JP2002109205A - ポートフォリオの感応度分析システム - Google Patents

ポートフォリオの感応度分析システム

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JP2002109205A
JP2002109205A JP2000294631A JP2000294631A JP2002109205A JP 2002109205 A JP2002109205 A JP 2002109205A JP 2000294631 A JP2000294631 A JP 2000294631A JP 2000294631 A JP2000294631 A JP 2000294631A JP 2002109205 A JP2002109205 A JP 2002109205A
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Akihisa Mikami
陽久 三上
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NISSAY ASSET MANAGEMENT CORP
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NISSAY ASSET MAN CORP
NISSAY ASSET MANAGEMENT CORP
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 急激な円高等の様々なシナリオがポートフォ
リオに及ぼす変化を分析し、安定的なパフォーマンスを
確保できるような資産配分計画策定を行うことが可能な
ポートフォリオの感応度分析システムを提供する。 【解決手段】 ポートフォリオを構成する各資産毎の過
去におけるベンチマークのリターンと、ポートフォリオ
の資産構成比と、リターンおよびリスクおよび相関係数
を種々の切り口で算出するための種々のシナリオを作成
可能とするプログラム一式を、投資情報提供側装置から
インターネットを介してクライアント側装置にダウンロ
ードし、ダウンロード後のプログラムに対するクライア
ント側装置からの、ポートフォリオの資産構成比の入力
と、前記選択したシナリオの入力とに応じて、前記クラ
イアント側装置で感応度分析の結果を得るようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ポートフォリオの
感応度分析システムに関し、特に急激な円高や金利上昇
等、想定される様々なシナリオが現在のポートフォリオ
に及ぼす変化(感応度)を分析することによって、安定
的なパフォーマンスを確保できるような資産配分計画策
定を行うことが可能なポートフォリオの感応度分析シス
テムに関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、公的年金(厚生年金)に上乗せ
するかたちで、企業等が従業員の福利厚生のために用意
している企業年金制度として厚生年金基金がある。この
厚生年金基金は企業側と従業員とが所定の割合で賃金に
応じた金銭を月々積み立てており、積立金額は巨額なも
のとなる場合がある(例えば数十〜数千億円)。この積
立金(資産)をより有利に運用するために、株式や債券
等の様々な資産に分散投資を行うことが一般的となって
いる。こうして構築された株式や債券等の金融資産の組
み合わせをポートフォリオと呼ぶ。
【0003】ここで、ポートフォリオを構築するために
必要となる評価基準を説明する。投資家が投資を行う場
合には、当然のことながら資産を増やすことが目的であ
り、なんらかの収益を期待するであろう。これを測る尺
度として、ある一定期間における収益を、投資元本に対
する比率で表現したものを「リターン(収益率)」と呼
ぶ。従って、株式や債券等の資産に投資する場合、投資
家はその資産からどれだけのリターンが得られるかを考
える必要がある。しかし、将来のことは正確には予測で
きないため、投資家は将来の状態について、いくつかの
ケースを想定し、それぞれのケースに対応するリターン
を予測することになる。そこで、将来のある状態に対応
するある資産の予想リターンを、それぞれの状態が起こ
る確率で加重平均して求めた値を「期待リターン(期待
収益率)」と呼ぶ。ところで、実際にマーケットで実現
するリターンは、想定している期待リターンからブレる
のが一般的であり、この期待リターンからブレる程度の
ことを「リスク」と呼ぶ。ブレが大きいほどリスクが大
きいことになるが、このブレを測る尺度が標準偏差(分
散)である。
【0004】また、複数の資産クラスがある場合に、各
資産クラス間の相関の度合を表す係数が「相関係数」と
呼ばれるもので、一般に相関係数は−1から+1までの
値をとる。ここにXとYの2つの資産があると仮定した
場合、XとYの相関係数(ρ)について、ρ=+1の場
合は正の完全相関、ρ=0の場合は無相関、ρ=−1の
場合は負の完全相関となる。図13(A),(B),
(C)はそれぞれ、相関係数が+1に近い場合、0に近
い場合、−1に近い場合の例であり、図13からも明ら
かなように、相関係数が+1に近い場合には、資産Xの
価格が上昇すれば、資産Yの価格も上昇するような関係
にあることが分かる。
【0005】図14(A)は、以上の資産運用の2つの評
価基準であるリターンとリスクをXY軸にプロットした
図である。図14(A)に示すように、領域はリスク小
・高収益(ローリスク・ハイリターン)の理想的な運用
であり、領域はリスク小・低収益(ローリスク・ロー
リターン)で手堅い運用と評価され、領域はリスク大
・高収益(ハイリスク・ハイリターン)と評価され、
領域はリスク大・低収益(ハイリスク・ローリターン)
であり非効率的な資産運用と評価される。従って、図1
4(B)に示すように、AやBやCの点で示した資産運用
を如何にして避けるか、逆にDやEやFの点で示したよ
うに、このリスク・リターン平面上で左上に行くように
することが、資産運用のポイントとなる。
【0006】一方、株式や債券等の有価証券で資産等を
運用する投資家に対し、投資に関する情報を有料で提供
する専門業者として投資顧問業がある。この投資顧問業
者(投資顧問会社)は、例えば前記企業等からポートフ
ォリオ運用の委託を受けた場合には、投資によるリスク
を回避し、適切な運用利回りを確保するために、次に説
明するその企業に最適なポートフォリオを提案する。
【0007】年金をはじめとする資産運用においては、
中長期的視点からどの資産にどの程度の資産を配分する
のかという、「ポートフォリオの決定」が非常に重要で
ある。一般に、個々の年金スポンサー(例えば、投資顧
問会社に厚生年金基金の運用を委託した前記企業等)に
よって従業員の年齢構成や将来の年金給付額等(負債と
称する)が異なるため、負債に応じてポートフォリオも
異なってくる。そこで、年金スポンサーは、年金給付等
の負債特性を勘案した上で、中長期的に安定した収益を
確保するために、基準となる資産配分を決定し、この資
産配分に沿ったかたちで運用機関(投資顧問会社等)に
委託することも多い。この基準となる資産配分を「基準
アセットミックス(基準資産配分、政策アセットミック
ス等とも呼ばれる)」と称し、基準アセットミックスの
一例を図15に示す。尚、基準アセットミックスは、比
較的長いタイムスパン(3〜5年程度、あるいは5〜1
0年程度)を想定した基準となる資産配分でも、比較的
短いタイムスパン(1〜3年程度)を想定したものでも
構わないことは勿論である。
【0008】従来より、年金ポートフォリオを構築(基
準アセットミックスの決定)する際には、「平均・分散
アプローチ」という方法が一般的に広く活用されてい
る。この方法は、ポートフォリオに組入れる各資産クラ
スの期待リターン,リスク,相関係数を所与として(例
を図16(B)に示す)、これらの資産をどのように組
み合せるのが、リスク・リターン特性上最適かを計算す
るもので、具体的な算出方法は図17の数式1〜7によ
る。即ち、同一のリターンに対してリスクが最も低くな
るようにポートフォリオを決定する方法であり、そのよ
うな点の集合を有効フロンティアと呼んでいる。尚、有
効フロンティアの例を図19に示す。基準アセットミッ
クスの決定に際しては、この有効フロンティア上のポー
トフォリオの中から、年金スポンサーのリスク許容度
(どの程度までリスクを許容できるかの水準)に応じて
決定される場合が多い。
【0009】ところで、平均・分散アプローチで求めた
最適ポートフォリオは、計算に用いた各資産クラスの期
待リターン,リスク,相関係数などのインプットデータ
に対しては最適な解であるが、各資産クラスの実際のパ
フォーマンスが期待と異なった場合には、ポートフォリ
オ全体のパフォーマンスも異なる結果となる。そこで、
平均・分散アプローチの適用に際しては、インプットデ
ータの予測精度が非常に重要となる。一般に、平均・分
散アプローチのインプットデータとなる各資産毎の期待
リターン,リスク,相関係数については、過去のマーケ
ットデータを単純に平均して計算されることが一般的と
なっている(図18の数式8〜10参照)。この方法に
よると、1987年のブラックマンデーや日本のバブル崩壊
など相場急変時のデータは、他の通常期における多くの
データと同等に扱われてその影響が希薄化されることに
なり、その結果、過去のマーケットデータを用いて単純
に算出されたリスクや相関係数は、大きな相場の変動時
にうまく機能しないケースが存在する。現に1997年のロ
シア通貨危機では、過去の相場傾向とは大きく異なるこ
とが起こり、ヘッジファンド(資産を担保に資金を借り
入れる等により、高い運用成果を狙う投資信託)などが
大きな損失を被ったと言われている。また、平均・分散
アプローチでは、計算に用いるインプットデータをほん
の少し変化させただけで、算出される最適ポートフォリ
オが大きく異なったものとなる場合があるなど、非常に
不安定な性質を有しており、運用の基準となる基準アセ
ットミックスの決定にそのまま適用するには、大きな問
題を孕んでいる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ポート
フォリオによる分散投資の効果が最も求められるのは、
このようにリスクの大きくなった局面であることも事実
である。従って、敢えて過去の相場変動の大きな局面、
特に相場下落局面等に注目して、リターン,リスク,相
関係数がどのような水準であったのかを認識し、次に現
在のポートフォリオや基準アセットミックス等のリスク
・リターン特性がどのように変化するかを確認するとと
もに、これらの相場下落局面等においてもリスク・リタ
ーン特性の優れたポートフォリオを構築することが、リ
スク管理の観点からも非常に重要となる。
【0011】そこで本発明の課題は、急激な円高や金利
上昇等、想定される様々なシナリオが現在のポートフォ
リオに及ぼす変化(感応度)を分析することによって、
安定的なパフォーマンスを確保できるような資産配分計
画策定を行うことが可能なポートフォリオの感応度分析
システムを提供することである。
【0012】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に本発明は、 ポートフォリオを構成する各資産毎の過
去におけるベンチマークの収益率(リターン)と、ポー
トフォリオの資産構成比と、リターンおよびリスクおよ
び相関係数を種々の切り口で算出するための種々のシナ
リオを作成可能とするプログラム一式を、投資情報提供
側装置からインターネットを介してクライアント側装置
にダウンロードし、ダウンロード後のプログラムに対す
るクライアント側装置からの、ポートフォリオの資産構
成比の入力と、前記選択したシナリオの入力とに応じ
て、前記クライアント側装置で感応度分析の結果を得る
ようにしたことを特徴とする。このようにすれば、想定
される様々なシナリオがポートフォリオに及ぼす感応度
を分析することが可能となるため、複数のポートフォリ
オに対して感応度分析を実施することにより、今後の資
産配分計画策定等に資することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図示の実施例に基
づいて説明する。
【0014】(1)第1実施例 図1は本実施例の「感応度分析システムKS」のシステ
ム構成図、図2は感応度分析装置KBの構成図である。
図1に示すように、感応度分析システムKSは、投資顧
問会社側に設置する「投資情報提供側装置」である感応
度分析装置KBと、年金スポンサー側に設置する「クラ
イアント側装置」であるクライアント端末AT,BT,
CTと、感応度分析装置KBとクライアント端末AT,
BT,CTとを接続するインターネットINTとを備え
て成る。投資顧問会社側は感応度分析装置KBの利用
を、インターネット上にホームページを開設することに
より年金スポンサー側に提供する。年金スポンサー側に
はパスワードが付与され、所定のパスワードを持つクラ
イアント端末のみが前記ホームページを利用可能にして
おく。
【0015】図2に示すように、感応度分析装置KBは
ネットワーク上でクライアント端末AT,BT,CTに
対して各種のサービスを提供するサーバであり、各種の
データを記憶した記憶装置10と、CPU等からなる制
御装置20と、マウス,キーボードからなる入力装置3
0と、ディスプレイ,プリンタ等からなる出力装置40
と、演算等に使用するRAM51と、感応度分析装置K
B全体の制御用プログラムを格納したROM52とを備
えてなる。
【0016】記憶装置10は、過去一定期間(例えば19
71〜2000年の30年間等)の国内株式等の月次収益率デー
タ(図16(A)参照)を記憶した「ベンチマーク収益
率データ記憶手段」であるヒストリカルデータ記憶部1
1を備える。なお、ヒストリカルデータ記憶部11に格
納するベンチマーク(証券市場全体の動きを示す指標
(インデックス))としては、以下のものが好適であ
る。 国内債券:NOMURA‐BPI 転換社債:NOMURA‐CBPI 国内株式:TOPIX 外国債券:ソロモン・スミス・バーニー世界国債インデ
ックス 外国株式:MSCI‐KOKUSAI 短資 :無担保コール その他に経済指標として、以下のデータも登載してい
る。 為替レート 各国金利 尚、以上のインデックス及び経済指標については、任意
に追加設定することが可能なことは勿論である。更に、
感応度分析装置KBは、図17及び18に示した一連の
演算を行う数式を格納したシミュレーション数式記憶部
12とを備える。
【0017】制御装置20は、年金スポンサーがクライ
アント端末を介して各種のデータを設定する設定部を備
える。即ち、年金スポンサーが予め検討を行い最適と判
断した基準アセットミックス(中長期的なタイムスパン
で見た基準資産配分)や、新たな基準資産配分の候補群
(例えば、今後1年程度のタイムスパンで見た場合の短
期的な基準資産配分候補)、あるいは現在のポートフォ
リオ等を設定する、ポートフォリオ設定部21と、感応
度分析を行うための各種シナリオを作成するためのシナ
リオ設定部22とを備える。ポートフォリオ設定部21
には、例えば基準アセットミックスを策定している年金
スポンサーが、今後短期的にはどのようなポートフォリ
オがよいかについて、その候補となるポートフォリオの
リスク・リターン特性を図17の数式1及び数式2によ
りシミュレーションすることによって、比較検討の上、
決定することができる。さらに、感応度分析を行う様々
なシナリオのもとで図17の数式1〜7より有効フロン
ティアを描くことが可能なため、平均的に新たな有効フ
ロンティアに近ければ、その基準アセットミックスは総
合的に良好なパフォーマンスが期待できることになり、
基準アセットミックスの感応度分析を活用してポートフ
ォリオの決定を行うことができる。
【0018】シナリオ設定部22は、次のプロセスで感
応度分析を行う各種シナリオを策定する。まず、ヒスト
リカルデータ記憶部11に記憶された過去一定期間の各
資産毎の代表的なベンチマークや、為替レート(円・ド
ル)、金利(国内長期金利)等の経済指標を対象とし、
過去任意の期間から(例えば1990年4月〜2000年3月の直
近10年間だけを抽出したい等のニーズに自由に対応可
能)、特定のアセットクラスや経済指標がある一定程度
下落した局面を抽出し、当該局面において各資産との相
関なども加味した、各資産毎のリターン,リスク,相関
係数を算出することができる。尚、具体的な計算は図1
8の数式8〜10による。また、ある特定のアセットク
ラスが年率X%〜Y%であった局面等、非常に自由な抽
出条件の設定も可能となっている。
【0019】図3に示すように、クライアント端末AT
は一般のパソコンからなり、CPU等からなる制御装置
60と、マウス,キーボードからなる入力装置71と、
ディスプレイ,プリンタ等からなる出力装置72と、演
算等に使用するRAM73と、クライアント端末AT全
体の制御用プログラムを格納したROM74とを備えて
なる。
【0020】制御装置60は、年金スポンサーの担当者
が各種のデータを入力する入力部を備える。即ち、年金
スポンサーが予め検討を行い最適と判断した基準アセッ
トミックス(中長期的なタイムスパンで見た基準資産配
分)や、新たな基準資産配分の候補群(例えば、今後1
年程度のタイムスパンで見た場合の短期的な基準資産配
分候補)、あるいは現在のポートフォリオ等を設定す
る、ポートフォリオ入力部61と、感応度分析を行うた
めの各種シナリオを入力するためのシナリオ入力部62
とを備える。
【0021】次に本実施例の動作を、図4のフローチャ
ートを参照しつつ説明する。本実施例は、過去のある期
間からある期間までのマーケットデータ(各資産毎の代
表的なインデックスの月次収益率等)を用いてシミュレ
ーションを行い、今後の資産配分計画策定に際して何れ
のポートフォリオがよいかを評価するものである。年金
スポンサーの担当者がクライアント端末から所定のパス
ワードを使用して投資顧問会社のホームページにアクセ
スし、初期画面(図示省略)の感応度分析シミュレーシ
ョンキーをクリックする。すると、図5に示す「年金ポ
ートフォリオの感応度分析シミュレーション」の手順の
全体像が表示される。即ち、第1段階が年金ポートフォ
リオの入力であり、第2段階がシナリオの選択であり、
第3段階がシミュレーション結果の表示である。
【0022】次いで、第1段階として「年金ポートフォ
リオの入力」ボタンをクリックすると、図6に示す「年
金ポートフォリオの入力画面」が表示されるため、年金
スポンサーの担当者は、感応度分析を行う年金ポートフ
ォリオ(資産構成比)を入力し(図4のステップS
1)、「次へ進む」ボタンをクリックする。すると、図
7に示す「シナリオの作成」画面が表示されるので、入
力装置30を介して、選択した資産クラスや経済指標等
を選択することによりシナリオ設定部22(図2参照)
に、シナリオの基準となる各種条件を設定する。具体的
には、最初にシナリオ作成の前提となる期間を設定(図
4のステップS2)した後、基準となる資産クラス等を
選択し(図4のステップS3)、選択した資産クラスに
対してシナリオ作成の前提となる閾値及び下落/上昇の
区分(例えば、年率5%以上下落)を入力する(図4の
ステップS4)。なお、オプションとして後に説明する
融合シナリオを作成するようにしてもよい(ステップS
5)。
【0023】また、図7の例では、以下のようなシナリ
オを作成している。 シナリオ1…国内株式が年率5%以上下落した局面 シナリオ2…外国株式が年率5%以上下落した局面 シナリオ3…円ドルレートが年率10%以上円高であっ
た局面 シナリオ4…国内10年金利が年間0.5%以上上昇した局
面 また、過去の特性の期間を抽出するのではなく、全期間
を抽出した単純平均を算出することも当然可能であるた
め、この単純平均との比較でシナリオ1〜4を捉えるこ
とも可能となっている。
【0024】以上の設定により、図18の数式8〜10
を用いて、該当するヒストリカル・データから各アセッ
トクラスのリターン,リスク,相関係数が求められる
(図4のステップS6)。さらに求めたシナリオを前提
として、入力したポートフォリオのリターン及びリスク
を算出する(ステップS7)。図8は、円高シナリオ
(年率10%以上)における各資産毎のと、年金ポートフ
ォリオのリターン,リスクである。図8に示すように、
円高シナリオによれば、円高に伴う国内債券,国内株
式,外国債券,外国株式等のリターン,リスク,相関係
数が画面に表示され、同時に年金ポートフォリオのリタ
ーン,リスクも表示されるため、年金スポンサーの担当
者は一目で年金ポートフォリオが円高によりどのような
影響を受けるかを知ることが可能となる。
【0025】更に、算出したシナリオを前提として、図
17の数式1〜7により有効フロンティアを作成するこ
とも可能である(ステップS8)。従って、図19に示
した、有効フロンティアを確認することができ、年金ポ
ートフォリオと有効フロンティアとの位置関係等も一目
で知ることができる。尚、有効フロンティア上の資産構
成比率についても算出することが可能である。国内株式
下落シナリオ,外国株式下落シナリオ,国内金利上昇シ
ナリオについても、前記円高シナリオと同様にリスク・
リターン推定値および有効フロンティアを表示すること
が可能なため、年金スポンサーの担当者は、入力したポ
ートフォリオが、様々なシナリオ1〜4の下で、有効フ
ロンティアからどの程度かけ離れているのか、どの方向
にかけ離れているのか等を視覚的に確認することができ
る。従って、様々なポートフォリオに対して、以上の感
応度分析を実施することにより、相場下落局面等におい
てもリスク・リターン特性の優れたポートフォリオの構
築に活用することが可能となる。なお、上記の方法以外
にも、現時点における今後の相場見通しをより精緻に反
映するために、ビルディング・ブロック法(過去の収益
率データを短期金利(今後の市場見通しの数値を使
用),インフレ率,リスクプレミアム等の要因に分解
し、それぞれについて推定する方法)を用いて推定する
ことも可能である。
【0026】また、前記ステップS5において、選択し
たシナリオに任意の生起確率を与えることで、融合シナ
リオを作成することができる。例えば、図9に示すよう
に、今後国内株式の下落リスクが高まるのではないかと
の想定に対して、シナリオ1の生起確率を50%とし、残
り50%は、過去の単純平均が起こるのではないかと想定
し、融合シナリオを作成した上で、結果(各資産毎のリ
ターン,リスク,相関係数やポートフォリオのリター
ン,リスク)を算出することが可能である。勿論、融合
シナリオの下で有効フロンティアを作成することも可能
である。尚、融合シナリオの作成は、図18の数式11
による。
【0027】本実施例と従来例との相違点は、従来例は
過去データからリターン,リスク,相関係数を単純に平
均して算出する方法が主に用いられていたのに対して、
本実施例は前述の如く様々な条件(各種シナリオ)の下
で過去データをサンプリングした上で、各資産毎のリタ
ーン,リスク,相関係数を算出している点にある。尚、
閾値入力の代替手段として、生起確率を与えることによ
り、シナリオ作成が実行できる点を付け加えておく。こ
れについては、第2実施例に共通する部分が多々含まれ
るため、第2実施例を参照されたい。
【0028】(2)第2実施例 過去の相場変動の大きな局面から想定される様々なシナ
リオが年金ポートフォリオに及ぼす変化(感応度)を分
析する場合に、前記第1実施例では、いずれか一つの資
産クラスを選択し(例えば国内株式を選択)、その資産
が年率5%以上下落した局面という抽出方法により感応
度分析を行っていた。これに対し本実施例は、各資産毎
の収益率が正規分布に従うと仮定して(多次元正規分
布)、各資産クラスを同時に捉えて外れ値(生起確率の
低い事象:以下、レアイベントとも称する)を算出し感
応度分析を行う方法である。まず、1資産のリターン分
布における外れ値の例を図10に示す。即ち、当該資産
のリターンの分布(正規分布)において、平均リターン
よりも一定程度外れている部分(図10の例では、[平
均−1.175×標準偏差]以下の部分と、[平均+1.175×標
準偏差]以上の部分)のリターンのみを抽出した上で、
リターン及びリスクの推定を行うものである。こうする
ことで、生起確率の低い事象におけるポートフォリオ特
性の分析を行うことが可能となる。
【0029】以上の概念を2つの資産クラスに拡張した
のが図11(A)の例である。リターンの平均が0%、
標準偏差が1%で、かつ互いに独立な2つの資産(資産
1・2)を仮定し、時系列のリターンをXY平面にプロ
ットした場合、ある一定の半径をもつ点(0,0)を中
心とする円の外側に位置する点が外れ値と定義される。
例えば、過去のマーケットデータのサンプリング期間を
30年×12ヶ月=360ヶ月分とし、その中で、生起確率25%
以下のレアイベントだけを抽出する場合には、360×25
%=90ヶ月分のデータが円の外側になるように半径を決
めることで、外れ値となる年月を特定する。以上の概念
を3資産以上に拡張する場合には、図18の数式12を
利用する。これにより、複数の資産クラスを前提に外れ
値(多次元外れ値と称する)を算出することが可能とな
る。
【0030】さらに、図11(B)に示すように、この
円の中心を通り傾き−1の直線により平面を分割する
と、右上の領域が相場の上昇局面、左下の領域が下落局
面となる。この概念を多次元に拡張する場合には、図1
8の数式13を利用する。即ち、各資産クラスのデータ
を標準化した上で多次元の平面で分割することにより
(超平面による多次元外れ値の分割と称する)、多次元
外れ値に相場の上昇局面あるいは下落局面といったトレ
ンドを加味することも可能となるのである。
【0031】次に本実施例の処理過程を図12に示すフ
ローチャートを参照しつつ説明する。第1実施例と同様
に年金スポンサーの担当者は、感応度分析を行う年金ポ
ートフォリオを入力し(ステップS21)、次いでヒス
トリカル・データをサンプリングする期間を設定する
(ステップS22)。次に、多次元外れ値の同時推定を
行うか否かを選択し(ステップS23)、多次元同時推
定を行う場合にはトレンド(上昇方向,下落方向等)の
選択も可能であり(ステップS24)、続けて生起確率
を入力する(ステップS25)。次いでステップS26
〜ステップS30の処理を行うが、この処理は前記図4
のステップS6〜ステップS10の処理と同一であるの
で、説明を省略する。前記ステップS23で多次元同時
推定を行わない場合は、ステップS32〜ステップS3
4の処理を行う。この処理は前記図4のステップS3〜
ステップS5の処理と同一であるので、説明を省略す
る。
【0032】なお、前記実施例では感応度分析装置とク
ライアントとをインターネットを介して接続し、双方向
通信を行いながら感応度分析を行うようにしたが、この
感応度分析のプログラムを感応度分析装置からクライア
ント端末にダウンロードし、クライアント端末側のみで
感応度分析を行えるようにすることも可能である。
【0033】また、前記感応度分析のプログラムをフロ
ッピィディスク等の記録媒体に記録し、その記録媒体を
顧客に提供することも可能である。
【0034】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、急
激な円高や金利上昇、過去のレアイベント等、想定され
る様々なシナリオが年金ポートフォリオに及ぼす感応度
を分析することが可能となるため、複数のポートフォリ
オに対して感応度分析を実施することにより、今後の資
産配分計画策定等に資することができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施例のシステム構成図である。
【図2】 同システムを構成する感応度分析装置の機能
ブロック図である。
【図3】 同システムを構成するクライアント端末の機
能ブロック図である。
【図4】 本発明の第1実施例のフローチャートであ
る。
【図5】 同第1実施例における感応度分析シミュレー
ションの全体像を示す画面である。
【図6】 同第1実施例における資産構成比の入力項目
を示す画面である。
【図7】 同第1実施例における資産クラスの選択画面
である。
【図8】 同第1実施例の円高シナリオにおけるリスク
・リターン推定値を示す画面である。
【図9】 同第1実施例における融合シナリオの生起確
率の設定を示す画面である。
【図10】 本発明の第2実施例において使用する「外
れ値」の概念を示す図である。
【図11】 同第2実施例における超平面による分割
を説明する図であって、(A)は円で示す生起確率の外
側に位置する「外れ値」を示す図、(B)は相場のトレ
ンドの概念を示す図である。
【図12】 同第2実施例のフローチャートである。
【図13】 (A)〜(C)は2つの資産の相関係数を
説明する図である。
【図14】 (A)は資産運用の2つの評価基準を示す
図、(B)はローリスク・ハイリターン等の概念を説明
する図である。
【図15】 基準アセットミックスの例を示す図であ
る。
【図16】 (A)はヒストリカルデータの例、(B)
は平均・分散アプローチのインプットデータの例であ
る。
【図17】 シミュレーション用の数式(1)である。
【図18】 シミュレーション用の数式(2)である。
【図19】 平均・分散アプローチにおける有効フロン
ティアを説明する図である。
【符号の説明】
KS 感応度分析システム AT,BT,CT クライアント端末 INT インターネット KB 感応度分析装置 10 感応度分析装置の記憶装置 20 感応度分析装置の制御装置 60 クライアント端末の制御装置

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポートフォリオを構成する各資産毎の過
    去におけるベンチマークの収益率(リターン)と、ポー
    トフォリオの資産構成比と、リターンおよびリスクおよ
    び相関係数を種々の切り口で算出するための種々のシナ
    リオを作成可能とするプログラム一式を、投資情報提供
    側装置からインターネットを介してクライアント側装置
    にダウンロードし、ダウンロード後のプログラムに対す
    るクライアント側装置からの、ポートフォリオの資産構
    成比の入力と、前記選択したシナリオの入力とに応じ
    て、前記クライアント側装置で感応度分析の結果を得る
    ようにしたことを特徴とするポートフォリオの感応度分
    析システム。
  2. 【請求項2】 投資情報提供側装置に、ポートフォリオ
    を構成する各資産毎の過去におけるベンチマークの収益
    率(リターン)を記憶したベンチマーク収益率データ記
    憶手段と、 種々の切り口に応じてリターンおよびリスクおよび相関
    係数を算出し、種々のシナリオを作成するための数式を
    格納した数式記憶手段とを備え、 クライアント側装置に、ポートフォリオの資産構成比を
    入力するポートフォリオ資産構成比入力手段と、 リターンおよびリスクおよび相関係数の算出を行うため
    の種々のシナリオを作成する基準となるデータ入力手段
    とを備えると共に、 前記投資情報提供側装置およびクライアント側装置を、
    インターネットに接続してなることを特徴とするポート
    フォリオの感応度分析システム。
  3. 【請求項3】 前記数式は、記号の定義を次の如くした
    場合に、 【数1】 前記定義より成り立つ以下の数式であることを特徴とす
    る請求項1または請求項2記載のポートフォリオの感応
    度分析システム。 【数2】 尚、シナリオ作成に際しては、予めヒストリカルデータ
    から基準に該当する部分を抽出した上で、以下の計算を
    行う。 【数3】
  4. 【請求項4】 前記種々のシナリオを作成可能な手段に
    は、融合シナリオ作成手段を含み、該融合シナリオ作成
    の場合には下記の数式を使用することを特徴とする請求
    項1乃至請求項3の何れか1つに記載のポートフォリオ
    の感応度分析システム。 【数4】
  5. 【請求項5】 前記種々のシナリオを作成可能な手段に
    は、多次元外れ値の同時推定手段を含み、該多次元外れ
    値の同時推定手段の場合には下記の数式を使用すること
    を特徴とする請求項1乃至請求項4の何れか1つに記載
    のポートフォリオの感応度分析システム。 【数5】
  6. 【請求項6】 前記種々のシナリオを作成可能な手段に
    は、多次元外れ値を超平面で分割する手段を含み、該多
    次元外れ値を超平面で分割する手段の場合には下記の数
    式を使用することを特徴とする請求項1乃至請求項5の
    何れか1つに記載のポートフォリオの感応度分析システ
    ム。 【数6】
  7. 【請求項7】 前記作成した種々のシナリオのもとで有
    効フロンティアを描くようにしたことを特徴とする請求
    項1乃至請求項6の何れか1つに記載のポートフォリオの
    感応度分析システム。
  8. 【請求項8】 投資情報提供側装置に、ポートフォリオ
    を構成する各資産毎の過去におけるベンチマークの収益
    率(リターン)を記憶する工程と、 種々のシナリオを作成するための数式を用いて、種々の
    切り口に応じてリターンおよびリスクおよび相関係数を
    算出する工程とを備え、 クライアント側装置に、ポートフォリオの資産構成比を
    入力する工程と、 リターンおよびリスクおよび相関係数の算出を行うため
    の種々のシナリオを作成する基準となるデータを入力す
    る工程とを備えると共に、 前記クライアント側装置の工程を、インターネットを介
    して前記投資情報提供側装置に送信し、前記種々のシナ
    リオを前記クライアント側装置で得るようにしたことを
    特徴とするポートフォリオの感応度分析方法。
  9. 【請求項9】 投資情報提供側装置用に、ポートフォリ
    オを構成する各資産毎の過去におけるベンチマークの収
    益率(リターン)を記憶する処理と、 種々のシナリオを作成するための数式を用いて、種々の
    切り口に応じてリターンおよびリスクおよび相関係数を
    算出する処理とを夫々実行させるプログラムを備え、 クライアント側装置用に、ポートフォリオの資産構成比
    を入力する処理と、 リターンおよびリスクおよび相関係数の算出を行うため
    の種々のシナリオを作成する基準となるデータを入力す
    る処理とを夫々実行させるプログラムを備え、 前記クライアント側装置の処理を、インターネットを介
    して前記投資情報提供側装置に送信し、前記種々のシナ
    リオを前記クライアント側装置で得るようにしたプログ
    ラムを記録したことを特徴とする記録媒体。
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