JP2002066658A - 曲管の製造方法及び製造装置 - Google Patents

曲管の製造方法及び製造装置

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JP2002066658A
JP2002066658A JP2000260159A JP2000260159A JP2002066658A JP 2002066658 A JP2002066658 A JP 2002066658A JP 2000260159 A JP2000260159 A JP 2000260159A JP 2000260159 A JP2000260159 A JP 2000260159A JP 2002066658 A JP2002066658 A JP 2002066658A
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tube
axis
rotating body
forming
shape
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Akira Izumi
章 泉
Kenji Kato
謙治 加藤
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Toyota Motor Corp
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Toyota Motor Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】薄肉化による強度低下や素管の扁平化を避け、
またスプリングバックの発生を無くして高い曲げ精度で
曲げ加工する。 【解決手段】金属製の素管1を把持する把持手段2と、
自己の回転軸3を中心として回転可能で、かつ、素管1
に対して軸方向及び軸直角方向に相対的に往復動可能と
された回転体4と、径方向の往復動可能に回転体4に保
持された少なくとも1個の成形ローラ5とを備えた装置
を用いる。回転体4を回転させつつ、回転体4を素管1
に対して軸方向に相対的に往復動させながら軸直角方向
に相対移動させるとともに、回転体4の軸直角方向の相
対移動に対応させて成形ローラ5を回転軸3に向かう径
方向に移動させる。これにより、素管1の外側面上を周
方向に転動しつつ軸方向に摺動する成形ローラ5で素管
1の外側面を軸直角方向に押圧し、素管1を絞り加工し
て凹曲部を成形する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、成形ローラによる
絞り加工を利用して、金属製の直状素管から所定の曲げ
半径をもつ曲管を製造する曲管の製造方法及び製造装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、金属製の直状素管から所定の曲げ
半径をもつ曲管を製造する場合、パイプベンダー機を利
用したベンダー曲げ加工が行われている。
【0003】このベンダー曲げ加工は、成形しようとす
る曲げ半径に対応した所定の半径をもつ成形ロールに素
管の外側面を当てつつ、該成形ロールに沿わせて該素管
を曲げ加工するものである。すなわち、ベンダー曲げ加
工では、素管の一端(基端)をチャックで把持、固定し
つつ該素管の他端(先端)側の一方の側面に所定の曲げ
半径をもつ成形ロールを当接し、この当接部よりチャッ
ク側(基端側)の該素管の外側面を一対の固定押さえ型
で挟持して押さえる。そして、成形ロールが当接された
外側面とは反対側の該素管の外側面に可動押さえ型を当
接し、成形ロールの回転に合わせて該成形ロールの回転
軸を中心に該可動押さえ型を所定の回転半径で周方向に
移動させる。これにより、素管の先端側を成形ロールに
沿わせて曲げ加工することができ、該成形ロールの半径
に対応した内側R形状の曲げ半径をもつ曲管を製造する
ことができる。
【0004】なお、ベンダー曲げ加工において、加工過
程で素管が扁平することを防止するには、素管内部に所
定のマンドレルを挿入した状態で、上記したような曲げ
加工を行う必要がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のベンダー曲げ加工では、曲げ加工の度合が大きくな
ると、以下に示すような不都合が発生し易くなるという
問題がある。
【0006】すなわち、ベンダー曲げ加工により成形さ
れた曲部においては、外側に引張りの残留応力が発生す
るとともに内側に圧縮の残留応力が発生する。このた
め、曲げ加工の度合が大きくなると、かかる残留応力に
より、曲げ加工後にスプリングバック(弾性的な曲げ戻
り)が発生することを避けられない。そして、このスプ
リングバック量を正確に制御することは極めて困難であ
る。したがって、ベンダー曲げ加工で曲げ精度を高める
ことには、スプリングバックとの関係で一定の限界があ
る。
【0007】また、ベンダー曲げ加工による曲部におい
ては、外側の管壁が引っ張りにより薄肉化し、強度低下
を引き起こすことを避けられない。
【0008】さらに、ベンダー曲げ加工で素管の扁平化
を避けつつ大きく曲げ加工する場合、素管内に特殊構造
のマンドレルを挿入する等の特別な手段が必要となり、
製法及び装置の複雑化を招来する。
【0009】本発明は上記実情に鑑みてなされたもので
あり、薄肉化による強度低下や素管の扁平化を避けるこ
とができ、またスプリングバックの発生を無くして高い
曲げ精度で曲げ加工することのできる曲管の製造方法及
び製造装置を提供することを解決すべき技術課題とする
ものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決する本発
明の曲管の製造方法は、金属製の素管を把持する把持手
段と、自己の回転軸を中心として回転可能で、かつ、該
把持手段に把持された該素管に対して軸方向及び軸直角
方向に相対的に往復動可能とされた回転体と、径方向に
対して往復動可能に該回転体に保持された少なくとも1
個の成形ローラとを備えた曲管の製造装置を用いて、該
素管の一方の外側面に所定の外側R形状の凸曲部を残し
つつ、該一方の外側面の該凸曲部の軸方向両側及び該凸
曲部と軸直角方向に対向する該素管の他方の外側面に所
定の内側R形状の凹曲部をそれぞれ成形することによ
り、該外側R形状及び各該内側R形状により特定される
所定の曲げ半径を有する曲部を該素管に形成する曲管の
製造方法であって、上記回転体を回転させつつ、該回転
体を上記素管に対して軸方向に相対的に往復動させなが
ら軸直角方向に相対移動させるとともに、該回転体の軸
直角方向の相対移動に対応させて上記成形ローラを上記
回転軸に向かう径方向に移動させることにより、該素管
の外側面上を周方向に転動しつつ軸方向に摺動する該成
形ローラで該素管の外側面を軸直角方向に押圧し、該素
管に対して該回転体が軸直角方向の相対移動する方向に
該素管の外側面が凹むように該素管を絞り加工して上記
凹曲部を成形することを特徴とするものである。
【0011】この曲管の製造方法では、回転体を回転さ
せつつ、該回転体を素管に対して軸方向に相対的に往復
動させながら軸直角方向に相対移動させるとともに、該
回転体の軸直角方向の相対移動に対応させて上記成形ロ
ーラを上記回転軸に向かう径方向に移動させることによ
り、該素管の外側面上を周方向に転動しつつ軸方向に摺
動する上記成形ローラで該素管の外側面を軸直角方向に
押圧する。その結果、素管に対する回転体の軸直角方向
の相対移動量(素管の中心軸心に対する回転体の回転軸
中心の偏心量)及び成形ローラの回転軸(求心)に向か
う径方向移動量に応じて、成形ローラから該素管の外側
面に成形荷重が加わり、素管に対して回転体が軸直角方
向の相対移動する方向に該素管の外側面が凹むように該
素管を絞り加工して所定の凹曲部を成形することができ
る。
【0012】こうして、素管の一方の外側面に所定の外
側R形状の凸曲部を残しつつ、該一方の外側面の該凸曲
部の軸方向両側及び該凸曲部と軸直角方向に対向する該
素管の他方の外側面に所定の内側R形状の上記凹曲部を
それぞれ成形することにより、該外側R形状及び各該内
側R形状により特定される所定の曲げ半径を有する曲部
を該素管に形成して曲管を製造することができる。
【0013】したがって、本発明の製造方法では、従来
のベンダー曲げ加工のように曲げ加工後にスプリングバ
ックが発生することがなく、曲げ精度高く曲げ加工を行
うことが可能となる。
【0014】また、本発明の製造方法では、所定の外側
R形状の凸曲部が未加工部分として残された部分である
から、曲部における外側の管壁が薄肉化により強度低下
することもない。
【0015】さらに、本発明の製造方法では、素管に対
する回転体の軸直角方向の相対移動(素管に対する回転
体の偏心)に対応して成形ローラが回転軸(求心)に向
かう径方向に移動するため、成形ローラが素管周りを回
転する際の回転中心は該成形ローラが当接する部分にお
ける素管の径中心と常に一致している。このため、素管
の扁平化を効果的に防止することができる。
【0016】ここに、本発明の曲管の製造方法では、上
記凹曲部の最深凹部における最小R形状を成形ローラの
外周成形面に相等する形状で成形することができる。ま
た、本発明の曲管の製造方法では、上記凹曲部の最深凹
部の深さが成形ローラの外周成形面から自転軸の外側面
までの径方向幅によって決まる。
【0017】このため、上記成形ローラにおいて、上記
外周成形面のR形状及び上記径方向幅を適宜設定するこ
とにより、凹曲部の最深凹部における最小R形状及び最
深凹部の深さを任意に変更及び調整することができるの
で、任意の曲げ形状をもつ曲管を容易に、かつ、正確に
製造することが可能となる。
【0018】したがって、本発明の曲管の製造方法によ
れば、従来のベンダー曲げ加工では加工が困難又は不可
能であった小R形状の曲管であっても、容易に、かつ、
正確に製造することができる。
【0019】上記課題を解決する本発明の曲管の製造装
置は、金属製の素管を把持する把持手段と、自己の回転
軸を中心として回転可能で、かつ、該把持手段に把持さ
れた該素管に対して軸方向及び軸直角方向に相対的に往
復動可能とされた回転体と、径方向に対して往復動可能
に該回転体に保持された少なくとも1個の成形ローラと
を備え、該素管の一方の外側面に所定の外側R形状の凸
曲部を残しつつ、該一方の外側面の該凸曲部の軸方向両
側及び該凸曲部と軸直角方向に対向する該素管の他方の
外側面に所定の内側R形状の凹曲部をそれぞれ成形する
ことにより、該外側R形状及び各該内側R形状により特
定される所定の曲げ半径を有する曲部を該素管に形成す
る曲管の製造装置であって、上記成形ローラは、径方向
に対して往復動可能に上記回転体に保持された自転軸
と、該自転軸に連結されたローラ本体とからなり、該ロ
ーラ本体は、上記凹曲部の最深凹部における最小R形状
に相等するR形状とされた外周成形面をもつとともに、
該外周成形面から該自転軸の外側面までの径方向幅が該
最深凹部の深さより長い幅とされていることを特徴とす
るものである。
【0020】この曲管の製造装置では、回転体を回転さ
せつつ、該回転体を素管に対して軸方向に相対的に往復
動させながら軸直角方向に相対移動させるとともに、該
回転体の軸直角方向の相対移動に対応させて上記成形ロ
ーラを上記回転軸に向かう径方向に移動させることによ
り、該素管の外側面上を周方向に転動しつつ軸方向に摺
動する上記成形ローラで該素管の外側面を軸直角方向に
押圧する。その結果、素管に対する回転体の軸直角方向
の相対移動量(素管の中心軸心に対する回転体の回転軸
中心の偏心量)及び成形ローラの回転軸(求心)に向か
う径方向移動量に応じて、成形ローラから該素管の外側
面に成形荷重が加わり、素管に対して回転体が軸直角方
向の相対移動する方向に該素管の外側面が凹むように該
素管を絞り加工して所定の凹曲部を成形することができ
る。
【0021】したがって、本発明の曲管の製造装置によ
れば、従来のベンダー曲げ加工のように曲げ加工後にス
プリングバックが発生することがなく、曲げ精度高く曲
げ加工を行うことが可能となる。
【0022】また、本発明の曲管の製造装置により得ら
れた曲管においては、所定の外側R形状の凸曲部が未加
工部分として残された部分であるから、曲部における外
側の管壁が薄肉化により強度低下することもない。
【0023】さらに、本発明の製造装置において、素管
に対する回転体の軸直角方向の相対移動(素管に対する
回転体の偏心)に対応させて成形ローラを回転軸(求
心)に向かう径方向に移動させることにより、成形ロー
ラが素管周りを回転する際の回転中心を該成形ローラが
当接する部分における素管の径中心と常に一致させるこ
とができるので、素管の扁平化を効果的に防止すること
が可能となる。
【0024】ここに、本発明の曲管の製造装置における
成形ローラは、上記凹曲部の最深凹部における最小R形
状に相等するR形状とされた外周成形面をもっているた
め、この外周成形面により凹曲部の最深凹部を確実に成
形することができる。また、成形ローラは、自己の外周
成形面から自転軸の外側面までの径方向幅が上記凹曲部
の最深凹部の深さよりも長い幅とされていることから、
最深凹部を成形する際に素管の外側面と成形ローラの自
転軸とが干渉することがない。
【0025】そして、上記成形ローラにおいて、上記外
周成形面のR形状及び上記径方向幅を適宜設定すること
により、凹曲部の最深凹部における最小R形状及び最深
凹部の深さを任意に変更及び調整することができるの
で、任意の曲げ形状をもつ曲管を容易に、かつ、正確に
製造することが可能となる。
【0026】したがって、本発明の製造装置によれば、
従来のベンダー曲げ加工では加工が困難又は不可能であ
った小R形状の曲管であっても、容易に、かつ、正確に
製造することができる。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図面を参照しつつ具体的に説明する。
【0028】本実施形態は、本発明に係る曲管の製造方
法及び製造装置を用いて、金属製の直状素管1(外径9
1mm)から所定の曲率半径(外R65mm、内R15
mm)を有する曲管10(外径50mm)を製造するも
のである。
【0029】本実施形態で製造しようとする曲管10
は、図10に示すように、軸方向中央部に図10の下側
が凸となった一つの曲部11が形成されるとともに、図
10における素管1の左端と軸方向中央部との間及び図
10における素管1の右端と軸方向中央部との間に図1
0の上側が凸となった曲部12、13がそれぞれ形成さ
れている。そして、各曲部11〜13は、所定の外側R
形状の凸曲部11a〜13aと、所定の内側R形状の凹
曲部11b〜13bとをそれぞれ有している。また、こ
の曲管10は、軸方向の各端部に図10の下側が凸とな
った半曲部14、15がそれぞれ形成されている。そし
て、各半曲部14、15は、所定の外側半R形状の凸半
曲部14a、15aと、所定の内側半R形状の凹半曲部
14b、15bとをそれぞれ有している。
【0030】ここに、図1〜図4は本実施形態の曲管の
製造装置を示す。図1は、この製造装置全体の概略構成
を示す側面図である。図2は、この製造装置を構成する
把持手段を示し、図1に示された把持手段を図1の左か
ら見た正面図である。図3は、この製造装置を構成する
回転体を示し、図1に示された回転体を図1の右から見
た正面図である。図4は、この製造装置に係る回転体を
構成する成形ローラの側面図である。
【0031】この曲管の製造装置は、金属製の直状素管
1の一端側を把持する把持手段2と、自己の回転軸3を
中心として回転可能で、かつ、把持手段2に把持された
素管1に対して軸方向及び軸直角方向に相対的に往復動
可能とされた回転体4と、径方向に対して往復動可能に
回転体4に保持された一対の成形ローラ5、5とを備え
ている。
【0032】上記素管1として、本実施形態では、外径
91mm、管厚2mmの鋼管を用いた。
【0033】上記把持手段2は、基台21上において、
図示しない第1駆動シリンダにより、把持した素管1の
軸方向(水平方向で、図1の左右方向)に往復動可能と
なされるとともに、図示しない第2駆動シリンダによ
り、把持した素管1の軸直角方向(水平方向で、図2の
左右方向)に往復動可能となされている。この把持手段
2は、素管1の外側面を拘束することにより、該素管1
を回転不能に固定保持するチャック部22を備えてい
る。
【0034】上記回転体4は断面円形の略円筒状部材
で、回転軸3に固定保持されている。そして、基台42
上において、回転軸3が基体41に回転可能に支承され
ている。また、回転軸3は図示しない駆動モータにより
回転駆動可能となされている。
【0035】各上記成形ローラ5、5は、回転体4の一
の直径上に回転軸3を挟んで径方向に対向配置されてお
り、該一の直径上で径方向に往復動可能に保持された自
転軸51と、この自転軸51に自転自在に連結されたロ
ーラ本体52とからなる。各成形ローラ5、5の自転軸
51は、図示しない第3駆動シリンダにより径方向に往
復動可能となされている。
【0036】各成形ローラ5、5のローラ本体52、5
2は、図4に示すように、成形しようとする凹曲部11
b〜13bの最深凹部における最小R形状に相等するR
形状とされた外周成形面5aをもつとともに、この外周
成形面5aから自転軸51の外側面までの径方向幅Hが
該最深凹部の深さD(図10参照)よりも長い幅(H>
D)とされている。
【0037】ここに、上記把持手段2を軸方向に往復動
させる上記第1駆動シリンダ、該把持手段2を軸直角方
向に往復動させる上記第2駆動シリンダ、回転体4を回
転駆動させる上記駆動モータ及び各上記成形ローラ5、
5を径方向に往復動させる上記第3駆動シリンダは、図
示しない制御手段により制御可能となされている。
【0038】以下、上記構成を有する本実施形態の曲管
の製造装置を用いて、直状素管1から図10に示す曲管
10を製造する方法について、図5〜図9を参照しつつ
説明する。
【0039】本実施形態の曲管の製造方法は、素管1の
一方(図10の下方)の外側面に所定の外側R形状の凸
曲部11aを残しつつ、該一方の外側面の該凸曲部11
aの軸方向両側及び該凸曲部11aと軸直角方向に対向
する該素管1の他方(図10の上方)の外側面に所定の
内側R形状の凹曲部12b、13b及び11bをそれぞ
れ成形したり、素管1の一方(図10の下方)の外側面
に所定の外側半R形状の凸半曲部14a、15aを残し
つつ、該一方の外側面の該凸半曲部14a、15aと軸
直角方向にそれぞれ対向する該素管1の他方の外側面に
所定の内側半R形状の凹半曲部14b、15bをそれぞ
れ成形したりすることにより、該外側R形状、該内側R
形状、該外側半R形状及び該内側半R形状により特定さ
れる所定の曲げ半径を有する曲部11〜13及び半曲部
14、15を素管1に形成して曲管10を製造するもの
である。
【0040】すなわち、この曲管の製造方法は、3個の
凸曲部11a〜13a及び2個の凸半曲部14a、15
aを残しつつ、3個の凹曲部11b〜13b及び2個の
凹半曲部14b、15bをそれぞれ成形することによ
り、所定の曲げ半径を有する曲管10を製造するもので
ある。なお、凹曲部11b〜13b及び凹半曲部14
b、15bは、いずれも基本的には同様の方法で成形で
きるため、凹曲部12bを成形する方法を例にとって、
以下説明する。
【0041】まず、素管1の一端をチャック部22で固
定保持して、把持手段2で素管1を回転不能に把持す
る。そして、図示しない第1駆動シリンダの作動により
把持手段2を軸方向の一方側(把持手段2により把持さ
れた素管1と回転体4とが接近する方向で、図1の左方
向。以下、同様)に移動し、素管1の先端に回転体4の
各成形ローラ5、5をセットする(図5に示すaの状
態)。このaのポイント線上では、各成形ローラ5、5
間は素管1の外径と同等の距離とされており、各成形ロ
ーラ5、5の外周成形面5a、5aは素管1の外側面に
当接している。また、素管1の中心軸心Oと、回転体4
の回転軸3の軸中心Cとは一致している。
【0042】この状態で、図示しない駆動モータの作動
により回転体4を略一定の回転速度で回転させる。な
お、回転体4は、素管1を曲げ加工する間は常に略一定
の回転速度で回転しており、またこの回転速度は把持手
段2の軸方向及び軸直角方向への移動速度と比較してか
なり速いものである。具体的には、回転体4の回転速度
は500〜900rpm程度(本実施形態では700r
pm程度)、把持手段2の軸方向への移動速度は100
0〜6000mm/min程度(本実施形態では100
0mm/min程度)、把持手段2の軸直角方向への移
動速度は0〜1000mm/min程度とすることがで
きる。
【0043】そして、図示しない第1駆動シリンダの作
動により把持手段2を軸方向の一方側に移動させなが
ら、図示しない第2駆動シリンダの作動により把持手段
2を軸直角方向(図2の左右方向)の一方側(図6の下
方側)に徐々に移動させるとともに、図示しない第3駆
動手段の作動により各成形ローラ5、5を互いに接近す
るようにそれぞれ回転軸3(求心)に向かって径方向に
徐々に移動させる。このとき、把持手段2の軸直角方向
への移動に対応させて各成形ローラ5、5を径方向に移
動させる。すなわち、把持手段2の軸直角方向への移動
速度及び移動量と各成形ローラ5、5の径方向への移動
速度及び移動量とをそれぞれ同等のものとして、各成形
ローラ5、5の径方向の移動と、把持手段2の軸直角方
向の移動とを同期させる。こうして、素管1に対して各
成形ローラ5、5が軸方向に所定距離だけ相対移動する
間に、素管1に対して回転体4が軸直角方向に徐々に相
対移動するとともに各成形ローラ5、5が求心に向かう
径方向に徐々に移動し、軸方向移動が完了した時点では
素管1に対して回転体4が所定距離pだけ相対的に偏心
するとともに各成形ローラ5、5が求心に向かう径方向
に所定距離pだけ移動する(図6に示すbの状態)。
【0044】このようにaの状態からbの状態に至る過
程で、素管1に対して各成形ローラ5、5が軸方向に所
定距離だけ相対移動する間に、把持手段2で把持された
素管1の中心軸心O(この中心軸心Oは曲げ加工過程に
おいて不変)に対して回転体4の回転軸3の軸中心Cが
所定距離p(本実施形態では1.5mm)だけ偏心する
とともに、各成形ローラ5、5間の距離がD(D=2
p)だけ狭まる。その結果、各成形ローラ5、5は素管
1の外周側面から離れることなく常に該外周側面上を転
動しながら軸方向に摺動するとともに、素管1に対する
回転軸3の偏心及び各成形ローラ5、5間の距離の縮小
に伴う成形荷重が、各成形ローラ5、5から素管1の外
側面に徐々に加わることになる。具体的には、成形ロー
ラ5が軸方向に移動した範囲において、素管1の中心軸
心Oに対する回転軸3の軸中心Cの偏心量と一つの成形
ローラ5の径方向の移動量との合計分の絞り幅で、素管
1の一方(図6の下方。以下、同様)の外側面が成形ロ
ーラ5の外周成形面5aにより徐々に絞られて縮径加工
される。こうして、素管1の一方の外側面には、軸方向
に傾斜して延びる傾斜部1aが成形される。なお、素管
1の他方(図6の上方。以下、同様)の外側面では、素
管1の中心軸心Oに対して回転軸3の軸中心Cが偏心し
た分だけ成形ローラ5が径方向に同等の移動量で移動す
ることになってそれぞれの移動が相殺されるので、素管
1の他方の外側面における絞り幅は零となり、素管1の
他方の外側面には成形ローラ5からの成形荷重が加わら
ない。このため、素管1の他方の外側面には成形ローラ
5の外周成形面5aが当接するのみで、成形ローラ5に
よる絞り加工が行われない。また、成形ローラ5から素
管1の外側面へ加わる成形荷重やそれに伴う素管1の縮
径量は、成形ローラ5が周方向に転動して素管1の一方
の外側面から他方の外側面へ至る過程で、一方の外側面
における絞り幅に相当する最高のものから他方の外側面
における最低(零)のものまで除変(徐々に減少)す
る。
【0045】次に、bの状態から、図示しない第1駆動
シリンダの作動により把持手段2を軸方向の他方側(把
持手段2により把持された素管1と回転体4とが離反す
る方向(図1の右方向。以下、同様)に所定距離移動さ
せる(図7に示すcの状態)。ここに、bのポイント線
上において、各成形ローラ5、5間で挟持された部分に
おける素管1の径中心O’は、回転体4の回転軸3の軸
中心Cと一致しており、bの状態からcの状態に至る過
程で、該径中心O’と該軸中心Cとが一致した状態が維
持される。なお、このときの軸方向移動量は、aの状態
からbの状態への軸方向移動量よりも所定量だけ小さく
される。また、第2駆動シリンダ及び第3駆動シリンダ
は作動させない。このため、把持手段2に把持された素
管1は軸直角方向に移動することなく、また各成形ロー
ラ5、5も径方向に移動することなく、素管1が成形ロ
ーラ5、5に対して軸方向の他方側に移動する。その結
果、各成形ローラ5、5は素管1の外周側面から離れる
ことなく常に該外周側面上を転動しながら軸方向に摺動
するとともに、素管1に対する回転軸3の偏心及び各成
形ローラ5、5間の距離の縮小に伴う成形荷重が、各成
形ローラ5、5が軸方向に摺動する間において均等に各
該成形ローラ5、5から素管1の外側面に加わることに
なる。具体的には、成形ローラ5が軸方向に移動した範
囲において、素管1の中心軸心Oに対する回転軸3の軸
中心Cの偏心量pと一つの成形ローラ5の径方向の移動
量pとの合計分の絞り幅(D=2p)で、素管1の一方
の外側面が成形ローラ5の外周成形面5aにより絞られ
て縮径加工される。こうして、素管1の一方の外側面に
は、軸方向に水平に延びる水平部1bが成形される。な
お、aの状態からbの状態に至る過程と同様、素管1の
他方の外側面には成形ローラ5の外周成形面5aが当接
するのみで、成形ローラ5による絞り加工が行われな
ず、また成形ローラ5から素管1の外側面へ加わる成形
荷重やそれに伴う縮径量も、成形ローラ5が周方向に転
動して素管1の一方の外側面から他方の外側面へ至る過
程で、一方の外側面における絞り幅Dに相当する最高の
ものから他方の外側面における最低(零)のものまで除
変(徐々に減少)する。
【0046】そして、図8に示すように、上記したaの
状態からcの状態までの加工を一連のサイクルとして、
把持手段2の軸方向の移動量を適宜設定しつつ、jの状
態まで繰り返し加工を行うことにより、素管1の一方の
外側面に凹曲部12bを成形する。すなわち、a〜cま
での一サイクルを4回繰り返して図8のiの状態に至っ
た後、aの状態からbの状態に至る加工と同様の加工を
施してjの状態に至る。このjの状態では、各成形ロー
ラ5、5の成形外周面5a、5aの外形状に対応した形
状で、凹曲部12bの最深凹部における最小R形状が成
形される。
【0047】なお、dの状態からjの状態に至る過程
で、把持手段2の軸直角方向の移動量及び各成形ローラ
5、5の径方向の移動量を適宜変更してもよい。また、
説明の便宜上a〜jの10段階(a〜cまでのサイクル
を4回繰り返してからjの状態に至る)で凹曲部12b
を成形することとしたが、凹曲部12bの最深凹部の深
さ(縮径量)と一回の加工における絞り幅との関係で上
記加工サイクル数が決定されることから、実際の加工の
サイクル数はもっと多いものとなる。
【0048】こうして成形された凹曲部12bにおいて
は、素管1の扁平化が効果的に防止されている。すなわ
ち、素管1に対する回転体4の偏心に伴う成形荷重は、
素管1に対して回転体4が相対的に偏心する方向(素管
1の一方の外側面から他方の外側面へ向かう方向で、図
8の下から上へ向かう方向)に、成形ローラ5から素管
1の外側面に加わる。このため、素管1は図8の上下方
向に潰れる(一方の外側面が大きく凹む)ように扁平化
しようとする。しかし、本実施形態では、素管1に対し
て回転体4が偏心することに対応して、同等の移動速度
及び移動量で各成形ローラ5、5が求心に向かう径方向
に移動する。このため、各成形ローラ5、5は常に素管
1の外周面を拘束しつつ転動するとともに、各成形ロー
ラ5、5は、各該成形ローラ5、5間で挟持した部分に
おける素管1の径中心O’に回転中心を常に一致させな
がら素管1周りを回転しつつ、各成形ローラ5、5間の
距離を狭めるように径方向に移動する。したがって、素
管1の扁平化が効果的に防止される。
【0049】また、上記凹曲部12bにおいては、凹曲
部12bの表面に未加工部分が残り、凹曲部12bの表
面に略階段状の微小な段差(図示せず)が発生する。な
お、この段差は、1回の加工による絞り幅Dを例えば2
mm、1mmと小さくして、aからjに至るまでの繰り
返し加工数を2倍、3倍と増やすことにより、小さくす
ることができる。
【0050】こうして素管1の一方の外側面に一つの凹
曲部12bを形成した後は、基本的に同様の方法によ
り、他の凹曲部11b、13b等を形成して、曲げ成形
体1’とする。なお、凹半曲部14bは、把持手段2の
軸方向移動量を半分にすること以外は、凹曲部11b〜
13bを成形するときと同様の方法により成形すること
ができる。また、凹半曲部15bは、凹曲部11b〜1
3bと同様の凹曲部を成形した後、その凹曲部を半分に
切断することにより形成することができる。
【0051】そして、上記曲げ成形体1’に対して最後
に仕上げ成形を行い、各凹曲部11b〜13b等の表面
に生成した上記段差を除去する。すなわち、図9に示す
ように、まずkのポイント線上で、回転体4の回転軸3
の軸中心C(各成形ローラ5、5の回転中心)をこのポ
イント線上における曲げ成形体1’の径中心O’に一致
させるとともに、各成形ローラ5、5間の距離を該曲げ
成形体1’の外径に一致させた状態でローラ成形を行
い、このポイント線上における段差を除去する。そし
て、把持手段2を軸方向の一方側に移動させることで、
各成形ローラ5、5の位置をkのポイント線上からlの
ポイント線上へ移し、再び回転軸3の軸中心Cをこのポ
イント線上における曲げ成形体1’の径中心O’に一致
させるとともに、各成形ローラ5、5間の距離を該曲げ
成形体1’の外径に一致させた状態でローラ成形を行
い、このポイント線上における段差を除去する。
【0052】なお、kのポイント線からlのポイント線
に至る過程においては、回転軸3の軸中心Cと各成形ロ
ーラ5、5で挟持される部分における曲げ成形体1’の
径中心O’とが一致するとともに、各成形ローラ5、5
間の距離と各該成形ローラ5、5で挟持される部分にお
ける曲げ成形体1’の外径とが一致した状態を常に維持
させることも勿論可能だが、そのようにしなくてもよ
い。
【0053】こうして、k〜oの各ポイント線上におけ
る段差を除去することにより、仕上げ成形を行い、曲管
10を完成する。なお、説明の便宜上k〜oの5つのポ
イント線上で仕上げ成形を行うこととしたが、実際に仕
上げ成形を行うポイント線はもっと多いものとして、よ
り緻密に仕上げ成形することになる。
【0054】本実施形態により得られた複数の曲部11
〜13をもつ曲管10は、図10に点線で示す部分で各
々切断することにより、各曲部11、12、13をそれ
ぞれもつ3つの新たな曲管とすることができる。そし
て、この切り出した曲管10’は、図11に示すよう
に、例えばディーゼル自動車のエキゾーストマニホール
ドに適用することが可能となる。
【0055】(その他の実施形態)上記実施形態におけ
る成形ローラ5について、ローラ本体52の形状を変更
した他の例を図12に示す。このローラ本体52’は、
外周成形面5aから中心部に向かって軸方向幅が徐々に
幅広となる略そろばん玉形状をなしている。これによ
り、このローラ本体52’は、最大の軸方向幅Lが上記
実施形態におけるものよりも1.5〜2倍に拡大されて
おり、成形ローラ5の強度向上を図ることができる。
【0056】なお、上述した実施形態では、成形ローラ
5の数を2個としたが、成形ローラ5の数を1個とした
場合でも、同様の作用効果を奏する。但し、回転体4の
回転バランスや曲げ生産効率の向上の観点からは、成形
ローラ5を2個以上とする方が好ましい。
【0057】また、上述した実施形態では、回転体4を
支承する基体41を基台42上で固定するとともに、素
管1を把持する把持手段2を基台21上で素管1の軸方
向及び軸直角方向に往復動可能としたが、これとは逆
に、把持手段2を基台21上で固定するとともに、回転
体4を支承する基体41を基台42上で素管1の軸方向
及び軸直角方向に往復動可能とすることもできる。
【0058】
【発明の効果】以上詳述したように本発明に係る曲管の
製造方法及び製造装置によれば、薄肉化による強度低下
や素管の扁平化を避けることができ、またスプリングバ
ックの発生を無くして高い曲げ精度で曲げ加工すること
ができる。
【0059】また、成形ローラの形状を適切に設定する
ことにより、凹曲部の最深凹部における最小R形状及び
最深凹部の深さを任意に変更及び調整することができる
ので、任意の曲げ形状をもつ曲管を容易に、かつ、正確
に製造することが可能となる。したがって、本発明によ
れば、従来のベンダー曲げ加工では加工が困難又は不可
能であった小R形状の曲管であっても、容易に、かつ、
正確に製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態に係る曲管の製造装置全体の概略構
成を示す側面図である。
【図2】上記製造装置を構成する把持手段を示し、図1
に示された把持手段を図1の左から見た正面図である。
【図3】上記製造装置を構成する回転体を示し、図1に
示された把持手段を図1の右から見た正面図である。
【図4】上記製造装置に係る回転体を構成する成形ロー
ラの側面図である。
【図5】本実施形態に係る曲管の製造方法を説明する図
であり、素管の先端に成形ローラをセットした状態を示
す側面図である。
【図6】上記製造方法において、図5に示す状態から、
回転体に対して素管を軸方向及び軸直角方向に相対移動
させるとともに、成形ローラを求心方向に移動させた状
態を示す側面図である。
【図7】上記製造方法において、図6に示す状態から、
回転体に対して素管を軸方向に相対移動させた状態を示
す側面図である。
【図8】上記製造方法において、図5〜図7に示す加工
を繰り返すことにより一つの凹曲部を成形する様子を説
明する側面図である。
【図9】上記製造方法において、曲げ成形体に対して仕
上げ成形を行う様子を説明する側面図である。
【図10】本実施形態で得られた曲管の側面図である。
【図11】本実施形態で得られた曲管の適用例を示し、
ディーゼル自動車のエキゾーストマニホールドの側面図
である。
【図12】本実施形態に係る曲管の製造装置において、
成形ローラの他の形状を示す側面図である。
【符号の説明】
1…素管 2…把持手段 3…回転軸 4…回転体 5…成形ローラ 51…自転軸 52…ローラ本体 5a…成形外周面 10…曲管 11〜13…曲部 11a〜13a…凸曲部 11b〜13b…凹曲部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金属製の素管を把持する把持手段と、自
    己の回転軸を中心として回転可能で、かつ、該把持手段
    に把持された該素管に対して軸方向及び軸直角方向に相
    対的に往復動可能とされた回転体と、径方向に対して往
    復動可能に該回転体に保持された少なくとも1個の成形
    ローラとを備えた曲管の製造装置を用いて、該素管の一
    方の外側面に所定の外側R形状の凸曲部を残しつつ、該
    一方の外側面の該凸曲部の軸方向両側及び該凸曲部と軸
    直角方向に対向する該素管の他方の外側面に所定の内側
    R形状の凹曲部をそれぞれ成形することにより、該外側
    R形状及び各該内側R形状により特定される所定の曲げ
    半径を有する曲部を該素管に形成する曲管の製造方法で
    あって、 上記回転体を回転させつつ、該回転体を上記素管に対し
    て軸方向に相対的に往復動させながら軸直角方向に相対
    移動させるとともに、該回転体の軸直角方向の相対移動
    に対応させて上記成形ローラを上記回転軸に向かう径方
    向に移動させることにより、該素管の外側面上を周方向
    に転動しつつ軸方向に摺動する該成形ローラで該素管の
    外側面を軸直角方向に押圧し、該素管に対して該回転体
    が軸直角方向の相対移動する方向に該素管の外側面が凹
    むように該素管を絞り加工して上記凹曲部を成形するこ
    とを特徴とする曲管の製造方法。
  2. 【請求項2】 金属製の素管を把持する把持手段と、自
    己の回転軸を中心として回転可能で、かつ、該把持手段
    に把持された該素管に対して軸方向及び軸直角方向に相
    対的に往復動可能とされた回転体と、径方向に対して往
    復動可能に該回転体に保持された少なくとも1個の成形
    ローラとを備え、該素管の一方の外側面に所定の外側R
    形状の凸曲部を残しつつ、該一方の外側面の該凸曲部の
    軸方向両側及び該凸曲部と軸直角方向に対向する該素管
    の他方の外側面に所定の内側R形状の凹曲部をそれぞれ
    成形することにより、該外側R形状及び各該内側R形状
    により特定される所定の曲げ半径を有する曲部を該素管
    に形成する曲管の製造装置であって、 上記成形ローラは、径方向に対して往復動可能に上記回
    転体に保持された自転軸と、該自転軸に連結されたロー
    ラ本体とからなり、該ローラ本体は、上記凹曲部の最深
    凹部における最小R形状に相等するR形状とされた外周
    成形面をもつとともに、該外周成形面から該自転軸の外
    側面までの径方向幅が該最深凹部の深さより長い幅とさ
    れていることを特徴とする曲管の製造装置。
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