JP2002078148A - 電気接続箱の仕様変更方法及び電気接続箱 - Google Patents

電気接続箱の仕様変更方法及び電気接続箱

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JP2002078148A
JP2002078148A JP2000255554A JP2000255554A JP2002078148A JP 2002078148 A JP2002078148 A JP 2002078148A JP 2000255554 A JP2000255554 A JP 2000255554A JP 2000255554 A JP2000255554 A JP 2000255554A JP 2002078148 A JP2002078148 A JP 2002078148A
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JP2000255554A
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Masayoshi Nakamura
昌芳 中村
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Sumitomo Wiring Systems Ltd
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Sumitomo Wiring Systems Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】接続回路の回路構成を容易に変更することがで
きる電気接続箱の仕様変更方法及び電気接続箱を提供す
る。 【解決手段】第1及び第2フレキシブルプリント基板1
2,13は、所定の形状で形成された銅箔パターン12
a,13aを、樹脂シート12d,13dで被覆するこ
とにより構成されている。これら樹脂シート12d,1
3dの厚さhは約0.025mmに設定されている。各フ
レキシブルプリント基板12,13には、接続パッド1
2c,13cが形成されている。これら接続パッド12
c,13c同士は、溶接されることによって電気的に接
続される。これにより、所定のコネクタ接続回路が各フ
レキシブルプリント基板12,13によって構成され
る。また、これら接続パッド12c,13c同士を選択
的に溶接することにより、コネクタ接続回路の回路構成
を変更可能となっている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば自動車に搭
載される電気接続箱の仕様変更方法及び電気接続箱に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、例えば自動車用のリレー、ヒュ
ーズ及びコネクタなどの電装品は、電気接続箱内に収容
された状態で車両内に搭載される。中でも、内部にバス
バーが収容された電気接続箱においては、各種電装品が
バスバーによって構成された接続回路に電気的に接続さ
れた状態になっている。
【0003】従来、こうした電気接続箱においては、複
数のバスバーを絶縁基材を介して積層したバスバー積層
体によって各種電装品の接続回路が構成されている。つ
まり、リレー、ヒューズ及びコネクタを収容する電気接
続箱においては、リレー接続回路、ヒューズ接続回路及
びコネクタ接続回路が混在した状態で形成された一つの
バスバー積層体が収容されている。
【0004】例えば図9に示す従来の電気接続箱51で
は、所定の電装品装着部52〜54を備えるとともに、
それら電装品52〜54を接続する回路がバスバー55
を備えたバスバー積層体56によって構成されている。
【0005】こうした電気接続箱51では、前記各接続
回路の回路構成を変更することによって、車種やグレー
ドが異なる車両に共通して使用される場合がある。そし
て、車種やグレードによっては使用する接続回路と使用
しない接続回路とが存在する場合があるため、従来で
は、使用しない配線経路となるバスバー55を切断除去
することによって対応していた。つまり、図9に示すよ
うに、例えば電装品装着部53を使用しない場合には、
電装品装着部52と電装品装着部53とを接続するバス
バー55を切断除去することによって対応していた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来の電気
接続箱51の仕様変更作業は、バスバー55の切断除去
工程が必要となるため煩雑であった。また、誤って他の
バスバー55を切断してしまった場合には、その修復が
困難であった。
【0007】本発明はこうした実情に鑑みてなされたも
のであり、その目的は、接続回路の回路構成を容易に変
更することができる電気接続箱の仕様変更方法及び電気
接続箱を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、請求項1に記載の発明では、複数種の電装品装着
部を備える第1ケースと、その第1ケースに嵌合して箱
体を構成する第2ケースとを備え、それらケース内にバ
スバー及び絶縁基材を積層してなるバスバー積層体を収
容した電気接続箱の仕様変更方法において、前記各種電
装品装着部のうちの所定の電装品装着部に配線される接
続回路を、複数の導体パターンと複数の接続パッドとを
それぞれ備えるとともに、前記接続パッドを露出させた
状態で前記導体パターンを絶縁材で被覆した複数枚のフ
レキシブルプリント基板によって構成し、それらフレキ
シブルプリント基板を、各接続パッド同士を電気的に接
続するか否かによって前記接続回路の回路構成を変更し
て使用するようにしたことを要旨とする。
【0009】請求項2に記載の発明では、請求項1に記
載の電気接続箱の仕様変更方法において、前記絶縁材の
厚さを0.010〜0.1mmに設定し、前記各接続パッ
ド同士を電気的に接続する際には、前記各接続パッドが
対向して配置されるように前記各フレキシブルプリント
基板を重ね合わせ、それら接続パッドを押圧して接触さ
せた状態で同接続パッド同士を溶接することを要旨とす
る。
【0010】請求項3に記載の発明では、複数種の電装
品装着部を備える第1ケースと、その第1ケースに嵌合
して箱体を構成する第2ケースとを備え、それらケース
内にバスバー及び絶縁基材を積層してなるバスバー積層
体を収容した電気接続箱において、前記各種電装品装着
部のうちの所定の電装品装着部に配線される接続回路
を、複数の導体パターンと複数の接続パッドとをそれぞ
れ備えるとともに、前記接続パッドを露出させた状態
で、厚さが0.010〜0.1mmに設定された絶縁材で
前記導体パターンを被覆した複数枚のフレキシブルプリ
ント基板によって構成し、それらフレキシブルプリント
基板の各接続パッド同士を電気的に接続するか否かによ
って前記接続回路の回路構成を変更可能としたことを要
旨とする。
【0011】以下、本発明の「作用」について説明す
る。請求項1〜3に記載の発明によると、各フレキシブ
ルプリント基板によって構成される接続回路は、接続パ
ッド同士を電気的に接続するか否かによって変更され
る。つまり、各接続パッド同士を選択的に電気的に接続
するだけで接続回路の回路構成を変更することができ
る。よって、接続回路の回路構成を容易に変更可能とな
る。しかも、接続回路を複数枚のフレキシブルプリント
基板によって構成しているため、接続回路をバスバー積
層体で構成した場合に比べて、小型化及び軽量化するこ
とができる。
【0012】請求項2に記載の発明によると、溶接機に
よって各接続パッドを押圧することにより各接続パッド
同士が接触する。このため、各接続パッド同士を接触さ
せるための別の工程を設ける必要がない。よって、各接
続パッド同士の電気的な接続を容易に行うことができ
る。また、各接続パッドを重ね合わせた状態で対向配置
したときには、各接続パッド間に絶縁材の厚さの2倍分
の間隙が形成される。そして、絶縁材の厚さを0.01
0〜0.1mmに設定することにより、各接続パッド間に
0.020〜0.2mmの間隙が確保される。すなわち、
各接続パッド間の間隙を確実に確保することができる。
このため、電気的に接続しない箇所においては、別の絶
縁材などを介することなく各接続パッド間の電気的な接
続を確実に断絶させることができる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明を車両用電気接続箱
に具体化した一実施形態を図1〜図8に基づき詳細に説
明する。
【0014】図1に示すように、電気接続箱1は、第1
ケースとしてのアッパーケース2と、第2ケースとして
のロアケース3とを備えている。図3にも併せ示すよう
に、アッパーケース2の上面には、複数のコネクタを着
脱可能なコネクタ装着部4、複数のヒューズを着脱可能
なヒューズ装着部5及び複数のリレーを着脱可能なリレ
ー装着部6が形成されている。これら装着部4〜6は、
対応するコネクタ、ヒューズ及びリレーを、アッパーケ
ース2の上方から装着可能に形成されている。また、ロ
アケース3の上面には、コネクタ装着部4が形成されて
いる。このコネクタ装着部4は、対応するコネクタを、
ロアケース3の側方から装着可能に形成されている。こ
れらケース2,3は互いに嵌合可能に形成されている。
両ケース2,3が嵌合された際には、内部空間を有する
箱体が形成される。なお、本実施形態においては、アッ
パーケース2側を上方向とし、ロアケース3側を下方向
として説明する。
【0015】こうした電気接続箱1内には、バスバー積
層体11、第1フレキシブルプリント基板12、第2フ
レキシブルプリント基板13及びプリント基板14が収
容されている。
【0016】バスバー積層体11は、それぞれ所定の形
状に形成された導電性金属板材からなる複数のバスバー
と、合成樹脂製の絶縁基材とを交互に積層させることに
より構成されている。バスバー積層体11の上面には、
上方に突出する複数のバスバー端子11aが形成されて
いる。これらバスバー端子11aは、バスバー積層体1
1を構成するバスバーの一部を折曲することによって形
成され、それぞれアッパーケース2に形成された各装着
部4〜6と対応する箇所に形成されている。
【0017】また、図7に示すように、第1及び第2フ
レキシブルプリント基板12,13は、所定の形状で形
成された銅箔パターン12a,13aを絶縁材としての
樹脂シート12d,13dで被覆することにより構成さ
れている。これら樹脂シート12d,13dの厚さhは
0.010〜0.1mmに設定され、本実施形態における
同厚さhは、約0.025mmに設定されている。
【0018】第2フレキシブルプリント基板13は、第
1フレキシブルプリント基板よりも小さく形成されてい
る。図3〜図5に示すように、これらフレキシブルプリ
ント基板12,13は、重ね合わされた状態で収容され
ている。すなわち、各フレキシブルプリント基板12,
13による2層構造となっている。なお、図4及び図5
においては、バスバー積層体11の構成を簡略化して示
す。
【0019】各フレキシブルプリント基板12,13の
所定箇所には、複数の接続端子部12b,13bが形成
されている。これら接続端子部12b,13bには、そ
れぞれ複数の銅箔パターン12a,13aが配策されて
いる。各接続端子部12b,13bの片面側の樹脂シー
ト12d,13dは剥離されており、該銅箔パターン1
2a,13aが露出した状態となっている。
【0020】また、図2に示すように、各フレキシブル
プリント基板12,13の所定箇所には、複数の接続パ
ッド12c,13cが形成されている。これら接続パッ
ド12c,13cは、銅箔パターン12a,13aを被
覆する樹脂シート12d,13dの一部分を剥離するこ
とによって形成されている。すなわち、各接続パッド1
2c,13cは、各フレキシブルプリント基板12,1
3の面上に露出した銅箔パターン12a,13aによっ
て構成されている。本実施形態において各接続パッド1
2c,13cは、略長方形状をなしている。各接続パッ
ド12c,13cは一直線上に整列した状態で形成さ
れ、互いに対応した位置関係となっている。詳しくは、
各接続パッド12c,13cは、長辺同士が平行をなす
ように並設されている。つまり、各接続パッド12c,
13cは、フレキシブルプリント基板12,13の一部
に集約して形成されている。換言すれば、各フレキシブ
ルプリント基板12,13の銅箔パターン12a,13
aは、各接続パッド12c,13cが一直線上に整列し
た状態で形成可能となるように形成されている。
【0021】また、各接続パッド12c,13cは互い
に近接して形成され、そのうちの幾つかは等間隔で形成
されている。同図に示すように、隣り合う接続パッド1
2c,13cにおいて最も近接する接続パッド12c,
13c間の距離Lは、2.0mm以上(本実施形態では
3.0mm程度)となるように設定されている。
【0022】これらフレキシブルプリント基板12,1
3は、図7(a)に示すように、対応する接続パッド1
2c,13c同士が対向するように重ね合わされる。そ
して、図示しない溶接機により、各接続パッド12c,
13cが互いに密着するように押圧される。つまり、各
フレキシブルプリント基板12,13を重ね合わせた状
態では、各接続パッド12c,13c間に0.050mm
の間隙(樹脂シート12d,13dによる間隙)が生じ
るため、その間隙分だけ溶接機によって押圧される。そ
して、各接続パッド12c,13cは、その密着状態で
超音波溶接などの溶接法によって溶接されることにより
電気的に接続されている。なお、本実施形態において、
フレキシブルプリント基板12,13の銅箔パターン1
2a,13aは、最大で10アンペアの電流を通電可能
とするべく、厚さが約0.1mm、幅が約2mmに設定され
ている。
【0023】このように構成されたバスバー積層体11
及び各フレキシブルプリント基板12,13は、バスバ
ー積層体11が最上層(アッパーケース2側)となるよ
うに電気接続箱1内に収容されている。そして、第1フ
レキシブルプリント基板12が中間層、第2フレキシブ
ルプリント基板13が最下層(ロアケース3側)となる
ように電気接続箱1内に収容されている。つまり、各フ
レキシブルプリント基板12,13は、バスバー積層体
11においてバスバー端子11aが形成されていない面
に密接した状態で配置されている。また、第2フレキシ
ブルプリント基板13のさらに下層側には、プリント基
板14が配置されている。なお、本実施形態においてプ
リント基板14は、エンジンの電子制御等を行うECU
ユニットとして機能するものであり、CPUやROMな
どの各種電子部品を備えている。
【0024】ところで、こうした電気接続箱1への収容
時において、第1フレキシブルプリント基板12は、ロ
アケース3上に配置される。このとき、第1フレキシブ
ルプリント基板12は、ロアケース3の側壁の上縁に設
けられた段部3aに各接続端子部12bが位置するよう
に配置される。そして、図5に示すように、アッパーケ
ース2とロアケース3との嵌合時に、各接続端子部12
bがアッパーケース2の側壁とロアケース3の側壁とに
よって折曲され、両側壁間に挟着される。これにより、
各接続端子部12bは対応するコネクタ装着部4に配置
される。すなわち、本実施形態においては、コネクタ装
着部4に装着されるコネクタに接続されるコネクタ接続
回路の一部が第1及び第2フレキシブルプリント基板1
2,13によって構成されている。
【0025】また、第2フレキシブルプリント基板13
の接続端子部13bのうちの1つは、図5に示すよう
に、プリント基板14上に配線された導体パターン(図
示略)と接触するように折り曲げられている。そして、
該接続端子部18bとプリント基板14とが接続クリッ
プ21によって挟着保持されている。このため、接続端
子部13bとプリント基板14の導体パターンとが電気
的に接続されている。すなわち、第2フレキシブルプリ
ント基板13とプリント基板14とが電気的に接続され
ている。
【0026】さらに、図6に示すように、第2フレキシ
ブルプリント基板13の接続端子部13bのうちの1つ
は、バスバー積層体11に形成された基板接続部11b
と接触するように折り曲げられている。なお、基板接続
部11bはバスバー積層体11を構成するバスバーの一
部が下方に折曲されたものであり、同バスバーは接続端
子部13bの銅箔パターン13aと対応する箇所に形成
されている。そして、該接続端子部13bと基板接続部
11bとが接続クリップ21によって挟着保持されてい
る。このため、接続端子部13bと基板接続部11bと
が電気的に接続されている。すなわち、第2フレキシブ
ルプリント基板13とバスバー積層体11とが電気的に
接続されている。
【0027】ところで、例えば図8に概略的に示すよう
に、第1フレキシブルプリント基板12の銅箔パターン
12aの一部が、所定のコネクタ装着部(第1コネクタ
装着部)4aに配線されているとする。また、第2フレ
キシブルプリント基板13の銅箔パターン13aが所定
のコネクタ装着部(第2及び第2コネクタ装着部)4
b,4cに配線されているとする。こうした場合、図8
に示す全ての接続パッド12cと接続パッド13cとを
溶接すれば、第1コネクタ装着部4aと第2コネクタ装
着部4bとが電気的に接続される。また、第1コネクタ
装着部4aと第3コネクタ装着部4cとが電気的に接続
される。
【0028】しかし、車種やグレードが異なる場合に
は、例えば第1及び第3コネクタ装着部4a,4c間の
みを電気的に接続し、第1及び第2コネクタ装着部4
a,4b間を電気的に接続しない場合がある。こうした
場合、第1及び第2コネクタ装着部4a,4bを接続す
る接続パッド12c,13c間を溶接しないようにす
る。つまり、図7(b)の中央位置に示す接続パッド1
2c,13cのように、両者を離間させたままにしてお
く。各接続パッド12c,13c間には樹脂シート12
d,13dの厚さhの2倍分の間隙があるため、同接続
パッド12c,13c間の電気的な接続が確実に断絶さ
れる。よって、第1及び第2コネクタ装着部4a,4b
間の電気的な接続が確実に断絶される。
【0029】したがって、本実施形態によれば以下のよ
うな効果を得ることができる。 (1)コネクタ接続回路の一部が各フレキシブルプリン
ト基板12,13によって構成されており、このコネク
タ接続回路は、接続パッド12c,13c同士を電気的
に接続するか否かによって変更可能となっている。つま
り、各接続パッド12c,13c同士を選択的に電気的
に接続するだけでコネクタ接続回路の回路構成を変更す
ることができる。よって、コネクタ接続回路の回路構成
を容易に変更可能となる。しかも、コネクタ接続回路の
一部を2枚のフレキシブルプリント基板12,13によ
って構成しているため、同接続回路をバスバー積層体で
構成した場合に比べて小型化及び軽量化することができ
る。
【0030】(2)溶接機によって各接続パッド12
c,13cを押圧することにより各接続パッド12c,
13c同士が接触する。このため、各接続パッド12
c,13c同士を接触させるための別の工程を設ける必
要がない。よって、各接続パッド12c,13c同士の
電気的な接続を容易に行うことができる。
【0031】(3)各接続パッド12c,13cを重ね
合わせた状態で対向配置したときには、各接続パッド1
2c,13c間に樹脂シート12d,13dの厚さの2
倍分の間隙が形成される。樹脂シート12d,13dの
厚さhは約0.025mmに設定されているため、各接続
パッド12c,13c間には約0.05mmの間隙が確保
される。よって、各接続パッド12c,13c間に確実
に間隙が確保される。このため、電気的に接続しない箇
所においては、別の絶縁材などを介することなく各接続
パッド12c,13c間の電気的な接続を確実に断絶さ
せることができる。
【0032】(4)各銅箔パターン12a,13aの厚
さは約0.1mmに設定されている。このため、各接続パ
ッド12c,13cを溶接機によって押圧することによ
り、同接続パッド12c,13cを容易に変形させるこ
とができる。しかも、樹脂シート12d,13dの厚さ
hは0.025mmに設定されている。このため、各フレ
キシブルプリント基板12,13を重ね合わせても、各
接続パッド12c,13c間には0.05mmの間隙が生
じるだけである。よって、各接続パッド12c,13c
を溶接機によって押圧することにより、同接続パッド1
2c,13c同士を確実に接触させることができる。こ
のため、各接続パッド12c,13c間を溶接する際に
は、溶接機によって各接続パッド12c,13cを押圧
することにより、同接続パッド12c,13c同士を確
実に密着させることができる。すなわち、溶接工程にお
いて各接続パッド12c,13c間を確実に密着させた
状態で溶接することができる。
【0033】これに対して、仮にバスバー積層体によっ
てコネクタ接続回路を構成した場合には、同バスバー積
層体の異なるバスバー同士を溶接する必要がある。しか
し、バスバーは厚く形成されているとともに、各バスバ
ー間には絶縁基材が介在されているため、各バスバー同
士を接触させるためには、同バスバーの曲げ工程が必要
となる。よって、バスバーの溶接作業が煩雑になってし
まう。
【0034】(5)隣り合う接続パッド12c,13c
において最も近接する接続パッド12c,13c間の距
離Lは、3.0mmに設定されている。このため、各接続
パッド12c,13c同士の溶接時に溶接機によって各
接続パッド12c,13cを押圧しても、その押圧力が
隣接する接続パッド12c,13cに影響してしまうこ
とがない。つまり、各接続パッド12c,13c同士を
溶接した際に、同接続パッド12c,13cの押圧に伴
って隣接する溶接不要な接続パッド12c,13c同士
が接触してしまうことを確実に防止することができる。
【0035】なお、本発明の実施形態は以下のように変
更してもよい。 ・ 前記実施形態では、樹脂シート12d,13dの厚
さhが約0.025mmに設定されている。しかし、この
厚さhは、0.010〜0.1mmの範囲内であればどの
ように変更してもよい。このようにすれば、各接続パッ
ド12c,13c間には0.020〜0.2mmの間隙が
確保される。よって、各接続パッド12c,13c間に
は確実に間隙が確保される。
【0036】また、樹脂シート12d,13dの厚さh
は、0.1mm以上に設定されていてもよい。しかし、同
厚さhは、各接続パッド12c,13cを溶接機による
押圧によって接触可能な程度の厚さに設定されているこ
とが望ましい。
【0037】・ 前記実施形態では、隣り合う接続パッ
ド12c,13cにおいて最も近接する接続パッド12
c,13c間の距離Lが3.0mmに設定されている。し
かし、この距離Lは、2.0mm以上であればどのように
変更してもよい。
【0038】・ 各フレキシブルプリント基板12,1
3の接続パッド12c,13cは、必ずしも一直線上に
配列されていなくてもよい。このようにすれば、各銅箔
パターン12a,13aのパターン態様の自由度を拡げ
ることができる。
【0039】・ 前記実施形態では、2枚のフレキシブ
ルプリント基板12,13を重ね合わせた積層物を電気
接続箱1内に収容している。しかし、電気接続箱1内に
は、3枚以上のフレキシブルプリント基板を重ね合わせ
た積層物を収容するようにしてもよい。
【0040】・ 各フレキシブルプリント基板12,1
3の接続パッド12c,13c間を、超音波溶接に限ら
ず、抵抗溶接やレーザー溶接など、他の溶接法によって
電気的に接続してもよい。また、両接続パッド12c,
13c間を、溶接に限らず、例えばクリームはんだを用
いてはんだ付けによって接続してもよい。この場合に
は、接続パッド12c,13c同士をはんだ付けするか
否かによって接続回路を変更する。
【0041】・ 前記実施形態では、第1及び第2フレ
キシブルプリント基板12,13の銅箔パターン12
a,13aを、10アンペア以下の電流を通電可能に設
定している。しかし、銅箔パターン12a,13aの厚
さや幅を変更して、10アンペア以上の電流を通電でき
るように設定してもよい。また、最大通電電流を10ア
ンペア以下に設定してもよい。
【0042】・ 前記実施形態では、コネクタ接続回路
の一部をフレキシブルプリント基板12,13によって
構成している。しかし、ヒューズ接続回路やリレー接続
回路の一部をフレキシブルプリント基板12,13によ
って構成してもよい。
【0043】・ 前記実施形態では、各フレキシブルプ
リント基板12,13がバスバー積層体11の下層に配
置されている。しかし、各フレキシブルプリント基板1
2,13は、バスバー積層体11の上層に配置されても
よい。但し、この場合、各フレキシブルプリント基板1
2,13は、バスバー端子11aが形成されていない領
域に配置されることが望ましい。
【0044】・ 前記実施形態では、アッパーケース2
側が上方向、ロアケース3側が下方向として説明してい
るものの、電気接続箱1を車両に組み付ける際には、例
えばアッパーケース2が下方に位置し、ロアケース3が
上方に位置していてもよい。また、アッパーケース2の
側壁及びロアケース3の側壁が上方を向くように、すな
わち電気接続箱1を90゜回転させた状態で車両に組み
付けてもよい。つまり、電気接続箱1は、各ケース2,
3がどの方向を向くように組み付けられてもよい。
【0045】次に、特許請求の範囲に記載された技術的
思想のほかに、前述した実施形態によって把握される技
術的思想を以下に列挙する。 (1) 請求項2に記載の電気接続箱の仕様変更方法に
おいて、隣り合う接続パッド間の距離は、2.0mm以上
離間していること。この技術的思想(1)に記載の発明
によれば、各接続パッド同士の溶接時に、隣接する溶接
不要な接続パッド12c,13c同士が接触してしまう
ことがない。
【0046】(2) 請求項1,2、技術的思想(1)
のいずれか1項に記載の電気接続箱の仕様変更方法にお
いて、当該電気接続箱に2枚のフレキシブルプリント基
板を収容し、それらフレキシブルプリント基板の前記接
続パッド同士を電気的に接続するか否かによって前記接
続回路の回路構成を変更すること。
【0047】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項1〜3に記
載の発明によれば、接続回路の回路構成を容易に変更す
ることができる。
【0048】請求項2に記載の発明によれば、電気的に
接続しない箇所における接続パッド間の電気的な接続を
確実に断絶することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態の電気接続箱を示す分解斜
視図。
【図2】(a)は同実施形態の電気接続箱に収容される
第1フレキシブルプリント基板の平面図、(b)は同電
気接続箱に収容される第2フレキシブルプリント基板の
平面図。
【図3】同実施形態の電気接続箱の平面図。
【図4】図3のA−A線断面図。
【図5】図3のB−B線断面図。
【図6】図3のC−C線断面図。
【図7】(a),(b)は、図2のD−D線断面図。
【図8】第1及び第2フレキシブルプリント基板による
接続回路の一例を概略的に示す配線図。
【図9】従来のバスバー積層体による接続回路の一例を
概略的に示す配線図。
【符号の説明】
1…電気接続箱、2…第1ケースとしてのアッパーケー
ス、3…第2ケースとしてのロアケース、4…コネクタ
装着部、5…ヒューズ装着部、6…リレー装着部、11
…バスバー積層体、11a…バスバー端子、12…第1
フレキシブルプリント基板、13…第2フレキシブルプ
リント基板、12a,13a…導体パターンとしての銅
箔パターン、12b,13b…接続端子部、12c,1
3c…接続パッド、12d,13d…絶縁材としての樹
脂シート、14…プリント基板。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数種の電装品装着部を備える第1ケー
    スと、その第1ケースに嵌合して箱体を構成する第2ケ
    ースとを備え、それらケース内にバスバー及び絶縁基材
    を積層してなるバスバー積層体を収容した電気接続箱の
    仕様変更方法において、 前記各種電装品装着部のうちの所定の電装品装着部に配
    線される接続回路を、複数の導体パターンと複数の接続
    パッドとをそれぞれ備えるとともに、前記接続パッドを
    露出させた状態で前記導体パターンを絶縁材で被覆した
    複数枚のフレキシブルプリント基板によって構成し、そ
    れらフレキシブルプリント基板を、各接続パッド同士を
    電気的に接続するか否かによって前記接続回路の回路構
    成を変更して使用するようにしたことを特徴とする電気
    接続箱の仕様変更方法。
  2. 【請求項2】 前記絶縁材の厚さを0.010〜0.1
    mmに設定し、前記各接続パッド同士を電気的に接続する
    際には、前記各接続パッドが対向して配置されるように
    前記各フレキシブルプリント基板を重ね合わせ、それら
    接続パッドを押圧して接触させた状態で同接続パッド同
    士を溶接することを特徴とする請求項1に記載の電気接
    続箱の仕様変更方法。
  3. 【請求項3】 複数種の電装品装着部を備える第1ケー
    スと、その第1ケースに嵌合して箱体を構成する第2ケ
    ースとを備え、それらケース内にバスバー及び絶縁基材
    を積層してなるバスバー積層体を収容した電気接続箱に
    おいて、 前記各種電装品装着部のうちの所定の電装品装着部に配
    線される接続回路を、複数の導体パターンと複数の接続
    パッドとをそれぞれ備えるとともに、前記接続パッドを
    露出させた状態で、厚さが0.010〜0.1mmに設定
    された絶縁材で前記導体パターンを被覆した複数枚のフ
    レキシブルプリント基板によって構成し、それらフレキ
    シブルプリント基板の各接続パッド同士を電気的に接続
    するか否かによって前記接続回路の回路構成を変更可能
    としたことを特徴とする電気接続箱。
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