JP2002073968A - 資産運用設計システム - Google Patents

資産運用設計システム

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JP2002073968A
JP2002073968A JP2000266343A JP2000266343A JP2002073968A JP 2002073968 A JP2002073968 A JP 2002073968A JP 2000266343 A JP2000266343 A JP 2000266343A JP 2000266343 A JP2000266343 A JP 2000266343A JP 2002073968 A JP2002073968 A JP 2002073968A
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JP2000266343A
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Masakazu Kitayama
雅一 北山
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Original Assignee
CAPITAL ASSET PLANNING Inc
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 退職時点等のある将来時点で目標とする必要
資金額すなわち目標積立額をできるだけ簡単に計算し、
その目標積立額に対し個人投資家が許容できる積立予想
額の幅を個人投資家に視覚的に指定させ、それを一定の
確率で達成に導くために、投資期間中の資産配分をいか
に適切に行なうか、さらに、適切な資産配分を実現する
ためには個別の金融商品をいかに組み合わせるか、を、
短時間かつ低コストで実行するシステムを提供する。 【解決手段】 コンピュータを用いて資産運用を設計す
るシステムにおいて、コンピュータは、種々の個人デー
タに基づいて年金額を演算し、個人データと演算された
年金額とから、将来の毎年の資金不足額を演算して資産
運用設計をするシステム。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の利用分野】本発明は、コンピュータを備えた資
産運用を設計するシステムに関するものであって、特
に、投資知識の乏しい個人投資家に対し、インターネッ
トを使用した退職後の資金準備目的等の長期の資産運用
に係る適切な資産配分のアドバイスを実現する双方向シ
ステムに係わる発明に関するものである。
【0002】
【発明の背景】 金融ビックバンの到来により、個人投
資家は資産運用について多様な選択肢を与えられた反
面、投資の選択を誤った場合には、投資家自身がその損
失を負担することになった。従来、資産運用について
は、金融資産を多額に保有する富裕家層のみが注意を払
い投資対象を慎重に選択する必要があったが、確定拠出
年金の導入により、一般の従業員も自らの拠出額につい
て自己責任の原則の下で適切な資産配分を行う必要性が
生じてきた。
【0003】特に、確定拠出年金のように運用期間が比
較的長期にわたる場合、預貯金等の確定利回り商品のみ
で運用すると期待収益率が低く老後必要資金を充分に貯
蓄できない恐れがある反面、株式等のリスク資産に多く
を投資すると、老後の必要資金額を大きく上回る金額を
積立てることができる可能性もあれば、逆に大きな損失
を被る可能性も発生する。
【0004】投資経験が乏しく投資理論にも詳しくはな
い個人投資家が、長期にわたり適切なアセットクラスの
配分を行ない個別の金融商品を選択することは不可能に
近い。さらに、金融商品の運用に関しては、最新の金融
工学と情報通信技術を持っている機関投資家と、知識と
経験の乏しい個人投資家との運用技術の差は歴然として
いることから、金融証券市場で個人投資家が安定的に資
産運用をすることは決して容易なことではない。
【0005】個人投資家に必要なことは、ある投資期間
経過後に必要な資金額はいくらとなるのか、またその必
要資金額を、例えば毎月いくらずつ、いかなるアセット
クラスに投資配分すればよいかを、できるだけ迅速にか
つ簡単な操作により知り得ることである。その際、特に
重要なのは、その個人投資家が負担可能なリスク許容度
を判定し、そのリスク許容度に応じた資産配分案を決定
することであるが、個人のリスク許容度を測定すること
は実務的には難しく、従って、そのリスク許容度に対応
する資産配分案の決定や提案も難しいといえる。
【0006】また、株式や債券の価格は日々刻々変動
し、現在の投資が20年後にいくらになっているかを明
確に予想することは出来ない。従って、本来、個人にと
って重要なのは、また理解しやすいのは、投資期間終了
時点で自らの資産予想額が確率的にどの程度の幅であれ
ば許容できるかということである。
【0007】従って、例えば20年後の資金予想額を2800
万円から3200万円の範囲としたい場合に、アセットクラ
スをいかに配分して投資するか、また 投資期間途中で
その投資配分を変化させるべきかということにつきアド
バイスが与えられると、個人投資家にとって非常に理解
しやすいものとなる。さらにそのアドバイスが、できる
だけ視覚的に、かつできるだけ安価なコストにより実行
されれば、多くの個人投資家が利用できることになる。
【0008】
【従来の技術】これまでのパソコンソフトやアプリケー
ションを利用した個人向けの資産配分支援ツールには、
例えば、特願平9-270584に記載されたように、利用者が
画面で入力した個人データに基づき自動的に資産の最適
ポートフォリオミックスを提案するツールがある。
【0009】ここで用いられているポートフォリオ設計
方法は、ヒストリカルデータに基づく各アセットクラス
の平均期待収益率、分散(標準偏差)、および各アセッ
トクラス間の相関係数を考慮した典型的な平均・分散モ
デルであり、有効フロンティア上にある個人のリスクレ
ベルに合うアセットミックスを選択し提案するとしてい
る。
【0010】しかし、個人のリスクレベル、即ちリスク
許容度を、合理的かつ客観的に計測することは難しく、
従って、有効フロンティア上のアセットミックスを合理
的に選択することは不可能といえる。
【0011】実務上測定不可能な個人のリスク許容度を
無理にポイント方式等により数量化し、例えば10点から
15点までは有効フロンティア上のある特定のポートフォ
リオを提案するといったような、恣意的なポートフォリ
オ選択がなされている。さらに、前記出願に係わる発明
は、平均分散モデルにより長期の資産運用問題を解こう
としているが、平均・分散モデルでは毎期のランダムな
収益の発生を考慮しておらず、投資家に誤った達成可能
性を与える。
【0012】また、例えば、特願平9-289116に記載のよ
うに、個々の投資者のライフプランとリスクの受容レベ
ルを総合的に考慮した、客観的で最適なポートフォリオ
設計を支援するためのツールを備えたシステムもある
が、このシステムもリスク許容度の測定については主観
的であり、かつ平均・分散モデルという単一期間モデル
を長期の投資に採用している。
【0013】本来、長期の投資ケースを扱い、個人個人
の目標積立額に対する達成可能性や達成手段を表すなら
ば、毎期の拠出額の変更、短期金融資産や債券、株式等
のアセットクラスの毎期の収益率をランダムなものと捉
え、乱数発生機能を用いて何百回、何千回のシミュレー
ションを実行した結果として勘案すべきである。
【0014】さらに収益率の乱数の発生については各ア
セットクラス間の相関係数を考慮すべきである。 それ
らの結果としてポートフォリオ設計を提案するのが望ま
しい。 従って、モンテカルロ・シミュレーション等の
方法を勘案しない上記2件の出願に係わる発明は、現実
の世界から乖離した方法であり、かつ、投資の初心者が
自らが負担可能なリスクを容易に理解し適切な資産配分
を可能とするシステムではない。
【0015】また、例えば、特願平10-63183のような、
インターネット等の通信回線を利用したウェブサイト上
で、利用者が自らの老後資金設計において、他の同じ属
性に属する利用者データからなる老後必要資産モデルケ
ースを参照できることで現在からの必要積立額を設定で
きるツールもある。
【0016】このツールの利点は1)データ通信回線を
用いて双方向的なシミュレーションができるので幅広い
利用者層に対しツールを提供でき同時に利用者情報を収
集できる点と、2)過去のヒストリカルデータだけでな
くカレントの顧客情報がデータベース化されモデルケー
スとして利用者が利用でき、それによって、何十年先の
退職後の生活設計(老後生活費)を現時点で予測させて
入力させることの限界を克服しようとするものである。
【0017】しかし、ここでは老後生活費から計算され
た目標積立額および今からの毎期の必要積立額の算出を
最終的課題としており、それを実行するためにいかなる
資産配分をすればよいかということに対しての解答を提
供するものではない。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】従来、個人の金融資産
の最適設計を実行しようとする場合、複数の資産、例え
ば短期金融資産、債券、株式 の期待収益率、標準偏
差、相関係数を予測し、複数の資産を組み合わせて、あ
る期待収益率に対しリスク即ち標準偏差を最小とする資
産の組み合わせを計算する。そして、種々の期待収益率
に対しリスクを最小とする効率的アセットミックスを有
効フロンティアとして想定し、個人のリスク許容度に基
づき、有効フロンティア上のあるアセットミックスを最
適ポートフォリオとして選択すると考えている。
【0019】個人のリスク許容度を測定する際、一般的
には投資期間、過去のリスク証券への投資の経験、今後
の投資スタンス、さらに今後の収入支出の状況を投資家
に質問しながら、その回答内容に基づきポイント化し、
合計ポイントに基づき有効フロンティア上のポートフォ
リオのいずれかを選択する。しかしその際、合計ポイン
トと有効フロンティア上の選択されたポートフォリオの
対応は客観的に行われるものではなく、非常に恣意的で
ある。そもそも個人のリスク許容度を測定することは難
しく、ある個人に対し最適とされたポートフォリオの期
待収益率が年7%で標準偏差が5%といわれても、個人
投資家その個人のリスク許容度に合うものか否かは、そ
の個人にも判定しにくい。
【0020】また従来は、老後資金の積立のための最適
資産配分を提案する場合、退職時点で必要な資金が、例
えば3,000万円と予想され、確定拠出年金において毎年2
1万6千円ずつ投資しながら30年間運用するとした場合、
まず内部収益率を計算する。内部収益率が9%と計算さ
れると、その内部収益率を達成するポートフォリオAが
個人のリスク許容度から最適とされたポートフォリオよ
りもハイリスク・ハイリターンとなるケースが生じる。
結果として、個人に許容できるリスク以上のリスクを負
担する必要があると結論づけていた。
【0021】このモデルの問題点は、30年間の中でポー
トフォリオを構成する各資産のランダムな収益率の発
生、さらには各資産間の相関を考慮しておらず、ポート
フォリオBをあたかも1つの資産(アセットクラス)の
ごとく扱っていることである。
【0022】そのため、30年間の中で各資産のランダム
な収益率の発生を乱数を使いながら考慮し、さらには各
資産間の相関を考慮しながら数百回、数千回のシミュレ
ーションを行いながら目標の達成可能性を評価すべきで
あるが、それがなされていない。
【0023】個人投資家にとって関心のあるのは9%の
内部収益率が実現できるか否かではなく、例えば退職時
点で積立てるべき3,000万円に対して如何なる資産配分
であればその金額の積立が可能なのかということであ
る。
【0024】しかし、株式や債券の収益率は毎期変動す
るので、リスク資産をポートフォリオに組入れた場合、
3,000万円を積立てられるかどうかは不確実であり、平
均的には3,000万円の積立てが可能なのかどうか、90%の
達成確率を求めるなら資産配分はどのようにすればよい
のか、または、2,800万円から3,200万円の積立可能性が
80%あるポートフォリオの資産配分はいかなるものか
を、個人投資家が知りたいと考えるのが自然である。
【0025】しかし、別の個人投資家は20年後に積立額
が2,000万円から4,000万円となる可能性が80%であるポ
ートフォリオはいかなる資産配分であるかを知りたいと
考えるかも知れない。
【0026】即ち、目標積立額を100%可能にするポー
トフォリオをリスク資産を含んで設計することは不可能
であるが、投資家は自分のリスクにあったポートフォリ
オが、何年後に下限いくら上限いくらの範囲で積立可能
かを考えればいいわけである。
【0027】しかし従来、目標積立額を金額で設定し、
かつ、具体的にいくらからいくらまでの範囲を一定の確
率で実現できるポートフォリオとはどのようなものかと
いう問いに対し答えることができるソフトウェアやシス
テムはなく、結果として投資家が自らのニーズに合致し
た資産配分を実現できなかった。
【0028】さらに、もし個人投資家に対し、毎期のア
セットクラスの収益率のランダムな変動やアセットクラ
ス間の相関を考慮しながら20年または30年間のある特定
のポートフォリオ運用を何千回シミュレーションを行い
ながら、かつ無数のポートフォリオから一定の範囲の金
額を一定の確率で実現できるポートフォリオを選択する
には高速のコンピューターでも、数十分または数時間を
要するものであった。
【0029】また上記のような自分に最適なポートフォ
リオを知ろうとすると、コンピューターシステムや証券
情報を保有し、かつ周辺の金融知識を持つアドバイザー
にコンサルティング料を支払いながら実現できる可能性
があった。しかしその際も、アドバイザーが顧客本位に
資産配分を提案できるか否かは保証できず、意識的にま
たは無意識のうちに何らかの金融商品への購入を誘導す
るようなこともあり得る。
【0030】従って、従来、個人投資家が外部からの圧
力や影響を受けることなく、低コストでかつ容易に自ら
のニーズにあった最適なポートフォリオを見つける手段
は皆無であったといえる。本発明の目的は、従来のシス
テムでは達成されなかった以下の課題を解決するシステ
ムを提供するものである。
【0031】一般の個人投資家が自らの資産配分を適切
に行うためには、まず予想される退職時必要資金、即ち
目標積立額を信頼できる方法で明確にし、その個人のリ
スク許容度をアイコンやスライダーバー等の操作で無意
識のうちに測定し、さらに毎月の投資額(または拠出
額)を勘案しながら、適切な資産配分を瞬時に提示する
必要がある。
【0032】低コストで、操作性が平易であり、かつ、
個人の投資経験や投資知識にたよらないものであるこ
と。また投資期間の途中で資産配分を如何に変更すべき
かを瞬時に、かつ明確に算出する必要がある。
【0033】さらには、シミュレーションの結果選択さ
れた資産配分モデルに対し、その資産配分のリスクおよ
びリターン特性に最も近い個別金融商品の選択を実行す
るサービスを利用者に提供する必要がある。
【0034】一般の投資家が自らの資産配分を適切に行
うためには、目標積立額をまず明確にし、たとえばアイ
コン又はスライダーバー等の操作でリスク負担度合を意
識的又は無意識的に測定し、毎期の投資額又は拠出額を
勘案しながら適切な資産配分を瞬時に提示することが必
要である。そのためには、コストを出来る限り下げるこ
とと、投資経験のない個人も視覚的に実行できるもので
なければならない、また、投資期間の途中で資産配分の
変更を考えることもあるが、その場合、いかに変更すべ
きかを瞬時に明確に算出しなければならない。
【0035】すなわち、本発明の目的は、退職時点等の
ある将来時点で目標とする必要資金額すなわち目標積立
額をできるだけ簡単に計算し、その目標積立額に対し個
人投資家が許容できる積立予想額の幅を個人投資家に視
覚的に指定させ、それを一定の確率で達成に導くため
に、投資期間中の資産配分をいかに適切に行なうか、さ
らに、適切な資産配分を実現するためには個別の金融商
品をいかに組み合わせるか、を、短時間かつ低コストで
実行するシステムを提供することである。
【0036】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明は、投資家がインターネット上で、双方向的
にかつ容易に老後或いは退職後の企業年金や公的年金及
びその他の収入を考慮し、さらに退職後に個人が必要と
する希望生活費を指定させ、それらにより、退職時点で
必要となる目標積立額を計算するシステムを提供する。
【0037】このシステムは、退職時点で必要となる目
標積立額に対して、積立予想額のシミュレーションを行
い、積立予想の上限額、中間額および下限額を、例えば
上限額から下限額の範囲内に収まる確率を80%として金
額を表示し、投資家が下限額または中間額を任意にグリ
ッドの移動で指定することで、現在から拠出又は投資す
べき資産額に対して、投資家によって指定された条件を
達成するために最適な配分割合を再計算して容易に決定
する。
【0038】本発明のシステムは、現在から退職までの
期間を2期間またはそれ以上の数期間に区切り、投資期
間の途中で資産配分割合を変更することにより、退職時
点の目標積立額の達成可能性をより高めることを実現す
る、インターネット上のシステムである。さらに、この
システムは、シミュレーションによって決定された資産
配分割合に対し、個別の種々の投資信託の中からいかな
る個別投資信託等を選択すべきかを容易に抽出するシス
テムであり、その際、投資家の投資信託の運用スタイル
などの嗜好・選好を容易に選択させ抽出することを可能
にする。
【0039】本発明のシステムは、世帯主・配偶者の年
齢、職業、年収、退職予定年齢、老後希望生活費、老後
の旅行支出等の項目からなる個人データをクライアント
コンピューターのモニターから、例えば、キーボードお
よびまたはマウスにより入力し、公的年金を試算し、退
職後の毎年の資金不足額を演算する手段を有する。
【0040】この演算手段は、クライアントコンピュー
ターのモニターに年齢軸(時間軸)を横軸で表示し、退
職前の毎期毎の拠出額または投資額を年齢軸の上方に表
示し退職後の毎期毎の資金不足額を年齢軸の下方に表示
する手段を有する。
【0041】この演算結果の表示として、クライアント
コンピューターのモニター上の「目標積立額算出」とい
うボタンをマウス等でクリックすることにより、退職後
の毎期の資金不足額の流列を一定の割引率により退職時
点の現在価値に引き直し退職時点の目標積立額として年
齢軸上に一本の棒グラフ等のグラフが表示される。
【0042】本発明の演算手段は、退職時点の目標積立
額に到達できる内部収益率を計算し、当該内部収益率に
一致または近似する期待収益立をもつポートフォリオの
中で標準偏差が最小のものを選択し、それに基づき拠出
額または投資額を短期金融資産、債券、株式等の主要ア
セットクラスに種々の投資割合で配分し、時間軸をX
軸、資産額をY軸とした平面上に退職時点の資産の運用
予想を、クライアントコンピューターのモニターに折れ
線グラフ等で表示する手段を備える。
【0043】演算手段は、各アセットクラスの収益率
が、期待収益率、標準偏差、各アセットクラス間の相関
係数に基づいて、毎期ランダムな値をとることを前提と
し、多元モンテカルロ法により乱数を発生させ、退職ま
での毎期の収益率を変化させた運用予想シナリオを、例
えば1000回実行する手段を備える。退職時点の目標積立
額に対し、拠出額の1000回の積立予想経路がクライアン
トコンピューターのモニターに表示される。そのため
に、拠出額の運用予想経路は扇状に広がったように表示
される。
【0044】1000回のシミュレーション結果の下限10%
(上から900番目)にあたる運用予想額と中間(同500番
目)の運用予想額、さらに上限10%(同100番目)にあ
たる運用予想額をクライアントコンピューターのモニタ
ーの平面上に明示し、退職時の運用予想額に対比させな
がらグリッドを付す。
【0045】一具体例として、目標積立額と中間の運用
予想額が一致するように拠出額の適切な資産配分比率を
デフォルトで指定している場合、画面に表示される下限
10%の金額値が目標積立額を大きく下回るケースがあ
る。これは資産配分案が非常にハイリスク・ハイリター
ンであることを表している。
【0046】下限10%の金額値が目標積立額を大きく下
回るケースにおいて、投資家は画面上の下限10%のとこ
ろに表示されるグリッドをマウスでドラッグするなどし
て目標積立額の方向に向けて上昇させることができる。
下限10%値を上昇させると、上限10%の値が下がり、上
下10%ずつをカットした残り80%の確率で拠出額が到達
する運用予想額の金額幅を再度多元モンテカルロ法によ
りシミュレーションし、結果が視覚的に表示される。演
算手段は、再度シミュレーションを実行した後、拠出額
の資産配分案をパイチャートによりクライアントコンピ
ューターのモニターに表示する。
【0047】本発明の一実施形態において、投資家が中
間値のグリッドを下方にドラッグするとリスクのより小
さい運用を希望していることを示し、ドラッグを終えグ
リッドを離した瞬間、退職時点の運用予想額の金額幅を
80%の確率で再計算し、計算結果が再度表示される。こ
のようにして、投資家は退職時点における目標積立額を
グラフで確認しながら、また運用予想額の確率的な幅
(ここでは80%の確率)をグリッドで自ら調整しなが
ら、負担しうるリスクを視覚的に確認しつつ何度も再計
算ができ、最適な資産配分を知ることができる。
【0048】さらに望ましい形態では、投資家が横軸
(時間軸)をグリッドの移動等の方法で投資期間を2つ
に区分することができる。これにより、投資期間前半と
後半の区分を自由に設定できる。投資家が計算実行ボタ
ンをマウス等で押下(クリック)すると、退職時点の下
限10%金額値を最大化しながら指定した中間時点運用予
想額を実現する最適資産配分案を、投資期間前半期と投
資期間後半期のぞれぞれにおいてクライアントコンピュ
ーターのモニターに表示する。一般的にはモンテカルロ
法を活用すると、高速のコンピューターによっても相当
の時間を必要とするが、ラテンハイパーキューブ法等の
活用により最適解を短時間で実行するアルゴリズムを持
つ。
【0049】本発明によれば、リスク許容度の測定は、
投資家が目標積立額を確認しながら、ある金額からある
金額の範囲の積立を一定の確率で可能にするポートフォ
リオを選択するという手段により測定される。また、目
標積立額を一定の確率で達成する資産配分案が提案され
る。モンテカルロ法等の方法により、乱数を発生させな
がら毎期の収益率をランダムに発生させることを前提
に、かつ、各アセットクラスの収益率の相関を考慮しな
がら、数百回、数千回のシミュレーションを実行し、ポ
ートフォリオの運用可能性、積立予想額が予想される。
【0050】クライアントコンピューターのモニター上
で投資家が下限X万円または中間値Y万円を、マウス等
の手段を利用してグリッドを上下に移動させることによ
り、指定できる。それによって投資家が外部からの影響
を受けずにリスクに見合った目標積立額の範囲設定を簡
単に実行できる。この操作は、実質的に個人のリスク許
容度を推定していることになる。
【0051】計算実行ボタンをクリックすることによ
り、例えば30年先の目標積立額3,000万円に対し、2,800
万円から3,200万円を80%の確率で達成できる資産配分を
設計することが可能である。最適アセットアロケーショ
ンのパイチャートが表示され参照できる。従って自らの
目標を明確にしながら拠出額をいかに配分すべきかが明
確になる。
【0052】個人投資家は上記の金額の範囲をさらに90
%の確率で達成できる資産配分はいかなるものか、また
2,000万円から4,000万円の範囲を80%の確率で達成でき
る資産配分はいかなるものかを、外部からの何の影響も
なく双方向的に短時間で何度でもシミュレーションで
き、その都度、最適アセットアロケーションのパイチャ
ートを参照できる。
【0053】
【発明の実施の形態】システム構成 本発明に係わる資産運用設計システム(MoneyCa
fe System)100は、クライアント109がインタ
ーネットを介してこのMoneyCafe Syste
m100にアクセスし各種情報のやり取りを行う中で動作
するものである。
【0054】クライアント109のコンピュータ上からW
ebブラウザを使用しインターネットを介してMone
yCafe System100にアクセスする形をとっ
ているが、MoneyCafe System100は、
インターネットに限定されるというわけではなく専用の
回線、商用データ通信ネットワーク等によりクライアン
ト109がMoneyCafe System100にアクセ
ス出来る環境が整っていれば良い。
【0055】図1は、MoneyCafe Syste
m100の概要図である。本発明のシステムは、Mone
yCafe シミュレーションサーバ101、Money
Cafe コンテンツサーバ102、MoneyCafe
データベースサーバ103、MoneyCafe デー
タ更新サーバ107、外部情報ベンダー108、及びクライア
ント109から構成される。なお、本実施形態では各種情
報のやり取りにインターネットを使用する為、SSL
(128bit)での暗号化を行いクライアントの入力
した個人データのセキュリティーを確保する。
【0056】MoneyCafe シミュレーションサ
ーバ101は、インターネットに接続されているコンピュ
ータであり、クライアント109に対する主要サービス
(シミュレーション)を提供するサーバである。
【0057】MoneyCafe シミュレーションサ
ーバ101はクライアント109のコンピュータからWebブ
ラウザを使用しインターネットを介してMoneyCa
feシミュレーションサーバ101にアクセスされる。但
し、MoneyCafeシミュレーションサーバ101上
のシミュレーションを利用可能なクライアント109は、
後に説明するMoneyCafe コンテンツサーバ10
2上にあるユーザ認証を通ったもののみである。
【0058】個人ユーザー(個人投資家)は、クライア
ント109からWebブラウザを介して家族構成・性別・
年齢等の家族情報、現在の職業・入社年月・転職履歴・
収入等の職業情報、現在の貯蓄額、現在保有している金
融商品等の金融資産情報、退職後の老後希望生活費等の
情報をMoneyCafe シミュレーションサーバ10
1に送信する。
【0059】MoneyCafe シミュレーションサ
ーバ101は、クライアント109から送られて来た情報を自
動的にMoneyCafe データベースサーバ103に
登録すると共にMoneyCafe シミュレーション
サーバ101上で公的年金の受給額、退職後のキャッシュ
フロー、目標積立額の算出、資産配分案に基づく将来資
産額のシミュレーションを行い結果をクライアント109
に送信する。
【0060】又、モンテカルロ法に基づく将来資産額の
確立分布及び将来資産額の上限・下限を達成する為のア
セットアロケーションの最適化計算等もMoneyCa
feデータベースサーバ103上に登録されている顧客情
報104や金融情報105等の金融資産情報をもとにMone
yCafe シミュレーションサーバ101がシミュレー
ションを行いその結果をクライアント109に送信する。
【0061】MoneyCafe コンテンツサーバ10
2は、インターネットに接続されているコンピュータで
ありクライアント109に対する主要サービス(コミュニ
ケーション)を提供するサーバの1つである。Mone
yCafe コンテンツサーバ102は、クライアント109
のコンピュータからWebブラウザを使用しインターネ
ット経由でMoneyCafe コンテンツサーバ102
にアクセスされる。
【0062】MoneyCafe コンテンツサーバ10
2は、MoneyCafeサイトにアクセスして来たク
ライアント109がMoneyCafe System100
を使用するにあたり最初にアクセスするコンピュータで
ある。この為、MoneyCafe コンテンツサーバ
102は、MoneyCafe System100を使用す
るクライアント109にとっての受付け的役割を行う。
【0063】MoneyCafe System100
は、大きくMoneyCafeサイトのトップページ、
MoneyCafe System100の紹介等の誰で
もが参照出来るコンテンツと教育コンテンツ、シミュレ
ーション等のユーザ認証を必要とするコンテンツから構
成されている。この為、MoneyCafe Syst
em100を使用するユーザは、ユーザ認証を必要とする
コンテンツを参照する場合は、最初にMoneyCaf
e コンテンツサーバ102上に存在するログイン認証を
通って初めてそのユーザレベルに合った各種コンテンツ
を利用する事が可能となる。各種コンテンツとは、教育
コンテンツ、シミュレーション、文書ドキュメント等の
事でありHTML等で記述された静的なコンテンツ、S
hockWave等で再生出来る動的なコンテンツ、P
DF等の文書アーカイブ等から構成される。
【0064】又、非認証ユーザには見せたくない文書ア
ーカイブ等は、MoneyCafeデータベースサーバ
103上に格納しておきMoneyCafe コンテンツ
サーバ102が必要に応じてMoneyCafe データ
ベースサーバ103からデータを取り出しクライアント109
へ提供する。
【0065】MoneyCafe データベースサーバ
103は、クライアント109が登録した情報、外部情報ベン
ダー108から取得した全投資信託の日次・月次データ及
びその情報をもとに分析を行った情報、非認証ユーザに
参照されたくない文書データ等の情報を一括管理するデ
ータベースサーバである。又、セキュリティの面からイ
ンターネットには直接接続されない形態を取る。
【0066】MoneyCafe データベースサーバ
103は、MS-SQL Server、Oracle、D
B2等のリレーショナル型データベースを動作させMo
neyCafe シミュレーションサーバ101、Mon
eyCafe コンテンツサーバ102、が必要とする情
報及び外部情報ベンダー108から取得した金融情報等を
MoneyCafe データ更新サーバ107で加工し登
録する。
【0067】MoneyCafe データベースサーバ
103は、大きく顧客情報104、金融情報105、教育コンテ
ンツ&ファイル情報106の3つの情報から構成される。
【0068】顧客情報104は、MoneyCafe S
ystem100を利用するクラアント109のユーザ認証用
のデータ(ID・パスワード・ユーザレベル等)やシミ
ュレーション等で必要になるユーザの年齢、性別、家族
構成、職業、年収、転職情報、金融資産、拠出アセット
クラス、個別商品、老後の希望生活費及び各種イベント
情報(家を購入・自動車を購入・旅行に行く)等のデー
タが保存されておりMoneyCafe シミュレーシ
ョンサーバ101でシュミレーションを行う場合やMon
eyCafe コンテンツサーバ102でログイン認証す
る場合等、必要に応じてデータを提供する。
【0069】金融情報105は、外部情報ベンダー108から
取得した全投資信託の日次データ(基準価格、純資産額
等)、月次データとしてMoneyCafe データ更
新サーバ107で分析・加工された情報(収益分配金、ア
セットクラス比率、大型・小型・バリュー・グロス等の
スタイルへの投資比率、短期金融資産、国内債券、国内
株式、外国債券、外国株式等の主要アセットクラスの期
待収益率、標準偏差、相関係数についての入力値、主要
金融インデックスデータ等)が保存されておりMone
yCafe シミュレーションサーバ101でシュミレー
ションを行う場合やMoneyCafe コンテンツサ
ーバ102から個別投資信託の情報照会を行う場合等、必
要に応じてデータを供給する。
【0070】教育コンテンツ&ファイル情報106は、投
資教育、確定拠出年金制度、公的年金、企業年金に関わ
るコンテンツ、理解度テスト等、認証ユーザに対しての
み参照可能なデータが保存されておりMoneyCaf
e コンテンツサーバ102からの要求に応じてデータを
供給する。
【0071】MoneyCafe データ更新サーバ10
7は、証券投資信託協会、その他確定拠出年金情報ベン
ダー、レコードキーパーより、日次、月次、随時で提供
される投信情報、株価、債券データをもとにMoney
Cafe データベースサーバ103の金融情報105へ分析
・加工を行いながら登録を行う。又、個別投資信託の基
準価格推移に対しスタイルインデックスとの相関、感応
度をリターン分析により計算するのもこのMoneyC
afe データ更新サーバ107で行われる。データ取得
に関しては外部情報ベンダー108へMoneyCafe
データ更新サーバ107からRAS接続または専用線等
での接続により各種データを取得する。
【0072】外部情報ベンダー108は、投信情報を提供
する証券投資信託協会、その他確定拠出年金情報を提供
するレコードキーピング会社、金融商品情報を提供する
金融機関、株価・債券情報を提供する取引所等の外部の
情報提供会社を指す。外部情報ベンダー108へは、Mo
neyCafe データ更新サーバ107からRAS接続
または専用線等による接続により各種データを取得す
る。
【0073】クライアント109は、投資家または確定拠
出年金の加入者の事、すなわちユーザーを指しインター
ネットで接続された自宅または職場等に置かれたコンピ
ュータからWebブラウザを使用してMoneyCaf
e System100へアクセスする事により投資教育
コンテンツの閲覧、リタイアメントプランのシミュレー
ト・自らの最適ポートフォリオの設計・分析を行う。
又、個別投資信託のリスク・リターンの特性・過去の運
用実績等を参照し将来の投資対象にするか否か等の判断
を行う。 積立必要額の算出モジュール 図2は、前記シミュレーションサーバー内の演算処理手
段が実行する、個々の投資家の積立必要額を算出するモ
ジュール(フローチャート)である。ステップ201では
クライアントコンピューターから投資家の年齢、職業、
業種、退職年齢等の個人データを収集する手段を実現す
る。
【0074】ステップ202は投資家の退職後の収入を計
算する手段を実現する。この手段は、年齢、業種、平均
報酬月額から公的年金を試算する。また個々の個人年金
等のその他の老後収入を考慮した老後収入を時系列で計
算する。
【0075】ステップ203は投資家の退職後の希望一般
生活費および旅行や家の増改築等のイベント支出を考慮
した老後支出を時系列で計算又は演算する手段を実現す
る。
【0076】ステップ204ではステップ202とステップ20
3の差額を老後不足資金額として時系列で計算・演算す
る手段を実現する。ステップ205ではステップ204で算出
され時系列で表示された不足資金額を一定の割戻率で退
職時点に引き直し、退職時点必要積立額とする演算をす
る手段を実現する。
【0077】図7は、投資家の家族構成を入力させるク
ライアント画面であり、図8は、投資家の職業、企業規
模、年収等を入力させるクライアント画面であり、図9
は、投資家の老後希望生活費及び老後イベントを入力す
るためのクライアント画面であり、図10は、投資家の現
在の保有資産残高と月々の拠出額を入力させるクライア
ント画面であり、図11は、クライアントコンピューター
に双方向的に表示される退職前積立額と退職後の不足額
の時系列を表示する画面である。図12は、クライアン
トコンピュータに双方向的に表示される退職前累積積立
額と退職時点積立不足額の退職時点の現在価値へ弾き直
したものとの比較、および目標積立額を達成する内部収
益率の表示画面である。 アセットクラス属性データモジュール 前記演算手段は、図3に示すアセットクラスの属性デー
タの作成モジュールを実行する。ステップ301では各ア
セットクラス、ここでは短期金融資産、国内債券、国内
株式、外国債券、外国株式の期待収益率を決定する手段
を実現する。
【0078】アセットクラスとはリターンとリスクの特
性が似ている資産グループのことである。同一アセット
クラスに分類される金融商品は収益率や価格の変動が同
様の動きをする傾向があり、かつ、後に述べるが、相関
が高い傾向がある。各アセットクラスの将来の収益率の
予測は、短期金融資産のようなリスクの低リスク資産で
あっても困難であり、特に株式や債券等のリスクをより
多く含む資産では、将来の収益率の正確な予測は不可能
である。従って、アセットクラスの収益率を多くの自然
現象や経済現象にもあてはまるような確率分布に従う確
率変数と考え、将来発生するさまざまな事象の発生確率
が得られると仮定すると、期待収益率は以下のように記
述される。
【0079】
【数式1】 なお発生する確率が同じである場合は、
【0080】
【数式2】 ステップ302は各アセットクラスの標準偏差を決定する
手段を実現する。アセットクラスのリスクは一般的には
収益率(リターン)の発生する確率分布の散らばり(分散)
で表され、散らばりが大きいほどリスクは大きいと評価
される。リスク測定の尺度は分散またはその平方根であ
る標準偏差で表されることが多い。アセットクラスのリ
スク測定尺度に標準偏差を適用した場合、標準偏差
(σ)は以下の式で表される。
【0081】
【数式3】 なお発生する確率が同じであれば、
【0082】
【数式4】 ステップ303ではアセットクラス間の相関係数を決定す
る手段を実現する。相関とは個々のアセットクラスの価
格の変動において互いに及ぼし合う影響のことをいい、
それを定量的に表す指標が相関係数である。
【0083】後に詳しく述べるが、複数のアセットクラ
スからなるポートフォリオの場合、リターンは各アセッ
トクラスの期待収益率をそのポートフォリオの配分割合
で加重平均したものとして表されるが、リスクは各アセ
ットクラスの標準偏差と相関係数を掛け合わせた共分散
行列を用いて算出する。相関係数は2つのアセットクラ
スの共分散をそれぞれのアセットクラスの標準偏差で除
したものとして表される。例えばアセットクラスAとア
セットクラスBの相関係数ρABは以下の式で表される。
【0084】
【数式5】 相関係数は−1から+1までの値をとるが、プラスの場
合2つのアセットクラスの収益率は同方向に動く(正の
相関)ことが多く、マイナスの場合は逆方向に動く(負
の相関)傾向があることを示している。
【0085】ステップ304ではポートフォリオを構成す
るアセットクラスの投資配分を変化させ、種々のポート
フォリオを作成する手段を実現する。複数のアセットク
ラスからなるポートフォリオの期待収益率と標準偏差は
以下のように記述される。
【0086】ポートフォリオの期待収益率は各アセット
クラスの収益率に各アセットクラスの占める割合を掛け
合わせた加重平均で表され、以下の式で表される。
【0087】
【数式6】 ポートフォリオのリスクは各アセットクラスの分散と投
資配分割合からなる分散部分と各アセットクラス間の相
関係数を考慮した共分散部分との和で表され、以下の式
で表される。
【0088】
【数式7】 ρi,jアセットクラスiとアセットクラスjの相関係数 また、ポートフォリオのリスクは以下のように共分散行
列とアセットクラスの配分割合との行列式でも表すこと
もできる。
【0089】
【数式8】 各アセットクラスの期待収益率、標準偏差、相関係数が
得られると、それに基づき、ポートフォリオの期待収益
率に対し標準偏差を最小とするような最適アセットミッ
クスが無数に作成され有効フロンティアを形成する。
【0090】ステップ305はステップ304で作成された有
効フロンティア上のポートフォリオをアセットクラス属
性データベースに保存するシステムを実現する。 将来資金繰り計算モジュール 図4は、前記演算手段によって実現される、将来資金繰
りの計算モジュールである。図2では予定される老後収
入(年金等)から予定される老後支出(基本生活費等)を差
し引いたものを退職時点の現在価値に引き直すことによ
り必要積立額を算出した。図4ではキャッシュフロー(資
金繰り)の観点から、退職時までの拠出額または投資額
をステップ402で算出し、退職時までの資産取崩し額を
ステップ403で算出する。そしてステップ404で、必要積
立額を達成する内部収益率を求めるものである。内部収
益率の算出方法は以下の式で記述される。
【0091】
【数式9】 r:内部収益率 V:初期の資産 V:t期後の資産 C:k番めのキャッシュフロー(元本の増減) t: 初期からt期までの期数 t: k番めのキャッシュフロー発生からt期までの期数 種々のポートフォリオの将来資産額の幅の算出モジュー
ル図5は前記演算手段によって実行される、種々のポー
トフォリオの将来資産額の幅を算出するステップであ
る。図3で述べた通りアセットクラスの将来の収益率は
不確実であるため確率分布で考えるべきであり、その収
益率は正規分布するものと考える。ステップ501では、
ポートフォリオを構成するアセットクラスの各期の収益
率を予想する際にアセットクラスの価格の変動、将来の
収益率がランダムウォークに従うという前提で、将来の
収益率は正規分布に、将来の価格は対数正規分布に従う
こととなる。ランダムウォークに従う確率過程は一般的
には「ウィナー過程」と呼ばれているが、変数Xとして
一般化したウィナー過程は以下のように記述される。
【0092】
【数式10】 資産の収益率が上記に述べたようにランダムウォーク
(「ウィナー過程」)に従うとすると、資産価格の時間経
過に伴う変化(dS)は以下の式で表される。
【0093】
【数式11】 ステップ502は、ステップ501の1変数に対して標準正規
分布から発生した乱数を発生させる過程に続き、複数の
変数に対して乱数を発生させるステップである。即ち、
ポートフォリオを構成する複数のアセットクラスの相関
を考慮した乱数を多元的に発生させながら、各アセット
クラスの収益率を予測するステップである。
【0094】例えばポートフォリオを構成するアセット
クラスをアセットクラスAとアセットクラスBとし、そ
の相関をρABとすると、アセットクラスAにかかる乱数
とアセットクラスBにかかる乱数Zにも同じ相関
が適用されることになり、以下の式で記述される。
【0095】
【数式12】 さらにアセットクラスがn個の場合、互いに相関をもつ
乱数Z1、2, 。。 。。。。Znは以下の行列式で導か
れる。なお、乱数Zは標準正規分布(平均=0、標準偏差
=1)に従う。
【0096】n次元のベクトルをYとし、(y1, y2, y
3, y4…… yn)とおく。yはn次元の正規分布に従うと
すれば、その密度関数P(y)は以下の式で表される。
【0097】
【数式13】 とする。
【0098】たとえば n=4のとき、乱数y1, y2, y3,
y4の分散共分散行列(Ω)は以下の行列で記述され
る。
【0099】
【数式14】 乱数y1, y2の相関係数をρ1、2とすると、Ωは次のよう
に書き換えることができる。
【0100】
【数式15】 互いの相関係数を加味したyの乱数の組で、標準正規分
布N(0,1)に従うZから生成されたものを求めると
すると、 Y=LZ+U
【0101】
【数式16】 すなわち、
【0102】
【数式17】 Ω=L×L’ (L’はLの転置行列)
【0103】
【数式18】 ステップ503ではステップ502で生成した乱数を当てはめ
ながら、かつ、将来の資金繰り(キャッシュフロー)を考
慮した投資期間満期到来時点での将来資産額をシミュレ
ートする。ステップ504ではシミュレーションを500〜10
00回試行し、得られた結果を昇順に並べ換える。ステッ
プ505は、上記プロセスを別のポートフォリオについて
も同様に実行する。 投資家の許容できる目標積立額の範囲の設定と投資家に
適切なアセットアロケーションの決定モジュール 図6では投資家が許容できる目標積立額の範囲の設定お
よび投資家に適切なアセットアロケーションを決定する
ためのシステム実現手段を説明したものであり、既述の
演算処理手段は、以下のステップを実行する。
【0104】一般的な平均・分散モデルでは、個々のア
セットクラスの期待収益率と標準偏差が決定されると有
効フロンティアが導かれ、その有効フロンティア上で、
投資家がリスク許容度にあったポートフォリオを選択す
るという過程で最適アロケーションミックスを決定して
いた。
【0105】ステップ601ではまず、図4で算出され
た、退職時点必要積立額を達成できる内部収益率と等し
い期待収益率となる有効フロンティア上のポートフォリ
オをデフォルトで表示させる。ポートフォリオの期待収
益率については数式6で表されるように各アセットクラ
スの期待収益率とポートフォリオに占める割合を加重平
均したもので表される。
【0106】次に、内部収益率と等しい期待収益率とな
る有効フロンティア上のポートフォリオのアセットミッ
クスがその投資家に受け入れられるものであるかどうか
を判定する。
【0107】ステップ602でモンテカルロ法による500〜
1,000回のシミュレーションを試行後、ステップ603で表
示される結果により投資家が自ら判定する。シミュレー
ションの回数は特に制限されない。投資家が選択したア
セットミックスの将来資産価格の予想が80%の信頼度の
範囲で表示される。表示された80%の信頼度の区間の幅
が広い場合、将来資産価格の予想の幅が広く当該アセッ
トミックスのリスクが高いことを意味するが、投資家が
もっと範囲を狭くしたい即ち将来資産価格のぶれ幅を小
さくしたいと考える場合が考えられる。逆に、将来資産
価格が多額になる可能性も期待して、将来資産価格のふ
れ幅をさらに大きくしたいと考える投資家もいるかもし
れない。
【0108】ステップ604では、投資家は双方向的に、
シミュレーション結果に対し、80%の信頼度の範囲で許
容できる金額範囲を指定する。図13は、目標積立額の
上限、中間値または下限値にグリッドが表示されてい
る。この図13には、モンテカルロ手法による拠出額の
折れ線グラフ及びポートフォリオが示されたクライアン
トコンピュータに表示される画面イメージである。中間
値又は下限値をグリッドで上下に動かすことで、50パー
センタイルまたは10パーセンタイルの値が投資家が自ら
選択した金額と一致するようにポートフォリオが決定さ
れる。
【0109】即ち、中間値のグリッドを投資家が上方に
動かすと50%の確率でポートフォリオの収益率が大きく
なるよう資産配分が変更され、すなわち、再計算され、
ハイリスクハイリターンのポートフォリオを設計するこ
とになる。図14は、このときのクライアントコンピュ
ータに示される画面イメージである。
【0110】中間値のグリッドを下方に動かすと50%の
確率での予想将来資産価格が下がり、ローリスクローリ
ターンのポートフォリオを設計することになる。下限値
のグリッドを投資家が上方に移動すると、90%の確率で
達成すべき将来資産予想額の下限を上げることになる。
これは調整前の下限を達成する確率が90%であったもの
を95%に上げるポートフォリオを見つける行動である。
下限のグリッドを移動することにより決定されたポート
フォリオは必ずしも有効フロンティア上にあるとは限ら
ず、むしろ、有効フロンティアよりも右側にある可能性
がある。
【0111】ステップ605では投資家は自分の拠出額ま
たは投資額が退職時点でいくらからいくらの間に信頼度
80%となるかについて、中間値または10パーセンタイル
値を調整することができ、それによりステップ606で再
計算され、結果がステップ607において短時間で表示さ
れる。図15及び図16は、クライアントコンピュータ
ーに双方向的に表示される、退職前の期間を複数期間に
分けることにより、期間ごとに異なるアセットアロケー
ションを適用し目標積立額達成可能性をより高めるアセ
ットアロケーションの提案画面である。
【0112】以上説明したように、前記演算処理手段
は、画面上でグリッドの位置が動かされると、移動後の
グリッド位置を検出(検出手段)、乱数が変更されてモ
ンテカルロ法によって再シュミレーション演算が行われ
(再計算手段)、その結果に基づいて最適なポートフォ
リオが決定される(最適化手段)。
【0113】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
退職時点等のある将来時点で目標とする必要資金額すな
わち目標積立額をできるだけ簡単に計算し、その目標積
立額に対し個人投資家が許容できる積立予想額の幅を個
人投資家に視覚的に指定させ、それを一定の確率で達成
に導くために、投資期間中の資産配分をいかに適切に行
なうか、さらに、適切な資産配分を実現するためには個
別の金融商品をいかに組み合わせるか、を、短時間かつ
低コストで実行するシステムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のハードウエアシステムブロック図であ
る。
【図2】シミュレーションサーバー内の演算処理手段が
実行する、個々の投資家の積立必要額を算出するフロー
チャートである。
【図3】アセットクラスの属性データの作成モジュー
ル。
【図4】演算手段によって実現される、将来資金繰りの
計算モジュール。
【図5】演算手段によって実行される、種々のポートフ
ォリオの将来資産額の幅を算出するステップ。
【図6】投資家が許容できる目標積立額の範囲の設定お
よび投資家に適切なアセットアロケーションを決定する
ためのシステム実現手段。
【図7】投資家の家族構成を入力させるクライアント画
面。
【図8】投資家の職業、企業規模、年収等を入力させる
クライアント画面。
【図9】投資家の老後希望生活費及び老後イベントを入
力するためのクライアント画面。
【図10】投資家の現在の保有資産残高と月々の拠出額
を入力させるクライアント画面。
【図11】クライアントコンピューターに双方向的に表
示される退職前積立額と退職後の不足額の時系列を表示
する画面。
【図12】クライアントコンピュータに双方向的に表示
される退職前累積積立額と退職時点積立不足額の退職時
点の現在価値へ弾き直したものとの比較、および目標積
立額を達成する内部収益率の表示画面である。
【図13】目標積立額の上限、中間値または下限値にグ
リッドが表示されていることを示す説明図である
【図14】このときのクライアントコンピュータに示さ
れる画面イメージである。
【図15】クライアントコンピューターに双方向的に表
示される、退職前の期間を複数期間に分けることによ
り、期間ごとに異なるアセットアロケーションを適用し
目標積立額達成可能性をより高めるアセットアロケーシ
ョンの提案画面である。
【図16】図15と同様な別画面である。

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コンピュータを用いて資産運用を設計す
    るシステムにおいて、前記コンピュータは、種々の個人
    データに基づいて年金額を演算する年金演算手段と、前
    記個人データと前記演算された年金額とから、将来の毎
    年の資金不足額を演算する資金不足額演算手段とを備え
    て成る資産運用設計システム。
  2. 【請求項2】 複数のコンピュータが通信手段を介して
    必要なデータの交換を行って個人の資産運用を設計する
    システムであって、 資産運用を設計するための所定の演算処理をする演算処
    理手段と、個人の年齢、年収、退職予定年齢、退職後又
    は老後希望生活費を含む項目からなる個人データを前記
    演算処理手段に入力するための手段と、を有し、 前記演算処理手段は、前記個人データから、当該個人の
    年金を試算する年金演算手段と、この演算済み年金額と
    前記個人データから前記個人の老後又は退職後の毎年の
    資金不足額を演算する資金不足額演算手段と、 を有する資産運用設計システム。
  3. 【請求項3】 前記演算処理手段は、前記個人データに
    基づいて、退職前の毎期毎の拠出額または投資額を1又
    は2以上の前記コンピュータの表示手段の時間軸の上方
    に表示し、退職後の毎期毎の資金不足額を時間軸の下方
    に表示するような表示信号を作成する手段を備えて成る
    請求項2記載のシステム。
  4. 【請求項4】 前記演算処理手段は、前記個人の退職後
    の毎期の資金不足額の流列を一定の割引率により退職時
    点の現在価値に引き直し退職時点の目標積立額として前
    記時間軸上にグラフ表示する請求項3記載のシステム。
  5. 【請求項5】 前記演算処理手段は、退職前の毎期の一
    定または任意の額の積立額を考慮し、退職時点の目標積
    立額に到達できる内部収益率を計算する手段と、当該内
    部収益率に一致または近似する期待収益率をもつポート
    フォリオの中で標準偏差が最小のものを選択し、それに
    基づき拠出額または投資額を1つまたは複数の金融商品
    からなる主要アセットクラスに種々の投資割合で配分す
    る手段と、時間軸と資産額の軸からなる座標上での退職
    時点の資産の運用予想を作成する手段と、これを前記ク
    ライアント・コンピューターにグラフ表示するための手
    段とを備える請求項4記載のシステム。
  6. 【請求項6】 各アセットクラスの収益率は、期待収益
    率、標準偏差、各アセットクラス間の相関係数に基づい
    て、毎期ランダムな分布をとることを前提とし、 前記演算処理手段は、多元モンテカルロ法により乱数を
    発生させる手段と、個人の退職までの期間で毎期の収益
    率を変化させた運用予想シナリオを複数回シミュレーシ
    ョンする手段とを備えた請求項5記載のシステム。
  7. 【請求項7】 前記演算処理手段は、前記シミュレーシ
    ョン結果を前記クライアント・コンピューターのモニタ
    ー上に表示する手段を備える請求項6記載のシステム。
  8. 【請求項8】 前記演算処理手段は、前記シミュレーシ
    ョンの運用予想結果表示のうちの下限、その中間、及び
    その上限の少なくとも一つに当たる位置にグリッドを表
    示し、これを個人の目標積立額に対比させるようにした
    請求項7記載のシステム。
  9. 【請求項9】 前記演算処理手段は、ユーザーが前記グ
    リッドの位置を後から自由に移動できるようにした手段
    と、一つのグリッドが移動されたとき他のグリッドも移
    動される手段と、を備えて成る請求項8記載のシステ
    ム。
  10. 【請求項10】 前記下限に相当するグリッドを移動さ
    せると、上限に相当するグリッドが、下限のグリッドの
    移動方向と反対方向に移動するようにした請求項9記載
    のシステム。
  11. 【請求項11】 前記演算処理手段は、前記下限の金額
    値が目標積立額を大きく下回るケースにおいて、投資家
    は下限のところに表示されるグリッドを目標積立額の方
    向に向けて移動させることができる手段と、下限を上昇
    させると、上限の値が下がり、上下限以下をカットした
    残り部分が成す確率で拠出額が到達する運用予想額の金
    額幅を再度多元モンテカルロ法によりシミュレーション
    する手段と、これを前記クライアント・コンピュータに
    表示するための手段と、を備える請求項9又は10記載
    のシステム。
  12. 【請求項12】 前記演算処理手段は、再度シミュレー
    ションを実行後、拠出額の資産配分案をパイチャートに
    よりクライアント・コンピューターのモニターに表示す
    るための手段を備えた請求項11記載のシステム。
  13. 【請求項13】 前記演算処理手段は、投資家が中間値
    のグリッドを下方に移動させた際、退職時点の運用予想
    額の金額幅を資産の運用リスクがより小さい確率で再計
    算し、中間値のグリッドを再度表示する手段を備える請
    求項8乃至12のいずれか1項記載のシステム。
  14. 【請求項14】 前記演算処理手段は、前記時間軸上投
    資期間を複数に区分して各区分毎に請求項6記載のシミ
    ュレーションを実行できるようにした手段を備える請求
    項6乃至13のいずれか1項記載のシステム。
  15. 【請求項15】 コンピュータを用いて金融資産の運用
    を図るシステムにおいて、前記コンピュータは将来の金
    融資産の運用状況の上限及び下限、又はこれに加えて中
    間値に指標を表示するための計算実行手段と、この指標
    のうち一つを画面上で移動させると、前記金融資産の運
    用をローリスク型或いはハイリスク型に再計算する手段
    と、この再計算の結果、他の指標の位置を移動させる手
    段と、を備えて成る前記システム。
  16. 【請求項16】 ユーザー又は投資家が、クライアント
    コンピュータを利用して前記指標の移動を可能にし、通
    信手段を介して前記クライアントコンピュータに接続さ
    れたサーバーコンピュータが、前記各手段を実行するよ
    うにした請求項15記載のシステム。
  17. 【請求項17】 不確実性を考慮した最適化計算にあた
    っては、ラテンハイパーキューブ法等により、効率的か
    つ高速なシミュレーションを実行し、インターネット上
    で、クライアントコンピュータのモニター上のグリッド
    の移動操作により、サーバーコンピュターとの間で双方
    向的に資産運用幅を確認しながら最適資産配分案を短時
    間で決定することができる手段を備えた可能とする資産
    運用計算システム。
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