JP2002068992A - ヘリコバクター・ピロリ菌除菌剤及びこの除菌効果を有する飲食物乃至食品添加物 - Google Patents

ヘリコバクター・ピロリ菌除菌剤及びこの除菌効果を有する飲食物乃至食品添加物

Info

Publication number
JP2002068992A
JP2002068992A JP2000255032A JP2000255032A JP2002068992A JP 2002068992 A JP2002068992 A JP 2002068992A JP 2000255032 A JP2000255032 A JP 2000255032A JP 2000255032 A JP2000255032 A JP 2000255032A JP 2002068992 A JP2002068992 A JP 2002068992A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
food
tea
helicobacter pylori
remover
food additive
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000255032A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2002068992A5 (ja
Inventor
Takami Tsunoda
隆巳 角田
Tomonori Unno
知紀 海野
Teruaki Matsui
輝明 松井
Yasuyuki Arakawa
泰行 荒川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ito En Ltd
Original Assignee
Ito En Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ito En Ltd filed Critical Ito En Ltd
Priority to JP2000255032A priority Critical patent/JP2002068992A/ja
Publication of JP2002068992A publication Critical patent/JP2002068992A/ja
Publication of JP2002068992A5 publication Critical patent/JP2002068992A5/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Coloring Foods And Improving Nutritive Qualities (AREA)
  • Non-Alcoholic Beverages (AREA)
  • Medicines That Contain Protein Lipid Enzymes And Other Medicines (AREA)
  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)
  • Medicines Containing Plant Substances (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 胃炎、胃潰瘍、十二指腸潰瘍、胃癌などの原
因菌とされるヘリコバクター・ピロリ菌を臨床的にも有
効に除菌することができ、しかも副作用等のない安全な
ヘリコバクター・ピロリ菌除去剤、飲食物乃至食品添加
物を提供する。 【解決手段】 プロトンポンプインヒビター(PPI)
と併用することを特徴とする、茶ポリフェノール又は茶
抽出物を有効成分とするヘリコバクター・ピロリ菌除去
剤、飲食物乃至食品添加物を提供する。例えば、PPI
を一日1回、朝食後に20mg服用すると共に、緑茶抽
出物(緑茶ポリフェノール90%、エピガロカテキンガ
レート50%含有)を一日あたり500mg又は100
0mgを目安に1回当たり100〜400mgを服用す
れば、ヘリコバクター・ピロリ菌を有効に除菌できるこ
とを確かめることができた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、胃炎、胃潰瘍、十二指
腸潰瘍、胃癌などの原因菌とされるヘリコバクター・ピ
ロリ菌を除菌し得るヘリコバクター・ピロリ菌除菌剤、
飲食物乃至食品添加物に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】胃痛や
胃もたれ、非潰瘍消化不良(NUD:Non Ulcer Dyspep
sia)、慢性胃炎、胃潰瘍、十二指腸潰瘍、胃癌などの
原因の一つとしてヘリコバクター・ピロリ菌感染が着目
されている。ヘリコバクター・ピロリ菌は、グラム陰性
の微好気性細菌であり、強いウレ−ゼを産生し、この酵
素が尿素を分解してアンモニアをつくり、胃酸(pH1
〜2)を中和することで強酸性下で生存し、胃や十二指
腸の粘膜などに定着(寄生)する。また、ヘリコバクタ
ー・ピロリ菌感染は経口感染と言われ、口腔内にも存在
し、キスにても感染すると考えられている。これらヘリ
コバクター感染症およびこれに関係する疾病の予防、治
療及び再発防止を図るには、ヘリコバクター・ピロリ菌
を有効に除去することが必要である。
【0003】現在、ヘリコバクター・ピロリ菌除菌治療
法として、胃潰瘍の薬として使用されるプロトンポンプ
インヒビター(抗消化性潰瘍薬、PPI)と抗生物質
(例えばアモキシシリン)とを組合わせて投与する2剤
併用療法や、除菌率を高めるために更にクラリスロマイ
シンという抗生物質を加えた3剤併用療法等が行われて
いる。
【0004】ところが、ヘリコバクター・ピロリ菌は、
胃粘膜上皮や胃線窩(分泌腺のくぼみ)に付着している
だけでなく、胃粘膜層にも浮上して存在するのに対し、
プロトンポンプインヒビター(PPI)及び抗生物質
は、血液を介して粘膜組織実質から作用するため、粘膜
上皮や線窩に付着している細菌には有効であるが、粘膜
上皮や線窩から浮遊している細菌を除菌するのは難しい
ため、再発防止には効果がないと言われている。さら
に、潰瘍の患者はいったん治癒しても投薬を中止すると
再発することが多く、長期間の内服が必要となるが、抗
生物質を長期投与すると有用な腸内細菌の減少などの副
作用を起こす可能性があるほか、耐性菌の出現の問題も
抱えている。
【0005】他方、茶ポリフェノールには、ヘリコバク
ター・ピロリ菌に対する抗菌作用があることが知られて
いる。例えば特開平5−139972号には、(+)−
カテキン、(+)−ガロカテキン、(−)−ガロカテキ
ンガレート、(−)−エピカテキン、(−)−エピカテ
キンガレート、(−)−エピガロカテキン、(−)−エ
ピガロカテキンガレート、遊離型テアフラビン、テアフ
ラビンモノガレートA、テアフラビンモノガレートBお
よびテアフラビンジガレートからなるポリフェノール化
合物群より選ばれる一つまたは複数の化合物を含有する
組成物が、胃炎、胃および十二指腸潰瘍の原因菌とされ
るヘリコバクター・ピロリの増殖を抑制し、かつ胃粘膜
および十二指腸粘膜への本菌の接着を抑制することによ
り胃炎,胃潰瘍および十二指腸潰瘍を防止し得る旨が開
示されている。
【0006】しかし、従来確かめられていた茶ポリフェ
ノールの抗菌作用は、インビトロ試験すなわちヘリコバ
クター・ピロリ菌に直接茶ポリフェノールを作用させた
試験によるものであり、臨床的にはその効果は確認され
ていなかったのである。そこで今回、本発明者らが臨床
的に茶ポリフェノールの効果を試験したところ、驚いた
ことに胃内の酸度の強い患者に対してはヘリコバクター
・ピロリ菌の除菌効果が認められないという新たな事実
を得たのである(後述する試験1参照)。この原因を追
求していくと、胃内の酸度が強い状態では、ヘリコバク
ター・ピロリ菌が粘膜下に潜り込んでしまうために茶ポ
リフェノールと直接触れることが無く、茶ポリフェノー
ルの作用が届かないことが分かってきた。
【0007】そこで本発明は、かかる課題に鑑み、臨床
的にも有効なヘリコバクター・ピロリ菌除菌効果を奏
し、かつ副作用等のない安全なヘリコバクター・ピロリ
菌除去剤、飲食物乃至食品添加物を提供せんとするもの
である。
【0008】
【課題を解決するための手段】かかる課題解決のため、
本発明者らが鋭意研究した結果、プロトンポンプインヒ
ビター(抗消化性潰瘍薬、以下「PPI」とも言う。)
と茶ポリフェノールとを併用することにより、臨床的に
も有効にヘリコバクター・ピロリ菌を除菌することがで
きる新たな事実を見出し、かかる知見に基づいて本発明
を想到するに至った。
【0009】すなわち、本発明は、プロトンポンプイン
ヒビターと併用することを特徴とし、かつ茶ポリフェノ
ールを有効成分とするヘリコバクター・ピロリ菌除去
剤、飲食物乃至食品添加物である。
【0010】上述のように、胃内酸度の強い患者に対し
て、茶ポリフェノール単独ではヘリコバクター・ピロリ
菌を有効に除菌できないのに比べ、PPIと併用する
と、このような患者においてもヘリコバクター・ピロリ
菌を有効に除菌することができる。すなわち、本発明の
ヘリコバクター・ピロリ菌除去剤、飲食物乃至食品添加
物は、胃内の酸度が強い状態の患者に投与するためのヘ
リコバクター・ピロリ菌除去剤、飲食物乃至食品添加物
として特に有効である。このことは、PPIが優れた胃
酸分泌抑制剤であるということだけが原因ではない。と
いうのも、同じく胃酸分泌抑制剤として現在多用されて
いるH2ブロッカー(H2受容体拮抗薬)と茶ポリフェノ
ールとを併用したところ、ヘリコバクター・ピロリ菌を
除菌できなかったからである(後述する試験3参照)。
PPIにはヘリコバクター・ピロリ菌が産生するウレア
ーゼを不活性にするという説もあり、このようなPPI
特有の効果が一因となっているものと考えられる。な
お、上記の胃内の酸の濃度が強い状態とは、胃内pHが
1.5〜2.0の状態を意味している。
【0011】また、本発明による治療法と、PPI及び
抗生物質の併用療法とを比較してみると、上述のように
PPI及び抗生物質は、血液を介して粘膜組織実質から
作用するため胃粘膜層上に浮遊しているヘリコバクター
・ピロリ菌の除菌が難しく再発の可能性があるのに対
し、茶ポリフェノールはヘリコバクター・ピロリ菌に直
接作用して菌の膜を破壊するため、胃粘膜層上に浮遊し
ているヘリコバクター・ピロリ菌に対しても除菌効果を
発揮し再発防止にも効果があるから、本発明の如くPP
Iと茶ポリフェノールとを併用させることによってPP
Iの欠点を茶ポリフェノールでカバーして相乗的な効果
を得ることができる。更に、抗生物質の場合には、長期
投与すると有用な腸内細菌の減少などの副作用を起こす
可能性があるほか、耐性菌出現の問題もあるが、茶ポリ
フェノールの場合は日常飲用に供している茶に含まれる
ポリフェノール化合物であるから長期服用しても安全で
あることは明らかであるし、耐性菌の出現を考えなくて
もよいという点でも優れている。
【0012】本発明において、プロトンポンプインヒビ
ター(PPI)は、経口投与すると血液中から胃粘膜壁
細胞に取り込まれた後、分泌細胞に移行し、酸性条件下
で活性体へと構造変換するものが好ましい。例えば、こ
のようなPPIとしてはランソプラゾールを挙げること
ができる。このようなPPIであれば、胃内の酸の濃度
が強い状態の患者に対して経口投与すると、酸性条件下
で構造変換した前記活性体が、(H++K+)−ATPa
seのSH基と結合して酵素(プロトンポンプ)活性を
阻害し、酸分泌を抑制すると共に抗菌効果を発揮するか
ら、茶ポリフェノールと相乗的に除菌効果を高め合うこ
とができる。
【0013】なお、本発明において、プロトンポンプイ
ンヒビターと併用するとは、一定期間内に同時並行的に
別々に投与することのほか、プロトンポンプインヒビタ
ーと1セットで提供することや、一薬剤中に併用するこ
となども包含する意である。また、ヘリコバクター・ピ
ロリ菌除去剤、飲食物乃至食品添加物の対象は、ヒトは
勿論、ヒト以外の哺乳動物も包含する。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態について
説明する。
【0015】先ず、「プロトンポンプインヒビター(P
PI)」と併用して使用する、すなわち一定期間内に同
時並行的に摂取(投与)することを特徴とする「ヘリコ
バクター・ピロリ菌除去剤、飲食物乃至食品添加物」に
ついて説明する。
【0016】本発明における「プロトンポンプインヒビ
ター(PPI)」は、ピリジン環を基本構造とするも
の、スルフィニル基を基本構造とするもの、ベンズイミ
ダゾール環を基本構造とするもの、のいずれであっても
よく、例えば、オメプラゾール又はランソプラゾールを
有効成分とするものを挙げることができる。中でも、ラ
ンソプラゾールを有効成分とするものは、経口投与する
と血液中から胃粘膜壁細胞に取り込まれた後、分泌細胞
に移行し、酸性条件下で活性体へと構造変換するから、
胃内の酸の濃度が強い状態の患者に使用すると、酸性条
件下で構造変換した前記活性体と茶ポリフェノールとが
相乗的に作用して優れたヘリコバクター・ピロリ菌除去
効果を発揮する。このランソプラゾールを有効成分とす
るPPIとしては、例えばタケプロンカプセル15、3
0(登録商標、武田薬品工業社製)を挙げることができ
る。
【0017】PPIの剤型は、液剤、錠剤、散剤、顆
粒、糖衣錠、カプセル、トローチ剤、シロップ剤など任
意の形態のものを用いることができ、その製剤の際、通
常使用される充填剤、増量剤、結合剤、付湿剤、崩壊
剤、表面活性剤、滑沢剤などの希釈剤又は賦形剤を用い
て調整することができる。また、医薬部外品、飲食物な
どの形態で投与することも可能である。例えば、医薬部
外品として調製し、これを缶ドリンク飲料、瓶ドリンク
飲料などの飲料形態、或いはタブレット、カプセル、ト
ローチ(飴)、顆粒などの形態として日常的に容易に摂
取することより生体に対して十分な薬理効果をもたらす
医薬部外品として提供することもできる。なお、ベンズ
イミダゾール環を基本構造とするベンズイミダゾール系
のPPIは、酸に対して不安定であるため、胃酸による
分解を避けるべく腸溶性製剤にするのが好ましい。
【0018】このPPIは、経口投与の場合、成人一日
当たり1mg〜500mg、好ましくは10mg〜20
0mg摂取するようにすれば、本発明の効果を得ること
ができる。
【0019】一方、「ヘリコバクター・ピロリ菌除去
剤、飲食物乃至食品添加物」は、茶ポリフェノール、或
いは茶ポリフェノールを高濃度で含有する茶抽出物を有
効成分とする医薬品、医薬部外品、飲食物、及び食品添
加物のいずれであってもよい。
【0020】茶ポリフェノールは、フラバン-3-オール
の基本構造を有する次の茶カテキン、すなわち (-)-エ
ピカテキン(EC)、(-)-エピガロカテキン(EGC)、(-)-エ
ピカテキンガレート(ECG)、(-)-エピガロカテキンガレ
ート(EGCG)、さらにその異性体である(±)-カテキン
(C)、(-)-ガロカテキン(GC)、(-)-カテキンガレート(C
G)、(-)-ガロカテキンガレート(GCG)、及び、遊離型テ
アフラビン、テアフラビンモノガレートA、テアフラビ
ンモノガレートB、テアフラビンジガレートのいずれ
か、或いはこれらの2種類以上が組み合わさって混合し
てなるものを包含する意である。
【0021】これら茶ポリフェノールは、ツバキ科に属
する茶樹(Camellia sinensis )から得られる葉、茎、
木部、根、実のいずれか、或いはこれらの2種類以上の
混合物から得られる茶、すなわち、茶生葉、紅茶やプア
ール茶等の発酵茶、ウーロン茶や包種茶等の半発酵茶、
緑茶や釜煎り緑茶、ほうじ茶等の不発酵茶のいずれか、
又は、これらの2種類以上の混合物から抽出して得るこ
とができ、その抽出は、現在既知の方法によって抽出及
び精製を行えばよい。また、市販品を使用することもで
きる。
【0022】また、「茶ポリフェノールを高濃度で含有
する茶抽出物」としては、上記の茶を、水、温水または
熱水、好ましくは40℃〜100℃の温熱水、中でも9
0〜100℃の熱水にて抽出して得られた抽出物、更に
好ましくはこの抽出物を樹脂吸着や限外濾過・逆浸透濾
過等の濾過、或いは酢酸エチル等を使用した分配抽出な
どの精製手段によって茶カテキン含有量を高める方向に
精製して得られる茶抽出物、或いは更にこれらの茶抽出
物を濃縮或いは乾燥させた茶抽出エキスを挙げることが
できる。茶ポリフェノール含有濃度は、25〜97%、
好ましくは30〜90%であり、この抽出物の具体例と
して、緑茶を熱水抽出処理し、この抽出物を乾燥させて
茶カテキン濃度を約30%とした緑茶エキス(伊藤園社
製商品名:テアフラン30A)や、緑茶を熱水抽出処理
し、この抽出物を茶カテキン以外の成分を排除するため
にカラム法により処理し乾燥させて、茶カテキン濃度を
約85%とした緑茶エキス(伊藤園社製商品名:テアフ
ラン90S)などを例示することができる。
【0023】上記茶ポリフェノール又は茶抽出物は、そ
れぞれ単独で、若しくは既にヘリコバクター・ピロリ菌
除菌効果が認められた材料と混合して供することができ
る。その剤型は、凍結乾燥或いは噴霧乾燥などにより乾
燥させて乾燥粉末として提供することも、また液剤、錠
剤、散剤、顆粒、糖衣錠、カプセル、トローチ剤、シロ
ップ剤などとして提供することもできる。医薬部外品と
して調製し、これを缶ドリンク飲料、瓶ドリンク飲料な
どの飲料形態、或いはタブレット、カプセル、トローチ
(飴)、顆粒などの形態として日常的に容易に摂取する
ことより生体に対して十分な薬理効果をもたらす医薬部
外品として提供することもできる。例えば飲食物として
提供する場合、例えば本発明における有効成分と、食品
素材(果実やゼリーなども含む)、乳成分、炭酸、賦形
剤(造粒剤含む)、希釈剤、或いは更に甘味剤、フレー
バー、小麦粉、でんぷん、糖、油脂類等の各種タンパク
質、糖質原料やビタミン、ミネラルなどから選ばれた一
種或いは二種以上とを混合し、缶飲料、ボトル飲料、固
形食物などに調製し、スポーツ飲料、果実飲料、乳飲
料、乳性飲料、ゼリー、ゼリー飲料、炭酸飲料など様々
な飲食物として提供することができる。
【0024】なお、本発明のヘリコバクター・ピロリ菌
除去剤、飲食物乃至食品添加物として充分な効果を得る
ためには、(食品添加物の場合には添加した食品中に)
茶ポリフェノールとして300〜1500mg、好まし
くは500〜1000mg、さらに好ましくはエピガロ
カテキンガレートとして150〜800mg含有してい
るのが好ましい。
【0025】本発明の「ヘリコバクター・ピロリ菌除去
剤、飲食物乃至食品添加物」の使用に当たっては、これ
らを摂取する前若しくはこれらと同時にPPIを摂取さ
せるのが好ましい。例えば、毎日の朝食後にPPIを摂
取する一方、各食事の間に「ヘリコバクター・ピロリ菌
除去剤、飲食物乃至食品添加物」を摂取するようにすれ
ばよい。また、「PPI」及び「ヘリコバクター・ピロ
リ菌除去剤、飲食物乃至食品添加物」のヒトへの投与量
は、年齢、性別、症状などによって適宜選択する必要が
あるが、PPIを一日当たり10〜100mg摂取させ
る一方、茶ポリフェノールとして一日当たり300〜1
500mg摂取させるようにするのが好ましい。
【0026】次に、PPIと茶ポリフェノールとを併用
するために1セットとして提供する「ヘリコバクター・
ピロリ菌除去剤、飲食物乃至食品添加物」についてであ
るが、1セットとして提供する手段としては、1セット
で販売する、例えばPPIと茶ポリフェノールを同じ容
器内に収納して販売する提供手段や、ヘリコバクター・
ピロリ菌除去剤、飲食物乃至食品添加物の使用説明書内
に「PPIと併用する旨」を記載して販売する提供手段
等を挙げることができる。
【0027】また、PPIと茶ポリフェノールとを一薬
剤中に含有させて併用することもできる。この際、一日
当たり用量10〜30mgのPPIと、一日当たり30
0〜1500mgの茶ポリフェノールとを併用処方する
のが好ましい。
【0028】(試験1)緑茶抽出物(伊藤園社製商品
名:テアフラン90S、粉末、緑茶ポリフェノール90
%含有、エピガロカテキンガレート40%以上含有)を
1錠当たり120mg含有する錠剤又は1缶当たり50
0mg含有する缶飲料を作成して、一日当たり500m
g又は1000mgを目安にして、朝食、昼食、夕食後
の食間に1回当たり100〜400mgを、ヘリコバク
ター・ピロリ菌陽性で胃潰瘍又は十二指腸潰瘍の患者に
経口投与した。これを2週間継続した。ヘリコバクター
・ピロリ菌の感染および除菌の評価は、CLOテスト、
培養試験、顕微鏡による組織鏡検法で行った。結果を下
記の表1にまとめた。
【0029】その結果、表1に示したように、緑茶抽出
物の単独投与では、500mg及び1000mgのいず
れの投与でも除菌できなかった。ただし、緑茶抽出物の
制菌作用は弱いながらも認められた。なお、表1におい
て、「除菌」とは完全にヘリコバクター・ピロリ菌を除
くことができた状態を意味し、「非除菌」とはヘリコバ
クター・ピロリ菌が未だ存在している状態を意味する。
また、「制菌」とは菌の活性を抑えている状態で、多く
の場合において無害又は害が少ないと判断できる状態を
意味する。
【0030】(試験2)緑茶抽出物(伊藤園社製商品
名:テアフラン90S、粉末、緑茶ポリフェノール90
%含有、エピガロカテキンガレート40%以上含有)
を、1錠当たり120mg含有する錠剤又は1缶当たり
500mg含有する缶飲料を作成して、一日当たり50
0mg又は1000mgを目安にして、朝食、昼食、夕
食後の食間に1回当たり100〜400mgを、ヘリコ
バクター・ピロリ菌陽性で胃潰瘍又は十二指腸潰瘍の患
者に経口投与した。また、緑茶抽出物と併用して、プロ
トンポンプインヒビター(ランソプラゾール、武田薬品
工業社製商品名:タケプロンカプセル30、カプセル
剤)を朝食後に20mg、一日1回服用させた。これを
1ヶ月間継続した。ヘリコバクター・ピロリ菌の感染お
よび除菌の評価は、試験1と同様、CLOテスト、培養
試験、顕微鏡による観察で行った。結果を下記の表1に
まとめた。
【0031】その結果、表1に示したように、カテキン
とプロトンポンプインヒビターとを併用して投与する
と、ヘリコバクター・ピロリ菌に対する除菌効果が認め
られ、また、制菌作用も認められた。
【0032】(試験3)緑茶抽出物(伊藤園社製商品
名:テアフラン90S、粉末、緑茶ポリフェノール90
%含有、エピガロカテキンガレート40%以上含有)
を、1錠当たり120mg含有する錠剤又は1缶当たり
500mg含有する缶飲料を作成して、一日当たり50
0mg又は1000mgを目安にして、朝食、昼食、夕
食後の食間に1回当たり100〜400mgを、ヘリコ
バクター・ピロリ菌陽性で胃潰瘍又は十二指腸潰瘍の患
者に経口投与した。また、緑茶抽出物と併用して、H2
ブロッカーを朝食前および夜就寝前にそれぞれ200m
g服用させた。これを1ヶ月間継続した。ヘリコバクタ
ー・ピロリ菌の感染および除菌の評価は、試験1と同
様、CLOテスト、培養試験、顕微鏡による観察で行っ
た。結果を下記の表1にまとめた。
【0033】その結果、表1に示したように、緑茶抽出
物とH2ブロッカーとを併用して投与すると、ヘリコバ
クター・ピロリ菌に対する除菌効果は認められなかった
が、制菌作用は弱いながら認められた。
【0034】
【表1】
【0035】以上の結果から、緑茶抽出物(緑茶ポリフ
ェノール90%、エピガロカテキンガレート50%含
有)を一日あたり500mg又は1000mgを目安に
1回当たり100〜400mgを経口投与すると共に、
この緑茶抽出物と併用してプロトンポンプインヒビター
を一日1回、朝食後に20mg服用させることで、ヘリ
コバクター・ピロリ菌を有効に除菌することができるこ
とが分かった。
【0036】 (実施例1 ヘリコバクター・ピロリ菌除菌剤の処方) カテキン(茶ポリフェノール90%) 50〜200mg 結晶セルロース 10〜90mg デキストリン 10〜90mg グリセリン脂肪酸エステル 0.5〜30mg 糖類 10〜200mg 香料 0〜10mg
【0037】 (実施例2 ヘリコバクター・ピロリ菌除菌飲料の処方) カテキン(茶ポリフェノール90%) 100〜500mg サイクロデキストリン 0.5〜10% グリセリン脂肪酸エステル 0〜10% 果糖ブドウ糖 0〜10% ビタミンC 0〜1000mg 香料 0〜10mg 精製水 190〜500mg
【0038】
【発明の効果】本発明のヘリコバクター・ピロリ菌除去
剤、飲食物乃至食品添加物は、プロトンポンプインヒビ
ターと併用することにより、臨床的にもヘリコバクター
・ピロリ菌の除菌を図ることができ、胃痛や胃もたれ、
非潰瘍消化不良(NUD:NonUlcer Dyspepsia)、慢性
胃炎、胃潰瘍、十二指腸潰瘍、胃癌などのヘリコバクタ
ー感染症およびこれに関係する疾病の予防、治療及び再
発防止に有効である。中でも、特に胃内の酸の濃度が強
い状態となっていると思われる症状や疾病、例えばソリ
ニジャーエリスン症候群等の治療薬として有効である。
しかも、茶ポリフェノールは日常飲用に供している茶に
含まれるポリフェノール化合物であるから、長期服用し
ても副作用を起こす心配なしに安心して服用することが
できる。また、ヒト以外の哺乳動物におけるヘリコバク
ター・ピロリ菌の除去にも有効であり、例えば哺乳動物
におけるヘリコバクター感染症およびこれに関係する疾
病の予防、治療及び再発防止にも有効である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61K 31/4439 A61K 45/00 45/00 A61P 1/04 A61P 1/04 31/04 31/04 35/00 35/00 A23L 2/00 F (72)発明者 荒川 泰行 東京都渋谷区恵比寿3−31−4 Fターム(参考) 4B017 LC03 LG14 LK06 LP01 4B018 LB08 MD59 MD60 ME08 ME09 MF01 4C084 AA19 MA02 MA52 NA14 ZA682 ZB262 ZB352 4C086 AA01 AA02 BA08 BC17 GA07 GA08 MA02 MA04 NA14 ZA66 ZB35 4C088 AB45 AC05 BA09 CA03 MA02 MA52 NA14 ZA68 ZB26 ZB35

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プロトンポンプインヒビターと併用す
    ることを特徴とし、かつ茶ポリフェノールを有効成分と
    するヘリコバクター・ピロリ菌除去剤、飲食物乃至食品
    添加物。
  2. 【請求項2】 プロトンポンプインヒビターと併用す
    ることを特徴とし、かつ茶ポリフェノールを25〜97
    %含有する茶抽出物を有効成分とするヘリコバクター・
    ピロリ菌除去剤、飲食物乃至食品添加物。
  3. 【請求項3】 一日当たり10〜100mg処方する用
    量のプロトンポンプインヒビターと併用することを特徴
    とし、一日当たり300〜1500mg処方することを
    定めたヘリコバクター・ピロリ菌除去剤、飲食物乃至食
    品添加物。
  4. 【請求項4】 茶ポリフェノールを有効成分とするヘ
    リコバクター・ピロリ菌除去剤、飲食物乃至食品添加物
    であって、プロトンポンプインヒビターと併用するため
    にこれと1セットとして提供することを特徴とするヘリ
    コバクター・ピロリ菌除去剤、飲食物乃至食品添加物。
  5. 【請求項5】 胃内の酸度が強い状態の患者に投与する
    ためのヘリコバクター・ピロリ菌除去剤、飲食物乃至食
    品添加物であって、プロトンポンプインヒビターと併用
    することを特徴とし、かつ茶ポリフェノールを有効成分
    とするヘリコバクター・ピロリ菌除去剤、飲食物乃至食
    品添加物。
  6. 【請求項6】 上記プロトンポンプインヒビターは、経
    口投与すると、血液中から胃粘膜壁細胞に取り込まれた
    後、分泌細胞に移行し、酸性条件下で活性体へと構造変
    換するものであり、胃内の酸の濃度が強い状態の患者に
    使用すると、酸性条件下で構造変換した前記活性体と茶
    ポリフェノールとが相乗的に作用するものである請求項
    1〜5のいずれかに記載のヘリコバクター・ピロリ菌除
    去剤、飲食物乃至食品添加物。
  7. 【請求項7】 茶ポリフェノールは、茶生葉、紅茶やプ
    アール茶等の発酵茶、ウーロン茶や包種茶等の半発酵
    茶、緑茶や釜煎り緑茶、ほうじ茶等の不発酵茶のいずれ
    か、又は、これらの2種類以上の混合物から抽出して得
    た茶ポリフェノールの単独物又はこれら2種以上の組合
    わせからなる混合物である請求項1〜6のいずれかに記
    載のヘリコバクター・ピロリ菌除去剤、飲食物乃至食品
    添加物。
JP2000255032A 2000-08-25 2000-08-25 ヘリコバクター・ピロリ菌除菌剤及びこの除菌効果を有する飲食物乃至食品添加物 Pending JP2002068992A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000255032A JP2002068992A (ja) 2000-08-25 2000-08-25 ヘリコバクター・ピロリ菌除菌剤及びこの除菌効果を有する飲食物乃至食品添加物

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000255032A JP2002068992A (ja) 2000-08-25 2000-08-25 ヘリコバクター・ピロリ菌除菌剤及びこの除菌効果を有する飲食物乃至食品添加物

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2002068992A true JP2002068992A (ja) 2002-03-08
JP2002068992A5 JP2002068992A5 (ja) 2004-08-26

Family

ID=18743888

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000255032A Pending JP2002068992A (ja) 2000-08-25 2000-08-25 ヘリコバクター・ピロリ菌除菌剤及びこの除菌効果を有する飲食物乃至食品添加物

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002068992A (ja)

Cited By (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2004029057A1 (ja) * 2002-09-25 2004-04-08 Sankyo Company, Limited 内臓痛の治療または予防のための医薬組成物
WO2004029058A1 (ja) * 2002-09-25 2004-04-08 Sankyo Company, Limited 血中ガストリン濃度上昇の抑制のための医薬組成物
WO2006021888A2 (en) * 2004-08-27 2006-03-02 Universidad De Murcia Dihydrofolate reductase inhibition by epigallocatechin gallate compounds
KR100602841B1 (ko) 2005-02-28 2006-07-19 고려대학교 산학협력단 헬리코박터 파이로리의 세포결합 저해활성을 갖는 녹차에서분리된 산성 다당체와 이를 함유하는 소화성 질환 예방 및치료용 조성물
WO2007034948A1 (ja) 2005-09-26 2007-03-29 Ako Kasei Co., Ltd. Helicobacter pylori菌株の増殖・運動抑制方法
WO2007100102A1 (ja) * 2006-03-03 2007-09-07 National University Corporation Kagawa University 抗線虫用組成物および抗線虫性組成物を用いる線虫制圧法
JP2008510804A (ja) * 2004-08-23 2008-04-10 オークランド ユニサービシズ リミテッド 胃の治療法およびそのための組成物
JP2009142286A (ja) * 2003-03-31 2009-07-02 Ito En Ltd カテキン含有固形形態飲食物
US7862847B2 (en) 2003-09-26 2011-01-04 Kao Corporation Packaged beverages containing β-cyclodextrin
LT5720B (lt) 2009-08-12 2011-04-26 Inovativo Biomedicinas Technologiju Institūts, Sia Maistinis vaisių-uogų produktas, pasižymintis priešmikrobiniu poveikiu prieš helicobacter pylori
JP2012171914A (ja) * 2011-02-22 2012-09-10 Kao Corp Gip上昇抑制剤
CN115590100A (zh) * 2022-11-12 2023-01-13 广西自由贸易试验区南宁片区庆壕生物科技有限公司(Cn) 一种保健茶、制备方法及其应用

Cited By (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2004029058A1 (ja) * 2002-09-25 2004-04-08 Sankyo Company, Limited 血中ガストリン濃度上昇の抑制のための医薬組成物
WO2004029057A1 (ja) * 2002-09-25 2004-04-08 Sankyo Company, Limited 内臓痛の治療または予防のための医薬組成物
JP2009142286A (ja) * 2003-03-31 2009-07-02 Ito En Ltd カテキン含有固形形態飲食物
US7862847B2 (en) 2003-09-26 2011-01-04 Kao Corporation Packaged beverages containing β-cyclodextrin
JP2008510804A (ja) * 2004-08-23 2008-04-10 オークランド ユニサービシズ リミテッド 胃の治療法およびそのための組成物
WO2006021888A3 (en) * 2004-08-27 2006-04-20 Univ Murcia Dihydrofolate reductase inhibition by epigallocatechin gallate compounds
WO2006021888A2 (en) * 2004-08-27 2006-03-02 Universidad De Murcia Dihydrofolate reductase inhibition by epigallocatechin gallate compounds
KR100602841B1 (ko) 2005-02-28 2006-07-19 고려대학교 산학협력단 헬리코박터 파이로리의 세포결합 저해활성을 갖는 녹차에서분리된 산성 다당체와 이를 함유하는 소화성 질환 예방 및치료용 조성물
WO2007034948A1 (ja) 2005-09-26 2007-03-29 Ako Kasei Co., Ltd. Helicobacter pylori菌株の増殖・運動抑制方法
WO2007100102A1 (ja) * 2006-03-03 2007-09-07 National University Corporation Kagawa University 抗線虫用組成物および抗線虫性組成物を用いる線虫制圧法
LT5720B (lt) 2009-08-12 2011-04-26 Inovativo Biomedicinas Technologiju Institūts, Sia Maistinis vaisių-uogų produktas, pasižymintis priešmikrobiniu poveikiu prieš helicobacter pylori
JP2012171914A (ja) * 2011-02-22 2012-09-10 Kao Corp Gip上昇抑制剤
CN115590100A (zh) * 2022-11-12 2023-01-13 广西自由贸易试验区南宁片区庆壕生物科技有限公司(Cn) 一种保健茶、制备方法及其应用

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101733261B1 (ko) 지방 분해 촉진 조성물
WO2002102362A1 (en) Dietetic preparation and use of an alpha-hydroxy carboxylic acid (citric acid for the treatment of obesity
JP2002068992A (ja) ヘリコバクター・ピロリ菌除菌剤及びこの除菌効果を有する飲食物乃至食品添加物
JP5898825B2 (ja) 腸内有害菌低減剤、それを含む食品または医薬品
KR20140072307A (ko) 사이클로덱스트린을 포함하는 카테킨 생체 이용률 증진제
JP5167461B2 (ja) 炎症性腸疾患予防剤
JP2006516562A (ja) 抗酸化活性を増強するための相乗的な組成物及び方法
JP3002919B2 (ja) 胃炎,胃または十二指腸潰瘍防止組成物
Gaby Helicobacter pylori eradication: are there alternatives to antibiotics?
JPH11180888A (ja) ヘリコバクター・ピロリ菌用の抗菌剤、感染予防剤および食品
KR101462296B1 (ko) 헬리코박터ㆍ파일로리 제균제
FR2991585A1 (fr) Extrait de canneberge utile dans le traitement et la prevention des infections urinaires
JP2014239699A (ja) 血中アディポネクチン量増加剤
JP7350304B2 (ja) アレルギー性の鼻炎症状抑制剤
JP2003171297A (ja) 血中ビリルビン濃度低下剤及び黄疸治療・予防剤
KR101844890B1 (ko) 고욤나무 잎 메탄올 추출물의 에틸아세테이트 분획물을 유효성분으로 함유하는 아토피 피부염 예방 또는 개선용 조성물
KR100803375B1 (ko) 공포화 독소 중화제
JP2010043036A (ja) 糖代謝促進剤
KR100319365B1 (ko) 위궤양의 예방 및 치료에 효과가 있는 생약 추출물 및 그 용도
KR101561441B1 (ko) 도깨비가지 추출물을 유효성분으로 함유하는 치주질환 예방 또는 치료용 조성물
KR101574678B1 (ko) 가시상추 추출물을 유효성분으로 함유하는 치주질환 예방 또는 치료용 조성물
KR101991746B1 (ko) 카테킨 생체 이용률 증진제
KR101886802B1 (ko) 카테킨 생체 이용률 증진제
JP2000152771A (ja) 茶葉及びその抽出物、それを含有する飲食物、抗炎症剤
WO2016080666A2 (ko) 단풍잎돼지풀 추출물 또는 이의 분획물을 유효성분으로 함유하는 충치와 치주질환 예방 또는 치료용 조성물

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070227

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070425

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20070522