JP2002066352A - 穀粒処理装置 - Google Patents

穀粒処理装置

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JP2002066352A
JP2002066352A JP2000259352A JP2000259352A JP2002066352A JP 2002066352 A JP2002066352 A JP 2002066352A JP 2000259352 A JP2000259352 A JP 2000259352A JP 2000259352 A JP2000259352 A JP 2000259352A JP 2002066352 A JP2002066352 A JP 2002066352A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】処理容器内に分離された糠を殆ど残らずに糠溜
め容器に排出できる精米機を得ることにある。 【解決手段】処理容器21内に収容された分離かご31内で
かき回し具41を回転させることにより、かご31内の玄米
から分離されて、かご31の分離孔に通して容器21とかご
31との間に排出された糠を、容器21の底部に配置したフ
ァンの回転により生じる気流で容器21外の糠溜め容器61
に糠出口86を排出する精米機を前提とする。糠出口86の
通路86aを容器21の接線方向に沿うように傾けて設け
る。それにより、ファンの回転に伴い処理容器21の内周
面に沿って回転しながら糠出口86を糠受け容器61に向け
て通る気流を、糠出口86内で渦の発生を抑制しつつ通過
させる。この気流に乗っている糠が、糠出口86の端壁86
b内面の付着することを抑制するようにしたことを特徴
としている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、玄米、白米、麦、
蕎麦等の穀粒の糠(胚芽や糠層及びでん粉層のうち穀粒
から剥離したもの、又は種皮等の混ざった微紛物等)を
乾式構造によって取り去る家庭用精米機等の穀粒処理装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】特開平11−333306号公報には、処理容器
内に収容された分離かご内でかき回し具を回転させるこ
とにより、分離かご内の玄米から分離される糠を、分離
かごに形成されている多数の分離孔に通して処理容器と
分離かごとの間の空隙に排出し、この空隙に排出された
糠を、処理容器の外側の糠溜め容器に、かき回し具とと
もに回転されるファンの回転に伴い強制排出する精米機
が示されている。
【0003】この種の精米機では糠を残らず糠溜め容器
に排出することが要請されている。ところで、処理容器
と糠溜め容器とを連通する糠出口の構成は、前記公報で
は単に斜め下向きの通路状であることが図示されている
だけであって、この構成では前記要請を満たすかどうか
不明である。
【0004】又、本出願人は糠を強制排出する精米機と
して特願2000−113620号の発明を既に出願した。この精
米機における糠出口は、この出口を有する介装リングの
径方向と略平行に延びる端壁を有して、前記介装リング
の周方向に延びる横長形状に形成されている。このよう
な外形を有する糠出口は、そこに糠溜め容器を着脱可能
に嵌合するのに有利である。
【0005】しかし、糠を含んだ気流が処理容器側から
糠溜め容器に通る際に、前記気流はファンの回転にした
がって回転しながら糠出口を通過するため、この糠出口
を基準として前記気流の回転方向下流側に位置する糠出
口の一端壁の内面側には渦ができ易いことに伴い、前記
一端壁内面には糠が付着して残ることがある。
【0006】又、前記特願2000−113620号の発明では、
分離かごがその上端開口縁から外側に張出す環状フラン
ジを有し、このフランジを前記介装リングの上面に引っ
掛けることで、分離かごがセットされるとともに、この
分離かごは処理容器に取付けられる蓋体で覆われてい
る。そして、蓋体と環状フランジとは、互いの周縁部を
接触させているが、それ以外の部分は互いに離れてい
る。そのため、精米に伴って分離かご内で舞い上がる糠
の一部が環状フランジ上に残ることがある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明が解決しようと
する課題は、分離された糠を殆ど残らずに糠溜め容器に
排出できる穀粒処理装置を得ることにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、請求項1の発明は、回転軸を回転させる駆動機構が
内蔵された装置本体と、この装置本体に設けられた上端
開口の処理容器と、かご底壁及びかご周壁を有し、少な
くとも前記かご底壁に多数の分離孔が設けられて、前記
処理容器内に出し入れ可能に収容される分離かごと、こ
の分離かごを覆って前記処理容器に着脱可能に取付けら
れる蓋体と、前記処理容器内の中央部に配設される前記
回転軸に着脱可能に取付けられて前記分離かご内で回転
され、この分離かご内に収容された穀粒をかき回すかき
回し具と、前記処理容器の底壁と前記かご底壁との間の
空隙に配置して前記回転軸に取付けられるファンと、前
記処理容器の外側に設けられた糠溜め容器と、前記処理
容器の接線方向に沿うように傾けられた通路を有して、
前記糠溜め容器内及び前記処理容器内を連通して設けら
れた糠出口と、を具備したことを特徴としている。
【0009】この発明においては、糠出口の通路が処理
容器の接線方向に沿うように傾けられているから、ファ
ンの回転に伴い処理容器の内周面に沿って回転しながら
糠出口を糠受け容器に向けて通る気流を、円滑に糠出口
を通過させることができる。それに伴い、糠出口内で渦
を生じることが抑制されるので、通過気流に乗っている
糠が糠出口の内面に付着することを抑制できる。
【0010】又、同様の課題を解決するために、請求項
2の発明は、回転軸を回転させる駆動機構が内蔵された
装置本体と、この装置本体に設けられた上端開口の処理
容器と、上端開口縁に外側に張出す環状フランジを有す
るとともに、多数の分離孔が夫々設けられたかご底壁及
びかご周壁を有して、前記処理容器内に出し入れ可能に
収容される分離かごと、この分離かごを覆って前記処理
容器に着脱可能に取付けられるとともに、周部側内面に
前記環状フランジの上側を流れる空気流を起こさせるリ
ブを有する蓋体と、前記処理容器内の中央部に配設され
る前記回転軸に着脱可能に取付けられて前記分離かご内
で回転され、この分離かご内に収容された穀粒をかき回
すかき回し具と、前記処理容器の底壁と前記かご底壁と
の間の空隙に配置して前記回転軸に取付けられるファン
と、前記処理容器の外側に設けられた糠溜め容器と、前
記糠溜め容器内及び前記処理容器内を連通して設けられ
た糠出口と、を具備したことを特徴としている。
【0011】この穀粒処理装置では、そのファンの回転
に伴い処理容器の内周面に沿って回転する気流は、その
全てが糠受け容器に向けて糠出口を通る訳ではなく、一
部は分離かごのかご周壁の上部側に設けられている分離
孔を通って分離かご内に戻される。
【0012】そのため、この発明においては、分離かご
の内側に流れる空気を、分離かごを覆っている蓋体内面
のリブに当てて、蓋体の径方向外側に向けて跳ね返えし
て、分離かごの環状フランジの上面に風を流すことがで
きる。こうした風の流れにより環状フランジ上面に載っ
ている糠を分離かご内に戻すことができ、戻された糠は
やがて処理容器内に排出されてから、ファンの回転に伴
い糠溜め容器に強制排出されるものである。
【0013】なお、前記両発明において、装置本体に設
けられる処理容器は、装置本体に一体的に設けてもよ
く、又、装置本体とは別体であって装置本体に着脱可能
に取付けてもよい。又、前記両発明において、糠出口
は、処理容器とは別にこの容器上に介装リングを載置す
る場合にはこのリングに設けることができるものであ
り、そして、処理容器に糠出口設ける場合には、処理容
器の底部又は上部或はこれらの中間部に設けることがで
きる。又、前記両発明において、糠溜め容器は、処理容
器に着脱可能であっても、取外し不能例えば一体に設け
られていてもよい。又、前記両発明において、蓋体には
通気孔はあってもなくてもよく、又、かき回し具は、分
離かご内において穀粒をかき回すことができればよいも
のであって、実施形態で説明するブレードは必ずしも必
要とするものではない。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態に係る
精米機について図1〜図5を参照して説明する。この精
米機は、装置本体1と、これに着脱される穀粒処理アタ
ッチメント20を備えて形成される。
【0015】図1及び図2中1は合成樹脂製の装置本体
である。装置本体1は、ボディケース1aと、ボトムケ
ース1bと、トップカバー1cとを連結して組立てられ
ている。図2に示されるように装置本体1内には金属製
の支持板2が水平な姿勢で配置されている。装置本体1
は台状をなす処理容器載置部3を有し、この載置部3か
ら外れた位置にはトップカバー1cで上方から覆われる
駆動モータ4が内蔵され、このモータ4は支持板2に取
付けられている。
【0016】図2に示されるように支持板2にはこれに
連結された軸受ホルダ6を介して軸受7が取付けられ、
軸受7にはこれを貫通する出力軸8が垂直な姿勢で回転
自在に支持されている。出力軸8の上端部は、上面が開
口された処理容器載置部3の凹部3a内中央部に突出さ
れ、この上端部には駆動側カップリング9が取付けられ
ている。
【0017】駆動モータ4のモータ軸4aの下端部は支
持板2を下方に貫通しており、このモータ軸4aと出力
軸8とは伝動手段を介して連結されている。装置本体1
に内蔵された駆動モータ4、出力軸8、及び伝動手段
は、駆動機構10をなしている。前記伝動手段は、例え
ばモータ軸4aに固定された駆動プーリ11と、出力軸
8の下端部に固定された減速用従動プーリ12と、これ
ら両プーリ11、12にわたって巻き掛けられた伝動ベ
ルト13とから形成されている。
【0018】図1に示されるようにトップカバー1cの
上面壁は操作パネルとして用いられており、この壁には
タイマースイッチ14と洗米スイッチ15とが取付けら
れている。精米される玄米の量に応じた精米時間を設定
するタイマースイッチ14はダイアル操作されるもので
あり、このスイッチ14が操作されたときに出力軸8は
前記駆動機構10を介して例えば2400rpm〜3000rpmで回
転される。洗米スイッチ15は押圧されている時間に限
って駆動モータ4を運転させる押し釦式のフラッシュス
イッチであって、これを押圧操作したときには、前記駆
動モータ4への通電回路が切換わって前記出力軸8は前
記駆動機構10を介して例えば3500rpmで回転される。
なお、図1中16は玄米の量と精米時間との目安及び白
米量と洗米時間との目安を示したスイッチ設定表であ
り、この表16にしたがってタイマースイッチ14の目
盛り合せがされるとともに、洗米スイッチ15の押圧回
数が指定されるようになっている。
【0019】図1のようにトップカバー1cの上面壁に
は処理容器載置部3側に寄せて中空のスイッチ凸部17
が上方へ突出して一体に形成されて、この凸部17の上
端部側面には開口17aが開けられている。この開口1
7aに臨んでスイッチ凸部17内には図示しないスイッ
チ連動部材が収容されていて、この連動部材は、前記開
口に挿入される後述のスイッチ操作凸部により押し動か
され、それに伴い装置本体1に内蔵された図示しない常
開の安全スイッチをオンさせるものである。この安全ス
イッチがオンした状態でのみ前記両スイッチ14、15
の操作が有効となり、駆動モータ4への通電が実現され
る。なお、図2中18はモータ軸4aの上端部に連結さ
れたモータ冷却用ファンを示している。
【0020】次に、穀粒処理アタッチメント(以下アタ
ッチメントと略称する。)20について説明する。この
アタッチメント20は図2及び図3等に示されるように
処理容器21、分離かご31、かき回し具41、蓋体5
1、糠溜め容器61、糠用ファン71、及び介装リング
81を備えている。
【0021】すなわち、図2に示されるように処理容器
載置部3上には、上端が開口された有底円筒状の処理容
器21が、その下側に取付けられた下端開放の短い円筒
状の処理容器台22を、前記凹部3aに着脱可能に嵌合
して取付けられている。処理容器21は内部を透視可能
な合成樹脂又はガラスで形成されている。この処理容器
21の内面、つまり、内底面及び内周面は、リブや凹凸
を有していない滑らかな連続面で形成されており、それ
により、後述の気流の流れの円滑化及び容器内面の清掃
の容易化を図っている。処理容器台22は、図示の場合
処理容器21とは別体であるが、一体に形成することも
できる。
【0022】処理容器21は、その上端開口に向けて多
少開き気味の周壁21aの外周面に、例えば側面視コ字
状をなして突設された把手23を有しているとともに、
図1及び図3に示すように把手23から180°離れた
開口縁に、径方向外側に突出する注ぎ口24を有してい
る。注ぎ口24の先端部下面は平面状に形成されてい
る。
【0023】図2に示されるように処理容器21の底壁
21bの中央部には、これを貫通して軸受ホルダ25が
取付けられ、このホルダ25の下端部には処理容器台2
2が連結されている。軸受ホルダ25に内蔵された軸受
26には、その中央部を垂直な回転軸27が上下方向に
貫通して支持されている。回転軸27は処理容器21の
中央部に配置されており、その下端部には、処理容器載
置部3への処理容器21の着脱に伴って前記カップリン
グ9に着脱自在に噛み合い係合する被動側カップリング
28が取付けられている。回転軸27の軸受26より上
側部分は駆動軸部27aをなしている。処理容器21の
底部は水密構造とするために、処理容器21の底壁21
bと軸受ホルダ25との間に環状の防水パッキング29
が挟み込まれているとともに、軸受ホルダ25の上端部
内面と軸受26と回転軸27との間に、回転軸27が摺
接する環状の防水パッキング30が設けられている。
【0024】処理容器21の上端にはゴム製のシールリ
ング82が装着された合成樹脂製の介装リング81が着
脱可能に設置されている。図2〜図4に示されるように
介装リング81は、リング部85と、このリング部85
から外側に一体に突設された糠出口86とを備えてい
る。
【0025】リング部85は、その外周面に設置段部8
3を有している。リング部85の設置段部83より下側
部分は処理容器21の上端開口縁21cの内側に嵌入さ
れ、かつ、設置段部83より上側部分の外径は処理容器
21の上端開口縁21cの外径と略等しく形成されてい
る。
【0026】図3に示されるように糠出口86は、処理
容器21の上端開口縁の接線方向に沿うように傾けられ
た通路86aを有して、リング部85の周方向に延びる
横長形状をなしている。そのため、この糠出口86を正
面から見た外形形状は、図4(B)に示されるように横
長の長四角筒状をなしている。通路86aに臨んで相対
向する糠出口86の両端壁86b、86cの外面は、互
いに平行に形成されており、それにより糠溜め容器61
との嵌合を容易にしている。前記通路86aを作るため
に、少なくとも側壁86bの内面は傾斜されている。こ
の側壁86bは、糠出口86を基準とした場合に、ファ
ン71により生起される後述の気流の回転方向下流側に
位置している。前記気流の回転方向下流側に位置する他
の壁部86cは、前記壁部86bの内面と略平行に傾斜
されている。
【0027】図4(B)に示されるようにリング部85
には、その内周縁から下方に折れ曲がるように突出する
下向きリブ88が一体に突設されている。リブ88は、
糠出口86を図4(A)矢印Y方向から見て、言い換え
れば、正面側から見て、前記端壁86bの後側に位置す
るように設けられている。そして、このリブ88は、リ
ング部85の内周縁に沿って湾曲するリブベース88a
と、このベース88aから突設された導入ガイド88b
とからなる。導入ガイド88bは後述する旋回気流の流
れを遮って、この気流を通路86aに導入するために設
けられ、図4(B)に示すように傾けられている。
【0028】前記シールリング82は、糠出口86以外
のリング部85の外周面と、リング部85の上面、及び
リング部85の設置段部83にわたって被せて取付けら
れる。このシールリング82により、処理容器21の上
端開口縁21cとの間のシール性、及び介装リング81
と後述の環状フランジ34との間のシール性を確保でき
るようになっている。
【0029】図2等に示すように処理容器21の外側に
は例えば合成樹脂製の糠溜め容器61が着脱可能に取付
けられている。糠溜め容器61は、上端が開口された容
器本体62と、この本体62の上端開口に開閉可能に取
付けられる蓋63とから形成されている。蓋63は排気
部63aを有している。この排気部63aは例えば糠の
通過を妨げる程度の多数を多数設けた網目状に形成され
ている。図3に示されるように容器本体62の上端部内
側面には、糠出口86の外周に着脱自在に嵌合される接
続口64が設けられ、この接続口64の上面には図2に
示すように上向きのストッパ凸部65が設けられてい
る。
【0030】図2に示されるように処理容器21に出し
入れ自在な分離かご31は、上面が開口された金属製の
かご本体32と、合成樹脂製の中心筒体33とから形成
されている。かご本体32は、円筒形状のかご周壁32
aの下端にかご底壁32bを一体に設け、かつ、かご周
壁32aの上端開口縁にその周方向に連続しかつ外側に
向けて水平状に張り出す環状フランジ34を一体に設け
て形成されている。
【0031】このかご本体32の環状フランジ34を除
いたかご主部は、処理容器21よりも小径であるととも
に、処理容器21の深さよりも短い有底円筒形状をなし
ている。環状フランジ34は、前記リング部85の上面
にシーリリング82を挟んで上側から被さる大きさに形
成されている。
【0032】分離かご31のかご周壁32aにはその略
全域にわたり多数の分離孔(図示しない)が開けられて
いるとともに、分離かご31のかご底壁32bにもその
略全域にわたり多数の分離孔(図3を除いて図示しな
い)が開けられている。これら分離孔はいずれも分離か
ご31内に収容されて精白された穀粒例えば白米の通過
を妨げる大きさの小穴からなる。
【0033】中心筒体33は分離かご31のかご底壁3
2bの中央部を貫通してかご底壁32bにリベット止め
されている。中心筒体33の上下両端はいずれも開放さ
れているが、この筒体33の高さは、精米後に分離かご
31を傾けて内部の米を流出させるときにも、米が中心
筒体33内に入り込まないような高さに設定されてい
る。
【0034】図2に示されるように処理容器21内に位
置した前記駆動軸部27aの下部周面には、ファン取付
け部38が設けられている。ファン取付け部38は分離
かご31のかご底壁32bの下側、正確には、かご底壁
32bと処理容器21の底壁21bとの間に位置されて
いる。このファン取付け部38には前記ファン71が上
方から着脱可能に嵌合して取付けられている。従って、
このファン71はかご底壁32bと処理容器21の底壁
21bとの間の底部空隙に設けられる。回転軸27と一
緒に回転されるファン71は合成樹脂の一体成形品であ
り、放射状に突設された複数の羽根72を有している。
このファン71は取付け状態から上方へ引上げることに
よって、駆動軸部27aから取外すことができる。
【0035】図2に示されるように処理容器21内にお
いて回転軸27の駆動軸部27aには、これに上方から
着脱可能に嵌合されて回転軸27とともに回転されるか
き回し具41が取付けられている。かき回し具41は、
合成樹脂の一体成形品からなるかき回し具本体42と、
この本体42に内蔵された合成樹脂製又は軽金属製の軸
係合部材43と、一枚以上例えば一対のブレード44と
を備えている。かき回し具本体42は上端が閉じられる
とともに下端が開口された筒状をなし、その上端壁の中
央部内面から一体に突設された中央筒部42aの下端部
に軸係合部材43が連結されている。この部材43は、
駆動軸部27aに軸方向から挿脱自在に嵌合されるとと
もに、周方向には相対回転することなく駆動軸部27a
に引っ掛るものである。したがって、かき回し具41は
分離かご31内でこのかご31の中央部に配置されてい
る駆動軸部27aに取付けられて、回転軸27と一緒に
回転される。
【0036】一対のブレード44は、その長手方向と直
交する断面がコの字形をなすように金属板例えば耐摩耗
性に優れるステンレスの薄板を折り曲げてなる。これら
のブレード44は、その根元部を、かき回し具本体42
の外周面下端部から一体に張り出して設けられたブレー
ド連結部45に複数のリベット46により固定して、夫
々かき回し具本体42に片持ち支持されている。これら
一対のブレード44は、図3に示されるように分離かご
31内に配置された状態で上方から見て、分離かご31
の中央部からかご周壁32a側に行くほどかご周壁32
aの内周面に次第に近付けられるように、例えば、円弧
状に形成されている。
【0037】図2に示されるように処理容器21の上側
には、この容器21の上面開口縁との間に介装リング8
1を挟んで蓋体51が開閉可能に取付けられている。透
明な合成樹脂からなる略円形の蓋体51は、処理容器2
1に着脱されるものであって、その外周部には、図1及
び図5に示されるように互いに180°離れて把手引掛
け部52と注ぎ口引掛け部53とが夫々設けられている
とともに、この注ぎ口引掛け部53側に寄せてL字状の
スイッチ操作凸部54が一体に突設されている。
【0038】把手引掛け部52は、弾性に富む合成樹脂
材の成形品であって、蓋体51に一体に形成された部材
取付け部51aに嵌着して取付けられている。この引掛
け部62は前記把手23の上部に着脱可能に弾性係合す
る相対向する一対の弾性挟持片52aを有している。分
離かご31及び介装リング81の回り止めとなる注ぎ口
引掛け部53は、蓋体51と一体に成形されており、平
面視コ字形であって、その中央部は縦方向の断面がL形
の引掛け部位53aをなしている。
【0039】この蓋体51を処理容器21に取付けるに
は、まず、ファン71が収容された処理容器21の上端
開口縁21cに、シールリング82付きの介装リング8
1を載置した後、分離かご31の環状フランジ34を介
装リング81に引掛けるとともに、この分離かご31を
処理容器21内に収容し、更に、分離かご31内にかき
回し具41を収容した状態で行う。つまり、注ぎ口引掛
け部53が前下がりとなる斜めの姿勢で、その引掛け部
位53aを処理容器21の注ぎ口24の下面に引掛けて
から、この注ぎ口24を支点として把手係合体52側が
下がるように押し下げて回動させればよい。それによ
り、把手係合体52の弾性挟持片52aの弾性変形を伴
って、その下端部側が把手23の上部側面を通過し、そ
の通過終了とともに弾性挟持片52aが互いに近付くよ
うに弾性復帰して、蓋体51を下方に呼び込む力を与え
ながら把手23の上部を弾性的に挟持するものであり、
こうして蓋体51が取付けられる。
【0040】こうした蓋体51の取付けによって、処理
容器21の上端開口縁21cと蓋体51の周部内面との
間には前記環状フランジ34とともに介装リング81が
挟まれる。この取付け状態においては、蓋体51の周縁
部は環状フランジ34の周縁部上面に途切れることなく
接触するとともに、蓋体51の周縁部の一部に前記スト
ッパ凸部65対応して設けられた孔等からなるストッパ
係合部57がストッパ凸部65に引っ掛って、糠溜め容
器61の糠出口86への接続状態を保持している。
【0041】又、以上の取付け手順と逆に、把手係合体
52を押上げて把手23から外した後、注ぎ口引掛け部
53を注ぎ口24から外すことにより、蓋体51を処理
容器21から取外すことができる。
【0042】図5に示されるように蓋体51には、分離
かご31の内部と対向する領域のうちの内側領域部分
に、米等の穀粒が通過できない程度の小さな多数の通気
孔55が開けられている。更に、蓋体51の前記領域に
おいて、前記内側領域の回り、つまり、蓋体51の周部
側の外側領域部分の内面には下向きのリブ56が例えば
複数周方向に等間隔ごとに突設されている。これらのリ
ブ56は、蓋体51の外周側の面が空気反射面として用
いられ、その反射作用により環状フランジ34の上面を
流れる空気流を起こさせるために斜状に傾けられて設け
られている。なお、各リブ56は互いに連続させて一つ
に形成することもでき、その場合の連続部を図5中二点
鎖線で示すが、本実施形態のように複数設ける構成にお
いては、各リブ56間を通して糠を分離かご31内に戻
し易くできる点で優れている。
【0043】次に、穀粒の精穀の一例として例えば玄米
を精米する場合を説明する。
【0044】まず、装置本体1に載置された状態又は装
置本体1から外れた状態の処理容器21内に、その上端
の開口を通してファン71を収容し、このファン71を
回転軸27の駆動軸部27aに嵌合して取付けてから、
シールリング82付きの介装リング81を、適正な姿勢
で、その設置段部83が処理容器21の上端開口縁21
cに載置されるように嵌合して、処理容器21上に載せ
る。次に、分離かご31を、このかご31の環状フラン
ジ34が介装リング81に上方から引っ掛るまで処理容
器21内に収容する。この分離かご31の収容に伴い、
その中心筒体33内には回転軸27の駆動軸部27aが
挿入される。
【0045】こうしてファン71及び分離かご31が処
理容器21に収容された状態においては、図2に示され
るようにかご本体32のかご底壁32bが処理容器21
の底壁21bの内面から離れて配置され、これら両底壁
32b、21b間には底部空隙BGが形成されるととも
に、かご本体32のかご周壁32aが処理容器21の周
壁21aの内周面から離れて配置され、これら両側壁3
2a、21a間には平面視リング状をなす周部空隙SG
が形成される。周部空隙SGの下端は底部空隙BGに連
通されている。かご底壁32bに開けられた多数の図示
しない分離孔を通じてかご本体32内に連通されている
底部空隙BGには、前記ファン71が配置されている。
【0046】かご周壁32aに開けられた多数の図示し
ない分離孔を通じてかご本体32内に連通されている周
部空隙SGの上端は、内周縁がかご周壁32aに接近す
るリング部85で実質的に閉じられているとともに、こ
の空隙SGの上部には、下向きのリブ88が挿入して配
置されている。この配置状態で、リブ88のリブベース
88aはかご周壁32aの上部外周面に沿うように近接
されるとともに、リブ88の導入ガイド88bは、周部
空隙SGの上部に沿って周方向に回転しようとする気流
の流れを妨げるように配置されている。しかも、前記配
置状態で周部空隙SGは、前記糠出口86の通路86a
に連通されている。
【0047】次に、分離かご31内にその上端開口を通
してかき回し具41を収容して、その中央筒部42aを
回転軸27の駆動軸部27aに嵌合して取付ける。この
後、所望量の玄米を分離かご31内に収容する。又、こ
の状態に至るまでに、若しくは分離かご31に玄米を収
容した後に、処理容器21の外側に、その糠出口86に
嵌合して糠溜め容器61の容器本体62を取付け、次い
で、この本体62に蓋63を被せる。
【0048】次いで、介装リング81上に、処理容器2
1の把手23及び注ぎ口24を利用して蓋体51を既述
の取付け手順により被着する。それにより、分離かご3
1の上端開口が閉じられ、かつ、蓋体51と処理容器2
1の上端開口縁21cとの間に、シールリング82付き
の介装リング81及びこの上面に重ねられている分離か
ご31の環状フランジ34が、介装リング81と蓋体5
1との間に挟着される。こうした施蓋によって、環状フ
ランジ34の図示しない前記凸部で覆われた処理容器2
1の注ぎ口24には、蓋体51の注ぎ口引掛け部53が
引掛けられるので、介装リング81及び分離かご31は
周方向に回り止めされるとともに、前記シールリング8
1により、処理容器21と介装リング81との間、及び
このリング81と蓋体51との間がシールされる。
【0049】以上の手順で組立てられたアタッチメント
20を、装置本体1に取付ける。この場合、予め装置本
体1の処理容器載置部3に処理容器21が載置してある
場合にも、又、装置本体1から外れた状態でアタッチメ
ント20を組立てた場合でも、はじめは、アタッチメン
ト20を、その糠溜め容器61が装置本体1のトップカ
バー1cとは逆側に位置し、かつ、蓋体51のスイッチ
操作凸部54が装置本体1のスイッチ突部17の手前側
に位置する姿勢で処理容器載置部3に載せた後に、図1
中矢印C方向にアタッチメント20全体を回動させるこ
とにより、装置本体1への取付けが行われる。この取付
け状態では、駆動側カップリング9と被動側カップリン
グ28とが互いに噛み合わされて、装置本体1側からか
き回し具41への動力伝達が可能な状態に接続されると
ともに、前記凹部3aの内周面に突設された凸部と前記
処理容器台22の外周面に設けられた凹部とが引っ掛っ
て処理容器21が処理容器載置部3の上方へ抜け出すこ
とが防止される。又、蓋体51のスイッチ操作凸部54
が、スイッチ凸部17の開口17aに入り込んで、図示
しない安全スイッチがオン状態に保持される。
【0050】そして、以上のセット完了後に、分離かご
31内に投入された玄米の量に応じて精米スイッチ、つ
まり、タイマースイッチ14のタイマ時間を設定するこ
とにより、以下のような乾式構造による糠の分離、つま
り、精米(精穀)ないしは研米(研穀)が実施される。
【0051】すなわち、装置本体1内の駆動機構10が
動作され、その出力軸8の回転がカップリング9、28
を介して回転軸27に伝達されて、この軸27とともに
かき回し具41が分離かご31内で回転(その回転方向
を図3中点線矢印Dで示す)される。そのため、かき回
し具41の一対のブレード44によって、分離かご31
内の玄米は、回転力を受けながらかご周壁32aに向け
て押出される。それにより、玄米は、遠心力の作用によ
って静止状態の分離かご31のかご周壁32aの内周面
に押付けられながら回転しつつ、かご周壁32aの内周
面の上部側に向けて移動した後、重力によって分離かご
31の中央部側においてかご底壁32b方向に移動され
るから、分離かご31内の米は上下方向に対流しながら
まんべんなくかき回される。
【0052】こうしたかき回しに伴う玄米同士の擦れ合
い、及び玄米と分離かご31及びかき回し具41との擦
れ合いにより、はじめに玄米の糠層が取除かれる精米が
行われ、この後に引続いて精白された米(白米)に対す
る前記糠取り(研米)が行われる。同時に、生成された
糠がかご周壁32a及びかご底壁32bの各分離孔を通
過して周部空隙SG及び底部空隙BGに排出されるとと
もに、このような糠の分離に伴って、分離かご31内に
は糠が取り去られた米が残される。
【0053】以上の精米時には、底部空隙BGにおいて
回転軸27に接続されたファン71が回転軸27と共に
回転されるので、このファン71はその各羽根72によ
る送風を行う。この送風により、ファン71の上側が吸
込み側となり、ファン71の外周側が排気側となる。
【0054】そのため、外気が蓋体51の各通気孔55
から吸込まれて分離かご31内の玄米層(穀類層)を通
過して、かご底壁32bの分離孔を通って底部空隙BG
に至り、更に、この底部空隙BGからファン71を経由
した後に、周部空隙SGを旋回しながら上昇する。この
気流は、介装リング81側において、このリング81の
導入ガイド88bにより流れ方向を上向きに変えられて
糠出口86の通路86aに導入される。このように周部
空隙SB内を旋回する気流をリブ86の導入86aで導
くので、こうしたガイド86aがない場合に比較して、
糠を含んだ前記気流を容易に通路86aに導入できる。
【0055】そして、導入された気流は、通路86aを
流通して糠溜め容器61内に至り、この容器61の内面
に当って流動方向を処理容器21側に向けて変えられた
後に、糠溜め容器61の蓋63の排気部63aを通過し
て外部に放出される。この場合、排気部63aからの糠
の放出は排気部63aの網目が小さいことにより妨げら
れる。以上の気流を図3中実線の矢印で示す。
【0056】このため、かご底壁32b及びかご周壁3
2aの分離孔から排出される糠を、前記空隙BG、SG
に排出される傍から、既述の気流に乗せて搬送できる。
そして、こうして搬送された糠は、糠出口86との接続
部以外が閉じている糠溜め容器61の内面に既述のよう
に気流が当って方向転換されることに伴い、この気流か
ら分離されて糠溜め容器61内の下部に溜められる。こ
のような糠の強制排出により、玄米から分離された糠が
底部空隙BGに溜まることがなくなり、この糠を処理容
器21外の温度条件が低い糠溜め容器61に排出して溜
めることができる。
【0057】以上の糠処理において、ファン71の回転
に伴い処理容器21の内周面に沿って回転しながら糠出
口86を糠受け容器61に向けて通る気流は、既述のよ
うに導入ガイド88bで向きを変えられるとは言え、処
理容器21の内周面に沿う方向のエネルギーを有してい
るから、処理容器21の上端開口縁21cの接線方向に
沿うように通路86aに導入される。
【0058】この場合、糠出口86の通路86aは前記
接線方向に沿うように傾けられているから、この通路8
6a内で渦を生じることが抑制されつつ円滑に前記気流
を通過させることができる。それに伴い、気流に乗って
いる糠が糠出口86の端壁86bの内面に付着すること
が抑制される。
【0059】このように糠出口86の内面に糠が残留す
ることを抑制でき、それに伴って通路86aの実際の流
路断面積が小さくなって、糠溜め容器61側への気流の
流入が低下することも抑制できるので、処理容器21内
に排出された糠の殆どを糠溜め容器61に強制排出でき
る。そして、以上のように糠出口86への糠の付着が抑
制されるので、介装リング86の清掃も容易となる。な
お、既述のように糠出口86はその通路86aが傾けら
れているだけで、その外殻部分は傾けられていないの
で、この糠出口86に対する糠溜め容器61の着脱を容
易にできる。
【0060】又、既述のようにファン71の回転に伴い
処理容器21の内周面に沿って回転する気流は、その全
てが糠受け容器61に向けて糠出口86を通る訳ではな
く、一部は分離かご31のかご周壁32aの上部側に設
けられている分離孔を通って分離かご31内に戻され
る。これとともに、既述のように糠溜め容器61内から
再び通路86a内を通って周部空隙SGの上部に戻され
た気流の一部も、分離かご31のかご周壁32aの上部
側に設けられている分離孔を通って分離かご31内に戻
される。
【0061】このように分離かご31内に気流の一部が
戻されることとあいまって、既述のように分離かご31
内で米が流動されることに伴い、分離かご31と蓋体5
1とでの囲まれる空間にも空気が流れる。この流れと分
離かご31内での米の動きを図2中点線及び一点鎖線の
各矢印で示す。この空気の流れは、蓋体51内面のリブ
56に蓋体51の径方向内側(中央部側)に向けて当た
るとともに、蓋体51の径方向外側(外周側)に向けて
跳ね返される。この跳ね返りの状況を図3中二点鎖線の
矢印で示す。そして、跳ね返された気流は、分離かご3
1の環状フランジ34の上面を流れるから、この風の流
れにより環状フランジ34上面に載っている糠を、分離
かご31内に戻すことができる。こうして戻された糠
は、やがて処理容器21内に排出されてから、既述のよ
うにファン71の回転に伴い糠溜め容器61に強制排出
されるものである。このように環状フランジ34の上面
に載っている糠が残留することも抑制できる。
【0062】前記構成の精米機は、精米量の多少に拘ら
ず、以上のように糠出口86及び環状フランジ34での
糠の残留を抑制しつつ、糠を殆ど残らずに処理容器21
外の糠溜め容器61に強制排出することができる。その
ため、糠が処理容器21の内底部に溜まる場合のよう
に、糠の温度上昇に伴い、処理容器21の内底部に糠が
べとつき張り付いて残ることがないので、使用後におけ
る処理容器21内の掃除等を容易に行うことができる。
又、糠溜め容器61は処理容器21の外部にあって外気
に晒されているから、その内部に排出された糠の温度が
高まって糠がべとつくことはないとともに、この糠溜め
容器61を処理容器21から取外すことにより、糠溜め
容器62内に溜められた糠を容易に出すことができる。
したがって、この精米機は、以上のように糠の処理が容
易であるから、使い勝手がよい。
【0063】そして、以上のように糠を糠溜め容器61
に強制排出できるので、周部空隙SBを狭く、つまり、
処理容器21を小径としてその周壁21aをかご周壁3
2aに近付けても、分離かご31から排出された糠が周
部空隙SBに詰まって、分離かご31の分離孔を目詰ま
りさせることがなく、よって、処理容器21を小形に作
ることもできる。
【0064】又、以上の精米動作においては、蓋体51
を通して外気が導入されるので、かき回されて摩擦熱を
発している玄米をはじめとして、前記気流が接する部分
(ブレート44、分離かご31等)を積極的に冷却でき
る。そのため、かき回されている玄米及び分離された糠
の温度上昇を有効に抑制できる。よって、既述の精米に
伴う米の乾燥度を低下させることができ、炊飯時におけ
る米の割れを少なくして、食味を向上させる上で有効で
ある。
【0065】なお、本実施形態の精米機は、前記精米後
に洗米(洗穀)を行なうことができる。この洗米は、処
理容器21外に取外された分離かご31内の白米を軽く
水で濡らして水切りをしてから、再び分離かご31を処
理容器21内にセットするとともに、既述の組立手順で
アタッチメント20を組立てて装置本体1にセットし、
次に洗米スイッチ15を数回瞬間的に押して、駆動モー
タ4を断続運転した後、分離かご31を取出してその内
部の米を軽く濯ぎ洗いすことにより行われる。このよう
な処理により、洗米される糠臭くなることを抑制できの
で、この後における炊飯により米をおいしく炊くことが
できる。
【0066】又、前記精米機においては、糠溜め容器6
1として、糠出口86に着脱可能に取付けられるビニー
ルや紙等からなる袋を用いることができ、この場合には
前記袋毎簡便に糠を廃棄することができる。
【0067】なお、本発明は前記実施形態に制約される
ものではなく、米以外の穀粒に対して精米と同様の処理
を行なう精穀ないしは研穀を実施することが可能であ
り、又、洗米スイッチ15は省略してもよい。
【0068】
【発明の効果】本発明は、以上説明したような形態で実
施され、以下に記載されるような効果を奏する。
【0069】請求項1の発明によれば、糠出口の通路を
処理容器の接線方向に沿うように傾けて、ファンの回転
に伴い処理容器の内周面に沿って回転しながら糠出口を
糠受け容器に向けて通る気流に乗っている糠が糠出口の
内面に付着することを抑制したから、処理容器内に分離
された糠を殆ど残らずに糠溜め容器に排出できる穀粒処
理装置を提供できる。
【0070】請求項2の発明によれば、分離かごを覆っ
ている蓋体の周部側内面に設けたリブで、分離かごの環
状フランジの上面を流れる風を起こして、環状フランジ
の上面に載っている糠を分離かご内に戻すことができる
から、処理容器内に分離された糠を殆ど残らずに糠溜め
容器に排出できる穀粒処理装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る精米機を示す斜視
図。
【図2】図1の精米機を示す断面図。
【図3】図2中Z−Z線に沿って示す断面図。
【図4】(A)は図1の精米機が備える穀類処理アタッ
チメントの介装リングを示す平面図。(B)は図4
(A)中矢印Y方向から介装リングを見て示した図。
【図5】図1の精米機が備える穀類処理アタッチメント
の蓋体を示す裏面図。
【符号の説明】
1…装置本体 10…駆動機構 20…穀類処理アタッチメント 21…処理容器 21a…処理容器の周壁 21b…処理容器の底壁 27…回転軸 31…分離かご 32a…かご周壁 32b…かご底壁 34…環状フランジ 41…かき回し具 51…蓋体 56…リブ 61…糠溜め容器 71…ファン 81…介装リング 86…糠出口 86a…通路 86b…糠出口の端壁(通路壁) BG…底部空隙 SG…周部空隙

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転軸を回転させる駆動機構が内蔵され
    た装置本体と、 この装置本体に設けられた上端開口の処理容器と、 かご底壁及びかご周壁を有し、少なくとも前記かご底壁
    に多数の分離孔が設けられて、前記処理容器内に出し入
    れ可能に収容される分離かごと、 この分離かごを覆って前記処理容器に着脱可能に取付け
    られる蓋体と、 前記処理容器内の中央部に配設される前記回転軸に着脱
    可能に取付けられて前記分離かご内で回転され、この分
    離かご内に収容された穀粒をかき回すかき回し具と、 前記処理容器の底壁と前記かご底壁との間の空隙に配置
    して前記回転軸に取付けられるファンと、 前記処理容器の外側に設けられた糠溜め容器と、 前記処理容器の接線方向に沿うように傾けられた通路を
    有して、前記糠溜め容器内及び前記処理容器内を連通し
    て設けられた糠出口と、 を具備したことを特徴とする穀粒処理装置。
  2. 【請求項2】 回転軸を回転させる駆動機構が内蔵され
    た装置本体と、 この装置本体に設けられた上端開口の処理容器と、 上端開口縁に外側に張出す環状フランジを有するととも
    に、多数の分離孔が夫々設けられたかご底壁及びかご周
    壁を有して、前記処理容器内に出し入れ可能に収容され
    る分離かごと、 この分離かごを覆って前記処理容器に着脱可能に取付け
    られるとともに、周部側内面に前記環状フランジの上側
    を流れる空気流を起こさせるリブを有する蓋体と、 前記処理容器内の中央部に配設される前記回転軸に着脱
    可能に取付けられて前記分離かご内で回転され、この分
    離かご内に収容された穀粒をかき回すかき回し具と、 前記処理容器の底壁と前記かご底壁との間の空隙に配置
    して前記回転軸に取付けられるファンと、 前記処理容器の外側に設けられた糠溜め容器と、 前記糠溜め容器内及び前記処理容器内を連通して設けら
    れた糠出口と、 を具備したことを特徴とする穀粒処理装置。
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