JP2002072802A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JP2002072802A
JP2002072802A JP2000253644A JP2000253644A JP2002072802A JP 2002072802 A JP2002072802 A JP 2002072802A JP 2000253644 A JP2000253644 A JP 2000253644A JP 2000253644 A JP2000253644 A JP 2000253644A JP 2002072802 A JP2002072802 A JP 2002072802A
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image
image forming
toner
forming apparatus
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English (en)
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Masakazu Takahashi
正和 高橋
Makoto Sakanobe
真 坂廼邉
Tomoki Kutsuwada
知己 轡田
Kisho Kojima
紀章 小島
Yoshinori Nakano
良則 中野
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Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 球形トナーのクリーニング性を改善する。 【解決手段】 一または複数の像担持体1と、前記像担
持体1上に静電潜像を形成する潜像形成手段2と、形状
係数125以下のトナーによって前記像担持体1上の静
電潜像を現像する複数の現像装置3と、前記像担持体1
に対向配置される中間転写体4と、前記中間転写体4上
に前記像担持体1上のトナー像を転写する一次転写手段
5と、記録媒体K上に前記中間転写体4上のトナー像を
転写する二次転写手段6と、前記像担持体1に接触配置
され、一次転写後の像担持体1上に残った残留トナーを
除去するクリーニングブレード7とを備えた画像形成装
置において、前記中間転写体4上に不定形粉体を供給す
る粉体供給手段8を具備させ、前記中間転写体4上に供
給された不定形粉体を、前記一次転写手段5によって前
記像担持体1上へと転移させるようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、電子写真複写機
やレーザープリンタ等の画像形成装置に係り、詳細に
は、感光体ドラム等の像担持体上に形成されたトナー像
を、中間転写体を介して用紙等の記録媒体に転写するタ
イプの画像形成装置の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】中間転写型の画像形成装置として、トナ
ー像が形成担持される像担持体と、前記像担持体に対向
配置される中間転写体と、前記中間転写体上に前記像担
持体上のトナー像を転写する一次転写手段と、記録媒体
上に前記中間転写体上のトナー像を転写する二次転写手
段とを備えたものが知られている。近年、このような画
像形成装置に対する高画質化への要求が急速に高まって
きているが、その高画質化への一つの方向として、現像
剤として用いるトナーの小粒径化が進められている。し
かし、従来のトナー製造方法である粉砕法でトナーの小
粒径化を行おうとすると、トナーの歩留まりが悪化し、
コストアップにつながってしまう。
【0003】これに対し、最近、重合法によるトナー製
造方法が数々検討されてきており、これによればトナー
の小粒径化も効率よく、コスト面でも有利に行うことが
可能である。トナーを小粒径化すると、その流動性が低
下し、画像パターンの一部が欠ける等の画質欠損を生じ
ることがあることから、小粒径のトナーは流動性の改善
のために表面形状を滑らかなものに、ひいては球形状と
することが行われている。
【0004】重合法で調製された球形トナーを用いる
と、像担持体から中間転写体への転写効率が非常によ
い。これは、トナー粒径が揃っているため、転写時に像
担持体及び中間転写体から受ける力が全てのトナーにつ
いてほぼ均一となることが大きく起因している。この種
の画像形成装置におけるランニングコストは、その大部
分を消耗品のコストが占めており、トナーの消費量も一
枚あたりのランニングコストの中においては無視できな
いものがある。転写効率の向上は、無駄なトナー消費が
低減できるためランニングコスト低減に直結する。
【0005】とは言っても、完全な転写(転写効率10
0%)の実現は難しく、転写の際に中間転写体に転移せ
ず像担持体上に残ったトナーを像担持体上から除去する
ことが必要となる。一般に、電子写真方式による画像形
成装置においては、像担持体のクリーニング手段とし
て、ウレタンゴム等の弾性材料からなるクリーニングブ
レード(以下、必要に応じて単にブレードという)のエ
ッジを像担持体表面に接触させたものが広く用いられて
いる。このとき、ブレードは、一般に、その一端のエッ
ジを像担持体の移動方向に対しカウンタ方向(ドクター
方向)に圧接させて使用している。
【0006】ところで、粒径分布の狭い球形のトナー
は、上述したブレードによるクリーニングが非常に困難
であることが知られている。この理由は、球形トナーが
ブレードをすり抜けてしまうためであるが、これについ
ては、これまで様々な説明がなされている。一般的に
は、ブレードのエッジに集められた球形トナーは、互い
に接触面積が大きく互いに同等の粒径であるため、互い
を乗り越えて移動することが困難であり、また流動性が
高くパッキング性が強い結果、最密充填状態になり易
く、しかも像担持体表面との接触面積が大きいことによ
り摩擦力が大きいため滑りにくく、あたかも一つの集合
体のようにブレードを押し上げる力を持ち、その結果ブ
レードをすり抜けてしまうと説明されている。これを改
善しようとして、単にブレードやファーブラシの圧接力
を増すようにしても、その効果は小さく、むしろ摩耗や
損傷等により像担持体の寿命を低減させてしまうため、
適用できないケースが多い。
【0007】このような像担持体上の球形トナー除去の
問題に対し、これまでに数々の改善案が提案されてい
る。例えば、特開平7−160165号公報には、ステ
アリン酸亜鉛粉末の塗布方法についての幾つかの方式、
特にクリーニングブラシによってブロック状のステアリ
ン酸亜鉛を削りつつ像担持体へ塗布する方式が提案され
ている。これは、ステアリン酸亜鉛により像担持体の摩
擦係数を低減させ、球形トナーが最密充填状態になった
としても像担持体表面を滑るためブレードをすり抜ける
には至らないという効果を狙ったものである。また、例
えば、特開昭60−131547号公報及び特開平5−
333757号公報には、球形トナー及び粉砕精製によ
る不定形トナーを混合したものをトナーとして用いる方
式が、特開平8−254873号公報には、4色フルカ
ラー機において、うち1色の現像剤を粉砕法で精製した
不定形トナーとする方式が提案されている。これは、ブ
レードをすり抜けにくい不定形トナーを混入させ、最密
充填状態を発生させないようにすることで、球形トナー
のすり抜けを防止するようにしたものである。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た先行技術においても、新たな技術的課題が生じる。例
えば、特開平7−160165号公報記載の手段を適用
しようとした場合には、ステアリン酸亜鉛が高価であ
り、特にブロック状に加工した場合にはランニングコス
トの低減を達成できない場合もある。また、特開昭60
−131547号公報及び特開平5−333757号公
報記載の手段では、所定の効果を得るために、画像形成
装置の仕様によっては不定形トナーの混合比を球形トナ
ーに対し1:1あるいは不定形トナーの方を多くするこ
とが必要となるケースもある。これでは球形トナー使用
の当初の目的である転写効率の向上によるランニングコ
ストの低減を達成できなくなってしまう。更に、特開平
8−254873号公報記載の手段では、4サイクル方
式のカラー画像形成装置のように複数色の像が順次形成
担持される像担持体の場合は適用できるものの、4色タ
ンデム方式のカラー画像形成装置のように単色の像が担
持される像担持体の場合は適用できないため、高速化の
要求に対し対応できないという技術的課題がみられた。
【0009】本発明は、以上の技術的課題を解決するた
めになされたものであって、像担持体の摩耗・損傷、無
駄なトナー消費によるランニングコストアップ、像担持
体上への摩擦抵抗低下物質の供給によるランニングコス
トアップを有効に回避しながら、球形トナーのクリーニ
ング性を改善するようにした画像形成装置を提供するも
のである。
【0010】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明は、図
1(a)(b)に示すように、一または複数の像担持体
1と、前記像担持体1上に静電潜像を形成する潜像形成
手段2と、形状係数125以下のトナーによって前記像
担持体1上の静電潜像を現像する複数の現像装置3と、
前記像担持体1に対向配置される中間転写体4と、前記
中間転写体4上に前記像担持体1上のトナー像を転写す
る一次転写手段5と、記録媒体K上に前記中間転写体4
上のトナー像を転写する二次転写手段6と、前記像担持
体1に接触配置され、一次転写後の像担持体1上に残っ
た残留トナーを除去するクリーニングブレード7とを備
えた画像形成装置において、前記中間転写体4上に不定
形粉体を供給する粉体供給手段8を具備させ、前記中間
転写体4上に供給された不定形粉体を、前記一次転写手
段5によって前記像担持体1上へと転移させるようにし
たことを特徴とする。尚、図1(a)(b)は、現像装
置3が4つ(3a〜3d)設けられる態様を例示したも
のであり、これらのうち、図1(a)は複数の像担持体
1(図中では1a〜1dの4つ)を備えた態様、図1
(b)は一つの像担持体1を備えた態様を例示してい
る。
【0011】このような技術手段において、像担持体1
は、潜像形成手段2による静電潜像を形成担持するもの
であれば、感光体、誘電体など適宜選定して差し支えな
く、その形状についてもドラム状、ベルト状を問わな
い。また、潜像形成手段2については、静電潜像を形成
するものであれば、帯電、露光工程を経た方式、あるい
は、イオン流による潜像書き込み工程を含む方式など適
宜選定して差し支えない。
【0012】更に、現像装置3は、潜像形成手段2によ
って像担持体1上に形成された静電潜像を現像するもの
であれば、一成分現像、二成分現像、接触現像、非接触
現像等、各種現像方式より適宜選定して差し支えなく、
またこれら各種現像方式が混在するものであってもよ
い。但し、本願発明では、各現像装置3において、形状
係数が100〜125であるほぼ球形なトナーを使用す
ることが前提となる。
【0013】また、中間転写体4は、トナー像を担持搬
送できるものであれば、その形状はロール状、ベルト状
等適宜選定して差し支えない。更に、一次転写手段5
は、前記中間転写体4に前記像担持体1上のトナー像を
静電転写するものであればよく、二次転写手段6も、記
録媒体K上に前記中間転写体4上のトナー像を静電転写
するものであればよい。
【0014】そして、クリーニングブレード7は、ブレ
ード状の形状を有し且つその先端部が像担持体1に接触
するように配設されるものであれば適宜選定して差し支
えないが、クリーニング性の確保という観点からすれ
ば、像担持体1の移動方向に対向する方向に突出して固
定的に配設されるタイプ(所謂ドクターブレード方式)
のものを採用することが好ましい。尚、二次転写後の中
間転写体に残った残留トナーを除去するクリーニング手
段を配設する態様にあっては、クリーニングブレード7
と同様に、ブレードタイプのものを用いることが好まし
い。
【0015】また、粉体供給手段8としては、中間転写
体4上に不定形粉体を供給するものであれば種々の方式
より適宜選定して差し支えないが、構成の簡易化という
観点からすれば、前記中間転写体4に対向する部位が開
口し且つ内部に前記不定形粉体が内包されるハウジング
と、前記ハウジングの開口部に面して回転可能に配設さ
れ、前記不定形粉体を担持搬送する搬送ロールと、前記
搬送ロール上の前記不定形粉体を前記中間転写体4へと
転移させるバイアスを印加するバイアス印加手段とを備
えたものを用いることが好ましい。尚、この構成は、通
常用いられる現像装置と同様のものであり、部品の共通
化によるメンテナンス性の向上という観点からすれば、
前記現像装置3と同じものを用いることが好ましい。
【0016】そして、不定形粉体は、少なくともトナー
よりも形状係数が大きいことが必要である。このような
不定形粉体を容易に得るという観点からすれば、不定形
粉体は粉砕法により作製されることが好ましい。そし
て、前記一次転写手段5による印加バイアスの極性を変
えずに像担持体1に不定形粉体を供給するという観点か
らすれば、前記不定形粉体は、トナーの帯電極性とは逆
の帯電極性を有していることが好ましい。
【0017】また、万が一不定形粉体がトナー像中に紛
れ込んでしまった場合に、その存在を目立たなくすると
いう観点からすれば、前記不定形粉体は、トナーと一緒
に溶融される樹脂で構成することが好ましく、また、着
色のない透明のものであることが好ましい。
【0018】更に、図1(a)に示すように、像担持体
1が複数配設される態様のものにおいては、これら複数
の像担持体に、夫々均等に不定形粉体を供給することが
好ましい。そして、その供給方式としては、前記中間転
写体4上に供給された不定形粉体を、プロセス方向に複
数に分割された領域毎に各像担持体1に転移させるよう
にしたり、あるいは、前記中間転写体4に供給された不
定形粉体の通過時に各一次転写手段5に印加するバイア
スを、上流側から下流側に向かって大きくなるよう設定
することが好ましい。
【0019】また、不定形粉体の供給タイミングについ
ては、適宜設定して差し支えないが、通常の画像形成動
作に影響を与えずに供給を行うという観点からすれば、
予め決められた規定枚数の画像形成動作後に供給を行う
ことが好ましい。そして、より効率的な供給を行うとい
う観点からすれば、前記規定枚数を、前記像担持体の使
用履歴に応じて変更することが好ましい。
【0020】一方、前記不定形粉体の帯電極性が、トナ
ーの帯電極性とは逆になっている態様にあっては、画像
形成動作中すなわち一次転写と同時に像担持体1への不
定形粉体の供給を行うようにしてもよい。
【0021】また、不定形粉体の供給量については、適
宜選定して差し支えないが、より効率的な供給を行うと
いう観点からすれば、前記像担持体1の使用履歴に応じ
て変更することが好ましい。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、添付図面に示す実施の形態
に基づいてこの発明を詳細に説明する。 ◎実施の形態1 図2は本発明を適用したカラー画像形成装置(本実施の
形態ではカラー電子写真複写機)の概略構成を示す。同
図において、本実施の形態に係るカラー画像形成装置
は、例えば電子写真方式にて各色成分トナー像が形成さ
れる複数の画像形成ユニット100(具体的には100
K、100Y、100M、100C)と、各画像形成ユ
ニット100で形成された各色成分トナー像を順次転写
(一次転写)保持させる中間転写体としての中間転写ベ
ルト110と、中間転写ベルト110上に転写された重
ね画像を記録材としての用紙Pに一括転写(二次転写)
させる一括転写装置120と、一括転写されたトナー像
を用紙P上に定着させる定着装置150とを備えたもの
である。
【0023】本実施の形態において、各色成分の画像形
成ユニット100(具体的には100K、100Y、1
00M、100C)は、矢線A方向に回転する像担持体
としての感光体ドラム101(具体的には101K、1
01Y、101M、101C)の周囲に、感光体ドラム
101が帯電される一様帯電装置102(具体的には1
02K、102Y、102M、102C)、感光体ドラ
ム101上に静電潜像が書き込まれるレーザ露光装置1
03(具体的には103K、103Y、103M、10
3C、尚、図中レーザビームを符号Bmで表す)、各色
成分トナーTが収容されて感光体ドラム101上の静電
潜像が可視像化される現像装置104(具体的には10
4K、104Y、104M、104C)、感光体ドラム
101上の各色成分トナー像が中間転写ベルト110に
転写される転写手段としての一次転写ロール105(具
体的には105K、105Y、105M、105C)、
転写域通過後の感光体ドラム101上に残留する残トナ
ーを除去するドラムクリーナ106(具体的には106
K、106Y、106M、106C)等の電子写真デバ
イスを順次配設したものである。
【0024】次に、各画像形成ユニット100の構成
を、図3に示すブラック画像形成ユニット100Kを例
に詳細に説明する。尚、他の画像形成ユニット100
Y、100M、100Cもブラック画像形成ユニット1
00Kと同じ構成を有している。本実施の形態におい
て、感光体ドラム101Kは、例えば金属製のロールに
負帯電系の有機感光体からなる表面層を有するものであ
る。また、一様帯電装置102Kは、感光体ドラム10
1Kに圧接配置される帯電ロールからなり、感光体ドラ
ム101Kを−700Vの電位に帯電するようになって
いる。
【0025】更に、レーザ露光装置103Kは、一様帯
電装置102Kによって帯電された感光体ドラム101
K上の画像形成領域に対してレーザビームBmを照射す
るようになっており、これにより、感光体ドラム101
上に画像部電位VLが−300V、非画像部電位(帯電
電位)VHが−700Vとなる静電潜像が形成される。
【0026】また、現像装置104Kは、感光体ドラム
101Kに対向する部位が開口し且つ内部にトナーTが
内包される現像ハウジング201Kと、この現像ハウジ
ング201Kの開口部に面して回転可能に配設され、前
記トナーTを担持搬送するマグネットロール(現像ロー
ル)202Kと、このマグネットロール202Kにトナ
ーTを攪拌供給するオーガー203Kと、マグネットロ
ール202Kに所定の現像バイアスを印加するバイアス
電源204Kとを備えている。
【0027】ここで、本実施の形態では、トナーTとし
て、分散重合法によって凝集成長させた平均粒径5.5
μmの重合トナーを用いた。製造工程としては、スチレ
ンアクリル粒子分散液と色剤粒子の分散液、また、ワッ
クス粒子の分散液を混合し、粒子を凝集させる工程、凝
集粒子に加熱して癒着させる工程、洗浄工程を経て、粒
形形状のトナーが精製される。分散粒子の凝集工程にお
ける温度、凝集時間、分散液濃度等の制御により、トナ
ー粒径、形状をコントロールすることが出来る。トナー
の形状は、形状係数ML2/Aで表し、光学顕微鏡(ミ
クロフォトFXA;ニコン社製)で得た該トナーの拡大
写真を、イメージアナライザーLuzex3(NIRE
CO社製)により画像解析を行って以下の数式1により
算出した値である。
【0028】
【数1】
【0029】ML2/Aは、トナーの投影面積と、それ
に外接する円の面積との比で表しており、真球の場合1
00となり、形状が崩れるにつれ増加する。形状係数
は、トナー粒子複数個に対して計算され、その平均値を
代表値とする。本実施の形態では、形状係数100〜1
25の略球形なトナーを用いた。また、該トナーTに、
平均粒径10〜100nmの、シリカ及びチタニアの無
機微粒子を適宜量外添し、平均粒径50μmのフェライ
トビーズからなるキャリアと混合し現像ロール上で−2
5〜−35μC/gの帯電量を得た。尚、トナーTとし
ては、分散重合法以外にも、乳化凝集合一法、懸濁重合
法、溶解懸濁法、乳化重合法、混練粉砕法等により形成
された球形トナーを使用してもよく、また、トナーとキ
ャリアとを混在させた二成分系現像剤でもトナーのみの
一成分系現像剤でも構わないことは勿論である。
【0030】本実施の形態では、上述のトナーを用い、
現像ロール202Kにバイアス電源204Kより−56
0Vのバイアスを印加することにより、前記画像部電位
VLとの電位差(現像電位)が260Vとなってトナー
Tが感光体ドラム101の画像部に付着し現像される。
一方、非画像部電位VHとの電位差(クリーニング電
位)は140VとなってトナーTが感光体ドラム101
の非画像部に付着するのを防止している。尚、本実施の
形態では、前記−560Vの直流バイアスの他、ピーク
トゥピーク値VP-P=1.0kV、周波数9kHz、D
uty=60%の矩形波も同時に印加されるようになっ
ている。
【0031】また、一次転写ロール105Kとしては、
発泡ウレタンゴムから構成されその抵抗値を106〜1
8Ωに調整したものを用いている。そして、一次転写
ロール105Kには、正極性の一次転写バイアスを印加
するバイアス電源205Kが接続されている。本実施の
形態では、一次転写ロール105Kに+1000Vのバ
イアスを印加するようになっている。
【0032】更に、ドラムクリーナ106Kは、感光体
ドラム101Kの表面に対向した部位に開口部を持つ筐
体211K及びこの開口部に配設されるクリーニングブ
レード212Kを備えている。本実施の形態において、
クリーニングブレード212Kは、ウレタンゴムで形成
され、感光体ドラム101Kの表面に、その回転方向に
対しカウンタ方向(ドクター方向)に向け、所定のオー
バーラップ量をもって接するように配設されている。ま
た、筐体211Kの内部には、前記開口部から一部外周
部を突出して感光体ドラム101Kの表面に接するクリ
ーニングブラシ213K及びオーガ214Kが、共に回
転可能に配設されている。そして、クリーニングブラシ
213Kは、感光体ドラム101Kの表面と接触しなが
ら感光体ドラム101Kの表面の移動速度の1.2倍〜
3倍の回転速度で感光体ドラム101Kの回転方向Aと
順方向に回転する。更に、筐体211Kの内部には、ク
リーニングブラシ213Kに接触するようにフリッカー
バー215Kが配設されており、クリーニングブラシ2
13Kの表面に付着したトナーその他をフリッキングす
るようになっている。
【0033】また、本実施の形態において、中間転写ベ
ルト110は、図2に示すように、複数(本実施の形態
では3つ)の支持ロール111〜113に掛け渡された
ものであって、本実施の形態では、支持ロール111が
中間転写ベルト110の駆動ロールとして、支持ロール
112が従動ロールとして、更に、支持ロール113が
後述するように一括転写装置120のバックアップロー
ルとして用いられている。そして、上記中間転写ベルト
110は、ポリイミド、ポリカーボネート、ポリエステ
ル、ウレタン、ナイロン、アクリル、塩化ビニル、ポリ
プロピレン、ポリエチレンテレフタレート等の樹脂又は
各種ゴムにカーボンブラック等を適当量含有させて体積
抵抗率が106〜1014Ω・cmとなるように形成さ
れ、その厚みは例えば0.1mmに設定される。
【0034】更にまた、記録媒体としての用紙Pの搬送
経路に面した中間転写ベルト110の一括転写位置(二
次転写位置)には、一括転写装置120が配設されてお
り、本実施の形態では、中間転写ベルト110のトナー
像担持面側に圧接配置される二次転写ロール(バイアス
ロール)114と、中間転写ベルト110の裏面側に配
置されて二次転写ロール114の対向電極をなす対向ロ
ール(バックアップロール)113とを備えている。こ
こで、上記バックアップロール113は、絶縁性ロール
を半導電性の薄層フィルムで被覆して形成されている。
この薄層フィルムは厚さ10μm〜200μmに形成さ
れ、その表面抵抗率が107〜1011Ω/□(□:単位
面積)に調整されている。また、バックアップロール1
13には、図3に示すように、負極性の二次転写バイア
スを印加するバイアス電源221が接続されている。一
方、上記バイアスロール114は接地された導電性ロー
ルであり、その表面電位を常に接地位置と等電位に保つ
ため、その抵抗値は107Ω・cm以下の低抵抗である
ことが望ましい。
【0035】そして、一括転写装置120の下流側に
は、ウレタンゴム製のドクターブレード131を具備
し、中間転写ベルト110上の残留トナーを除去するベ
ルトクリーナ130が設けられている。
【0036】更に、ベルトクリーナ130の下流側に
は、中間転写ベルト110の支持ロール111に対向し
て粉体供給装置140が配設されている。本実施の形態
において、粉体供給装置140は、図4に示すように、
ハウジングとしての筐体141の開口部に中間転写ベル
ト110に対向して供給ロール142を配設すると共
に、内部にはオーガ143を組み込み、不定形粉体U及
びキャリアCからなる供給剤Sを流動させつつ供給ロー
ル142の表面に付着させ、中間転写ベルト110表面
に向けて穂立ちを作って接触させるようになっている。
そして、筐体141開口部の供給ロール142回転方向
上流側には、トリマーギャップ調整部材144が配設さ
れており、供給ロール142表面に均一な厚さの供給剤
Sの穂立ち層が形成されるようになっている。また、供
給ロール142には、図3に示すように、正極性の供給
バイアスを印加するバイアス電源145が接続されてお
り、一方、対向する支持ロール111は接地されてい
る。
【0037】ここで、不定形粉体Uとしては、従来の粉
砕トナーから色材成分の添加工程を省いた製造工程によ
り精製した無色のトナーを用いている。バインダー樹脂
はスチレン系、アクリル系、エポキシ、ポリエステル樹
脂等の樹脂と、磁性粉にする場合はさらに、鉄、ニッケ
ル或いはそれらの化合物や合金を加える。また、上述し
たように、使用されるトナーは負帯電なので、不定形粉
体Uの帯電系列は正帯電であることが必要である。そこ
で、帯電制御剤として正帯電用のニグロシン染料や4級
アンモニウム塩等を加える。これらの微粒子を溶融混練
したのち凝固させたものを粉砕、分級して精製する。こ
の不定形粉体Uの平均粒径については、トナーTよりも
小粒径であることが望ましいが、粉砕法では作製が困難
であるので、平均粒径は現像に用いる球形トナーよりも
大きくて良い。尚、この理由については後述する。
【0038】また、本実施の形態において、用紙搬送系
は、図2に示すように、用紙Pを所定のタイミングで二
次転写位置へと送り込み、二次転写後の用紙Pを搬送ベ
ルト121を介して定着装置150へと搬送するように
なっている。
【0039】次に、本実施の形態に係るカラー画像形成
装置の作像プロセスについて説明する。今、図示外のス
タートスイッチがオン操作されると、所定の作像プロセ
スが実行される。具体的に述べると、例えば、このカラ
ー画像形成装置をデジタルカラー複写機として構成する
場合には、図示しない原稿台にセットされる原稿をカラ
ー画像読み取り装置により読み取り、その読み取り信号
を画像信号処理手段によりデジタル画像信号に変換して
メモリーに一時的に蓄積し、その蓄積されている4色
(K、Y、M、C)のデジタル画像信号に基づいて各色
のトナー像形成を行なわせるようにする。
【0040】すなわち、画像信号処理手段から入力され
る各色のデジタル画像信号に応じて画像形成ユニット1
00(具体的には100K、100Y、100M、10
0C)を夫々駆動する。そして、各画像形成ユニット1
00では、一様帯電装置102により一様に帯電された
感光体ドラム101に前記デジタル信号に応じた静電潜
像をレーザ露光装置103にて夫々書き込ませる。そし
て、これらの各静電潜像を各色のトナーTを収容した現
像装置104により現像して上記各色のトナー像を形成
させる。尚、このカラー画像形成装置をプリンタ等の装
置として構成する場合には、外部などから画像信号処理
手段に入力される画像信号に基づいて各色のトナー像形
成を行うようにすればよい。
【0041】そして、各感光体ドラム101上に形成さ
れたトナー像は、各感光体ドラム101と中間転写ベル
ト110とが接する一次転写位置で一次転写ロール10
5によって感光体ドラム101から中間転写ベルト11
0の表面に順次転写される。一方、一次転写後に感光体
ドラム101上に残留したトナーTは、ドラムクリーナ
106によってクリーニングされる。
【0042】このようにして中間転写体ベルト110に
一次転写されたトナー像は中間転写ベルト110上で重
ね合わされ、中間転写ベルト110の回動に伴って二次
転写位置へと搬送される。一方、図示しない用紙トレイ
から用紙Pが搬出され、この用紙Pは所定のタイミング
で二次転写位置へと供給され、バイアスロール114と
中間転写ベルト110との間に挟み込まれる。
【0043】すると、二次転写位置では、バイアスロー
ル114とバックアップロール113との間に形成され
る転写電界の作用で、中間転写ベルト110上に担持さ
れたトナー像が用紙Pに一括転写される。このトナー像
が転写された用紙Pは、定着装置150へと搬送されト
ナー像の定着が行われる。一方、二次転写後に中間転写
ベルト110上に残留したトナーは、ベルトクリーナ1
30によってクリーニングされる。
【0044】以上が通常の画像形成プロセスであるが、
この画像形成装置では、トナーTとして球形トナーを用
いているため、感光体ドラム101上の残留トナーがド
ラムクリーナ106をすり抜けやすく、クリーニング不
良を招くおそれがある。
【0045】ここでまず、ブレードによるクリーニング
のメカニズムについて説明しておく。図5は、感光体ド
ラム101にドラムクリーナ106のクリーニングブレ
ード212が接触し、感光体ドラム101との摺動によ
りクリーニングブレード212が変形している様子を示
したものである。次に、図5のブレードニップ部D領域
を拡大した図6を用いて更に説明する。図6(a)〜
(c)は、感光体ドラム101上の残留トナーT’がブ
レードニップ部Dに入り込んでくる様子を示したもので
ある。尚、便宜上、残留トナーT’のうち小粒径のもの
をT1’、平均粒径のものをT2’と呼ぶことにする。ク
リーニングブレード212表面に初期的に付着させてあ
る粉体潤滑剤Gは、ブレードエッジ212aに一時的に
溜り、すり抜けたりしながら、使用開始初期段階でのク
リーニングブレード212の潤滑性を保つ(図6(a)
参照)。そのうち、ブレードエッジ212aに送られて
くる残留トナーT’及びトナーTより離脱した外添剤
(図示せず)は、クリーニングブレード212と感光体
ドラム101との間の隙間で振動を受けながら徐々に溜
まってくる(図6(b)参照)。ここで、クリーニング
ブレード212と感光体ドラム101との間の隙間はく
さび状になっているので、その先端の狭いところに外添
剤、粉体潤滑剤G、小粒径の残留トナーT1’の順で入
り込み、平均粒径の残留トナーT2’は上流側の広いと
ころに溜まる。こうしてトナーダムが形成され、潤滑剤
として機能しはじめる(図6(c)参照)。
【0046】ここで、転写前後のトナー粒径の違いにつ
いて説明しておく。通常、現像に使用されるトナーT
は、比較的小粒径のトナーTが転写に不利であること等
不具合の原因となることから、所定の粒度分布で管理さ
れている。トナー製造工程にて所定の粒度分布に揃えら
れたトナーTは、実際の画像形成プロセスの転写工程
(例えば一次転写工程)において転写されると、平均以
上の粒径のトナーTは比較的転写効率が良くその多くが
中間転写ベルト110上に転移するが、小粒径のトナー
Tは転写効率が低いため感光体ドラム101上に残留す
るものが多い。図7に、重合トナー(球形トナー)及び
粉砕トナー(不定形トナー)の転写前後における粒度分
布の代表例を示す。同図からわかるように、転写後の残
留トナーは転写前のトナーよりも粒度分布が小粒径側に
偏っている。尚、図7から明らかなように、不定形粉体
Uの粒度分布は球形トナーTのそれよりも広範であり、
小粒径のものも多く存在していることがわかる。従っ
て、不定形粉体Uとして平均粒径がトナーTよりも大き
いものを用いても、実際には小粒径のものが多く存在し
ていることとなる。
【0047】そして、本発明者は、感光体ドラム101
回転時のブレードエッジ212aの状態を把握するため
に、透明ガラス円筒を感光体ドラム101に見立て、ク
リーニングブレード212を接触配置した実験装置を用
い、ブレードニップ部Dの挙動を観察した。そして、透
明ガラス円筒内部からブレードニップ部Dをマイクロス
コープを用いて撮影した映像から、ブレードニップ部D
の先端に近い所に溜まった粒子は動きが小さいが、ブレ
ードニップ部Dの先端から離れるにつれ流動的となり、
新しく来た粒子と激しく入れ替わりながらブレードニッ
プ部Dの領域から離脱していく様子がわかった。すなわ
ち、図8(a)(b)に示すように、流動域と非流動域
とに分けることができるということである。
【0048】ここで、図8(a)は、定常的にクリーニ
ングブレード212によって十分にクリーニングできて
いるときのブレードニップ部Dの状態を示したもので、
理想的なトナーダムが形成された様子である。この様子
を電子顕微鏡により観察すると、最もブレードニップ部
Dに近い位置に外添剤の凝集物、次に粉体潤滑剤G、小
粒径の残留トナーT1’という順で、最も上流側に平均
粒径の残留トナーT2’という配列で溜まっていること
が判明した。
【0049】一方、クリーニング不良すなわち残留トナ
ーT’のすり抜けが発生し易いのは、図8(b)に示す
とおり、小粒径の残留トナーT1’の量が著しく少な
く、ブレードニップ部Dに近いところにまで平均粒径の
残留トナーT2’が入り込んで密集し、ブレードニップ
部Dの非流動域において充填状態となったときであるこ
とがわかった。
【0050】そこで、本実施の形態に係る画像形成装置
では、非画像形成時に、粉体供給装置140から中間転
写ベルト110上に不定形粉体Uを供給し、その後中間
転写ベルト110上の不定形粉体Uを各感光体ドラム1
01(101K、101Y、101M、101C)に夫
々供給するプロセスを実行することで、各感光体ドラム
101のブレードニップ部Dに不定形粉体Uを供給し、
不定形粉体Uによるトナーダムを形成させることで、平
均粒径の残留トナーT2’による充填状態の発生を防止
するようになっている。
【0051】これを具体的に説明すると、まず、画像形
成装置組み立て直後且つ画像形成動作開始直前のタイミ
ングで、粉体供給装置140により、中間転写ベルト1
10上にトナー濃度にして60%、面積として主走査方
向は全域で副走査方向の長さ500mmの粉体像Wの形
成を行う(図9参照)。これは、この画像形成装置にお
いて最大の粉体像形成面積である。組み立て直後の感光
体ドラム101とクリーニングブレード212との間に
は、少量の粉体潤滑剤しか介在しないため、ここに球形
の残留トナーが相当量送り込まれた場合、すり抜けを起
こしてしまう恐れが非常に大きいからである。これは、
画像形成ユニット100の交換が発生した場合の直後の
画像形成動作時にも同様のことが言えるので、このとき
にも同等の像形成を行う。
【0052】次に、粉体像Wが4つの感光体ドラム10
1(101K、101Y、101M、101C)に転写
されていく過程を、図9を用いて説明する。粉体像Wが
第一色目の感光体ドラム101Kに差し掛かったとき所
定時間、所定の電流値の一次転写ロール105Kへの正
極のバイアス印加を行い、粉体像Wの先端から副走査方
向幅の1/4部分(図中aで示す領域)を感光体ドラム
101Kへ転写する。次に、第二色目の感光体ドラム1
01Yに差し掛かったときに、残った像の先端から元の
像の副走査方向幅の1/4部分(図中bで示す領域)を
感光体ドラム101Yへ転写する。これを第三、四色目
についても、感光体ドラム101Mに図中cで示す領域
及び感光体ドラム101Cに図中dで示す領域を夫々転
写することで粉体像Wの転写を完了する。そして、その
後は、画像形成ユニット100の使用開始後1枚目の画
像形成動作終了後であって次の画像形成動作開始前の空
回転時に粉体像Wの形成及び各感光体ドラム101への
転写を実施する。その後は5,10,20,50,10
0,500枚という具合に変化し、1000枚目以降は
500枚毎に粉体像形成及び転写を実施する。また、1
000枚以降の500枚毎の粉体像Wの像形成において
は、図10に示すように、粉体像Wの形成面積を徐々に
減じるようにしてもよい。その理由は、時間の経過と共
にトナーダムが安定し、形成に必要な所要量が少なくて
すむようになるからである。
【0053】このように、本実施の形態では、各感光体
ドラム101と各クリーニングブレード212との間
に、不定形粉体Uによるトナーダムを形成するようにし
たので、その領域に球形の残留トナーが入り込みにくく
なり、感光体ドラム101におけるトナーTのすり抜け
を防止することができる。
【0054】また、転写後に中間転写ベルト110上に
残留した不定形粉体Uは、ベルトクリーナ130のドク
ターブレード131に到達し、ここでも中間転写ベルト
110とドクターブレード131との間に、不定形粉体
Uによるトナーダムが形成されることとなるため、その
領域に球形の残留トナーが入り込みにくくなり、中間転
写ベルト110におけるトナーTのすり抜けも防止する
ことができる。
【0055】更に、本実施の形態では、トナーTは負極
性に帯電するもので構成し、不定形粉体Uは正極性に帯
電するもので構成しているので、一次転写ロール105
に印加するバイアスを反転させることなく、すなわち、
一つのバイアス電源205でトナーTの中間転写ベルト
110への転写及び不定形粉体Uの感光体ドラム101
への転写を行うことができる。従って、本実施の形態で
は、画像形成プロセスとは別に粉体供給プロセスを実行
しているが、これらを同時に行ったとしても、画質障害
を招くことはない。
【0056】更にまた、不定形粉体Uとして、無色透明
なものを用いているので、画像中に不定形粉体Uが紛れ
込んでしまったとしても、画質障害とはならず、また、
樹脂を用いているので、定着装置150でトナーTと共
に溶融、定着されてしまうこととなり、ここでも問題と
はならない。
【0057】◎実施の形態2 本実施の形態は、実施の形態1と略同様であるが、中間
転写ベルト110上に形成された粉体像Wの各感光体ド
ラム101への供給手法を異ならせるようにしたもので
ある。尚、本実施の形態に係る画像形成装置の構成要素
のうち、実施の形態1に係る画像形成装置と同様のもの
については、実施の形態1と同様の符号を付してここで
はその詳細な説明を省略する。
【0058】本実施の形態では、実施の形態1と同様
に、まず、画像形成装置組み立て直後の画像形成動作直
前のタイミングで、粉体供給装置140により、中間転
写ベルト110上にトナー濃度にして60%、面積とし
て主走査方向は全域で副走査方向の長さ500mmの粉
体像Wの形成を行う。そして、この粉体像Wが、第一色
目の感光体ドラム101Kに差し掛かったとき、所定の
電流値の一次転写ロール105Kへの正極のバイアス印
加を行い、像の全域を感光体ドラム101Kに転写す
る。但し、印加するバイアスは転写効率が25%程度に
なる第一の電流値を選択する。次に、第二色目の感光体
ドラム101Yに差し掛かったときに、一次転写ロール
105Yにバイアスとして第一の電流値よりも大きく且
つ転写効率が25%程度になる第二の電流値を印加す
る。こうして4つの感光体ドラム101への粉体像Wの
転写を、電流値を段階的に大きくしながら行うことによ
り、4つの感光体ドラム101への不定形粉体Uの均一
な量の供給を行うようにする。
【0059】このようにすることで、実施の形態1と同
様に、各感光体ドラム101と各クリーニングブレード
212との間には、不定形粉体Uによるトナーダムが形
成されることから、その領域に球形の残留トナーが入り
込みにくくなり、感光体ドラム101におけるトナーT
のすり抜けを防止することができる。
【0060】また、転写後に中間転写ベルト110上に
残留した不定形粉体Uは、ベルトクリーナ130のドク
ターブレード131に到達し、ここでも中間転写ベルト
110とドクターブレードとの間に、不定形粉体Uによ
るトナーダムが形成されることとなるため、その領域に
球形の残留トナーが入り込みにくくなり、中間転写ベル
ト110におけるトナーTのすり抜けも防止することが
できる。
【0061】◎実施の形態3 図11は、本発明が適用されたカラー画像形成装置の実
施の形態3の概略構成を示したものである。同図におい
て、符号11は像担持体としての感光体ドラム、12は
一様帯電装置、13はレーザ露光装置(図中露光ビーム
を符号Bmで示す)、14はイエロー(Y)、マゼンタ
(M)、シアン(C)及びブラック(K)の各色に対応
した現像器14Y、14M、14C、14Kを搭載した
ロータリー現像装置、15は一次転写ロール、16はク
リーニングブレード17及びクリーニングブラシ18を
具備したドラムクリーナである。
【0062】また、符号20は支持ロール21〜23に
張架された中間転写ベルト、40は二次転写ロール24
及びバックアップロール23(支持ロールと兼用)から
なる二次転写装置、符号30はドクターブレード31を
具備したベルトクリーナ、50は粉体供給装置、60は
定着装置である。尚、これらについては、夫々、実施の
形態1で説明したものと同じものであるので、その詳細
な説明は省略する。但し、本実施の形態に係る画像形成
装置では、二次転写ロール24、ベルトクリーナ30及
び粉体供給装置50が、夫々図示しないリトラクト装置
によって中間転写ベルト20と接離自在に配設されてお
り、複数色の画像すなわち重ね画像が形成される場合に
は、最終色のトナー像が中間転写ベルト20に一次転写
されるまで、これらは中間転写ベルト20から離間する
ようになっている。
【0063】そして、この画像形成装置においても、ト
ナーTとして、重合法で作製した形状係数100〜12
5の球形トナーが使用される。一方、粉体供給装置50
から供給される不定形粉体Uについても、粉砕法で作製
された無色透明のものが使用される。
【0064】次に、本実施の形態に係るカラー画像形成
装置の作像プロセスについて説明する。今、図示外のス
タートスイッチがオン操作されると、所定の作像プロセ
スが実行される。まず、感光体ドラム11の表面が一様
帯電装置12によって帯電された後、レーザ露光装置1
3からの露光ビームBmによって潜像が書き込まれる。
このとき、感光体ドラム11に書き込まれた静電潜像が
イエローの画像情報に対応したものであれば、この静電
潜像はイエローのトナーが収容されるイエロー現像器1
4Yで現像され、感光体ドラム11上にはイエローのト
ナー像が形成される。そして、感光体ドラム11上に形
成されたトナー像は、感光体ドラム11と中間転写ベル
ト20とが接する一次転写位置で一次転写ロール15に
印加される一次転写バイアスによって中間転写ベルト2
0に転写される。一方、一次転写後に感光体ドラム11
上に残留したトナーはドラムクリーナ16によって除去
される。
【0065】このとき、単色画像を形成する場合には、
中間転写ベルト20に一次転写されたトナー像を直ちに
用紙Pに二次転写するのであるが、複数色のトナー像を
重ね合わせたカラー画像を形成する場合には、感光体ド
ラム11上でのトナー像の形成並びにこのトナー像の一
次転写の工程が色数分だけ繰り返される。例えば、4色
のトナー像を重ね合わせたフルカラー画像を形成する場
合には、感光体ドラム11上にはその一回転毎にイエロ
ー、マゼンタ、シアン及びブラックの順でトナー像が形
成され、これらトナー像は順次中間転写ベルト20に一
次転写される。一方、中間転写ベルト20は、最初に一
次転写されたイエローのトナー像を保持したまま感光体
ドラム11と同一周期で回動し、中間転写ベルト20上
には、所定の位置にその一回転毎にマゼンタ、シアン及
びブラックのトナー像が重ねられていく。
【0066】このようにして中間転写ベルト20に一次
転写されたトナー像は、中間転写ベルト20の回動に伴
って二次転写位置へと搬送される。一方、送り出された
用紙Pは、所定のタイミングで二次転写位置へと供給さ
れ、バックアップロール23に対して、二次転写ロール
24が用紙Pをニップする。すると、二次転写位置で
は、二次転写ロール24とバックアップロール23との
間に形成される転写電界の作用で、中間転写ベルト20
に担持されたトナー像が用紙Pに一括転写(二次転写)
される。その後、トナー像が二次転写された用紙Pは、
定着装置60へと搬送され、用紙P上のトナー像が定着
される。一方、二次転写後に中間転写ベルト20上に残
留したトナーは、ベルトクリーナ30によってクリーニ
ングされる。
【0067】本実施の形態では、次のような中間転写ベ
ルト20への不定形粉体Uの像形成及び感光体ドラム1
1への転写タイミングを適用する。まず、画像形成装置
組み立て直後且つ画像形成動作開始直前のタイミング
で、トナー濃度にして60%、面積として主走査方向は
全域で副走査方向の長さ150mmの粉体像の形成を行
う。尚、感光体ドラム11あるいは感光体ドラム11を
含む感光体ユニットの交換が発生した場合にも同様の像
形成を行う。そして、一次転写ロール15に印加される
正のバイアスにより、不定形粉体Uを感光体ドラム11
上に転写させ、不定形粉体Uによるトナーダムを形成さ
せる。
【0068】以降の中間転写ベルト20への不定形粉体
Uの像形成及び感光体ドラム11への転写は、画像形成
動作中、すなわち感光体ドラム11から中間転写ベルト
20へのトナー像の一次転写と同時に実施する。ここ
で、不定形粉体Uは正帯電なので、一次転写の正極のバ
イアスにより感光体ドラム11から中間転写ベルト20
へ転写される画像用トナーには影響を与えることなく、
中間転写ベルト20から感光体ドラム11へ転写され
る。そして、粉体像の面積は、主走査方向は全域で、副
走査方向の長さはその時に一次転写を行っている画像の
副走査方向長さと同等となるようにする。
【0069】その後は、感光体ユニットの使用開始後1
枚目の画像形成動作と同時に粉体像の形成及び転写を実
施する。同様に5,10,20,50,100,500
枚目という具合に実施し、1000枚目以降は500枚
毎に像形成及び転写を実施する。また、1000枚以降
の500枚毎の粉体像の像形成においては、粉体像Wの
形成面積を徐々に減じるようにしてもよい。
【0070】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
中間転写体に供給された不定形粉体を像担持体に転移さ
せ、像担持体とクリーニングブレードとの間のトナーダ
ムを安定的に形成させるようにしたので、像担持体の摩
耗・損傷、無駄なトナー消費によるランニングコストア
ップ、像担持体上への摩擦抵抗低下物質の供給によるラ
ンニングコストアップを有効に回避しながら、球形トナ
ーのクリーニング性を改善することができる。特に、一
つの中間転写体に対して複数の像担持体を対向配置する
態様にあっては、中間転写体を介して各像担持体に不定
形粉体を供給することが可能であるため、各像担持体に
粉体供給手段を配設する態様と比較して、粉体供給手段
を一つとすることができ、装置の小型化、低コスト化を
図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 (a)(b)は、本発明に係る画像形成装置
の概要を示す説明図である。
【図2】 本発明が適用されたカラー画像形成装置の実
施の形態1の全体構成図である。
【図3】 画像形成ユニット、二次転写装置、ベルトク
リーナ、粉体供給装置の部分拡大図である。
【図4】 粉体供給装置の説明図である。
【図5】 クリーニングブレードの変形状態を示す説明
図である。
【図6】 (a)〜(c)はブレードエッジ部とトナー
ダムの形成との関係を示す説明図である。
【図7】 重合トナー及び不定形トナーを用い、転写前
後の粒度分布を調査した結果を示すグラフ図である。
【図8】 (a)はトナーダムの良好な状態、(b)は
非良好な状態を示す説明図である。
【図9】 粉体像の転写過程を示す模式図である。
【図10】 感光体ドラムの仕様履歴と形成する粉体像
の面積との関係を示すグラフ図である。
【図11】 本発明が適用されたカラー画像形成装置の
実施の形態3の全体構成図である。
【符号の説明】
1…像担持体,2…潜像形成手段,3…現像装置,4…
中間転写体,5…一次転写手段,6…二次転写手段,7
…クリーニングブレード,8…粉体供給手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G03G 21/00 510 G03G 21/00 318 (72)発明者 轡田 知己 神奈川県海老名市本郷2274番地 富士ゼロ ックス株式会社内 (72)発明者 小島 紀章 神奈川県海老名市本郷2274番地 富士ゼロ ックス株式会社内 (72)発明者 中野 良則 神奈川県海老名市本郷2274番地 富士ゼロ ックス株式会社内 Fターム(参考) 2H005 AA15 EA10 2H027 DA44 DA45 EA09 ED01 ED24 EE02 EF06 EF09 HB02 HB05 HB06 HB16 2H030 AB02 AD01 AD03 BB02 BB23 BB24 BB42 BB46 BB54 BB63 2H032 AA05 AA15 BA03 BA09 BA23 BA27 BA30 CA02 CA12 2H034 AA06 BF00

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一または複数の像担持体と、 前記像担持体上に静電潜像を形成する潜像形成手段と、 形状係数125以下のトナーによって前記像担持体上の
    静電潜像を現像する複数の現像装置と、 前記像担持体に対向配置される中間転写体と、 前記中間転写体上に前記像担持体上のトナー像を転写す
    る一次転写手段と、 記録媒体上に前記中間転写体上のトナー像を転写する二
    次転写手段と、 前記像担持体に接触配置され、一次転写後の像担持体上
    に残った残留トナーを除去するクリーニングブレードと
    を備えた画像形成装置において、 前記中間転写体上に不定形粉体を供給する粉体供給手段
    を具備させ、 前記中間転写体上に供給された不定形粉体を、前記一次
    転写手段によって前記像担持体上へと転移させるように
    したことを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の画像形成装置におい
    て、 前記粉体供給手段は、前記中間転写体に対向する部位が
    開口し且つ内部に前記不定形粉体が内包されるハウジン
    グと、前記ハウジングの開口部に面して回転可能に配設
    され、前記不定形粉体を担持搬送する搬送ロールと、前
    記搬送ロール上の前記不定形粉体を前記中間転写体へと
    転移させるバイアスを印加するバイアス印加手段とを備
    えることを特徴とする画像形成装置。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の画像形成装置におい
    て、 前記不定形粉体は、トナーの帯電極性とは逆の帯電極性
    を有していることを特徴とする画像形成装置。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載の画像形成装置におい
    て、 前記不定形粉体は、樹脂からなることを特徴とする画像
    形成装置。
  5. 【請求項5】 請求項1に記載の画像形成装置におい
    て、 前記不定形粉体は、粉砕法により作製されることを特徴
    とする画像形成装置。
  6. 【請求項6】 請求項1に記載の画像形成装置におい
    て、 前記不定形粉体は、透明であることを特徴とする画像形
    成装置。
  7. 【請求項7】 請求項1に記載の画像形成装置のうち、
    像担持体が複数配設される態様のものにおいて、 前記中間転写体上に供給された不定形粉体を、プロセス
    方向に複数に分割された領域毎に各像担持体に転移させ
    るようにしたことを特徴とする画像形成装置。
  8. 【請求項8】 請求項1に記載の画像形成装置のうち、
    像担持体が複数配設される態様のものにおいて、 前記中間転写体に供給された不定形粉体の通過時に各一
    次転写手段に印加するバイアスを、上流側から下流側に
    向かって大きくなるよう設定したことを特徴とする画像
    形成装置。
  9. 【請求項9】 請求項1に記載の画像形成装置におい
    て、 前記不定形粉体は、予め決められた規定枚数の画像形成
    動作後に供給されることを特徴とする画像形成装置。
  10. 【請求項10】 請求項9に記載の画像形成装置におい
    て、 前記規定枚数は、前記像担持体の使用履歴に応じて変更
    されることを特徴とする画像形成装置。
  11. 【請求項11】 請求項2に記載の画像形成装置におい
    て、 前記不定形粉体は、画像形成動作中に供給されることを
    特徴とする画像形成装置。
  12. 【請求項12】 請求項1に記載の画像形成装置におい
    て、 前記不定形粉体の供給量は、前記像担持体の使用履歴に
    応じて変更されることを特徴とする画像形成装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006084842A (ja) * 2004-09-16 2006-03-30 Fuji Xerox Co Ltd 画像形成装置
JP2010185952A (ja) * 2009-02-10 2010-08-26 Canon Inc 画像形成装置
JP2013054148A (ja) * 2011-09-02 2013-03-21 Sharp Corp 画像形成装置

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