JP2003236505A - 排水処理システム - Google Patents

排水処理システム

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JP2003236505A
JP2003236505A JP2002043583A JP2002043583A JP2003236505A JP 2003236505 A JP2003236505 A JP 2003236505A JP 2002043583 A JP2002043583 A JP 2002043583A JP 2002043583 A JP2002043583 A JP 2002043583A JP 2003236505 A JP2003236505 A JP 2003236505A
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power supply
liquid separation
treatment system
supply voltage
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JP2002043583A
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English (en)
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Kozo Akamatsu
功三 赤松
Toshihiro Tamura
敏裕 田村
Yoshihiro Tanimoto
好広 谷本
Keiichi Fujimoto
恵一 藤本
Isao Yoneda
勲 米田
Hiroyuki Takami
博之 高見
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Sanyo Electric Co Ltd
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Sanyo Electric Co Ltd
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    • Y02WCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO WASTEWATER TREATMENT OR WASTE MANAGEMENT
    • Y02W10/00Technologies for wastewater treatment
    • Y02W10/10Biological treatment of water, waste water, or sewage

Abstract

(57)【要約】 【課題】 電源周波数や電源電圧に応じて排水処理制御
を可変させることで、低コストで排水処理性能の安定化
を図ることができる排水処理システムを提供する。 【解決手段】 粉砕生ごみを含む排水を浄化処理する排
水処理システムにおいて、電源投入時に電源周波数を検
出する電源周波数検出手段(電源周波数検出回路80)
と、電源電圧を検出する電源電圧検出手段(電源電圧検
出回路90)と、検出された電源周波数と電源電圧に応
じて所定の制御対象の処理量が一定になるように制御す
る制御手段(マイコン100)を備えた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本願発明は、ディスポーザ等
で粉砕された粉砕生ごみを含む排水を浄化処理する排水
処理システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】本願出願人が特願2001−32887
9号で提案した排水処理システムでは、ディスポーザか
らの粉砕生ごみを含んだ排水を固液分離槽に一旦貯留し
て、その沈殿物をエアリフトで固液分離装置に投入して
固体分と液体分に分離し、分離した液体分は固液分離槽
に戻し、固体分はコンポスト化(堆肥化)装置に投入し
て微生物による有機物分解処理により堆肥化するように
している。また、固液分離槽の上澄み液は処理槽に自然
流下させて、曝気処理により有機物成分を微生物により
分解処理するようにしている。そして、処理槽で曝気処
理された処理水を沈殿分離槽に自然流下させて余剰汚泥
を沈殿させ、その上澄みが下水道に放流され、沈殿した
汚泥はエアリフトで初段の固液分離槽に返送して、粉砕
生ごみと共に固液分離装置に投入して回収するようにし
ている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
排水処理システムに給電される家庭用電源は、周波数が
東日本で50Hz、西日本で60Hzと異なり、電圧も
供給電圧の変動や各家庭の電源インピーダンスにより1
00V近傍で変動する。
【0004】このような電源周波数の違いや電源電圧の
変動により、エアリフトに用いられるブロワポンプの送
風量や固液分離装置に用いられるモータの出力も変動す
る。しかし、固液分離装置の受入量には制限があり、電
源周波数の違いや電源電圧の変動による移送量等の変動
で排水処理性能が不安定になるので、電源周波数や電源
電圧による移送量等の変動を抑える必要がある。
【0005】なお、ブロワポンプやモータ自体をスイッ
チ等で出力を調整するなどして出力を一定に設定するこ
ともできるが、個々に対応しなければならないので、シ
ステム全体のコスト高を招く。
【0006】そこで、本願発明はこのような課題を解決
するためになされたものであり、電源周波数や電源電圧
に応じて排水処理制御を可変させることで、低コストで
排水処理性能の安定化を図ることができる排水処理シス
テムを提供することを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記のような目的を達成
するために、本願発明は、粉砕生ごみを含む排水を浄化
処理する排水処理システムにおいて、電源投入時に電源
周波数を検出する電源周波数検出手段と、検出された電
源周波数に応じて所定の制御対象の処理量が一定になる
ように制御する制御手段を備えたことを特徴とするもの
である。
【0008】また、粉砕生ごみを含む排水を浄化処理す
る排水処理システムにおいて、電源電圧を検出する電源
電圧検出手段と、検出された電源電圧に応じて所定の制
御対象の処理量が一定になるように制御する制御手段を
備えたことを特徴とするものである。
【0009】また、粉砕生ごみを含む排水を浄化処理す
る排水処理システムにおいて、電源投入時に電源周波数
を検出する電源周波数検出手段と、電源電圧を検出する
電源電圧検出手段と、検出された電源周波数と電源電圧
に応じて所定の制御対象の処理量が一定になるように制
御する制御手段を備えたことを特徴とするものである。
【0010】具体的には、粉砕生ごみを含む排水が流入
する固液分離槽と、固液混合物を固体分と液体分に分離
する固液分離装置と、前記固液分離槽に沈降した粉砕生
ごみを含む固液混合物を前記固液分離装置に移送する移
送手段を備え、前記制御手段は、前記所定の制御対象と
して、前記移送手段の移送量が一定になるように制御す
ることを特徴とするものである。
【0011】また、前記固液分離槽から固体分が流出す
るのを防ぐ固体流出防止部材と、この固体流出防止部材
を洗浄する洗浄手段を備え、前記制御手段は、前記所定
の制御対象として、前記洗浄手段の洗浄量が一定になる
ように制御することを特徴とするものである。
【0012】また、前記固液分離槽からの被処理水が流
入する処理槽と、この処理槽内の被処理水を曝気処理す
る曝気手段を備え、前記制御手段は、前記所定の制御対
象として、前記曝気手段の曝気量が一定になるように制
御することを特徴とするものである。
【0013】また、前記制御手段は、前記所定の制御対
象として、前記固液分離装置の処理量が一定になるよう
に制御することを特徴とするものである。
【0014】また、前記処理槽からの処理水に含まれる
汚泥分を沈殿分離する沈殿分離槽と、沈殿した汚泥を前
記固液分離槽に返送する返送手段を備え、前記制御手段
は、前記所定の制御対象として、前記返送手段の返送量
が一定になるように制御することを特徴とするものであ
る。
【0015】また、前記固液分離装置で分離された固体
分を処理する固体処理装置を備え、前記制御手段は、前
記所定の制御対象として、前記固体処理装置の処理能力
が一定となるように制御することを特徴とするものであ
る。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本願発明の実施形態を図面
を参照して詳細に説明する。
【0017】図1は、本願発明の一実施形態によるディ
スポーザ排水処理システムの全体構成を示すシステム構
成図、図2はその制御系の要部を示すブロック構成図で
ある。
【0018】本実施形態のディスポーザ排水処理システ
ムは、ディスポーザ1から自然流下によって流入する粉
砕生ごみを含んだ排水や台所で使用した生活排水を所定
水質に浄化してから下水道へ放流するものであり、固液
分離槽10、処理槽(曝気槽)20、沈殿分離槽30、
固液分離装置40、固体処理装置としてのコンポスト化
(堆肥化)装置50及び図2に示すブロワポンプ60、
空気流路切替装置70、システム全体を制御するマイコ
ン100等から構成されている。また、マイコン100
には、操作表示部1a、ディスポーザ電流検出部1b、
電源周波数検出回路80、電源電圧検出回路90等が接
続されており、これらからの入力等に基づき、ディスポ
ーザ1、ブロワポンプ60、空気流路切替装置70、固
液分離装置40、コンポスト化装置50等が制御される
ようになっている。
【0019】固液分離槽10には、ディスポーザ1から
の流入管11と、槽底部から固液分離装置40に粉砕生
ごみや汚泥等を移送するためのエアリフト管12と、沈
殿分離槽30からの汚泥返送用エアリフト管31と、後
述する固体流出防止部材としてのスクリーン16の洗浄
用散気管13が配管されており、エアリフト管12と洗
浄用散気管13には図2に示した空気流路切替装置70
を介してブロワポンプ60が接続されている。
【0020】また、槽上部には、ディスポーザ1からの
排水等が流入する流入部14と、上澄み液を処理槽20
に自然流下させるための流出部15が形成されている。
この流出部15の内側には、固体流出防止部材として多
数の細孔が形成されたパンチングメタルから成るスクリ
ーン16が傾斜した状態に取り付けられており、また、
流入部14の下方には流入する排水の勢いを抑えると共
に流れを整流する整流板17が下方に傾斜した状態に取
り付けられている。この固液分離槽10では、粉砕生ご
みや汚泥等を含んだ固液混合物を自然沈降により固体分
と液体分に分離する。
【0021】処理槽20には、その底部に曝気用の散気
管21が配置されており、図2に示した空気流路切替装
置70を介してブロワポンプ60が接続されている。ま
た、槽上部には、上澄み液を沈殿分離槽30に自然流下
させるための流出部22が形成されている。この処理槽
20では、散気管21を用いた曝気処理により担体(図
示せず)に棲息する好気性微生物を活性化させて被処理
水中の有機物成分を分解処理する。
【0022】また、沈殿分離槽30には、槽底部から上
記固液分離槽10に沈殿汚泥を返送するための汚泥返送
用エアリフト管31が配管されており、図2に示した空
気流路切替装置70を介してブロワポンプ60が接続さ
れている。また、槽上部には、上澄み液を自然流下させ
るための排水口32が形成されており、この排水口32
に下水道への排水管(図示せず)が接続されている。こ
の沈殿分離槽30では、処理槽20で発生した汚泥を自
然沈降により槽底部に沈殿分離する。
【0023】固液分離装置40は、固液分離槽10から
移送される粉砕生ごみや汚泥等を含む固液混合物を、内
蔵された固定歯とモータ駆動の揺動歯等によって固体分
と液体分に分離し、分離された液体分は固液分離槽10
に戻し、固体分はコンポスト化装置50に投入する。
【0024】コンポスト化装置50は、内蔵された攪拌
体の攪拌用モータ,ヒータ,ファン等を制御して、投入
された固体分(有機物)を予め収納されている担体に棲
息する微生物により分解処理して、堆肥化する。
【0025】また、図2に示した電源周波数検出回路8
0は、図3(a)に示すように、抵抗81、ダイオード
82、フォトカプラ83、抵抗84,85,86、直流
5V電源87、トランジスタ88,コンデンサ89等か
ら成り、出力電圧Vout1として得られる図3(b)に示
すようなHレベルとLレベルから成る矩形波形の周期T
をマイコン100で計測することにより、交流電源AC
の電源周波数が求められる。
【0026】一方、電源電圧検出回路90は、コンデン
サ91、バリスタ92、トランス93、ダイオードブリ
ッジによる全波整流回路94、電解コンデンサ95、抵
抗96,97等から成り、出力電圧Vout2として得られ
るアナログ値をマイコン100のA/D変換入力ポート
に入力して、A/D変換することにより、交流電源AC
の電源電圧が求められる。
【0027】上記構成におけるシステム全体の概略動作
を説明すると、まずディスポーザ1からの粉砕生ごみを
含んだ排水や生活排水は流入管11を介して固液分離槽
10に投入され、ここで沈降分離した粉砕生ごみや汚泥
等がエアリフト管12により固液分離装置40に投入さ
れる。上記固液分離槽10への流入時には、流入部14
の下方に設けられた整流板17によって、流入する排水
の勢いが抑えられると共に流れが整流されるので、槽の
底部に既に沈降している粉砕生ごみや汚泥等が舞い上げ
られるのを抑制することができる。従って、沈降してい
る粉砕生ごみや汚泥等をエアリフト管12により効率良
く固液分離装置40に移送することができると共に、舞
い上げられた汚泥が処理槽20に流出するのを防ぐこと
ができる。
【0028】固液分離装置40に投入された固液混合物
は固体分と液体分に分離されて、液体分は固液分離槽1
0に戻され、固体分はコンポスト化装置50に投入され
て微生物による有機物分解処理により堆肥化される。
【0029】また、固液分離槽10の上澄み液はスクリ
ーン16を通して流出部15から処理槽20に自然流下
して、散気管21による曝気処理により有機物成分が担
体に棲息する微生物により分解処理される。
【0030】そして、この処理槽20の上澄み液が流出
部22から沈殿分離槽30に自然流下して汚泥が沈殿分
離され、その上澄み液が排水口32から排水管を介して
下水道に放流される。
【0031】沈殿分離槽30で沈殿した汚泥はエアリフ
ト管31で初段の固液分離槽10に返送され、上述した
ようにして粉砕生ごみと共にエアリフト管12で固液分
離装置40に投入されて回収される。
【0032】本実施形態では、固液分離槽10の流出部
15の手前にスクリーン16を設けることにより、スク
リーン16の細孔よりも大きな固体分の処理槽20への
流出を防ぐことができるようにしている。
【0033】上記スクリーン16は、その下部に配置さ
れた散気管13より空気を散気することで、散気と、散
気により矢印で示すように発生する水流によって洗浄さ
れる。これにより、スクリーン16の細孔の目詰まりに
よる閉塞を防ぐことができる。また、上記水流は矢印で
示すように整流板17の上面にも達するので、整流板1
7の上面に付着した汚泥等が洗い落とされ、槽底部に沈
降する。
【0034】また、本実施形態においては、ディスポー
ザ1が設計使用頻度(例えば朝昼晩の1日3回)で使用
されることを想定して、所定時間(例えば30分)毎
に、上記固液分離槽10から固液分離装置40への移
送、沈殿分離槽30から固液分離槽10への汚泥返送及
びスクリーン16の洗浄を行っている。
【0035】上記一連の処理において、電源周波数の違
いや電源電圧の変動による影響を最も受けるのは、受入
量に制限のある固液分離装置40へのエアリフトである
ので、この制御を図5に示すフローチャートを参照して
説明する。
【0036】電源が投入されて、図5のフローチャート
で示す処理がスタートすると、先ず、電源周波数検出回
路80を用いて検出される電源周波数をチェックする
(判断101)。
【0037】電源周波数が60Hzの場合は、次に電源
電圧検出回路90を用いて検出される電源電圧aをチェ
ックする(判断102)。
【0038】ここで、電源電圧aが103V以上の場合
は、移送量が多くなり過ぎて固液分離装置40が溢れる
等の畏れがあるので、エアリフト動作時間tを予め60
Hzにおいて最も短く設定された時間Zにセットする
(処理103)。これにより、固液分離槽10から固液
分離装置40へのエアリフト時には、ブロワポンプ60
の運転時間と固液分離槽10のエアリフト管12へブロ
ワポンプ60からの空気を送る流路を設定する空気流路
切替装置70の切替時間が上記設定時間Zに制御され
る。
【0039】また、電源電圧が97V以上103V未満
の場合は、エアリフト動作時間tを予め上記設定時間Z
よりも一定時間長く設定された時間Yにセットする(処
理104)。これにより、上記同様、固液分離槽10か
ら固液分離装置40へのエアリフト時には、ブロワポン
プ60の運転時間と固液分離槽10のエアリフト管12
へブロワポンプ60からの空気を送る流路を設定する空
気流路切替装置70の切替時間が上記設定時間Yに制御
される。
【0040】そして、電源電圧が97V未満の場合は、
移送量が少なくなり過ぎて固液分離槽10に粉砕生ごみ
が滞留する等の畏れがあるので、エアリフト動作時間t
を予め上記設定時間Yよりも一定時間長く設定された時
間Xにセットする(処理105)。これにより、上記同
様、固液分離槽10から固液分離装置40へのエアリフ
ト時には、ブロワポンプ60の運転時間と固液分離槽1
0のエアリフト管12へブロワポンプ60からの空気を
送る流路を設定する空気流路切替装置70の切替時間が
上記設定時間Xに制御される。
【0041】一方、電源周波数aが50Hzの場合も、
前記同様、電源電圧検出回路90を用いて検出される電
源電圧aをチェックする(判断106)。
【0042】ここで、電源電圧aが103V以上の場合
は、前記同様、移送量が多くなり過ぎて固液分離装置4
0が溢れる等の畏れがあるので、エアリフト動作時間t
を前記60Hzの場合の設定時間Zよりは長いが予め5
0Hzにおいて最も短く設定された時間Nにセットする
(処理107)。これにより、上記同様、固液分離槽1
0から固液分離装置40へのエアリフト時には、ブロワ
ポンプ60の運転時間と固液分離槽10のエアリフト管
12へブロワポンプ60からの空気を送る流路を設定す
る空気流路切替装置70の切替時間が上記設定時間Nに
制御される。
【0043】また、電源電圧aが97V以上103V未
満の場合は、エアリフト動作時間tを予め上記設定時間
Nよりも一定時間長く設定された時間Mにセットする
(処理108)。これにより、上記同様、固液分離槽1
0から固液分離装置40へのエアリフト時には、ブロワ
ポンプ60の運転時間と固液分離槽10のエアリフト管
12へブロワポンプ60からの空気を送る流路を設定す
る空気流路切替装置70の切替時間が上記設定時間Mに
制御される。
【0044】そして、電源電圧が97V未満の場合は、
移送量が少なくなり過ぎて固液分離槽10に粉砕生ごみ
が滞留する等の畏れがあるので、エアリフト動作時間t
を予め上記設定時間Mよりも一定時間長く設定された時
間Lにセットする(処理104)。これにより、上記同
様、固液分離槽10から固液分離装置40へのエアリフ
ト時には、ブロワポンプ60の運転時間と固液分離槽1
0のエアリフト管12へブロワポンプ60からの空気を
送る流路を設定する空気流路切替装置70の切替時間が
上記設定時間Lに制御される。
【0045】以上のように、検出された電源周波数と電
源電圧に応じて、固液分離槽10から固液分離装置40
へ移送する移送時間を制御することにより、移送量が多
くなり過ぎて固液分離装置40が溢れたり、移送量が少
なくなり過ぎて固液分離槽10に粉砕生ごみが滞留した
りするのを確実に防ぐことができるので、排水処理性能
の安定化を低コストで効率良く図ることができる。
【0046】なお、上記では、電源周波数と電源電圧に
応じて固液分離槽10から固液分離装置40へ移送する
移送時間を制御するようにしているが、いずれか一方で
も、排水処理性能の安定化を低コストで図る上で一定の
効果が得られる。
【0047】また、上記では、固液分離槽10から固液
分離装置40へ移送する移送時間を制御する場合につい
て説明したが、スクリーン16の洗浄用散気管13、処
理槽20の曝気用散気管21、沈殿分離槽30の汚泥返
送用エアリフト管31も、ブロワポンプ60からの空気
が空気流路切替装置70を介して供給されるので、上述
したと同様に制御することにより、スクリーン16の閉
塞を効率良く防止できたり、曝気を微生物の棲息にとっ
て適正に行えたり、汚泥の返送を無駄なく適正に行えた
りするので、排水処理性能の安定化を低コストで効率良
く図ることができる。
【0048】また、固液分離装置40もモータによって
駆動され、電源周波数の違いや電源電圧の変動の影響を
受けるので、電源周波数や電源電圧に応じて動作時間等
を変えて処理量が一定になるように制御することによ
り、排水処理性能の安定化を低コストで効率良く図るこ
とができる。
【0049】また、コンポスト化装置50も攪拌用モー
タやヒータやファンが電源周波数の違いや電源電圧の変
動の影響を受けるので、電源周波数や電源電圧に応じて
動作時間等を変えてコンポスト化装置50の処理能力が
一定になるように制御することにより、固体処理性能の
安定化を低コストで効率良く図ることができる。
【0050】ところで、上述した実施形態では、ディス
ポーザ1が設置された台所シンクの高さより固液分離槽
10の高さが低く、ディスポーザ排水が自然流下によっ
て固液分離槽10に直接流入する構成の場合について説
明したが、ディスポーザ1が設置された台所シンクの高
さより固液分離槽10の高さが高い場合は自然流下を利
用することができないので、間に中継ポンプ槽を介在さ
せる必要がある。
【0051】この場合の全体構成を図6に示す。なお、
前記図1と同一符号は同一又は相当部分を示している。
【0052】図6に示すように、ディスポーザ1からの
排水管11aは中継ポンプ槽2に配管され、中継ポンプ
槽2内に設置された圧送ポンプ3の吐出口に沈殿分離槽
10への流入管11bが接続されている。上記圧送ポン
プ3は、中継ポンプ槽2内に取り付けられたフロートス
イッチ(図示せず)のON/OFFに基づき制御され
る。他の構成は前記図1に示したものと同じである。
【0053】このような構成の排水処理システムに上述
した本願発明を適用しても、前記実施形態と同様な作用
効果が得られる。
【0054】
【発明の効果】以上のように本願発明によれば、粉砕生
ごみを含む排水を浄化処理する排水処理システムにおい
て、電源投入時に電源周波数を検出する電源周波数検出
手段と、検出された電源周波数に応じて所定の制御対象
の処理量が一定になるように制御する制御手段を備えた
ことにより、低コストで排水処理性能の安定化を図るこ
とができる。
【0055】また、粉砕生ごみを含む排水を浄化処理す
る排水処理システムにおいて、電源電圧を検出する電源
電圧検出手段と、検出された電源電圧に応じて所定の制
御対象の処理量が一定になるように制御する制御手段を
備ることによっても、低コストで排水処理性能の安定化
を図ることができる。
【0056】また、粉砕生ごみを含む排水を浄化処理す
る排水処理システムにおいて、電源投入時に電源周波数
を検出する電源周波数検出手段と、電源電圧を検出する
電源電圧検出手段と、検出された電源周波数と電源電圧
に応じて所定の制御対象の処理量が一定になるように制
御する制御手段を備えることにより、排水処理性能の安
定化を低コストで効率良く図ることができる。
【0057】具体的には、粉砕生ごみを含む排水が流入
する固液分離槽と、固液混合物を固体分と液体分に分離
する固液分離装置と、固液分離槽に沈降した粉砕生ごみ
を含む固液混合物を固液分離装置に移送する移送手段を
備え、前記制御手段は、前記所定の制御対象として、前
記移送手段の移送量が一定になるように制御することに
より、移送量が多くなり過ぎて固液分離装置が溢れた
り、移送量が少なくなり過ぎて固液分離槽に粉砕生ごみ
が滞留したりするのを確実に防ぐことができるので、排
水処理性能の安定化を低コストで効率良く図ることがで
きる。
【0058】また、前記固液分離槽から固体分が流出す
るのを防ぐ固体流出防止部材と、この固体流出防止部材
を洗浄する洗浄手段を備え、前記制御手段は、前記所定
の制御対象として、前記洗浄手段の洗浄量が一定になる
ように制御することにより、固体流出防止部材の閉塞を
効率良く防止できるので、低コストで排水処理性能の安
定化を図ることができる。
【0059】また、前記固液分離槽からの被処理水が流
入する処理槽と、この処理槽内の被処理水を曝気処理す
る曝気手段を備え、前記制御手段は、前記所定の制御対
象として、前記曝気手段の曝気量が一定になるように制
御することにより、曝気を微生物の棲息にとって適正に
行えるので、低コストで排水処理性能の安定化を図るこ
とができる。
【0060】また、前記制御手段は、前記所定の制御対
象として、前記固液分離装置の処理量が一定になるよう
に制御することにより、低コストで排水処理性能の安定
化を図ることができる。
【0061】また、前記処理槽からの処理水に含まれる
汚泥分を沈殿分離する沈殿分離槽と、沈殿した汚泥を前
記固液分離槽に返送する返送手段を備え、前記制御手段
は、前記所定の制御対象として、前記返送手段の返送量
が一定になるように制御することにより、汚泥の返送を
無駄なく適正に行えるので、低コストで排水処理性能の
安定化を図ることができる。
【0062】また、前記固液分離装置で分離された固体
分を処理する固体処理装置を備え、前記制御手段は、前
記所定の制御対象として、前記固体処理装置の処理能力
が一定となるように制御することにより、低コストで固
体処理性能の安定化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の一実施形態によるディスポーザ排水
処理システムの全体構成を示すシステム構成図。
【図2】上記ディスポーザ排水処理システムの制御系の
要部を示すブロック構成図。
【図3】上記実施形態における電源周波数検出回路を示
す図で、(a)は回路図、(b)はその出力波形図。
【図4】同じく、上記実施形態における電源電圧検出回
路を示す回路図。
【図5】上記実施形態の制御例を示すフローチャート。
【図6】本願発明の他の実施形態によるディスポーザ排
水処理システムの全体構成を示すシステム構成図。
【符号の説明】
1 ディスポーザ 2 中継ポンプ槽 3 圧送ポンプ 10 固液分離槽 12 エアリフト管 13 洗浄用散気管 16 スクリーン 20 処理槽 21 曝気用散気管 30 沈殿分離槽 31 汚泥返送用エアリフト管 40 固液分離装置 50 コンポスト化装置 60 ブロワポンプ 70 空気流路切替装置 80 電源周波数検出回路 90 電源電圧検出回路 100 マイコン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B09B 3/00 D (72)発明者 谷本 好広 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内 (72)発明者 藤本 恵一 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内 (72)発明者 米田 勲 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内 (72)発明者 高見 博之 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内 Fターム(参考) 4D004 AA03 AB01 BA04 CA04 CA13 CA19 CB05 DA02 DA12 4D028 AB00 BB02 BC01 BC03 BC22 BC28 BD12 BD16 CA01 CB01 CC00 4D059 AA07 BA01 BE00 BE31 BE35 BE51 CA22 CB27 CC01 EA20 EB02

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 粉砕生ごみを含む排水を浄化処理する排
    水処理システムにおいて、 電源投入時に電源周波数を検出する電源周波数検出手段
    と、検出された電源周波数に応じて所定の制御対象の処
    理量が一定になるように制御する制御手段を備えたこと
    を特徴とする排水処理システム。
  2. 【請求項2】 粉砕生ごみを含む排水を浄化処理する排
    水処理システムにおいて、 電源電圧を検出する電源電圧検出手段と、検出された電
    源電圧に応じて所定の制御対象の処理量が一定になるよ
    うに制御する制御手段を備えたことを特徴とする排水処
    理システム。
  3. 【請求項3】 粉砕生ごみを含む排水を浄化処理する排
    水処理システムにおいて、 電源投入時に電源周波数を検出する電源周波数検出手段
    と、電源電圧を検出する電源電圧検出手段と、検出され
    た電源周波数と電源電圧に応じて所定の制御対象の処理
    量が一定になるように制御する制御手段を備えたことを
    特徴とする排水処理システム。
  4. 【請求項4】 粉砕生ごみを含む排水が流入する固液分
    離槽と、固液混合物を固体分と液体分に分離する固液分
    離装置と、前記固液分離槽に沈降した粉砕生ごみを含む
    固液混合物を前記固液分離装置に移送する移送手段を備
    え、前記制御手段は、前記所定の制御対象として、前記
    移送手段の移送量が一定になるように制御することを特
    徴とする請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の排
    水処理システム。
  5. 【請求項5】 前記固液分離槽から固体分が流出するの
    を防ぐ固体流出防止部材と、この固体流出防止部材を洗
    浄する洗浄手段を備え、前記制御手段は、前記所定の制
    御対象として、前記洗浄手段の洗浄量が一定になるよう
    に制御することを特徴とする請求項4記載の排水処理シ
    ステム。
  6. 【請求項6】 前記固液分離槽からの被処理水が流入す
    る処理槽と、この処理槽内の被処理水を曝気処理する曝
    気手段を備え、前記制御手段は、前記所定の制御対象と
    して、前記曝気手段の曝気量が一定になるように制御す
    ることを特徴とする請求項4又は請求項5記載の排水処
    理システム。
  7. 【請求項7】 前記制御手段は、前記所定の制御対象と
    して、前記固液分離装置の処理量が一定になるように制
    御することを特徴とする請求項4ないし請求項6のいず
    れかに記載の排水処理システム。
  8. 【請求項8】 前記処理槽からの処理水に含まれる汚泥
    分を沈殿分離する沈殿分離槽と、沈殿した汚泥を前記固
    液分離槽に返送する返送手段を備え、前記制御手段は、
    前記所定の制御対象として、前記返送手段の返送量が一
    定になるように制御することを特徴とする請求項4ない
    し請求項7のいずれかに記載の排水処理システム。
  9. 【請求項9】 前記固液分離装置で分離された固体分を
    処理する固体処理装置を備え、前記制御手段は、前記所
    定の制御対象として、前記固体処理装置の処理能力が一
    定となるように制御することを特徴とする請求項4ない
    し請求項8のいずれかに記載の排水処理システム。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015180492A (ja) * 2014-03-05 2015-10-15 大阪瓦斯株式会社 排水処理装置
RU2767075C1 (ru) * 2021-07-22 2022-03-16 Федеральное государственное бюджетное научное учреждение "Всероссийский научно-исследовательский институт гидротехники и мелиорации имени А.Н. Костякова" (ФГБНУ "ВНИИГиМ им. А.Н. Костякова") Способ утилизации жидкой фракции животноводческих стоков

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