JP2002072595A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JP2002072595A
JP2002072595A JP2000268557A JP2000268557A JP2002072595A JP 2002072595 A JP2002072595 A JP 2002072595A JP 2000268557 A JP2000268557 A JP 2000268557A JP 2000268557 A JP2000268557 A JP 2000268557A JP 2002072595 A JP2002072595 A JP 2002072595A
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forming apparatus
image forming
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JP2000268557A
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English (en)
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Satoru Haneda
哲 羽根田
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Konica Minolta Inc
Original Assignee
Konica Minolta Inc
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  • Control Or Security For Electrophotography (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 糊付け製本装置を有する画像形成装置におい
て、定着後の転写材の熱による変形、収縮の戻りを防止
する画像形成装置を提供することを目的とすること。 【解決手段】 糊付け製本工程前で、定着手段による定
着後の転写材に対し、加熱した加湿雰囲気下を通過させ
ることを特徴とする画像形成装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、像担持体の周辺に
帯電手段と画像書込手段と現像手段とを配置して像担持
体に形成したトナー像を転写材上に転写、定着する複写
機、プリンタ、FAX等の電子写真方式の画像形成装置
に関し、特に転写材上のトナー像を加熱定着した後、糊
付け製本する画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、両面画像形成においては、像担持
体上に形成した一方の面の画像を転写材上に転写、定着
し、これを一旦両面反転給送装置に収納し、再び像担持
体上に形成された画像とタイミングを合わせて両面反転
給送装置より転写材を給送し、転写材上に他方の面の画
像を転写、定着する方法がとられている。
【0003】このように両面画像形成装置では、上記の
如く、両面反転給送装置への給送や定着装置を2度通す
等の転写材の搬送が行われるので、転写材搬送の信頼性
が低く、転写材のジャムやしわ等を引き起こす原因とな
っていた。
【0004】これに対し、特公昭49−37538号公
報、同54−28740号公報、特開平1−44457
号公報や同4−214576号公報等により、像担持体
と中間転写体とを用いて転写材の両面にトナー像を形成
後、1回で定着を行うものが提案されている。
【0005】また、本願発明者らは、感光体ドラム(像
担持体)の周りに帯電手段、画像書込手段、現像手段等
よりなるトナー像形成手段を複数組配置し、感光体ドラ
ム上に形成した重ね合わせカラートナー像を一旦ベルト
状の中間転写体に一括して転写した後、再度感光体ドラ
ム上に重ね合わせカラートナー像を形成し、感光体ドラ
ム上のトナー像及び中間転写体上のトナー像とタイミン
グを合わせて給送され、中間転写体により搬送される転
写材の両面にそれぞれ、感光体ドラム上のトナー像を表
面画像として転写し、また中間転写体上のトナー像を裏
面画像として転写した後、中間転写体から転写材を転写
材除電手段の除電により分離し、転写材上のトナー像を
定着手段により定着して両面カラー画像を形成する画像
形成装置や画像形成方法(1パス両面画像形成方法)を
特開平9−258492号公報や特開平9−25851
6号公報にて開示した。
【0006】一方本願出願人により、定着後の転写材を
糊付け製本するための糊付け製本装置を用いる画像形成
装置を特願2000−160131号にて提案してい
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】一般的に、定着後の転
写材は熱により変形、収縮している。これを放置すると
吸湿によりある程度転写材の変形、収縮が元に戻ってゆ
く。このため、定着後、直ちに、転写材を上記特願20
00−160131号にて提案の糊付け製本装置により
糊付け製本を行うと、放置後に転写材の変形が生じると
いう問題が起こる。また片面画像形或いは両面画像形成
での転写材の変形、収縮の差も生じる。
【0008】本発明は上記の問題点を解決し、糊付け製
本装置を有する画像形成装置において、定着後の転写材
の熱による変形、収縮の戻りを防止する画像形成装置を
提供することを目的とすると共に、定着手段を通過する
転写材端部の温度設定により、転写材の熱による変形、
収縮を防止する画像形成装置を提供することを目的とす
る。また1パス両面画像形成方法では、一度の定着で両
面を形成するもので、転写材の表裏画像の収縮差が生じ
ない優れた構成となっており、この特徴を生かして、よ
り好ましい糊付け製本工程を有する画像形成装置を提供
することをも目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的は、像担持体上
に形成されたトナー像を転写材上に転写し、前記転写材
のトナー像を定着手段により加熱定着後、糊付け製本装
置により、前記転写材に糊付け製本工程とを行う画像形
成装置において、前記糊付け製本工程前で、前記定着手
段による定着後の転写材に対し、加熱した加湿雰囲気下
を通過させることを特徴とする画像形成装置(第1の発
明)によって達成される。
【0010】また、上記目的は、像担持体上に形成され
たトナー像を転写材上に転写し、前記転写材のトナー像
を定着手段により加熱定着後、糊付け製本装置により、
前記転写材に糊付け製本工程とを行う画像形成装置にお
いて、前記糊付け製本工程前で、前記定着手段による定
着後の転写材を、対をなす吸湿されたスポンジローラ部
を通過させることを特徴とする画像形成装置(第2の発
明)によって達成される。
【0011】また、上記目的は、像担持体上に形成され
たトナー像を転写材上に転写し、前記転写材のトナー像
を定着手段により加熱定着後、糊付け製本装置により、
前記転写材に糊付け製本工程とを行う画像形成装置にお
いて、前記糊付け製本工程前で、前記定着手段による定
着後の転写材を、対をなし、孔部を通してミストを出す
円筒ローラ部を通過させることを特徴とする画像形成装
置(第3の発明)によって達成される。
【0012】また、上記目的は、像担持体上に形成され
たトナー像を転写材上に転写し、前記転写材のトナー像
を定着手段により加熱定着後、糊付け製本装置により、
前記転写材に糊付け製本工程とを行う画像形成装置にお
いて、前記定着手段による定着後の転写材に対し、一旦
複数枚の転写材を束として加湿、冷却後、前記糊付け製
本装置へと搬送させることを特徴とする画像形成装置
(第4の発明)によって達成される。
【0013】また、上記目的は、像担持体上に形成され
たトナー像を、転写材上に転写し、前記転写材のトナー
像を、対をなすローラ状の定着部材からなる定着手段に
より加熱定着後、糊付け製本装置により、前記転写材に
糊付け製本工程とを行う画像形成装置において、前記定
着手段を通過する転写材端部の温度が、前記トナー像の
定着温度より低く設定されていることを特徴とする画像
形成装置(第5の発明)によって達成される。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を説明
する。なお、本欄の記載は請求項の技術的範囲や用語の
意義を限定するものではない。また、以下の、本発明の
実施の形態における断定的な説明は、ベストモードを示
すものであって、本発明の用語の意義や技術的範囲を限
定するものではない。なお以下の画像形成方法の実施の
形態の説明において、中間転写体により支持搬送される
転写材の、像担持体に対向する側の面を表面、他方の面
すなわち中間転写体に対向する側の面を裏面といい、転
写材の表面に転写される画像を表面画像、転写材の裏面
に転写される画像を裏面画像という。また、以下の各画
像形成方法においては、転写材の両面に画像を形成する
両面画像形成にて説明するが、転写材の表面または裏面
のみの片側に画像を形成する片面画像形成もなされ得る
ことは勿論である。また、以下の各実施形態の説明にお
いて、同一機能、構造の部材には同一番号を付した。
【0015】本発明にかかわる加湿部及び冷却部並びに
糊付け製本装置を備えた画像形成装置について、図1な
いし図6を用いて説明する。図1は、カラー画像形成を
行う画像形成装置本体、画像読み取り装置、加湿部、冷
却部、糊付け製本装置から成る本発明の画像形成装置の
一実施形態のシステム全体の断面構成図であり、図2
は、図1の画像形成装置本体の像担持体の側断面図であ
り、図3は、図1の画像形成装置本体におけるトナー像
形成状態を示す図であり、図3(A)は、像担持体に形
成した裏面画像をベルト状の中間転写体上に転写すると
きのトナー像形成状態を示す図であり、図3(B)は、
ベルト状の中間転写体上の裏面画像と同期して像担持体
に表面画像を形成するときのトナー像形成状態を示す図
であり、図3(C)は、転写材上への両面画像形成を示
す図であり、図4は、図1の糊付け製本装置の説明図で
あり、図5は、図4の糊付け製本装置における転写材へ
の糊付け製本工程を示す模式図であり、図6は、モード
選択による各画像形成のブロック図である。
【0016】図1において、本発明の画像形成装置は、
両面カラー画像形成を行う画像形成装置本体HBと、原
稿画像の読取りを行う画像読取り部GRと、画像形成さ
れた転写材の加湿を行う加湿部KS1と、加湿された転
写材の冷却を行う冷却部RK1と、画像形成された転写
材の糊付け製本を行う糊付け製本装置NSとにより構成
される。
【0017】加湿部KS1または冷却部RK1について
は、後段にける実施形態において詳述する。
【0018】また、糊付け製本装置NSについても後段
において詳述するが、図1に示すように、図示の上段に
整合加圧手段50、中段に糊塗布手段40と転写材曲が
り片寄り修正手段(以下、転写材修正手段と称す)3
0、下段に転写材方向変換手段20、最下段に表紙用紙
給紙手段80がほぼ垂直方向に縦列配置されている。
【0019】糊付け製本装置NSの図示右方には、入口
部搬送手段100と折り手段70が配置されている。糊
付け製本装置NSの図示左側面には、糊付け製本処理さ
れた冊子Sを積載する排紙手段60が配置されている。
【0020】図1に示す画像読取り部GRは、原稿の両
面又は片面(表面)に記録された画像読取りを可能とす
るもので、画像読取り部GRにおいて、原稿画像Dは表
面を上向きとして上側よりページ順に積層されていて、
搬出ベルト551とさばきローラ552の作動により最
上層の原稿画像Dが搬送路553に向け搬出される。搬
出された原稿画像Dは実線にて示す位置に付勢されてい
るガイド板561を排除して破線にて示す位置に退避さ
せ、搬送ベルト554を介して透明体のプラテンガラス
555上に給紙されて、表面を下向きにした状態で原稿
読取位置に一時停止される。
【0021】プラテンガラス555上の原稿画像Dの表
面画像は、走査光学系を構成する照明ランプと第1ミラ
ーから成る第1ミラーユニット556と、V字状に位置
した第2ミラーと第3ミラーから成る第2ミラーユニッ
ト557の、第1ミラーユニット556の速度Vによる
読み取り動作と、第2ミラーユニットによる同方向への
速度V/2による移動露光により読み取られて、投影レ
ンズ562を通して3個のラインセンサである撮像素子
CCDの受光面に結像される。色分離して撮像素子CC
D上に結像したライン状の光学像は順次電気信号(輝度
信号)に光電変換される。
【0022】画像読取り部GRでは表面画像の読み取り
が終了すると、原稿画像Dは搬送ベルト554の一時的
な逆回転により反転給紙路558を経て表裏を反転し、
再び搬送路553を経て搬送ベルト554を介してプラ
テンガラス555上に給紙され、裏面を下向きにした状
態で原稿読取位置に一時停止される。
【0023】プラテンガラス555上の原稿画像Dは裏
面画像を前記の走査光学系によって読み取られ、色分離
して撮像素子CCDによって電気信号に光電変換され
る。
【0024】プラテンガラス555上での画像の読み取
りを終了した原稿画像Dは、搬送ベルト554の作動に
より排紙ローラ559を介してトレイ564上に表面が
下向きの状態で下側よりページ順に積み重なるように排
紙される。
【0025】画像読取り部GRで読み取られた原稿画像
Dの画像信号(画像データ)は、不図示の画像処理部に
おいて、濃度変換、フィルタ処理、変倍処理、γ補正、
表/裏画像の補正処理などの各種画像処理が施された
後、画像形成装置本体HBに出力される。
【0026】次に、図1ないし図3を用いて両面カラー
画像形成について説明する。図1の画像形成装置本体H
Bにおいて、10は像担持体である感光体ドラム、11
は各色毎の帯電手段であるスコロトロン帯電器、12は
各色毎の画像書込手段である露光光学系、13は各色毎
の現像手段である現像器、14aはベルト状の中間転写
体である中間転写ベルト、14cは像担持体上のトナー
像をベルト状の中間転写体および転写材の表面に転写す
る1次転写手段である1次転写ローラ、14gはベルト
状の中間転写体上のトナー像を転写材の裏面に転写する
2次転写手段である2次転写器、14mは除電手段であ
る除電器、150は転写材帯電手段である紙帯電器、1
4hは転写材除電手段である転写材除電器、160は爪
部材である分離爪210と拍車部材である拍車162と
を有する搬送部、17は定着手段である定着装置であ
る。
【0027】像担持体である感光体ドラム10は、例え
ば、光学ガラスや透明アクリル樹脂等の透明部材によっ
て形成される円筒状の基体の外周に、透明の導電層、a
−Si層あるいは有機感光層(OPC)等の感光層を形
成したものであり、導電層を接地した状態で図1の矢印
で示す時計方向に、例えば80〜400mm/secの
線速度にて回転される。
【0028】感光体ドラム10は、図2に示すように、
それを係合固定する両端部のフランジ部材10A及び1
0Bに嵌込まれたベアリングB1,B2により、装置本
体に架設固定される感光体ドラム軸J1に対し軸受けさ
れて回転自在に支持され、フランジ部材10Bの一体と
する感光体駆動歯車Gが装置本体側の不図示の駆動歯車
と噛み合わされて駆動されることにより所定の方向に定
速で回転される。
【0029】像担持体上にトナー像を形成するトナー像
形成手段は、帯電手段であるスコロトロン帯電器11、
画像書込手段である露光光学系12及び現像手段である
現像器13からなり、これらを1組として、イエロー
(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)および黒色
(K)の各色の画像形成プロセス用として4組設けら
れ、図1の矢印にて示す感光体ドラム10の回転方向に
対して、Y、M、C、Kの順に配置される。
【0030】各色毎の帯電手段であるスコロトロン帯電
器11は、それぞれ所定の電位に保持された制御グリッ
ドと例えば鋸歯状電極からなる放電電極11aとを有
し、感光体ドラム10の感光層と対峙して取付けられ、
トナーと同極性のコロナ放電によって帯電作用(本実施
形態においては使用するトナーの極性はマイナス極性と
し、本実施形態において帯電手段であるスコロトロン帯
電器11による帯電はマイナス帯電)を行い、感光体ド
ラム10に対し一様な電位を与える。放電電極11aと
しては、その他ワイヤ電極や針状電極を用いることも可
能である。
【0031】各色毎の画像書込手段である露光光学系1
2は、感光体ドラム10上での露光位置が、前述した各
色毎のスコロトロン帯電器11に対して感光体ドラム1
0の回転方向下流側に位置するようにして感光体ドラム
10の内部に配置される。図2に示すように、それぞれ
の露光光学系12は、感光体ドラム軸J1と平行に主走
査方向に配列された像露光光(画像書込光)の発光素子
としてのLED(発光ダイオード)を複数個アレイ状に
並べた線状の露光素子12aと、結像素子としての光集
束性光伝送体(商品名:セルフォックレンズアレイ)1
2bと、セルフォックレンズアレイ12bを保持するレ
ンズホルダ12cとで構成される露光用ユニットであ
り、保持部材12Bに取付けられる。保持部材12Bに
は各色毎の露光光学系12の他に転写同時露光器12d
及び一様露光器12eが取付けられ、一体となって感光
体ドラム10の透光性の基体内部に収容される。各色毎
の露光光学系12は、別体の画像読取装置によって読み
取られメモリに記憶された各色の画像データに従って感
光体ドラム10の感光層を裏面から画像書込し、感光体
ドラム10上に静電潜像を形成する。露光素子12aと
しては、LEDの他、FL(蛍光体発光)、EL(エレ
クトロルミネッセンス)、PL(プラズマ放電)等の複
数の発光素子をアレイ状に並べたものを用いることも可
能である。像露光光(画像書込光)の発光素子の発光波
長は、通常Y、M、Cのトナーに対して透過性の高い7
80〜900nmの範囲のものが用いられるが、本実施
形態においては裏面から画像書込を行う方式であるた
め、カラートナーに対して透過性を十分に有しないこれ
より短い400〜780nmの波長でもよい。また、像
露光光の80%以上は感光体ドラム10の感光層で吸収
されることから、感光体ドラム10表面のカラートナー
による反射や吸収の影響は無視することができる。一般
にカラートナーの現像順はトナー像や現像器13への混
色の関係からY、M、C、Kの順が好ましい。なお図2
において、WAは像露光光の発光素子(LED)よりの
リード線である。
【0032】各色毎の現像手段である現像器13は、感
光体ドラム10の周面に対し所定の間隙を保ち、現像位
置において感光体ドラム10の回転方向と順方向に回転
する例えば厚み0.5〜1mm、外径15〜25mmの
円筒状の非磁性のステンレスあるいはアルミ材で形成さ
れた現像スリーブ131と、現像ケーシング138とを
有し、現像ケーシング138の内部には、各々イエロー
(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)および黒色
(K)の一成分或いは二成分現像剤を収容している。そ
れぞれの現像器13の現像スリーブ131は不図示の突
き当てコロにより感光体ドラム10と所定の間隙、例え
ば100〜500μmをあけ、層厚80〜300μmの
現像スリーブ131上の現像剤が感光体ドラム10と非
接触に保たれており、現像スリーブ131に対して直流
電圧と交流電圧を重畳した現像バイアスを印加すること
により、非接触の反転現像を行い、感光体ドラム10上
にトナー像を形成する。
【0033】ベルト状の中間転写体である中間転写ベル
ト14aは、好ましくは体積抵抗率が109Ω・cm以
上、1012Ω・cm未満で、表面抵抗率が109〜10
12Ω/□の無端ベルトであり、例えば変性ポリイミド、
熱硬化ポリイミド、エチレン−テトラフルオロエチレン
共重合体、ポリフッ化ビニリデン、ナイロンアロイ等の
エンジニアリングプラスチックに導電材料を分散した厚
さ0.1〜1.0mmの半導電性フィルム基体の外側
に、好ましくはトナーフィルミング防止層として厚さ5
〜50μmのフッ素コーティングを行った2層構成のシ
ームレスベルトである。中間転写ベルト14aの基体と
しては、この他に、シリコンゴム或いはウレタンゴム等
に導電材料を分散した厚さ0.5〜2.0mmの半導電
性ゴムベルトを使用することもできる。中間転写ベルト
14aは、それぞれ中間転写体張架ローラ部材である駆
動ローラ14dと2次転写対向ローラ14jと従動ロー
ラ14eとテンションローラ14iとに張架され、図1
の矢印で示す反時計方向に回転される。中間転写ベルト
14aが従動ローラ14eに張架される位置に転写材で
ある記録紙Pが供給され、中間転写ベルト14aによっ
て支持搬送される。駆動ローラ14dに張架される中間
転写ベルト14aの定着装置17側の端部の曲率部KT
において中間転写ベルト14aから記録紙Pが分離され
る。
【0034】好ましくは接触タイプの転写ローラ部材が
用いられ、像担持体上のトナー像をベルト状の中間転写
体または転写材の表面に転写する1次転写手段である1
次転写ローラ14cは、中間転写ベルト14aを挟んで
各色毎の感光体ドラム10に対向し、中間転写ベルト1
4aに当接(接触)して設けられ、中間転写ベルト14
aと感光体ドラム10との間に転写域(符号なし)を形
成する。1次転写ローラ14cにはトナーと反対極性
(本実施形態においてはプラス極性)の直流電圧が印加
され、感光体ドラム10上のトナー像を中間転写ベルト
14a上または転写材である記録紙Pの表面に転写す
る。1次転写手段としては接触タイプの転写ローラの他
に、同じく接触タイプの転写ブレードや非接触タイプの
コロナ放電器を用いることも可能である。
【0035】ベルト状の中間転写体上のトナー像を転写
材の裏面に再転写する2次転写手段である2次転写器1
4gはコロナ放電器により構成され、1次転写ローラ1
4cと駆動ローラ14dとの間で、中間転写ベルト14
aを挟んで接地された2次転写対向ローラ14jに対向
して設けられ、トナーと反対極性(本実施形態において
はプラス極性)の直流電圧が印加され、中間転写ベルト
14a上のトナー像を記録紙Pの裏面に転写する。
【0036】除電手段である除電器14mはコロナ放電
器により構成され、中間転写ベルト14aの移動方向に
対し、1次転写ローラ14cの下流側に、1次転写ロー
ラ14cと並列して設けられ、交流電圧が印加され、1
次転写ローラ14cの電圧印加により荷電される中間転
写ベルト14aの電荷を除電する。
【0037】転写材帯電手段である紙帯電器150は好
ましくはコロナ放電器により構成され、中間転写ベルト
14aを挟んで接地された従動ローラ14eと対向して
設けられ、トナーと同極性(本実施形態においてはマイ
ナス極性)の直流電圧が印加され、記録紙Pを帯電して
中間転写ベルト14aに吸着させる。転写材帯電手段と
してはコロナ放電器の他に、鋸歯状電極や、中間転写ベ
ルト14aに当接および当接解除可能なブラシ状やロー
ラ状の帯電器等を用いることも可能である。
【0038】転写材除電手段である転写材除電器14h
はコロナ放電器により構成され、中間転写ベルト14a
の定着装置17側端部で記録紙Pを中間転写ベルト14
aから分離する位置の近傍に、中間転写ベルト14aを
挟んで接地された駆動ローラ14dに対向して設けら
れ、2次転写器14gにより荷電された帯電量(Q/
M)の高い表面トナー像の分離時の剥離放電防止のため
の直流電圧を重畳した交流電圧が印加され、中間転写ベ
ルト14aにより搬送される記録紙Pを除電して中間転
写ベルト14aから分離する。
【0039】搬送部160は、転写材分離補助手段であ
る分離爪210と拍車部材である拍車162とを有し、
中間転写ベルト14aの定着装置17側の端部の曲率部
KTと定着装置17との間に設けられる。搬送部160
は、定着装置17からの熱により、中間転写ベルト14
aが変形したり、中間転写ベルト14aに担持されるト
ナー像が融着気味になって転写しにくくなったり、中間
転写ベルト14a上にトナーが固着したりすることを防
止する。
【0040】転写材分離補助手段である分離爪210は
中間転写ベルト14aの曲率部KTに近接し、中間転写
ベルト14aと所定の間隔、好ましくは0.1〜2.0
mmを空けて支持軸221に固定されて設けられ、記録
紙Pが中間転写ベルト14aより分離される際に、中間
転写ベルト14a方向へ曲がって搬送されようとする記
録紙Pの先端部を当接させ、記録紙Pの曲率分離を補助
する。
【0041】拍車部材である拍車162は、ポリアセタ
ールやポリアミド等の絶縁性の樹脂材料からなり、周面
に複数の突起部162aを有し、回転支持軸165を中
心として回転自在に設けられる。拍車162は、記録紙
Pの裏面側をガイドして記録紙Pを搬送し、両面にトナ
ー像を有する記録紙Pの裏面トナー像の乱れを防止する
とともに、記録紙Pの定着装置17への進入方向を一定
にしながら記録紙Pを安定して定着装置17へと搬送す
る。
【0042】分離爪210と拍車162とは、中間転写
ベルト14a上の転写材搬送面或いはその延長面に対
し、感光体ドラム10の有る側と反対側に配設される。
転写材搬送面或いはその延長面の両側に拍車部材である
拍車162を設けることも可能である。
【0043】定着手段である定着装置17は、記録紙P
上の上側(表面側)のトナー像を定着するための上側の
ローラ状の定着部材である第1定着ローラ17aと下側
(裏面側)のトナー像を定着するための下側のローラ状
の定着部材である第2定着ローラ17bとの対をなすロ
ーラ状の定着部材で構成される。上側のローラ状の定着
部材である第1定着ローラ17a及び下側のローラ状の
定着部材である第2定着ローラ17bの内部には、熱源
(定着部材加熱手段)としての定着ハロゲンヒータHL
aがそれぞれ設けられる。第1定着ローラ17aと第2
定着ローラ17bとの間のニップ部Tで記録紙Pを挟持
搬送しながら熱と圧力とをくわえることにより、記録紙
P上のトナー像を定着する。
【0044】次に画像形成プロセスを説明する。画像記
録のスタートにより不図示の感光体駆動モータの始動に
より感光体ドラム10が図1の矢印で示す時計方向へ回
転され、同時にイエロー(Y)のスコロトロン帯電器1
1の帯電作用により感光体ドラム10に電位の付与が開
始される。
【0045】感光体ドラム10は電位を付与されたあ
と、Yの露光光学系12によって第1の色信号すなわち
Yの画像データに対応する電気信号による画像書込が開
始され、感光体ドラム10の表面に原稿画像のYの画像
に対応する静電潜像が形成される。
【0046】前記の潜像はYの現像器13により非接触
の状態で反転現像され、感光体ドラム10上にイエロー
(Y)のトナー像が形成される。
【0047】次いで感光体ドラム10は、Yのトナー像
の上からマゼンタ(M)のスコロトロン帯電器11の帯
電作用により電位が付与され、Mの露光光学系12によ
って第2の色信号すなわちMの画像データに対応する電
気信号による画像書込が行われ、Mの現像器13による
非接触の反転現像によって前記のイエロー(Y)のトナ
ー像の上にマゼンタ(M)のトナー像が重ね合わせて形
成される。
【0048】同様のプロセスにより、シアン(C)のス
コロトロン帯電器11、Cの露光光学系12およびCの
現像器13によってさらに第3の色信号に対応するシア
ン(C)のトナー像が重ね合わせて形成され、更にその
上に黒色(K)のスコロトロン帯電器11、Kの露光光
学系12およびKの現像器13によって第4の色信号に
対応する黒色(K)のトナー像が順次重ね合わせて形成
され、感光体ドラム10の一回転以内にその周面上にイ
エロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)および黒
色(K)の4色の重ね合わせカラートナー像が形成され
る。
【0049】これらY、M、C及びKの露光光学系12
による感光体ドラム10の感光層に対する画像書込はド
ラムの内部より前述した透光性の基体を通して行われ
る。従って第2、第3および第4の色信号に対応する画
像の書込は何れも先に形成されたトナー像の影響を全く
受けることなく行われ、第1の色信号に対応する画像と
同等の静電潜像を形成することが可能となる。
【0050】上記の画像形成プロセスによって像担持体
である感光体ドラム10上に形成された裏面画像となる
重ね合わせカラートナー像は、1次転写ローラ14cの
転写域(符号なし)において、1次転写ローラ14cに
よって、ベルト状の中間転写体である中間転写ベルト1
4a上に一括して転写される(図3(A))。この際、
良好な転写がなされるように、感光体ドラム10の内部
に設けた転写同時露光器12dによる一様露光が行われ
るようにしてもよい。また1次転写ローラ14cにより
荷電された中間転写ベルト14aの電荷は中間転写体除
電手段としての除電器14mにより除電される。
【0051】転写後の感光体ドラム10の周面上に残っ
たトナーは感光体ドラムAC除電器16により除電を受
けた後、像担持体クリーニング手段であるクリーニング
装置19にいたり、感光体ドラム10に当接したゴム材
から成るクリーニングブレード19aによってクリーニ
ングされ、スクリュウ19bによって不図示の排トナー
容器に回収される。また、感光体ドラム10の周面は、
例えば発光ダイオードを用いた帯電前の一様露光器12
eによる露光によって先の画像形成における感光体ドラ
ム10の履歴が解消される。
【0052】以上のようにして中間転写ベルト14a上
に裏面画像となる重ね合わせカラートナー像が形成され
た後、感光体ドラム10上には上記のカラー画像形成プ
ロセスと同様にして、引続き表面画像となる重ね合わせ
カラートナー像が形成される(図3(B))。この際、
感光体ドラム10上に形成される表面画像は、前記感光
体ドラム10上に形成した裏面画像に対して鏡像となる
ように画像データが変更される。
【0053】感光体ドラム10上への表面画像形成にと
もなって転写材である記録紙Pが転写材収納手段である
給紙カセット15より、送り出しローラ15aにより送
り出され、タイミングローラ15bへ搬送され、給送ロ
ーラ15bにより給送されてタイミングローラ15cへ
搬送される。
【0054】記録紙Pは、転写材給送手段としてのタイ
ミングローラ15cの駆動によって、感光体ドラム10
上に形成される表面画像のカラートナー像と、中間転写
体14aに担持されている裏面画像のカラートナー像と
の同期がとられて1次転写ローラ14cの転写域(符号
なし)へ給送される。この際、給送される記録紙Pは、
記録紙Pの表面側に設けられる転写材帯電手段である紙
帯電器150によりトナーと同極性に帯電され、中間転
写ベルト14aに吸着されて1次転写ローラ14cの転
写域(符号なし)へと搬送される。トナーと同極性に紙
帯電を行うことにより、中間転写ベルト14a上のトナ
ー像や感光体ドラム10上のトナー像と引き合うことを
防止して、トナー像の乱れを防止している。
【0055】1次転写ローラ14cの転写域(符号な
し)ではトナーと反対極性(本実施形態においてはプラ
ス極性)の電圧が印加される1次転写ローラ14cによ
って感光体ドラム10上の表面画像が一括して記録紙P
の表面に転写される。このとき、中間転写ベルト14a
上の裏面画像は記録紙Pに転写されないで中間転写ベル
ト14a上に存在する。この際、良好な転写がなされる
ように、1次転写ローラ14cの転写域(符号なし)と
対向して感光体ドラム10の内部に設けられた、例えば
発光ダイオードを用いた転写同時露光器12dによる一
様露光が行われるようにしてもよい。また1次転写ロー
ラ14cにより荷電された中間転写ベルト14aの電荷
は中間転写体除電手段としての除電器14mにより除電
される。
【0056】表面にカラートナー像が転写された記録紙
Pは、トナーと反対極性(本実施形態においてはプラス
極性)の電圧が印加される2次転写器14gへと搬送さ
れ、2次転写器14gにより中間転写ベルト14aの周
面上の裏面画像が一括して記録紙Pの裏面に再転写され
る(図3(C))。
【0057】両面にカラートナー像が形成された記録紙
Pは、中間転写ベルト14aの曲率部KTの曲率と、中
間転写ベルト14aの端部に設けられる転写材除電手段
としての転写材除電器14hによる除電作用と、中間転
写ベルト14aと所定の間隔を空けて搬送部160に設
けられる分離爪210とにより、中間転写ベルト14a
から分離され、搬送部160に設けられた拍車162を
通して定着手段としての定着装置17へと搬送され、第
1定着ローラ17aと第2定着ローラ17bとの間のニ
ップ部T間を搬送され、ニップ部Tで熱と圧力とをくわ
えられることにより記録紙P上のトナー像が定着され
る。両面画像記録がなされた記録紙Pは排紙ローラ17
cと表裏反転部RHとを通して表裏を反転されて画像形
成装置本体HBから排出され、後段の実施形態において
詳述する、加湿部KS1及び冷却部RK1を通した後、
糊付け製本装置NSの受け入れ部111に送り込まれ
る。
【0058】転写後の中間転写ベルト14aの周面上に
残ったトナーは、中間転写ベルト14aを挟んでガイド
ローラ14fに対向して設けられ、中間転写ベルト14
aに当接及び当接解除可能な中間転写体クリーニングブ
レード191を有する中間転写体クリーニング手段であ
る中間転写体クリーニング装置190によりクリーニン
グされる。
【0059】また、転写後の感光体ドラム10の周面上
に残ったトナーは、感光体ドラムAC除電器16により
除電を受けた後、クリーニング装置19によりクリーニ
ングされ、帯電前の一様露光器12eにより先の画像形
成における感光体ドラム10の履歴が解消されて、次の
画像形成サイクルにはいる。
【0060】上記の方法を用いることにより、重ね合わ
せカラートナー像を一括転写するので、中間転写ベルト
14a上のカラー画像の色ズレやトナーの散りやこすれ
等が起こりにくく、画像劣化が少ない良好な両面カラー
画像形成がなされる。
【0061】また図1において、糊付け製本装置NSは
入口部搬送手段100の受け入れ部111が、画像形成
装置本体HBの排紙ローラ17c並びに表裏反転部RH
と、加湿部KS1の入口側の加湿部転写材搬送ローラK
Ra及び出口側の加湿部転写材搬送ローラKRaと、冷
却部RK1の入口側の冷却部転写材搬送ローラHRa及
び出口側の冷却部転写材搬送ローラHRaと、に合致す
る位置と高さに調節して設置されている。
【0062】図4または図5によれば、画像形成装置本
体HB、加湿部KS1並びに冷却部RK1を通して、受
け入れ部111に接続する記録紙Pの搬送路は、最上段
の固定排紙皿115への上方の転写材搬送路112と、
下方の転写材搬送路116に分岐されていて、切り替え
ゲートG1の占める角度の選択により記録紙Pが何れか
の搬送路に給送される。
【0063】上方の転写材搬送路112は、搬送ローラ
13A,13B,13Cと排出ローラ114及びガイド
板(符号なし)等から成る。下方の転写材搬送路116
は、搬送ローラ117A,117B,117Cと切り替
えゲートG2及びガイド板(符号なし)等から成る。
【0064】下方の転写材搬送路116に接続する転写
材の搬送路は、中段の転写材方向変換手段20と、最下
段の折り手段70に至る2系統に分岐されていて、切り
替えゲートG2の占める角度の選択により記録紙Pが何
れかの搬送路に給送される。
【0065】(1)糊付け製本装置NS上部の固定排紙
皿115への直接排紙 画像形成装置本体HBから排出された画像形成済みの記
録紙Pは、加湿部KS1及び冷却部RK1を通過した
後、受け入れ部111に導入され、転写材搬送路112
を通過して、搬送ローラ113A,113B,113C
及びガイド板(符号なし)により搬送され、排出ローラ
114に挟持されて機外上部の固定排紙皿115上に排
出され、順次積載される。
【0066】この転写材の搬送過程では、切り替えゲー
トG1はソレノイド(不図示)の駆動により揺動され、
転写材搬送路116を閉止し、転写材搬送路112を開
放状態にして、記録紙Pの固定排紙皿115への通過を
可能にする。
【0067】(2)転写材の90度方向変換処理 この転写材方向変換モードに設定されると、切り替えゲ
ートG2はソレノイド(不図示)がオフの状態で、転写
材搬送路118Bを閉止し、転写材搬送路118Aを開
放状態に保持し、記録紙Pの転写材搬送路118Aの通
過を可能にする。
【0068】画像形成装置本体HBから排出された画像
形成済みの記録紙Pは、加湿部KS1及び冷却部RK1
を通過した後、受け入れ部111、転写材搬送路11
6、搬送ローラ117A,117Bを通過し、切り替え
ゲートG2により開放状態に形成された転写材搬送路1
18Aを通過して、図示左方のほぼ直角方向に偏向さ
れ、搬送ローラ117Cに挟持され、転写材方向変換手
段20に送り込まれる。
【0069】転写材方向変換手段20に導入された記録
紙Pは、切り替えゲートG3の上方に開放された転写材
搬送路200を通過し、搬送ローラ22A,22B,2
2C,22Dに挟持されて、図示の矢示左方向に進行す
る。
【0070】記録紙Pの中央部が回転部材23に到達す
ると、転写材の搬送が一時停止し、搬送ローラ22A,
22B,22C,22Dの圧接が解除され、離間状態に
保持される。この搬送ローラ22A,22B,22C,
22Dの圧接解除状態で、回転部材23の上下の回転円
盤23A,23Bが記録紙Pを挟持して回転することに
より、記録紙Pの方向が90度変換される。例えば、A
4判サイズの記録紙Pが、回転部材23により、A4R
の方向に変換される。
【0071】転写材方向変換手段20は、記録紙Pの9
0度回転と記録紙Pの片寄せ処理とを同時に実行可能で
ある。又は、転写材方向変換手段20は、記録紙Pの9
0度回転と転写材の片寄せ処理とを単独に実行可能であ
る。
【0072】回転方向が変換された記録紙Pは、搬送ロ
ーラ22A,22B,22C,22Dの圧接回転により
搬送され、転写材方向変換手段20から搬出され、搬送
ローラ24A,24Bとガイド板(符号なし)とに案内
されて、図示のほぼ直角方向上方に偏向され、切り替え
ゲートG4を通過して更に図示右方に偏向され、転写材
修正手段30に送り込まれる。
【0073】糊付け製本処理を要しない記録紙Pは、ソ
レノイド(不図示)の駆動により、切り替えゲートG4
の左側方の転写材の搬送路を通過して、搬送ローラ6
1,62により搬送され、排出ローラ63により機外の
昇降排紙皿64に排出される。
【0074】(3)曲がり片寄り修正処理 転写材としての記録紙Pの曲がり片寄りを修正する転写
材修正手段30は、記録紙Pを挟持及び解除可能にする
搬送ローラ31,32,33,34、転写材搬送路30
0、整合基準板36、整合修正板37から成り、糊塗布
処理前の記録紙Pを整合基準板36に当接させて片側整
列させる。
【0075】(4)転写材への糊塗布処理 転写材修正手段30から糊塗布手段40に送り込まれた
記録紙Pは、図5の右方向に進行する。糊塗布手段40
の糊塗布部の転写材搬送路(符号なし)、転写材修正手
段30の転写材搬送路300は、何れも転写材方向変換
手段20の転写材搬送路200とほぼ平行に形成され、
記録紙Pの搬送方向は転写材方向変換手段20の搬送方
向と逆向きである。
【0076】糊吐出手段41は、糊供給手段42から供
給される糊を収容して、走行する記録紙Pの一方の側縁
に帯状又は断続する破線状に糊を吐出して糊塗布部Nを
形成する。
【0077】糊塗布処理された記録紙Pは、搬送ローラ
43,44,45に挟持されて上方に搬送され、ガイド
板から成る転写材搬送路400に沿って搬送され、排出
ローラ46に挟持されて整合加圧手段50に排出され
る。
【0078】(5)整合加圧処理 糊塗布処理されない1枚目の記録紙Pは、把持手段(グ
リッパ手段)51により挟持されて、ストッパ53に先
端部が当接して転写材格納手段(以下、スタッカと称
す)52上の所定位置に載置される。把持手段51は回
動するベルト54に支持されて移動する。
【0079】糊塗布処理された2枚目以降の記録紙P
は、同様にして、把持手段51により挟持されて、糊塗
布部を下面側にして、スタッカ52上の先行の記録紙P
上に順次載置される。55は幅方向に移動可能な一対の
幅整合部材であり、記録紙Pの幅方向を規制する。
【0080】加圧ローラ部材56は、回動するベルト5
4に支持されて把持手段51とともに移動する。加圧ロ
ーラ部材56は、記録紙Pの糊付け裏面側を圧接して移
動し、転写材間の接着を確実にする。
【0081】加圧ローラ部材56による記録紙Pの加圧
処理は、2枚目以降の記録紙Pがスタッカ52上に載置
される都度行っても良い。又は、記録紙Pが複数枚積載
される毎に加圧処理を行ってもよい。
【0082】以上の工程により糊付け処理された1冊の
冊子Sの製本が完成する。なお、この糊付け製本装置N
Sでは、最大200枚の記録紙Pを糊付け処理して製本
化する事ができる。
【0083】(6)転写材冊子積載 スタッカ52の転写材積載面の一部には、駆動ローラ5
7と従動ローラ58に巻回された複数本の排出ベルト5
9が回動可能に配置されている。
【0084】最終枚目の記録紙Pがスタッカ52上に積
載され、加圧処理されて、糊付け製本された冊子Sは、
排出ベルト59の排出爪59aにより冊子Sの後端部を
保持されて、スタッカ52の載置面上を滑走して、排紙
手段60の排出ローラ63に挟持されて、昇降排紙皿6
4上に排出、積載される。
【0085】昇降排紙皿64には、糊塗布処理された記
録紙Pと、糊塗布処理されない記録紙Pとが積載可能で
あり、昇降駆動により大量の記録紙Pを収容する事がで
きる。
【0086】(7)表紙用紙給紙 表紙用紙給紙手段80は、表紙用紙給紙カセット81、
表紙用紙給紙部材82から構成されている。表紙用紙給
紙カセット81から給紙された1枚の表紙用紙Kは、表
紙用紙給紙経路83、表紙用紙搬送ローラ84を通過
し、転写材方向変換手段20に送り込まれ、転写材修正
手段30を経て、糊塗布手段40、整合加圧手段50に
おいて、上述の冊子Sの上面又は下面に重ねられて糊付
け製本される。
【0087】また、表紙用紙給紙カセット81から給紙
された1枚の表紙用紙Kは、表紙用紙給紙経路83を経
て、切り替えゲートG5により分岐され、折り手段70
内に送り込まれ、二つ折り処理された後、表紙用紙搬送
ローラ84を通過し、転写材方向変換手段20に送り込
まれ、転写材修正手段30、糊塗布手段40、整合加圧
手段50を経て、転写材束に重ねられて糊付け製本する
事ができる。
【0088】(8)折り処理 転写材搬送路116から図4の下方に搬送された記録紙
Pは、切り替えゲートG2において分岐され、転写材搬
送路118Bを経て折り手段70内に搬入される。折り
手段70は折りローラ71,72,73及び搬送路切り
替え板74から成り、搬入された記録紙Pに対して、二
つ折り処理、又はZ折り処理を行う。折り処理された記
録紙Pは、切り替えゲートG5により、表紙用紙給紙経
路に合流し、表紙用紙搬送ローラ84、切り替えゲート
G2を経由して、転写材方向変換手段20に送り込ま
れ、更に、転写材修正手段30、糊塗布手段40、整合
加圧手段50を経て糊付け製本される。
【0089】上記の如くにして、加湿部KS1及び冷却
部RK1とを挟んで、画像形成装置本体HBと糊付け製
本装置NSとによる、画像形成及び糊付け製本とが行わ
れるが、これらは不図示の操作部より選択されるモード
選択により行われる。図6に示すように、モード選択は
プリントモードと糊付けモードとに選択される。
【0090】プリントモードは、表面のみの画像形成に
より成される糊付け製本無しの片面のみの画像形成と、
糊付け製本無しの両面画像形成との選択により、また糊
付けモードは、表面のみの画像形成により成される糊付
け製本での片面のみの画像形成と、糊付け製本での両面
画像形成との選択により、記憶部のROM内に予め記憶
されるそれぞれの画像形成プログラムに基づき、制御部
を通してそれぞれの画像形成プロセスが行われる。な
お、上記図1の如き両面トナー像の一括定着を用いる画
像形成装置本体HBによる両面画像形成を行わず、従来
の両面反転給送装置(ADU)を有し、2回定着を行う
画像形成装置を用いる場合においては、冷却部RK1の
出口側の冷却部転写材搬送ローラHRaより排出された
記録紙Pを、不図示の搬送機構を通して、再度従来型の
画像形成装置本体(不図示)に戻し裏面画像の形成を行
う。この場合には、図1にて前述した表裏反転部RHは
用いない。
【0091】実施形態1 上記画像形成装置本体HBによる定着後の転写材は熱に
より変形、収縮している。これを放置すると吸湿により
ある程度転写材の変形、収縮が元に戻ってゆく。このた
め、定着後、直ちに、前述した糊付け製本装置NSによ
り糊付け製本を行うと、放置後に転写材の変形が生じ
る。また片面画像形或いは両面画像形成での転写材の変
形、収縮の差も生じる。
【0092】この定着後の転写材の熱による変形、収縮
を防止するため、本発明においては加湿部、さらには冷
却部を設けるものである。以下に加湿部及び冷却部の実
施形態について図7ないし図10を用いて説明する。図
7は、請求項1ないし4にかかわる加湿部を示す図であ
り、図8は、冷却部の第1の例を示す図であり、図9
は、請求項5ないし7にかかわる加湿部を示す図であ
り、図10は、請求項8ないし10にかかわる加湿部を
示す図である。
【0093】図7によれば、画像形成装置本体HBより
給送される記録紙Pは、一連の加湿部転写材搬送ローラ
KRaにより加湿部KS1の中央部を搬送され、冷却部
RK1へと排出されるが、加湿部KS1には、一連の加
湿部転写材搬送ローラKRaによる記録紙Pの搬送路を
挟んで、超音波振動子BRaを有する加湿器KSaが上
下に設けられ、前記糊付け製本装置NS(図1参照、図
7には不図示)による糊付け製本工程前で、画像形成装
置本体HBの定着装置17(図1参照、図7には不図
示)による定着後の記録紙Pに対し、加熱した加湿雰囲
気下を通過させる。
【0094】上側の加湿器KSaより発生されたミスト
(噴霧状の蒸気)は、ダクトDKを通して、上側のファ
ンFaによりミスト流として記録紙Pの搬送面(上面)
に吹きかけられるが、吹きかけられるミスト流の途中に
設けられ、多数のスリット孔Haを有する加熱手段とし
ての上側のヒータHPaおいてミスト流が加熱され、加
熱された加湿雰囲気(ミスト流)が記録紙Pに降りかけ
られ、記録紙Pがミストを吸湿し、記録紙Pが加湿され
る。ヒータHPaにより加熱されたミスト流は後述する
ように高温であるので、水分が記録紙Pの面(表面)や
機内に付着せず、記録紙Pの内部まで浸透する。
【0095】下側の加湿器KSaより発生されたミスト
(噴霧状の蒸気)は、下側のファンFaによりミスト流
として記録紙Pの搬送面(下面)に吹き付けられるが、
吹き付けられるミスト流の途中に設けられ、多数のスリ
ット孔Haを有する加熱手段としての下側のヒータHP
aおいてミスト流が加熱され、加熱された加湿雰囲気
(ミスト流)が記録紙Pに降りかけられ、記録紙Pがミ
ストを吸湿し、記録紙Pが加湿される。ヒータHPaに
より加熱されたミスト流は後述するように高温であるの
で、水分が記録紙Pの面(裏面)や機内に付着せず、記
録紙Pの内部まで浸透する。
【0096】上記の如く、記録紙Pの両面を加湿処理す
る。上下のヒータHPaにより加熱される加湿雰囲気
(ミスト流)の温度は、100℃以上とし、定着温度
(180〜200℃程度)より低めの100〜180℃
程度であることが好ましく、120〜160℃程度であ
ることがさらに好ましい。100℃以下とすると、記録
紙Pがミストを吸っても蒸発能力がなくなるので、吸湿
する量が過多となってしまう。加湿雰囲気(ミスト流)
の温度を100〜180℃程度とし、100℃以上であ
ると、一旦吸湿しても吸湿が制限され、加湿部KS1か
ら出た時に記録紙Pの余熱で速やかに乾いていく。
【0097】また、例えばカルシウム分を多量に含んだ
吸湿性の高い(良い)転写材やアート紙等の吸湿性の低
い(悪い)転写材或いは厚さの異なる転写材等の、転写
材の種類に応じて上記上下の加湿器KSaのミストの発
生条件や上下のヒータHPaの温度条件等の加湿条件を
変更することが好ましく、例えば厚さの厚い転写材の場
合や吸湿性の低い(悪い)転写材の場合、加湿器KSa
からのミスト量を多くしたり、ヒータHPaによる加湿
雰囲気(ミスト流)の温度を100〜180℃の範囲内
で高く設定する。
【0098】なお、上記図1にて説明した画像形成装置
本体HBによる両面画像形成では、一度の定着で両面の
トナー像を定着すればよいので(従来の両面反転給送装
置(ADU)を有し、2回定着を行う画像形成装置を用
いる場合でのように、加湿した転写材を2度使わないの
で)、トナー像も加湿した転写材への転写でないことか
ら、転写むら等も生じない。
【0099】上記の如く、加湿部KS1により、定着後
の転写材の熱による変形、収縮が戻された後に、糊付け
製工程が行われ、糊付け製本装置での転写材の放置後の
変形、収縮の戻りが防止された画像形成装置の提供が可
能となる。
【0100】また図8によれば、加湿部KS1aより給
送される記録紙Pは、一連の冷却部転写材搬送ローラH
Raにより冷却部RK1の中央部を搬送され、糊付け製
本装置NSへと排出されるが、冷却部RK1には、一連
の冷却部転写材搬送ローラHRaによる記録紙Pの搬送
路を挟んで、上下に冷却ファンRFaを設け、糊付け製
本装置NSによる糊付け製本工程前で、前記加湿部KS
1により加湿された後の記録紙Pに対し、空気流の雰囲
気下を通過させる。
【0101】上下の冷却ファンRFaからの空気流は、
記録紙Pの上下の搬送面(記録紙Pの上面及び下面)に
吹き付けられるが、記録紙Pに吹き付けられる空気流の
途中に、必要に応じて設けらる冷却手段としてのヒート
パイプHPにより空気流が冷却され、冷却された空気流
が記録紙Pに吹きかけられ、加湿部KS1により吸湿さ
れた記録紙Pがが冷却、除湿される。
【0102】上記の如く、記録紙Pの両面を除湿処理す
る。冷却部RK1を搬送される記録紙Pは過剰に加湿さ
れているので、自然乾燥と共に、急速に冷却されるが、
これを加速するため、冷却ファンRFaによる空気流に
より、さらに必要に応じてヒートパイプHPによる冷却
された空気流により、記録紙Pの冷却と除湿とを行う。
【0103】上下の冷却ファンRFaによる空気流の温
度は、20〜40℃程度であることが過剰除湿を防止す
るために好ましい。
【0104】また、例えばカルシウム分を多量に含んだ
吸湿性の高い(良い)転写材やアート紙等の吸湿性の低
い(悪い)転写材或いは厚さの異なる転写材等の、転写
材の種類に応じて、前述した加湿器KSaによる加湿条
件が異なるので、冷却ファンRFaによる風量やヒート
パイプHPによる温度条件等の冷却条件を変更すること
が好ましく、例えば厚さの厚い転写材の場合や吸湿性の
低い(悪い)転写材の場合、冷却ファンRFaからの空
気流を少なくしたり、ヒートパイプHPによる空気流の
温度を20〜40℃の範囲内で低く設定する。
【0105】上記の如く、冷却部RK1により、定着後
の転写材の熱による変形、収縮が戻された後に、糊付け
製工程が行われ、糊付け製本装置での転写材の放置後の
変形、収縮の戻りが防止された画像形成装置の提供が可
能となる。
【0106】図9に加湿部の他の例を示すが、画像形成
装置本体HBより給送される記録紙Pは、入口側及び出
口側の加湿部転写材搬送ローラKRaにより加湿部KS
2の中央部を搬送され、冷却部RK1へと排出される
が、加湿部KS2には、記録紙Pの搬送路を挟んで、ス
ポンジローラSRaが上下に設けられ、前記糊付け製本
装置NS(図1参照、図9には不図示)による糊付け製
本工程前で、画像形成装置本体HBの定着装置17(図
1参照、図9には不図示)による定着後の記録紙Pに対
し、上下の対をなすスポンジローラSRaにより形成さ
れ、加熱、吸湿されたスポンジローラ部である加湿ニッ
プ部Naを通過させる。
【0107】上下のスポンジローラSRaは、それぞれ
アルミ或いはステンレス等を用いた円筒状の金属パイプ
KPaと、該金属パイプKPaの外側(外周面)に設け
られるウレタンゴムの発泡材等を用いた発泡ゴム層GM
aとにより形成され、スポンジローラSRaの内部に
は、それぞれ加熱手段としてのハロゲンヒータHLdが
設けられる。
【0108】回転される上下のスポンジローラSRaの
発泡ゴム層GMaに、ノズルNZaより水滴が噴射され
て、発泡ゴム層GMaが吸湿されると共に、ハロゲンヒ
ータHLdにより加熱される金属パイプKPaにより、
発泡ゴム層GMa内の水分が加熱される。スポンジロー
ラSRaの回転方向で、ノズルNZaの下流側に設けら
れるしごきローラSGaにより、発泡ゴム層GMaの加
熱された余分な水分がしごき落とされ、回収容器KYa
に回収される。
【0109】加熱された適度な水分を含む上下のスポン
ジローラSRaにより形成される加湿ニップ部Naを記
録紙Pが通過され、記録紙Pが加湿される(上下のスポ
ンジローラSRaにより記録紙Pを吸湿させる)。
【0110】上記の如く、記録紙Pの両面を加湿処理す
る。上下のハロゲンヒータHLdにより加熱される発泡
ゴム層GMa内の蒸気の温度は、100℃以上とし、定
着温度(180〜200℃程度)より低めの100〜1
80℃程度であることが好ましく、120〜160℃程
度であることがさらに好ましい。100℃以下とする
と、記録紙Pが蒸気を吸っても蒸発能力がなくなるの
で、吸湿する量が過多となってしまう。蒸気の温度を1
00〜180℃程度とし、100℃以上であると、一旦
吸湿しても吸湿が制限され、加湿部KS2から出た時に
記録紙Pの余熱で速やかに乾いていく。このように、ハ
ロゲンヒータHLdにより加熱された蒸気は、上述した
ように高温であるので、水分が記録紙Pの上下の面(表
面及び裏面)や機内に付着せず、記録紙Pの内部まで浸
透する。
【0111】上記の如く、加湿部KS2により、定着後
の転写材の熱による変形、収縮が戻された後に、糊付け
製工程が行われ、糊付け製本装置での転写材の放置後の
変形、収縮の戻りが防止された画像形成装置の提供が可
能となる。
【0112】また図10に示すように、内部に加熱手段
としてのハロゲンヒータHLdを有する円筒ローラであ
る内部ステンレスパイプSPdと、所定の空間を空けて
該内部ステンレスパイプSPdの外部に設けられる外側
のステンレスパイプSPaとにより、上下の加湿ローラ
(符号なし)を形成し、加湿部KS3を構成することも
可能である。内部ステンレスパイプSPdには、多数の
蒸気孔Hdが設けられる。図7にて説明したと同様な加
湿器KSaを上下に設け、内部ステンレスパイプSPd
の蒸気孔Hdから、内部ステンレスパイプSPdと外側
のステンレスパイプSPaとの間の空間に、加湿器KS
aよりのミスト(噴霧状の蒸気)を送り込む。ハロゲン
ヒータHLdにより加熱される内部ステンレスパイプS
Pdの熱により、内部ステンレスパイプSPdと外側の
ステンレスパイプSPaとの間の空間のミストが加熱さ
れる。
【0113】上下の加湿ローラ(符号なし)により形成
される円筒ローラ部である加湿ニップ部Nbを通過され
る記録紙Pは、加湿ニップ部Nbの蒸気孔Hdから排出
される加熱されたミストにより加湿される(上下の加湿
ローラ(符号なし)から排出する加熱されたミストによ
り記録紙Pを吸湿させる)。
【0114】上記の如く、記録紙Pの両面を加湿処理す
る。上下のハロゲンヒータHLdにより加熱される蒸気
の温度は、100℃以上とし、定着温度(180〜20
0℃程度)より低めの100〜180℃程度であること
が好ましく、120〜160℃程度であることがさらに
好ましい。100℃以下とすると、記録紙Pが蒸気を吸
っても蒸発能力がなくなるので、吸湿する量が過多とな
ってしまう。蒸気の温度を100〜180℃程度とし、
100℃以上であると、一旦吸湿しても吸湿が制限さ
れ、加湿部KS3から出た時に記録紙Pの余熱で速やか
に乾いていく。このように、ハロゲンヒータHLdによ
り加熱された蒸気は、上述したように高温であるので、
水分が記録紙Pの上下の面(表面及び裏面)や機内に付
着せず、記録紙Pの内部まで浸透する。
【0115】上記の如く、加湿部KS3により、定着後
の転写材の熱による変形、収縮が戻された後に、糊付け
製工程が行われ、糊付け製本装置での転写材の放置後の
変形、収縮の戻りが防止された画像形成装置の提供が可
能となる。
【0116】実施形態2 前記画像形成装置本体HBによる定着後の転写材は熱に
より変形、収縮している。これを放置すると吸湿により
ある程度転写材の変形、収縮が元に戻ってゆく。このた
め、定着後、直ちに、前述した糊付け製本装置NSによ
り糊付け製本を行うと、放置後に転写材の変形が生じ
る。また片面画像形或いは両面画像形成での転写材の変
形、収縮の差も生じる。
【0117】この定着後の転写材の熱による変形、収縮
を防止するため、本発明においては加湿部、さらには冷
却部を設けるものである。前記実施形態において、各加
湿部について説明したが、冷却部の他の例について図1
1または図12を用いて説明する。図11は、請求項1
1ないし13にかかわる冷却部の第2の例を示す図であ
り、図12は、図11の冷却部に設けられる冷却部スタ
ッカの循環を示す概念図である。
【0118】図11または図12によれば、図11に示
すように、加湿部KS1(或いは加湿部KS2、加湿部
KS3)より給送される記録紙Pは、入口側の冷却部転
写材搬送ローラHRaにより冷却部RK2の内部に給送
され、一旦1部毎のプリント(複数枚の記録紙P)を束
Tbとして冷却部RK2の内部を下方へと循環、移動さ
れ、1部毎に束Tbの記録紙Pが、順次出口側の冷却部
転写材搬送ローラHRaから、糊付け製本装置NSへと
排出されるが、前記糊付け製本装置NS(図1参照、図
11には不図示)による糊付け製本工程前で、画像形成
装置本体HBの定着装置17(図1参照、図11には不
図示)による定着後で、且つ前記加湿部KS1(或いは
加湿部KS2、加湿部KS3)により加湿された後で、
冷却部RK2の内部を移動される記録紙P或いは記録紙
Pの束Tbに対し、ある程度冷却された空気中を所定時
間通過させて、冷却、乾燥を行うものである。
【0119】図11に示すように、冷却部RK2の上部
に冷却ファンRFaを設けることが好ましく、冷却ファ
ンRFaの下部にヒートパイプHPを設けることがさら
に好ましく、冷却部RK2の上部に冷却ファンRFaか
らの空気流は、冷却部RK2の内部の下方に吹き付けら
れるが、吹き付けられる空気流の途中に設けらる冷却手
段としてのヒートパイプHPにより空気流が冷却され、
冷却された空気流が冷却部RK2の内部に吹きかけら
れ、加湿部KS1により吸湿された記録紙Pや記録紙P
の束Tbが、移動時間中に冷却、除湿される。
【0120】入口側の冷却部転写材搬送ローラHRaに
より冷却部RK2の内部に給送された記録紙Pは、好ま
しく設けられる冷却ファンRFaやヒートパイプHPか
らの空気流により冷却されながら、1部毎のプリント
(複数枚の記録紙P)を束Tbとして一旦最上層の冷却
部スタッカSTa上に収納される。1部毎の束Tbが収
納された時点で、1部毎の束Tbを収納する冷却部スタ
ッカSTaが、束Tbを形成する記録紙Pを冷却されな
がら、順次下方へと移動される。移動時間中に冷却部ス
タッカSTa上の束Tbの記録紙Pが冷却される。
【0121】最下層に到達した冷却部スタッカSTa上
の記録紙Pは支軸(符号なし)を中心として回転可能に
設けられ、最下層の冷却部スタッカSTa上の束Tbに
当接状態とされる冷却部送り出しローラRaにより、最
下層の冷却部スタッカSTa上の記録紙Pの束Tbを一
括りとして冷却部スタッカSTaから送り出され、最下
層の冷却部スタッカSTaから送り出された記録紙P
は、冷却部RK2の内部の出口側に上下に一連に設けら
れる冷却部転写材搬送ローラHRaを通して、出口側の
冷却部転写材搬送ローラHRaにより糊付け製本装置N
Sへと搬送される。最下層の冷却部スタッカSTa上の
束Tbを一括りとして冷却部スタッカSTaから記録紙
Pが送り出されると、最上層の冷却部スタッカSTaの
束Tbの形成との同期をとられながら、中間部の冷却部
スタッカSTaが順次下方へと送られる。1部のプリン
ト枚数が多いと、記録紙Pの伸びが重圧で制限された
り、放熱も不十分となるので、例えばプリント枚数が1
0枚程度のを越えて多い場合は、次の冷却部スタッカS
Taに分割して排出するようにすることが好ましい。
【0122】最下層の冷却部スタッカSTaの記録紙P
の束Tbの送り出しと、最上層の冷却部スタッカSTa
の記録紙Pの束Tbの形成とがなされると、図12に示
すように、冷却部スタッカSTaは、例えばチェーンや
ホールディング機構等を用いる搬送機構(不図示)によ
り循環される。図12の左側が束Tbを収納する冷却部
スタッカSTaであり、図12の右側が空の冷却部スタ
ッカSTaである。空の冷却部スタッカSTaは、例え
ば図11の紙面奥側を通して上部に搬送される。最上層
の冷却部スタッカSTaに束Tbが形成された後、空と
なった最下層の冷却部スタッカSTaを、図12に一点
鎖線で示すようにして、直接最上層に搬送するようにし
てもよい。
【0123】上記の冷却ファンRFaによる(或いは必
要に応じて設けられるヒートパイプHPを通しての)空
気流の温度は、20〜40℃程度であることが過剰除湿
を防止するために好ましい。
【0124】また、例えばカルシウム分を多量に含んだ
吸湿性の高い(良い)転写材やアート紙等の吸湿性の低
い(悪い)転写材或いは厚さの異なる転写材等の、転写
材の種類に応じて、前述した加湿器KSaによる加湿条
件が異なるので、冷却ファンRFaによる風量やヒート
パイプHPによる温度条件等の冷却条件を変更すること
が好ましく、例えば厚さの厚い転写材の場合や吸湿性の
低い(悪い)転写材の場合、冷却ファンRFaからの空
気流を少なくしたり、ヒートパイプHPによる空気流の
温度を20〜40℃の範囲内で低く設定する。
【0125】上記冷却部RK2での、記録紙P或いは記
録紙Pの束Tbの移動時間中の冷却により、定着後の転
写材の熱による変形、収縮が戻された後に、糊付け製工
程が行われ、糊付け製本装置での転写材の放置後の変
形、収縮の戻りが防止された画像形成装置の提供が可能
となる。
【0126】なお、上記において冷却ファンRFaやヒ
ートパイプHPを用いずに、冷却部RK2の内部に給送
される記録紙Pや冷却部スタッカSTa上の記録紙Pの
束Tbを、冷却部スタッカSTaの移動時間中に、自然
乾燥により冷却するようにしても上記と同様な効果が得
られる。なお、自然乾燥による空気流の温度は、20〜
40℃程度であることが過剰除湿を防止するために好ま
しい。
【0127】実施形態3 前記画像形成装置本体HBによる定着装置での転写材は
熱により変形、収縮している。これを放置すると吸湿に
よりある程度転写材の変形、収縮が元に戻ってゆく。こ
のため、定着装置での定着後、直ちに、前述した糊付け
製本装置NSにより糊付け製本を行うと、放置後に転写
材の変形が生じる。また片面画像形或いは両面画像形成
での転写材の変形、収縮の差も生じる。
【0128】この定着装置での転写材の熱による変形、
収縮を防止するため、本発明では、定着装置において、
転写材の糊付け製本側の端部の定着温度を低く設定し、
転写材の熱による変形、収縮を防止するものである。以
下に転写材の糊付け製本側の端部の定着温度の設定につ
いて図13または図14を用いて説明する。図13は、
請求項14ないし16にかかわる転写材の糊付け製本側
の端部の定着温度の設定を示す図であり、図14は、請
求項14ないし16にかかわる画像形成装置の構成を示
す図である。
【0129】図13または図14によれば、本実施形態
にかかわる画像形成装置の構成は、図14に示すよう
に、画像読取り部GRと画像形成装置本体HBと糊付け
製本装置NSとにより画像形成装置が構成され、画像読
取り部GRと画像形成装置本体HBとにより、図1にて
説明したと同様にして形成された記録紙P上の両面トナ
ー像(或いは片面のみの表面画像のトナー像)が、定着
手段である定着装置17により定着された後、表裏反転
部RHを通して画像形成装置本体HBから糊付け製本装
置NSへと搬送され、糊付け製本装置NSにより糊付け
工程と製本工程とが行われる。
【0130】定着装置17は図1にて前述したように、
記録紙P上の上側(表面側)のトナー像を定着するため
の上側のローラ状の定着部材である第1定着ローラ17
aと下側(裏面側)のトナー像を定着するための下側の
ローラ状の定着部材である第2定着ローラ17bとの対
をなすローラ状の定着部材で構成され、上側のローラ状
の定着部材である第1定着ローラ17a及び下側のロー
ラ状の定着部材である第2定着ローラ17bの内部に
は、熱源(定着部材加熱手段)としての定着ハロゲンヒ
ータHLaがそれぞれ設けられる。第1定着ローラ17
aと第2定着ローラ17bとの間の、例えば160〜2
00℃程度のトナー像の定着適正温度Tcとされる、ニ
ップ部Tで記録紙Pを挟持搬送(通過)しながら熱と圧
力とをくわえることにより、記録紙P上のトナー像を定
着する。
【0131】上記定着装置17において、第1定着ロー
ラ17aと第2定着ローラ17bとの定着ハロゲンヒー
タHLaの発光領域による、第1定着ローラ17aと第
2定着ローラ17bとの温度分布は、図13の曲線
(a)に示すように、通常時の記録紙Pの搬送領域とし
ての通紙領域Wa1に対応して設けられるが、糊付け製
本工程が行われる場合、定着装置17の第1定着ローラ
17a及び第2定着ローラ17bを、図13の点線で示
すように、右側に移動して、定着ハロゲンヒータHLa
による温度分布を図13の曲線(b)示す位置に移動さ
せ、記録紙Pの図13左側端部を糊付け製本側とする部
分(定着装置17を通過する記録紙Pの糊付け製本側端
部)の定着温度をトナー像の定着適正温度Tcよりも低
く設定する。
【0132】具体的には、転写材の種類にもよるが、5
5〜60kg/m2の普通紙が用いられる場合、160
〜200℃程度とされるトナー像の定着適正温度Tcに
対して、記録紙Pの糊付け製本側の端部の定着装置17
での定着温度を40〜80℃程度に設定し、定着後の記
録紙Pの温度を20〜40℃程度となるようにすること
が好ましい。
【0133】或いは図13の曲線(a)で示す定着ハロ
ゲンヒータHLaによる温度分布に対して、記録紙P
を、図13の一点鎖線で示すように、左側に移動して、
記録紙Pの搬送領域をずらした通紙領域Wa2とし、ト
ナー像の定着適正温度Tcよりも定着温度の低い位置に
記録紙Pの糊付け製本側とする端部部分(定着装置17
を通過する記録紙Pの糊付け製本側端部)がくるように
する。
【0134】具体的には、前述したと同様に、転写材の
種類にもよるが、55〜60kg/m2の普通紙が用い
られる場合、160〜200℃程度とされるトナー像の
定着適正温度Tcに対して、記録紙Pの糊付け製本側の
端部の定着装置17での定着温度を40〜80℃程度に
設定し、定着後の記録紙Pの温度を20〜40℃程度と
なるようにすることが好ましい。
【0135】上記の如く、定着装置17と記録紙Pとの
相対位置をずらし、定着装置17を通過する記録紙Pの
糊付け製本側端部が、定着装置17の定着温度分布領域
(図13の曲線(a)の温度分布の位置)を外れた、ト
ナー像の定着適正温度Tcよりも低い温度部分の位置を
通過するようにして、記録紙Pの熱による変形、収縮を
防止するようにしたものである。
【0136】なお、第1定着ローラ17a及び第2定着
ローラ17bの内部に設けられる定着ハロゲンヒータH
Laを複数本設け、図13の曲線(a)の温度分布に対
応する発光領域をもつものと、図13の曲線(a)の温
度分布の左側の端部の部分を、図13の曲線(c)とし
て、発光領域の左側端部を短くし、左側端部がトナー像
の定着適正温度Tcよりも低い温度となるような発光領
域をもつものとで構成し、糊付け製本工程を要する場
合、発光領域の短い方とするように、これらを切り替え
て用いるようにしても、上述したと同様な効果が得られ
る。
【0137】また、通常時と糊付け製本工程が必要な場
合とに応じて、定着装置17の第1定着ローラ17a及
び第2定着ローラ17bを通過される転写材の糊付け製
本側の端部を、例えばファン(不図示)等を用いた冷却
手段により冷却し、転写材の糊付け製本側の端部の定着
温度を選択的に低く設定するようにしてもよい。
【0138】従来の両面画像形成装置においては、定着
装置で転写材が収縮している。このため、端部の温度を
下げておくと、通紙性不足となる。また、表裏のサイズ
収縮は避けがたかった。
【0139】なおまた、上記設定に当たって、転写材の
糊付け製本側の端部の定着温度を低く設定するので、通
常は糊代として画像形成位置をシフトさせるが、転写材
の糊付け製本側の端部の未定着トナー像を防止するた
め、転写材の糊付け製本側の端部位置での画像形成を禁
止するようにしてもよい。
【0140】上記の如く、定着手段を通過する転写材端
部の温度が、トナー像の定着温度より低く設定されてい
ることにより、転写材の熱による変形、収縮が防止され
た画像形成装置の提供が可能となる。
【0141】なお、図1にて前述した1パス両面画像形
成方法では、一度の定着で両面を形成するものであり、
転写材の表裏画像の収縮差が生じない優れた構成となっ
ており、この特徴を生かした1パス両面画像形成装置を
用いることにより、より好ましい糊付け製本工程を有す
る画像形成装置の提供が可能となる。
【0142】
【発明の効果】請求項1ないし10によれば、加湿部に
より、定着後の転写材の熱による変形、収縮が戻された
後に、糊付け製工程が行われ、糊付け製本装置での転写
材の放置後の変形、収縮の戻りが防止された画像形成装
置の提供が可能となる。
【0143】請求項11ないし13によれば、加湿後の
冷却部での、転写材或いは転写材の束の移動時間中の冷
却により、定着後の転写材の熱による変形、収縮が戻さ
れた後に、糊付け製工程が行われ、糊付け製本装置での
転写材の放置後の変形、収縮の戻りが防止された画像形
成装置の提供が可能となる。
【0144】請求項14ないし16によれば、定着手段
を通過する転写材端部の温度が、トナー像の定着温度よ
り低く設定されていることにより、転写材の熱による変
形、収縮が防止された画像形成装置の提供が可能とな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】画像形成装置本体、画像読み取り装置、加湿
部、冷却部、糊付け製本装置から成る本発明の画像形成
装置の一実施形態のシステム全体の断面構成図である。
【図2】図1の画像形成装置本体の像担持体の側断面図
である。
【図3】図1の画像形成装置本体におけるトナー像形成
状態を示す図である。
【図4】図1の糊付け製本装置の説明図である。
【図5】図4の糊付け製本装置における転写材への糊付
け製本工程を示す模式図である。
【図6】モード選択による各画像形成のブロック図であ
る。
【図7】請求項1ないし4にかかわる加湿部を示す図で
ある。
【図8】冷却部の第1の例を示す図である。
【図9】請求項5ないし7にかかわる加湿部を示す図で
ある。
【図10】請求項8ないし10にかかわる加湿部を示す
図である。
【図11】請求項11ないし13にかかわる冷却部の第
2の例を示す図である。
【図12】図11の冷却部に設けられる冷却部スタッカ
の循環を示す概念図である。
【図13】請求項14ないし16にかかわる転写材の糊
付け製本側の端部の定着温度の設定を示す図である。
【図14】請求項14ないし16にかかわる画像形成装
置の構成を示す図である。
【符号の説明】
10 感光体ドラム 11 スコロトロン帯電器 12 露光光学系 13 現像器 14a 中間転写ベルト 14c 1次転写ローラ 14g 2次転写器 17 定着装置 17a 第1定着ローラ 17b 第2定着ローラ 40 糊塗布手段 41 糊吐出手段 42 糊供給手段 56 加圧ローラ部材 150 紙帯電器 BRa 超音波振動子 Fa ファン Ha スリット孔 HB 画像形成装置本体 Hd 蒸気孔 HLa 定着ハロゲンヒータ HLd ハロゲンヒータ HP ヒートパイプ HPa ヒータ HRa 冷却部転写材搬送ローラ KS1,KS2,KS3 加湿部 KRa 加湿部転写材搬送ローラ KSa 加湿器 KYa 回収容器 Na,Nb 加湿ニップ部 P 記録紙 RFa 冷却ファン RK1,RK2 冷却部 S 冊子 SGa しごきローラ SPa ステンレスパイプ SPd 内部ステンレスパイプ SRa スポンジローラ STa 冷却部スタッカ Tb 束
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G03G 21/00 370 B41J 29/00 H Fターム(参考) 2C061 AP03 AP04 AQ06 AR01 AR03 AS02 CK01 2H027 DC02 EC06 JA20 JB19 JC08 JC11 JC13 2H072 AB07 BA03 BA12 CA01 CA02 CA05 GA09 3F049 AA10 CA11 DA12 LA02 LA05 LA07 3F108 GA02 GA03 GA04 HA02 HA12

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 像担持体上に形成されたトナー像を転写
    材上に転写し、前記転写材のトナー像を定着手段により
    加熱定着後、糊付け製本装置により、前記転写材に糊付
    け製本工程とを行う画像形成装置において、 前記糊付け製本工程前で、前記定着手段による定着後の
    転写材に対し、加熱した加湿雰囲気下を通過させること
    を特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 前記加湿雰囲気の温度は100〜180
    ℃であることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装
    置。
  3. 【請求項3】 転写材の両面を加湿処理することを特徴
    とする請求項1または2に記載の画像形成装置。
  4. 【請求項4】 転写材の種類に応じて加湿条件を変更す
    ることを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載の
    画像形成装置。
  5. 【請求項5】 像担持体上に形成されたトナー像を転写
    材上に転写し、前記転写材のトナー像を定着手段により
    加熱定着後、糊付け製本装置により、前記転写材に糊付
    け製本工程とを行う画像形成装置において、 前記糊付け製本工程前で、前記定着手段による定着後の
    転写材を、対をなす吸湿されたスポンジローラ部を通過
    させることを特徴とする画像形成装置。
  6. 【請求項6】 前記スポンジローラの内部に加熱手段を
    設けることを特徴とする請求項5に記載の画像形成装
    置。
  7. 【請求項7】 吸湿後の前記スポンジローラの水分をし
    ごきローラにより回収することを特徴とする請求項5ま
    たは6に記載の画像形成装置。
  8. 【請求項8】 像担持体上に形成されたトナー像を転写
    材上に転写し、前記転写材のトナー像を定着手段により
    加熱定着後、糊付け製本装置により、前記転写材に糊付
    け製本工程とを行う画像形成装置において、 前記糊付け製本工程前で、前記定着手段による定着後の
    転写材を、対をなし、孔部を通してミストを出す円筒ロ
    ーラ部を通過させることを特徴とする画像形成装置。
  9. 【請求項9】 前記円筒ローラの内部に加熱手段を設け
    ることを特徴とする請求項8に記載の画像形成装置。
  10. 【請求項10】 前記ミストを前記円筒ローラの内部に
    送り込むことを特徴とする請求項8または9に記載の画
    像形成装置。
  11. 【請求項11】 像担持体上に形成されたトナー像を転
    写材上に転写し、前記転写材のトナー像を定着手段によ
    り加熱定着後、糊付け製本装置により、前記転写材に糊
    付け製本工程とを行う画像形成装置において、 前記定着手段による定着後の転写材に対し、一旦複数枚
    の転写材を束として加湿、冷却後、前記糊付け製本装置
    へと搬送させることを特徴とする画像形成装置。
  12. 【請求項12】 前記定着手段の出口部近傍より加湿を
    行うことを特徴とする請求項11に記載の画像形成装
    置。
  13. 【請求項13】 1束毎に前記糊付け製本装置へ搬送す
    ることを特徴とする請求項11または12に記載の画像
    形成装置。
  14. 【請求項14】 像担持体上に形成されたトナー像を、
    転写材上に転写し、前記転写材のトナー像を、対をなす
    ローラ状の定着部材からなる定着手段により加熱定着
    後、糊付け製本装置により、前記転写材に糊付け製本工
    程とを行う画像形成装置において、 前記定着手段を通過する転写材端部の温度が、前記トナ
    ー像の定着温度より低く設定されていることを特徴とす
    る画像形成装置。
  15. 【請求項15】 前記トナー像の定着位置と前記転写材
    の通過位置とを相対的に変化させることを特徴とする請
    求項14に記載の画像形成装置。
  16. 【請求項16】 前記定着手段の温度分布を変化させる
    ことを特徴とする請求項14または15に記載の画像形
    成装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100497484B1 (ko) * 2002-09-10 2005-07-01 삼성전자주식회사 가습장치가 구비된 전자사진방식 화상형성장치
JP2008132767A (ja) * 2006-10-26 2008-06-12 Canon Inc 製本装置、及びそれを備えた画像形成装置
JP2014091605A (ja) * 2012-11-02 2014-05-19 Fuji Xerox Co Ltd 用紙加湿装置及び画像形成装置

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