JP2002067421A - サーマルプリンタ - Google Patents

サーマルプリンタ

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JP2002067421A
JP2002067421A JP2000264103A JP2000264103A JP2002067421A JP 2002067421 A JP2002067421 A JP 2002067421A JP 2000264103 A JP2000264103 A JP 2000264103A JP 2000264103 A JP2000264103 A JP 2000264103A JP 2002067421 A JP2002067421 A JP 2002067421A
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JP
Japan
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thermal
platen
housing
path
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Application number
JP2000264103A
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English (en)
Inventor
Masahiko Segawa
正彦 瀬川
Toshio Ishiwatari
敏夫 石渡
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Toshiba TEC Corp
Original Assignee
Toshiba TEC Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 感熱多重複写紙に対する搬送に際しての用紙
間ずれの発生を防止することができるようにする。 【解決手段】 用紙経路11中に設けられて、回転駆動
されるプラテン12とこのプラテン12に対して用紙経
路11を介して印字位置15で当接するサーマルヘッド
13とを有する印字部10より記録材搬送方向下流側
に、用紙経路11を介して所定の間隔Dで対向する略平
面状のガイド面21,22を有するガイド部材16を設
けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、記録材に対してサ
ーマルヘッドを用いて印字を行うサーマルプリンタに関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、プラテンとサーマルヘッドとの間
のニップ部に挿通された感熱発色性を有する記録材を、
プラテンによって搬送しながらサーマルヘッドの発熱素
子で加熱することにより、記録材に対して印字を行うよ
うにしたサーマルプリンタがある。サーマルプリンタ
は、印字に際しての静寂性や小型化に対する適性等に優
れている。
【0003】このようなサーマルプリンタの概略につい
て図5ないし図7を参照して説明する。図5は、可搬性
を有するサーマルプリンタの概略を示す断面図である。
サーマルプリンタ100は、記録材を所定の経路に案内
する用紙経路102をハウジング101内に備えてい
る。用紙経路102中には、図示しないモータによって
回転駆動されるプラテン103と、用紙経路102を介
してプラテン103の外周面に当接されるサーマルヘッ
ド104とを有する印字部106が設けられている。サ
ーマルヘッド104は、サーマルプリンタ100に送信
された印字データに基づいて発熱される複数の発熱素子
(図示せず)がニップ部106aにおいてプラテン103
に当接するように配設されている。
【0004】このようなサーマルプリンタ100では、
図7に示すように、記録材として複数枚(ここでは、3
枚)の感熱紙107,108,109を重ね合わせた感
熱多重複写紙110が適用される場合がある。この感熱
多重複写紙110では、全ての感熱紙107,108,
109において良好な印字品質が維持されるように、種
々の研究がなされている。その一つとして、サーマルヘ
ッド104からの熱を各感熱紙107,108,109
に良好に伝達するために、各感熱紙107,108,1
09の間に熱伝導性に優れるワックス層(図示せず)を設
けた感熱多重複写紙110がある。これにより、サーマ
ルヘッド104からの熱が各感熱紙107,108,1
09に良好に伝達され、全ての感熱紙107,108,
109において良好な印字品質が維持される。
【0005】一般的に、上述のようなサーマルプリンタ
100に使用される感熱多重複写紙110は、印字に際
して各感熱紙107,108,109が離れてしまうこ
とのないように、また、印字後に容易に分離することが
できるように、糊等によって一辺が止められた綴じ部1
11とされている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ここで、ニップ部10
6aを通過する際における感熱多重複写紙110の挙動
について図6および図7を参照して考察する。便宜上、
感熱多重複写紙110において、積層された感熱紙10
7〜109のうち、サーマルヘッド104側を上位とす
ると、上述したサーマルプリンタ100では、プラテン
103の搬送力を最下位の感熱紙(以降、最下位紙とい
う)109に伝達することによって感熱多重複写紙11
0を搬送する。一方、最上位の感熱紙(以降、最上位紙
という)107は、位置固定されたサーマルヘッド10
4に当接されている。このため、ニップ部106aにお
いては、サーマルヘッド104によって直接印字される
最上位紙107とサーマルヘッド104との間、各感熱
紙107,108,109間、および、最下位紙109
とプラテン103との間に、それぞれ摩擦力μ1,μ
2,μ3が作用する。一般的に、摩擦力μ1,μ2,μ
3は、μ1<μ2<μ3の関係が成立する状態が、感熱
多重複写紙110を良好に搬送できる理想的な関係とさ
れている。
【0007】ところで、上述したように、ニップ部10
6aにおいては、プラテン103の搬送力は最下位紙1
09のみに伝達され、最上位紙107が位置固定された
サーマルヘッド104に当接されているため、最上位紙
107は最下位紙109よりも進行方向への抵抗が大き
い。
【0008】また、感熱多重複写紙110では、上述し
たように、各感熱紙107,108,109間に図示し
ないワックス層が設けられているため、各感熱紙10
7,108,109間に作用する摩擦力μ2が低くなる
傾向にあり、各感熱紙107,108,109間にすべ
りが生じ易くなる。
【0009】このため、図7に示すように、下位の感熱
紙108または109程上位の感熱紙107または10
8よりも先に進行し易くなり、単一の感熱多重複写紙1
10において上位と下位とでの進行度が異なることとな
る。単一の感熱多重複写紙110において上位と下位と
での進行度が異なることにより、各感熱紙107,10
8,109には、互いに離反させようとする力が作用す
る。この結果、単一の感熱多重複写紙110において、
各感熱紙107,108,109毎に印字位置が異なる
用紙間ずれが発生し、印字品質の低下を招く。
【0010】本発明は、感熱多重複写紙に対する搬送に
際しての用紙間ずれの発生を防止することができるサー
マルプリンタを得ることを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明のサ
ーマルプリンタは、記録材を所定の経路に案内する用紙
経路と、前記用紙経路中に設けられて、回転駆動される
プラテンとこのプラテンに対して前記用紙経路を介して
印字位置で当接するサーマルヘッドとを有する印字部
と、前記用紙経路中で前記印字部より前記記録材の搬送
方向下流側に設けられて、前記用紙経路を介して所定の
間隔で対向する一対または複数対の略平面状のガイド面
を有するガイド部材と、を備える。
【0012】したがって、印字位置を通過した記録材
は、所定の間隔で対向するガイド面の間に案内される。
ここで、記録材として複数枚の感熱紙が積層された感熱
多重複写紙を綴じ部を搬送方向下流側として搬送する際
に、各感熱紙毎に進行度合いが異なることから感熱多重
複写紙に対して各感熱紙を互いに離反させようとする力
が作用した場合にも、この力をガイド面によって規制
し、感熱多重複写紙を搬送方向へ誘導するとともに、搬
送方向への抵抗が大きいサーマルヘッド側の感熱紙を、
搬送方向への抵抗が小さいプラテン側の感熱紙によって
綴じ部を介して引っ張るようにすることで遅れずに搬送
することが可能になる。
【0013】請求項2記載の発明は、請求項1記載のサ
ーマルプリンタにおいて、前記ガイド面は、前記用紙経
路を案内される前記記録材の厚さの2〜3倍に相当する
間隔で対向する。
【0014】したがって、感熱多重複写紙の搬送に際し
て、印字位置を通過した感熱多重複写紙は、感熱多重複
写紙の厚さの2〜3倍に相当する間隔で対向する面の間
に案内される。これによって、各感熱紙毎に進行度合い
が異なることから感熱多重複写紙に対して各感熱紙を互
いに離反させようとする力が作用した場合にも、この力
をガイド面によって感熱多重複写紙の搬送を妨げない程
度に規制し、感熱多重複写紙を搬送方向へ誘導するとと
もに、搬送方向への抵抗が大きいサーマルヘッド側の感
熱紙を、搬送方向への抵抗が小さいプラテン側の感熱紙
によって綴じ部を介して引っ張るようにすることで遅れ
ずに搬送することが可能になる。
【0015】請求項3記載の発明は、請求項1または2
記載のサーマルプリンタにおいて、排紙口が形成された
筐体形状のハウジングを備え、前記用紙経路は前記ハウ
ジング内を経由して前記排紙口から前記ハウジングの外
へ至り、前記印字部は前記ハウジング内の前記排紙口近
傍に配置され、前記ガイド部材は前記ハウジング外の前
記排紙口近傍に配置されている。
【0016】したがって、感熱多重複写紙の搬送に際し
て、感熱多重複写紙は印字位置を通過した直後から、対
向するガイド面の間に案内される。これによって、装置
内にガイド部材を設けることが困難である携帯型のサー
マルプリンタ等において、感熱多重複写紙を使用する場
合にも、請求項1または2記載の作用を得ることが可能
になる。
【0017】
【発明の実施の形態】本発明の一実施の形態について図
1ないし図4を参照して説明する。本実施の形態は、サ
ーマルプリンタとしてのサーマル方式によって印字を行
う印字装置を内蔵した携帯型の情報端末装置への適用例
を示す。
【0018】図1は本発明の一実施の形態の情報端末装
置を示す平面図、図2はその一部を断面して示す側面図
である。情報端末装置1は、偏平の筐体形状のハウジン
グ2を備えている。ハウジング2は、樹脂により一体成
形された上部ハウジング2aと下部ハウジング2bとに
よって形成されている。
【0019】上部ハウジング2aには、各種操作キーを
備える入力部3、タッチパネルが積層された操作表示部
4等が設けられている。入力部3には、電源スイッチ3
a、テンキー3b、ファンクションキー3c等が配設さ
れている。また、上部ハウジング2aの上面後方(図1
中上側)には、印字後の伝票等が発行される排紙口6が
形成されている。上部ハウジング2aの上面側方には、
オペレーターによって把持される把持部7が形成されて
いる。
【0020】ハウジング2の前面には、上部ハウジング
2aと下部ハウジング2bとの境界位置に、感熱発色性
を有する記録材が挿入される給紙口8が形成されてい
る。感熱発色性を有する記録材としては、表面に感熱発
色性を有する感熱発色層が形成されたシート状の感熱紙
や、複数枚の感熱紙が重ね合わせられた感熱多重複写紙
110(図4参照)等が用いられる。
【0021】給紙口8の近傍には、給紙口8に挿入され
た記録材を検出するための反射型光センサ9が設けられ
ている。この反射型光センサ9は、記録材の有無に応じ
てその出力値が変化するように配置されている。
【0022】ハウジング2内には、給紙口8から印字部
10を経由して排紙口6へ至る略U字形状の用紙経路1
1が形成されている。用紙経路11は、給紙口8から後
述するプラテン12の下側へ直線的に連通され、プラテ
ン12の外周側にそって大きく方向を変えながら後述す
るニップ部15へ至り、ニップ部15から排紙口6へ直
線的に連通されている。
【0023】印字部10は、図示しないモータによって
回転駆動されるシリンダ形状のプラテン12と、図示し
ない付勢部材によって付勢されることにより用紙経路1
1を介してプラテン12に当接するライン型のサーマル
ヘッド13とにより構成されている。
【0024】プラテン12は、モータによって回転駆動
されることにより用紙経路11中を案内される記録材に
搬送力を付与する搬送機構としても機能する。プラテン
12の外周面は、ゴム等の弾性部材によって覆われてい
る。本実施の形態では、プラテン12の外周面は、ゴム
等の弾性部材によって覆われているが、これに限るもの
ではなく、プラテン12自体をゴム等の弾性部材によっ
て形成してもよい。
【0025】プラテン12の下側には図示しない付勢部
材によってプラテン12側へ付勢されるピンチローラ1
4が設けられている。印字部10に搬送された記録材
は、ピンチローラ14によってプラテン12側へ押し付
けられる。
【0026】サーマルヘッド13のプラテン12に当接
する位置(以降、ニップ部とする)15には、ライン状に
配列された複数の発熱素子(図示せず)が形成されてい
る。ニップ部15ではニップ部15を通過する感熱多重
複写紙110に対して印字が行われるため、本実施の形
態では、サーマルヘッド13とプラテン12とによって
形成されるニップ部15が印字位置とされている。特に
図示しないが、サーマルヘッド13は、図示しない支軸
を中心として回動可能に取り付けられており、用紙経路
11中を案内される記録材の厚さ等によってプラテン1
2から離反する方向へ揺動する。
【0027】ハウジング2の外側で排紙口6の近傍に
は、ガイド部材としての用紙ガイド16が設けられてい
る。用紙ガイド16は、内部が中空17とされた略長方
体形状を有しており、排紙口6から排出される用紙の排
出角度に沿って上方に延出するように配設されている。
用紙ガイド16の用紙搬送方向上流側および下流側は、
用紙ガイド16の外側と内側とを連通する開口部18,
19とされており、これによって用紙ガイド16の内側
に排紙経路20が形成されている。開口部18,19
は、外方に向けて拡開するように形成されている。
【0028】本実施の形態では、排紙経路20を形成す
る用紙ガイド16の内壁面のうち、排紙経路20を介し
て対向する上面21および下面22(図3参照)が、ガイ
ド面とされている。上面21および下面22は、後述す
る印字動作に際して使用される感熱多重複写紙110の
厚さの2〜3倍に相当する間隔Dを開けて対向してい
る。
【0029】また、本実施の形態では、用紙搬送方向に
おいて、用紙ガイド16の上面21および下面22が対
向する長さLは、40mmになるように形成されてい
る。
【0030】なお、本実施の形態では、上面21および
下面22が感熱多重複写紙110の2〜3倍の間隔Dで
対向する長さLが40mmになるように形成されている
が、これに限るものではなく、長さLまたは間隔Dは、
例えば使用する感熱多重複写紙110の種類によって任
意の値に変更することが可能である。
【0031】加えて、特に図示しないが、情報端末装置
1は、ハウジング2内に、バッテリ、マイクロコンピュ
ータを搭載する制御基板、上述したプラテンを回転駆動
するモータを含む各種モータ等を内蔵している。マイク
ロコンピュータは、情報端末装置1内の各部を駆動制御
するCPU、制御プログラム等を格納するROM、CP
Uの作業エリアとなるRAM等をバスライン接続するこ
とにより構成されており、電源スイッチ3aがONにさ
れることによるバッテリからの電力供給によって、制御
プログラムに従って各種処理を実行する。また、マイク
ロコンピュータは、バッテリから電力が供給されている
状態では、入力部3からのキー操作を受け付けることが
可能になる。
【0032】このような構成において、図3ないし図4
を参照して、記録材としてシート状の感熱紙107,1
08,109が複数枚(ここでは、3枚)重ね合わされた
感熱多重複写紙110を用いた場合の印字動作について
説明する。
【0033】なお、本実施の形態で使用する感熱多重複
写紙110を構成する感熱紙107,108,109
は、搬送方向下流側となる一辺側の綴じ部111で糊等
によって一まとめに綴じられている。
【0034】印字動作では、まず、マイクロコンピュー
タが、例えば、反射型光センサ9からの検出信号を受信
すると、図示しないモータを所定時間駆動する。これに
より、プラテン12が所定時間回転駆動されて、感熱多
重複写紙110の先端がニップ部15に到達するまで搬
送される。
【0035】感熱多重複写紙110の先端がニップ部1
5に到達するまで搬送された状態でオペレーターによっ
て所定のキー操作がなされると、マイクロコンピュータ
は、モータを駆動してプラテン12を回転駆動するとと
もに、図示しないメモリ内に記憶された印字データに基
づいてサーマルヘッド13の発熱素子を選択的に駆動制
御する。これによって、感熱多重複写紙110に所定事
項が印字される。
【0036】ここで、ニップ部15を通過する時点にお
ける感熱多重複写紙110に作用する外力について考察
する。ニップ部15を通過する時点における感熱多重複
写紙110には、サーマルヘッド13と最上位紙107
との間、各感熱紙107,108,109,110間お
よびプラテンと最下位紙109との間にそれぞれ摩擦力
μ1,μ2,μ3が作用している。一般的に、摩擦力μ
1,μ2,μ3は、μ1<μ2<μ3の関係が成立する
状態が、用紙間ずれが発生しない理想的な関係とされて
いる。
【0037】ところで、上述した情報端末装置1では、
プラテン12の搬送力のみによって感熱多重複写紙11
0を搬送する。搬送に際して、ニップ部15における感
熱多重複写紙110は、最上位紙107が位置固定され
たサーマルヘッド13に当接され、最下位紙109がプ
ラテン12の搬送力を直接受けた状態となっている。こ
れにより、最上位紙107は、最下位紙109よりも進
行方向への抵抗が大きくなり、最下位紙109よりも進
行しにくくなっている。
【0038】また、感熱多重複写紙110では、上述し
たように、各感熱紙107,108,109間に図示し
ないワックス層が設けられているため、各感熱紙10
7,108,109間の摩擦力μ2が低くなる傾向にあ
り、各感熱紙107,108,109間にすべりが生じ
易くなっている。
【0039】単一の感熱多重複写紙110において、上
位と下位とでの進行度が異なると、各感熱紙107,1
08,109に対して、各感熱紙107,108,10
9を互いに離間させようとする力が作用し、印字位置が
各感熱紙107,108,109毎に異なる用紙間ずれ
が発生し(図7参照)、印字品質が低下してしまう。
【0040】本実施の形態では、ニップ部15が排紙口
6の直前に設けられ、排紙口6の直後に用紙ガイド16
が設けられているため、用紙経路11中に搬送されてニ
ップ部15を通過した感熱多重複写紙110は、図3に
示すように、ニップ部15を通過した直後から用紙ガイ
ド16によって排紙経路20内に案内される。
【0041】排紙経路20内に案内された感熱多重複写
紙110は、上面21および下面22の間を通過するこ
とによって、図4に示すように、各感熱紙107,10
8,109が互いに離反しようとする力を上面21およ
び下面22によって規制し、感熱多重複写紙110を進
行方向へ誘導することが可能になる。
【0042】本実施の形態では、感熱多重複写紙110
は搬送方向下流側となる一端の綴じ部111で一まとめ
に綴じられているため、最上位紙107は綴じ部111
を介して最下位紙109に連れられて遅れずに搬送され
る。
【0043】これによって、ニップ部15における各感
熱紙107,108,109間の用紙間ずれの発生を防
止して、感熱多重複写紙110に対する印字品質を良好
に維持することができる。
【0044】なお、用紙ガイド16の開口部18が外方
に向けて拡開するように形成されているため、排紙口6
から排紙された感熱多重複写紙110をスムーズに用紙
ガイド16内に案内することができる。
【0045】また、本実施の形態では、用紙ガイド16
の上面21および下面22が、感熱多重複写紙110の
厚さの2〜3倍に相当する間隔Dを有して対向している
ため、排紙経路20を通過する感熱多重複写紙110の
撓みを抑制させながらも、排出される感熱多重複写紙1
10の搬送に支障を来たすことはない。
【0046】さらに、本実施の形態では、上面21およ
び下面22によって形成される一対のガイド面を備えて
いるが、これに限るものではなく、例えば、搬送方向に
沿って延出する複数対のリブによって排紙経路20を形
成してもよい。これによって、重ね印字性の向上を図る
ために厚みの薄い感熱紙を使用している感熱多重複写紙
110の搬送に際して、感熱紙が排紙経路20に張り付
いてしまう等の不都合を防止することができる。
【0047】
【発明の効果】請求項1記載の発明のサーマルプリンタ
によれば、記録材として複数枚の感熱紙が積層された感
熱多重複写紙を綴じ部を搬送方向下流側として搬送する
際に、印字位置を通過した感熱多重複写紙を所定の間隔
で対向するガイド面の間に案内することで、進行度合い
が異なることから各感熱紙に対して互いに離反させよう
とする力が作用した場合にも、この力をガイド面によっ
て規制し、感熱多重複写紙を搬送方向へ誘導するととも
に、搬送方向への抵抗が大きいサーマルヘッド側の感熱
紙を、搬送方向への抵抗が小さいプラテン側の感熱紙に
よって綴じ部を介して引っ張るようにすることで遅れず
に搬送することが可能になるので、感熱多重複写紙に対
する搬送に際しての用紙間ずれの発生を防止することが
できる。
【0048】請求項2記載の発明によれば、請求項1記
載のサーマルプリンタにおいて、感熱多重複写紙の搬送
に際して、印字位置を通過した感熱多重複写紙を、感熱
多重複写紙の厚さの2〜3倍に相当する間隔で対向する
面の間に案内することにより、各感熱紙毎に進行度合い
が異なることから感熱多重複写紙に対して各感熱紙を離
反させようとする力が作用した場合にも、この力をガイ
ド面によって感熱多重複写紙の搬送を妨げない程度に規
制し、感熱多重複写紙を搬送方向へ誘導するとともに、
搬送方向への抵抗が大きいサーマルヘッド側の感熱紙
を、搬送方向への抵抗が小さいプラテン側の感熱紙によ
って綴じ部を介して引っ張るようにすることで遅れずに
搬送することが可能になるので、請求項1記載の効果を
より確実に得ることができる。
【0049】請求項3記載の発明によれば、請求項1ま
たは2記載のサーマルプリンタにおいて、感熱多重複写
紙の搬送に際して、感熱多重複写紙が印字位置を通過し
た直後から、この感熱多重複写紙を対向するガイド面の
間に案内することにより、装置内にガイド部材を設ける
ことが困難である携帯型のサーマルプリンタ等におい
て、感熱多重複写紙を使用する場合にも、請求項1また
は2記載の効果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態の情報端末装置を示す平
面図である。
【図2】その一部を断面して示す側面図である。
【図3】その一部を示す拡大図である。
【図4】その一部を示す拡大図である。
【図5】可搬性を有するサーマルプリンタの概略を示す
断面図である。
【図6】その一部を示す断面図である。
【図7】用紙間ずれの発生について説明する断面図であ
る。
【符号の説明】
1 サーマルプリンタ 2 ハウジング 6 排紙口 10 印字部 11 用紙経路 12 プラテン 13 サーマルヘッド 15 印字位置 16 ガイド部材 21,22 ガイド面 D 間隔
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2C059 DD02 DD05 DD07 DD13 2C065 AA01 AB01 AC04 AF01 CC23 CC24 CC29 CC30 3F101 FA01 FB12 FC01 FC07 FC11 LA07 LB03

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録材を所定の経路に案内する用紙経路
    と、 前記用紙経路中に設けられて、回転駆動されるプラテン
    とこのプラテンに対して前記用紙経路を介して印字位置
    で当接するサーマルヘッドとを有する印字部と、 前記用紙経路中で前記印字部より前記記録材の搬送方向
    下流側に設けられて、前記用紙経路を介して所定の間隔
    で対向する一対または複数対の略平面状のガイド面を有
    するガイド部材と、を備えるサーマルプリンタ。
  2. 【請求項2】 前記ガイド面は、前記用紙経路を案内さ
    れる前記記録材の厚さの2〜3倍に相当する間隔で対向
    する請求項1記載のサーマルプリンタ。
  3. 【請求項3】 排紙口が形成された筐体形状のハウジン
    グを備え、 前記用紙経路は前記ハウジング内を経由して前記排紙口
    から前記ハウジングの外へ至り、前記印字部は前記ハウ
    ジング内の前記排紙口近傍に配置され、前記ガイド部材
    は前記ハウジング外の前記排紙口近傍に配置されている
    請求項1または2記載のサーマルプリンタ。
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