JP2002069861A - 捺染用染材並に捺染用染材に含まれた鉄分の錆によって着色した繊維並に繊維製品 - Google Patents

捺染用染材並に捺染用染材に含まれた鉄分の錆によって着色した繊維並に繊維製品

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JP2002069861A
JP2002069861A JP2000251138A JP2000251138A JP2002069861A JP 2002069861 A JP2002069861 A JP 2002069861A JP 2000251138 A JP2000251138 A JP 2000251138A JP 2000251138 A JP2000251138 A JP 2000251138A JP 2002069861 A JP2002069861 A JP 2002069861A
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JP2000251138A
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Manabu Kikuchi
学 菊池
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EMM ASSHU EMU KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 鉄粉を捺染用染材として繊維並に繊維製品を
染色する。 【解決手段】 鉄粉と酸化促進剤と付着材と水とを以て
捺染用染材を作り、この染材を以て着色した繊維製品を
作る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、主としていわゆる
捺染手法によって染物を作る方法に用いる染材に関す
る。
【0002】
【従来の技術】これまでのいわゆる捺染手法によって染
め上げた織物、紙などを着色した染物を作るために用い
る染材には、植物等から抽出した色素をそのまま又はこ
れを調合して用いるとかという手段が古来から用いられ
ている。化学が発達してからは人工染料であるインクを
用いるのが常識であった。そして、織物、紙などに染色
するに当たってはその着色具合、絞様に古くから芸術的
な趣をかもし出すための色合いで染め抜く技法に種々気
をつかっていたことは周知の通りである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】これまで、鉄錆による
着色の特徴を生かして、鉄錆そのもので織物、紙等の染
材として染物を作る技法はなかった。本発明は、この点
に着眼して、織物、紙などに芸術的な趣をかもし出す色
合いを鉄粉の錆によって染め付ける染料を提供しようと
するものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】砂鉄或は砂鉄程度の粒子
に粉砕した鉄粉と酸化促進剤と付着剤と水とを以て製成
した捺染用染材と該染材を使って染め上げた繊維、或は
繊維製品を作る。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明は、水分を含滲させた状態
の織物、紙等の上に置いたままにした、或は水分を含滲
させた状態の織物、紙等で包んだままにした鉄を空気中
に放置したときは、その鉄が、蒸発する水分や空気中の
酸素に触れて酸化して錆る現象をおこし、上記織物、紙
等が鉄の錆で染色してしまう現象に着眼して開発したも
のである。
【0006】本発明の捺染用染材は次のようにして構成
する。鉄粉、鉄粉の酸化促進材、例えば、代表的なもの
として塩、付着材、水を主成分として混練する。本発明
で言う鉄粉とは、砂鉄や砂鉄程度の粒子に粉砕した鉄粉
である。本発明で言う付着材とは、鉄粉を混合して、そ
れに水分を添加して混練してこれを布地、鉄等に塗り付
けたとき、鉄粉をその付着材とともに布地、紙の表面に
塗布して付着させる機能をもち、且つ、水分が蒸発して
乾燥した後は、はたき落とすか、或は水洗によって、鉄
粉とともに織物、紙の表面から洗い流すまでは鉄粉と共
に布地、紙の表面に層状をなして付着した状態を維持す
る機能をもつものである。即ち、添加した水分を含滲し
て、その含滲水分により、混合した鉄粉とともに布地、
紙等の表面に付着する付着力を発揮するもので、水分が
蒸発した後も外力が加わらないかぎりその状態を維持で
きるものである。例えば、澱粉、大鋸屑(オガクズ)等
を挙げることができる。従って、金属粒子、砂、硝子粒
のように、添加した水分を含滲する機能をもたないもの
以外のものであれば一応よいとされる。
【0007】布地とは、繊維製品を指し、織物だけでな
く編物、不織布や紙を含むことは勿論である。この鉄
粉、付着材、鉄粉の酸促進材の粒度は特定するものでは
ないが、用法に従って極微粒子に粉砕したものを選択す
ることがある。
【0008】本発明の一実施例を説明する。鉄粉と付着
材、塩をまんべんなく混合した混合物を以て布地、紙等
を染色する操作を説明する。
【0009】布地、紙の表面に前記混合物を散布する。
その散布面に水を霧状にして十分散布する。この操作に
よって、前記混合物を湿らせ、布地、紙も湿らせる。こ
れによって湿った布地、紙の表面に湿った前記混合物層
を作ることになり、湿った布地、紙に湿った前記混合物
層を十分に付着させることになる。この操作終了後は、
前記布地、紙の表面に鉄粉と付着材と塩を混合した層が
出来る。これを所定の時間放置することによって前記混
合物層、前記布地、紙を湿らせた水分は蒸発し、布地、
紙の面には前記混合物が乾燥状態で付着した状態を維持
する。鉄粉は前記酸化過程で布地、紙の表面で酸化す
る。そして、前記した水の蒸発過程で酸化した鉄粉の錆
によって布地、紙を染色する。
【0010】前記操作による染色濃度を更に濃くしよう
とするときは、再度水分を添加することにする。そして
再度鉄粉の酸化を促す。この操作によって、再度前記状
態を再現させる。
【0011】前記布地、紙に十分塩水を含滲させ、その
表面にまんべんなく混合した鉄粉、付着物を散布しても
前記と同じ結果を得ることができる。
【0012】他の実施例を説明する。鉄粉、付着材、塩
を水でまんべんなく混練して染材を造り、これを布地、
紙にスクリーン印刷法によって、或は型紙を用いて塗り
付けるときは、いわゆる捺染手法を用いたと同じで、こ
の手法を用いたときも前記したときと同様に湿った布
地、紙の表面に湿った鉄粉、付着物の塩の混練物層がで
きる。これを前記の手法と同様に所定の時間放置するこ
とによって、前記したと同じ現象を生じる。スクリーン
印刷法によるときは、鉄粉も付着材もともに、スクリー
ンのメッシュ以下の粒度のものを用いることは勿論であ
る。
【0013】前記操作を行った後、頃合いを見計らっ
て、前記操作を行った布地、紙を水洗いする。これによ
って布地、紙に乾燥状態で付着した前記混合物を洗い流
す。従って、付着剤は水で洗い流せるものであることを
必要とする。この一連の操作終了によって布地、紙を鉄
錆によって着色する染色は終了する。以上、繊維製品と
しての布地を例にとって説明したが、繊維製品とは撚糸
も含むことは当然である。また、繊維を材料として漉く
う手段(紙漉)によって作った紙も繊維製品であること
は勿論である。
【0014】
【発明の効果】本発明にかかる染材は、これまでなかっ
た染材であり、しかもこの染材れを作るには大規模な設
備によらなくても造ることが出来る。更に、一度鉄錆に
よって染色した色はにじんだり、或はぼやけたりせず、
布地や紙に侘のある趣を呈する染色ができる。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鉄粉と酸化促進剤と付着材の混合物を繊
    維並に繊維製品である布地、紙に付着後、その両者に水
    を添加して成ることを特徴とする繊維並に繊維製品であ
    る布地、紙を鉄錆で着色する捺染用染材。
  2. 【請求項2】 鉄粉と酸化促進剤と付着剤と水とを混練
    して水分を含浸させた繊維並に繊維製品である布地、紙
    に付着するようにしたことを特徴とする繊維並に繊維製
    品である布地、紙を鉄錆で着色する捺染用染材。
  3. 【請求項3】 前記請求項1、同2に記載した捺染用染
    材を水分を含ませた繊維並に繊維製品である布地、紙に
    付着した後、そのままの状態で乾燥させ、乾燥後前記染
    材を水洗によって洗い落として鉄分の錆によって着色し
    たことを特徴とする繊維並に繊維製品である布地、紙。
JP2000251138A 2000-08-22 2000-08-22 捺染用染材並に捺染用染材に含まれた鉄分の錆によって着色した繊維並に繊維製品 Pending JP2002069861A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105332290A (zh) * 2015-10-12 2016-02-17 浙江纺织服装职业技术学院 铁锈与草木染创意面料的制作方法

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