JP2002062567A - カメラのストロボ発光回路 - Google Patents

カメラのストロボ発光回路

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JP2002062567A
JP2002062567A JP2000248834A JP2000248834A JP2002062567A JP 2002062567 A JP2002062567 A JP 2002062567A JP 2000248834 A JP2000248834 A JP 2000248834A JP 2000248834 A JP2000248834 A JP 2000248834A JP 2002062567 A JP2002062567 A JP 2002062567A
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light emitting
energy
camera
light emission
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Yasunori Kudo
泰則 工藤
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Olympus Corp
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Olympus Optical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は、スイッチング素子の実質的な発光周
波数を低下させることができるとともに、スイッチング
素子の実質的な駆動電圧を低下させることができるよう
にして、スイッチング素子のスイッチングロスからくる
発熱による問題を解消するとともに、コスト的及びスペ
ース的な問題を解消し得るようにしたカメラのストロボ
発光回路を提供する。 【解決手段】本発明の一態様によると、発光のエネルギ
を蓄積するための蓄積手段と、上記蓄積手段に蓄積され
たエネルギを放電することによって発光する発光手段
と、上記発光手段の発光電流を制御するスイッチング手
段と、上記スイッチング手段を制御する制御手段とを具
備するカメラのストロボ発光回路において、上記スイッ
チング手段を並列に少なくとも2個接続し、これらのス
イッチング手段を上記制御手段によって順番にオン、オ
フ制御することを特徴としたカメラのストロボ発光回路
が提供される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カメラのストロボ
発光回路に係り、特に、フラット発光可能なカメラのス
トロボ発光回路に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、カメラのストロボ発光回路にお
いては、ストロボ発光回路の発光のON、OFFを行う
場合、スイッチング時間(ターンオフ、ターンオン時
間)が長いほどスイッチングロスが大きくなってしま
う。
【0003】IGBTのような、大電力が扱えるがスイ
ッチング速度が(FETの性能と比較すると)遅い素子
により発光のON,OFFを行う場合、スイッチング時
間が長いために、スイッチングロスが大きくなってしま
う。
【0004】そのため、高速でスイッチングを繰返すフ
ラット発光のような制御では、スイッチング素子のスイ
ッチングロスからくる発熱が大きくなり最悪の場合に
は、スイッチング素子(IGBT)の破壊につながる危
険がある。
【0005】これにより、発光周波数が制限されてしま
うので、高速シャッタスピードにフラット発光が対応で
きないことがある。
【0006】発光周波数が2倍になると、スイッチング
回数が2倍になるのでスイッチングロスも2倍となり、
スイッチング素子の発熱もほぼ2倍となる。
【0007】この対策として、先行例1として特開平9
−51667号公報に開示されているように、ドライブ
回路を具備させ、スイッチング速度を上げてスイッチン
グロスを少なくする方法がある。
【0008】また、先行例2としてスイッチング素子
を、高周波の発光に耐えられるロスの少ないものにする
といつた方法がある。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たような先行例1では、図13に破線で囲んで示すよう
に、高速スイッチングのために、IGBTを駆動する5
個のスイッチング素子Q1,Q2,Q3,Q4,Q5が
必要になるとともに、多数の抵抗R1,R2,R3,R
4,R5,R6,R7が必要になるので、コスト的な問
題がある。
【0010】なお、図13において、Cは発光のエネル
ギを蓄積するためのコンデンサであり、Xe管はコンデ
ンサに蓄積されたエネルギをIGBTのスイッチングで
放電することによって発光する発光管である。
【0011】また、上述したような先行例2では、スイ
ッチング素子としてIGBTを用いる場合、IGBTを
高周波の発光に耐えられるものにするには、スイッチン
グ素子のスイッチングロスからくる発熱との関係で、駆
動電圧が高いIGBTを使用しなければならず、そのた
めの駆動電圧用として高圧の昇圧回路が必要になってし
まうとともに、スイッチング素子としてのIGBT自体
も大きくなってしまうので、コスト的及びスペース的な
問題がある。
【0012】すなわち、スイッチング素子(IGBT)
の駆動電圧が低いと、IGBTを介して抜ける電流の速
度が遅くなってしまうために、IGBTのスイッチング
ロスからくる発熱がそれだけ大きくなってしまうからで
ある。
【0013】本発明は、上記の事情に鑑みてなされたも
ので、スイッチング素子の実質的な発光周波数を低下さ
せることができるようにするとともに、スイッチング素
子の実質的な駆動電圧を低下させることができるように
して、スイッチング素子のスイッチングロスからくる発
熱による問題を解消するとともに、コスト的及びスペー
ス的な問題を解消し得るようにしたカメラのストロボ発
光回路を提供することを目的としている。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明によると、上記課
題を解決するために、(1) 発光のエネルギを蓄積す
るための蓄積手段と、上記蓄積手段に蓄積されたエネル
ギを放電することによって発光する発光手段と、上記発
光手段の発光電流を制御するスイッチング手段と、上記
スイッチング手段を制御する制御手段とを具備するカメ
ラのストロボ発光回路において、上記スイッチング手段
を並列に少なくとも2個接続し、これらのスイッチング
手段を上記制御手段によって順番にオン、オフ制御する
ことを特徴としたカメラのストロボ発光回路が提供され
る。
【0015】また、本発明によると、上記課題を解決す
るために、(2) 上記蓄積手段に蓄えられているエネ
ルギ量を検知するエネルギ量検知手段を具備し、上記エ
ネルギ量検知手段によって検知されたエネルギ量に応じ
て、上記スイッチング手段を駆動させる回数を増減させ
ることを特徴とした(1)記載のカメラのストロボ発光
回路が提供される。
【0016】また、本発明によると、上記課題を解決す
るために、(3) 上記蓄積手段に蓄えられているエネ
ルギ量を検知するエネルギ量検知手段を具備し、上記エ
ネルギ量検知手段によって検知されたエネルギ量に応じ
て、上記スイッチング手段において駆動するスイッチン
グ素子の数を変更させることを特徴とした(1)記載の
カメラのストロボ発光回路が提供される。
【0017】また、本発明によると、上記課題を解決す
るために、(4) 発光のエネルギを蓄積するための蓄
積手段と、上記蓄積手段に蓄積されたエネルギを放電す
ることによって発光する発光手段と、上記発光手段の発
光電流を制御するスイッチング手段と、上記スイッチン
グ手段を制御する制御手段とを具備するカメラのストロ
ボ発光回路において、上記スイッチング手段を並列に少
なくとも2個接続し、これらのスイッチング手段を上記
制御手段によって同時に駆動することを特徴としたカメ
ラのストロボ発光回路が提供される。
【0018】すなわち、本発明は、原理的には、図12
に破線で囲んで示すように、高速スイッチングのため
に、1個のスイッチング素子(IGBT)を追加すると
ともに、1個の抵抗Rが必要になるだけである。
【0019】つまり、本発明では、並列に接続した2個
(n個)のスイッチング素子としてのIGBTを順番
(交互)にスイッチングするので、1個当たりIGBT
の発光周波数を実質的に1/2(1/n)に低下させる
ことができるるとともに、スイッチング素子(IGB
T)の実質的な駆動電圧を低下させることができるよう
にして、スイッチング素子のスイッチングロスからくる
発熱による問題を解消するとともに、コスト的及びスペ
ース的な問題を解消することができる。
【0020】なお、図12において、Cは発光のエネル
ギを蓄積するためのコンデンサであり、Xe管はコンデ
ンサに蓄積されたエネルギを並列に接続した2個のスイ
ッチング素子として二つのIGBTの交互スイッチング
で放電することによって発光する発光管である。
【0021】
【発明の実施の形態】以下図面を参照して本発明の実施
の形態について説明する。
【0022】(本発明の概要)図1は、本発明によるカ
メラのストロボ発光回路の概要を説明するために示すブ
ロック図である。
【0023】すなわち、図1に示すように、このカメラ
のストロボ発光回路は、まず、電源7からの電源電圧を
昇圧手段1により昇圧した高電圧としてエネルギ蓄積手
段(コンデンサ)2にエネルギを蓄える。
【0024】そして、このカメラのストロボ発光回路
は、エネルギ蓄積手段2のエネルギにより発光する発光
手段(Xe管)5と、該発光手段5に高電圧を印加して
発光を促すトリガ電圧発生手段4とを具備するととも
に、発光手段5に流れる電流をON、OFFするスイッ
チング手段3として少なくとも2つ以上のスイッチング
素子31,32,33…を並列に接続する。
【0025】また、このカメラのストロボ発光回路は、
スイッチング手段3としてのスイッチング素子31,
3,33…を制御する制御手段6を具備し、この制御手
段6により前記スイッチング手段3としてのスイッチン
グ素子31,32,33…を順番(交互)にON、OF
Fすることにより、1つのスイッチング素子のスイッチ
ング周波数が半分以下(スイッチング素子の数nの場合
には1/nになる)となる。
【0026】よって、各スイッチング素子の発熱も半分
以下になり、結果としてスイッチング素子1つで構成さ
れる回路の場合のn倍の周波数で発光制御が可能とな
る。
【0027】また、このカメラのストロボ発光回路の別
の形態では、エネルギ蓄積手段2の蓄積エネルギを検知
する蓄積エネルギ検知手段10を具備し、この蓄積エネ
ルギ検知手段10により検知したエネルギ量(または電
圧値)に応じて駆動するスイッチング手段3のスイッチ
ング素子数を増減させるようにしている。
【0028】また、このカメラのストロボ発光回路の別
の形態では、エネルギ蓄積手段2の蓄積エネルギを検知
する蓄積エネルギ検知手段10を具備し、このエネルギ
量検知手段によって検知されたエネルギ量に応じて、上
記スイッチング手段において駆動するスイッチング素子
の数を変更させるようにしている。
【0029】また、このカメラのストロボ発光回路の別
の形態では、計時手段8及びカウント手段9を具備し、
計時手段8により発光手段5の発光開始からの時間を計
時し、その経過時間に応じて、カウント手段9により発
光手段5の発光回数をカウントし、カウントされた発光
回数に応じて駆動するスイッチング手段のスイッチング
素子数を増減させるようにしている。
【0030】また、このカメラのストロボ発光回路の別
の形態では、計時手段8及びカウント手段9を具備し、
計時手段8により発光手段5の発光開始からの時間を計
時し、その経過時間に応じて、カウント手段9によりカ
ウントされる発光手段5の発光回数に応じて駆動するス
イッチング手段のスイッチング素子を同時に0Nするよ
うにすることにより、各スイッチング素子の負担を減ら
すことができる。
【0031】また、このカメラのストロボ発光回路の別
の形態では、最初は、各スイッチング素子を交互にスイ
ッチングさせ、途中から各スイッチング素子を同時にス
イッチングさせるように切換えるようにしている。
【0032】このとき、切換えるポイントを、蓄積エネ
ルギ量検知手段10により検知したエネルギ量(または
電圧値)に応じて切換えるようにしている。
【0033】また、このカメラのストロボ発光回路の別
の形態では、計時手段8及びカウント手段9を具備し、
計時手段8により発光手段5の発光開始からの時間を計
時し、その経過時間に応じて、カウント手段9により発
光手段5の発光回数をカウントし、発光回数に応じて各
スイッチング素子を交互スイッチングから同時スイッチ
ングに切換えるようにする。
【0034】また、このカメラのストロボ発光回路の別
の形態では、計時手段8及びカウント手段9を具備し、
計時手段8により発光手段5の発光開始からの時間を計
時し、その経過時間に応じて、発光手段5の発光開始か
らの時間を計時手段8を用いて計時し、その経過時間に
応じて各スイッチング素子を交互スイッチングから同時
スイッチングに切換えるようにする。
【0035】(第1の実施の形態)図2は、本発明によ
るカメラのストロボ発光回路の第1の実施の形態を示す
ブロック図である。
【0036】すなわち、図2に示すように、この第1の
実施の形態によるカメラのストロボ発光回路では、ま
ず、電池電源110からの電圧を昇圧する充電回路10
9により、発光エネルギをエネルギ蓄積手段であるコン
デンサ101に蓄積させる。
【0037】そして、このカメラのストロボ発光回路で
は、発光手段であるXe管102に流れる電流をスイッ
チングするスイッチング手段としてのスイッチング素子
であるIGBT103、104を、スイッチング制御手
段としてのCPU111によって、このとき片方だけO
N(High)にしておく。
【0038】トリガ電圧発生回路は、サイリスタ10
5、トリガエネルギ蓄積コンデンサ8、トリガトランス
106、抵抗107により構成され、発光時は、サイリ
スタ105をON(High)にすることにより、Xe
管102にトリガ電圧を印加するようにしている。
【0039】すると、コンデンサ101からXe管10
2を通り、一方のスイッチング素子103へと流れる管
電流Ixeが発生し、Xe管102が発光する。
【0040】図3は、スイッチング制御手段として用い
られるCPU111によるサイリスタ105、スイッチ
ング素子103,104を制御する制御信号A、B、C
の波形と、発光電流(Ixe)Dの波形とを示してい
る。
【0041】まず、制御信号AをHighにするとによ
り、Xe管102にトリガ電圧が印加され、制御信号B
によりIGBT103がON状熊のため発光電流(Ix
e)Dが流れるようになる。
【0042】ここで、制御信号BがHighからLow
になると、IGBT103がOFFになるため、発光電
流(Ixe)Dが流れなくなるようになる。
【0043】その後、制御信号CがHighになること
により、IGBT104がONになり、再び、発光電流
Dが流れる。
【0044】この場合、Xe管102が励起状態である
間に、各IGBT103、104をON、OFFするた
め、発光毎にトリガ電圧を印加しなくても発光電流Dが
流れるので、Xe管102は発光する。
【0045】その後、IGBT104をOFFにすれ
ば、発光電流Dの流れは止まる。
【0046】このように、2つのIGBT103、10
4を交互にスイッチングすることにより、一つ当りのI
GBTのスイッチング周波数を発光周期の1/2にする
ことができる。
【0047】これは、当然ながら、並列に接続して使用
するIGBTの数がn個なら、スイッチング周期は1/
n倍となる。
【0048】このように、一つ当りのIGBTのスイッ
チング周期を減らすことにより、スイッチングによる発
熱も減ることになる。
【0049】それを説明するのが図4である。
【0050】図4の(a)は、IGBTのスイッチング
を説明するために、要部のみを簡略化して示した図であ
る。
【0051】コンデンサ101に蓄えられネルギは、X
e管102を通り、IGBT103(104)によりO
N、OFFされる。
【0052】このときのIGBT103(104)のコ
レクタ・エミッタ間電圧をVce、コレクタからエミッ
タに流れる電流をIceとすると、これらは図4の
(b)のグラフのように描かれる。
【0053】このときVce[V]×Ice[A]の波
形がIGBT103(104)による損失であるPce
[W]、Pceのうち斜線で書かれた面積をPt[W
s]とすると、IGBT103のスイッチング周期をf
とおくと、IGBT103(104)の接合温度Tmp
は以下の式で求められる。
【0054】Tmp=Pt×f×α但し、αはスイッチ
ング素子のパッケージによって決まる定数:過渡熱イン
ピーダンス特性より得られるものとする。
【0055】よって、カメラのシャッタスピードが速い
ほど高周波で発光しなくてはならないが、発光周波数を
2倍にすれば、従来の方式の場合には、IGBTの発熱
も2倍となり、IGBT103(104)の温度定格を
守れないことが生じる。
【0056】しかるに、本発明によれば、発光周期を半
分以下にすることにより、IGBT103(104)の
温度上昇を抑えることができる。
【0057】(第2の実施の形態)この第2の実施の形
態によるカメラのストロボ発光回路では、前述した第1
の実施の形態において、発光手段であるXe管102に
流れる電流をスイッチングするスイッチング手段として
のスイッチング素子であるIGBT103、104を最
初、少なくとも2つで、交互にON,OFFし、途中か
らそのうちの一つで制御して発光周期を落すようにして
いる。
【0058】このとき、発光周期を図5に示すようにす
れば、CPU111のポ一トの発光周期を変えずに、ス
イッチング素子であるIGBT103、104の数を増
減させることにより、発光周期を変化させることができ
る。
【0059】早いシャッタスピードから遅いシャッタス
ピードまでを一つの発光パターンで行うとき、早いシャ
ッタスピードなら、フラット発光持続時間が短くても良
く(このときの時間をTaとする)、遅いシャッタスピ
ードなら発光周期を低くしても写真に発光ムラが目立た
ないので、時間Taの間だけ複数のIGBTを使って高
い発光周期で発光し、Ta経過後は発光周期を低くする
ことができるので、駆動するIGBTの数を減らし、発
光周期を下げる。
【0060】こうすることにより、使用するIGBTを
無駄に発熱させないで済ませることができるようにな
る。
【0061】これは、特に、スイッチング制御手段が、
一定周期のパルスしか出力できないときや、ソフト的に
周波数切換処理に時間がかかる処理をしたくないときに
有効である。
【0062】この実施の形態では、CPU111内にあ
る計時手段によりフラット発光開始からの時間を計時
し、前記計時時間により使用するIGBTの駆動数を切
換えるようにしているが、CPU111内にあるカウン
ト手段を用いて、発光回数をカウントし、発光回数に応
じてIGBTの駆動数を切換えるようにしてもよい。
【0063】また、エネルギ蓄積手段であるコンデンサ
101の電圧検知手段による検知電圧に応じてIGBT
の駆動数を切換えるようにしてもよい。
【0064】図6は、このような電圧検知手段の回路例
を示している。
【0065】エネルギ蓄積手段であるコンデンサ101
の電圧を、分圧抵抗R1、R2で、CPU111がA/
D変換可能となる電圧範囲になるように分圧している。
【0066】図6の回路構成によりコンデンサ101の
電圧を検知することができ、蓄積エネルギは、次の式蓄
積エネルギ=コンデンサ101容量×(コンデンサ10
1電圧)2で求まるので、このエネルギ値でスイッチン
グ手段としてのIGBT103、104の駆動数を切換
えるようにしてもよい。
【0067】(第3の実施の形態)この第3の実施の形
態では、必要な発光周波数応じて、駆動するIGBT1
03、104の数を増減させるようにする。
【0068】シャッタスピードが遅い場合など、発光周
波数が低くてもよい場合には、IGBT103、104
の駆動数を少なくし、シャッタスピードが早い場合に
は、駆動するIGBT103、104の数を増やすこと
により発光周期を高くする。
【0069】(第4の実施の形態)この第4の実施の形
態では、スイッチング素子としてのIGBT103、1
04の発光周期をそれぞれ異なる周期で行うようにす
る。
【0070】図7は、本実施の形態による制御信号の波
形例を示している。
【0071】図7のBとCを見ると、IGBT103と
IGBT104のスイッチング周期が異なっていること
が分かる。
【0072】このようにすることにより、並列に接続す
るスイッチング素子(IGBT)の性能が異なっている
場合、発熱しにくい、もしくは耐性の高いIGBTの発
光回数を多く(図7の例では、1:3の割合でIGBT
103とIGBT104に負荷が配分される)配分する
ことができる。
【0073】(第5の実施の形態)この第5の実施の形
態では、スイッチング制御手段のCPU11と、スイッ
チング素子の間にバッファ回路やロジック回路等を追加
するようにしている。
【0074】すなわち、CPUポ一トのソース能力が不
足している場合、図8の(a)に示すように、CPU1
11と、スイッチング素子としてのIGBT103、1
04の間にそれぞれバッファB1と抵抗R3、の直列回
路及びバッファB2と抵抗R4の直列回路を挿入するよ
うにしている。
【0075】このように構成すれば、発光周期が高いと
き、コンデンサ101に蓄えられらたエネルギを使い切
らず必要な時間発光しつづけられるように発光時間を短
くした場合、発光時間が短かすぎてIGBTゲ一ト電圧
が図8の(b)に示すようにバッファが無いと、IGB
Tが完全にONする電圧まで到達する前にOFF信号を
出すことになってしまう。
【0076】そこで、図8の(a)に示すバッファB1
と抵抗R3、の直列回路及びバッファB2と抵抗R4の
直列回路を挿入することにより、改善することができ
る。
【0077】ここで、抵抗R3、抵抗R4は、電流を流
し過ぎないようにするために挿入されているものであ
る。
【0078】また、図9の(a)に示すように、CPU
111と、スイッチング素子103、104の間に、ス
イッチング素子103、104が同時にONしないよう
にするロジック回路13を挿入するようにしてもよい。
【0079】すなわち、このロジック回路13を挿入す
ることにより、図9の(b)に示すように、制御信号b
がHighのときは、出力cはLowであり、制御信号
aがHighで制御信号bがLowのときは、出力cは
Highであり、制御信号a及び制御信号bがともにH
ighのときは、出力dはHighであり、制御信号a
がHighで制御信号bがLowのときは、出力dはL
owである。
【0080】このようにして、出力c及び出力dのどち
らかがHighになるようにして、交互に出力するよう
になっているため、スイッチング素子としてのIGBT
103、104が同時にONすることをハード的に防止
することができる。
【0081】(第6の実施の形態)この第6の実施の形
態では、図10の(a)に示すように、フラット発光の
途中から、二つのIGBT103、104を同時にON
するようにしている。
【0082】すなわち、図10の(b)に示すように、
フラット発光開始からコンデンサ101に蓄えられたエ
ネルギが徐々に減少していく結果、コンデンサ101の
電圧も減少していく。
【0083】このようにして、コンデンサ101のエネ
ルギが少なくなれば、スイッチング素子としてのIGB
T103、104の負荷も減っていく。
【0084】そのため複数のIGBT103、104を
同時にONして一部のIGBTに負荷が集中してもIG
BTが壊れないエネルギ(電圧Vc2)に達したとき
(フラット開始かTb時間後とする)、図10の(c)
に示すように、同時に複数のIGBTをONすることに
より、スイッチング素子のON抵抗を減らして、より効
率的にコンデンサ101のエネルギを発光エネルギに変
換することができる。
【0085】この同時にONにするタイミングは、フラ
ット発光開始からの時間を計時して決めてもよいし、コ
ンデンサ101の電圧を計測検知して決定してもよい。
【0086】(第7の実施の形態)この第7の実施の形
態では、最初から複数のIGBT103、104を同時
にONすることによって、負荷を分担するようにしてい
る。
【0087】この場合、複数のIGBT103、104
の特性を同じにしなければ、負荷が一部のIGBTに偏
ってしまうことが考えられる。
【0088】例えば、図11の(a)、(b)に示すよ
うに、制御信号AがLowになってからIGBTがOF
F開始するまでの時間差がIGBT103とIGBT1
04で異なる場合、IGBT103が早くOFFすると
すると、ここで、IGBT103に流れるはずの電流が
IGBT104に流れ、そしてこの電流をOFFするた
めスイッチングの負担が増えてしまう。
【0089】そこで、この実施の形態では、IGBT1
03、104の特性を同じくするという条件つきではあ
るが、図11の(b)に示すように、一つの制御信号A
で済むため制御が簡単になるといったメリットがある。
【0090】本発明によれば、発光制御を行うスイッチ
ング素子(IGBT)一つあたりのスイッチング周波数
を低くすることができるため、より高周波の発光制御が
簡易に(大幅な回路の追加や変更なしに)可能となる。
【0091】また、複数のスイッチング素子(IGB
T)に均等に負荷が分担されるために、スイッチング素
子(IGBT)一つあたりの負荷が少なくなる。
【0092】よつて、基板面積、コストを押さえて高周
波の発光制御に対応可能な回路を実現することができ
る。
【0093】また、本発明によると、負荷が1つのスイ
ッチング素子(IGBT)に偏らないようにするため、
同時に駆動するスイッチング素子の特性を同じにしなく
てはならないが、より制御が簡単な高周波発光制御に対
応することができる。
【0094】また、本発明によれば、2つ以上のスイッ
チング素子(IGBT)を同時にONした場合、負荷が
1つの素子に偏り、負荷が集中した素子が破壊する場合
が考えられるが、コンデンサ蓄積エネルギが発光により
減少し、負荷が集中しても問題ない程度になってから同
時にONすることにより、破壊の心配なく、スイッチン
グ素子のON抵抗を低減させてより効率的にコンデンサ
蓄積エネルギを光に変換可能なストロボシステムを実現
することができる。
【0095】また、本発明によると、負荷が1つのスイ
ッチング素子(IGBT)に偏らないようにするため、
同時に駆動するスイッチング素子の特性を同じにしなく
てはならないが、より制御が簡単な高周波発光制御に対
応することができる。
【0096】そして、上述したような実施の形態で示し
た本明細書には、特許請求の範囲に示した請求項1乃至
3以外にも、以下に付記1乃至付記6として示すような
発明が含まれている。
【0097】(付記1) 上記制御手段は、計時手段を
用いて、フラット発光開始からの経過時間に応じて駆動
させるスイッチング手段の数を増減させることを特徴と
した請求項1記載のカメラのストロボ発光回路。
【0098】(付記2) 上記制御手段は、カウント手
段を用いて、発光回数に応じて駆動させるスイッチング
手段の数を増減させることを特徴とした請求項1記載の
カメラのストロボ発光回路。
【0099】(付記3) 発光のエネルギを蓄積するた
めの蓄積素子と、上記蓄積素子に蓄積されたエネルギを
放電することによって発光する発光素子とを具備するカ
メラのストロボ発光回路において、上記発光素子の発光
電流をオン、オフするスイッチング素子を並列に少なく
とも2個接続し、これら少なくとも2つ以上のスイッチ
ング素子を同時に駆動することを特徴としたカメラのス
トロボ発光回路。
【0100】(付記4) 上記蓄積手段に蓄えられてい
るエネルギ量を検知するエネルギ量検知手段を具備し、
フラット発光中に、上記エネルギ量検知手段によって検
知されるエネルギ量が所定量になったとき、上記発光手
段の発光電流をオン、オフする少なくとも2つのスイッ
チング素子を同時に駆動することを特徴とした請求項1
記載のカメラのストロボ発光回路。
【0101】(付記5) 上記制御手段は、発光回数カ
ウント手段を具備し、発光回数に応じて上記発光手段の
発光電流をオン、オフする少なくとも2つのスイッチン
グ素子を交互スイッチングから同時スイッチングに切換
えることを特徴とした請求項1記載のカメラのストロボ
発光回路。
【0102】(付記6) 上記制御手段は、計時手段を
具備し、フラット発光開始からの経過時間に応じて上記
発光手段の発光電流をオン、オフする少なくとも2つの
スイッチング素子を交互スイッチングから同時スイッチ
ングに切換えることを特徴とした請求項1記載のカメラ
のストロボ発光回路。
【0103】
【発明の効果】従って、以上説明したように、本発明に
よれば、スイッチング素子の実質的な発光周波数を低下
させることができるようにするとともに、スイッチング
素子の実質的な駆動電圧を低下させることができるよう
にして、スイッチング素子のスイッチングロスからくる
発熱による問題を解消するとともに、コスト的及びスペ
ース的な問題を解消し得るようにしたカメラのストロボ
発光回路を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明によるカメラのストロボ発光回
路の概要を説明するために示すブロック図である。
【図2】図2は、本発明によるカメラのストロボ発光回
路の第1の実施の形態を示すブロック図である。
【図3】図3は、図2のスイッチング制御手段として用
いられるCPU111によるサイリスタ105、スイッ
チング素子(IGBT)103,104を制御する制御
信号A、B、Cの波形と、発光電流(Ixe)Dの波形
とを示す図である。
【図4】図4は、一つ当りのIGBTのスイッチング周
期を減らすことにより、スイッチングによる発熱が減る
ことを説明するために示した図である。
【図5】図5は、本発明によるカメラのストロボ発光回
路の第2の実施の形態において、ポ一トの発光周期を変
えずに、スイッチングする素子の数を増減させることに
より発光周期を変化させることができることを説明する
ために示した図である。
【図6】図6は、第2の実施の形態に用いる電圧検知手
段の回路例を示す図である。
【図7】図7は、本発明によるカメラのストロボ発光回
路の第4の実施の形態において、スイッチング素子の発
光周期をそれぞれ異なる周期で行うようにする場合の制
御信号の波形例を示す図である。
【図8】図8は、本発明によるカメラのストロボ発光回
路の第5の実施の形態において、スイッチング制御手段
のCPU111と、スイッチング素子103、104と
の間にバッファ回路を追加する例を示す図である。
【図9】図9は、本発明によるカメラのストロボ発光回
路の第5の実施の形態において、スイッチング制御手段
のCPU11と、スイッチング素子103、104との
間にロジック回路を追加する例を示す図である。
【図10】図10は、本発明によるカメラのストロボ発
光回路の第6の実施の形態において、フラット発光の途
中から、二つのIGBT103、104を同時にONす
るようにしている例を示す図である。
【図11】図11は、本発明によるカメラのストロボ発
光回路の第7の実施の形態において、最初から複数のI
GBT103、104を同時にONすることによって、
負荷を分担するようにしている例を示す図である。
【図12】図12は、本発明において、原理的には、破
線で囲んで示すように、高速スイッチングのために、1
個のスイッチング素子(IGBT)を追加するととも
に、1個の抵抗Rが必要になるだけであることを説明す
るために示した図である。
【図13】図13は、先行例1において、破線で囲んで
示すように、高速スイッチングのために、IGBTを駆
動する5個のスイッチング素子Q1,Q2,Q3,Q
4,Q5が必要になるとともに、多数の抵抗R1,R
2,R3,R4,R5,R6,R7が必要になることを
説明するために示した図である。
【符号の説明】
7…電源、 1…昇圧手段、 2…エネルギ蓄積手段(コンデンサ)、 5…発光手段(Xe管)、 4…トリガ電圧発生手段、 3…スイッチング手段、 31,32,33……少なくとも2つ以上のスイッチン
グ素子、 6…制御手段、 10…蓄積エネルギ検知手段、 8…計時手段、 9…カウント手段、 110…電池電源、 109…充電回路、 101…エネルギ蓄積手段であるコンデンサ、 102…発光手段であるXe管、 103、104…スイッチング手段としてのスイッチン
グ素子(IGBT)、 111…スイッチング制御手段としてのCPU、 105…サイリスタ、 108…トリガ電圧発生回路を構成するトリガエネルギ
蓄積コンデンサ、 106…トリガ電圧発生回路を構成するトリガトラン
ス、 107…トリガ電圧発生回路を構成する抵抗、 R1、R2…分圧抵抗、 B1、B2…バッファ、 R3、R4…抵抗、 113…ロジック回路。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 発光のエネルギを蓄積するための蓄積手
    段と、 上記蓄積手段に蓄積されたエネルギを放電することによ
    って発光する発光手段と、 上記発光手段の発光電流を制御するスイッチング手段
    と、 上記スイッチング手段を制御する制御手段とを具備する
    カメラのストロボ発光回路において、 上記スイッチング手段を並列に少なくとも2個接続し、
    これらのスイッチング手段を上記制御手段によって順番
    にオン、オフ制御することを特徴としたカメラのストロ
    ボ発光回路。
  2. 【請求項2】 上記蓄積手段に蓄えられているエネルギ
    量を検知するエネルギ量検知手段を具備し、 上記エネルギ量検知手段によって検知されたエネルギ量
    に応じて、上記スイッチング手段を駆動させる回数を増
    減させることを特徴とした請求項1記載のカメラのスト
    ロボ発光回路。
  3. 【請求項3】 上記蓄積手段に蓄えられているエネルギ
    量を検知するエネルギ量検知手段を具備し、 上記エネルギ量検知手段によって検知されたエネルギ量
    に応じて、上記スイッチング手段において駆動するスイ
    ッチング素子の数を変更させることを特徴とした請求項
    1記載のカメラのストロボ発光回路。
  4. 【請求項4】 発光のエネルギを蓄積するための蓄積手
    段と、 上記蓄積手段に蓄積されたエネルギを放電することによ
    って発光する発光手段と、 上記発光手段の発光電流を制御するスイッチング手段
    と、 上記スイッチング手段を制御する制御手段とを具備する
    カメラのストロボ発光回路において、 上記スイッチング手段を並列に少なくとも2個接続し、
    これらのスイッチング手段を上記制御手段によって同時
    に駆動することを特徴としたカメラのストロボ発光回
    路。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2013017092A (ja) * 2011-07-05 2013-01-24 Honda Motor Co Ltd 半導体素子駆動装置及び方法

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