JP2002070129A - 排水処理システム - Google Patents

排水処理システム

Info

Publication number
JP2002070129A
JP2002070129A JP2000384687A JP2000384687A JP2002070129A JP 2002070129 A JP2002070129 A JP 2002070129A JP 2000384687 A JP2000384687 A JP 2000384687A JP 2000384687 A JP2000384687 A JP 2000384687A JP 2002070129 A JP2002070129 A JP 2002070129A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
wastewater treatment
wastewater
relay
tank
drainage
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000384687A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshihiro Tanimoto
好広 谷本
Toshihiro Tamura
敏裕 田村
Keiichi Fujimoto
恵一 藤本
Kozo Akamatsu
功三 赤松
Isao Yoneda
勲 米田
Hiroyuki Takami
博之 高見
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sanyo Electric Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sanyo Electric Co Ltd filed Critical Sanyo Electric Co Ltd
Priority to JP2000384687A priority Critical patent/JP2002070129A/ja
Publication of JP2002070129A publication Critical patent/JP2002070129A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02ATECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
    • Y02A10/00TECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE at coastal zones; at river basins
    • Y02A10/30Flood prevention; Flood or storm water management, e.g. using flood barriers

Abstract

(57)【要約】 【課題】 中継搬送手段の搬送能力が不足したり機能し
なくなった場合にも中継槽が溢れたり、シンクから水が
抜けなくなるといった不具合が生じない排水処理システ
ムを提供する。 【解決手段】 ディスポーザ2と、ディスポーザ排水を
処理する排水処理装置11と、ディスポーザ2から排水
処理装置11に至る排水経路途中にあって排水を中継搬
送するための中継搬送手段とを有し、中継搬送手段は排
水を受ける中継槽7と排水を搬送するポンプ8を備える
と共に、中継槽7への排水の流入口7aよりも低い位置
に、排水処理装置11を介さずに排水を下水等の排出先
に排出する排出口7cを形成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本願発明は、ディスポーザ等
の固体を含む排水や台所排水等の排水源から排水処理装
置に至る排水経路途中にあって排水を中継搬送するため
の中継搬送手段を備えた排水処理システムに関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】例えば、流し台のシンクに取り付けられ
たディスポーザからの排水を屋外に設置された排水処理
装置に流し込む場合、ディスポーザの排出口より排水処
理装置の流入口が低い場合には、ディスポーザの排出口
と排水処理装置の流入口を直接配管で接続すれば、ディ
スポーザ排水を自然流下により排水処理装置に流し込む
ことができる。
【0003】しかし、ディスポーザの排出口と排水処理
装置の流入口が略同じ高さか、あるいは、ディスポーザ
の排出口より排水処理装置の流入口の方が高い場合に
は、自然流下を利用することができないので、間に中継
搬送手段として圧送装置等を介在させる必要がある。
【0004】上記ような場合に用いることができる圧送
装置としては、例えば特開平5−311715号公報
(E03C 1/30)や特開平7−34504号公報
(E03C 1/266)に開示されているようなもの
がある。
【0005】特開平5−311715号公報に開示のも
のを用いる場合は、ディスポーザの排出口より低い位置
となるように中継槽を設置して、この中継槽内に圧送ポ
ンプとフロートスイッチを設ける。
【0006】上記において、ディスポーザ排水が配管を
介して自然流下により中継槽内に流入し、中継槽内の水
位が一定以上になると、フロートスイッチがONして圧
送ポンプが運転され、中継槽内の排水が配管を介して排
水処理装置に圧送される。
【0007】一方、特開平7−34504号公報に開示
のものを用いる場合は、密閉した中継槽内に水中ポンプ
を設け、当該ポンプをディスポーザと連動して起動させ
ることにより、ディスポーザ排水を吸引して外部排出管
を通して圧送される。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記のよう
な排水処理システムにおいては、中継槽からポンプを介
さない排出口がないため、ポンプの故障や停電などによ
り搬送能力が不足したり機能しなくなった場合には中継
槽が溢れたり、中継槽が密閉系の場合にはディスポーザ
から中継槽に至る配管に水が充満して、シンクから水が
抜けなくなるといった課題が生じる。
【0009】そこで、本願発明はこのような課題を解決
するためになされたものであり、中継搬送手段の搬送能
力が不足したり機能しなくなった場合にも中継槽が溢れ
たり、シンクから水が抜けなくなるといった不具合が生
じない排水処理システムを提供することを目的とするも
のである。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記のような目的を達成
するために、本願発明は、排水源からの排水を処理する
排水処理装置と、前記排水源から排水処理装置に至る排
水経路途中にあって排水を中継搬送するための中継搬送
手段とを有し、前記中継搬送手段は排水を受ける中継槽
と排水を搬送するポンプを備えると共に、前記中継槽の
貯水量が一定量を超えた場合に、前記排水処理装置を介
さずに排水を下水等の排出先に排出する排出口を形成し
たことを特徴とするものである。
【0011】また、ディスポーザと、前記ディスポーザ
排水を処理する排水処理装置と、前記ディスポーザから
排水処理装置に至る排水経路途中にあって排水を中継搬
送するための中継搬送手段とを有し、前記中継搬送手段
は排水を受ける中継槽と排水を搬送するポンプを備える
と共に、前記中継槽への排水の流入口よりも低い位置
に、前記排水処理装置を介さずに排水を下水等の排出先
に排出する排出口を形成したことを特徴とするものであ
る。
【0012】さらに、前記中継搬送手段の正常動作時に
おける中継槽の最高水位より高い位置に前記排出口を形
成したことを特徴とするものである。
【0013】また、前記排水処理装置からの処理水を一
旦受けて、下水等の排出先に排出する排出口が形成され
た排出槽を有し、前記中継槽の排出口から排出される排
水を前記排出槽に流下させる配管を設けたことを特徴と
するものである。
【0014】そして、前記排出槽の排出口に封水トラッ
プを設けたこと特徴とするものである。
【0015】一方、前記中継槽の排出口に排水中に含ま
れる固体の流出を防ぐ固体流出防止手段を設けたことを
特徴とするものである。
【0016】また、前記固体流出防止手段は、前記中継
槽の排出口を覆う部材に多数の小孔を形成して成ること
を特徴とするものである。
【0017】また、前記固体流出防止手段は、前記中継
槽の排出口を覆う部材にスリットを形成して成ることを
特徴とするものである。
【0018】また、前記固体流出防止手段は、前記中継
搬送手段の正常動作時における中継槽の最高水位におい
て、前記ポンプの旋回流を妨げない高さ位置に設けたこ
とを特徴とするものである。
【0019】また、前記固体流出防止手段のスリット
を、その開口方向が前記ポンプの旋回流にほぼ一致する
ように形成したことを特徴とするものである。
【0020】また、前記固体流出防止手段は、その最上
部が中継槽の天面よりも低い高さで開口していることを
特徴とするものである。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本願発明の実施形態を図面
を参照して詳細に説明する。
【0022】図1は、本願発明の実施形態に係る排水処
理システムの全体構成を示すシステム構成図である。
【0023】図1において、屋内のシンク1の排水口に
はディスポーザ2が取り付けられており、このディスポ
ーザ2に給水管3が接続され、この給水管3には給水弁
4が取り付けられている。
【0024】ディスポーザ2の排出口に接続された排水
管6には、途中に封水のためのU字状のトラップ6aが
形成されて、屋外に埋設された圧送装置の中継槽7に配
管され、中継槽7の側壁上部にその流入口7aが形成さ
れている。中継槽7内には圧送ポンプ8とフロートスイ
ッチ9が設けられており、圧送ポンプ8の吐出口に接続
された排水配管10が中継槽蓋7bを貫通して地上に設
置された排水処理装置11に接続されている。
【0025】上記排水処理装置11は、例えば、前記圧
送ポンプ8からの排水配管10が接続される流路切替装
置を介してディスポーザ使用時以外の台所で使用した生
活排水が流入する雑排水流量調整槽と、上記流路切替装
置を介して入力されるディスポーザ使用時の粉砕生ごみ
を含んだ排水と後述する凝集沈殿槽からエアリフトポン
プにより返送される汚泥が流入する生ごみ流量調整槽
と、この生ごみ流量調整槽からエアリフトポンプにより
移送される固液混合物を固体分と液体分に分離する固液
分離装置と、この固液分離装置で分離された液体分が投
入されると共に前記雑排水流量調整槽からエアリフトポ
ンプにより移送される生活排水が投入される担体流動槽
(曝気槽)と、この担体流動槽から自然流下により流入
する処理水中の汚泥分を凝集させて沈殿分離する凝集沈
殿槽と、前記固液分離装置で分離されて投入される固体
分と予め収納された微生物担体とを攪拌体により攪拌混
合して、担体に生息する微生物により堆肥化するコンポ
スト装置等から成っている。
【0026】上記凝集沈殿槽で沈殿分離した汚泥はエア
リフトポンプにより生ごみ流量調整槽に返送され、上澄
み液が自然流下により排水処理装置11の近傍に埋設さ
れた排出槽12に配管13を介して排出される。この排
出槽12には下水管14が接続されており、上記排水処
理装置11から排出された処理水は下水管14を介して
下水道に放流されるようになっている。
【0027】そして、本実施形態においては、前記中継
槽7の側壁に、ディスポーザ2からの排水の流入口7a
よりも低い位置で、かつ圧送ポンプ8やフロートスイッ
チ9の正常動作時における中継槽7の最高水位HLより
も高い位置に排出口7cが形成されており、この排出口
7cに接続された配管15がやや下り勾配を持たせて前
記排出槽12に接続されている。
【0028】また、図2に拡大図示したように、前記排
出槽12に設けられた下水管14の排出口14aは、下
方に折曲形成して常時水没するように構成することによ
り、封水トラップ14bが設けられており、下水管14
からの臭気や害虫の進入を防げるようになっている。
【0029】以上の構成において、圧送ポンプ8やフロ
ートスイッチ9の正常動作時には、図3に実線矢印で示
すように、ディスポーザ2で粉砕された粉砕生ごみを含
む排水や台所で発生する通常の生活排水が排水管6を介
して中継槽7に流入し、中継槽7の水位が一定以上にな
ると、フロートスイッチ9がONとなって、圧送ポンプ
8が駆動される。圧送ポンプ8により圧送された排水は
排水配管10を介して排水処理装置11に搬送される。
排水処理装置11では、前述した流路切替装置がディス
ポーザ使用時以外は雑排水流量調整槽側にあり、ディス
ポーザ使用時のみ生ごみ流量調整槽側に切り替えられる
ので、生活排水は雑排水流量調整槽に流れ込み、粉砕生
ごみを含む排水は生ごみ流量調整槽に流れ込む。排水処
理装置11で浄化処理された処理水は、配管13を通し
て排出槽12に自然流下し、下水管14に流される。
【0030】一方、圧送ポンプ8の故障や停電あるいは
フロートスイッチ9の不作動などによって、圧送ポンプ
8の搬送能力が不足したり機能しなくなった場合には、
中継槽7内の水位が正常時の最高水位HLを超えて上昇
するが、本実施形態で設けられた排出口7c位置まで上
昇すると、破線矢印で示すように排出口7cより自然流
下により配管15を介して排出槽12に流出し、下水管
14に流される。
【0031】なお、圧送ポンプ8の故障やフロートスイ
ッチ9の不作動が生じた場合に備えて、通常、これらを
検出する異常検出手段が設けられ、シンク1の近傍に設
けられる操作表示部にディスポーザ2の使用不可の旨を
表示し、ディスポーザ2の使用を開始するスイッチの受
付を行わないといった対策が施される。また、停電が発
生した場合には操作表示部への通電もなくなる。このよ
うな場合にはディスポーザ2は使用されず、粉砕生ごみ
を含む排水が下水管14に直接流れるような不具合は生
じない。
【0032】以上のように、中継槽7への排水の流入口
7aよりも低い位置に、排水処理装置11を介さずに下
水側に排水する排出口7cを設けることにより、圧送ポ
ンプ8の故障や停電などで搬送能力が不足したり機能し
なくなった場合には排水が排出口7cから流れ出るた
め、中継槽7が溢れたり、シンク1から水が抜けなくな
るといった問題が生じなくなる。
【0033】また、正常動作時における中継槽7の最高
水位HLより高い位置,すなわち圧送ポンプ8の故障や
停電などによって搬送能力が不足したり機能しなくなっ
た場合に限り排水が行われる高さに排出口7cを設けて
いるため、通常の正常動作時には、排水は排水処理装置
11で全て処理されるので、下水道などへの負担を軽減
することができる。
【0034】また、中継槽7から直接、下水側に接続す
ると、封水の構成が困難になるが、上記実施形態のよう
に、中継槽7の排出口7cから排出される排水が、排水
処理装置11の排出槽12に流下するよう配管15を設
けることにより、下水管14などの内部からの臭気や害
虫の進入を防ぐための封水トラップ14bを、排出槽1
2側で構成するだけで実現できるので、構成が容易にな
る。
【0035】ところで、前述したような圧送ポンプ8の
故障等の異常検出手段が設けられていない場合、あるい
は設けられていても、異常が検出されるまでの間に粉砕
された生ごみが中継槽7に排出されたり、ディスポーザ
2が使用されなくとも調理具や皿などの洗浄等により流
れ出す生ごみ等の固体が中継槽7に排出されることがあ
る。
【0036】このような場合には、中継槽7の排出口7
cから粉砕生ごみ等の固体が流出してしまい、下水管1
4などを詰まらせたり、下水処理施設への負荷を増大さ
せる虞がある。また、上記実施形態のように中継槽7の
後段に、排水処理装置11からの処理水を一旦受ける排
出槽12が設けられている場合には、中継槽7から流出
した粉砕生ごみ等の固体が排出槽12に溜まって腐敗し
て悪臭を発したり、封水トラップ14bを詰まらせたり
する虞がある。
【0037】図4は上記のための対策を施した実施形態
の要部構成図であり、前記実施形態と同一符号は同一又
は相当部分を示している。
【0038】本実施形態においては、中継槽7の排出口
7cに粉砕生ごみ等の固体の流出を防止する固体流出防
止部材20を設けたものであり、これにより排出口7c
からのオーバーフロー時にも粉砕生ごみ等の固体が流出
しないようにしている。
【0039】上記固体流出防止部材20としては、図5
に示すように、多数の小孔(望ましくは直径0.5mm
〜2mmの孔)21を開けた板,例えばパンチングメタ
ルで構成することによって、繊維状の固体等であっても
引っかかり難くすることができる。
【0040】また、図6に示すように、縦方向に形成さ
れた多数のスリット(望ましくは開口幅が0.5mm〜
2mmのスリット)22で構成することにより、生ごみ
等の固体が捕捉されても細長く開口しているので閉塞し
難くなる。なお、スリット22上端が開放した櫛歯状の
スリットでもよい。
【0041】上記固体流出防止部材20は、多数の小孔
21やスリット22が形成された面の上方側が中継槽7
内側に向けて傾斜し、上端部に開口部23が形成された
箱形形状のもので、中継槽7内壁への取付面には図4に
示すように排水口7cと連通する連通口24が形成され
ている。
【0042】上記のように、多数の小孔21やスリット
22が形成された面の上方側が中継槽7内側に向けて傾
斜するように構成することにより、捕捉された粉砕生ご
み等の固体が落下し易くなって、閉塞し難くなる。
【0043】また、上記固体流出防止部材20は、正常
動作時における中継槽7の最高水位において、ポンプ8
の旋回流を妨げない高さ位置に設けられている。
【0044】すなわち、ポンプ8が動作している時に
は、図7に示すように中継槽7の内壁に沿って渦巻き状
の水流(旋回流)CWが生じるが、その際、固体流出防
止部材20が低い高さ位置にあると、旋回流CWの障害
となって水流に乱れを生じさせ、そのため中継槽7内で
流れの澱みができて固体が排出されずに残ったり、中継
槽7の壁面に付着して残って、中継槽7内で腐敗すると
いった問題が起きるが、上記のようにポンプ8の旋回流
CWを妨げない高さ位置に設けたことにより、正常動作
時におけるポンプ8の旋回流CWの障害となるのを防ぐ
ことができる。
【0045】図8は、前記図6の変形例として、円弧筒
状に形成された固体流出防止部材20の円弧状面に水平
方向に開口するスリット25を形成したものである。
【0046】中継槽7の排出口7cからオーバーフロー
する際には水位は通常使用する最高水位よりも高くな
り、固体流出防止部材20によって粉砕生ごみ等の固体
が捕捉される。しかし、捕捉された固体が多くなってく
ると、固体流出防止部材20を閉塞させてしまう。
【0047】そこで、スリット25の開口方向がポンプ
8の旋回流にほぼ一致するようにスリット25を水平方
向に形成することによって、オーバーフロー時にもポン
プ8の搬送能力が不足していても動作しさえすれば、ポ
ンプ8の旋回流でスリット25に捕捉された固体を洗い
流すことができる。これにより、長期間にわたって閉塞
を防止することができる。また、スリット25の形成面
が円弧状を成しているので、旋回流の抵抗も少なくな
る。
【0048】さらに、上記固体流出防止部材20は、そ
の最上部が中継槽7の天面(中継槽蓋7bの裏面)より
も低い高さで開口している。
【0049】すなわち、固体流出防止部材20が、捕捉
した固体で万一閉塞してしまった場合、排水が流入して
くると、やがては中継槽7上部から溢れてしまい、排水
が地面を汚染してしまうといった衛生上最悪の問題が起
きてしまう。
【0050】そこで、固体流出防止部材20の最上部を
中継槽7の天面よりも低い高さで開口することより、固
体流出防止部材20が閉塞してしまった場合には、図9
に示すように流入してくる排水が固体流出防止部材20
を越えて開口部23から排出口7cに排出されるため、
排水が地面を汚染するといった最悪の事態を未然に防止
することが可能となる。
【0051】なお、上記実施形態においては、多数の小
孔21やスリット22,25が形成された固体流出防止
部材20について示したが、網状や格子状に形成したも
のでも実施可能である。
【0052】また、上記各実施形態においては、本願発
明をディスポーザ排水処理システムに適用した場合につ
いて説明したが、ディスポーザを用いない簡易な排水処
理システムにおいても、調理具や皿などの洗浄等により
生ごみ等の固体が排水中に混ざって排出されるので、本
願発明を適用することは有効である。
【0053】
【発明の効果】以上のように本願発明によれば、排水源
からの排水を処理する排水処理装置と、排水源から排水
処理装置に至る排水経路途中にあって排水を中継搬送す
るための中継搬送手段とを有し、この中継搬送手段は排
水を受ける中継槽と排水を搬送するポンプを備えると共
に、前記中継槽の貯水量が一定量を超えた場合に、排水
処理装置を介さずに排水を下水等の排出先に排出する排
出口を形成したことにより、中継搬送手段の搬送能力が
不足したり機能しなくなった場合にも中継槽が溢れた
り、シンクから水が抜けなくなるといった不具合が生じ
なくなる。
【0054】また、ディスポーザと、ディスポーザ排水
を処理する排水処理装置と、ディスポーザから排水処理
装置に至る排水経路途中にあって排水を中継搬送するた
めの中継搬送手段とを有し、この中継搬送手段は排水を
受ける中継槽と排水を搬送するポンプを備えると共に、
前記中継槽への排水の流入口よりも低い位置に、排水処
理装置を介さずに排水を下水等の排出先に排出する排出
口を形成したことにより、上記同様、中継槽が溢れた
り、シンクから水が抜けなくなるといった不具合が生じ
なくなる。
【0055】さらに、前記中継搬送手段の正常動作時に
おける中継槽の最高水位より高い位置に前記排出口を形
成したことにより、通常の正常動作時には、排水は排水
処理装置で全て処理されるので、下水道などへの負担を
軽減することができる。
【0056】また、排水処理装置からの処理水を一旦受
けて、下水等の排出先に排出する排出口が形成された排
出槽を有し、前記中継槽の排出口から排出される排水を
前記排出槽に流下させる配管を設けたことにより、下水
道などの内部からの臭気や害虫の進入を防ぐための封水
トラップを、排出槽側で構成するだけで実現できる。
【0057】一方、前記中継槽の排出口に排水中に含ま
れる固体の流出を防ぐ固体流出防止手段を設けることに
より、前記排出口からのオーバーフロー時にも生ごみ等
の固体が流出するのを防ぐことができる。
【0058】また、前記固体流出防止手段を、前記中継
槽の排出口を覆う部材に多数の小孔を形成したものとす
れば、繊維状の生ごみ等の固体であっても引っかかり難
くなる。
【0059】また、前記固体流出防止手段を、前記中継
槽の排出口を覆う部材にスリットを形成したものとすれ
ば、生ごみ等の固体が捕捉されても細長く開口している
ので閉塞し難くなる。
【0060】また、前記固体流出防止手段は、前記中継
搬送手段の正常動作時における中継槽の最高水位におい
て、前記ポンプの旋回流を妨げない高さ位置に設けたこ
とにより、中継搬送手段の正常動作時におけるポンプの
旋回流の障害となるのを防ぐことができる。
【0061】また、前記固体流出防止手段のスリット
を、その開口方向が前記ポンプの旋回流にほぼ一致する
ように形成したことにより、搬送能力が不足していても
ポンプが動作すれば、ポンプの旋回流によりスリットで
捕捉された固体を洗い流すことができるので、長期間に
わたって固体流出防止手段の閉塞を防止することができ
る。
【0062】また、前記固体流出防止手段は、その最上
部が中継槽の天面よりも低い高さで開口しているので、
万一、固体流出防止手段が閉塞してしまった場合にも、
流入してくる排水が固体流出防止手段の上部開口から排
出されるため、排水が中継槽から地面に溢れて地面を汚
染するといった最悪の事態を未然に防止することが可能
となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の実施形態に係る排水処理システムの
全体構成を示すシステム構成図。
【図2】上記実施形態の排出槽の拡大図。
【図3】上記図1の排水処理システムにおける正常時と
異常時の排水の流れを示す図。
【図4】本願発明の他の実施形態を示す要部構成図。
【図5】上記図4の実施形態で設けられた固体流出防止
部材の一構成例を示す斜視図。
【図6】同じく、固体流出防止部材の他の構成例を示す
斜視図。
【図7】上記固体流出防止部材の取付位置とポンプの旋
回流との関係を示す図。
【図8】固体流出防止部材のさらに他の構成例を示す斜
視図。
【図9】排水が固体流出防止部材を越えて開口部から排
出される様子を示す図。
【符号の説明】
1 シンク 2 ディスポーザ 3 給水管 4 給水弁 6 排水管 7 中継槽 7a 流入口 7b 中継槽蓋 7c 排出口 8 圧送ポンプ 9 フロートスイッチ 10 排水配管 11 排水処理装置 12 排出槽 14 下水管 14b 封水トラップ 15 配管 20 固体流出防止部材 21 小孔 22,25 スリット 23 開口部 24 連通口
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) E03F 5/14 E03F 5/14 (72)発明者 藤本 恵一 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内 (72)発明者 赤松 功三 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内 (72)発明者 米田 勲 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内 (72)発明者 高見 博之 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内 Fターム(参考) 2D063 AA07 BA16 DA03 DA24 DB01 DB04 DB05 DB07 4D067 DD02 DD14 GA17 GB05

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 排水源からの排水を処理する排水処理装
    置と、 前記排水源から排水処理装置に至る排水経路途中にあっ
    て排水を中継搬送するための中継搬送手段とを有し、 前記中継搬送手段は排水を受ける中継槽と排水を搬送す
    るポンプを備えると共に、 前記中継槽の貯水量が一定量を超えた場合に、前記排水
    処理装置を介さずに排水を下水等の排出先に排出する排
    出口を形成したことを特徴とする排水処理システム。
  2. 【請求項2】 ディスポーザと、 前記ディスポーザ排水を処理する排水処理装置と、 前記ディスポーザから排水処理装置に至る排水経路途中
    にあって排水を中継搬送するための中継搬送手段とを有
    し、 前記中継搬送手段は排水を受ける中継槽と排水を搬送す
    るポンプを備えると共に、 前記中継槽への排水の流入口よりも低い位置に、前記排
    水処理装置を介さずに排水を下水等の排出先に排出する
    排出口を形成したことを特徴とする排水処理システム。
  3. 【請求項3】 前記中継搬送手段の正常動作時における
    中継槽の最高水位より高い位置に前記排出口を形成した
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2記載の排水処理
    システム。
  4. 【請求項4】 前記排水処理装置からの処理水を一旦受
    けて、下水等の排出先に排出する排出口が形成された排
    出槽を有し、前記中継槽の排出口から排出される排水を
    前記排出槽に流下させる配管を設けたことを特徴とする
    請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の排水処理シ
    ステム。
  5. 【請求項5】 前記排出槽の排出口に封水トラップを設
    けたことを特徴とする請求項4記載の排水処理システ
    ム。
  6. 【請求項6】 前記中継槽の排出口に排水中に含まれる
    固体の流出を防ぐ固体流出防止手段を設けたことを特徴
    とする請求項1ないし請求項5のいずれかに記載の排水
    処理システム。
  7. 【請求項7】 前記固体流出防止手段は、前記中継槽の
    排出口を覆う部材に多数の小孔を形成して成ることを特
    徴とする請求項6記載の排水処理システム。
  8. 【請求項8】 前記固体流出防止手段は、前記中継槽の
    排出口を覆う部材にスリットを形成して成ることを特徴
    とする請求項6記載の排水処理システム。
  9. 【請求項9】 前記固体流出防止手段は、前記中継搬送
    手段の正常動作時における中継槽の最高水位において、
    前記ポンプの旋回流を妨げない高さ位置に設けたことを
    特徴とする請求項6ないし請求項8のいずれかに記載の
    排水処理システム。
  10. 【請求項10】 前記固体流出防止手段のスリットを、
    その開口方向が前記ポンプの旋回流にほぼ一致するよう
    に形成したことを特徴とする請求項8記載の排水処理シ
    ステム。
  11. 【請求項11】 前記固体流出防止手段は、その最上部
    が中継槽の天面よりも低い高さで開口していることを特
    徴とする請求項6ないし請求項10のいずれかに記載の
    排水処理システム。
JP2000384687A 2000-06-16 2000-12-19 排水処理システム Pending JP2002070129A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000384687A JP2002070129A (ja) 2000-06-16 2000-12-19 排水処理システム

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000-181247 2000-06-16
JP2000181247 2000-06-16
JP2000384687A JP2002070129A (ja) 2000-06-16 2000-12-19 排水処理システム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002070129A true JP2002070129A (ja) 2002-03-08

Family

ID=26594086

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000384687A Pending JP2002070129A (ja) 2000-06-16 2000-12-19 排水処理システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002070129A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006087976A (ja) * 2004-09-21 2006-04-06 Ooike Co Ltd ダストトラップ
JP2012219489A (ja) * 2011-04-07 2012-11-12 Mikuni Plastics Co Ltd 流入沈砂槽
CN112774809A (zh) * 2020-12-21 2021-05-11 江苏禹利水利工程有限公司 一种可破碎大块杂物的水利工程用蓄水池

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006087976A (ja) * 2004-09-21 2006-04-06 Ooike Co Ltd ダストトラップ
JP4520265B2 (ja) * 2004-09-21 2010-08-04 株式会社オーイケ ダストトラップ
JP2012219489A (ja) * 2011-04-07 2012-11-12 Mikuni Plastics Co Ltd 流入沈砂槽
CN112774809A (zh) * 2020-12-21 2021-05-11 江苏禹利水利工程有限公司 一种可破碎大块杂物的水利工程用蓄水池

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6645387B2 (en) Separator device
US7153439B1 (en) Grease separator for kitchen sinks and other applications
US6629652B2 (en) Kitchen sink disposer mount for space conservation
KR101540096B1 (ko) 음식물 처리 후 잔유물 걸름 장치
EP1092475A2 (en) Waste water treatment apparatus
US6099722A (en) Aerobic wastewater treatment system for small flows
JP2002070129A (ja) 排水処理システム
KR100394701B1 (ko) 배수처리 시스템
US5895566A (en) Aerobic wastewater treatment system for small flows
US20210220756A1 (en) Vacuum waste removal system
JP2978301B2 (ja) ディスポーザー付き流し台
JP2000282535A (ja) ディスポーザシステム
JP2002004402A (ja) 排水処理システム
JP2002322732A (ja) 排水処理システム
JP3851141B2 (ja) 中継ポンプ槽
JP2001104815A (ja) 生ごみ処理システム
JP2003105852A (ja) 中継ポンプ槽
JP2001276644A (ja) ディスポーザ排水処理システム
JP2002282885A (ja) 排水処理装置
JP2019188327A (ja) 生ごみ処理装置
JP3237189B2 (ja) 排水圧送トイレ
JP2003126898A (ja) 排水処理システム
JP2001025750A (ja) 生ゴミ処理システム
JPH0734504A (ja) 厨芥移送装置
JP2003236505A (ja) 排水処理システム