JP2001340748A - 乳化組成物 - Google Patents

乳化組成物

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JP2001340748A
JP2001340748A JP2000166639A JP2000166639A JP2001340748A JP 2001340748 A JP2001340748 A JP 2001340748A JP 2000166639 A JP2000166639 A JP 2000166639A JP 2000166639 A JP2000166639 A JP 2000166639A JP 2001340748 A JP2001340748 A JP 2001340748A
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fluid
emulsion
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emulsion composition
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JP2000166639A
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Mitsuru Nakano
満 中野
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NIPPON BEE KK
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NIPPON BEE KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明者らは、より安全な乳化組成物を作成す
ることを目標にし、且つ官能的にも安定性も充分に確保
することを目指した。 【解決手段】流体のジェット流を第一通路に沿って導
き、新しい通路に沿って制御された流れに流体を導くよ
うに、前記第一通路の中に構造体を配置することよりな
り、第一通路と新しい通路とが流体において剪断力とキ
ャビテーションが発生するように向きが定められてなる
方法を用いて乳化し、粘土鉱物および/またはコハク酸
ジエトキシエチルの1種以上を配合することを特徴とす
る乳化組成物あるいは、さらにグリチルリチン酸塩、ヒ
ドロキシ脂肪酸、ポリグリセリン、ポリエチレングリコ
ール、フェノキシエタノール、1,2ペンタンジオー
ル、アミノ酸、ペプチド、蛋白質を1種以上を配合する
ことを特徴とする乳化組成物によって課題が解決され
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、安全で且つ官能に
優れ、安定性のよい乳化組成物に関する。具体的には乳
化剤や界面活性剤として称せられる乳化作用剤を利用す
ることなく、或いは少量利用するだけで且つ防腐面から
も安全性を高めた乳化組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】乳化組成物は食料品、飲料水、医薬品、
化粧品、身の回り品、ペイント、インク、トナー、そし
て写真感光材などに広く利用されている。とくに食料
品、飲料水、医薬品、化粧品は人体に直接影響がある製
品であり、安全性が求められる。このため、安全な乳化
作用剤の開発や乳化技術の改良により、乳化作用剤の使
用量は低下しつつあり、また、安全な乳化作用剤もいく
つか開発されて市場で利用され、いくつかの有害な物質
は法規制によって利用できないものもある。しかしなが
ら、乳化作用剤の安全性が完全に解決されたというには
ほど遠く、現在利用されている乳化作用剤にも動物実験
や実際に人に有害な作用が報告されているものも数多く
現在でも利用されている。また、乳化作用そのものも人
体にあまりよい影響がないと考えられ、乳化作用剤のみ
で乳化を行うことは種々の問題を内包している。
【0003】また、一部に乳化作用剤を利用しないか、
或いは微量の乳化作用剤の利用で乳化組成物を作成する
技術は公開されているが、配合成分の複雑であったり、
官能的に制限があったり、長期の安定性に問題がある。
また、高圧乳化機はさまざま開発され、たとえば、米国
特許4533254号に記載されたマイクロフルイダイ
ザーや、ゴーリン等があるが、部品の摩耗が早いなどの
問題や乳化能力にも改善の余地が有り、配合原料の組み
合わせにも制限がある。
【0004】粘土鉱物は乳化組成物に利用されており、
特開平5−192560号公報などに公知されており、
特に界面活性剤を利用しなくとも乳化組成物が作成でき
ることは公知されている。しかし、粘土鉱物を利用した
乳化組成物は、官能的にキシミ感が生じる等、官能的に
問題があり、実用的に難点があった。さらにこの問題を
和らげるため、処方上での工夫が若干されたものもある
が、官能の幅に限定があった。また、コハク酸ジエトキ
シエチルは乳化安定のよい油として、乳化組成物に利用
されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明者は、乳化作用
剤を極力利用しないで、より安全な乳化組成物を作成す
ることを目標にし、且つ官能的にも安定性も充分に確保
することを目指した。
【0006】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
にはいくつかの方法が考えられるが、1つの手段だけで
は期待できる効果は少ない。本発明者らは鋭意検討した
結果、乳化作用剤を利用することなく、或いは使用量を
極力抑えることを乳化方法と配合する成分の2面より問
題を解決し、今までにない安全で且つ官能的にも安定性
的に有効な乳化組成物を得ることができた。また、防腐
剤を選択することによってさらに、防腐性を保ちつつ、
安全性を高めることができた。
【0007】本発明者は、課題を達成するためには、各
種の手段があるが、第1には乳化機の能力が重要と考
え、種々検討した結果、特表平9−507791号公報
に記載されている乳化方法が今までの乳化機にはない能
力があることがわかった。この乳化方法を利用しつつさ
らに検討した結果、粘土鉱物および/またはコハク酸ジ
エトキシエチルの1種以上を配合することが課題を解決
する方法であることを見いだした。さらにはアミノ酸、
ペプチド、蛋白質、グリチルリチン酸塩、ヒドロキシ脂
肪酸、ポリグリセリン、ポリエチレングリコール、フェ
ノキシエタノール、1,2ペンタンジオールを1種以上
配合することを利用することは本発明の目的をよりより
高度な達成が可能となることを見出した。
【0008】
【発明の実施の形態】まず、乳化の方法であるが、特表
平9−507791号公報に記載されている乳化方法す
なわち以下のような方法を用いる。
【0009】1. 流体中での乳化作用を発生させるのに
用いる方法であって、流体のジェット流を第一通路に沿
って導き、新しい通路に沿って制御された流れに流体を
導くように、前記第一通路の中に構造体を配置すること
よりなり、第一通路と新しい通路とが流体において剪断
力とキャビテーションが発生するように向きが定められ
てなる方法。 2. 1に記載の方法であって、更に、第一通路と新しい
通路とをほぼ正反対に向きが定めることよりなる方法。 3. 1に記載の方法であって、更に、一貫した流れをジ
ェット流を取り囲む円筒形の流れに形成することよりな
る方法。 4. 1に記載の方法であって、前記配置された構造体が
反射面からなる方法。 5. 4に記載の方法であって、前記反射面はほぼ半円球
状であることよりなる方法。 6. 4に記載の方法であって、前記反射面はほぼテーパ
ー状であることよりなる方法。 7. 4に記載の方法であって、前記反射面はウェルの端
部に形成されてなる方法。 8. 7に記載の方法であって、更に、ウェル内の圧力を
調節することよりなる方法。
【0010】9. 7に記載の方法であって、更に、ウェ
ルの開口から反射面までの距離を調節することよりなる
方法。 10.7に記載の方法であって、更に、ウェルの開口の
大きさを変更する手段を備えてなる方法。 11.7に記載の方法であって、ウェルから出てくる時
に制御された流れを、前記ウェルの開口から絶えず環形
シート状で流れ出すように導いてなる方法。 12.11に記載の方法であって、更に、環形シート状
での流れとは逆の方向に冷媒を環形状に流れるように導
いてなる方法。 13.乳化完了後すぐに温かい乳化物を安定させるのに
用いる方法であって、乳化物を乳化製造機構の端の出口
から絶えず流出させ、その乳化物の流れとほぼ逆方向
に、乳化物の流体から熱交換できるように極めて接近し
た状態で冷媒を流出させることよりなる方法。 14.13に記載の方法であって、更に、乳化物が乳化
製造機構から流れ出された時に当該乳化物の流れを薄い
環状層の流れに形成してなる方法。 15.13に記載の方法であって、更に、冷媒が乳化物
と逆に流れている時に、冷媒は薄い環状の層のような流
れを形成してなる方法。 16.13に記載の方法であって、冷媒は乳化物と混ざ
り合ってもよい液体又は気体からなる方法。
【0011】17.13に記載の方法であって、乳化物
と冷媒との流れが環状のバルブの開成時に発生させるよ
うにしてなる方法。 18.第二流体成分の中で第一流体成分を乳化させるた
めに用いる方法であって、ほぼ停滞状態で第一流体成分
を空洞部に供給し、そして第二流体成分をジェット流に
してその第一流体成分に向け、前記流体の温度とジェッ
ト流速を、その両方の流体の界面においての水理学的分
離によりキャビテーションが発生するように選ばれてな
る方法。 19.18に記載の方法であって、第二流体成分は乳化
または分散系での連続相からなる方法。 20.18に記載の方法であって、第一流体成分は乳化
系での非連続相からなる方法。 21.18に記載の方法であって、第一流体成分は分散
系での固体非連続相からなる方法。
【0012】22.18に記載の方法であって、第一流
体成分を環状反応室へ供給し、そしてその環状反応室の
中に開口しているオリフィスの出口からジェット流をそ
こに噴出させることよりなる方法。 23.18に記載の使用方法であって、水理学的分離に
よる乳化完成後、もう一段の乳化を行うために製品をオ
リフィスを介して通過させてなる方法。 24.18に記載の使用方法であって、水理学的分離に
よる乳化完成後、製品をその次の処理可能な反応室に導
くことよりなる方法。 25.24に記載の方法であって、その次の処理可能な
反応室で乳化物に追加の成分を追加することよりなる方
法。 26.24に記載の方法であって、急冷や乳化物を安定
させるために、その次の処理可能な反応室に冷媒を当て
ることよりなる方法。 27.24に記載の方法であって、その次の処理可能な
反応室は製品のジェット流が向けられる吸収セルからな
る方法。
【0013】28.高圧ホンプによって流体ラインから
導かれる乳化セルでの圧力変動を減少させる装置であっ
て、高圧ポンプと乳化セルの間の流体ラインにあるコイ
ル状のチューブからなり、該チューブは、内部容積、壁
の厚み、コイルの直径、そしてコイルの巻き形態により
それらが丁度圧力の変動を吸収し、更にポンプから発生
された高圧にも耐えられるようになっていることよりな
る装置。 29.28に記載の装置であって、コイルチューブのま
わりに熱倍や冷媒を通せるポートを有するシェルを更に
設けてなる装置。 30.乳化製造機構に用いるノズルであって、互いに衝
合する平坦面を持つ二つの本体部からなり、少なくとも
一方の本体部にはノズルにおけるオリフィスを形成する
溝が彫が形成されており、前記平坦面は、二つの本体部
が十分な力で密着した時、液の流れはそのオリフィス部
に限定されるように充分平坦になっていることよりなる
のずる。 31.30に記載のノズルであって、キャビテーション
が発生する面はその溝に形成されてなるノズル。 32.30に記載のノズルであって、前記溝の壁面にコ
ーティングを施してなるノズル。
【0014】33.32に記載の方法であって、前記コ
ーティング材はダイヤモンドまたは極性物質、非極性物
質からなるノズル。 34.乳化製造機構に用いる吸収セルであって、二つの
混ざり合わない成分を持つジェット流体を受け止めるた
めの開放端を一端に有し、該反応室の他端に設けられて
ジェット流を反転させる反射面とを有する細長い反応室
と、前記反応室の前記開放端から反射面までの距離を調
整する機構とからなる吸収セル。 35.請求項34に記載の吸収セルであって、前記反射
面は種々の用途に応じて交換可能であることよりなる吸
収セル。 36.請求項34に記載の吸収セルであって、前記反応
室の前記開放端に挿入する取外し自在入れ子を備え、該
入れ子には、反応室の内壁より狭い径のオリフィスが形
成されていることよりなる吸収セル。 37.34に記載の吸収セルであって、異なった用途に
応じて交換自在な入れ子挿入物を備えてなる吸収セル。
【0015】38.種々の方法で互いを接続できるカッ
プリングの連続体から成る単体型乳化製造構造体であっ
て、少なくとも一つの前記カップリングの各々は、カッ
プリングの一端に形成された環状雄型シール面と、カッ
プリングの他端に形成された環状の雌型シール面とから
なり、上流側カップリングから下流側カップリングへ液
が流れるように、雄型シール面と雌型のシール面の間に
形成された開口と、カップリングに供給液を供給し、カ
ップリングから液を取り出すポートとからなり、少なく
とも液が流れる開口の幾つかはジェット流を形成するの
に十分に狭くなっており、前記シール面は、構造物の長
ての方向に沿って圧縮された力でカップリングを十分に
つなぎこむ時に液漏れが生じないシール性を保てるよう
に十分に滑らかであることよりなる単体型乳化製造構造
体。 39.38に記載の構造体であって、処理を行う反応室
は上流側カップリングの一つの雄型シール面と下流側カ
ップリングの一つの雌型シール面との間に形成されてな
る単体型乳化製造構造体。 40.38に記載の構造体であって、カップリングの幾
つかにおいて、オリフィスはカップリングの一つの端か
ら他の端まで延在してなる構造体。
【0016】41.38に記載の構造体であって、該構
造体の一端に吸収セルを設けてなる単体型乳化製造構造
体。 42.38に記載の構造体であって、冷媒の環状の流れ
の層を発生させるための小さな環状の開口を形成するた
めに、カップリングの一つを他のカップリングの中にま
で延在させることよりなる単体型乳化製造構造体。 43.38に記載の構造体であって、カップリングの中
の幾つかのポートはCIP/SIP洗浄と(又は)滅菌
処置用として用いることよりなる単体型乳化製造構造
体。 44.4に記載の方法であって、追加の成分をその反射
面に隣接した空間にして、ほぼ制御された流体の新しい
通路の方向に注入することよりなる方法。 45乳化製造構造体に用いる装置であって、 カップリ
ングと、 構造体の他の構成物の中に両端を向けている
乳化オリフィスを含むオリフィス支持体とからなり、該
オリフィス支持体はカップリングの中に装備されて、そ
のサポートを回転させることで両端の位置を逆転させ、
しかも、その端の各々がその位置に応じて選択的にオリ
フィスの入口もしくは出口となるように構成した装置。
【0017】以上の乳化方法を具体化した乳化機は、日
本ビーイーイー社製のDeBEEやminiDeBEE
がありこれらを利用すればよい。この乳化方法は他の従
来の回転式の剪断力を利用するものや超音波を利用する
ものまた、類似の高圧乳化機に比較しても2倍以上の強
い乳化力が有り、乳化作用剤の利用の必要性は減少す
る。なお、乳化作用はほとんどの物質に存在し、ここで
いう乳化作用剤とは、乳化作用がある程度強く、一般的
に、乳化剤或いは界面活性剤と呼ばれているものを指
す。勿論、本発明の主旨を考えると処理圧力1000kg
/cm2以上で用いることが望ましい。また、乳化力が強
いのみならず、振動や衝突による摩耗が少なく、ランニ
ングコストやメンテナンスの面でも優位性が有り、この
点でも現実的な利用価値がある。また、通常予備乳化が
必要であるが装置によっては予備乳化を必要としない機
種もある。他の乳化機で、本発明で用いる乳化方法に能
力を近づけようとすると、1度乳化したものをまた、乳
化し、これを何回か繰り返す方法がとる場合があるが、
多少乳化状態が改善されるが、本発明の乳化組成物と同
等なものはできない。また、上記で述べたように他の高
圧乳化方法では振動や衝突による摩耗が本発明の乳化方
法より大きいが、繰り返し乳化することによってさらに
この欠点は拡大される。また、時間的にも、費用的にも
問題がある。
【0018】この乳化方法を用いて、且つ、粘土鉱物お
よび/またはコハク酸ジエトキシエチルを配合すること
が本発明の主旨に合致する。今までの乳化方法では、単
に粘土鉱物を配合しただけでは、安定で且つ官能が優れ
た乳化組成物は作成できかったが、本発明で用いた乳化
方法を用いることによって配合原料の制約が少なく、す
なわち希望する官能の乳化組成物を作成することができ
ることがわかった。
【0019】利用する粘土鉱物としては、水膨潤性粘土
鉱物が使用されるが具体的には、例えば、モンモリロナ
イト,ベントナイト,サポナイトおよびヘクトライト等
の天然または合成のラポナイトおよびスメクタイト等が
挙げられる。また膨潤性の雲母等も利用できる。市販品
として、ビ―ガム、ベンゲル、クニピア、ラポナイト、
スメクトン等の商品名で販売されているので利用されば
よい。これらは一種単独で又は二種以上を適宜組み合わ
せて用いられる。配合量は他の原料の種類や量、用途に
よって異なるが、通常0.01〜10.0%で配合す
る。
【0020】コハク酸ジエトキシエチルは以下のような
構造をもったエステルであり、通常0.1〜30%配合
される。
【0021】
【化1】
【0022】上記のような配合成分と乳化方法に加えて
乳化性の更なる改善のため、グリチルリチン酸塩、ヒド
ロキシ脂肪酸、ポリグリセリン、ポリエチレングリコー
ル、アミノ酸、ペプチド、蛋白質の1種以上を配合する
ことがよい。グリチルリチン酸誘導体は、グリチルリチ
ン酸モノアンモニウム、グリチルリチン酸ジカリウム、
グリチルリチン酸三ナトリウム等がありこれらの1種以
上を、他の配合原料の種類や量、用途などによって異な
るが、乳化組成物中に5重量%以下で配合する。5重量
%を越えて配合しても乳化作用および乳化安定性向上効
果の増大は期待できず、コストも高くなり不経済であ
る。
【0023】ヒドロキシ脂肪酸には、各種の物質が知ら
れているが、炭素数が12〜22で不飽和、飽和、分岐
を問わない。また、水酸基の位置や個数も特に限定はな
い。炭素数は少ないと安全性が一般的に悪く、また、不
飽和の場合安定性に問題がある場合もあり、用途等を勘
案して配合の配合量を決める。配合量の範囲は特に限定
はない。
【0024】ポリグリセリンはグリセリンの重合体であ
り、本発明に利用する場合は、他の配合原料の種類や
量、用途などによって異なるが、平均重合度が2から1
2で、配合量は50%以下が好ましく、また、平均重合
度の異なる2種類以上のポリグリセリンを配合すること
も好ましい。平均重合度が大きいポリグリセリンの場合
は粘度が高くなるため、当然配合量は制限される。
【0025】ポリエチレングリコールも同様に他の配合
原料の種類や量、用途などによって異なるが平均分子量
が600から800000で、配合量は40%以下が好
ましく、また、平均重合度の異なる2種類以上のポリエ
チレングリコールを配合することも好ましい。ポリグリ
セリンと同様に平均分子量が大きい場合は配合量が制限
される。また、ポリグリセリンとポリエチレングリコー
ルの合計量は1%から60%が本発明には好ましい配合
量である。また、平均分子量が10000〜80000
0のポリエチレングリコールは少量で乳化組成物が官能
的に重たくならず、特に皮膚外用剤として用いる場合に
好適で、配合量は0.01〜2.0%が好ましい。以上
の原料を複数利用することはより安定で官能の範囲を広
げることになり、好ましい結果を生む。
【0026】本発明に利用できるアミノ酸はアラニン、
アルギニン、アスパラギン、アスパラギン酸、チトルリ
ン、L−グルタミン酸、L−グルタミン酸、グルタミ
ン、グリシン、ヒスチジン、ハイドロキシプロリン、イ
ソロイシン、ロイシン、リジン、オルニチン、プロリ
ン、フエニルアラニン、セリン、スレオニン、トリプト
ファン、チロシン、バリン等が例示できる。これらはL
体、D体、DL混合体を問わず、また、これらのアミノ
酸の塩でもよい。配合量は特に限定はないが、溶解性が
悪いものもあり、性状や他の配合原料によって濃度は調
整する。また、1種のアミノ酸より混合物で利用した方
が本発明の主旨に合致する場合があり、用途等を勘案
し、配合する。
【0027】また蛋白質およびペプチドは、多種多様な
種類があり、本発明に利用する場合配合量が多く必要な
蛋白質およびペプチもあるので用途等によって選択す
る。また分子量が大きい場合、人によってはアレルギー
反応が出る場合があり、用途や適用者によっては、配合
できない場合がある。蛋白質を例示すれば、卵、乳、カ
ゼイン、コラーゲン、大豆、小麦、玉蜀黍等があり、ペ
プチドはこれらを、加水分解したものを用いればよい。
【0028】上記のような配合成分と乳化方法に加えて
フェノキシエタノールおよび/または1,2ペンタンジ
オールを配合することは安全性の面で本発明の主旨をさ
らに有効にする。これは乳化組成物には防腐剤が配合さ
れる場合が多いが、特に皮膚外用剤では抗菌スペクトル
の広さなど有効性や安全性に優れているパラオキシ安息
香酸エステルが汎用されているが、敏感な人はヒリヒリ
感がある場合や特にアトピー性皮膚炎等、敏感な使用者
において、皮膚トラブルを起こす原因になりうるという
欠点がある。また、パラオキシ安息香酸エステルは環境
ホルモンとの関係が取りざたされ、使用者の多様な要求
に応えることも必要であり、本発明の主旨である安全性
の向上に貢献する。フェノキシエタノール、1,2ペン
タンジオールは市販品を利用すればよいが、本発明の主
旨から精製品を利用することが望ましい。他の配合原料
の種類や量、用途などによって異なるが配合量はフェノ
キシエタノールが0.05〜2.0%、1,2ペンタン
ジオールは0.1〜10.0%が好ましく、さらにはフ
ェノキシエタノール、1,2ペンタンジオールを併用す
ることが望ましい。さらには1,3ブチレングリコール
をも併用すると安全性や抗菌性がよくなる。
【0029】これらを他の原料と混合して乳化組成物を
作成すればよい。他の原料は特に限定はないが、この乳
化方法を用いる利点は乳化作用剤を必要としないかある
いは微量でよい点にあり、このことは安全性を高めるこ
とである。このことより、他の原料も同様に安全性が高
いものを用いることが本発明の主旨に合致する。また、
一般的に粒子径が小さくなるので、通常の乳化方法に比
較して粘度(硬度)が高くなる傾向にあるため、粘度
(硬度)を高くする物質の配合量は配合比率を少なくし
た方がよい結果が得られる。
【0030】乳化組成物の作成方法は、配合する原料を
必要量計量し、予備乳化をするときは全体を必要に応じ
て加温し、予備乳化するか、油相、水相に分けて計量
し、必要に応じて加温し、予備乳化する。予備乳化の方
法はホモジスパーや通常の乳化機場合によっては、単な
る撹拌機でよい場合もある。これを本発明の乳化方法で
乳化する。具体化的には前記したように乳化機は、日本
ビーイーイー社製のDeBEEやminiDeBEEが
ありこれらを利用すればよい。勿論、本発明の主旨を考
えると処理圧力1000kg/cm2以上で用いることが望
ましい。
【0031】以下に実施例を表1に記載する当然これに
限定されるわけではない。
【0032】
【表1】
【0033】表1の配合量(重量%)で計量し、加温
後、ホモジナイザーで予備乳化後、日本ビーイーイー社
製のDeBEEで処理圧力2500kg/cm2で乳化し
た。
【0034】
【発明の効果】表1と同一の処方をゴーリン型乳化機、
マイクロフルイダイザーで、最高処理圧力で処理した。
(実施例1をゴーリン型乳化機で処理したものを比較例
1−1、マイクロフルイダイザーで処理したものを比較
例1−2し、以下同様に比較例を作成した)この乳化組
成物の粒子径の測定結果を表2に示す。
【0035】
【0036】以上のようにゴーリン型乳化機、マイクロ
フルイダイザーで乳化したものに比較して粒子径が小さ
くなる。このことは同一の粒子径のものを作成しようと
する場合にゴーリン型乳化機、マイクロフルイダイザー
では乳化作用剤が多く必要となり、安全性などの問題が
ある。また、実際にこの実施例を使用してもらったとこ
ろ、使用感がよいことがわかった。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61K 9/107 A61K 9/107 47/02 47/02 47/14 47/14 B01F 3/08 B01F 3/08 A 5/00 5/00 Z Fターム(参考) 4C076 AA16 DD27 DD28 DD34 DD37 DD38 DD41 DD44 DD51 DD63 DD69 EE23 EE27 EE41 EE54 FF43 4C083 AA082 AB382 AB441 AB442 AC022 AC122 AC242 AC301 AC302 AC351 AC352 AC471 AC472 AC482 AC581 AC582 AD041 AD042 AD111 AD112 AD152 AD411 AD412 AD531 AD532 AD572 CC05 DD31 EE01 EE09 FF05 4G035 AB40 AC50 AE13 4G065 AA03 AB03X AB05X AB09X AB10X AB12X AB16X AB19X BA01 BA07 BB06 CA02 DA01 DA02 DA06 DA09 FA02

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 流体のジェット流を第一通路に沿って導
    き、新しい通路に沿って制御された流れに流体を導くよ
    うに、前記第一通路の中に構造体を配置することよりな
    り、第一通路と新しい通路とが流体において剪断力とキ
    ャビテーションが発生するように向きが定められている
    方法を用いて乳化し、粘土鉱物および/またはコハク酸
    ジエトキシエチルを配合することを特徴とする乳化組成
  2. 【請求項2】 さらにグリチルリチン酸塩、ヒドロキシ
    脂肪酸、ポリグリセリン、ポリエチレングリコール、フ
    ェノキシエタノール、1,2ペンタンジオール、アミノ
    酸、ペプチド、蛋白質の1種以上を配合することを特徴
    とする請求項1記載の乳化組成物
  3. 【請求項3】 粘土鉱物がモンモリロナイト,ベントナ
    イト,サポナイトおよびヘクトライト等の天然または合
    成のラポナイトおよびスメクタイトである請求項1或い
    は請求項2記載の乳化組成物
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