JP2002072100A - 生細胞観察用顕微鏡温度制御装置 - Google Patents
生細胞観察用顕微鏡温度制御装置Info
- Publication number
- JP2002072100A JP2002072100A JP2000253281A JP2000253281A JP2002072100A JP 2002072100 A JP2002072100 A JP 2002072100A JP 2000253281 A JP2000253281 A JP 2000253281A JP 2000253281 A JP2000253281 A JP 2000253281A JP 2002072100 A JP2002072100 A JP 2002072100A
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- Japan
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- temperature
- observation
- air
- air supply
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Abstract
(57)【要約】
【課題】常温の室内に置かれた顕微鏡で、観察したい温
度に保持された生細胞を容易に観察できるようにするに
は予熱時間の短縮、温度制御空間の縮小が課題である。 【解決手段】観察皿を中央に設置できるリングダクト形
状の合成樹脂製吹出口から、リングダクト内の温度が観
察目的温度になるように温度制御された空気を観察皿に
吹き付ける。
度に保持された生細胞を容易に観察できるようにするに
は予熱時間の短縮、温度制御空間の縮小が課題である。 【解決手段】観察皿を中央に設置できるリングダクト形
状の合成樹脂製吹出口から、リングダクト内の温度が観
察目的温度になるように温度制御された空気を観察皿に
吹き付ける。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、恒温動物の生細胞
活動を顕微鏡で観察する際、培養液とともに観察試料で
ある生細胞に通常の体温と同等の温度環境を与える必要
があるが、これを容易にする顕微鏡温度制御装置に関す
るものである。
活動を顕微鏡で観察する際、培養液とともに観察試料で
ある生細胞に通常の体温と同等の温度環境を与える必要
があるが、これを容易にする顕微鏡温度制御装置に関す
るものである。
【０００２】
【従来の技術】哺乳類の生細胞活動を顕微鏡観察するに
は生細胞温度を37℃に保持する必要があるため、37℃に
空調された室内に顕微鏡及び生細胞保管庫を設置し観察
することが行われている。設定温度の変更には長時間を
要すること、37℃の室内での長時間の観察は観察者に多
大の労苦を強いるなど、細胞研究者の生細胞観察への着
手意欲を阻害する状況である。
は生細胞温度を37℃に保持する必要があるため、37℃に
空調された室内に顕微鏡及び生細胞保管庫を設置し観察
することが行われている。設定温度の変更には長時間を
要すること、37℃の室内での長時間の観察は観察者に多
大の労苦を強いるなど、細胞研究者の生細胞観察への着
手意欲を阻害する状況である。
【０００３】顕微鏡ステージを保温箱に収納し温風を吹
き込むことで観察皿を保温する装置が、特開平09-02196
0号公報に記載されている。この方法は金属製の顕微鏡
ステージをも観察目的温度に保持することとなるため、
観察前予熱に数時間を要する。
き込むことで観察皿を保温する装置が、特開平09-02196
0号公報に記載されている。この方法は金属製の顕微鏡
ステージをも観察目的温度に保持することとなるため、
観察前予熱に数時間を要する。
【発明が解決しようとする課題】常温の室内に置かれた
顕微鏡で、観察したい温度に保持された生細胞を容易に
観察できるようにするには予熱時間の短縮、温度制御空
間の縮小が課題である。
顕微鏡で、観察したい温度に保持された生細胞を容易に
観察できるようにするには予熱時間の短縮、温度制御空
間の縮小が課題である。
【０００４】
【課題を解決するための手段】請求項1によれば、観察
皿を取り囲む吹付口を有するリングダクト形状の吹出口
を顕微鏡ステージ上に設置し、温度制御された空気を観
察皿に吹き付けることにより、温度制御空間が観察皿周
囲に限定され予熱時間が数十分に短縮可能となる。
皿を取り囲む吹付口を有するリングダクト形状の吹出口
を顕微鏡ステージ上に設置し、温度制御された空気を観
察皿に吹き付けることにより、温度制御空間が観察皿周
囲に限定され予熱時間が数十分に短縮可能となる。
【０００５】請求項2によれば、観察皿に吹き付ける空
気温度の温度変動を小さくすることが可能となり観察温
度を一定に保持することができる。
気温度の温度変動を小さくすることが可能となり観察温
度を一定に保持することができる。
【０００６】請求項3によれば、保温ホースや吹出口等
温風供給経路と外気との熱交換による吹付温度の低下あ
るいは上昇を補正できることとなり、観察温度の設定が
容易となる。
温風供給経路と外気との熱交換による吹付温度の低下あ
るいは上昇を補正できることとなり、観察温度の設定が
容易となる。
【０００７】
【発明の実施の形態】図1は、本発明装置の1実施例の吹
出口断面図である。吹出口は塩化ビニール、ナイロン、
エポキシ等の合成樹脂によって作られ、11は観察皿を取
り巻くリングダクトであり、内壁には長穴形状の吹付口
を有する。
出口断面図である。吹出口は塩化ビニール、ナイロン、
エポキシ等の合成樹脂によって作られ、11は観察皿を取
り巻くリングダクトであり、内壁には長穴形状の吹付口
を有する。
【０００８】吹出口入口ノズルに供給された一定温度に
制御された空気-以下温風と称す-は、リングダクトを通
って内側に配した吹付口から観察皿に吹き付けられる。
制御された空気-以下温風と称す-は、リングダクトを通
って内側に配した吹付口から観察皿に吹き付けられる。
【０００９】観察皿に吹き付けられた温風は、おもに観
察皿底面の薄肉のガラス板を介して培養液を加熱する。
察皿底面の薄肉のガラス板を介して培養液を加熱する。
【００１０】リングダクト下部には12で示すスカート部
を、上部には13a、13bで示すカバーを設け温風が外気と
交わる位置を観察皿から遠ざけて観察皿を温風で包み込
むことにより、観察皿胴部及び蓋からの放熱を防止する
とともに、対物レンズ及び投光部の観察皿近接部を観察
皿と同等な温度とすることで近接部による局部放熱を防
止する。
を、上部には13a、13bで示すカバーを設け温風が外気と
交わる位置を観察皿から遠ざけて観察皿を温風で包み込
むことにより、観察皿胴部及び蓋からの放熱を防止する
とともに、対物レンズ及び投光部の観察皿近接部を観察
皿と同等な温度とすることで近接部による局部放熱を防
止する。
【００１１】13a、13bで示す上部カバーは固定されてお
らず、投光部を後退させることで簡単に取り外し可能で
ある。これにより、観察皿の取付け取外しを容易とする
とともにX-Yテーブルの移動に伴う観察皿と投光部の相
対変位を拘束しない構造とする。
らず、投光部を後退させることで簡単に取り外し可能で
ある。これにより、観察皿の取付け取外しを容易とする
とともにX-Yテーブルの移動に伴う観察皿と投光部の相
対変位を拘束しない構造とする。
【００１２】14で示すリングダクト温度計は吹出口入口
ノズルのほぼ対角側に置かれ、温風を供給することで観
察皿とリングダクト温度測定値は同等温度となることか
ら、リングダクト温度計が観察目的温度となるように温
風の温度設定を行う。
ノズルのほぼ対角側に置かれ、温風を供給することで観
察皿とリングダクト温度測定値は同等温度となることか
ら、リングダクト温度計が観察目的温度となるように温
風の温度設定を行う。
【００１３】図2は、本発明装置の1実施例である温風供
給箱の説明図である。温風供給箱は発泡スチロールを主
要部材とする保温性能を有する直方体の箱であり、21で
示す外気取り入れ用のフィルタ、22で示す熱源としての
電球、23で示す循環ファン、24で示す給気ファン及び温
度制御用の25で示す測温抵抗体と26で示すPID制御温度
調節器により構成される。
給箱の説明図である。温風供給箱は発泡スチロールを主
要部材とする保温性能を有する直方体の箱であり、21で
示す外気取り入れ用のフィルタ、22で示す熱源としての
電球、23で示す循環ファン、24で示す給気ファン及び温
度制御用の25で示す測温抵抗体と26で示すPID制御温度
調節器により構成される。
【００１４】温風供給箱内の空気は循環ファンにより渦
巻き状に箱内を循環し、電球により加熱される。加熱さ
れた空気の一部は給気ファンにより吹出口に供給される
とともにフィルタを通して外気を取り入れる。取り入れ
られた外気は循環空気と混じり合いながら電球により加
熱される。
巻き状に箱内を循環し、電球により加熱される。加熱さ
れた空気の一部は給気ファンにより吹出口に供給される
とともにフィルタを通して外気を取り入れる。取り入れ
られた外気は循環空気と混じり合いながら電球により加
熱される。
【００１５】熱源としての電球は給気ファン入口に設け
た測温抵抗体の温度測定値が設定温度になるようPID制
御温度調整器によりON-OFFされ空気を加熱する。
た測温抵抗体の温度測定値が設定温度になるようPID制
御温度調整器によりON-OFFされ空気を加熱する。
【００１６】温風供給箱を出た温風は保温ホースを経て
吹出口に供給されるがこの間の放熱によりリングダクト
温度測定値は温風供給箱のPID制御設定値より低いもの
となるため、リングダクト温度測定値が観察目的温度と
なるようPID制御設定値を調整制御する。
吹出口に供給されるがこの間の放熱によりリングダクト
温度測定値は温風供給箱のPID制御設定値より低いもの
となるため、リングダクト温度測定値が観察目的温度と
なるようPID制御設定値を調整制御する。
【００１７】常温より低い温度で観察する場合は、熱源
をペルチェ素子を用いた空冷フィンに置き換えることで
観察温度を制御することが可能である。
をペルチェ素子を用いた空冷フィンに置き換えることで
観察温度を制御することが可能である。
【００１８】
【発明の効果】常温の研究室で容易に観察温度が得られ
ることとなり、観察者は37℃に保持された観察室での長
時間滞在や、保温箱に収納した顕微鏡ステージの操作性
の悪さから開放され生細胞の観察が取り組みやすいもの
となる。
ることとなり、観察者は37℃に保持された観察室での長
時間滞在や、保温箱に収納した顕微鏡ステージの操作性
の悪さから開放され生細胞の観察が取り組みやすいもの
となる。
【００１９】請求項1の発明は、リングダクト温度測定
値で代表される観察皿周囲温度をコンパクトに形成でき
ることとなり、37℃に保持された観察室や観察ステージ
全体を覆う保温箱を不要とする。
値で代表される観察皿周囲温度をコンパクトに形成でき
ることとなり、37℃に保持された観察室や観察ステージ
全体を覆う保温箱を不要とする。
【００２０】請求項2の発明は、温風供給箱出口温度の
熱源ON-OFFに伴う変動を循環ファンにより撹拌しその一
部を給気ファンに取り込んで吹出口に供給することで温
度変動の小さい空気を吹出口に供給することができる。
熱源ON-OFFに伴う変動を循環ファンにより撹拌しその一
部を給気ファンに取り込んで吹出口に供給することで温
度変動の小さい空気を吹出口に供給することができる。
【００２１】請求項3の発明は、顕微鏡が置かれた場所
の温度の違いによって保温ホースや吹出口外面からの放
熱量が変化して温風供給箱PID制御設定値とリングダク
ト測定値との温度差が発生する場合でも、リングダクト
から吹き出す空気の温度を観察目的温度に制御すること
ができる。
の温度の違いによって保温ホースや吹出口外面からの放
熱量が変化して温風供給箱PID制御設定値とリングダク
ト測定値との温度差が発生する場合でも、リングダクト
から吹き出す空気の温度を観察目的温度に制御すること
ができる。
【図1】本発明の1実施例である吹出口の構造を示す断面
図である。
図である。
【図2】本発明の1実施例である温風供給箱の構成を示し
た説明図である。
た説明図である。
11 リングダクト部、 12 スカート部、 13a及
び13b カバー、14 リングダクト温度計、21 フィル
タ、 22 電球、 23 循環ファン、 24 給気
ファン、25 測温抵抗体、 26 PID制御温度調節器
び13b カバー、14 リングダクト温度計、21 フィル
タ、 22 電球、 23 循環ファン、 24 給気
ファン、25 測温抵抗体、 26 PID制御温度調節器
Claims (3)
- 【請求項１】 生細胞観察に用いる顕微鏡において、顕
微鏡ステージ上で観察皿及び生細胞を観察したい温度に
保持するべく、観察皿周囲に配したリングダクトから温
度制御された空気を観察皿に吹き付けることを特徴とす
る温度制御装置。 - 【請求項２】 循環ファンにより渦巻き状に回転させた
温風供給箱内の空気を給気ファンにより取り込まれる外
気とともにPID制御される熱源により加熱または冷却す
ることで、観察皿を収納する吹出口に一定温度の空気を
供給する温風供給箱を備えたことを特徴とする温度制御
装置。 - 【請求項３】 観察皿周囲のリングダクト内温度測定値
に基づいて温風供給箱のPID制御に用いる設定温度を制
御することを特徴とする温度制御装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2000253281A JP2002072100A (ja) | 2000-08-24 | 2000-08-24 | 生細胞観察用顕微鏡温度制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2000253281A JP2002072100A (ja) | 2000-08-24 | 2000-08-24 | 生細胞観察用顕微鏡温度制御装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2002072100A true JP2002072100A (ja) | 2002-03-12 |
Family
ID=18742398
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2000253281A Abandoned JP2002072100A (ja) | 2000-08-24 | 2000-08-24 | 生細胞観察用顕微鏡温度制御装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2002072100A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2004109361A1 (ja) * | 2003-06-02 | 2004-12-16 | Nikon Corporation | 顕微鏡装置 |
| JP2011180375A (ja) * | 2010-03-01 | 2011-09-15 | Sumitomo Bakelite Co Ltd | 顕微鏡用の検査装置および顕微鏡による検査方法 |
| CN104111523A (zh) * | 2013-04-19 | 2014-10-22 | 卡尔蔡司显微镜有限责任公司 | 用于显微镜物镜的环形照明装置、以及显微镜物镜 |
-
2000
- 2000-08-24 JP JP2000253281A patent/JP2002072100A/ja not_active Abandoned
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2004109361A1 (ja) * | 2003-06-02 | 2004-12-16 | Nikon Corporation | 顕微鏡装置 |
| US7382532B2 (en) | 2003-06-02 | 2008-06-03 | Nikon Corporation | Microscope system |
| US7557988B2 (en) | 2003-06-02 | 2009-07-07 | Nikon Corporation | Microscope system |
| JP2011180375A (ja) * | 2010-03-01 | 2011-09-15 | Sumitomo Bakelite Co Ltd | 顕微鏡用の検査装置および顕微鏡による検査方法 |
| CN104111523A (zh) * | 2013-04-19 | 2014-10-22 | 卡尔蔡司显微镜有限责任公司 | 用于显微镜物镜的环形照明装置、以及显微镜物镜 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20070720 |
|
| A762 | Written abandonment of application |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A762 Effective date: 20090807 |