JP6041332B1 - グリーストラップ排水浄化装置およびグリーストラップ排水浄化方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 グリーストラップの排水を一気に凝集させるものではなく、適量を取り出しつつ所定量の凝集剤を逐次投入することにより排水に含まれる不要な有機分や油脂分を取り除く。【解決手段】 循環路流入端111をグリーストラップ200の貯水槽の喫水線の下に動的に配置し、循環路排出端113を貯水槽の喫水線の上または下に動的に配置せしめるように外部循環路110を用いてグリーストラップの外部に外部循環路を動的に形成する。ポンプ120で排水を圧送する。外部循環路の一部には通過する処理対象水に対して凝集処理に適した凝集剤、補助剤、pH調整剤などの薬剤を供給する凝集制御部130が連結されている。循環路排出端113には凝集処理により凝集した固形分を捕捉する凝集分補足体150を取り付ける。動的に形成した外部循環路110でグリーストラップ200の外部に適量引き出した排水を循環させつつ薬剤で凝集・浄化する。【選択図】 図1

Description

本発明は、飲食店等の排水設備の一部として設けられているグリーストラップに蓄積している廃油汚泥を含む排水を処理するグリーストラップ排水浄化装置およびグリーストラップ排水浄化方法に関する。
飲食店、ホテル、フードコード、社員食堂など業務用厨房が設置されている施設では、排水中から油脂や厨芥類を分離・阻集・貯留するため、グリーストラップの設置が義務付けられている。グリーストラップは、排水を下水溝に流す前に、排水に含まれる廃食油を一時的に堰き止め、廃食油を分離・阻集・貯留させて取り除いてから排出するものである。このグリーストラップの設置は、水質汚濁防止法や下水道法によって義務付けられている。
図9は、従来技術における一般的なグリーストラップ10の基本構成を示す側断面図である。
この例では、グリーストラップ10は、連携している複数段の貯水槽11〜13が設けられている例となっている。流入管15は、厨房からの排水が流れ込んでくる排水管であり、野菜くずや残飯等の荒ゴミを捕捉するメッシュ16が取り付けられている。
厨房から流れ込む排水は、最初の貯水槽11に流れ込み、貯水槽12へ移動してゆく間に、排水中に含まれる食品残渣の微粒子が排水中の油脂と結合して徐々に凝集してゆき、自重によって沈殿し、スラッジとして貯水槽11と貯水槽12の底部に補足される。また、油脂分は貯水槽11から貯水槽12に移動する間に比重差によって水面に浮遊し、浮遊汚泥であるスカムとなり、貯水槽12の上面に浮遊する。貯水槽12と貯水槽13の間は底部付近で連結されており、浮遊汚泥が貯水槽13に移動することはない。貯水槽13で静置することにより、残留している食品残渣の微粒子が自重によって沈殿し、最後に補足できたスラッジが下方に溜まり、上澄み液が排水管16を通って排水溝に流れ出る。
グリーストラップには絶え間なく排水が流れ込むため、定期的な清掃が必須となる。グリーストラップを清掃せずにそのまま放置しておくと、貯水槽11〜13で捕捉されるスラッジやスカムが増加して行き、腐敗や悪臭の原因となる上、一時的に貯留できる貯水量の減少を招くため、排水から有機分や油脂分を分離・阻集・貯留する浄化能力が低下する。そのため、浄化能力を維持するためには、一定期間ごとに沈殿したスラッジを取り除き、水面に浮遊しているスカムを除去し、グリーストラップを清掃する必要がある。
しかし、グリーストラップの清掃は大変な労力とコストが必要である。
大規模な食品加工工場などではグリーストラップ設備が大型であり、専用の清掃装置が付設されている場合がある。このような大規模なグリーストラップであれば、付設されている専用の清掃装置によって清掃作業が機械化され、省力化されていることもある。しかし、比較的小規模な飲食店、小規模のホテルなどの厨房では、そのような専用の清掃装置が設けられておらず、また、設けるためのスペースもないケースが多い。そのため、小規模のグリーストラップの清掃は人手で行われているのが現状である。例えば、柄杓などを用いて人手ですくい出ししたり、バキューム装置によって吸引したりして、貯水槽の底に沈殿しているスラッジや水面に浮遊しているスカムを除去していた。
しかしながら、スラッジやスカムはヘドロ状の残渣や油脂の塊であり、重い上に悪臭を放っており、清掃作業員の作業環境が悪く困難を伴っていた。その作業環境とコスト面を考えれば、グリーストラップの清掃に掛けられる時間は短くなり、スラッジやスカムの大きな塊を取り除く程度で終了せざるを得ず、細かい残渣や油分の除去など時間が掛かる作業は見送らざるを得ない状況であった。そのため、定期的な清掃を実施しても十分な清掃を確保することは難しく、費用負担の増大、清掃間隔の長期化を招き、悪臭等の発生を抑制することが困難であった。
上記問題点に鑑み、従来技術において人手を省力化できる清掃手段が開発されている。
例えば、微生物を用いた食品残渣の分解処理技術がある。
好気性微生物を利用して、グリーストラップを攪拌・曝気によって好気性微生物を育成し、好気性微生物によりスラッジを処理する。しかし、攪拌・曝気によってスラッジやスカムが塊となる前に細かい状態のまま、グリーストラップ外に流出させてしまうおそれがある。好気性微生物を用いた処理は高度な管理が必要であり、一部の自治体では使用が禁止されている。
また、例えば、酵素を用いた有機分の分解処理技術がある。一部の酵素は油脂分解能力を持つものがある。酵素を充填したバイオリアクターをグリーストラップの上部に設置し、グリーストラップに溜まった含油脂廃水をバイオリアクターによって分解する手段が知られている。
しかし、酵素を充填したバイオリアクターは比較的高価であり、油脂分解微生物等を間欠的にまたは連続的に供給させることはランニングコストの増大を招くこととなる。
そこで、従来技術において、凝集剤を用いた排水処理が注目されている。
排水の中には微粒子サイズの有機分や油分が含有されており、容易には分離、阻集、沈殿させることができない。グリーストラップは微粒子サイズの食品残渣や油分が自然と凝集し合い、スラッジやスカムとして成長させて除去するものである。凝集剤にも様々なタイプのものがあるが、カチオン系やアニオン系等の各種の高分子凝集剤、硫酸アルミニウムや塩化第2鉄等の無機凝集剤を排水中に投入・添加し、排水中に存在する微粒子サイズの有機分や油分などを凝集させる能力がある。それら微粒子サイズの有機分や油分を凝集させ、汚泥分と水分と分離することができる。
グリーストラップに対して凝集剤を用いた排水の浄化を行うことは好ましい。グリーストラップは貯水槽を備えた貯留型の設備であるため、ここに凝集剤を投入すると、貯水槽に貯留された排水に含有されている有機分や油脂分を一括して凝集させることができ、取り除くべき不要な有機分や油脂分を一気に分離、凝集させスラッジ化することができ、グリーストラップの有機分や油脂分の補集能力が一気に回復することとなる。
このように、凝集剤を用いたグリーストラップの清掃を想定した場合、排水から漂う悪臭は低減し、油脂分のまとわり付きなども低下するため、作業環境の改善につながる。
特開2003−225652号公報 特開2015−077531号公報
しかし、グリーストラップに対して凝集剤を用いた清掃を行うと、グリーストラップから人手で回収するスラッジの重量が増えるため、作業員の労力は増加してしまう。スラッジやスカムはヘドロ状の残渣や油脂の塊でありかなりの重量がある。
また、スラッジはグリーストラップの貯水槽の底部に沈殿しており、貯水槽にはある程度の深さがあり、作業員の人手によってすべてを掻き集めてすくい上げることは困難である。そのため清掃作業員にかかる負荷は依然大きく困難を伴う。
また、清掃作業員にとって、凝集処理を正確に行うことが難しい場合がある。グリーストラップは小規模設備であってもある程度の貯水量はあり、貯水量は状況に応じてマチマチな場合が多く、また、含有されている排水の状態は常に一定ではない。そのため、投入する凝集剤の種類、投入量、投入タイミング、pH調整など、正しい工程で行うことは容易ではないことが多い。そのため、費用負担の増大、スキルのある清掃員の確保などが困難であった。
そこで、上記問題を解決するため、本発明は、グリーストラップの清掃に当たり、排水自体も浄化してグリーストラップの不要な有機分や油脂分の捕集能力を回復させるものである。凝集にあたってグリーストラップの底部にスラッジを一気に沈殿させるものではなく、処理に適した適量を取り出しつつ所定量の凝集剤を逐次投入することにより、グリーストラップの排水に含まれる不要な有機分や油脂分を取り除くことができるグリーストラップ排水浄化装置およびグリーストラップ排水浄化方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明のグリーストラップ排水浄化装置は、循環路流入端を前記グリーストラップの貯水槽の喫水線の下に動的に配置し、循環路排出端を前記貯水槽の喫水線の上または下に動的に配置せしめることにより前記グリーストラップの外部に動的に形成する外部循環路と、前記外部循環路に取り付けられたポンプと、前記外部循環路の一部に設けられ、通過する処理対象水に対して凝集処理に適した凝集剤、補助剤、pH調整剤などの薬剤を供給する凝集制御部と、前記循環路排出端に取り付けられ、前記凝集処理により凝集した固形分を捕捉し、液分を通過させて前記貯水槽に戻す凝集分補足体を備え、動的に形成した前記外部循環路で前記グリーストラップの外部に引き出した前記処理対象水を循環させつつ清掃するものである。
本発明のグリーストラップ排水浄化装置は、小規模飲食店など周囲に十分なスペースが確保できず、グリーストラップ排水浄化装置を常設することが難しい環境であっても、清掃時に装置を持ち込み、外部循環路をグリーストラップの貯水槽に対して動的に設ければ良い。
外部循環路は、例えば、ゴムホースなどで良いが、限定はされず、例えば、軽い樹脂製の蛇腹ホース、軽く柔らかい樹脂製のパイプ管などでも良い。
次に、上記構成において、前記凝集制御部において、前記薬剤投入箇所を通過する循環中の前記処理対象水の流量に応じて前記薬剤の投入量を調整せしめる制御機能を備えた構成とすることが好ましい。
本発明のグリーストラップ排水浄化装置において、このような制御機能があれば、循環中の処理対象水の流量に応じて薬剤を調整して逐次投入することができる。従来のようにグリーストラップ200全体に対する一括投入に比べて、処理対象水に懸濁している微粒子を逐次、徐々に取り除くことができ、狭いスペースでありながら高い作業効率を得ることができる。
次に、上記構成において、外部循環路の経路の一部において前記処理対象水と前記薬剤を混ぜ合せるラインミキサーを備えた構成とすることが好ましい。ラインミキサーの配設箇所は、凝集制御部による薬剤投入箇所の後で、かつ処理対象水が下方から上方に向けて昇流する箇所とすることが好ましい。
上記構成によれば、ラインミキサーを通過する排水が通過時に混合され、排水と薬剤が混合され、凝集反応が促進される。なお、ラインミキサーは排水が下方から上方へ昇流するように設けることにより、空気などが混入・逆流することが少なくなり、排水と薬剤の混合効率が低下しない。
次に、凝集分補足体について述べる。
凝集分補足体は、例えば、メッシュ地などの袋体などであり、固液分離ができ、スラッジを捕捉して液分を通過させて貯水槽に戻すものである。
例えば、凝集分補足体の一部を貯水槽の喫水線の下に浸漬するよう配置することができる。
また、例えば、凝集分補足体を貯水槽の喫水線の上に位置するよう配置することができる。
なお、本発明のグリーストラップ排水浄化装置における操作であるが、清掃作業員自らが操作しても良いし、操作を自動化することもできる。凝集制御部がpHセンサーを含むセンサー部と、当該センサー部で検知した処理対象水の状態に応じて薬剤を逐次投入する薬剤投入部を備えたものとする。凝集制御部は、処理対象水中に包含される除去成分の種類や状態に応じた凝集レシピデータを保持し、その凝集レシピデータを用いてセンサー部で検知した処理対象水の状態に応じた凝集処理を進めるものであることが好ましい。
さらに、凝集レシピデータを充実化するため、凝集制御部が通信手段を備え、凝集制御部が通信手段を介して外部から凝集レシピデータのチューニングを可能とする構成も好ましい。
本発明のグリーストラップ排水浄化装置によれば、グリーストラップに対して清掃時に動的に外部循環路を設け、ポンプから適量の排水を外部循環路に引き出し、その引き出して循環しつつある排水量に応じた適量の凝集剤を逐次投入し、凝集も循環する中で逐次行われ、凝集分補足体により補足できるスラッジも少量ずつであり回収しやすい。凝集剤を一括投入してグリーストラップの貯水槽に一括してスラッジを沈殿させる方法であれば上記に述べたように人手ですくい上げるのが困難であるが、本発明によれば外部循環路を通過する排水から得られる少量のスラッジが端部の凝集分補足体により捕捉できるので作業員の負荷が小さくて済む。
以下、本発明を実施するための最良の形態について実施例により具体的に説明する。なお、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
本発明のグリーストラップ排水浄化装置の構成例を、図面を参照しつつ説明する。
図1は、実施例1にかかるグリーストラップ排水浄化装置100の構成例を簡単に示す図である。
本発明のグリーストラップ排水浄化装置100は、グリーストラップ200の付近に持ち込まれ、動的に組み上げて形成される。
グリーストラップ200は、限定されず、一般的なもので良い。この例では、貯水槽210、220、230の3槽あり、流入管240から厨房の排水が流入し、排出管250を経て外部の下水溝に流れ出る構造とする。
グリーストラップ排水浄化装置100は、この構成例では、図1に示すように、外部循環路110、ポンプ120、凝集制御部130、ラインミキサー140、凝集分補足体150、薬剤タンク160、本体筐体170を備えた構成となっている。
外部循環路110は、グリーストラップ200の外部に外部を循環する経路を動的に形成するためのものである。動的に形成した外部循環路110にグリーストラップ200の処理対象水を外部に引き出し、循環させつつ浄化を進めて行く。
外部循環路110の素材は限定されないが、例えばゴム製や柔らかい樹脂製のホースで良いが限定はされない。例えば、樹脂製の蛇腹ホース、柔らかい樹脂製のパイプでも可能である。また、全体はホースや蛇腹ホースであるが、途中の経路の一部に剛性のある樹脂製パイプを用いても良い。
外部循環路110の長さは限定されないが、グリーストラップ200の長さや幅、設置個所の横のスペースの状態などにより、外部循環路110の展開形状が異なってくる可能性があるので、現場に適合する長さのホース等を用意しておくことが好ましい。
外部循環路110の内径も特に限定されないが、例えば、直径50mmとする。また、長さも特に限定されないが、グリーストラップ200の貯水槽210から貯水槽230にかけて外部循環路を形成できる程度の長さがあるものとする。
外部循環路110には、循環路流入端111、薬剤投入箇所112、循環路排出端113がある。一端である循環路流入端111は貯水槽210の喫水線以下に沈めて動的に配置し、他端である循環路排出端113は貯水槽220の喫水線の上または喫水線下に配置することにより、グリーストラップ200の外部に外部循環路を形成する。
ポンプ120は、外部循環路110の内部に圧力差を生じさせるものである。外部循環路110の内部に圧力差を生じるように配置すればどのような配置でも良いが、この構成例では、循環路流入端111の先端に位置し、水中ポンプの形で貯水槽210の中に沈められている。ポンプ120を稼働することにより貯水槽210から吸引能力に応じて排水を吸引し、循環路流入端111から外部循環路110の中に排水を圧送する。ポンプ120の圧送エネルギーは後述するように凝集制御部130により調整可能になっている。
凝集制御部130は、外部循環路110に対する薬剤の投入や凝集の進行を制御する部分である。入出力手段を備え、入力としてはボタンやタッチパネルなどの入力インターフェイスを介した操作員からの指示データ、ケーブルや無線を介したセンサー部131からの各種データ、実施例2で述べる通信手段を介したサポートセンターからの各種データなどがあり得る。出力としては信号線を介した薬剤投入部132への薬剤投入に関する指示データ、薬剤投入口133への投入口開閉に関する指示データ、信号線を介したポンプ120に対する圧送力の調整信号などを出力し得る構成となっている。
凝集制御部130は、センサー部131で検知した処理対象水の状態に応じて凝集レシピデータを選択し、薬剤投入口133付近を通過する処理対象水に対して、薬剤投入部132から定められた種類、量の薬剤を逐次投入する制御を行う。
ここで、凝集制御部130を介した凝集操作、つまり凝集レシピに基づく凝集処理ついて、手動式も可能であり、自動式も可能であり得る。
前者の場合は、ボタンや入力パネルなどのインターフェイスがあり、操作者がインターフェイスを通じて指示内容を入力し、凝集制御部130がその指示に基づいて薬剤の逐次投入などの各種処理を実行する。
後者の場合は、凝集制御部130があらかじめ除去成分の種類や状態に応じた凝集レシピデータを保持しており、センサー部131で検知した処理対象水の状態に応じて凝集レシピデータに従って薬剤を逐次投入するなどの各種処理を行う。
センサー部131は、外部循環路110を通過する処理対象水の状態を検知するセンサー類を装備した部分である。センサーの種類としては様々なものがあり得るが、例えばpHセンサーがある。また、温度センサー、濁度センサー、粘度センサーなど多様なセンサーがあっても良い。
センサー部131は、検知素子がグリーストラップ200内の処理対象水または外部循環路110を通過する処理対象水にアクセスできるように配置されている。図1の構成例では、センサー部131の検知素子部分をグリーストラップ200内の処理対象水に浸漬した例となっているが、外部循環路110の壁面の一部にセンサー部131の検知素子を設けて処理対象水と接触する構成でも良い。
薬剤投入部132は、凝集制御部130の制御に基づき、外部循環路110に対して薬剤を投入する装置である。外部循環路110の薬剤投入箇所112の壁面に薬剤投入部132からつながる薬剤投入口133があり、通過する処理対象水に対して薬剤を投入する仕組みとなっている。外部循環路110を通過する処理対象水の凝集処理に適した凝集剤、補助剤、pH調整剤などの薬剤を選択して供給する。
薬剤投入口133は、外部循環路110の薬剤投入箇所112に面した投入口であり、外部循環路110と薬剤投入部132との間にある開口となる。薬剤投入口133は外部循環路110に対する単なる開口でも良いが限定はされない。例えば、開閉ノズルなどを装備して開閉できるものでも良い。薬剤投入部132は、凝集制御部130の制御に従って、薬剤タンク160から指定された薬剤を指定された量を汲み出して、薬剤投入口133を介して、外部循環路110の薬剤投入箇所112に対して供給する。
ラインミキサー140は、外部循環路110の経路の一部に取り付けられ、処理対象水と薬剤を混ぜ合せるミキサーである。
図2は、ラインミキサー140の構造を簡単に示した図である。この構成例では、内部に螺旋状に回転した仕切り板が内蔵されており、内部を通過することによりこの仕切り板によって処理対象水に回転が与えられ、特段の動力を必要とせずに、かき混ぜられる仕組みとなっている。
ラインミキサー140の配設箇所としては、薬剤投入部132の薬剤投入口133よりもやや下流側に位置するものとする。つまり、処理対象水に対して投入された薬剤を効率的に混ぜ合わせるため、薬剤投入部132の薬剤投入口133のやや下流あたりに配設しておくことが好ましい。
さらなる工夫として、ラインミキサー140の配設箇所として、処理対象水が下方から上方に向けて昇流する箇所を選択することも可能である。その理由は空気の混入を少なくすることである。外部循環路110はグリーストラップの外部循環路としてホースなどで動的に形成するので、処理対象水を汲み上げて循環を開始すれば、内部に混入している空気は外部循環路110の経路内の上方の壁面に浮遊している。ラインミキサー140は通過する処理対象水に対して仕切り板により回転力を与えるものである。もし、処理対象水が上方から下方へ落下する経路にラインミキサー140を設けると巻き込まれるように空気がラインミキサー140内に混入してしまうおそれがある。ラインミキサー140の中に空気が混入してしまうと、処理対象水の回転が減り、ラインミキサー140中の処理対象水の混合が仕様通りには実行できない。
一方、ラインミキサー140を配設する位置として、処理対象水が下方から上方に向けて昇流する箇所を選択すれば、ラインミキサー140により処理対象水に対して仕切り板により回転力を与えられたとしても湧き上がるように回転しているので、空気を下方に引き込むようなことはない。その結果、上方に溜まっている空気がラインミキサー140の中に引き込まれることはない。
ラインミキサー140を通過した処理対象水は、凝集に必要な適切な薬剤などが投入された状態で混合され、後続の外部循環路110内を流れて行く間に凝集処理が進行してゆく。
凝集分補足体150は、外部循環路110の循環路排出端113付近に取り付けられる固液分離ができる部材であり、凝集処理により凝集した固形分を捕捉し、液分や凝集がまだ十分でない微粒子を通過させて貯水槽に戻すものである。例えば、メッシュ状の袋体であり、メッシュの網目を利用して分離するものである。メッシュ地の大きさは限定されないが、あまりに細か過ぎる目地であると液分の通過に時間がかかり、また目地が小粒子で塞がれて詰まってしまい処理時間に影響を及ぼすことがあるため、ある程度は目地の大きさがある方が好ましい。目地の大きさは凝集分の量や種類などに応じて選択しても良い。
凝集分補足体150の取り付け姿勢であるが、凝集分補足体150の一部を貯水槽230の喫水線の下に浸漬するよう配置することもできるし、貯水槽230の喫水線の上に位置するよう配置することもできる。前者の場合であれば、凝集分の重量が大きくなっても支持しやすい。後者の場合であれば、凝集分の蓄積が目視しやすく、また、凝集分補足体150の取り換え作業もしやすくなる。
薬剤タンク160は、処理対象水に対して凝集処理に適した凝集剤、補助剤、pH調整剤などの薬剤を格納するタンクである。タンクは薬剤の種類に応じて複数備えておくことが好ましい。薬剤タンク160は凝集制御部130と連結されており、凝集制御部130の制御に基づいて薬剤投入部132により薬剤タンク160から所定量の薬剤が引き出され、薬剤投入口133から薬剤投入箇所112に対して供給される。
本発明では、凝集処理に用いる凝集剤は特に限定されず、市場で流通している凝集剤であれば用いることができる。処理対象水の中に懸濁している微粒子をまとめて大きな塊にして沈降させる性質があれば良く、例えば、無機系凝集剤として、硫酸バンド(硫酸アルミニウム)、PAC(ポリ塩化アルミニウム)などのいわゆるアルミ系凝集剤、さらに、硫酸第一鉄、硫酸第二鉄、塩化第二鉄などのいわゆる鉄系凝集剤など多様なものがある。また、有機系凝集剤として、カチオン系、アニオン系、ノニオン系などの高分子凝集剤がある。複数の凝集剤を併用したり組み合わせたりすることも可能である。また、処理対象水のpHを凝集剤が働きやすいpHにするためのpH調整剤を併用することもできる。本発明のグリーストラップ排水浄化装置100は、薬液タンク160を複数装備でき、凝集制御部130との連動により、複数の凝集剤を選択的に供給することができ、pH調整などにより優れた凝集効果がでるように工程順を制御することができる。
本体筐体170は、各構成部材を収納し、運搬するための筐体である。なお、図1では本体筐体170の外部に展開されている構成部材、例えば、外部循環路110、ポンプ120、センサー部131、ラインミキサー140、凝集分補足体150なども収納できるスペースを設けておき、運搬時に収納した形で移動させることができれば、グリーストラップがある清掃現場に本発明のグリーストラップ排水浄化装置100の各構成部材を一括して運搬できるので便利である。
本体筐体170のサイズは、限定されないが、本発明のグリーストラップ排水浄化装置100は、全体として可搬性に優れた小型のものとすることが可能である。グリーストラップ200の設置場所のスペースが小さい場合もあるが、例えば、本体筐体170の幅を500mm程度に抑えれば、スペースが小さい場所でも搬入が可能となる場合が多い。
また、本体筐体170の下面にはキャスターやタイヤなどが取り付けられ、運搬容易なものであることが好ましい。
以上がグリーストラップ排水浄化装置100の構成例の各部材の説明である。なお、上記構成の他、他の任意の構成を含むものであっても良い。
次に、グリーストラップ排水浄化装置100を用いた凝集処理の例を、手順を追いつつ説明する。
[グリーストラップ排水浄化装置100の搬入]
本発明のグリーストラップ排水浄化装置100を清掃するグリーストラップの近くまで搬入して持ち込む。グリーストラップ排水浄化装置100が全体として小型化されているので小規模店舗の厨房など狭い場所に搬入することが可能である。例えば、各構成部材を本体筐体170に収納した状態で現場まで作業員が押して搬入することができる。
図3は、本発明のグリーストラップ排水浄化装置100を清掃するグリーストラップの近くまで搬入した様子を簡単に示した図である。
以下の例では外部循環路110はホースである場合を例として説明する。
図3の状態ではホースは周回状に丸めたり折り畳んだりしてコンパクトに収納している。
[現場での組み立て]
本発明のグリーストラップ排水浄化装置100を清掃するグリーストラップ200の現場で動的に組み上げる。つまり、グリーストラップ200の近傍でホースである外部循環路110を展開して取り付ける。その際、循環路流入端111にポンプ120を連結し、一方、循環路排出端113には凝集分補足体150を取り付ける。また、ラインミキサー140を外部循環路110の経路のうち下方から上方へ流れが昇流する箇所に設ける。
さらに、外部循環路110の薬剤投入箇所112に対して、薬剤投入部132の薬剤投入口133を取り付けて組み上げる。
このようにグリーストラップ排水浄化装置100を動的に組み上げた状態が図4である。
次に、外部循環路110の循環路流入端111とポンプ120をグリーストラップ200の貯水槽210の喫水線下に沈める。一方、循環路排出端113と凝集分補足体150を下流側の貯水槽230の喫水線の上または下に配置する。この例では、凝集分補足体150の一部が貯水槽230の喫水線の下に浸漬している例とする。
さらに、センサー部131のセンサー部分をグリーストラップ200の貯水槽に沈めて処理対象水にアクセスできるようにする。
グリーストラップ200へ適用した状態が図5である。
[凝集処理]
本発明のグリーストラップ排水浄化装置100を清掃するグリーストラップ200の現場での組み立てが完了すれば、凝集処理を開始する。
図6は、本発明のグリーストラップ排水浄化装置100が稼働して処理対象水が本発明のグリーストラップ排水浄化装置100とグリーストラップ200の間で循環しつつ凝集処理が行われてゆく様子を示す図である。
ポンプ120が稼働してグリーストラップの貯水槽210から処理対象水を所定スピードで所定量を汲み上げてゆく。外部循環路110の循環路流入端111から流入した処理対象水は循環路排出端113に向けて流れて行くが、その過程で、まず薬剤投入箇所112を通過する。この薬剤投入箇所112では、凝集制御部130はセンサー部131が検知した処理対象水の状態を示すデータを収集しており、凝集制御部130は処理対象水の状況と選択する凝集レシピに応じて薬剤の種類と投入量を選択し、薬剤タンク160から該当する薬剤を選択し、該当する投入量となるよう調整しつつ、薬剤投入部132を介して薬剤投入口133から供給する。
薬剤が混合された処理対象水はラインミキサー140内に取り込まれてゆき、ラインミキサー140を通過するときに仕切り板により回転力が与えられ、渦流となって処理対象水と薬剤の混合が進む。処理対象水と薬剤の混合が進むと凝集が始まり、処理対象水に懸濁していた微粒子が凝集を始め、やがて塊となってゆく。
引き続き、処理対象水は外部循環路110を流れて行き、循環路排出端113に至るまでの間に凝集が進み、塊に成長してゆく。
循環路排出端113に至ると凝集分補足体150に入り込む。そこで目地を通過しない塊は凝集分補足体150に捕捉される。目地を通過する液分やまだ塊に成長し切れておらず目地を通過する微粒子は凝集分補足体150では捕捉されず、貯水槽230に還流する。なお、塊に成長しきれていない微粒子も次回以降の還流の中で塊に成長したところで凝集分補足体150に捕捉されて除去されてゆく。
この一連の外部循環経路によって処理対象水に懸濁している微粒子の凝集とその捕捉が進んで行き、グリーストラップ200の貯水槽210〜230に貯水されていた処理対象水が清浄化されてゆき、グリーストラップ200の清掃作業が進んで行く。
このように、薬剤の投入は、薬剤投入箇所を通過する処理対象水の流量に応じて薬剤の投入量が調整された形で逐次投入されることとなるので、グリーストラップ200全体への一括投入とは異なり、本発明のグリーストラップ排水浄化装置100によれば、グリーストラップ200中の処理対象水に懸濁している微粒子を逐次かつ徐々に凝集させて除去することができる。
実施例2として、処理対象水の状況に応じて、凝集制御部が保持する凝集レシピを外部から動的に追加したり動的に変更したりするチューニングを行うことができる技術を搭載したグリーストラップ排水浄化装置を説明する。
図7は、実施例2にかかるグリーストラップ排水浄化装置100aの構成例を示す図である。図7に示すように、凝集制御部130aは、通信手段134aを備え、外部との間でデータのやり取りが可能となっている。
本実施例2では、グリーストラップ排水浄化装置100aは、センサー部131で凝集処理中の処理対象水の状態を検知し、その検知結果を示す各種データを凝集制御部130aの制御のもと、通信手段134aを介して外部のサポートセンターなどに通信することができる。
一方、外部のサポートセンターでは、処理対象水の状態を示す各種データの分析結果をもとに凝集レシピのデータベースより最適な凝集レシピを選択して送信すれば、凝集制御部130aは通信手段134aを介して動的に最適な凝集レシピデータをダウンロードできる仕組みとなっている。
グリーストラップ200中の処理対象水には様々な成分が混入しており、かならずしも安定したものではない。つまり、前回の清掃作業において最適だった凝集レシピが今回の処理対象水の状態ではかならずしも最適な凝集レシピではなく、別途異なる凝集レシピを使用した方が凝集効率の向上が見られる場合も十分にあり得る。
このような凝集処理に用いるレシピを処理対象水の状況を見極めつつ臨機応変にチューニングすることは、経験が豊富でスキルの高い作業員であれば、人手で調整することもあり得るが、一般の作業員では、最適なレシピを自分で判断することは困難であり、試行錯誤的になってしまい、凝集効率が上がらないことも想定される。
そこで、実施例2にかかるグリーストラップ排水浄化装置100aでは、外部のサポートセンターのような多様な凝集レシピを保持し、処理対象水の状況に応じて凝集レシピを選択して、グリーストラップ排水浄化装置100aに格納されている凝集レシピを動的に追加したり変更したりするなどのチューニングを可能としたものである。
図8は、グリーストラップ排水浄化装置100aの凝集制御部130aに記憶保持されている凝集レシピを動的にチューニングする流れを説明する図である。
図8に示すように、まず、センサー部131で凝集処理中の処理対象水の状態を検知して各種データを得て(1)、凝集制御部130aの制御のもと、通信手段134aを介して外部のサポートセンター300などに通信する(2)。
外部のサポートセンター300は、グリーストラップ排水浄化装置100aから送信された処理対象水の状態を示す各種データを受信し、各種データを分析する(3)。分析結果に基づいて、サポートセンター300が保持する凝集レシピデータベースから、凝集処理中の処理対象水の状態に応じた最適な凝集レシピデータを検索し(4)、当該凝集レシピデータをグリーストラップ排水浄化装置100aに対して返信する(5)。グリーストラップ排水浄化装置100aは通信手段134aを介して凝集レシピデータを受信し(6)、凝集制御部130aが新たな凝集レシピデータを追加または更新の形で格納してチューニングする(7)。
グリーストラップ排水浄化装置100aは、チューニング後の凝集レシピデータを用いて凝集制御部130aの制御のもと、凝集処理を継続する。
以上、本発明のグリーストラップ排水浄化装置の構成例における好ましい実施形態を図示して説明してきたが、本発明の技術的範囲を逸脱することなく種々の変更が可能であることは理解されるであろう。
本発明のグリーストラップ排水浄化装置は、飲食店、ホテル、フードコード、社員食堂など業務用厨房がある施設に設置されているグリーストラップを清掃する装置として広く提供することができる。
実施例1にかかるグリーストラップ排水浄化装置100の構成例を簡単に示す図である。 ラインミキサー140の構造を簡単に示した図である。 グリーストラップ排水浄化装置100をグリーストラップ200の設置場所へ搬入する様子を簡単に示す図である。 グリーストラップ排水浄化装置100を展開して組み上げて行く様子を簡単に示す図である。 グリーストラップ排水浄化装置100をグリーストラップ200に適用した状態を簡単に示す図である。 本発明のグリーストラップ排水浄化装置100による基本的な処理手順を示す図である。 実施例2にかかるグリーストラップ排水浄化装置100aの構成例を示す図である。 グリーストラップ排水浄化装置100aの凝集制御部130aに記憶保持されている凝集レシピを動的にチューニングする流れを説明する図である。 従来技術における一般的なグリーストラップ10の基本構成を示す側断面図である。
100 グリーストラップ排水浄化装置
110 外部循環路
111 循環路流入端
112 薬剤投入箇所
113 循環路排出端
120 ポンプ
130 凝集制御部
131 センサー部
132 薬剤投入部
133 薬剤投入口
134 通信手段
140 ラインミキサー
150 凝集分補足体
160 薬剤タンク
170 本体筐体
200 グリーストラップ
210,220,230 貯水槽

Claims (9)

  1. 循環路流入端をグリーストラップの貯水槽の喫水線の下配置し、循環路排出端を前記貯水槽の喫水線の上または下配置せしめることにより前記グリーストラップの外部に外部循環路形成する外部循環路と、
    前記外部循環路に取り付けられたポンプと、
    前記外部循環路の一部に設けられ、通過する処理対象水に対して凝集処理に適した凝集剤、補助剤、pH調整剤を選択して供給する凝集制御部と、
    前記循環路排出端に取り付けられ、前記凝集処理により凝集した固形分を捕捉し、液分を通過させて前記貯水槽に戻す凝集分補足体を備え、
    前記外部循環路で前記グリーストラップの外部に引き出した前記処理対象水を循環させつつ前記薬剤で浄化するグリーストラップ排水浄化装置。
  2. 前記凝集制御部が、薬剤投入箇所を通過する循環中の前記処理対象水の流量に応じて前記薬剤の投入量を調整せしめる制御機能を備え、循環している前記処理対象水の流量に応じて前記薬剤を逐次投入することを特徴とする請求項1に記載のグリーストラップ排水浄化装置。
  3. 前記外部循環路の経路の一部において前記処理対象水と前記薬剤を混ぜ合せるラインミキサーを備え、
    前記ラインミキサーの配設箇所を、前記凝集制御部による前記薬剤の投入箇所の後で、かつ、前記処理対象水が下方から上方に向けて昇流する箇所としたことを特徴とする請求項1または2に記載のグリーストラップ排水浄化装置。
  4. 前記凝集分補足体の一部を前記貯水槽の喫水線の下に浸漬するよう配置した請求項1から3のいずれかに記載のグリーストラップ排水浄化装置。
  5. 前記凝集分補足体を前記貯水槽の喫水線の上に位置するよう配置した請求項1から3のいずれかに記載のグリーストラップ排水浄化装置。
  6. 前記凝集制御部が、pHセンサーを含むセンサー部と、前記センサー部で検知した前記処理対象水の状態に応じて前記薬剤を逐次投入する薬剤投入部を備えたものであることを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載のグリーストラップ排水浄化装置。
  7. 前記凝集制御部が、前記処理対象水中に包含される除去成分の種類や状態に応じた凝集レシピデータを保持し、前記センサー部で検知した前記処理対象水の状態に応じて前記凝集レシピデータに従って前記薬剤を逐次投入することを特徴とする請求項6に記載のグリーストラップ排水浄化装置。
  8. 通信手段を備え、前記凝集制御部が前記通信手段を介して外部から前記凝集レシピデータのチューニングを可能とした請求項7に記載のグリーストラップ排水浄化装置。
  9. 循環路流入端をグリーストラップの貯水槽の喫水線の下配置し、循環路排出端を前記貯水槽の喫水線の上または下配置せしめることにより前記グリーストラップの外部に外部循環路形成し、
    前記外部循環路に取り付けられたポンプによりグリーストラップの処理対象水を前記外部循環路に循環させ、
    前記外部循環路の一部において、循環している前記処理対象水に対して凝集処理に適した凝集剤、補助剤、pH調整剤を選択して供給し、
    前記循環路排出端に凝集分補足体を取り付けておき、前記凝集処理により凝集した固形分を捕捉し、液分を通過させて前記貯水槽に戻すことにより、
    前記外部循環路で前記グリーストラップの外部に引き出した前記処理対象水を循環させつつ浄化するグリーストラップ排水浄化方法。
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