JP2002074688A - ディスク装置調整方法 - Google Patents

ディスク装置調整方法

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JP2002074688A
JP2002074688A JP2000265764A JP2000265764A JP2002074688A JP 2002074688 A JP2002074688 A JP 2002074688A JP 2000265764 A JP2000265764 A JP 2000265764A JP 2000265764 A JP2000265764 A JP 2000265764A JP 2002074688 A JP2002074688 A JP 2002074688A
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JP
Japan
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tracking
track
optical pickup
disk
voltage
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JP2000265764A
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English (en)
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Reiichi Sato
礼一 佐藤
Kunihiro Shioura
邦浩 塩浦
Akihisa Sotoike
昭久 外池
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ディスク駆動装置の光学ピックアップのトラ
ッキング感度の調整が簡単かつ短時間で行えるようにす
る。 【解決手段】 光学ピックアップを視野センタに設定
し、その視野センタ時のトラッキング駆動電圧を計測す
るステップと、視野センタ時に追随したトラックの半径
位置を算出するステップと、視野センタに設定された状
態から光学ピックアップを所定トラック数ジャンプさせ
て、そのときのトラッキング駆動電圧を計測するステッ
プと、トラックジャンプしたトラックの半径位置を算出
するステップと、それぞれのステップで求まった電圧値
及び半径位置から、光学ピックアップを駆動してトラッ
キング制御する際の感度を算出するステップとを備え
て、その算出された感度に基づいて調整する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば光ディスク
や光磁気ディスクの記録又は再生を行うディスク装置の
光学ピックアップで、トラッキング制御する際の感度を
調整する調整方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、CD(Compact Disc)、MD(Mi
ni Disc )、DVD(Digital VideoDisc又はDigital V
ersatile Disc)などの光ディスクや光磁気ディスクの
記録又は再生を行うディスク駆動装置においては、ディ
スクにレーザ光を照射する光学ピックアップで、ディス
ク上のトラックに追随させるトラッキング制御が必要で
ある。ここで、このようなディスク駆動装置の製造時に
は、トラッキング制御する際の光学ピックアップ内のレ
ンズを動かす感度を測定し、その測定された感度に基づ
いて光学ピックアップのトラッキングコイルに駆動する
電圧(トラッキング駆動電圧)を補正する調整処理を、
1台毎に行う必要がある。
【0003】即ち、ディスクにレーザ光を照射する光学
ピックアップは、そのピックアップ全体をディスクの半
径方向に移動させるスレッド送りと、光学ピックアップ
内のレンズを数mm程度の範囲でディスクの半径方向に移
動させるトラッキング調整機構によるトラッキング制御
により、ディスク上の目標とするトラック位置となるよ
うにしてある。スレッド送りについては、スレッドモー
タを使用して駆動され、例えばパルスモータを使用する
ことで、そのモータに印加するパルス数により、光学ピ
ックアップの移動距離が求まる。また、ピックアップ内
でレンズを移動させるトラッキング調整機構について
は、光学ピックアップに内蔵されたトラッキングコイル
を使用して駆動するようにしてあり、そのトラッキング
コイルに印加する電圧値に比例した移動距離が設定され
る。
【0004】ここで、レンズをある距離移動させるため
に、トラッキングコイルに印加する電圧値を何ボルト変
化させる必要があるかの値は、個々の光学ピックアップ
の特性によるばらつきがあるために、予めトラッキング
制御が行われる感度を測定して、その測定した感度に基
づいて、トラッキングコイルに印加する電圧値を調整し
ておく必要がある。
【0005】従来のこの調整処理のためのトラッキング
感度の測定処理としては、例えば、光学ピックアップで
ディスク上の特定のトラック位置にレーザ光を照射させ
て、そのトラックに追随させるトラッキングサーボを行
った状態で、スレッドモータにより光学ピックアップ全
体を数mmだけ動かし、そのときのトラッキングコイルに
印加する電圧値の変化を見て、測定するようにしてい
た。即ち、特定のトラックに追随した状態でスレッドモ
ータで強制的に光学ピックアップ全体を若干動かすと、
そのトラックへの追随が行われている限りは、そのとき
に光学ピックアップが動いた量だけ、光学ピックアップ
内のレンズが動いたことになり、そのときにトラッキン
グコイルに印加している電圧値の変化が、該当する移動
量での駆動電圧の変化量になる。
【0006】このようにして求まった電圧値の変化量に
基づいた補正値を、ディスク駆動装置の光学ピックアッ
プの駆動回路の制御部が備える不揮発性のメモリに記憶
させる作業を行う。このようにして調整作業を行うこと
で、例えばディスク再生中にあるトラック数だけ再生さ
せるトラック位置を変化させるトラックジャンプを行う
必要があるとき、そのトラック数の移動量に相当する電
圧の変化量を制御部内で算出して、トラッキングコイル
に印加する電圧値を算出した値だけ変化させることで、
正確に該当するトラック数だけトラックジャンプさせる
ことができ、トラック送りの精度が向上する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上述した従
来のトラッキング感度の測定処理は、時間と手間がかか
る問題があった。即ち、スレッドモータにより光学ピッ
クアップ全体を数mmだけ動かすときの精度は、必ずしも
高い精度であるとは言えない。即ち、ディスクに形成さ
れるトラックの間隔を基準としたとき、このトラックを
例えば100トラック跨ぐ距離だけ、スレッドモータに
より光学ピックアップを動かしたとする。このとき、実
際の光学ピックアップの移動距離を、完全に100トラ
ックの間隔に相当する距離とすることは困難であり、数
トラックから数十トラック程度ずれてしまう。
【0008】従って、従来のトラッキング感度の測定処
理を行う際には、トラッキング制御が行われた状態でス
レッド送りを行って電圧値を測定する処理を、複数回
(例えば8回程度)行って、その平均値又は最大値を測
定されたトラッキング感度とするようにしてあり、トラ
ッキング感度の測定に非常に時間がかかる問題があっ
た。このようなトラッキング感度の測定処理そのもの
は、製造時に自動的に行うのが一般的であるが、それで
も1台の装置を調整するのに十数秒から数十秒の時間が
必要であり、調整に時間がかかる問題があった。
【0009】本発明はこのような状況に鑑みてなされた
ものであり、トラッキング感度の調整が簡単かつ短時間
で行えるようにすることにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
に本発明は、光学ピックアップを視野センタに設定し、
その視野センタ時のトラッキング駆動電圧を計測するス
テップと、視野センタ時に追随したトラックの半径位置
を算出するステップと、視野センタに設定された状態か
ら光学ピックアップを所定トラック数ジャンプさせて、
そのときのトラッキング駆動電圧を計測するステップ
と、トラックジャンプしたトラックの半径位置を算出す
るステップと、それぞれのステップで求まった電圧値及
び半径位置から、光学ピックアップを駆動してトラッキ
ング制御する際の感度を算出するステップとで調整する
ようにしたものである。
【0011】本発明によると、光学ピックアップを駆動
してトラッキング制御する際の感度を正確に求めること
ができる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施の形態を、
添付図面を参照して説明する。
【0013】図1は本例の調整方法により調整が行われ
るディスク駆動装置の光学ピックアップのトラッキング
制御に関連した構成例を示した図である。本例において
は、MD(Mini Disc )と称される光ディスク又は光磁
気ディスクの記録及び/又は再生を行うディスク駆動装
置の調整に適用した例としてあり、図1はその構成を示
してある。
【0014】ディスク駆動装置に装着されたディスク1
は、図示しないスピンドルモータにより回転駆動され、
ディスク1の信号記録面に螺旋状にトラックが形成して
ある。ディスク1が光磁気ディスクである場合には、デ
ィスクに形成されたトラックには、そのトラックのウォ
ブリングで、ディスク上の絶対的な位置を示すアドレス
情報を記録させてある。
【0015】ディスク1への記録や再生は、光学ピック
アップ10からレーザ光をディスクに照射することで行
われる。レーザ光を照射する際には、レンズ11などの
光学部品を使用して、ディスク上の信号記録面にフォー
カスを合わせて照射する。レンズ11などの光学部品
は、トラッキングコイル12により駆動されて、ディス
クの半径方向の位置を調整できる構成としてある。フォ
ーカス位置については、図示しないフォーカスコイルに
よるレンズ11の駆動で、調整できる構成としてある。
なお、ディスク1が光磁気ディスクの場合の記録時に
は、図示しない磁界変調コイルも使用する。
【0016】光学ピックアップ10からレンズ11など
の光学部品を介してディスク1の信号記録面にレーザ光
を照射して、そのレーザ光の戻り光を光学ピックアップ
10内の検出部(図示せず)で分割して検出する。各検
出部で分割して検出されて出力される信号は、高周波回
路(以下RF回路と称する)21に供給されて、このR
F回路21内で再生信号RFと、トラッキング制御用の
トラッキングエラー信号TEと、アドレス信号ADIP
とを得る。なお、ここではフォーカスエラー信号などの
その他の信号については省略してある。
【0017】RF回路21が出力する再生信号RF,ト
ラッキングエラー信号TE,アドレス信号ADIPは、
アナログ/デジタル変換器22に供給してデジタルデー
タとし、変換されたデジタルデータを、デジタルシグナ
ルプロセッサ(以下DSPと称する)23に供給する。
このDSP23では、供給されるそれぞれの信号をデジ
タル処理で良好な特性に補正する処理が行われる回路で
ある。
【0018】図2は、DSP23内でのトラッキングエ
ラー信号TEの処理構成を示した図である。DSP23
の入力端子23aに供給されるトラッキングエラー信号
TEは、デジタル位相補償フィルタ23bで位相補償が
行われ、その位相補償された信号がトラッキングエラー
信号出力端子23cに供給される。この出力端子23c
に得られるトラッキングエラー信号TEから、トラッキ
ング制御を行う。また、デジタル位相補償フィルタ23
bで位相補償されたトラッキングエラー信号TEを、ロ
ーパスフィルタ23dに供給して、高域成分が除去され
たトラッキングエラー信号TEを、出力端子23eに得
る構成としてある。DSP23での、その他の信号処理
構成についてはここでは省略する。
【0019】図1の説明に戻ると、DSP23の出力端
子23cに得られる位相補償されたトラッキングエラー
信号TEを、トラッキングコイルのドライブ回路24に
供給する。ドライブ回路24では、この供給されるトラ
ッキングエラー信号TEに基づいて、光学ピックアップ
10内のトラッキングコイル12に印加する電圧TRK
+及びTRK−を生成させる。この電圧TRK+及びT
RK−がトラッキングコイル12に印加されることで、
光学ピックアップ10から照射されるレーザ光のトラッ
キング制御が行われる。ドライブ回路24に供給される
トラッキングエラー信号TEはデジタルデータであり、
そのデータと電圧TRK+及びTRK−の値とが一定の
比率で設定されるようにしてある。
【0020】また、DSP23の出力端子23eに得ら
れる高域成分が除去されたトラッキングエラー信号TE
は、このディスク駆動装置の中央制御ユニット(以下C
PUと称する)25に供給し、トラッキングエラー状況
の判断に使用する。またCPU25は、ディスク1より
読み出したアドレス信号ADIPをデコードしたトラッ
クアドレスについても判断できる構成としてある。
【0021】なお、本例のディスク駆動装置は、電源回
路26として、電池B(一次電池又は二次電池)を使用
する回路としてあり、その電池Bの電圧に基づいた安定
化されてない電源電圧を、DSP23,ドライブ回路2
4,CPU25などに供給する構成としてある。例え
ば、1.5Vから0.9V程度の範囲内で変化する電源
電圧としてある。そして、CPU25では、そのときに
供給される電源電圧を判断できる構成としてある。但
し、安定化された電源が必要な回路については、電源回
路26で一定電圧の電源を得る構成として、その一定電
圧を供給するようにしても良い。
【0022】次に、本例の光学ピックアップ10から照
射されるレーザ光を、ディスク1に形成されたトラック
上にトラッキングさせるための構成について、図3を参
照して説明する。図3は、光学ピックアップ10のトラ
ッキング制御のための構成の原理を示す図である。この
図3に示した構成は、あくまでも原理を説明するための
ものであり、実際にこのような構成になっているもので
はない。
【0023】図3は、ディスク1のトラック形成面の上
から見た図であり、ディスク1上に形成された所定のト
ラックt(図3ではトラックは間引いて示してある)の
上に、光学ピックアップ10が位置する。ここで、光学
ピックアップ10内でトラックtにレーザ光を照射する
レンズ11は、レンズ保持部材11aにより保持され、
このレンズ保持部材11aは、光学部品支持部材13に
より可動できる状態で支持されている。トラックtと直
交する方向(即ちディスク1の半径方向)に、所定範囲
L1内でレンズ11が移動できる構成としてある。この
レンズ11の移動量は、トラッキングコイル12に印加
される電圧に比例する。レンズ11を移動させること
で、例えばディスク1に形成された数百トラックを跨ぐ
ことができる。トラッキングコイル12に電圧を印加し
ないとき(即ち印加電圧が0Vのとき)には、光学部品
支持部材13により支持される力の作用で、可動範囲L
1の中心にレンズ11が位置する。なお、レンズ11が
可動範囲L1の中心に位置する状態(図3に示す状態)
のことを、トラッキング位置が視野センタであると述べ
る。
【0024】次に、以上説明した構成のディスク駆動装
置のトラッキング制御の感度の調整処理を行う場合の一
例を、図4のフローチャートを参照して説明する。ここ
では、図3に示したようなトラッキングコイル12に印
加される電圧によるレンズ11の可動範囲L1での移動
量を計測して、トラッキング制御の感度(いわゆる2軸
感度)を算出して、その算出された感度をCPU25に
内蔵された不揮発性メモリ(図示せず)に記憶させて、
トラッキング制御が正しく行えるようにするものであ
る。このトラッキング制御の感度調整時には、トラック
ピッチなどのトラック形成状態が、フォーマットで規定
された状態に高精度に設定された基準ディスクをディス
ク駆動装置に装着させて、そのディスクをスピンドルモ
ータで回転させてスピンドルサーボをかけた状態で調整
を実行する。
【0025】図4にフローチャートに従って感度の計測
処理を説明すると、まずCPU25の制御で、トラッキ
ング制御をオフ状態として、トラッキングコイル25に
印加する電圧を0Vとして、トラッキング位置を視野セ
ンタに戻し、その直後にトラッキング制御をオン状態と
して、視野センタの近傍のトラックに追随させるトラッ
キング制御を行う(ステップ101)。このとき、ディ
スクからトラックアドレスの読み出しを行い、CPU2
5がその読み出したアドレスを判断し、判断したアドレ
スからレーザ光を照射しているトラックの半径位置を計
算する(ステップ102)。ここでは、読み出したアド
レスは、セクタ単位でのアドレスであり、アドレス〔ad
rs center1[sector]〕とすると、そのセクタ数から所定
の演算で半径〔r center1[m]〕が求まる。
【0026】次に、そのときのトラッキングコイル25
に印加中のトラッキングドライブ電圧を計測する(ステ
ップ103)。このとき測定された値を電圧〔T drv ce
nter〕とする。なお、ここではトラックコイル25に印
加中の電圧を直接判断するのではなく、CPU25はト
ラッキングエラー信号TEの値から、トラックコイル2
5に印加中の電圧を判断するようにしてある。即ち、既
に述べたようにトラッキングエラー信号TEの値とトラ
ックコイル25に印加する電圧値とは一定の比率で決ま
るようにしてあり、トラッキングエラー信号TEの値を
CPU25が判断することで、トラックコイル25に印
加する正確な電圧値が判る。
【0027】この電圧値を計測した後に、再度ディスク
からトラックアドレスの読み出しを行い、CPU25が
その読み出したアドレスを判断し、判断したアドレスか
らレーザ光を照射しているトラックの半径位置を計算す
る(ステップ104)。このとき読み出したアドレスを
アドレス〔adrs center2[sector]〕とすると、そのとき
のセクタ数から所定の演算で半径〔r center2[m]〕が求
まる。
【0028】そして、ステップ102で算出した半径
と、ステップ104で算出した半径との平均を算出する
(ステップ105)。即ち、このとき求まる平均の半径
〔r center[m] 〕は、(〔r center1[m]〕+〔r center
2[m]〕)/2で求まる。
【0029】次に、CPU25はドライブ回路24に指
令を送って、2のN乗(Nは任意の整数)だけ外周側に
トラックジャンプさせた位置に、レーザ光が照射される
ようにする(ステップ106)。ここでは128トラッ
クたけトラックジャンプさせる。なお、このトラックジ
ャンプを実行させたときのトラックを跨いだ数は、その
ときに検出されるトラッキングエラー信号TEの状態か
ら判断できる。
【0030】このトラックジャンプ後に、ディスクから
トラックアドレスの読み出しを行い、その読み出された
アドレスから、レーザ光を照射しているトラックの半径
位置を計算する(ステップ107)。ここで読み出した
アドレスをアドレス〔adrs shift1[sector] 〕とする
と、そのセクタ数から所定の演算で半径〔r shift1
[m]〕が求まる。
【0031】次に、そのときのトラッキングコイル25
に印加中のトラッキングドライブ電圧を計測する(ステ
ップ108)。このとき測定された値を電圧〔T drv sh
ift〕とする。ここでもCPU25はトラッキングエラ
ー信号TEの値から、トラックコイル25に印加中の電
圧を判断する。
【0032】この電圧値を計測した後に、再度ディスク
からトラックアドレスの読み出しを行い、CPU25が
その読み出したアドレスを判断し、判断したアドレスか
らレーザ光を照射しているトラックの半径位置を計算す
る(ステップ109)。このとき読み出したアドレスを
アドレス〔adrs shift2[sector] 〕とすると、そのとき
のセクタ数から所定の演算で半径〔r shift2[m] 〕が求
まる。
【0033】そして、ステップ107で算出した半径
と、ステップ109で算出した半径との平均を算出する
(ステップ110)。即ち、このとき求まる平均の半径
〔r shift[m]〕は、(〔r shift1[m] 〕+〔r shift2
[m] 〕)/2で求まる。
【0034】そして、ステップ105で求まったトラッ
クジャンプ前の平均半径値と、ステップ103で計測し
たトラッキングドライブ電圧と、ステップ110で求ま
ったトラックジャンプ後の平均半径値と、ステップ10
8で計測したトラッキングドライブ電圧とを使用した計
算で、このディスク駆動装置のトラッキング制御の感度
(いわゆる2軸感度)を算出する(ステップ111)。
【0035】ここで、トラックジャンプ前のトラッキン
グドライブ電圧〔T drv center〕と、トラックジャンプ
後のトラッキングドライブ電圧〔T drv shift 〕の測定
状態の例を図5に示す。図5に示す電圧波形は、トラッ
キングコイルに印加される電圧であるトラッキングドラ
イブ電圧を示したもので、実際のトラッキングドライブ
電圧は、ディスクの偏心などがあるために図5に示すよ
うに上下に変動する波形であり、図2で説明したローパ
スフィルタ23dではこのような変動成分を除去したト
ラッキングエラー信号とする高域除去処理が行われる。
【0036】トラックジャンプ前のトラッキングドライ
ブ電圧〔T drv center〕については、ステップ101で
視野センタに設定した直後のトラッキングであるため、
0Vに近い電圧値となり、トラックジャンプ後のトラッ
キングドライブ電圧〔T drvshift 〕については、その
位置から外周側に128トラックずれているので、その
トラックジャンプ量に相当する電圧値だけ加算された電
圧値になっている。
【0037】なお、図5に示すように、ディスクの再生
を行うことで、最初に再生を始めた地点のアドレスA1
と、トラックジャンプ直前のアドレスA2 は、変化す
る。従って、図4のフローチャートでのステップ105
でその平均のアドレスの半径値を求める処理を行う。ト
ラックジャンプ後についても同様に、トラックジャンプ
直後のアドレスA3 と、測定終了時のアドレスA4 は、
変化する。従って、図4のフローチャートでのステップ
110でその平均のアドレスの半径値を求める処理を行
う。
【0038】ここで、図4のフローチャートのステップ
111で算出する計算式について説明すると、トラッキ
ング制御の感度である2軸感度は、次式で算出される。
【0039】
【数1】
【0040】〔数1〕中の視野振り量は、ステップ10
5で求まったトラックジャンプ前の平均半径値と、ステ
ップ110で求まったトラックジャンプ後の平均半径値
との差(即ち、〔r shift 〕−〔r center〕)である。
また、トラッキングドライブ電圧[V] は、次式で算出さ
れる。
【0041】
【数2】
【0042】この〔数2〕式において、〔T drv max 〕
は、測定時のトラックジャンプ数であり、上述した例で
は128トラックジャンプさせたので、128の固定値
とする。また、ηはドライバ効率であり、unreg[V]はド
ライブ回路24に供給される電源電圧である。
【0043】ここで、トラックジャンプ前の平均半径値
〔r center〕と、トラックジャンプ後の平均半径値〔r
shift 〕を求める式を、〔数3〕式,〔数4〕式として
示す。これらの式において、R0はアドレス0のときの
半径値、pはトラックピッチ、vはディスクの線速度、
adrs center はアドレスの平均値である。
【0044】
【数3】
【0045】
【数4】
【0046】これらの式を〔数1〕式に代入すること
で、結局、2軸感度は次式で算出される。
【0047】
【数5】
【0048】このようにして、図4のフローチャートの
処理で測定された値から、トラッキング制御の感度であ
る2軸感度を簡単かつ正確に計測することができる。即
ち、2軸感度の計測精度が向上すると共に、1回の計測
で精度良く計測できるため、従来のように複数回計測す
る必要がなく、計測に要する時間を大幅に短縮すること
ができる。例えば、従来は十数秒必要とした計測処理
が、1〜2秒程度で行え、測定に必要な時間をほぼ1/
10に短縮できる。
【0049】また、このようにして測定された2軸感度
をCPU25内のメモリに設定させることで、CPU2
5の制御に基づいてディスク上のトラックを走査する位
置を正確かつ良好に制御できるようになる。具体的に
は、例えばスレッド送りを行う必要のあるような大きな
トラック送りを行う必要があるとき、どこまでスレッド
送りを行ったとき、トラッキングサーボに切換えれば良
いかのスレッドサーボとトラッキングサーボの組み合わ
せを行う際のCPUでの判断が、正確に行えるようにな
る。
【0050】なお、本例の測定に使用した図1に示す構
成のディスク駆動装置では、電源として電池電圧を安定
化させずに使用するようにしたが、〔数2〕に示したト
ラッキングドライブ電圧の算出処理では、電源電圧unre
g[V]で補正した値を得るようにしたので、測定時の電源
電圧の変動に左右されない正確なトラッキングドライブ
電圧の算出が可能である。
【0051】なお、上述した実施の形態では、MD(ミ
ニディスク)と称される光磁気ディスク又は光ディスク
の記録又は再生を行うディスク駆動装置の調整に適用し
た例について説明したが、その他の同様のトラッキング
サーボ制御が必要なディスク駆動装置の感度調整にも使
用できることは勿論である。
【0052】
【発明の効果】本発明によると、光学ピックアップを駆
動してトラッキング制御する際の感度を正確に求めるこ
とができ、その求まった値を使用して正確なトラッキン
グ制御を行うことが可能になる。また、1回の測定処理
を行うだけで、正確なトラッキング制御用の感度が得ら
れるようになり、調整工程を短時間で行うことが可能に
なる。
【0053】この場合、電源電圧を測定して、算出され
た感度を測定された電源電圧に基づいて補正すること
で、より正確な感度が測定できるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態による調整が実行される
ディスク駆動装置の例を示すブロック図である。
【図2】図1に示す装置の要部(DSP)の構成例を示
すブロック図である。
【図3】図1に示す装置の光学ピックアップとディスク
との関係の例を示す説明図である。
【図4】本発明の一実施の形態による調整処理例を示す
フローチャートである。
【図5】トラッキングエラー信号の例を示す説明図であ
る。
【符号の説明】
1…ディスク、10…光学ピックアップ、11…レン
ズ、11a…レンズ保持部材、12…トラッキングコイ
ル、13…光学部品支持部材、21…高周波回路(RF
回路)、22…アナログ/デジタル変換器、23…デジ
タルシグナルプロセッサ(DSP)、23b…デジタル
位相補償フィルタ、23d…ローパスフィルタ、24…
ドライブ回路、25…中央制御ユニット(CPU)、2
6…電源回路、B…電池
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成12年10月30日(2000.10.
30)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0029
【補正方法】変更
【補正内容】
【0029】次に、CPU25はドライブ回路24に指
令を送って、2のN(Nは任意の整数)だけ外周側に
トラックジャンプさせた位置に、レーザ光が照射される
ようにする(ステップ106)。ここでは128トラッ
けトラックジャンプさせる。なお、このトラックジ
ャンプを実行させたときのトラックを跨いだ数は、その
ときに検出されるトラッキングエラー信号TEの状態か
ら判断できる。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0042
【補正方法】変更
【補正内容】
【0042】この〔数2〕式において、〔T drv max 〕
は、トラッキングドライブ電圧(A/D変換値)の計測
最大値であり、上述した例では8ビット2′scの最大絶
対値として128の固定値とする。また、ηはドライバ
効率であり、unreg[V]はドライブ回路24に供給される
電源電圧である。
【手続補正3】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図5
【補正方法】変更
【補正内容】
【図5】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 外池 昭久 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内 Fターム(参考) 5D075 CE04 EE03 5D117 AA02 CC07 EE10 EE23 FF27 5D118 AA13 BA01 BF17 CA14 CD03

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光学ピックアップから照射されるレーザ
    光を使用して、ディスクに形成されたトラックに追随さ
    せるトラッキングを行って、そのトラックへの記録又は
    再生を行うディスク装置を調整するディスク装置調整方
    法において、 上記光学ピックアップを視野センタに設定し、その視野
    センタ時のトラッキング駆動電圧を計測するステップ
    と、 上記視野センタ時に追随したトラックの半径位置を算出
    するステップと、 上記視野センタに設定された状態から上記光学ピックア
    ップを所定トラック数ジャンプさせて、そのときのトラ
    ッキング駆動電圧を計測するステップと、 上記トラックジャンプしたトラックの半径位置を算出す
    るステップと、 上記それぞれのステップで求まった電圧値及び半径位置
    から、上記光学ピックアップを駆動してトラッキング制
    御する際の感度を算出するステップとを備えたディスク
    装置調整方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のディスク装置調整方法に
    おいて、 さらに、電源電圧を測定するステップを備えて、 上記トラッキング制御する際の感度を算出するステップ
    で算出される感度を、上記電源電圧を測定するステップ
    で測定された電圧に基づいて補正するようにしたディス
    ク装置調整方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2006031893A (ja) * 2004-07-21 2006-02-02 Matsushita Electric Ind Co Ltd 光ディスク装置
JP2008262625A (ja) * 2007-04-11 2008-10-30 Matsushita Electric Ind Co Ltd 光ディスク装置

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