JP2002065632A - 磁気共鳴イメージング装置、磁気共鳴イメージング方法、及び記録媒体 - Google Patents

磁気共鳴イメージング装置、磁気共鳴イメージング方法、及び記録媒体

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JP2002065632A
JP2002065632A JP2000261552A JP2000261552A JP2002065632A JP 2002065632 A JP2002065632 A JP 2002065632A JP 2000261552 A JP2000261552 A JP 2000261552A JP 2000261552 A JP2000261552 A JP 2000261552A JP 2002065632 A JP2002065632 A JP 2002065632A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】連続撮像中において、撮像対象が急に動いた
り、撮像位置を変えるなど、撮像条件が急変した場合で
も、画質の不安定化を確実に防止する。 【解決手段】イメージング用励起パルスPexの印加に
応じて撮像対象の撮像スライスで発生したMR信号を収
集し、この収集されたMR信号に基いて画像を再構成す
る磁気共鳴イメージングである。イメージング用励起パ
ルスPexと同等のフリップ角を有する別の励起パルス
Pad,Padで撮像スライスのスライス方向両側
に隣接する両隣接スライスを選択的に励起し、この後、
撮像スライスをイメージング用励起パルスPexで選択
的に励起してMR信号を発生させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、磁気共鳴現象に基
づいて撮像対象内部を画像化する磁気共鳴(MR)イメ
ージング(MRI)に係り、とくに、動いている対象を
観察するため、高速な撮像を連続的に行う連続撮像法を
用いた磁気共鳴イメージングに関する。
【0002】
【従来の技術】現在、医療用の撮像法の1つとして、磁
気共鳴イメージングが広く用いられている。この磁気共
鳴イメージングは、静磁場中に置かれた撮像対象の原子
核スピンをそのラーモア周波数の高周波信号で磁気的に
励起し、この励起に伴って発生するMR信号から撮像対
象内部の画像を再構成する撮像法である。
【0003】磁気共鳴イメージングには各種のタイプの
ものが在り、磁気的励起及び信号収集に用いるパルスシ
ーケンスに拠っても、そのタイプは分かれる。この磁気
共鳴イメージング法の1つとして、近年、動いている撮
像対象を高速(例えば0.1秒から1秒程度)に且つ連
続的に撮像する連続撮像法(MRフルオロスコピーなど
とも呼ばれる)が脚光を浴びている。
【0004】この連続撮像法は、具体的には、パルスシ
ーケンスの実行と画像再構成とを非同期で行うことで、
出力画像の空間分解能を若干犠牲にして、その分、時間
分解能を向上させる撮像法である。このパルスシーケン
スを行うスキャンは、リアルタイムスキャンとも呼ばれ
ており、その実現は、近年のハードウエア技術の進歩に
依るところが大きい。図5には、FE法に拠るリアルタ
イムスキャンのパルスシーケンスを例示する。
【0005】これにより、MR信号収集、画像再構成、
及び画像表示までの過程を殆どリアルタイムに行うこと
で、動いている対象に追随したリアルタイムな画像表示
や高精度な位置決めを行うことができる。このリアルタ
イムスキャンでは、パルスシーケンスの繰返し時間TR
が一般的には3〜100ms程度の短い値に設定され且
つ励起パルスのフリップ角が20〜60度程度の低い値
に設定される。このため、例えば図6に示す如く、撮像
対象が静止していると、RF励起されたスライス内のス
ピンの縦磁化は初期状態には回復できず、ある一定の大
きさを保った定常状態になるので、この定常状態の縦磁
化の元に信号収集が行われる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
リアルタイムスキャンにあっては、縦磁化がある一定の
大きさを保った定常状態に拠る撮像中に、図7の矢印方
向に、撮像対象がスライス方向に急に動いた場合(図6
の状態から図7の状態参照)、選択励起スライスの少な
くとも一部領域の空間的な位置が相対的に変化すること
になり、撮像スライスSLの外側から初期状態のまま
の縦磁化成分を有するスピンがスライス内に入ってくる
(図7の斜線部参照)。このため、収集される信号の強
度が急激に増えたり、画像のコントラストが一時的に変
化して、画質が不安定になるという問題があった。
【0007】本発明は、このような従来技術が直面する
現状を打破するためになされたもので、連続撮像中にお
いて、撮像対象が急に動いたり、撮像位置を変えるな
ど、撮像条件が急変した場合でも、画質の不安定化を確
実に防止することを、その目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の磁気共鳴イメージング装置は、イメージン
グ対象の所望領域をイメージング用励起パルスで選択的
に励起する第1の選択励起手段と、この第1の選択励起
手段による前記所望領域の選択励起前に、前記イメージ
ング用励起パルスと同等の励起能力を有する励起パルス
で前記所望領域のスライス方向外側に位置する別領域を
選択的に励起する第2の選択励起手段と、前記第1の選
択励起手段により当該所望領域で発生したMR信号を収
集する収集手段と、この収集手段により収集されたMR
信号に基いて画像を再構成する再構成手段と、を備えた
ことを特徴とする。
【0009】このように、所望領域(例えば撮像スライ
ス)を選択励起する前に既に、そのスライス方向外側に
位置する別領域(例えば隣接スライス)が選択励起され
る。しかも、その励起パルスの励起能力はイメージング
用励起パルスのそれと同等であるので、かかる別領域の
スピンの縦磁化成分は所望領域におけるそれと殆ど同じ
状態でイメージング用励起パルスが選択的に印加される
ことになる。
【0010】このため、スキャン中に撮像対象が急に動
いて、目的とする撮像スライスの位置が空間的に相対的
にずれてしまった場合でも、上記別領域のスライス方向
の幅を適宜に設定しておくことにより、このずれ位置は
上記別領域内に収まる。MR信号は位置急変した新しい
領域から収集されるが、その新しい領域のスピンの縦磁
化成分は目的としていた撮像用所望領域のそれと同程度
である。したがって、撮像領域の急変が生じた場合で
も、それによってMR信号の強度が急変することは無
く、かかる急変に伴ったアーチファクトの発生やコント
ラストの急変を確実に排除して、画質の不安定化を防止
することができる。
【0011】なお、上述した構成は更に変形して実施す
ることができる。好適な一例として、第1の選択励起手
段は連続撮像法の条件を満たすように構成された手段で
ある。この条件は、例えば、前記イメージング用励起パ
ルスのフリップ角及びこのイメージング用励起パルスを
印加する繰返し時間を含む。この場合、第1の選択励起
手段は、前記イメージング用励起パルスとして、FE法
に拠るパルスシーケンスに組み込まれた励起パルスを印
加する手段を有していてもよい。
【0012】また好適には、前記第2の選択励起手段
は、前記別領域として、前記所望領域に隣接するスライ
ス方向両側の2つの領域を選択的に励起する手段として
構成してもよい。
【0013】また、上記目的を達成するため、本発明の
磁気共鳴イメージング方法は、イメージング用励起パル
スの印加に応じてイメージング対象の所望領域で発生し
たMR信号を収集し、この収集されたMR信号に基いて
画像を再構成する磁気共鳴イメージング方法であり、前
記イメージング用励起パルスと同等の励起能力を有する
別の励起パルスで前記所望領域のスライス方向外側に位
置する別領域を選択的に励起し、この後、前記所望領域
を前記イメージング用励起パルスで選択的に励起して前
記MR信号を発生させることを特徴とする。
【0014】さらに、上記目的を達成するため、本発明
の記録媒体は、イメージング用励起パルスの印加に応じ
てイメージング対象の所望領域で発生したMR信号を収
集し、この収集されたMR信号に基いて画像を再構成す
る磁気共鳴イメージングの機能を特定するプログラムを
記録したコンピュータ読取り可能な記録媒体であって、
前記イメージング用励起パルスと同等の励起能力を有す
る別の励起パルスで前記所望領域のスライス方向外側に
位置する別領域を選択的に励起する機能と、この励起
後、前記所望領域を前記イメージング用励起パルスで選
択的に励起して前記MR信号を発生させる機能とを実行
するプログラムを記録した記録媒体である。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る1つの実施の
形態を、図1〜4を参照して説明する。
【0016】この実施形態に係るMRI(磁気共鳴イメ
ージング)装置の概略構成を図1に示す。
【0017】このMRI装置は、撮像対象(被検体)P
を載せる寝台部と、静磁場を発生させる静磁場発生部
と、静磁場に位置情報を付加するための傾斜磁場発生部
と、高周波信号を送受信する送受信部と、システム全体
のコントロール及び画像再構成を担う制御・演算部と、
撮像対象Pの心時相を表す信号としてのECG信号を計
測する心電計測部と、撮像対象Pに息止めを指令するた
めの息止め指令部とを備えている。
【0018】静磁場発生部は、例えば超電導方式の磁石
1と、この磁石1に電流を供給する静磁場電源2とを備
え、撮像対象Pが遊挿される円筒状の開口部(診断用空
間)の軸方向(Z軸方向)に静磁場Hを発生させ
る。なお、この磁石部にはシムコイル14が設けられて
いる。このシムコイル14には、後述するホスト計算機
の制御下で、シムコイル電源15から静磁場均一化のた
めの電流が供給される。寝台部は、撮像対象(被検体)
Pを載せた天板を磁石1の開口部に退避可能に挿入でき
る。
【0019】傾斜磁場発生部は、磁石1に組み込まれた
傾斜磁場コイルユニット3を備える。この傾斜磁場コイ
ルユニット3は、互いに直交するX、Y及びZ軸方向の
傾斜磁場を発生させるための3組(種類)のx,y,z
コイル3x〜3zを備える。傾斜磁場部はまた、x,
y,zコイル3x〜3zに電流を供給する傾斜磁場電源
4を備える。この傾斜磁場電源4は、後述するシーケン
サ5の制御のもと、x,y,zコイル3x〜3zに傾斜
磁場を発生させるためのパルス電流を供給する。
【0020】傾斜磁場電源4からx,y,zコイル3x
〜3zに供給されるパルス電流を制御することにより、
物理軸である3軸X,Y,Z方向の傾斜磁場を合成し
て、互いに直交するスライス方向傾斜磁場Gs、位相エ
ンコード方向傾斜磁場Ge、および読出し方向(周波数
エンコード方向)傾斜磁場Grの各論理軸方向を任意に
設定・変更することができる。スライス方向、位相エン
コード方向、および読出し方向の各傾斜磁場は、静磁場
に重畳される。
【0021】送受信部は、磁石1内の撮影空間にて撮像
対象Pの近傍に配設されるRFコイル7と、このコイル
7に接続された送信器8T及び受信器8Rとを備える。
この送信器8T及び受信器8Rは、後述するシーケンサ
5の制御のもとで動作する。送信器8Tは、核磁気共鳴
(NMR)を起こさせるためのラーモア周波数のRF電
流パルスをRFコイル7に供給する。受信器8Rは、R
Fコイル7が受信したMR信号(高周波信号)を取り込
み、これに前置増幅、中間周波変換、位相検波、低周波
増幅、フィルタリングなどの各種の信号処理を施した
後、A/D変換してMR信号に応じたデジタル量のデー
タ(原データ)を生成する。
【0022】さらに、制御・演算部は、シーケンサ(シ
ーケンスコントローラとも呼ばれる)5、ホスト計算機
6、演算ユニット10、記憶ユニット11、表示器1
2、入力器13、および音声発生器16を備える。この
内、ホスト計算機6は、記憶したソフトウエア手順によ
り、シーケンサ5にパルスシーケンス情報を指令すると
ともに、装置全体の動作を統括する機能を有する。
【0023】ホスト計算機6は、位置決め用スキャン
(図示しない)などの準備作業に引き続いて、図2に示
すパルスシーケンスに基づく連続撮像法のスキャン(リ
アルタイムスキャン)を実施して、画像再構成に必要な
エコーデータの組を収集する。このスキャンに使用する
パルスシーケンスには、FE(フィールドエコー)法に
拠るシーケンス又はFE法をベースにしたシーケンスが
好適であるが、SE(スピンエコー)法に拠るシーケン
ス又はSE系のシーケンスを用いることもできる。
【0024】なお、図2に示すパルスシーケンスは2次
元スキャンとして構成されているが、3次元スキャンと
して構成してもよい。また、患者が息を吸った状態また
は吐いた状態で息を止める息止めてスキャンを実行する
息止め法、及び/又は、ECG信号に依るECGゲート
法を併用したスキャンであってもよい。
【0025】シーケンサ5は、CPUおよびメモリを備
えており、ホスト計算機6から送られてきたパルスシー
ケンス情報を記憶し、この情報にしたがって傾斜磁場電
源4、送信器8T、受信器8Rの動作を制御するととも
に、受信器8Rが出力したMR信号のデジタルデータを
一旦入力し、これを演算ユニット10に転送するように
構成されている。ここで、パルスシーケンス情報とは、
一連のパルスシーケンスにしたがって傾斜磁場電源4、
送信器8Tおよび受信器8Rを動作させるために必要な
全ての情報であり、例えばx,y,zコイル3x〜3z
に印加するパルス電流の強度、印加時間、印加タイミン
グなどに関する情報を含む。
【0026】また、演算ユニット10は、受信器8Rが
出力したデジタル量の生データ(原データとも呼ぶ)
を、シーケンサ5を通して入力し、その内部メモリ上の
フーリエ空間(k空間又は周波数空間)に生データを配
置し、この生データをその各組毎に2次元又は3次元の
フーリエ変換に付して実空間の画像データに再構成す
る。また演算ユニットは、必要に応じて、画像データの
合成(加算)処理、差分演算処理などを行うことができ
る。
【0027】記憶ユニット11は、本装置の信号制御、
データ処理、及びデータ演算に必要なソフトウェアプロ
グラム、並びに、再構成された画像データのみならず、
上述の合成処理や差分処理が施された画像データを保管
することができる。このため、この記憶ユニット11に
搭載される記録媒体には、本発明に係る、目的スライス
外の領域を選択励起するソフトウェアプログラムも記憶
されており、ホスト計算機5により読み出される。
【0028】表示器12は画像を表示する。また入力器
13を介して、術者が希望する撮像条件、パルスシーケ
ンス情報、画像合成や差分処理などの演算法のパラメー
タ等をホスト計算機5に入力することができる。
【0029】また、息止め指令部の一要素として音声発
生器16を備える。演算に関する情報をホスト計算機6
に入力できる。この音声発生器16は、ホスト計算機6
から指令があったときに、息止め法における息止め開始
及び息止め終了のメッセージを音声として発することが
できる。
【0030】さらに、心電計測部は、撮像対象の体表に
付着させてECG信号を電気信号として検出するECG
センサ17と、このセンサ信号にデジタル化処理を含む
各種の処理を施してホスト計算機6およびシーケンサ5
に出力するECGユニット18とを備える。この心電計
測部による計測信号は、心電同期法に拠るスキャンを実
行するときにシーケンサ5により用いられる。
【0031】本実施形態の構成において、磁石1、静磁
場電源2、傾斜磁場コイルユニット3、傾斜磁場電源
4、シーケンサ5、ホスト計算機6、RFコイル7、送
信器8T、及び記憶ユニット11が本発明の第1、第2
の選択励起手段の主要部を成し、シーケンサ5、ホスト
計算機6、RFコイル7、及び受信器8Rが本発明の収
集手段の主要部を成し、さらに、ホスト計算機6及び演
算ユニット10が本発明の再構成手段の主要部を成す。
【0032】次に、図2〜4を参照して、本実施形態の
MRI装置によるスキャンの動作を説明する。
【0033】ホスト計算機6は、撮像に際し、図示しな
い所定のメインプログラムを実行する中で、図2に示す
FE法のパルスシーケンスを実行することで、連続撮像
法(MRフルオロスコピー)のスキャン(即ち、リアル
タイムスキャン)を行う。
【0034】このパルスシーケンスによれば、図示の如
く、フリップ角を20〜60°程度の小さい値に設定し
且つ所定キャリア周波数fのRF励起パルスPexと
共に、所定振幅値を有するスライス傾斜磁場パルスGs
exが印加されてスライス選択が行われる。これによ
り、図3又は図4に示す如く、所定厚さのスライスSL
がスライス選択で励起される。なお、このショット
(RF励起)の繰返し時間TRは3〜100ms程度の
短い値に設定される。
【0035】ところで、本発明の原理によって、この撮
像スライスSLの選択励起の直前には、必ずその隣接
スライスが予備的に選択励起されるが、図示の関係か
ら、その説明は後述する、次のショット(RF励起)時
に譲る。
【0036】上述の撮像スライスSLに対する選択励
起の後、スピンリフェーズのために、スライス傾斜磁場
パルスGsの極性を反転させて逆極性パルスを印加す
る。本実施形態では、この逆極性パルスGsの印加と並
行して、読出し傾斜磁場パルスGr及び位相エンコード
傾斜磁場パルスGeが印加される。位相エンコード傾斜
磁場パルスGeの振幅及び極性は各ショット(RF励
起)毎に制御されて、位相エンコード量が変更される。
【0037】その後、読出し傾斜磁場パルスGrの極性
が反転されてグラジェントエコー信号が読み出される。
【0038】このエコー信号が収集され、繰返し時間T
Rの経過前の所定タイミングにおいて、本発明に係わる
隣接スライスに対するRF励起が予備的に実行される。
即ち、スライス傾斜磁場パルスGs,Gsと共に2
個のRF励起パルスPad、Padが続いて印加さ
れる。
【0039】この隣接スライスに対する予備的なRF励
起は、その直後に実行される撮像スライスからの信号収
集時の信号の乱れを抑制するために行われる。つまり、
イメージング用のRF励起に先だって、常に、隣接スラ
イスの励起が行われる。
【0040】上述のスライス傾斜磁場パルスGs,G
の振幅値は、先に印加したスライス傾斜磁場パルス
Gsexのそれよりも低い値に設定してもよいし、同じ
値であってもよい。また、2個のRF励起パルスPad
、Padのキャリア周波数f′は、先に印加した
RF励起パルスPexのキャリア周波数f(撮像スラ
イスSLの中心位置に対応したRF周波数)からオフ
セットされており、そのオフセット周波数Dfは2個の
RF励起パルスPad、Padそれぞれにおいて、
その絶対値が互いに等しく且つ逆極性(中心周波数f
を中心にみたとき)になっている。これにより、図3,
4に示す如く、上述した撮像スライスSLのスライス
方向両隣に位置する隣接スライスSL、SLが励起
される。このとき、スライス傾斜磁場パルスGs,G
の振幅値及びRF励起パルスPad、Pad
オフセット周波数Dfを適宜に制御することにより、隣
接スライスSL、SLの位置及びスライス厚を適宜
に変えることができる。
【0041】なお、撮像スライスSLの位置が変えら
れると、これに応じてRF励起パルスPad、Pad
のキャリア周波数も追随して調整されるので、オフセ
ット周波数Dfも変わる。
【0042】また、隣接スライスSL、SLの位置
は極力、ギャップレスの状態で撮像スライスSLに隣
接していることが望ましいが、スライスの励起プロファ
イルによっては若干のギャップが存在することもある。
【0043】この隣接スライスSL、SLに対する
選択励起が終わると、直ぐに、繰返し時間TRが到来し
て、撮像スライスSLに対する次のRF励起(ショッ
ト)を行うべきタイミングになる。このため、シーケン
サ5から次のRF励起が撮像スライスSLに対して指
令され、前述と同様に、選択励起が行われる。
【0044】なお、この隣接スライスSL、SL
対する選択励起とその次の撮像スライスSLに対する
選択励起との間には、時間的間隔を設けるようにパルス
列を組んでもよいが、後述するように、磁化スピンの状
態を隣接スライス及び撮像スライスの双方でなるべく同
じにするという趣旨から、隣接スライスSL、SL
に対する選択励起は撮像スライスSLに対する選択励
起の直前に行うことが最も望ましい。
【0045】この撮像スライスSLに対する選択励起
の後は、前述と同様に、スライス傾斜磁場パルスGsに
よるリフェーズパルスの印加、読出し傾斜磁場パルスG
rの印加、及び位相エンコード傾斜磁場パルスGeの印
加が行われる。
【0046】読出し傾斜磁場パルスGrと伴に読み出さ
れたグラジェントエコーの信号はRFコイル7を介して
受信器8Rに送られ、前置増幅、中間周波変換、直交位
相検波、低周波増幅、ローパスフィルタリングなど、各
種の受信処理の後、デジタル量のエコーデータに変換さ
れる。このエコーデータは次いでシーケンサ5を介して
演算ユニット10に送られ、信号収集とは非同期でフー
リエ変換による画像再構成に付される。この再構成画像
はフルオロスコピー画像として、殆どリアルタイムに
(高い時間分解能で)表示器12に表示される。
【0047】なお、連続撮像法の時間分解能を向上させ
るために、前述したような励起パルスの小さめのフリッ
プ角α及び短めの繰返し時間TRの設定のほか、画像マ
トリクスサイズを通常画像よりも小さくしたり、1回の
撮像で収集する収集サイズを小さくするなどの処置を併
用することもできる。
【0048】以上のように、この連続撮像においては、
撮像スライスSLの選択励起に先だって、その直前に
必ず、撮像用励起パルスと同等の励起能力を持たせた励
起パルスで、その隣接スライスSL、SLが予備的
に選択励起される。この結果、撮像には無関係な隣接ス
ライスSL、SLを含め、3つのスライスSL
SL、SLに在るスピンの縦磁化成分Mzが、ショ
ット時には、常にほぼ同一の縦磁化成分を有する定常状
態に置かれる(図3,4参照)。
【0049】このため、撮像対象Pが動かないときには
図3に示す如く、目的とする撮像スライスSL自体の
スピンの縦磁化成分Mzを反映させたフルオロスコピー
画像を得ることができる。
【0050】これに対し、図4に示す如く、撮像対象P
がスキャン中にスライス方向に動いた場合(同図の矢印
参照)、実際に信号収集する領域が相対的にずれてしま
う。つまり、実際の撮像スライスは別の領域SL′に
急に変化してしまうことなる。
【0051】しかし、この場合でも、撮像スライスSL
の外側の領域SLも所定範囲にわたって撮像スライ
スSLと同程度の縦磁化状態になっているので、移動
した新しい撮像スライスSL′がこの所定範囲に収ま
っている限り、従来のように、縦磁化成分Mzが初期値
を維持しているスピンが撮像スライスSL′に存
在してしまうということはない(前述した図6,7参
照)。つまり、この新しい撮像スライスSL′に在る
スピンは、最初に目的としている撮像スライスSL
同程度に定常化された縦磁化成分のみを有している。
【0052】このため、新しい撮像スライスSL′か
ら移動前のスライスと同程度の強度のエコー信号を収集
することができるので、従来のように撮像対象Pが移動
したことに伴うアーチファクトの出現やコントラストの
急変を排除した、常に安定した画質のフルオロスコピー
画像を提供することができる。
【0053】このように連続撮像の途中で操作者の意思
に沿って又は反して頻繁に起こり得る、撮像位置などの
撮像条件に対し、画質安定性に優れたイメージング法を
提供することができ、MRI装置の信頼性を格段に高め
ることができる。
【0054】加えて、本実施形態においては、隣接スラ
イスSL、SLを選択励起するパルス列を撮像用励
起パルスの直前に加えるだけで済むので、既存の連続撮
像法に用いるパルスシーケンスにも容易に適用できる。
しかも、その繰返し時間TRを格別長くすること無く実
施でき、時間分解能を低下させなくても済む。
【0055】なお、上述した実施形態では、撮像スライ
スSLの両隣にスライスSL、SLを設定するよ
うにしているが、例えば、撮像対象Pのスライス方向に
おける動き方向が予め分かっている場合には、撮像スラ
イスSLのスライス方向一方の側のみに隣接スライス
を設定するようにしてもよい。
【0056】また、上述した実施形態にあっては、オペ
レータが撮像スライスSLの位置及び幅を指定する
と、これに応じて隣接スライスSL、SLの位置及
び幅が自動的に設定され、撮像スライスSLの位置変
更が指定されない限り、この状態は保持されるようにな
っていたが、隣接スライスの厚さを撮像対象Pの動きに
応じて可変制御するようにしてもよい。
【0057】例えば、ホスト計算機6又はシーケンサ5
は、撮像対象の動き(スライス方向における動きの方向
及び単位時間当たりの動き量)を周知の手法で検出又は
演算し、この動き情報と繰返し時間TRを参酌して隣接
スライスの励起厚さを演算し、隣接スライスに対するオ
フセット周波数Dfとスライス傾斜磁場パルスGsを可
変制御するように構成する。これにより、例えば図4に
おいて矢印の方向に撮像対象Pが移動した場合、その移
動量に応じて図中、左側の隣接スライスSLの厚さが
事前に調整される。これにより、かかる移動量が大きい
場合でも、移動に因って相対的にずれた撮像スライスS
′が、「スピン縦磁化成分=定常状態」の領域から
はみ出してしまうという事態を未然に防止することがで
きる。この結果、連続撮像において撮像位置などの撮像
条件が急変したときの画質安定化機能に対する信頼性を
一段と向上させることができる。
【0058】さらに、本発明は上述した実施形態及びそ
の変形形態の構成に限定されることなく、特許請求の範
囲に記載の要旨を逸脱しない範囲で更に別の形態で実施
可能なものである。
【0059】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
イメージング用励起パルスと同等の励起能力を有する別
の励起パルスで所望領域のスライス方向外側に位置する
別領域を選択的に励起し、この後、その所望領域をイメ
ージング用励起パルスで選択的に励起してMR信号を発
生させるようにしたので、スキャン時には常に、上記別
領域のスピンの縦磁化成分が撮像用の所望領域のそれと
殆ど同じ状態に保持されることから、撮像対象が急に動
いたり、撮像位置を変えるなど、撮像条件が急変した場
合でも、アーチファクトが発生したり、コントラストが
急変するなどの画質の不安定化要因を確実に排除でき、
従って、信頼性の高い連続撮像を実施させることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係るMRI(磁気共鳴イメ
ージング)装置の構成の一例を示す機能ブロック図。
【図2】連続撮像に使用する、FE法に拠るリアルタイ
ムスキャンの一例を示すパルスシーケンス。
【図3】撮像対象が静止している場合の、撮像スライス
とその両隣の隣接スライスの位置関係及びスピン縦磁化
成分の様子を説明する図。
【図4】撮像対象が移動した場合の、撮像スライスとそ
の両隣の隣接スライスの位置関係及びスピン縦磁化成分
の様子を説明する図。
【図5】従来の連続撮像に使用する、FE法に拠るリア
ルタイムスキャンの一例を示すパルスシーケンス。
【図6】従来の連続撮像時における撮像対象が静止して
いる場合の、撮像スライスの位置及びスピン縦磁化成分
の様子を説明する図。
【図7】従来の連続撮像時における撮像対象が移動した
場合の、撮像スライスの位置及びスピン縦磁化成分の様
子を説明する図。
【符号の説明】
1 磁石 2 静磁場電源 3 傾斜磁場コイルユニット 4 傾斜磁場電源 5 シーケンサ 6 ホスト計算機 7 RFコイル 8T 送信器 8R 受信器 10 演算ユニット 11 記憶ユニット 12 表示器 13 入力器

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 イメージング対象の所望領域をイメージ
    ング用励起パルスで選択的に励起する第1の選択励起手
    段と、この第1の選択励起手段による前記所望領域の選
    択励起前に、前記イメージング用励起パルスと同等の励
    起能力を有する励起パルスで前記所望領域のスライス方
    向外側に位置する別領域を選択的に励起する第2の選択
    励起手段と、前記第1の選択励起手段により当該所望領
    域で発生したMR信号を収集する収集手段と、この収集
    手段により収集されたMR信号に基いて画像を再構成す
    る再構成手段と、を備えたことを特徴とする磁気共鳴イ
    メージング装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の磁気共鳴イメージング装
    置において、 前記第1の選択励起手段は連続撮像法の条件を満たすよ
    うに構成された手段である磁気共鳴イメージング装置。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の磁気共鳴イメージング装
    置において、 前記条件は、前記イメージング用励起パルスのフリップ
    角及びこのイメージング用励起パルスを印加する繰返し
    時間を含む磁気共鳴イメージング装置。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の磁気共鳴イメージング装
    置において、 前記第1の選択励起手段は、前記イメージング用励起パ
    ルスとして、FE法に拠るパルスシーケンスに組み込ま
    れた励起パルスを印加する手段を有する磁気共鳴イメー
    ジング装置。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4の何れか一項記載の磁気共
    鳴イメージング装置において、 前記第2の選択励起手段は、前記別領域として、前記所
    望領域に隣接するスライス方向両側の2つの領域を選択
    的に励起する手段である磁気共鳴イメージング装置。
  6. 【請求項6】 イメージング用励起パルスの印加に応じ
    てイメージング対象の所望領域で発生したMR信号を収
    集し、この収集されたMR信号に基いて画像を再構成す
    る磁気共鳴イメージング方法において、 前記イメージング用励起パルスと同等の励起能力を有す
    る別の励起パルスで前記所望領域のスライス方向外側に
    位置する別領域を選択的に励起し、この後、前記所望領
    域を前記イメージング用励起パルスで選択的に励起して
    前記MR信号を発生させることを特徴とする磁気共鳴イ
    メージング方法。
  7. 【請求項7】 イメージング用励起パルスの印加に応じ
    てイメージング対象の所望領域で発生したMR信号を収
    集し、この収集されたMR信号に基いて画像を再構成す
    る磁気共鳴イメージングの機能を特定するプログラムを
    記録したコンピュータ読取り可能な記録媒体であって、 前記イメージング用励起パルスと同等の励起能力を有す
    る別の励起パルスで前記所望領域のスライス方向外側に
    位置する別領域を選択的に励起する機能と、この励起
    後、前記所望領域を前記イメージング用励起パルスで選
    択的に励起して前記MR信号を発生させる機能とを実行
    するプログラムを記録した記録媒体。
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