板2からかい離する方向の移動を圧電ア
クチュエータ5を用いて実現できるものである。
金属板2の曲げ角度を制御することが好ましい。このよ
うな方法を採用することで、電極3の移動速度を制御す
るという簡単な方法で金属板2の曲げ角度を制御するこ
とができるものである。
り、金属板2の曲げ角度を制御することが好ましい。こ
のような方法を採用することで、電源1の電圧を変える
という簡単な方法で金属板2の曲げ角度を制御すること
ができるものである。
コンデンサ6と、コンデンサ6に充電した電荷を電極3
と金属板2との間に放電させるための手段とを備えてい
ることが好ましい。このような方法を採用することで、
瞬間的に大電流を放電できて確実に放電を発生させるこ
とができるものである。
金属板2との間にコイル7を設けることがこのましい。
このような方法を採用することで、電極3をかい離する
ときにコイル7が発生する誘導起電力を利用して放電を
発生させることができるものである。
金属板2の曲げ状態を計測することが好ましい。このよ
うな方法を採用することで、金属板2の加工、曲げ状態
の計測を繰り返して目的とする曲げ加工ができるもので
ある。
の折り曲げ線から電極3を折り曲げ線と直交する水平方
向に任意の距離移動してその水平方向の距離を求めると
共に、該水平方向に移動した位置で電極3を下降させて
曲げられた金属板2に当接させて金属板2の折り曲げ線
から電極3までの垂直方向の距離を求め、上記水平方向
の距離と垂直方向の距離から金属板2の曲げ角度を計測
することが好ましい。このような方法を採用すること
で、金属板2の曲げ加工に使用する電極3を利用して簡
単に金属板2の曲げ角度を計測することができるもので
ある。
の曲げ角度を放電に用いた2個の電極3により求めるも
のであって、2個の電極3を金属板2の折り曲げ線と直
交する水平方向に任意の距離移動して移動後における2
個の電極3間の金属板2の折り曲げ方向と直交する水平
方向の距離を求めると共に、該水平方向に移動した位置
で2個の電極3を下降させて曲げられた金属板2に当接
させて2個の電極3間の垂直方向の距離を求め、上記水
平方向の距離と垂直方向の距離から金属板2の曲げ角度
を計測することが好ましい。このような方法を採用する
ことで、金属板2の曲げ加工に使用する電極3を利用し
て簡単に金属板2の曲げ角度を計測することができるも
のである。
の曲げ部にばね圧を計測する手段9を接触させて、接触
圧により曲げ状態を計測することが好ましい。このよう
な方法を採用することで、放電により折り曲げられた金
属板2の曲げ部のばね圧を計測でき、これにより加工に
当たって金属板2の曲げ部が目的とするばね圧を有する
ようにフィードバック制御することができるものであ
る。
当たって金属板2の曲げ加工を制御する制御手段を設
け、金属板2の複数のねらいの角度に対する制御手段の
制御量の関係のデータを収集して、その関係から制御量
と曲げ角度との関係式を算出し、このようにして算出し
た制御量と曲げ角度との関係式に基づいて目的とする曲
げ角度となるように制御量を制御することが好ましい。
このような方法を採用することで、金属板2を放電で曲
げ加工するに当たっての初期調整の精度を向上すること
ができるものである。
する制御手段の制御量の関係のデータを収集して、その
関係から制御量と曲げ角度との関係式を算出し、同様に
して更に制御量と曲げ角度との関係式を複数求め、上記
のようにして複数の異なる関係式を求めた後に、1回目
の曲げ加工を行って曲げ角度と制御量とを求めて上記複
数種類の関係式のうち最も近い関係式を選択し、2回目
以降の曲げ加工において選択した関係式に基づいて制御
量を決定することが好ましい。このような方法を採用す
ることで、金属板2のばらつきに応じて最適の制御量と
曲げ角度との関係式を選択して制御することができるも
のである。
する制御手段の制御量の関係のデータを収集して、その
関係から制御量と曲げ角度との関係式を算出し、同様に
して更に制御量と曲げ角度との関係式を複数求め、上記
のようにして複数の異なる関係式を求めた後に、金属板
2の1次曲げ加工を行って曲げ角度と制御量とを求めて
上記複数種類の関係式のうち最も近い関係式を選択し、
目的とする曲げ角度と上記1次曲げ加工による曲げ角度
との差を求め、上記選択された関係式に基づき上記角度
の差に対応する制御量を算出し、このようにして算出し
た制御量となるように制御して2次曲げ加工をして曲げ
角度の調整を行うことが好ましい。このような方法を採
用することで、目的とする角度への調整が容易に行える
ものである。
する制御手段の制御量の関係のデータを収集して、その
関係から制御量と曲げ角度との関係式を算出し、このよ
うにして算出した制御量と曲げ角度との関係式に基づい
て目的とする曲げ角度となるように制御量を制御し、上
記制御量により1〜Nの金属板2の曲げ加工を行い、1
〜Nの金属板2の曲げ角度と制御量との関係のデータを
もとに制御量と曲げ角度との次の関係式を算出し、この
ようにして算出した制御量と曲げ角度との次の関係式に
基づいて目的とする曲げ角度となるように制御量を制御
することが好ましい。このような方法を採用すること
で、金属板の製造におけるロット変動や電極3の消耗な
どの外乱の変化に応じて調整データの最適化が図れるも
のである。
ガス雰囲気としたチャンバー11内において行うことが
好ましい。このような方法を採用することで、金属板2
の酸化の影響を抑えることができるものである。
状態を計測し、計測データに基づいて金属板2の曲げ加
工をフィードバック制御手段12により制御することが
好ましい。このような方法を採用することで、目的とす
る曲げ加工が安定して実現できるものである。
検知手段を設けて放電電流を計測し、この放電電流の計
測データに基づいて金属板2の曲げ加工をフィードバッ
ク制御手段12により制御することが好ましい。このよ
うな方法を採用することで、放電検知手段により放電電
流を計測し、この放電電流をもとにフィードバック制御
手段12により所定の放電電流となるようにフィードバ
ック制御して目的とする曲げ加工ができるものである。
金属板2の表面温度の計測データに基づいて金属板2の
曲げ加工をフィードバック制御手段12により制御する
ことが好ましい。このような方法を採用することで、金
属板2の表面温度の検出値と正常値に対する差をモニタ
リングして放電電圧を制御する等のフィードバック制御
を行って目的とする曲げ加工ができるものである。
り位置制御することが好ましい。このような方法を採用
することで、電極位置制御装置13により電極3を金属
板2に対して移動することができるものである。
回電極3の位置を微小に移動させることが好ましい。こ
のような方法を採用することで、複数回曲げ調整を行う
場合、毎回微小に電極3の位置を移動させて放電して金
属板2の曲げ加工をすることで金属板2の表面の熱影響
を抑えることができるものである。
度が同じで変位量が異なるものに対して、電極3の位置
を横方向に変化させることで同じ曲げ角度で異なる変位
量の曲げ加工を行うことが好ましい。このような方法を
採用することで、金属板2の曲げ加工において同じ曲げ
角度でも電極3の位置を変化させることで異なる変位量
に加工できるものである。
複数並べることが好ましい。このような方法を採用する
ことで、電極3を折り曲げ線に沿ってを移動させること
なく、又は移動量を少なくして一度に又は少ない移動量
で容易に金属板2の曲げ加工ができるものである。
た電極3と並行して変位センサ14を配置して金属板2
のねじれ状態を監視することが好ましい。このような方
法を採用することで、折り曲げ線上に複数並べた電極3
により金属板2を折り曲げる際折り曲げ線に沿った各部
における曲げ角度が不均一になってねじれ状態が発生し
た場合、このねじれを変位センサ14により検出して均
一な曲げ角度となるように制御することができるもので
ある。
置して複数の電極3の動作のタイミングをずらすことが
好ましい。このように複数の電極3の動作のタイミング
をずらすことで金属板2を複雑な形状に曲げ加工するこ
とができるものである。
とにそれぞれ配置して表裏いずれかの電極3と金属板2
との間に放電を発生させるかを選択して金属板2を曲げ
加工することが好ましい。このような方法を採用するこ
とで、金属板2を表側又は裏側に曲げ加工でき、また、
曲げ角度の曲げすぎなどに対しては反対方向の電極3を
用いて放電を発生させて曲げ角度の調整ができるもので
ある。
複数回打点を繰り返しながらスキャンさせることが好ま
しい。このような方法を採用することで、幅を持った金
属板2の曲げ加工が1つの電極3で可能である。
複数回スキャンさせるに当たって、始めは曲げ量が大き
くなるように制御し、スキャン回数が増すにつれ曲げ角
度が小さくなるように制御することが好ましい。このよ
うな方法を採用することで、精密な曲げ加工ができるも
のである。
けた測定ラインの上に複数の変位センサ14を配置し
て、曲げによる測定ライン位置の変位を測定し、金属板
2の両側の曲げ角度が均一になるように、電極スキャン
位置に対応して曲げ加工条件を制御することが好まし
い。このような方法を採用することで、電極3をスキャ
ンしながら金属板2の曲げ加工を行う際に、電極3のか
い離の回数や放電の電圧を制御することにより、始点と
終点の曲げ角度を均一にしてねじれを無くすことができ
るものである。
電源1と曲げ対象の金属板2に放電を発生させる電極3
とを備えて金属板2の折り曲げ部に所望の熱歪みを発生
させて金属板2を曲げ加工する金属板2の曲げ加工装置
であって、該装置に、電極3と金属板2との間隔を変化
させる過程で放電を発生させるように電極3を金属板2
に対して移動させるための電極移動手段10と、金属板
2の曲げ加工後の曲げ角度を計測する金属板2の曲げ角
度計測手段16と、曲げ角度計測手段16により計測し
た曲げ角度と目的とする曲げ角度との差に基づいて、金
属板2の曲げ加工部が目的とする曲げ角度となるように
曲げ加工条件を制御するための制御手段19とを設けて
成ることをを特徴とするものである。このような構成と
することで、電極3を金属板2に対して移動させながら
放電を発生させて金属板2を曲げ加工でき、しかも、曲
げ角度計測手段16により計測した曲げ角度と目的とす
る曲げ角度との差に基づいて、制御手段19によりフィ
ードバック制御をして目的とする曲げ角度に加工できる
ものである。
を発生させる電極3とを備えて金属板2の折り曲げ部に
所望の熱歪みを発生させて金属板2を曲げ加工する金属
板2の曲げ加工装置であって、該装置に、電極3と金属
板2との間隔を変化させる過程で放電を発生させるよう
に電極3を金属板2に対して移動させるための電極移動
手段10と、金属板2の曲げ加工後における曲げ加工部
の結果を特性として計測する計測手段20と、計測手段
20により計測した曲げ加工部のデータに基づいて曲げ
加工部の特性が目的とする曲げ特性となるように曲げ加
工条件を制御するための制御手段19とを設けることを
特徴とするものであってもよい。このような構成とする
ことで、電極3を金属板2に対して移動させながら放電
を発生させて金属板2を曲げ加工でき、しかも、計測手
段20により検出した曲げ加工部のデータに基づいて制
御手段19によりフィードバック制御をして曲げ加工部
が目的とする特性となるように曲げ加工できるものであ
る。
施形態に基づいて説明する。
基本的な概略構成図が示してある。図中1は電源であ
り、電源1の一端に電極3が接続してあり、電源1の他
端に曲げ対象である金属板2が接続してあり、電源1と
曲げ対象の金属板2に放電を発生させ、金属板2の折り
曲げ部に所望の熱歪みを発生させて金属板2を曲げ加工
するようになっている。
板2に接近させ、電極3を電極移動手段10により移動
させて電極3と金属板2との間隔を変化させる過程で放
電を発生させるようにしている。このように電極3を移
動させて電極3と金属板2との間隔を変化させる過程で
放電を発生させるので、曲げ対象である金属板2の材質
や厚み等が異なったり、電源1の電圧が異なっても電極
3を移動させる過程で曲げ対象である金属板2と電極3
との間で放電が確実に発生し、金属板2の折り曲げ部に
所望の熱歪みを発生させて金属板2を曲げ加工すること
ができるのである。
電極3と金属板2との間隔を変化させる過程で放電を発
生させることで金属板2の折り曲げ部に所望の熱歪みを
発生させて金属板2を曲げ加工する原理を説明する。図
2(a)は放電前の状態、図2(b)は放電中の状態、
図2(c)は放電後の状態を示している。図2(a)の
放電前の状態から図2(b)の矢印のように電極3を移
動させていって電極3と金属板2との間隔を変化させて
いくと金属板2と電極3との間隔が最適の距離になると
最適な放電が発生する。このように放電が発生すると、
金属板2の表面(放電が発生する側)と裏面の温度差に
よる温度勾配が生じ、この温度勾配による塑性変形がお
こる。つまり、放電中は金属板2の表面側は熱膨張に伴
う引っ張り力が作用しており、図2(b)のように表面
側が伸びるように曲がり、この時温度の低い裏面側では
上記表面側の引っ張り力で裏面側も伸びるように塑性変
形している。そして、放電後に温度低下すると表面側が
温度低下により収縮して元の状態に戻るが、裏面側は上
記の塑性変形した変形量が残存しており、結果として図
2(c)のように裏面側が伸びた曲げ状態となるもので
ある。
(a)の状態で電極3が金属板2に接触しており、図2
(b)の状態では矢印のように電極3が金属板2からか
い離する方向に移動する過程で放電を発生させる例で説
明しているが、接近させた電極3を金属板2に近づける
過程で放電を発生させる場合も上記と同様の原理により
金属板2の曲げ加工ができるものである。
移動させて電極3と金属板2との間隔を変化させる過程
で放電を発生させるに当たり、金属板2に接触させ、次
に電極3を金属板2よりかい離することにより放電を発
生させる場合と、電極3を金属板2に近づける過程で放
電を発生させる場合とがある。
に電極3を金属板2よりかい離することにより放電を発
生させる例が示してある。すなわち、電極3を金属板2
に接触させ、その後電極3を図3矢印方向に移動するこ
とで放電を発生させて金属板2の折り曲げ部に所望の熱
歪みを発生させて金属板2を曲げ加工するのである。こ
のように電極3を金属板2に接触した状態からかい離す
ることで電極3の短い移動距離で確実に放電を発生させ
て金属板2の曲げ加工ができるものである。ここで、電
極3の先端の断面積を小さくして金属板2との接触面積
をできるだけ小さくすることにより、放電の発生は電極
3の形状に支配されるために局所的となり、局所的に放
電を発生させて小さな曲げ加工を実現できるものであ
る。
づける過程で放電を発生させる例が示してある。すなわ
ち、電極3を図4矢印方向(つまり金属板2に近づける
方向)に移動する過程で放電を発生させて金属板2の折
り曲げ部に所望の熱歪みを発生させて金属板2を曲げ加
工するのである。このように電極3を金属板2に近づけ
る方向に移動して放電を発生させる場合における放電が
発生する距離をL1とし(図4(b)に示す)、上記の
電極3を金属板2に接触させた後にかい離する方向に移
動する場合における放電が発生する距離をL2とする
(図4(c)に示す)と、L2<L1となり、このた
め、図4(b)に示す電極3を金属板2に近づける過程
で放電を発生させる本実施形態のものは、図4(c)に
示す電極3を金属板2からかい離する過程で放電を発生
させる実施形態のものに比べて電極3と金属板2との間
隔の距離が長いところで放電が発生し、このため本実施
形態のものは金属板2への熱影響を抑えることができる
ものである。
金属板2との間隔を変化させる過程で放電を発生させて
金属板2を曲げ加工するに当たり、電極3と金属板2と
の間隔を変化させる過程で放電を発生させることを複数
回繰り返すことで金属板2の曲げ加工を行うようにして
もよい。すなわち、図5に示すように、電極3に電極移
動手段10を設け、電極移動手段10により電極3を移
動し、これにより電極3と金属板2との間隔を変化させ
る過程で放電を発生させることを複数回繰り返すのであ
り、電極3が金属板2に接触した状態から図5の矢印の
ように電極3を金属板2からかい離させ、更に、この接
触とかい離を複数回繰り返して放電を繰り返すのであ
る。
ある。すなわち図6には電極3に磁性体よりなるシャフ
ト21を設け、該シャフト21を電磁石4に対向してあ
り、図6(a)のように電磁石4が励磁してなくて電極
3が金属板2に接触している状態で、電磁石4に励磁す
ると図6(b)のように電極3に設けたシャフト21が
電磁石4に吸引され電極3を金属板2からかい離させる
ものであり、このように電磁石4により電極3の移動を
制御することで簡便な手段で電極3の移動制御ができる
ものである。
ある。すなわち図7に示すものは電極3に磁石を有する
シャフト21を設け、このシャフト21の電磁石4に対
向する部分に+又は−の極性を持たせ、電磁石4に交流
電圧35を印加させることで、極性を持ったシャフト2
1の電磁石4に対向する部位が吸引されたり、反発した
りすることで、電極3の繰り返し動作(接触とかい離の
繰り返し)を行うようになっている。本実施形態におい
ては電磁石4に交流電圧35を印加させるという簡単な
方法で、電極3の金属板2に接近する方向の移動及び金
属板2からかい離する方向の移動の繰り返しが実現でき
るものである。
当たって、周波数を変えて交流電流を印加すると電極3
の繰り返し動作(接触とかい離の繰り返し)の周期を変
えることができるものである。そして、上記のように電
極3の電磁石4に印加する電圧の周波数を変えて金属板
2の対象部位ごとに電極3のかい離回数を制御すること
により対象部位毎に最適の加工ができるものである。
してある。すなわち図8に示すものは電極3に圧電アク
チュエータ5を設けて電極3を移動させて接触とかい離
の動作を行わせるようにしている。このように圧電アク
チュエータ5用いて電極5を移動させることで、電極3
の移動を高精度に制御できるものである。
化させる過程で放電を発生させて金属板2を曲げ加工す
るに当たって、電極3の移動速度を制御することで曲げ
角度を制御することができるものである。図9には電極
3に電極移動速度制御手段23を設けたものが示してあ
り、金属板2を目的とする角度に加工するため、電極3
をかい離させる速度を変えることで、金属板2の折り曲
げ加工部の加熱熱量を制御することができ、これにより
金属板2の折り曲げ角度を簡単に目的とする折り曲げ角
度に調整することができるのである。
3と金属板2との間隔を変化させる過程で放電を発生さ
せて金属板2を曲げ加工するに当たって、金属板2の折
り曲げ角度を調整するための他の方法が示してあり、本
実施形態においては、図10に示すように電源1の電圧
を変えることができる電圧変更手段24を設けたもの
で、電圧変更手段24により電源1の電圧を変更するこ
とにより、金属板2の曲げ角度を簡単に目的とする折り
曲げ角度に調整することができるのである。
金属板2との間隔を変化させる過程で放電を発生させる
に当たり、電源1からの電荷を充電するためのコンデン
サ6と、コンデンサ6に充電した電荷を電極3と金属板
2との間に放電させるための手段とを備えたものとする
と、コンデンサ6に充電した電荷を放電でき、これによ
り瞬間的に大電流を放電できて確実に放電を発生させる
ことができるものである。すなわち、図11に示すよう
に、電源1と電極3とを接続する配線25aの途中と電
源1と金属板2を接続する配線25bの途中とにコンデ
ンサ6の両端部を接続し、電源1とコンデンサ6との間
に第1のスイッチ26を設けると共にコンデンサ6と電
極3又は金属板2との間に第2のスイッチ27を設けた
回路構成とし、第2のスイッチ27をオフにした状態で
第1のスイッチ26をオンにしてコンデンサ6に電荷を
充電する。充電後、第1のスイッチ26をオフにし、第
2のスイッチ27をオンにすると共に電極3を移動させ
て放電を発生させてコンデンサ6に充電した電荷を瞬間
的に放電する。ここで、第2のスイッチ27をオンする
タイミングと電極3のかい離を同期させることで、確実
に放電を発生させることができるものである。図11
(b)には第2のスイッチ27のオン、電極3の上昇移
動又は下降移動、放電発生のタイミングを示すタイムチ
ャートである。
間隔を変化させる過程で放電を発生させるに当たり、電
源1と電極3との間又は電源1と金属板2との間にコイ
ル7を設け、電極3をかい離するときにコイル7が発生
する誘導起電力を利用して放電を発生させるようにして
もよい。図12には電極3を2つ設け、電源1と第1の
電極3aとの間に第1のコイル7aを設けるとともに電
源1と第2の電極3bとの間に第2のコイル7bを設け
た例が示してあり、第1の電極3aを移動(例えば金属
板2からかい離)させた時に第1のコイル7aの逆起電
力により第1の電極3aと金属板2との間に放電を発生
させ、同様に第2の電極3bを移動(例えば金属板2か
らかい離)させた時に第2のコイル7bの逆起電力によ
り第2の電極3bと金属板2との間に放電を発生させる
ようになっている。ここで、第1の電極3aと対向する
金属板2と、第2の電極3b金属板2とは同一の金属板
2であってもよく、あるいは別々の金属板2であっても
よい。
計測手段により計測する例が示してある。なお、図13
においては曲げ状態を計測する曲げ加工計測手段が金属
板2の曲げ角度を計測する曲げ角度計測手段8である場
合の例が示してある。すなわち、上記した各実施形態の
ようにして放電を発生させて金属板2の曲げ加工をする
に当たって、図13(b)のフローチャートのように放
電による曲げ加工、曲げ角度計測手段8による曲げ角度
の計測、曲げ角度の判定を行って、曲げ角度の判定が目
的の曲げ角度となるまで加工、計測を繰り返し実行する
ことで目的とする曲げ角度になると加工を終了するので
ある。これにより目的とする曲げ角度に正確に加工する
ことができるものである。
してある。本実施形態においては、放電により折り曲げ
られた金属板2の折り曲げ線Mから電極3を折り曲げ線
Mと直交する水平方向に任意の距離移動してその水平方
向の距離L3を求めると共に、該水平方向に移動した位
置で電極3を下降させて曲げられた金属板2に当接させ
て金属板2の折り曲げ線から電極3までの垂直方向の距
離L4を求め、上記水平方向の距離L3と垂直方向の距
離L4から金属板2の曲げ角度αを計測するのである。
すなわち曲げ角度α=arctan(L4/L3)で求
めることができる。
生させて金属板2の曲げ加工を行うものの場合、図15
に示すようにして、放電により折り曲げられた金属板2
の曲げ角度を放電に用いた2個の電極3により求めるよ
うにしてもよい。すなわち、図15において2個の電極
3を金属板2の折り曲げ線と直交する水平方向に任意の
距離移動して移動後における2個の電極3間の金属板2
の折り曲げ方向と直交する水平方向の距離L5を求める
と共に、該水平方向に移動した位置で2個の電極3を下
降させて曲げられた金属板2に当接させて2個の電極3
間の垂直方向の距離L6を求め、上記水平方向の距離L
5と垂直方向の距離L6から金属板2の曲げ角度αを計
測するようにしてもよいものである。この場合も曲げ角
度α=arctan(L6/L5)で求めることができ
る。
の曲げ部のばね圧により曲げ状態を計測するようにした
例が示してある。すなわち本実施形態においては金属板
2の曲げ状態の計測をする曲げ加工計測手段としてばね
圧を計測する手段9を接触させ、ばね圧を計測する手段
9により金属板2の加工した後の曲げ部の接触圧(ばね
圧)を計測して曲げ加工の評価をし、接触圧が低下して
いる場合のように目的とするばね圧となっていない場合
には、金属板2の曲げ部が目的とする曲げ特性(実施形
態では目的とするばね圧)となるように曲げ角度を大き
くする等のフィードバック制御することができるもので
ある。
2との間隔を変化させる過程で放電を発生させて金属板
2を曲げ加工する際に目的とする曲げ加工となるように
制御するための曲げ制御方法につき説明する。
形態が示してある。すなわち、本実施形態においては、
放電により金属板2を折り曲げるに当たって金属板2の
曲げ加工を制御する制御手段を設け、金属板2の複数の
ねらいの角度(例えば角度α1、角度α2、角度α3…
…)に対する制御手段の制御量の関係(例えば角度α
1、角度α2、角度α3……各々の加工をするための電
源1の電圧の制御量や電極3の移動速度の制御等の制御
量の関係)のデータを収集し(図17(a))、その関
係から図17(b)のように制御量と曲げ角度との関係
式y=ax+b又はy=exp(ax+b)を算出す
る。上記のようにあらかじめ金属板2の複数のねらいの
角度(例えば角度α1、角度α2、角度α3……)に対
する制御手段の制御量の関係式を求めておき、角度α1
となるように金属板2を曲げ加工する場合には上記関係
式に基づいて角度α1の加工をするための制御量となる
ように電源1の電圧を調整したり、電極3の移動速度を
調整したりするものである。このようなあらかじめ目標
とする折り曲げ角度と制御量との関係式を求めておくこ
とで、金属板2を放電で曲げ加工するに当たっての初期
調整の精度を向上することができるものである。
対する制御手段の制御量の関係のデータを収集して、そ
の関係から制御量と曲げ角度との関係式を算出する場
合、厚み、幅、材質が同一の金属板2を曲げ加工して制
御量に対する曲げ角度の関係を何回か調べて、その関係
を求めると複数の傾向があることが判る。つまり、上記
のように、何度か曲げ角度と制御量との関係式を求める
と、図18のように複数の関係式が求められるものであ
り、そこで、この複数の曲げ角度と制御量との関係式で
表される補正曲線1、補正曲線2、補正曲線3……をそ
れぞれ制御手段に蓄積しておき、金属板2を曲げ加工す
るに当たって、まず、1回目の曲げ加工を行って曲げ角
度と制御量とを求めて上記複数種類の関係式のうち最も
近い関係式を選択し、2回目以降の曲げ加工において選
択した関係式に基づいて制御量を決定するものである。
例えば、1回目の曲げ加工を行った後の曲げ角度と制御
量を調べ、その結果が例えば曲げ角度が4、制御量が1
0の場合は、図18の補正曲線1を選択し、2回目以降
の曲げ加工においては選択した関係式(補正曲線1)に
基づいて目的とする曲げ角度となるように制御量を決定
し、この決定された制御量となるように電源1の電圧の
制御や電極3の移動速度の制御等の制御を行うものであ
り、これにより金属板2のばらつきに応じて最適の制御
量と曲げ角度との関係式を選択して制御することができ
るものである。
複数のねらいの角度に対する制御手段の制御量の関係の
データを収集して、その関係から制御量と曲げ角度との
関係式を算出し、同様にして更に制御量と曲げ角度との
関係式を複数求め、上記のようにして複数の異なる関係
式を求め(つまり図18に示すような複数の補正曲線を
求め)た後に、金属板2の1次曲げ加工を行って曲げ角
度と制御量とを求めて上記複数種類の関係式のうち最も
近い関係式を選択し、目的とする曲げ角度と上記1次曲
げ加工による曲げ角度との差を求め、上記選択された関
係式に基づき上記角度の差に対応する制御量を算出し、
このようにして算出した制御量となるように制御して金
属板2の2次曲げ加工をして調整を行うものである。例
えば補正曲線1を選んだ場合を例に取ると、目的とする
曲げ角度が6°上記第1次曲げ加工による曲げ角度を4
°すると、必要曲げ角度=6°−4°=2°であるの
で、上記必要曲げ角度より制御量を重み付けし、図19
に示す補正曲線1にもとづき必要曲げ角度2°に対する
制御量2.5を算出し、次に算出した制御量2.5にて
曲げ加工位置をわずかにずらして2次曲げ加工を行うこ
とで2回分の曲げ量が加算されて目的とする曲げ角度に
加工することができるものである。これにより目的とす
る角度への調整が容易に行えるものである。図20には
本実施形態の制御フローが示してあり、図20の制御フ
ローにおいて、加工重み付けを行って複数の補正曲線か
ら最も近い関係式の補正曲線を選択して曲げ加工(1次
曲げ加工)を行うものであり、また、曲げ計測の結果、
必要角度となっていない場合には上記のようにして必要
角度となるように重み付けして曲げ加工(2次曲げ加
工)を行うものである。
板2の複数のねらいの角度に対する制御手段の制御量の
関係のデータを収集して、その関係から制御量と曲げ角
度との関係式を算出し、このようにして算出した制御量
と曲げ角度との関係式に基づいて目的とする曲げ角度と
なるように制御量を制御するに当たり、図21に示すよ
うに最初に求めた関係式(図21において補正曲線イで
示す)に基づいた目的となる折り曲げ角度となる制御量
により1〜Nの金属板2の曲げ加工を行い、この1〜N
の金属板2の曲げ角度と制御量との関係のデータをもと
に制御量と曲げ角度との次の関係式を算出し(図21に
おいて補正曲線ロで示す)、このようにして算出した制
御量と曲げ角度との次の関係式(補正曲線ロ)に基づい
てN+1〜2Nの金属板2の加工を行うように補正曲線
を更新するものであり、同様にして、補正曲線ロでN+
1〜2Nの金属板2の加工をした場合における曲げ角度
と制御量との関係のデータをもとに制御量と曲げ角度と
の更に次の関係式を算出し、このようにして算出した制
御量と曲げ角度との更に次の関係式(補正曲線)に基づ
いて2N+1〜3Nの金属板2の加工を行うように補正
曲線を更新するものであり、同様にして次々と新たな補
正曲線に更新しながら更新した補正曲線に基づいて加工
を行うことで、金属板の製造におけるロット変動や電極
3の消耗などの外乱の変化に応じて調整データの最適化
が図れるものである。
ある。すなわち、本実施形態においては前述の各実施形
態のように電極3を金属板2に接近させ、電極3と金属
板2との間隔を変化させる過程で放電を発生させて金属
板2の曲げ加工を行うに当たり、上記曲げ加工を内部を
不活性ガス雰囲気としたチャンバー11内において行う
ようにしている。このように不活性ガス雰囲気中で放電
を発生させて金属板2の曲げ加工を行うことで、金属板
2の酸化の影響を抑えることができるものである。
電極3と金属板2との間隔を変化させる過程で放電を発
生させて金属板2の曲げ加工を行うに当たりフィードバ
ック制御手段12を設けてフィードバック制御をするよ
うにした例が示してある。フィードバック制御手段12
は放電の状態や金属板2の曲げ加工の状態を計測する手
段と、計測手段により計測した計測データに基づいて電
源1の電圧や電極3の移動速度等の制御量を調整制御す
るための制御手段とから構成してある。そして、放電の
状態や金属板2の曲げ加工の状態を計測し、計測データ
に基づいて金属板2の曲げ加工をフィードバック制御手
段12により電源1の電圧や電極3の移動速度等の制御
量を調整制御をして目的とする曲げ加工が安定して実現
するようになっている。
工の状態を計測する手段として放電電流検知手段29を
設けてあり、放電電流検知手段29により放電が発生す
る際の放電電流を計測し、この計測した電流値をもとに
目的とする曲げ角度となる電流値となるように制御手段
19により電源1の電圧を制御するのである。例えば、
目的とする曲げ角度となるように34Aの電流で曲げ加
工を行っている際に、放電電流検知手段29により計測
した電流値が31Aに低下した場合には、制御手段19
により電源1の電圧を上げるようにフィードバック制御
するものである。
工の状態を計測する手段として金属板2の表面温度を計
測する温度センサ30を設けた例であり、温度センサ3
0により放電発生時における金属板2の表面温度を計測
し、この計測した金属板2の表面温度をもとに、目的と
する曲げ角度に加工する場合の正常な表面温度となるよ
うに制御手段19により電源1の電圧を制御するのであ
る。
Y方向、Z方向の各方向に自由に移動させるための電極
位置制御装置13を設けた例が示してある。例えばサー
ボモータやステッピングモータ等の電極位置制御装置1
3を電極3に取付け、サーボモータやステッピングモー
タを駆動して電極3を図26(a)(b)のX方向、Y
方向、Z方向の各方向に自由に移動させ、金属板2の折
り曲げ加工をしたい位置に電極3を移動させたり、ある
いは前述の図14や図15のように電極3を用いて曲げ
角度の計測を行うために移動させたすることができる。
また、Z方向に移動させると、電極3を金属板2に接近
させ、電極3と金属板2との間隔を変化させる過程で放
電を発生させるようにすることができ、この場合には放
電を発生させるための前述の電極移動手段10を電極位
置制御装置13により兼用することもできるものであ
る。
る支持台32にサーボモータやステッピングモータ等の
移動装置を取付けて、電極3に対して金属板2を図28
(c)のX方向、Y方向、Z方向に自由に移動できるよ
うにしてある。この場合も前述と同様、金属板2に対す
る電極3の位置が自由に変えられることになる。
ステッピングモータ等の電極位置制御装置13や支持台
32の移動装置を設けたものにおいては、放電を発生さ
せて金属板2を曲げ加工する際、上記サーボモータやス
テッピングモータにより金属板2に対する電極3の位置
を微小に移動させながら複数回曲げ加工して曲げ調整を
行うことで金属板2の表面の熱影響を抑えることができ
るものである。図27はサーボモータやステッピングモ
ータにより金属板2に対する電極3の位置を微小に移動
させながら複数回曲げ加工して曲げ調整を行う一例が示
してあり、図27の線Q1は第1回目の折り曲げ位置を
示し、線Q2は第2回目の折り曲げ位置を示し、線Q3
は第3回目の折り曲げ位置を示し、図27の実施形態で
は線Q1の位置→線Q2の位置→線Q3の位置という順
序で金属板2に対する電極3の位置を微小に移動させな
がら複数回曲げ加工して曲げ調整を行っている。
ータやステッピングモータ等の電極位置制御装置13や
支持台32の移動装置を設けたものにおいては、金属板
2の曲げ加工において曲げ角度が同じで変位量が異なる
ものに対して、電極3の位置を横方向に変化させること
で同じ曲げ角度で異なる変位量の曲げ加工を行うように
してもよいものである。すなわち、図28に示すように
金属板2の曲げ角度αが同じ場合、サーボモータやステ
ッピングモータ等の電極位置制御装置13や支持台32
の移動装置により電極2の金属板2に対する位置を図2
8(a)に示すL9から図28(b)に示すL10に変
えることで図28(a)、(b)に示すように異なる変
位量がK1、K2となるように曲げ加工することができ
るものである。このように、金属板2に対する電極3の
位置を変えることで同じ曲げ角度で簡単に変位量を制御
できるものである。
ある。本実施形態においては、金属板2の折り曲げ線R
上に電極3を複数並べ、複数の電極3から放電を発生さ
せて金属板2を折り曲げ線Rに沿って折り曲げるように
している。このように、金属板2の折り曲げ線R上に電
極3を複数並べることで、電極3を折り曲げ線Rに沿っ
てを移動させることなく、又は移動量を少なくして一度
に又は少ない移動量で容易に金属板2の曲げ加工ができ
るものである。
げ線R上に複数並べた電極3と並行して変位センサ14
を配置して金属板2のねじれ状態を監視するようにして
もよいものである。つまり、複数回加工後の金属板2は
両端で曲げ角度が不均一になる可能性があるので、変位
センサ14を複数個配置して曲げ変位を計測して曲げの
ねじれ状態を監視し、折り曲げ線Rに沿った各部におけ
る曲げ角度が不均一になってねじれ状態が発生した場
合、例えば図30(b)の折り曲げ角度α1とα2とが
異なる場合、このねじれを変位センサ14により検出し
て均一な曲げ角度となるように制御することができるも
のである。
態が示してある。本実施形態においては電極3を金属板
2の2箇所以上に配置し、複数の電極3の動作のタイミ
ングをずらして金属板2の曲げ加工を行うものであり、
このように、複数の電極3の動作のタイミングをずらし
て金属板2の曲げ加工を行うことで金属板2を複雑な形
状に曲げ加工することができるものである。例えば、図
31(a)のように金属板2の複数箇所の折り曲げ部
(実施形態では2箇所の折り曲げ部)に対応して複数の
電極3a、3b……(実施形態では2個の電極3a、3
b)を配置し、最初に電極3bによって図31(b)の
ように曲げ加工を実施し、次に、電極3aによって図3
1(c)のように曲げ加工を実施することで、金属板2
を複雑な形状に曲げ加工することができるものである。
してある。本実施形態においては、電極3を金属板2の
表面側と裏面側とにそれぞれ配置し、表裏いずれかの電
極3a1、3b1と金属板2との間に放電を発生させる
かを選択して金属板2を曲げ加工するものである。これ
により、金属板2を表側又は裏側に選択して曲げ加工す
ることができるだけでなく、曲げ角度の曲げすぎなどに
対しては反対方向の電極3を用いて放電を発生させて曲
げ角度の調整ができるものである。つまり、例えば、金
属板2を表側に折り曲げ角度βとなるように曲げ加工し
たい場合に、図32(b)のように表側の電極3a1で
曲げ加工を実施した際に表側に折り曲げ角度がβよりも
大きいαだとすると、次に裏側の電極3b1により角度
βとなるように曲げ加工することで曲げ角度の曲げすぎ
などに対する調整が可能となるものである。
してある。本実施形態においては金属板2の折り曲げ線
R上に沿って電極3を複数回打点を繰り返しながらスキ
ャンさせることで金属板3を曲げ加工するようにしてい
る。本実施形態においては電極3に前述の電極位置制御
装置13を設け、電極位置制御装置13により電極3の
金属板2への接触とかい離とを繰り返す打点動作を行わ
せるための金属板2への接近及び離れる移動と、電極3
の折り曲げ線Rに沿った移動を行わせるようになってい
る。このように金属板2の折り曲げ線R上に沿って電極
3を複数回打点を繰り返しながらスキャンさせることで
金属板3を曲げ加工することで、幅を持った金属板2の
曲げ加工が1つの電極3で可能である。
線R上に沿って電極3をスキャンさせ、このスキャンを
複数回スキャンを繰り返すことで目的とする曲げ角度に
加工する際、始めは曲げ量が大きくなるように放電電
流、放電回数、放電周波数、あるいはスキャンするとき
の放電位置の間隔などを制御し、スキャンの回数が増す
につれ曲げ角度が小さくなるように放電電流、放電回
数、放電周波数、あるいはスキャンするときの放電位置
の間隔などを制御するものである。つまり、図34
(a)(b)のようにN回目のスキャンの角度がαとな
るように制御し、N+1回目のスキャンの角度がβ(β
<α)となるように制御するものであり、このようにス
キャンの回数が増すにつれ曲げ角度が小さくなるように
制御することで、図34(c)に示すように目標曲げ角
度となるように制御するものであり、これにより簡単に
精密な曲げ加工ができるものである。
電極3を複数回打点を繰り返しながらスキャンさせるこ
とで金属板3を曲げ加工するに当たって、図35に示す
ように金属板2の折り曲げ線Rに並行して設けた測定ラ
インSの上に複数の変位センサ14を配置して、曲げに
よる測定ラインS位置の変位を測定し、金属板2の両側
の曲げ角度が均一になるように、電極スキャン位置に対
応して曲げ加工条件を制御するようにしてもよい。この
ものにおいては、折り曲げ線R上に沿ってを電極3をス
キャンして折り曲げ加工する際、複数の変位センサ14
により金属板2の折り曲げ線Rに並行して設けた測定ラ
インSの位置の変位を測定し、金属板2の両側の曲げ角
度が均一になるように、電極スキャン位置に対応して曲
げ加工条件(例えば、電極3の接触とかい離の回数や放
電の電圧または電流)を制御することでスキャンの始点
と終点との曲げ角度を同じにしてねじれのない均一な曲
げ角度となるように制御することができるものである。
に使用する本発明の金属板の曲げ加工装置の一例が示し
てある。図36に示す金属板の曲げ加工装置は、電源1
の一端に電極3が接続してあり、電源1の他端に曲げ対
象である金属板2が接続してあり、電源1と曲げ対象の
金属板2に放電を発生させ、金属板2の折り曲げ部に所
望の熱歪みを発生させて金属板2を曲げ加工するように
なっている。本発明の装置には更に、図36に示すよう
に電極移動手段10、曲げ角度計測手段16、雰囲気制
御手段17、検出手段18、制御手段19が設けてあ
る。ここで、上記電極移動手段10は電極3を金属板2
に対して移動させるためのもので、電極移動手段10に
より電極3を金属板2に対して移動する過程で放電を発
生させるようになっている。曲げ角度計測手段16は前
述の変位センサなどを用いて上記放電を発生させて金属
板2を曲げ加工した際の曲げ角度を計測するためのもの
である。また、本装置においては上記のように雰囲気制
御手段17を設けて金属板2と電極3からなる加工部を
外部の雰囲気から密封して内部を不活性ガス等の雰囲気
にするようになっており、これにより金属板2の酸化の
影響を防止するようになっている。また、検出手段18
は放電電流や金属板2の曲げ加工部の放電による表面温
度変化等のデータを検出するようになっており、この検
出手段18により検出したデータに基づいて一回毎の放
電による曲げ加工状態及び表面状態が良好に安定するよ
うに制御手段19により電源1の電圧、電流や電極移動
速度などを制御し、また、金属板2の曲げ加工部が目的
とする曲げ角度となるように、必要な放電回数や電極を
スキャンするときの放電位置の間隔などを演算して求
め、制御手段19によりこれらを制御するようになって
いる。つまり、検出手段18と制御手段19及び曲げ角
度計測手段16と制御手段19とでフィードバック制御
手段を構成している。また、制御手段19は制御量の演
算等も行っている。上記のような図36に示す本発明の
装置を使用することで、電極3を金属板2に対して移動
させながら放電を発生させて金属板2を曲げ加工できる
ものであり、しかも、検出手段18により検出した放電
電流や表面温度変化、また曲げ角度計測手段16により
計測した曲げ角度等のデータに基づいて制御手段19に
よりフィードバック制御をして目的とする曲げ角度に加
工できるものである。ここで、1回ごとの放電による加
工状態が安定している場合は、検出手段18により検出
したデータに基づくフィードバック制御は用いなくても
よい。なお、本実施形態においては雰囲気制御手段17
を設けた例を示したが、雰囲気制御手段17を設けない
場合もある。
に使用する本発明の金属板の曲げ加工装置の他例が示し
てある。図37に示す金属板の曲げ加工装置は、電源1
の一端に電極3が接続してあり、電源1の他端に曲げ対
象である金属板2が接続してあり、電源1と曲げ対象の
金属板2に放電を発生させ、金属板2の折り曲げ部に所
望の熱歪みを発生させて金属板2を曲げ加工するように
なっている。本発明の装置には更に、図37に示すよう
に電極移動手段10、計測手段20、雰囲気制御手段1
7、制御手段19が設けてある。ここで、上記電極移動
手段10は電極3を金属板2に対して移動させるための
もので、電極移動手段10により電極3を金属板2に対
して移動する過程で放電を発生させるようになってい
る。また、本装置においては上記のように雰囲気制御手
段17を設けて金属板2と電極3からなる加工部を外部
の雰囲気から密封して内部を不活性ガス等の雰囲気にす
るようになっており、これにより金属板2の酸化の影響
を防止するようになっている。また、計測手段20は金
属板2の曲げ加工後における曲げ加工部の結果を特性と
して計測するためのものである。ここで、曲げ加工部の
結果の特性とは、例えばリレーの感動開放電圧特性をア
クチュエータバネの曲げ加工で調整するような場合は、
接点圧に対応する所定位置の圧力などの力学的特性ある
いは感動電圧、開放電圧などの電気的特性に相当する。
金属板2の曲げ加工後における曲げ加工部の結果を特性
として計測するための計測手段20の一例としては例え
ば図16に示すようなばね圧を計測する手段9を挙げる
ことができる。そして、この計測手段20により計測し
た曲げ加工部のデータに基づいて曲げ加工部の特性が目
的とする特性となるように金属板2を曲げ加工するよう
に制御手段19により電源1の電圧、電流や電極移動速
度あるいは放電回数や電極をスキャンするときの放電位
置間隔などを制御するようになっている。このような装
置を用いることで、電極3を金属板2に対して移動させ
ながら放電を発生させて金属板2を曲げ加工できるもの
である。そして、計測手段20により検出した曲げ加工
部のデータに基づいて制御手段19によりフィードバッ
ク制御をして曲げ加工部が目的とする特性となるように
曲げ加工できるものである。なお、本実施形態において
は雰囲気制御手段17を設けた例を示したが、雰囲気制
御手段17を設けない場合もある。
む全体の構成図が示してある。図38において符号50
は図11で説明した電源1、コンデンサ6、第1のスイ
ッチ26、第2のスイッチ27を備えた電源コントロー
ラであり、符号51は図26(c)に示す電極3に対し
て金属板2を任意の位置(X方向、Y方向、Z方向)に
移動させるためのNCコントローラのような移動装置で
ある。図38に示す他の符号のものは既に説明している
ので説明は省略する。
明にあっては、電源と曲げ対象の金属板に放電を発生さ
せる電極からなる装置により金属板の折り曲げ部に所望
の熱歪みを発生させて金属板を曲げ加工するに当たり、
電極を金属板に接近させ、電極と金属板との間隔を変化
させる過程で放電を発生させるので、金属板の材質や厚
み等が異なっても電極を移動させる過程で該当する金属
板と電極との最適の距離になると最適な放電を確実に発
生させることができ、このように電極を移動させて電極
と金属板との間隔を変化させるという簡単な方法で金属
板の目的とする曲げ加工ができ、また、電極を移動させ
る過程で該当する金属板と電極との間で確実に放電を発
生させて金属板の曲げ加工ができるので、厚板、薄板等
種々の金属板の曲げ加工が簡単に行え、特に微小な曲げ
加工も可能となるものである。
記請求項1記載の発明の効果に加えて、接近させた電極
を金属板に接触させ、次に電極を金属板よりかい離する
ことにより放電を発生させるので、電極の短い移動距離
で確実に放電を発生させて目的とする曲げ加工ができる
ものであり、また、電極の金属板方向の断面を小さくし
て局所的に放電をさせて微小な加工ができるものであ
る。
記請求項1記載の発明の効果に加えて、接近させた電極
を金属板に近づける過程で放電を発生させるので、電極
を金属板からかい離する過程で放電を発生させる場合に
比べて、電極を金属板に近づける過程で放電を発生させ
ると電極と金属板との間隔の距離が長いところで放電が
発生し、これにより金属板への熱影響を抑えることがで
きるものである。
記請求項1記載の発明の効果に加えて、電極と金属板と
の間隔を変化させる過程で放電を発生させることを複数
回繰り返すので、放電を確実に繰り返し発生させて目的
とする曲げ加工ができるものである。
記請求項4記載の発明の効果に加えて、電極に電磁石を
取付け、電磁石により電極を移動させるので、電磁石に
より電極の移動を制御でき、電磁石という簡便な手段で
電極の移動を制御できるものである。
記請求項4又は請求項5記載の発明の効果に加えて、電
極に電磁石を設け、電磁石に交流電圧を印加させるの
で、電磁石に交流電圧を印加させるという簡便な手段で
電極の金属板に接近する方向の移動及び金属板からかい
離する方向の移動の繰り返しが行えるものである。
記請求項4又は請求項6記載の発明の効果に加えて、電
極に電磁石を設け、電極の電磁石に印加する電圧の周波
数を変えることで対象部位ごとに電極のかい離回数を制
御するので、電極の金属板に接近する方向の移動及び金
属板からかい離する方向の移動の繰り返しの周期を変え
ることができて、対象部位毎に最適の曲げ加工ができ、
また、電極の電磁石に印加する電圧の周波数を変えるも
のであるから高速で電極を制御できるものである。
記請求項4記載の発明の効果に加えて、電極に圧電アク
チュエータを設けて電極を移動させるので、電極の金属
板に接近する方向の移動及び金属板からかい離する方向
の移動を圧電アクチュエータを用いて実現できて、圧電
アクチュエータにより電極の移動を高精度に制御できる
ものである。
記請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の発明の効果
に加えて、電極の移動速度を制御することで金属板の曲
げ角度を制御するので、電極の移動速度を制御するとい
う簡単な方法で金属板の曲げ角度を目的とする曲げ角度
に制御することができるものである。
上記請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の発明の効
果に加えて、電源の電圧を制御することにより、金属板
の曲げ角度を制御するので、電源の電圧を変えるという
簡単な方法で金属板の曲げ角度を目的とする曲げ角度に
制御することができるものである。
上記請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の発明の効
果に加えて、電源からの電荷を充電するためのコンデン
サと、コンデンサに充電した電荷を電極と金属板との間
に放電させるための手段とを備えているので、コンデン
サに充電した電荷を放電するという簡単な方法で瞬間的
に大電流を放電できて確実に放電を発生させて金属板を
曲げ加工することができて、電源の効率化が図れるもの
である。
上記請求項1又は請求項2又は請求項4記載の発明の効
果に加えて、電源と電極との間又は電源と金属板との間
にコイルを設けているので、電極をかい離するときにコ
イルが発生する誘導起電力を利用して簡単且つ確実に放
電を発生させることができるものである。
上記請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の発明の効
果に加えて、金属板の曲げ加工計測手段により金属板の
曲げ状態を計測するので、金属板の加工、曲げ状態の計
測を繰り返して簡単に目的とする曲げ加工ができるもの
である。
上記請求項13記載の発明の効果に加えて、放電により
折り曲げられた金属板の折り曲げ線から電極を折り曲げ
線と直交する水平方向に任意の距離移動してその水平方
向の距離を求めると共に、該水平方向に移動した位置で
電極を下降させて曲げられた金属板に当接させて金属板
の折り曲げ線から電極までの垂直方向の距離を求め、上
記水平方向の距離と垂直方向の距離から金属板の曲げ角
度を計測するので、金属板の曲げ加工に使用する電極を
利用して金属板の曲げ角度を計測することができ、金属
板の曲げ角度の計測が簡単にできるものである。
上記請求項13に記載の発明の効果に加えて、放電によ
り折り曲げられた金属板の曲げ角度を放電に用いた2個
の電極により求めるものであって、2個の電極を金属板
の折り曲げ線と直交する水平方向に任意の距離移動して
移動後における2個の電極間の金属板の折り曲げ方向と
直交する水平方向の距離を求めると共に、該水平方向に
移動した位置で2個の電極を下降させて曲げられた金属
板に当接させて2個の電極間の垂直方向の距離を求め、
上記水平方向の距離と垂直方向の距離から金属板の曲げ
角度を計測するので、金属板の曲げ加工に使用する電極
を利用して金属板の曲げ角度を計測することができ、金
属板の曲げ角度の計測が簡単にできるものである。
上記請求項13記載の発明の効果に加えて、放電により
折り曲げられた金属板の曲げ部にばね圧を計測する手段
を接触させて、接触圧により曲げ状態を計測するので、
放電により折り曲げられた金属板の曲げ部のばね圧を計
測でき、これにより曲げ加工に当たって金属板の曲げ部
が目的とするばね圧を有するようにフィードバック制御
することができるものである。
上記請求項1乃至請求項4、請求項9乃至請求項12の
いずれかに記載の発明の効果に加えて、放電により金属
板を折り曲げるに当たって金属板の曲げ加工を制御する
制御手段を設け、金属板の複数のねらいの角度に対する
制御手段の制御量の関係のデータを収集して、その関係
から制御量と曲げ角度との関係式を算出し、このように
して算出した制御量と曲げ角度との関係式に基づいて目
的とする曲げ角度となるように制御量を制御するので、
金属板を放電で曲げ加工するに当たっての初期調整の精
度を向上することができ、初期調整後における金属板の
曲げ加工が正確にできるものである。
上記請求項17記載の発明の効果に加えて、金属板の複
数のねらいの角度に対する制御手段の制御量の関係のデ
ータを収集して、その関係から制御量と曲げ角度との関
係式を算出し、同様にして更に制御量と曲げ角度との関
係式を複数求め、上記のようにして複数の異なる関係式
を求めた後に、1回目の曲げ加工を行って曲げ角度と制
御量とを求めて上記複数種類の関係式のうち最も近い関
係式を選択し、2回目以降の曲げ加工において選択した
関係式に基づいて制御量を決定するので、金属板のばら
つきに応じて最適の制御量と曲げ角度との関係式を選択
して制御することができるものである。
上記請求項17記載の発明の効果に加えて、金属板の複
数のねらいの角度に対する制御手段の制御量の関係のデ
ータを収集して、その関係から制御量と曲げ角度との関
係式を算出し、同様にして更に制御量と曲げ角度との関
係式を複数求め、上記のようにして複数の異なる関係式
を求めた後に、金属板の1次曲げ加工を行って曲げ角度
と制御量とを求めて上記複数種類の関係式のうち最も近
い関係式を選択し、目的とする曲げ角度と上記1次曲げ
加工による曲げ角度との差を求め、上記選択された関係
式に基づき上記角度の差に対応する制御量を算出し、こ
のようにして算出した制御量となるように制御して2次
曲げ加工をして曲げ角度の調整を行うので、目的とする
角度への調整が容易に行えるものである。
上記請求項17記載の発明の効果に加えて、金属板の複
数のねらいの角度に対する制御手段の制御量の関係のデ
ータを収集して、その関係から制御量と曲げ角度との関
係式を算出し、このようにして算出した制御量と曲げ角
度との関係式に基づいて目的とする曲げ角度となるよう
に制御量を制御し、上記制御量により1〜Nの金属板の
曲げ加工を行い、1〜Nの金属板の曲げ角度と制御量と
の関係のデータをもとに制御量と曲げ角度との次の関係
式を算出し、このようにして算出した制御量と曲げ角度
との次の関係式に基づいて目的とする曲げ角度となるよ
うに制御量を制御するので、ロット変動や電極の消耗な
どの外乱の変化に応じて調整データの最適化が図れ、ロ
ット変動や電極の消耗などの外乱の変化があっても正確
に金属板の曲げ加工ができるものである。
上記請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の発明の効
果に加えて、金属板の曲げ加工を内部を不活性ガス雰囲
気としたチャンバー内において行うので、外部の雰囲気
の影響を受けず金属板の酸化の影響を抑えることができ
るものである。
上記請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の発明の効
果に加えて、放電の状態や金属板の曲げ加工の状態を計
測し、計測データに基づいて金属板の曲げ加工をフィー
ドバック制御手段により制御するので、安定した曲げ加
工ができるものである。
上記請求項22記載の発明の効果に加えて、曲げ角度を
制御するための放電電流検知手段を設けて放電電流を計
測し、この放電電流の計測データに基づいて金属板の曲
げ加工をフィードバック制御手段により制御するので、
放電電流の計測データに基づいて金属板の目的とする曲
げ角度となるような最適の放電電流となるように制御で
きて、安定した曲げ加工ができるものである。
上記請求項22記載の発明の効果に加えて、金属板の表
面温度を計測し、この金属板の表面温度の計測データに
基づいて金属板の曲げ加工をフィードバック制御手段に
より制御するので、金属板の表面温度の計測データに基
づいて金属板の目的とする曲げ角度となるような最適の
表面温度となるように放電電圧を制御できて、安定した
曲げ加工ができるものである。
上記請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の発明の効
果に加えて、電極を電極位置制御装置により位置制御す
るので、電極位置制御装置により電極を金属板に対して
移動することができるものである。
上記請求項25記載の発明の効果に加えて、複数回曲げ
調整を行うに当たり、毎回電極の位置を微小に移動させ
るので、複数回曲げ調整を行う場合、毎回微小に電極の
位置を移動させて放電して金属板の曲げ加工をすること
で金属板の表面の熱影響を抑えることができるものであ
る。
上記請求項25記載の発明の効果に加えて、金属板の曲
げ加工において曲げ角度が同じで変位量が異なるものに
対して、電極の位置を横方向に変化させることで同じ曲
げ角度で異なる変位量の曲げ加工を行うので、金属板の
曲げ加工において同じ曲げ角度でも電極の位置を変化さ
せるだけで簡単に変位量を制御できるものである。
上記請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の発明の効
果に加えて、金属板の折り曲げ線上に電極を複数並べる
ので、電極を折り曲げ線に沿って移動させることなく、
又は移動量を少なくして一度に又は少ない移動量で容易
に金属板の曲げ加工ができるものである。
上記請求項28記載の発明の効果に加えて、金属板の折
り曲げ線上に複数並べた電極と並行して変位センサを配
置して金属板のねじれ状態を監視するので、折り曲げ線
上に複数並べた電極により金属板を折り曲げる際折り曲
げ線に沿った各部における曲げ角度が不均一になってね
じれ状態が発生しても、このねじれを変位センサにより
検出して均一な曲げ角度となるように制御することがで
きるものである。
上記請求項1乃至請求項4、請求項28記載のいずれか
に記載の発明の効果に加えて、電極を金属板の2箇所以
上に配置して複数の電極の動作のタイミングをずらすの
で、複数の電極の動作をずらして金属板を複雑な形状に
加工することができるものである。
上記請求項1乃至請求項4、請求項28記載のいずれか
に記載の発明の効果に加えて、電極を金属板の表面側と
裏面側とにそれぞれ配置して表裏いずれかの電極と金属
板との間に放電を発生させるかを選択して金属板を曲げ
加工するので、金属板を表側又は裏側に容易に曲げ加工
できるものであり、また、曲げ角度の曲げすぎなどに対
しては反対方向の電極を用いて放電を発生させて曲げ角
度を反対側から容易に調整することができるものであ
る。
上記請求項1乃至請求項4、請求項27,請求項28記
載のいずれかに記載の発明の効果に加えて、金属板の折
り曲げ線上に電極を複数回打点を繰り返しながらスキャ
ンさせるので、幅を持った金属板の曲げ加工が1つの電
極のスキャンにより容易にできるものである。
上記請求項32に記載の発明の効果に加えて、金属板の
折り曲げ線上に電極を複数回スキャンさせるに当たっ
て、始めは曲げ量が大きくなるように制御し、スキャン
回数が増すにつれ曲げ角度が小さくなるように制御する
ので、精密な曲げ加工ができるものである。
上記請求項32記載の発明の効果に加えて、金属板の折
り曲げ線に並行して設けた測定ラインの上に複数の変位
センサを配置して、曲げによる測定ライン位置の変位を
測定し、金属板の両側の曲げ角度が均一になるように、
電極スキャン位置に対応して曲げ加工条件を制御するの
で、電極をスキャンしながら金属板の曲げ加工を行う際
に、電極のかい離の回数や放電の電圧を制御することに
より、始点と終点の曲げ角度を均一にしてねじれを無く
すことができ、この結果、ねじれの無い曲げ加工が容易
にできるものである。
電源と曲げ対象の金属板に放電を発生させる電極とを備
えて金属板の折り曲げ部に所望の熱歪みを発生させて金
属板を曲げ加工する金属板の曲げ加工装置であって、該
装置に電極と金属板との間隔を変化させる過程で放電を
発生させるように電極を金属板に対して移動させるため
の電極移動手段と、金属板の曲げ加工後の曲げ角度を計
測する金属板の曲げ角度計測手段と、曲げ角度計測手段
により計測した曲げ角度と目的とする曲げ角度との差に
基づいて、金属板の曲げ加工部が目的とする曲げ角度と
なるように曲げ加工条件を制御するための制御手段とを
設けてあるので、電極を金属板に対して移動させながら
放電を発生させて金属板を曲げ加工でき、しかも、曲げ
角度計測手段により計測した曲げ角度と目的とする曲げ
角度との差に基づいて制御手段によりフィードバック制
御をして目的とする曲げ角度に加工できるものである。
電源と曲げ対象の金属板に放電を発生させる電極とを備
えて金属板の折り曲げ部に所望の熱歪みを発生させて金
属板を曲げ加工する金属板の曲げ加工装置であって、該
装置に、該装置に電極と金属板との間隔を変化させる過
程で放電を発生させるように電極を金属板に対して移動
させるための電極移動手段と、金属板の曲げ加工後にお
ける曲げ加工部の結果を特性として計測する計測手段
と、計測手段により計測した曲げ加工部のデータに基づ
いて曲げ加工部の特性が目的とする特性となるように金
属板を曲げ加工するように曲げ加工条件を制御するため
の制御手段とを設けるので、電極を金属板に対して移動
させながら放電を発生させて金属板を曲げ加工でき、し
かも、計測手段により検出した曲げ加工部のデータに基
づいて制御手段によりフィードバック制御をして曲げ加
工部が目的とする特性となるように曲げ加工できるもの
である。
曲げ加工の原理を示す説明図である。
例の概略構成図である。
ら放電をする例の概略構成図であり、(b)は電極を金
属板の方に移動しながら放電をする場合の放電の発生す
る距離を示す説明図であり、(c)は電極を金属板から
かい離して放電をする場合の放電の発生する距離を示す
説明図である。
略構成図である。
図である。
る。
の概略構成図である。
構成図である。
放電する例の回路図であり、(b)は同上の第2のスイ
ッチのオン、電極の上昇移動又は下降移動、放電発生の
タイミングを示すタイムチャートである。
て放電する例の回路図である。
を示す概略構成図であり、(b)は同上のフローチャー
トである。
成図である。
成図である。
す概略構成図である。
係を示すグラフである。
を示すグラフである。
る。
構成図である。
ドバック制御する例を示す概略構成図である。
御する例の概略構成図である。
バック制御する例の概略構成図である。
位置を制御する例の概略構成図であり、(b)は同上の
電極の移動の説明図であり、(c)は同上の金属板の移
動の説明図である。
示す説明図である。
を制御する例を示す説明図である。
の電極を配置して曲げ加工を行う例を示す説明図であ
る。
置して曲げ加工を行う例を示す説明図である。
いて複雑な形状の曲げ加工を行う例を示す説明図であ
る。
電極を配置して曲げ加工を行う例を示す説明図である。
する例を示す説明図である。
が小さくなるように制御する例を示す説明図であり、
(c)は回数が増すに連れて曲げ角度が小さくなるよう
に制御する例を示すグラフである。
置して曲げ加工を行う例を示す説明図である。
である。
Claims (36)
- 【請求項1】 電源と曲げ対象の金属板に放電を発生さ
せる電極からなる装置により金属板の折り曲げ部に所望
の熱歪みを発生させて金属板を曲げ加工するに当たり、
電極を金属板に接近させ、電極と金属板との間隔を変化
させる過程で放電を発生させることを特徴とする金属板
の曲げ加工方法。 - 【請求項2】 接近させた電極を金属板に接触させ、次
に電極を金属板よりかい離することにより放電を発生さ
せることを特徴とする請求項1記載の金属板の曲げ加工
方法。 - 【請求項3】 接近させた電極を金属板に近づける過程
で放電を発生させることを特徴とする請求項1記載の金
属板の曲げ加工方法。 - 【請求項4】 電極と金属板との間隔を変化させる過程
で放電を発生させることを複数回繰り返すことを特徴と
する請求項1記載の金属板の曲げ加工方法。 - 【請求項5】 電極に電磁石を取付け、電磁石により電
極を移動させることを特徴とする請求項4記載の金属板
の曲げ加工方法。 - 【請求項6】 電極に電磁石を設け、電磁石に交流電圧
を印加させることを特徴とする請求項4又は請求項5記
載の金属板の曲げ加工方法。 - 【請求項7】 電極に電磁石を設け、電極の電磁石に印
加する電圧の周波数を変えることで対象部位ごとに電極
のかい離回数を制御することを特徴とする請求項4又は
請求項6記載の金属板の曲げ加工方法。 - 【請求項8】 電極に圧電アクチュエータを設けて電極
を移動させることを特徴とする請求項4記載の金属板の
曲げ加工方法。 - 【請求項9】 電極の移動速度を制御することで金属板
の曲げ角度を制御することを特徴とする請求項1乃至請
求項4のいずれかに記載の金属板の曲げ加工方法。 - 【請求項10】 電源の電圧を制御することにより、金
属板の曲げ角度を制御することを特徴とする請求項1乃
至請求項4のいずれかに記載の金属板の曲げ加工方法。 - 【請求項11】 電源からの電荷を充電するためのコン
デンサと、コンデンサに充電した電荷を電極と金属板と
の間に放電させるための手段とを備えていることを特徴
とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の金属板
の曲げ加工方法。 - 【請求項12】 電源と電極との間又は電源と金属板と
の間にコイルを設けてなることを特徴とする請求項1又
は請求項2又は請求項4記載の金属板の曲げ加工方法。 - 【請求項13】 金属板の加工計測手段により金属板の
曲げ状態を計測することを特徴とする請求項1乃至請求
項4のいずれかに記載の金属板の曲げ加工方法。 - 【請求項14】 放電により折り曲げられた金属板の折
り曲げ線から電極を折り曲げ線と直交する水平方向に任
意の距離移動してその水平方向の距離を求めると共に、
該水平方向に移動した位置で電極を下降させて曲げられ
た金属板に当接させて金属板の折り曲げ線から電極まで
の垂直方向の距離を求め、上記水平方向の距離と垂直方
向の距離から金属板の曲げ角度を計測することを特徴と
する請求項13記載の金属板の曲げ加工方法。 - 【請求項15】 放電により折り曲げられた金属板の曲
げ角度を放電に用いた2個の電極により求めるものであ
って、2個の電極を金属板の折り曲げ線と直交する水平
方向に任意の距離移動して移動後における2個の電極間
の金属板の折り曲げ方向と直交する水平方向の距離を求
めると共に、該水平方向に移動した位置で2個の電極を
下降させて曲げられた金属板に当接させて2個の電極間
の垂直方向の距離を求め、上記水平方向の距離と垂直方
向の距離から金属板の曲げ角度を計測することを特徴と
する請求項13記載の金属板の曲げ加工方法。 - 【請求項16】 放電により折り曲げられた金属板の曲
げ部にばね圧を計測する手段を接触させて、接触圧によ
り曲げ状態を計測することを特徴とする請求項13記載
の金属板の曲げ加工方法。 - 【請求項17】 放電により金属板を折り曲げるに当た
って金属板の曲げ加工を制御する制御手段を設け、金属
板の複数のねらいの角度に対する制御手段の制御量の関
係のデータを収集して、その関係から制御量と曲げ角度
との関係式を算出し、このようにして算出した制御量と
曲げ角度との関係式に基づいて目的とする曲げ角度とな
るように制御量を制御することを特徴とする請求項1乃
至請求項4、請求項9乃至請求項12のいずれかに記載
の金属板の曲げ加工方法。 - 【請求項18】 金属板の複数のねらいの角度に対する
制御手段の制御量の関係のデータを収集して、その関係
から制御量と曲げ角度との関係式を算出し、同様にして
更に制御量と曲げ角度との関係式を複数求め、上記のよ
うにして複数の異なる関係式を求めた後に、1回目の曲
げ加工を行って曲げ角度と制御量とを求めて上記複数種
類の関係式のうち最も近い関係式を選択し、2回目以降
の曲げ加工において選択した関係式に基づいて制御量を
決定することを特徴とする請求項17記載の金属板の曲
げ加工方法。 - 【請求項19】 金属板の複数のねらいの角度に対する
制御手段の制御量の関係のデータを収集して、その関係
から制御量と曲げ角度との関係式を算出し、同様にして
更に制御量と曲げ角度との関係式を複数求め、上記のよ
うにして複数の異なる関係式を求めた後に、金属板の1
次曲げ加工を行って曲げ角度と制御量とを求めて上記複
数種類の関係式のうち最も近い関係式を選択し、目的と
する曲げ角度と上記1次曲げ加工による曲げ角度との差
を求め、上記選択された関係式に基づき上記角度の差に
対応する制御量を算出し、このようにして算出した制御
量となるように制御して2次曲げ加工をして曲げ角度の
調整を行うことを特徴とする請求項17記載の金属板の
曲げ加工方法。 - 【請求項20】 金属板の複数のねらいの角度に対する
制御手段の制御量の関係のデータを収集して、その関係
から制御量と曲げ角度との関係式を算出し、このように
して算出した制御量と曲げ角度との関係式に基づいて目
的とする曲げ角度となるように制御量を制御し、上記制
御量により1〜Nの金属板の曲げ加工を行い、1〜Nの
金属板の曲げ角度と制御量との関係のデータをもとに制
御量と曲げ角度との次の関係式を算出し、このようにし
て算出した制御量と曲げ角度との次の関係式に基づいて
目的とする曲げ角度となるように制御量を制御すること
を特徴とする請求項17記載の金属板の曲げ加工方法。 - 【請求項21】 金属板の曲げ加工を内部を不活性ガス
雰囲気としたチャンバー内において行うことを特徴とす
る請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の金属板の曲
げ加工方法。 - 【請求項22】 放電の状態や金属板の曲げ加工の状態
を計測し、計測データに基づいて金属板の曲げ加工をフ
ィードバック制御手段により制御することを特徴とする
請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の金属板の曲げ
加工方法。 - 【請求項23】 曲げ角度を制御するための放電電流検
知手段を設けて放電電流を計測し、この放電電流の計測
データに基づいて金属板の曲げ加工をフィードバック制
御手段により制御することを特徴とする請求項22記載
の金属板の曲げ加工方法。 - 【請求項24】 金属板の表面温度を計測し、この金属
板の表面温度の計測データに基づいて金属板の曲げ加工
をフィードバック制御手段により制御することを特徴と
する請求項22記載の金属板の曲げ加工方法。 - 【請求項25】 電極を電極位置制御装置により位置制
御することを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれ
かに記載の金属板の曲げ加工方法。 - 【請求項26】 複数回曲げ調整を行うに当たり、毎回
電極の位置を微小に移動させることを特徴とする請求項
25記載の金属板の曲げ加工方法。 - 【請求項27】 金属板の曲げ加工において曲げ角度が
同じで変位量が異なるものに対して、電極の位置を横方
向に変化させることで同じ曲げ角度で異なる変位量の曲
げ加工を行うことを特徴とする請求項25記載の金属板
の曲げ加工方法。 - 【請求項28】 金属板の折り曲げ線上に電極を複数並
べることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか
に記載の金属板の曲げ加工方法。 - 【請求項29】 金属板の折り曲げ線上に複数並べた電
極と並行して変位センサを配置して金属板のねじれ状態
を監視することを特徴とする請求項28記載の金属板の
曲げ加工方法。 - 【請求項30】 電極を金属板の2箇所以上に配置して
複数の電極の動作のタイミングをずらすことを特徴とす
る請求項1乃至請求項4、請求項28記載のいずれかに
記載の金属板の曲げ加工方法。 - 【請求項31】 電極を金属板の表面側と裏面側とにそ
れぞれ配置して表裏いずれかの電極と金属板との間に放
電を発生させるかを選択して金属板を曲げ加工すること
を特徴とする請求項1乃至請求項4、請求項28のいず
れかに記載の金属板の曲げ加工方法。 - 【請求項32】 金属板の折り曲げ線上に電極を複数回
打点を繰り返しながらスキャンさせることを特徴とする
請求項1乃至請求項4、請求項27、請求項28のいず
れかに記載の金属板の曲げ加工方法。 - 【請求項33】 金属板の折り曲げ線上に電極を複数回
スキャンさせるに当たって、始めは曲げ量が大きくなる
ように制御し、スキャン回数が増すにつれ曲げ角度が小
さくなるように制御することを特徴とする請求項32に
記載の金属板の曲げ加工方法。 - 【請求項34】 金属板の折り曲げ線に並行して設けた
測定ラインの上に複数の変位センサを配置して、曲げに
よる測定ライン位置の変位を測定し、金属板の両側の曲
げ角度が均一になるように、電極スキャン位置に対応し
て曲げ加工条件を制御することを特徴とする請求項32
記載の金属板の曲げ加工方法。 - 【請求項35】 電源と曲げ対象の金属板に放電を発生
させる電極とを備えて金属板の折り曲げ部に所望の熱歪
みを発生させて金属板を曲げ加工する金属板の曲げ加工
装置であって、該装置に電極と金属板との間隔を変化さ
せる過程で放電を発生させるように電極を金属板に対し
て移動させるための電極移動手段と、金属板の曲げ加工
後の曲げ角度を計測する金属板の曲げ角度計測手段と、
曲げ角度計測手段により計測した曲げ角度と目的とする
曲げ角度との差に基づいて、金属板の曲げ加工部が目的
とする曲げ角度となるように曲げ加工条件を制御するた
めの制御手段とを設けて成ることをを特徴とする金属板
の曲げ加工装置。 - 【請求項36】 電源と曲げ対象の金属板に放電を発生
させる電極とを備えて金属板の折り曲げ部に所望の熱歪
みを発生させて金属板を曲げ加工する金属板の曲げ加工
装置であって、該装置に、該装置に電極と金属板との間
隔を変化させる過程で放電を発生させるように電極を金
属板に対して移動させるための電極移動手段と、金属板
の曲げ加工後における曲げ加工部の結果を特性として計
測する計測手段と、計測手段により計測した曲げ加工部
のデータに基づいて曲げ加工部の特性が目的とする特性
となるように金属板を曲げ加工するように曲げ加工条件
を制御するための制御手段とを設けて成ることを特徴と
する金属板の曲げ加工装置。
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JP2008149355A (ja) * | 2006-12-19 | 2008-07-03 | Fujitsu Ltd | レーザ加工方法、レーザ加工装置、およびスプリングアーム製造方法 |
JP2014014869A (ja) * | 2012-07-05 | 2014-01-30 | Boeing Co | 角度がついたフランジを形成する方法及び装置 |
KR101538819B1 (ko) * | 2007-12-24 | 2015-07-22 | 아르다 엠피 그룹 네덜란드 비.브이. | 캔, 캔용 패널, 및 이러한 캔용 패널을 제조하기 위한 방법 |
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