JP2002064207A - 発光装置の作製方法 - Google Patents
発光装置の作製方法Info
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Abstract
工程を削減することにより製造工程の歩留まりの向上
と、製造期間の短縮を図る安価な発光装置およびそれを
用いた電気器具を提供する。 【解決手段】絶縁体100上に形成された半導体膜10
1の上方に設けたゲート電極115を複数の層からなる
導電膜110,114で形成し、その複数の層のそれぞ
れのエッチングレートの差(エッチング時の選択性)を
利用して、半導体膜101の内部に形成される不純物領
域(特にLDD領域111,112)の不純物濃度を制
御する。
Description
料を挟んだ素子(以下、発光素子という)を有する装置
(以下、発光装置という)に関する。特に発光性材料と
してEL(Electro Luminescence)が得られる有機化合
物を用いた発光素子(以下、EL素子という)を有する
発光装置に関する。なお、有機ELディスプレイや有機
発光ダイオード(OLED:Organic Light Emitting D
iode)は本発明の発光装置に含まれる。
材料は、一重項励起もしくは三重項励起または両者の励
起を経由して発光(燐光および/または蛍光)するすべ
ての発光性材料を含む。
る有機化合物からなる薄膜を挟んだEL素子の研究が進
み、EL素子の自発光性を利用した発光装置の開発が進
められている。この発光装置の開発はパッシブマトリク
ス型を主流に行われてきたが、画素部が高精細になると
EL素子の発光輝度を増加させる必要があるため、信頼
性(EL素子の長期寿命)を確保できないといった不具
合が懸念されている。
ティブマトリクス型が注目されている。アクティブマト
リクス型の発光装置は、各画素内に設けた半導体素子に
より入力信号を制御してEL素子を発光させる点に特徴
があり、半導体素子としては一般的にトランジスタが用
いられている。
トランジスタを有し、それぞれ異なる役割を持ってEL
素子の発光輝度を制御することができる。その結果、発
光期間がほぼ1フレーム期間に相当し、高精細な画素部
となっても発光輝度を抑えたまま画像を表示することが
可能となる。そのため、高精細な画素部を持つ発光装置
にはアクティブマトリクス型が有効と考えられるように
なってきた。
光装置は複数のトランジスタを同一の基板上に形成する
ことになり、単純な構造のパッシブマトリクス型に比べ
て歩留まりを確保することが困難である。また、トラン
ジスタの製造工程が比較的複雑であるため、パッシブマ
トリクス型発光装置に比べて製造コストが高くなること
が懸念される。さらにその場合、アクティブマトリクス
型発光装置を表示部に用いた電気器具の単価も上がって
しまうという懸念があった。
の低いアクティブマトリクス型の発光装置を作製するた
めの技術を提供することを課題とする。この課題は、ア
クティブマトリクス型の液晶表示装置に比べてフォトリ
ソグラフィ工程の多い発光装置において特に強く求めら
れる課題である。
発光装置を表示部に用いた電気器具の製造コストを低く
することを課題とする。
製造に係るフォトリソグラフィ工程を削減して発光装置
の歩留まりの向上および製造期間の短縮を図り製造コス
トを低減する。特徴的な点は、ゲート電極を複数層の導
電膜で形成し、それらのエッチング時の選択比を利用し
て信頼性の高い構造とする点にある。なお、本明細書に
おいて、トランジスタには、MOSトランジスタおよび
薄膜トランジスタを含む。
スタの作製工程例について図1を用いて説明する。図1
(A)において、100は絶縁体であり、表面に絶縁膜
を設けた基板、絶縁基板もしくは絶縁膜である。絶縁体
100の上には半導体膜(典型的には珪素膜)101が
形成されており、この半導体膜101はトランジスタの
活性層となる。また、半導体膜101は珪素を含む絶縁
膜102で覆われており、この絶縁膜102はトランジ
スタのゲート絶縁膜となる。なお、珪素を含む絶縁膜と
しては、酸化珪素膜、窒化珪素膜、窒化酸化珪素膜もし
くはこれらを組み合わせた積層膜を用いることが可能で
ある。
上の導電膜を積層した導電膜を形成する。ここでは第1
の導電膜103及び第2の導電膜104を形成する。こ
こで第1の導電膜103と第2の導電膜104との間で
エッチング時の選択比がとれる組み合わせであることが
好ましい。
1)第1の導電膜として窒化タンタル膜、第2の導電膜
としてタングステン膜を用いる組み合わせ、2)第1の
導電膜としてタングステン膜、第2の導電膜としてアル
ミニウム合金膜を用いる組み合わせ、もしくは、3)第
1の導電膜として窒化チタン膜、第2の導電膜としてタ
ングステン膜を用いる組み合わせが挙げられる。
l2)ガスと四フッ化炭素(CF4)ガスの組み合わせで
タングステン膜と窒化タンタル膜がエッチングされ、こ
のガス系に酸素(O2)ガスを加えることで窒化タンタ
ル膜のエッチングレートが極端に低下するため選択比を
とることができる。
臭素(BCl3)ガスと塩素(Cl2)ガスの組み合わせ
でアルミニウム膜はエッチングされるがタングステン膜
はエッチングされない。また、塩素(Cl2)ガスと四
フッ化炭素(CF4)ガスの組み合わせでタングステン
膜はエッチングされるがアルミニウム膜はエッチングさ
れない。こうして両者の選択比をとることができる。
を用いる場合、その上に第3の導電膜としてチタン膜や
窒化チタン膜を設けることが好ましい。こうすると他の
配線との接触抵抗を低減できる上、アルミニウム合金に
発生するヒロックを抑制できるといった利点も得られ
る。
電膜104をレジスト105を用いてエッチングし、第
2の導電膜からなる電極106を形成する。このエッチ
ング条件は、ICP(Inductively Coupled Plasma:誘
導結合型プラズマ)を用いたドライエッチングにより行
うことが好ましい。エッチングガスとしては四フッ化炭
素(CF4)ガスと塩素(Cl2)ガスと酸素(O2)と
の混合ガスを用いる。
力を1Paとし、この状態でコイル型の電極に500W
のRF電力(13.56MHz)を印加してプラズマを
生成する。また、基板を乗せたステージには自己バイア
ス電圧として150WのRF電力(13.56MHz)
を印加して、負の自己バイアスが基板に加わるようにす
る。また、このとき各ガスの流量は、四フッ化炭素ガス
を2.5×10-5m3/min、塩素ガスを2.5×10
-5m3/min、酸素ガスを1.0×10-5m3/minと
すると良い。この酸素の存在により窒化タンタル膜のエ
ッチングレートが抑制される。
する不純物元素(以下、n型不純物元素という)を半導
体膜101に添加する。このとき、ゲート絶縁膜102
は第1の導電膜103に覆われているため、第2の導電
膜からなる電極106をマスクとして用い、第1の導電
膜103を貫通させてn型不純物元素を添加する。即
ち、第2の導電膜からなる電極106を用いたセルフア
ラインにより半導体膜101にn型不純物元素を添加す
ることになる。なお、具体的にはn型不純物元素として
周期表の15族に属する元素(代表的にはリンもしくは
砒素)を用いることができる。
ング法もしくはイオンインプランテーション法を用いれ
ば良い。また、半導体膜中に添加する濃度は1×1020
〜1×1021atoms/cm3とすれば良い。このような濃度
でn型不純物元素が添加された領域107、108を本
明細書中ではn型不純物領域(a)と呼ぶことにする。
電膜からなる電極106をマスクとしてセルフアライン
により第1の導電膜103をエッチングする。これによ
り第2の導電膜からなる電極106の下には第1の導電
膜からなる電極109が形成される。
エッチング法により行い、エッチングガスとしては四フ
ッ化炭素(CF4)ガスと塩素(Cl2)ガスとの混合ガ
スを用いる。典型的なエッチング条件は、ガス圧力を1
Paとし、この状態でコイル型の電極に500WのRF
電力(13.56MHz)を印加してプラズマを生成す
る。また、基板を乗せたステージには自己バイアス電圧
として20WのRF電力(13.56MHz)を印加し
て、負の自己バイアスが基板に加わるようにする。ま
た、このとき各ガスの流量は、四フッ化炭素ガスを3.
0×10-5m3/min、塩素ガスを3.0×10-5m3/
minとすると良い。
電膜からなる電極106の線幅をエッチングにより狭
め、第2のゲート電極110を形成する。なお、第2の
ゲート電極110は、第2の導電膜からなり、且つ、ト
ランジスタのゲート電極として機能する電極を指す。
エッチング法で行い、エッチングガスとしては四フッ化
炭素(CF4)ガスと塩素(Cl2)ガスと酸素(O2)
との混合ガスを用いる。典型的なエッチング条件は、ガ
ス圧力を1Paとし、この状態でコイル型の電極に50
0WのRF電力(13.56MHz)を印加してプラズ
マを生成する。また、基板を乗せたステージには自己バ
イアス電圧として20WのRF電力(13.56MH
z)を印加して、負の自己バイアスが基板に加わるよう
にする。また、このとき各ガスの流量は、四フッ化炭素
ガスを2.5×10-5m3/min、塩素ガスを2.5×
10-5m3/min、酸素ガスを1.0×10-5m3/mi
nとすると良い。この酸素の存在により窒化タンタル膜
のエッチングレートが抑制される。
う。このとき、111、112で示される領域には1×
1017〜1×1019atoms/cm3の濃度でn型不純物元素
が添加された領域が形成される。このような濃度でn型
不純物元素が添加された領域111、112を本明細書
中ではn型不純物領域(b)と呼ぶことにする。
した部分、即ち第1の導電膜からなる電極109と第2
のゲート電極110との積層部分がマスクとなり、第1
の導電膜からなる電極109のみが露呈した部分を貫通
させてn型不純物元素が添加される。即ち、第2のゲー
ト電極110を用いたセルフアラインにより半導体膜1
01にn型不純物元素が添加されることになる。
領域113はトランジスタのチャネル形成領域として機
能する領域であり、第2のゲート電極110の直下に形
成される。
電膜からなる電極109の線幅をエッチングにより狭
め、第1のゲート電極114を形成する。なお、第1の
ゲート電極114は、第1の導電膜からなり、且つ、ト
ランジスタのゲート電極として機能する電極を指す。
エッチング法もしくはRIE(Reactive Ion Etching)
モードによるドライエッチング法により行い、エッチン
グガスとしては四フッ化炭素(CF4)ガスと塩素(C
l2)ガスとの混合ガスを用いる。典型的なエッチング
条件は、ガス圧力を1Paとし、この状態でコイル型の
電極に500WのRF電力(13.56MHz)を印加
してプラズマを生成する。また、基板を乗せたステージ
には自己バイアス電圧として20WのRF電力(13.
56MHz)を印加して、負の自己バイアスが基板に加
わるようにする。また、このとき各ガスの流量は、四フ
ッ化炭素ガスを2.5×10-5m3/min、塩素ガスを
2.5×10-5m3/min、酸素ガスを1.0×10-5
m3/minとすると良い。
膜(窒化タンタル膜)からなる電極109のエッチング
を目的としているが、酸素ガスを添加することにより窒
化タンタル膜のエッチングレートを抑制している。これ
は、第1の導電膜からなる電極109のエッチング量の
微妙な調整を達成するためである。
がn型不純物領域(b)111、112の一部にゲート
絶縁膜102を介して重なるところでエッチングを止め
る点に特徴がある。即ち、n型不純物領域(b)111
はゲート絶縁膜102を介して第1のゲート電極114
に重なる領域111bと、重ならない領域111aとに
分けられる。n型不純物領域(b)112も同様にゲー
ト絶縁膜102を介して第1のゲート電極114に重な
る領域112bと、重ならない領域112aとに分けら
れる。
シベーション膜116、層間絶縁膜117、トランジス
タの活性層となる半導体膜に接するソース配線118お
よびドレイン配線119を形成すればnチャネル型トラ
ンジスタが完成する。パッシベーション膜116として
は窒化珪素膜もしくは窒化酸化珪素膜を用いれば良い。
また、層間絶縁膜117としては無機絶縁膜、有機絶縁
膜もしくはそれらの積層膜を用いれば良い。有機絶縁膜
としてはポリイミド、アクリル樹脂、ポリアミド、BC
B(ベンゾシクロブテン)といった樹脂膜を用いること
ができる。また、ソース配線118およびドレイン配線
119としては公知の導電膜を用いれば良い。
フィ工程は半導体膜101の形成時、第2の導電膜から
なる電極106の形成時、層間絶縁膜117のコンタク
トホールの形成時並びにソース配線118およびドレイ
ン配線119の形成時の4回である。CMOS回路を形
成する場合は、pチャネル型トランジスタを作製するた
めに1回フォトリソグラフィ工程が増えるがそれでも5
回で済む。
成領域113とドレイン領域108との間に、n型不純
物領域(b)112が形成されている。ここでn型不純
物領域(b)112のうち112bで示される領域は第
1のゲート電極114にゲート絶縁膜102を介して重
なっており、この構造がホットキャリア劣化を防ぐ上で
非常に有効である。またn型不純物領域(b)112の
うち112aで示される領域は従来のLDD(ライトド
ープドレイン)領域と同様の作用をもつ領域である。
トキャリア対策が111bもしくは112bで示される
領域により施され、リーク電流対策が111aもしくは
112aで示される領域により施されており、信頼性の
高い構造となっている。このように信頼性の高いトラン
ジスタを5回のフォトリソグラフィ工程で作製できるた
め、発光素子を含めた発光装置全体の歩留まりの向上お
よび製造期間の短縮を図るばかりでなく、安価で信頼性
の高い発光装置を作製することが可能となる。
下に示す実施例を用いて詳細な説明を行うこととする。
辺に設けられる駆動回路を同一の絶縁体上に製造する方
法について説明する。但し、説明を簡単にするために、
駆動回路に関してはnチャネル型トランジスタとpチャ
ネル型トランジスタを組み合わせたCMOS回路を図示
することとする。
板201を用意する。本実施例ではガラス基板201の
両面(表面および裏面)に図示しない保護膜(炭素膜、
具体的にはダイヤモンドライクカーボン膜)を設けてい
る。また、可視光を透過する材料であればガラス以外の
材料(例えばプラスチック)を用いても良い。
300nmの厚さに形成する。本実施例では下地膜20
2として窒化酸化珪素膜を積層して用いる。この時、ガ
ラス基板201に接する層の窒素濃度を10〜25wt
%としておき、他の層よりも高めに窒素を含有させると
良い。
非晶質珪素膜(図示せず)をスパッタ法で形成する。な
お、非晶質珪素膜に限定する必要はなく、非晶質構造を
含む半導体膜(微結晶半導体膜を含む)であれば良い。
非晶質半導体膜としては非晶質珪素膜もしくは非晶質シ
リコンゲルマニウム膜(ゲルマニウムを1×1018〜1
×1021atoms/cm3の濃度で含むシリコン膜)を用いる
ことができる。また、膜厚は20〜100nmの厚さで
あれば良い。
非晶質珪素膜の結晶化を行い、結晶質珪素膜203を形
成する。なお、本実施例では固体レーザー(具体的には
Nd:YAGレーザーの第2高調波)を用いるが、エキ
シマレーザーを用いても良い。また、結晶化方法はファ
ーネスアニール法を用いても良い。
素膜203を1回目のフォトリソグラフィ工程によりエ
ッチングして島状の結晶質珪素膜204〜207を形成
する。これらは後にトランジスタの活性層となる結晶質
珪素膜である。
として結晶質珪素膜を用いているが、非晶質珪素膜を活
性層として用いることも可能である。
204〜207上に酸化珪素膜からなる保護膜(図示せ
ず)を130nmの厚さにスパッタ法で形成し、半導体
をp型半導体とする不純物元素(以下、p型不純物元素
という)を島状の結晶質珪素膜204〜207に添加す
る。p型不純物元素としては周期表の13族に属する元
素(典型的にはボロンもしくはガリウム)を用いること
ができる。なお、この保護膜は不純物を添加する際に結
晶質珪素膜が直接プラズマに曝されないようにするため
と、微妙な濃度制御を可能にするために設ける。
の濃度は、1×1015〜5×1017atoms/cm3(代表的
には1×1016〜1×1017atoms/cm3)とすれば良
い。この濃度で添加されたp型不純物元素はnチャネル
型トランジスタのしきい値電圧の調節に用いられる。
の表面を洗浄する。まず、オゾンを含む純水を用いて表
面を洗浄する。その際、表面に薄い酸化膜が形成される
ため、さらに1%に希釈したフッ酸水溶液を用いて薄い
酸化膜を除去する。この処理により島状の結晶質珪素膜
204〜207の表面に付着した汚染物を除去できる。
このときオゾンの濃度は6mg/L以上とすることが好
ましい。これら一連の処理は大気開放することなく行わ
れる。
7を覆ってゲート絶縁膜208を形成する。ゲート絶縁
膜208としては、10〜150nm、好ましくは50
〜100nmの厚さの珪素を含む絶縁膜を用いれば良
い。これは単層構造でも積層構造でも良い。本実施例で
は80nm厚の窒化酸化珪素膜を用いる。
〜207の表面洗浄からゲート絶縁膜208の形成まで
を大気開放することなく行い、半導体膜とゲート絶縁膜
の界面における汚染物および界面準位の低減を図ってい
る。この場合、洗浄室とスパッタ室とを少なくとも有し
たマルチチャンバー方式(もしくはインライン方式)の
装置を用いれば良い。
厚の窒化タンタル膜を形成し、さらに第2の導電膜21
0として370nmのタングステン膜を形成する。他に
も第1の導電膜としてタングステン膜、第2の導電膜と
してアルミニウム合金膜を用いる組み合わせ、または第
1の導電膜としてチタン膜、第2の導電膜としてタング
ステン膜を用いる組み合わせを用いても良い。
良い。また、スパッタガスとしてXe、Ne等の不活性
ガスを添加すると応力による膜はがれを防止することが
できる。また、タングステンターゲットの純度を99.
9999%とすることで、抵抗率が20mΩcm以下の
低抵抗なタングステン膜を形成することができる。
洗浄から第2の導電膜210の形成までを大気開放する
ことなく行うことも可能である。この場合、洗浄室、絶
縁膜を形成するスパッタ室および導電膜を形成するスパ
ッタ室を少なくとも有したマルチチャンバー方式(もし
くはインライン方式)の装置を用いれば良い。
し、第2の導電膜210をエッチングする。ここでのエ
ッチング条件は図1(B)で説明した条件を採用すれば
良い。(図2(C))
膜)210が選択的にエッチングされ、第1の導電膜か
らなる電極212〜216が形成される。第2の導電膜
210が選択的にエッチングされる理由は、エッチング
ガスに酸素が加わることで第1の導電膜(窒化タンタル
膜)のエッチングの進行が極端に遅くなるためである。
おくには理由がある。このとき第1の導電膜をも一緒に
エッチングすることは可能であるが、第1の導電膜をエ
ッチングしてしまうと、同工程でゲート絶縁膜208も
エッチングされて膜減りしてしまう。このときゲート絶
縁膜208の膜厚が100nm以上ならば問題とならな
いが、それ以下の厚さではその後の工程中にゲート絶縁
膜208の一部が除去され、その下の半導体膜が露呈
し、トランジスタのソース領域もしくはドレイン領域と
なる半導体膜まで除去されてしまうことが起こりうるか
らである。
電膜209を残しておくことで上記問題を解決すること
ができる。
極212〜216をマスクとして自己整合的にn型不純
物元素(本実施例ではリン)を添加する。このときリン
は第1の導電膜209を貫通して添加される。こうして
形成される不純物領域217〜225にはn型不純物元
素が1×1020〜1×1021atoms/cm3(代表的には2
×1020〜5×1021atoms/cm3)の濃度で含む。
として、第1の導電膜209のエッチングを行う。ここ
でのエッチング条件は図1(C)で説明した条件を採用
すれば良い。こうして、第1の導電膜からなる電極22
6〜230が形成される。(図2(D))
211a〜211gをそのまま用いて第2の導電膜からな
る電極212〜216を選択的にエッチングする。この
エッチング条件は図1(D)で説明した条件を採用すれ
ば良い。こうして第2のゲート電極231〜235が形
成される。
ン)を添加する。この工程では第2のゲート電極231
〜235がマスクとして機能し、第1の導電膜からなる
電極226〜230の一部を貫通してリンが添加され、
リンを2×1016〜5×1019atoms/cm3(代表的には
5×1017〜5×1018atoms/cm3)の濃度で含むn型
不純物領域236〜245が形成される。
導電膜およびゲート絶縁膜を貫通して島状の結晶質珪素
膜に到達するよう加速電圧を70〜120kV(本実施
例では90kV)と高めに設定する。
電膜からなる電極226〜230をエッチングして第1
のゲート電極246〜250を形成する。このエッチン
グ条件は図1(E)で説明した条件を採用すれば良い。
0はn型不純物領域(b)236〜245とゲート絶縁
膜208を介して一部重なるようにエッチングされる。
例えば、n型不純物領域(b)236は、ゲート絶縁膜
208を介して第1のゲート電極246に重ならない領
域236aおよび重なる領域236bに分けられ、n型不
純物領域(b)237は、ゲート絶縁膜208を介して
第1のゲート電極246に重ならない領域237aおよ
び重なる領域237bに分けられる。
し、半導体をp型半導体にする不純物元素(以下、p型
不純物元素という)を添加する。p型不純物元素として
は周期表の13族に属する元素(代表的にはボロン)を
添加すれば良い。ここではボロンが第1のゲート電極2
47、250およびゲート絶縁膜208を貫通して半導
体膜に到達するよう加速電圧を設定する。こうしてp型
不純物領域252〜255が形成される。(図3
(B))
機絶縁膜256として30〜100nmの厚さの窒化珪
素膜もしくは窒化酸化珪素膜を形成する。その後、添加
されたn型不純物元素およびp型不純物元素を活性化す
る。活性化手段としては、ファーネスアニール、レーザ
ーアニール、ランプアニールもしくはそれらを併用する
ことができる。
膜もしくは窒化酸化珪素膜からなる第2の無機絶縁膜2
57を50〜200nmの厚さに形成する。この第2の
無機絶縁膜257を形成したら、350〜450℃の温
度範囲で加熱処理を行う。なお、第2の無機絶縁膜25
7を形成する前に、水素(H2)ガスもしくはアンモニ
ア(NH3)ガスを用いたプラズマ処理を行うことは有
効である。
過する樹脂膜を1〜2μmの厚さに形成する。樹脂膜と
しては、ポリイミド膜、ポリアミド膜、アクリル樹脂膜
もしくはBCB(ベンゾシクロブテン)膜を用いれば良
い。また、感光性樹脂膜を用いることも可能である。
6、第2の無機絶縁膜257および有機絶縁膜258の
積層膜を総称して層間絶縁膜と呼ぶ。
膜258の上に仕事関数が大きく、可視光に対して透明
な酸化物導電膜からなる画素電極(陽極)259を80
〜120nmの厚さに形成する。本実施例では、酸化亜
鉛に酸化ガリウムを添加した酸化物導電膜を形成する。
また、他の酸化物導電膜として、酸化インジウム、酸化
亜鉛、酸化スズ、もしくはそれらを組み合わせた化合物
からなる酸化物導電膜を用いることも可能である。
ニングを行って画素電極259を形成するが、パターニ
ング前に酸化物導電膜の表面の平坦化処理を行うことも
できる。平坦化処理は、プラズマ処理でも良いし、CM
P(ケミカルメカニカルポリッシング)処理でも良い。
また、高分子材料(例えばポリビニルアルコール重合
体)でこするなどの処理を用いても平坦化は可能であ
る。
ルを形成し、配線260〜266を形成する。また、こ
のとき配線266は画素電極259と接続されるように
形成する。なお、本実施例ではこの配線を、下層側から
150nmのチタン膜、300nmのチタンを含むアル
ミニウム膜、100nmのチタン膜をスパッタ法で連続
形成した三層構造の積層膜とする。
回路のソース配線、261はドレイン配線として機能す
る。また、配線263はスイッチングトランジスタのソ
ース配線、配線264はスイッチングトランジスタのド
レイン配線である。また、265は電流制御トランジス
タのソース配線(電流供給線に相当する)、266は電
流制御トランジスタのドレイン配線であり、画素電極2
59に接続される。
に開口部を有した絶縁膜(以下、バンクという)267
を形成する。バンク267は100〜400nmの珪素
を含む絶縁膜もしくは有機樹脂膜をパターニングして形
成すれば良い。このバンク267は画素と画素との間
(画素電極と画素電極との間)を埋めるように形成され
る。また、次に形成する発光層等の有機EL膜が画素電
極259の端部に直接触れないようにする目的もある。
成膜時における素子の静電破壊には注意が必要である。
バンク267の材料となる絶縁膜中にカーボン粒子や金
属粒子を添加して抵抗率を下げると、成膜時の静電気の
発生を抑制することができる。その場合、バンク267
の材料となる絶縁膜の抵抗率が1×106〜1×101 2
Ωm(好ましくは1×108〜1×1010Ωm)となる
ようにカーボン粒子や金属粒子の添加量を調節すれば良
い。
粒子を添加すると光吸収性が高まり、透過率が低下す
る。即ち、発光装置の外部からの光が吸収されるのでE
L素子の陰極面に外部の景色が映り込むといった不具合
を避けることができる。
る。なお、本実施例では、正孔注入層および発光層の積
層体をEL層と呼んでいる。即ち、発光層に対して正孔
注入層、正孔輸送層、正孔阻止層、電子輸送層、電子注
入層もしくは電子阻止層を組み合わせた積層体をEL層
と定義する。本実施例では、公知の発光層、正孔注入
層、正孔輸送層、正孔阻止層、電子輸送層、電子注入層
もしくは電子阻止層を用いることが可能である。
タロシアニン(CuPc)膜を20nmの厚さに成膜
し、さらに発光層としてアルミキノリラト錯体(Alq
3)を80nmの厚さに形成する。また、発光層に対し
て発光中心となるドーパント(代表的には蛍光色素)を
共蒸着により添加しても良い。
数の小さい導電膜からなる陰極269を300nmの厚
さに形成する。仕事関数の小さい導電膜としては、周期
表の1族もしくは2族に属する元素を含む導電膜を用い
れば良い。本実施例では、リチウムとアルミニウムとの
化合物からなる導電膜を用いる。
268および陰極269を含むEL素子270が形成さ
れる。
270を完全に覆うようにしてパッシベーション膜27
1を設けることは有効である。パッシベーション膜27
1としては、炭素膜、窒化珪素膜もしくは窒化酸化珪素
膜を含む絶縁膜からなり、該絶縁膜を単層もしくは組み
合わせた積層で用いる。
ション膜として用いることが好ましく、炭素膜、特にD
LC(ダイヤモンドライクカーボン)膜を用いることは
有効である。DLC膜は室温から100℃以下の温度範
囲で成膜可能であるため、耐熱性の低いEL層268の
上方にも容易に成膜することができる。また、DLC膜
は酸素に対するブロッキング効果が高く、EL層268
の酸化を抑制することが可能である。そのため、この後
に続く封止工程を行う間にEL層268が酸化するとい
った問題を防止できる。
板201(もしくは下地膜202)上に、シール材(図
示せず)を設け、カバー材272を貼り合わせる。シー
ル材569としては脱ガスが少なく水や酸素を透過しに
くい紫外線硬化樹脂を用いれば良い。また、空隙273
は不活性ガス(窒素ガスもしくは希ガス)、樹脂(紫外
線硬化樹脂もしくはエポキシ樹脂)または不活性液体で
充填すれば良い。
もしくは酸化防止効果を有する物質を設けることは有効
である。また、カバー材272はガラス基板、金属基板
(好ましくはステンレス基板)、セラミックス基板もし
くはプラスチック基板(プラスチックフィルムを含む)
を用いれば良い。なお、プラスチック基板を用いる場
合、表面および裏面に炭素膜(好ましくはダイヤモンド
ライクカーボン膜)を設けて酸素や水の透過を防ぐこと
が好ましい。
光装置が完成する。なお、バンク267を形成した後、
パッシベーション膜271を形成するまでの工程をマル
チチャンバー方式(またはインライン方式)の成膜装置
を用いて、大気解放せずに連続的に処理することは有効
である。また、さらに発展させてカバー材272を貼り
合わせる工程までを大気解放せずに連続的に処理するこ
とも可能である。
ル型トランジスタ601、pチャネル型トランジスタ6
02、スイッチングトランジスタ(映像データ信号を画
素内に伝送するスイッチング素子として機能するトラン
ジスタ)603および電流制御トランジスタ(EL素子
に流れる電流を制御する電流制御素子として機能するト
ランジスタ)604が形成される。
ネル型トランジスタ601とpチャネル型トランジスタ
602とを相補的に組み合わせたCMOS回路を含む。
また、画素部はスイッチングトランジスタ603および
電流制御トランジスタ604を含む複数の画素により形
成されている。
ソグラフィ工程は7回であり、一般的なアクティブマト
リクス型発光装置よりも少ない。即ち、トランジスタの
製造工程が大幅に簡略化されており、歩留まりの向上お
よび製造コストの低減が実現できる。
に、第1のゲート電極にゲート絶縁膜を介して重なる不
純物領域を設けることによりホットキャリア効果に起因
する劣化に強いnチャネル型トランジスタを形成するこ
とができる。そのため、信頼性の高い発光装置を実現で
きる。
(または封入)工程まで行った後の本実施例の発光装置
について図5(A)、(B)を用いて説明する。なお、
必要に応じて図2〜図4で用いた符号を引用する。
た状態を示す上面図、図5(B)は図5(A)をA−
A’で切断した断面図である。点線で示された501は
画素部、502はソース側駆動回路、503はゲート側
駆動回路である。また、504はカバー材、505は第
1シール材、506は第2シール材である。
びゲート側駆動回路503に入力される信号を伝送する
ための配線であり、外部入力端子となるFPC(フレキ
シブルプリントサーキット)508からビデオ信号やク
ロック信号を受け取る。なお、ここではFPCしか図示
されていないが、このFPCにはプリント配線基盤(P
WB)が取り付けられていても良い。
て説明する。ガラス基板201の上方には画素部50
1、ソース側駆動回路502が形成されており、画素部
501は電流制御用トランジスタ604とそのドレイン
に電気的に接続された画素電極259を含む複数の画素
により形成される。また、ソース側駆動回路502はn
チャネル型トランジスタ601とpチャネル型トランジ
スタ602とを組み合わせたCMOS回路(図4(B)
参照)を用いて形成される。なお、ガラス基板201に
偏光板(代表的には円偏光板)を貼り付けても良い。
能する。また、画素電極259の両端にはバンク267
が形成され、画素電極259上にはEL層268および
EL素子の陰極269が形成される。陰極269は全画
素に共通の配線としても機能し、接続配線507を経由
してFPC508に電気的に接続されている。さらに、
画素部501及びソース側駆動回路502に含まれる素
子は全てパッシベーション膜271で覆われている。
504が貼り合わされている。なお、カバー材504と
EL素子との間隔を確保するためにスペーサを設けても
良い。そして、第1シール材505の内側には空隙27
3が形成されている。なお、第1シール材505は水分
や酸素を透過しない材料であることが望ましい。さら
に、空隙273の内部に吸湿効果をもつ物質や酸化防止
効果をもつ物質を設けることは有効である。
は保護膜として炭素膜(具体的にはダイヤモンドライク
カーボン膜)509a、509bを2〜30nmの厚さに
設けると良い。このような炭素膜は、酸素および水の侵
入を防ぐとともにカバー材504の表面を機械的に保護
する役割をもつ。
シール材505の露呈面を覆うように第2シール材50
6を設けている。第2シール材506は第1シール材5
05と同じ材料を用いることができる。
とにより、EL素子を外部から完全に遮断することがで
き、外部から水分や酸素等のEL層の酸化による劣化を
促す物質が侵入することを防ぐことができる。従って、
信頼性の高い発光装置が得られる。
に、同一の基板上に画素部および駆動回路を有しFPC
まで取り付けられた発光装置を、本明細書中では特に駆
動回路内蔵型発光装置と呼ぶ。
装置は、デジタル信号により動作させることもアナログ
信号により動作させることも可能である。
なる作製工程によりアクティブマトリクス型発光装置を
作製する例を示す。説明には図6を用いる。
(C)の工程までを行う。その状態を図6(A)に示
す。本実施例では、第1の導電膜209と第2の導電膜
210の選択比を実施例1よりも小さくして第2の導電
膜210をエッチングする。この場合、図2(C)のエ
ッチング工程において酸素ガスの流量を5.0×10-6
〜8.0×10-6m3/minとすると良い。
うち、第2の導電膜からなる電極212〜216に隠さ
れていない部分は若干エッチングされて膜減りが起こ
る。本実施例ではこの状態でn型不純物元素(本実施例
ではリン)を添加し、n型不純物領域(a)217〜2
25を形成する。添加条件は図2(C)の工程に従えば
良い。
条件に従って第2の導電膜からなる電極212〜216
をエッチングし、第2のゲート電極601〜605を形
成する。この工程において、第1の導電膜209のう
ち、図6(A)の工程で膜減りした部分は除去されてな
くなり、第1の導電膜からなる電極606〜610が残
存する。(図6(B))
2(E)と同様の条件で行い、n型不純物領域(b)6
11〜620を形成する。(図6(C))
で第1の導電膜からなる電極606〜610をエッチン
グし、第1のゲート電極621〜625を形成する。こ
のとき、n型不純物領域(b)611はゲート絶縁膜を
介して第1のゲート電極621に重ならない領域611
aおよび重なる領域611bに分けられ、n型不純物領域
(b)612はゲート絶縁膜を介して第1のゲート電極
621に重ならない領域612aおよび重なる領域61
2bに分けられる。(図6(D))
従って行えば、図4(B)に示すアクティブマトリクス
型発光装置が完成する。本実施例によれば、ゲート絶縁
膜の膜減りを抑えることができるため、ゲート絶縁膜の
膜厚が50〜100nmと薄くなった場合において有効
である。なお、本実施例は実施例1の作製工程の一部を
変更したものであり、本実施例で説明した以外の構成は
実施例1の構成を引用することが可能である。
なる作製工程によりアクティブマトリクス型発光装置を
作製する例を示す。説明には図7を用いる。
(C)の工程までを行う。その状態を図7(A)に示
す。次に、実施例1の図2(E)のエッチング条件に従
って第2の導電膜からなる電極212〜216をエッチ
ングし、第2のゲート電極701〜705を形成する。
(図7(B))
2(E)と同様の条件で行い、n型不純物領域(b)7
06〜715を形成する。
で第1の導電膜209をエッチングし、第1のゲート電
極716〜720を形成する。このとき、n型不純物領
域(b)706はゲート絶縁膜を介して第1のゲート電
極716に重ならない領域706aおよび重なる領域7
06bに分けられ、n型不純物領域(b)707はゲー
ト絶縁膜を介して第1のゲート電極716に重ならない
領域707aおよび重なる領域707bに分けられる。
(図7(C))
従って行えば、図4(B)に示すアクティブマトリクス
型発光装置が完成する。本実施例によれば、ゲート絶縁
膜の膜減りを極力抑えることができるため、ゲート絶縁
膜の膜厚が50〜100nmと薄くなった場合において
有効である。なお、本実施例は実施例1の作製工程の一
部を変更したものであり、本実施例で説明した以外の構
成は実施例1の構成を引用することが可能である。
膜の作製方法を実施例1と異なる手段とした場合の例に
ついて説明する。説明には図8、図9を用いる。
に100nm厚の第1の窒化酸化珪素膜802a、20
0nm厚の第2の窒化酸化珪素膜802bおよび50n
m厚の非晶質珪素膜803を形成する。このとき第1の
窒化珪素膜802aに含まれる窒素の濃度は第2の窒化
珪素膜802bに含まれる窒素の濃度よりも高くしてお
くことが好ましい。(図8(A))
マ処理によりニッケル(Ni)を添加する。ニッケルの
添加方法は、電極としてニッケル電極を用いて窒素ガ
ス、アンモニアガス、水素ガスもしくは希ガスのプラズ
マを形成すれば良い。なお、ニッケルの代わりに、パラ
ジウム、コバルト、白金、銅、イリジウムもしくはゲル
マニウムを用いることも可能である。こうしてニッケル
の添加された非晶質珪素膜804が得られる。(図8
(B))
mの厚さの酸化珪素膜を形成する。その後、400〜5
00℃のファーネスアニールにより非晶質珪素膜804
中の水素を脱離させ、そのまま550〜650℃のファ
ーネスアニールにより非晶質珪素膜804の結晶化を行
う。この結晶化工程により結晶質珪素膜806が形成さ
れる。(図8(C))
02aの形成、第2の窒化珪素膜802bの形成、非晶質
珪素膜803の形成、ニッケルのプラズマ処理および保
護膜805の形成までの一連の工程を、同一の装置内で
連続的に行う。そのためには、各成膜室およびプラズマ
処理室を備えたマルチチャンバー方式(クラスターツー
ル方式)の装置を用いれば良い。
806中にp型不純物元素(本実施例ではボロン)を添
加する。このとき添加されるボロンの濃度は1×1015
〜1×1018atoms/cm3とすれば良い。こうして1×1
015〜1×1018atoms/cm3の濃度でボロンが添加され
た結晶質珪素膜807が得られる。ここで添加されるボ
ロンはトランジスタのしきい値電圧を調節するための不
純物元素である。
妙な濃度調整を行うことも可能となる。なお、本実施例
では、結晶質珪素膜806全体にボロンを添加する例を
示しているが、マスクを用いて部分的に添加しても良
い。また、n型不純物元素を添加しても良いし、n型不
純物元素およびp型不純物元素を添加しても良い。
晶質珪素膜807に対してレーザーアニールを行う。レ
ーザーとしては、固体レーザー(代表的にはNd:YA
Gレーザー)もしくはエキシマレーザーを用いれば良
い。このレーザーアニールにより結晶性が改善された結
晶質珪素膜808が得られる。
化工程、p型不純物元素の添加工程およびレーザーアニ
ール工程の順序は入れ替えた工程を行うこともできる。
例えば、p型不純物元素の添加工程はファーネスアニー
ルによる結晶化工程の前に行っても良いし、レーザーア
ニール工程の後に行っても良い。
られたら、この後は実施例1の図2(B)以降の工程に
従ってアクティブマトリクス型発光装置を作製すれば良
い。ただし、本実施例を実施した場合、活性層となる結
晶質珪素膜中に、ニッケル、パラジウム、コバルト、白
金、銅もしくはイリジウムといった金属元素が含まれる
ことになる。このような金属元素はシリサイド化してリ
ーク電流のパスとなりうる可能性もあるため、極力除去
しておくことが望ましい。
のゲッタリング作用を用いて結晶質珪素膜中のニッケル
を低減している。そのためには、図3(C)に示す活性
化工程の温度を500〜600℃と高めに設定すれば良
い。その様子を図9に示す。
を行うと、同時にニッケルが図9の矢印の方向に移動
し、リンが添加された領域に捕獲(ゲッタリング)され
る。そのため、901〜905で示される領域(トラン
ジスタのチャネル形成領域)におけるニッケル濃度は、
SIMS(質量二次イオン分析)による測定で1×10
17atoms/cm3以下にまで低減される。
ジスタは、活性層(特にチャネル形成領域)の結晶性に
優れており、高い電界効果移動度、小さいサブスレッシ
ョルド係数を示す。従って、動作速度の速いトランジス
タを形成することができる。
例3のいずれの構成とも組み合わせて実施することが可
能である。
なる作製方法でアクティブマトリクス型発光装置を作製
した場合について説明する。
形成工程、活性化工程、第2の無機絶縁膜257の形成
工程、350〜450℃の加熱処理工程の順で行われて
いるが、この順序は入れ替えることも可能である。
程、第2の無機絶縁膜257の形成工程、活性化工程、
350〜450℃の加熱処理工程の順序とすることがで
きる。
を省略し、第2の無機絶縁膜257の形成工程、活性化
工程、350〜450℃の加熱処理工程の順序とするこ
とができる。
を省略し、活性化工程、第2の無機絶縁膜257の形
成、350〜450℃の加熱処理の順序とすることがで
きる。
例4のいずれの構成とも組み合わせて実施することが可
能である。
一重項励起子(シングレット)により発光する有機化合
物(以下、シングレット化合物という)および三重項励
起子(トリプレット)により発光する有機化合物(以
下、トリプレット化合物という)を併用する例について
説明する。なお、シングレット化合物とは一重項励起の
みを経由して発光する化合物を指し、トリプレット化合
物とは三重項励起を経由して発光する化合物を指す。
文に記載の有機化合物が代表的な材料として挙げられ
る。 (1)T.Tsutsui, C.Adachi, S.Saito, Photochemical
Processes in Organized Molecular Systems, ed.K.Hon
da, (Elsevier Sci.Pub., Tokyo,1991) p.437. (2)M.A.Baldo, D.F.O'Brien, Y.You, A.Shoustikov,
S.Sibley, M.E.Thompson, S.R.Forrest, Nature 395
(1998) p.151.この論文には次の式で示される有機化合
物が開示されている。 (3)M.A.Baldo, S.Lamansky, P.E.Burrrows, M.E.Tho
mpson, S.R.Forrest,Appl.Phys.Lett.,75 (1999) p.4. (4)T.Tsutsui, M.-J.Yang, M.Yahiro, K.Nakamura,
T.Watanabe, T.tsuji,Y.Fukuda, T.Wakimoto, S.Mayagu
chi, Jpn.Appl.Phys., 38 (12B) (1999) L1502.
発光性材料だけでなく、次の分子式で表される発光性材
料(具体的には金属錯体もしくは有機化合物)を用いる
ことが可能であると考えている。
0族に属する元素である。上記論文では、白金、イリジ
ウムが用いられている。また、本発明者はニッケル、コ
バルトもしくはパラジウムは、白金やイリジウムに比べ
て安価であるため、発光装置の製造コストを低減する上
で好ましいと考えている。特に、ニッケルは錯体を形成
しやすいため、生産性も高く好ましい。
化合物よりも発光効率が高く、同じ発光輝度を得るにも
動作電圧(EL素子を発光させるに要する電圧)を低く
することが可能である。本実施例ではこの特徴を利用す
る。
置における画素部の断面構造を図10に示す。図10に
おいて、10は絶縁体、11は図4(B)の電流制御ト
ランジスタ604、12は画素電極(陽極)、13はバ
ンク、14は公知の正孔注入層、15は赤色に発光する
発光層、16は緑色に発光する発光層、17は青色に発
光する発光層、18は公知の電子輸送層、19は陰極で
ある。
光層15としてトリプレット化合物を用い、緑色に発光
する発光層16および青色に発光する発光層17として
シングレット化合物を用いる。即ち、シングレット化合
物を用いたEL素子は緑色もしくは青色に発光するEL
素子であり、前記トリプレット化合物を用いたEL素子
は赤色に発光するEL素子である。
場合、現状では赤色に発光する発光層の寿命が他の色に
発光する発光層よりも短い。これは発光効率が他の色よ
りも劣るため、他の色と同じ発光輝度を得るためには動
作電圧を高く設定しなければならず、その分劣化の進行
も早いためである。
る発光層15として発光効率の高いトリプレット化合物
を用いているため、緑色に発光する発光層16や青色に
発光する発光層17と同じ発光輝度を得ながらも動作電
圧を揃えることが可能である。従って、赤色に発光する
発光層15の劣化が極端に早まることはなく、色ずれ等
の問題を起こさずにカラー表示を行うことが可能とな
る。また、動作電圧を低く抑えることができることは、
トランジスタの耐圧のマージンを低く設定できる点から
も好ましいことである。
層15としてトリプレット化合物を用いた例を示してい
るが、さらに緑色に発光する発光層16もしくは青色に
発光する発光層17にトリプレット化合物を用いること
も可能である。
素部の回路構成を図11に示す。なお、ここでは赤色に
発光するEL素子を含む画素(画素(赤))20a、緑
色に発光するEL素子を含む画素(画素(緑))20b
および青色に発光するEL素子を含む画素(画素
(青))20cの三つを図示しているが、いずれも回路
構成は同一である。
線、22a〜22cはソース配線(データ配線)、23a
〜23cは電流供給線である。電流供給線23a〜23c
はEL素子の動作電圧を決定する配線であり、赤色発光
の画素20a、緑色発光の画素20bおよび青色発光の画
素20cのいずれの画素においても同じ電圧が印加され
る。従って、配線の線幅(太さ)も全て同一設計で良
い。
ジスタであり、ここではnチャネル型トランジスタで形
成されている。なお、ここではソース領域とドレイン領
域との間に二つのチャネル形成領域を有した構造を例示
しているが、二つ以上もしくは一つであっても構わな
い。
タであり、ゲートはスイッチングトランジスタ24a〜
24cのいずれかに、ソースは電流供給線23a〜23c
のいずれかに、ドレインはEL素子26a〜26cのいず
れかに接続される。なお、27a〜27cはコンデンサで
あり、各々電流供給線25a〜25cのゲートに印加され
る電圧を保持する。但し、コンデンサ27a〜27cは省
略することも可能である。
ンジスタからなるスイッチングトランジスタ24a〜2
4cおよびpチャネル型トランジスタからなる電流制御
トランジスタ25a〜25cを設けた例を示しているが、
図11(B)に示すように、画素(赤)30a、画素
(緑)30bおよび画素(青)30cの各々に、pチャネ
ル型トランジスタからなるスイッチングトランジスタ2
8a〜28cおよびnチャネル型トランジスタからなる電
流制御トランジスタ29a〜29cを設けることも可能で
ある。
画素内に二つのトランジスタを設けた例を示している
が、トランジスタの個数は二つ以上(代表的には三つ〜
六つ)であっても良い。その場合においても、nチャネ
ル型トランジスタとpチャネル型トランジスタとをどの
ように組み合わせて設けても構わない。
のEL素子であり、発光層としてトリプレット化合物を
用いている。また、EL素子26bが緑色発光のEL素
子、EL素子26cが青色発光のEL素子であり、いず
れも発光層としてシングレット化合物を用いている。
ト化合物を使い分けることでEL素子26a〜26cの動
作電圧をすべて同一(10V以下、好ましくは3〜10
V)とすることが可能となる。従って、発光装置に必要
な電源を例えば3Vもしくは5Vで統一することができ
るため、回路設計が容易となる利点がある。
例5のいずれの構成とも組み合わせて実施することが可
能である。
駆動回路をすべてnチャネル型トランジスタで形成した
場合について説明する。なお、nチャネル型トランジス
タの製造工程は実施例1に従えば良いので説明は省略す
る。
示す。なお、基本的な構造は実施例1に示した図4
(B)の断面構造と同じであるため、ここでは相違点の
みを説明することとする。
トランジスタ602の代わりにnチャネル型トランジス
タ1201が設けられ、電流制御トランジスタ604の
代わりにnチャネル型トランジスタからなる電流制御ト
ランジスタ1202が設けられている。
レインに接続された配線266はEL素子の陰極として
機能し、その上にEL層1203、酸化物導電膜からな
る陽極1204、パッシベーション膜1205が設けら
れている。このとき配線266は周期表の1族もしくは
2族に属する元素を含む金属膜で形成されるか、少なく
ともEL層1203と接する面が、周期表の1族もしく
は2族に属する元素を含む金属膜で形成されることが望
ましい。
ンジスタはすべてエンハンスメント型トランジスタであ
っても良いし、すべてデプレッション型トランジスタで
あっても良い。勿論、両者を作り分けて組み合わせて用
いることも可能である。
お、図11と同一の符号を付した部分については図11
の説明を参照すれば良い。
画素(緑)35b、画素(青)35cの各々に設けられた
スイッチングトランジスタ24a〜24cおよび電流制御
トランジスタ35a〜35cはすべてnチャネル型トラン
ジスタで形成されている。
装置の製造工程においてpチャネル型トランジスタを形
成するためのフォトリソグラフィ工程、画素電極(陽
極)を形成するためのフォトリソグラフィ工程を省略す
ることができるため、さらに製造工程を簡略化すること
が可能である。
6のいずれの構成とも組み合わせて実施することが可能
である。
駆動回路をすべてpチャネル型トランジスタで形成した
場合について説明する。本実施例の発光装置の断面構造
を図14に示す。なお、実施例1に示した図4(B)と
同一の符号を付してある部分は実施例1の説明を参照す
れば良い。
ランジスタ1401およびpチャネル型トランジスタ1
402で形成されるPMOS回路で形成され、画素部が
pチャネル型トランジスタからなるスイッチングトラン
ジスタ1403およびpチャネル型トランジスタからな
る電流制御トランジスタ1404を有している。なお、
pチャネル型トランジスタ1401の活性層は、ソース
領域41、ドレイン領域42、LDD領域43a、43b
およびチャネル形成領域44を含む。活性層の構成は、
pチャネル型トランジスタ1402、スイッチングトラ
ンジスタ1403、電流制御トランジスタ1404も同
様である。
タの製造工程について図15を用いて説明する。まず、
実施例1の製造工程に従って図2(B)の工程まで行
う。
第2の導電膜からなる電極212〜216を形成する。
そして、レジスト211a〜211eおよび第2の導電膜
からなる電極212〜216をマスクとして周期表の1
3族に属する元素(本実施例ではボロン)を半導体膜に
添加し、1×1020〜1×1021atoms/cm3の濃度でボ
ロンを含む領域(以下、p型不純物領域(a)という)
301〜309を形成する。(図15(A))
第2の導電膜からなる電極212〜216を図1(D)
と同様のエッチング条件でエッチングし、第2のゲート
電極310〜314を形成する。(図15(B))
2のゲート電極310〜314をマスクとして第1の導
電膜209を図1(C)と同様のエッチング条件でエッ
チングし、第1のゲート電極315〜319を形成す
る。
第2のゲート電極310〜314をマスクとして周期表
の13族に属する元素(本実施例ではボロン)を半導体
膜に添加し、1×1016〜1×1019atoms/cm3(代表
的には1×1017〜1×101 8atoms/cm3)の濃度でボ
ロンを含む領域(以下、p型不純物領域(b)という)
320〜329を形成する。(図15(C))
の工程に従えば良い。以上のような工程により図14に
示す構造の発光装置を形成することができる。
ンジスタはすべてエンハンスメント型トランジスタであ
っても良いし、すべてデプレッション型トランジスタで
あっても良い。勿論、両者を作り分けて組み合わせて用
いることも可能である。
お、図11と同一の符号を付した部分については図11
の説明を参照すれば良い。
画素(緑)50b、画素(青)50cの各々に設けられた
スイッチングトランジスタ51a〜51cおよび電流制御
トランジスタ52a〜52cはすべてpチャネル型トラン
ジスタで形成される。
装置の製造工程において1回のフォトリソグラフィ工程
を省略することができるため、実施例1よりも製造工程
を簡略化することが可能である。
6のいずれの構成とも組み合わせて実施することが可能
である。
ス型の発光装置は、半導体素子としてMOS(Metal Ox
ide Semiconductor)トランジスタを用いることもでき
る。その場合、半導体基板(典型的にはシリコンウエ
ハ)に公知の方法で形成されたMOSトランジスタを用
いれば良い。
5〜8の構成と組み合わせて実施することが可能であ
る。
示した駆動回路内蔵型発光装置は、同一の絶縁体上に画
素部および駆動回路が一体形成された例であるが、駆動
回路を外付けIC(集積回路)で設けることも可能であ
る。このような場合、構造は図17(A)のようにな
る。
ィブマトリクス基板60(画素部61、配線62a、6
2bを含む)にFPC63が取り付けられ、そのFPC
63を介してプリント配線板64が取り付けられてい
る。ここでプリント配線板64の機能ブロック図を図1
7(B)に示す。
板64の内部には少なくともI/Oポート(入力もしく
は出力部ともいう)65、68、ソース側駆動回路66
およびゲート側駆動回路67として機能するICが設け
られている。
アクティブマトリクス基板にFPCが取り付けられ、そ
のFPCを介して駆動回路としての機能を有するプリン
ト配線板が取り付けられた構成のモジュールを、本明細
書では特に駆動回路外付け型発光モジュールと呼ぶこと
にする。
駆動回路内蔵型発光装置70(画素部71、ソース側駆
動回路72、ゲート側駆動回路73、配線72a、73a
を含む)にFPC74が取り付けられ、そのFPC74
を介してプリント配線板75が取り付けられている。こ
こでプリント配線板75の機能ブロック図を図18
(B)に示す。
板75の内部には少なくともI/Oポート76、79、
コントロール部77として機能するICが設けられてい
る。なお、ここではメモリ部78が設けられているが、
必ずしも必要ではない。また、コントロール部77は、
駆動回路の制御、映像データの補正などをコントロール
するための機能を有した部位である。
路が形成された駆動回路内蔵型発光装置にコントローラ
ーとしての機能を有するプリント配線板が取り付けられ
た構成のモジュールを、本明細書では特にコントローラ
ー外付け型発光モジュールと呼ぶことにする。
た発光装置(実施例10に示した形態のモジュールも含
む)は様々な電気器具に内蔵され、画素部は映像表示部
として用いられる。本発明の電気器具としては、ビデオ
カメラ、デジタルカメラ、ゴーグル型ディスプレイ(ヘ
ッドマウントディスプレイ)、ナビゲーションシステ
ム、音響機器、ノート型パーソナルコンピュータ、ゲー
ム機器、携帯機器(モバイルコンピュータ、携帯電話、
携帯型ゲーム機または電子書籍)、記録媒体を備えた画
像再生装置などが挙げられる。それら電気器具の具体例
を図19、図20に示す。
筐体2001、支持台2002、表示部2003を含
む。本発明の発光装置は表示部2003に用いることが
できる。表示部2003にEL素子を有した発光装置を
用いる場合、EL素子が自発光型であるためバックライ
トが必要なく薄い表示部とすることができる。
2101、表示部2102、音声入力部2103、操作
スイッチ2104、バッテリー2105、受像部210
6を含む。本発明の発光装置は表示部2102に用いる
ことができる。
体2201、表示部2202、接眼部2203、操作ス
イッチ2204を含む。本発明の発光装置もしくは液晶
表示装置は表示部2202に用いることができる。
装置(具体的にはDVD再生装置)であり、本体230
1、記録媒体(CD、LDまたはDVD等)2302、
操作スイッチ2303、表示部(a)2304、表示部
(b)2305を含む。表示部(a)は主として画像情
報を表示し、表示部(b)は主として文字情報を表示す
るが、本発明の発光装置はこれら表示部(a)、(b)
に用いることができる。なお、記録媒体を備えた画像再
生装置には、CD再生装置、ゲーム機器なども含まれう
る。
ュータであり、本体2401、表示部2402、受像部
2403、操作スイッチ2404、メモリスロット24
05を含む。本発明の発光装置は表示部2402に用い
ることができる。この携帯型コンピュータはフラッシュ
メモリや不揮発性メモリを集積化した記録媒体に情報を
記録したり、それを再生したりすることができる。
あり、本体2501、筐体2502、表示部2503、
キーボード2504を含む。本発明の発光装置は表示部
2503に用いることができる。
ATV(ケーブルテレビ)などの電子通信回線を通じて
配信された情報を表示することが多くなり、特に動画情
報を表示する機会が増してきている。表示部にEL素子
を有した発光装置を用いた場合、EL素子の応答速度が
非常に高いため遅れのない動画表示が可能となる。
を消費するため、発光部分が極力少なくなるように情報
を表示することが望ましい。従って、携帯情報端末、特
に携帯電話や音響機器のような文字情報を主とする表示
部に発光装置を用いる場合には、非発光部分を背景とし
て文字情報を発光部分で形成するように駆動することが
望ましい。
ー操作を行う部位(操作部)2601、情報表示を行う
部位(情報表示部)2602であり、操作部2601お
よび情報表示部2602は連結部2603で連結してい
る。また、操作部2601には音声入力部2604、操
作キー2605が設けられ、情報表示部2602には音
声出力部2606、表示部2607が設けられている。
ることができる。なお、表示部2607に発光装置を用
いる場合、黒色の背景に白色の文字を表示することで携
帯電話の消費電力を抑えることができる。
示部2604に用いた発光装置にCMOS回路でセンサ
(CMOSセンサ)を内蔵させ、指紋もしくは手相を読
みとることで使用者を認証する認証システム用端末とし
て用いることもできる。また、外部の明るさ(照度)を
読みとり、設定されたコントラストで情報表示が可能と
なるように発光させることもできる。
いる時に輝度を下げ、操作スイッチの使用が終わったら
輝度を上げることで低消費電力化することができる。ま
た、着信した時に表示部2604の輝度を上げ、通話中
は輝度を下げることによっても低消費電力化することが
できる。また、継続的に使用している場合に、リセット
しない限り時間制御で表示がオフになるような機能を持
たせることで低消費電力化を図ることもできる。なお、
これらはマニュアル制御であっても良い。
あり、筐体2701、表示部2702、操作スイッチ2
703、2704を含む。本発明の発光装置は表示部2
702に用いることができる。また、本実施例では音響
機器の例として車載用オーディオ(カーオーディオ)を
示すが、据え置き型のオーディオ(オーディオコンポー
ネント)に用いても良い。なお、表示部2704に発光
装置を用いる場合、黒色の背景に白色の文字を表示する
ことで消費電力を抑えられる。
に用いた発光装置に光センサを内蔵させ、使用環境の明
るさを検知する手段を設けることもできる。表示部に発
光装置を用いる場合、使用環境の明るさに応じて発光輝
度を変調させるような機能を持たせることもできる。
OS回路で形成したイメージセンサ(面状、線状もしく
は点状のセンサ)を設けたり、本体もしくは筐体にCC
D(Charge Coupled Device)を設けることで実施でき
る。使用者は使用環境の明るさに比べてコントラスト比
で100〜150の明るさを確保できれば問題なく画像
もしくは文字情報を認識できる。即ち、使用環境が明る
い場合は画像の輝度を上げて見やすくし、使用環境が暗
い場合は画像の輝度を抑えて消費電力を抑えるといった
ことが可能である。
く、あらゆる分野の電気器具に用いることが可能であ
る。また、本実施例の電気器具は実施例1〜10のいず
れの構成を含む発光装置もしくはモジュールを用いても
良い。
まり且つ低いコストで発光装置を製造することができ、
安価な発光装置を提供することができる。また、安価な
発光装置を表示部に用いることで安価な電気器具を提供
することが可能となる。
す図。
図。
図。
示す図。
Claims (6)
- 【請求項1】絶縁体上に半導体膜を形成する第1工程
と、 前記半導体膜を覆うゲート絶縁膜を形成する第2工程
と、 前記ゲート絶縁膜上に第1の導電膜及び第2の導電膜を
形成する第3工程と、 前記第2の導電膜をエッチングして第2の導電膜からな
る電極を形成する第4工程と、 前記第2の導電膜からなる電極を用いたセルフアライン
により前記半導体膜にn型不純物元素を添加する第5工
程と、 前記第2の導電膜からなる電極を用いたセルフアライン
により前記第1の導電膜をエッチングして第1の導電膜
からなる電極を形成する第6工程と、 前記第2の導電膜からなる電極の線幅をエッチングによ
り狭めて第2のゲート電極を形成する第7工程と、 前記第2のゲート電極を用いたセルフアラインにより前
記半導体膜にn型不純物元素を添加する第8工程と、 前記第1の導電膜からなる電極の線幅をエッチングによ
り狭めて第1のゲート電極を形成する第9工程と、 を含むことを特徴とする発光装置の作製方法。 - 【請求項2】絶縁体上に半導体膜を形成する第1工程
と、 前記半導体膜を覆うゲート絶縁膜を形成する第2工程
と、 前記ゲート絶縁膜上に第1の導電膜及び第2の導電膜を
形成する第3工程と、 前記第2の導電膜をエッチングして第2の導電膜からな
る電極を形成する第4工程と、 前記第2の導電膜からなる電極をマスクに用い、且つ前
記第1の導電膜を貫通させて前記半導体膜にn型不純物
元素を添加する第5工程と、 前記第2の導電膜からなる電極を用いたセルフアライン
により前記第1の導電膜をエッチングして第1の導電膜
からなる電極を形成する第6工程と、 前記第2の導電膜からなる電極の線幅をエッチングによ
り狭めて第2のゲート電極を形成する第7工程と、 前記第2のゲート電極をマスクに用い、且つ前記第1の
導電膜からなる電極を貫通させて前記半導体膜にn型不
純物元素を添加する第8工程と、 前記第1の導電膜からなる電極の線幅をエッチングによ
り狭めて第1のゲート電極を形成する第9工程と、 を含むことを特徴とする発光装置の作製方法。 - 【請求項3】請求項1または請求項2において、前記第
5工程でn型不純物領域(a)が形成され、前記第8工
程でn型不純物領域(b)が形成されることを特徴とす
る発光装置の作製方法。 - 【請求項4】請求項1乃至請求項3のいずれか一におい
て、前記n型不純物領域(b)の一部は、前記ゲート絶
縁膜を介して前記第1のゲート電極と重なることを特徴
とする発光装置の作製方法。 - 【請求項5】請求項1乃至請求項4のいずれか一におい
て、前記第1の導電膜は窒化タンタル膜であり、前記第
2の導電膜はタングステン膜であることを特徴とする発
光装置の作製方法。 - 【請求項6】請求項1乃至請求項4のいずれか一におい
て、前記第1の導電膜はタングステン膜であり、前記第
2の導電膜はアルミニウム合金膜であることを特徴とす
る発光装置の作製方法。
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