JPH0581662U - 組合せ秤における制御装置の点検装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本考案は、組合せ秤の制御装置の点検・調整
を、架台の下部から台枠に収納された制御装置を容易に
引出して行うことができ、且つ、架台のデッキ部に平面
的に広いスペースを設けずともよい点検装置を提供し、
組合せ秤に付設することを目的とする。 【構成】 本考案による組合せ秤における制御装置の点
検装置は、台枠２の内部に設けた定張力スプリング８に
より吊下げられた制御装置の載台６とガイド棒７とから
なる昇降装置５と、この載台に設置され組合せ秤の運転
を制御する制御装置１と、台枠２に制御装置を固定する
クランプ装置10を設け、上記制御装置１は、組合せ秤の
運転中は昇降装置５によって台枠２内に収納され、点検
時は台枠から引出される構成とされる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は、組合せ秤における制御装置の点検装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来この種の点検装置は、図４に示すように架台４の上に台枠２が設置され、 更にその上に組合せ秤３が設置されている。上記組合せ秤を制御する制御装置１ は上記台枠２の中に収納されている。組合せ秤３の下部には通常包装機（図示せ ず）が設置されており、組合せ秤で計量された物品は包装機へ排出されて一定の 容器に充填される。そこで制御装置１を点検するときは、包装機との連動動作を も点検する必要があり、人が架台４の上に上ったり降りたりして点検する必要が あった。

【０００３】 また、図５は従来の別の例であり、台枠２の上面と架台４のデッキが同一レベ ルになっており、組合せ秤３は前述と同様に台枠２の上に設置されている。この 場合、制御装置を点検するときは、架台の下から点検ができるが、扉11を開閉さ せるため、図に示すように架台のデッキ部に平面的に広いスペースが必要とされ るという問題点があった。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

組合せ秤の制御装置の点検・調整を、架台のデッキ上に上ることなく、しかも デッキ部に平面的な広いスペースを設けず、下部から制御装置を引出すことによ って容易に行なえる点検装置を提供しようとするものである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

この考案は、複数の計量器を備えた組合せ秤において、組合せ秤を載架した台 枠の内部に定張力スプリングにより物品を吊下げて昇降できる昇降装置を設置し 、この昇降装置に組合せ秤の制御装置を設置した載台を取付け、組合せ秤の運転 中は上記制御装置は定張力スプリングによって巻上げられて台枠に収納され、点 検・調整するときは、台枠の下部から制御装置は下へ引張り出されることを特長 とする。

【０００６】

【作用】

組合せ秤用の制御装置を、組合せ秤用の台枠の内部に収納したり、下部へ引出 せるようにするための昇降装置を設けたので、点検者が台枠の下部に居ながらに して容易に制御装置を下方へ引出して点検・調整をすることができる。

【０００７】

【実施例】

この考案の実施例を、図１（Ａ）、（Ｂ）、（Ｃ）、図２（Ａ）、（Ｂ）及び 図３に示す。図において１は組合せ秤の運転を制御する制御装置、２は組合せ秤 を載架する台枠、３は組合せ秤、４は架台、５は制御装置１の昇降装置、６は制 御装置の載台、７は制御装置１を上下させるためのガイド棒、８は定張力スプリ ング、９は点検用扉、10は制御装置１を台枠に固定するためのクランプ装置であ る。通常、制御装置１は図１の（Ｃ）に示すように台枠２の内部に収納されてお り、図２に示すようにクランプ装置10により制御装置１の載台６が台枠２に固定 されている。点検・調整が必要となったときは、先づクランプ装置10をはずし載 台６を制御装置１、ガイド棒７とともに定張力スプリング８に抗して引下げる。 複数の定張力スプリング８の合成力は制御装置１、載台６及びガイド棒７の合計 重量よりやや小さい力となるように予め調整されている。従って上述のクランプ 装置10をはずすと制御装置１はスムーズに下降する。点検・調整が終れば小さな 押上げ力により再び台枠２内に制御装置１が収納される。なおクランプ装置10の 操作及び制御装置１の簡単な点検をするために点検用扉９が台枠２に設けられて いる。昇降装置５の詳細を図３に示すがこの実施例では、制御装置１、載台６及 びガイド棒７の重量をバランスさせるのに定張力バネを用いたが、エヤーバラン サ等他のバランス機構を用いてもよい。

【０００８】

【考案の効果】 以上説明したように、本考案は、組合せ秤用の制御装置を、組合せ秤用の台枠 に収納したり、下部へ引出すための動力機構のない昇降装置を設けたので、安価 な費用で点検者が台枠の下部に居ながらにして容易に点検・調整することができ る組合せ秤を提供することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の実施例を表わした組合せ秤における制
御装置の点検装置の正面図（Ａ）、側面図（Ｂ）及び制
御装置が台枠に収納された状態を示す正面図（Ｃ）であ
る。

【図２】本考案の点検装置における制御装置のクランプ
装置の平面図（Ａ）、正面図（Ｂ）である。

【図３】本考案の点検装置における昇降装置の詳細図で
ある。

【図４】従来の１実施例の正面図である。

【図５】従来の第２実施例の正面図である。

【符号の説明】

１ 組合せ秤の制御装置 ２ 台枠 ３ 組合せ秤 ４ 架台 ５ 制御装置の昇降装置 ６ 制御装置の載台 ７ ガイド棒 ８ 定張力スプリング ９ 点検用扉 10 クランプ装置 11 扉

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 複数の計量器を備えた組合せ秤におい
   て、組合せ秤を載架した台枠の内部に設けた定張力スプ
   リングにより吊下げられた制御装置の載台とガイド棒か
   らなる昇降装置と、この載台に設置され組合せ秤の運転
   を制御する制御装置と、台枠に制御装置を固定するクラ
   ンプ装置とを設け、上記制御装置は、組合せ秤の運転中
   は昇降装置によって台枠内に収納され、点検時は台枠か
   ら上記昇降装置により引出されるようにしたことを特徴
   とする組合せ秤における制御装置の点検装置。