JPS5935854Y2 - テ−プレコ−ダのカセツト蓋 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、カセットテープレコーダのケースに開閉自
在に取付けられるカセット蓋に関する。

この出願人の開発したマイクロカセット（商品名）を使
用する起生形のテープレコーダは、Ｙシャツのポケット
に入る大きさであり、実用上、Ｙシャツのポケットに入
れて使用される場合が多い。

このようにして使用される場合、ケースの外表面に突出
部分がないことが望ましい。

このため出願人は実開昭５３−６５７ｉ６号で示すよう
に、テープレコーダのケース外表面とカセット蓋とを平
担にし、しかも合成樹脂の蓋とヒンジ部とを一体にした
ものを提案した。

ところが、このものはカセット蓋と合成樹脂性ヒンジ部
材の間は「固着」するとあるだけでこれ以上具体的な記
載は見当らない。

したｈ５つて図面から判断する限りカセット蓋の基部と
ヒンジ部材を重ねた状態で接着剤などにより固着するこ
とが考えられるが、このような固着力法によると接着剤
の塗布作業を要するため組立作業が面倒であり、しかも
カセット蓋が仮に金属性のものである場合このような金
属性カセット蓋と合成樹脂性ヒンジ部材を接着剤で固着
するだけでは安定性に欠は外れ易い欠点がある。

この考案は上記の問題を解決したもので、テープレコー
ダのケースに金属等を使用した場合、蓋体にも同様な金
属を使用し、蓋の外観、強度等を損う事なく、しかも金
属部分と合成樹脂部分とを簡単な方法で確実に固定する
事により組立工数を大巾に削減することのできるテープ
レコーダのカセット蓋を提供することを目的とする。

以下この考案の一実施例を図面を参照しつつ説明する。

テープレコーダの筐体ケースは、アルミなどの薄い金属
よりなる上側ケース１ａと下側ケース１ｂとが夫々組合
されて構成されている。

上記上下ケースの前方には前側ケース１Ｃが合成樹脂等
により構成されており、その前側ケース１０部分にマイ
クロホン２、ボリューム３等が配設されている。

また上側ケース１ａと前側ケース１Ｃとの間に設けられ
たカセット装着室４には、後述する方法で形成されたカ
セット蓋５が開閉自在に取付けられている。

即ちカセット蓋５は第１図、第２図及び第３図に示すよ
うに、上側ケース１ａと同様、例えばアルミなどの金属
材料を用い、上面から側面に亘って上下ケースと同じ材
質で全体の調和がとれるように構成されている。

このようにケースと同じ金属材料で形成されたカセット
蓋体５ａの上面中央には透明なカセット窓５ｂを形成す
るための長方形の孔５Ｃが穿たれており、しかも長方形
の孔５Ｃに近接して一対の小孔５ｄを穿つと共に両側面
にも夫々小孔５ｅを穿っている。

このように形成されたカセット蓋体５ａはヒンジ部６に
より前側ケース１ｃに開閉自在に取付けられている。

ヒンジ部６は、ポリプロピレン等の合成樹脂で形成され
ており、上記カセット蓋体５ａを開閉自在に支持するも
ので、その一端部は、上記前側ケース１ｃの結合部と接
着する結合部６ａとして形成されている。

ヒンジ部６により一体的に支持される蓋体５ａは第２〜
３図に示すように、金属で出来た孔に合成樹脂をアウト
サートする事により蓋体５ａと透明なカセット窓５ｂと
ヒンジ部６とは一体に固定されるものである。

即ちヒンジ部６と同じ合成樹脂を、カセット窓５ｂを形
成する長方形状の孔５ｃに注入し、孔５ｃの周縁を合成
樹脂で挾玉すると共に、窓５ａに近接して穿った一対の
小孔５ｄにも合成樹脂をアウトサートして、金属のカセ
ット蓋体５ａと合成樹脂との接合を強固なものにする。

−カセット蓋体５ａのヒンジ部６側とは異る側の側面に
穿った小孔５ｅにも、上記と同様に合成樹脂をアウトサ
ートし、しかもその先端が蓋体５ａよりも突出するよう
にして形成する。

このようにしてカセット蓋体５ａの側面に夫々アウトサ
ートした合成樹脂を突出させておく事により、合成樹脂
と蓋体５ａとを強固に結合すると共に、蓋の開放時の指
掛けを兼ねる事ができる。

このように金属のカセット蓋体とヒンジ部を形成する合
成樹脂を一体的に固着するのに、蓋に穿った小孔に合成
樹脂をアウトサートして強固に固定するだけでよく、ま
たカセット窓をも同じ合成樹脂で同時に形成するので、
格別接着等の手間を必要とする事なく、極めて簡単な作
業で安価に処理する事ｈ５できる。

またカセット蓋も金属であり美観、強度を損ねる事もな
い。

第４図乃至第７図はこの考案の異る実施例を示すもので
第４，５図はカセット蓋体５ａの外観を損ねないように
、透明なカセット窓５ｂとヒンジ部６で強固に結合する
ようにしたものである。

第６，７図は透明なカセット窓５ｂとヒンジ部６とを合
成樹脂で連接せずに金型７に別々に樹脂を注入して形成
したもので、このため第１図に示すようにヒンジ部６と
カセット蓋体５ａの結合は蓋体５ａのヒンジ側４面に穿
った取付孔５ｆに合成樹脂をアウトサートして固着させ
るための結合部６ｂを延在させるようにしたものである
。

このようにしてヒンジ部とカセット窓とを連接せずに成
形することにより、例えばヒンジ部とカセット窓とを別
々な樹脂にし、カセット窓にはより透明な樹脂を用いる
こともできる。

以上詳述したように、この考案によると金属などの外観
、強度を考慮したカセット蓋と、カセット窓及びヒンジ
部を一体的に成形加工してしまうため、従来のように別
個に部品を成形したり、また組立などの工数もいらずに
極めて簡単にカセット蓋をテープレコーダ本体に取付け
ることができる。

しかもカセット蓋に７」′−ｆＬを穿ち、その小孔に合
成樹脂をアウトサートするようにしているので、合成樹
脂の収縮作用と相俟ってヒンジ部と蓋とは極めて強固に
結合することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案の一実施例を示す斜視図、第２図は第
１図のＸ−Ｘ線断面図、第３図は第２図のＡ−Ａ断面図
、第４図乃至第７図はこの考案の他の実施例を示すもの
である。 １−・・・・・テープレコーダ、１ａ、１ｂ、１ｃ・・
・・・・ケース、４・・・・・・カセット装着室、５・
・・・・・カセット蓋、５ａ・・・・・・カセット蓋体
、５ｂ・・・・・・セット窓、５ｄ。 ５ｅ ｔ ５ ｆ・・・・・・、Ｊ仔Ｌ ６・・・・・
・ヒンジ部、６ａｔ６ｂ・・・・・・結合部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. カセット窓用孔を有するとともに複数の小孔を穿設した
   金属性のカセット蓋体と、このカセット蓋体を開閉自在
   に支持するヒンジ部を有し且つ上記カセット窓用孔部に
   アウトサートされカセット窓を形成するとともに上記小
   孔にアウトサートされカセット蓋体に固定される合成樹
   脂材よりなることを特徴とするテープレコーダのカセッ
   ト蓋。