JP2002066585A - 汚水処理装置及び汚水処理方法 - Google Patents
汚水処理装置及び汚水処理方法Info
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Abstract
と最終沈澱池3と汚泥処理設備4と処理水流出設備5と
を備えている。処理水流出設備5にあっては、最終沈澱
池3により処理された処理水をハーブと接触させるハー
ブ水路19を備えている。ハーブ水路19からハーブ含
有水を最終沈澱池3や放流水路16に戻す循環通路2
4,25を備えている。最終沈澱池3から出た活性化沈
澱汚泥を抑制汚泥として汚水流入設備2に戻す循環通路
28,29を備えている。最終沈澱池3から出た活性化
沈澱汚泥を貯溜する汚泥貯溜槽11内の沈澱汚泥を液状
化減量汚泥として汚水流入設備2に戻す循環通路31を
備えている。汚水流入設備2の汚水分配槽9と汚泥処理
設備4の汚泥分配槽10及び汚泥貯溜槽11とにそれぞ
れ廃棄物投入口33,34,35を設けている。 【効果】汚水処理装置を簡略化することができる。
Description
した曝気槽を備えた汚水処理装置、その汚水処理装置に
よる汚水処理方法に関するものである。
性汚泥を利用した曝気槽1と、この曝気槽1に入るまで
の汚水を処理する汚水流入設備2と、この曝気槽1から
出た混合液が直接的にまたは間接的に入る最終沈澱池3
と、この最終沈澱池3により処理された沈澱汚泥が入る
汚泥処理設備4と、この最終沈澱池3により処理された
処理水が入る処理水流出設備5とを備えている。
は、下記*の問題点を有している。 * 前記最終沈澱池3により処理された処理水は一般に
悪臭を放つので、その悪臭を除去する設備を前記処理水
流出設備5に必要とし、この処理水流出設備5を大型化
しなければならない。
を前記曝気槽1でのみ曝気処理するので、単位時間あた
りの曝気能力(活性能力)が低下して汚泥の発生を抑制
することが困難となり、曝気槽1や最終沈澱池3や汚泥
処理設備4を大型化しなければならない。
から出る貯溜汚泥の全部に対し汚泥処理12を行ってい
たので、汚泥処理12の負担が大きくなり、汚泥処理設
備4を大型化しなければならない。
前記最終沈澱池3や前記汚泥処理設備4において汚泥の
結合度が劣ると、汚泥処理負担が大きくなり、曝気槽1
や最終沈澱池3や汚泥処理設備4を大型化しなければな
らない。
装置を簡略化することを目的にしている。
形態の図面(図1〜11)の符号を援用して本発明を説
明する。 * 請求項1の発明(図1,2,10,11を参照) この発明にかかる汚水処理装置は、下記のように構成さ
れている。
曝気槽(1)と、この曝気槽(1)に入るまでの汚水を
処理する汚水流入設備(2)と、この曝気槽(1)から
出た混合液が直接的にまたは間接的に入る沈澱池(3)
と、この沈澱池(3)により処理された沈澱汚泥が入る
汚泥処理設備(4)と、この沈澱池(3)により処理さ
れた処理水が入る処理水流出設備(5)とを備えてい
る。前記処理水流出設備(5)にあっては、前記沈澱池
(3)により処理された処理水をハーブ(20)と接触
させるハーブ水路(19)を備えている。
(19)を流れてハーブ(20)と接触すると、処理水
がハーブ(20)の成分を吸収してハーブ含有水(2
3)に変化する。このハーブ含有水(23)は高い芳香
脱臭効果を有するので、ハーブ水路(19)を設けるだ
けの簡単な処理水流出設備(5)により、汚水から分離
された処理水の持つ悪臭を除去することができる。
1を参照) この発明は、請求項1の発明を前提として下記のように
構成されている。前記ハーブ水路(19)は、ハーブ
(20)を植生させた流水溝(21)を備え、この流水
溝(21)を前記処理水が流れる。従って、この発明で
は、この流水溝(21)が汚水処理場の美観向上効果や
外気芳香脱臭効果を高めて環境を改善しつつ請求項1の
発明の効果を発揮するとともに、流水溝(21)の規模
を拡大すれば汚水処理場において小河川のごとき趣も呈
する。
1を参照) この発明は、請求項1の発明を前提として下記のように
構成されている。前記ハーブ水路(19)は、ハーブ
(20)を植生させた流水溝(21)と、この流水溝
(21)の上流側に接続した魚槽(22)とを備えてい
る。この魚槽(22)には前記処理水が貯溜されて魚が
飼われ、この魚槽(22)内の貯溜処理水をこの流水溝
(21)に流出させた。この貯溜処理水に含まれる成分
例えば窒素やリンなどを魚が食べて糞として排出する。
従って、この発明では、魚槽(22)内で処理水に魚の
糞が混ざってその処理水が流水溝(21)に流出するの
で、この処理水内の糞がハーブ(20)の肥料になり、
ハーブ(20)が植生し易くなって増えるとともに、魚
槽(22)が生け簀として汚水処理場の美観を高め、請
求項2の発明の効果をより一層発揮させる。
1を参照) この発明は、請求項1または請求項2または請求項3の
発明を前提として下記のように構成されている。
ハッカとのうち少なくとも和種ハッカである。この発明
では、特にハッカに含まれているメントールやメントン
などが、高い芳香脱臭効果に加え、防虫効果も発揮する
ので、汚水処理場の環境をより一層改善することができ
る。特に和種ハッカはペパーミント等の洋種ハッカと比
較してメントールを最も多く含むので、脱臭効果や防虫
効果をより一層期待することができる。一方、ペパーミ
ント等の洋種ハッカは香りの点で優れているため、芳香
効果をより一層期待することができる。そのため、和種
ハッカと洋種ハッカとを組み合わせた場合には、和種ハ
ッカの特徴と洋種ハッカの特徴とを互いに発揮し合い、
従来にない芳香脱臭効果及び防虫効果を同時に奏する。
また、和種ハッカは洋種ハッカと異なる芳香効果も有す
るため、和種ハッカのみでもこれらの効果を十分に期待
することができる。従って、請求項1または請求項2ま
たは請求項3の発明の効果をより一層発揮させる。
(図1,2,10,11を参照) 請求項5の発明は、請求項1から請求項4のうちいずれ
かの請求項の発明を前提として下記のように構成されて
いる。
有水(23)を前記沈澱池(3)に戻す循環通路(2
4)と、前記沈澱池(3)により処理された処理水を放
流する放流水路(16)にこのハーブ含有水(23)を
戻す循環通路(25)と、このハーブ含有水(23)を
散水(27)に利用する通路(26)とのうち、少なく
とも一つの通路(24,25,26)を備えた。
下記のように構成されている。活性汚泥を利用した曝気
槽(1)から出た混合液が直接的にまたは間接的に入る
沈澱池(3)により処理された処理水をハーブ水路(1
9)でハーブ(20)と接触させた後、このハーブ水路
(19)から出たハーブ含有水(23)をこの沈澱池
(3)に戻す処理と、前記沈澱池(3)により処理され
た処理水を放流する放流水路(16)にこのハーブ含有
水(23)を戻す処理と、このハーブ含有水(23)を
散水に利用する処理とのうち、少なくとも一つの処理を
行なう。
した場合には、沈澱池(3)から出る沈澱汚泥や処理水
にハーブ(20)の成分が混ざり、ハーブ(20)の芳
香脱臭効果により、沈澱汚泥や処理水の持つ悪臭を除去
することができる。
に戻した場合には、放流水路(16)から出る放流水
(17)にハーブ(20)の成分が混ざり、ハーブ(2
0)の芳香脱臭効果により、放流水(17)の持つ悪臭
を除去することができる。
用した場合には、ハーブ水路(19)から出る散水(2
7)にハーブ(20)の成分が混ざり、ハーブ(20)
の芳香脱臭効果により、悪臭のない散水(27)を利用
することができる。
(図3〜5,10,11を参照) 請求項7の発明にかかる汚水処理装置は、下記のように
構成されている。この汚水処理装置は、活性汚泥を利用
した曝気槽(1)と、この曝気槽(1)に入るまでの汚
水を処理する汚水流入設備(2)と、この曝気槽(1)
から出た混合液が直接的にまたは間接的に入る沈澱池
(3)と、この沈澱池(3)により処理された沈澱汚泥
が入る汚泥処理設備(4)と、この沈澱池(3)により
処理された処理水が入る処理水流出設備(5)とを備え
ている。前記沈澱池(3)から出た沈澱汚泥を抑制汚泥
として前記汚水流入設備(2)に戻す循環通路(28,
29)を備えている。例えば、この循環通路(28,2
9)としては、この沈澱汚泥が前記汚泥処理設備(4)
例えばその汚泥分配槽(10)または汚泥分配槽(1
0)及び濃縮槽(30)を通って汚水流入設備(2)例
えばそのマンホール(7)やポンプ井8(a)または沈
砂池8(b)に戻る場合と、この沈澱汚泥が前記汚泥処
理設備(4)を通らずに汚水流入設備(2)例えばその
マンホール(7)やポンプ井8(a)または沈砂池8
(b)に戻る場合とがある。
下記のように構成されている。汚水流入設備(2)から
曝気槽(1)に入った汚水を活性汚泥を利用して処理
し、この曝気槽(1)から出た混合液が直接的にまたは
間接的に入る沈澱池(3)により処理された沈澱汚泥を
抑制汚泥として前記汚水流入設備(2)に戻す。
が汚水流入設備(2)に戻るので、流入汚水(6)が曝
気槽(1)に至る前処理段階である汚水流入設備(2)
でも、この活性化沈澱汚泥により流入汚水6に対する曝
気作用を生じ、汚水流入設備(2)での予備的曝気処理
と曝気槽(1)での本来的曝気処理とを行う。従って、
活性化沈澱汚泥を循環させるだけの簡単な設備により、
単位時間あたりの曝気能力(活性能力)を高めて汚泥の
発生を抑制することができる。
(図6,7,10,11を参照) 請求項9の発明にかかる汚水処理装置は、下記のように
構成されている。この汚水処理装置は、活性汚泥を利用
した曝気槽(1)と、この曝気槽(1)に入るまでの汚
水を処理する汚水流入設備(2)と、この曝気槽(1)
から出た混合液が直接的にまたは間接的に入る沈澱池
(3)と、この沈澱池(3)により処理された沈澱汚泥
が入る汚泥処理設備(4)と、この沈澱池(3)により
処理された処理水が入る処理水流出設備(5)とを備え
ている。前記汚泥処理設備(4)にあっては前記沈澱池
(3)から出た沈澱汚泥を貯溜する汚泥貯溜槽(11)
を備え、この汚泥貯溜槽(11)内の沈澱汚泥を減量汚
泥として前記汚水流入設備(2)に戻す循環通路(3
1)を備えている。
は、下記のように構成されている。汚水流入設備(2)
から曝気槽(1)に入った汚水を活性汚泥を利用して処
理し、この曝気槽(1)から出た混合液が直接的にまた
は間接的に入る沈澱池(3)により処理された沈澱汚泥
を汚泥処理設備(4)の汚泥貯溜槽(11)で貯溜した
後、この汚泥貯溜槽(11)内の沈澱汚泥を減量汚泥と
して前記汚水流入設備(2)に戻す。
が汚泥処理設備(4)の汚泥貯溜槽(11)を通って汚
水流入設備(2)に戻るので、汚泥貯溜槽(11)に入
った活性化沈澱汚泥のうち、この汚泥貯溜槽(11)で
液状化された汚泥が減量汚泥として汚水流入設備(2)
で再処理され、汚泥貯溜槽(11)に残った貯溜汚泥は
汚泥処理される。従って、活性化沈澱汚泥から分離され
た減量汚泥を循環させるだけの簡単な汚泥処理設備
(4)により、汚泥貯溜槽(11)から出る貯溜汚泥を
減量することができる。
11を参照) この発明においては、請求項10の発明にかかる汚泥処
理設備(4)の汚泥貯溜槽(11)内に空気を強制導入
する。この発明では、この空気により汚泥貯溜槽(1
1)内で液状化された減量汚泥を生成し易くなるので、
請求項10の発明の効果を助長する。
照) 請求項12の発明にかかる汚水処理装置は、下記のよう
に構成されている。この汚水処理装置は、活性汚泥を利
用した曝気槽(1)と、この曝気槽(1)に入るまでの
汚水を処理する汚水流入設備(2)と、この曝気槽
(1)から出た混合液が直接的にまたは間接的に入る沈
澱池(3)と、この沈澱池(3)により処理された沈澱
汚泥が入る汚泥処理設備(4)と、この沈澱池(3)に
より処理された処理水が入る処理水流出設備(5)とを
備えている。前記沈澱池(3)から出た沈澱汚泥を抑制
汚泥として前記汚水流入設備(2)に戻す抑制汚泥循環
通路(28,29)を備えている。前記汚泥処理設備
(4)にあっては前記沈澱池(3)から出た沈澱汚泥を
貯溜する汚泥貯溜槽(11)を備え、この汚泥貯溜槽
(11)内の沈澱汚泥を減量汚泥として前記汚水流入設
備(2)に戻す減量汚泥循環通路(31)を備えてい
る。
求項9の発明の効果とを同時に奏し、汚水処理装置にお
いて途中処理段階や最終処理段階で発生する各種汚泥を
少なくして汚泥処理負担を軽減し得るので、汚水処理装
置をより一層簡略化することができる。
照) この発明は、請求項12の発明を前提として下記のよう
に構成されている。前記汚水流入設備(2)で前記抑制
汚泥循環通路(28,29)は、前記減量汚泥循環通路
(31)が接続された設備(8a,8b)よりも上流側
の設備(7)に接続されているか、または同じ設備(8
a,8b)に接続されている。従って、この発明では、
請求項12の発明の効果に加え、汚水流入設備(2)に
おいて前記減量汚泥が前記流入汚水(6)に加わって前
記抑制汚泥による予備的曝気処理を助長し、単位時間あ
たりの曝気能力(活性能力)を高めて汚泥の発生をより
一層抑制することができる。
明(図8,9,10,11を参照) 請求項14の発明にかかる汚水処理装置は、下記のよう
に構成されている。この汚水処理装置は、活性汚泥を利
用した曝気槽(1)と、この曝気槽(1)に入るまでの
汚水を処理する汚水流入設備(2)と、この曝気槽
(1)から出た混合液が直接的にまたは間接的に入る沈
澱池(3)と、この沈澱池(3)により処理された沈澱
汚泥が入る汚泥処理設備(4)と、この沈澱池(3)に
より処理された処理水が入る処理水流出設備(5)とを
備えている。前記汚水流入設備(2)にあって曝気槽
(1)に入る前の設備(9)と、前記汚泥処理設備
(4)にあって前記沈澱池(3)から出た沈澱汚泥を貯
溜する汚泥貯溜槽(11)とこの沈澱池(3)との間の
設備(10,11)とのうち、少なくとも一方の設備
(9,10,11)に廃棄物投入口(33,34,3
5)を設けた。例えば、汚水流入設備(2)にあって
は、曝気槽(1)に入る前で、且つ汚水曝気前処理部
(8a,8b)とこの曝気槽(1)との間にある設備
(曝気槽1に対する汚水分配槽9)に、廃棄物投入口
(33)を設けた。例えば、汚泥処理設備(4)にあっ
ては、汚泥貯溜槽(11)または汚泥貯溜槽(11)に
対する汚泥分配槽(10)に、廃棄物投入口(34,3
5)を設けた。
は、下記のように構成されている。汚水流入設備(2)
から曝気槽(1)に入った汚水を活性汚泥を利用して処
理し、この曝気槽(1)から出た混合液が直接的にまた
は間接的に入る沈澱池(3)により処理された沈澱汚泥
を汚泥処理設備(4)の汚泥貯溜槽(11)で貯溜する
各経路のうち、前記汚水流入設備(2)にあって曝気槽
(1)に入る前の経路で廃棄物を投入する処理と、前記
汚泥処理設備(4)にあって前記沈澱池(3)から出た
沈澱汚泥を貯溜する汚泥貯溜槽(11)とこの沈澱池
(3)との間の経路で廃棄物を投入する処理とのうち、
少なくとも一つの処理を行なう。この場合、廃棄物を破
砕して細かくすることが好ましい。
に入る前の経路にある設備(例えば汚水分配槽9)で廃
棄物を投入した場合には、繊維質となった廃棄物が曝気
槽(1)から出た混合液に含まれる汚泥の結合度を高め
て固水分離性を助長し、沈澱池(3)から出る処理水の
量を増加させて沈澱汚泥を少なくすることができる。従
って、汚泥処理負担を軽減し、汚水処理装置を簡略化す
ることができる。
(11)と沈澱池(3)との間の経路にある設備(例え
ば汚泥分配槽10または汚泥貯溜槽11)で廃棄物を投
入した場合には、繊維質となった廃棄物が汚泥貯溜槽
(11)から出た貯溜汚泥に含まれる汚泥の結合度を高
め、汚泥処理量を少なくすることができる。従って、汚
泥処理負担を軽減し、汚水処理装置を簡略化することが
できる。
7の発明と、請求項9の発明と、請求項12の発明と、
請求項13の発明と、請求項14の発明とのうち、任意
に選択した複数の発明を互いに組み合わせた汚水処理装
置にかかる発明(ただし請求項7の発明と請求項9の発
明とを互いに組み合わせた発明を除く) ・ 第17の発明(図10,11を参照) 請求項6の発明と、請求項8の発明と、請求項10及び
請求項11のうちいずれかの発明と、請求項15の発明
とのうち、任意に選択した複数の発明を互いに組み合わ
せた汚水処理方法にかかる発明
〜11を参照して説明する。 <下記各実施形態の概要>図1に示す第1実施形態の
1、図2に示す第1実施形態の2、図3に示す第2実施
形態の1、図4に示す第2実施形態の2、図5に示す第
2実施形態の3、図6に示す第3実施形態の1、図7に
示す第3実施形態の2、図8に示す第4実施形態の1、
図9に示す第4実施形態の2、図10に示す第5実施形
態の1及び図11に示す第5実施形態の2に係る汚水処
理装置は、いずれも、活性汚泥を利用した曝気槽1と、
この曝気槽1に入るまでの汚水を処理する汚水流入設備
2と、この曝気槽1から出た混合液が直接的にまたは間
接的に入る最終沈澱池3と、この最終沈澱池3により処
理された活性化沈澱汚泥が入る汚泥処理設備4と、この
最終沈澱池3により処理された浄化処理水が入る処理水
流出設備5とを備えている。なお、池と槽とは、設備の
大小の相違はあるが、単なる表現上の差異であり、同一
概念のものと解釈する。
物等の作用を利用した活性汚泥法により汚水を処理し、
汚水中にある沈澱しにくい汚泥や溶解性物質を沈澱汚泥
に変える機能を有する。この曝気槽1は、このような曝
気処理前に、汚水から微細な砂等を沈澱除去する初沈処
理も含む場合もある。
の1及び図10に示す第5実施形態の1における汚水流
入設備2では、流入汚水6がマンホール7を通ってポン
プ井8aまたは沈砂池8bに入り、その後、汚水分配槽
9で分配されて複数の曝気槽1に供給される。
第2実施形態の2、図5に示す第2実施形態の3、図7
に示す第3実施形態の2、図9に示す第4実施形態の2
及び図11に示す第5実施形態の2における汚水流入設
備2では、流入汚水6がポンプ井8aまたは沈砂池8b
に入り、その後、曝気槽1に供給される。
す第3実施形態の1における汚水流入設備2では、流入
汚水6がマンホール7を通ってポンプ井8aまたは沈砂
池8bに入り、その後、曝気槽1に供給される。
の最終沈澱池3には前記曝気槽1から出た混合液が直接
的または間接的に入る。この混合液は最終沈澱池3で沈
澱汚泥と処理水とに分離される。
の2、図3に示す第2実施形態の1、図5に示す第2実
施形態の3、図8に示す第4実施形態の1、図9に示す
第4実施形態の2、図10に示す第5実施形態の1及び
図11に示す第5実施形態の2における汚泥処理設備4
では、前記最終沈澱池3から出た沈澱汚泥が汚泥分配槽
10で分配されて複数の汚泥貯溜槽11に供給され、そ
の後、この各汚泥貯溜槽11から出た貯溜汚泥が汚泥処
理12(例えば脱水処理)を経て瀘液13と脱水ケーキ
14とに分けられる。この瀘液13は例えば液体肥料に
利用され、この脱水ケーキ14は例えば固体肥料に利用
される。また、前記最終沈澱池3から出た沈澱汚泥は、
汚泥分配槽10を通さずに直接、各汚泥貯溜槽11に供
給されるとともに、前記汚水流入設備2の汚水分配槽9
または前記曝気槽1に返送汚泥として戻される。その場
合、この返送汚泥の量と、汚泥分配槽10に供給される
沈澱汚泥の量と、汚泥貯溜槽11に供給される沈澱汚泥
の量とは、適宜調節される。
す第3実施形態の2における汚泥処理設備4では、前記
最終沈澱池3から出た沈澱汚泥が汚泥分配槽10で分配
されて複数の濃縮槽15に供給され、この各濃縮槽15
から出た濃縮汚泥が複数の汚泥貯溜槽11に供給され
る。また、前記最終沈澱池3から出た沈澱汚泥は、汚泥
分配槽10を通さずに直接、各汚泥貯溜槽11に供給さ
れるとともに、前記曝気槽1に返送汚泥として戻され
る。そのほかは、図1に示す第1実施形態の1等の場合
と同様である。
処理設備4では、前記最終沈澱池3から出た沈澱汚泥
が、汚泥貯溜槽11に供給されるとともに、前記曝気槽
1に返送汚泥として戻される。そのほかは、図1に示す
第1実施形態の1等の場合と同様である。
記最終沈澱池3から出た処理水が、放流水路16で消毒
等された後、河川等に放流水17として排出される。
成>この各実施形態では、前記処理水流出設備5と関連
して下記の改良を加えている。
が分岐通路18から流入するハーブ水路19を備えてい
る。このハーブ水路19は、ハーブ20を植生させた流
水溝21と、この流水溝21の上流側に接続した魚槽2
2とを備えている。この流水溝21は河川に近い構造に
なっており、汚水処理場で適宜距離だけ延設されてい
る。このハーブ20としては、日本ハッカとも言う和種
ハッカを植生させ、そのほか洋種ハッカ(ペパーミント
やスペアミントやキャットミントなど)を植生させても
よい。また、図示しないが、植生したハーブ20以外
に、ある程度加工したハーブを網に入れてこれを流水溝
21や魚槽22に浸してもよい。この魚槽22には分岐
通路18から処理水が流入して貯溜され、魚が飼われて
いる。この魚槽22から溢れ出た貯溜処理水が流水溝2
1に流出する。この流水溝21を処理水が緩やかに流れ
てハーブ20と接触し、この処理水はハーブ20の成分
を吸収してハーブ含有水23に変化する。このハーブ水
路19の流水溝21から出たハーブ含有水23は、循環
通路24により前記最終沈澱池3に戻されるか、循環通
路25により前記放流水路16に戻されるか、または通
路26により清掃水等の散水27として利用される。な
お、最終沈澱池3から放流水路16に供給される処理水
の量と、最終沈澱池3からハーブ水路19に供給される
処理水の量と、ハーブ水路19から最終沈澱池3に戻さ
れるハーブ含有水23の量と、ハーブ水路19から放流
水路16に戻されるハーブ含有水23の量とは、適宜調
節される。
改良構成>この各実施形態では、前記汚泥処理設備4及
び前記汚水流入設備2と関連して下記の改良を加えてい
る。
汚泥が、循環通路28により、前記汚泥処理設備4の汚
泥分配槽10から前記汚水流入設備2のマンホール7に
抑制汚泥として戻されているとともに、循環通路29に
より、前記汚泥処理設備4を通らずに前記汚水流入設備
2のマンホール7に抑制汚泥として戻されている。図4
では、前記最終沈澱池3から出た沈澱汚泥が、循環通路
28により、前記汚泥処理設備4の汚泥分配槽10から
前記汚水流入設備2のポンプ井8aまたは沈砂池8bに
抑制汚泥として戻されているとともに、循環通路29に
より、前記汚泥処理設備4を通らずに前記汚水流入設備
2のポンプ井8aまたは沈砂池8bに抑制汚泥として戻
されている。図5では、前記最終沈澱池3から出た沈澱
汚泥が、循環通路28により、前記汚泥処理設備4の汚
泥分配槽10から濃縮槽30を通って前記汚水流入設備
2のポンプ井8aまたは沈砂池8bに抑制汚泥として戻
されているとともに、循環通路29により、前記汚泥処
理設備4を通らずに前記汚水流入設備2のポンプ井8a
または沈砂池8bに抑制汚泥として戻されている。な
お、最終沈澱池3から循環通路29に供給される沈澱汚
泥の量は、汚泥分配槽10及び汚泥貯溜槽11に供給さ
れる沈澱汚泥の量や、曝気槽1に戻される返送汚泥の量
とともに、適宜調節される。
成>この各実施形態では、前記汚泥処理設備4及び前記
汚水流入設備2と関連して下記の改良を加えている。
泥が、循環通路31により、この汚泥貯溜槽11から前
記汚水流入設備2のマンホール7に減量汚泥として戻さ
れている。図7では、前記汚泥貯溜槽11内の貯溜汚泥
が、循環通路31により、この汚泥貯溜槽11から前記
汚水流入設備2のポンプ井8aまたは沈砂池8bに減量
汚泥として戻されている。この汚泥貯溜槽11内には圧
縮空気32が強制導入されている。
成>この各実施形態では、前記汚水流入設備2及び前記
汚泥処理設備4と関連して下記の改良を加えている。
気槽1に入る前で、且つ汚水曝気前処理部としてのポン
プ井8aまたは沈砂池8bとこの曝気槽1との間にある
汚水分配槽9に、廃棄物投入口33が設けられている。
図8及び図9に示す汚泥処理設備4にあっては、最終沈
澱池3から出た沈澱汚泥を貯溜する汚泥貯溜槽11とこ
の最終沈澱池3との間で、汚泥分配槽10に廃棄物投入
口34が設けられているとともに、汚泥貯溜槽11に廃
棄物投入口35が設けられている。前記汚水分配槽9の
廃棄物投入口33と、前記汚泥分配槽10の廃棄物投入
口34と、前記汚泥貯溜槽11の廃棄物投入口35とに
は、いずれも、紙類などの廃棄物をある程度細かくして
投入する。前記汚泥貯溜槽11の廃棄物投入口35に
は、乾燥させた生ごみなどの廃棄物をある程度細かくし
て投入する。
良構成>この各実施形態は、前述した図1及び図2に示
す各実施形態の改良構成と、前述した図3、図4及び図
5に示す各実施形態の改良構成と、前述した図6及び図
7に示す各実施形態の改良構成と、前述した図8及び図
9に示す各実施形態の改良構成とをすべて含むものであ
る。
ブロック図である。
置を示すブロック図であり、(b)は各汚水処理装置の
ハーブ水路を概略的に示す断面図である。
ブロック図である。
ブロック図である。
ブロック図である。
ブロック図である。
ブロック図である。
ブロック図である。
ブロック図である。
態の1に係る汚水処理装置を示すブロック図である。
態の2に係る汚水処理装置を示すブロック図である。
る。
汚泥処理設備、5…処理水流出設備、7…マンホール
(設備)、8a…ポンプ井(設備)、8b…沈砂池(設
備)、9…汚水分配槽(設備)、10…汚泥分配槽(設
備)、11…汚泥貯溜槽(設備)、16…放流水路、1
9…ハーブ水路、20…ハーブ、21…流水溝、22…
魚槽、23…ハーブ含有水、24…循環通路、25…循
環通路、26…散水通路、27…散水、28,29…循
環通路、31…循環通路、33,34,35…廃棄物投
入口。
(図3〜5,10,11を参照) 請求項7の発明にかかる汚水処理装置は、下記のように
構成されている。この汚水処理装置は、活性汚泥を利用
した曝気槽(1)と、この曝気槽(1)に入るまでの汚
水を処理する汚水流入設備(2)と、この曝気槽(1)
から出た混合液が直接的にまたは間接的に入る沈澱池
(3)と、この沈澱池(3)により処理された沈澱汚泥
が入る汚泥処理設備(4)と、この沈澱池(3)により
処理された処理水が入る処理水流出設備(5)とを備え
ている。前記沈澱池(3)から出た沈澱汚泥を抑制汚泥
として前記汚水流入設備(2)に戻す循環通路(28,
29)を備えている。例えば、この循環通路(28,2
9)としては、この沈澱汚泥が前記汚泥処理設備(4)
例えばその汚泥分配槽(10)または汚泥分配槽(1
0)及び濃縮槽(30)を通って汚水流入設備(2)例
えばそのマンホール(7)やポンプ井(8a)または沈
砂池(8b)に戻る場合と、この沈澱汚泥が前記汚泥処
理設備(4)を通らずに汚水流入設備(2)例えばその
マンホール(7)やポンプ井(8a)または沈砂池(8
b)に戻る場合とがある。
が汚水流入設備(2)に戻るので、流入汚水(6)が曝
気槽(1)に至る前処理段階である汚水流入設備(2)
でも、この活性化沈澱汚泥により流入汚水(6)に対す
る曝気作用を生じ、汚水流入設備(2)での予備的曝気
処理と曝気槽(1)での本来的曝気処理とを行う。従っ
て、活性化沈澱汚泥を循環させるだけの簡単な設備によ
り、単位時間あたりの曝気能力(活性能力)を高めて汚
泥の発生を抑制することができる。
Claims (15)
- 【請求項1】 活性汚泥を利用した曝気槽と、この曝気
槽に入るまでの汚水を処理する汚水流入設備と、この曝
気槽から出た混合液が直接的にまたは間接的に入る沈澱
池と、この沈澱池により処理された沈澱汚泥が入る汚泥
処理設備と、この沈澱池により処理された処理水が入る
処理水流出設備とを備えた汚水処理装置おいて、 前記処理水流出設備にあっては、前記沈澱池により処理
された処理水をハーブと接触させるハーブ水路を備えた
ことを特徴とする汚水処理装置。 - 【請求項2】 前記ハーブ水路は、ハーブを植生させた
流水溝を備え、この流水溝を前記処理水が流れることを
特徴とする請求項1に記載の汚水処理装置。 - 【請求項3】 前記ハーブ水路は、ハーブを植生させた
流水溝と、この流水溝の上流側に接続した魚槽とを備
え、 この魚槽には前記処理水が貯溜されて魚が飼われ、この
魚槽内の貯溜処理水をこの流水溝に流出させたことを特
徴とする請求項1に記載の汚水処理装置。 - 【請求項4】 前記ハーブは、和種ハッカと洋種ハッカ
とのうち少なくとも和種ハッカであることを特徴とする
請求項1または請求項2または請求項3に記載の汚水処
理装置。 - 【請求項5】 前記ハーブ水路から出たハーブ含有水を
前記沈澱池に戻す循環通路と、前記沈澱池により処理さ
れた処理水を放流する放流水路にこのハーブ含有水を戻
す循環通路と、このハーブ含有水を散水に利用する通路
とのうち、少なくとも一つの通路を備えたことを特徴と
する請求項1から請求項4のうちいずれかの請求項に記
載の汚水処理装置。 - 【請求項6】 活性汚泥を利用した曝気槽から出た混合
液が直接的にまたは間接的に入る沈澱池により処理され
た処理水をハーブ水路でハーブと接触させた後、このハ
ーブ水路から出たハーブ含有水をこの沈澱池に戻す処理
と、前記沈澱池により処理された処理水を放流する放流
水路にこのハーブ含有水を戻す処理と、このハーブ含有
水を散水に利用する処理とのうち、少なくとも一つの処
理を行なうことを特徴とする汚水処理方法。 - 【請求項7】 活性汚泥を利用した曝気槽と、この曝気
槽に入るまでの汚水を処理する汚水流入設備と、この曝
気槽から出た混合液が直接的にまたは間接的に入る沈澱
池と、この沈澱池により処理された沈澱汚泥が入る汚泥
処理設備と、この沈澱池により処理された処理水が入る
処理水流出設備とを備えた汚水処理装置おいて、 前記沈澱池から出た沈澱汚泥を抑制汚泥として前記汚水
流入設備に戻す循環通路を備えたことを特徴とする汚水
処理装置。 - 【請求項8】 汚水流入設備から曝気槽に入った汚水を
活性汚泥を利用して処理し、この曝気槽から出た混合液
が直接的にまたは間接的に入る沈澱池により処理された
沈澱汚泥を抑制汚泥として前記汚水流入設備に戻すこと
を特徴とする汚水処理方法。 - 【請求項9】 活性汚泥を利用した曝気槽と、この曝気
槽に入るまでの汚水を処理する汚水流入設備と、この曝
気槽から出た混合液が直接的にまたは間接的に入る沈澱
池と、この沈澱池により処理された沈澱汚泥が入る汚泥
処理設備と、この沈澱池により処理された処理水が入る
処理水流出設備とを備えた汚水処理装置おいて、 前記汚泥処理設備にあっては前記沈澱池から出た沈澱汚
泥を貯溜する汚泥貯溜槽を備え、この汚泥貯溜槽内の沈
澱汚泥を減量汚泥として前記汚水流入設備に戻す循環通
路を備えたことを特徴とする汚水処理装置。 - 【請求項10】 汚水流入設備から曝気槽に入った汚水
を活性汚泥を利用して処理し、この曝気槽から出た混合
液が直接的にまたは間接的に入る沈澱池により処理され
た沈澱汚泥を汚泥処理設備の汚泥貯溜槽で貯溜した後、
この汚泥貯溜槽内の沈澱汚泥を減量汚泥として前記汚水
流入設備に戻すことを特徴とする汚水処理方法。 - 【請求項11】 前記汚泥処理設備の汚泥貯溜槽内に空
気を強制導入することを特徴とする請求項10に記載の
汚水処理方法。 - 【請求項12】 活性汚泥を利用した曝気槽と、この曝
気槽に入るまでの汚水を処理する汚水流入設備と、この
曝気槽から出た混合液が直接的にまたは間接的に入る沈
澱池と、この沈澱池により処理された沈澱汚泥が入る汚
泥処理設備と、この沈澱池により処理された処理水が入
る処理水流出設備とを備えた汚水処理装置おいて、 前記沈澱池から出た沈澱汚泥を抑制汚泥として前記汚水
流入設備に戻す抑制汚泥循環通路を備え、 前記汚泥処理設備にあっては前記沈澱池から出た沈澱汚
泥を貯溜する汚泥貯溜槽を備え、この汚泥貯溜槽内の沈
澱汚泥を減量汚泥として前記汚水流入設備に戻す減量汚
泥循環通路を備えたことを特徴とする汚水処理装置。 - 【請求項13】 前記汚水流入設備で前記抑制汚泥循環
通路は、前記減量汚泥循環通路が接続された設備よりも
上流側の設備に接続されているか、または同じ設備に接
続されていることを特徴とする請求項12に記載の汚水
処理装置。 - 【請求項14】 活性汚泥を利用した曝気槽と、この曝
気槽に入るまでの汚水を処理する汚水流入設備と、この
曝気槽から出た混合液が直接的にまたは間接的に入る沈
澱池と、この沈澱池により処理された沈澱汚泥が入る汚
泥処理設備と、この沈澱池により処理された処理水が入
る処理水流出設備とを備えた汚水処理装置おいて、 前記汚水流入設備にあって曝気槽に入る前の設備と、前
記汚泥処理設備にあって前記沈澱池から出た沈澱汚泥を
貯溜する汚泥貯溜槽とこの沈澱池との間の設備とのう
ち、少なくとも一方の設備に廃棄物投入口を設けたこと
を特徴とする汚水処理装置。 - 【請求項15】 汚水流入設備から曝気槽に入った汚水
を活性汚泥を利用して処理し、この曝気槽から出た混合
液が直接的にまたは間接的に入る沈澱池により処理され
た沈澱汚泥を汚泥処理設備の汚泥貯溜槽で貯溜する各経
路のうち、前記汚水流入設備にあって曝気槽に入る前の
経路で廃棄物を投入する処理と、前記汚泥処理設備にあ
って前記沈澱池から出た沈澱汚泥を貯溜する汚泥貯溜槽
とこの沈澱池との間の経路で廃棄物を投入する処理との
うち、少なくとも一つの処理を行なうことを特徴とする
汚水処理方法。
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JP2000259117A JP3671139B2 (ja) | 2000-08-29 | 2000-08-29 | 汚水処理装置及び汚水処理方法 |
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-
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