JP2002068929A - ケラチン含有凝集複合粒子及びそれを用いた化粧料 - Google Patents

ケラチン含有凝集複合粒子及びそれを用いた化粧料

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JP2002068929A
JP2002068929A JP2000252699A JP2000252699A JP2002068929A JP 2002068929 A JP2002068929 A JP 2002068929A JP 2000252699 A JP2000252699 A JP 2000252699A JP 2000252699 A JP2000252699 A JP 2000252699A JP 2002068929 A JP2002068929 A JP 2002068929A
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Tetsuya Nishi
哲也 西
Yasuhiro Ueda
靖博 上田
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Sekisui Kasei Co Ltd
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Sekisui Plastics Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 優れた肌触りと肌に対する滑らかさ、良好な
しっとり感及び化粧特性の持続性、高い耐水性と化粧崩
れ防止効果を化粧料に付与しうる化粧料の原料として好
適な凝集顔料粒子を提供することを課題とする。 【解決手段】 水難溶性のケラチン粉末と顔料粒子とを
少なくとも含む混合液を噴霧乾燥して得られた易崩壊性
のケラチン含有凝集複合粒子により上記課題を解決す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ケラチン含有凝集
複合粒子及びそれを用いた化粧料に関する。更に詳しく
は、本発明は、優れた肌触りと肌に対する滑らかさ、良
好なしっとり感及び化粧特性の持続性、高い耐水性と化
粧崩れ防止効果を化粧料(メークアップ)に付与しうる
化粧料の原料として好適な凝集顔料粒子及びそれを用い
た化粧料に関する。
【0002】
【従来の技術】化粧品用顔料を含有する化粧料の代表的
なものとしては、ファンデーション、口紅、アイシャド
ウ、ほほ紅等の化粧料が挙げられる。従来、化粧料は容
姿を魅力的に見せることに重点がおかれていたが、最近
になって機能性を有する化粧料が望まれるようになって
きた。そのため、顔料粒子そのものも表面改質が強く求
められるようになった。これら顔料粒子は、吸水性及び
吸油性が大きいため、必要以上に皮膚の水分や皮脂が粒
子に吸着されるため、そのまま化粧料に添加したのでは
皮膚のかさつきを生じる原因となる。そこで、通常、顔
料粒子は、保湿性高分子で被覆して用いられる。このよ
うな粒子が特開昭62−169712号公報に記載され
ている。
【0003】上記公報では、保湿性高分子で被覆された
顔料粒子を次のようにして製造している。まず、保湿性
高分子を水、水とアルコールの混合液等の媒体に溶解す
る。得られた溶液に顔料粒子を加えて撹拌し、次いで加
熱乾燥又は真空加熱乾燥により媒体を除去する。この工
程により、保湿性高分子で被覆された顔料粒子からなる
固形物が得られる。この固形物を粉砕することにより保
湿性高分子で被覆された顔料粒子が得られる。
【0004】凍結乾燥法や真空加熱乾燥法等を用いる
と、粘着成分である高分子が比較的しっかり固着され、
粉砕しても顔料同士の合着が比較的密となる。そのた
め、堅くなって粉砕後の粒径のバラツキが大きくなり、
使用感覚の上で大きなざらつき感を有する上、すべり性
を阻害してしまうので上記課題を満足させることはでき
なかった。まず、皮膚とのなじみを改善するためには、
こうした課題を解決し、より自然で皮膚の凹凸になじみ
やすい顔料粒子が必要である。これらは、目的とする機
能性(肌触り及び肌に対する滑らかさ、しっとり感及び
耐水性と化粧効果の持続性)を高めるため、顔料粒子の
表面処理が必要である。
【0005】特開平8−92035号公報には、ケラチ
ンポリマーで複合化された顔料粒子を含む保湿性に優れ
た化粧料が開示されている。この公報で使用されている
ケラチンポリマーは、架橋構造を有するケラチンタンパ
ク繊維を液体中で還元処理することで、可溶性が付与さ
れている。より具体的には、還元処理により、ケラチン
ポリマーの分子中のジスルフィド結合が切断される。次
に、媒体中に添加された尿素、チオ尿素等のタンパク質
変性剤、水酸化ナトリウム、アンモニア等のアルカリ、
塩化ナトリウム等の無機塩等を溶解助剤により還元され
たケラチンポリマーに溶解性を付与することで、ケラチ
ンポリマーの溶液を得ている。不溶物と還元剤の除去の
後、還元されたケラチンポリマーは、次第に酸化され、
ジスルフィド結合を生じながら保湿成分や顔料粒子の存
在のもと、ケラチンポリマーが顔料粒子上に析出する。
つまり、溶解助剤は、ジスルフィド結合と一部ペプチド
結合も切断するため水可溶性ケラチンポリマーを形成す
るものと考えられる。
【0006】更に、上記公報では、還元処理されたケラ
チンポリマー中の水溶液に顔料粒子と、任意に酸性ムコ
多糖類、ポリグリセリン、ポリエチレングリコール、デ
オキシリボ核酸、リボ核酸、トレハロース、サイクロデ
キストリンから選ばれる保湿成分とを加え、還元剤を除
去することによりケラチンポリマーで複合化された顔料
粒子を得ている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】一般に、化粧料におけ
る課題の第一に挙げられるのは、より優れた肌触りと肌
に対する滑らかさ、しっとり感と化粧効果の持続性であ
る。上記方法で得られる顔料粒子は、一般的にはろ過や
遠心分離等の操作を経て、沈澱物を乾燥した後に、強い
機械力で粉砕するという工程をとるため、得られる粉末
の粒子形はほとんどが不定形を呈しており、それ故に非
常にざらついた使用感覚を有し、別途加える保湿成分を
均等に処方することが難しく、水性溶媒中に分散させて
配合する以外の使用感覚を重視する化粧品へは配合し難
いといった欠点を有していた。更に、特開平8−920
35号公報は、ケラチンポリマーが水に可溶であること
が大きな特徴で、この場合、顔料粒子やその他の成分へ
の表面被覆をより均一にすることは可能である。しか
し、保湿成分を付加することが必要で、更に最も重要な
肌触りや肌に対する滑らかさといった触感は、顔料粒子
のもつ特徴に依存してしまうため、不十分であった。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、噴霧乾燥法に
より乾燥することで、得られた粒子が比較的球状に近い
形態となり、かつ嵩密度が小さくなるため、容易に崩壊
しやすい。その結果、この粒子を化粧料に使用すれば、
肌触り、肌に対する滑らかさに優れ、同時に適度な粘剤
成分を複合しているため、肌触りとともに化粧特性の持
続性がよく、耐水性と化粧崩れ防止効果、しっとり効果
の持続性に優れる化粧料を提供することができることを
見いだし本発明に至った。かくして本発明によれば、水
難溶性のケラチン粉末と顔料粒子とを少なくとも含む混
合液を噴霧乾燥して得られた易崩壊性のケラチン含有凝
集複合粒子が提供される。更に、本発明によれば、上記
ケラチン含有凝集複合粒子を含有することを特徴とする
化粧料が提供される。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明を説明する。まず、
本発明の凝集複合粒子は、ケラチン粉末、顔料粒子、及
び任意に他の成分からなる。 ケラチン粉末 本発明のケラチン粉末は、特に限定されるものではな
く、公知の物質をいずれも使用することができる。この
ケラチン粉末の原料としては、動物系天然高分子のう
ち、単純タンパク質の一種であるケラチン質天然高分子
化合物において、ケラチン成分を80%以上含有するL
−アミノ酸が多種類一次元に縮合してできた糸状高分子
のポリペプタイドからなる粉末を使用することができ
る。具体的には、ケラチンの原料として、羊毛、その他
の動物の毛、爪、角、鳥類の羽毛、人間の毛髪等のいわ
ゆる硬ケラチンに由来する物質を使用することができ
る。最も需要の期待されるケラチンは、羊毛繊維由来の
微粉末である。
【0010】本発明に用いられるケラチン粉末は水に難
溶であるか、不溶である。本発明において、水に難溶と
は、ケラチン粉末を、80℃の100gの水中で、30
分間攪拌したときに、2g以下溶解することを意味す
る。本発明のケラチン粉末は、例えば、次のようにして
得ることができる。即ち、まず、ケラチン粉末の原料
を、還元剤又は酸化剤により処理することで、ケラチン
中のジスルフィド結合(−S−S−)を切断して、チオ
ール化合物、ブンテーンとする。これにより、ケラチン
粉末の原料の膨潤が容易となる。
【0011】還元剤としては、亜硫酸ナトリウム、亜硫
酸カリウム、亜硫酸アンモニウム、亜硫酸水素ナトリウ
ム、亜硫酸水素カリウム、亜硫酸水素アンモニウム、チ
オグリコール酸、チオグリコール酸アンモニウム、チオ
グリコール酸ナトリウム、チオグリコール酸カリウム、
チオグリコール酸モノエタノールアミン、チオグリコー
ル酸トリエタノールアミン、メルカプトエタノール、チ
オフェノール、ベンジルメルカプタン、トリブチルホス
フィン、n−プロピルアルコール等が挙げられる。酸化
剤としては、過酢酸、過ギ酸、過ホウ酸、過硫酸、過マ
ンガン酸等が挙げられる。
【0012】この還元剤又は酸化剤による化学処理に加
えて、膨潤化剤による膨潤化処理により本発明のケラチ
ン粉末が得られる。なお、膨潤化処理により、ケラチン
中のタンパク質間の水素結合が解除され、塩結合の解離
が行われ、ケラチン中のポリペプタイドのミセルが緩く
なる。これは、架橋密度が低下するものの切断されない
ため、水可溶とはならない。但し、膨潤化が進みすぎる
と水溶性成分が増えるため、上記難溶性の範囲内になる
ように、処理条件を適正化することが望まれる。
【0013】膨潤化剤としては、水酸化ナトリウム、水
酸化カリウム、水酸化アンモニウム、炭酸ナトリウム、
炭酸カリウム、炭酸アンモニウム、モノエタノールアミ
ン、トリエタノールアミン、炭酸グアニジン、トリイソ
プロパノールアミン、アミノメチルプロパンジオール、
L−リジン、L−アルギニン、炭酸モノエタノールアミ
ン、アセトフェノン、ベンジルアルコール、尿素等が挙
げられる。ケラチン粉末中には、通常、シスチン、アル
ギニン、ロイシン、グルタミン酸等約16種類のアミノ
酸成分が含まれているが、本発明では、アミノ酸成分の
含有率がほぼ0.5〜20%の範囲の粉末を使用するこ
とが好ましい。また、各種のアミノ酸成分が粉末中に均
一に含まれていることが好ましい。このような粉末は、
ポリペプチドの形が複雑で結晶領域を作りにくく非結晶
領域が多いが、ジスルフィド結合や造塩結合により補強
されている。
【0014】このような非結晶領域を有効に配合するこ
とによって、しっとり効果を有し、優れた潤滑性を示
し、保湿効果が高い等の優れた性質を有するが、本発明
ではこの性質を利用している。なお、特許公報第252
7120号記載のケラチン粉末及びその製造方法も、本
発明に利用することができる。
【0015】顔料粒子 本発明のケラチン粉末と凝集複合処理される顔料粒子と
しては、水溶性でなければ特に限定されるものではな
く、無機顔料粒子、有機顔料粒子のいずれもが使用でき
る。無機顔料粒子としては、たとえば、ベンガラ、黄酸
化鉄、黒酸化鉄、グンジョウ、コンジョウ、水酸化コバ
ルト、チタン酸コバルト、オキシ塩化ビスマス、酸化チ
タン、酸化亜鉛、亜鉛華、酸化アルミニウム、酸化マグ
ネシウム、酸化ジルコニウム、カーボンブラック、ケイ
酸マグネシウム、窒化ホウ素、雲母チタン、硫酸バリウ
ム、炭酸カルシウム、マイカ、タルク、カオリン、セリ
サイト等の粒子が挙げられる。
【0016】有機顔料粒子としては、たとえば赤色20
1号、赤色202号、赤色226号、赤色104号の
(1)アルミニウムレーキ、黄色4号アルミニウムレー
キ、黄色5号アルミニウムレーキ、青色1号アルミニウ
ムレーキ等のタール色素類やクチナシ色素染着シルク
末、ベニバナ色素染着セルロース末、ベニバナ色素染着
シルク末、シコン色素染着シルク末等の天然色素レーキ
類、ナイロン末、アクリル末、ポリエチレン末、シリコ
ン末類の樹脂ポリマー末が挙げられる。顔料粒子の形状
は、特に限定されず、球状、板状等が挙げられる。顔料
粒子の大きさは、長径で1〜20μmの範囲であること
が好ましく、より好ましくは5〜15μmである。な
お、1μmより小さい場合は、凝集しやすいので好まし
くなく、20μmより大きい場合は、触感に悪影響を与
えるので好ましくない。
【0017】その他 本発明の凝集複合粒子には、アミノ酸あるいはアミノ酸
誘導体のようなアミノ酸類が含まれていてもよい。アミ
ノ酸類を添加することにより、得れられた凝集複合粒子
に適度の撥水性を与えることができ、例えば、化粧料に
使用した場合、化粧の持続性を改善したり、しっとり感
を改善することができる。次に、本発明の凝集複合粒子
の製法について説明する。
【0018】まず、本発明に示すケラチン粉末を、例え
ば、0〜90℃の水又は水と水性溶媒(例えば、モノ又
は多価アルコール)との混合物からなる水系に分散させ
る。ケラチン粉末は、0.2〜50重量%になるように
配合量を調整することが望ましい。更に好ましい配合量
は、0.5〜25重量%である。配合量が、0.2重量
%より少ない場合は、粉体に依存するだけの触感とな
り、しっとり感が不充分となるので好ましくなく、50
重量%より多い場合には、顔料の風合いが生かされなく
なるので好ましくない。
【0019】ケラチン粉末を、水系に分散させた後、顔
料粒子を投入し、均一に機械分散し、分散液を噴霧乾燥
法(例えば、スプレードライヤー)により乾燥させれば
本発明の凝集複合粒子を得ることができる。なお、上記
ではケラチン粉末の分散液に顔料粒子を添加している
が、この逆でもよく、両者を同時に分散させてもよい。
噴霧乾燥法に使用される噴霧乾燥機としては、ディスク
型、圧力ノズル型、二流体ノズル型、加圧ノズル型等の
噴霧方式の噴霧乾燥機をいずれも使用することができ
る。この内、5μm以上の粒子を形成する際には、ディ
スク型か二流体ノズル型が一般的である。また、圧力ノ
ズル型や加圧二流体ノズル型は、少品種大量生産で、比
較的大きな粒子の造粒に向いている。
【0020】顔料粒子は、水系中で10〜60重量%に
なるように配合量を調整することが望ましい。更に好ま
しい配合量は、15〜40重量%である。配合量が、1
0重量%より少ない場合は、生産効率の点で問題になる
ので好ましくなく、60重量%より多い場合には、乾燥
工程への輸送が難しくなるので好ましくない。更に、任
意成分であるアミノ酸及びアミノ酸誘導体の化合物は、
水系中で1〜10重量%になるように配合量を調整する
ことが望ましい。更に好ましい配合量は、2〜5重量%
である。
【0021】ここで、ディスク型の噴霧乾燥機を使用す
る場合、ディスクの周速は、40〜180m/secと
することが好ましい。ここで周速が40m/secより
遅い場合、化粧料に配合するのに好適なほぼ球状の凝集
複合粒子を得ることが困難であり、180m/secよ
り速い場合、得られる凝集複合粒子の易崩壊性が低下す
るため好ましくない。なお、より好ましい周速は、60
〜130m/secである。また、噴霧乾燥は、スプレ
ードライヤーの出口付近の温度が80〜140度の範囲
下で行うことが好ましい。
【0022】上記方法により形成される凝集複合粒子
は、1〜50μmの粒径になるように各種条件を設定し
て造粒することが好ましい。より好ましい粒径は、3〜
30μmである。得られた凝集複合粒子は、比較的粗な
固着によって多孔質状の形態を呈し、それにより、易崩
壊性を有している。具体的には、噴霧乾燥法により製造
される凝集複合粒子は、球状粒子に近い特異な形態を有
すること、更に、その特異な形態を含有する凝集複合粒
子が延展することで軽く滑らかに伸びて容易に崩壊した
後すべりを抑制し、均一な皮膜を形成することができ
る。化粧料に本発明の凝集複合粒子を添加することで、
この性質をより利用することができ、肌触り、肌に対す
る滑らかさに優れ、顔料粒子の耐水性と化粧効果の持続
性を高めるとともにしっとり感のよい化粧料を得ること
ができる。なお、凝集複合粒子の形状は、特に化粧料に
使用する場合、ほぼ球状を有していることが好ましい
が、使用する分野に応じて、その形状を適宜変更するこ
とができる。
【0023】本発明の凝集複合粒子は、塗料、インキ、
外用医薬品、化粧料等の原料として使用することがで
き、この内、化粧料の原料として使用することが好まし
い。また、本発明の凝集複合粒子を使用しうる化粧料と
しては、例えば石鹸、ボディシャンプー、洗顔クリー
ム、スクラブ洗顔料、歯磨き等の洗浄用化粧品;おしろ
い類、ファンデーション、口紅、リップクリーム、頬
紅、眉目化粧品、マニキュア等のメーキャップ化粧料;
プレシェーブローション、ボディローション等のローシ
ョン剤;ボディーパウダー、ベビーパウダー等のボディ
ー用外用剤;化粧水、クリーム、乳液、パック類、洗髪
用化粧品、染毛料、整髪料、芳香性化粧品、浴用剤、制
汗剤、日焼け止め製品、サンタン製品、ひげ剃り用クリ
ーム等が挙げられる。
【0024】化粧料中の凝集複合粒子の配合割合は、特
に限定されず、化粧料の種類により適宜調節されるが、
通常、0.5〜80重量%程度が好ましく、2〜60重
量%程度が更に好ましい。凝集複合粒子の配合割合が
0.5重量%よりも少ない場合は、その効果が明確に認
められず、逆に80重量%よりも多い場合は、更に配合
量を増加しても、それに見合った効果の増進が認められ
ないため好ましくない。また、本発明の効果を損なわな
い範囲であれば、化粧料に一般に用いられている通常の
添加剤をその目的に応じて適宜配合してもよい。そのよ
うな成分としては、例えば、水、低級アルコール、油脂
及びロウ類、炭化水素類、高級脂肪酸、高級アルコー
ル、ステロール、脂肪酸エステル、金属石鹸、保湿剤、
界面活性剤、高分子化合物、色材原料、香料、防腐・殺
菌剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、その他の特殊配合成
分等が挙げられる。
【0025】油脂及びロウ類としては、アボガド油、ア
ーモンド油、オリーブ油、カカオ脂、牛脂、ゴマ脂、小
麦胚芽油、サフラワー油、シアバター、タートル油、椿
油、パーシック油、ひまし油、ブドウ油、マカダミアナ
ッツ油、ミンク油、卵黄油、モクロウ、ヤシ油、ローズ
ヒップ油、硬化油、シリコーン油、オレンジラフィー
油、カルナバロウ、キャンデリラロウ、鯨ロウ、ホホバ
油、モンタンロウ、ミツロウ、ラノリン等が挙げられ
る。炭化水素類としては、流動パラフィン、ワセリン、
パラフィン、低融点パラフィン、セレシン、マイクロク
リスタリンワックス、スクワラン等が挙げられる。
【0026】高級脂肪酸としては、ラウリン酸、ミリス
チン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、オレイン酸、ベ
ヘニン酸、ウンデシレン酸、オキシステアリン酸、リノ
ール酸、ラノリン脂肪酸、合成脂肪酸が挙げられる。高
級アルコールとしては、ラウリルアルコール、セチルア
ルコール、セトステアリルアルコール、ステアリルアル
コール、オレイルアルコール、ベヘニルアルコール、ラ
ノリンアルコール、水素添加ラノリンアルコール、へキ
シルデカノール、オクチルデカノール、イソステアリル
アルコール、ホホバアルコール、デシルテトラデカノー
ル等が挙げられる。ステロールとしてはコレステロー
ル、ジヒドロコレステロール、フィトコレステロール等
が挙げられる。
【0027】脂肪酸エステルとしては、リノール酸エチ
ル、ミリスチン酸イソプロピル、ラノリン脂肪酸イソプ
ロピル、ラウリン酸ヘキシル、ミリスチン酸ミリスチ
ル、ミリスチン酸セチル、ミリスチン酸オクチルドデシ
ル、オレイン酸デシル、オレイン酸オクチルドデシル、
ジメチルオクタン酸ヘキシルデシル、イソオクタン酸セ
チル、パルミチン酸デシル、トリミリスチン酸グリセリ
ン、トリ(カプリル・カプリン酸)グリセリン、ジオレ
イン酸プロピレングリコール、トリイソステアリン酸グ
リセリン、トリイソオクタン酸グリセリン、乳酸セチ
ル、乳酸ミリスチル、リンゴ酸ジイソステアリル、イソ
ステアリン酸コレステリル、12−ヒドロキシステアリ
ン酸コレステリル等の環状アルコール脂肪酸エステル等
が挙げられる。
【0028】金属石鹸としては、ラウリン酸亜鉛、ミリ
スチン酸亜鉛、ミリスチン酸マグネシウム、パルミチン
酸亜鉛、ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸アルミニウ
ム、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸マグネシウ
ム、ウンデシレン酸亜鉛、酢酸ラノリン等が挙げられ
る。保湿剤としては、グリセリン、プロピレングリコー
ル、1,3−ブチレングリコール、ポリエチレングリコ
ール、dl−ピロリドンカルボン酸ナトリウム、乳酸ナ
トリウム、ソルビトール、ヒアルロン酸ナトリウム、ア
ルギン酸ナトリウム、寒天、ポリグリセリン、キシリッ
ト、マルチトール、コメデンプン等が挙げられる。
【0029】界面活性剤としては、高級脂肪酸石鹸、高
級アルコール硫酸エステル、N−アシルグルタミン酸
塩、リン酸エステル塩等のアニオン性界面活性剤、アミ
ン塩、第4級アンモニウム塩等のカチオン性界面活性
剤、ベタイン型、アミノ酸型、イミダゾリン型、レシチ
ン等の両性界面活性剤、脂肪酸モノグリセリド、プロピ
レングリコール脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エス
テル、ネオペンチルグリコール脂肪酸エステル、蔗糖脂
肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、酸化エ
チレン縮合物等の非イオン性界面活性剤が挙げられる。
【0030】高分子化合物としては、アラビアゴム、ト
ラガントガム、グアーガム、プルラン、タマンリンドガ
ム、カラギーナン、N−アセチルグルコサミン、ローカ
ストビーンガム、カラヤガム、アイリスモス、クインス
シード、ゼラチン、セラック、ロジン、カゼイン等の天
然高分子化合物、カルボキシメチルセルロースナトリウ
ム、ヒドロキシエチルセルロース、メチルセルロース、
エチルセルロース、アルギン酸ナトリウム、エステルガ
ム、ニトロセルロース、ヒドロキシプロピルセルロー
ス、結晶セルロース等の半合成高分子化合物、ポリビニ
ルアルコール、ポリビニルピロリドン、ポリアクリル酸
ナトリウム、カルボキシビニルポリマー、ポリビニルメ
チルエーテル、ポリアミド樹脂、シリコーン油、ナイロ
ン粒子、ポリメタクリル酸メチル粒子、架橋ポリスチレ
ン粒子、シリコン粒子、ウレタン粒子、ポリエチレン粒
子、シリカ粒子等の樹脂粒子等の合成高分子化合物が挙
げられる。
【0031】色材原料としては、酸化鉄、群青、コンジ
ョウ、酸化クロム、水酸化クロム、カーボンブラック、
マンガンバイオレット、酸化チタン、酸化亜鉛、タル
ク、カオリン、マイカ、炭酸カルシウム、炭酸マグネシ
ウム、雲母、ケイ酸アルミニウム、ケイ酸バリウム、ケ
イ酸カルシウム、ケイ酸マグネシウム、シリカ、ゼオラ
イト、硫酸バリウム、焼成硫酸カルシウム(焼セッコ
ウ)、リン酸カルシウム、ヒドロキシアパタイト、セラ
ミックパウダー等の無機顔料、アゾ系、ニトロ系、ニト
ロソ系、キサンテン系、キノリン系、アントラキノリン
系、インジゴ系、トリフェニルメタン系、フタロシアニ
ン系、ピレン系等のタール色素が挙げられる。
【0032】香料としては、例えばアニスアルデヒド、
ベンジルアセテート、ゲラニオール等が挙げられる。防
腐・殺菌剤としては、メチルパラペン、エチルパラペ
ン、プロピルパラペン、ベンザルコニウム、ベンゼトニ
ウム等が挙げられる。酸化防止剤としては、ジブチルヒ
ドロキシトルエン、ブチルヒドロキシアニソール、没食
子酸プロピル、トコフェロール等が挙げられる。紫外線
吸収剤としては、微粒子酸化チタン、微粒子酸化亜鉛、
微粒子酸化セリウム、微粒子酸化鉄、微粒子酸化ジルコ
ニウム等の無機系吸収剤、安息香酸系、パラアミノ安息
香酸系、アントラニリック酸系、サルチル酸系、桂皮酸
系、ベンゾフェノン系、ジベンゾイルメタン系等の有機
系吸収剤が挙げられる。
【0033】特殊配合成分としては、例えばエストラジ
オール、エストロン、エチニルエストラジオール、コル
チゾン、ヒドロコルチゾン、プレドニゾン等のホルモン
類、ビタミンA、ビタミンB、ビタミンC、ビタミンE
等のビタミン類、クエン酸、酒石酸、乳酸、塩化アルミ
ニウム、硫酸アルミニウム・カリウム、アラントインク
ロルヒドロキシアルムニウム、パラフェノールスルホン
酸亜鉛、硫酸亜鉛等の皮膚収斂剤、カンタリスチンキ、
トウガラシチンキ、ショウキョウチンキ、センブリエキ
ス、ニンニクエキス、ヒノキチオール、塩化カルプロニ
ウム、ペンタデカン酸グリセリド、ビタミンE、エスト
ロゲン、感光素等の発毛促進剤、リン酸−L−アスコル
ビン酸マグネシウム、コウジ酸等の美白剤等が挙げられ
【0034】
【実施例】次に、より具体的な実施例及び比較例を利用
して本発明を説明する。 実施例1 (凝集複合粒子の製造)ファンデーション用凝集複合粒
子の原料として、表1のように、水難溶性ケラチン粉末
(製品名:メリーパウダー30、共栄社化学製)を25
g(5%)を秤量し、無機顔料粒子としての酸化チタン
(平均粒径0.03μm)、マイカ(長径16.4μ
m、厚み0.03μm)及びセリサイト(長径9.5μ
m、厚み0.03μmを全体で500gになるように秤
量した。この実施例で使用したケラチン粉末は、80℃
の水100g中で30分間攪拌したところ約0.03g
溶解した。イオン交換水2000gを秤量し、80℃に
なるよう電熱式水浴槽で加熱した。これにケラチン粉末
を少量ずつ攪拌機で撹拌しながら添加・分散し、分散性
液体を作製した。
【0035】次に、無機原料粒子を少量ずつ同様に撹拌
しながら添加し、15分間均一に混合した。更に、ホモ
ミキサーを用いて10000rpmの条件で10分間分
散処理して、ケラチン粉末配合スラリーを得た。これを
70〜80℃に加温した温浴槽中で、同様に撹拌機を用
いて撹拌しながらスプレードライヤーにスラリーを供給
し、噴霧乾燥(ディスク周速は93.6m/sec、ス
プレードライヤー出口付近温度は約110℃)すること
で約480gの粒子を得た。得られた粒子は、ケラチン
粉末と顔料粒子が凝集複合化した粒子であった。
【0036】実施例2、3 (凝集複合粒子の製造)ファンデーション用凝集複合粒
子の原料として、表1のように、ケラチン粉末(製品
名:メリーパウダー30、共栄社化学製)25g(5
%)を秤量し、無機顔料粒子としてセリサイト(長径
9.5μm、厚み0.03μm)又は酸化チタン(平均
粒径:0.20μm)をそれぞれ500g秤量し、実施
例1同様に処方及び噴霧乾燥することで、それぞれ約4
75g及び480gの粒子を得た。得られた粒子は、ケ
ラチン粉末と顔料粒子が凝集複合化した粒子であった。
【0037】実施例4 (凝集複合粒子の製造)ファンデーション用凝集複合粒
子の原料として、表1のように、ケラチン粉末(製品
名:メリーパウダー30、共栄社化学製)とN−ラウロ
イル−L−リジン粉末(製品名:アミホープLL、味の
素製)をそれぞれ25g(5%)及び15g(3%)秤
量し、顔料粒子としてのセリサイト(長径9.5μm、
厚み0.03μm)を500g秤量し、実施例1と同様
に処方及び噴霧乾燥することで、約475gの粒子を得
た。得られた粒子は、ケラチン粉末と顔料粒子が凝集複
合化した粒子であった。
【0038】
【表1】
【0039】比較例1及び2 (粒子の製造)表2に示す原料を使用して、実施例1及
び2と同様にスラリー得た。これを−5℃に設定した恒
温槽中で5時間予備凍結させ、−50℃に設定した凍結
乾燥槽中で72時間凍結乾燥した。その後、室温下で3
時間減圧乾燥し、流動型ミキサーで30分間粉砕してケ
ラチン粉末で表面被覆されたファンデーション用粒子を
それぞれ約480gを得た。
【0040】比較例3 (粒子の製造)表2に示すように、ケラチンとして、8
0℃の水100g中で30分間攪拌した場合99.8g
溶解する水溶性ケラチン(成和化成社製)を25g使用
した。これを実施例1と同様に処方及び噴霧乾燥するこ
とで、約480gのファンデーション用の粒子を得た。
【0041】比較例4及び5 (粒子の製造)表2に示すように、ケラチン粉末の代わ
りにカラヤガム粉末又はカラギーナン粉末をそれぞれ1
5g(3%)、25g(5%)とセリサイト500gを
秤量した。これを実施例1と同様に処方及び噴霧乾燥す
ることで、それぞれ約475g及び約465gのファン
デーション用の粒子を得た。
【0042】
【表2】
【0043】(粒子の外観評価)実施例で得られた凝集
複合粒子は、実施例2のケラチン粉末(5%)を用いた
場合、図1に示すように、平均粒径約8μmに造粒さ
れ、しかも球状に近い外観形状を示した。同様に実施例
3の場合、図2に示すように、平均粒径約10μmに造
粒され、同様にほぼ球状の外観形状を示した。更に、実
施例4の場合、平均粒径約8μmに造粒され、図1同様
比較的球に近い外観形状を示した。
【0044】これら粒子は易崩壊性の多孔質凝集体で、
粒子の密閉性が低く、肌の上で伸ばすことにより容易に
崩れて良好な伸びを示すことがわかった。すなわち、実
施例で示したケラチン粉末を用いた場合、造粒程度が球
状に近く、肌の上ではすべり易く、しかも多孔質凝集体
で構成されているため、容易に崩壊してすべりを抑止
し、肌の上での粉体の流れを抑制するのに優位であるこ
とがわかった。また、比較例4のカラヤガム(3%)、
比較例5のカラギーナン(5%)を使用した粒子は、そ
れぞれ平均粒子径約32μm、約26μmに造粒された
外観形状を示した。更に、噴霧乾燥以外の乾燥法とし
て、凍結乾燥法を試みたが、不定形粒子で比較的密に固
着し、全体的にも粒径のバラツキにむらが生じた。そし
て、処理に多大な時間を要するため、実用的でなかっ
た。
【0045】[化粧料の作製]上記で得られた粒子を用
いて表3、表4、表5に示す組成にてパウダーファンデ
ーション、パウダーアイシャドウ、ほほ紅の化粧料を作
製した。 (パウダーファンデーションの作製)表3に示す組成に
て配合した組成物を流動型ミキサー中で10分間撹拌下
に混合した。これにタルク、流動パラフィン及びステア
リン酸亜鉛、酢酸ラノリン、ミスチリン酸オクチルドデ
シル、ジイソオクタン酸ネオペンチルグルコール、モノ
オレイン酸ソルビタン、防腐剤、酸化防止剤、香料を徐
々に添加し、その後15分間撹拌を続けた。次にこれを
取り出し、粉砕した後、40メッシュのふるいを通し、
金皿にプレス充填して製品を得た。
【0046】
【表3】
【0047】(パウダーアイシャドウの作製)表4に示
す組成にて配合した組成物を流動型ミキサー中で10分
間撹拌下に混合した。これにタルク、流動パラフィン及
びラウリン酸亜鉛、ソルビタンセスキオエート、防腐
剤、酸化防止剤、香料を徐々に添加し、その後15分間
撹拌を続けた。次にこれを取り出し、粉砕した後、40
メッシュのふるいを通し、金皿にプレス充填して製品を
得た。
【0048】
【表4】
【0049】(ほほ紅の作製)表5に示す組成にて配合
した組成物を流動型ミキサー中で10分間撹拌下に混合
した。これにタルク、流動パラフィン及びステアリン酸
亜鉛、コメデンプン、香料を徐々に添加し、その後15
分間撹拌を続けた。次にこれを取り出し、粉砕した後、
40メッシュのふるいを通し、金皿にプレス充填して製
品を得た。
【0050】
【表5】
【0051】[官能評価]次に、一般女性30名のパネ
ルを対象として、上記配合処方のパウダーファンデーシ
ョンを使用してもらい、その結果を官能評価の指標値と
して表6のように評価した。すなわち、項目として、表
6の4項目(肌触り、肌に対する滑らかさ、化粧の持続
性、しっとり効果の持続性)とし、10点法で評価し、
平均値(小数第2位四捨五入)を評価点として示した。
評価基準は、すべての項目で評点7.5以上を指標とす
る。
【0052】
【表6】
【0053】上記表6から明らかなように、実施例の凝
集複合粒子を使用した化粧料は、肌触り、肌に対する滑
らかさ、化粧の持続性に優れ、しっとり感を保有してい
た。これに対して、比較例の化粧料は、使用感が劣って
いた。特に、水溶性のケラチンを使用した場合、肌触り
と肌への滑らかさの点で劣っていた。なお、表4及び5
に示すパウダーアイシャドウ及びほほ紅もパウダーファ
ンデーション同様、肌触り、肌に対する滑らかさ、化粧
の持続性に優れ、しっとり感を保有していた。
【0054】
【発明の効果】このように本発明のケラチン粉末と顔料
粒子からなる凝集複合粒子は、易崩壊性の凝集粒子とな
る。凝集複合粒子を化粧料に使用した場合、吸湿性、保
湿性を有するとともに、極めて良好な肌触りと肌に対す
る滑らかさに優れ、適度な保湿性と耐水性により化粧効
果の持続性が高く、しっとり効果に優れたメークアップ
化粧料を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例2に示す凝集複合粒子のSEM写真であ
る。
【図2】実施例3に示す凝集複合粒子のSEM写真であ
る。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水難溶性のケラチン粉末と顔料粒子とを
    少なくとも含む混合液を噴霧乾燥して得られた易崩壊性
    のケラチン含有凝集複合粒子。
  2. 【請求項2】 ケラチン粉末が、原料としての硬ケラチ
    ンを酸化剤又は還元剤で処理した後、膨潤化処理し、乾
    燥後粉砕することにより得られた、80℃で100gの
    水中で30分間攪拌した時に2g以下溶解する請求項1
    に記載の粒子。
  3. 【請求項3】 ケラチン粉末が、0.1〜20μmの粒
    径を有する請求項1又は2に記載の粒子。
  4. 【請求項4】 凝集複合粒子が、1〜50μmの粒径を
    有する請求項1〜3いずれか1つに記載の粒子。
  5. 【請求項5】 凝集複合粒子がほぼ球状であり、噴霧乾
    燥が、噴霧乾燥器中のディスクの周速が40〜180m
    /secの条件下で行われる請求項1〜4のいずれか1
    つに記載の粒子。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5のいずれか1つに記載のケ
    ラチン含有凝集複合粒子を含有することを特徴とする化
    粧料。
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