JP2002068922A - 液状乳化化粧料 - Google Patents

液状乳化化粧料

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JP2002068922A
JP2002068922A JP2000252747A JP2000252747A JP2002068922A JP 2002068922 A JP2002068922 A JP 2002068922A JP 2000252747 A JP2000252747 A JP 2000252747A JP 2000252747 A JP2000252747 A JP 2000252747A JP 2002068922 A JP2002068922 A JP 2002068922A
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Kiyotada Nozaki
清忠 野崎
Hideki Morimoto
秀樹 森本
Kunihiro Miyamoto
國寛 宮本
Satoru Nakada
悟 中田
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Nonogawa Shoji Ltd
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Nonogawa Shoji Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】(A)多価アルコールおよび水溶性高分子のう
ち、1種または2種以上、(B)酵素処理ステビア、
(C)油性物質を必須成分として含有することを特徴と
し、その調製工程で高圧処理を行うことによって、高い
保湿感を維持しつつ、べたつきを抑えた、優れた使用感
の液状乳化化粧料を提供する。 【構成】本発明は、(A)多価アルコールおよび水溶性
高分子のうち、1種または2種以上、(B)酵素処理ス
テビア、(C)油性物質を含有することを特徴とし、そ
の調製工程で高圧処理を行うことによって、高い保湿感
を維持しつつ、べたつきを抑えた、優れた使用感の液状
乳化化粧料である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、(A)多価アルコ
ールおよび水溶性高分子のうち、1種または2種以上、
(B)酵素処理ステビア、(C)油性物質を含有するこ
とを特徴とし、その調製工程で高圧処理をおこなった液
状乳化化粧料に関するものである。
【0002】
【従来の技術】皮膚における水分の保持は皮膚を健やか
に保つために非常に重要な要素であり、保湿を目的とし
た化粧料や医薬品が数多く市販されている。保湿に関与
する物質の研究も盛んに行われ、数々の保湿剤が提供さ
れている。その中でも多価アルコールは保水性、吸湿性
に優れていることから化粧料や医薬品などに汎用されて
いる。
【0003】また化粧料においては、水溶性高分子は化
粧料の質感・安定性・使用感などを向上させる目的でさ
まざまな種類のものが使用されている。
【0004】しかしながら、これらの多価アルコールは
荒れた皮膚を正常にする作用がある反面、使用感触が非
常にべたつくため、特に使用感触が重要視される化粧料
においては大きな問題となっていた。同様に水溶性高分
子は、質感・安定性・使用感などを向上させるためには
配合が必要不可欠であるが多量に配合するとべたつきを
生じるものが多く配合量が限定される現状がある。
【0005】さらに近年、皮膚に対する安全性の面で天
然又はそれ由来の界面活性物質を乳化剤として使用する
研究がなされており、その中でもステビアに関しては、
安全性の高い乳化剤として期待されている。またステビ
アを酵素処理することで、より乳化力を高めた酵素処理
ステビアの化粧品への応用も検討され、安定な化粧料が
得られることがわかっている。(特開平11−5744
6)
【0006】また、乳化の技術も進歩し、近年では界面
活性剤による乳化ではなく高い圧力による高せん断力を
利用して、最小限の界面活性剤量で乳化を行う技術も研
究されてきている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の目的
は、(A)多価アルコールおよび水溶性高分子のうち、
1種または2種以上、(B)酵素処理ステビア、(C)
油性物質を含有することを特徴とし、その調製工程で高
圧処理を行うことによって、高い保湿感を維持しつつ、
べたつきを抑えた、優れた使用感の液状乳化化粧料を提
供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】このような実情に鑑み、
本発明者らは鋭意研究を重ねた結果、(A)多価アルコ
ールおよび水溶性高分子のうち、1種または2種以上、
(B)酵素処理ステビア、(C)油性物質を含有するこ
とを特徴とし、その調製工程で高圧処理を行うことによ
って、べたつきが抑えられることを見出し、本発明を完
成するに至った。
【0009】本発明でいう多価アルコールとしては、分
子内に水酸基を2個以上有するアルコールであり、水酸
基を2個含むものとしては例えば、1,3−ブチレング
リコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコ
ール等が挙げられ、また水酸基を3個以上含むものとし
てグリセリン、ジグリセリン、トリグリセリン等のポリ
グリセリン、マルトース、マルチトール、ショ糖、フラ
クトース、キシリトール、ソルビトール、マルトトリオ
ース、スレイトール、エリスリトール、澱粉分解糖還元
アルコールなどが挙げらる。これらは1種または2種以
上を混合して用いてもよい。本発明は、分子内に3個以
上の水酸基を有する多価アルコールを含有する化粧料に
おいてより顕著な効果を示す。
【0010】これらの多価アルコールの量は、特に限定
されないが、好ましくは5〜40%である。5%未満で
は、保湿効果が十分でない場合があり、40%以上では
べたつきを抑える効果が十分でない場合もある。
【0011】本発明で使用される水溶性高分子とは、主
に化粧料の粘度を調節する目的で使用されるもので、例
えば、アラビアゴム、ガラクタン、キャロブガム、グァ
ーガム、カラヤガム、カラギーナン、ペクチン、カンテ
ン、クインスシード(マルメロ)、デンプン(コメ、ト
ウモロコシ、バレイショ、コムギ)、アルゲコロイド
(褐藻エキス)、ローカストビーンガム等の植物系高分
子; キサンタンガム、ジェランガム、デキストラン、
サクシノグルカン、プルラン等の微生物系高分子;コラ
ーゲン、カゼイン、アルブミン、ゼラチン等の動物系高
分子; カルボキシメチルデンプン、メチルヒドロキシ
プロピルデンプン等のデンプン系高分子;メチルセルロ
ース、ニトロセルロース、エチルセルロース、メチルヒ
ドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシエチルセルロ
ース、セルロース硫酸ナトリウム、ヒドロキシプロピル
セルロース、カルボキシメチルセルロースナトリウム、
結晶セルロース、セルロース末等のセルロース系高分
子; アルギン酸ナトリウム、アルギン酸プロピレング
リコールエステル等のアルギン酸系高分子; ポリビニ
ルメチルエーテル、カルボキシビニルポリマー等のビニ
ル系高分子; ポリオキシエチレン系高分子; ポリオ
キシエチレンポリオキシプロピレン共重合体系高分子;
ポリアクリル酸ナトリウム、ポリエチルアクリレー
ト、ポリアクリルアミド等のアクリル系高分子; ポリ
エチレンイミン; カチオンポリマー;ベントナイト、
ケイ酸アルミニウムマグネシウム、ラポナイト、ヘクト
ライト、無水ケイ酸等の無機系水溶性高分子等がある。
【0012】これらの水溶性高分子の量は、その水溶性
高分子の種類にもよるが、好ましくは0.01〜1%で
ある。0.01%未満では、増粘性や安定性の効果が十
分でない場合があり、1%以上ではべたつきを抑える効
果が十分でない場合がある。
【0013】本発明でいう酵素処理ステビアとは、ステ
ビア レバウディアナ ベルトーニの葉部等から抽出し
て得られるステビオサイド、レバウディオサイド−A、
レバウディオサイド−B、レバウディオサイド−E、レ
バウディオサイド−D、ズルコサイド−A、ズルコサイ
ド−B、ステビオールビオサイド、ルブソサイド等のス
テビオール配糖体(ステビア抽出物)に、糖を付加させ
る糖転移反応や糖鎖を切断し糖鎖の長さを調節する糖鎖
調節反応を酵素により行い、もとのステビオール配糖体
より更に糖鎖を延長したものである。
【0014】実際には、この酵素処理ステビアは、α−
グルコシルトランスフェラーゼ処理ステビア、フルクト
シルトランスフェラーゼ処理ステビア、果糖転移ステビ
アなどとよばれており、ステビア抽出物に酵素的に糖類
を付与することで改良されたもので、糖転移ステビアを
指す。
【0015】酵素処理ステビアの製造方法としては、特
公昭57−18779、特公平5−22498、特開平
3−99092、特公昭58−56628、特公昭59
−33360、特公昭59−33339、特公昭61−
54386、特公昭63−37637、特公昭64−7
752、特公平1−7750、特公平1−7752、特
公平4−55678、特公平4−53497、特公平5
−22498、特公平5−71598、特公平5−77
397、特公平5−77675、特公平6−3330
9、特公平6−86475、特開昭61−28363、
特開昭62−155096、特開昭63−87959、
特開平1−254696、特開平3−34990、特開
平3−83558、特開平3−262458、特開平4
−149191、特開平6−141881、特開平6−
298791、特開平6−261708、特開平8−1
9393、特開平9−107913などが開示する方法
によって製造することができる。
【0016】また、本発明の化粧料中における酵素処理
ステビアの配合量は、特に限定されないが、好ましくは
0.005〜1%である。乳化する油性物質の量にもよ
るが、0.005%以下や1%以上では、十分に安定な
乳化が得られなかったり、乳化に関与しない酵素処理ス
テビアが水相に過剰に存在することになる。
【0017】本発明に使用する(C)油性物質として
は、油脂、ロウ類、炭化水素油、脂肪酸、高級アルコー
ル、アルキルグリセリルエーテル、エステル、シリコー
ン油、フルオロシリコン油、パーフルオロポリエーテル
油等、油性物質であれば、どんなものでもよい。例え
ば、オリーブ油、ホホバ油、トリオクタン酸グリセリ
ン、ヤシ油、ミツロウ、スクワラン、流動パラフィン、
ワセリン、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、
ステアリン酸、コレステロール、フィトステロール、ベ
ヘニルアルコール、ミリスチン酸オクチルドデシル、リ
ンゴ酸ジイソステアリル、メチルポリシロキサン、メチ
ルフェニルポリシロキサン、デカメチルシクロペンタシ
ロキサンなどがあげられ、これらの2種以上を混合して
用いてもよい。
【0018】これらの(C)油性物質の量は、特に限定
されないが、好ましくは、20%以下である。
【0019】本発明でいう液状乳化化粧料とは、構成成
分(A)、(B)、(C)を含む乳化化粧料であればよ
く、乳液はもちろん、該乳液を希釈したような懸濁状態
の化粧料をも含む。懸濁状態の化粧料は、例えば、次の
ような製造方法がある。 (1)最終的に得ようとする乳化化粧料よりも低水相比
の乳化化粧料をあらかじめ調製し、それを希釈して本発
明の乳化化粧料を得る。 (2)水または水溶性成分の入った化粧料中に、あらか
じめ調製しておいた、最終的に得ようとする乳化化粧料
よりも低水相比の乳化化粧料を加えて均一にし、本発明
の乳化化粧料を得る。
【0020】本発明でいう高圧処理とは、高圧乳化機を
用いて処理を行うことを指す。高圧乳化機は、高圧処理
ができる乳化機であれば特に限定されるものではない
が、既存の高圧乳化機としては、例えば、マイクロフル
イダイザー(マイクロフルイディスク社製)、ナノマイ
ザー(ナノマイザー社製)、アルティマイザー(タウテ
クノロジー社製)、DeBEE2000(B.E.E.
International社製)などがあげられる。
処理する圧力は特に限定されるものではないが、好まし
くは25,000〜50,000psiがよい。処理す
る圧力が50,000psiを超えると、配管としての
耐圧性に注意する必要があり、25,000psiより
低いと目的とする乳化ができない場合もある。さらに好
ましくは、前述の既存の高圧乳化機において乳化部の次
に冷却部を入れ、冷却部と排出部の間に圧力(以下、背
圧とする)をかけると良い。高圧の設定により乳化部で
のベースの温度上昇を瞬時に冷却させ排出部に圧力をか
けることによって、従来の方式とは異なり粒子径を10
0nm以下に製造することが可能となる。上記背圧をか
けることができる装置は、冷却部の出口に直接装着する
か、又は出口側の配管と溶接や耐圧ジョイント等で装着
することができる。背圧は特に限定されるものではない
が、好ましくは500〜2,000psiの範囲がよ
い。背圧が2,000psiを超えると冷却部の耐圧性
に注意する必要があり、500psiより低いと目的と
する乳化ができない場合もある。
【0021】本発明の乳化化粧料は、常温で流動性のあ
る液状であれば、その剤形を問わず利用できる。また、
多価アルコール、水溶性高分子、酵素処理ステビア、油
性物質以外に、必要に応じ、本発明の効果を損わない範
囲で、通常化粧料に配合される成分である脂質、界面活
性剤、低級アルコール、保湿剤、紫外線吸収剤、キレー
ト剤、pH調整剤、酸化防止剤、金属イオン封鎖剤、殺
菌・防腐剤、高分子、染料、香料、色素、可塑剤、有機
溶媒、薬剤、動植物抽出物、体質粉体、有機色材、無機
色材、パール顔料、表面処理粉体、複合顔料、油性ゲル
化剤、アミノ酸及びペプチド、ビタミン等を適宜配合す
ることができるが、特にこれらに限定されるものではな
い。
【0022】
【発明の実施の形態】次に本発明を詳細に説明するため
実施例を挙げるが、本発明はこれに限定されるものでは
ない。なお、以下の実施例−1〜5は、いずれも常温・
4℃・40℃において、経時的に3ヶ月間安定で、変色
・変臭・油水分離もなく全く問題のない結果であった。
さらに、これらは高い保湿性を維持しつつ、べたつきを
抑えた、優れた使用感であった。
【0023】 実施例−1:乳液1 処方 配合量(%) (1)酵素処理ステビア(糖付加モル数:3.5モル) 0.6 (2)水素添加大豆リン脂質 0.4 (3)水酸化大豆リン脂質 0.3 (4)グリセリン 1.4 (5)スクワラン 7.00 (6)トリ(カプリル・カプリン酸)グリセリル 2.00 (7)精製水 77.55 (8)ポリリン酸ナトリウム 0.05 (9)アルキル変性カルボキシビニルポリマー 0.20 (10)キサンタンガム 0.02 (11)2−アミノ−2−メチル−1,3−プロパンジオール 0.18 (12)1,3−ブチレングリコール 10.00 (13)メチルパラベン 0.30
【0024】製造方法:(1)〜(4)の混合物をよく
攪拌しながら55℃に加熱し、同じく55℃の(5)〜
(6)の油性成分を攪拌しながら徐々に加えてゲル組成
物を得る。その後、60℃に加熱した(7)〜(13)
の混合溶解物を攪拌しながら加えて乳化する。乳化操作
後、十分に攪拌されたことを確認して冷却する。このベ
ースをDeBEE2000(B.E.E.Intern
ational社製)にて35,000psiで高圧処
理し、乳液を得る。
【0025】 実施例−2:化粧水1 処方 配合量(%) (1)エタノール 6.0 (2)メチルパラベン 0.1 (3)香料 0.2 (4)精製水 83.0 (5)カルボキシビニルポリマー 0.05 (6)グリセリン 10.0 (7)2−アミノ−2−メチル−1,3−プロパンジオール 0.03 (8)酵素処理ステビア(糖付加モル数:2.5モル) 0.07 (9)グリセリン 0.12 (10)精製水 0.20 (11)セスキオレイン酸ソルビタン 0.03 (12)トリ−2−エチルヘキサン酸トリメチロールプロパン 0.2
【0026】製造方法:(8)〜(10)の混合溶解物
と(11)、(12)の混合物を、それぞれ80℃に加
熱し、混合撹拌し冷却する。次にマイクロフルイダイザ
ー(マイクロフルイディスク社製)にて25,000p
siで高圧処理を行い、濃厚エマルションを得る。その
後、(1)〜(7)の混合溶解物中に(8)〜(12)
の組成で成る濃厚エマルションを常温で添加し化粧水を
得る。
【0027】 実施例−3:美容液 処方 配合量(%) (1)酵素処理ステビア(糖付加モル数:1.5モル) 0.4 (2)グリセリン 10.0 (3)精製水 1.5 (4)ステアロイル乳酸ナトリウム 0.1 (5)トリ−2−エチルヘキサン酸グリセリル 2.0 (6)精製水 75.33 (7)カルボキシビニルポリマー 0.25 (8)キサンタンガム 0.1 (9)水酸化カリウム 0.12 (10)1,3−ブチレングリコール 10.0 (11)メチルパラベン 0.1 (12)香料 0.1
【0028】製造方法:(1)、(2)の一部、(3)
の混合溶解物と(4)、(5)の混合物を、それぞれ7
0℃に加熱し、混合撹拌する。その後、(2)の残分、
(6)〜(11)の混合溶解物を添加し、常温で(1
2)を加えたあと、ナノマイザー(ナノマイザー社製)
にて30,000psiで高圧処理して美容液を得る。
【0029】 実施例−4:乳液2 処方 配合量(%) (1)酵素処理ステビア(糖付加モル数:2.5モル) 1.0 (2)グリセリン 5.0 (3)精製水 7.5 (4)スクワラン 8.0 (5)トリ−2−エチルヘキサン酸グリセリル 2.0 (6)精製水 70.53 (7)カルボキシメチルセルロース 0.15 (8)キサンタンガム 0.1 (9)ジプロピレングリコール 4.0 (10)メチルパラベン 0.1 (11)香料 0.05
【0030】製造方法:(1)〜(3)の混合溶解物と
(4)、(5)の混合物を、それぞれ40℃に加熱し、
混合撹拌する。その後、(6)〜(10)の混合溶解物
を添加し、常温で(11)を加えたものをアルティマイ
ザー(タウテクノロジー社製)にて25,000psi
で高圧処理し乳液を得る。
【0031】 実施例−5:化粧水2 処方 配合量(%) (1)エタノール 10.0 (2)メチルパラベン 0.2 (3)香料 0.05 (4)精製水 80.2 (5)アルキル変性カルボキシビニルポリマー 0.1 (6)ジグリセリン 8.0 (7)2−アミノ−2−メチル−1,3−プロパンジオール 0.5 (8)酵素処理ステビア(糖付加モル数:3.5モル) 0.1 (9)グリセリン 0.20 (10)スクワラン 0.30 (11)トリ(カプリル・カプリン酸)グリセリル 0.05 (12)精製水 0.3
【0032】製造方法:(8)〜(9)の混合物をよく
攪拌しながら55℃に加熱し、同じく約55℃の(1
0)〜(11)の油性物質を攪拌しながら徐々に加え
て、水を含んだゲル組成物を得る。その後、60℃に加
熱した(12)を攪拌しながら加えて乳化し、DeBE
E2000(B.E.E.International
社製)にて、40,000psiにて高圧処理して濃厚
エマルションを得る。その後、(1)〜(7)の混合溶
解物中に(8)〜(12)の組成で成る濃厚エマルショ
ンを常温で添加し化粧水を得る。
【0033】
【発明の効果】本発明の効果を実証するために、以下の
ような実験を行なった。
【0034】実験例 (A)多価アルコールおよび水溶性高分子のうち、1種
または2種以上、(B)酵素処理ステビア、(C)油性
物質を配合した化粧料において、下記のような乳液及び
化粧水及び美容液を調製した。すべて高圧処理を行った
ものを処方例とし、高圧処理を行わなかったものを比較
例とした。それぞれの温度安定性及びべたつき感につい
て比較した。試験に使用した処方は表1、2、3に、結
果は表4に示す。
【0035】べたつき感についてはカトーテック(株)
社製の圧縮試験機を用いて評価を行った。人工皮革に試
験溶液を1g塗布し、3分後に圧縮試験機にて50g圧
縮し、その時のアダプターが人工皮革を離れるときにか
かる重さで評価した。
【0036】耐温度安定性試験の評価は、3ヶ月後に下
記の基準で目視にて判定を行った。 ○:分離・凝集なし △:分離・凝集わずかにあり。 ×:分離・凝集あり
【0037】
【表1】
【0038】製造方法:1〜4の混合溶解物に、5を、
それぞれ40℃に加熱し、混合撹拌する。その後、6〜
10の混合溶解物を添加し、常温で11を加えたものを
マイクロフルイダイザー(マイクロフルイディスク社
製)にて25,000psiで高圧処理し乳液を得る。
【0039】
【表2】
【0040】製造方法:9〜12の混合溶解物と13、
14の混合物を、それぞれ80℃に加熱し、混合攪拌し
冷却して濃厚エマルションを得る。次にDeBEE20
00(B.E.E.International社製)
にて30,000psiで高圧処理を行う。その後、1
〜9の混合溶解物中に9〜14の組成で成る濃厚エマル
ションを常温で添加し懸濁タイプの化粧水を得る。
【0041】
【表3】
【0042】製造方法:1、2の一部、3の混合溶解物
と4、5の混合物を、それぞれ70℃に加熱し、混合撹
拌する。その後、2の残分、6〜12の混合溶解物を添
加し、常温で13を加えたあと、マイクロフルイダイザ
ー(マイクロフルイディスク社製)にて20,000p
siで高圧処理して美容液を得る。
【0043】
【表4】
【0044】表4から明らかなように、(A)多価アル
コールおよび水溶性高分子のうち、1種または2種以
上、(B)酵素処理ステビア、(C)油性物質を含有す
ることを特徴としたものは安定性についても問題なかっ
た。さらに高圧処理を行うことによってべたつきが改善
していることがわかる。
【0045】以上、表4の結果より、(A)多価アルコ
ールおよび水溶性高分子のうち、1種または2種以上、
(B)酵素処理ステビア、(C)油性物質を含有するこ
とを特徴とし、高圧処理を行った液状乳化化粧料は、べ
たつきの改善効果が認められる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中田 悟 愛知県名古屋市西区鳥見町2−7 日本メ ナード化粧品株式会社総合研究所内 Fターム(参考) 4C083 AA111 AA112 AB032 AB292 AC022 AC102 AC111 AC122 AC302 AC392 AC422 AC442 AC482 AC542 AD092 AD112 AD202 AD352 AD572 BB36 CC04 CC05 DD31 EE06 EE12

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】構成成分として、(A)多価アルコールお
    よび水溶性高分子のうち、1種または2種以上、(B)
    酵素処理ステビア、(C)油性物質を含有することを特
    徴とし、その調製工程で高圧処理をおこなった液状乳化
    化粧料。
  2. 【請求項2】多価アルコールの量が5〜40重量%、水
    溶性高分子が0.01〜1%、酵素処理ステビア量が
    0.005〜1%、油性物質の量が20%以下、高圧処
    理の圧力が50,000psi以下である請求項1の液
    状乳化化粧料。
  3. 【請求項3】多価アルコールが、分子内に3個以上の水
    酸基を有する水溶性多価アルコールである請求項1また
    は請求項2の液状乳化化粧料。
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