JP2002073918A - 人員配置支援システム - Google Patents

人員配置支援システム

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JP2002073918A
JP2002073918A JP2000256968A JP2000256968A JP2002073918A JP 2002073918 A JP2002073918 A JP 2002073918A JP 2000256968 A JP2000256968 A JP 2000256968A JP 2000256968 A JP2000256968 A JP 2000256968A JP 2002073918 A JP2002073918 A JP 2002073918A
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JP2000256968A
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English (en)
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Takamichi Iga
孝道 伊賀
Hiroyuki Okita
浩之 大北
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Panasonic Electric Works Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Electric Works Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 業務付加価値の把握を可能にし、業務付加価
値に適合した人員配置計画の立案ないし設計を可能にす
る。 【解決手段】 業務付加価値の算出により業務の統廃合
などの対策に活用するための業務付加価値分析と高付加
価値業務への重点的な人員配置を行うための人員配置計
画を支援するシステムを、通信機能3経由で互いに接続
される入力端末1とホストコンピュータ2とで構成し
た。このシステムは、業務に関連付けられたスキル価値
を定量的に算出する定量化機能と、業務観測によって得
られた各業務時間とスキル価値とにより業務付加価値を
算出する機能と、業務付加価値の高い順番にスキル価値
の高い人員を配置する計画を立てる資源配分機能とを有
している。例えば定量化機能はデータ入力機能11、デ
ータ表示機能12、メモリ機能28、集計演算機能2
7、結果表示機能13により成る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、業務付加価値の算
出により業務の統廃合などの対策に活用するための業務
付加価値分析と高付加価値業務への重点的な人員配置を
行うための人員配置支援システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のシステムには、業務モデ
ル作成による可視化、および現状の業務負荷バランスを
各属性値で算出するものがあった。
【0003】例えば、特開平7−129665号公報に
は、属性毎の集計結果を、面積比を用いてグラフ化する
プロジェクト資源効率分析システムが開示されている。
このシステムでは、作業場所、設備、工程、作業、期
間、所属部課、資格などの業務実態情報が入力され、属
性別にプロジェクト資源(作業、設備等)の負荷比率算
出およびグラフ化が行われ、属性別に業務量の期間変動
が算出される。このプロジェクト資源効率分析システム
によれば、資源別に業務量を把握することができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このように種々の支援
システムが提案されているなか、業務配分の計画を立て
る支援システムが望まれるが、業務配分の場合、必要な
スキルの把握が必要となるため、従来の方法では、業務
配分の計画を立てるシステムの構築が困難であった。
【0005】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
であり、業務付加価値の把握を可能にし、これにより、
業務付加価値に適合した人員配置計画の立案ないし設計
を可能にする人員配置支援システムを提供することを目
的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の請求項1記載の発明の人員配置支援システムは、業務
付加価値の算出により業務の統廃合などの対策に活用す
るための業務付加価値分析と高付加価値業務への重点的
な人員配置を行うための人員配置計画を支援するシステ
ムであって、業務に関連付けられたスキル価値を定量的
に算出する定量化手段と、業務観測によって得られた各
業務時間とスキル価値とにより業務付加価値を算出する
手段と、業務付加価値の高い順番にスキル価値の高い人
員を配置する計画を立てる資源配分手段とを備えたこと
を特徴とする。
【0007】請求項2記載の発明は、請求項1記載の人
員配置支援システムにおいて、定量化手段は、各スキル
について階層化されたスキル構造と習熟のための各マニ
ュアル枚数とを利用して、スキル価値を定量的に算出す
ることを特徴とする。
【0008】請求項3記載の発明は、請求項1記載の人
員配置支援システムにおいて、定量化手段は、過去の習
得時間データからスキル価値を定量的に算出することを
特徴とする。
【0009】請求項4記載の発明は、請求項1記載の人
員配置支援システムにおいて、業務スキル関連マスタを
有し、基準労働時間と人事コードのスキルから業務可能
時間を算出する手段を備えたことを特徴とする。
【0010】請求項5記載の発明は、請求項1記載の人
員配置支援システムにおいて、業務付加価値最大の業務
を実施可能な人員を、業務に関連したスキル価値の高い
順にその業務に割り当てることを特徴とする。
【0011】請求項6記載の発明は、請求項5記載の人
員配置支援システムにおいて、業務の発生回数より発生
頻度の低い業務を取り出し、月により業務対象を変更す
ることを特徴とする。
【0012】請求項7記載の発明は、請求項1記載の人
員配置支援システムにおいて、データ入力をする手段と
してLANでつながったデータ入力端末と、そのデータ
を収集ないし集計するデータ集計ホストコンピュータで
構成され、入力端末は、業務者ないし業務内容コードを
入力するデータ入力機能と、そのデータ入力を補助する
内容を表示するデータ表示機能と、結果を表示するグラ
フ表示機能とを有し、ホストコンピュータは、登録され
たマスタデータや入力データを保存するメモリ機能と、
入力データをマスタデータと照合しデータ分析する分析
機能と集計機能とを有することを特徴とする。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、図面を用いて本発明に係る
一実施形態の人員配置支援システムを説明する。図1は
人員配置支援システムの構成図、図2は図1の人員配置
支援システムにより実行されるフローである。
【0014】本実施形態の人員配置支援システムは、図
2の例に示すように、ステップS1の[業務スキル登
録]、ステップS2の[スキル価値の定量化]、ステッ
プS3の[スキル価値の定量化]、ステップS4の[業
務価値の算出]、ステップS5の[学習時間の算出]、
ステップS6[業務時間変動への対応]およびステップ
S7の[人員配置計画の立案ないし設計]の各処理を実
行するものであり、図1の例では、業務担当者用の入力
端末1と、ホストコンピュータ2と、これら入力端末1
およびホストコンピュータ2を相互通信可能に接続する
ネットワーク用の通信機能3とにより構成されている。
【0015】入力端末1は、例えば、CRTやLCDな
どの表示装置と、キーボードやマウスなどの入力装置
と、ハードディスクなどの記憶装置と、これら各装置を
搭載しネットワークに接続可能なコンピュータとにより
構成され、データ入力機能11と、データ表示機能12
と、結果表示機能13と、データ保存機能14とを有し
ている。
【0016】ホストコンピュータ2は、例えば、CRT
やLCDなどの表示装置と、キーボードやマウスなどの
入力装置と、ハードディスクなどの記憶装置と、これら
各装置を搭載しネットワークに接続可能なコンピュータ
とにより構成され、スケジュールデータ用のデータベー
ス21と、結果蓄積用のデータベース22と、マスタデ
ータ用のデータベース23と、入力データ用のデータベ
ース24と、テンポラリデータ用のデータベース25と
を備えているほか、分析機能26と、集計演算機能27
と、メモリ機能28とを有している。
【0017】上記構成の人員配置支援システムにおい
て、例えばステップS2の[スキル価値の定量化]の処
理を行う機能は、図2に示すように、データ入力機能1
1、データ表示機能12、メモリ機能28、集計演算機
能27および結果表示機能13により構成される。
【0018】ここで、上記複数のデータベースのうち、
マスタデータ用のデータベース23に記憶される各種情
報について、以下の表1から表4を参照しながら順次説
明する。
【0019】
【表1】
【0020】この表1に示すように、人事情報マスタを
構成する人事情報として、“人事コード”の各データに
対応付けて、“名前”、“役職階層”、“賃金”および
“スキルコード列”の各データが記憶される。ただし、
“人事コード”は、各業務担当者に対して割り当てられ
る固有のデータであり、関係者に対して賃金などの属人
的な属性の判別を可能にする。
【0021】
【表2】
【0022】この表2に示すように、経理業務用のスキ
ルマスタを構成するスキル情報として、“スキルコード
列”のデータ列の構成単位となる“スキルコード”の各
データに対応付けて、“所属”、“スキル内容”、“ス
キル順位No.”および“スキル価値”の各データが記
憶される。ただし、“スキルコード”は、各業務に必要
な技能ないし技術が複数のスキルに分類された上でこれ
ら複数のスキルの各々に対して割り当てられた固有のデ
ータであり、表2の例では、“スキルコード”の各デー
タは、“スキル価値”の高い順に並べられて昇順に符番
されている。また、“スキル順位No.”は、スキルの
習得(修得)順番を示すデータである。
【0023】
【表3】
【0024】この表3に示すように、経理業務用の業務
マスタを構成する業務情報として、“業務コード”の各
データに対応付けて“業務名”のデータが記憶される。
ここで、業務は、遂行に必要とするスキルの活用時間が
片寄らなくなるまで分解されたものである。例えば、ス
キルA1,A2を必要とする業務Aの場合、スキルA1
単独の活用時間が10h(時間)であり、スキルA2単
独の活用時間が5hであり、両スキルA1,A2の活用
時間が5hであれば、スキルA1による業務、スキルA
2による業務および両スキルA1,A2による業務の3
種類にまで分解される。そして、元の業務Aについての
上記3種類の業務を集計することで各種集計が可能にな
る。
【0025】
【表4】
【0026】この表4に示すように、経理業務用の業務
スキル関連マスタを構成する業務スキル関連情報とし
て、“業務コード”の各データに対応付けて“スキルコ
ード”のデータが記憶される。この場合、ある業務が複
数のスキルを必要とすれば、その業務に割り当てられた
“業務コード”のデータがその複数のスキル分の数だけ
作成され、それら複数の“業務コード”にそれぞれ対応
する複数の“スキルコード”のデータが個別に関連付け
られる。表4の例では、“業務コード”のデータ1に分
類される業務は、“スキルコード”のデータ3に対応す
る企業価値算出および“スキルコード”のデータ4に対
応する簿記知識(1)の両スキルが必要となる。なお、
業務に如何なるスキルも必要としない場合、“スキルコ
ード”には0が入力される。
【0027】このように、遂行ないし実施すべき業務に
は特定のスキルが必要になることに着目すれば、業務に
必要なスキル価値とそのスキル遂行にかかる所要時間と
を利用して、業務の付加価値を設定することが可能とな
る。そして、業務の付加価値を設定すれば、スキルの必
要が少ない業務についてはアウトソーシングで対応する
といった応用が可能になり、また人員配置計画などにも
適用可能となる。
【0028】なお、上記各種情報については、経理業務
を例に説明したが、本発明での業務は、経理業務に限ら
ず、他の業務でもよいことは言うまでもない。例えば、
以下の表5および表6に示すように、設計業務でもよ
い。ただし、表5は、上記経理業務用のスキル情報に対
応する設計業務用のスキル情報を示し、表6は、上記経
理業務用の業務情報に対応する設計業務用の業務情報を
示す。
【0029】
【表5】
【0030】
【表6】
【0031】図3は“スキル価値”の定量化の手順を示
すフローであり、次にこの図3を用いて上記“スキル価
値”の定量化について説明する。ただし、以下のスキル
価値設定の表7に示すように、経理業務の場合の“スキ
ル価値”の定量化について説明する。なお、本発明での
業務は、経理または人事などでの定型的な業務に限らな
いことは既に説明した通りである。
【0032】
【表7】
【0033】まず、この表7に示すように、ステップS
1の[業務スキル登録]として、図3のステップS10
1で業務に必要な“スキル内容”のデータが登録され、
ステップS102で“所属”のデータが入力され、ステ
ップS103でスキルの習得の順番である“スキル順位
No.”のデータが登録される。
【0034】ここで、図3の手順による“スキル価値”
の定量化では、教材や手順書などの所定のマニュアルが
各業務に使用され、各種マニュアル枚数を利用して、
“スキル価値”が定量化されて設定される。
【0035】また、スキルは階層構造にされ、“スキル
価値”のデータの変更が容易になっている。階層構造に
ついては、上位のスキルよりも前に習得すべき下位のス
キルを示す“No.”のデータが、その上位のスキルの
“スキル順位No.”のデータとして登録される。例え
ば、表7において、“No.”のデータ4に対応付けさ
れた“スキル内容”のデータ‘簿記知識(1)’で分類
されるスキルは、“スキル内容”のデータ‘簿記知識
(2)’で分類されるスキルに対して上位のスキルであ
り、この上位のスキルの“スキル順位No.”のデータ
として、‘簿記知識(2)’で分類されるスキルを示す
“No.”のデータ7が登録されている。従って、この
場合、‘簿記知識(2)’を‘簿記知識(1)’より先
に習得しなければならないことが分かる。以降、前段階
で習得しなければならないスキルを下位階層スキルとい
い、下位階層スキルを習得した後に習得すべきスキルを
上位階層スキルという。
【0036】また、“所属”には従属先のスキルを示す
“No.”のデータが登録される。例えば、表7におい
て、“No.”のデータ5,6に対応付けされた“所
属”にはデータ4が登録されている。これにより、“N
o.”のデータ5,6に対応付けされた“スキル内容”
のデータ‘資本会計’,‘租税公課’で分類される両ス
キルが、上記‘簿記知識(1)’に分類されるスキルに
従属していることが分かる。以後、‘簿記知識(1)’
のようなスキルをカテゴリスキルといい、‘資本会
計’,‘租税公課’のようなスキルを構成要素スキルと
いう。
【0037】このようにして、“スキル価値”などの定
量値がまだ入力されていない状態の表7(以下、この状
態の表を「スキル一覧」という)が作成されると、図3
のステップS2に進み、まず、図2のステップS21の
[スキルに対応したマニュアル枚数登録]が行われる。
すなわち、図3のステップS201で“スキル内容”に
対応させて、各“構成要素スキル”のマニュアル枚数が
入力される。
【0038】この後、ステップS202で“No.”の
データを0で初期化し、ステップS203で“No.”
のデータを1で増分し、ステップS204で“所属”の
データの有無を判別し、データが無ければ(S204で
No)、ステップS203に戻る一方、データが有れば
(S204でYes)、ステップS205で“所属”に
マニュアル枚数を加算し、ステップS206で“N
o.”のデータの終了判定を行い、終了でなければ(S
206でNo)、ステップS203に戻る一方、終了で
あれば(S206でYes)、ステップS207でマニ
ュアル枚数を記録する処理が実行される。
【0039】続いて、図2のステップS22の[上位ス
キル、スキルカテゴリ設定によるマニュアル枚数加算]
が行われる。すなわち、図3のステップS208で“N
o.”のデータを1で初期化し、ステップS209で
“スキル順位No.”のデータの有無を判別し、データ
が無ければ(S209でNo)、ステップS211に進
む一方、データが有れば(S209でYes)、ステッ
プS210で“スキル順位No.”に登録されたスキル
のマニュアル枚数を加算し、この後、ステップS211
に進む処理が実行される。そして、ステップS211に
進むと、“No.”のデータを1で増分し、ステップS
212で“No.”のデータの終了判定を行い、終了で
なければ(S212でNo)、ステップS209に戻る
一方、終了であれば(S212でYes)、ステップ2
13に進む処理が実行される。
【0040】続いて、図2のステップS23の[スキル
マスタ作成]が行われる。すなわち、図3のステップ2
13に進んで、“所属”および“スキル順位No.”の
ない“No.”のデータを取得し、ステップS214で
関連の構成要素スキルを並べ、ステップS215で下位
階層スキルを並べ、ステップS216で“所属”および
“スキル順位No.”のない“No.”のデータの終了
判定を行い、終了でなければ(S216でNo)、ステ
ップS213に戻る一方、終了であれば(S216でY
es)、ステップS217でスキルのマニュアル枚数の
多い順から“スキル内容”を並び換え、ステップS21
8で同じスキル階層のスキルを“スキル価値”の高い順
に符番し、ステップS219で“スキル価値”を規格化
し、ステップS220でスキルマスタを作成する処理が
実行される。
【0041】要するに、図3のステップS2により、ま
ず、“No.”に対応したスキル別にマニュアル枚数が
カウントされる。
【0042】次いで、“カテゴリスキル”のマニュアル
枚数に対し、関連する“構成要素スキル”のマニュアル
枚数が加算される。例えば、“No.”のデータ1に対
応付けされた“スキル内容”の‘財務分析’に分類され
るスキルは、カテゴリスキルであり、このカテゴリスキ
ルに関連する構成要素スキルが、“No.”のデータ
2,3に対応付けされた“スキル内容”の‘ポートフォ
リオ理論’,‘企業価値算出’に分類されるスキルであ
るので、これらの“構成要素スキル”のマニュアル枚数
‘75’,‘50’が‘財務分析’に対応する“カテゴ
リスキル”のマニュアル枚数に順次加算され記憶され
る。この結果、財務分析に対応する“カテゴリスキル”
のマニュアル枚数は125となる。
【0043】次いで、各“カテゴリスキル”のマニュア
ル枚数が同じスキルの“階層加算”のマニュアル枚数に
加算された上で、“スキル順位No.”に従って、下位
下層スキルの“階層加算”のマニュアル枚数が上位階層
スキルの“階層加算”のマニュアル枚数に加算されて格
納される。例えば、‘簿記知識(2)’,‘簿記知識
(3)’の両“カテゴリスキル”のマニュアル枚数3
5,25が、同じスキルの“階層加算”のマニュアル枚
数に加算された上で、“スキル順位No.”に従って、
下位下層スキルである‘簿記知識(3)’の“階層加
算”のマニュアル枚数25が上位階層スキルである簿記
知識(2)の“階層加算”のマニュアル枚数35に加算
されて60として格納される。また、簿記知識(1)の
“カテゴリスキル”のマニュアル枚数60が同じスキル
の“階層加算”のマニュアル枚数に加算された上で、
“スキル順位No.”に従って、下位下層スキルである
簿記知識(2)の“階層加算”のマニュアル枚数60が
上位階層スキルである簿記知識(1)の“階層加算”の
マニュアル枚数60に加算されて120として格納され
る。
【0044】次いで、階層構造に構築すべく、最上位の
カテゴリスキルが抽出される。この場合、“所属”およ
び“スキル順位No.”の双方が未記入であるスキルが
該当するので、“No.”が1,4などの財務分析,簿
記知識(1)などが抽出される。続いて、抽出されたス
キルから順次、マニュアル枚数の多いスキルが選択さ
れ、選択されたスキルが関連する構成要素スキルととも
にマニュアル枚数の多い順に並べられ、下位下層スキル
があれば下位下層スキルもマニュアル枚数の多い順に並
べられる。これにより、階層構造のデータが得られる。
【0045】次いで、各“階層加算”のうち最大のマニ
ュアル枚数で各“階層加算”のマニュアル枚数を除し、
100を乗じて得られる値が対応する“スキル価値”に
格納される。そして、全ての“スキル価値”が得られ、
表7が完成すれば、表7のデータが表2に示したスキル
マスタとしてデータベース23に登録される。
【0046】図4は時間による“スキル価値”の定量化
の手順を示すフローであり、次にこの図4を用いて時間
による“スキル価値”の定量化について説明する。ただ
し、図4(a)はスキルの習得時間の収集手順を示し、
図4(b)は習得時間による“スキル価値”の定量化手
順を示す。
【0047】従って、この定量化では、マニュアルなど
の整備が必要なく、どのようなスキルにでも“スキル価
値”の設定が可能となる。また、企業内のトレーニング
で習得をする場合など、種々の計画に対し応用可能であ
る。
【0048】図2に示したステップS1の[業務スキル
登録]の終了後、まず、ステップ31の[スキル別学習
時間記録]が実行され、続いてステップS32の[スキ
ル習得確認]が実行される。すなわち、図4(a)のス
テップS301で“人事コード”のデータが入力され、
続いて、ステップS302で“No.”のデータが入力
される。
【0049】この後、ステップS303で学習回数を0
に初期化し、ステップS304で学習回数を1で増分す
る処理が実行される。
【0050】そして、図5に示す学習時間入力画面で、
スキルの学習開始が入力され(S305)、スキルの学
習終了が入力されると(S306)、ステップS307
で各回の学習時間を記録する処理が実行される。この
後、学習時間入力画面で、習得終了のボタンが押された
か否かを判別し(S308)、押されなければ(S30
8でNo)、ステップS304に戻る一方、押されれば
(S308でYes)、ステップS309で試験データ
を受信する処理が実行される。この後、ステップS31
0で回答データを送信し、ステップS311でスキル習
得合格の判定を行い、不合格であれば(S311でN
o)、ステップS304に戻る一方、合格であれば(S
311でYes)、ステップS312で結果を人事情報
マスタに登録し、ステップS313で習得終了フラグに
1をたて、ステップS314で各スキル別習得時間のデ
ータを更新する処理が実行される。
【0051】続いて、図2に示したステップ33の[学
習時間実績統計データによる習得時間設定]が実行さ
れ、ステップ34の[スキルマスタ作成]が実行され
る。すなわち、図4(b)において、図6に示すスキル
価値設定基準入力画面で、所定データが入力され(S3
15)、選択のボタンで習得時間または習得割合が選択
される(S316)。
【0052】この後、ステップS317で選択された価
値設定基準により全スキルの習得時間を取得し、ステッ
プS318で統計データを表示出力するか否かを判別
し、表示出力する場合(S318でYes)に限り、ス
テップS319でスキル別習得時間の統計グラフを表示
出力する処理が実行される。
【0053】要するに、図4のフローに進むと、まず、
ステップS301からステップS314により、人事情
報マスタに登録されている対象者のスキル習得時間が収
集される。このとき、スキルを習得しようとする対象者
は、ステップS305,S306で表示される図5の学
習時間入力画面に対して、“人事コード”および“スキ
ルコード”の内容に基づいて、前述の「スキル一覧」に
示される“No.”と学習開始とを入力する。この後、
各回の学習終了時に習得終了を入力すると、人事コード
別スキルNo別に学習回数および習得時間が記録されて
いく。
【0054】そして、スキル習得を完了したと判断し、
終了試験の申込みを入力すると、試験用紙が送信される
ので、その試験を規定時間、例えば60分内に解いて回
答を送信し、その回答が一定以上、例えば80点以上で
あればスキル習得とするのである。スキルを習得すれ
ば、“スキルコード”が人事情報マスタに登録され、ス
キルの習得時間の情報を次の表8で管理する学習時間デ
ータベース(データベース22)の習得終了フラグが1
にされ、学習時間累計が習得までの学習総時間となる。
【0055】
【表8】
【0056】学習時間データベースから各スキルNo別
の学習時間の統計的データが集計される。また、習得終
了フラグを参照し、人事情報マスタに“スキルコード”
が登録される。
【0057】この後、ステップS315からステップ3
19により、“スキル価値”の定量化が行われる。“ス
キル価値”を算出するために、設定条件として入力した
数値を標準偏差に乗じて得た値を習得時間として算出す
る。この場合、統計データを表示出力すると、図7の例
に示すスキルNo別習得時間分布および図8の例に示す
スキルNo別習得時間に対する習得者割合の分布などの
統計グラフが表示出力される。
【0058】例えば、平均習得時間が20時間で標準偏
差が0.15の時、図6のスキル価値設定基準入力画面
で、平均時間基準に2を入力すると、20×(1+0.
15×2)=26時間が習得に必要な時間として算出さ
れる。
【0059】また、習得者割合を設定すると、スキルの
習得者全体に対してその人数が習得するまでの時間がス
キル習得時間として算出される。例えば、図6のスキル
価値設定基準入力画面で、習得者割合基準に80%を入
力すると、習得できた22時間が設定される。
【0060】そして、“スキル価値”の順位付けは、
“所属”および“スキル順位No.”に従って行われ、
上記方法により設定された最大のスキル習得時間で各ス
キル習得時間を除して100を乗ずることで規格化され
る。
【0061】図9は“業務価値”の算出の手順を示すフ
ローであり、次にこの図9を用いて“業務価値”の算出
について説明する。ただし、図9(a)は業務に対する
スキル所要時間の算出手順を示し、図9(b)は“業務
価値”の算出の手順を示す。
【0062】この手順では、図2に示したステップ4に
進み、先ずステップ41の[業務時間記録]が実行さ
れ、続いてステップS42の[業務実績時間記録]が実
行される。すなわち、図10に示す業務時間入力画面
で、各人により“人事コード”が入力され(S40
1)、“業務コード”が入力され、“業務時間”、“頻
度”、“期間”が入力される(S403)。
【0063】この後、ステップS404で業務時間を集
計し、ステップS405で人事情報マスタの“賃金”か
ら業務コストを算出し、ステップS406で業務スキル
関連マスタから業務に対するスキル時間を算出し、ステ
ップS407で、以下の業務に対するスキル時間の表
9,表10に示すように、業務に対するスキル時間を表
示し、ステップS408でデータを保存する処理が実行
される。ただし、表9,表10は業務に対するスキル時
間を示し、表10は経理業務の場合の表9の具体例を示
している。
【0064】
【表9】
【0065】
【表10】
【0066】続いて、図2に示したステップS2,S3
の後に、ステップS43の[業務付加価値=スキル価値
×業務実績時間]の処理が実行され、ステップS44の
[業務付加価値ランキング]の処理が実行される。すな
わち、図9(b)のステップS409で“業務コード”
の引数を0に初期化し、ステップS410で“業務コー
ド”の引数を1で増分し、ステップS411で業務に対
するスキル時間から0でない業務スキル時間の“スキル
コード”のデータを取り出し、ステップS412でスキ
ルマスタから“スキル価値”のデータを取り出し、ステ
ップS413で業務価値=業務時間×スキル価値の演算
により業務価値を算出する処理が実行される。この後、
ステップS414で“業務コード”の終了判定を行い、
終了でなければ(S414でNo)、ステップS410
に戻る一方、終了であれば(S414でYes)、ステ
ップS415で業務価値ランクを算出する処理が実行さ
れる。この後、ステップS416で以下の業務付加価値
ランクの表11により“業務価値ランク”などを表示出
力し、ステップS417でデータを保存する処理が実行
される。
【0067】
【表11】
【0068】要するに、図9のフローに進むと、ステッ
プS401からステップS408により、業務時間が測
定されるのである。この場合、業務担当者は、図10の
業務時間入力画面に従って、“業務時間”、“頻度”
(発生回数)および予め決められた“期間”などを入力
することになる。そして、入力データは、“人事コー
ド”、“業務コード”別に集計され、集計された“業務
時間”に、“人事コード”に対応した“賃金”を乗じて
“業務コスト”が算出される。
【0069】続いて、ステップS409からステップS
417により、“スキル価値”と“業務時間”から“業
務価値”が算出される。この場合、業務スキル関連マス
タおよび入力された“業務時間”から、表9,表10の
例に示したように、“業務時間”に対するスキル時間が
集計される。ここで、業務はスキルの活用に負荷バラン
スがなくなるまで分解されているので(表3での説明を
参照)、各業務におけるスキル項目の時間は“業務時
間”と同じかまたは0となる。例えば、経理業務の場
合、表10に示すような集計表が作成される。
【0070】ところで、“業務価値”については、スキ
ルの時間が0でないスキルを取り出し、スキルマスタを
参照し、スキル時間と“スキル価値”とを乗ずることで
算出される。また、“期間”に対する業務の“頻度”か
ら、年ベースでの業務の発生頻度が算出され、スキルマ
スタに記録される。例えば、表2,表3,表4から、
‘決算業務’には‘財務分析’および‘簿記知識
(1)’が必要であるが、この場合、表10の‘決算業
務’において、‘財務分析’の業務時間と‘簿記知識
(1)’の業務時間とが同値であるため、‘決算業務’
の業務時間は1500hとなる。
【0071】そして、表2から、‘財務分析’の“スキ
ル価値”のデータ‘100’と‘簿記知識(1)’の
“スキル価値”のデータ‘68’とが得られ、ステップ
S413による業務価値=(100+68)×1500
の演算を通じて、252,000が“業務価値”のデー
タとして得られる。同様に、“予算業務”についても、
(76+68)×1000の演算を通じて、144,0
00が“業務価値”のデータとして得られる。このよう
な処理が“業務コード”のデータの全てについて繰り返
し実行され、“業務価値”のデータが算出される。そし
て、“業務価値”の全データの総和が“業務価値総和”
のデータとして算出され、“業務価値”のデータのラン
クを示す“業務価値ランク”のデータが算出される。
【0072】図11は学習時間の算出の手順を示すフロ
ーであり、次にこの図11を用いて単独で業務が可能に
なるまでの学習時間の算出について説明する。
【0073】この学習時間の算出では、図2に示したス
テップ5に進み、ステップS51の[スキル保有時間取
得]、ステップS52の[業務別スキル組合せ取出
し]、ステップS53の[業務可能時間=全スキル保有
時間+スキル組合せによる可能時間]、ステップS54
の[グラフ化]およびステップS55の[必要学習時間
算出]が順次実行される。
【0074】すなわち、先ず図11のステップS501
で“人事コード”の最小のデータを取得し、ステップS
502で人事情報マスタから“スキルコード”のデータ
を取得し、ステップS503で年間の基準労働時間の値
を“スキルコード”のデータに対するスキル保有時間
(図ではスキル時間)として設定し、ステップS504
で“スキルコード”のデータの終了判定を行い、終了で
なければステップS502に戻る一方、終了であればス
テップS505に進む処理が実行される。ここで、各企
業には年間での未残業での労働時間が設定されている
が、本実施形態では、その労働時間を基準労働時間とす
る。この場合、例えば、ステップS501で“人事コー
ド”のデータ00001が取得されたとすると、ステッ
プS502で“スキルコード”のデータ1が取得され、
ステップS503でこのデータ1に対するスキル保有時
間として上記基準労働時間の値(例えば2000h)が
設定される。そして、このような処理がステップS50
4により、その人の“スキルコード”のデータが終了す
るまで繰り返される。従って、“人事コード”のデータ
00001の場合、“スキルコード”のデータ1,2の
各々に対するスキル保有時間が2000hに設定される
ことになる。
【0075】続いて、ステップS505に進んで各スキ
ル別にスキル保有時間を加算し、ステップS506で
“人事コード”のデータの終了判定を行い、終了でなけ
れば(S506でNo)、ステップS507で“人事コ
ード”の次のデータを取得し、この後、ステップS50
2に戻る一方、終了であれば(S506でYes)、ス
テップS508で、業務スキル関連マスタから、以下の
業務別スキル組合せの表12に示すように、業務別スキ
ル組合せを抽出する処理が実行される。
【0076】
【表12】
【0077】この表12の例では、“業務コード”(表
12では業務)のデータ2に必要となるスキルは、“ス
キルコード”のデータ1,4に分類されるものであり、
この場合、「1,4」、「1」および「4」の3通りの
組合せとなるので、この3通りのスキル組合せがステッ
プS508で抽出される。
【0078】続いて、ステップS509で業務別スキル
組合せ毎にスキル保有時間を算出する処理が実行され
る。ここで、上記組合せを取得している人事情報マスタ
の登録者を、例えば組合せの多い順に登録すると、“ス
キルコード”の組合せ別にスキル保有時間を算出するこ
とができる。
【0079】続いてステップS510で、図12の例に
示すようにスキル保有時間をグラフ化し、ステップS5
11でスキルの組合せによる業務可能時間を算出する処
理が実行される。ここで、業務を実施するための業務可
能時間は、単独で全てのスキルを有した人の業務時間
と、各スキル保有者が協力できる時間との和により算出
することができる。協力できる時間は、スキル保有時間
の最小値となる。図12の例では、“業務コード”のデ
ータ2に分類される業務を、“スキルコード”のデータ
1,5に分類されるスキルで遂行する場合、業務可能時
間=1,5両方+Min(1単独,5単独)の演算を通
して、1800h(=1200+600)が業務可能時
間のデータとして算出される。ただし、Min(A,
B)はA,Bのうちの小さい方をとるものとする。
【0080】続いてステップS512で、図13に示す
業務時間比較グラフのように、算出された業務可能時間
と各業務時間の実績計とをグラフ化し、ステップS51
3で単独で業務可能になるまでの学習時間(必要学習時
間)を算出する処理が実行される。ここで、上記グラフ
化では業務可能時間の過不足が算出される。図13の例
では、業務可能時間1800hから業務時間実績計15
00hを減じた300hがスキルプラス分として算出さ
れる。他方、ステップS513では、“業務コード”の
データが2で、“スキルコード”のデータが5である場
合、スキルコード1の平均スキル習得時間×業務時間に
対するスキルコード5の単独保有時間÷年間の基準労働
時間の演算を通して、上記必要学習時間が算出される。
表12の例では、年間の基準労働時間を2000h/年
・人としたとき、390h(=26×(1500−12
00)/2000)が必要学習時間として算出される。
【0081】なお、時間によるスキルマスタの場合、単
独で実施するために必要な学習時間を、図7のスキルN
o別習得時間分布および図8のスキルNo別習得時間−
習得者割合分布に基づいて、単独でするための必要学習
時間として、各スキル組合せ別に算出する処理を行えば
よい。
【0082】図14は人員配置計画の立案ないし設計の
手順を示すフローであり、次にこの図14を用いて人員
配置計画の立案ないし設計の手順について説明する。
【0083】この人員配置計画では、図2のステップS
7に進み、ステップS71の[対象業務より業務付加価
値最大の業務から選択]、ステップS71の[業務に関
連するスキルを有する人事コードを取り出す]、ステッ
プS71の[スキル価値が高い登録者から割当てる]お
よびステップS71の[業務割当て終了フラグを立て
る]が順次実行される。
【0084】すなわち、業務付加価値の高い順に人員を
配置することで、付加価値の高い業務への推移を容易に
すべく、先ず、図14のステップS701で年間の基準
労働時間を12で除して月次の基準労働時間を算出し、
ステップS702で、前述の業務付加価値ランクの表1
1から、“業務価値ランク”ないし“業務価値”のデー
タが最大となる“業務コード”のデータを取得する処理
が実行される。表11の経理業務例では、決算業務など
の“業務コード”のデータが選択され、業務従事者の割
当て、そして予算業務へ人員配置が行われることにな
る。
【0085】続いて、ステップS703で、前述の業務
別スキル組合せの表12から、取得した“業務コード”
のデータで分類される業務に必要なスキル組合せ(“ス
キルコード”のデータの組合せ)を取り出し、スキルマ
スタのデータを用いて、以下のスキル組合せ付加価値の
表13に示すように、各スキル組合せの価値を算出する
処理が実行される。
【0086】
【表13】
【0087】続いて、ステップS704で、以下の(経
理)業務に対するスキル時間の表14から、取得した
“業務コード”のデータに対応する“業務時間”のデー
タを取り出す処理が実行される。
【0088】
【表14】
【0089】続いて、ステップS705で、(表13か
ら)組合せ付加価値の高い“スキルコード”の組みを保
有する人の“人事コード”のデータを抽出し、ステップ
S706で、その抽出した“人事コード”のデータのう
ち最小のデータを有する人に“業務コード”のデータで
分類される業務を割り当てる処理が実行される。例え
ば、表13の例では、“スキルコード”のデータ1,4
に分類されるスキルを持つ人の組合せ付加価値が最も高
いので、そのスキルを持つ人の“人事コード”データの
うち、最小のデータに該当する人事情報マスタの登録者
に業務が割り当てられる。そして、このような業務割当
ては、次に組合せ付加価値の高い“スキルコード”の組
みを保有する人に対して順次実行される。すなわち、表
13の例では、“スキルコード”のデータ1に分類され
るスキルを持つ人に対して業務が割り当てられ、この次
に、“スキルコード”のデータ4に分類されるスキルを
持つ人に対して業務が割り当てられる。
【0090】続いて、ステップS707で業務アサイン
終了フラグが0であるか否かを判定し、0であればステ
ップS708に進み、0でなければステップS714に
進む処理が実行される。
【0091】ステップS708に進むと、業務実績時間
が月次の基準労働時間以上であるか否かを判定し、月次
の基準労働時間以上であれば(S708でYes)、ス
テップS709で業務従事者マスタから基準労働時間を
減算し、ステップS710で業務アサイン終了フラグに
1をたて、この後、ステップS714に進む一方、月次
の基準労働時間以上でなければ(S708でNo)、ス
テップS711で業務従事者マスタの残った業務時間を
減算し、ステップS712で業務割当て終了出力をし、
この後、ステップS713に進む処理が実行される。こ
こで、各人のスキル保有時間である月次の基準労働時間
は、以下の表15に示すような業務従事者情報を管理す
る業務従事者マスタでアサイン可能時間として登録され
ており、ステップS709では、業務に割当てた時間分
が業務実績時間および業務従事者マスタのアサイン可能
時間から減算される。なお、業務実績時間の残った時間
を残余業務時間という。
【0092】
【表15】
【0093】ステップS714に進むと、スキル組合せ
に関連する“人事コード”のデータの終了判定を行い、
終了でなければ(S714でNo)、ステップS716
で次の“人事コード”のデータを取得し、この後、ステ
ップS707に戻る一方、終了であれば(S714でY
es)、ステップS715でスキル不足を出力し、ステ
ップS717で次の“業務コード”のデータを取得し、
この後、ステップS703に戻る処理が実行される。
【0094】ステップS713に進むと、“業務コー
ド”のデータの終了判定を行い、終了でなければ(S7
13でNo)、ステップS717に進む処理が実行され
る。一方、終了であれば(S713でYes)、本フロ
ーは終了する。
【0095】ここで、アサイン可能時間が残余業務時間
より長ければ(S708でNo)、全ての時間が割り付
けられる。これに対して、月次の基準労働時間が残余業
務実績時間以下であれば(S708でYes)、その
“人事コード”データの対象者の基準労働時間から残余
業務実績時間を減算し、業務に全ての従事者が割当てら
れている旨を出力し、次の“業務コード”のデータに更
新する。
【0096】例えば、表14では、決算業務は1500
hの割り当てが必要になっており、月次の基準労働時間
が167h(=2000h/12)である場合、8人に
割当てられ不足の163hが9人目に割当てられる。前
述の8人には業務割当てが終了したものとして、業務ア
サインフラグに1を記録する。また、組合せスキルに関
連した“人事コード”のデータが終了したにも関わら
ず、残余業務実績が0でない場合はスキル不足を出力し
て次の“業務コード”のデータを取得する。そして、全
ての“業務コード”のデータについて終了すると、業務
付加価値の高い順でスキル価値の高い人順に人員配置が
終了する。
【0097】図15は業務時間変動に対応した人員配置
計画の立案ないし設計の手順を示すフローであり、次に
この図15を用いて上記人員配置計画の立案ないし設計
の手順について説明する。
【0098】この人員配置計画では、図2のステップS
6に進み、ステップS61の[業務発生頻度により業務
を分類]、ステップS62の[業務発生頻度<12回/
年を取り出し、スケジュール作成]、ステップS63の
[現在日時=スケジュール月日]、ステップS64の
[関連業務にフラグをたてる]およびステップS65の
[フラグのある業務を対象業務とする]が順次実行され
る。
【0099】すなわち、先ず、図15(a)のステップ
S601で業務時間、業務回数を取得し、観測期間を取
得し、ステップS602で頻度/年が12より小さいか
否かを判定し、小さい場合(S602でYes)に限
り、年間業務について発生時期を入力する処理が実行さ
れる。ここで、業務に対するスキル時間における頻度/
年が12より小さい業務については、以下の年間業務ス
ケジュールの表16に示すように、業務が発生する月が
年間業務として記録される。
【0100】
【表16】
【0101】他方、図15(b)のステップS604で
現在の月次をシステムから取得し、ステップS605で
月初1日目か否かを判定し、月初1日目の場合(S60
5でYes)に限り、ステップS606で“業務コー
ド”の引数を1で初期化し、ステップS607で頻度/
年が12以上であるか否かを判定し、12以上でなけれ
ば(S607でNo)、ステップS611に進む一方、
12以上であれば(S607でYes)、ステップS6
08で“業務コード”に対応してフラグをたて、ステッ
プS609で年間業務スケジュールの発生月が現在月次
であるか否かを判定し、現在月次でなければ(S609
でNo)、ステップS611に進む一方、現在月次であ
れば(S609でYes)、ステップS610で“業務
コード”に対応してフラグをたて、この後、ステップS
611に進む処理が実行される。
【0102】ステップS611に進むと、“業務コー
ド”のデータの終了判定を行い、終了でなければ(S6
11でNo)、ステップS612で“業務コード”の引
数を1で増分し、この後、ステップS607に戻る一
方、終了であれば(S611でYes)、ステップS6
13でフラグが1の業務により業務に対するスキル時間
を作成し、ステップS7で、図14と同様に人員配置計
画をたてる処理が実行される。
【0103】図15(b)のフローでは、業務に対する
スキル時間における頻度/年が12以下の業務につい
て、業務が発生する月が年間業務として記録される。ス
テップS607,S608で業務に対するスキル時間か
ら頻度/年が12以上の業務にフラグがたてられる。こ
の後、年間業務を参照し、現在の月次と年間業務の発生
月が同じ業務にフラグがたてられる。例えば、現在の月
次が5月1日であれば、頻度/年が12以上である決算
業務にフラグがたてられる。また、予算業務の年間業務
スケジュール(表16参照)で発生月に5が登録されて
いると、この業務にもフラグがたてられる。そして、フ
ラグが1の“業務コード”のみが取り出され、業務に対
するスキル時間の新たな表が別途作成される。そして、
ステップS7と同様にして人員配置計画がたてられる。
この場合、発生頻度の低い業務の業務時間変動に対応し
た人員配置計画が作成できる。
【0104】
【発明の効果】以上のことから明らかなように、請求項
1記載の発明によれば、業務付加価値の算出により業務
の統廃合などの対策に活用するための業務付加価値分析
と高付加価値業務への重点的な人員配置を行うための人
員配置計画を支援するシステムであって、業務に関連付
けられたスキル価値を定量的に算出する定量化手段と、
業務観測によって得られた各業務時間とスキル価値とに
より業務付加価値を算出する手段と、業務付加価値の高
い順番にスキル価値の高い人員を配置する計画を立てる
資源配分手段とを備えたので、業務付加価値を把握する
ことができ、業務付加価値に適合した人員計画を立てる
ことができる。
【0105】請求項2記載の発明によれば、請求項1記
載の人員配置支援システムにおいて、定量化手段は、各
スキルについて階層化されたスキル構造と習熟のための
各マニュアル枚数とを利用して、スキル価値を定量的に
算出するので、過去のデータなしに業務価値の定量的評
価が可能となる。
【0106】請求項3記載の発明によれば、請求項1記
載の人員配置支援システムにおいて、定量化手段は、過
去の習得時間データからスキル価値を定量的に算出する
ので、業務価値の定量的評価が時間に比例して把握可能
となる。
【0107】請求項4記載の発明によれば、請求項1記
載の人員配置支援システムにおいて、業務スキル関連マ
スタを有し、基準労働時間と人事コードのスキルから業
務可能時間を算出する手段を備えたので、業務に関連し
たスキルの過不足が分かり、スキル補充にかかる時間を
把握することができる。
【0108】請求項5記載の発明によれば、請求項1記
載の人員配置支援システムにおいて、業務付加価値最大
の業務を実施可能な人員を、業務に関連したスキル価値
の高い順にその業務に割り当てるので、業務付加価値の
高い業務を重視した人員配置ができる。
【0109】請求項6記載の発明によれば、請求項5記
載の人員配置支援システムにおいて、業務の発生回数よ
り発生頻度の低い業務を取り出し、月により業務対象を
変更するので、業務量の変動に適応した人員配置が可能
となる。
【0110】請求項7記載の発明によれば、請求項1記
載の人員配置支援システムにおいて、データ入力をする
手段としてLANでつながったデータ入力端末と、その
データを収集ないし集計するデータ集計ホストコンピュ
ータで構成され、入力端末は、業務者ないし業務内容コ
ードを入力するデータ入力機能と、そのデータ入力を補
助する内容を表示するデータ表示機能と、結果を表示す
るグラフ表示機能とを有し、ホストコンピュータは、登
録されたマスタデータや入力データを保存するメモリ機
能と、入力データをマスタデータと照合しデータ分析す
る分析機能と集計機能とを有するので、業務付加価値を
把握することができ、業務付加価値に適合した人員計画
を立てることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る一実施形態の人員配置支援システ
ムの構成図である。
【図2】図1の人員配置支援システムにより実行される
フロー図である。
【図3】“スキル価値”の定量化の手順を示すフロー図
である。
【図4】時間による“スキル価値”の定量化の手順を示
すフロー図である。
【図5】学習時間入力画面の例を示す図である。
【図6】スキル価値設定基準入力画面の例を示す図であ
る。
【図7】スキルNo別習得時間分布図である。
【図8】スキルNo別習得時間−習得者割合分布図であ
る。
【図9】“業務価値”の算出の手順を示すフロー図であ
る。
【図10】業務時間入力画面の例を示す図である。
【図11】学習時間の算出の手順を示すフロー図であ
る。
【図12】グラフ化されたスキル保有時間を示す図であ
る。
【図13】業務時間比較グラフの例を示す図である。
【図14】人員配置計画の立案ないし設計の手順を示す
フロー図である。
【図15】業務時間変動に対応した人員配置計画の立案
ないし設計の手順を示すフロー図である。
【符号の説明】 1 入力端末 2 ホストコンピュータ 3 通信機能

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 業務付加価値の算出により業務の統廃合
    などの対策に活用するための業務付加価値分析と高付加
    価値業務への重点的な人員配置を行うための人員配置計
    画を支援するシステムであって、業務に関連付けられた
    スキル価値を定量的に算出する定量化手段と、業務観測
    によって得られた各業務時間とスキル価値とにより業務
    付加価値を算出する手段と、業務付加価値の高い順番に
    スキル価値の高い人員を配置する計画を立てる資源配分
    手段とを備えたことを特徴とする人員配置支援システ
    ム。
  2. 【請求項2】 定量化手段は、各スキルについて階層化
    されたスキル構造と習熟のための各マニュアル枚数とを
    利用して、スキル価値を定量的に算出することを特徴と
    する請求項1記載の人員配置支援システム。
  3. 【請求項3】 定量化手段は、過去の習得時間データか
    らスキル価値を定量的に算出することを特徴とする請求
    項1記載の人員配置支援システム。
  4. 【請求項4】 業務スキル関連マスタを有し、基準労働
    時間と人事コードのスキルから業務可能時間を算出する
    手段を備えたことを特徴とする請求項1記載の人員配置
    支援システム。
  5. 【請求項5】 業務付加価値最大の業務を実施可能な人
    員を、業務に関連したスキル価値の高い順にその業務に
    割り当てることを特徴とする請求項1記載の人員配置支
    援システム。
  6. 【請求項6】 業務の発生回数より発生頻度の低い業務
    を取り出し、月により業務対象を変更することを特徴と
    する請求項5記載の人員配置支援システム。
  7. 【請求項7】 データ入力をする手段としてLANでつ
    ながったデータ入力端末と、そのデータを収集ないし集
    計するデータ集計ホストコンピュータで構成され、入力
    端末は、業務者ないし業務内容コードを入力するデータ
    入力機能と、そのデータ入力を補助する内容を表示する
    データ表示機能と、結果を表示するグラフ表示機能とを
    有し、ホストコンピュータは、登録されたマスタデータ
    や入力データを保存するメモリ機能と、入力データをマ
    スタデータと照合しデータ分析する分析機能と集計機能
    とを有することを特徴とする請求項1記載の人員配置支
    援システム。
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