JP2002071442A - 上皿ばね秤用補助具 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 包装物を封止するために一旦上皿部から持ち
上げて降ろす作業が不要となり、測定後、直ちに包装物
の封止を行うことができ、野菜等の収穫物の箱詰包装作
業を迅速に行うことができる。 【解決手段】 昇降可能な上皿部Ｇにより包装物Ｗの重
さを測定する上皿ばね秤Ｈに用いられ、上皿部上の包装
物を上皿部より離反上昇可能な載置部材２と、載置部材
を昇降動作させる昇降機構３とを備えてなる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は例えば野菜等の収穫
物の箱詰包装の際に用いいられる上皿ばね秤用補助具に
関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来この種の野菜等の収穫物の箱詰包装
作業にあっては、収穫物を入れた箱としての包装物を上
皿ばね秤の上皿部に載置し、目盛盤と指針とにより包装
物の重さを測定し、例えば、そのまま、又は、この重さ
の測定により収穫物の詰入量を増減して定量の収穫物が
箱の中に入ったことを確認した後に包装物を上皿ばね秤
から持ち上げて地面や台の上に降ろし、降ろした位置
で、ステープラー等の外装用器具を用いて箱のフラップ
をステープルで止めて封止するようにしている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかしながらこの作業
の場合、箱をステープル等で封止するために、包装物を
測定した後に、一旦包装物を上皿ばね秤の上皿部から持
ち上げて、包装物を地面や台の上等の封止位置に降ろす
必要があり、それだけ箱詰作業が厄介であると共に箱詰
作業性が低下しているという不都合を有している。

【０００４】

【課題を解決するための手段】本発明はこのような不都
合を解決することを目的とするもので、本発明のうち
で、請求項１記載の発明は、昇降可能な上皿部により包
装物の重さを測定する上皿ばね秤に用いられ、上記上皿
部上の包装物を該上皿部より離反上昇可能な載置部材
と、該載置部材を昇降動作させる昇降機構とを備えてな
ることを特徴とする上皿ばね秤用補助具にある。

【０００５】又、請求項２記載の発明は、上記昇降機構
は、上記載置部材を水平上昇可能な平行リンク機構と、
該平行リンク機構を作動させる足踏部材とからなること
を特徴とするものであり、又、請求項３記載の発明は、
上記載置部材の取付け高さを調節可能な上下位置調節機
構を設けてなることを特徴とするものである。

【０００６】

【発明の実施の形態】図１乃至図４は本発明の実施の形
態例を示し、Ｈは上皿ばね秤であって、昇降可能な上皿
部Ｇ、目盛板Ｓ及び回転する指針Ｋを備えてなり、この
上皿部Ｇ上に包装物Ｗを載置することにより上皿部Ｇが
下降し、この下降により指針Ｋが回転し、指針Ｋにより
支持される目盛板Ｓの目盛により包装物Ｗの重さを読み
取って測定するように構成されている。

【０００７】１は機台であって、機台１上に上皿ばね秤
Ｈを固定すると共に機台１上に上皿部Ｇ上の包装物Ｗを
上皿部Ｇより離反上昇可能な載置部材２及び載置部材２
を昇降動作させる昇降機構３を配設して構成している。

【０００８】この場合、上記昇降機構３は、上記載置部
材２を水平上昇可能な平行リンク機構４と、平行リンク
機構４を作動させる足踏部材５とにより構成されてい
る。

【０００９】この場合、機台１の左右両側位置に支持部
材６・６を固定立設し、各支持部材６・６に平行リンク
７・７をピン８・８により枢着し、各平行リンク７・７
の先端部に保持部材９をピン１０・１０により枢着し、
左右の保持部材９・９に載置部材２を上下位置調節機構
１１を介して取付けて構成している。

【００１０】この場合、図４の如く、上下位置調節機構
１１は上記保持部材９・９にボルト穴９ａ・９ａを形成
し、載置部材２に上下長穴２ａ・２ａを形成し、ボルト
穴９ａ・９ａ及び上下長穴２ａ・２ａにボルト１１ａを
挿通し、ボルト１１ａにナット１１ｂを螺着し、これに
より載置部材２の取付け高さを調節するように構成して
いる。

【００１１】この実施の形態例は上記構成であるから、
図２の如く、包装物Ｗを上皿ばね秤Ｈの上皿部Ｇ上に載
置し、これにより目盛盤Ｓと指針Ｋとにより包装物Ｗの
重さを測定し、この重さの測定により、そのまま、又
は、包装物の詰入量を増減して定量の包装物Ｗが箱の中
に入ったことを確認し、この確認後に、図３の如く、昇
降機構３の足踏部材５を踏下し、この踏下により載置部
材２を上昇させ、載置部材２により上皿部Ｇ上の包装物
Ｗを上皿部Ｇ上より離反上昇させ、載置部材２により包
装物Ｗを載置した状態でステープラー等の外装用器具を
用いて箱のフラップをステープルで止めて封止すること
ができ、このため、封止するために一旦上皿部Ｇから持
ち上げて降ろす作業が不要となり、測定後、直ちに包装
物の封止を行うことができ、野菜等の収穫物の箱詰包装
作業を迅速に行うことができると共に作業の労苦を軽減
することができる。

【００１２】又、この場合、上記昇降機構３は、上記載
置部材２を水平上昇可能な平行リンク機構４と、平行リ
ンク機構４を作動させる足踏部材５とからなるので、足
踏部材５の踏下により載置部材２を水平に上昇させるこ
とができ、包装物Ｗの離反上昇を円滑に行うことがで
き、又、この場合、上記載置部材２の取付け高さを調節
可能な上下位置調節機構１１を設けているから、上皿部
Ｇと載置部材２との相対高さを調節することができ、上
皿ばね秤Ｈのサイズに対応することができ、使用の融通
性を高めることができる。

【００１３】尚、本発明は上記実施の形態例に限られる
ものではなく、載置部材２、昇降機構３の構造及び形
状、大きさや材質等は適宜変更して設計されるものであ
る。

【００１４】

【発明の効果】本発明は上述の如く、請求項１記載の発
明にあっては、包装物を上皿ばね秤の上皿部上に載置
し、包装物の重さを測定し、測定後に昇降機構により載
置部材を上昇させ、載置部材により上皿部上の包装物を
上皿部上より離反上昇させ、載置部材により包装物を載
置した状態でステープラー等の外装用器具を用いて箱の
フラップをステープルで止めて封止することができ、こ
のため、封止するために一旦上皿部から持ち上げて降ろ
す作業が不要となり、測定後、直ちに包装物の封止を行
うことができ、野菜等の収穫物の箱詰包装作業を迅速に
行うことができると共に作業の労苦を軽減することがで
きる。

【００１５】又、請求項２記載の発明にあっては、上記
昇降機構は、上記載置部材を水平上昇可能な平行リンク
機構と、平行リンク機構を作動させる足踏部材とからな
るので、足踏部材の踏下により載置部材を水平に上昇さ
せることができ、包装物Ｗの離反上昇を円滑に行うこと
ができ、又、請求項３記載の発明にあっては、上記載置
部材の取付け高さを調節可能な上下位置調節機構を設け
ているから、上皿部と載置部材との相対高さを調節する
ことができ、上皿ばね秤のサイズに対応することがで
き、使用の融通性を高めることができる。

【００１６】以上の如く、所期の目的を充分達成するこ
とができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施の形態例の全体斜視図である。

【図２】本発明の実施の形態例の全体側面図である。

【図３】本発明の実施の形態例の全体側面図である。

【図４】本発明の実施の形態例の部分断面図である。

【符号の説明】

Ｗ 包装物 Ｈ 上皿ばね秤 Ｇ 上皿部 ２ 載置部材 ３ 昇降機構 ４ 平行リンク機構 ５ 足踏部材 １１ 上下位置調節機構

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 昇降可能な上皿部により包装物の重さを
   測定する上皿ばね秤に用いられ、上記上皿部上の包装物
   を該上皿部より離反上昇可能な載置部材と、該載置部材
   を昇降動作させる昇降機構とを備えてなることを特徴と
   する上皿ばね秤用補助具。
2. 【請求項２】 上記昇降機構は、上記載置部材を水平上
   昇可能な平行リンク機構と、該平行リンク機構を作動さ
   せる足踏部材とからなることを特徴とする請求項１記載
   の上皿ばね秤用補助具。
3. 【請求項３】 上記載置部材の取付け高さを調節可能な
   上下位置調節機構を設けてなることを特徴とする請求項
   １又は２記載の上皿ばね秤用補助具。