JP2002069393A - 固定用テープ - Google Patents

固定用テープ

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JP2002069393A
JP2002069393A JP2000261845A JP2000261845A JP2002069393A JP 2002069393 A JP2002069393 A JP 2002069393A JP 2000261845 A JP2000261845 A JP 2000261845A JP 2000261845 A JP2000261845 A JP 2000261845A JP 2002069393 A JP2002069393 A JP 2002069393A
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adhesive tape
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sensitive adhesive
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Hiroshi Nagami
永海  洋
Toshio Tamura
敏雄 田村
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Nitto Denko Corp
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Nitto Denko Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 両面テープや折り畳まれた固定用テープの代
替品として、剥離紙のような不要な廃棄物を出さず、し
かも、強力に貼着した壁面や床面等を傷つけることなく
剥離できる物品貼着用の固定用テープを提供する。 【構成】 プラスチック製の基材12の片面に粘着剤層
11を備えた第1の粘着テープ10の粘着剤層11と、
例えばプラスチックからなる伸縮性のある基材22の片
面に粘着剤層21を備えた第2の粘着テープ20の粘着
剤層21とを、その幅方向端部において貼り合わせる。
次に、第2の粘着テープ20を、第1の粘着テープ10
の端面から背面に沿って折り返し、第1の粘着テープ1
0の背面に貼り合わせる。また、第2の粘着テープ20
を第1の粘着テープ10の自由端よりも突出する幅方向
長さに作製し、当該突出した領域の粘着剤層21に非粘
着性のフィルム30を貼り合わせ、非貼着性の把持部2
を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は固定用テープに関す
る。具体的には、ポスターなどのシート類や例えば、吊
下用フックなどの物品等を屋内壁面や床面等に貼付し、
壁面や床面を傷めることなく剥離できる固定用テープに
関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ポスターなどのシート類や吊下用
フックなどの物品を屋内の壁面や床面、家具などに貼付
する場合、テープ状基材の両面に粘着剤層が備えられた
いわゆる両面粘着テープや、テープ状基材の片面に粘着
剤層が備えられた片面粘着テープが折り畳まれた固定用
テープが用いられていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、両面粘
着テープにおいては、2つの粘着面を保護するため双方
の粘着面に剥離紙を貼り合わせたり、ロール状に巻き取
る場合においても少なくとも一方の粘着面には剥離紙を
貼り合わせる必要があった。このために、使用時には2
枚ないし1枚の剥離紙を剥がして使用する必要があり、
剥離紙が不要なゴミとして排出される。あるいは、予め
貼付物に両面粘着テープが貼付された状態で供給される
場合もあるが、この場合においても、使用時まで粘着面
を保護するために剥離紙が必要とされる。
【0004】また、片面粘着テープが折り畳まれた固定
用テープを用いた場合には、粘着面が粘着テープのテー
プ状基材の背面に貼り合わされ、貼着固定面に貼着すべ
き粘着面がテープ状基材によって保護されるため、剥離
紙を必要とはしない。
【0005】しかしながら、テープ状基材を折り畳む必
要があるため、テープ状基材に柔軟な基材を用いること
が困難であり、その材質に制約を受ける。この結果、固
定用テープが伸長されず、剥離時にテープが切断された
り、あるいは、固定用テープを伸長して剥離させること
が困難であった。また、強い力で壁面等に貼着している
場合には、剥離時に壁面の一部が剥がれたりして傷を付
ける恐れがあった。
【0006】本発明は上記従来技術の問題点に鑑みてな
されたものであって、本発明の目的は、両面テープや折
り畳まれた固定用テープの代替品として、例えばシート
類や吊下用フックなどの各種物品を屋内壁面や床面等に
貼着する際に、剥離紙のような不要な廃棄物を出さず、
また強力に貼着した壁面や床面等を傷つけることなく剥
離できる物品貼着用の固定用テープを提供することにあ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の固定用テープ
は、基材の片面に粘着剤層を有する2枚の粘着テープが
積層された固定用テープであって、一方の粘着テープの
背面に積層された他方の粘着テープの端部が、前記積層
される一方の粘着テープの端面に沿って折り返され、当
該積層される粘着テープの粘着剤層に貼り合わされたこ
とを特徴としている。
【0008】このとき、前記背面に積層された粘着テー
プの自由端を、残る一方の粘着テープの自由端よりも突
出させ、当該突出させた領域の粘着剤層にフィルムを貼
り合わし、非貼着性の把持部を設けるのがよい。
【0009】この場合、前記把持部における厚さと、前
記2枚の粘着テープの粘着剤層同士が貼り合わされた領
域における厚さとをほぼ同一にするのが好ましい。
【0010】また、前記背面に積層された粘着テープの
自由端に、粘着剤層の形成されていない把持部を備える
のが望ましい。
【0011】これらの固定用テープにおいては、少なく
ともいずれか一方の粘着テープに伸張性を持たせるのが
よく、さらには、接合面方向に引っ張ることで接合箇所
から剥がすことができる再剥離可能な粘着テープを用い
るのが望ましい。
【0012】
【発明の実施の形態】図1は本発明に係る固定用テープ
の側面構造図、図2は当該固定用テープを展開した状態
を示す説明図、図3は当該固定用テープの使用例を示す
説明図であって、同図(a)はポスターの裏面に貼着し
た状態を示す平面説明図、同図(b)はその側面説明
図、図4は図3に示すポスターを壁面に貼着する場合の
説明図である。以下、各図に従って、本発明について詳
細に説明する。
【0013】本発明に係る固定用テープ1は、テープ状
若しくはシート状をした基材12の片面に粘着剤層11
が備えられた第1の粘着テープ10と、テープ状若しく
はシート状をした基材22の片面に粘着剤層21が備え
られた第2の粘着テープ20とを備えており、第1の粘
着テープ10の背面に第2の粘着テープ20が積層され
ている。
【0014】第1の粘着テープ10は、主としてポスタ
ーなどのシート類や吊下用フックなどの被着物50に貼
着されるものである。また、第2の粘着テープ20は、
使用時に第1の粘着テープ10の背面から剥離され、屋
内の壁面や床、家具などの貼着固定面60に貼着される
ものである。
【0015】当該固定用テープ1においては、第1の粘
着テープ10の背面に、第2の粘着テープ20の少なく
とも何れか一方の幅方向端部が突出するように積層さ
れ、当該突出した端部を第1の粘着テープ10の端面に
沿って折り返えされ、第2の粘着テープ20の粘着剤層
21の一部領域が、第1の粘着テープ10の粘着剤層1
1に貼り合わせられた構造をしている。従って、第2の
粘着テープ20を第1の粘着テープ10背面から剥離し
展開することによって、図2に示すように、第2の粘着
テープ20の粘着剤層21と第1の粘着テープ10の粘
着剤層11は互いに反対側に向くようになる。この結
果、両面テープと同様な使い方が可能になる。なお、本
明細書においては、幅方向とは図1に示す横方向を意味
するものであって、図1に示す奥行き方向は長さ方向を
意味するものとする。
【0016】言い換えるならば、本発明の固定用テープ
1は、第1の粘着テープ10の粘着面と第2の粘着テー
プ20の粘着面が互いに反対側を向くようにして、粘着
面同士が幅方向端部においてその一部が貼り合わされ、
いずれか一方の粘着テープ、図1に示す場合には、第2
の粘着テープ20が、他方の第1の粘着テープ10の端
面に沿ってその背面方向に折り返されて、第1の粘着テ
ープ10の背面に貼り合わせられたのと同じである。
【0017】このとき、第1の粘着テープ10の粘着剤
層11と第2の粘着テープ20の粘着剤層21との貼り
合わせ領域の長さは、粘着剤層11,21の粘着力や被
着物50の重量、あるいは貼着固定面60の性質等によ
って適宜設定されるが、概ね2〜15mm、好ましくは
3〜10mm程度に設定される。2mmよりも少ないと
展開した際に十分に両粘着テープ10,20を貼り合わ
せておくことができず、また、15mmよりも大きくな
ると貼り合わせ部分が大きくなり、被着物50や貼着固
定面60への貼着領域が不足して、すぐに剥離される可
能性が大きくなる。
【0018】当該固定用テープ1においては、第2の粘
着テープ20の自由端、すなわち、第1の粘着テープ1
0の粘着剤層11と貼り合わせられておらず、剥離可能
となっている側の端部は、第1の粘着テープ10の自由
端、すわなち、第2の粘着テープ20の粘着剤層21と
貼り合わせられいない側の端部よりも突出するように設
計されている。この突出した領域に、非粘着性のフィル
ム30が貼り合わせられ、非粘着性の把持部2が設けら
れている。この把持部2は、第2の粘着テープ20を第
1の粘着テープ10から剥離し、固定用テープ1を展開
容易にするために用いられるものである。従って、当該
把持部2は容易に指先で把持できる程度の長さに設定さ
れる。具体的には、把持しやすさの観点から、3〜20
mm好ましくは5〜15mmの長さである。
【0019】このとき、当該把持部2における固定用テ
ープ1の厚さは、第1の粘着テープ10の粘着剤層11
と第2の粘着テープ20の粘着剤層21とが貼り合わさ
れた領域における厚さとほぼ等しくなるように設定され
ている。つまり、把持部2のフィルム30は、第1の粘
着テープ10の厚さと第2の粘着テープ20の厚さを足
し合わせた厚さとほぼ等しい厚さのものが用いられてい
る。この結果、固定用テープ1は幅方向両端部の厚みが
ほぼ等しくなり、固定用テープ1をその長さ方向に巻回
した場合に、偏りなく巻き取ることが可能になる。
【0020】これら第1の粘着テープ10の基材12及
び第2の粘着テープ20の基材22の材質としては、従
来から一般的な粘着テープの基材として用いられるもの
であれば特に限定されることはなく、紙や布のみなら
ず、ポリエチレンやポリプロピレンあるいはこれらの混
合物、これらにスチレン系、ポリエステル系、ウレタン
系のエラストマーを適宜混合したものなどの各種プラス
チック材料を用いることができる。
【0021】このとき、第2の粘着テープ20の基材2
2には、粘着テープ20として伸張性を有することがで
きるように、伸張性のあるポリオレフィン系樹脂が好ま
しく用いられる。また、当該伸張性は、好ましくは10
m/min以上の速度で、剪断方向、すなわち剥離方向
に引っ張った際に50%以上の伸び率を示すものがよ
い。
【0022】また、粘着剤層11,21に用いる粘着剤
としても特に制限されるものではなく、公知の粘着剤で
ある例えばアクリル系粘着剤、ゴム系粘着剤など各種の
粘着剤を用いることができる。
【0023】さらには、本発明においては、第2の粘着
テープ20は、貼着固定面60から糊残りや傷を付けな
いように剥がせるのが好ましく、例えば、国際特許公報
WO92/11332号公報や同92/11333号公
報、同93/01979号公報などに開示されているよ
うに、接合面方向、つまり、第2の粘着テープ20の幅
方向に引っ張ることで、貼着箇所から剥がすことができ
る再剥離可能な粘着テープを用いるのが好ましい。この
結果、上記把持部2を持って、第2の粘着テープ20の
幅方向に引っ張ることにより、シート類などの被着物5
0を貼着固定面60から容易かつ貼着固定面60に糊残
りなく剥がすことができる。
【0024】特に、本発明に係る固定用テープ1のよう
な構成、すなわち2枚の粘着テープ10,20の粘着剤
層11,21をそれぞれの端部において貼り合わせる構
成を採用することにより、第1の粘着テープ10及び第
2の粘着テープ20に異なる材質からなる基材12,2
2、あるいは粘着剤層11,21を含めた粘着テープ1
0,20自体に異なる性質を有するものを用いることが
できる。このため、伸張性を有する基材の両面に粘着剤
層を形成した両面粘着テープの場合に比べて、基材及び
粘着剤の選定を容易にし、また、基材や粘着剤を複雑に
組み合わせることが容易になり、被着物50及び貼着固
定面60に応じたより適切な固定用テープ1を提供する
ことが可能になる。
【0025】また、第1の粘着テープ10の基材12背
面には、シリコーン樹脂などからなる離型処理層13が
設けられており、第2の粘着テープ20が剥離容易にな
っている。もちろん、離型処理層13だけでなく、それ
以外にも公知である易剥離処理を施すこともできる。同
様に、第2の粘着テープ20の背面にも離型処理層23
が設けられており、固定用テープ1をロール状に巻回し
た場合など固定用テープ1を積層した場合に、第2の粘
着テープ20背面から、第1の粘着テープ10(固定用
テープ1)を容易に剥離できるようになっている。
【0026】このようにして作製された固定用テープ1
は、通常、ロール状に巻き取られ、あるいは所定のテー
プ長さ方向幅にて切断されて供給される。こうして、ロ
ール状に巻き取られた場合には、第1の粘着テープ10
の粘着剤層11を保護する剥離紙が不要になる。また、
所定のテープ幅に切断して供給した場合には、両面テー
プの場合に比べて、用いる剥離紙量を1/2に軽減でき
る。
【0027】そして、当該固定用テープ1は、例えば図
3に示すように、第1の粘着テープ10の粘着剤層11
がポスターなどのシート類(被着物50)の裏面に貼着
される。なお、図3(b)においては、第1の粘着テー
プ10の粘着剤層11が、被着物50から浮き上がって
いるように描かれているが、実際には、第2の粘着テー
プ20の厚さは、厚くとも概ね100μm程度の厚さで
あり、第1の粘着テープ10は被着物50にほぼ密着で
きるものである(図4においても同様である。また、図
3及び図4においては、離型処理層13,23は省略さ
れて描かれている。)。その後、図4に示すように第2
の粘着テープ20を第1の粘着テープ10から剥離し
て、第2の粘着テープ20を貼着固定面60に貼着でき
る。
【0028】また、剥離時には、上記把持部2を持って
壁面から剥がせばよいが、このとき、伸長性を有する粘
着テープを用いたり、あるいは、接合面方向に引っ張る
ことで接合箇所から剥がすことができる再剥離可能な粘
着テープを用いた場合には、図4の図面上方向に引っ張
ることで、貼着固定面60から容易に剥がすことができ
る。
【0029】もちろん、第1の粘着テープ10にも伸張
性を有するものを用いたり、また、接合面方向に引っ張
ることで接合箇所から剥がすことができる再剥離可能な
粘着テープを用いてもよいのはもちろんである。この場
合には、被着物50に糊残りを生じたり、あるいは被着
物50を破損することなく、固定用テープ1を剥離させ
ることができるのはいうまでもない。
【0030】このように、本発明の固定用テープ1にお
いては、剥離紙の使用を不要若しくは減少させ不要な廃
棄物をなくし、しかも、異なる2種類の基材を用いるこ
とができるため、被着物50、貼着固定面60に好適な
貼着力が得られるバラエティに富んだ固定用テープ1を
得ることができる。
【0031】また、本発明においては、2枚の粘着テー
プ10,20の粘着剤層11,21を幅方向端部におい
て貼り合わせ、いずれか一方の粘着テープ10(20)
を折り返して他方の粘着テープ20(10)の背面に積
層した構造であればよく、上記実施の形態に限られるも
のではない。例えば、第2の粘着テープ20の自由端が
第1の粘着テープ10よりも突出しないように、第1の
粘着テープ10上に位置するようにしてもよく、また、
図5に示すように、第2の粘着テープ20の基材22だ
けを、第1の粘着テープ10の自由端よりも突出させて
把持部2を設けることもできる。
【0032】また、上記実施の形態においては、第1の
粘着テープ10を被着物50に貼着し、第2の粘着テー
プ20を貼着固定面60に貼着する場合を想定して説明
したが、第1の粘着テープ10を貼着固定面60に貼着
し、第2の粘着テープ20を貼着固定面60に貼着する
ことにしてもよいのは言うまでもない。この場合には、
第1の粘着テープ10に伸張性を持たせる、あるいは接
合面に方向に引っ張ることができる再剥離可能な粘着テ
ープを用いるのが好ましい。
【0033】
【実施例】次に、本発明の実施例である固定用テープを
作製し、紙製ポスターの裏面に貼付した後、リノリュー
ム製の壁紙が貼られた壁面に固定した。その後、ポスタ
ーを壁面から剥離し、その貼付性、使用感等について評
価した。なお、比較例として、OPP(二軸延伸ポリプ
ロピレンフィルム)からなる基材(幅方向長さを50m
m、テープの長さ方向幅を20mm)の両面に、SIS
(スチレン/イソプレン/スチレンブロック共重合体)
系粘着剤層を用いた両面粘着テープを用いた。
【0034】(実施例1)ポスター裏面に貼着される第
1の粘着テープとして、幅方向長さ50mm、厚さ40
μmのOPPからなる基材に、厚さ25μmのSIS系
粘着剤層を積層したものを用いた。また、壁面に貼着さ
れる第2の粘着テープとして、幅方向長さ65mm、厚
さ50μmのPP(ポリプロピレン)/PE(ポリエチ
レン)ブレンド物からなる伸縮性を有する基材に、厚さ
30μmのSIS系の粘着剤層を積層したものを用い
た。当該第2の粘着テープの粘着面(粘着剤層)と第1
の粘着テープ粘着面(粘着剤層)との貼り合わせ幅を5
mmとして、図1に示すように第2の粘着テープを第1
の粘着テープの背面に積層した。また、第2の粘着テー
プの自由端には、厚さ145μmのPEフィルムからな
る非粘着性フィルムを幅10mmの長さで、第2の粘着
テープの端部から貼り合わせ、本発明に係る固定用テー
プを得た。当該固定用テープを長さ方向50m巻き取り
ロール状とした後、長さ方向幅を20mmとして切断し
て、ポスター裏面に貼着した。
【0035】(実施例2)非粘着性のフィルムとして、
厚さ50μmのPEフィルムを用いた以外は、実施例1
と同様にして、本発明に係る固定用テープを得た。
【0036】(実施例3)第2の粘着テープとして厚さ
40μmのOPPからなる基材を、また非粘着性フィル
ムとして厚さ135μmのPEフィルムを用いた以外
は、実施例1と同様にして、本発明に係る固定用テープ
を得た。
【0037】貼着試験の結果、これら実施例の各固定用
テープにおいては、いずれも剥離紙のゴミが発生せず、
良好に壁面にポスターを貼着できた。また、実施例1及
び実施例3の固定用テープにおいては、ロール状の巻き
取り形状も良好なものであり、切断したものもほぼ平坦
なものであった。一方、実施例2の固定用テープでは、
その両端に厚み差がありロール状にした場合には、いび
つなものであった。
【0038】さらに実施例1及び実施例2の固定用テー
プにあっては、壁面に固定される第2の粘着テープが伸
張性を有しており、壁面を傷めることなく、ポスター
(固定用テープ)を剥離することができた。
【0039】一方、従来の両面テープを用いた場合に
は、使用時に剥離紙のゴミが発生し、廃棄に手間を要し
た。また、剥離時に力強く剥離した場合には壁紙の一部
が破損された。
【0040】このように、本発明の固定用テープにおい
ては、不要な剥離時が発生せず、しかも伸張性のある粘
着テープを用いることにより、壁紙の破損を招くことな
く剥離できた。
【0041】
【発明の効果】本発明の固定用テープは、基材の片面に
粘着剤層を有する2枚の粘着テープが積層された固定用
テープであって、一方の粘着テープの背面に積層された
他方の粘着テープの端部が、前記積層される一方の粘着
テープの端面に沿って折り返され、当該積層される粘着
テープの粘着剤層に貼り合わされているので、従来の両
面粘着テープと同様な機能を保持しつつ、ロール状に巻
き取ることで露出された粘着面を保護する剥離紙を不要
にし、排出されるゴミを少なくできる。また、ロール状
に巻き取らない場合においても、従来の両面粘着テープ
に比べ、必要な剥離紙量を削減できる。
【0042】また、2枚の粘着テープを積層した構造を
しているため、2枚の粘着テープの基材の材質あるいは
粘着テープの性能が異なるものを使用できるため、被着
体及び貼着固定面に適切な粘着テープを組み合わせるこ
とができ、バラエティに富んだ性質を有する両面粘着テ
ープの代替品を提供できる。例えば、一方の粘着テープ
の基材に伸縮性を有するものを用いたり、粘着テープ自
体を、接合面方向に引っ張ることで接合箇所から剥がす
ことができる再剥離可能な粘着テープを用いることがで
きる。この結果、容易かつ糊残りなく被着物をあるいは
貼着固定面から剥離できる。
【0043】また、前記背面に積層された粘着テープの
自由端は、残る一方の粘着テープの自由端よりも突出
し、当該突出した領域の粘着剤層にフィルムが貼り合わ
せられ、非貼着性の把持部が設けられているので、背面
に積層した粘着テープを容易に剥離できる。このとき、
前記把持部における厚さと、前記2枚の粘着テープの粘
着剤層同士が貼り合わされた領域における厚さとをほぼ
同一にすることにより、ロール状に巻回した場合にもロ
ール形状がいびつにならず、適切な形状に巻き取ること
ができる。
【0044】また、背面に積層された粘着テープの自由
端に、粘着剤層の形成されていない把持部を備えること
により、この場合にも、背面に積層した粘着テープを容
易に剥離できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係る固定用テープの側
面構造図である。
【図2】同上の固定用テープを展開した状態を示す説明
図である。
【図3】同上の固定用テープの使用例を示す説明図であ
って、同図(a)はポスター(被着物)の裏面に貼着し
た状態を示す平面説明図、同図(b)はその側面説明図
である。
【図4】図3に示すポスター(被着物)を壁面に貼着す
る場合の説明図である。
【図5】本発明の別な実施の形態に係る固定用テープの
側面構造図である。
【符号の説明】
1 固定用テープ 2 把持部 10 第1の粘着テープ 11 粘着剤層 12 基材 13 離型処理層 20 第2の粘着テープ 21 粘着剤層 22 基材 23 離型処理層 30 非粘着性のフィルム 50 被着物 60 貼着固定面

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基材の片面に粘着剤層を有する2枚の粘
    着テープが積層された固定用テープであって、 一方の粘着テープの背面に積層された他方の粘着テープ
    の端部が、前記積層される一方の粘着テープの端面に沿
    って折り返され、当該積層される粘着テープの粘着剤層
    に貼り合わされたことを特徴とする固定用テープ。
  2. 【請求項2】 前記背面に積層された粘着テープの自由
    端は、残る一方の粘着テープの自由端よりも突出し、当
    該突出した領域の粘着剤層にフィルムが貼り合わられ、
    非貼着性の把持部が設けられたことを特徴とする請求項
    1記載の固定用テープ。
  3. 【請求項3】 前記把持部における厚さと、前記2枚の
    粘着テープの粘着剤層同士が貼り合わされた領域におけ
    る厚さとがほぼ同一であることを特徴とする請求項2記
    載の固定用テープ。
  4. 【請求項4】 前記背面に積層された粘着テープの自由
    端に、粘着剤層の形成されていない把持部が備えられた
    ことを特徴とする請求項1記載の固定用テープ。
  5. 【請求項5】 少なくともいずれか一方の粘着テープ
    が、伸張性を有することを特徴とする請求項1、2、
    3、4何れかに記載の固定用テープ。
  6. 【請求項6】 少なくとも何れか一方の粘着テープは、
    接合面方向に引っ張ることで接合箇所から剥がすことが
    できる再剥離可能な粘着テープであることを特徴とする
    請求項1、2、3、4何れかに記載の固定用テープ。
JP2000261845A 2000-08-30 2000-08-30 固定用テープ Pending JP2002069393A (ja)

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