JP2002066867A - 工作機械の送り装置 - Google Patents

工作機械の送り装置

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JP2002066867A
JP2002066867A JP2000267132A JP2000267132A JP2002066867A JP 2002066867 A JP2002066867 A JP 2002066867A JP 2000267132 A JP2000267132 A JP 2000267132A JP 2000267132 A JP2000267132 A JP 2000267132A JP 2002066867 A JP2002066867 A JP 2002066867A
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magnet plate
cover sheet
feeder
stator
moving body
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JP2000267132A
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Toru Yagami
徹 八上
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Mori Seiki Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、カバーシートの交換作業を容易に
することで、工作機械の停止時間を短縮して稼動率を向
上することのできる送り装置を提供することにある。 【解決手段】 本発明の送り装置1は、送りガイド8で
案内され移動する送り移動体2と、送り移動体2に設け
られ、電力の供給により励磁するステータ3と、ステー
タ3に隙間を隔てて対峙され、送り移動体2の移動方向
へ延設するマグネット板5と、ステータ3に対峙するマ
グネット板5の対峙面5aを覆う非磁性のカバーシート
6と、マグネット板5の両端部に夫々設けられ、カバー
シート6をマグネット板5の両端部の夫々に取り外し可
能に固定する固定手段7とを備えてなるものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、工作機械のテーブ
ル、刃物台などを一定の送り方向に移動させる送り装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の工作機械の送り装置の一例として
は、図6に示すものがある。図6において、送り装置1
01は、図示しない工作機械のベッド上などに設けら
れ、テーブルや刃物台などを一定の方向に移動させるも
のである。この送り装置101は、2本のガイドレール
102と、送り移動体103と、ステータ104と、マ
グネット板105などを備えて構成される。2本のガイ
ドレール102は、上記ベッド上などに間隔を隔てて並
設されている。各ガイドレール102上の夫々には、2
つのスライドベアリング107が装着されており、各ス
ライドベアリング107は各ガイドレール102に沿っ
てスライドする。送り移動体103は、各スライドベア
リング107上に固設されており、各スライドベアリン
グ107及び各ガイドレール102によって案内され直
線移動する。また、ステータ104は、送り移動体10
3の下面に設けられ、ケーブルを通して供給される交流
電力によって励磁する。マグネット板105は、各ガイ
ドレール102の間に配設され、各ガイドレール102
に並列して送り移動体103の移動方向へ延設されてい
る。また、マグネット板105は、送り移動体103の
下側を通過して、ステータ104に隙間を隔てて対峙さ
れている。
【0003】この送り装置101では、ステータ104
に交流電力を供給し、該ステータ104を励磁すること
によってマグネット板105との間に吸引、反発作用を
発生させる。この吸引、反発作用により、ステータ10
4及び送り移動体103は、各スライドベアリング10
7、各ガイドレール102で案内され一定の方向へ直線
移動する。そして、送り移動体103の直線移動によ
り、工作機械のテーブルや刃物台を一定の方向へ移動さ
せる。
【0004】ところで、図6に示す送り装置101を、
工作機械のテーブルや刃物台の移動に用いるとき、工作
機械で切削した金属切粉やその他のゴミがステータ10
4とマグネット板105との隙間に侵入し、堆積するこ
とになる。このように、金属切粉などが堆積すると、送
り移動体103の直線移動に際して、金属切粉などがマ
グネット板105に擦れて、ステータ104に対峙する
マグネット板105の対峙面105aを傷つけることに
なる。このことから、帯状のカバーシート106によっ
てマグネット板105の対峙面105aを覆って保護し
ている。このカバーシート106は、非磁性の樹脂や金
属などで形成されており、接着剤によってマグネット板
105の対峙面105aに接着されている。そして、カ
バーシート106は、定期的にマグネット板105から
剥がされ、交換される。また、カバーシート106の交
換作業と同時に、ステータ104とマグネット板105
との隙間などに堆積した金属切粉も除去される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
送り装置101では、カバーシート106を接着剤によ
ってマグネット板105の対峙面105aに接着してい
るので、交換作業時に、カバーシート106をマグネッ
ト板105から剥がすと、接着剤がマグネット板105
の対峙面105aに残ることになる。ステータ104と
マグネット板105との隙間が小さいので、接着剤が残
ったままカバーシート106を貼ると、凹凸ができ、カ
バーシート106がステータ104に接触する。このよ
うに、カバーシート106がステータ104に接触する
と、早期のカバーシート106交換を余儀なくされた
り、ステータ104を損傷させたりすることになり、ひ
いては工作機械の信頼性を低下させてしまう。このた
め、カバーシート106をマグネット板15から剥がし
た後、マグネット板105の対峙面105aに残る接着
剤を除去しなければならず、カバーシート106の交換
作業に手間と時間がかり、ひいては工作機械の停止時間
が長くなり稼動率も低下するという問題があった。
【0006】また、カバーシート106を剥がした後、
新しいカバーシート106を接着するときには、カバー
シート106に皺がよった状態で接着されたり、カバー
シート106とマグネット板105(接着剤)との間に
空気が入った状態で接着されるなどして、カバーシート
106をマグネット板105の対峙面105aに張った
状態で接着することが困難である。
【0007】本発明の目的は、カバーシートの交換作業
を容易にすることで、工作機械の停止時間を短縮して稼
動率を向上することのできる送り装置を提供することに
ある。
【0008】また、本発明の目的は、カバーシートをマ
グネット板の対峙面にピンと張った状態で固定すること
で、工作機械の信頼性を向上することのできる送り装置
を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段及びその効果】本発明の請
求項1記載の送り装置発明は、基台と、送りガイドによ
り案内されて基台上を移動する送り移動体と、基台又は
送り移動体の一方に設けられ、電力の供給により励磁す
るステータと、基台又は送り移動体の他方に設けられ、
ステータに隙間を隔てて対峙して送り移動体の移動方向
へ延設されたマグネット板と、ステータに対峙するマグ
ネット板の対峙面を覆う非磁性のカバーシートと、マグ
ネット板の両端部に夫々設けられ、カバーシートをマグ
ネット板の両端部の夫々に取り外し可能に固定する固定
手段とを備えてなるものである。
【0010】この請求項1記載の送り装置では、固定手
段によるカバーシートの固定を解放し、カバーシートを
単にマグネット板の対峙面を覆う状態とすることによ
り、簡単にカバーシートをマグネット板から取り外すこ
とができる。ついで、新しいカバーシートを、皺や空気
の入らない状態でマグネット板の対峙面を覆うように装
着し、固定手段によってカバーシートをマグネット板の
両端部に固定することができる。そして、カバーシート
をマグネット板に固定するときには、まず、カバーシー
トをマグネット板の一方の端部のみに固定し、カバーシ
ートをマグネット板の他方の端部側へ引っ張る状態とし
た後、マグネット板の他方の端部に固定する。これによ
り、カバーシートは、ピンと張った状態でマグネット板
に固定できる。
【0011】このように、請求項1記載の送り装置によ
れば、カバーシートを簡単に、マグネット板から取り外
し、固定することができるので、カバーシートの交換作
業が容易となる。この結果、工作機械の停止時間を短縮
して稼動率を向上することが可能となる。
【0012】また、請求項1記載の送り装置によれば、
カバーシートをピンと張った状態でマグネット板の対峙
面を覆うように固定できるので、カバーシートの交換作
業を行った後も、カバーシートとステータとの接触をな
くすことができる。この結果、カバーシートの交換期間
を長くでき、又カバーシートを交換しても、ステータを
損傷することを防止でき、ひいては工作機械の信頼性を
向上させることが可能となる。
【0013】請求項2記載の送り装置は、請求項1記載
のものにおいて、固定手段は、マグネット板の両端部に
夫々配置され、マグネット板によって磁気吸着される押
さえ部材を有し、カバーシートの両端部を押さえ部材と
マグネット板により挟んで固定するようにしたものであ
る。
【0014】この請求項2記載の送り装置では、押さえ
部材をマグネット板の磁気力に抗して、マグネット板の
両端部から取り外すことにより、簡単にカバーシートを
マグネット板から取り外すことができる。ついで、新し
いカバーシートを、皺や空気の入らない状態でマグネッ
ト板の対峙面を覆うように配置する。そして、押さえ部
材をマグネット板の両端部に装着し、カバーシートの両
端部を押さえ部材とマグネット板によって挟み、マグネ
ット板の磁気力によって押さえ部材をマグネット板に吸
着させる。これにより、カバーシートの両端部は、マグ
ネット板に磁気吸着される押さえ部材の挟み力によって
マグネット板の両端部に固定される。なお、請求項2記
載の送り装置においても、請求項1記載と同様に、カバ
ーシートの一方の端部を、押さえ部材とマグネット板に
より挟んで固定した後、カバーシートの他方の端部を押
さえ部材とマグネット板により挟んで固定することによ
り、カバーシートをピンと張った状態でマグネット板に
固定することができる。
【0015】このように、請求項2記載の送り装置によ
れば、押さえ部材をマグネット板の磁気力に抗して取り
外すことで、カバーシートをマグネット板から取り外す
ことができる。また、カバーシートの両端部を押さえ部
材とマグネット板とで挟み込み、マグネット板の磁気に
よって押さえ部材に発生する挟み力でカバーシートを固
定することができる。これにより、固定手段は、押さえ
部材のみで構成でき、簡単なものにすることが可能とな
る。
【0016】請求項3記載の送り装置は、請求項2記載
のものにおいて、マグネット板の両端部の夫々に、押さ
え部材が嵌め込まれる凹部を形成し、カバーシートの両
端部を、凹部内に嵌め込まれた押さえ部材とマグネット
板により挟んで固定するようにしたものである。
【0017】この請求項3記載の送り装置では、新しい
カバーシートをマグネット板に固定するとき、押さえ部
材をマグネット板の両端部の凹部内に嵌め込む。カバー
シートの両端部は、押さえ部材の嵌め込みによって凹部
内に引き込まれ、ピンと張った状態にされる。ついで、
カバーシートの両端部は、凹部内に嵌め込まれた押さえ
部材とマグネット板によって挟まれ、マグネット板の磁
気により押さえ部材に発生する挟み力で固定される。な
お、請求項3記載の送り装置においても、請求項2と同
様に、押さえ部材をマグネット板の磁気力に抗して、凹
部から取り外すことにより、カバーシートをマグネット
板から取り外すことができる。
【0018】このように、請求項3記載の送り装置によ
れば、押さえ部材を凹部内に嵌め込むだけで、カバーシ
ートをピンと張った状態でマグネット板に挟み固定でき
る。
【0019】
【発明の実施の形態】本発明の実施形態における工作機
械の送り装置について、図面を参照しつ説明する。図1
は、工作機械の送り装置を示す斜視図であり、図2は、
送り装置のスクレーパシールを示す斜面図であり、図3
は、図1の送り装置における固定手段を示す斜視図であ
る。図4は、送り装置における固定手段の第1変形例を
示す斜視図、図5は、送り装置における固定手段の第2
変形例を示す斜視図である。
【0020】図1において、送り装置1は、図示しない
工作機械のベッドなどに設けられ、テーブルや刃物台な
どを一定の方向に移動させるものである。この送り装置
1は、送り移動体2と、ステータ3と、マグネット板5
と、カバーシート6と、固定手段7などを備えて構成さ
れる。
【0021】図1に示すように、送り移動体2は、送り
ガイド8によって案内され移動する。送りガイド8は、
2本のガイドレール9と、複数のスライドベアリング1
0とからなり、各ガイドレール9は間隔を隔てて基台プ
レート11上に並設されている。また、各ガイドレール
9は、送り移動体2の移動方向へ延設されている。複数
のスライドベアリング10は、各ガイドレール上に2つ
ずつ装着されており、各ガイドレール9に沿ってスライ
ドする。そして、送り移動体2は、各スライドベアリン
グ10上に固設されており、該各スライドベアリング1
0及び各ガイドレール9によって案内されならが直線移
動する。また、送り移動体2の上には、工作機械のテー
ブル、又は刃物台などが設けられる。
【0022】図1に示すように、ステータ3は、各ガイ
ドレール9の間に配置されている。このステータ3は、
送り移動体2の下面に設けられており、図示しない制御
装置からケーブルを通して交流電力の供給を受ける。ケ
ーブルは、送り装置1に並設されたフレキシブルホース
12内に収納されており、送り移動体2の直線移動に追
従できるようになっている。このステータ3としては、
交流電流によってN極とS極の磁極を交互に励磁するも
のである。
【0023】図1に示すように、マグネット板5は、断
面矩形の平板状に成形されており、ステータ3とともに
リニアモータを構成する。このマグネット板5は、各ガ
イドレール9の間に位置して、基台プレート11上に配
設されている。また、マグネット板5は、ステータ3に
隙間を隔てて対峙されており、各ガイドレール9と並列
して送り移動体2の移動方向へ延設している。そして、
マグネット板5は、ステータ3の励磁により該ステータ
3との間に生じる吸引、反発作用によって、ステータ3
及び送り移動体2を直線移動させる。
【0024】図1に示すように、カバーシート6は、ス
テータ3に対峙するマグネット板5の対峙面5a上に装
着されている。このカバーシート6は、帯状に形成さ
れ、マグネット板5の対峙面5aの全体を覆っている。
このカバーシート6としては、ステータ3とマグネット
板5との吸引、反発作用に影響を与えない非磁性の樹脂
や金属など、例えば、ステンレス(SUS304)によ
って形成する。
【0025】また、ステータ3、及びカバーシート6
は、図2に示すように、スクレーパシール18により保
護されている。このスクレーパシール18は、送り移動
体2の両端に夫々取り付けられ、該送り移動体2からマ
グネット板5上のカバーシート6に当接するまで延設し
ている。また、スクレーパシール18の先端側は、送り
移動体2の両端から外側に折れ曲がってカバーシート6
に当接している。そして、スクレーパシール18は、送
り移動体2とともに直線移動し、マグネット板5(カバ
ーシート6)上に堆積した金属切粉がステータ3とカバ
ーシート6との間に入らないようにする。これにより、
ステータ3、カバーシート6は、これらの間で金属切粉
などと接触することなく、損傷しないように保護され
る。なお、スクレーパシール18を、ステータ3の両端
に夫々取り付けるようにしてもよい。
【0026】図1に示すように、固定手段7は、マグネ
ット板5の両端部に夫々設けられ、カバーシート6の両
端部をマグネット板5の両端部の夫々に取り外し可能に
固定するものである。この固定手段7は、押さえ部材1
3を有して構成される。押さえ部材13は、図3に明瞭
に示されるように、第1の押さえ板14と第2の押さえ
板15によってL字状に形成されている。各押さえ板1
4、15は、マグネット板5の幅Hと同じ長さL1を有
しており、第2の押さえ板15はマグネット板5の厚さ
Tより短い幅tを有している。これにより、押さえ部材
13は、図3に示すように、第1の押さえ板14をマグ
ネット板5の対峙面5aに対峙させ、第2の押さえ板1
5をマグネット板5の端面5bに対峙させることによ
り、該マグネット板5の両端部に倣うように装着でき、
カバーシート6の両端部の夫々をマグネット体5とで挟
むことができる。なお、マグネット板5の両端部とは、
該マグネット板5の長手方向の両端部であって、送り移
動体2の移動領域外である。
【0027】また、押さえ部材13は、マグネット板5
の磁気力によって吸着される金属など、例えば、鋼板に
よって形成されている。これにより、押さえ部材13
は、マグネット板5の両端部の夫々に装着されると、マ
グネット板5の磁気力によって吸着され、該吸着による
挟み力によってマグネット板5とで挟んだカバーシート
6の両端部を固定できる。また、カバーシート6の両端
部を挟み固定する領域は、各押さえ板14、15の長さ
L1や幅tなどの寸法を適宜選択し、該各押さえ板1
4、15とカバーシート6(マグネット板5の対峙面5
a、端面5b)との接触面積を増減することにより、カ
バーシート6の両端部を挟み固定する領域を変更でき
る。
【0028】次に、送り装置1におけるカバーシート6
の交換作業について、図1及び図3により説明する。な
お、説明の便宜上、図1に示すように、カバーシート6
の両端部を押さえ部材13によってマグネット板5の両
端部の夫々に挟み固定された状態から説明する。
【0029】図1に示すように、工作機械による切削が
行われると、送り装置1上に金属切粉などが堆積され
る。そして、カバーシート6の交換作業は、一定の期間
ごとに実施され、同時に送り装置1に堆積した金属切粉
などを除去する。このカバーシート6の交換作業は、工
作機械の作動を停止した後、まず、最初に、スクレーパ
シール18を送り移動体2の両端から外し、ついで、各
押さえ部材13をマグネット板5の磁気力に抗して、該
マグネット板5の両端部から夫々取り外す。これによ
り、カバーシート6は、マグネット板5の両端部に対す
る固定が解放され、取り外し可能の状態になる。そし
て、押さえ部材14によりマグネット板5の両端部に沿
ってL形に折り曲げられた、カバーシート6の一方端側
を切除する。この後、カバーシート6を他方端側から引
き抜くことで、マグネット板5から取り外す。このと
き、カバーシート6は接着剤などによらず、押さえ部材
13によって固定されていたため、簡単にマグネット板
5から取り外すことができる。
【0030】カバーシート6を取り外した後、新しいカ
バーシート6をマグネット板5に装着する。このカバー
シート6の装着は、図3に示すように、マグネット板5
の対峙面5aの全体を覆うとともに、該マグネット板5
の両端から突出するようにする。
【0031】新しいカバーシート6を装着した後、押さ
え部材13をマグネット板5の両端部の夫々に装着す
る。この押さえ部材13の装着は、図3に示すように、
第1の押さえ板14をマグネット板5の対峙面5aに対
峙し、第2の押さえ板15をマグネット板5の各端面5
bすることにより、マグネット板5の両端部に倣うよう
にする。これにより、カバーシート6のマグネット板5
の両端から突出する側は、該マグネット板5の両端部に
倣うように折り曲げられる。
【0032】そして、各押さえ部材13が装着される
と、図1に示すように、カバーシート6の両端部の夫々
は、第1の押さえ板14とマグネット板5の対峙面5a
によって挟まれるとともに、第2の押さえ板15とマグ
ネット板5の端面5bによって挟まれることになる。こ
の状態では、各押さえ部材13は、マグネット板5の磁
気力の影響を受け、該マグネット板5に磁気吸着され
る。これにより、押さえ部材13は、マグネット板5へ
の磁気吸着による挟み力によって、カバーシート6の両
端部の夫々をマグネット板5の両端部に固定する。そし
て、カバーシート6の固定が終了すると、スクレーパシ
ール18を送り移動体2の両端に夫々取り付ける。
【0033】また、カバーシート6を固定するときに
は、まず、押さえ部材13をマグネット板5の一方の端
部に装着することにより、カバーシート6の一方の端部
のみを固定する。ついで、カバーシート6をマグネット
板5の他方の端部側へ引っ張る状態で、押さえ部材13
をマグネット板5の他方の端部に装着し、カバーシート
6の他方の端部を固定する。これにより、カバーシート
6は、皺などがなく、ピンと張った状態で、マグネット
板5に固定され、カバーシート6の交換作業の前後にお
いて、ステータ3とマグネット板5との隙間を均一にで
きる。
【0034】このように、本発明の送り装置1によれ
ば、押さえ部材13をマグネット板5の両端部に対して
装着、又は取り外すことにより、カバーシート6を簡単
に、マグネット板5に対して固定又は取り外すことがで
き、該カバーシート6の交換作業を容易にすることがで
きる。この結果、工作機械の停止時間を短縮して稼動率
を向上させることが可能となる。
【0035】また、本発明の送り装置1によれば、カバ
ーシート6をマグネット板5の対峙面5aに対してピン
と張った状態で、該マグネット板5に固定できる。この
結果、カバーシート6とステータ3との接触による損傷
を防ぐことができ、工作機械の信頼性を向上させること
が可能となる
【0036】なお、図1及び図3においては、押さえ部
材13をL字状に形成したものを示したが、これに限定
されるものでなく、押さえ部材13を平板状に形成した
もであってもよい。このとき、平板状の押さえ部材を、
マグネット板5の両端部に設け、マグネット板5の対峙
面5aに対峙するように装着することにより、カバーシ
ート6の両端部の夫々をマグネット板5とによって挟み
固定する。
【0037】次に、本発明の送り装置1における固定手
段7の変形例を、図4及び図5により説明する。なお、
図4及び図5において、図1及び図3と同一符号は同一
部材を示し、その説明を省略する。また、図4及び図5
においては、マグネット板5の一方の端部に設けられる
固定手段7などのみを示しているが、マグネット板5の
他方の端部も同様な構成である。
【0038】図4において、固定手段7は、円柱状の押
さえ部材23を有している。この押さえ部材23は、マ
グネット板5の磁気力によって吸着される金属などによ
って形成する。また、マグネット板5の両端部の夫々に
は、押さえ部材23が嵌め込まれる凹部が形成されてい
る。この凹部は、マグネット板5の対峙面5aに開口し
て、該マグネット板5の幅方向へ貫通する半円状の溝2
4である。
【0039】そして、カバーシート6の交換作業は、溝
24内に嵌め込まれた押さえ部材23をマグネット板5
の磁気力に抗して取り外した後、カバーシート6を取り
外す。続いて、新しいカバーシート6をマグネット板5
の対峙面5aの全体を覆うように、該マグネット板5に
装着する。カバーシート6を装着した後、押さえ部材2
3をマグネット板5の両端部にある溝24内に嵌め込
み、該押さえ部材23を押し込むことにより、カバーシ
ート6の両端部を押さえ部材23とマグネット板5によ
って挟む。この押さえ部材23の押し込みにおいて、カ
バーシート6の両端部は、溝24の半円形状に倣うよう
に、該溝24内に引き込まれる。これにより、カバーシ
ート6は、ピンと張った状態になる。そして、カバーシ
ート6の両端部を挟むと、押さえ部材23は、マグネッ
ト板5の磁気力の影響を受け、該磁気力により吸着され
る。これにより、押さえ部材23は、磁気吸着による挟
み力によって、カバーシート6の両端部をマグネット板
5の両端部の夫々に固定する。なお、押さえ部材23の
長さL2を適宜選択することで、カバーシート6の両端
部を挟み固定する領域を変更できる。
【0040】図4に示す固定手段7によれば、図1及び
図3と同様に、押さえ部材23を溝24内へ嵌め込み、
又は押さえ部材23を溝24内から取り外すとにより、
カバーシート6を簡単に、マグネット板5の対峙面5a
に対して固定又は取り外すことができる。
【0041】また、押さえ部材23を溝24内に嵌め込
むだけで、カバーシート6の両端部をマグネット板5の
両端部の夫々に挟み固定できるとともに、該カバーシー
ト6をピンと張った状態にすることができ、ひいては工
作機械の信頼性を向上させることが可能となる。
【0042】図5において、固定手段7は、断面矩形状
の押さえ部材33を有している。この押さえ部材33
は、マグネット板5の磁気力によって吸着される金属な
どによって形成する。また、マグネット板5の両端部の
夫々には、押さえ部材33が装着される段差部34が形
成されている。
【0043】そして、カバーシート6の交換作業は、押
さえ部材33をマグネット板5の磁気力に抗して、段差
部34から取り外ずした後、カバーシート6を取り外
す。続いて、新しいカバーシート6をマグネット板5の
対峙面5aの全体及び各段差部34を覆うように、該マ
グネット板5に装着する。カバーシート6を装着した
後、押さえ部材33を段差部34上に装着することによ
り、カバーシート6の両端部を押さえ部材33とマグネ
ット板5によって挟み、押さえ部材23をマグネット板
5に磁気吸着する。これにより、カバーシート6の両端
部は、段差部34側に引き込まれ、ピンと張った状態に
なるとともに、磁気吸着による押さえ部材33の挟み力
によってマグネット板5の両端部に夫々固定される。な
お、押さえ部材33の長さL3を適宜選択することで、
カバーシート6の両端部を挟み固定する領域を変更でき
る。
【0044】図5に示す固定手段7によれば、図1及び
図3と同様に、押さえ部材33を段差部34に装着し、
又は押さえ部材33を段差部34から取り外すとによ
り、カバーシート6を簡単に、マグネット板5の対峙面
5aに対して固定又は取り外すことができる。また、図
3と同様に、押さえ部材33を段差部34に装着するだ
けで、該カバーシート6をピンと張った状態にすること
ができる。
【0045】なお、本発明の送り装置1では、図1、図
3〜図5に示す固定手段7に限定されるものでなく、カ
バーシート6の両端部を取り外し可能にマグネット板5
の両端部の夫々に固定できる構成であれば、いかなるも
のも採用できる。
【0046】また、送り装置1では、図1に示すよう
に、工作機械のベッド上に設けた構成を示したが、例え
ば、工作機械に対して横向きに設けられるものにも適用
できる。
【0047】さらに、送り装置1では、送り移動体2に
ステータ3を設け、基台プレート11にマグネット板5
を設けたものと示したが、これに限定されるものでな
く、送り移動体2にマグネット板5を設け、基台プレー
ト11にステータ3を設けたものであってもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態における工作機械の送り装置
を示す斜視図である。
【図2】図1の送り装置のスクレーパシールを示す斜面
図である。
【図3】図1の送り装置における固定手段を示す斜視図
である。
【図4】図1の送り装置における固定手段の第1変形例
を示す斜視図である。
【図5】図1の送り装置における固定手段の第の変形例
を示す斜視図である。
【図6】従来の工作機械の送り装置を示す斜視図であ
る。
【符号の説明】
1 送り装置 2 送り移動体 3 ステータ 5 マグネット板 5a 対峙面 6 カバーシート 7 固定手段 8 送りガイド 13 押さえ部材

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基台と、 送りガイドにより案内されて前記基台上を移動する送り
    移動体と、 前記基台又は前記送り移動体の一方に設けられ、電力の
    供給により励磁するステータと、 前記基台又は前記送り移動体の他方に設けられ、前記ス
    テータに隙間を隔てて対峙して前記送り移動体の移動方
    向へ延設されたマグネット板と、 前記ステータに対峙する前記マグネット板の対峙面を覆
    う非磁性のカバーシートと、 前記マグネット板の両端部に夫々設けられ、前記カバー
    シートを前記マグネット板の両端部の夫々に取り外し可
    能に固定する固定手段と、 を備えてなることを特徴とする工作機械の送り装置。
  2. 【請求項2】 前記固定手段は、前記マグネット板の両
    端部に夫々配置され、該マグネット板によって磁気吸着
    される押さえ部材を有し、 前記カバーシートの両端部を、前記押さえ部材と前記マ
    グネット板により挟んで固定するようにしたことを特徴
    とする請求項1に記載の工作機械の送り装置。
  3. 【請求項3】 前記マグネット体の両端部の夫々に、前
    記押さえ部材が嵌め込まれる凹部を形成し、 前記カバーシートの両端部を、前記凹部内に嵌め込まれ
    た前記押さえ部材と前記マグネット体により挟んで固定
    するようにしたことを特徴とする請求項2に記載の工作
    機械の送り装置。
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