JP2002078836A - 古紙を主原材料とした成形品 - Google Patents

古紙を主原材料とした成形品

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JP2002078836A
JP2002078836A JP2000270179A JP2000270179A JP2002078836A JP 2002078836 A JP2002078836 A JP 2002078836A JP 2000270179 A JP2000270179 A JP 2000270179A JP 2000270179 A JP2000270179 A JP 2000270179A JP 2002078836 A JP2002078836 A JP 2002078836A
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golf tee
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golf
old paper
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JP2000270179A
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Yasunobu Aoki
康信 青木
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Esuteimu Kk
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Esuteimu Kk
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 自然分解可能な古紙を主成分としたゴルフテ
ィ等の成形品を提供する。 【解決手段】 リサイクルシステムで回収された古紙を
主成分としたものに、生分解性脂肪族ポリエステルを混
錬し、一体成形品のゴルフティ1等の成形品を製作す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、生分解性プラスチ
ック等と再利用可能な古紙とを混合した、成形品を製作
する技術に関する。
【0002】
【従来の技術】生分解性プラスチックを利用し成形品を
製作する技術については、例えば、特開平11−226
986号公報、特公平7−78167号公報がある。ま
た、古紙から成形物を製作する技術については、特開平
9−313326号公報、特開平9−296398号公
報がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】文化的な消費生活が可
能になった現在、必然的に生じる廃棄物の処理問題は、
地球環境の保護の面からも、人類に課せられた重要な課
題である。この膨大な廃棄物の中から、有効な資源を再
生し利用する資源リサイクルは、数多くの研究が進めら
れ、今後とも更なる資源リサイクルシステムの構築が望
まれており、その実現によりもたらされる効果は計り知
れない。
【0004】こうした資源リサイクルのうち、我々が最
も身近に感じられ、実際に貢献できるものに、古紙のリ
サイクルがあげられる。わが国においては、古紙のリサ
イクルシステムは既に確立されており、今後の課題とし
ては、より多様な製品への利用及び品質の向上である。
【0005】また、プラスチックは我々の文化生活に欠
かすことができないものであり、このプラスチックのリ
サイクルについても盛んに研究が行われ、近年の進歩は
めざましいものがある。しかし、前述の古紙と同等のシ
ステムは今だ実現されておらず、特に廃棄プラスチック
の処理は、焼却及び埋め立てに頼っているというのが実
情であり、大気汚染の原因となることから、非常に重要
な問題である。近年、自然に分解される、いわゆる生分
解性を持つプラスチックが注目を受けており、その生分
解性への期待は非常に大きい。
【0006】さて、ゴルフで使用されるゴルフティは、
一般に木やプラスチックで作られており、使用後の処理
が問題となっている。即ち、ティ・ショット時に、ゴル
フティまたはそのティの破片が飛ばされ、その破片がゴ
ルフ場の美観を損ねることになり、また、回収作業が必
要となることに加え、芝刈機の刃を痛めてしまうのであ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の解決しようとす
る課題は以上の如くであり、次に該課題を解決するため
の手段を説明する。即ち、古紙の再利用と生分解性プラ
スチックの利点に鑑み、古紙と生分解性プラスチックと
を主原材料とした成形品とし、該成形品をゴルフティと
したことである。
【0008】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態につい
て添付の図面を用いて説明する。図1は本発明に係る成
形品の実施例を表した図面、図2は本発明のゴルフティ
の斜視図、図3は折れた木製ゴルフティを表した図、図
4は折れた本発明のゴルフティを表した図、図5はスコ
ア記入用の鉛筆の斜視図、図6は眼鏡立ての一実施例の
斜視図、図7はハンガーの斜視図、図8は生活消費財の
容器の一実施例の斜視図、図9はヘアブラシの一実施例
の斜視図、図10はペグの一実施例の斜視図である。
【0009】まず、本明細書で述べる生分解性プラスチ
ック材料としては、従来から公知のとおり脂肪族ポリエ
ステル系、酢酸セルロース系、澱粉と変性ポリビニルア
ルコールとのポリマーアロイ系、天然ポリエステル系等
である。このなかで、脂肪族ポリエステル系の材料は、
加工性および機械的物性に優れ、経済的に有利であると
いう特徴を有しているため、その特徴を生かして繊維、
成形品、シートやフィルムへの適用がされており、その
利用範囲は広い。
【0010】また、本明細書で述べる古紙とは、古新聞
紙、段ボール、古雑誌等の一般に資源リサイクルシステ
ムによって回収されるものを指す。
【0011】また、生分解性を促進させるとともに、機
械的強度を調節するために添加剤として加えられる澱粉
としては、例えばトウモロコシの澱粉、ジャガイモ、さ
つまいもなどのいも類の澱粉、米類の澱粉、麦類の澱
粉、これらのアセチル化物、メチル化物、アリル化物、
カルボキシルメチル化物等が挙げられる。
【0012】以上に掲げた原材料を主成分とし、ゴルフ
ティ1を製作した実施例1を以下に説明する。本実施例
1では、脂肪族ポリエステル5〜15%に対して、古新
聞紙を70〜80%、さらにトウモロコシの澱粉と水分
5〜15%として、ゴルフティ1を射出成形法で製作し
た。こうして製作された該ゴルフティ1は現在広く市販
されているものと同等の機械的強度を可能にし、また、
プラスチック製や木製のゴルフティと比較して、インパ
クト時の衝撃を吸収するため、手首への衝撃を最小限に
抑えることができるのである。
【0013】さらに、生分解性については、約2カ月間
という極めて短期間で完全に分解されるのである。即
ち、脂肪族ポリエステルをゴルフティ1に適用すること
で、優れた自然崩壊性が実現されるのである。
【0014】また、実際の使用環境下では、霧・雨水・
散水(スプリンクラー等による)による水分により、微
生物による自然崩壊を促進させることができるので、さ
らに短期間での自然崩壊が期待できるのである。
【0015】次に図2を用いてゴルフティ1について説
明する。ゴルフティ1は一体成形品であるため、表面が
なめらかであり、表面を塗装するときには塗料の乗りが
良く、ムラなくきれいな塗装を施すことができるのであ
る。
【0016】また、成形金型を数種類用意することによ
って、数種の所定長さのゴルフティを製作することがで
きるのである。
【0017】さらに、このようにして、成形加工された
ことによってもたらされる効果は大きい。すなわち、図
3に示すように木製のゴルフティ2は折れた際に繊維の
ささくれ2aが生じるためプレイヤーが拾った際に、指
にけがをするということ生じ得るが、該ゴルフティ1は
一体成形で作られているため、図4に示すように折れた
際にはささくれが生じることはなく、安全である。ゴル
フプレイヤーにとって指先のケガは致命的になるので、
この折れた際の状態は非常に重要なのである。
【0018】また、従来芝刈機の刃がゴルフティによっ
て、痛められるといった問題があったが、本発明のゴル
フティは主成分が古紙であるため、芝刈機の刃を痛めな
いのである。
【0019】これまでに述べたように、生分解性プラス
チックと古紙を原材料とすることで、ゴルフティにもた
らされる効果は大きいが、この効果はゴルフティだけに
限られるものではない。図5に示すように、ゴルフプレ
ー時に使用されるスコア記入用鉛筆4においても、上述
の原材料によって製作されることができるのである。以
下にその他の物への適用例について説明する。
【0020】図1中の、実施例2に示すように、眼鏡立
て5に適用した例を以下に説明する。図6は生分解性プ
ラスチックと古紙を原材料として、製作した眼鏡立て5
の一実施例を示す。眼鏡5aを立てる際に、適当な強度
を保つ必要があるため、全材料成分比を図1中の実施例
2に示すように配合した。この眼鏡立て5のように、生
分解性プラスチックと古紙を原材料としたものは、日用
品に広く適用することができる。図7に示すようなハン
ガー6、その他、本立て、歯磨き立て、鏡フレーム、鉛
筆立て等日常生活を快適に過ごすために欠かすことので
きないものに適用することができるのである。
【0021】さらに、前記に述べた製品の成形体の機械
的強度などを高めたい時には、本発明の組成物より得ら
れた成形体の表面を各種材料で処理することもできる。
例えば、アルミニウムなどの金属類、非生分解性プラス
チック類、より高融点のポリ乳酸などの他の生分解性プ
ラスチック類によって、コーティング、ラミネイト、デ
ィピィング、又は蒸着等の処理をすることにより、所望
の機械的強度を実現することが可能になるのである。。
【0022】次に図1中の実施例3に示すように、生活
消費財7の容器に適用した例を以下に説明する。図8に
生活消費財7の容器に適用した一実施例を示す。従来か
ら生活消費財等の容器はスチレン系樹脂、オレフィン系
樹脂、メタクリル系樹脂、ポリ塩化ビニル系樹脂、ポリ
塩化ビニリデン樹脂、ポリアミド樹脂、ポリウレタン樹
脂、ポリカーボネート樹脂、ポリアセタール樹脂、ポリ
フェニレンエーテル樹脂、フッ素樹脂および各種の熱可
塑性エラストマーを主成分としているため、微生物によ
る分解がされにくく埋め立てられた後に自然分解される
こともなく、また焼却処分を行う際には高温が要求さ
れ、しかもその焼却が大気汚染につながることから、そ
の廃棄処理が抱えている問題は非常に大きい。この問題
に鑑み、該生活消費財容器7は、再利用可能な古紙と脂
肪族ポリエステルを主原材料とすることで、自然に分解
され、また、古紙を主成分としているため燃えやすく、
廃棄処理の問題点を解決することを可能にするのであ
る。また、生活消費財メーカーが率先して該生活消費財
容器7の使用を導入することで、環境に配慮していると
いう企業アピールができるのである。
【0023】なお、上述の容器には多種多用の化学液体
を充填させるため、各液体への耐蝕性、耐水性を考慮し
たコーティングを内壁に施すことが望ましい。
【0024】次に、図1中の実施例4に示すように、ヘ
アブラシ8に適用した例を以下に説明する。図9は生分
解性プラスチックと古紙を原材料として、製作したヘア
ブラシ8の一実施例を示す。適当な弾性をもたせる必要
があるため、全材料成分比を表1中の実施例4に示すよ
うに配合した。ホテル、旅館、公衆浴場等など、使用者
が不確定な場合において使用される、ヘアブラシ、歯磨
き等は公衆衛生の見地から、使い捨てであることが望ま
しい。このように、生分解性プラスチックと古紙を原材
料とすることで、安価にヘアブラシ、歯磨き等を製作す
ることが出来るため、供給者及び使用者の両方に利益を
もたらすことが可能になる。
【0025】次に、図1中の実施例5に示すように、テ
ント張りにおいて使用される、ペグに適用した例を以下
に説明する。図9は生分解性プラスチックと古紙を原材
料として、製作したペグ9の一実施例を示す。適当な強
度をもたせる必要があるため、全材料成分比を図1中の
実施例5に示すように配合した。近年のアウトドアブー
ムのなかで、多くの人が山、キャンプ場等のアウトドア
で余暇を楽しむ機会が増えており、その結果発生するゴ
ミ等により、当地の自然環境が害されることが問題とな
っている。このアウトドアで使用するテントで、該ペグ
9を使用し、使用者がテントを貼る作業の際に自然環境
保護を意識することで、その使用者に当地の環境の美化
に関心をもたせることができるのである。また、ペグに
限定されることなく、キャンプ生活で使用されるされる
コップ・皿・スプーン等にも適用することができること
はいうまでもない。
【0026】尚、該ペグ9の形状は機械的強度を確保す
るために、ロープをくくる箇所を円形とし応力集中を防
いだ構造にしているが、さらに機械的強度を高めたい場
合には金属や硬質の非分解性プラスチックで表面処理を
施すことも可能である。
【0027】
【発明の効果】以上のように、古紙と生分解性プラスチ
ックを主原材料とした成形品を製作することにより、自
然分解されるゴルフティ等を安価に製作することができ
るのである。また、この適用範囲は、ゴルフティに限ら
れず、幅広い適用により地球環境保全に役立つことはい
うまでもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例を表した図面である。
【図2】本発明のゴルフティの斜視図である。
【図3】折れた木製ゴルフティを表した図である。
【図4】折れた本発明のゴルフティを表した図である。
【図5】スコア記入用の鉛筆の斜視図である。
【図6】眼鏡立ての一実施例の斜視図である。
【図7】ハンガーの一実施例の斜視図である。
【図8】生活消費財の容器の一実施例の斜視図である。
【図9】ヘアブラシの一実施例の斜視図である。
【図10】ペグの一実施例の斜視図である。
【符号の説明】
1 ゴルフティ 4 スコア記入用鉛筆

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 古紙と生分解性プラスチックとを主原材
    料とした成形品。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の成形品をゴルフティとし
    たことを特徴とする古紙を主原材料とした成形品。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
AT524592B1 (de) * 2020-12-21 2022-07-15 Schnell Peter Golf Tee mit beschleunigter biologischer Abbaubarkeit sowie Verfahren zur Herstellung solch eines Golf Tees

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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