JP2002070660A - キャニスタ - Google Patents

キャニスタ

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JP2002070660A
JP2002070660A JP2000263388A JP2000263388A JP2002070660A JP 2002070660 A JP2002070660 A JP 2002070660A JP 2000263388 A JP2000263388 A JP 2000263388A JP 2000263388 A JP2000263388 A JP 2000263388A JP 2002070660 A JP2002070660 A JP 2002070660A
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heater
canister
adsorbent
space
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JP2000263388A
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Takenori Suzuki
兵昇 鈴木
Kazuya Matsuura
和也 松浦
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Roki Co Ltd
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Toyo Roki Mfg Co Ltd
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/10Internal combustion engine [ICE] based vehicles
    • Y02T10/12Improving ICE efficiencies

Landscapes

  • Supplying Secondary Fuel Or The Like To Fuel, Air Or Fuel-Air Mixtures (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 空間の有効利用によりヒータが最適に配置さ
れ、効率よく吸着燃料を脱離することが可能なキャニス
タ及び、ヒータの着脱が容易で、キャニスタの形状や大
きさの変化にも、ヒータを容易に対応させることができ
るキャニスタを提供する。 【解決手段】 吸着剤7を収納する本体2に、吸着剤を
第1及び第2の吸着剤層(8及び9)に仕切るための空
間部10を設けたキャニスタ1において、空間部10に
ヒータ11を設ける。また、空間部10に、カセット式
のヒータ11を着脱可能に設け、この空間部10に、内
燃機関の廃熱を導入する手段を設けるとともに、廃熱の
温度を検出する温度検出手段と、温度検出手段の検出結
果に基づいてヒータの発熱量を制御するヒータ制御手段
とを設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、吸着剤を収納した
キャニスタにおける、特に、吸着した蒸発燃料をエンジ
ン等の燃焼系に放出する際の脱離に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、キャニスタは、燃料タンク等
の燃料系から発生する蒸発燃料が大気中に放出されるの
を、キャニスタの内部に収納されている吸着剤により吸
着し、蒸発燃料の放出を防ぐ一方で、吸着した蒸発燃料
を、エンジン等の燃焼系に放出する役目をも備えてい
る。
【0003】一般に、吸着剤に吸着された燃料をエンジ
ン等の燃焼系に放出する場合には、吸着燃料を脱離し易
くするために、キャニスタを温める手法がある。その中
に、エンジンルーム内において、エンジンの熱を利用す
る手法もあるが、近年のキャニスタの大型化に伴い、前
記キャニスタがガソリンタンク周辺に置かれる様にな
り、キャニスタが暖まりにくく、吸着燃料が脱離しにく
くなっている。前記脱離効率を向上させる手法として
は、特開平1−147154号に開示されている電気を
利用したヒータをキャニスタに巻いたり、又は、内部に
入れたりする手法や、特開平2−9938号に開示され
ているキャニスタの大気開放口を排気管の近辺に開放し
て、吸着燃料の脱離時に温風を導入する手法が知られて
いる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特開平
1−147154号の装置は、キャニスタの内部に収納
される吸着剤をヒータにより加熱する際に、効率よく吸
着燃料の脱離をする検討がされていないという問題点が
ある。
【0005】また、上記装置は、ヒータをキャニスタの
外周又は底部に固定して配置するため、ヒータの着脱が
困難であるとともに、ヒータの設置に関して、キャニス
タの形状や大きさの変化に対して容易に対応できないと
いう問題点がある。
【0006】更に、特開平2−9938号の装置は、排
気管の熱を利用し、温風をキャニスタに導入するため、
キャニスタの内部に収納されている吸着剤の温度上昇に
時間がかかるとともに、温度が安定しないため、吸着燃
料の脱離の状態が安定しないという問題点がある。
【0007】そこで本発明の第1の目的は、空間の有効
利用によりヒータが最適に配置され、効率よく吸着燃料
を脱離することが可能なキャニスタを提供することであ
る。また、第2の目的は、ヒータの着脱が容易で、キャ
ニスタの形状や大きさの変化にも、ヒータを容易に対応
させることができるキャニスタを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】以下、本発明について説
明する。なお、本発明の理解を容易にするために添付図
面の参照符号を括弧書きにて付記するが、それにより本
発明が図示の形態に限定されるものではない。
【0009】請求項1の発明は、吸着剤(7…7)を収
納する本体(2)に、前記吸着剤を第1及び第2の吸着
剤層(8及び9)に仕切るための空間部(10)を設け
たキャニスタ(1A)において、前記空間部にヒータ
(11又は16)が備えられることを特徴とする。
【0010】この発明によれば、第1及び第2の吸着剤
層を1つのヒータで同時に加熱することができるため、
効率良く第1及び第2の吸着剤層を加熱することができ
る。また、空間部を有効利用することにより、キャニス
タをコンパクト化できるとともに、ヒータを最適な位置
に配置できる。
【0011】請求項2の発明は、吸着剤を収納する本体
と、ダストフィルタ(21)とを備えたキャニスタ(1
B)において、前記本体とダストフィルタとの間にヒー
タ(16)が備えられることを特徴とする。
【0012】この発明によれば、本体とダストフィルタ
とを1つのヒータで同時に加熱することができるため、
効率良く本体とダストフィルタ内の導入空気及びフィル
タエレメント(20)を加熱することができる。また、
キャニスタをコンパクト化できるとともに、ヒータを最
適な位置に配置できる。
【0013】請求項3の発明は、吸着剤を収納する本体
と、前記吸着剤を加熱するヒータとを備え、車両への搭
載時における前記本体の下面側に前記ヒータが配置され
ていることを特徴とする。
【0014】一般にガソリン成分は、重力により、下方
に行き易いため、本体の内部に収納された吸着剤には均
等に吸着されない。また、蒸発燃料の濃度分布は上方よ
り下方のほうが濃くなる。この発明によれば、車両等の
キャニスタ搭載時における本体の下面側にヒータを配置
しているので、前記本体の下方に集まっている濃い蒸発
燃料の脱離を促進することができ、本体の上方又は全体
を加熱するよりも効率良く、蒸発燃料の脱離を促進する
ことができる。
【0015】請求項4の発明は、吸着剤を収納する本体
に空間部(10又は25)を設け、前記空間部に、カセ
ット式のヒータを着脱可能に設けたことを特徴とする。
【0016】この発明によれば、ヒータの着脱が容易で
あるとともに、ヒータをユニット化することができるた
め、キャニスタの形状や大きさの変化にも、ヒータを容
易に対応させることができる。
【0017】請求項5の発明は、請求項4に記載の前記
空間部に、内燃機関の廃熱を導入する手段を設けたこと
を特徴とする。
【0018】この発明によれば、例えば、この空間部に
廃熱管(30)を備えて、空間部の内部に廃熱を導入す
ることで、本体に収納された吸着剤を加熱するすること
ができるため、廃熱の有効利用ができる。
【0019】請求項6の発明は、請求項5に記載の前記
廃熱の温度を検出する温度検出手段と、前記温度検出手
段の検出結果に基づいて前記ヒータの発熱量を制御する
ヒータ制御手段とを備えたことを特徴とする。
【0020】この発明によれば、例えば、温度検出手段
として温度センサ等の温度検出部(32)を備えるとと
もに、この温度検出部とヒータとを制御するためのヒー
タ制御手段としてヒータ制御部(33)を備えることに
より、廃熱とヒータとを使い分けて、効率よく吸着剤を
加熱できるとともに、吸着温度、及び吸着燃料の脱離状
態を安定させることができる。ヒータ制御手段は、例え
ば、内燃機関の始動時は、廃熱利用では発熱量が少ない
ので、所定温度にするために必要な発熱量を確保できな
いため、ヒータに切り替え、必要な発熱量を確保する。
所定温度になったら、廃熱利用に切り替え、所定温度を
維持するための発熱量を廃熱により確保する。廃熱によ
り所定温度を維持するための発熱量を確保できなくな
り、所定温度以下になった場合には、再度、ヒータに切
り替え、必要な発熱量を確保する制御を行う。
【0021】更にまた、廃熱とヒータとを同時利用し、
廃熱による発熱量が、所定温度に加熱又は維持するため
に必要な発熱量に足りない発熱量を、ヒータにより補う
制御をしてもよい。
【0022】請求項7の発明は、前記本体に、前記ヒー
タを固定するための取付け手段(15、15及び15
a、15a)を設けたことを特徴とする。
【0023】この発明によれば、ヒータの着脱が容易に
できる。
【0024】
【発明の実施の形態】図1〜図4により、本発明の第1
の実施形態に係るキャニスタを説明する。図1はそのキ
ャニスタの全体構造を示す。このキャニスタ1Aは、樹
脂製の吸着剤ケース(本体)2とヒータ11とを備えて
いる。吸着剤ケース(本体)2は、ほぼ矩形状の端部壁
3と、その端部壁3の外周から垂直方向に延ばされた4
枚の側部壁4…4(図示は正面と平面の2枚のみ)とを
有する角筒型のケース本体5と、そのケース本体5の側
部壁4…4の端部の開口部を塞ぐ蓋6とを備えている。
蓋6の外周はその全周に亘ってケース本体5の側部壁4
…4に気密に接合される。ケース本体5の端部壁3に
は、燃料タンクに連通するホースと接続されるチャージ
ポート3aと、エンジンの吸気管に接続されるパージポ
ート3bと、大気に開放される大気ポート3cとを備え
ている。この吸着剤ケース(本体)2の内部には、活性
炭等の吸着剤7…7が充填されている。また、ケース本
体5には、空間部10が設けられている。この空間部1
0は、端部壁3の一端面上に開口し、この一端面上から
側部壁4…4と同一方向に延ばされて形成されている。
吸着剤ケース(本体)2の内部は、この空間部10によ
り、チャージポート3aとパージポート3bとに通じる
第1の吸着剤層8と大気ポート3cに通じる第2の吸着
剤層9とに分けられている。また、空間部10は、ケー
ス本体5の側部壁4…4の端部まで達しておらず、蓋6
と所定間隔の隙間を設けている。この隙間より、第1の
吸着剤層8と第2の吸着剤層9とは吸着剤ケース(本
体)2の内部で連通する。また、端部壁3の一端面上に
設けられた開口から空間部10内には、カセット式のヒ
ータ11が装着される。
【0025】カセット式のヒータの構造を図2(a)に
示す。ヒータ11は、基板12の両端部に貫通孔12
a、12aを備え、この貫通孔12a、12aの間の所
定面にはヒータプレート13を備え、このヒータプレー
ト13が備えられた面とは反対の面には、電源を供給す
るためのコネクタ14が設けられた構造を有している。
ヒータプレート13の内部には、コネクタ14と接続さ
れたヒータ素子13が設けられている。ヒータ素子13
への給電により、ヒータプレート13が発熱する。一
方、図1に示したように、ケース本体5の端部壁3のヒ
ータ取付位置には、ヒータ11の貫通孔12a、12a
に対応して一対の取付爪15、15が設けられている。
【0026】カセット式のヒータをケース本体に着脱す
る様子を図3に示す。カセット式のヒータ11を設置す
る場合には、端部壁3に設けられた開口から空間部10
にヒータプレート13を挿入し、ヒータ11の基板12
の両端部に備えられた貫通孔12a、12aを、ケース
本体5のヒータ取付位置に設けられた取付爪15、15
に貫通させる。貫通させると、図3又は図4に示すよう
に、取付爪15、15に備えられた拡大部15a、15
aが貫通孔12a、12aを通過して抜け止めされ、ヒ
ータ11がケース本体5に固定される。また、拡大部1
5a、15aを貫通孔12a、12aから抜き取れば、
ヒータ11を容易に取り出すことができる。
【0027】以上のように、ケース本体5の内部を第1
及び第2の吸着剤層(8及び9)に仕切るための空間部
10にヒータ11を備えることにより、空間部10の有
効利用ができるとともに、効率よく第1及び第2の吸着
剤層(8及び9)を同時に加熱することができるため、
吸着剤7…7が活性化され、蒸発燃料の脱離を促進でき
る。
【0028】図5により本発明の第2の実施形態のキャ
ニスタを説明する。なお、図5において、図1〜図4と
共通する部分には同一符号を付し、それらの説明は省略
する。
【0029】図5は本実施形態のキャニスタの全体構成
を示す。このキャニスタ1Bは、樹脂製の吸着剤ケース
(本体)2とヒータ16とダストフィルタ21とを備え
ている。吸着剤ケース(本体)2のケース本体5には、
空間部10aが設けられている。空間部10aは、側部
壁4の一端面上に開口し、第1の吸着剤層8と第2の吸
着剤層9とを分けるように、ケース本体5を貫通して設
けられている。また、この空間部10aは、ケース本体
5の側部壁4…4の端部まで達しておらず、蓋6と所定
間隔の隙間が設けられている。この隙間により、第1の
吸着剤層8と第2の吸着剤層9とは、吸着剤ケース(本
体)2の内部で連通する。また、大気ポート3cには、
ダストフィルタ21と接続されるバルブ18が設けられ
る。
【0030】ダストフィルタ21は、フィルタケース1
9と、ひだ状のフィルタエレメント20とを備えてい
る。フィルタケース19の一端面上には、大気に開放す
るための大気開放口19aと、ケース本体5の大気ポー
ト3cと接続するための接続口19bとを備えている。
フィルタエレメント20は、フィルタケース19の内部
に介在し、固定されても、着脱可能に装着されてもよ
い。また、大気開放口19aと接続口19bとはフィル
タエレメント20を介して、フィルタケース19の内部
で連通している。更にまた、ケース本体5とフィルタケ
ース19との間には、カセット式のヒータ16が装着さ
れる。
【0031】カセット式のヒータの構造を図2(b)に
示す。ヒータ16は、ヒータプレート13の長手方向に
基板17が設けられている。この基板17の両端部に
は、貫通孔17a、17aが設けられている。一方、図
5に示したように、ケース本体5の側壁面4のヒータ取
付位置には、ヒータ16の貫通孔17a、17aに対応
して、一対の取付爪15、15が設けられている。カセ
ット式のヒータ16を設置する場合には、ケース本体5
とフィルタケース19との間に、ヒータ16を挿入し、
ヒータ16に設けられた貫通孔17a、17aを、ケー
ス本体5の所定面に設けられた取付爪15、15に貫通
させれば良い。
【0032】以上のように、ケース本体5とフィルタケ
ース19との間にヒータ16を配置することにより、ケ
ース本体5の内部に収納された吸着剤7…7と、フィル
タケース19の内部に設けられたひだ状のフィルタエレ
メント20と導入空気とを同時に加熱することができる
ため、吸着剤7…7が活性化され、蒸発燃料の脱離を促
進できる。
【0033】図6は本発明の第3の実施形態のキャニス
タを示している。このキャニスタ1Cは、空間部10a
を設けた吸着剤ケース(本体)2の第2の吸着剤層9側
の側面部外側に突出するように、取付爪15、15を設
け、この取付爪15、15にヒータ16が装着されてい
る。車両等に搭載する場合には、このヒータ16が装着
されている側面を車両搭載時の下面側になるように設置
する。
【0034】また、車両等により取付状態が変わる場合
は、常時、ヒータ16が下面側となるように設置する。
【0035】以上のように、キャニスタ1Cを車両等へ
搭載する場合は、車両搭載時の吸着剤ケース(本体)2
の下面側16にヒータを装着することにより、吸着剤ケ
ース(本体)2の内部の下方に集まる濃い蒸発燃料の脱
離を促進できる。その際に装着されるヒータ16は、こ
の形態に限られるものでなくてもよい。
【0036】図7は、本発明の第4の実施形態のキャニ
スタを示している。このキャニスタ1Dは、空間部10
aを有する吸着剤ケース(本体)2において、第2の吸
着剤層9の側部にヒータ16を装着するために袋状の取
付部(空間部)25を設けている。この取付部(空間
部)25には、ヒータ16が装着されている。また、こ
の取付部(空間部)25は、吸着剤ケース(本体)2の
長手方向に開口部26を有している。この開口部26よ
り、ヒータ16が着脱自由に装着される。
【0037】図8に他のヒータ取付部を示す。図8に示
すように、取付部(空間部)25の開口部26aを端部
壁3の一端面上に有してもよい。このヒータ取付部(空
間部)25には、ヒータ11が装着される。
【0038】以上のように、ケース本体5にヒータ取付
部(空間部)25を一体化するように設けることによ
り、ヒータ(11又は16)を確実かつ容易に着脱でき
るとともに、ヒータ(11又は16)をユニット化する
ことができるため、キャニスタの形状や大きさの変化に
も、ヒータ(11又は16)を容易に対応させることが
できる。また、ヒータの形状、キャニスタの用途によ
り、ヒータ(11又は16)の着脱位置を変えることも
可能である。
【0039】図9は本発明の第5の実施形態のキャニス
タを示している。このキャニスタ1Eは、端部壁3の一
端面上に、取付部(空間部)25と連通するように廃熱
管30を備えている。この取付部(空間部)25には、
所定位置にヒータ16と温度センサ等の温度検出部32
とが配置されており、このヒータ16と温度検出部32
とは、ヒータ制御部33と電気的に接続されている。ま
た、温度検出部32は、必ずしも取付部(空間部)25
に設置する必要はなく、例えば、車両等であれば水温計
等の他の温度検出装置を利用して、ヒータ制御部33と
電気的に接続してもよい。
【0040】廃熱管30は、内燃機関の廃熱を導入する
ために設けられており、この廃熱を導入するための手段
は、例えば、廃熱管30の一端からエンジンと繋がる排
気管近傍の排気熱等を利用して、図中矢印に示すよう
に、取付部(空間部)25に温風を導入してもよい。こ
の廃熱を導入するための手段は、この形態に限られるも
のではなく、エンジン等の熱源より排出される廃熱を取
付部(空間部)25の内部に取込むことができればどの
ような形態でもよい。
【0041】ヒータ制御部33は、温度センサ等の温度
検出部32の検出結果に基づいて、ヒータ16の発熱量
を制御する。この温度検出部32は、温度センサに限ら
れるものではなく、温度を検出できるものであればどの
ような検出装置を用いてもよい。
【0042】温度を制御する手段として、例えば、廃熱
とヒータ16とを別々に利用して制御する場合には、例
えば、内燃機関の始動時は、廃熱利用では発熱量が少な
いので、所定温度にするために必要な発熱量を確保でき
ない。そのため、ヒータ制御部33により、ヒータ16
に切り替えて必要な発熱量を確保する。所定温度になっ
たら、廃熱を導入し、所定温度を維持するための発熱量
を廃熱により確保する。廃熱により、所定温度を維持す
るための発熱量を確保できなくなり、所定温度以下にな
った場合には、再度、ヒータ16に切り替え、必要な発
熱量を確保する制御を行う。
【0043】また、廃熱とヒータ16とを同時に利用す
る場合には、常時、廃熱を空間部10の内部に導入し続
け、廃熱による発熱量が、所定温度に加熱又は維持する
ために必要な発熱量に足りない発熱量を、温度検出部3
2の検出結果に基づいて、ヒータ制御部33によりヒー
タ16の発熱量を制御する。
【0044】以上のように、吸着剤ケース(本体)2内
の吸着剤7…7を加熱する手段に、ヒータ16と廃熱を
利用することにより、効率良く吸着剤を加熱することが
できるとともに、吸着剤7…7の吸着温度、及び吸着燃
料の脱離状態を安定して制御することができる。
【0045】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明によれ
ば、本体に備えられた空間部を有効に利用することによ
り、効率良く本体に収納された吸着剤を加熱し、吸着剤
に吸着された吸着燃料を脱離することができる。
【0046】また、カセット式のヒータを使用すること
により、ヒータの着脱が容易で、ヒータをユニット化す
ることができるため、キャニスタの形状や大きさの変化
にも、ヒータを容易に対応させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態を示すキャニスタの構造図で
ある。
【図2】カセット式ヒータの構造図である。
【図3】カセット式ヒータの着脱図である。
【図4】第1の実施の形態を示すキャニスタの構造図の
A−A断面図である。
【図5】第2の実施の形態を示すキャニスタの構造図で
ある。
【図6】第3の実施の形態を示すキャニスタの構造図で
ある。
【図7】第4の実施の形態を示すキャニスタの構造図で
ある。
【図8】第4の実施の形態における他のヒータ取付構造
図である。
【図9】第5の実施の形態を示すキャニスタの構造図で
ある。
【符号の説明】
1A〜1E キャニスタ 2 本体 7 吸着剤 8 第1の吸着剤層 9 第2の吸着剤層 10 空間部 15 取付爪 15a 拡大部 11、16 ヒータ 20 フィルタエレメント 21 ダストフィルタ 25 取付部(空間部) 32 温度検出部 33 ヒータ制御部

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 吸着剤を収納する本体に、前記吸着剤を
    第1及び第2の吸着剤層に仕切るための空間部を設けた
    キャニスタにおいて、前記空間部にヒータが備えられる
    ことを特徴とするキャニスタ。
  2. 【請求項2】 吸着剤を収納する本体と、ダストフィル
    タとを備えたキャニスタにおいて、前記本体とダストフ
    ィルタとの間にヒータが備えられることを特徴とするキ
    ャニスタ。
  3. 【請求項3】 吸着剤を収納する本体と、前記吸着剤を
    加熱するヒータとを備え、車両への搭載時における前記
    本体の下面側に前記ヒータが配置されていることを特徴
    とするキャニスタ。
  4. 【請求項4】 吸着剤を収納する本体に空間部を設け、
    前記空間部に、カセット式のヒータを着脱可能に設けた
    ことを特徴とするキャニスタ。
  5. 【請求項5】 前記空間部に、内燃機関の廃熱を導入す
    る手段を設けたことを特徴とする請求項4に記載のキャ
    ニスタ。
  6. 【請求項6】 前記廃熱の温度を検出する温度検出手段
    と、前記温度検出手段の検出結果に基づいて前記ヒータ
    の発熱量を制御するヒータ制御手段とを備えたことを特
    徴とする請求項5に記載のキャニスタ。
  7. 【請求項7】 前記本体に、前記ヒータを固定するため
    の取付け手段を設けたことを特徴とする請求項1〜6の
    いずれかに記載のキャニスタ。
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