JP2002067720A - 農作業車の走行装置 - Google Patents
農作業車の走行装置Info
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 構造が簡単でかつ製造コストが低廉なコンバ
インの走行装置を得る。 【解決手段】 コンバイン10の走行装置は、エンジン
32の動力を油圧に変換可能な油圧トランスミッション
40を、機体左右のドライブシャフト44−1,44−
2に夫々対応して2つ設けられていると共に、これら2
つの油圧トランスミッション40−1,40−2からの
出力を夫々入力して変速し、左右のドライブシャフト4
4−1,44−2を個別に駆動可能な単一の機械式トラ
ンスミッション42が設けられている。そして、旋回時
には左右のドライブシャフト44−1,44−2を任意
の回転数で駆動でき、また、直進走行時には左右のドラ
イブシャフト44−1,44−2を直結すれば、走行時
の直進性が向上する。
インの走行装置を得る。 【解決手段】 コンバイン10の走行装置は、エンジン
32の動力を油圧に変換可能な油圧トランスミッション
40を、機体左右のドライブシャフト44−1,44−
2に夫々対応して2つ設けられていると共に、これら2
つの油圧トランスミッション40−1,40−2からの
出力を夫々入力して変速し、左右のドライブシャフト4
4−1,44−2を個別に駆動可能な単一の機械式トラ
ンスミッション42が設けられている。そして、旋回時
には左右のドライブシャフト44−1,44−2を任意
の回転数で駆動でき、また、直進走行時には左右のドラ
イブシャフト44−1,44−2を直結すれば、走行時
の直進性が向上する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、農作業車の走行装
置に関し、詳しくは油圧トランスミッションからの動力
を入力して左右のドライブシャフトを個別に駆動可能な
機械式トランスミッションを備えた農作業車の走行装置
に関する。
置に関し、詳しくは油圧トランスミッションからの動力
を入力して左右のドライブシャフトを個別に駆動可能な
機械式トランスミッションを備えた農作業車の走行装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】コンバイン等の農作業車において、機体
左右のクローラ走行装置を個別に駆動する2つの油圧モ
ータを有し、これら各油圧モータの回転数を制御して直
進走行及び旋回走行を可能とする従来技術として、例え
ば、特開平7−186998号公報に記載の技術が公知
である。
左右のクローラ走行装置を個別に駆動する2つの油圧モ
ータを有し、これら各油圧モータの回転数を制御して直
進走行及び旋回走行を可能とする従来技術として、例え
ば、特開平7−186998号公報に記載の技術が公知
である。
【0003】この従来技術によれば、ステアリングハン
ドルに連動連結されたクラッチ制御回路の検出子を設
け、この検出子は、ステアリングハンドルが両油圧モー
タの回転数を略々同一に制御する直進走行の操作時に
は、ハンドルポストに形成された切欠孔に嵌入され、ま
た、ステアリングハンドルが両油圧モータの回転数に差
を生じさせるように制御する旋回走行の操作時には、前
記切欠孔から離脱される。一方、クラッチ制御回路は、
前記検出子が切欠孔に嵌入された位置から、離脱された
位置に変位したときは、迅速にクラッチの接続を解除
し、また、前記検出子が切欠孔から離脱された位置か
ら、嵌入された位置に戻されたときは、所定時間経過後
にクラッチを接続するように制御する。
ドルに連動連結されたクラッチ制御回路の検出子を設
け、この検出子は、ステアリングハンドルが両油圧モー
タの回転数を略々同一に制御する直進走行の操作時に
は、ハンドルポストに形成された切欠孔に嵌入され、ま
た、ステアリングハンドルが両油圧モータの回転数に差
を生じさせるように制御する旋回走行の操作時には、前
記切欠孔から離脱される。一方、クラッチ制御回路は、
前記検出子が切欠孔に嵌入された位置から、離脱された
位置に変位したときは、迅速にクラッチの接続を解除
し、また、前記検出子が切欠孔から離脱された位置か
ら、嵌入された位置に戻されたときは、所定時間経過後
にクラッチを接続するように制御する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来技術にあ
っては、前述したように、クラッチと油圧モータの接続
のタイミングを電気的に制御していたので、信頼性の観
点から不安な点もあると考えられ、又、製造コストが増
大する等の課題があった。
っては、前述したように、クラッチと油圧モータの接続
のタイミングを電気的に制御していたので、信頼性の観
点から不安な点もあると考えられ、又、製造コストが増
大する等の課題があった。
【0005】本発明は、斯かる課題を解決するためにな
されたもので、その目的とするところは、構造が簡単で
かつ製造コストが低廉な農作業車の走行装置を提供する
ことにある。
されたもので、その目的とするところは、構造が簡単で
かつ製造コストが低廉な農作業車の走行装置を提供する
ことにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1に記載の発明は、エンジン(32)の動力
を油圧に変換可能で、かつ機体左右のドライブシャフト
(44)に夫々対応して配置された2つの油圧トランス
ミッション(40)と、これら2つの油圧トランスミッ
ション(40)からの出力を夫々入力して変速し、前記
左右のドライブシャフト(44)を個別に駆動可能な単
一の機械式トランスミッション(42)と、を備えてい
る、ことを特徴とする。
め、請求項1に記載の発明は、エンジン(32)の動力
を油圧に変換可能で、かつ機体左右のドライブシャフト
(44)に夫々対応して配置された2つの油圧トランス
ミッション(40)と、これら2つの油圧トランスミッ
ション(40)からの出力を夫々入力して変速し、前記
左右のドライブシャフト(44)を個別に駆動可能な単
一の機械式トランスミッション(42)と、を備えてい
る、ことを特徴とする。
【0007】請求項2記載の発明は、前記各油圧トラン
スミッション(40)は、夫々一対の油圧ポンプ(4
6)と油圧モータ(48)とを有すると共に、該各油圧
トランスミッション(40)の入力軸(46a)を同一
軸上に配置した、ことを特徴とする。
スミッション(40)は、夫々一対の油圧ポンプ(4
6)と油圧モータ(48)とを有すると共に、該各油圧
トランスミッション(40)の入力軸(46a)を同一
軸上に配置した、ことを特徴とする。
【0008】請求項3記載の発明は、前記各油圧トラン
スミッション(40)は、夫々一対の油圧ポンプ(4
6)と油圧モータ(48)とを有すると共に、該各油圧
トランスミッション(40)の出力軸(48a)を同一
軸上に配置した、ことを特徴とする。
スミッション(40)は、夫々一対の油圧ポンプ(4
6)と油圧モータ(48)とを有すると共に、該各油圧
トランスミッション(40)の出力軸(48a)を同一
軸上に配置した、ことを特徴とする。
【0009】[作用]本発明が適用された農作業車(1
0)は、機体左右のドライブシャフト(44−1,44
−2)に夫々対応して配置された2つの油圧トランスミ
ッション(40−1,40−2)と、これら2つの油圧
トランスミッション(40)からの出力を夫々入力して
変速し、前記左右のドライブシャフト(44−1,44
−2)を個別に駆動可能な単一の機械式トランスミッシ
ョン(42)とを備えていることにより、堅牢な機械式
トランスミッション(42)を1個で済ませたため構造
が簡単であると共に、機体旋回時には、左右のドライブ
シャフト(44−1,44−2)を任意の回転数で駆動
することが可能であり、また、直進走行時には、例えば
左右のドライブシャフト(44−1,44−2)を機械
的に連結することとすれば、走行時の直進性がより一層
向上する。
0)は、機体左右のドライブシャフト(44−1,44
−2)に夫々対応して配置された2つの油圧トランスミ
ッション(40−1,40−2)と、これら2つの油圧
トランスミッション(40)からの出力を夫々入力して
変速し、前記左右のドライブシャフト(44−1,44
−2)を個別に駆動可能な単一の機械式トランスミッシ
ョン(42)とを備えていることにより、堅牢な機械式
トランスミッション(42)を1個で済ませたため構造
が簡単であると共に、機体旋回時には、左右のドライブ
シャフト(44−1,44−2)を任意の回転数で駆動
することが可能であり、また、直進走行時には、例えば
左右のドライブシャフト(44−1,44−2)を機械
的に連結することとすれば、走行時の直進性がより一層
向上する。
【0010】なお、上述した括弧内の符号は、図面を対
照するためのものであって、本発明を何ら限定するもの
ではない。
照するためのものであって、本発明を何ら限定するもの
ではない。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づき本発明の実施
の形態を説明する。
の形態を説明する。
【0012】図1及び図2は、本発明が適用された農作
業車としてのコンバインの外観を示しており、このコン
バイン10は、左右のクローラ走行装置11,11に支
持された走行機体12を有し、該走行機体12の左右一
側には運転席14と、その後方に穀粒を一時的に貯留す
る穀粒タンク16が配置されている。また、走行機体1
2の左右他側には、脱穀部18が配設され、更に走行機
体12の前方には、前処理部20が昇降自在に支持され
ている。
業車としてのコンバインの外観を示しており、このコン
バイン10は、左右のクローラ走行装置11,11に支
持された走行機体12を有し、該走行機体12の左右一
側には運転席14と、その後方に穀粒を一時的に貯留す
る穀粒タンク16が配置されている。また、走行機体1
2の左右他側には、脱穀部18が配設され、更に走行機
体12の前方には、前処理部20が昇降自在に支持され
ている。
【0013】前記前処理部20は、穀稈を分草するデバ
イダ22、ナローガイド24、搬送装置26、及び図示
しない刈刃等を有し、この前処理部20にて刈り取られ
た穀稈は、フィードチエン28に引き継がれて脱穀部1
8に供給され、更に、該脱穀部18内で脱穀・選別され
て、選別された穀粒は前記穀粒タンク16に一時的に貯
留される。穀粒タンク16に貯留された穀粒は、該穀粒
タンク16の後部から略々垂直に立設され、かつ旋回自
在な長筒を有する排出オーガ30により機外に搬出され
る。
イダ22、ナローガイド24、搬送装置26、及び図示
しない刈刃等を有し、この前処理部20にて刈り取られ
た穀稈は、フィードチエン28に引き継がれて脱穀部1
8に供給され、更に、該脱穀部18内で脱穀・選別され
て、選別された穀粒は前記穀粒タンク16に一時的に貯
留される。穀粒タンク16に貯留された穀粒は、該穀粒
タンク16の後部から略々垂直に立設され、かつ旋回自
在な長筒を有する排出オーガ30により機外に搬出され
る。
【0014】また、運転席14の後部背面側には、エン
ジン32が収容されたエンジンルームが画成されてい
て、該エンジンルームの外側方はエンジンカバー34に
て覆われている。そして、図3に示すように、エンジン
32からの動力は、走行ベルト36で入力プーリ38を
介して油圧トランスミッション40を駆動し、この油圧
トランスミッション40から機械式のトランスミッショ
ン42に伝達され、更にドライブシャフト44を経て左
右のクローラ走行装置11,11が駆動される。
ジン32が収容されたエンジンルームが画成されてい
て、該エンジンルームの外側方はエンジンカバー34に
て覆われている。そして、図3に示すように、エンジン
32からの動力は、走行ベルト36で入力プーリ38を
介して油圧トランスミッション40を駆動し、この油圧
トランスミッション40から機械式のトランスミッショ
ン42に伝達され、更にドライブシャフト44を経て左
右のクローラ走行装置11,11が駆動される。
【0015】本実施の形態では、エンジン32の動力を
油圧に変換可能で、かつ機体左右のドライブシャフト4
4−1,44−2に夫々対応して配置された2つの油圧
トランスミッション40−1,40−2と、これら2つ
の油圧トランスミッションからの出力を夫々入力して変
速し、前記左右のドライブシャフトを個別に駆動可能な
単一の機械式トランスミッション42とを備えている。
油圧に変換可能で、かつ機体左右のドライブシャフト4
4−1,44−2に夫々対応して配置された2つの油圧
トランスミッション40−1,40−2と、これら2つ
の油圧トランスミッションからの出力を夫々入力して変
速し、前記左右のドライブシャフトを個別に駆動可能な
単一の機械式トランスミッション42とを備えている。
【0016】図3において、油圧トランスミッション4
0−1,40−2は、夫々閉回路で接続された1対の油
圧ポンプ46と油圧モータ48を組み合わせて構成され
たもので、エンジン32からの入力回転を油圧ポンプ4
6で油圧に変換して油圧モータ48を作動させることに
より、出力回転を得ている。このような油圧トランスミ
ッション40が、左右のドライブシャフト44−1,4
4−2に対応して2個設けられていて、これら2つの油
圧トランスミッション40−1,40−2が単一の機械
式トランスミッション42の左右側に直接固定されてい
る。
0−1,40−2は、夫々閉回路で接続された1対の油
圧ポンプ46と油圧モータ48を組み合わせて構成され
たもので、エンジン32からの入力回転を油圧ポンプ4
6で油圧に変換して油圧モータ48を作動させることに
より、出力回転を得ている。このような油圧トランスミ
ッション40が、左右のドライブシャフト44−1,4
4−2に対応して2個設けられていて、これら2つの油
圧トランスミッション40−1,40−2が単一の機械
式トランスミッション42の左右側に直接固定されてい
る。
【0017】そして、一方(図面左側)の油圧トランス
ミッション40−1のポンプ入力軸46aは、入力プー
リ38に直結されていると共に、該左側のポンプ入力軸
46aは、他方(図面右側)の油圧トランスミッション
40−2のポンプ入力軸46aと同一軸上に配置され
て、かつ一体的に連結されている。また、左側の油圧ト
ランスミッション40−1のモータ出力軸48aは、右
側の油圧トランスミッション40−2のモータ出力軸4
8aと同一軸上に配置されて、かつその中間に配置され
たドッグクラッチ50を介して連結されている。
ミッション40−1のポンプ入力軸46aは、入力プー
リ38に直結されていると共に、該左側のポンプ入力軸
46aは、他方(図面右側)の油圧トランスミッション
40−2のポンプ入力軸46aと同一軸上に配置され
て、かつ一体的に連結されている。また、左側の油圧ト
ランスミッション40−1のモータ出力軸48aは、右
側の油圧トランスミッション40−2のモータ出力軸4
8aと同一軸上に配置されて、かつその中間に配置され
たドッグクラッチ50を介して連結されている。
【0018】このように、モータ出力軸48aの回転数
を減速してドライブシャフト44に伝達するまでの経路
のうち、駆動トルクの小さい初段の回転軸にドッグクラ
ッチ50を設けたので、該ドッグクラッチ50としてコ
ンパクトなものを用いることができる。なお、左右の油
圧ポンプ46,46は、中間に配置された切換えバルブ
54を介して油圧配管56により接続されている。
を減速してドライブシャフト44に伝達するまでの経路
のうち、駆動トルクの小さい初段の回転軸にドッグクラ
ッチ50を設けたので、該ドッグクラッチ50としてコ
ンパクトなものを用いることができる。なお、左右の油
圧ポンプ46,46は、中間に配置された切換えバルブ
54を介して油圧配管56により接続されている。
【0019】更に、左右のモータ出力軸48a,48a
は、機械式トランスミッション42内のギヤ連結機構5
2−1,52−2を介して、夫々ドライブシャフト44
−1,44−2に連結されていて、このドライブシャフ
ト44−1,44−2により左右のクローラ走行装置1
1,11が個別に駆動される。
は、機械式トランスミッション42内のギヤ連結機構5
2−1,52−2を介して、夫々ドライブシャフト44
−1,44−2に連結されていて、このドライブシャフ
ト44−1,44−2により左右のクローラ走行装置1
1,11が個別に駆動される。
【0020】一方、運転席14には、図4に示すよう
に、主変速レバー58とマルチステアリングレバー60
が設けられていて、主変速レバー58は、機体前後進
(F,N,R)の切換えと無段変速での0発進から最高
速まで操作可能なレバーであり、また、図5(a)
(b)に示すように、マルチステアリングレバー60
は、サイドクラッチ操作と前処理部20の昇降操作を行
なうレバーである。このマルチステアリングレバー60
は、中立位置から左右方向に傾動操作することで、左右
のサイドクラッチ操作が行われ、その操作角度はロータ
リスイッチ61aにより検出される。
に、主変速レバー58とマルチステアリングレバー60
が設けられていて、主変速レバー58は、機体前後進
(F,N,R)の切換えと無段変速での0発進から最高
速まで操作可能なレバーであり、また、図5(a)
(b)に示すように、マルチステアリングレバー60
は、サイドクラッチ操作と前処理部20の昇降操作を行
なうレバーである。このマルチステアリングレバー60
は、中立位置から左右方向に傾動操作することで、左右
のサイドクラッチ操作が行われ、その操作角度はロータ
リスイッチ61aにより検出される。
【0021】また、マルチステアリングレバー60を中
立位置から前後方向に傾動操作することで、前処理部2
0の昇降操作が行われ、その操作角度はロータリスイッ
チ61bにより検出される。そして、モータ出力軸48
aの回転方向と速度は、主変速レバー58の操作によ
り、油圧トランスミッション40のトラニオンシャフト
でポンプ斜板(いずれも図示せず)を動かし、作動油の
吐出量を変化させてモータ出力軸48aの回転が制御さ
れる。
立位置から前後方向に傾動操作することで、前処理部2
0の昇降操作が行われ、その操作角度はロータリスイッ
チ61bにより検出される。そして、モータ出力軸48
aの回転方向と速度は、主変速レバー58の操作によ
り、油圧トランスミッション40のトラニオンシャフト
でポンプ斜板(いずれも図示せず)を動かし、作動油の
吐出量を変化させてモータ出力軸48aの回転が制御さ
れる。
【0022】次いで、作用について説明する。
【0023】マルチステアリングレバー60を中立位置
とし、かつ主変速レバー58を前進位置に操作すると、
機体は直進走行状態となる。この場合、マルチステアリ
ングレバー60が中立位置に操作されたことに基づき、
左右のモータ出力軸48a,48aを同期回転させるべ
く前記ドッグクラッチ50が接続されると共に、切換え
バルブ54が切り換えられて油圧配管56の油路が連通
し、左右のポンプ吐出量が略々同一になる。こうして、
左右のポンプ吐出量が、左右の油圧モータ48,48の
出力回転に変換され、左右のドライブシャフト44−
1,44−2が同期回転されて、左右のクローラ走行装
置11,11が略々同一速度で駆動される。
とし、かつ主変速レバー58を前進位置に操作すると、
機体は直進走行状態となる。この場合、マルチステアリ
ングレバー60が中立位置に操作されたことに基づき、
左右のモータ出力軸48a,48aを同期回転させるべ
く前記ドッグクラッチ50が接続されると共に、切換え
バルブ54が切り換えられて油圧配管56の油路が連通
し、左右のポンプ吐出量が略々同一になる。こうして、
左右のポンプ吐出量が、左右の油圧モータ48,48の
出力回転に変換され、左右のドライブシャフト44−
1,44−2が同期回転されて、左右のクローラ走行装
置11,11が略々同一速度で駆動される。
【0024】一方、マルチステアリングレバー60を中
立位置から左右いずれかに傾動操作し、かつ主変速レバ
ー58を前進位置に操作すると、機体は旋回走行状態と
なる。この場合、マルチステアリングレバー60の下部
には、該レバーの作動角度を検出するロータリスイッチ
61aが設けられていて、このロータリスイッチ61a
からの信号に基づき、制御バルブ(図示せず)を介して
前記ドッグクラッチ50が切断されると共に、切換えバ
ルブ54が切り換えられて油圧配管56の油路が遮断さ
れる。
立位置から左右いずれかに傾動操作し、かつ主変速レバ
ー58を前進位置に操作すると、機体は旋回走行状態と
なる。この場合、マルチステアリングレバー60の下部
には、該レバーの作動角度を検出するロータリスイッチ
61aが設けられていて、このロータリスイッチ61a
からの信号に基づき、制御バルブ(図示せず)を介して
前記ドッグクラッチ50が切断されると共に、切換えバ
ルブ54が切り換えられて油圧配管56の油路が遮断さ
れる。
【0025】これにより、左右のポンプ吐出量が個別に
制御されると共に、このポンプ吐出量により左右の油圧
モータ48,48が回転される。こうして、左右のドラ
イブシャフト44−1,44−2が個別に回転され、左
右のクローラ走行装置11,11が個別に駆動される。
制御されると共に、このポンプ吐出量により左右の油圧
モータ48,48が回転される。こうして、左右のドラ
イブシャフト44−1,44−2が個別に回転され、左
右のクローラ走行装置11,11が個別に駆動される。
【0026】
【発明の効果】以上説明した通り、請求項1記載の発明
によれば、機体左右のドライブシャフトに夫々対応して
配置された2つの油圧トランスミッションと、左右のド
ライブシャフトを個別に駆動可能な単一の機械式トラン
スミッションとを備えていることにより、堅牢な機械式
トランスミッションを1個で済ませたため、構造が簡単
でかつコスト低廉な走行装置を得ることができる。ま
た、機体の旋回時には、左右のドライブシャフトを任意
の回転数で駆動することができると共に、直進走行時に
は、例えば左右のドライブシャフトを直結することで、
走行時の直進性を一層向上することができる。
によれば、機体左右のドライブシャフトに夫々対応して
配置された2つの油圧トランスミッションと、左右のド
ライブシャフトを個別に駆動可能な単一の機械式トラン
スミッションとを備えていることにより、堅牢な機械式
トランスミッションを1個で済ませたため、構造が簡単
でかつコスト低廉な走行装置を得ることができる。ま
た、機体の旋回時には、左右のドライブシャフトを任意
の回転数で駆動することができると共に、直進走行時に
は、例えば左右のドライブシャフトを直結することで、
走行時の直進性を一層向上することができる。
【0027】請求項2記載の発明によれば、各油圧トラ
ンスミッションは、一対の油圧ポンプと油圧モータとを
有し、かつ各油圧トランスミッションの入力軸を同一軸
上に配置したので、エンジンからの動力を入力する入力
プーリを1個で兼用することができ、簡単な構造で済む
と共に、入力回転数が同一となるため、各油圧トランス
ミッションの油圧ポンプの吐出量を略々同一に保つこと
ができる。
ンスミッションは、一対の油圧ポンプと油圧モータとを
有し、かつ各油圧トランスミッションの入力軸を同一軸
上に配置したので、エンジンからの動力を入力する入力
プーリを1個で兼用することができ、簡単な構造で済む
と共に、入力回転数が同一となるため、各油圧トランス
ミッションの油圧ポンプの吐出量を略々同一に保つこと
ができる。
【0028】請求項3記載の発明によれば、各油圧トラ
ンスミッションは、一対の油圧ポンプと油圧モータとを
有し、かつ各油圧トランスミッションの出力軸を同一軸
上に配置したので、この出力軸上にクラッチを配置した
場合、該クラッチの構造が簡単で済むと共に、伝達トル
クも低いので信頼性も高く、かつ小容量のクラッチを用
いることができる。
ンスミッションは、一対の油圧ポンプと油圧モータとを
有し、かつ各油圧トランスミッションの出力軸を同一軸
上に配置したので、この出力軸上にクラッチを配置した
場合、該クラッチの構造が簡単で済むと共に、伝達トル
クも低いので信頼性も高く、かつ小容量のクラッチを用
いることができる。
【図1】本発明が適用されたコンバインの右前側から見
た外観斜視図である。
た外観斜視図である。
【図2】同上のコンバインの左前側から見た外観斜視図
である。
である。
【図3】コンバインの走行装置の構成を模式的に示す図
である。
である。
【図4】コンバインの運転席のレバー配置関係を示す図
である。
である。
【図5】(a)はマルチステアリングレバーの側面図、
(b)はその正面図である。
(b)はその正面図である。
10 コンバイン 11 クローラ走行装置 12 走行機体 32 エンジン 40 油圧トランスミッション 42 機械式トランスミッション 44 ドライブシャフト 46 油圧ポンプ 46a 入力軸 48 油圧モータ 48a 出力軸 58 主変速レバー 60 マルチステアリングレバー 61a ロータリスイッチ(サイドクラッチ用)
フロントページの続き Fターム(参考) 3D039 AA02 AA03 AA04 AB13 AB22 AC04 AC21 AC33 AC77 AD03 AD06 AD24 AD43 AD44 AD53 3D042 AA02 AA03 AA06 AA07 AA10 AB10 AB11 BA02 BA05 BA07 BA08 BA10 BA13 BA19 BA20 BC01 BC07 BC08 BC09 BC18 3D052 AA18 DD04 EE01 FF01 FF02 HH02 HH05 JJ04 JJ21
Claims (3)
- 【請求項1】 エンジンの動力を油圧に変換可能で、か
つ機体左右のドライブシャフトに夫々対応して配置され
た2つの油圧トランスミッションと、 これら2つの油圧トランスミッションからの出力を夫々
入力して変速し、前記左右のドライブシャフトを個別に
駆動可能な単一の機械式トランスミッションと、を備え
ている、 ことを特徴とする農作業車の走行装置。 - 【請求項2】 前記各油圧トランスミッションは、夫々
一対の油圧ポンプと油圧モータとを有すると共に、該各
油圧トランスミッションの入力軸を同一軸上に配置し
た、 ことを特徴とする請求項1記載の農作業車の走行装置。 - 【請求項3】 前記各油圧トランスミッションは、夫々
一対の油圧ポンプと油圧モータとを有すると共に、該各
油圧トランスミッションの出力軸を同一軸上に配置し
た、 ことを特徴とする請求項1記載の農作業車の走行装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000267502A JP2002067720A (ja) | 2000-09-04 | 2000-09-04 | 農作業車の走行装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000267502A JP2002067720A (ja) | 2000-09-04 | 2000-09-04 | 農作業車の走行装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002067720A true JP2002067720A (ja) | 2002-03-08 |
Family
ID=18754415
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000267502A Pending JP2002067720A (ja) | 2000-09-04 | 2000-09-04 | 農作業車の走行装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002067720A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2011150011A2 (en) * | 2010-05-28 | 2011-12-01 | Caterpillar Inc. | Variator pressure-set torque control |
WO2012087422A2 (en) * | 2010-12-20 | 2012-06-28 | Caterpillar Inc. | Multiple-variator control for split power cvt and hydrostatic transmissions |
-
2000
- 2000-09-04 JP JP2000267502A patent/JP2002067720A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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