JP2002072727A - 定着装置、画像形成装置、定着制御方法及び記憶媒体 - Google Patents

定着装置、画像形成装置、定着制御方法及び記憶媒体

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JP2002072727A
JP2002072727A JP2000260795A JP2000260795A JP2002072727A JP 2002072727 A JP2002072727 A JP 2002072727A JP 2000260795 A JP2000260795 A JP 2000260795A JP 2000260795 A JP2000260795 A JP 2000260795A JP 2002072727 A JP2002072727 A JP 2002072727A
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energization
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fixing
heating
heating means
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電源系統に対する弊害(フリッカ)を軽減す
ることができる定着装置、画像形成装置、定着制御方法
及び記憶媒体を提供する。 【解決手段】 画像形成装置の制御用CPU5は、定着
ローラ21の加熱時に、メインヒータ20aへの通電、
メインヒータ20a及びサブヒータ20bへの同時通
電、サブヒータ20bへの通電、メインヒータ20a及
びサブヒータ20bへの同時通電、メインヒータ20a
への通電という順序で通電制御を行うと共に、加熱時の
最初の通電開始から1回目の同時通電のみを行わないよ
うに制御し、また、AC電源33からの入力電圧が特定
の範囲にある場合のみ同時通電を行わない制御に移行す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、定着装置、画像形
成装置、定着制御方法及び記憶媒体に関し、特に、複写
機、プリンタ、ファクシミリ装置などにおいて、加熱し
た定着ローラを用いて用紙上のトナーを熱定着させるよ
うな場合に適用して好適な定着装置、画像形成装置、定
着制御方法及び記憶媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】複写機のような画像形成装置では、次の
ような手順で画像形成を行うのが最も一般的である。即
ち、感光体ドラム上に任意の画像を潜像し、潜像した画
像に相当する位置にトナーを付着させる。次に、感光体
上のトナーを転写用紙上に転写する。最後に転写用紙に
熱を加えてトナーを転写用紙に熱定着させる。このよう
にして転写用紙上への画像形成が行われている。
【0003】上記のようにトナーを転写用紙に熱定着を
させる方式の中で最も一般的なのが熱ローラ方式であ
る。熱ローラ方式は、表面をゴムで覆った一対の金属ロ
ーラを密着するように配置する。そのうちの一方の金属
ローラを内部が空洞な円筒状とし、内部にハロゲンヒー
タを配置する。そして、ハロゲンヒータへ通電すること
により表面のゴム部を加熱し、2本の金属ローラ間を転
写用紙が通過することで熱定着が行われるものである。
【0004】ところで、画像形成が行われる転写用紙に
は様々なサイズが存在する。サイズとしてはA4で29
7mm、A6で148mmである。上記熱ローラ方式で
は、これらの転写用紙に対し同一の熱ローラを使用して
熱定着を行う。この時に問題となるのが熱ローラの温度
分布の一様性である。熱ローラ全体を暖めるようなハロ
ゲンヒータを用いた場合、A4サイズのような熱ローラ
全体を使用して定着を行う時には問題は発生しない。
【0005】しかし、A6サイズのように用紙サイズが
小さいものを連続で定着すると、用紙が通過する部分は
用紙に熱が奪われ、定着を繰り返すたびに温度が降下す
る。これを補うように更なる通電を行うわけであるが、
用紙が通過しない部分では熱が奪われないため、温度分
布の一様性が失われる。これは、A6サイズの次にA4
サイズを定着する場合の定着不良や発火を起こすような
問題につながってくる。
【0006】そこで、従来は、配光分布の異なる2本の
ハロゲンヒータ(メインヒータとサブヒータ)を配置
し、その2本のヒータを用紙サイズに合わせて交互点灯
させることで、温度分布の一様性を保持している。
【0007】2本のハロゲンヒータを用いて定着ローラ
を制御する場合には、交互点灯のシーケンスの中に同時
点灯を織り交ぜる場合がある。これは、一方のヒータの
発する熱量だけでは所望の熱量に足りない時に行うもの
である。しかし、同時点灯をあまり長く行うと、上記温
度分布の均一性が守られない場合や、ヒータの発熱量が
共に大きい場合には、許容される電力消費量を超えてし
まう可能性も出てくる。よって、従来は、定められた交
互点灯時間になるべく短い同時点灯時間を付加する制御
を行うことで、所望の熱量を得るようにしてきた。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来例においては下記のような問題があった。即ち、
従来例におけるハロゲンヒータの同時点灯は、そのヒー
タの発熱容量によっては、装置と同じ電源系統にある他
の装置へ悪影響を与えかねない。ヒータ自体の発熱量が
大きいということは、そこで消費される電流も大きいこ
とに他ならない。そして、ハロゲンヒータは冷えている
状態では見かけ上の抵抗値が低いため、巨大な突入電流
を生じてしまう。例えば、電源100V、ヒータ700
Wの場合に、点灯開始時の突入電流は50Aを超えてし
まう。これは、勿論、点灯を続けると7A近傍に収束す
る。このような巨大な初期突入電流は、ヒータの容量が
増すほど大きくなる。つまり、同時点灯ではそれだけ大
きな電流が必要となる。
【0009】このような装置が、電源インピーダンスが
十分に低く且つ電源容量も十分に存在する電源に接続さ
れている場合には、大きな問題とはならない。しかし、
実際の電源には固有のインピーダンスが存在し、電源用
容量にも上限が存在する。そのような電源で瞬発的に大
電流を引くと、結果として電源電圧の降下を招くことに
なる。この電源電圧の降下が繰り返し行われると、同じ
電源に接続されている他の装置に影響を及ぼすこととな
る。
【0010】その最も顕著な例が白熱電球によるちらつ
き問題である。白熱電球は印加電圧に比例した光量で発
光する。接続されている電源が早い周期で電圧変動を起
こすと、それに応じて発光量が変化するわけである。こ
の変化の周期によっては、人間の目に不快と感じるちら
つきとなって映る。ヨーロッパ等ではこのちらつきをフ
リッカ値として規定して、規格値以下になるように規格
を設けるようになっている。
【0011】しかし、結果としてハロゲンヒータの同時
点灯を多くすることは、このフリッカ値を悪くし、装置
自体が製品として成り立たなくなる恐れも出てくるとい
う問題があった。
【0012】本発明は、上述した点に鑑みなされたもの
であり、電源系統に対する弊害(フリッカ)を軽減する
ことができる定着装置、画像形成装置、定着制御方法及
び記憶媒体を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1の発明は、熱定着用の定着手段と、該定着
手段に配設され各々発熱分布及び発熱量が相異すると共
に前記定着手段を加熱する第一及び第二の発熱手段とを
具備し、記録媒体上に付着された現像剤を前記第一及び
第二の発熱手段で加熱された前記定着手段により熱定着
させる定着装置であって、前記定着手段の加熱時に、前
記第一の発熱手段への通電、前記第一及び第二の発熱手
段への同時通電、前記第二の発熱手段への通電、前記第
一及び第二の発熱手段への同時通電、前記第一の発熱手
段への通電という順序で通電制御を行うと共に、前記加
熱時の最初の通電開始から所定の回数だけ前記第一及び
第二の発熱手段への同時通電を行わないように制御する
通電制御手段を有することを特徴とする。
【0014】上記目的を達成するため、請求項2の発明
は、前記通電制御手段は、前記加熱時の最初の通電開始
から1回目の前記第一及び第二の発熱手段への同時通電
を行わないように制御することを特徴とする。
【0015】上記目的を達成するため、請求項3の発明
は、前記通電に用いる交流電源からの入力電圧を検出す
る入力電圧検出手段を有し、前記通電制御手段は、前記
入力電圧検出手段で検出した入力電圧が特定の範囲にあ
る場合、前記第一及び第二の発熱手段への同時通電を行
わない制御に移行することを特徴とする。
【0016】上記目的を達成するため、請求項4の発明
は、熱定着用の定着手段と、該定着手段に配設され各々
発熱分布及び発熱量が相異すると共に前記定着手段を加
熱する第一及び第二の発熱手段とを具備し、記録媒体上
に付着された現像剤を前記第一及び第二の発熱手段で加
熱された前記定着手段により熱定着させる定着装置であ
って、前記定着手段の加熱時に、前記第一の発熱手段へ
の通電、前記第一及び第二の発熱手段への同時通電、前
記第二の発熱手段への通電、前記第一及び第二の発熱手
段への同時通電、前記第一の発熱手段への通電という順
序で通電制御を行うと共に、前記加熱時の最初の通電開
始から所定の回数だけ前記第一及び第二の発熱手段への
同時通電を行わないように制御する第一の通電制御手段
と、前記通電に用いる交流電源のゼロクロスポイントを
検出するゼロクロス検出手段と、前記第一及び第二の発
熱手段への非通電状態が一定時間以上継続した後の前記
第一及び第二の発熱手段への1回目の通電時には、前記
ゼロクロス検出手段の検出信号を用いて前記第一及び第
二の発熱手段へ予め設定された位相角での位相制御を一
定時間行った後に通常の通電状態へ移行させる第二の通
電制御手段とを有することを特徴とする。
【0017】上記目的を達成するため、請求項5の発明
は、前記第一の通電制御手段による通電制御と前記第二
の通電制御手段による通電制御とを同時に行う制御手段
を有することを特徴とする。
【0018】上記目的を達成するため、請求項6の発明
は、前記第一の発熱手段に対する位相制御の位相角と、
前記第二の発熱手段に対する位相制御の位相角とが異な
ることを特徴とする。
【0019】上記目的を達成するため、請求項7の発明
は、前記第一の発熱手段に対する位相制御の時間と、前
記第二の発熱手段に対する位相制御の時間とが異なるこ
とを特徴とする。
【0020】上記目的を達成するため、請求項8の発明
は、複写装置、或いはプリンタ装置、或いはファクシミ
リ装置、或いは複写機能・プリンタ機能・ファクシミリ
機能のうち任意の複数の機能を有する複合機に適用可能
であることを特徴とする。
【0021】上記目的を達成するため、請求項9の発明
は、熱定着用の定着手段と、該定着手段に配設され各々
発熱分布及び発熱量が相異すると共に前記定着手段を加
熱する第一及び第二の発熱手段とを具備し、感光体上に
画像の潜像を行うと共に潜像された画像に応じて記録媒
体上に現像剤を付着させ、該現像剤を前記第一及び第二
の発熱手段で加熱された前記定着手段により熱定着させ
る画像形成装置であって、前記定着手段の加熱時に、前
記第一の発熱手段への通電、前記第一及び第二の発熱手
段への同時通電、前記第二の発熱手段への通電、前記第
一及び第二の発熱手段への同時通電、前記第一の発熱手
段への通電という順序で通電制御を行うと共に、前記加
熱時の最初の通電開始から所定の回数だけ前記第一及び
第二の発熱手段への同時通電を行わないように制御する
通電制御手段を有することを特徴とする。
【0022】上記目的を達成するため、請求項10の発
明は、前記通電制御手段は、前記加熱時の最初の通電開
始から1回目の前記第一及び第二の発熱手段への同時通
電を行わないように制御することを特徴とする。
【0023】上記目的を達成するため、請求項11の発
明は、前記通電に用いる交流電源からの入力電圧を検出
する入力電圧検出手段を有し、前記通電制御手段は、前
記入力電圧検出手段で検出した入力電圧が特定の範囲に
ある場合、前記第一及び第二の発熱手段への同時通電を
行わない制御に移行することを特徴とする。
【0024】上記目的を達成するため、請求項12の発
明は、熱定着用の定着手段と、該定着手段に配設され各
々発熱分布及び発熱量が相異すると共に前記定着手段を
加熱する第一及び第二の発熱手段とを具備し、感光体上
に画像の潜像を行うと共に潜像された画像に応じて記録
媒体上に現像剤を付着させ、該現像剤を前記第一及び第
二の発熱手段で加熱された前記定着手段により熱定着さ
せる画像形成装置であって、前記定着手段の加熱時に、
前記第一の発熱手段への通電、前記第一及び第二の発熱
手段への同時通電、前記第二の発熱手段への通電、前記
第一及び第二の発熱手段への同時通電、前記第一の発熱
手段への通電という順序で通電制御を行うと共に、前記
加熱時の最初の通電開始から所定の回数だけ前記第一及
び第二の発熱手段への同時通電を行わないように制御す
る第一の通電制御手段と、前記通電に用いる交流電源の
ゼロクロスポイントを検出するゼロクロス検出手段と、
前記第一及び第二の発熱手段への非通電状態が一定時間
以上継続した後の前記第一及び第二の発熱手段への1回
目の通電時には、前記ゼロクロス検出手段の検出信号を
用いて前記第一及び第二の発熱手段へ予め設定された位
相角での位相制御を一定時間行った後に通常の通電状態
へ移行させる第二の通電制御手段とを有することを特徴
とする。
【0025】上記目的を達成するため、請求項13の発
明は、前記第一の通電制御手段による通電制御と前記第
二の通電制御手段による通電制御とを同時に行う制御手
段を有することを特徴とする。
【0026】上記目的を達成するため、請求項14の発
明は、前記第一の発熱手段に対する位相制御の位相角
と、前記第二の発熱手段に対する位相制御の位相角とが
異なることを特徴とする。
【0027】上記目的を達成するため、請求項15の発
明は、前記第一の発熱手段に対する位相制御の時間と、
前記第二の発熱手段に対する位相制御の時間とが異なる
ことを特徴とする。
【0028】上記目的を達成するため、請求項16の発
明は、複写装置、或いはプリンタ装置、或いはファクシ
ミリ装置、或いは複写機能・プリンタ機能・ファクシミ
リ機能のうち任意の複数の機能を有する複合機に適用可
能であることを特徴とする。
【0029】上記目的を達成するため、請求項17の発
明は、熱定着用の定着手段と、該定着手段に配設され各
々発熱分布及び発熱量が相異すると共に前記定着手段を
加熱する第一及び第二の発熱手段とを具備し、感光体上
に画像の潜像を行うと共に潜像された画像に応じて記録
媒体上に現像剤を付着させ、該現像剤を前記第一及び第
二の発熱手段で加熱された前記定着手段により熱定着さ
せる画像形成装置に適用される定着制御方法であって、
前記定着手段の加熱時に、前記第一の発熱手段への通
電、前記第一及び第二の発熱手段への同時通電、前記第
二の発熱手段への通電、前記第一及び第二の発熱手段へ
の同時通電、前記第一の発熱手段への通電という順序で
通電制御を行うと共に、前記加熱時の最初の通電開始か
ら所定の回数だけ前記第一及び第二の発熱手段への同時
通電を行わないように制御する通電制御工程を有するこ
とを特徴とする。
【0030】上記目的を達成するため、請求項18の発
明は、前記通電制御工程では、前記加熱時の最初の通電
開始から1回目の前記第一及び第二の発熱手段への同時
通電を行わないように制御することを特徴とする。
【0031】上記目的を達成するため、請求項19の発
明は、前記通電に用いる交流電源からの入力電圧を検出
する入力電圧検出工程を有し、前記通電制御工程では、
前記入力電圧検出工程で検出した入力電圧が特定の範囲
にある場合、前記第一及び第二の発熱手段への同時通電
を行わない制御に移行することを特徴とする。
【0032】上記目的を達成するため、請求項20の発
明は、熱定着用の定着手段と、該定着手段に配設され各
々発熱分布及び発熱量が相異すると共に前記定着手段を
加熱する第一及び第二の発熱手段とを具備し、感光体上
に画像の潜像を行うと共に潜像された画像に応じて記録
媒体上に現像剤を付着させ、該現像剤を前記第一及び第
二の発熱手段で加熱された前記定着手段により熱定着さ
せる画像形成装置に適用される定着制御方法であって、
前記定着手段の加熱時に、前記第一の発熱手段への通
電、前記第一及び第二の発熱手段への同時通電、前記第
二の発熱手段への通電、前記第一及び第二の発熱手段へ
の同時通電、前記第一の発熱手段への通電という順序で
通電制御を行うと共に、前記加熱時の最初の通電開始か
ら所定の回数だけ前記第一及び第二の発熱手段への同時
通電を行わないように制御する第一の通電制御工程と、
前記通電に用いる交流電源のゼロクロスポイントを検出
するゼロクロス検出工程と、前記第一及び第二の発熱手
段への非通電状態が一定時間以上継続した後の前記第一
及び第二の発熱手段への1回目の通電時には、前記ゼロ
クロス検出工程の検出信号を用いて前記第一及び第二の
発熱手段へ予め設定された位相角での位相制御を一定時
間行った後に通常の通電状態へ移行させる第二の通電制
御工程とを有することを特徴とする。
【0033】上記目的を達成するため、請求項21の発
明は、前記第一の通電制御工程による通電制御と前記第
二の通電制御工程による通電制御とを同時に行う制御工
程を有することを特徴とする。
【0034】上記目的を達成するため、請求項22の発
明は、前記第一の発熱手段に対する位相制御の位相角
と、前記第二の発熱手段に対する位相制御の位相角とが
異なることを特徴とする。
【0035】上記目的を達成するため、請求項23の発
明は、前記第一の発熱手段に対する位相制御の時間と、
前記第二の発熱手段に対する位相制御の時間とが異なる
ことを特徴とする。
【0036】上記目的を達成するため、請求項24の発
明は、複写装置、或いはプリンタ装置、或いはファクシ
ミリ装置、或いは複写機能・プリンタ機能・ファクシミ
リ機能のうち任意の複数の機能を有する複合機に適用可
能であることを特徴とする。
【0037】上記目的を達成するため、請求項25の発
明は、熱定着用の定着手段と、該定着手段に配設され各
々発熱分布及び発熱量が相異すると共に前記定着手段を
加熱する第一及び第二の発熱手段とを具備し、感光体上
に画像の潜像を行うと共に潜像された画像に応じて記録
媒体上に現像剤を付着させ、該現像剤を前記第一及び第
二の発熱手段で加熱された前記定着手段により熱定着さ
せる画像形成装置に適用される定着制御方法を実行する
プログラムを記憶したコンピュータにより読み出し可能
な記憶媒体であって、前記定着制御方法は、前記定着手
段の加熱時に、前記第一の発熱手段への通電、前記第一
及び第二の発熱手段への同時通電、前記第二の発熱手段
への通電、前記第一及び第二の発熱手段への同時通電、
前記第一の発熱手段への通電という順序で通電制御を行
うと共に、前記加熱時の最初の通電開始から所定の回数
だけ前記第一及び第二の発熱手段への同時通電を行わな
いように制御する通電制御ステップを有することを特徴
とする。
【0038】上記目的を達成するため、請求項26の発
明は、前記通電制御ステップでは、前記加熱時の最初の
通電開始から1回目の前記第一及び第二の発熱手段への
同時通電を行わないように制御することを特徴とする。
【0039】上記目的を達成するため、請求項27の発
明は、前記通電に用いる交流電源からの入力電圧を検出
する入力電圧検出ステップを有し、前記通電制御ステッ
プでは、前記入力電圧検出ステップで検出した入力電圧
が特定の範囲にある場合、前記第一及び第二の発熱手段
への同時通電を行わない制御に移行することを特徴とす
る。
【0040】上記目的を達成するため、請求項28の発
明は、熱定着用の定着手段と、該定着手段に配設され各
々発熱分布及び発熱量が相異すると共に前記定着手段を
加熱する第一及び第二の発熱手段とを具備し、感光体上
に画像の潜像を行うと共に潜像された画像に応じて記録
媒体上に現像剤を付着させ、該現像剤を前記第一及び第
二の発熱手段で加熱された前記定着手段により熱定着さ
せる画像形成装置に適用される定着制御方法を実行する
プログラムを記憶したコンピュータにより読み出し可能
な記憶媒体であって、前記定着制御方法は、前記定着手
段の加熱時に、前記第一の発熱手段への通電、前記第一
及び第二の発熱手段への同時通電、前記第二の発熱手段
への通電、前記第一及び第二の発熱手段への同時通電、
前記第一の発熱手段への通電という順序で通電制御を行
うと共に、前記加熱時の最初の通電開始から所定の回数
だけ前記第一及び第二の発熱手段への同時通電を行わな
いように制御する第一の通電制御ステップと、前記通電
に用いる交流電源のゼロクロスポイントを検出するゼロ
クロス検出ステップと、前記第一及び第二の発熱手段へ
の非通電状態が一定時間以上継続した後の前記第一及び
第二の発熱手段への1回目の通電時には、前記ゼロクロ
ス検出ステップの検出信号を用いて前記第一及び第二の
発熱手段へ予め設定された位相角での位相制御を一定時
間行った後に通常の通電状態へ移行させる第二の通電制
御ステップとを有することを特徴とする。
【0041】上記目的を達成するため、請求項29の発
明は、前記第一の通電制御ステップによる通電制御と前
記第二の通電制御ステップによる通電制御とを同時に行
う制御ステップを有することを特徴とする。
【0042】上記目的を達成するため、請求項30の発
明は、前記第一の発熱手段に対する位相制御の位相角
と、前記第二の発熱手段に対する位相制御の位相角とが
異なることを特徴とする。
【0043】上記目的を達成するため、請求項31の発
明は、前記第一の発熱手段に対する位相制御の時間と、
前記第二の発熱手段に対する位相制御の時間とが異なる
ことを特徴とする。
【0044】上記目的を達成するため、請求項32の発
明は、複写装置、或いはプリンタ装置、或いはファクシ
ミリ装置、或いは複写機能・プリンタ機能・ファクシミ
リ機能のうち任意の複数の機能を有する複合機に適用可
能であることを特徴とする。
【0045】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて詳細に説明する。
【0046】[第1の実施の形態]先ず、本発明の第1
の実施の形態に係る画像形成装置の全体構成について説
明する。図2は本発明の第1の実施の形態に係る画像形
成装置の内部構造を示す構成図である。本発明の第1の
実施の形態に係る画像形成装置は、例えば電子写真記録
方式のデジタル複合機として構成されており、原稿を光
学的に読み取るための読み取り手段A、記録媒体を搬送
するための搬送手段B、搬送された記録媒体へ画像を転
写形成する画像形成手段C、記録媒体上に転写された画
像を定着する定着手段Dを備えている。上記構成を動作
と共に詳述すると、読み取り手段Aは、蛍光灯、ハロゲ
ンランプなどからなる露光ランプ1を、その長手方向に
対して垂直方向に移動しながら、原稿台ガラス2上の原
稿を照射する。露光ランプ1の照射による原稿からの反
射光は、第1、第2、第3のミラー3a、3b、3cを
介してレンズ4に到達する。この時、露光ランプ1と第
1のミラー3aで構成される第1可動体5の移動に対し
て、第2のミラー3bと第3のミラー3cで構成される
第2可動体6は、1/2のスピードで移動し、照射した
原稿面からレンズ4までの距離は常に一定に保たれる。
【0047】原稿上の像は、第1のミラー3a、第2の
ミラー3b、第3のミラー3c及びレンズ4を介して、
数千個の受光素子がライン配列されたCCDラインセン
サ7の受光部上に結像し、CCDラインセンサ7により
逐次、ライン単位で光電変換される。そして、光電変換
された信号は、図示せぬ信号処理部で処理されPWM
(Pulse Width Modulation)変調されて出力される。
【0048】露光制御部8は、信号処理部の出力である
PWM変調した画像信号に基づいて半導体レーザーを駆
動し、光ビームを定速回転している像担持体としての感
光体ドラム9の表面に照射する。この時、感光体ドラム
9の軸方向と平行にポリゴンミラーを用いて光ビームを
偏向走査する。また、露光制御部8は、冷却ファン10
により冷却される。
【0049】搬送手段Bは、記録媒体を積層状態で収納
したカセット11、カセット12のいずれかから選択し
た記録媒体を、給送ローラ15によってレジストローラ
対16へ搬送する。そして、レジストローラ対16によ
って、画像タイミングと同期するように画像形成手段C
へ搬送する。
【0050】画像形成手段Cは、搬送手段Bによって搬
送された記録媒体に電子写真記録方式によって記録す
る。即ち、回転する感光ドラム9に対し、図示しない前
露光ランプによって残留した電荷を除去し、一次帯電器
17でその表面を均一に帯電させ、これに前露光制御部
8から光ビームを照射して潜像を形成する。この潜像
を、現像器18により所定色の現像剤(トナー)で可視
化する。可視化されたトナー画像は、転写ローラ19へ
の転写バイアス印加によって該転写ローラ19と感光体
ドラム9の間に搬送された記録媒体に転写される。そし
て、上記トナー像が転写された記録媒体は、そのまま定
着手段Dへ搬送され、トナー像が熱定着される。
【0051】定着手段Dは、後述の図1に示すように、
メインヒータ20aとサブヒータ20bの2個のヒータ
によって加熱される定着ローラ21と、この定着ローラ
21へ記録媒体を押圧する加圧ローラ22とによって構
成される。上記ヒータ20a、20bが発熱することに
より、定着ローラ21が所定温度に加熱され、その熱と
定着ローラ21、加圧ローラ22間を通過する時の圧力
によって、記録媒体上のトナーが強固に定着するもので
ある。トナー像が定着された記録媒体は、排出ローラ対
23によって排出トレイ24へと排出される。
【0052】尚、図2には図示しないが、画像形成装置
においては、原稿台ガラス2の上に原稿自動搬送装置が
設置される場合がある。原稿自動搬送装置は、該原稿自
動搬送装置の原稿セット部に複数の原稿を積層状態でセ
ットすると、画像形成装置本体のCPUからの信号によ
り1枚ずつ原稿を原稿台ガラス2上に搬送するものであ
る。
【0053】図1は本発明の第1の実施の形態に係る画
像形成装置の制御系の構成を示すブロック図である。本
発明の第1の実施の形態に係る画像形成装置は、メイン
ヒータ20a(第一の発熱手段)、サブヒータ20b
(第二の発熱手段)、定着ローラ21(定着手段)、制
御用CPU25(通電制御手段)、サーミスタ30、サ
イリスタ31、サイリスタ32、リレー34、AC/D
C電源35を備えている。図中33は画像形成装置外部
から供給されるAC電源である。
【0054】上記構成を詳述すると、画像形成装置全体
の制御は、図2に示すように、制御用CPU25が全て
の動作を制御している。原稿搬送、原稿読み取り、記録
媒体搬送で使用するモータ、ソレノイド、クラッチなど
の駆動手段を適切なタイミングで動作させる制御を、制
御用CPU25が行っている。また、制御用CPU25
は、定着ローラ21に内包されるメインヒータ20aと
サブヒータ20bの加熱制御も行っている。加熱制御に
必要な装置は下記の通りである。また、画像形成装置外
部から供給されるAC電源33からのAC電源に基づ
き、AC/DC電源35でDC電源を生成し、生成され
たDC電源で制御用CPU25は動作するものである。
また、制御用CPU25は、後述の各フローチャートに
示す処理を実行する。
【0055】上記の加熱制御に必要な装置について説明
する。定着ローラ21の表面温度を制御するのがサーミ
スタ30である。サーミスタ30は、受ける熱量によっ
て内部の抵抗値が変化する素子であり、制御用CPU2
5は、その抵抗値の変化による電圧値の変化を制御用C
PU25内部のA/D変換器によって読み取り、定着ロ
ーラ21の表面温度を監視できる。サイリスタ31とサ
イリスタ32は、AC電源33をスイッチング可能な素
子であり、制御CPU25からの信号に基づき、メイン
ヒータ20a、サブヒータ20bへAC電源33の供給
を接続もしくは遮断することが可能である。
【0056】リレー34は、AC電源線上に配置されて
おり、通常は開放されているが、メインヒータ20a、
サブヒータ20bへの通電を開始するにあたって、制御
CPU25がリレー34を接続状態にする。逆に、各種
異常(メインヒータ20a、サブヒータ20bの過昇温
や断線)を検知した場合には、このリレー34を制御用
CPU25が開放することにより、メインヒータ20
a、サブヒータ20bなどの故障による発火、発煙を防
止する。
【0057】図3は本発明の第1の実施の形態に係る画
像形成装置のメインヒータ20aとサブヒータ20bの
発熱分布を記録媒体の幅方向(記録媒搬送方向と直交す
る方向)でのヒータの各位値で表した例を示す説明図で
ある。本実施形態の画像形成装置が備えるヒータはメイ
ンヒータ20a、サブヒータ20bの2本であり、それ
ぞれ発熱量及び配熱分布の異なる特性を有している。メ
インヒータ20aは、サブヒータ20bと比較して全体
の発熱量は高く、そのピークは記録媒体幅方向の中心と
なる近傍が高くなるように構成されている。逆に、サブ
ヒータ20bは、記録媒体幅方向の中心ではなく、ヒー
タ端部近傍の発熱が高くなるように構成されている。
【0058】これにより、熱を奪われる記録媒体の定着
時において、ヒータ方向に対して短い記録媒体を定着す
る場合には、メインヒータ20aをメインとして温度調
整を行い、ヒータ方向に対して長い記録媒体(幅広の記
録媒体)を定着する場合には、メインヒータ20aとサ
ブヒータ20bを2:1もしくは3:2といった交互点
灯させることで、温度調整を行う。これによって、ムラ
のない均一な定着性を保っている。更に、交互点灯では
目標となる温度に達しない時や、目標温度に早急に到達
したい時などに、交互点灯の間に同時点灯を織り交ぜた
制御を行う。
【0059】図4は本発明を用いない場合のヒータによ
る電流変化模式図である。図中の「AC電源」波形は、
外部入力のAC電源33の電圧波形である。「メインヒ
ータON信号(MH−ON)」波形、「サブヒータON
信号(SH−ON)」波形は、サイリスタ32、31を
制御するCPU25からの信号を示すものであり、信号
が“H”レベルの時に各サイリスタは通電する。「ヒー
タ総電流」波形は、メインヒータ20aとサブヒータ2
0bに流れる電流を合わせたものであり、リレー34に
流れる電流と同じものである。
【0060】ここで注目すべきは、サブヒータ20bの
1回目の通電時である。ハロゲンヒータは暖められこと
なしに通電を開始すると、大電流が突入電流として流れ
てしまう。メインヒータ20aの一回目の突入電流がそ
れにあたる。しかし、ハロゲンヒータはある程度暖めら
れると抵抗分を持つので、突入電流は抑制される。けれ
ども、従来の場合にはサブヒータ20bの1回目の通電
時にメインヒータ20aが依然として通電されているの
で、サブヒータ20bの1回目の通電時にも大きな突入
電流を生じてしまっている。各1回目の通電が終了した
後は、ヒータが暖められているので、大きな突入電流は
生じていない。この大きな突入電流がAC電源の電圧降
下を招き、同一のAC電源系に接続されている機器に悪
影響を及ぼすこととなる。
【0061】図13は本発明の定着制御方法を実行する
プログラム及び関連データが記憶媒体から装置に供給さ
れる概念例を示す説明図である。本発明の定着制御方法
を実行するプログラム及び関連データは、フロッピー
(登録商標)ディスクやCD−ROM等の記憶媒体13
1をコンピュータ等の装置132に装備された記憶媒体
ドライブの挿入口133に挿入することで供給される。
その後、本発明の定着制御方法を実行するプログラム及
び関連データを、記憶媒体131から一旦ハードディス
クにインストールしハードディスクからRAMにロード
するか、或いはハードディスクにインストールせずに直
接RAMにロードすることで、本発明のプログラム及び
関連データを実行することが可能となる。
【0062】この場合、本発明の第1〜第2の実施の形
態に係る画像形成装置において、本発明の定着制御方法
を実行するプログラムを実行させる場合は、例えば上記
図13を参照して説明したような手順で画像形成装置に
当該プログラム及び関連データを供給するか、或いは画
像形成装置に予め当該プログラム及び関連データを格納
しておくことで、プログラム実行が可能となる。
【0063】図12は本発明の定着制御方法を実行する
プログラム及び関連データを記憶した記憶媒体の記憶内
容の構成例を示す説明図である。記憶媒体は、例えばボ
リューム情報121、ディレクトリ情報122、プログ
ラム実行ファイル123、プログラム関連データファイ
ル124等の記憶内容で構成される。本発明の定着制御
方法を実行するプログラムは、後述の各フローチャート
に基づきプログラムコード化されたものである。
【0064】次に、上記の如く構成された本発明の第1
の実施の形態に係る画像形成装置の動作を図1〜図8を
参照しながら詳細に説明する。
【0065】図5は本発明の第1の実施の形態に係る画
像形成装置のヒータ通電制御を示すフローチャートであ
る。本発明の第1の実施の形態では、既に確立されてい
る図4に示すような従来の温調シーケンスに制御を付加
するような形で制御体系が構成されている。従来の温調
シーケンスを柱として構成する理由としては、以下のよ
うな利点が存在するためである。即ち、利点としては、
シーケンスの大元が決まっているため検討時間が短くて
済む ヒータの発熱量が異なる時など他のシーケンスへの応用
が容易である 後述する電圧切り替えも容易であるなどが挙げられる。
よって、本発明の第1の実施の形態では、図5のような
フローで制御形態を確立している。
【0066】先ず、通常の温調シーケンスが実行されて
いる状態で(ステップS501)、画像形成装置の制御
用CPU25は、メインヒータ20aもしくはサブヒー
タ20bに通電されているかどうかを判断する(ステッ
プS502)。通電されていないと判断された場合は、
突入電流による電圧変動も発生しないので、本発明の制
御は何もなされずに終了となる。通電が行われていると
判断された場合は、その通電が予め決められた所定時間
以上経過した後に行われたものかどうか判断する(ステ
ップS503)。つまり、メインヒータ20a、サブヒ
ータ20bに使用しているハロゲンランプが冷めて大き
な突入電流を発生するか否かの判断である。ここで、予
め決められる基準時間(図5中でのt秒)は、使用する
ヒータの発熱量と通電周期毎に決められる時間である。
以下に実際の応用時の具体例を示す。
【0067】メインヒータ20a:700W、サブヒー
タ20b:600W、通電周期:1.2秒、通電比率:
3対2⇒ t:1秒 上記判断でt秒経過していないと判断された場合は、従
来の温調シーケンスにおける連続通電中であると判断さ
れ、従来の温調シーケンスと同じ通電制御を行い(ステ
ップS506)、制御は終了する。上記判断でt秒経過
したと判断された場合は、突入電流が大きくなる場合で
あると判断して、メインヒータ20a、サブヒータ20
bの通電状態を確認する(ステップS504)。メイン
ヒータ20aのみが通電されている場合には、突入電流
を抑制する必要がないので、従来の温調シーケンスと同
じ通電制御を行うが(ステップS506)、メインヒー
タ20aとサブヒータ20bが同時通電されている場合
には、突入電流を抑制するために、メインヒータ20a
の通電中はサブヒータ20bに通電しない制御を行う
(ステップS505)。
【0068】図6は本発明の第1の実施の形態に係る画
像形成装置のヒータによる電流変化模式図である。図示
の「サブヒータON信号(SH−ON)」波形から、サ
ブヒータ20b通電開始時の突入電流が抑制されている
ことが分かる。
【0069】また、本発明の第1の実施の形態に係る画
像形成装置では、上述のように従来の温調シーケンスを
基本としているので、特定の基準に基づいて本発明の温
調シーケンスと従来の温調シーケンスを切り替える制御
を容易に行うことができる。
【0070】次に、本発明の第1の実施の形態の変形例
を説明する。図7は上述した本発明の第1の実施の形態
の温調制御を電源電圧によって切り替える場合の応用例
を示すものであり、本発明の第1の実施の形態の変形例
に係る画像形成装置の制御系の構成を示すブロック図で
ある。本発明の第1の実施の形態の変形例に係る画像形
成装置は、メインヒータ20a(第一の発熱手段)、サ
ブヒータ20b(第二の発熱手段)、定着ローラ21
(定着手段)、制御用CPU25(通電制御手段)、サ
ーミスタ30、サイリスタ31、サイリスタ32、リレ
ー34、電圧検知部40(入力電圧検出手段)を有する
AC/DC電源35を備えている。図中33は画像形成
装置外部から供給されるAC電源である。
【0071】第2の実施の形態と上記第1の実施の形態
との相違点を説明すると、画像形成装置のAC/DC電
源35は、画像形成装置外部から供給されるAC電源3
3の入力電圧を検知する電圧検知部40を備えている。
AC/DC電源3の電圧検知部40にて、画像形成装置
外部から供給されるAC電源33の入力電圧を検知し、
A/D変換して電圧値として制御用CPU25へ伝達す
る。制御用CPU25では、図8のフローチャートに示
すように、入力電圧のレベルに応じて(ステップS80
2)、従来の温調シーケンスのまま温調制御を行うの
か、それとも本発明のシーケンスに移行するのかを判断
することで、温調制御を切り替える。
【0072】図8においては、画像形成装置の制御用C
PU25は、電源電圧の変動に対する規制であるフリッ
カ規制が施行されている230V地域では、本発明の温
調シーケンスを行い、その他の地域では、従来の温調シ
ーケンスを行うものである。このようにして、1つの回
路構成で各電源向けに適切な温調制御が可能となる。
尚、図8のステップS803〜ステップS807の各処
理は、上記図5のステップS502〜ステップS506
の各処理と同様であり、説明を省略する。
【0073】以上説明したように、本発明の第1の実施
の形態に係る画像形成装置によれば、画像形成装置の制
御用CPU5は、定着ローラ21の加熱時に、メインヒ
ータ20aへの通電、メインヒータ20a及びサブヒー
タ20bへの同時通電、サブヒータ20bへの通電、メ
インヒータ20a及びサブヒータ20bへの同時通電、
メインヒータ20aへの通電という順序で通電制御を行
うと共に、加熱時の最初の通電開始から1回目の同時通
電のみを行わないように制御し、また、AC電源33か
らの入力電圧が特定の範囲にある場合のみ同時通電を行
わない制御に移行するため、下記のような作用及び効果
を奏する。
【0074】本画像形成装置では、ハロゲンヒータを少
なくとも2本以上、即ちメインヒータ20a、サブヒー
タ20bを用いて定着ローラ21の温度制御を行うと共
に、メインヒータ20a、サブヒータ20bの同時通電
で所望の温度を早急に得ようとしている定着ローラ21
の温度制御において、メインヒータ20aとサブヒータ
20bが同時通電されている場合には、突入電流を抑制
するために、メインヒータ20aの通電中はサブヒータ
20bに通電しない制御を行うため、電源系統に対する
弊害(フリッカ)を軽減することができるという効果を
奏する。
【0075】また、本画像形成装置では、従来の温度制
御シーケンスを基本として成り立っているので、他のパ
ラメータが取り入れ易いという幅広い応用性と、短い検
討時間での制御系の確立が可能という、開発効率の良さ
を併せ持っているという効果を奏する。
【0076】[第2の実施の形態]次に、上述した本発
明の第1の実施の形態より電源電圧変動の抑制効果を増
した本発明の第2の実施の形態を以下に記す。本発明の
第2の実施の形態では、上記第1の実施の形態の同時通
電の制御に加えて、位相制御を加味することで効果を増
すものである。
【0077】本発明の第2の実施の形態に係る画像形成
装置は、上記第1の実施の形態と同様に、原稿を光学的
に読み取るための読み取り手段A、記録媒体を搬送する
ための搬送手段B、搬送された記録媒体へ画像を転写形
成する画像形成手段C、記録媒体上に転写された画像を
定着する定着手段Dを備えている(上記図2参照)。
【0078】また、本発明の第2の実施の形態に係る画
像形成装置は、上記第1の実施の形態と同様に、メイン
ヒータ20a(第一の発熱手段)、サブヒータ20b
(第二の発熱手段)、定着ローラ21(定着手段)、制
御用CPU25(第一の通電制御手段、第二の通電制御
手段、制御手段、ゼロクロス検出手段)、サーミスタ3
0、サイリスタ31、サイリスタ32、リレー34、A
C/DC電源35を備えている(上記図1参照)。制御
用CPU25は、上記第1の実施の形態で説明した通電
制御に加えて、AC電源33のゼロクロスポイントの検
出に基づき後述の位相制御を行う。他の各部の構成は上
記第1の実施の形態で詳述したので説明を省略する。
【0079】本発明の第2の実施の形態において、位相
制御を加味するのは、t秒以上通電されなかった後の1
回目の通電時のみで、メインヒータ20aとサブヒータ
20bの位相制御時間と位相角は、メインヒータ20a
とサブヒータ20bの発熱量に基づいて決定される。
【0080】本発明の第2の実施の形態では、位相制御
における位相制御時間、位相角、位相制御フラグを以下
のように定義する。
【0081】 位相制御時間 位相角 位相制御フラグ メインヒータ20a Tmain θmain F_Tmain サブヒータ20b Tsub θsub F_Tsub ここで、上記位相制御フラグは、各位相制御中か否かを
判断するためのフラグであり、位相制御中は“1”にセ
ットされ、それ以外は“0”にセットされる。
【0082】本発明の第2の実施の形態では、通電が開
始されると、画像形成装置の制御用CPU25は、1回
目の通電か否かを判断し、そして1回目の通電ならば、
メインヒータ20aへの通電なのかサブヒータ20bへ
の通電なのかを判断し、AC電源33のゼロクロスポイ
ントの検出信号を用いて、メインヒータ20a、サブヒ
ータ20bそれぞれの位相制御時間及び位相角で位相制
御を行う。その後、予め決められた時間(Tmain、
Tsub)位相制御を行った後、通常の通電状態へと移
行する。
【0083】位相制御を行っているか否かは、位相制御
フラグ(F_Tmain、F_Tsub)で判断でき、
それぞれのフラグは“1”ならば位相制御中であること
を示すフラグである。このように位相制御も盛り込んだ
場合の本発明の第2の実施の形態のフローチャートを図
9・図10に示す。
【0084】先ず、通常の温調シーケンスが実行されて
いる状態で(ステップS901)、画像形成装置の制御
用CPU25は、メインヒータ20aもしくはサブヒー
タ20bに通電されているかどうかを判断する(ステッ
プS902)。通電されていないと判断された場合は、
F_Tmain=0、F_Tsub=0にセットする
(ステップS917)。通電が行われていると判断され
た場合は、F_Tmain=1もしくはF_Tsub=
1であるかを判断する(ステップS903)。F_Tm
ain=1もしくはF_Tsub=1の場合は、メイン
ヒータ20aに通電されているかどうかを判断する(ス
テップS907)。
【0085】F_Tmain=1もしくはF_Tsub
=1でない場合は、通電が予め決められた所定時間以上
経過した後に行われたものかどうか判断する(ステップ
S904)。t秒経過していないと判断された場合は、
従来の温調シーケンスにおける連続通電中であると判断
され、従来の温調シーケンスと同じ通電制御を行い(ス
テップS916)、制御は終了する。t秒経過したと判
断された場合は、突入電流が大きくなる場合と判断し
て、メインヒータ20a、サブヒータ20bの通電状態
を確認する(ステップS905)。
【0086】メインヒータ20aとサブヒータ20bが
同時通電されている場合には、突入電流を抑制するため
に、メインヒータ20aの通電中はサブヒータ20bに
通電しない制御を行う(ステップS906)。メインヒ
ータ20aとサブヒータ20bが同時通電されていない
場合は、メインヒータ20aに通電中かどうかを判断す
る(ステップS907)。
【0087】メインヒータ20aに通電中でない場合
は、所定時間Tsubの間、位相角θsubで位相制御
する(ステップS908)。その後、所定時間Tsub
経過した場合は(ステップS909でYes)、F_T
sub=0にセットし(ステップS911)、所定時間
Tsub経過していない場合は(ステップS909でN
o)、F_Tsub=1にセットする(ステップS91
0)。メインヒータ20aに通電中の場合は、所定時間
Tmainの間、位相角θmainで位相制御する(ス
テップS912)。その後、所定時間Tmain経過し
た場合は(ステップS913でYes)、F_Tmai
n=0にセットし(ステップS914)、所定時間Tm
ain経過していない場合は(ステップS913でN
o)、F_Tmain=1にセットする(ステップS9
15)。
【0088】また、図11は本発明の第2の実施の形態
に係る画像形成装置のヒータによる電流変化模式図であ
る。図11は、各パラメータ値が以下のように設定さ
れ、AC=230V/50Hzを入力された場合の例で
ある。 ・メインヒータ20a関係 Tmain :40mSec θmain :60度 ・サブヒータ20b関係 Tsub :30mSec θsub :120度 これはあくまでも例であり、実際の場合には、上述のよ
うにヒータの発熱量などで変更するものである。
【0089】以上説明したように、本発明の第2の実施
の形態に係る画像形成装置によれば、画像形成装置の制
御用CPU5は、定着ローラ21の加熱時に、メインヒ
ータ20aへの通電、メインヒータ20a及びサブヒー
タ20bへの同時通電、サブヒータ20bへの通電、メ
インヒータ20a及びサブヒータ20bへの同時通電、
メインヒータ20aへの通電という順序で通電制御を行
うと共に、加熱時の最初の通電開始から1回目の同時通
電のみを行わないように制御し、メインヒータ20a及
びサブヒータ20bへの非通電状態が一定時間以上継続
した後のメインヒータ20a及びサブヒータ20bへの
1回目の通電時には、AC電源33のゼロクロスポイン
トの検出信号を用いてメインヒータ20a及びサブヒー
タ20bへ予め設定された位相角での位相制御を一定時
間行った後に通常の通電状態へ移行させるため、下記の
ような作用及び効果を奏する。
【0090】上記第1の実施の形態の同時通電の制御に
加えて位相制御を加味するため、上記第1の実施の形態
よりも更に、電源系統に対する弊害(フリッカ)を軽減
することができるという効果を奏する。また、上記第1
の実施の形態と同様に、他のパラメータが取り入れ易い
という幅広い応用性と、短い検討時間での制御系の確立
が可能という、開発効率の良さを併せ持っているという
効果を奏する。
【0091】[他の実施の形態]上述した本発明の第1
〜第2の実施の形態では、画像形成装置として電子写真
記録方式のデジタル複合機の場合を例に挙げたが、本発
明は、複写機、プリンタ、ファクシミリ装置にも適用可
能である。
【0092】また、上述した本発明の第1〜第2の実施
の形態では、画像形成装置単体の場合を例に挙げたが、
本発明は、画像形成装置と外部装置(情報処理装置や画
像読取装置等)を任意台数接続したシステムにも適用可
能である。
【0093】尚、本発明は、複数の機器から構成される
システムに適用しても、1つの機器からなる装置に適用
してもよい。上述した実施形態の機能を実現するソフト
ウエアのプログラムコードを記憶した記憶媒体をシステ
ム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコン
ピュータ(またはCPUやMPU)が記憶媒体に格納さ
れたプログラムコードを読み出し実行することによって
も、達成されることは言うまでもない。
【0094】この場合、記憶媒体から読み出されたプロ
グラムコード自体が上述した実施形態の機能を実現する
ことになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体
は本発明を構成することになる。プログラムコードを供
給するための記憶媒体としては、例えば、フロッピーデ
ィスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディス
ク、CD−ROM、CD−R、磁気テープ、不揮発性の
メモリカード、ROM、或いはネットワークを介したダ
ウンロードなどを用いることができる。
【0095】また、コンピュータが読み出したプログラ
ムコードを実行することにより、上述した実施形態の機
能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指
示に基づき、コンピュータ上で稼動しているOSなどが
実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって
上述した実施形態の機能が実現される場合も含まれるこ
とは言うまでもない。
【0096】更に、記憶媒体から読み出されたプログラ
ムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボード
やコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わる
メモリに書き込まれた後、そのプログラムコードの指示
に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備
わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行い、
その処理によって上述した実施形態の機能が実現される
場合も含まれることは言うまでもない。
【0097】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1〜8記載
の定着装置によれば、定着手段の加熱時に、第一の発熱
手段への通電、第一及び第二の発熱手段への同時通電、
第二の発熱手段への通電、第一及び第二の発熱手段への
同時通電、第一の発熱手段への通電という順序で通電制
御を行うと共に、加熱時の最初の通電開始から所定の回
数だけ第一及び第二の発熱手段への同時通電を行わない
ように制御するため、第一及び第二の発熱手段を用いて
温度制御を行うと共に、第一及び第二の発熱手段の同時
通電で所望の温度を早急に得ようとしている温度制御に
おいて、第一の発熱手段の通電中は第二の発熱手段に通
電しない制御を行うため、電源系統に対する弊害(フリ
ッカ)を軽減することができるという効果を奏する。
【0098】また、従来の温度制御シーケンスを基本と
して成り立っているので、他のパラメータが取り入れ易
いという幅広い応用性と、短い検討時間での制御系の確
立が可能という、開発効率の良さを併せ持っているとい
う効果を奏する。
【0099】請求項9〜16記載の画像形成装置によれ
ば、画像形成装置に定着装置を搭載することで、上記と
同様に、電源系統に対する弊害(フリッカ)を軽減する
ことができると共に、他のパラメータが取り入れ易いと
いう幅広い応用性と、短い検討時間での制御系の確立が
可能という、開発効率の良さを併せ持っているという効
果を奏する。
【0100】請求項17〜24記載の定着制御方法によ
れば、定着制御方法を画像形成装置で実行することで、
上記と同様に、電源系統に対する弊害(フリッカ)を軽
減することができると共に、他のパラメータが取り入れ
易いという幅広い応用性と、短い検討時間での制御系の
確立が可能という、開発効率の良さを併せ持っていると
いう効果を奏する。
【0101】請求項25〜32記載の記憶媒体によれ
ば、記憶媒体から定着制御方法を読み出して画像形成装
置で実行することで、上記と同様に、電源系統に対する
弊害(フリッカ)を軽減することができると共に、他の
パラメータが取り入れ易いという幅広い応用性と、短い
検討時間での制御系の確立が可能という、開発効率の良
さを併せ持っているという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1及び第2の実施の形態に係る画像
形成装置の制御系の構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の第1及び第2の実施の形態に係る画像
形成装置の内部構造を示す構成図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態に係る画像形成装置
のメインヒータとサブヒータの発熱分布を記録媒体の幅
方向でのヒータの各位置で表した例を示す説明図であ
る。
【図4】通常のヒータによる電流変化を示す説明図であ
る。
【図5】本発明の第1の実施の形態に係る画像形成装置
のヒータ通電制御を示すフローチャートである。
【図6】本発明の第1の実施の形態に係る画像形成装置
のヒータによる電流変化を示す説明図である。
【図7】本発明の第1の実施の形態の変形例に係る画像
形成装置の通電制御系の構成を示すブロック図である。
【図8】本発明の第1の実施の形態の変形例に係る画像
形成装置のヒータ通電制御を示すフローチャートであ
る。
【図9】本発明の第2の実施の形態に係る画像形成装置
のヒータ通電制御を示すフローチャートである。
【図10】本発明の第2の実施の形態に係る画像形成装
置のヒータ通電制御を示すフローチャートである。
【図11】本発明の第2の実施の形態に係る画像形成装
置のヒータによる電流変化を示す説明図である。
【図12】本発明の定着制御方法を実行するプログラム
及び関連データを記憶した記憶媒体の記憶内容の構成例
を示す説明図である。
【図13】本発明の定着制御方法を実行するプログラム
及び関連データが記憶媒体から装置に供給される概念例
を示す説明図である。
【符号の説明】
20a メインヒータ 20b サブヒータ 21 定着ローラ 25 制御用CPU 33 AC電源 35 AC/DC電源 40 電圧検知部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H05B 3/00 370 H05B 3/00 370 Fターム(参考) 2H033 AA41 BA25 BB18 BB21 CA01 CA23 CA26 CA46 CA48 3K058 AA46 BA18 CA06 CA07 CA23 CA61 CB04 CB06 DA02 DA06 GA06 5H323 AA35 AA36 BB20 CA06 CB04 CB42 DB03 FF01 GG04 HH02 KK05 MM02 MM20 NN03

Claims (32)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱定着用の定着手段と、該定着手段に配
    設され各々発熱分布及び発熱量が相異すると共に前記定
    着手段を加熱する第一及び第二の発熱手段とを具備し、
    記録媒体上に付着された現像剤を前記第一及び第二の発
    熱手段で加熱された前記定着手段により熱定着させる定
    着装置であって、 前記定着手段の加熱時に、前記第一の発熱手段への通
    電、前記第一及び第二の発熱手段への同時通電、前記第
    二の発熱手段への通電、前記第一及び第二の発熱手段へ
    の同時通電、前記第一の発熱手段への通電という順序で
    通電制御を行うと共に、前記加熱時の最初の通電開始か
    ら所定の回数だけ前記第一及び第二の発熱手段への同時
    通電を行わないように制御する通電制御手段を有するこ
    とを特徴とする定着装置。
  2. 【請求項2】 前記通電制御手段は、前記加熱時の最初
    の通電開始から1回目の前記第一及び第二の発熱手段へ
    の同時通電を行わないように制御することを特徴とする
    請求項1記載の定着装置。
  3. 【請求項3】 前記通電に用いる交流電源からの入力電
    圧を検出する入力電圧検出手段を有し、前記通電制御手
    段は、前記入力電圧検出手段で検出した入力電圧が特定
    の範囲にある場合、前記第一及び第二の発熱手段への同
    時通電を行わない制御に移行することを特徴とする請求
    項1記載の定着装置。
  4. 【請求項4】 熱定着用の定着手段と、該定着手段に配
    設され各々発熱分布及び発熱量が相異すると共に前記定
    着手段を加熱する第一及び第二の発熱手段とを具備し、
    記録媒体上に付着された現像剤を前記第一及び第二の発
    熱手段で加熱された前記定着手段により熱定着させる定
    着装置であって、 前記定着手段の加熱時に、前記第一の発熱手段への通
    電、前記第一及び第二の発熱手段への同時通電、前記第
    二の発熱手段への通電、前記第一及び第二の発熱手段へ
    の同時通電、前記第一の発熱手段への通電という順序で
    通電制御を行うと共に、前記加熱時の最初の通電開始か
    ら所定の回数だけ前記第一及び第二の発熱手段への同時
    通電を行わないように制御する第一の通電制御手段と、
    前記通電に用いる交流電源のゼロクロスポイントを検出
    するゼロクロス検出手段と、前記第一及び第二の発熱手
    段への非通電状態が一定時間以上継続した後の前記第一
    及び第二の発熱手段への1回目の通電時には、前記ゼロ
    クロス検出手段の検出信号を用いて前記第一及び第二の
    発熱手段へ予め設定された位相角での位相制御を一定時
    間行った後に通常の通電状態へ移行させる第二の通電制
    御手段とを有することを特徴とする定着装置。
  5. 【請求項5】 前記第一の通電制御手段による通電制御
    と前記第二の通電制御手段による通電制御とを同時に行
    う制御手段を有することを特徴とする請求項4記載の定
    着装置。
  6. 【請求項6】 前記第一の発熱手段に対する位相制御の
    位相角と、前記第二の発熱手段に対する位相制御の位相
    角とが異なることを特徴とする請求項4記載の定着装
    置。
  7. 【請求項7】 前記第一の発熱手段に対する位相制御の
    時間と、前記第二の発熱手段に対する位相制御の時間と
    が異なることを特徴とする請求項4記載の定着装置。
  8. 【請求項8】 複写装置、或いはプリンタ装置、或いは
    ファクシミリ装置、或いは複写機能・プリンタ機能・フ
    ァクシミリ機能のうち任意の複数の機能を有する複合機
    に適用可能であることを特徴とする請求項1乃至7の何
    れかに記載の定着装置。
  9. 【請求項9】 熱定着用の定着手段と、該定着手段に配
    設され各々発熱分布及び発熱量が相異すると共に前記定
    着手段を加熱する第一及び第二の発熱手段とを具備し、
    感光体上に画像の潜像を行うと共に潜像された画像に応
    じて記録媒体上に現像剤を付着させ、該現像剤を前記第
    一及び第二の発熱手段で加熱された前記定着手段により
    熱定着させる画像形成装置であって、 前記定着手段の加熱時に、前記第一の発熱手段への通
    電、前記第一及び第二の発熱手段への同時通電、前記第
    二の発熱手段への通電、前記第一及び第二の発熱手段へ
    の同時通電、前記第一の発熱手段への通電という順序で
    通電制御を行うと共に、前記加熱時の最初の通電開始か
    ら所定の回数だけ前記第一及び第二の発熱手段への同時
    通電を行わないように制御する通電制御手段を有するこ
    とを特徴とする画像形成装置。
  10. 【請求項10】 前記通電制御手段は、前記加熱時の最
    初の通電開始から1回目の前記第一及び第二の発熱手段
    への同時通電を行わないように制御することを特徴とす
    る請求項9記載の画像形成装置。
  11. 【請求項11】 前記通電に用いる交流電源からの入力
    電圧を検出する入力電圧検出手段を有し、前記通電制御
    手段は、前記入力電圧検出手段で検出した入力電圧が特
    定の範囲にある場合、前記第一及び第二の発熱手段への
    同時通電を行わない制御に移行することを特徴とする請
    求項9記載の画像形成装置。
  12. 【請求項12】 熱定着用の定着手段と、該定着手段に
    配設され各々発熱分布及び発熱量が相異すると共に前記
    定着手段を加熱する第一及び第二の発熱手段とを具備
    し、感光体上に画像の潜像を行うと共に潜像された画像
    に応じて記録媒体上に現像剤を付着させ、該現像剤を前
    記第一及び第二の発熱手段で加熱された前記定着手段に
    より熱定着させる画像形成装置であって、 前記定着手段の加熱時に、前記第一の発熱手段への通
    電、前記第一及び第二の発熱手段への同時通電、前記第
    二の発熱手段への通電、前記第一及び第二の発熱手段へ
    の同時通電、前記第一の発熱手段への通電という順序で
    通電制御を行うと共に、前記加熱時の最初の通電開始か
    ら所定の回数だけ前記第一及び第二の発熱手段への同時
    通電を行わないように制御する第一の通電制御手段と、
    前記通電に用いる交流電源のゼロクロスポイントを検出
    するゼロクロス検出手段と、前記第一及び第二の発熱手
    段への非通電状態が一定時間以上継続した後の前記第一
    及び第二の発熱手段への1回目の通電時には、前記ゼロ
    クロス検出手段の検出信号を用いて前記第一及び第二の
    発熱手段へ予め設定された位相角での位相制御を一定時
    間行った後に通常の通電状態へ移行させる第二の通電制
    御手段とを有することを特徴とする画像形成装置。
  13. 【請求項13】 前記第一の通電制御手段による通電制
    御と前記第二の通電制御手段による通電制御とを同時に
    行う制御手段を有することを特徴とする請求項12記載
    の画像形成装置。
  14. 【請求項14】 前記第一の発熱手段に対する位相制御
    の位相角と、前記第二の発熱手段に対する位相制御の位
    相角とが異なることを特徴とする請求項12記載の画像
    形成装置。
  15. 【請求項15】 前記第一の発熱手段に対する位相制御
    の時間と、前記第二の発熱手段に対する位相制御の時間
    とが異なることを特徴とする請求項12記載の画像形成
    装置。
  16. 【請求項16】 複写装置、或いはプリンタ装置、或い
    はファクシミリ装置、或いは複写機能・プリンタ機能・
    ファクシミリ機能のうち任意の複数の機能を有する複合
    機に適用可能であることを特徴とする請求項9乃至15
    の何れかに記載の画像形成装置。
  17. 【請求項17】 熱定着用の定着手段と、該定着手段に
    配設され各々発熱分布及び発熱量が相異すると共に前記
    定着手段を加熱する第一及び第二の発熱手段とを具備
    し、感光体上に画像の潜像を行うと共に潜像された画像
    に応じて記録媒体上に現像剤を付着させ、該現像剤を前
    記第一及び第二の発熱手段で加熱された前記定着手段に
    より熱定着させる画像形成装置に適用される定着制御方
    法であって、 前記定着手段の加熱時に、前記第一の発熱手段への通
    電、前記第一及び第二の発熱手段への同時通電、前記第
    二の発熱手段への通電、前記第一及び第二の発熱手段へ
    の同時通電、前記第一の発熱手段への通電という順序で
    通電制御を行うと共に、前記加熱時の最初の通電開始か
    ら所定の回数だけ前記第一及び第二の発熱手段への同時
    通電を行わないように制御する通電制御工程を有するこ
    とを特徴とする定着制御方法。
  18. 【請求項18】 前記通電制御工程では、前記加熱時の
    最初の通電開始から1回目の前記第一及び第二の発熱手
    段への同時通電を行わないように制御することを特徴と
    する請求項17記載の定着制御方法。
  19. 【請求項19】 前記通電に用いる交流電源からの入力
    電圧を検出する入力電圧検出工程を有し、前記通電制御
    工程では、前記入力電圧検出工程で検出した入力電圧が
    特定の範囲にある場合、前記第一及び第二の発熱手段へ
    の同時通電を行わない制御に移行することを特徴とする
    請求項17記載の定着制御方法。
  20. 【請求項20】 熱定着用の定着手段と、該定着手段に
    配設され各々発熱分布及び発熱量が相異すると共に前記
    定着手段を加熱する第一及び第二の発熱手段とを具備
    し、感光体上に画像の潜像を行うと共に潜像された画像
    に応じて記録媒体上に現像剤を付着させ、該現像剤を前
    記第一及び第二の発熱手段で加熱された前記定着手段に
    より熱定着させる画像形成装置に適用される定着制御方
    法であって、 前記定着手段の加熱時に、前記第一の発熱手段への通
    電、前記第一及び第二の発熱手段への同時通電、前記第
    二の発熱手段への通電、前記第一及び第二の発熱手段へ
    の同時通電、前記第一の発熱手段への通電という順序で
    通電制御を行うと共に、前記加熱時の最初の通電開始か
    ら所定の回数だけ前記第一及び第二の発熱手段への同時
    通電を行わないように制御する第一の通電制御工程と、
    前記通電に用いる交流電源のゼロクロスポイントを検出
    するゼロクロス検出工程と、前記第一及び第二の発熱手
    段への非通電状態が一定時間以上継続した後の前記第一
    及び第二の発熱手段への1回目の通電時には、前記ゼロ
    クロス検出工程の検出信号を用いて前記第一及び第二の
    発熱手段へ予め設定された位相角での位相制御を一定時
    間行った後に通常の通電状態へ移行させる第二の通電制
    御工程とを有することを特徴とする定着制御方法。
  21. 【請求項21】 前記第一の通電制御工程による通電制
    御と前記第二の通電制御工程による通電制御とを同時に
    行う制御工程を有することを特徴とする請求項20記載
    の定着制御方法。
  22. 【請求項22】 前記第一の発熱手段に対する位相制御
    の位相角と、前記第二の発熱手段に対する位相制御の位
    相角とが異なることを特徴とする請求項20記載の定着
    制御方法。
  23. 【請求項23】 前記第一の発熱手段に対する位相制御
    の時間と、前記第二の発熱手段に対する位相制御の時間
    とが異なることを特徴とする請求項20記載の定着制御
    方法。
  24. 【請求項24】 複写装置、或いはプリンタ装置、或い
    はファクシミリ装置、或いは複写機能・プリンタ機能・
    ファクシミリ機能のうち任意の複数の機能を有する複合
    機に適用可能であることを特徴とする請求項17乃至2
    3の何れかに記載の定着制御方法。
  25. 【請求項25】 熱定着用の定着手段と、該定着手段に
    配設され各々発熱分布及び発熱量が相異すると共に前記
    定着手段を加熱する第一及び第二の発熱手段とを具備
    し、感光体上に画像の潜像を行うと共に潜像された画像
    に応じて記録媒体上に現像剤を付着させ、該現像剤を前
    記第一及び第二の発熱手段で加熱された前記定着手段に
    より熱定着させる画像形成装置に適用される定着制御方
    法を実行するプログラムを記憶したコンピュータにより
    読み出し可能な記憶媒体であって、 前記定着制御方法は、前記定着手段の加熱時に、前記第
    一の発熱手段への通電、前記第一及び第二の発熱手段へ
    の同時通電、前記第二の発熱手段への通電、前記第一及
    び第二の発熱手段への同時通電、前記第一の発熱手段へ
    の通電という順序で通電制御を行うと共に、前記加熱時
    の最初の通電開始から所定の回数だけ前記第一及び第二
    の発熱手段への同時通電を行わないように制御する通電
    制御ステップを有することを特徴とする記憶媒体。
  26. 【請求項26】 前記通電制御ステップでは、前記加熱
    時の最初の通電開始から1回目の前記第一及び第二の発
    熱手段への同時通電を行わないように制御することを特
    徴とする請求項25記載の記憶媒体。
  27. 【請求項27】 前記通電に用いる交流電源からの入力
    電圧を検出する入力電圧検出ステップを有し、前記通電
    制御ステップでは、前記入力電圧検出ステップで検出し
    た入力電圧が特定の範囲にある場合、前記第一及び第二
    の発熱手段への同時通電を行わない制御に移行すること
    を特徴とする請求項25記載の記憶媒体。
  28. 【請求項28】 熱定着用の定着手段と、該定着手段に
    配設され各々発熱分布及び発熱量が相異すると共に前記
    定着手段を加熱する第一及び第二の発熱手段とを具備
    し、感光体上に画像の潜像を行うと共に潜像された画像
    に応じて記録媒体上に現像剤を付着させ、該現像剤を前
    記第一及び第二の発熱手段で加熱された前記定着手段に
    より熱定着させる画像形成装置に適用される定着制御方
    法を実行するプログラムを記憶したコンピュータにより
    読み出し可能な記憶媒体であって、 前記定着制御方法は、前記定着手段の加熱時に、前記第
    一の発熱手段への通電、前記第一及び第二の発熱手段へ
    の同時通電、前記第二の発熱手段への通電、前記第一及
    び第二の発熱手段への同時通電、前記第一の発熱手段へ
    の通電という順序で通電制御を行うと共に、前記加熱時
    の最初の通電開始から所定の回数だけ前記第一及び第二
    の発熱手段への同時通電を行わないように制御する第一
    の通電制御ステップと、前記通電に用いる交流電源のゼ
    ロクロスポイントを検出するゼロクロス検出ステップ
    と、前記第一及び第二の発熱手段への非通電状態が一定
    時間以上継続した後の前記第一及び第二の発熱手段への
    1回目の通電時には、前記ゼロクロス検出ステップの検
    出信号を用いて前記第一及び第二の発熱手段へ予め設定
    された位相角での位相制御を一定時間行った後に通常の
    通電状態へ移行させる第二の通電制御ステップとを有す
    ることを特徴とする記憶媒体。
  29. 【請求項29】 前記第一の通電制御ステップによる通
    電制御と前記第二の通電制御ステップによる通電制御と
    を同時に行う制御ステップを有することを特徴とする請
    求項28記載の記憶媒体。
  30. 【請求項30】 前記第一の発熱手段に対する位相制御
    の位相角と、前記第二の発熱手段に対する位相制御の位
    相角とが異なることを特徴とする請求項28記載の記憶
    媒体。
  31. 【請求項31】 前記第一の発熱手段に対する位相制御
    の時間と、前記第二の発熱手段に対する位相制御の時間
    とが異なることを特徴とする請求項28記載の記憶媒
    体。
  32. 【請求項32】 複写装置、或いはプリンタ装置、或い
    はファクシミリ装置、或いは複写機能・プリンタ機能・
    ファクシミリ機能のうち任意の複数の機能を有する複合
    機に適用可能であることを特徴とする請求項25乃至3
    1の何れかに記載の記憶媒体。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013160848A (ja) * 2012-02-02 2013-08-19 Ricoh Co Ltd 定着装置及び画像形成装置
JP2017107129A (ja) * 2015-12-11 2017-06-15 富士ゼロックス株式会社 画像形成装置
JP7506015B2 (ja) 2021-03-23 2024-06-25 シャープ株式会社 画像形成装置

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