JP2002072620A - 帯電器の清掃用具 - Google Patents

帯電器の清掃用具

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JP2002072620A JP2000256284A JP2000256284A JP2002072620A JP 2002072620 A JP2002072620 A JP 2002072620A JP 2000256284 A JP2000256284 A JP 2000256284A JP 2000256284 A JP2000256284 A JP 2000256284A JP 2002072620 A JP2002072620 A JP 2002072620A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 帯電器100のケース60の断面形状が小さ
くとも、帯電用ワイヤ80を損傷することなく、グリッ
ド70の内側表面の清掃を可能にすること。 【解決手段】 天壁部にスリット65を有するケース6
0と、グリッド70と、帯電用ワイヤ80とを有する帯
電器100、の清掃用具10。下端面13を有する把持
部12と、下端面13に横方向に延びるよう形成された
ストッパ部14と、ストッパ部14から下方に延び出す
柱部18と、柱部18の下端に装着されたパッド20と
を備えている。パッド20はストッパ部14と直交する
横方向に延在する。パッド20の幅及び柱部18の外径
はスリット65の幅よりも小さく形成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は帯電器の清掃用具、
更に詳しくは、静電複写機、レーザプリンタ、ファクシ
ミリ等の画像形成機に備えられた帯電器の清掃用具、特
にグリッドの内側面の清掃に適用しうる清掃用具に関す
る。
【0002】
【従来の技術】画像形成機、例えば静電複写機には帯電
器が備えられている。この帯電器の一つの従来例は、感
光体ドラムの外周面の外側に間隔をおいて軸方向に直線
上に延在するよう配置された細長いケースと、ケース内
の空間部に配設された帯電用ワイヤと、ケースの、感光
体ドラムの外周面に面した開口端を覆うよう配設された
グリッドとを備えている。ケースは、幅方向に間隔をお
いて長手方向に平行に延在する一対の側壁と、側壁の各
々の上端に形成された天壁部と、天壁部の幅方向中央に
長手方向に延在するよう形成されたスリットとを備えて
いる。グリッドはケースの側壁の各々の下端間に形成さ
れる開口を覆うよう配設されている。帯電用ワイヤは、
ケース内の空間部を長手方向に延在するよう張設されて
いる。ケースに形成されている上記スリットは、ケース
内の空気を流通させるための空気流通路として設けられ
ており、その幅は側壁の各々間の幅よりも狭い。
【0003】このように構成された帯電器における上記
グリッドの清掃については、特に内側表面がトナー、シ
リカ、その他の異物の付着により汚染されるので、それ
らを除去して所定の放電特性を維持するため、該内側表
面を清掃することが重要である。グリッドの内側表面を
清掃するための清掃用具は、把持部と、把持部の下端面
から下方に延び出す柱部と、柱部の下端に装着されたパ
ッドとから構成されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記のように構成され
た帯電器の清掃用具を利用して、グリッドの内側表面を
清掃する場合には、把持部を下降させて、ケースの天壁
部に形成されたスリットからパッドを挿入し、パッドの
先端をグリッドの内側表面に当接させた状態で、把持部
をケースの長手方向に移動させることにより行なわれて
いる。ケースの断面形状が十分に大きく、したがってケ
ースの天壁部に形成されたスリットの開口幅が十分に広
い場合には、上記清掃用具を利用してグリッドの内側表
面を上記のとおりにして清掃することは比較的容易に可
能である。しかしながら、ケースの断面形状が小さく、
したがってケースの天壁部に形成されたスリットの開口
幅が狭い場合には、ケース内の空間部における幅方向中
央に帯電用ワイヤが延在しており、しかもグリッドの内
側表面はスリット側から見て該ワイヤの裏側に位置付け
られているので、グリッドの内側表面の清掃は不可能で
はないにしても著しく困難であった。また上記清掃に際
しては、清掃用具の一部が該ワイヤに接触して該ワイヤ
に負荷をかけ、該ワイヤを損傷させるおそれがある。こ
のような技術的課題を解決するため、従来においては、
帯電器のケースを必要以上に大きくする必要があり、ス
ペース上及びコスト上、問題であった。
【0005】本発明の目的は、帯電器のケースの断面形
状が小さく、したがってケースの天壁部に形成されたス
リットの開口幅が狭い場合であっても、帯電用ワイヤを
損傷することなく、グリッドの内側表面を容易にしかも
円滑かつ確実に清掃することを可能にする、新規な帯電
器の清掃用具を提供することである。
【0006】本発明の他の目的は、帯電器のケースを必
要最小限の大きさに設定しても、帯電用ワイヤを損傷す
ることなく、グリッドの内側表面を容易にしかも円滑か
つ確実に清掃することを可能にする、新規な帯電器の清
掃用具を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、一対の
側壁、及びスリットが形成された天壁部を有するケース
と、ケースの下端開口を覆うよう配設されたグリッド
と、ケース内の空間部に張設された帯電用ワイヤとを有
し、ケースの天壁部側にはグリッドの内側面に対し一定
の高さで長手方向に延在する清掃用具移動用の案内上端
面が形成されている帯電器、の清掃用具であって、長手
方向に延在しかつ長手方向に直交する下端面を有する把
持部と、該下端面を所定の高さ及び幅をもって横方向に
延在するストッパ部と、ストッパ部の下端面中央から下
方に延び出す柱部と、柱部の下端に装着されたパッドと
を備え、パッドは所定の高さ及び幅をもってストッパ部
に直交する横方向に延在しかつその下端面の該横方向の
中央には上方に向かって延在する切り込みが形成され、
パッドの該幅と柱部の最大幅とは該スリットの幅より小
さく形成され、パッドの下端面の、ストッパ部に直交す
る横方向の長さはグリッドの内側面の幅にほぼ等しく形
成され、把持部を下降させてパッド、及び柱部の一部を
該スリットからケース内に挿入するとストッパ部の下端
面が該案内上端面に当接されて該下降が阻止されかつパ
ッドの下端面は該ワイヤの上方に隙間をおいて位置付け
られ、把持部を90°回転させると、ストッパ部は該ス
リットの上方に該スリットに沿って延在するよう位置付
けられかつパッドの切り込みが該ワイヤに沿って延在す
るよう対向して位置付けられ、把持部を更に下降させる
と、把持部の下端面が該案内上端面に当接されて該下降
が阻止されかつパッドの下端面がグリッドの内側面に当
接させられると共に該ワイヤはパッドの切り込みに相対
的に嵌合させられ、把持部をケースの長手方向に移動さ
せることにより、パッドによってグリッドの内側面及び
該ワイヤの清掃が行なわれる、ことを特徴とする帯電器
の清掃用具、が提供される。
【0008】該案内上端面は、ケースの天壁部の上面か
ら上方に延び出すリブの上端面により構成される、こと
が好ましい。把持部の下端面には、ストッパ部の幅方向
両側面に間隔をおいて下端面から下方に延び出す一対の
フランジ部が形成されている、ことが好ましい。該案内
上端面は、ケースの天壁部の上面により構成される、こ
とが好ましい。ケースの側壁の各々の内側にはシールド
板が配設され、パッドの、ストッパ部に直交する横方向
の両端面間の長さはシールド板の各々間の間隔よりも若
干大きく形成され、ストッパ部の下端面が該案内上端面
に当接されて該下降が阻止された後に、把持部を90°
回転させると、パッドの該一対の側面は、対応するシー
ルド板の内側面に当接させられ、把持部を更に下降させ
た後、把持部をケースの長手方向に移動させることによ
り、パッドによってシールド板の各々の内側面の清掃が
行なわれる、ことが好ましい。ストッパ部の幅は該スリ
ットの幅よりも小さく形成されている、ことが好まし
い。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明に従って構成され
た、帯電器の清掃用具の好適実施形態を添付図面を参照
して更に詳細に説明する。先ず図2〜図4を参照して、
本発明による清掃用具が適用される帯電器の実施形態に
ついて説明する。全体を番号100で示す帯電器は、適
宜の合成樹脂により一体成形されたケース60と、ケー
ス60の開口端を覆うよう配設されたグリッド70と、
ケース60内の空間部に張設された帯電用ワイヤ80と
を備えている。全体として長手方向に細長く延在するよ
う形成されているケース60は、幅方向に間隔をおいて
長手方向に平行に延在する一対の側壁61及び62を備
えている。側壁61及び62の各々は一定の高さをもっ
てほぼ直線状に延在するよう形成されている。ケース6
0の長手方向両端部付近には、端部壁63及び64が長
手方向に直交するよう形成されている。側壁61及び6
2の各々は、端部壁63及び64間を延在するよう形成
されている。端部壁64及び64の幅方向中央部には、
下端から上方に向かって逆V形状をなす切欠き63a及
び64aが形成されている。実施形態においては、切欠
き63aのみが図示されている。
【0010】ケース60はスリットが形成された天壁部
を有している。更に具体的に説明すると、側壁61及び
62の各々には、各々の上端から相互に接近する方向に
同じ長さだけ延び出す上端壁61a及び62aが形成さ
れている。この構成により、ケース60には、上端壁6
1及び62の各々の先端によって長手方向に一定の幅で
延在するスリット65が形成される。スリット65は側
壁61及び62の長手方向の一端と他端の間を延在する
よう形成されている。上端壁61a及び62aは、スリ
ット65が幅方向中央部を長手方向に延在するよう形成
された天壁部を構成する。ケース60の、側壁61及び
62の各々と、上端壁61a及び62aの各々とが存在
する部分の断面形状は、下方に開放された、ほぼチャン
ネル形状をなしている。ケース60の天壁部(61a及
び62a)側には、グリッド70(後述する)の内側面
に対し一定の高さで長手方向に延在する清掃用具10
(後述する)の移動用の案内上端面が形成されている。
実施形態において、該案内上端面は、リブ61bの上端
面により構成されている。更に具体的に説明すると、上
端壁61a及び62aの少なくとも一方、実施形態にお
いては両方に、リブ61b及び62bが形成されてい
る。リブ61bは、上端壁61aの上面から上方に延び
出しかつ一定の高さで長手方向に延在するよう形成され
ている。リブ61bは、少なくとも上端壁61aの長手
方向の全域にわたって形成されている。リブ62bは、
上端壁62aの上面から上方に延び出しかつ一定の高さ
で長手方向に延在するよう形成されている。リブ62b
は、少なくとも上端壁62aの長手方向の全域にわたっ
て形成されている。この実施形態においては、リブ61
bの高さはリブ62bよりも相当高く形成され、ケース
60の最上端面を規定している。リブ61bの上端面
は、後述するグリッド70の内側面に対し一定の高さを
もって長手方向に延在するよう形成されている。
【0011】側壁61及び62の内側にはシールド板6
6及び67が配設されている。側壁61及び62の各々
の長手方向の両端部は、適宜の係止手段によってケース
60の両側壁部に係止されている。シールド板66及び
67は例えばステンレス鋼板から形成され、各々の下端
は側壁61及び62の下端と一致するよう配置されてい
る。ケース60の長手方向両端部であって、端部壁63
及び64の長手方向外側には下端が開口するようなハウ
ジング部68及び69が形成されている。グリッド70
は側壁61及び62の各々の下端開口(したがってケー
ス60の下端開口)を覆うよう配設されている。グリッ
ド70は、幅方向に間隔をおいて対向しかつ長手方向に
平行にかつ直線状に延在する一対の縦枠部及び一対の縦
枠部間を長手方向に間隔をおいて斜めにかつ相互に平行
に延在する配設された複数の横枠部により形成された複
数の孔を有するよう形成されている。このようなグリッ
ド70は、例えばステンレス鋼板をエッチング加工する
ことにより形成することができる。グリッド70の幅方
向両端はシールド板66及び67の下端部内側に配置さ
れており、グリッド70の長手方向両端部は、ハウジン
グ部68及び69の開口端部において適宜の係止手段に
より係止されている。帯電用ワイヤ80はケース60内
の空間部を長手方向に延在するよう張設されている。ワ
イヤ80は、端部壁63及び64の切欠き63a及び6
4aの頂部間を延在するよう配置され、その一端部は適
宜の係止手段によりハウジング部68内に係止され、他
端部は適宜の係止手段により引張コイルばねを介してハ
ウジング部69内に係止されている。以上のとおりにし
てワイヤ80は、端部壁63及び64の切欠き63a及
び64aの頂部間に張設される。ワイヤ80は側壁61
及び62間の中央、したがってシールド板66及び67
間の中央をグリッド70の内側面に対し一定の間隔をお
いて平行に延在するよう位置付けられている。
【0012】次に、図1を参照して、本発明による清掃
用具10の実施形態について説明する。清掃用具10
は、ほぼ矩形状の断面をもって長手方向に延在する把持
部12を備えている。把持部12は、把持部12の長手
方向に直交する平面上に存在する下端面13を有してい
る。把持部12の下端面13には、下端面13の中心部
を通り、上記長手方向に直交する横方向に直線状に延在
するストッパ部14が形成されている。ストッパ部14
は、下端面13を所定の高さ(一定の高さ)及び所定の
幅(一定の幅)をもって該横方向に延在するよう形成さ
れている。すなわちストッパ部14の下端面15は把持
部12の下端面13に平行であり(下端面13からスト
ッパ部14の下端面15までの上記長手方向下方への延
び出し高さは一定であり)、またストッパ部14の幅方
向の両側面は、把持部12の下端面13に対し直角をな
すよう形成されている。ストッパ部14の、該横方向の
両端は把持部12の、対応する両側面12a及び12b
からそれぞれ同じ長さだけ突出するよう形成されてい
る。把持部12の下端面13には、ストッパ部14が延
在する横方向の中央部であって、ストッパ部14の幅方
向両側面に対し等間隔をおいて下端面13から長手方向
に直角に延び出す一対のフランジ部16及び17が形成
されている。フランジ部16及び17の外側面は、把持
部12の、対応する側面12c及び12dの延長上に存
在するよう位置付けられている。フランジ部16及び1
7の、把持部12の下端面13からの延び出し高さは、
ストッパ部14のそれよりも低く形成されている。スト
ッパ部14の下端面15には、ストッパ部14の下端面
15における該横方向の中央部から長手方向に延び出す
柱部18が形成されている。柱部18は円形の断面を有
している。柱部18の下端面には、上記長手方向に直交
する横方向であってストッパ部14が延在する横方向に
直交する横方向に直線状に延在する取付部19が形成さ
れている。取付部19は、ほぼ矩形状をなし、柱部18
の下端面から長手方向下方に延び出す所定の高さ(一定
の高さ)及び所定の幅(一定の幅)を有するよう形成さ
れている。上記把持部12、ストッパ部14、フランジ
部16及び17、柱部18、及び取付部19の各々は、
例えばPS(ポリスチレン)、ABS等の適宜の合成樹
脂から一体に成形することができる。
【0013】取付部19の下面にはパッド20が接着に
より取り付けられている。取付部19は柱部18の下端
面に一体に形成されているので、パッド20は柱部18
の下端に装着されている、ということができる。ほぼ直
方体形状をなすパッド20は、上記長手方向の所定の高
さ(一定の高さ)及び所定の幅(一定の幅)をもってス
トッパ部14に直交する横方向(取付部19が延在する
横方向)に延在するよう配置されている。パッド20の
幅は取付部19の幅とほぼ同じに形成され、パッド20
の、ストッパ部14に直交する横方向の両端面間の長さ
は取付部19の該横方向の長さよりも長く形成されてい
る。パッド20の該横方向の中央には、下端面から長手
方向上方に向かって直線状に延在する切り込み21が形
成されている。切り込み21はパッド20の幅方向に貫
通するよう形成されている。パッド20の下端面と該横
方向の両端を規定する両端面との間の角部には面取が形
成され、パッド20の下端面における該横方向の中央に
は切り込み21に向かって上方に延びる一対の傾斜面が
形成されている。パッド20は、スポンジあるいは発砲
ウレタンゴム等の柔軟で水を含ませることができる適宜
の材料から形成することが好ましい。
【0014】上記清掃用具10におけるストッパ部14
の幅、柱部18の最大幅である外径寸法、取付部19の
幅及びパッド20の幅は、それぞれ上記帯電器100の
ケース60に形成された上記スリット65の幅よりも小
さく形成されている。なお、柱部18の断面が円形では
なく、例えば矩形状に形成されている場合には、柱部1
8の最大幅とは対角線上の幅寸法となる。パッド20
の、ストッパ部14に直交する横方向の両端面間の長さ
は、ケース60のシールド板66及び67の内側面間の
間隔とほぼ同じ又は該幅よりも若干大きく形成され、パ
ッド20の下端面の、該横方向の長さ(上記面取りによ
り、該横方向の両端を規定する両端面間の幅よりも若干
短い)は、グリッド70の内側面の幅にほぼ等しく形成
されている。またパッド20の下端面から切り込み21
の上端までの長さは、ケース60に配設されたグリッド
70の内側面から帯電用ワイヤ80の最上端面までの距
離とほぼ同じ又は該距離よりも若干大きく形成されてい
る。
【0015】上記のように構成された清掃用具10は、
帯電器100のグリッド70の内側面の清掃の必要に応
じてサービスマンにより使用される。あるいはまた、ユ
ーザに送付されてユーザにより使用される。清掃用具1
0が使用される前に、予め、パッド20に水を含ませて
おき、清掃用具10全体を合成樹脂製のフィルムにより
ラップして、使用に備えておくことが好ましい。図5を
参照して、上記のように構成された清掃用具10によ
り、帯電器100のグリッド70の内側表面を清掃する
場合には、先ず、把持部12を手で持って帯電器100
の上方から帯電器100に向かって下降させる。そして
パッド20及び柱部18の一部(下端部)をケース60
のスリット65からケース60内に挿入する。上記した
ように、パッド20の幅及び柱部18の外径寸法はスリ
ット65の幅よりも小さく形成されているので、パッド
20及び柱部18の一部は、スリット65に干渉するこ
となく、スリット65を通してケース60内に簡単に挿
入することができる。清掃用具10の上記下降動作によ
り、ストッパ部14の下端面15が該案内上端面である
リブ61bの上端面に当接されて該下降が阻止される。
なお、ストッパ部14の、柱部18が延び出す横方向中
央から横方向の先端までの長さは、スリット65の中央
から該案内上端面であるリブ61bの上端面までの幅方
向長さよりも大きく形成されている。パッド20の下端
面はワイヤ80の上方に若干の隙間をおいて位置付けら
れる。すなわち、ストッパ部14の下端面15からパッ
ド20の下端面までの距離は、リブ61bの上端面から
ワイヤ80の最上端面までの距離よりも若干短く形成さ
れている。この構成により、清掃用具10のパッド20
をスリット65を通してケース60内に機械的に挿入し
ても、パッド20が過剰に下降することはなく、パッド
20の下端面がワイヤ80に当接して負荷を与えてワイ
ヤ80を損傷させることは確実に防止される。
【0016】次いで、把持部12を90°回転させる
と、ストッパ部14はスリット65の上方に間隔をおい
てかつスリット65に沿って延在するよう位置付けられ
る。またパッド20の切り込み21がワイヤ80に沿っ
て延在するよう対向して位置付けられる。更にはまた、
パッド20の、該横方向の両端面は、対応するシールド
板66及び67の内側面に当接させられる(図示せ
ず)。この状態で把持部12を更に下降させると、把持
部12の下端面13がリブ61bの上端面に当接されて
該下降が阻止される(図6参照)。同時にパッド20の
下端面がグリッド70の内側面に当接させられると共に
パッド20の切り込み21がワイヤ80に嵌合させられ
る。換言すれば、ワイヤ80はパッド20の切り込み2
1に相対的に嵌合させられる。すなわち、把持部12の
下端面13からパッド20の下端面までの距離は、リブ
61bの上端面からグリッド70の内側面までの距離よ
りも若干大きく形成され、把持部12の下端面13から
パッド20の切り込み21の上端までの距離は、リブ6
1bの上端面からワイヤ80の最上端面までの距離とほ
ぼ同じ又は若干短く形成されている。また把持部12の
下端面13からストッパ部14の下端面15までの高さ
は、ストッパ部14の下端面15がリブ61bの上端面
に当接されて上記下降が阻止された状態において、パッ
ド20の下端面とグリッド70の内側面との間の間隔よ
り若干大きく形成されている(把持部12の下端面13
からストッパ部14の下端面15までの高さは、ストッ
パ部14の下端面15がリブ61bの上端面に当接され
て上記下降が阻止された後の、清掃用具10の下降スト
ロークである)。このように、パッド20を下降させる
だけの簡単な操作によりパッド20の切り込み21がワ
イヤ80に嵌合させられるので、ワイヤ80に対する負
荷は微弱であって、実用的には何らの問題はない。また
パッド20の下端面における該横方向の中央には切り込
み21に向かって上方に延びる一対の傾斜面が形成され
ていること及びパッド20は、スポンジあるいは発泡ウ
レタンゴム等の柔軟で水を含ませることができる適宜の
材料から形成することができること、により、ワイヤ8
0に対する負荷は更に軽減される。また把持部12の下
端面13がリブ61bの上端面に当接されて該下降が阻
止されることにより、パッド20の過剰な下降も確実に
防止され、ワイヤ80の損傷は確実に防止される。
【0017】この状態で、把持部12をケース60の長
手方向に往復移動させることにより、パッド20によっ
てグリッド70の内側面、ワイヤ80及びシールド板6
6及び67の内側面の清掃が同時に行なわれる。把持部
12の下端面13は該案内上端面であるリブ61bの上
端面に当接され、したがってリブ61bの上端面に案内
されて往復移動させられるので、清掃時における清掃用
具10の往復移動に際しても、パッド20の過剰な下降
は確実に防止されてワイヤ80の損傷は確実に防止され
る。また清掃用具10の往復移動は安定して容易かつ確
実に遂行されるので、グリッド70の内側面、ワイヤ8
0及びシールド板66及び67の内側面を容易にしかも
円滑かつ確実に清掃することが可能になる。また、把持
部12のフランジ部16はリブ61bの幅方向外側に若
干の隙間をおいて位置付けられるので、清掃用具10の
往復移動に際し、幅方向への倒れを防止することがで
き、清掃用具10の往復移動は一層安定して行われる。
【0018】上記説明から容易に理解されるように、本
発明による清掃用具10によれば、帯電器100のケー
ス60の断面形状が小さく、したがってケース60の天
壁部(上端壁61a及び62a)に形成されたスリット
65の開口幅が狭い場合であっても、ワイヤ80を損傷
することなく、グリッド70の内側表面を容易にしかも
円滑かつ確実に清掃することができる。また、帯電器1
00のケース60を必要最小限の大きさに設定しても、
ワイヤ80を損傷することなく、グリッド70の内側表
面を容易にしかも円滑かつ確実に清掃することができ
る。帯電器100のケース60を必要最小限の大きさに
設定することができることに起因して、帯電器100の
コンパクト化及び低コスト化(ひいては作像ユニット、
画像形成機等のコンパクト化及び低コスト化)を図るこ
とができ、実用上有用である。なお図4において、2点
鎖線は、帯電器100に永久的に装着された、帯電用ワ
イヤ80のための清掃用具10Aを示している(ワイヤ
80の清掃はグリッド70の内側面の清掃に比べて頻度
が高いため)。この清掃用具10Aは、把持部がケース
60のリブ61b及び62bに対し、長手方向にスライ
ド自在に嵌合されている。清掃用具10Aの下端からは
パッドがスリット65を通してケース60内に延び出
し、ワイヤ80を両側から挟みこむよう配置されてい
る。したがって、必要に応じて清掃用具10Aをリブ6
1b及び62bに沿って往復移動させることにより、帯
電用ワイヤ80の清掃が行なわれる。
【0019】以上、本発明を実施形態に基づいて添付図
面を参照しながら詳細に説明したが、本発明は上記実施
形態に限定されるものではなく、本発明の範囲を逸脱す
ることなく、更に他の種々の変形あるいは修正が可能で
ある。例えば、上記実施形態においては、清掃用具10
の移動用の案内上端面は、ケース60の天壁部(上端壁
61a及び62a)の上面の幅方向片側部(上端壁61
aの上面)から上方に延び出すリブ61bの上端面によ
り構成されているが、天壁部(上端壁61a及び62
a)の上面の幅方向両側部(上端壁61a及び62aの
上面)から上方に延び出すリブ61b及び62bの上端
面により構成する他の実施形態もある。この実施形態の
場合、上端壁62aの上面から上方に延び出すリブ62
bの高さをリブ61bと同じ高さとして、該案内上端面
を両方のリブ61b及び62bの上端面により構成す
る。また、該案内上端面を、ケース60の天壁部(上端
壁61a及び62a)の上面、すなわち上端壁61a及
び62aの少なくとも一方の上面により構成する、更に
他の実施形態もある。この実施形態においては、上端壁
61a及び62aの上端面にはリブは形成されない。こ
の実施形態の場合、清掃用具10を90°回転させたと
き、ストッパ部14はケース60のスリット65内に挿
入され、把持部12の下端面15が上端壁61a及び6
2aの上端面に当接させられるように構成する必要があ
る。したがって、フランジ部16及び17は除去され
る。なお図示の実施形態においても、フランジ部16及
び17を除去した実施形態は可能である。
【0020】
【発明の効果】上記した帯電器の清掃用具によれば、帯
電器のケースの断面形状が小さく、したがってケースの
天壁部に形成されたスリットの開口幅が狭い場合であっ
ても、帯電用ワイヤを損傷することなく、グリッドの内
側表面を容易にしかも円滑かつ確実に清掃することを可
能にする。また、帯電器のケースを必要最小限の大きさ
に設定しても、帯電用ワイヤを損傷することなく、グリ
ッドの内側表面を容易にしかも円滑かつ確実に清掃する
ことを可能にする。更にはまた、スペース上及びコスト
上、従来よりも有利となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による、帯電器の清掃用具の実施形態を
示す斜視図。
【図2】図1に示す清掃用具が適用される帯電器の実施
形態をグリッド側から見た図。
【図3】図2のA−A矢視断面図。
【図4】図2に示す帯電器を図2において右側から見た
側面図であって、グリッドが図4において下側に位置す
るように配置して見た側面図。
【図5】図1に示す清掃用具を図2〜図4に示す帯電器
の清掃に使用した一つの作動態様を示す説明図であっ
て、帯電器の要部を断面にして示す説明図。
【図6】図5における清掃用具の他の作動態様を示す説
明図。
【符号の説明】
10 清掃用具 12 把持部 14 ストッパ部 18 柱部 20 パッド 21 切り込み 60 ケース 61、62 側壁 61a、62a 上端壁(天壁部) 65 スリット 66、67 シールド板 70 グリッド 80 帯電用ワイヤ 100 帯電器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 前嶌 正展 大阪市中央区玉造1丁目2番28号 京セラ ミタ株式会社内 (72)発明者 渡辺 優 大阪市中央区玉造1丁目2番28号 京セラ ミタ株式会社内 Fターム(参考) 2H003 AA12 BB11 CC01 DD01 EE09

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一対の側壁、及びスリットが形成された
    天壁部を有するケースと、ケースの下端開口を覆うよう
    配設されたグリッドと、ケース内の空間部に張設された
    帯電用ワイヤとを有し、ケースの天壁部側にはグリッド
    の内側面に対し一定の高さで長手方向に延在する清掃用
    具移動用の案内上端面が形成されている帯電器、の清掃
    用具であって、長手方向に延在しかつ長手方向に直交す
    る下端面を有する把持部と、該下端面を所定の高さ及び
    幅をもって横方向に延在するストッパ部と、ストッパ部
    の下端面中央から下方に延び出す柱部と、柱部の下端に
    装着されたパッドとを備え、パッドは所定の高さ及び幅
    をもってストッパ部に直交する横方向に延在しかつその
    下端面の該横方向の中央には上方に向かって延在する切
    り込みが形成され、パッドの該幅と柱部の最大幅とは該
    スリットの幅より小さく形成され、パッドの下端面の、
    ストッパ部に直交する横方向の長さはグリッドの内側面
    の幅にほぼ等しく形成され、把持部を下降させてパッ
    ド、及び柱部の一部を該スリットからケース内に挿入す
    るとストッパ部の下端面が該案内上端面に当接されて該
    下降が阻止されかつパッドの下端面は該ワイヤの上方に
    隙間をおいて位置付けられ、把持部を90°回転させる
    と、ストッパ部は該スリットの上方に該スリットに沿っ
    て延在するよう位置付けられかつパッドの切り込みが該
    ワイヤに沿って延在するよう対向して位置付けられ、把
    持部を更に下降させると、把持部の下端面が該案内上端
    面に当接されて該下降が阻止されかつパッドの下端面が
    グリッドの内側面に当接させられると共に該ワイヤはパ
    ッドの切り込みに相対的に嵌合させられ、把持部をケー
    スの長手方向に移動させることにより、パッドによって
    グリッドの内側面及び該ワイヤの清掃が行なわれる、こ
    とを特徴とする帯電器の清掃用具。
  2. 【請求項2】 該案内上端面は、ケースの天壁部の上面
    から上方に延び出すリブの上端面により構成される、請
    求項1記載の帯電器の清掃用具。
  3. 【請求項3】 把持部の下端面には、ストッパ部の幅方
    向両側面に間隔をおいて下端面から下方に延び出す一対
    のフランジ部が形成されている、請求項2記載の帯電器
    の清掃用具。
  4. 【請求項4】 該案内上端面は、ケースの天壁部の上面
    により構成される、請求項1記載の帯電器の清掃用具。
  5. 【請求項5】 ケースの側壁の各々の内側にはシールド
    板が配設され、パッドの、ストッパ部に直交する横方向
    の両端面間の長さはシールド板の各々間の間隔よりも若
    干大きく形成され、ストッパ部の下端面が該案内上端面
    に当接されて該下降が阻止された後に、把持部を90°
    回転させると、パッドの該一対の側面は、対応するシー
    ルド板の内側面に当接させられ、把持部を更に下降させ
    た後、把持部をケースの長手方向に移動させることによ
    り、パッドによってシールド板の各々の内側面の清掃が
    行なわれる、請求項1〜4のいずれか1項に記載の帯電
    器の清掃用具。
  6. 【請求項6】 ストッパ部の幅は該スリットの幅よりも
    小さく形成されている、請求項1〜5のいずれか1項に
    記載の帯電器の清掃用具。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2006091484A (ja) * 2004-09-24 2006-04-06 Fuji Xerox Co Ltd グリッド清掃装置及び画像形成装置
JP2018044981A (ja) * 2016-09-12 2018-03-22 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 画像形成装置

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