JP2002072038A - レンズ保持機構およびレンズ保持機構を備えた画像形成装置 - Google Patents

レンズ保持機構およびレンズ保持機構を備えた画像形成装置

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JP2002072038A
JP2002072038A JP2000261610A JP2000261610A JP2002072038A JP 2002072038 A JP2002072038 A JP 2002072038A JP 2000261610 A JP2000261610 A JP 2000261610A JP 2000261610 A JP2000261610 A JP 2000261610A JP 2002072038 A JP2002072038 A JP 2002072038A
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lens barrel
lens
hole
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hole axis
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Tei Masuda
禎 増田
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Fuji Photo Film Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 走査時などに鏡筒が確実に保持されるレンズ
保持機構および画像形成装置を提供することを課題とす
る。 【解決手段】 鏡筒104は、ケーシング30の丸孔1
02の孔軸方向に変位自在とされている。鏡筒104
は、孔部110に挿入されたスプリング114に付勢さ
れたブッシュ112によって突起106B、106Cに
押し付けられている。したがって、突起106Aと鏡筒
104の間にクリアランスがあっても走査時に鏡筒10
4に作用する加速度によって鏡筒104が径方向に変位
して光軸がずれることを防止する。したがって、画像形
成を精度良く行なうことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、走査部材上に設置
されたレンズ保持機構およびレンズ保持機構を備えた画
像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、画像形成装置では、LED等に
よる発光部と、所定位置に焦点を合せるためのレンズ保
持機構を備えた露光ヘッドが走査可能に構成されてい
る。レンズ保持機構は、複数のレンズが配置された鏡筒
と、鏡筒をレンズの光軸方向に移動可能に保持するケー
シングからなる。例えば、鏡筒を孔軸方向に移動させる
ことによってオートフォーカスなどの操作を行なう。
【0003】オートフォーカスなどの調整を行なった
後、露光ヘッドを走査することによって、画像形成を行
なう。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ケーシ
ングの孔部と鏡筒の間には所定のクリアランスが設けら
れているため、露光ヘッドが走査されると、その振動
(加減速)によって孔部内で鏡筒が振動して、光軸が所
定方向からずれてしまうおそれがあった。
【0005】また、オートフォーカスなどを行なう場合
には、モータなどを駆動して鏡筒の一方の端面を押圧し
て行なうが、この動作振動によって鏡筒が光軸方向にず
れてしまうおそれがあった。
【0006】この結果、画像形成精度が所定の画質レベ
ルに達しないという不都合があった。
【0007】本発明は上記事実を考慮し、走査時などに
鏡筒が確実に保持されるレンズ保持機構およびレンズ保
持機構を備えた画像形成装置を提供することを目的とす
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、レンズを保持する鏡筒を備えた走査ヘッドに用いら
れ、前記鏡筒を所定のクリアランスをとってスライド可
能に挿入させている孔部を有するケーシングと、前記鏡
筒の外周面を前記孔部壁面に押圧する第1付勢手段と、
を備えることを特徴とする。
【0009】請求項1に記載の発明の作用について説明
する。
【0010】第1付勢手段によって鏡筒の外周面を孔部
壁面に押圧してクリアランスをなくしている。このた
め、走査ヘッドの走査によって鏡筒に作用する慣性力に
よりレンズの光軸がずれることを防止する。すなわち、
走査によってレンズの光軸が所定位置からずれることを
確実に防止できる。
【0011】請求項2記載の発明は、請求項1記載の発
明において、前記鏡筒の孔軸方向の一端面を支持するこ
とによって孔軸方向に変位させる調節手段と、前記鏡筒
の孔軸方向の他端面を前記一端面側に付勢する第2付勢
手段と、を備えたことを特徴とする。
【0012】請求項2記載の発明について説明する。
【0013】オートフォーカスのために、調節手段に一
端面が支持された鏡筒を孔軸方向に移動させる場合、モ
ータなどから伝達される振動によって鏡筒が孔部内で孔
軸方向にずれるおそれがある。しかしながら、第2付勢
手段が鏡筒の他端面を一端面側に付勢しているため、鏡
筒が振動等によって所定位置から光軸方向にずれること
はない。
【0014】請求項3記載の発明は、請求項2記載の発
明において、前記調節手段は、前記鏡筒の一端面に孔軸
方向に突出形成されたピン部材と、前記孔軸回りに回転
することにより孔軸方向に変位すると共に、孔軸方向端
面にピン部材を当接させている変位部材と、を備えるこ
とを特徴とする。
【0015】請求項3記載の発明の作用について説明す
る。
【0016】鏡筒の孔軸方向に突出形成されたピンを介
して回転する変位部材の端面が鏡筒を支持するため、変
位部材から鏡筒への作用が一点を介して行なわれること
になる。これは、鏡筒の端面と回転する変位部材の孔軸
方向端面が当接していた場合と比較して、鏡筒の孔軸方
向変位量の精度が鏡筒の端面の平面性へ依存せず、変位
部材の孔軸方向端面の平面性にのみ影響されるため、鏡
筒の孔軸方向変位の繰り返し再現性が向上する。この結
果、鏡筒を所定位置に精度良く移動させることができ
る。
【0017】請求項4記載の発明は、請求項1〜3のい
ずれか1項記載のレンズ保持機構を備えた走査ヘッドに
よって画像記録媒体に画像形成を行うことを特徴とす
る。
【0018】請求項4記載の発明の作用について説明す
る。
【0019】走査ヘッドの走査の際、レンズ保持機構が
所定の姿勢で鏡筒を保持するため、レンズの光軸が変化
せず、画質の高い画像が形成される。また、繰り返し再
現性も向上するため、一層画質の高い画像形成を行なう
ことができる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の一
実施形態について詳細に説明する。 (画像形成装置の概略説明)先ず、本発明に係るレンズ
保持機構が用いられている画像形成装置の概略を説明す
る。
【0021】図1に示すように、画像形成装置54のハ
ウジング56の下方に配置された感材マガジン58に
は、供給リール60に巻き取られた感光材料40がセッ
トされている。この供給リール60は、図示しない駆動
手段により回転して感光材料40を巻き出すようになっ
ている。
【0022】この感光材料40の先端部は、感材マガジ
ン58の取付口に設けられた引出しローラ62にニップ
される。この引出しローラ62は、所定の条件で感光材
料40を引き出してガイド板64へ送り出したり、或い
は、所定の条件下においてバッファ(2点鎖線で表示)
を形成する。
【0023】ガイド板64を通過した感光材料40は、
露光ドラム14に巻き掛けられ、走査ヘッド28によっ
て、画像が露光される。このように、感光材料40を露
光ドラム14に巻き掛けて露光することで、感光材料4
0の幅方向に皺等が発生せず、露光面の平面性を確保で
きる。
【0024】画像が露光された感光材料40は、支持台
65と圧着板66で挟持され、塗布タンク68に設けら
れた吸水性の塗布部材70(スポンジ等)で水が塗布さ
れる。
【0025】水塗布された感光材料40は、ハロゲンラ
ンプが内蔵されたヒートドラム72に、テンションロー
ラ74、76によって一定の圧力で巻き掛けられる。巻
き掛けられた感光材料40は加熱されながら、後述する
受像紙78に上面から重ね合わせられ、画像を転写す
る。
【0026】次に、画像を転写した感光材料40は、廃
棄リール80に巻き取られる。このように、感光材料4
0をカットせずに、供給リール60から廃棄リール80
に受け渡すことで、感光材料40自体が受像紙78に一
定の圧力を付与するタイミングベルトとして機能する。
【0027】一方、ハウジング56の上方に配置された
受材マガジン82には、供給リール84に巻き取られた
受像紙78がセットされている。この受像紙78は、ニ
ップローラ86で引き出され、所定の長さにカッタ88
で切断された後、搬送ローラ90及びガイド板92に案
内され、感光材料40と重ね合わせられながらヒートド
ラム72に巻き掛けられる。
【0028】そして、感光材料40から画像が転写され
た受像紙78は、ヒートドラム72から図示しない剥離
爪で剥離され、搬送ローラ94及びガイド板96に案内
されて、受け皿98の上に至る。 (露光部の説明)次に、上述の画像形成装置において、
レンズ保持機構を含む露光部について概略説明する。図
1及び図2には、走査ヘッドの駆動機構が設けられた露
光部10が示されている。
【0029】露光部10には、回転可能な回転軸12に
露光ドラム14の両端部が支持されている。この露光ド
ラム14は円筒形をしており、露光面は回転軸12を中
心として一定の曲率を有している。
【0030】また、露光ドラム14の斜め左上には、回
転軸12と平行に2本のシャフト16、18が配設され
ている。このシャフト16、18は、支持ブロック2
0、22の貫通孔24、26に挿通され、後述する走査
ヘッド28がシャフト16、18に沿ってスライドでき
るようになっている。なお、露光ドラム14側の支持ブ
ロック20は2つ、支持ブロック22は1つ設けられ、
3つで平面を構成している。
【0031】この支持ブロック20、22には、走査ヘ
ッド28のケーシング30が固定されている。このケー
シング30の底板32の内側には、画像信号が記憶され
た制御部34からの信号によって点灯するRGBの3枚
のLEDチップ36が配設されており、発光面は、ケー
シング30の内側に向けられている。
【0032】LEDチップ36は、走査ヘッド28の主
走査方向に沿って3枚並べられており、各チップは、副
走査方向に31個の素子を備えている。LEDチップ3
6の発光面側には、スリット板38が設けられており、
光の拡がりを制限している。
【0033】スリット板38の内側には、結像レンズ4
2が配置されている。この結像レンズ42は、複数枚の
レンズと絞りで構成されており、LEDチップ36から
の光を集光し、露光ドラム14に巻き掛けられた感光材
料40の上に画像を結像させる役目を果たしている。な
お、ピントは、後述するオートフォーカス機構によって
自動的に調整される。
【0034】一方、底板32外面には、連結板44が取
付けられている。この連結板44には、無端のタイミン
グベルト46が固定されている。タイミングベルト46
の両端は、それぞれシャフト16、18の両端近傍に設
けられたスプロケット48、50に巻き掛けられてい
る。スプロケット48には、減速機を介してステッピン
グモータ52の回転力が伝達され、走査ヘッド28がシ
ャフト16、18に沿って往復移動する。
【0035】ステッピングモータ52の駆動は、制御部
34によって制御され、感光材料40のステップ駆動と
同期が取られている。すなわち、感光材料40がステッ
プ移動して停止した状態で、ステッピングモータ52が
正転し、走査ヘッド28がシャフト16、18に沿っ
て、感光材料40の幅方向(主走査方向)に移動する。
【0036】そして、所定パルスを確認した後、さら
に、感光材料40がステップ移動して停止した状態で、
ステッピングモータ52を逆転させることで、往復の主
走査が行われる。 (レンズ保持機構の説明)上述したケーシング30およ
びケーシング内部に保持される結像レンズ42は、以下
のように保持されている。
【0037】ケーシング30は、図3に示すように、貫
通孔100を有しており、その露光ドラム側(矢印A1
側、以下、A1側という)に断面一定の丸孔102を形
成している。丸孔102には、複数のレンズ(結像レン
ズ)42を保持した略円筒形の鏡筒104が収納されて
いる。すなわち、図4に示すように、ケーシング30の
丸孔102を構成する壁面には、孔軸方向に延在する3
本の突起106A〜106Cが円周方向において120
度ずつ間隔をおいて形成されており、その3本の突起1
06A〜106Cによって鏡筒104が支持されてい
る。
【0038】なお、3本の突起106A〜106Cと鏡
筒104の間には、所定のクリアランスが設けられてお
り、本実施形態では、重力方向上側となっている突起1
06Aと鏡筒104の間に所定のクリアランス107が
あいている(図6参照)。
【0039】ケーシング30の上部には、凸部108
A、108Bが孔軸方向に沿って所定間隔をおいて2個
所形成されている。凸部108A、108Bには、丸孔
102に直交する方向に孔部110が形成されている。
孔部110には、ブッシュ112およびスプリング11
4が挿入されており、ケーシング30の外側からネジ1
16によって固定された係止部材118によってスプリ
ング114が与圧されることにより、ブッシュ112を
丸孔102内部に付勢している(図7参照)。本実施形
態では、ブッシュ112が上部から鏡筒104を下方に
付勢している。なお、突起106Aと孔部110が形成
されている位置は、周方向において同一位置であるが、
孔部110が形成される部分については、突起106A
が形成されていない(当該部分で切れている)。
【0040】ケーシング30のA1側先端には、外周に
螺旋状の雄ネジ120が形成されており、鏡筒調節ギア
122の内周面に形成された雌ネジ122Aと螺合して
いる。
【0041】鏡筒調節ギア122には、駆動ギア12
6、伝達ギア128、外周面に形成された歯122Bを
介してモータ124の駆動力が伝達される。したがっ
て、鏡筒調節ギア122は、モータ124の駆動力によ
って回転しながら雄ネジ120に案内されて孔軸方向
(矢印A方向)に移動可能とされている。
【0042】一方、鏡筒104のA1側先端は一段縮径
しており、これによって形成された周回する段差部13
0の1ヶ所(本実施形態では下側)にピン132が突出
形成されている。
【0043】したがって、鏡筒調節ギア122の内周側
に形成されたフランジ134が、鏡筒調節ギア122の
孔軸方向の移動によってピン132を支持して光源側
(矢印A2側、以下、A2側という)に押圧することに
よって、鏡筒104をA2側に移動可能としている。
【0044】さらに、ケーシング30における丸孔10
2のA2側端部に形成されたフランジ135と、鏡筒1
04のA2側端面104Aの間には、スプリング136
が配設されている。具体的には、係合部材138の一端
がフランジ135に設けられた孔部140に挿入され、
他端が鏡筒104のA2側端面104Aに形成された孔
部142に挿入されており、係合部材138のフランジ
144に係止されたスプリング136によって鏡筒10
4が常時A1側に付勢されている。
【0045】また、鏡筒104の外周面には、ピン部材
146が取りつけられており、ケーシング30において
孔軸方向に延在する長孔148に挿入されることによっ
て、鏡筒104が孔軸方向に変位する際に鏡筒104が
回転することを防止している(図5参照)。
【0046】このように構成されるレンズ保持機構の作
用について説明する。
【0047】先ず、画像形成開始にあたって、オートフ
ォーカスなどが行なわれる。この場合、モータ124が
所定量駆動されることにより鏡筒調節ギア122が回転
し、ケーシング30の雄ネジ120にガイドされて孔軸
方向に所定量移動する。鏡筒調節ギア122がA2側に
移動すると、フランジ134が鏡筒104の段差部13
0に突出形成されたピン132を押圧し、スプリング1
36の付勢力に抗して鏡筒104をA2側に所定量移動
させる。また、鏡筒調節ギア122がA1側に移動する
と、フランジ134に支持された鏡筒104が、スプリ
ング136の付勢力によってA1側に所定量移動する。
【0048】なお、鏡筒104の外周面に取りつけられ
たピン部材146がケーシング30の長孔148に挿入
されているため、鏡筒104が回転することなく孔軸方
向(矢印A方向)に移動する。
【0049】この場合、鏡筒104は、鏡筒調節ギア1
22のフランジ134に支持されると共にスプリング1
36でA1方向に付勢されているため、モータ124か
ら伝達される振動等によって鏡筒104が所定位置から
孔軸方向にずれてしまうことを防止する。
【0050】また、鏡筒104は、鏡筒調節ギア122
のフランジ134と略一点(ピン132)で当接してい
るため、鏡筒調節ギア122の回転角度と鏡筒104の
移動量の関係は繰り返し再現性に優れる。すなわち、段
差部130とフランジ134が当接する場合のように面
と面が接触している場合には、鏡筒104の移動量が双
方の面の平面性によって左右されて繰り返し再現性が低
いが、本実施形態ではフランジ134の平面性のみに依
存するため精度良く制御することができる。したがっ
て、鏡筒104を精度良くオートフォーカスすることが
できる。
【0051】また、露光時には、ケーシング30自体が
主走査方向(矢印X方向)に走査されるが、鏡筒104
とケーシング30の突起106Aの間に形成されたクリ
アランス(隙間)107によって、鏡筒104が径方向
に変位して、レンズ42の光軸方向が変化するおそれが
あった。例えば、図6に示すように、ケーシング30が
矢印X1方向に加速される(鏡筒104に慣性力が作用
する)と、鏡筒104が突起106Bから浮き上がる
(離間する)おそれがあった。しかしながら、上部から
スプリング114で付勢されたブッシュ112によって
鏡筒104を突起106B、106Cに押し付けている
(図7参照)ため、鏡筒104が突起106Bから浮き
上がり、レンズ42の光軸が変位することを防止でき
る。すなわち、走査中にも精度良く画像形成することが
できる。
【0052】なお、鏡筒104が突起106Bから浮き
上がらない条件は、以下の通りである。すなわち、図8
に示すように、2個所のスプリング114によって鏡筒
104に付勢される力をF1、突起106B、106C
から鏡筒104に作用する反力をF2、F3、光軸に直
交する鏡筒104の断面においてF1が作用する外周面
上の点から中心を通る直線と、突起106B、106C
と当接する点と鏡筒104の中心を結ぶ線がなす角度を
θ1、鏡筒104の半径をR、鏡筒104に作用する加
速度をa、重力をg、鏡筒104に作用する慣性力をM
a、突起106C回りで鏡筒104が浮き上がる方向の
回転モーメントM1を考えると、浮き上がる寸前におい
て、 M1=MaRcosθ1 となる。
【0053】一方、反対向きの回転モーメントM2を考
えると、 M2=(Mg+F1)Rsinθ1 となる。
【0054】したがって、鏡筒104が突起106Bか
ら浮き上がらない条件は、M2≧M1であるため、スプ
リング114によって付勢する力F1は、 F1≧M(acotθ1−g) であればよいことがわかる。
【0055】さらに、オートフォーカス時にスプリング
136によって鏡筒104を確実にA1側に移動させる
ための条件は、以下の通りである(図9参照)。ここ
で、鏡筒104と丸孔102(突起106B、106C
およびブッシュ112)との摩擦係数をμ、孔軸が水平
となす角度をθ2、スプリング136によって付勢され
る力をF4とする。
【0056】したがって、図9に示すように、スプリン
グ136の付勢力で鏡筒104がA1側に移動可能な条
件は、 F4>(F1+Mgcosθ2)×μ−Mgsinθ2 となる。
【0057】なお、スプリング136が鏡筒104を付
勢する位置と、鏡筒調節ギア122のフランジ134が
鏡筒104のピン132を支持する位置が径方向におい
てオフセットされている場合には、F4によって発生す
るモーメントM3によって鏡筒104がF1の力に逆ら
って突起106B、106Cから浮き上がらないように
配慮することが必要である。
【0058】また、孔部110をケーシング30に2個
所設け、孔軸方向に所定間隔をおいてスプリング114
によって付勢する構成としたため、鏡筒104が孔軸に
対して平行な状態を維持することができる。
【0059】なお、本実施形態では、レンズ保持機構を
画像形成装置に用いた場合について説明したが、これに
限定されず、走査部材上などにおいてレンズの光軸を一
定に保つ必要のある装置に用いることができる。
【0060】
【発明の効果】以上説明した如く本発明では、レンズ系
を保持している鏡筒を振動による変位などにも拘わら
ず、所定の姿勢で確実に保持できる。したがって、本発
明の係るレンズ保持機構が画像形成装置の走査部材上に
配置された場合には、精度良く画像形成を行うことがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る走査ヘッドの駆動機
構を備えた画像形成装置の概略図である。
【図2】本発明の一実施形態に係る走査ヘッドの駆動機
構を示す正面図である。
【図3】本発明の一実施形態に係るレンズ保持機構を示
す側面図である。
【図4】本発明の一実施形態に係るレンズ保持機構を示
す分解斜視図である。
【図5】本発明の一実施形態に係るレンズ保持機構を示
す側面図である。
【図6】図3における6−6線断面図である。
【図7】図3における7−7線断面図である。
【図8】鏡筒に作用する力の関係を示す説明図である。
【図9】鏡筒に作用する力の関係を示す説明図である。
【符号の説明】
10 画像形成装置 28 走査ヘッド 102 丸孔(孔部) 104 鏡筒 112 ブッシュ(第1付勢手段) 114 スプリング(第1付勢手段) 122 鏡筒調節ギア(調節手段、変位部材) 122 鏡筒調節ギア(調節手段) 132 ピン(ピン部材) 136 スプリング(第2付勢手段)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 レンズを保持する鏡筒を備えた走査ヘッ
    ドに用いられ、 前記鏡筒を所定のクリアランスをとってスライド可能に
    挿入させている孔部を有するケーシングと、 前記鏡筒の外周面を前記孔部壁面に押圧する第1付勢手
    段と、 を備えることを特徴とするレンズ保持機構。
  2. 【請求項2】 前記鏡筒の孔軸方向の一端面を支持する
    ことによって孔軸方向に変位させる調節手段と、 前記鏡筒の孔軸方向の他端面を前記一端面側に付勢する
    第2付勢手段と、 を備えたことを特徴とする請求項1記載のレンズ保持機
    構。
  3. 【請求項3】 前記調節手段は、前記鏡筒の一端面に孔
    軸方向に突出形成されたピン部材と、 前記孔軸回りに回転することにより孔軸方向に変位する
    と共に、孔軸方向端面にピン部材を当接させている変位
    部材と、 を備えることを特徴とする請求項2記載のレンズ保持機
    構。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれか1項記載のレン
    ズ保持機構を備えた走査ヘッドによって画像記録媒体に
    画像形成を行うことを特徴とする画像形成装置。
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JP2000261610A Pending JP2002072038A (ja) 2000-08-30 2000-08-30 レンズ保持機構およびレンズ保持機構を備えた画像形成装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2007237691A (ja) * 2006-03-10 2007-09-20 Matsushita Electric Ind Co Ltd 光記録ヘッド
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JP2013120300A (ja) * 2011-12-08 2013-06-17 Hitachi Ltd 監視カメラのレンズユニット取付け構造

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