JP2002065154A - 発酵乳製品 - Google Patents

発酵乳製品

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JP2002065154A JP2000252017A JP2000252017A JP2002065154A JP 2002065154 A JP2002065154 A JP 2002065154A JP 2000252017 A JP2000252017 A JP 2000252017A JP 2000252017 A JP2000252017 A JP 2000252017A JP 2002065154 A JP2002065154 A JP 2002065154A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】過酷な光照射条件下に保存された場合でも乳酸
菌等生菌の生残性を維持させる。風味や物性の劣化がな
い発酵乳製品を提供する。 【解決手段】発酵乳製品に波長400〜550nmの可
視光を遮断する手段を施す。遮光手段を構成する遮光素
材の遮光機能が、光源の照度2,000ルクスで10℃
にて168時間照射した場合に、所定の式で算出される
波長400〜550nmの可視光の透過エネルギー比の
総和を0.27以下に遮断するものである。そのため
に、遮光手段が、容器素材への着色もしくは着色フィル
ムの外装によりなされ、遮光手段が光透過性容器の光透
過性部分の表面積に対して、95%以上施されている。
そして、容器入り生菌含有食品である発酵乳製品は、上
記着色フィルムにより個別または集合包装される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は波長400〜550
nmの可視光を遮断する遮光手段の施された光透過性容
器入り発酵乳製品に関し、更に詳細には、これを過酷な
光照射下に保存した場合でもある程度の生存乳酸菌数を
保証することができ、しかも風味の劣化や退色を抑制す
ることができる波長400〜550nmの可視光を遮断
する手段を施された容器入り発酵乳製品に関するもので
ある。
【0002】
【従来技術】従来から乳酸菌やビフィドバクテリウム属
細菌を含有する発酵乳は、整腸作用、免疫賦活作用等の
生理活性を有する健康食品として広く飲食されている。
菌の生理活性は、製品中に含まれる菌の生菌数に依存す
るところが多いため、市販品などには菌の増殖、菌数維
持を目的とする各種生残性改善剤等の添加がなされてい
る場合もある。
【0003】それら発酵乳を充填し、発酵乳製品(食
品)とする容器の素材としては、古くはガラス瓶が用い
られていたが、ガラス瓶の重さ、壊れやすさは輸送に不
向きであり、安全性にも問題がある。このため、近年で
はポリスチレン、ポリエチレン等の合成樹脂や紙が容器
素材として用いられている。しかしながら、紙容器は成
形性、保形性が悪い。このため、成形性の良さやコスト
面から、最近では、合成樹脂素材が使用に供しやすい素
材として広く重宝されている。
【0004】また、発酵乳製品を個別または集合包装す
るフィルムの素材としては、ポリプロピレン、ポリエチ
レン、ポリスチレン、ポリエチレンテレフタレート、塩
化ビニル等の樹脂製フィルムが主に用いられている。上
記に述べた容器やフィルムは、店頭での商品アピールや
ディスプレイ効果等を考慮し、発酵乳もしくは発酵乳製
品が見えるようなデザインとしているケースが多いが、
直接、製品が見える半面、光透過性が高いともいえる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、発酵乳等の
生菌含有食品においては、製品の保存状態が菌の生育に
とって劣悪な場合には、生菌数の減少を抑制しきれない
場合もある。例えば、上記のようなガラス容器、合成樹
脂容器等の光透過性を有する容器に充填・包装された発
酵乳製品が、短時間あるいは長時間継続して強い光照射
にさらされ続けると、製品中の菌数が減少してしまうこ
とが、本発明者の研究によって明らかとなっている。ま
た、発酵乳の変色や風味劣化等も発生する場合がある。
【0006】製品の物流過程や各店頭での陳列状態によ
っては、製品への照射条件が異なり、過酷な光照射とな
る可能性もありうるため、均質な製品を消費者へ供給す
るためには、このような場合の菌数維持等も重要であ
る。しかしながら、このような過酷な光照射による菌数
の減少に対しては、現状ではなんらの対応手段も取られ
ていない。
【0007】従って本発明は、過酷な光照射条件下に保
存された場合でも、乳酸菌の生残性が維持され、風味や
物性の劣化もない発酵乳および発酵乳製品を提供するこ
とをその課題とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上記課題を
解決するために鋭意研究を行った結果、光透過性の容器
で包装された発酵乳製品に過酷な光照射がなされた場合
であっても、該光透過性容器に対し特定の波長を遮断す
る遮光手段を施すことにより、菌数減少や風味劣化を抑
制できることを見出し、本発明を完成した。すなわち、
本発明の請求項1に係る発酵乳製品は、発酵乳を光透過
性の容器で包装した発酵乳製品であって、該光透過性の
容器に対し波長400〜550nmの可視光を遮断する
遮光手段が施されたものであることを特徴とする。
【0009】本発明の請求項2に係る発酵乳製品は、上
記手段において、光透過性の容器素材が合成樹脂又はガ
ラスであることを特徴とする。本発明の請求項3に係る
発酵乳製品は、上記請求項1又は2の手段において、遮
光手段を構成する遮光素材の遮光機能が、光源の照度
2,000ルクスで10℃にて168時間照射した場合
に、下記数式1で算出される波長400〜550nmの
可視光の透過エネルギー比の総和を0.27以下に遮断
するものであることを特徴とする。
【0010】
【数1】
【0011】本発明の請求項4に係る発酵乳製品は、上
記請求項1乃至3の手段において、光透過性の容器素材
への遮光手段が、容器素材への着色もしくは着色フィル
ムの外装によりなされていることを特徴とする。本発明
の請求項5に係る発酵乳製品は、上記請求項4の手段に
おいて、上記着色フィルムにより、個別または集合包装
されていることを特徴とする。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明の発酵乳とは、牛乳、山羊
乳等の生乳、脱脂粉乳、全脂粉乳、生クリーム等の乳製
品、あるいは豆乳をそのままあるいは必要に応じて希釈
した溶液中で乳酸菌を培養した発酵物のことであり、乳
等省令により定められている発酵乳、乳製品乳酸菌飲
料、乳酸菌飲料等の生菌含有タイプの飲料や固形のヨー
グルト、発酵豆乳等を含むものである。また、本発明の
発酵乳製品とは、上記発酵乳をそのままあるいはそれら
に希釈またはシロップ添加等の加工処理を施した後、容
器に充填・包装したもののことである。
【0013】発酵乳を調製するために乳製品等に接種す
る乳酸菌は特に限定されず、ラクトバチルス・カゼイ、
ラクトバチルス・アシドフィルス、ラクトバチルス・ガ
ッセリ、ラクトバチルス・ゼアエ、ラクトバチルス・ジ
ョンソニー、ラクトバチルス・デルブルッキー サブス
ピーシーズ.デルブルッキイ、ラクトバチルス・デルブ
ルッキィ サブスピーシーズ.ブルガリカス等のラクト
バチルス属細菌、ストレプトコッカス・サーモフィルス
等のストレプトコッカス属細菌、ラクトコッカス・ラク
チス、ラクトバチルス・プランタラム、ラクトコッカス
・ラフィノラクチス等のラクトコッカス属細菌、ロイコ
ノストック・メセンテロイデス、ロイコノストック・ラ
クチス等のロイコノストック属細菌、エンテロコッカス
・フェーカリス、エンテロコッカス・フェシウム等のエ
ンテロコッカス属細菌等を例示することができる。これ
らは1種または2種以上を組み合わせて使用することが
でき、中でもラクトバチルス・カゼイを用いた場合に
は、菌の耐光性、すなわち過酷な光照射を受けた場合の
菌の生残性が特に向上するため好ましい。
【0014】また、発酵乳の調製には、ビフィドバクテ
リウム・ブレーベ、ビフィドバクテリウム・ビフィダ
ム、ビフィドバクテリウム・ロンガム等のビフィドバク
テリウム属細菌を乳酸菌とともに使用してもよい。これ
らも1種または2種以上を組み合わせて使用することが
できる。
【0015】本発明においては、上記の発酵乳を遮光手
段を施した光透過性容器に充填する。この光透過性容器
とは、400〜550nmの光を透過する容器のことで
あり、特に、光透過率の平均がおよそ20%を上回る程
度の容器のことである。例えば、この光透過性容器とし
ては、ガラスや合成樹脂素材で成型された容器を例示す
ることができる。合成樹脂素材の具体例としては、ポリ
スチレン、ポリエチレン、ポリ塩化ビニル、ポリエチレ
ンテレフタレート等を挙げることができ、このうち安価
で成形性、安全性に優れているのはポリスチレン、ポリ
エチレンであり、特に成形性が良好であるのはポリスチ
レンである。
【0016】なお、上記の光透過性容器の光透過率の測
定は、積分球式光線透過率測定装置を用い、光源から出
た光を試験片(容器)を通し、透過後の光を受光機で測
定することにより行う。この測定方法の原理は、「JI
Sハンドブック11プラスチック」(財団法人日本規格
協会、1987年4月20日発行)の第253頁から第
255頁に記載されており、また、積分球式光線透過率
測定装置の市販品としては、分光測色計(ミノルタ社
製)、ヘーズメーター(東洋精機社製)等があり、これ
らを利用することができる。
【0017】本発明では、光透過性容器に充填・包装さ
れた発酵乳製品に、波長400〜550nmの光を遮光
する遮光手段を施し、内容物中の生菌数の減少を抑制す
る。遮光の手段は特に限定されないが、遮光に要するコ
スト、作業性、製品化後の消費者の扱いやすさ等の観点
から、例えば、波長400〜550nmを遮断する素
材、色彩を用いて、容器に直接着色する方法や、波長4
00〜550nmを遮断する色彩を施されたフィルムを
容器に装着する方法等が好ましい遮光手段として挙げら
れる。
【0018】容器に直接着色を施す場合には、加熱によ
り液状となった合成樹脂素材に各種の顔料や染料を加え
着色する方法や、容器成型後に顔料や染料を塗布する方
法等を用いることができる。また、着色されたフィルム
を容器に装着する場合にも、同様に顔料、染料等を用い
て着色すればよく、フィルムは1層でも2層以上重ねて
用いてもよい。着色フィルムにより、容器入り発酵乳製
品を包装する場合、包装は、個々の製品容器を個別包装
しても、複数個の製品容器を集合包装しても良い。
【0019】また、着色は、単色・単層で行ってもよい
が、2色以上を組み合わせ2層以上の着色層とすれば、
光の透過度を低下させるとともに、容器外装のデザイン
を容易に向上させることができ、また、商品名表示等、
表示機能を高めることもできるため好ましい。
【0020】ここで、本発明のフィルムとは、プラスチ
ックフィルムのことを指し、フィルムの材質としては、
ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリスチレン、ポリ塩
化ビニル、ポリエチレンテレフタレート等を挙げること
ができる。
【0021】これらの材質は包装目的や包装形態に応じ
て適宜選択して用いればよく、集合包装にはポリプロピ
レン、ポリエチレンが適しており、個別包装にはポリス
チレン、ポリエチレンテレフタレート等が適している。
【0022】また、フィルムの種類については、熱によ
って収縮するシュリンクフィルムや、フィルムが持つゴ
ム弾性によって物体を締め付けて包装できるストレッチ
フィルム、自己粘着性を利用したラップフィルム等が挙
げられるが、これらの種類も前述した材質と同様に、包
装目的や包装形態に応じて適した種類を適宜選択して使
用すればよい。
【0023】上記遮光手段は、光源の照度2,000ル
クスで10℃にて168時間照射した場合に、下記数式
1で算出される波長400〜550nmの可視光の透過
エネルギー比の総和を0.27以下に遮断する素材、色
彩にて容器全体に渡り行うことが好ましく、特に、0.
033以下に遮断するものが好ましい。波長400〜5
50nmの可視光の透過エネルギー比の総和が0.27
以下であれば、容器に充填・包装された発酵乳中の菌の
耐光性や製品の変色・風味劣化の抑制効果が向上し、
0.033以下で特に顕著なためである。この透過エネ
ルギー比の総和が容器の部分毎に異なる場合、例えば、
複数の色彩にて色づけされた容器などでは、全体の透過
エネルギー比の総和の平均値として上記の透過エネルギ
ー比の総和を達成すればよい。
【0024】
【数1】
【0025】透過エネルギー比の総和は、400〜55
0nmの波長で受けるエネルギー比の総和であり、各波
長が持つエネルギーの大きさが異なるため、光源が発す
る波長の強度比と400〜550nm間の透過率を用い
て各波長でのエネルギー比を算出した後、それを総和し
求めることができる。透過エネルギー比の総和が小さい
ほど容器に充填、包装された発酵乳中の菌が受けるエネ
ルギーが少なく、菌の生残性や発酵乳の変色・風味劣化
の抑制効果が高いといえる。また、光源が発する波長の
強度比は、400〜550nm内の最大強度を100と
したときの各波長での強度割合を示したものである。
【0026】本発明においては、透過エネルギー比の総
和を算出する手段として、400〜550nm間を5n
mづつに区切り、各々の透過エネルギー比を総和するこ
とで算出したが、算出方法はこれに限定されるものでは
なく、例えば400〜550nm間を1nmづつに区切
り、各々の透過エネルギー比を総和して算出してもよ
い。
【0027】ただし、区切りの範囲を変更すれば、透過
エネルギー比の総和の値も変わることとなるため、上記
数式1における計算値と直接比較するためには、値を補
正する必要がある。例えば1nmづつに区切った場合
は、5nmづつに区切った場合と比べ測定箇所の数が5
倍となり透過エネルギー比の総和も5倍となるため、1
nmで区切った場合の値を5分の1倍して、両者の値を
比較すればよい。
【0028】400〜550nmでの透過エネルギー比
の総和を0.27以下に遮断できる素材、色彩として
は、その波長域を遮断できるものであれば特に限定され
ないが、例えば、可視波長間を全て遮断できる黒色や4
00〜550nm間を効果的に遮断できる橙色、赤色、
黄色、または茶色等の暖色系色素、その他青色、緑色等
の寒色系色素等が挙げられる。中でも、黒色及び暖色系
色素は、400〜550nmを0.2以下に遮光できる
ため好ましく、特に黒色または橙色は0.033以下に
遮断できるため好ましい。更に、食品の包装という観点
から、また表示上の観点からは、橙色が好適である。
【0029】また、本発明において、容器もしくは集合
包装体への遮光がなされていない部分(いわゆる露出部
分)及びほとんどなされていない部分の割合は、低く抑
える必要があり、上記と同様、全体の平均として透過エ
ネルギー比を0.27以下、特に0.033以下とする
ことが好ましい。具体的には、露出部分の面積が5%未
満(遮光部分95%以上)であれば十分な耐光性の向上
効果を得ることができる。
【0030】なお、製品を個別、あるいは集合包装する
場合に、例えばキャップのように製品容器の一部にアル
ミキャップ等の可視光を遮断する資材が用いられている
場合には、必ずしも製品全体を包装する必要はない。ま
た、製品の流通において光の照射がほとんどない製品容
器底部については、必ずしも包装する必要はなく、上記
遮光部分の面積の割合は、これらの部分の面積を差し引
いて算出すればよい。しかし、底部も包装する方がより
確実に光の照射を回避することができるため好ましい。
【0031】本発明の遮光手段を施された容器入り発酵
乳製品としては、2000ルクスの照度で、10℃にて
168時間の光照射を行った場合における発酵乳中の乳
酸菌の生残率が、完全遮光した発酵乳(対照品)の乳酸
菌の生残率(生残性)の10%以上、特に80%以上で
あることが好ましい。10%以上であれば、耐光性が充
分に向上し、物流段階、店頭での陳列時等において起こ
り得る光暴露等にも耐え、生菌数、色調、風味等を保証
でき、80%以上でより顕著なためである。このような
耐光性を付与した発酵乳製品であれば、例えば、コンビ
ニエンスストアの陳列棚等に品質保持期限である2週間
程度陳列された場合、あるいは物流段階での光暴露等を
十分に許容し得るのである。
【0032】この生残率は、容器入り発酵乳製品の光照
射前の生菌数、及び光安定性試験器(LST−300
型、東京理化器械製)を用いて、光を2000ルクスの
照度で10℃にて168時間照射した後生菌数を測定
し、この照射前、照射後の生菌数から後述する数式2に
従い算出すればよい。この値を完全遮光し、その他の処
方、操作は同様に行った対照品と対比することにより、
上記生残率の向上度合いを調べることができる。
【0033】本発明の発酵乳製品の製造は400〜55
0nmの光を遮断する手段を施す以外には、常法に従い
実施することができる。例えば、まず脱脂粉乳溶液を殺
菌処理した後、乳酸菌を接種培養し、これを均質化処理
して発酵乳を得る。発酵の方法、条件も通常の条件で良
く、特に限定されない。例えば、ラクトバチルス・カゼ
イを用いるのであれば、乳製品を含む培地に該菌を接種
し、37℃程度でpH3.5〜4.5程度まで培養すれ
ばよい。培養方法は、静置培養、攪拌培養、振盪培養、
通気培養等から用いる微生物の培養に適した方法を適宜
選択して用いればよい。
【0034】また、本発明においては、発酵乳にその他
の食品素材、すなわち各種糖質や乳化剤、増粘剤、増粘
剤、甘味料、酸味料、果汁等を適宜配合してもよい。具
体的には、蔗糖、異性化糖、グルコース、フラクトー
ス、パラチノース、トレハロース、ラクトース、キシロ
ース等の糖類、ソルビトール、キシリトール、エリスリ
トール、ラクチトール、パラチニット、還元水飴、還元
麦芽糖水飴等の糖アルコール類、蔗糖脂肪酸エステル、
グリセリン脂肪酸エステル、レシチン等の乳化剤、カラ
ギーナン、キサンタンガム、グァーガム、ペクチン、ロ
ーカストビーンガム等の増粘(安定)剤、クエン酸、乳
酸、リンゴ酸等の酸味料、レモン果汁、オレンジ果汁、
ベリー系果汁等の果汁類等が挙げられる。この他にも、
ビタミンA、ビタミンB類、ビタミンC、ビタミンD、
ビタミンE等のビタミン類やカルシウム、鉄、マンガ
ン、亜鉛等のミネラル類等を配合することも可能であ
る。
【0035】更に、本発明者らが発酵乳の耐光性を向上
させ得る成分として見出しているビタミンCやビタミン
E、ヤマモモ抽出物、クロロゲン酸、ルチン、β−カロ
チン、システイン等のチオール類を添加すれば、より高
い耐光性が得られるため好ましい。
【0036】このようにして得られる本発明の発酵乳製
品は、プレーンタイプ、フレーバードタイプ、フルーツ
タイプ、甘味タイプ等、いずれの種類の製品とすること
も可能であり、また、プレーンタイプ、ソフトタイプ、
ドリンクタイプ、固形(ハード)タイプ、フローズンタ
イプ等、いずれの種類の製品とすることも可能である。
【0037】
【実施例】以下、実施例を挙げて本発明を更に詳細に説
明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。 (試験例1) (サンプルの調製)脱脂粉乳(固形分15.2%、脂肪
0.2%、蛋白5.7%)を121℃で3秒間殺菌し
た。ラクトバチルス・カゼイYIT9029の種菌を
0.5%接種し、pH3.6となるまで培養した。得ら
れた発酵乳を150kg/cm2で均質化後、蔗糖を含
むシロップ液を添加、混合した(蔗糖終濃度4.0%、
SNF3.1)。
【0038】(光照射試験)セル(光路長1cm)に前
記の発酵乳を一定量とり、恒温循環式のセルホルダを装
着した分光照射器にセルを置いて種々の可視波長(40
0nm,450nm,500nm,550nm)を所定
量照射した。恒温循環式セルホルダには、10℃で水を
循環させた。光照射前、光照射後の乳酸菌の生菌数を測
定し、数式2に従い乳酸菌の生残率を算出した。結果を
図1に示す。
【0039】
【数2】
【0040】結果より、550nm未満の可視光を照射
することにより、乳酸菌の生存率が低下することが分か
った。
【0041】(試験例2)ポリスチレン容器の各波長に
対する光の透過率を測定した。
【0042】(透過率の測定法)ポリスチレン容器から
一定量のポリスチレン片を取り、積分球式光線透過率測
定装置を用い、光源から出た光を試験片(容器)に通
し、透過後の光を受光機で測定した。結果を図2に示
す。図2から、ポリスチレン容器は400〜700nm
の光を55〜80%程度透過し、400〜550nmの
光も55〜75%程度透過することがわかった。
【0043】(試験例3)次に各着色フィルムの各波長
に対する光の透過率を測定した。
【0044】(透過率の測定法)一定量の着色フィルム
を取り、積分球式光線透過率測定装置を用い、光源から
出た光を試験片(着色フィルム)に通し、透過後の光を
受光機で測定した。結果を図3に示す。図3から、各着
色フィルムは400〜550nmの光の透過量を40%
程度以下に低減していることがわかった。また、暖色系
の色彩を有するものが特に遮光度高かった。
【0045】(実施例1) (色の異なる着色フィルムで全面包装した発酵乳製品の
耐光性試験)脱脂粉乳(固形分15.2%、脂肪0.2
%、蛋白5.7%)を121℃で3秒間殺菌した。ラク
トバチルス・カゼイYIT9029の種菌を0.5%接
種し、pH3.6となるまで培養した。得られた発酵乳
を150kg/cm2で均質化後、蔗糖を含むシロップ
液を添加、混合した(蔗糖終濃度4.0%、SNF3.
1)。ポリスチレン製容器に、前記の発酵乳を充填し、
表1の各着色フィルムで全面包装し、光源(蛍光灯FL40
SW)により、2000ルクスの照度で168時間照射し
ながら10℃にて保存した。なお、紫外線遮断フィルム
は380nm以下の波長の透過量を10%程度以下に低
減するフィルムである。
【0046】一方、対照品としては、完全に遮光できる
ようにアルミ箔で全面を覆ったポリスチレン製容器に充
填した発酵乳製品と着色フィルムを包装しないポリスチ
レン製容器に充填した発酵乳製品を用いた。保存後の完
全遮光品と比較した保存後の色差、乳酸菌の生残率と風
味評価、ならびに下記数式1により算出した各着色フィ
ルムの400〜550nmにおける透過エネルギー比の
総和を表1に示す。
【0047】(透過エネルギー比の総和の算出)透過エ
ネルギー比の総和は、400〜550nmの波長で受け
るエネルギー比の総和であり、各波長が持つエネルギー
の大きさが異なるため、光源が発する波長の強度比と4
00〜550nm間の透過率を用いて各波長でのエネル
ギー比を算出した後、それを総和し求めることができ
る。また、光源が発する波長の強度比は、400〜55
0nm内の最大強度を100としたときの各波長での強
度割合を示したものである。
【0048】
【数1】
【0049】光源に用いた蛍光灯FL40SWの光スペクトル
を図4に示す。
【0050】
【表1】
【0051】結果より、400〜550nmの可視光を
遮断できる橙色の着色層を有する着色フィルムにより包
装されたもの(実施品1)は、完全遮光品(実施品7)
に劣らず、乳酸菌の生残率を有するものであり、退色や
風味の劣化について抑制されたものであった。さらに、
橙色に白色層を重ねたフィルム(実施品2)は橙色だけ
のフィルムに比べ、より高い耐光性効果が確認された。
また、橙色には若干劣るものの、赤色(実施品3)や黄
色(実施品4)についても、乳酸菌の生残率改善や退色
の抑制、さらに風味の劣化について効果が認められた。
【0052】緑色(実施品5)、青色(実施品6)につ
いても、橙色、赤色、黄色などの暖色系には劣るものの
フィルム無し(比較品1)や紫外線遮断フィルム(比較
品2)に比べ、乳酸菌の生残率改善や退色の抑制効果が
認められた。以上の結果から、透過エネルギー比の総和
を0.27以下とすれば、完全遮光品の乳酸菌の生残率
の10%以上の生菌数を保証でき、透過エネルギー比の
総和を0.033以下とすれば80%以上の生菌数を保
証できることが判った。
【0053】(実施例2) (全面および一部着色フィルムで包装された発酵乳製品
の耐光性試験)ある特定の色で着色したフィルムについ
て効果があることがわかったので、次に効果のある着色
フィルムの包装面積を変えた場合について確認した。
【0054】実施例1と同様、脱脂粉乳(固形分15.
2%、脂肪0.2%、蛋白5.7%)を121℃で3秒
間殺菌した。ラクトバチルス・カゼイYIT9029の
種菌を0.5%接種し、pH3.6となるまで培養し
た。得られた発酵乳を150kg/cm2で均質化後、
蔗糖を含むシロップ液を添加、混合した(蔗糖終濃度
4.0%、SNF3.1)。ポリスチレン製容器に、前
記の発酵乳を充填し、橙色に白色層を重ねた着色フィル
ムで全面あるいは一部未包装(容器側面の約5、20%
を未包装)し、光源(蛍光灯FL40SW)により、2000
ルクスの照度で168時間照射しながら10℃にて保存
した。保存前と比較した保存後の色差、乳酸菌の生残
率、及び風味評価(実施例1と同様)を表2に示す。
【0055】
【表2】
【0056】
【発明の効果】本発明によれは、波長400〜550n
mの可視光を遮光素材、例えば着色フィルムにより遮断
することで、流通時等の光照射による製品中の菌数の減
少を効果的に防止することができる。また、本発明によ
れば、遮光素材、例えば着色フィルムの着色層を異なる
色で2層以上重ねれば、より確実に400〜550nm
の可視光を遮断できる。なお、着色層の上に重ねる着色
層に白色層を用いることで、商品の包装におけるデザイ
ン上も何ら制約のない包装を行うことができる。更に、
本発明によれば、遮光性容器入り乳発酵製品を個別ある
いは集合包装のいずれの遮光形態によっても光照射によ
る製品中の菌数の減少を効果的に防止することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】光照射エネルギー量と乳酸菌の生残率の相関
図。
【図2】ポリスチレン容器に対する投射光の波長変化と
透過率の相関図。
【図3】着色フィルムの波長別透過率の変化図。
【図4】蛍光灯の波長に対する強度比特性図。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 堀谷 高好 東京都港区東新橋1丁目1番19号 株式会 社ヤクルト本社内 (72)発明者 河見 浩司郎 東京都港区東新橋1丁目1番19号 株式会 社ヤクルト本社内 Fターム(参考) 3E035 AA03 AA19 BC02 BD10 4B001 AC31 AC99 BC99 EC99

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】発酵乳を光透過性の容器で包装した発酵乳
    製品であって、該光透過性の容器に対し波長400〜5
    50nmの可視光を遮断する遮光手段が施されたもので
    あることを特徴とする遮光性容器入り発酵乳製品。
  2. 【請求項2】光透過性の容器素材が合成樹脂又はガラス
    であることを特徴とする請求項1記載の遮光性容器入り
    発酵乳製品。
  3. 【請求項3】遮光手段を構成する遮光素材の遮光機能
    が、光源の照度2,000ルクスで10℃にて168時
    間照射した場合に、下記数式1で算出される波長400
    〜550nmの可視光の透過エネルギー比の総和を0.
    27以下に遮断するものであることを特徴とする請求項
    1または2記載の遮光性容器入り発酵乳製品。 【数1】
  4. 【請求項4】光透過性の容器素材への遮光手段が、容器
    素材への着色もしくは着色フィルムの外装によりなされ
    ていることを特徴とする請求項1乃至3記載の遮光性容
    器入り発酵乳製品。
  5. 【請求項5】上記着色フィルムにより、個別または集合
    包装されていることを特徴とする請求項4記載の遮光性
    容器入り発酵乳製品。
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