JP2002073267A - 座標入力装置 - Google Patents

座標入力装置

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JP2002073267A
JP2002073267A JP2000264350A JP2000264350A JP2002073267A JP 2002073267 A JP2002073267 A JP 2002073267A JP 2000264350 A JP2000264350 A JP 2000264350A JP 2000264350 A JP2000264350 A JP 2000264350A JP 2002073267 A JP2002073267 A JP 2002073267A
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Yuichiro Yoshimura
雄一郎 吉村
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 指示具の発光素子を覆うキャップ状の透光性
部材の交換時期を逸することなく操作者に知らしめるこ
とのできる座標入力装置を提供する。 【解決手段】 座標入力装置は、指示具4に設けた発光
素子41からの光を座標入力画面10に照射して光スポ
ットを生成し、その光スポットを座標検出器で検出する
ことにより、その座標入力画面10上の光スポットの位
置に対応した座標出力信号を生成する。指示具4の発光
素子41を覆う脱着可能な透光性部材のキャップ46を
設ける。このキャップ46が座標入力時に座標入力画面
10に接触することにより生ずる、そのキャップの摩耗
量が一定量以上になった状態を操作者に知らしめること
のできる凹部47、空洞部、カラー層、導電層等をその
キャップ46に設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、大型表示システム
に用いられる座標入力装置に関し、より詳しくは、大型
ディスプレイの画面に指示具によって直接座標を入力す
ることにより、外部接続されたコンピュータを制御した
り、文字や図形などを書き込むために用いられる座標入
力装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種の座標入力装置としては、
CCDエリアセンサやリニアセンサを用いて画面上の光
スポットを撮像し、重心座標あるいはパターンマッチン
グを用いるなどの画像処理を行って、座標値を演算して
出力するものや、PSD(position sensitive devic
e)と呼ばれる位置検出素子(スポットの位置に対応し
た出力電圧が得られるアナログデバイス)を用いるもの
などが知られている。
【0003】例えば、特公平7−76902号公報に
は、可視光の平行ビームによる光スポットをビデオカメ
ラで撮像して座標を検出し、同時に赤外拡散光で制御信
号を送受する装置が開示されている。また、特開平6−
274266号公報には、リニアCCDセンサと特殊な
光学マスクを用いて座標検出を行う装置が開示されてい
る。
【0004】一方、特許第2503182号には、PS
Dを用いた装置について、その構成と出力座標の補正方
法が開示されている。
【0005】上記のような従来の光学式座標入力装置の
指示具においては、発光部の発光素子、例えばLED
(発光ダイオード)、半導体レーザ等の部品の周囲の構
造に関して格別に規定したものはなく、発光部品を発光
させ、他の部材を介せず、直接投射画面に投射し、或い
は、直に入力画面であるスクリーン表面に接触させて、
指示入力を行っていた。
【0006】しかしながら、特に指示具をスクリーン表
面に接触させて座標入力を行う場合には、発光素子、例
えば、LEDの透明封止樹脂がスクリーンとの摩擦によ
り摩耗し、レンズ状に形状が変化するため、LEDから
の発光量の低下、発光分布の変化が生じ、これにより座
標検出精度の低下を招く等の不都合が生じていた。
【0007】これに対して、従来、発光部の一部にフィ
ルターを設け、このフィルター介してスクリーン表面と
接触する構成のものも提案されたが、そのフィルター自
体も傷付き等が許されない光学部品であって発光部材と
しての発光素子の一部であり、そのフィルターの摩耗に
対する対策となる構成は開示されていない。また、その
摩耗が進行した場合には、LED或いは、フィルター等
の発光部材、更には、指示具全体の交換が必要であっ
た。
【0008】一方、LED等の発光素子は工業汎用部材
であるが、摩耗低減のためにこの発光素子自体の透明封
止樹脂を改良するには、発光チップ部に対する耐食性等
も考慮した材料の改良等が必要であり、この改良等を行
った場合には汎用品を用いる場合に比べて高コストとな
る。
【0009】また、指示具が摩耗し傷付いた状態でスク
リーンとの接触を繰り返せば、スクリーンに対する傷つ
きの原因となる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】そこで、上記のような
従来技術の不具合を解消するため、本出願人は、上記指
示具に発光素子を覆うキャップ状の透光性部材を設け、
この透光性部材を座標入力時に上記座標入力画面に接触
する構成とすることにより、指示具の耐久性を向上し、
常に安定的な発光状態を維持し、高分解能で高性能が得
られるように図った座標入力装置を特願平10−343
678号において提案した。また、本出願人は、上記キ
ャップ状の透光性部材が、脱着可能となる構成の指示具
を特願平11−156635号で提案した。
【0011】本出願人が提案した前者の上記指示具に発
光素子を覆うキャップ状の透光性部材を設ける構成、及
び、後者の上記キャップ状の透光性部材が脱着可能な構
成において、キャップ状の透光性部材がスクリーンとの
接触において摩耗した場合には、新しいキャップ状の透
光性部材と交換することができる。この交換する時期
は、その座標入力装置の座標検出器で必要とされる光量
等の特性により決定されるが、その交換時期を逸するこ
となく操作者に知らしめる必要がある。
【0012】本発明は、上述の点に鑑みてなられたもの
で、その目的は、指示具の発光素子を覆うキャップ状の
透光性部材の交換時期を逸することなく操作者に知らし
めることのできる座標入力装置を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1の発明は、指示具に具えた発光素子からの
光を座標入力画面の位置に照射して光スポットを生成
し、該光スポットを座標検出器で検出することにより、
前記座標入力画面上の光スポットの照射位置に対応した
座標出力信号を生成する座標入力装置において、前記指
示具に発光素子を覆う脱着可能なキャップ状の透光性部
材を設け、該透光性部材の先端部分は座標入力時に前記
座標入力画面に接触するものであり、前記透光性部材が
前記座標入力画面と接触することにより生ずる前記透光
性部材の摩耗量が一定量以上になった状態を操作者に知
らしめる摩耗報知手段を該透光性部材に形成したことを
特徴とする。
【0014】ここで、前記摩耗報知手段は、前記透光性
部材の厚み方向に前記座標入力画面と接触する接触側か
ら一定の深さ位置に、該接触側と反対の側から凹部の底
がくる構造のものであって、前記透光性部材の摩耗量が
一定の深さ位置になって該凹部に達した場合に、貫通孔
が生じることを特徴とすることができる。
【0015】また、前記凹部は前記接触側の反対の側に
向かってその孔径が広がるように形成されていることを
特徴とすることができる。
【0016】また、前記摩耗報知手段は、前記透光性部
材の厚み方向に前記座標入力画面と接触する接触側から
一定の深さ位置に形成した空陵部であって、前記透光性
部材の摩耗量が一定の深さ位置になって該空陵部に達し
た場合に凹部が生じることを特徴とすることができる。
【0017】また、前記摩耗報知手段は、前記透光性部
材を光学的特性の異なる複数の材質を厚み方向に組み合
わせて構成したもので、該光学的特性の異なる複数の材
質の境界面が該透光性部材の厚み方向に前記座標入力画
面と接触する接触側から一定の深さ位置に存在すること
を特徴とすることができる。
【0018】また、前記摩耗報知手段は、前記透光性部
材を導電性の異なる複数の材質を厚み方向に組み合わせ
て構成したものであり、該導電性の異なる複数の材質の
境界面が該透光性部材の厚み方向に前記座標入力画面と
接触する接触側から一定の深さ位置に存在することを特
徴とすることができる。
【0019】また、前記透光性部材の厚み方向に前記座
標入力画面と接触する前記接触側から一定の深さ位置
は、前記光スポットを座標検出器に検出するために必要
とされる光量を確保するために決定されることを特徴と
することができる。
【0020】また、前記座標入力画面は適度な光拡散性
を持たせてあることを特徴とすることができる。
【0021】また、前記座標入力画面に画像あるいは位
置情報等を表示する投射型表示器を有することを特徴と
することができる。
【0022】また、前記投射型表示器は、表示信号源か
らの画像信号が入力される画像信号処理部と、該画像信
号処理部から出力された駆動信号により制御される液晶
パネルと、該液晶パネルを背面から照射するランプと、
該液晶パネルの透過光像を前記座標入力画面上に投影す
る投影レンズとを有することを特徴とすることができ
る。
【0023】
【作用】本発明では、上記構成により、指示具の発光素
子を覆うキャップ状の透光性部材が座標入力画面と接触
することにより生ずる透光性部材の摩耗量が一定量以上
になった摩耗状態で、キャップの状態が明らかに変化す
るようにしたので、操作者はこのキャップ状態の変化を
視認することで、キャップ交換時期を容易に知ることで
きる。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、本発明の
実施の形態を詳細に説明する。
【0025】(装置全体の概略構成)まず、図8を参照
して、本発明に係る光学式座標入力装置の全体の概略構
成について説明する。
【0026】本光学式座標入力装置は、大別して、座標
入力面であるスクリーン10に対して光スポットを形成
する指示具4と、光スポット5のスクリーン10上の位
置座標等を検出する座標検出器1とを有し、図8にはそ
れらの構成と合わせて、スクリーン10に画像或いは前
述の位置情報等を表示する投射型表示装置8が出力装置
として記載されている。
【0027】指示具4には、図9に示すように、光ビー
ムを発射する半導体レーザ、或いはLED等の発光素子
41と、その発光を駆動制御する発光制御部42、複数
の操作用スイッチ部43(43A〜43Dの代表を表わ
す)、電池等の電源部44、さらに発光素子41を覆う
透光性部材からなるキャップ46が組込まれている。発
光制御部42は、操作用スイッチ43の操作状態に応じ
て、発光のON(オン)/OFF(オフ)と後述する変
調方法とによって、制御信号を重畳した発光制御を行
う。指示具4のキャップ46に関しては、本発明の主要
箇所であるので、図1〜図4に基づいて後で詳しく説明
する。
【0028】座標検出器1は、図8に示すように、座標
検出センサ部2と、このセンサ部2の制御および座標演
算などを行うコントローラ3と、制御信号検出センサ6
と、信号処理部7とを有し、座標検出センサ部2と制御
信号検出センサ6を用いて光スポット5のスクリーン1
0上の座標位置、及び指示具4の後述する各スイッチの
状態に対応する制御信号とを検出して、コントローラ3
により外部接続装置(図示しない)にその検出した座標
位置情報と制御情報を通信する機能を有する。
【0029】投射型表示装置8は、図8に示すように、
外部接続装置である光学式座標入力装置表示信号源(図
示しない)からの画像信号が入力される画像信号処理部
81と、画像信号処理部81から出力された駆動信号に
より制御される液晶パネル82、液晶パネル82を背面
から照射するランプ83と、ランプ83の反射ミラー8
4、ランプ83の照射光を集光するコンデンサーレンズ
85とからなる照明光学系と、液晶パネル82の透過光
像をスクリーン10上に投影する投影レンズ86とから
構成され、所望の画像情報をスクリーン10上に表示す
ることができる。
【0030】スクリーン10は、投射画像の観察範囲を
広くするために適度な光拡散性を持たせてあるので、指
示具4から発射された光ビームも光スポット5の位置で
拡散され、画面上の位置や光ビームの方向によらず、光
スポット5の位置で拡散された光の一部が座標検出器1
に入射する。
【0031】光学式座標入力装置を以上の様に構成する
ことで、指示具4によりスクリーン10上で文字情報や
線画情報を入力し、コンピュータのような外部接続装置
(図示しない)を介して、その情報を投射型表示装置8
で表示することにより、あたかも『紙と鉛筆』の様な関
係で情報の入出力を可能とする他、スイッチ部43のボ
タン操作やアイコンの選択決定などの入力操作を自由に
行えることができる。
【0032】以下、光学式座標入力装置の本発明に係わ
る部分の詳細について具体的に説明する。
【0033】(指示具の詳細)指示具4は、図9に示す
ように、光ビームを発射する半導体レーザからなる発光
素子41と、その発光素子41の発光を駆動制御する発
光制御部42と、電源部44と、本実施形態では4個の
操作用スイッチ43A〜43Dとを具備する。操作用ス
イッチ43Bはキャップ46を兼用している。
【0034】発光制御部42は、4個の操作用スイッチ
43A〜43Dの操作状態により、発光素子41の発光
のON(オン)/OFF(オフ)と後述する変調方法と
によって制御信号を重畳した発光制御を行う。下記の表
1は、指示具4の動作モードを示すものであり、スイッ
チA〜Dは、図9のスイッチ43A〜43Dに対応して
いる。なお、表1中、「発光」とは発光信号(座標信
号)に対応し、「ペンダウン」、「ペンボタン」とは制
御信号に対応する。また、本表中の丸印はスイッチON
状態、バツ印はスイッチOFF状態を表わす。
【0035】
【表1】
【0036】操作者は、指示具4を握ってその先端をス
クリーン10に向ける。このとき、スイッチ43Aは親
指が自然に触れる位置に配置されており、このスイッチ
43Aを押すことによって発光素子41から光ビーム4
5が発射される。この光ビーム45により、スクリーン
10上に光スポット5が生成され、この光スポット5を
座標検出センサ部2を介して検知し、コントローラ3に
よる所定の処理によって座標信号が出力され始めるが、
この状態ではペンダウン及びペンボタンの制御信号はO
FFの状態である。このため、スクリーン10上では、
カーソルの動きやボタンのハイライト切換えなどによる
操作者への指示位置の明示のみが行われる。
【0037】また、人差し指及び中指が自然に触れる位
置に配置されたスイッチ43C,43Dを操作者が押す
ことによって、上記の表1に示すように、ペンダウン及
びペンボタンの制御信号が、発光信号45に重畳された
信号となる。すなわち、スイッチ43Cを押すことによ
ってペンダウンの状態となり、文字や線画の入力を開始
したり、ボタンを選択決定するなどの画面制御が実行で
きる。また、スイッチ43Dを押すことによってペンボ
タンの状態となり、メニューの呼び出しなどの別機能に
対応させることができる。これにより、操作者は、片手
でスクリーン10上の任意の位置で、すばやく正確に文
字や図形を描いたり、ボタンやメニューを選択したりす
ることによって、軽快に操作することができる。
【0038】また、指示具4の先端部には、キャップ
(46)兼用のスイッチ43Bが設けられていている。
このスイッチ43Bはスクリーン10に指示具4を押し
付けることによって動作するスイッチである。操作者
が、指示具4を握り、指示具の先端部をスクリーン10
に押し付けることでペンダウン状態となるので、スイッ
チ43Cによる余分なボタン操作を行うことなしに、自
然なペン入力操作を行うことができる。
【0039】尚、スイッチ43Bは、本発明において
は、スクリーン10に接触する部分が、後述のキャップ
46により構成されている。
【0040】また、スイッチ43Aはペンボタンの役割
を持つ。すなわち、上記の表1に示すように、スイッチ
43Aを押して、スクリーン10に指示具4を押し付け
れば、ペンダウンとペンボタンの両方の状態となり、ス
イッチ43Aを押さえずにスクリーン10に指示具4を
押し付ければ発光を伴ったペンダウン状態となる。
【0041】もちろん、スクリーン10の画面に指示具
4を押し付けないで、スイッチ43Aを押せば、カーソ
ルのみを動かすこともできる。ただし、文字や図形の入
力は、スクリーン10の画面から離れて行うより、直接
その画面に指示具4を触れた方が、実際上はるかに操作
性も、正確性も良い。
【0042】本実施形態では、このように4個のスイッ
チ43A〜43Dを用いてスクリーン10の画面から離
れていても、また、スクリーン10の画面の直前にいて
も、自然で快適な操作が可能であり、場合によって4個
のスイッチ43A〜43Dを使い分けることができる。
【0043】さらには、直接入力専用(ポインタとして
使用しない)ならば、光ビームでなく拡散光源でよいの
で、半導体レーザよりも廉価で長寿命のLEDを発光素
子41として用いることも可能である。
【0044】指示具4は、以上のような構成であるが、
指示具4の先端部をスクリーン10に直接接触するよう
に使用する場合に考慮すべきは、指示具4の先端部46
とスクリーン10との摩擦による摩耗等に係わる点であ
る。この点に関しては、キャップ46に関する説明のと
ころで後述する。
【0045】また、指示具4として、上記のように近接
用、遠隔用の2種類の操作ができる指示具を用いたり、
同時に2人以上で操作する、あるいは色や太さなど属性
の異なる複数の指示具を用いる場合のために、発光制御
部42は、固有のID番号を制御信号と共に送信するよ
うに設定されている。この送信されたID番号に対応し
て、描かれる線の太さや色などの属性を外部接続機器側
のソフトウェアなどで決定するようになっており、その
属性はスクリーン10上のボタンやメニューなどで自由
に設定変更することができるようになっている。
【0046】この属性変更の操作においては、指示具4
に別途操作ボタン等を設けて変更指示信号を送信するよ
うにしてもよい。また、これらの設定については、指示
具4の内部あるいは座標検出器1内にその設定状態を保
持するようにして、ID番号ではなく、その保持された
属性情報を外部接続機器へ送信するように構成すること
も可能である。
【0047】また、指示具4への上記のような追加の操
作ボタンは、他の機能、例えば表示装置の点滅や信号源
の切換、録画装置などの操作などを行えるように機能設
定することも可能である。さらに、スイッチ43A,4
3Bのいずれか一方、または両方にストレンゲージやピ
エゾ素子などを用いた圧力検出部を設けることによって
筆圧検出を行い、この筆圧データを制御信号と共に送信
するなど、各種の有用な信号を送信することが可能であ
る。この筆圧データを制御信号と共に送信する場合に
は、スイッチへの押圧を2段階、あるいは以上に変化さ
せることで、押圧に応じた異なる操作を行うことが可能
となり、少数のスイッチで複雑な操作が実現できる。
【0048】指示具4のスイッチ43Aまたはスイッチ
43BがONになると、発光素子41の発光が開始され
る。その発光信号は比較的長い連続するパルス列からな
るリーダ部(LEADER)と、これに続くコード(メ
ーカーIDなど)とからなるヘッダ部(HEADER)
をまず出力し、その後、ペンIDや制御信号などからな
る送信データ列が、予め定義された順序と形式(フォー
マット)に従ってその情報を順次出力する(図11のL
SG信号を参照)。
【0049】なお、本実施形態では、図11に示すよう
に、各データビットにおいて、“1”ビットは“0”ビ
ットに対して2倍の間隔をもつような変調形式で形成し
ているが、データの符号化方式については種々のものが
使用可能である。しかしながら、後述する様に座標検出
のためには平均光量が一定していること、またPLL
(位相ロックループ)の同調を行うにはクロック成分が
十分大きいこと、等が望ましく、送信すべきデータ量か
ら見て冗長度を比較的高くしても支障はない等を勘案し
て、本実施形態においては、6ビット(64個)のデー
タを10ビット長のコードのうち、1と0が同数で、か
つ、1あるいは0の連続数が3以下の108個のコード
に割り付ける方法で符号化している。このような符号化
方式をとることによって、平均電力が一定になり、また
十分なクロック成分が含まれるので、復調時に容易に安
定した同期信号を生成することができる。
【0050】また、前述したように、ペンダウンおよび
ペンボタンの制御信号は、2ビットであるがID(識別
子)などその他の長いデータも送信しなければならな
い。そこで、本実施形態では、24ビットを1ブロック
として、先頭の2ビットは制御信号、次の2ビットは内
容識別コード(例えば、筆圧信号は00、IDは11
等)、次の2ビットはこれらのパリティ、その後に、1
6ビットのデータと2ビットのパリティとを並べて、1
ブロックのデータとして構成する。このようなデータを
前述したような方式により符号化すると、40ビット長
の信号になる。その先頭に10ビット長のシンクコード
を付加する。このシンクコードは0が4個、1が5個連
続する、あるいはその反転パターン(直前のブロックの
終わりが、1か0かで切り替える)という特殊なコード
を使用して、データワードとの識別が容易で、データ列
の途中においても確実にその位置を識別してデータの復
元ができるようになっている。従って、1ブロックで5
0ビット長の伝送信号となり、制御信号と16ビットの
IDまたは筆圧等のデータを送信していることになる。
【0051】また、本実施形態では、第1の周波数60
kHzの1/8の7.5kHzを第2の周波数としてい
るが、前述のような符号化方式を採用しているため、平
均伝送ビットレートは、この2/3の5kHzとなる。
さらに、1ブロックが50ビットなので、100Hzで
は1ブロック24ビットのデータを送信していることに
なる。したがって、パリティを除いた実効ビットレート
は、2000ビット/秒である。このように冗長性は高
いが、誤検出を防止し、同期を容易にすることが非常に
簡単な構成で実現できる方式となっている。また、後述
のセンサ制御のための位相同期信号と、シンクコードの
繰り返し周期のチェックとを併用することによって、信
号に短いドロップアウトが発生した場合でも追従がで
き、逆に実際に、ペンアップやダブルタップのような素
早い操作を行った場合との識別は、ヘッダ信号の有無に
よって確実に行えるようにもなっている。
【0052】(指示具のキャップの詳細)本発明の指示
具4は、図1の(A)に示すように、透光性部材からな
るキャップ46で発光素子41を覆う構成となってい
る。前述の図9では、キャップ46が操作用スイッチ4
3Bの一部である構成を示したが、発光素子41を覆う
構成となっていれば、必ずしもスイッチを構成している
必要はない。この場合のペンダウン機能等は指示具4の
他の部分に設けたスイッチにもたせればよい。
【0053】キャップ46は、指示具4の先端部をスク
リーン10に直接接触するモードで座標入力する場合に
スクリーン10に接触する部材であり、この構成により
LED等の発光素子41が直にスクリーン10に接触す
ることはない。また、キャップ46は発光素子41に対
して空間的に離して装着されているので、指示具4をス
クリーン10へ直接押し付けることによる外力が発光素
子41に加わることもない。従って、発光素子41が、
スクリーン10との摩擦により、摩耗したり、傷がつい
て発光状態に影響を与えることはない。
【0054】このように発光素子41とそれを覆うキャ
ップ46との間に空間を持たせた構造とし、更に、キャ
ップ46は指示具4のホルダー部に対して、ねじ込み構
造やばね構造等を利用して脱着可能な構成となってい
る。この脱着可能な構成の詳細に関しては、本出願人は
特願平11−156635号で詳しく開示したが、本発
明に直接関わらないので、その説明は省略する。この脱
着可能な構成により、キャップ46が摩耗等で座標検出
に不都合となった場合に、新しいキャップ46と容易に
交換することができる。キャップ46は、発光素子41
からの光があまり減衰せずに透過してスクリーン10へ
投射させるために、光を十分に透過する透光性があるこ
とが求められ、そのため、PMMA(メタクリル樹
脂)、AS(スチレン、アクリロニトリル共重合体)、
PS(ポリスチレン)、PC(ポリカーボネート)、エ
ポキシ樹脂等の透明樹脂材料を用いて成形する。もちろ
ん、透光性がある材料であれば、他の材料でもよいし、
着色していてもよい。
【0055】また、本発明のキャップ46は、図1の
(A)および図1の(B)に示すように、キャップ46
はスクリーン10と接触する側と反対側で発光素子41
側の内壁に、くぼみ形状の凹部47を1個または複数個
(図1の(B)の例では4個)設ける。図1の(A)が
キャップ46の側面からのくぼみ形状の凹部47の構造
を示し、図1の(B)がキャップ46のみの正面からの
くぼみ形状の凹部47の様子を示している。この凹部4
7の底は、キャップ46の厚み方向にスクリーン10と
の接触側から一定の深さ位置にくるように設定される。
この凹部47を有する形状のキャップ46は、従来の単
純な曲面を持つ単純な型に若干の修正を加えるだけで、
工業的にも容易に成形し、量産可能なものである。
【0056】キャップ46の摩耗が進行すると、キャッ
プ46表面に細かい凹凸ができて荒れが生じ、座標入力
時のスクリーン10との接触において引っ掛かり感が生
じ、操作性が悪くなるという弊害が生じる。同時に、キ
ャップ46の厚みが薄くなると、接触押し圧に対して強
度が低下するので、キャップ46はある一定厚以下の状
態で使用しないことが望ましい。また、キャップ46の
表面の上記細かい凹凸等により発光素子41からの光量
の透過率が低下し、座標検出器1での十分な光量の検出
に支障をきたす不具合が生じる。
【0057】従って、上記の操作性、構造的要因、光学
的要因により、それらの実験結果を元に、摩耗によるキ
ャップ46の厚みが減少する場合の限界厚みLを求める
ことができる。キャップ46がこの限界厚みLに達した
場合に、キャップ46を交換する必要がある。本発明に
おいては、上記キャップ46において、凹部47の底を
キャップ46の厚み方向にスクリーン10との接触側か
ら上記限界厚みLになるように設定することにより、摩
耗の進行によりキャップ46の厚みが限界厚みにまで減
少した場合、図2の(A)および図2の(B)に示すよ
うに、キャップ46に貫通孔が生じ、この表面状態の変
化で摩耗量がキャップ46の交換レベルになった状態で
あることを操作者に知らしめることができ、操作者はこ
の目印をきっかけとしてキャップ46を最適なタイミン
グで交換する。
【0058】更に、摩耗した状態の図3で示す様に、上
記のキャップ46の凹部47はスクリーン10と接触す
る側から発光素子41側に行くに従い、その孔径が大き
くなる様なテーパーをもった形状としてもよい。この形
状とすることにより、この凹部47の孔径の増加に従
い、摩耗の増大を操作者が知ることができ、限界厚みL
にある一定の範囲を設けることも可能となる。
【0059】また更に、図4の(A)にで示すように、
キャップ46の上記限界厚みLの位置に空陵部(空洞;
キャビティ)48を設ける構成としてもよい。この構成
では、上記のような凹部47を設けた構成と同様に、摩
耗が上記限界厚みLに達した場合に、図4の(B)に示
すように、キャップ46の表面に孔が生じ、操作者にキ
ャップ46の交換を促すことができ、さらに、その孔が
貫通していないため強度的にも、またゴミの進入等にも
有利である。この空陵部48を上記一定厚の位置に形成
するには、例えば、厚み方向に2層構造とし、一定厚位
置に気泡等を含む層を形成しても良い。
【0060】キャップ46に形成される上記の凹部47
或いは空陵部48は、この存在による光線の散乱等によ
る光学的な影響を十分考慮した位置、寸法、数で設ける
ことが望ましいのは言うまでもない。更には、摩耗によ
りキャップ状態の変化を視覚的に生ずるものであれば、
キャップに設ける形状は、上記凹部、空陵に限らず、他
の形状上の特徴を設けてもよい。例えば、螺旋状や環状
の溝部や空陵部、あるいは空陵部に置換えて空気に触れ
ると酸化して発色、あるいは変色する材質を散点状、あ
るいは層状に埋め込む等も適用可能である。
【0061】(キャップの他の構成例)本発明のキャッ
プ46の構成としては、他に、図14の(A)、(B)
で示すように、光学的特性の異なる材質を厚み方向に組
み合わせて構成してもよい。例えば、発光素子41で赤
外発光LEDを用い、座標検出器1で赤外光に感度の中
心を持つセンサを用いてこの赤外光を検出して座標検出
を行う場合には、キャップ46のスクリーン10と接触
する側にその赤外光を検出に必要なだけ十分に良く透過
し且つ、可視光の透過性が低い、従って黒っぽく見える
光学特性の樹脂部材461を用い、発光素子41側に上
記限界厚みL分だけ通常の可視・赤外共に透過性が高い
光学特性の樹脂部材462を用いる。この構成により、
キャップ46の先端は摩耗により上記の限界厚みLに達
するまでは黒っぽく見え、摩耗が進んで上記の限界厚み
Lに達すると、その達した領域が、透過性が高い樹脂部
材462の部分が外部に露出するので、図6の(A)、
(B)に示すように、透明になり、この色の変化によっ
て摩耗量がキャップ46の交換レベルになった状態であ
ることを操作者に知らしめることができる。
【0062】もちろん、赤外光を検出に必要なだけ十分
に良く透過する材質であれば、上記の黒色系以外の材質
を樹脂部材461として用いてもよく、更に、同様の光
学特性であるなら、樹脂部材461に複数の可視光透
過、吸収特性をもつ部材を組み合わせ積層して用い、こ
れにより摩耗の進行に応じて複数段階に色が変化する構
成としてもよい。
【0063】また、赤外光の場合のみならず、発光素子
41で可視光LED(例えば、青色LED)を用い、座
標検出器1でその可視光に感度の中心を持つセンサを用
いてこの可視光を検出して座標検出を行う場合も含め
て、複数の光透過、吸収特性をもつ部材を組み合わせ、
摩耗の進行に応じて複数段階に透過光の波長分布が変化
する構成とし、この波長分布の変化を座標検出器1で検
知し、この検知を基に操作者にキャップ46の交換を促
す警告メッセージをスクリーン10上に表示する、ある
いは警告信号を指示具4に送信して、指示具4でキャッ
プ46の交換を促すブザー音を発生したり、警告灯を点
滅するように構成してもよい。
【0064】本発明のキャップ46の構成としては、他
に、図7の(A)に示すように、導電性の異なる複数の
材質を厚み方向に組み合わせてキャップ46を構成して
もよい。図7の(A)がキャップ46の摩耗前、図7の
(B)がキャップ46の摩耗後を示す。キャップ46
は、導電性が低い透明樹脂材料と同等の材料からなる樹
脂部材463と、この樹脂部材463の内部中央部の上
記の限界厚みLの位置に設けられた透光性導電部材46
4とからなる積層構造(サンドウイッチ構造)となって
いる。
【0065】この限界厚みLの位置に設けられた透光性
導電部材464は、指示具4内の電気回路(図示しな
い)に接続され、一定量の低電流が常時、または一定の
時間間隔で流れている。同時に、スクリーン10の表面
には透光性導電部材101が設けられており、これが検
出回路(図示しない)に接続されている。
【0066】そして、図7の(B)に示すように、上記
の限界厚みLまでキャップ46の摩耗が進行した場合に
は、透光性導電部材464が外部に露出し、透光性導電
部材464と透光性導電部材101とが導通するので、
スクリーン10側で指示具4からの低電流を検知し、上
述と同様な警告部(図示しない)により、操作者にキャ
ップ46の交換を促すことができる。
【0067】更には、樹脂部材463中の透光性導電部
材464を線状のある一定のパターンとし、通常はこの
透光性導電部材464に一定量の低電流を流しておき、
摩耗の進行によりこの透光性導電部材464の線状のパ
ターンが切れたことを電気的に検知し、それに接続され
た指示具4内の警告部により、操作者にキャップ46の
交換を促してもよい。
【0068】(座標検出器の詳細)図10は、図8の座
標検出器1の内部構成を示す。この座標検出器1には、
集光光学系によって高感度に光量検出を行う受光素子6
と、結像光学系によって光の到来方向を検出する2つの
リニアセンサ20X,20Yとが設けられており、指示
具4に内蔵された発光素子41からの光ビームにより、
スクリーン10上に生成された光スポット5からの拡散
光をそれぞれ受光する。
【0069】(座標検出器の集光光学系の動作)受光素
子6は、集光光学系としての集光レンズ6a(図8を参
照)が装着されており、集光レンズ6aを介してスクリ
ーン10上の全範囲から高感度で所定波長の光量を検知
する。この検知出力は、周波数検波部71によって検波
された後、制御信号検出部72において制御信号(指示
具4の発光制御部42によって重畳された信号)などの
データを含むデジタル信号が復調される。
【0070】図11は、その制御信号の復元動作を説明
するタイミングチャートである。先に述べたようなビッ
ト列からなるデータ信号は、受光素子6で光出力信号L
SGとして検出され、周波数検波部71で検波される。
周波数検波部71は、光出力信号LSGの中で最も高い
第1の周波数のパルス周期に同調するように構成され、
光学的なフィルタと併用することによって、外乱光の影
響を受けることなく、変調信号CMDを復調する。この
検波方法は広く実用されている赤外線リモートコントロ
ーラと同様であり、信頼性の高い無線通信方式である。
【0071】本実施形態では、この第1の周波数として
は、一般に使用されている赤外線リモートコントローラ
よりも高い帯域である60kHzを用い、他のリモート
コントローラと同時に使用しても誤動作することの無い
ように図ったが、この第1の周波数を一般に使用されて
いる赤外線リモートコントローラと同じ帯域にすること
も可能であり、このような場合にはID(識別子)など
で識別することによって誤動作を防止する。
【0072】さて、周波数検波部71により検波された
変調信号CMDは、制御信号検出部72によってデジタ
ルデータとして解釈され、前述したペンダウンやペンボ
タンなどの制御信号が復元される。この復元された制御
信号は、通信制御部33に送られる。
【0073】また、上記の変調信号CMDに含まれる第
2の周波数であるコード変調の周期は、センサ制御部3
1によって検出され、この検出信号によってリニアセン
サ20X,20Yを制御することになる。すなわち、セ
ンサ制御部31では、図11に示したヘッダ部(HEA
DER)のタイミングでリセットし、その後、変調信号
CMDの立ち下がりに位相同期した信号LCKを生成す
る。従って、この生成された信号LCKは、指示具4の
発光の有無に同期した一定周波数の信号となる。
【0074】また、変調信号CMDからは、光入力の有
無を示す信号LONと、この信号LONによって起動さ
れるセンサリセット信号RCLとが生成される。このセ
ンサリセット信号RCLがハイレベルの間に2つのリニ
アセンサ20X,20Yはリセットされ、信号LCKの
立ち上がりに同期したセンサリセット信号RCLの立ち
下がりのタイミングによって、後述する同期積分動作が
開始される。
【0075】一方、制御信号検出部72はヘッダ部(H
EADER)を検出し、この検出により他の機器やノイ
ズではなく、指示具4からの入力が開始されたことを確
認すると、この確認を示す信号が通信制御部33からセ
ンサ制御部31に伝達され、この確認信号により両リニ
アセンサ20X,20Yの動作有効を示す信号CONが
ハイレベルにセットされ、座標演算部32の動作が開始
される。
【0076】図12は、光出力信号LSGが無くなり、
一連動作の終了時におけるタイミングチャートを示す。
光出力信号LSGから検波された変調信号CMDがロー
レベルを一定時間以上続けると、光入力の有無を示す信
号LONがローレベルになり、さらに、センサ動作有効
を示す信号CONもローレベルとなり、その結果、リニ
アセンサ20X,20Yによる座標の出力動作を終了す
る。
【0077】(座標検出器の結像光学系の動作)図13
に、座標検出器1の2つのリニアセンサ20X,20Y
の配置関係を示す。結像光学系としての円筒レンズ90
X,90Yによって光スポット5の像が各センサの感光
部21X,21Yに線状91X,91Yに結像する。こ
れら2つのセンサ20X,20Yを正確に直角に配置す
ることによって、それぞれがX座標、Y座標を反映した
画素にピークを持つ出力が得られる。そして、これら2
つのセンサ20X,20Yは、上記のセンサ制御部31
によって駆動制御されて、センサ20X,20Yの出力
信号がセンサ制御部31に接続されたAD(アナログデ
ジタル)変換部31Aによってデジタル信号に変換さ
れ、デジタル信号として座標演算部32に送られる。座
標演算部32はそのデジタル信号を元に出力座標値を計
算し、その計算結果を制御信号検出部72からの制御信
号などのデータと共に通信制御部33を介して、所定の
通信方法で外部制御装置(図示せず)に送出する。
【0078】また、調整時など通常と異なる動作(例え
ば、ユーザ校正値の設定)を行わせる時には、通信制御
部33の方からセンサ制御部31、座標演算部32へモ
ード切換え信号が送られる。
【0079】本実施形態では、光スポット5の像が各セ
ンサ20X,20Yの感光部21X,21Yの画素の数
倍の像幅となるように、円筒レンズ90X,90Yの焦
点調節を行って、故意にボケを生じさせている。直径
1.5mmのプラスチック製の円筒レンズと、画素ピッ
チ約15μm、有効64画素のリニアCCD、赤外線L
EDを用いた実験によれば、最もシャープな結像をさせ
ると、約40度の画角全面にわたって15μm以下の像
幅となり、このような状態では画素間分割演算結果が階
段状に歪んでしまうことがわかった。そこで、像幅が3
0から60μm程度となるように、レンズ90X,90
Yの位置を調節すると、非常に滑らかな座標データが得
られた。もちろん、大きくぼけさせると、ピークレベル
が小さくなってしまうので、数画素程度の像幅が最適で
ある。画素数の少ないCCDと、適度にボケた光学系を
用いることが、本発明のポイントの一つであり、このよ
うな組み合わせを用いることによって、演算データ量が
少なく、小さなセンサと光学系で非常に高分解能、高精
度、高速でかつ低コストな座標入力装置を実現できる。
【0080】アレイ状に配置されたX座標検出用リニア
センサ20Xと,Y座標検出用リニアセンサ20Yは同
一の構成のものであり、その1つの内部構成を図14に
示す。
【0081】図14に示すように、受光部であるセンサ
アレイ21は複数N(正の整数)個の画素(本実施例で
は64画素)からなり、その受光量に応じた電荷が積分
部22に貯えられる。積分部22は、N個からなり、ゲ
ートICGに電圧を加えることによってリセットできる
ため、電子シャッタ動作が可能である。この積分部22
に貯えられた電荷は、電極STにパルス電圧を加えるこ
とによって蓄積部23に転送される。この蓄積部23
は、2N個からなり、指示具4の発光タイミングに同期
した信号LCKのH(ハイレベル)とL(ローレベル)
とにそれぞれ対応して、別々に電荷が蓄積される。その
後、光の点滅に同期しての各々別々に蓄積部23に蓄積
された電荷は、転送クロックを簡単にするために設けら
れた2N個からなるシフト部24を介して、2N個から
なるリニアCCD(電荷結合素子)部25に転送され
る。
【0082】これにより、リニアCCD部25には、N
画素のセンサ出力の光の点滅に各々対応した電荷が互い
に隣接して並んた状態で記憶されることになる。これら
リニアCCD部25に並べられた電荷は、2N個からな
るリングCCD部26に順次転送される。このリングC
CD部26は、信号RCL(図11参照)によってCL
R部27で空にされた後、リニアCCD部25からの電
荷を順次蓄積していく。
【0083】このようにしてリングCCD部26に蓄積
された電荷は、増幅器(アンプ)29によって読み出さ
れる。この増幅器29は、非破壊で蓄積電荷量に比例し
た電圧を出力するものであり、実際には、隣接した電荷
量の差分、すなわち、発光素子41の点灯時の電荷量か
ら非点灯時の電荷量を差し引いた分の値を増幅して出力
する。
【0084】この時に得られるリニアセンサ20X,2
0Yの出力波形の一例を図15に示す。図中、Bの波形
は発光素子41の点灯時の信号のみを読み出したときの
波形であり、Aの波形は非点灯時の波形、すなわち、外
乱光のみの波形である。(図14に示すように、リング
CCD部26には、これらA,Bの波形に対応する画素
の電荷が隣接して並んでいる)。増幅器29は、その隣
接する電荷量の差分値(B−Aの波形)を非破壊増幅し
て出力することになるが、これにより指示具4からの光
のみの像の信号を得ることができ、外乱光(ノイズ)の
影響を受けることなく安定した座標入力が可能となっ
た。
【0085】また、図15に示すB−Aの波形の最大値
をPEAK(ピーク)値と定義すると、光に対してセン
サが機能する蓄積時間を増大させれば、その時間に応じ
てPEAK値は増大する。言い換えれば、信号LCKの
1周期分の時間を単位蓄積時間とし、それを単位として
蓄積回数n(正の整数)を定義すれば、蓄積回数nを増
大させることでPEAK値は増大し、このPEAK値が
所定の大きさTH1に達したことを検出することで、常
に一定した品位の出力波形を得ることができる。
【0086】一方、外乱光が非常に強い場合、差分波形
B−Aのピークが十分な大きさになる前に、リングCC
D部26の転送電荷が飽和してしまう恐れがある。この
ような場合を考慮して、センサにはスキム機能を有する
スキム部(SKIM)28が付設されている。スキム部
28は、非点灯信号のレベルを監視し、図16におい
て、n回目のAnで信号レベルが所定の閾値(図中、一
点鎖線)を超えている場合、一定量の電荷をA,Bの各
画素から抜き取るようにする。これにより、次のn+1
回目には、An+1に示すような波形となり、これを繰
り返すことによって、非常に強い外乱光があっても飽和
することなく、信号電荷の蓄積を続けることができる。
従って、点滅光の光量が微弱であっても、多数回積分動
作を継続することによって、十分な大きさの信号波形を
得ることが可能になる。特に、指示具4に可視光域の発
光源を用いる場合、表示画像の信号が重畳するので、前
述したスキム機能と差分出力を用いることによって、非
常にノイズの少ないシャープな波形を得ることが可能と
なる。
【0087】図17のフローチャートは、上記リニアセ
ンサ20X,20Yのセンサ制御の一連の動作の流れを
示す。
【0088】図10のセンサ制御部31は、まず、ステ
ップS101においてセンサ制御動作を開始し、ステッ
プS102において図11、図12の信号CONを監視
する。そして、信号CONがハイレベルになると、ステ
ップS103で蓄積回数nを0にリセットし、ステップ
S104でセンサ出力のPEAK値(ピークレベル)が
所定の大きさTH1よりも大きいか否かを判定する。
【0089】センサ出力のPEAK値がTH1よりも小
さい場合は、ステップS105で蓄積回数nが第1の所
定回数n0を超えているか否かを判定する。超えていな
ければ、ステップS106に移り、蓄積回数nを1イン
クリメントして、ステップS104に戻る。
【0090】そして、PEAK値がTH1よりも大きく
なるか、nがn0を超えると、ステップS107に進
み、図12の積分停止信号RONをハイレベル(H)に
して、本積分動作が停止される。続いて、図10の座標
演算部32による座標値演算の処理が開始される。
【0091】センサ制御部31は、その後、ステップS
108とステップS109のループで、蓄積回数nが第
2の所定回数n1を超えると、ステップS110へ進
み、積分停止信号RONをローレベルにして、同時に、
信号LCKの周期の数倍(図12では2倍)の間、セン
サリセット信号RCLをハイレベルにして、ステップS
112に進み、信号CONがハイレベルである間は上記
のステップ103に戻って、上述の動作を繰り返し、上
記の所定回数n1で決まる周期ごとに座標値演算が行わ
れる。
【0092】また、ごみなどの影響で、信号CONがド
ロップしても、1回のみは状態を保持するように、ステ
ップS111が設けられている。もし、連続して2周期
の間、信号CONがローレベルであれば、ステップS1
02からステップS113に進み、フラグponが0に
リセットされ、シンク信号待ちの状態になって、ステッ
プS102に戻る。
【0093】このドロップアウト対策部分は、1周期で
なくもっと長くすることも可能であり、外乱が少なけれ
ば、逆に無くしてしまってよいことは言うまでもない。
なお、ここの1周期を前述のデータブロックの周期の自
然数倍として、シンクコードのタイミングと一致させ、
信号CONの代りにシンクコード検出信号を用いても同
様の動作を行える。
【0094】また、座標検出器1に到達する指示具4の
光は、指示具4に内蔵された図9の電源(電池)44の
消耗により変動する他、指示具4の姿勢によっても変動
する。特に、スクリーン10の光拡散性が小さい場合、
スクリーン10の表示画像の正面輝度は向上するが、こ
の指示具4の姿勢によるセンサ20X,20Yへの入力
光量の変動が大きくなってしまう。しかしながら、本発
明では、このような場合であっても、図17で上述した
のように、積分回数が自動的に追従して常に安定した出
力信号を得ることができるので、安定した座標検出が可
能となる優れた効果が得られる。
【0095】また、指示具4のレーザポインタのビーム
があまり散乱されずに、センサ20X,20Yに入射し
た場合には、かなり強い光が入ることになるが、このよ
うな場合であっても、図17で上述したのように、安定
した座標検出ができることは明らかである。
【0096】また、指示具4として、画面に直接接触さ
せて使用するLEDを用いたペンタイプとレーザポイン
タとを併用する場合には、LEDはより大きな光量のも
のが使用可能であるので、図17に示す積分回数n0,
n1を、ID信号によってペンか、ポインタかを判別し
て切換え、ペンの場合にはサンプリングを高速に、ポイ
ンタの場合には低速にすることも可能である。実際、文
字入力のように繊細な描画作業はポインタでは不可能で
あり、むしろ低速サンプリングによって滑らかな線を描
けるほうが使い勝手がよく、このような切換えを設ける
ことも有効である。
【0097】以上述べてきたように、本実施形態では、
点滅光に高周波数のキャリアを加え、そのキャリアを周
波数検波して得た所定周期の復調信号によって積分動作
のタイミング制御を行うようにしたので、指示具と搬像
部とをコードレスで同期させることができ、使い勝手の
良い座標入力装置を実現することができる。また、レー
ザービームを用いることによって画面から離れた位置で
容易に操作することが可能となるという優れた利点も得
られる。また、積分部からの差分信号中のピークレベル
が所定レベルを超えたことを検出して積分動作を停止さ
せる積分制御部を設けているので、光量が変化してもほ
ぼ一定レベルの光スポット像の信号を作成でき、これに
より、常に安定した高分解能な座標演算結果を得ること
ができる。
【0098】(座標値演算の詳細)次に、図10の座標
演算部32における座標演算処理について説明する。
【0099】上述したようにして得られた2つのリニア
センサ20X,20Yの出力信号(増幅器29からの差
分信号)は、センサ制御部31に設けられたAD変換部
31Aでデジタル信号として座標演算部32に送られ、
座標値が計算される。座標値の演算は、まず、X座標、
Y座標の各方向の出力データに対して、センサ上の座標
値(X1,Y1)が求められる。なお、演算処理は、
X,Y同様であるので、Xのみについて説明する。
【0100】図18は、座標演算部32における座標演
算の処理の流れを示す。まず、ステップS201で処理
を開始し、ステップS202では、任意の座標入力点
(後述する基準点設定モードでは座標が既知の所定点)
での各画素の差分信号である差分データDx(n)(本
実施例の場合画素数n=64)が読み込まれ、バッファ
メモリ(図示しない)に貯えられる。
【0101】次に、ステップS203では、その差分デ
ータDxをあらかじめ設定しておいた閾値Vと比較し、
閾値以上のデータ値Ex(n)を導出する。このデータ
Ex(n)を用いて、ステップS204でセンサ上の座
標X1を算出する。本実施形態では、重心法により出力
データの重心を算出しているが、出力データEx(n)
のピーク値を求める方法(例えば微分法による)等、利
用できる計算の方法は複数あることは言うまでもない。
【0102】次に、ステップS205で、座標演算処理
のモード判定を行う。出力データの重心X1から座標を
算出するためには、あらかじめ所定値を求めておく必要
があり、その所定値を導出する基準点設定モードの場合
は、ステップ208、ステップ209を介してステップ
210に進む。
【0103】ここで、上記と同様に、X方向のみについ
て説明するが、スクリーン10上のX座標、Y座標が既
知の点(α1,β1)、及び点(α2,β2)で、指示
具4を位置せしめ、上述のステップS202〜S204
を各々実行し、各々の点で得られるX方向センサの重心
値を、X11,X12として導出し、その値、及び既知の
座標値α1,α2を各々ステップS210でメモリ(図示
しない)に記憶する。
【0104】通常の座標算出時には、その記憶された座
標値α1,α2を用いて、ステップS206で導出すべき
座標入力点のX座標を算出することができる。続くステ
ップS207ではより高性能な座標入力装置を提供する
ことを目的として、必要に応じて座標値の校正(例え
ば、光学系のレンズ収差を補正するために、ソフト的な
演算でその歪みを補正する等)をし、座標値を確定す
る。
【0105】座標演算部34から、この確定した座標値
をそのままリアルタイムで出力することも可能である
し、目的に応じてデータを間引く(例えば、確定座標1
0個毎で1個のデータのみ出力)、あるいはデータの平
均値をとる等も可能であることは言うまでもないが、以
下の仕様等を想定する場合には、このデータの平均値を
とることは重要である。
【0106】即ち、指示具4をペンのように使う場合
と、ポインタとして画面から離れて使う場合では、使用
者の手の安定性が異なる。ポインタとして使う場合に
は、画面上のカーソルが細かく震えてしまうので、この
ような細かい動きを抑制したほうが使いやすい。一方、
ペンのように使う場合には、できるだけ忠実に速く追従
することが求められる。特に、文字を書く場合などには
小さな素早い操作ができないと、正しく入力できなくな
ってしまう。
【0107】そこで、本実施形態では、制御信号により
IDを送信しているため、ポインタタイプか否か、先端
のスイッチが押されているか否かを容易に判定可能なの
で、これにより、ポインタとして、或いはペンとして使
っているかどうかを判定できる。もし、ポインタであれ
ば、例えば前回及び前々回の出力座標値(X−1,Y−
1)、(X−2,Y−2)を用いて移動平均を計算して
今回の出力座標値(X,Y)を求める様にすれば、ぶれ
のない少ない操作性の良い構成となる。本実施形態で
は、単純な移動平均を用いているが、このような平滑化
処理に用いる関数としては、他にも差分絶対値を大きさ
により非線型圧縮したり、移動平均による予測値を用い
てこれとの差分を非線型圧縮するなどの各種方式が使用
可能である。要は、ポインタとして使用している場合は
平滑化を強目にし、そうでない場合は弱めに切り替える
ことが、制御信号により可能であるため、それぞれ使い
勝手のよい状態を実現可能であり、この点でも本発明の
効果は大きい。
【0108】なお、これらの演算処理は、前述のように
座標サンプリング周波数が100Hzの場合には10m
secの間に終了すればよく、原データは64画素×2
(xおよびy)×AD変換部の8ビットと非常に少ない
上、収束演算も必要ないので、低速の8ビット1チップ
マイクロプロセッサーで十分処理が可能である。このよ
うなことは、コスト的に有利なだけでなく、仕様変更が
容易で、開発期間の短縮や様々な派生商品の開発が容易
になる利点もある。特に、エリアセンサを用いる場合の
ように、高速の画像データ処理を行う専用のLSI(大
規模集積回路)の開発などは不要であり、開発費用、開
発期間などの優位性は非常に大きなものである。
【0109】上述したような演算処理によって求めた座
標値(X,Y)を示すデータ信号は、座標演算部32か
ら通信制御部33に送られる。この通信制御部33に
は、そのデータ信号と、制御信号検出部72からの制御
信号とが入力される。そして、これらデータ信号および
制御信号は、ともに所定の形式の通信信号に変換され、
外部の表示制御装置(図示しない)に送出される。これ
により、スクリーン10上のカーソルやメニュー、文字
や線画の入力などの各種操作を行うことかできる。前述
したように、64画素のセンサを使った場合でも、10
00超の分解能と十分な精度とが得られ、センサ、光学
系ともに小型、低コストな構成でよく、また、演算回路
も非常に小規模な構成とすることが可能な座標入力装置
を得ることができる。
【0110】また、センサ20X,20Yを、エリアセ
ンサとして構成する場合には、分解能を2倍にするに
は、4倍の画素数と演算データとが必要となるのに対し
て、本実施形態のように、リニアセンサとして構成する
場合には、X座標,Y座標各々2倍の画素数にするだけ
で済む。従って、画素数を増やしてさらに高分解能にす
ることも容易にできる。
【0111】(他の実施の形態)なお、本発明は、複数
の機器(例えば、ホストコンピュータ、インターフェー
ス機器、リーダ、プリンタなど)から構成されるシステ
ムに適用しても、1つの機器からなる装置(例えば、複
写機、ファクシミリ装置など)に適用してもよい。
【0112】また、本発明の目的は、前述した実施の形
態の機能を実現するソフトウエアのプログラムコードを
記録した記録媒体(記憶媒体)を、システムあるいは装
置に供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュータ
(またはCPUやMPU)が記録媒体に格納されたプロ
グラムコードを読み出し、実行することによっても、達
成されることは言うまでもない。
【0113】この場合、記録媒体から読み出されたプロ
グラムコード自体が前述した実施の形態の機能を実現す
ることになり、そのプログラムコードを記録した記録媒
体は本発明を構成することになる。
【0114】そのプログラムコードを記録し、またテー
ブル等の変数データを記録する記録媒体としては、例え
ばフロッピディスク(FD)、ハードディスク、光ディ
スク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD−R、磁気
テープ、不揮発性のメモリカード(ICメモリカー
ド)、ROMなどを用いことができる。
【0115】また、コンピュータが読み出したプログラ
ムコードを実行することにより、前述の実施の形態の機
能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指
示に基づいて、コンピュータ上で稼動しているOS(オ
ペレーティングシステム)などが実際の処理の一部また
は全部を行ない、その処理によって前述した実施の形態
の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもな
い。
【0116】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
指示具に具えた発光素子からの光を座標入力画面の位置
に照射して光スポットを生成し、その光スポットを座標
検出器で検出することにより、その座標入力画面上の光
スポットの位置に対応した座標出力信号を生成する座標
入力装置の指示具に、発光素子を覆う脱着可能な透光性
部材のキャップを設け、この透光性部材のキャップが座
標入力時に座標入力画面に接触することにより生ずる、
その透光性部材のキャップの摩耗量が一定量以上になっ
た状態を操作者に知らしめることのできる凹部、空洞
部、カラー層、導電層等の構成要素をその透光性部材の
キャップに設けるようにしたので、キャップの摩耗状態
によりキャップの状態が視覚的に、あるいは電気的に明
らかに変化し、操作者にこのキャップ交換時期を知らし
めることができる。
【0117】これにより、本発明によれば、キャップの
交換時期が一定の基準の下に明確になり、キャップの交
換時期を逸することなく、最適なタイミングでキャップ
を交換することができる。従って、摩耗による弊害、つ
まり、スクリーンとの接触における指示具の引っ掛かり
感による操作性の悪化、キャップ厚が薄くなり強度低下
状態でのキャップの使用、指示具からの発光量の低下、
等の不都合を未然に防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)は本発明の一実施形態における指示具の
キャップの構造を示す縦断面図 、(B)はそのキャップ部分の正面図である。
【図2】(A)は図1のキャップが一定量以上摩耗した
ときの状態を示す縦断面図、(B)はそのときのキャッ
プ部分の正面図である。
【図3】図2の摩耗したときのキャップ部分を拡大して
示す縦断面図である。
【図4】(A)は本発明の一の実施形態の変形例におけ
る指示具のキャップの構造を示す縦断面図、(B)はそ
のキャップが一定量以上摩耗したときの状態を示す縦断
面図である。
【図5】(A)は本発明の他の一実施形態における指示
具のキャップの構造を示す縦断面図、(B)はそのキャ
ップ部分の正面図である。
【図6】(A)は図5のキャップが一定量以上摩耗した
ときの状態を示す縦断面図、(B)はそのときのキャッ
プ部分の正面図である。
【図7】(A)は本発明の更に他の実施形態における指
示具のキャップの構造を示す縦断面図、(B)はそのキ
ャップが一定量以上摩耗したときの状態を示す縦断面図
である。
【図8】本発明の実施形態における座標入力装置の全体
の構成を示す概略模式図である。
【図9】図8の指示具4の概略内部構成を示す断面図で
ある。
【図10】図8の座標検出器1の概略構成を示すブロッ
ク図である。
【図11】図9の指示具4の受光素子41の出力信号か
ら制御信号を復元する動作を表わす信号波形のタイミン
グチャートである。
【図12】図9の指示具4の受光素子41の出力信号か
ら制御信号を復元する一連の動作の終了時のタイミング
チャートである。
【図13】図10の座標検出器1のリニアセンサ20
X,20Yの配置関係を示す斜視図である。
【図14】図10の座標検出器1のリニアセンサ20
X,20Yの内部構成を示すブロック図である。
【図15】図14のリニアセンサ20X,20Yの出力
波形の1例の示す波形図である。
【図16】図14のリニアセンサ20X,20Yのスキ
ム動作を示す波形図である。
【図17】図10のセンサ制御部31が遂行するリニア
センサ20X,20Yの動作制御を示すフローチャート
である。
【図18】図10の座標検出器1に内蔵の座標演算部3
2の座標演算の処理を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 座標検出器 3 コントローラ 4 指示具 5 光スポット 6 受光素子 6a コンデンサーレンズ 7 信号処理部 8 投射型表示装置 10 スクリーン 20X,20Y リニアセンサ 21 センサアレイ 21X,21Y 感光部 22 積分部 23 蓄積部 24 シフト部 25 リニアCCD部 26 リングCCD部 27 CLR 28 スキム部 29 増幅器 31 センサ制御部 31A AD変換部 32 座標演算部 33 通信制御部 41 発光素子 42 発光制御部 43A,43B,43C,43D スイッチ 44 電源部 45 光ビーム 46 キャップ 47 キャップ46に設けたくぼみ形状の凹部 48 キャップ46に設けた空陵部 71 周波数検出部 72 制御信号検出部 81 画像信号処理部 82 液晶パネル 83 ランプ 84 ミラー 85 コンデンサーレンズ 86 投影レンズ 90X,90Y 円筒レンズ 91X,91Y 線状の結像部分 101 透光性導電部材 461 赤外光を検出に必要なだけ十分に良く透過し且
つ、可視光の透過性が低い従って黒っぽく見える光学特
性の樹脂部材 462 通常の可視・赤外共に透過性が高い光学特性の
樹脂部材 463 導電性が低い透明樹脂部材 464 透光性導電部材

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 指示具に具えた発光素子からの光を座標
    入力画面の位置に照射して光スポットを生成し、該光ス
    ポットを座標検出器で検出することにより、前記座標入
    力画面上の光スポットの照射位置に対応した座標出力信
    号を生成する座標入力装置において、 前記指示具に発光素子を覆う脱着可能なキャップ状の透
    光性部材を設け、該透光性部材の先端部分は座標入力時
    に前記座標入力画面に接触するものであり、 前記透光性部材が前記座標入力画面と接触することによ
    り生ずる前記透光性部材の摩耗量が一定量以上になった
    状態を操作者に知らしめる摩耗報知手段を該透光性部材
    に形成したことを特徴とする座標入力装置。
  2. 【請求項2】 前記摩耗報知手段は、前記透光性部材の
    厚み方向に前記座標入力画面と接触する接触側から一定
    の深さ位置に、該接触側と反対の側から凹部の底がくる
    構造のものであって、前記透光性部材の摩耗量が一定の
    深さ位置になって該凹部に達した場合に、貫通孔が生じ
    ることを特徴とする請求項1に記載の座標入力装置。
  3. 【請求項3】 前記凹部は前記接触側の反対の側に向か
    ってその孔径が広がるように形成されていることを特徴
    とする請求項2に記載の座標入力装置。
  4. 【請求項4】 前記摩耗報知手段は、前記透光性部材の
    厚み方向に前記座標入力画面と接触する接触側から一定
    の深さ位置に形成した空陵部であって、前記透光性部材
    の摩耗量が一定の深さ位置になって該空陵部に達した場
    合に凹部が生じることを特徴とする請求項1に記載の座
    標入力装置。
  5. 【請求項5】 前記摩耗報知手段は、前記透光性部材を
    光学的特性の異なる複数の材質を厚み方向に組み合わせ
    て構成したもので、該光学的特性の異なる複数の材質の
    境界面が該透光性部材の厚み方向に前記座標入力画面と
    接触する接触側から一定の深さ位置に存在することを特
    徴とする請求項1に記載の座標入力装置。
  6. 【請求項6】 前記摩耗報知手段は、前記透光性部材を
    導電性の異なる複数の材質を厚み方向に組み合わせて構
    成したものであり、該導電性の異なる複数の材質の境界
    面が該透光性部材の厚み方向に前記座標入力画面と接触
    する接触側から一定の深さ位置に存在し、 前記座標入力画面の表面に透光性導電部材が貼り付けら
    れていることを特徴とする請求項1に記載の座標入力装
    置。
  7. 【請求項7】 前記透光性部材の厚み方向に前記座標入
    力画面と接触する前記接触側から一定の深さ位置は、前
    記光スポットを座標検出器に検出するために必要とされ
    る光量を確保するために決定されることを特徴とする請
    求項2〜6のいずれかに記載の座標入力装置。
  8. 【請求項8】 前記座標入力画面は適度な光拡散性を持
    たせてあることを特徴とする請求項1〜7のいずれかに
    記載の座標入力装置。
  9. 【請求項9】 前記座標入力画面に画像あるいは位置情
    報等を表示する投射型表示器を有することを特徴とする
    請求項1〜8のいずれかに記載の座標入力装置。
  10. 【請求項10】 前記投射型表示器は、表示信号源から
    の画像信号が入力される画像信号処理部と、該画像信号
    処理部から出力された駆動信号により制御される液晶パ
    ネルと、該液晶パネルを背面から照射するランプと、該
    液晶パネルの透過光像を前記座標入力画面上に投影する
    投影レンズとを有することを特徴とする請求項9に記載
    の座標入力装置。
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