JP2002069010A - エチリデンテトラシクロドデセンの製造方法 - Google Patents

エチリデンテトラシクロドデセンの製造方法

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 シクロペンタジエン(CPD)および/また
はジシクロペンタジエン(DCPD)と5−エチリデン
−2−ノルボルネン(EBH)を加熱混合し、5−エチ
リデン−2−ノルボルネンを循環、再使用し、不純物の
少ないエチリデンテトラシクロドデセン(EdTCD)
類の製造方法を提供すること。 【解決手段】 反応で生成したメチルメチレンノルボル
ネンの少なくとも一部をEBHから除去することによっ
て、不純物であるメチルメチレンテトラシクロドデセン
(MeMdTCD)等の発生を抑制することにより、高
純度のEdTCDを製造することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は原料を回収、再使用
し、しかも不純物の蓄積の少ないエチリデンテトラシク
ロドデセンの製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、光学特性、高透明性、耐熱性およ
び吸油性等に優れるシクロオレフィン(コ)ポリマーが
注目されており、それらは、有機金属錯体触媒による環
状オレフィンの重合によって製造される。そのため、テ
トラシクロドデセンに代表される環状オレフィンはシク
ロオレフィン(コ)ポリマーの原料として極めて有用で
ある。環状オレフィンの重合形式としては、メタロセン
触媒を含むチーグラー触媒を用いる環状オレフィンのオ
レフィン部位での単独重合あるいは低級α−オレフィン
との共重合と、カルベン型錯体を使用したメタセシス開
環重合の二つに大別される。
【0003】エチリデンテトラシクロドデセン(以下、
EdTCDと称することがある)は環状オレフィンのひ
とつであり、種々の製造方法が開示されている。特開昭
47−31970号公報では、シクロペンタジエン(以
下、CPDと称することがある)および/またはジシク
ロペンタジエン(以下、DCPDと称することがある)
と5−エチリデン−2−ノルボルネン(以下、EBHと
称することがある)との加熱混合によるEdTCDの製
造方法が開示されている。特開昭63−203635号
公報では、5−ビニル−2−ノルボルネン(以下、VB
Hと称することがある)とCPDおよび/またはDCP
Dを120℃以上で加熱混合し、付加反応とオレフィン
の異性化反応とを同時に行なわせるEdTCDの製造方
法が開示されており、また、生成物の精製が容易である
との理由から、VBH中に不純物として含まれるビニル
シクロヘキセンやテトラヒドロインデン(以下、THI
と称することがある)を除いた方が好ましいとの記載が
ある。
【0004】しかし、それらの製造方法で得られたEd
TCDには、わずかではあるが異性体やその他の化合物
が含まれることがあり、そのような化合物のうち特定の
化合物は、テトラシクロドデセン類の特定の重合を阻害
する可能性がある。特開平7−173085号公報にお
いては、テトラシクロドデセン類組成物中に、二つのノ
ルボルネン環がそれぞれ不飽和二重結合を有する特定の
ジオレフィン化合物が含まれる場合、テトラシクロドデ
セン類のメタセシス開環重合において特定のジオレフィ
ン化合物がゲル化の原因となることが開示されており、
特定のジオレフィン化合物の含有量を50〜5,000
ppmの範囲にすることが提案されている。しかしなが
ら、EBHの異性化により生成する化合物が悪影響を及
ぼすおそれがあることは示されていなかった。
【0005】EBHは熱により式[3]で表されるメチ
ルメチレンノルボルネン(以下、MeMdNBと称する
ことがある)に異性化し、さらにこの化合物にCPDが
付加すれば下記式[4]で表されるメチルメチレンテト
ラシクロドデセン(以下、MeMdTCDと称すること
がある)や下記式[5]で表されるメチルノルボルネン
スピロノルボルネン(以下、MeNBNBと称すること
がある)等が生成する。
【化4】
【化5】
【0006】式[4]で表されるMeMdTCDは、エ
チリデン基よりも反応性の高いメチレン基を有している
ため、各種重合反応において重合阻害や連鎖移動を引き
起こしたり、ゲルの原因となり好ましくない。また式
[5]で表されるメチルノルボルネンスピロノルボルネ
ン(MeNBNB)は、反応性の高いノルボルネン環を
2個有しており、ゲルの原因となるので好ましくない。
これらのことは本発明者らが見出したものである。この
ためCPDおよび/またはDCPDとEBHを加熱混合
しEdTCDを製造する場合において、EdTCD中の
式[4]で表されるMeMdTCD、式[5]で表され
るMeNBNBの含有量を管理することが必要であり、
それらを生成させる原因となる式[3]で表される化合
物の系内の量を制限する必要がある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、CPDおよ
び/またはDCPDとEBHを原料とし、EBHを原料
として再使用して、広範な重合用原料に適し不純物の少
ないEdTCD類の製造方法を提供するものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するものであり、以下の工程(1)〜(3)からなる
ことを特徴とする下記式[2]で示されるエチリデンテ
トラシクロドデセンの製造方法である。 (1)シクロペンタジエンおよび/またはジシクロペン
タジエンと、下記式[1]で示される5−エチリデン−
2−ノルボルネンを反応器に供給して反応させ、エチリ
デンテトラシクロドデセン類を含む反応混合液を得る工
程、
【化6】
【化7】 (2)上記反応混合液から下記式[3]で表される5−
メチル−6−メチレン−2−ノルボルネンの少なくとも
一部を分離、除去した、5−エチリデン−2−ノルボル
ネンを分離、回収し、前記工程(1)の反応器に循環さ
せる工程、
【化8】 (3)前記工程(2)の5−エチリデン−2−ノルボル
ネンを分離した反応液から、エチリデンテトラシクロド
デセンを分離、回収する工程。
【0009】本発明では、上記方法で製造された5−エ
チリデン−2−ノルボルネンとCPDおよび/またはD
CPDを加熱反応させて、エチリデンテトラシクロドデ
センを主成分とする組成物を製造することができる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下本発明について詳しく説明す
る。本発明の原料として使用するEBHは、ブタジエン
とシクロペンタジエンから得られるVBHを異性化させ
ることによって工業的に製造される。VBHはブタジエ
ンとCPDとのディールス−アルダー反応付加体であ
り、VBHの末端オレフィンは強塩基により内部オレフ
ィンに異性化してEBHが生成する。このように製造さ
れたEBHを使用することが好ましい。なおEBHには
2種類の異性体があるがいずれも使用できる。
【0011】また、EBHの他にCPDおよび/または
DCPDが原料に用いられるが、CPDとしては、あら
かじめDCPDを熱分解蒸留したものが好ましい。ま
た、本発明における通常の反応条件下では、DCPDの
熱分解によってCPDが生成するので、DCPDをその
まま使用することができる。DCPDとしては、工業的
に大量に入手が容易で安価なことから、ナフサ等の熱分
解油から回収されるものが好ましい。また適宜、CPD
とDCPDを混合して原料に使用してもよい。
【0012】本発明のEdTCDの製造においては、E
BHとCPDおよび/またはDCPDの反応混合液を製
造する(工程(1))が、この際、EBH/DCPDの
モル比としては1〜20の範囲が適当である。ただし、
CPDを使用する場合はDCPDに換算する。すなわ
ち、CPDの2モルはDCPDの1モルに相当する。E
BH/DCPDのモル比が1未満の場合は、CPD三量
体が多量に生成する。またEBH/DCPDのモル比が
20を越える場合はCPD三量体の生成がかなり抑制さ
れるが、未反応のEBHが多くなるためEdTCDを効
率的に得ることができない。EBH/DCPDのモル比
の好ましい範囲は2〜10であり、より好ましくは4〜
8である。
【0013】反応温度は150〜250℃が適当であ
る。150℃より低温では、DCPDを原料とする場合
にCPDへの解離が起こり難くなるため、EBHとの反
応効率が低くなる。250℃より高温では、CPD三量
体の生成が顕著になり、EdTCDとCPDの付加体等
も生成するようになる。さらには、EBHの異性化によ
り式[3]で表されるMeMdNBが生成するようにな
る。特にこのMeMdNBは、CPDが付加することに
よって式[4]で表されるMeMdTCDや式[5]で
表されるMeNBNBとなるため好ましくない。そのた
め、250℃以下で反応を行なうことが肝要である。好
ましくは155〜245℃であり、より好ましくは16
0〜240℃である。
【0014】反応圧力は110kPa〜10MPaが適
当である。これよりも低い圧力では、原料として供給し
たCPDあるいはDCPDの解離によって生成したCP
Dが気体状となり、気相においてディールス−アルダー
反応が進行し、CPDの三量体さらには四量体以上のポ
リマーが生成しやすくなるため好ましくない。また過度
の加圧は装置に負担をかけるので好ましくない。好まし
い反応圧力は150kPa〜8MPaであり、より好ま
しくは200kPa〜7MPaである。
【0015】滞留時間としては1分〜4時間が適当であ
る。1分未満では反応の進行が不十分となり生産効率が
低くなる。4時間を越えるとCPD三量体の生成が顕著
になり、さらにはEdTCDにCPDが付加した化合物
も生成するようになるので好ましくない。好ましい滞留
時間は10分〜3時間であり、より好ましくは15分〜
2時間である。
【0016】反応型式はバッチ式でも連続式でもよい。
バッチ式の場合は完全混合型の反応器が使用される。連
続式の場合は、完全混合型、ピストンフロー型のいずれ
も使用することができる。ピストンフロー型反応器とし
ては、市販の(株)ノリタケカンパニー製「スタティッ
クミキサー」、住友重機械工業(株)製「スルーザーミ
キサー」、(株)櫻製作所製「スケヤミキサー」などが
挙げられる。反応は一段または多段で行なうことが可能
であり、多段で行なう場合には、完全混合型またはピス
トンフロー型の反応器を直列または並列で使用すること
ができる。
【0017】本発明においては、炭化水素化合物を反応
溶媒として使用することができる。パラフィン系、ナフ
テン系、芳香族系のいずれの溶媒も使用することができ
る。好ましい例としては、炭素数6〜13程度の炭化水
素を挙げることができる。その中でも通常はイソヘキサ
ン、ヘプタン、イソヘプタン、ノルマルオクタン、イソ
オクタン、シクロヘキサン、メチルシクロヘキサン、ジ
メチルシクロヘキサン、エチルシクロヘキサン、テトラ
ヒドロナフタレン、デカヒドロナフタレン、トルエン、
キシレン、エチルベンゼン、トリメチルベンゼンなどが
好ましく使用される。
【0018】次に上記反応混合液はMeMdNBの一部
を分離し、回収されたEBHは前記反応器に循環し原料
として再利用される(工程(2))。なおEdTCDと
MeMdTCDおよびMeNBNBとは示性式が全く同
じであるため、両者を分離するのは非常に困難である。
したがって、できるだけ系内のMeMdNBの量を低減
し、さらにMeMdTCDおよびMeNBNBの生成を
抑制することが肝要である。
【0019】次にEdTCDを含む反応混合液は分離工
程(3)に送られる。この分離は好ましくは蒸留によっ
て行われる。反応混合物は沸点の低い順に、CPD、M
eMdNB、EBH、DCPD留分、MeMdTCD
(発生した場合)、MeNBNB(発生した場合)、E
dTCD、重質物である。
【0020】本発明では基本的に、生成したMeMdN
Bの少なくとも一部を循環EBHから分離、除去する工
程と、EdTCDを分離、精製する工程を含むプロセス
であれば、その他に種々の操作を適宜行うことができ
る。
【0021】以下、精製工程について図1を例に説明す
る。第1蒸留塔では、塔頂から主に未反応CPDを分離
するが、この工程は任意であり、次の工程で分離しても
よい。圧力は10〜200kPa程度で行なうことがで
きる。分離されたCPDは原料として再利用することも
できる。塔底液は第2蒸留塔へと送られる。
【0022】第2蒸留塔では、塔頂からMeMdNBを
含む留分を分離し、塔中からEBHを分離、回収する。
分離、回収したEBHは反応器に循環し、原料として再
利用する(工程(2))。圧力は10〜100kPa程
度が適当である。循環、再使用するEBHに含まれるM
eMdNBは0.5%以下であることが好ましい。Me
MdNBはMeMdTCDやMeNBNBの生成要因で
あり、それらはEdTCDと示性式が同一であるため分
離が非常に困難である。さらに、MeMdTCDやMe
NBNBは、重合時にゲルなどの原因となるためEdT
CD中の含有量を制限する必要がある。本発明では、M
eMdNBの少なくとも一部を循環EBHから分離、除
去することによって、製品であるEdTCDを高純度に
維持することができる。第1蒸留塔がない場合には、C
PDとMeMdNBをこの工程において同時に分離する
ことができる。塔底液は第3蒸留塔へと送られる。
【0023】第3蒸留塔では主にDCPD留分を分離す
るが、この工程は任意であり、次の工程で行うこともで
きる。このDCPD留分には、原料DCPDに含有され
ている不純物も含む。原料DCPDには(イソ)プロピ
リデンノルボルネンが含まれており、この化合物は熱に
より異性化してメチルテトラヒドロインデン(MeTH
I)となる。メチルテトラヒドロインデンはディールス
−アルダー反応性が低いため、EBH等のリサイクル使
用される原料に混入した場合、系内に蓄積して安定な連
続運転が不可能となる。したがって、循環、再使用する
EBHからメチルテトラヒドロインデンを十分に除去し
ておくことが肝要である。蒸留時の圧力は1〜90kP
a程度が適当である。塔底液は第4蒸留塔へと送られ
る。
【0024】第4蒸留塔ではEdTCDが分離される
(工程(3))。不純物であるMeMdTCDやMeN
BNBが重合に影響を与える程度に存在する場合は、こ
れらの不純物を塔頂から分離し、蒸留塔の中ほどからE
dTCDを分離することができる。蒸留時の圧力は0.
1〜80kPa程度が適当である。前記工程を行なわな
い場合には、塔頂からDCPD留分等を分離し、蒸留塔
の中ほどからEdTCDを分離することができる。また
第4蒸留塔の塔底液は重質物であるが、主にCPD三量
体と、EdTCDにCPDがディールス−アルダー反応
付加した化合物(以下、EdTCDCPDと称すること
がある)であるため、加熱によって逆ディールス−アル
ダー分解反応を起こし、EdTCDやCPD、DCPD
を発生させる。これらの全部あるいは一部を熱分解装置
に送り、発生した化合物のうちEdTCDよりも沸点の
低い化合物は、反応器や精製工程に循環させることが可
能であり、EdTCDよりも沸点の高い成分は廃棄する
こともできる。このような方法により、分解し難い重質
物を系外に排出し、EdTCD収率を向上させることが
できる。
【0025】
【実施例】以下、本発明を実施例により説明する。 <実施例1>図1に示す装置でEdTCDの連続製造を
行った。EBHとDCPDをモル比が8:1になるよう
に、各タンク(1、2)から移送ポンプ(3)を介して
反応器(4)に連続的に導入した。反応温度は250
℃、反応圧力は2MPa、空間速度は1h−1とした。
タンク中のEBH純度は99.6%、DCPD純度は9
4.7%であった。反応混合液を第1蒸留塔(5)へ移
送し、常圧蒸留により主にCPD留分を回収した。この
塔底液を第2蒸留塔(6)に送った。第2蒸留塔(6)
は理論段数20段であり、圧力を20kPaとした。塔
頂からMeMdNBおよびEBHを含む留分を回収し、
蒸留塔の中ほどからEBHを分離、回収した。分離、回
収したEBH中のMeMdNBは1,000ppmであ
った。回収したEBHは原料として再使用するため、循
環ライン(9)を介して、原料DCPDおよび新しく供
給するEBHと連続的に混合し、移送ポンプ(3)によ
り反応器(4)へと送った。その際、回収、循環、再使
用するEBHと新しく供給するEBHの合計とDCPD
のモル比が8:1になるように調整した。塔底より抜き
出された反応混合液は、第3蒸留塔(7)に送った。第
3蒸留塔(7)では、塔頂からDCPDおよびMeTH
Iを含む留分を分離し、塔底から抜き出された混合液は
第4蒸留塔(8)に送った。第4蒸留塔(8)では、塔
頂からMeMdTCDやMeNBNBを含むEdTCD
を分離した。このEdTCDの収率は73%(仕込みD
CPD基準)であり、純度は97.5%、MeMdTC
D、MeNBNBの含有量は1.5%であった。
【0026】<実施例2>反応温度を220℃とするこ
と以外は実施例1と同様に行なった。循環EBH中のM
eMdNBは500ppmであり、 EdTCDの収率
は84%(仕込みDCPD基準)、純度は97.9%、
MeMdTCD、MeNBNBの含有量は1.0%であ
った。
【0027】<比較例1>反応温度を270℃、空間速
度は0.25h−1とし、第2蒸留塔でMeMdNBを
分離せずに循環、再使用するEBHに全量混合させたこ
と以外は実施例1と同様に行なった。循環EBH中のM
eMdNBは0.6%であり、EdTCDの収率は62
%(仕込みDCPD基準)、純度は96.7%、MeM
dTCD、MeNBNBの含有量は2.3%であった。
【0028】
【発明の効果】本発明によれば、CPDおよび/または
DCPDとEBHからEdTCDを製造する際に、原料
のEBHを循環、再使用する場合、EBHから反応で生
成したMeMdNBの少なくとも一部を除去することに
よって、不純物であるMeMdTCD、MeNBNBの
発生を抑制し、その結果高純度のEdTCDを製造する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の方法の一例を示す工程図である。
【符号の説明】
1 EBHタンク 2 DCPDタンク 3 移送ポンプ 4 反応器 5 第1蒸留塔(CPD留分分離塔) 6 第2蒸留塔(EBH分離塔) 7 第3蒸留塔(DCPD留分分離塔) 8 第4蒸留塔(EdTCD分離塔) 9 EBH回収、循環ライン

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 以下の工程(1)〜(3)からなること
    を特徴とする下記式[2]で示されるエチリデンテトラ
    シクロドデセンの製造方法。 (1)シクロペンタジエンおよび/またはジシクロペン
    タジエンと、下記式[1]で示される5−エチリデン−
    2−ノルボルネンを反応器に供給して反応させ、エチリ
    デンテトラシクロドデセン類を含む反応混合液を得る工
    程、 【化1】 【化2】 (2)上記反応混合液から下記式[3]で表される5−
    メチル−6−メチレン−2−ノルボルネンの少なくとも
    一部を分離、除去した、5−エチリデン−2−ノルボル
    ネンを分離、回収し、前記工程(1)の反応器に循環さ
    せる工程、 【化3】 (3)前記工程(2)の5−エチリデン−2−ノルボル
    ネンを分離した反応液から、エチリデンテトラシクロド
    デセンを分離、回収する工程。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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