JP2002068921A - 皮膚外用剤 - Google Patents

皮膚外用剤

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JP2002068921A
JP2002068921A JP2000251976A JP2000251976A JP2002068921A JP 2002068921 A JP2002068921 A JP 2002068921A JP 2000251976 A JP2000251976 A JP 2000251976A JP 2000251976 A JP2000251976 A JP 2000251976A JP 2002068921 A JP2002068921 A JP 2002068921A
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acid
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fluid
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vitamin
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JP2000251976A
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English (en)
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Mitsuru Nakano
満 中野
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NIPPON BEE KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明者らは、α−ヒドロキシ酸やビタミンA
酸のより有効な利用を目指して、より安全で、且つ官能
的にも安定性も充分に確保した皮膚外用剤を作成するこ
とを目指した。 【解決手段】流体のジェット流を第一通路に沿って導
き、新しい通路に沿って制御された流れに流体を導くよ
うに、前記第一通路の中に構造体を配置することよりな
り、第一通路と新しい通路とが流体において剪断力とキ
ャビテーションが発生するように向きが定められてなる
方法を用いて乳化し、α−ヒドロキシ酸または/および
ビタミンA酸と単糖類または/および二糖類を配合する
ことを特徴とする皮膚外用剤は、り安全で、且つ官能的
にも安定性も充分に確保した皮膚外用剤を作成すること
ができた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、安全で且つ官能に
優れ、安定性のよい皮膚外用剤に関する。具体的には乳
化剤や界面活性剤として称せられる乳化作用剤を利用す
ることなく、或いは少量利用するだけで且つ防腐面から
も安全性を高めた皮膚外用剤に関する。
【0002】
【従来の技術】α−ヒドロキシ酸やビタミンA酸は皮膚
に非常に有益で広く皮膚外用剤に利用され始めている。
しかし、皮膚刺激性が高く、人によってはヒリヒリ感な
どの問題があり、刺激の緩和をすることによって、より
多くの人に有効性を発揮できるように望まれていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明者らは、α−ヒ
ドロキシ酸やビタミンA酸のより有効な利用を目指して
鋭意検討し、より安全で、且つ官能的にも安定性も充分
に確保した皮膚外用剤を作成することを目指した。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らが種々検討し
た結果、α−ヒドロキシ酸または/およびビタミンA酸
に単糖類または/および二糖類を配合し、且つこれを流
体のジェット流を第一通路に沿って導き、新しい通路に
沿って制御された流れに流体を導くように、前記第一通
路の中に構造体を配置することよりなり、第一通路と新
しい通路とが流体において剪断力とキャビテーションが
発生するように向きが定められてなる方法を用いて乳化
することが上記の目的に合致することがわかった。
【0005】α−ヒドロキシ酸または/およびビタミン
A酸に単糖類または/および二糖類を配合したものに上
記の乳化方法を用いて乳化剤を極力少量で、或いは乳化
剤を用いないことによって安全性が高まった。これは単
に乳化剤を用いないことによる安全性の向上以上の安全
性の向上がみられた。これは、乳化剤を用いないことに
よって、α−ヒドロキシ酸または/およびビタミンA酸
の皮膚への吸収も従来の乳化組成物とは異なる挙動を示
し、安全性が高まると推察される。また、糖類が安全性
の向上の一助になっていることが推察される。しかし、
乳化剤を極力少量で、或いは乳化剤を用いない方法はす
でに公知されたいくつか知られているが、乳化力が弱い
ため、官能面等で制約があり、その効果は弱し、このよ
うな乳化剤を減少させること以外での安全性の向上は知
られていなかった。
【0006】
【発明の実施の形態】まず、乳化の方法であるが、特表
平9−507791号公報に記載されている乳化方法す
なわち以下のような方法を用いる。
【0007】1. 流体中での乳化作用を発生させるのに
用いる方法であって、流体のジェット流を第一通路に沿
って導き、新しい通路に沿って制御された流れに流体を
導くように、前記第一通路の中に構造体を配置すること
よりなり、第一通路と新しい通路とが流体において剪断
力とキャビテーションが発生するように向きが定められ
てなる方法。 2. 1に記載の方法であって、更に、第一通路と新しい
通路とをほぼ正反対に向きが定めることよりなる方法。 3. 1に記載の方法であって、更に、一貫した流れをジ
ェット流を取り囲む円筒形の流れに形成することよりな
る方法。 4. 1に記載の方法であって、前記配置された構造体が
反射面からなる方法。 5. 4に記載の方法であって、前記反射面はほぼ半円球
状であることよりなる方法。 6. 4に記載の方法であって、前記反射面はほぼテーパ
ー状であることよりなる方法。 7. 4に記載の方法であって、前記反射面はウェルの端
部に形成されてなる方法。 8. 7に記載の方法であって、更に、ウェル内の圧力を
調節することよりなる方法。
【0008】9. 7に記載の方法であって、更に、ウェ
ルの開口から反射面までの距離を調節することよりなる
方法。 10.7に記載の方法であって、更に、ウェルの開口の
大きさを変更する手段を備えてなる方法。 11.7に記載の方法であって、ウェルから出てくる時
に制御された流れを、前記ウェルの開口から絶えず環形
シート状で流れ出すように導いてなる方法。 12.11に記載の方法であって、更に、環形シート状
での流れとは逆の方向に冷媒を環形状に流れるように導
いてなる方法。 13.乳化完了後すぐに温かい乳化物を安定させるのに
用いる方法であって、乳化物を乳化製造機構の端の出口
から絶えず流出させ、その乳化物の流れとほぼ逆方向
に、乳化物の流体から熱交換できるように極めて接近し
た状態で冷媒を流出させることよりなる方法。 14.13に記載の方法であって、更に、乳化物が乳化
製造機構から流れ出された時に当該乳化物の流れを薄い
環状層の流れに形成してなる方法。 15.13に記載の方法であって、更に、冷媒が乳化物
と逆に流れている時に、冷媒は薄い環状の層のような流
れを形成してなる方法。 16.13に記載の方法であって、冷媒は乳化物と混ざ
り合ってもよい液体又は気体からなる方法。
【0009】17.13に記載の方法であって、乳化物
と冷媒との流れが環状のバルブの開成時に発生させるよ
うにしてなる方法。 18.第二流体成分の中で第一流体成分を乳化させるた
めに用いる方法であって、ほぼ停滞状態で第一流体成分
を空洞部に供給し、そして第二流体成分をジェット流に
してその第一流体成分に向け、前記流体の温度とジェッ
ト流速を、その両方の流体の界面においての水理学的分
離によりキャビテーションが発生するように選ばれてな
る方法。 19.18に記載の方法であって、第二流体成分は乳化
または分散系での連続相からなる方法。 20.18に記載の方法であって、第一流体成分は乳化
系での非連続相からなる方法。 21.18に記載の方法であって、第一流体成分は分散
系での固体非連続相からなる方法。
【0010】22.18に記載の方法であって、第一流
体成分を環状反応室へ供給し、そしてその環状反応室の
中に開口しているオリフィスの出口からジェット流をそ
こに噴出させることよりなる方法。 23.18に記載の使用方法であって、水理学的分離に
よる乳化完成後、もう一段の乳化を行うために製品をオ
リフィスを介して通過させてなる方法。 24.18に記載の使用方法であって、水理学的分離に
よる乳化完成後、製品をその次の処理可能な反応室に導
くことよりなる方法。 25.24に記載の方法であって、その次の処理可能な
反応室で乳化物に追加の成分を追加することよりなる方
法。 26.24に記載の方法であって、急冷や乳化物を安定
させるために、その次の処理可能な反応室に冷媒を当て
ることよりなる方法。 27.24に記載の方法であって、その次の処理可能な
反応室は製品のジェット流が向けられる吸収セルからな
る方法。
【0011】28.高圧ホンプによって流体ラインから
導かれる乳化セルでの圧力変動を減少させる装置であっ
て、高圧ポンプと乳化セルの間の流体ラインにあるコイ
ル状のチューブからなり、該チューブは、内部容積、壁
の厚み、コイルの直径、そしてコイルの巻き形態により
それらが丁度圧力の変動を吸収し、更にポンプから発生
された高圧にも耐えられるようになっていることよりな
る装置。 29.28に記載の装置であって、コイルチューブのま
わりに熱倍や冷媒を通せるポートを有するシェルを更に
設けてなる装置。 30.乳化製造機構に用いるノズルであって、互いに衝
合する平坦面を持つ二つの本体部からなり、少なくとも
一方の本体部にはノズルにおけるオリフィスを形成する
溝が彫が形成されており、前記平坦面は、二つの本体部
が十分な力で密着した時、液の流れはそのオリフィス部
に限定されるように充分平坦になっていることよりなる
のずる。 31.30に記載のノズルであって、キャビテーション
が発生する面はその溝に形成されてなるノズル。 32.30に記載のノズルであって、前記溝の壁面にコ
ーティングを施してなるノズル。
【0012】33.32に記載の方法であって、前記コ
ーティング材はダイヤモンドまたは極性物質、非極性物
質からなるノズル。 34.乳化製造機構に用いる吸収セルであって、二つの
混ざり合わない成分を持つジェット流体を受け止めるた
めの開放端を一端に有し、該反応室の他端に設けられて
ジェット流を反転させる反射面とを有する細長い反応室
と、前記反応室の前記開放端から反射面までの距離を調
整する機構とからなる吸収セル。 35.請求項34に記載の吸収セルであって、前記反射
面は種々の用途に応じて交換可能であることよりなる吸
収セル。 36.請求項34に記載の吸収セルであって、前記反応
室の前記開放端に挿入する取外し自在入れ子を備え、該
入れ子には、反応室の内壁より狭い径のオリフィスが形
成されていることよりなる吸収セル。 37.34に記載の吸収セルであって、異なった用途に
応じて交換自在な入れ子挿入物を備えてなる吸収セル。
【0013】38.種々の方法で互いを接続できるカッ
プリングの連続体から成る単体型乳化製造構造体であっ
て、少なくとも一つの前記カップリングの各々は、カッ
プリングの一端に形成された環状雄型シール面と、カッ
プリングの他端に形成された環状の雌型シール面とから
なり、上流側カップリングから下流側カップリングへ液
が流れるように、雄型シール面と雌型のシール面の間に
形成された開口と、カップリングに供給液を供給し、カ
ップリングから液を取り出すポートとからなり、少なく
とも液が流れる開口の幾つかはジェット流を形成するの
に十分に狭くなっており、前記シール面は、構造物の長
ての方向に沿って圧縮された力でカップリングを十分に
つなぎこむ時に液漏れが生じないシール性を保てるよう
に十分に滑らかであることよりなる単体型乳化製造構造
体。 39.38に記載の構造体であって、処理を行う反応室
は上流側カップリングの一つの雄型シール面と下流側カ
ップリングの一つの雌型シール面との間に形成されてな
る単体型乳化製造構造体。 40.38に記載の構造体であって、カップリングの幾
つかにおいて、オリフィスはカップリングの一つの端か
ら他の端まで延在してなる構造体。
【0014】41.38に記載の構造体であって、該構
造体の一端に吸収セルを設けてなる単体型乳化製造構造
体。 42.38に記載の構造体であって、冷媒の環状の流れ
の層を発生させるための小さな環状の開口を形成するた
めに、カップリングの一つを他のカップリングの中にま
で延在させることよりなる単体型乳化製造構造体。 43.38に記載の構造体であって、カップリングの中
の幾つかのポートはCIP/SIP洗浄と(又は)滅菌
処置用として用いることよりなる単体型乳化製造構造
体。 44.4に記載の方法であって、追加の成分をその反射
面に隣接した空間にして、ほぼ制御された流体の新しい
通路の方向に注入することよりなる方法。 45乳化製造構造体に用いる装置であって、 カップリ
ングと、 構造体の他の構成物の中に両端を向けている
乳化オリフィスを含むオリフィス支持体とからなり、該
オリフィス支持体はカップリングの中に装備されて、そ
のサポートを回転させることで両端の位置を逆転させ、
しかも、その端の各々がその位置に応じて選択的にオリ
フィスの入口もしくは出口となるように構成した装置。
【0015】以上の乳化方法を具体化した乳化機は、日
本ビーイーイー社製のDeBEEやminiDeBEE
がありこれらを利用すればよい。この乳化方法は他の従
来の回転式の剪断力を利用するものや超音波を利用する
ものまた、類似の高圧乳化機に比較しても2倍以上の強
い乳化力が有り、乳化作用剤の利用の必要性は減少す
る。なお、乳化作用はほとんどの物質に存在し、ここで
いう乳化作用剤とは、乳化作用がある程度強く、一般的
に、乳化剤或いは界面活性剤と呼ばれているものを指
す。勿論、本発明の主旨を考えると処理圧力1000kg
/cm2以上で用いることが望ましい。また、乳化力が強
いのみならず、振動や衝突による摩耗が少なく、ランニ
ングコストやメンテナンスの面でも優位性が有り、この
点でも現実的な利用価値がある。また、通常予備乳化が
必要であるが装置によっては予備乳化を必要としない機
種もある。他の乳化機で、本発明で用いる乳化方法に能
力を近づけようとすると、1度乳化したものをまた、乳
化し、これを何回か繰り返す方法がとる場合があるが、
多少乳化状態が改善されるが、本発明の皮膚外用剤と同
等なものはできない。また、上記で述べたように他の高
圧乳化方法では振動や衝突による摩耗が本発明の乳化方
法より大きいが、繰り返し乳化することによってさらに
この欠点は拡大される。また、時間的にも、費用的にも
問題がある。
【0016】この乳化方法を用いて、α−ヒドロキシ酸
または/およびビタミンA酸と単糖類または/および二
糖類を配合したものを乳化する。α−ヒドロキシ酸はグ
リコール酸、α−ヒドロキシ酢酸、乳酸、酒石酸、クエ
ン酸、リンゴ酸、およびその塩などが利用でき、用途や
剤型によって1種以上を選択して用いる。配合量も用途
などによって異なるが、0.01〜30%、好ましくは
0.1〜5%である。ビタミンA酸の配合量は用途など
によって異なるが、0.0001〜5%、好ましくは
0.001〜1%である。また、ここで利用する単糖
類、二糖類を例示すれば、グルコース、フラクトース、
ラクトース、ガラクトース、マルトース、リボース、マ
ンノース、アラビノース、キシロース、マンニトール、
ソルビトール、トレハロース、ラムノース、ソルボース
などがあり、用途や剤型によって1種以上を選択して用
いる。配合量も用途などによって異なるが、0.1〜5
0%、好ましくは0.5〜15%である。
【0017】上記のような配合成分と乳化方法に加えて
乳化性の更なる改善のため、グリチルリチン酸塩、ヒド
ロキシ脂肪酸、ポリグリセリン、ポリエチレングリコー
ル、アミノ酸、ペプチド、蛋白質、粘土鉱物、コハク酸
ジエトキシエチル、スフィンゴ糖脂質、モノアルキルグ
リセリルエーテル、モノアルケニルグリセリルエーテ
ル、油性ゲル化剤の1種以上を配合することがよい。グ
リチルリチン酸誘導体は、グリチルリチン酸モノアンモ
ニウム、グリチルリチン酸ジカリウム、グリチルリチン
酸三ナトリウム等がありこれらの1種以上を、他の配合
原料の種類や量、用途などによって異なるが、皮膚外用
剤中に5重量%以下で配合する。5重量%を越えて配合
しても乳化作用および乳化安定性向上効果の増大は期待
できず、コストも高くなり不経済である。
【0018】ヒドロキシ脂肪酸には、各種の物質が知ら
れているが、炭素数が12〜22で不飽和、飽和、分岐
を問わない。また、水酸基の位置や個数も特に限定はな
い。炭素数は少ないと安全性が一般的に悪く、また、不
飽和の場合安定性に問題がある場合もあり、用途等を勘
案して配合の配合量を決める。配合量の範囲は特に限定
はない。
【0019】ポリグリセリンはグリセリンの重合体であ
り、本発明に利用する場合は、他の配合原料の種類や
量、用途などによって異なるが、平均重合度が2から1
2で、配合量は50%以下が好ましく、また、平均重合
度の異なる2種類以上のポリグリセリンを配合すること
も好ましい。平均重合度が大きいポリグリセリンの場合
は粘度が高くなるため、当然配合量は制限される。
【0020】ポリエチレングリコールも同様に他の配合
原料の種類や量、用途などによって異なるが平均分子量
が600から800000で、配合量は40%以下が好
ましく、また、平均重合度の異なる2種類以上のポリエ
チレングリコールを配合することも好ましい。ポリグリ
セリンと同様に平均分子量が大きい場合は配合量が制限
される。また、ポリグリセリンとポリエチレングリコー
ルの合計量は1%から60%が本発明には好ましい配合
量である。また、平均分子量が10000〜80000
0のポリエチレングリコールは少量で皮膚外用剤が官能
的に重たくならず、特に皮膚外用剤として用いる場合に
好適で、配合量は0.01〜2.0%が好ましい。以上
の原料を複数利用することはより安定で官能の範囲を広
げることになり、好ましい結果を生む。
【0021】本発明に利用できるアミノ酸はアラニン、
アルギニン、アスパラギン、アスパラギン酸、チトルリ
ン、L−グルタミン酸、L−グルタミン酸、グルタミ
ン、グリシン、ヒスチジン、ハイドロキシプロリン、イ
ソロイシン、ロイシン、リジン、オルニチン、プロリ
ン、フエニルアラニン、セリン、スレオニン、トリプト
ファン、チロシン、バリン等が例示できる。これらはL
体、D体、DL混合体を問わず、また、これらのアミノ
酸の塩でもよい。配合量は特に限定はないが、溶解性が
悪いものもあり、性状や他の配合原料によって濃度は調
整する。また、1種のアミノ酸より混合物で利用した方
が本発明の主旨に合致する場合があり、用途等を勘案
し、配合する。
【0022】また蛋白質およびペプチドは、多種多様な
種類があり、本発明に利用する場合配合量が多く必要な
蛋白質およびペプチもあるので用途等によって選択す
る。また分子量が大きい場合、人によってはアレルギー
反応が出る場合があり、用途や適用者によっては、配合
できない場合がある。蛋白質を例示すれば、卵、乳、カ
ゼイン、コラーゲン、大豆、小麦、玉蜀黍等があり、ペ
プチドはこれらを、加水分解したものを用いればよい。
【0023】利用する粘土鉱物としては、水膨潤性粘土
鉱物が使用されるが具体的には、例えば、モンモリロナ
イト,ベントナイト,サポナイトおよびヘクトライト等
の天然または合成のラポナイトおよびスメクタイト等が
挙げられる。また膨潤性の雲母等も利用できる。市販品
として、ビ―ガム、ベンゲル、クニピア、ラポナイト、
スメクトン等の商品名で販売されているので利用されば
よい。これらは一種単独で又は二種以上を適宜組み合わ
せて用いられる。配合量は他の原料の種類や量、用途に
よって異なるが、通常0.01〜10.0%で配合す
る。コハク酸ジエトキシエチルは、通常0.1〜30%
配合される。
【0024】スフィンゴ糖脂質はグリコシルサラミド、
ガラクトシルセラミド、ラクトシルセラミドなどが例示
できるが、特にこれに以外のスフィンゴ糖脂質でも問題
ないことは言うまでもない。このスフィンゴ糖脂質より
糖が結合していないスフィンゴ脂質も勿論有効であり、
配合することはなんら問題がないことは当然でありスフ
ィンゴ糖脂質とともに利用するとより安定な皮膚外用剤
が得られる。また、配合量は特に限定はないが、本発明
の乳化方法をとることによって、価格的に高いスフィン
ゴ糖脂質の配合量を下げることが可能となった。しかし
用途によっては高配合もなんら問題はない。
【0025】モノアルキルグリセリルエーテル、モノア
ルケニルグリセリルエーテルのアルキル基またはアルケ
ニル基の炭素数は12〜28が好ましい。炭素数が12
以下であると、安全性に問題があり、28以上では乳化
安定性にあまり寄与しない。ただし、炭素数28以上の
モノアルキルグリセリルエーテル、モノアルケニルグリ
セリルエーテルを使うことはなんら問題はない。アルケ
ニル基の不飽和の数はとくには問題ないが、安定性から
不飽和の数は2以下がよい。アルキル基またはアルケニ
ル基は直鎖でも、分枝を有するものでもいずれも利用で
きる。例示すれば、バチルアルコール、キミルアルコー
ル、セラキルアルコールなどがある。配合量はモノアル
キルグリセリルエーテル、モノアルケニルグリセリルエ
ーテルの種類や複合しての利用や、他の配合原料、製剤
の形態や利用目的によって異なるが、0.1〜10.0
%が好ましい。
【0026】油性ゲル化剤には様々な種類のものがある
が、代表的なものを例示すればデキストリン脂肪酸エス
テル、蔗糖脂肪酸エステル、デンプン脂肪酸エステル、
12−ヒドロキシステアリン酸アルミニウム、ステアリ
ン酸カルシウムなどが挙げられる。また、ジペンタエリ
トリット脂肪酸エステルの脂肪酸は炭素数が12〜28
で、直鎖或いは分枝を有するもの、不飽和を有するも
の、ヒドロキシ基を有するものから選択でき、これらの
複合して付加したものでもよい。また、付加される脂肪
酸の数は3〜6が適当である。グリセリン脂肪酸エステ
ルアジピン酸縮合物の脂肪酸も上記に示した範囲のもの
が用いることができる。また、縮合の度合いは2〜6が
適当である。また、配合量はこれらの種類や複合しての
利用や、他の配合原料、製剤の形態や利用目的によって
異なるが、0.1〜10.0%が好ましい。
【0027】上記のような配合成分と乳化方法に加えて
フェノキシエタノールおよび/または1,2ペンタンジ
オールを配合することは安全性の面で本発明の主旨をさ
らに有効にする。これは皮膚外用剤には防腐剤が配合さ
れる場合が多いが、特に皮膚外用剤では抗菌スペクトル
の広さなど有効性や安全性に優れているパラオキシ安息
香酸エステルが汎用されているが、敏感な人はヒリヒリ
感がある場合や特にアトピー性皮膚炎等、敏感な使用者
において、皮膚トラブルを起こす原因になりうるという
欠点がある。また、パラオキシ安息香酸エステルは環境
ホルモンとの関係が取りざたされ、使用者の多様な要求
に応えることも必要であり、本発明の主旨である安全性
の向上に貢献する。フェノキシエタノール、1,2ペン
タンジオールは市販品を利用すればよいが、本発明の主
旨から精製品を利用することが望ましい。他の配合原料
の種類や量、用途などによって異なるが配合量はフェノ
キシエタノールが0.05〜2.0%、1,2ペンタン
ジオールは0.1〜10.0%が好ましく、さらにはフ
ェノキシエタノール、1,2ペンタンジオールを併用す
ることが望ましい。さらには1,3ブチレングリコール
をも併用すると安全性や抗菌性がよくなる。
【0028】これらを他の原料と混合して皮膚外用剤を
作成すればよい。そのなかでも水溶性高分子は、配合
量、配合方法によっては乳化作用剤の使用量の削減や、
特定の原料の配合量の削減などが可能となり、選択でき
る官能や物性の範囲が広がる。利用する水溶性高分子と
しては澱粉、ローカストビーンガム、グアーガム、寒
天、アルギン酸、カラギーナン、アラビアゴム、カラヤ
ゴム、トラガカントガム、ペプチン、デキストリン、キ
チン、プルラン、キサンタンガム、デキストラン、ポリ
ビニルアルコール、ポリアクリル酸ナトリウム、カルボ
キシメチルセルロース、メチルセルロース、ヒドロキシ
エチルセルロースなどが利用される。
【0029】水溶性高分子の配合量は高分子の種類、分
子量、共存する原料、皮膚外用剤の用途等様々な要因に
よって変化するが、好ましくは0.001〜5.0%で
ありまた、配合方法は水溶性高分子の種類によってある
いは皮膚外用剤の用途によって、本発明の乳化方法で処
理した後に水溶性高分子を加えて、デスパー等で混合し
た方がよい結果を得る場合も有り、添加時期については
これらの条件を加味して決定する。
【0030】高級アルコールは配合することは一般的に
は問題ないが、人によっては皮膚トラブルになる場合が
あり、場合によっては、配合しない。他の原料は特に限
定はないが、この乳化方法を用いる利点は乳化作用剤を
必要としないかあるいは微量でよい点にあり、このこと
は安全性を高めることである。このことより、他の原料
も同様に安全性が高いものを用いることが本発明の主旨
に合致する。また、一般的に粒子径が小さくなるので、
通常の乳化方法に比較して粘度(硬度)が高くなる傾向
にあるため、粘度(硬度)を高くする物質の配合量は配
合比率を少なくした方がよい結果が得られる。
【0031】皮膚外用剤の作成方法は、配合する原料を
必要量計量し、予備乳化をするときは全体を必要に応じ
て加温し、予備乳化するか、油相、水相に分けて計量
し、必要に応じて加温し、予備乳化する。予備乳化の方
法はホモジスパーや通常の乳化機場合によっては、単な
る撹拌機でよい場合もある。これを本発明の乳化方法で
乳化する。具体化的には前記したように乳化機は、日本
ビーイーイー社製のDeBEEやminiDeBEEが
ありこれらを利用すればよい。勿論、本発明の主旨を考
えると処理圧力1000kg/cm2以上で用いることが望
ましい。
【0032】以下に実施例を表1に記載する当然これに
限定されるわけではない。
【0033】
【表1】
【0034】表1の配合量(重量%)で計量し、加温
後、ホモジナイザーで予備乳化後、日本ビーイーイー社
製のDeBEEで処理圧力2500kg/cm2で乳化し
た。
【0035】
【発明の効果】α−ヒドロキシ酸、ビタミンA酸の多
い、実施例5と安全性が高いと評価の高いA社クリーム
(これにはグルコール酸、ビタミンA酸が配合されてい
ない)に実施例5と同量のα−ヒドロキシ酸、ビタミン
A酸を配合してよく混合し、女性45名に左右の顔面
に、一方は実施例5を、他の一方はα−ヒドロキシ酸、
ビタミンA酸を配合したA社クリームを使用してもらっ
た。1週間目で実施例5で刺激を訴えた人は1名に対
し、A社クリームでは11名いた。11名を除き、さら
に2ヶ月間使用してもらったところ、刺激(違和感も含
めて)を訴えた人は実施例5で2名、A社クリームでは
7名いた。有効性を比較すると、実施例5の方が効果が
あるとした人は22名、A社クリームの方が効果がある
とした人は7名、だちらともいえないとした人が7名で
あった。
【0036】以上のようにα−ヒドロキシ酸やビタミン
A酸という有効性の高い原料を単糖類や糖類を配合し、
さらに乳化剤を減量あるいは配合しなくともよい上記の
乳化方法を用いて乳化すると安全性が高く、有効性も保
持した皮膚外用剤を作成することができた。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61K 31/19 A61K 31/19 31/7004 31/7004 31/7016 31/7016 A61P 17/00 A61P 17/00 Fターム(参考) 4C083 AA082 AB442 AC022 AC112 AC122 AC132 AC152 AC172 AC242 AC301 AC302 AC352 AC582 AC642 AD152 AD201 AD202 AD211 AD212 AD262 AD621 AD622 CC02 CC05 DD31 EE01 EE06 EE10 FF05 4C086 AA01 EA01 MA22 MA63 NA14 ZA89 4C206 AA01 CA10 DA07 MA03 MA42 MA83 NA14 ZA89

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 流体のジェット流を第一通路に沿って導
    き、新しい通路に沿って制御された流れに流体を導くよ
    うに、前記第一通路の中に構造体を配置することよりな
    り、第一通路と新しい通路とが流体において剪断力とキ
    ャビテーションが発生するように向きが定められてなる
    方法を用いて乳化し、α−ヒドロキシ酸または/および
    ビタミンA酸と単糖類または/および二糖類を配合する
    ことを特徴とする皮膚外用剤
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1830784A1 (en) * 2004-12-13 2007-09-12 Aquaphotonics, Inc. Anti-aging methods and composition
EP1830784A4 (en) * 2004-12-13 2008-12-31 Aquaphotonics Inc PROCESS AND COMPOSITION AGAINST AGING

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