JP2002074884A - ディスクカートリッジ - Google Patents

ディスクカートリッジ

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JP2002074884A
JP2002074884A JP2000260932A JP2000260932A JP2002074884A JP 2002074884 A JP2002074884 A JP 2002074884A JP 2000260932 A JP2000260932 A JP 2000260932A JP 2000260932 A JP2000260932 A JP 2000260932A JP 2002074884 A JP2002074884 A JP 2002074884A
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JP
Japan
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case
molecular weight
plastic material
disk cartridge
upper case
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Withdrawn
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JP2000260932A
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English (en)
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Hitoshi Shiba
仁史 芝
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Maxell Holdings Ltd
Original Assignee
Hitachi Maxell Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 MDに代表されるディスクカートリッジにお
いて、ディスク駆動時のケース本体の振動を抑止して記
録再生特性を改善し、以て制振材が混入された特殊な樹
脂材料を用いるのに比べて、音質が向上されたディスク
カートリッジをより低コストで提供する。 【解決手段】 ケース本体2を構成する上下ケース2a
・2bのうち、上ケース2aは分子量が小さな高分子プ
ラスチック材で成形する。下ケース2bは、分子量が大
きな高分子プラスチック材で成形する。分子量の違いに
よって上下ケース2a・2bの共振周波数が異なるの
で、ディスク駆動時のケース本体2の振動を防いで、信
号読み書き特性が向上する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、MDに代表される
ディスクカートリッジに関し、ケース本体の振動特性を
改善して信号記録再生特性、とくに音質の向上を図った
ものである。
【0002】
【従来の技術】例えば、現在市販のMDにおいては、ケ
ース本体を構成する上下ケースのそれぞれをポリカーボ
ネイトで成形し、両ケースを溶着して一体化している。
本発明のディスクカートリッジは、上下ケースを異なる
プラスチック材で成形する。この点に関して、上ケース
を着色された透明プラスチック材で形成し、下ケースを
不透明プラスチック材で成形したMDが市販されている
が、これは振動特性の改善を意図したものではなく、外
観上のデザイン効果の向上を目的としたものでしかな
い。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、上下ケ
ースを同種で同じグレードの樹脂材料を用いて形成した
ディスクカートリッジにおいては、上下ケースの共振周
波数が一致するため、特定の振動領域においてケース本
体が振動する。その結果、ディスク駆動時のサーボ電流
が増加し、同じ電源回路から電流を供給されるアナログ
回路(増幅回路)が影響を受けて、アナログ信号に歪を
生じ音質の劣化を招く。因みに、MDの再生時には、先
のアナログ回路では、デジタル信号をD/A変換した後
の微細なアナログ信号を通常の出力レベルまで増幅し、
スピーカーへ出力するが、この信号増幅時に歪が生じる
のである。
【0004】上記のようなケース本体の振動特性を改善
するために、従来はABSアロイ、無機フィラー、ブタ
ジエンゴム、エラストマー等の、高比重材やゴム成分等
の制振材を成形材料に混入して、上下ケースを成形して
いた。しかし、高比重材やゴム成分等の制振材を成形材
料に混入して成形したディスクカートリッジは、通常の
樹脂材料を用いて形成したディスクカートリッジに比べ
て、ケース本体の振動特性を改善し、MDの記録再生特
性を改善できるものの、成形材料が特殊化するため、そ
の分だけケース本体の成形コストが高くつくのを避けら
れない。
【0005】本発明の目的は、制振材が混入された特殊
な樹脂材料を用いる必要も無く、ケース本体の振動特性
を改善して記録再生特性を改善でき、従って音質が向上
されたディスクカートリッジをより低コストで提供する
ことにある。本発明の他の目的は、商品イメージの向上
と、購買者に対する訴求効果を向上できるテープカート
リッジを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、上下ケース2
a・2bを蓋合わせ状に結合してなるケース本体2の内
部に、情報記録用のディスク1が回転可能な状態で配置
してあるディスクカートリッジにおいて、上ケース2a
と下ケース2bとが、それぞれ分子量の異なる高分子プ
ラスチック材で成形されており、上下各ケース2a・2
bの共振周波数を異ならせることで、ケース本体2が特
定の周波数で振動するのを防止するにある。
【0007】上記の上ケース2aと下ケース2bとは、
同一種の高分子プラスチック材で形成する。より詳しく
は、上ケース2aと下ケース2bとの少なくともいずれ
か一方を、分子量の異なる高分子プラスチック材を用い
て2色成形法によってプラスチック成形する。
【0008】更に具体的には、上ケース2aの周側壁1
1を含む周囲壁13は、分子量の小さな高分子プラスチ
ック材を用いて1次成形し、上ケース2aの周囲壁以外
の壁部分14と、下ケース2bとは、それぞれ先の周囲
壁13より分子量の大きな同一種の高分子プラスチック
材を用いて成形する。
【0009】
【発明の作用効果】かかる本発明によれば、上ケースと
下ケースとをそれぞれ分子量の異なる高分子プラスチッ
ク材で形成して、上下各ケースの共振周波数を異なら
せ、以てケース本体が振動するのを効果的に防止するの
で、高比重材やゴム成分等の制振材を成形材料に混入し
て成形したディスクカートリッジに比べて、成形素材の
コストを削減化して、その分だけディスクカートリッジ
の製造コストを減少でき、音質が向上されたディスクカ
ートリッジをより低コストで提供できる。因みに、プラ
スチックの分子量が大きくなると、成形品の共振周波数
は低くなる傾向があり、この特性を利用して、上下ケー
スの振動数を異ならせる。
【0010】上ケースと下ケースとを、同一種の高分子
プラスチック材で形成するのは、両ケースを溶着固定す
る際の溶融樹脂どうしの溶け込みを促進し、両ケースの
結合強度を向上するためである。
【0011】例えば、上ケースを分子量の異なる高分子
プラスチック材を用いて2色成形法によってプラスチッ
ク成形し、その振動特性の改善を図ったディスクカート
リッジによれば、2色成形した上ケースの共振周波数を
異ならせて、さらに効果的に振動を抑制できる。また、
異なる色のプラスチック材を用いて2色成形を行うこと
により、ディスクカートリッジの見かけの印象をカラフ
ルなものとして、外観上の商品イメージを向上し、以て
購買者に対する訴求効果を向上できる。
【0012】上ケースの周側壁を含む周囲壁を、分子量
の小さな高分子プラスチック材を用いて1次成形し、上
ケースの周囲壁以外の壁部分と、前記下ケースとをそれ
ぞれ接合壁より分子量の大きな同一種の高分子プラスチ
ック材を用いて成形したディスクカートリッジによれ
ば、上下ケースを接合した状態において、分子量の小さ
な高分子プラスチック材からなる接合壁を、接合壁より
分子量の大きな高分子プラスチック材からなる上ケース
の周壁部と、下ケースとで挟持することになるので、さ
らに効果的に本体ケースの振動を防止できる。
【0013】
【実施例】図1は本発明をMDに適用した実施例を示
す。図1においてMD(ディスクカートリッジ)は、情
報信号を記録する円盤状のディスク1と、ディスク1を
回転可能な状態で収容するケース本体2とからなる。デ
ィスク1は、その片面ないし両面に情報信号を記録で
き、盤面中央に駆動用のハブ3が固定してある。
【0014】ケース本体2は、それぞれプラスチック成
形された上ケース2aと下ケース2bとを蓋合せ状に結
合した、平面視が四角形のケースからなり、上下面の一
側寄りに信号読み書き窓4を有する。この窓4はシャッ
ター5でスライド開閉できる。不使用時にシャッター5
は先の窓4を閉じる位置においてロック爪6(図2参
照)でロック保持されている。ケース本体2の上下面に
は、シャッター5の開閉領域に対応して浅いスライド凹
部7が凹み形成してある。
【0015】上記のMDにおいて、ケース本体2の共振
周波数特性を改善して、信号記録再生特性、とくに音質
の向上を図るために、上ケース2aと下ケース2bとを
それぞれ分子量の異なる同一種の高分子プラスチック材
で成形する。具体的には、上ケース2aを分子量が17
000のポリカーボネイトを素材にして成形し、下ケー
ス2bは分子量が19000のポリカーボネイトを素材
にして成形する。
【0016】以上のように、上下ケース2a・2bを分
子量の異なる高分子プラスチック材で形成すると、上ケ
ース2aおよび下ケース2bのそれぞれの共振周波数に
違いが生じるので、ケース本体が特定の周波数で共振す
るのを防止できる。成形材料として、分子量が異なる同
一種のプラスチック材を用いるので、高比重材やゴム成
分等の制振材が混入された特殊な成形材料を用いる場合
に比べて、成形素材のコストを削減し、その分だけMD
の製造コストを減少できる。つまり、音質が向上された
MDをより低コストで提供できる。
【0017】因みに、分子量の大きな高分子プラスチッ
ク材と、分子量の小さな高分子プラスチック材との分子
量の差は1000から4000とすることが好ましく、
さらに好ましくは、2000から3000とする。分子
量の大きな高分子プラスチック材と、分子量の小さな高
分子プラスチック材との分子量の差が1000より小さ
いと、共振周波数が近過ぎて、制振効果が小さくなり、
逆に分子量の差が4000より大きいと、超音波溶着で
の溶着強度が弱くなるからである。
【0018】図2および図3は本発明の別実施例を示
す。そこでは、上ケース2aを分子量が異なるポリカー
ボネイトを用いて2色成形法によって成形し、下ケース
2bは先の実施例と同様のポリカーボネイトで成形し
た。詳しくは、下ケース2bと接合する上ケース2aの
周側壁11と、周側壁11に連なる上壁部分12(図2
に点描で示した部分)とからなる周囲壁13を、分子量
が17000のポリカーボネイトを用いて1次成形し
た。さらに、上ケース2aの上壁部分12以外の中央の
壁部分14は、分子量が19000のポリカーボネイト
を用いて成形した。下ケース2bは分子量が19000
のポリカーボネイトを用いて成形した。
【0019】このように、上ケース2aを分子量が異な
る高分子プラスチック材で形成すると、上ケース2a自
体の振動をさらに効果的に抑止できるうえ、分子量が大
きな下ケース2bと上ケース2aの壁部分14とで、分
子量が小さな周囲壁13を挟持するので、さらに効果的
に振動を抑止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ディスクカートリッジの斜視図である。
【図2】別実施例を示すディスクカートリッジの平面図
である。
【図3】図2におけるA―A線断面図である。
【符号の説明】
1 ディスク 2 ケース本体 2a 上ケース 2b 下ケース 11 上ケースの周側壁 12 上ケースの上壁部分 13 上ケースの周囲壁 14 上ケースの周囲壁以外の壁部分

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上下ケースを蓋合わせ状に結合してなる
    ケース本体の内部に、情報記録用のディスクが回転可能
    な状態で配置してあるディスクカートリッジであって、 前記上ケースと前記下ケースとが、それぞれ分子量の異
    なる高分子プラスチック材で成形されていることを特徴
    とするディスクカートリッジ。
  2. 【請求項2】 前記上ケースと前記下ケースとが、同一
    種の高分子プラスチック材で成形されている請求項1記
    載のディスクカートリッジ。
  3. 【請求項3】 前記上ケースと前記下ケースとの少なく
    ともいずれか一方が、分子量の異なる高分子プラスチッ
    ク材を用いて2色成形法によってプラスチック成形され
    ている請求項1または2記載のテープカートリッジ。
  4. 【請求項4】 前記上ケースの周側壁を含む周囲壁が、
    分子量の小さな高分子プラスチック材を用いて1次成形
    されており、 前記上ケースの周囲壁以外の壁部分と、前記下ケースと
    が、それぞれ接合壁より分子量の大きな同一種の高分子
    プラスチック材を用いて成形されている請求項3記載の
    テープカートリッジ。
JP2000260932A 2000-08-30 2000-08-30 ディスクカートリッジ Withdrawn JP2002074884A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP2773095A1 (en) * 2013-02-28 2014-09-03 Oki Data Corporation Image reading apparatus with reduced vibration transmission between scanning shaft and scanning carriage, and composite apparatus including said image reading apparatus

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP2773095A1 (en) * 2013-02-28 2014-09-03 Oki Data Corporation Image reading apparatus with reduced vibration transmission between scanning shaft and scanning carriage, and composite apparatus including said image reading apparatus
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