JP2002065689A - 超音波処置具 - Google Patents

超音波処置具

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JP2002065689A JP2000259496A JP2000259496A JP2002065689A JP 2002065689 A JP2002065689 A JP 2002065689A JP 2000259496 A JP2000259496 A JP 2000259496A JP 2000259496 A JP2000259496 A JP 2000259496A JP 2002065689 A JP2002065689 A JP 2002065689A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明の目的とするところは、手術中のプロー
ブの交換やプラグの着脱といった煩雑な作業をなくして
迅速に処置出来る超音波処置具を提供する事にある。 【解決手段】本発明は、振動子6の第1基部を振動の節
の位置として、第1プローブ3を取り付ける接続端部を
有するホーン35を上記第1基部から延出して形成して
おり、第1基部からn×λ/2(nは整数)離れた節位
置を第2基部として、第2プローブ4を取り付ける接続
端部を有するホーン41を上記第2基部から延出して形
成しており、共通の振動子に複数のプローブを接続でき
るようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、生体組織に超音波
振動を与え、超音波振動で治療を行う超音波処置具に関
する。
【0002】
【従来の技術】特開平5−49648号公報に開示され
た超音波治療装置は、組織を乳化、吸引して、腫瘍など
を生体組織から除去する用途に用いられる。また、特開
2000−126198号公報に開示された超音波治療
装置は、超音波振動をするプローブと、クランプ部材で
生体組織を挟みながら、生体組織を凝固・切開するよう
にしたものである。
【0003】これらの超音波処置具は一般に用途に応じ
て、例えば、長いプローブや短いプローブまたは先端形
状が異なる等、多種類のものからその用途に適した特定
のプローブを選んで、超音波振動子を有するハンドピー
スに付け替えて使用する。
【0004】しかし、ハンドピースに対してプローブを
取り付ける場合、ねじ締結による接続形式であるため、
プローブを交換する都度、ねじを緩めてそのプローブを
取り外し、その後、ハンドピースに別のプローブをねじ
締結するプローブ付替え方式であった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】プローブ付替え方式に
あっては、超音波処置具を用いて手術を行なう都度、そ
の手技の種類に適さないプローブを適するプローブに付
け替えなければならない。
【0006】しかし、ハンドピースに対するプローブの
着脱はねじ方式であるため、特に手術中にプローブの交
換を行なうことが煩わしい。また、必要な種類の異なる
プローブの数だけ、ハンドピースを用意した場合であっ
ても、駆動電流を発生させるジェネレータに対して不潔
域の看護婦がハンドピースのプラグを付け替えねばなら
ない。この場合も、そのプラグの付け替え作業が煩雑で
あった。
【0007】本発明は上記事情に着目してなされたもの
で、その目的とするところは、手術中のプローブの交換
やプラグの着脱といった煩雑な作業をなくして必要とす
るプローブを用いて迅速に処置することが出来る超音波
処置具を提供する事にある。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明は、
駆動電流を超音波振動に変換する振動子の基部にホーン
を介してプローブを接続し、プローブにより超音波振動
を伝達して生体組織に対する処置を行う超音波処置具に
おいて、上記振動子の第1の基部を振動の節の位置とし
て、第1のプローブを取り付ける接続端部を有するホー
ンが上記第1の基部から延出して形成され、第1の基部
からn×λ/2(nは整数)離れた節位置を第2の基部
として、第2のプローブを取り付ける接続端部を有する
ホーンが上記第2の基部から延出して形成されており、
共通の振動子に複数のプローブを取り付けて使用できる
ようにしたことを特徴とするものである。請求項2に係
る発明は、請求項1において、第1の基部と第2の基部
の間に、駆動電流を超音波振動に変換する圧電素子を配
置したことを特徴とする超音波処置具である。
【0009】
【発明の実施の形態】<第1実施形態>図1から図3を
参照して本発明の第1実施形態に係る超音波処置具につ
いて説明する。
【0010】(構成)図1はその超音波処置具1全体を
示す斜視図である。超音波処置具1はハンドピース2
と、これの前後に別々に接続される2種類のプローブ
3,4とを備える。ハンドピース2は把持可能な筒状の
ケース5内に後述のボルト締めランジュバン型振動子6
が同軸的に配設されている。ボルト締めランジュバン型
振動子6はケース5によって覆われている。上記2種類
のプローブ3,4はボルト締めランジュバン型振動子6
に接続されている。第1プローブ3は把持型プローブを
構成し、第2プローブ4はフック型プローブを構成す
る。
【0011】ケース5の遠位端には第1プローブ3を覆
う第1シース7が取り付けられ、第1シース7の内側に
は第1プローブ3が第1シース7に触れることなく同軸
的に配置されている。ケース5の手元側端には第2プロ
ーブ4を覆う第2シース8が取り付けられている。第2
プローブ4は第2シース8に触れることなく同軸的に配
置されている。
【0012】ケース5の外表面にはアーム状のハンドル
11が着脱可能に取り付けられている。ハンドル11の
基端部12は上記ケース5の外表面に密着状態で嵌合可
能な筒状に形成されており、ケース5の前端側から嵌め
込んで、そのケース5の外表面に装着され、かつケース
5から引き出せる着脱可能な装着部に形成されている。
【0013】ケース5の外周には前端側からその外表面
に嵌め込んで装着されるハンドル固定リング13が配設
されている。このハンドル固定リング13の基端部内面
には図2で示すように雌ねじ14が形成され、一方、ハ
ンドル11の嵌着用基端部12の延出前端部分の外周に
は上記ハンドル固定リング13内に入り込んで上記雌ね
じ14に螺合する雄ねじ部15が形成されている。
【0014】尚、内ハンドル11の基端部12内にハン
ドル固定リング13をねじ込むと、ハンドル11の基端
部12の内径が縮小してケース5の外周に締め付けられ
るチャック構造のものであってもよい。いずれにしても
ハンドル11とハンドル固定リング13はケース5から
着脱自在でケース5に位置決め固定可能である。
【0015】ハンドル11は第1プローブ3を覆う第1
シース7に沿って前方へ延出しており、その遠位端部に
はクランプ部20を構成すべく、プローブ3の先端部に
対向する位置に設けられたクランプ体16を支持するク
ランプ支持体17が回動ピン18を介して回動自在に取
り付けられている。回動ピン18は第1プローブ3の軸
方向に直交する向きで配置され、かつクランプ支持体1
7は前後に傾動できるように支持されている。
【0016】そして、ハンドル11を押し込むことによ
りハンドル11の中途部全体を弾性的に湾曲させ、第1
プローブ3の先端処置部分19にクランプ体16を近づ
け、そのクランプ体16と先端処置部分19の間で生体
組織を挟み込んで把持すクランプ部20を構成してい
る。
【0017】ハンドル11の中間部分にはこれを押し込
み変形させたとき、ケース5の外周面に当たるストッパ
21が形成されている。ストッパ21はハンドル11を
押し込んだときの押込み量を規制し、生体組織把持力量
を適正な範囲に制限するためのものである。
【0018】上記ハンドル11の材質には金属や樹脂な
どの弾性体が用いられ、弾性変形する事が出来る。上記
クランプ体16の材料としては摩擦抵抗の少ない、例え
ば、ポリテトラフルオロエチレンなどの樹脂が用いられ
ている。
【0019】図2は超音波処置具1の内部構造を示した
縦断面図である。ハンドピース2のケース5内にはその
中央に位置してボルト締めランジュバン型振動子6が同
軸的に配設されている。
【0020】ボルト締めランジュバン型振動子6は駆動
電流の電気的な振動から機械的な振動に変換する複数の
圧電素子25と、圧電素子25に直接接触してその圧電
素子25に駆動電流を供給する複数の電極26とが交互
に重ねられ、図示しないボルトによって締め付けられて
いる。図示しないジェネレータからの駆動電流はケーブ
ル27からリード線28を介して各電極26に供給され
る。
【0021】上記ケーブル27はケース5の壁を貫通し
ており、その内端に対してコード抜止め31を圧着する
事でケース5に固定されている。ケーブル27の導出部
付近の断線を防ぐためにケース5との固定部分には折止
め防止ゴム32が取り付けられている。また、ケース5
とケーブル27との間の水密を取るため、その貫通部分
にはOリング33が設けられている。
【0022】圧電素子25の遠位端部にはその圧電素子
25で発生させた超音波振動の振幅を拡大する第1ホー
ン35が固定されており、このホーン35の基端部分に
は上記ケース5に対して固定されるフランジ37が形成
されている。同様に圧電素子25の近位端にもその圧電
素子25で発生させた超音波振動の振幅を拡大する第2
ホーン41が設けられ、そのホーン41の基端部分には
上記ケース5に対して固定されるフランジ42が形成さ
れている。
【0023】第1ホーン35の先端にはこれに対応する
第1プローブ3を着脱自在に接続するための雌ねじ43
が形成されている。この雌ねじ43には前述の第1プロ
ーブ3の基端に形成された雄ねじ44がねじ込まれて第
1プローブ3が第1ホーン35の先端に固定的な状態で
接続されるようになっている。
【0024】また、第2ホーン41の先端にはこれに対
応する第2プローブ4を着脱自在に固定するための雌ね
じ45が形成されている。この雌ねじ45には前述の第
2プローブ4の基端に形成された雄ねじ46がねじ込ま
れて第2プローブ4が第2ホーン41の先端に固定的な
状態で接続されている。
【0025】上記ランジュバン型振動子6はホーン3
5,41に形成したフランジ37,42を利用して上記
ケース5に対して固定的に取り付けられる。すなわち第
1ホーン35のフランジ37はこれの手前に取り付けら
れた板ゴム49を介して、ケース5の内面に形成された
突当て部47に突き当てる構成とする。また、フランジ
37の遠位側に位置して、上記ケース5の内面には雌ね
じ48が形成され、この雌ねじ48には固定ナット51
の雄ねじ52が螺合するように構成されている。また、
フランジ37の遠位側端面には水密を保つための板ゴム
53が取り付けられている。
【0026】そして、固定ナット51により、板ゴム4
6,53を介して、フランジ37を突当て部47に押し
付けることにより、ケース5に対してランジュバン型振
動子6が固定的に支持される。ケース5の遠位端内面と
固定ナット51の外面との間の水密を確保するために固
定ナット51の手元側外周部にはOリング54が取り付
けられている。
【0027】同様にして、手元側のフランジ42もケー
ス5の内面に設ける固定ナット61によって支持され
る。すなわち上記ケース5の内面には固定ナット61の
雄ねじ62が螺合する雌ねじ63が形成されており、こ
の雌ねじ63には固定ナット61がねじ込まれている。
フランジ42の手前側端面には水密を確保する板ゴム6
5が取り付けられ、上記固定ナット61の端面に押し当
てられるようになっている。そして、ナット51,61
の両方をねじ込む事でランジュバン型振動子6はケース
5に対して更に確実に固定出来る。ケース5の近位端内
面と固定ナット61の外表面の水密を確保するためにそ
の固定ナット61の外周部にはOリング66が取り付け
られている。
【0028】把持型プローブ3及びフック型プローブ4
の表面を保護するためにそれぞれを覆うシース7,8は
ケース5の手元側端(前端と後端)にねじ止め固定され
ている。シース7の手元側端には雄ねじ67が形成さ
れ、この雄ねじ67がケース5の前端に形成された雌ね
じ48にねじ込まれている。また、シース8の手元側端
には雄ねじ68が形成され、この雄ねじ68はケース5
の後端の雌ねじ63にねじ込まれている。
【0029】尚、上記フック型プローブ4の先端にはフ
ック部71と先端部72が設けられている。上記フック
型プローブ4の振動特性が同じテストチップ75が用意
され、このテストチップ75は第2ホーン41の先端に
ある雌ねじ45にねじ込み装着されるようになってい
る。
【0030】(作用)術者はハンドピース2のケース5
を握って目的の患部にプローブ3の先端処置部分19を
接触させ、クランプ部20のクランプ体16との間に生
体組織を挟み込み、ケース5と一緒にハンドル11をし
っかりと握り込む事でクランプ部20に生体組織を把持
する。このように生体組織を把持した状態で、図示しな
いフットスイッチを踏むと、ジェネレータから駆動電流
が、ケーブル27、リード線28、電極26へと流れ、
圧電素子25により駆動電流が超音波振動に変換され
る。発生した超音波振動はホーン35により目的の振幅
まで拡大され、プローブ3に伝達される。クランプ部2
0で把持された生体組織がプローブ3の超音波振動によ
り摩擦熱が発生し、凝固・切開される。
【0031】この後、生体組織を切開・剥離したい場合
には、ハンドル11の握り方を緩めてケース5の持ち方
を変える。つまり、ハンドピース2の向きを反転させ
る。そして、今度はフック型プローブ4の先端における
フック部71を目的の患部に接触させる。そして、図示
しないフットスイッチを踏むと、ジェネレータからの駆
動電流がケーブル27、リード線28、電極26へと流
れ、圧電素子25により駆動電流が超音波振動に変換さ
れる。超音波振動はホーン41により目的の振幅まで拡
大され、フック型プローブ4ヘと超音波振動が伝達さ
れ、用途に応じてフック部71で生体組織を切開し、先
端部72で生体組織を剥離することが出来る。
【0032】ところで、ランジュバン型振動子6が超音
波振動しているとき、各部の振動分布77は図3で示す
通りになる。超音波振動の節位置はフランジ37及びフ
ランジ42に存在する。このため、この位置での発熱は
ない。把持型プローブ3及びフック型プローブ4の着脱
部の位置は振動の腹に比較的近い所にある。この位置で
は応力が低く、また、完全な腹位置でないため、プロー
ブ3,4が取り付いてない状態では超音波発振が出来な
い。したがって、使用上、支障がなく、安全である。ま
た、片方のプローブ3またはプローブ4だけを使用した
い場合には図3に示すテストチップ75をホーン41の
先端にねじ込む事で超音波発振が可能となる。無論、フ
ランジ37,42の位置する節間の距離はn×λ/2
(λは超音波振動の波長)の長さで離れていて問題はな
い。
【0033】(効果)本実施形態によれば、術者が凝固
・切開を行いたい場合や切開・剥離を行いたい場合には
ケース5を持ち替える事でその用途に適したプローブ
3,4のいずれかを選択して迅速に処置出来るため、手
術時間の短縮が図れる。
【0034】<第2実施形態>図4及び図5を参照して
本発明の第2実施形態に係る超音波処置具について説明
する。
【0035】(構成)本実施形態は前述した第1実施形
態の変形例であり、第1実施形態と同じ構造の部分はそ
の説明を省略する。
【0036】本実施形態は超音波処置具1の第1プロー
ブ3及び第2プローブ4のいずれかとケース5の部分ま
でにわたりそれらの外表面を覆う筒状のスライドカバー
81を設けた例である。
【0037】上記スライドカバー81の両端部分はいず
れもケース5の外周面部に軸方向へ可動自在に被嵌して
取り付けられるようになっている。また、スライドカバ
ー81の上面にはスリット82が設けられ、下面にはス
リット83が形成されている。上面のスリット82はア
ーム状のハンドル11が入り込む逃げとなっており、下
面のスリット83はケーブル27及び折止め防止ゴム3
2が入り込む逃げとなっている。
【0038】(作用)まず、把持型プローブ3の方を使
用する場合にはスライドカバー81を図4で示すように
フック型プローブ4の方に被せておき、フック型プロー
ブ4を使用するときには図5で示すように把持型プロー
ブ3の方にスライドカバー81を移動してそれに被せて
おく。その際、スリット82,83があるため、ハンド
ル11及び折止め防止ゴム32に干渉する事なくスライ
ドカバー81を移動させることが出来る。
【0039】(効果)第1実施形態の効果に加え、使用
していないプローブ3,4をカバーすることが出来るた
め、使用していないプローブ3,4に不意に触れる事が
なく安全である。スリット82,83は超音波処置具1
のケース5の外周面部にスライドカバー81を被嵌する
際の弾性的な押着力を高める。
【0040】尚、本実施形態の変形例として、図6で示
すように、プローブ3,4の先端処置部を覆う保護キャ
ップ84,85をシース7,8の先端部分に装着できる
ようにして、使用しないプローブ3,4の先端処置部を
覆うようにすれば、上記同様に使用していないプローブ
3,4に不意に触れる事がないという効果が得られる。
【0041】<第3実施形態>図7乃至図9を参照して
本発明の第3実施形態に係る超音波処置具について説明
する。
【0042】(構成)本実施形態は前述した第1実施形
態の変形例であり、第1実施形態と同じ構造の部分はそ
の説明を省略する。図7で示すように、シース8には図
示しない吸引チューブを接続する吸引口金86と同じく
図示しない送水チューブを接続する送水口金87が設け
られている。潅流を必要とするときに図示しない送液チ
ューブと吸引チューブを接続してシース8の先端から送
液・吸引がされる。
【0043】また、本実施形態では、フック型プローブ
の代わりに吸引プローブ88が装着されている。この吸
引プローブ88の内部構造は図8で示すように構成され
ている。すなわち吸引口金86はケース5を貫通してボ
ルト締めランジュバン型振動子6のホーン41に対して
Oリング89を介して固定している。上記Oリング89
はホーン41に対する水密及び振動による発熱を防止す
る。
【0044】ランジュバン型振動子6のホーン41には
その中心軸を貫く管路91が設けられており、そのホー
ン41の近位端には雌ねじ92が形成され、吸引プロー
ブ88の基端に形成された雄ねじ93をねじ込む事で吸
引プローブ88が固定出来る。吸引プローブ88にもそ
の中心軸を貫く管路94が形成されている。また、上記
シース8の外表面部に取り付けられた送水口金87はそ
のシース8内に連通している。
【0045】(作用)上記第1実施形態と同様にクラン
プ部20及びプローブ3を用いて処置を行った後、生体
組織を乳化、吸引させたい場合にはケース5を持ち替え
て吸引プローブ88の先端開口95を対象部位に接触さ
せる。
【0046】ここで、図示しないフットスイッチを踏む
と、ジェネレータからの駆動電流が圧電素子25により
超音波振動に変換され、その振動はホーン41により目
的の振幅に拡大されて吸引プローブ88の先端に伝達さ
れる。吸引プローブ88の先端では生体組織を乳化さ
せ、その乳化させた組織を管路94から管路91へと吸
引する事が出来、それらは吸引口金86を通じて図示し
ない吸引チューブヘと流れ、図示しない容器に移る。ま
た、送水口金87に図示しない送水チューブを接続する
事で送水し、対象部位で発生した乳化組織を吸引し、ま
た、吸引プローブ88の発熱を抑える事が出来る。
【0047】超音波振動しているとき、各部の振動の分
布96は図9に示す通りになる。超音波振動の節位置は
フランジ37及びフランジ42に存在するため、この位
置での発熱はない。把持型プローブ3及び吸引プローブ
88の着脱部は振動の腹に比較的近い所にある。この位
置では応力が低く、また、完全な腹位置でないため、プ
ローブ3,88が取り付いてない状態では超音波発振が
出来ないため、安全である。また、プローブ3,88の
片方だけを使用したい場合には図9に示すテストチップ
75をホーン41の先端にねじ込む事で超音波発振が可
能となる。無論、フランジ37,42に位置する節間は
n×λ/2の距離で離れていても問題ない。
【0048】(効果)本実施形態では術者が凝固・切開
を行いたい場合や乳化、吸引を行いたい場合にはケース
5を持ち替える事でその用途に適したプローブを選択し
て迅速に処置出来るため、手術時間の短縮が図れる。
【0049】<第4実施形態>図10を参照して本発明
の第4実施形態に係る超音波処置具について説明する。
【0050】(構成・作用)本実施形態は前述した第3
実施形態の変形例であり、ケース5からハンドル及びハ
ンドル固定リングを取り外した。また、把持型プローブ
3の代わりにフック型プローブ101を取り付けた。こ
の構成によれば、切開・剥離を行なう場合、主に使うフ
ック型プローブ101と乳化、吸引を行なう場合、主に
使う吸引プローブ88をケース5を持ち替えるだけで使
用する事が出来る。
【0051】(効果)本実施形態によれば、術者が切開
・剥離を行いたい場合や乳化、吸引を行いたい場合には
ケース5を持ち替える事でその用途に適したプローブを
選択して迅速に処置出来るため、手術時間の短縮が図れ
る。
【0052】<第5実施形態>図11乃至図14を参照
して本発明の第5実施形態に係る超音波処置具について
説明する。
【0053】(構成・作用・効果)本実施形態は前述し
た第1実施形態のフック型プローブ4の先端形状に関す
る変形例であり、図11では先端がヘラ状に形成された
ヘラ型プローブ111の例である。このヘラ型プローブ
111は組織との接触が容易に行え、効率的な凝固、焼
灼が可能になる。
【0054】図12で示すプローブ112はヘラ型プロ
ーブ形式の先端部にかぎ状の平面部113を形成した。
この形状によれば、図13で示す通り、組織との接触を
容易に行えるため、他のヘラ型プローブに比べ更に広範
囲に凝固、焼灼出来る。
【0055】図14で示すものは上記ヘラ型プローブ1
12の先端部に形成するかぎ状の平面113の突き出し
先端を半球状の先端形状114とした。このような形状
とすれば、組織に対して容易に凝固、焼灼出来る。
【0056】尚、本発明は上記各実施形態のものに限定
されるものではない。上記説明によれば以下の付記に挙
げる各項およびそれらの項を任意に組み合わせたものが
得られる。
【0057】〔付記〕 1.駆動電流を超音波振動に変換する振動子の基部にホ
ーンを介してプローブを接続し、プローブにより超音波
振動を伝達して生体組織に対する処置を行う超音波処置
具において、上記振動子の第1の基部を振動の節の位置
として、第1のプローブを取り付ける接続端部を有する
ホーンが上記第1の基部から延出して形成され、第1の
基部からn×λ/2(nは整数)離れた節位置を第2の
基部として、第2のプローブを取り付ける接続端部を有
するホーンが上記第2の基部から延出して形成されてお
り、共通の振動子に複数のプローブを取り付けて使用で
きるようにしたことを特徴とする超音波処置具。
【0058】2.第1項において、第1の基部と第2の
基部の間に、駆動電流を超音波振動に変換する圧電素子
を配置したことを特徴とする超音波処置具。
【0059】3.第2項において、超音波振動子をケー
シングで覆い、第1の基部及び第2の基部はフランジ形
状として、気密確保するパッキンを上記各フランジ側面
に配置して、上記各フランジを押圧固定することで、上
記パッキン及び超音波振動子をケーシングに対して固定
することを特徴とする超音波振動子ハンドピースユニッ
ト。
【0060】4.第3項において、押圧固定する手段の
外周部には、気密を確保するためのOリングを配置した
ことを特徴とするもの。 5.第4項において、ケーシング外周面に着脱可能なハ
ンドル組立て体の基端部を配置して、上記ハンドル組立
て体の先端部に生体組織を把持するのに適した形状を有
するクランプ体を設け、上記クランプ体に対向する位置
に生体組織を把持するのに適したプローブを超音波振動
子のホーンに一端に装着したことを特徴とするもの。
【0061】6.第5項において、超音波振動子の他端
に、生体組織を把持して凝固切開する目的以外のプロー
ブを装着したことを特徴とするもの。 7.第5項において、超音波振動子の他端にダミーチッ
プを装着し、節からの長さが、振動の腹となる位置にな
ることを特徴とするもの。 8.第1項において、超音波振動子の一部に中心軸を貫
く管路を設け、ホーンの端部に上記管路の開放端を形成
したことを特徴とするもの。
【0062】9.第8項において、超音波振動子の中心
軸と直角に交わる方向に管路を設けたことを特徴とする
もの。 10.第8項において、ホーンに管路の開放端がある端
部に装着するプローブは中心軸に貫通孔を有することを
特徴とするもの。 11.第10項において、管路のある開放端を形成する
ホーンと別の他端に、中心軸に貫通孔を有さない種類の
プローブを装着したことを特徴とするもの。
【0063】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、処
置中のプローブ交換、プラグ着脱といった煩雑な作業が
なくなり、目的に適したプローブを使用することが出来
るため、迅速に処置出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る超音波処置具全体
を示す斜視図。
【図2】同じく第1実施形態に係る超音波処置具全体の
縦断面図。
【図3】同じく第1実施形態に係る超音波処置具の振動
特性を示す説明図。
【図4】本発明の第2実施形態に係る超音波処置具全体
を示す斜視図。
【図5】同じく第2実施形態に係る超音波処置具の他の
使用状態の全体を示す斜視図。
【図6】上記第2実施形態に係る超音波処置具の変形例
を示す斜視図。
【図7】本発明の第3実施形態に係る超音波処置具全体
を示す斜視図。
【図8】同じく第3実施形態に係る超音波処置具全体の
縦断面図。
【図9】同じく第3実施形態に係る超音波処置具の振動
特性を示す説明図。
【図10】本発明の第4実施形態に係る超音波処置具全
体を示す斜視図。
【図11】本発明の第5実施形態のフック型プローブの
先端形状に関する変形例の説明図。
【図12】同じく第5実施形態のフック型プローブの先
端形状に関する他の変形例の斜視図。
【図13】同じく第5実施形態のフック型プローブの先
端形状に関する他の変形例の使用状態の説明図。
【図14】本発明の第5実施形態のフック型プローブの
先端形状に関するさらに他の変形例の斜視図。
【符号の説明】
1…超音波処置具、2…ハンドピース、3…第1プロー
ブ、4…第2プローブ、5…ケース、6…ボルト締めラ
ンジュバン型振動子、7…第1シース、8…第2シー
ス、11…ハンドル、25…圧電素子、35…第1ホー
ン、37…フランジ、41…第2ホーン、42…フラン
ジ。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】駆動電流を超音波振動に変換する振動子の
    基部にホーンを介してプローブを接続し、プローブによ
    り超音波振動を伝達して生体組織に対する処置を行う超
    音波処置具において、 上記振動子の第1の基部を振動の節の位置として、第1
    のプローブを取り付ける接続端部を有するホーンが上記
    第1の基部から延出して形成され、第1の基部からn×
    λ/2(nは整数)離れた節位置を第2の基部として、
    第2のプローブを取り付ける接続端部を有するホーンが
    上記第2の基部から延出して形成されており、共通の振
    動子に複数のプローブを取り付けて使用できるようにし
    たことを特徴とする超音波処置具。
  2. 【請求項2】請求項1において、第1の基部と第2の基
    部の間に駆動電流を超音波振動に変換する圧電素子を配
    置したことを特徴とする超音波処置具。
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