JP2002070574A - 船外機 - Google Patents

船外機

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JP2002070574A
JP2002070574A JP2000256296A JP2000256296A JP2002070574A JP 2002070574 A JP2002070574 A JP 2002070574A JP 2000256296 A JP2000256296 A JP 2000256296A JP 2000256296 A JP2000256296 A JP 2000256296A JP 2002070574 A JP2002070574 A JP 2002070574A
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JP2000256296A
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Hideki Nemoto
秀樹 根本
Shoichi Hayashizaki
正一 林崎
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Honda Motor Co Ltd
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Honda Motor Co Ltd
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02BINTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
    • F02B61/00Adaptations of engines for driving vehicles or for driving propellers; Combinations of engines with gearing
    • F02B61/04Adaptations of engines for driving vehicles or for driving propellers; Combinations of engines with gearing for driving propellers
    • F02B61/045Adaptations of engines for driving vehicles or for driving propellers; Combinations of engines with gearing for driving propellers for marine engines

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  • Cylinder Crankcases Of Internal Combustion Engines (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 船外機のエンジンカバーで覆われるエンジン
に付設した発電機を冷却したい。 【解決手段】 クランクシャフトを概ね縦置きとしたエ
ンジンを備え、エンジンの側方に配設され、クランクシ
ャフトによりベルト24で駆動される交流発電機22を
備え、交流発電機には内部に冷却空気を取入れるスリッ
ト22c,22d,22eを上下に備え、エンジンの上
半部の少なくとも一部をエンジンカバー30で覆うよう
にした船外機で、エンジンカバーは、前面30cを含む
側面と、側面と一体の上面30bを備え、エンジンカバ
ーの前面で、エンジンカバー内の交流発電機の下方の位
置には、エンジンカバー内と外気とを連通する開口43
を設け、エンジンカバー内には、開口と連通し、開口の
位置から立上がり、交流発電機の上方に外気を供給する
第1通路S4,S3と、通路の立上がった部分から下降
し、交流発電機の下方から外気を供給する第2通路S7
とからなる船外機。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エンジンカバー内
に配設される交流発電機の冷却を効果的に行ない得るよ
うにした船外機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】船外機は、クランクシャフトを概ね縦置
きとしたエンジン及びこれに付帯するエンジン補機類等
をエンジンカバーで覆い、エンジンカバーが船外機の外
観を構成している。ところで、エンジンには交流発電機
(ACG:以下発電機と記す)が配設され、発電機はク
ランクシャフトでベルト・プーリ機構等より駆動されて
いる。発電機は熱源の一つであり、該発電機による発熱
が原因の一つとなって船外機のエンジンカバー内(エン
ジンルーム内)の雰囲気温度が上昇し、これにより吸気
温度が高くなったりしてエンジン性能の低下等を招来す
る虞があり、従って、発電機の冷却が好ましい。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来、船外機として特
開平6−33790号公報が開示されており、この船外
機は発電機を備えるが、発電機はカバーで覆われてエン
ジンカバー内に配設されているだけなので冷却されず、
発電機の発熱はエンジンカバー内に放散され、エンジン
カバー内(エンジンルーム内)の雰囲気温度を高める虞
がある。又この技術では、カバーで覆われ、冷却されて
いない発電機がインレットマニホールド、スロットルに
接続するサージタンクに近接して配置されており、吸気
温度が高くなる虞がある。
【0004】本発明は、以上の課題を解決すべくなされ
たもので、その目的とする処は、エンジンに付帯する発
電機の効果的な冷却を簡素な構造で図り、又海上等の環
境下における冷却用外気の取入れに際し、水分離をも確
実に行ない得る船外機を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に請求項1は、クランクシャフトを概ね縦置きとしたエ
ンジンを備え、該エンジンの側方に配設され、前記クラ
ンクシャフトによりベルトで駆動される交流発電機を備
え、該交流発電機には内部に冷却空気を取入れるスリッ
トを上下に備え、エンジンの上半部の少なくとも一部を
エンジンカバーで覆うようにした船外機であって、エン
ジンカバーは、前面を含む側面と、該側面と一体の上面
とを備え、エンジンカバーの前面で、エンジンカバー内
の交流発電機の下方の位置には、エンジンカバー内と外
気とを連通する開口を設け、エンジンカバー内には、開
口と連通し、該開口の位置から立上がり、交流発電機の
上方に外気を供給する第1通路と、通路の立上がった部
分から下降し、交流発電機の下方から外気を供給する第
2通路とからなることを特徴とする。
【0006】請求項1では、交流発電機の上方に外気を
供給する第1通路と、交流発電機の下方から外気を供給
する第2通路とで、交流発電機の上下の各スリットに冷
却風を供給することができ、交流発電機の冷却効果とし
て高いものが得られる。
【0007】請求項2は、クランクシャフトを概ね縦置
きとしたエンジンを備え、該エンジンの側方に配設さ
れ、前記クランクシャフトによりベルトで駆動される交
流発電機を備え、該交流発電機には内部に冷却空気を取
入れるスリットを上下に備え、エンジンの上半部の少な
くとも一部をエンジンカバーで覆うようにした船外機で
あって、エンジンカバーは、前面を含む側面と、該側面
と一体の上面とを備え、エンジンカバーの前面で、エン
ジンカバー内の交流発電機の下方の位置には、エンジン
カバー内と外気とを連通する開口を設け、エンジンカバ
ー内には、開口と連通し、該開口の位置から立上がる通
路と、該立上がる通路の立上がった部分から下降し、交
流発電機の下方に開口する下降通路を設け、立上がった
通路と下降通路との連通口には水分離室を設けたことを
特徴とする。
【0008】請求項2では、波や水の飛沫の条件下で運
転される船外機において、発電機冷却用外気をエンジン
カバー前面の開口から取入れる際、これ等の水分はエン
ジンカバー内に侵入する虞があるが、外気取入れ用の開
口の位置から立上がる通路と、立上がる通路の立上がっ
た部分から下降する下降通路との連通口に水分離室を設
けたので、外気取入れ用開口からエンジンカバー内(エ
ンジンルーム内)に侵入した水分は確実に分離され、冷
却風とともに発電機に到達することがない。
【0009】請求項3は、クランクシャフトを縦置きと
したエンジン及びエンジン補機類の周りを覆う船外機の
エンジンカバーであって、エンジンカバーは、前面を含
む側面、側面と一体の上面とを有し、エンジンカバーの
前面の一部に、内側(船外機の後方)に窪ませた凹部の
縦壁で一体に形成された水分離室を形成し、エンジンカ
バーの前面に設けた前記凹部を上縁部及び下縁部を有す
る前面カバーで覆い、該前面カバーは、その上縁部と下
縁部とを結ぶ平面に対して交わる方向でエンジンカバー
に対してネジ止めしたことを特徴とする。
【0010】請求項3では、エンジンカバーの前面に凹
部の縦壁を設け、この凹部を前面カバーで覆うことで水
分離室を設けることができ、水分離室を簡単に設けるこ
とができる。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を添付図に基
づいて以下に説明する。なお、図面は符号の向きに見る
ものとする。図1は、本発明に係る船外機の上部の全体
を示す縦断側面図である。図1に従って、船外機1の上
部の構成を説明する。図1において、Frで示した右側
は前方で、Rrで示した左側は後方である。
【0012】2はエンジンで、エンジン2は燃焼室3c
…(…は複数を表す。以下同じ)を備え、ピストン3b
…を嵌装した水平で、縦並びに3個のシリンダ3a…を
配設したシリンダブロック3、図においてシリンダブロ
ック3の後端(図1では左側)のシリンダヘッド4、こ
れの前端(図1では左側)のシリンダヘッドカバー5、
シリンダブロック3の後端(図1では右側)のスカート
部6を備え、クランクシャフト6aは概ね縦置きで、シ
リンダブロック3、クランクケース6の下面にはオイル
パン7が設けられている。実施例では、エンジン2は3
気筒のシリンダブロックを平面視でV型に配置したV型
6気筒エンジンを示す。
【0013】オイルパン7を含んでエンジン2は、その
下端部をアンダーカバー8内に配設したマウントケース
9に支持され、シリンダヘッド4の側方に設けられる排
気マニホールドから下方に延出された排気管4aは、マ
ウントケース9の下方のエクステンションケース内に排
気を排出する。前記したクランクシャフト6aの下端部
は縦設された駆動軸10に連結し、駆動軸10は図示し
ないエクステンションケース内を通って下方に延出さ
れ、図示しないギヤボックスを介して図示しない推進器
(スクリュー)に連結され、推進器を駆動して推進力を
得る。又マウントケース9の前部にはスターンブラケッ
ト11を設け、該スターンブラケット11で船尾に船外
機1を取り付ける。
【0014】シリンダヘッドカバー5の後側(図1では
左側)にはインテークマニホールド12を配設し、エン
ジンの各気筒に燃料を分配、供給し、インテテークマニ
ホールド12は、図ではシリンダヘッド4の上方に配置
したスロットル弁装置13に接続する。インテークマニ
ホールド12の後方(図の左側)には吸気用の外気取入
れガイド14を配設し、該ガイド14はエンジンカバー
とは独立して別体で形成した。エンジン2のシリンダブ
ロック3、クランクケース6の上面にかけて吸気消音器
15を配設する。
【0015】エンジン2の上面には、クランクシャフト
6aで駆動される駆動プーリ16を設け、一方、シリン
ダヘッド4の上面にはカムシャフトプーリ17を設け、
各プーリ16,17を中間プーリ18を介してタイミン
グベルト19で巻回、連結する。クランクシャフト6a
で駆動される駆動プーリ16の軸16aには、同軸に発
電機駆動プーリ20を設け、これを後述する発電機の被
動プーリとベルトで巻回、連結する。
【0016】前記したエンジン2のスカート部の右側
(前方)には、クランクケース21を設ける。該クラン
クケース21の上部には、後方に突出するように発電機
22を取付、支持する。発電機23の駆動用のプーリで
ある被動プーリ23をベルト24を介して前記した発電
機駆動プーリ20と巻回、連結する。以上のエンジン2
の周りをエンジンカバー30で覆い、エンジンカバー内
にエンジンルームERを形成する。エンジンカバー30
は後面30a、図示しない両側面、上面30b、前面3
0dを備え、下端部が開放され、アンダーカバー8の上
端部に接合されている。
【0017】エンジンカバー30の後部上面には吸気用
の外気取入れ用開口部31を設け、該開口部31は外気
取入れダクト14の上端開口部14aに接続し、ダクト
14の下端開口部14bは下方に開口し、開口部31を
含む上面30bの後部は一段低い凹段部30dとし、こ
の上をトップカバー32で覆う。トップカバー32と凹
段部30dとの間には隙間が形成されており、トップカ
バー32の後端部32aと後面30aの上部との間には
外気取入れスリット33が、又トップカバー32の上面
には外気取入れスリット34が形成されている。エンジ
ンカバー30の前面には、発電機冷却用の外気取入れ用
開口及び通路を設ける。これを図2で詳細に説明する。
【0018】図2は、図1の船外機の前部の拡大縦断側
面図である。発電機22は、底部ブロック21の上部の
前方(図の右側)に突設した二股状の支持ボス部21
a,21a間にスティ22aを固着した。発電機22の
ボディ22bには、上のプーリ23に近い上部周に冷却
風吸入用の上部スリット22c…を備え、中間部周に冷
却風排出用中間部スリット22d…を備え、下部周に冷
却風吸入用の下部スリット22e…を備える。
【0019】発電機22の上にはベルトカバー25を配
設し、ベルトカバー25は前部25aが平面視半円状
で、上方に開口部26を備え、開口部26周は環状堤片
26aで囲まれている。発電機22は、エンジンカバー
30内において、その前面30cの上部に近接する位置
に配設されている。エンジンカバー30の前面30cに
は、内側(船外機の後方Rr)に窪んだ凹部35を設け
る。
【0020】凹部35は、エンジンカバー30の上面3
0bの後部において一段低い凹段部35aを備え、凹段
部35aは、その後部から前方、且つ下方に弯曲する弯
曲部35bに連なり、弯曲部35bから下方に垂下する
上部縦壁35cを備え、上部縦壁35cの下部である前
面30cの高さ方向中間部に前方に一段突出した下部縦
壁35dを備え、下部縦壁35dの下端部35eはL字
形に前方に屈曲され、アンダーカバー8の上縁段部8a
に上から嵌合して接合されている。凹部35の上部であ
る凹段部35aの後端部には、斜め後上方に傾斜して立
上る取付壁35f設け、又下部縦壁35dのL字形の下
端部35eのL字形部には、斜め後上方に傾斜して立上
がる取付壁35gを設ける。
【0021】凹部35の上面30bの後部に設けた凹段
部35aには環状の堤片36aを有する開口部36を設
け、該開口部36は直下のベルトカバー25の前部に設
けた開口26を形成する環状堤片26aよりも大径であ
り、開口部36と開口部26とは上下に接近して配置さ
れている。エンジンカバー30の前面30cに設けた凹
部35の上部縦壁35cは、該縦壁35cを構成する上
部縦壁部分37が、発電機22の前方に隙間をもって対
向するように配置され、下半部37aは発電機22の下
方にまで垂下、延出されている。一方、前面30cの下
部縦壁35dを構成する下部縦壁部分38は、上部縦壁
部分37の前方に隙間Wをもって配置され、下部縦壁部
分38は、その上部が上部縦壁部分37の下半部37a
の前方に隙間Wをもって向い合うように配設される。
【0022】前方に配置された下部縦壁部分38の上部
で、上部縦壁部分37の下半部37aと対向する部分に
は、前後方向に貫通した連通口39を設け、連通口39
の上端部で天井部分には、上部縦壁部分37の高さ方向
中間部から前方に突設した逆L字形の樋状部40を設け
る。以上のエンジンカバー30の前面30cに設けた凹
部35を前面カバー41で覆う。
【0023】前面カバー41は、縦断側面が弯曲した逆
L字形をなし、上部の前方に向かって延出する前上部4
1aの端縁には、斜め後下方に傾斜して取付ボス部41
bを設け、これをビス42で前記した上部取付壁35f
に止着する。前面カバー41の弯曲部41cから下方に
垂下される前面壁41dの下端部には、内側(後方)且
つ下方に傾斜した取付ボス部41eを設け、これをビス
42で下部取付壁35gに止着する。以上で前面カバー
41を凹部35を覆うようにエンジンカバー30の前面
30cに取り付ける。前面カバー41を固定するネジ止
め分部は、前面カバーの上端縁と下端縁とを結ぶ平面に
対して交わり、概ね直交する。
【0024】以上の前面カバー41の前面壁41dの下
部41gには、内外に貫通する開口43を設け、実施例
では、上下に複数のガラリ状のスリットで開口43…を
構成した。以上の前面カバー41の前上部41aで、開
口部36の上方部分を含む凹段部35a上方を塞ぎ、前
上部41aと開口部36及びこの周辺部との間に隙間
(空間)S1を形成する。前面カバー41の弯曲部41
cの内面とエンジンカバー30の弯曲部35bとの間に
は、幅狭の隙間を形成して最上部通路S2とし、前壁部
41dの上半部41fと上部縦壁35c(上部縦壁部分
37)との間には上部に順次幅狭となる中間通路S3を
形成する。
【0025】前面カバー41の下部41gと、これの後
方に離間して配設された下部縦壁35d(下部縦壁部分
38)との間には前後方向に離間した隙間が形成され、
下部通路S4を形成し、下部通路S4の上方には、連通
口39により連通路S5が形成される。連通路S5の奥
に配設される上部縦壁部分37の下半部37aは連通口
39と離間して向い合って連通路S5の奥壁となり、下
半部37aが水分離壁を構成し、これにより下半部37
aの前方には、上面を樋状部40で塞いだ水分離室S6
を形成する。発電機22の前方と上部縦壁部分37と
で、この間に内側通路S7を形成する。
【0026】尚、外気導入口31から実質的なエンジン
ルーム導入口に相当する外気取入れガイド14の上端開
口部14aの間の通路断面積は、エンジンカバー30の
前面のスリット43の通路断面積よりも大きく、燃焼用
の吸気吸入量の方が多く燃焼室に供給され、吸気温度を
下げることができる。
【0027】図3は、外気の取入れによる発電機の冷却
風の流れを示す作用説明図である。図3は図2のものを
説明図として用いており、作用説明に必要な符号のみを
付した。外気は前面カバー41の前面下部のスリット4
3…から、矢印に示すように前面壁41dの下部41
gと下部縦壁部分38との間の立上がって通路S4に導
入される。通路S4は立上がって上方の通路S3に連通
し、これら通路で立上がった第1の通路S4,S3を構
成し、矢印上方に流れ、更に上方の通路S2を通って
矢印のように開口部36、開口部26を通って発電機
22のプーリ23上方から下方に流れる。一方、開口部
36に対し開口部26が小径なので、この間の隙間から
矢印のように、半円状で庇状のベルトカバー25は前
部25aの外側を通って冷却風は流れ、これ等の冷却風
は、発電機22の上部周の冷却風吸入用の上部スリット
22c…から発電機内部に導入され、発電機22を冷却
する。冷却後の排風は、中間部のスリット22dから矢
印のように排出される。
【0028】立上がった第1通路の内の下方の通路S4
から通路内に導入された外気の一部は、連通口39で構
成される連通路S5を介して上部縦壁部分37の下半部
37a前方の通路を通り、下半部37の下方を矢印の
ように迂回し、矢印に示すように、上部縦壁部分37
で形成される立上がった第2通路を上昇する。矢印に
示すように上昇する冷却風は、上方の発電機22の冷却
風吸入用の下部スリット22e…から、矢印のように
発電機22の内部に導入され、冷却後の排風は、中間部
のスリット22dから矢印のように排出される。以上
により、発電機は冷却される。
【0029】ところで、船外機は海上、水上で使用さ
れ、波浪等の影響で前記した外気の開口43からの取入
れに際し、水滴や水分を含んで導入される虞がある。通
路S4に導入された外気中の水滴や水分は、上方に運ば
れることなく、低位置に設けられた連通口39(連通路
S5)から上部縦壁部分37の下半部37aの前方の空
間に導入され、下半部37aが水部似ゃ水滴の邪魔板と
なり、この間の空間部は水分離室S6として機能し、侵
入した水滴や水分は矢印のように下方に落下すして冷
却風中から除去される。このように、導入した外気中の
含まれる水滴や水分は除去され、発電機22の冷却風と
して、水滴や水分は発電機22に到達しない。
【0030】以上、本発明の実施の形態を説明した。実
施例では、エンジンカバーの前面をエンジンカバーと前
面カバーで構成したが、エンジンカバー内に通路部材を
一体に設けたり、或いは別体の通路を接合して一体化し
て設けても良く、エンジンカバーに別体の前面カバーを
結合した構造でなくても良い。
【0031】
【発明の効果】本発明は上記構成により次の効果を発揮
する。請求項1は、クランクシャフトを概ね縦置きとし
たエンジンを備え、該エンジンの側方に配設され、クラ
ンクシャフトによりベルトで駆動される交流発電機を備
え、該交流発電機には内部に冷却空気を取入れるスリッ
トを上下に備え、エンジンの上半部の少なくとも一部を
エンジンカバーで覆うようにした船外機であって、エン
ジンカバーは、前面を含む側面と、該側面と一体の上面
とを備え、エンジンカバーの前面で、エンジンカバー内
の交流発電機の下方の位置には、エンジンカバー内と外
気とを連通する開口を設け、エンジンカバー内には、開
口と連通し、該開口の位置から立上がり、交流発電機の
上方に外気を供給する第1通路と、通路の立上がった部
分から下降し、交流発電機の下方から外気を供給する第
2通路とからなる構成とした。
【0032】請求項1では、発電機の上方に外気を供給
する第1通路と、発電機の下方から外気を供給する第2
通路とで、発電機の上下の各スリットに冷却風を供給す
ることができ、船外機のエンジンカバー内(エンジンル
ーム内)に配設される熱源としての交流発電機の高い冷
却効果を得ることができる。又発電機に冷却風を供給す
る通路は、エンジンカバーの前面に開口を設け、内部に
立上がり、発電機の上方に外気を供給する第1通路と、
立上がった部分から下降して発電機の下方に外気を供給
する第2通路とを設けることで効果的な発電機の冷却構
造が得られるので、構造簡素な発電機の冷却構造を得る
ことができる。更にエンジンカバーの前面内部を利用し
て立上がり部を縦壁等として設けることで冷却通路が得
られ、冷却通路の構造も簡素で、冷却ダクト部品等を別
途必要としないので、発電機の効果的な冷却構造を、エ
ンジンカバーの一部を利用して、部品を増やすことなく
得ることができる。
【0033】請求項2は、クランクシャフトを概ね縦置
きとしたエンジンを備え、該エンジンの側方に配設さ
れ、前記クランクシャフトによりベルトで駆動される交
流発電機を備え、該交流発電機には内部に冷却空気を取
入れるスリットを上下に備え、エンジンの上半部の少な
くとも一部をエンジンカバーで覆うようにした船外機で
あって、エンジンカバーは、前面を含む側面と、該側面
と一体の上面とを備え、エンジンカバーの前面で、エン
ジンカバー内の交流発電機の下方の位置には、エンジン
カバー内と外気とを連通する開口を設け、エンジンカバ
ー内には、開口と連通し、該開口の位置から立上がる通
路と、該立上がる通路の立上がった部分から下降し、交
流発電機の下方に開口する下降通路を設け、立上がった
通路と下降通路との連通口には水分離室を設けた。
【0034】請求項2では、波や水の飛沫の条件下で運
転される船外機において、発電機冷却用外気をエンジン
カバー前面の開口から取入れる際、これ等の水分はエン
ジンカバー内に侵入する虞がある。本発明では、外気取
入れ用の開口の位置から立上がる通路と、立上がる通路
の立上がった部分から下降する下降通路との連通口に水
分離室を設けたので、外気取入れ用開口からエンジンカ
バー内(エンジンルーム内)に侵入した水分は確実に分
離され、冷却風とともに発電機に到達することがない。
又水分離室は、エンジンカバーの前面部内に前後に縦壁
を設け、この間に連通口を設け、連通口を構成する壁の
一部を下方に延出する等して水分離室を設けることがで
きるので、水分離室を簡単な構造で得ることができ、更
にエンジンカバーの後部に前後に縦壁を設け、この間に
連通口を設け、壁の一部を延長することで水分離室が得
られるので、エンジンカバーの一部を利用して、部品を
増やすことなく水分離室を得ることができる。
【0035】請求項3は、クランクシャフトを縦置きと
したエンジン及びエンジン補機類の周りを覆う船外機の
エンジンカバーであって、エンジンカバーは、前面を含
む側面、側面と一体の上面とを有し、エンジンカバーの
前面の一部に、内側(船外機の後方)に窪ませた凹部の
縦壁で一体に形成された水分離室を形成し、エンジンカ
バーの前面に設けた前記凹部を上縁部及び下縁部を有す
る前面カバーで覆い、該前面カバーは、その上縁部と下
縁部とを結ぶ平面に対して交わる方向でエンジンカバー
に対してネジ止めしたことを特徴とする。
【0036】請求項3では、エンジンカバーの前面に凹
部の縦壁を設け、この凹部を前面カバーで覆うことで水
分離室を設けることができる。従って、エンジンカバー
内に外気を取入れる通路に水分離室を簡単に設けること
ができる。特にエンジンカバーの前面に凹部を設け、こ
の部分に縦壁を設け、縦壁に水分離室を設け、外側を前
面カバーで覆うことで得られるので、部品としては前面
カバーを追加し、これを上下端部でエンジンカバーの凹
部にネジ止めするだけなので、別部材としても特別の水
分離機構を必要とせず、部品は最少ですみ、コスト低
減、部品点数削減が図れる。更に前面カバーを、その上
縁部と下縁部とを結ぶ平面に対して交わる方向でエンジ
ンカバーに対してネジ止めしたので、前面カバーの取り
付けが容易である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る船外機の上部の全体を示す縦断側
面図
【図2】船外機の前部の拡大縦断側面図
【図3】外気の取入れによる発電機の冷却風の流れを示
す作用説明図
【符号の説明】
1…船外機、 2…エンジン、 6a…クランクシャフ
ト、 22…交流発電機、 22c,22d,22e…
発電機のスリット、 30…エンジンカバー、30b…
上面、 30c…前面、 S4,S3…第1通路(立上
がる通路)、S7…第2通路(下降通路)、 43…開
口、 S6…水分離室、 37…縦壁、 41…前面カ
バー、 41b,41e…前面カバーの上縁部、下縁
部、42…ネジ。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 クランクシャフトを概ね縦置きとしたエ
    ンジンを備え、該エンジンの側方に配設され、前記クラ
    ンクシャフトによりベルトで駆動される交流発電機を備
    え、該交流発電機には内部に冷却空気を取入れるスリッ
    トを上下に備え、エンジンの上半部の少なくとも一部を
    エンジンカバーで覆うようにした船外機であって、 前記エンジンカバーは、前面を含む側面と、該側面と一
    体の上面とを備え、 前記エンジンカバーの前面で、エンジンカバー内の前記
    交流発電機の下方の位置には、エンジンカバー内と外気
    とを連通する開口を設け、 エンジンカバー内には、前記開口と連通し、該開口の位
    置から立上がり、前記交流発電機の上方に外気を供給す
    る第1通路と、 前記通路の立上がった部分から下降し、前記交流発電機
    の下方から外気を供給する第2通路と、 からなることを特徴とする船外機。
  2. 【請求項2】 クランクシャフトを概ね縦置きとしたエ
    ンジンを備え、該エンジンの側方に配設され、前記クラ
    ンクシャフトによりベルトで駆動される交流発電機を備
    え、該交流発電機には内部に冷却空気を取入れるスリッ
    トを上下に備え、エンジンの上半部の少なくとも一部を
    エンジンカバーで覆うようにした船外機であって、 前記エンジンカバーは、前面を含む側面と、該側面と一
    体の上面とを備え、 前記エンジンカバーの前面で、エンジンカバー内の前記
    交流発電機の下方の位置には、エンジンカバー内と外気
    とを連通する開口を設け、 エンジンカバー内には、前記開口と連通し、該開口の位
    置から立上がる通路と、該立上がる通路の立上がった部
    分から下降し、前記交流発電機の下方に開口する下降通
    路を設け、 前記立上がった通路と下降通路との連通口には水分離室
    を設けた、 ことを特徴とする船外機。
  3. 【請求項3】 クランクシャフトを縦置きとしたエンジ
    ン及びエンジン補機類の周りを覆う船外機のエンジンカ
    バーであって、 前記エンジンカバーは、前面を含む側面、側面と一体の
    上面とを有し、 前記エンジンカバーの前面の一部に、内側(船外機の後
    方)に窪ませた凹部の縦壁で一体に形成された水分離室
    を形成し、 前記エンジンカバーの前面に設けた前記凹部を上縁部及
    び下縁部を有する前面カバーで覆い、該前面カバーは、
    その上縁部と下縁部とを結ぶ平面に対して交わる方向で
    エンジンカバーに対してネジ止めした、 ことを特徴とする船外機。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007016779A (ja) * 2005-07-06 2007-01-25 Deere & Co プレナム式冷却システム
JP2015067161A (ja) * 2013-09-30 2015-04-13 スズキ株式会社 船外機の換気構造
WO2020070854A1 (ja) * 2018-10-04 2020-04-09 本田技研工業株式会社 船外機

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