JP2002062473A - 光学装置及びカメラ - Google Patents

光学装置及びカメラ

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JP2002062473A
JP2002062473A JP2000249682A JP2000249682A JP2002062473A JP 2002062473 A JP2002062473 A JP 2002062473A JP 2000249682 A JP2000249682 A JP 2000249682A JP 2000249682 A JP2000249682 A JP 2000249682A JP 2002062473 A JP2002062473 A JP 2002062473A
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Itaru Otani
格 大谷
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 検出された使用者の注視点位置が使用者の意
思とずれたような状況が生じていても、使用者の意思を
反映した焦点検出点の選択を、迅速に行えるようにす
る。 【解決手段】 使用者の眼球画像を撮像して前記使用者
の注視点位置を検出する視線検出手段(#107)と、
前記使用者の注視点位置に応じて、焦点情報を得る為の
複数の焦点検出点を複数のグループに分けるグルーピン
グ手段(#110,#111)と、複数のグループに対
して、所定の焦点検出点の選択処理を行う順位を決定す
るグループ処理順位決定手段と、該グループ処理順位決
定手段による順位にしたがって、所定の焦点検出点の選
択処理によってグループの中より少なくとも一つの焦点
検出点を選択する選択手段(#112)とを有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、使用者の注視点位
置を検出する視線検出手段を有する光学装置及びカメラ
の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】撮影者の意思にかわらず、複数の焦点検
出を行う為の領域である焦点検出点(以下、AF点とも
記す)にて得られるデフォーカス情報だけで一つのAF
点を選択するものに対して、撮影者の視線を利用するこ
とで、撮影者の意思を反映したAF点選択を行う視線検
出カメラも種々提供されている。
【0003】この種の装置は、観察者(撮影者)が観察
画面上のどの位置を観察しようとしているのかの意識と
その視線(観察者が見ている画面上のポイント)が一致
していることを前提している。しかしながら、実際に
は、意識と視線とはずれが存在し、例えば、意識として
所定のポイントを見ているつもりであっても、視線は時
間的な遅れを生じてしまう点や、意識と視線が一致した
後も眼球の固視微動によって、視線が動くというという
点での人間の生理的要因が存在している。または、観察
装置の保持の揺れで、観察者の眼球と観察装置の相対的
位置関係が変化し、視線検出にて得られた注視点が動く
ことがあるため、観察画面上のどの位置を観察しようと
しているのかの意識とのずれが生じる。
【0004】このように、必ずしも観察者が観察画面上
のどの位置を観察しようとしているのかの意識とその視
線は一致しているのでは無く、意識している位置に対し
て、その視線検出にて得られる注視点はある程度の分布
を有している。即ち、視線検出似て得られた注視点は、
観察者のどの位置を観察しようとしているかの意識を反
映しているが、必ずしも正確なものでは無い。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】そこで、それを補う為
に、注視点位置近傍のAF点のデフォーカス情報や、視
線検出結果がどの程度信頼性できるかという視線検出の
信頼性を考慮した提案が為されている。
【0006】特開平4−307506号では、注視点位
置近傍の複数のAF点のデフォーカス情報に基づいて一
つのAF点を選択し、焦点調節を行っている。また、特
開平6−138377号では、注視点位置に隣接するA
F点から一つのAF点を選択し、焦点調節を行ってい
る。また、特開平11−014897号では、カメラの
姿勢が縦位置時には視線検出の信頼性が低いため、視線
検出によって選択したAF点の上下に隣接したAF点か
ら一つのAF点を選択し、焦点調節を行っている。
【0007】これらは、まず、AF点を視線で選択する
事、観察者の視線より得られる注視点がAF点近傍に存
在する事を前提とし、次に、注視点近傍のAF点とそれ
に隣接するAF点を求めるようにしている。従って、注
視点がAF点からある程度の距離がある場合、該注視点
からこれに対応するAF点を求めることは難しく、観察
者の意思を反映したAF点の選択ができないという欠点
があった。
【0008】また、焦点調節を行うAF点の選択範囲を
構成する複数のエリアが、注視点位置近傍、もしくは、
注視点で選択したAF点の隣接したエリアに留まってい
るため、AF点選択範囲が狭い。従って、観察者が観察
画面上の観察しようとしている位置に対して、前述の理
由(観察者の眼球と観察装置の相対的位置関係が変化す
る事等)で注視点のずれが大きい場合、AF点の選択範
囲が小さいために観察者の意図したAF点が選ばれない
という欠点があった。
【0009】更に、AF点の数が少なく、一次元に配置
されているものにおいては、選択範囲の拡大も一次元で
しか無い。又二次元に配置されたものも存在するが、そ
の選択範囲の拡大とその方向を示す必要があるが、これ
に言及したものはない。また、観察者の注視点から、観
察画面に配置された複数のAF点に対して、主被写体が
存在するであろう確率は、一様ではないという点も考慮
されていない。
【0010】また、特開平8−152552号では、各
々のAF点に対し、注視点情報とその情報の信頼性か
ら、更にはデフォーカス情報から、重み付けを行い、各
々の総和から最も得点の高いAF点を最終的に選択し、
このAF点にて得られるデフォーカス情報に基づいて焦
点調節を行っている。
【0011】しかしながら、各々全てのAF点について
デフォーカス情報の算出が必要であることから、注視点
情報とその情報の信頼性との相互の重み付け演算から一
つのAF点選択までに時間を有するといった事や、撮影
者の意思を反映させる重み付けの適切な与え方が難しい
という欠点を有していた。その為、AF点選択の為の演
算に多くの時間を費やしながら、観察者の意思を反映さ
せたAF点の選択はできないものであった。
【0012】(発明の目的)本発明の第1の目的は、検
出された使用者の注視点位置が使用者の意思とずれたよ
うな状況が生じていても、使用者の意思を反映した焦点
検出点もしくは測距点の選択を、迅速に行うことのでき
る光学装置及びカメラを提供しようとするものである。
【0013】本発明の第2の目的は、検出された使用者
の注視点位置が使用者の意思とずれたような状況が生じ
ていても、又その時の使用姿勢によらず、使用者の意思
を反映した焦点検出点もしくは測距点の選択を、迅速に
行うことのできる光学装置及びカメラを提供しようとす
るものである。
【0014】本発明の第3の目的は、検出された使用者
の注視点位置が使用者の意思とずれたような状況が生じ
ていても、又その時の注視点位置の信頼性によらず、使
用者の意思を反映した焦点検出点もしくは測距点の選択
を、迅速に行うことのできる光学装置及びカメラを提供
しようとするものである。
【0015】本発明の第4の目的は、検出された使用者
の注視点位置が使用者の意思とずれたような状況が生じ
ていても、又その時の使用姿勢及び注視点位置の信頼性
によらず、使用者の意思を反映した焦点検出点もしくは
測距点の選択を、迅速に行うことのできる光学装置及び
カメラを提供しようとするものである。
【0016】本発明の第5の目的は、より迅速に使用者
の意思を反映した焦点検出点の選択を行うことのできる
光学装置及びカメラを提供しようとするものである。
【0017】本発明の第6の目的は、第1順位のグルー
プより少なくとも一つの焦点検出点を選択する際には、
より迅速に、第2順位以下のグループより少なくとも一
つの焦点検出点を選択する際には、使用者の意思をより
反映した、焦点検出点の選択を行うことのできる光学装
置及びカメラを提供しようとするものである。
【0018】本発明の第7の目的は、使用者の意図した
対象物に正確にピントを合わせを行うことのできる光学
装置及びカメラを提供しようとするものである。
【0019】
【課題を解決するための手段】上記第1の目的を達成す
るために、請求項1に記載の発明は、使用者の眼球画像
を撮像して前記使用者の注視点位置を検出する視線検出
手段と、該視線検出手段にて検出される前記使用者の注
視点位置に応じて、焦点情報を得る為の複数の焦点検出
点を複数のグループに分けるグルーピング手段と、前記
複数のグループに対して、所定の焦点検出点の選択処理
を行う順位を決定するグループ処理順位決定手段と、該
グループ処理順位決定手段による順位にしたがって、前
記所定の焦点検出点の選択処理によってグループの中よ
り少なくとも一つの焦点検出点を選択する選択手段とを
有する光学装置とするものである。
【0020】また、上記第2の目的を達成するために、
請求項2に記載の発明は、光学装置の姿勢を検出する姿
勢検出手段と、使用者の眼球画像を撮像して前記使用者
の注視点位置を検出する視線検出手段と、該視線検出手
段にて検出される前記使用者の注視点位置と前記姿勢検
出手段により検出される姿勢情報とに応じて、焦点情報
を得る為の複数の焦点検出点を複数のグループに分ける
グルーピング手段と、前記複数のグループに対して、所
定の焦点検出点の選択処理を行う順位を決定するグルー
プ処理順位決定手段と、該グループ処理順位決定手段に
よる順位にしたがって、前記所定の焦点検出点の選択処
理によってグループの中より少なくとも一つの焦点検出
点を選択する選択手段とを有する光学装置とするもので
ある。
【0021】また、上記第3の目的を達成するために、
請求項3に記載の発明は、使用者の眼球画像を撮像して
前記使用者の注視点位置を検出する視線検出手段と、前
記使用者の注視点位置の信頼性を判定する信頼性判定手
段と、前記視線検出手段にて検出される前記使用者の注
視点位置と前記判定手段による前記注視点位置の信頼性
の判定結果とに応じて、焦点情報を得る為の複数の焦点
検出点を複数のグループに分けるグルーピング手段と、
前記複数のグループに対して、所定の焦点検出点の選択
処理を行う順位を決定するグループ処理順位決定手段
と、該グループ処理順位決定手段による順位にしたがっ
て、前記所定の焦点検出点の選択処理によってグループ
の中より少なくとも一つの焦点検出点を選択する選択手
段とを有する光学装置とするものである。
【0022】また、上記第4の目的を達成するために、
請求項4に記載の発明は、光学装置の姿勢を検出する姿
勢検出手段と、使用者の眼球画像を撮像して前記使用者
の注視点位置を検出する視線検出手段と、前記使用者の
注視点位置の信頼性を判定する信頼性判定手段と、前記
姿勢検出手段により検出される姿勢情報、前記視線検出
手段にて検出される前記使用者の注視点位置、及び、前
記判定手段による前記注視点位置の信頼性の判定結果に
応じて、焦点情報を得る為の複数の焦点検出点を複数の
グループに分けるグルーピング手段と、前記複数のグル
ープに対して、所定の焦点検出点の選択処理を行う順位
を決定するグループ処理順位決定手段と、該グループ処
理順位決定手段による順位にしたがって、前記所定の焦
点検出点の選択処理によってグループの中より少なくと
も一つの焦点検出点を選択する選択手段とを有する光学
装置とするものである。
【0023】また、上記第5の目的を達成するために、
請求項6に記載の発明は、前記グルーピング手段と前記
グループ処理順位決定手段を、予め用意した請求項1〜
5の何れかに記載の光学装置とするものである。
【0024】また、上記第6の目的を達成するために、
請求項8に記載の発明は、前記グループ処理順位決定手
段によりつけられる第1順位グループと第2順位グルー
プ以下とでは、少なくとも一つの焦点検出点を選択する
為の前記所定の焦点検出点の選択処理を異ならせる請求
項1〜7の何れかに記載の光学装置とするものである。
【0025】また、上記第7の目的を達成するために、
請求項15に記載の発明は、前記少なくとも一つの焦点
検出点にて検出されるデフォーカス量に基づいて算出さ
れる信号により、焦点調節レンズのピント調整を行う焦
点調節手段を有する請求項1〜4の何れかに記載の光学
装置とするものである。
【0026】また、上記第1の目的を達成するために、
請求項16に記載の発明は、使用者の眼球画像を撮像し
て前記使用者の注視点位置を検出する視線検出手段と、
該視線検出手段にて検出される前記使用者の注視点位置
に応じて、距離情報を得る為の複数の測距点を複数のグ
ループに分けるグルーピング手段と、前記複数のグルー
プに対して、所定の測距点の選択処理を行う順位を決定
するグループ処理順位決定手段と、該グループ処理順位
決定手段による順位にしたがって、前記所定の測距点の
選択処理によってグループの中より少なくとも一つの測
距点を選択する選択手段とを有する光学装置とするもの
である。
【0027】また、上記第2の目的を達成するために、
請求項17に記載の発明は、光学装置の姿勢を検出する
姿勢検出手段と、使用者の眼球画像を撮像して前記使用
者の注視点位置を検出する視線検出手段と、該視線検出
手段にて検出される前記使用者の注視点位置と前記姿勢
検出手段により検出される姿勢情報とに応じて、距離情
報を得る為の複数の測距点を複数のグループに分けるグ
ルーピング手段と、前記複数のグループに対して、所定
の測距点の選択処理を行う順位を決定するグループ処理
順位決定手段と、該グループ処理順位決定手段による順
位にしたがって、前記所定の測距点の選択処理によって
グループの中より少なくとも一つの測距点を選択する選
択手段とを有する光学装置とするものである。
【0028】また、上記第3の目的を達成するために、
請求項18に記載の発明は、使用者の眼球画像を撮像し
て前記使用者の注視点位置を検出する視線検出手段と、
前記使用者の注視点位置の信頼性を判定する信頼性判定
手段と、前記視線検出手段にて検出される前記使用者の
注視点位置と前記判定手段による前記注視点位置の信頼
性の判定結果とに応じて、距離情報を得る為の複数の測
距点を複数のグループに分けるグルーピング手段と、前
記複数のグループに対して、所定の測距点の選択処理を
行う順位を決定するグループ処理順位決定手段と、該グ
ループ処理順位決定手段による順位にしたがって、前記
所定の測距点の選択処理によってグループの中より少な
くとも一つの測距点を選択する選択手段とを有する光学
装置とするものである。
【0029】また、上記第4の目的を達成するために、
請求項19に記載の発明は、光学装置の姿勢を検出する
姿勢検出手段と、使用者の眼球画像を撮像して前記使用
者の注視点位置を検出する視線検出手段と、前記使用者
の注視点位置の信頼性を判定する信頼性判定手段と、前
記姿勢検出手段により検出される姿勢情報、前記視線検
出手段にて検出される前記使用者の注視点位置、及び、
前記判定手段による前記注視点位置の信頼性の判定結果
に応じて、距離情報を得る為の複数の測距点を複数のグ
ループに分けるグルーピング手段と、前記複数のグルー
プに対して、所定の測距点の選択処理を行う順位を決定
するグループ処理順位決定手段と、該グループ処理順位
決定手段による順位にしたがって、前記所定の測距点の
選択処理によってグループの中より少なくとも一つの測
距点を選択する選択手段とを有する光学装置とするもの
である。
【0030】また、上記第7の目的を達成するために、
請求項20に記載の発明は、少なくとも一つの測距点に
て検出される距離情報に基づいて算出される信号によ
り、焦点調節レンズのピント調整を行う焦点調節手段を
有する請求項16〜19の何れかに記載の光学装置とす
るものである。
【0031】また、上記第1〜第7の目的を達成するた
めに、請求項21に記載の発明は、請求項1〜20の何
れかの光学装置を有するカメラとするものである。
【0032】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図示の実施の形態
に基づいて詳細に説明する。
【0033】図1は本発明の実施の一形態に係る視線検
出機能を有する一眼レフカメラの要部を示す光学配置図
である。
【0034】図1において、1は撮影レンズであり、同
図では便宜上2枚のレンズ1a,1bで示したが、実際
は多数のレンズから構成されている。2は観察状態と撮
影状態に応じて撮影光路へ斜設されあるいは退去される
主ミラー、3は主ミラー2を透過した光束をカメラ本体
の下方へ向けて反射するサブミラー、4はシャッタであ
る。5は感光部材であり、銀塩フィルムあるいはCCD
やMOS型等の固体撮像素子よりなっている。
【0035】6は、結像面近傍に配置されたフィールド
レンズ6a、反射ミラー6b及び6c、2次結像レンズ
6d、絞り6e、複数のCCDから成るラインセンサ6
f等から構成される焦点検出装置であり、周知の位相差
方式を採用している。そして、この焦点検出装置6は、
後述するようにして形成されるファインダ観察画面30
0内に表示される7個のAF点マーク301’〜30
7’(図2参照)それぞれに対応する位置にてデフォー
カス情報を得ることのできる7個のAF点を撮影視野内
に有している。以後、このAF点マーク301’〜30
7’とAF点はファインダ観察画面300を通して見る
と一致した位置となるので、便宜上、図2に示す様にこ
れらAF点を、ファインダ観察画面300内において、
301〜307と示して説明を進めることにする。
【0036】7は撮影レンズ1の予定結像面に配置され
たピント板、8はファインダ光路変更用のペンタプリズ
ムである。9,10は観察画面内の被写体輝度を測定す
るための結像レンズと測光センサであり、結像レンズは
ペンタプリズム8内の反射光路を介してピント板7と測
光センサを共役に関係付けている。
【0037】11はペンタプリズム8の射出面後方に配
置される、光分割器11aを備えた接眼レンズ11であ
り、撮影者の眼15によるピント板7の観察に使用され
る。前記光分割器11aは、例えば可視光を透過し赤外
光及び赤外寄りの可視光(赤色光)を反射するダイクロ
イックミラーより成っている。14は受光レンズ12に
関して所定の位置にある撮影者眼15の瞳孔近傍と共役
になるように配置されているCCD等の光電素子列を2
次元的に配したイメージセンサであり、該イメージセン
サ14と受光レンズ12は受光手段の一要素を構成して
いる。13a〜13d,13e〜13hは各々撮影者の
眼15の照明光源であるところの8個の赤外発光ダイオ
ード(図1では、2個のみ図示)であり、接眼レンズ1
1の回りに配置されている。
【0038】21は明るい被写体の中でも視認できる高
輝度のスーパーインポーズ用LEDであり、ここで発せ
られた光は投光用プリズム22を介し、主ミラー2で反
射してピント板7の表示部に設けられた微小プリズムア
レイ7aで垂直方向に曲げられ、ペンタプリズム8、接
眼レンズ11を通って撮影者の眼15に達する。
【0039】前記ピント板7には、前記複数のAF点3
01〜307それぞれに対応する位置に前述したように
微小プリズムアレイ7aが枠上に形成されており、これ
を各々に対応した7つのLED21(各々をLED−L
1,LED−L2,LED−C,LED−R1,LED
−R2,LED−T,LED−Bとし、後述する図7に
示している)によって照明することによって、図2に示
すように、AF点マーク301’,302’,30
3’,304’,305’,306’,307’がファ
インダ観察画面300内で光り、撮影画面内においてデ
フォーカス情報を得ることのできるAF点301〜30
7と被写体の関係を観察できるようにしている。
【0040】図1に戻って、23はファインダ観察視野
を形成する視野マスクである。24はファインダ視野外
に撮影情報を表示するためのファインダ内LCDであ
り、照明用LED(F−LED)25によって照明さ
れ、LCD24を透過した光が三角プリズム26によっ
てファインダ内に導かれ、図2のファインダ視野外表示
部308に表示され、撮影者は該撮影情報を観察可能で
ある。27はカメラの姿勢を検出する姿勢検出装置であ
る。
【0041】31は撮影レンズ1内に設けられた絞り、
32は後述する絞り駆動回路111を含む絞り駆動装
置、33はレンズ駆動用モータ、34は駆動ギヤ等から
成るレンズ駆動部材である。35はフォトカプラであ
り、レンズ駆動部材34に連動するパルス板36の回転
を検知してレンズ焦点調節回路37に伝えている。レン
ズ焦点調節回路37は、この情報とカメラ側からのレン
ズ駆動量の情報に基づいてレンズ駆動用モータ33を所
定量駆動させ、撮影レンズ1内の焦点調節用のレンズ1
aを合焦位置に移動させるようになっている。38は公
知のカメラ本体と交換式の撮影レンズ1とのインターフ
ェースとなるマウント接点である。
【0042】図3及び図4は上記構成のカメラ本体(図
1に示した交換可能な撮影レンズ1は不図示)を示す外
観図であり、詳しくは、図3は上面図、図4はその背面
図である。
【0043】これらの図において、200はカメラ本
体、201はレリーズボタンである。202は外部モニ
ター表示装置としてのモニター用LCDであり、図5
(a)のように、予め決められたパターンを表示する固
定セグメント表示部202aと、可変数値表示用の7セ
グメント表示部202bを有する(詳細は後述する)。
203は測光値を保持するAEロック釦、204a,2
04b,204cはモード釦であり、撮影モード等の選
択を行うことができる。詳しくは、モード釦204bと
204cの同時押しで、前述のキャリブレーションを行
うキャリブレーションモードとなる。
【0044】ここで、図2の画面の左右上下の端にある
AF点マーク301’,305’,306’,307’
は、前記モード釦204bと204cの同時押しで設定
されるキャリブレーションモード時にも使用(点滅点
灯)され、撮影者の個人差補正情報が算出される。もう
少し詳しく説明すると、公知のように、撮影者が点滅す
るAF点マーク301’,305’,306’,30
7’を順次注視することで得られる視線情報から撮影者
の瞳孔径を加味して、眼球光軸と視軸との差、眼球回転
の敏感度等の眼球の個人差補正情報(視線補正係数)を
得ることが可能であり、本実施の形態におけるカメラで
は、撮影者がキャリブレーションを繰り返す毎に、その
データが蓄積され、所定の平均化作業によって、個人差
補正情報が算出される。
【0045】図3及び図4に戻って、205は電子ダイ
ヤルであり、これを回転してクリックパルスを発生させ
ることによってモード釦204a,204b,204c
で選択されたモードの中でさらに選択し得るモード、及
び、設定値を選択可能となる。例えばモード釦204a
を押して電子ダイヤル205にてシャッタ優先の撮影モ
ードを選択すると、ファインダ内LCD24及びモニタ
ー用LCD202には、現在設定されているモードとシ
ャッタスピードが表示される。更に撮影者がモード釦2
04aを離した後に電子ダイヤル205を回転させる
と、その回転方向に従って現在設定されているシャッタ
スピードから順次シャッタスピードが変化していくよう
に構成されている。この様にして撮影者がプログラムA
E、シャッタ優先AE、絞り優先AE、被写体深度優先
AE、マニュアル露出の各撮影モードと撮影内容を設定
できるようになっている。
【0046】206はAF点選択モード釦、207はカ
メラの電源スイッチであり、これをON状態にすること
でカメラが起動し、OFF状態にすることでカメラを不
作動とするロックポジションとなる。点線で示す208
は撮影者がカメラをホールドした状態の右手である。
【0047】図5(a),(b)は、モニター用LCD
202とファインダ内LCD24である図2のファイン
ダ視野外表示部308の全表示セグメントの内容を示し
た図である。
【0048】図5(a)において、モニター用LCD2
02は、前述したように、予め決められたパターンを表
示する固定セグメント表示部202aと、可変数値表示
用の7セグメント表示部202bを有しており、前記固
定セグメント表示部202aには公知の撮影モード表示
以外に、カメラのAF動作や撮影モードの選択などの撮
影動作を表示する部分を設けている。また、前記可変数
値表示用の7セグメント表示部202bは、シャッタ秒
時を表示する4桁の7セグメント802、絞り値を表示
する2桁の7セグメント803と小数点表示部804、
フィルム枚数を表示する限定数値表示セグメント805
と1桁の7セグメント806で構成されている。
【0049】図5(b)において、811は手振れ警告
マーク、812はAEロックマーク、813,814は
前記のシャッタ秒時表示を行うセグメント802と絞り
値表示を行うセグメントや小数点表示部803,804
と同一の表示部、815は露出補正設定マーク、816
はストロボ充電完了マークである。また、817は視線
入力状態であることを示す視線入力マークでり、視線検
出モードであることを表示する部分(図5(a)の表示
部801)と同様のものであり、818は撮影レンズ1
の合焦状態を示す合焦マークである。
【0050】ここで、本実施の形態におけるカメラは、
図2に示す7個のAF点301〜307の中より少なく
とも一つのAF点を選択する為のAF点選択モードとし
て、 1)撮影者の眼球の光軸の回転角を検出し、該回転角か
ら撮影者の視線を算出する視線検出装置を利用してAF
点を選択する“視線入力モード” 2)撮影者が任意のAF点を選択することのできる“A
F点任意選択モード” 3)カメラ自身が、7個のAF点301〜307の全て
の焦点検出結果であるデフォーカス情報から、自動的に
所定のアルゴリズム(この実施の形態では、最近点優
先)で抽出し、選択する“AF点自動選択モード” の三つのモードを有している。なお、後述するように、
AF点自動選択モード時に、視線入力モードが選択され
ていなければ、該AF点自動選択モードによるAF点選
択処理が実行されるが、視線入力モードが設定されてい
れば、視線により得られる注視点位置に基づいてAF点
の選択が自動的に行われることになる。
【0051】次に、上記の各AF点選択モードとその設
定の仕方及びその際の表示について説明する。
【0052】1)“視線入力モード”の設定は、モード
釦204bを押して、電子ダイヤル205を回転操作さ
せ、図5に示す表示部801と視線入力マーク817が
表示されたところでその回転操作を停止することで可能
である。
【0053】2)“AF点任意選択モード”は、図4の
AF点選択モード釦206を押すことで設定可能であ
り、この状態で電子ダイヤル205を回転操作すること
により、点灯表示しているAF点から任意のAF点に移
動させることができる。
【0054】任意のAF点選択に関して更に詳しくは、
例えば図2に示すAF点マーク303’が、図6(a)
のように点灯表示されている際に、電子ダイヤル205
を回転操作すると、その回転方向に同期した形で、AF
点マーク303’から図6(b)のようにAF点マーク
304’に、更に回転操作すると図6(c)のようにA
F点マーク305’に、表示が移動し、移動後のAF点
マークが点灯表示され、撮影者は自分が選択したAF点
を認識することができる。又電子ダイヤル205を逆方
向に回転操作することで、AF点マーク302’や30
1’を選択することができ、更には、例えば図6(b)
のようにAF点マーク304’が表示されている状態
で、不図示のボタンを押すとAF点マーク306’を、
再度不図示のボタンを押すとAF点マーク307’を、
それぞれ選択可能である。
【0055】3)上記図6(c)の状態から、更に同方
向に電子ダイヤル205を回すと、不図示であるが、A
F点マーク301’〜307’の全てが同時に所定時間
点灯し、AF点選択モードが、AF点301〜307そ
れぞれにて得られるデフォーカス情報からカメラ自身が
自動的に例えば最近点のAF点を選択する“AF点自動
選択モード”となる。よって、AF点マーク301’〜
307’の全てが同時に点灯することで、撮影者はAF
点選択モードが“AF点自動選択モード”に切り換わっ
たことを認識することができる。
【0056】図7は上記構成のカメラに内蔵された電気
回路の要部構成を示すブロック図であり、前述した各図
と同じ部分には同一符号を付してある。
【0057】カメラ本体に内蔵されたマイクロコンピュ
ータの中央処理装置(以下、CPUと記す)100に
は、視線検出回路101、測光回路102、自動焦点検
出回路103、信号入力制御回路104、LCD駆動回
路105、バックライト用のLED駆動回路106、図
1の13a〜13gに相当するIRED1〜IRED8
の8個を駆動するIRED駆動回路107、シャッタ制
御回路108、モータ制御回路109が接続されてい
る。また、撮影レンズ1内に配置された焦点調節回路3
7、絞り駆動回路111とは、図1で示したマウント接
点38を介して信号の伝達がなされる。
【0058】前記CPU100は不図示のRAMを内蔵
しており、キャリブレーションにより得られる個人差補
正情報を前記RAMに記憶する機能を有している。カメ
ラのモードを前述のキャリブレーションモードにする
と、視線の個人差の補正を行うための個人差補正情報
(以下、キャリブレーションデータとも記す)の取得が
可能となり、各キャリブレーションデータ及びキャリブ
レーションの「OFF」が電子ダイヤル205にて可能
となっている。
【0059】前記視線検出回路101は、イメージセン
サ14(CCD−EYE)からの眼球像の出力をA/D
変換し、この像情報をCPU100に送信する。する
と、CPU100は後述するように、公知の視線検出に
必要な眼球像の各特徴点を所定のアルゴリズムに従って
抽出し、さらに各特徴点の位置から撮影者の視線を算出
する。CPU100と視線検出回路101、そしてイメ
ージセンサ14は視線検出装置の一要素を構成してい
る。
【0060】前記測光回路102は、測光センサ10か
らの出力を増幅後、対数圧縮、A/D変換し、各センサ
の輝度情報としてCPU100に送信する。前記測光セ
ンサ10は、図2に示したAF点マーク301’〜30
7’(つまりAF点301〜307)の各々に対応した
領域を測光するSPC−AからSPC−Gの7個のフォ
トダイオードから構成されている。
【0061】焦点検出装置6に具備されるラインセンサ
116(ラインセンサ6fに相当)は、前述の7個のA
F点マーク301’〜307’に対応した位置に配置さ
れる7組のラインセンサCCD−C,CCD−R1,C
CD−R2,CCD−L1,CCD−L2,CCD−
T,CCD−Bから構成される公知のCCDラインセン
サであり、これが同じく図2に示したAF点301〜3
07となる。同じく前記焦点検出装置6に含まれる自動
焦点検出回路103は、これらラインセンサ116から
得た電圧をA/D変換し、CPU100に送る。
【0062】SW1はレリーズ釦201の第1ストロー
クでONし、測光、AF、視線検出動作を開始する測光
スイッチ、SW2はレリーズ釦201の第2ストローク
でONするレリーズスイッチ、ANG−SW1,ANG
−SW2は姿勢検出装置27を構成する姿勢検知スイッ
チ、SW−AELはAEロック釦203を押すことによ
ってONするAEロックスイッチ、SW−AFSはAF
点選択モード釦206を押すことによってONするAF
点選択モードスイッチである。SW−DIAL1とSW
−DIAL2は既に説明した電子ダイヤル205内に設
けたダイヤルスイッチであり、ここで発生する信号は信
号入力制御回路104のアップダウンカウンタ118に
入力され、電子ダイヤル205の回転クイック量をカウ
ントする。なお、モード釦204a,204b,204
cは、図7では図示していない。
【0063】上記の各スイッチの状態を示す信号が信号
入力制御回路104に入力されると、データバスによっ
てCPU100に送信される。
【0064】前記LCD駆動回路105は、ファインダ
内LCD23やモニター用LCD202を表示駆動させ
るための公知の回路であり、CPU100からの信号に
従い、絞り値、シャッタ秒時、設定した撮影モード等の
表示を両方に同時に表示させている。前記LED駆動回
路106は、LED21(LED−L1,LED−L
2,LED−C,LED−R1,LED−R2,LED
−T,LED−B)を点灯、点滅制御する。更に、点灯
時、測光回路102からの信号を基にCPU100によ
り演算された信号に従い、点灯輝度を変化させ、ファイ
ンダ内の明るさに応じて、前記AF点マークの表示を認
識し易くしている。
【0065】前記シャッタ制御回路108は、通電する
事により先幕を走行させるマグネットMG−1と後幕を
走行させるマグネットMG−2を制御して、感光部材5
に所定光量を露光させるものであり、前記モータ制御回
路109は、フィルムの巻き上げを行うモータM1と主
ミラー2及びシャッタ4のチャージ、巻き戻しを行うモ
ータM2を制御するものであり、これらシャッタ制御回
路108とモータ制御回路109により、一連のシャッ
タレリーズ動作が実行される。
【0066】図3の点線208にて示した撮影者がカメ
ラをホールドした右手部分に位置するグリップ兼電池室
112に、電池113が内蔵しており、コネクター11
4のP−GND,VBATの端子と機械的、電気的に接
合し、本体電源系115に電源を供給している。
【0067】前記コネクター114のP−GND,VB
AT以外の端子とコネクター117の端子は付属品の装
着時に利用される端子であり、グリップ兼電池室112
がカメラに装着された状態では、該グリップ兼電池室1
12にこれら端子に接続される該当端子が存在せず、よ
って接続状態にない。スイッチ119は、前記グリップ
兼電池室112や付属品の装着を認識するためのもので
あり、装着状態でD−GNDと切り離される、つまりO
FFとなる。
【0068】次に、本発明の実施の一形態に係るカメラ
の一連の動作について、図8及び図9のフローチャート
を用いて説明する。
【0069】図4に示した電源スイッチ207を回転さ
せてON位置にすると、不作動状態のカメラに対して電
源が供給されて作動状態となる。これがステップ#10
0の状態である。このように電源が供給されると、CP
U100はステップ#100からステップ#102へ進
み、所定のカメラ状態になるように変数をリセットす
る。そして、次のステップ#102において、レリーズ
釦201が押し込まれてスイッチSW1がONしている
かの判定を行い、OFFであればONするまで待機す
る。
【0070】その後、レリーズ釦201が押し込まれ、
前記スイッチSW1がONしたことを信号入力制御回路
104を介して検知するとステップ#103へ進み、C
PU100は各部を起動状態にし、その状態を検知、確
認する。
【0071】次のステップ#104においては、CPU
100はカメラの姿勢を姿勢検出装置27を介して確認
する。具体的には、図7に示したスイッチANG−SW
1とスイッチANG−SW2のそれぞれの出力により、
正位置、図4の点線208で示す撮影者の右手が上(グ
リップが上)となる縦位置、撮影者の右手が下(グリッ
プ下)となる縦位置、の三つの姿勢のいずれであるかを
検知する。そして、次のステップ#105において、現
在のAF点選択モードがAF点自動選択モードかの確認
を行う。もしAF点自動選択モードでなければ自動選択
禁止であるのでステップ#105aへ進み、ここでは視
線入力モードかの確認を行う。この結果、視線入力モー
ドでなければステップ#105bへ進み、ここではAF
点任意選択モードを実行する。一方、視線入力モードで
あればステップ#105cへ進み、視線入力のみでAF
点選択を行う。
【0072】また、上記ステップ#105にてAF点自
動選択モードであると判定した場合はステップ#106
へ進み、ここでも視線入力モードかの確認を行い、視線
入力モードでなければステップ#106aへ進み、AF
点自動選択モードを実行する。すなわち、視線情報を用
いずに、図2の7個のAF点マーク301’〜307’
に対応する7個のAF点301〜107それぞれにて得
られる焦点検出結果からカメラ自身が所定のアルゴリズ
ム(最近点優先)でAF点を選択するサブルーチンを実
行する。また、AF点自動選択モードもしくは前記AF
点任意選択モードが選択された場合は、LCD駆動回路
105を介してファインダ内LCD24の視線入力マー
ク817を消灯し、撮影者にファインダ画面外表示部3
08にてカメラが視線検出を行わないことを確認できる
ようにしている。更に、セブンセグメント817には、
設定されたシャッタ秒時を表示させる。
【0073】上記ステップ#106にて視線入力モード
が選択されていればステップ#107へ進み、CPU1
00は、視線検出回路101やイメージセンサ14(C
CD−EYE)を駆動して撮影者の視線検出を行う。又
この際、LED駆動回路106を介して照明用LED2
5を点灯させると共に、LCD駆動回路105を介して
ファインダ内LCD24の視線入力マーク817(図5
(b)参照)を点灯させ、撮影者にファインダ画面外表
示部308にてカメラが視線検出を行っていることを確
認できるようにする。
【0074】次のステップ#108においては、上記検
出された撮影者の視線を、キャリブレーションでの瞳孔
径を加味した眼球光軸と視線(視軸)のずれと眼球回転
角敏感度の個人差補正情報(キャリブレーションデー
タ)により補正し、撮影者の注視点として、ピント板7
上の注視点座標に変換する。続くステップ#109にお
いては、上記ステップ#107,#108の算出過程の
瞳孔径情報とキャリブレーションデータから、前記注視
点座標が、前記撮影者の視線にどれほど一致しているか
の注視点位置の信頼性を、視線検出信頼性判定として2
段階に分ける。
【0075】上記視線検出信頼性判定は、撮影者の前記
キャリブレーション回数と、視線検出時に得られる瞳孔
径が、キャリブレーションで得られた検出瞳孔径の最
大、最小径の範囲にあるか、もし範囲外ならばどの程度
離れているかを無次元化した視線信頼性の和から決定す
る。
【0076】この視線検出信頼性判定時の動作の詳細に
ついて、図10に示すフローチャートにより説明する。
【0077】ステップ#601のキャリブレーション
は、撮影動作とは別の、図8のステップ#102のYE
Sが検知される前、つまりスイッチSW1がONとなる
前に実行されている。同様に、図10のステップ#60
2においても、上記キャリブレーション(#601)時
に得られたデータから、キャリブレーションの繰り返し
回数であるキャリブレーション回数定数が算出されてい
る。具体的には、今までに行われたキャリブレーション
回数が1回であれば「1」を、2回であれば「2」を、
キャリブレーション回数定数として与える。なお、本実
施の形態におけるキャリブレーションデータは、撮影者
がキャリブレーションを繰り返す毎に、そのデータが所
定回数まで蓄積され、所定の平均化作業によって算出さ
れる。そして、キャリブレーションの繰り返し回数が所
定回(この実施の形態では2回としているが、回数が多
いほど精度の良いデータが得られることは言うまでもな
い)を超えるまで、観察者の眼球特性の情報の信頼性は
向上していくようになっている。また、ステップ#60
3での上記キャリブレーション時の検出瞳孔径の最大
値、最小値の算出も、既に行われている。
【0078】よって、ここでは図10のステップ#60
4より動作を開始し、まず、このステップ#604にお
いては、上記図8のステップ#107にて行われた視線
検出時に得られている撮影者の瞳孔径Rppを取り出す。
そして、次のステップ#605において、瞳孔径比較定
数を求める。具体的には、上記ステップ#604にて得
られた撮影者の瞳孔径Rppが、キャリブレーション時に
得られた検出瞳孔径の最大値、最小値の範囲にあれば
「3」を、範囲外であるが、視線検出時の前記瞳孔径R
ppが前記最大値、最小値の範囲より0.5mm 以内であれば
「2」を、 1.0mm以上離れていれば「1」を、瞳孔径比
較定数として与える。
【0079】そして、次のステップ#606において、
上記ステップ#602にて得られたキャリブレーション
回数定数と上記ステップ#605にて得られた瞳孔径比
較定数の和を視線検出信頼性として求め、その和が
「3」以上であればステップ#607へ進み、視線検出
の信頼性は高いと判定する。また、その和が「2」以下
であればステップ#608へ進み、視線検出の信頼性は
低いと判定する。
【0080】再び図8に戻り、次にCPU100はステ
ップ#110へ進み、注視点位置から対応するAF点を
選択する。具体的には、CPU100は注視点座標を基
に、図11に示される対応関係から、図2の7個のAF
点301〜307よりAF点の選択を行い、この選択A
F点はファインダ観察画面300内にて点灯表示され
る。
【0081】この対応関係を、図11〜図13を用いて
説明する。
【0082】視線検出装置の一部であるイメージセンサ
14は、ピント板7上の位置とピント板7上を観察する
図2のファインダ観察画面300の位置に対応してお
り、ピント板7上及びファインダ観察画面300上で
は、図12の如く、縦にL3,L2,L,C,R1,R
2、R3の7列に、横にT,U,C,D,Bの5行で区
切られた複数の注視点エリアで構成している。各注視点
エリアは、縦列名・横行名で現される。例えば、左上端
エリアは、L3・T、右下端エリアは、R3・Bであ
る。
【0083】上記ステップ#108にて、検出された視
線はピント板7上の注視点座標に変換され、まず、注視
点が前記注視点エリアのどこに在るかの判定を行った
後、図11の如く対応AF点301〜307が選択され
る。
【0084】具体的には図13から明らかなように、A
F点303を除いて、枠線で囲まれた複数の前記注視点
エリアの何れかに注視点がある場合に、該枠線で囲まれ
た複数の前記注視点エリア中にあるAF点が原則的には
対応AF点となる。但し、三つの注視点エリアで構成さ
れる4個所の隅部は、対応するAF点は無い。注視点だ
けでAF点を選択する視線入力モード(#105c)で
は、この状態時には図5(b)の視線入力マーク817
が点滅し、警告表示する。
【0085】再び図8に戻り、次にCPU100はステ
ップ#111へ進み、注視点位置からAF点のグルーピ
ングを行う。図14〜図17はグルーピングテーブルを
示すもので、上記ステップ#104でのカメラ姿勢検出
結果と上記ステップ#109での視線信頼性結果に基づ
いて、前述の撮影者の注視点座標が存在する注視点エリ
アから、予め用意されているグルーピングと該グルーピ
ングで分けられたグループの、一つのAF点を決定する
為の処理の順番である順位が定められている。そして、
次のステップ#112において、一つのAF点を決定す
る為の前記グループの処理順位に従って一つのAF点を
決定する。多くの場合は、第1順位グループ内より一つ
のAF点が決定される。
【0086】図14は、カメラの姿勢が正位置であり、
かつ、視線検出信頼性が高い場合のグルーピングテーブ
ル1を示すものであり、図15は、カメラの姿勢が正位
置であり、かつ、視線検出信頼性が低い場合のグルーピ
ングテーブル2を示すものである。また、図16は、カ
メラの姿勢が縦位置であり、かつ、グリップが上に構え
られた際の視線検出信頼性が高い場合のグルーピングテ
ーブル3を示すものであり、図17は、カメラの姿勢が
縦位置であり、かつ、グリップが下に構えられた際の視
線検出信頼性が低い場合のグルーピングテーブル4を示
すものである。
【0087】尚、カメラの姿勢が縦位置であり、かつ、
グリップが下に構えられた際のグルーピングテーブル
は、前記グルーピングテーブル3、グルーピングテーブ
ル4と、上下対称のグルーピングテーブルであるので、
その詳細は省略する。
【0088】上記の図14〜図17は、グルーピングの
名称、視線検出結果であり、撮影者の注視点がどのエリ
アに存在するかの注視点エリア、それに対応するAF
点、そして、一つのAF点を決定する為の処理の順番と
して、第1番に処理される第1順位グループのAF点
群、次に第1順位グループのAF点群では焦点検出不能
等で決定されなかった際に、第2番に処理される第2順
位グループのAF点群、更にカメラの姿勢が縦位置で
は、第3番に処理される第3順位グループのAF点群を
設けている。
【0089】次に、図12のファインダ観察画面300
を基に、図18(a)〜(f)を用いて、カメラの姿勢
が正位置であり、かつ、視線検出信頼性が高い場合のグ
ルーピングテーブル1(1−1〜1−5,1−9)につ
いて、又図19(a)〜(f)を用いて、カメラの姿勢
が正位置であり、かつ、視線検出信頼性が低い場合のグ
ルーピングテーブル2(2−1〜2−5,2−9)につ
いて、それぞれ具体的に説明する。
【0090】何れも注視点位置からカメラの姿勢が正位
置における主被写体の存在確率の高さを考慮し、第1順
位グループが定められている。更に、視線検出信頼性か
ら注視点のばらつき分布を考慮している為、視線検出信
頼性の低い場合は、ばらつき分布が、所定の方向(上
方、水平方向)で広がり、第1順位グループのAF点の
対象範囲と数を前記所定の方向で増加させている。そし
て、第1順位グループのAF点群には、図11で示され
る注視点位置からの注視点エリアに対応するAF点が含
まれている。
【0091】注視点エリアはハッチングで示している。
又対応AF点は太線の四角で示し、グルーピング範囲を
AF点を囲む太線で示し、それぞれのグルーピングに対
して一つのAF点を決定する為の処理の順番である順位
を示している。
【0092】図18(a)は図14に示すグルーピング
1−1に対応するものであり、同様に、図18(b)は
図14のグルーピング1−2に、図18(c)は図14
のグルーピング1−3に、図18(d)は図14のグル
ーピング1−4に、図18(e)は図14のグルーピン
グ1−5に、それぞれ対応するものである。
【0093】なお、グルーピング1−6はグルーピング
1−3の対称形であり、同様に、グルーピング1−7は
グルーピング1−4の、グルーピング1−7はグルーピ
ング1−5の、それぞれ対称形であるので、ここでは図
示していない。
【0094】図18(f)は図14のグルーピング1−
9に対応するものである。これは、全AF点のデフォー
カス量から最近点であるAF点を選択する、通常の自動
選択でAF点を選択することになる。
【0095】図19(a)は図15のグルーピング2−
1に対応するものであり、同様に、図19(b)は図1
5のグルーピング2−2に、図19(c)は図15のグ
ルーピング2−3に、図19(d)は図15のグルーピ
ング2−4に、図19(e)は図15のグルーピング2
−5に、それぞれ対応するものである。
【0096】なお、グルーピング2−6はグルーピング
2−3の対称形であり、同様に、グルーピング2−7は
グルーピング2−4の、グルーピング2−8はグルーピ
ング2−5の、それぞれ対称形であるので、ここでは図
示していない。
【0097】図19(f)は図15のグルーピング2−
9に対応するものである。これは、撮影者の視線が全く
被写体を注視していないといえる。よって、全AF点で
のデフォーカス量から最近点であるAF点を選択する、
通常の自動選択でAF点を選択する。
【0098】図18(c),図18(d),図18
(e),図19(c),図19(d),図19(e)で
顕著であるが、ファインダ観察画面上下方向で、注視点
エリアとグルーピングに対称性は無く、第1順位のグル
ープが上方に拡大している。これは、画面下側近点に主
被写体の存在確率が少ないためである。
【0099】ここで、図18,図19でのAF点選択
(図8のステップ#112)について、図22のフロー
チャートを用いて説明する。
【0100】ステップ#201においては、第1順位グ
ループに含まれるAF点を選択し、次のステップ#20
2において、前記AF点についてデフォーカス量を算出
し、続くステップ#203において、近点優先で一つの
AF点の選択を試みる。ここで、近点が複数存在するな
らば、前記注視点エリアに対応するAF点に最も近いも
のを選ぶようにする。そして、次のステップ#204に
おいて、焦点検出可能な一つのAF点を選択できたかの
判定を行い、選択できた場合はステップ#113、つま
り図9のステップ#113へ進む。
【0101】また、上記ステップ#204にて第1順位
グループより焦点検出可能なAF点の選択ができなかっ
た場合はステップ#205へ進み、ここでは第2順位グ
ループに含まれるAF点を選択し、次のステップ#20
6において、前記AF点についてデフォーカス量を算出
し、続くステップ#207において、焦点検出可能であ
り、かつ、注視点エリアに近いAF点を一つのAF点と
して選択を試みる。なお、注視点エリアからの距離が等
しいAF点が複数ある場合は、各AF点にて得られるデ
ーフォーカス情報から近点優先で一つのAF点を選ぶよ
うにする。そして、次のステップ#208において、焦
点検出可能な一つのAF点を選択できたかの判定を行
い、選択できた場合はステップ#113、つまり図9の
ステップ#113へ進む。
【0102】また、上記ステップ#208にて第2順位
グループより焦点検出可能なAF点の選択ができなかっ
た場合はステップ#209〜#211において、第3順
位グループの処理に移るが、ここでは第3順位グループ
は存在しないので、次のステップ#212にてAF点の
選択ができなかったとしてステップ#213へ進み、そ
の旨の警告表示、つまり図5(b)の合焦マーク818
を点滅させる。
【0103】次に、図20(a)〜(f)を用いて、カ
メラの姿勢が縦位置であり、かつ、視線検出信頼性が高
い場合のグルーピングテーブル3(3−1〜3−6)に
ついて、又図21(a)〜(f)を用いて、カメラの姿
勢が縦位置であり、かつ、視線検出信頼性が低い場合の
グルーピングテーブル4(4−1〜4−4)について、
それぞれ具体的に説明する。
【0104】ここでも、カメラの姿勢が縦位置における
主被写体の存在確率の高さを考慮し、第1順位グループ
が定められている。そして、上記の正位置の場合と異な
り、上下方向の拡大から第3順位グループまで設けてい
る。更に、視線検出信頼性から注視点のばらつき分布を
考慮している点は同様で、視線検出信頼性の低い場合
は、ばらつき分布が所定の方向(上方、水平方向)で広
がり、特に第1順位グループのAF点の対象範囲と数を
前記所定の方向で増加させている。
【0105】そして、第1順位グループのAF点群に
は、図18で示される注視点位置からの注視点エリアに
対応するAF点が含まれているが、図21のグルーピン
グ4−5,4−7の2つのグルーピングだけは、第1順
位グループのAF点群に、対応するAF点が含まれてい
ない。
【0106】また、グルーピング4−5では注視点エリ
アL1・B、グルーピング4−7では注視点エリアL1
・Tの如く、図18で示される注視点位置からの注視点
エリアに対応するAF点も無い。これは、主被写体の存
在確率のグルーピングと処理順位を、AF点より注視点
位置、即ち注視点エリアを重視しているためである。し
かしながら、第1順位グループのAF点群に注視点エリ
ア近傍のAF点は含まれている。
【0107】図20及び図21でも、注視点エリアはハ
ッチングで示している。又対応AF点は太線の四角で示
し、グルーピング範囲をAF点を囲む太線で示し、それ
ぞれのグルーピングに対して一つのAF点を決定する為
の処理の順番である順位を示している。
【0108】図20(a)は図16に示すグルーピング
3−1に対応するものであり、同様に、図20(b)は
図16のグルーピング3−2に、図20(c)は図16
のグルーピング3−3に、図20(d)は図16のグル
ーピング3−4に、図20(e)は図16のグルーピン
グ3−5に、それぞれ対応するものである。
【0109】なお、グルーピング3−7はグルーピング
3−5の対称形であり、同様に、グルーピング3−8は
グルーピング3−6の、グルーピング1−7はグルーピ
ング1−5の、それぞれ対称形であるので、ここでは図
示していない。また、グルーピング3−9は、自動選択
により選択がなされるので図示していない。
【0110】また、図21(a)は図17のグルーピン
グ4−1に対応するものであり、同様に、図21(b)
は図17のグルーピング4−2に、図21(c)は図1
7のグルーピング4−3に、図21(d)は図17のグ
ルーピング4−4に、図21(e)は図17のグルーピ
ング4−5に、それぞれ対応するものである。
【0111】図20及び図21でも、観察画面上下方向
で、注視点エリアとグルーピングに対称性は無く、第1
順位のグループが上方に拡大している。これは、画面下
側近点に、主被写体の存在確率が少ないためである。
【0112】ここで、図20,図21でのAF点選択
(図8のステップ#112)について、図22のフロー
チャートを用いて説明する。なお、デフォーカス量は、
焦点検出装置6内のラインセンサ116を構成する7組
のラインセンサCCD−C,CCD−R1,CCD−R
2,CCD−L1,CCD−L2,CCD−T,CCD
−B、つまりAF点301〜307にてぞれぞれ検出さ
れる。
【0113】ステップ#201においては、第1順位グ
ループに含まれるAF点を選択し、次のステップ#20
2において、前記AF点についてデフォーカス量を算出
し、続くステップ#203において、近点優先で一つの
AF点の選択を試みる。ここで、近点が複数存在するな
らば、前記注視点エリアに対応するAF点に最も近いも
のを選ぶようにする。そして、次のステップ#204に
おいて、焦点検出可能な一つのAF点を選択できたかの
判定を行い、選択できた場合はステップ#113、つま
り図9のステップ#113へ進む。
【0114】また、上記ステップ#204にて第1順位
グループより焦点検出可能なAF点の選択ができなかっ
た場合はステップ#205へ進み、ここでは第2順位グ
ループに含まれるAF点を選択し、次のステップ#20
6において、前記AF点についてデフォーカス量を算出
し、続くステップ#207において、焦点検出可能であ
り、かつ、注視点エリアに近いAF点を一つのAF点と
して選択を試みる。なお、注視点エリアからの距離が等
しいAF点が複数ある場合は、各AF点にて得られるデ
ーフォーカス情報から近点優先で一つのAF点を選ぶよ
うにする。そして、次のステップ#208において、焦
点検出可能な一つのAF点を選択できたかの判定を行
い、選択できた場合はステップ#113、つまり図9の
ステップ#113へ進む。
【0115】また、上記ステップ#208にて第2順位
グループより焦点検出可能なAF点の選択ができなかっ
た場合はステップ#209へ進み、ここでは第3順位グ
ループに含まれるAF点を選択し、次のステップ#21
0において、前記AF点についてデフォーカス量を算出
し、続くステップ#211において、焦点検出可能であ
り、かつ、注視点エリアに近いAF点を一つのAF点と
して選択を試みる。なお、注視点エリアからの距離が等
しいAF点が複数ある場合は、各AF点にて得られるデ
ーフォーカス情報から近点優先で一つのAF点を選ぶよ
うにする。そして、次のステップ#212において、焦
点検出可能な一つのAF点を選択できたかの判定を行
い、選択できた場合はステップ#113、つまり図9の
ステップ#113へ進む。一方、上記ステップ#212
にてAF点の選択ができなかった際にはステップ#21
3へ進み、その旨の警告表示、つまり図5(b)の合焦
マーク818を点滅させる。
【0116】ここで、図8の続きの動作を示す図9に戻
り、CPU100は次に上記ステップ#113での動作
終了後はステップ#114へ進み、撮影者がそのAF点
マークの表示を見て、そのAF点が正しくないと認識し
てレリーズ釦201から手を離しスイッチSW1をOF
Fしたことを検知すると、図8のステップ#102へ戻
る。
【0117】一方、撮影者が選択表示されたAF点マー
クを見た後もレリーズ釦201を押しつづけ、スイッチ
SW1がONのままであった場合はステップ#115へ
進み、ここでは選択されたAF点について焦点検出動作
を行う。そして、次のステップ#116において、焦点
検出が可能かどうかを判定し、可能であればステップ#
117へ進み、ここでは撮影レンズ1内の焦点調節用の
レンズ1aが合焦状態にあるか否かを判定し、合焦でな
ければステップ#118へ進み、CPU100はレンズ
焦点調節回路110に信号を送って所定量、前記レンズ
1aを駆動させる。その後はステップ#115へ戻り、
自動焦点検出回路103を介して再度焦点検出を行い、
ステップ#116を経てステップ#117へ進み、再度
撮影レンズ1が合焦しているか否かの判定を行う。
【0118】また、上記ステップ#116にて焦点検出
が不能であった場合はステップ#120へ進み、焦点検
出NGの表示として、図5(b)の合焦マーク818を
点滅させ、続くステップ#121において、スイッチS
W1がONか否かを判定する。この結果、ONしていれ
ばステップ#117へ戻り、上記合焦マーク818の点
滅を続ける。また、OFFであれば図8のステップ#1
02へ戻り、再度スイッチSW1がONされるまで待機
する。
【0119】前述の様にして選択されたAF点において
撮影レンズ1が合焦していたならば、上記ステップ#1
17からステップ#119へ進み、CPU100はLC
D駆動回路105に信号を送ってファインダ内LCD2
4の合焦マーク818を点灯させると共に、IRED駆
動回路107にも信号を送り、合焦しているAF点に対
応するAF点マークに合焦表示させる。そして、撮影者
がそのAF点マーク表示を見て、そのAF点が正しくな
いと認識してレリーズ釦201から手を離しスイッチS
W1をOFFすると、ステップ#122から図8のステ
ップ#102へ戻る。一方、撮影者が選択表示されたA
F点マークを見た後もレリーズ釦201を押しつづけ、
スイッチSW1がONのままであった場合はステップ#
123へ進み、CPU100は測光回路102に信号を
送信して測光を行わせる。この際、合焦したAF点を含
む測光領域(フォトダイオードSPC−A〜SPC−G
による)を7領域から選択し、重み付けを行った露出値
を算出する。つまり、本実施の形態の場合、選択された
AF点を含む測光領域を中心として、重み付けされた公
知の測光演算を行う。そして、この演算結果としてモニ
ター用LCD202の7セグメント803と小数点表示
部804、ファインダ視野外表示部308のセグメント
814を用いて絞り値(例えばF5.6)を表示する。
【0120】次のステップ#124においては、レリー
ズ釦201が押し込まれてスイッチSW2がONされて
いるかどうかの判定を行い、ONしていなければスイッ
チSW1の状態判定を行うステップ#122へ戻るが、
スイッチSW2がONしていればステップ#125へ進
み、CPU100は、シャッタ制御回路108、モータ
制御回路109、絞り駆動回路111にそれぞれ信号を
送信し、シャッタレリーズ動作を実行する。
【0121】具体的には、まずマグネットMG−2に通
電し、主ミラー2をアップさせ、絞り31を絞り込んだ
後、マグネットMG−1に通電してシャッタ4の先幕を
開放する。絞り31の絞り値及びシャッタ4のシャッタ
スピードは、前記測光回路102にて検知された露出値
と感光部材5がフィルムであればその感度から決定され
る。所定のシャッタ秒時(例えば、1/250秒)経過
後に前記マグネットMG−2に通電し、シャッタ4の後
幕を閉じる。前記フィルムへの露光が終了すると、マグ
ネットMG−2に再度通電し、ミラーダウン、シャッタ
チャージを行うと共にマグネットMG−1にも通電し、
フィルムの駒送りを行い、一連のシャッタレリーズ動作
を終了する。その後は図8のステップ#102へ戻り、
スイッチSW1がONされるまで待機する。
【0122】最後に、上記の実施の形態による効果を、
以下にまとめて記載する。
【0123】1)撮影者の視線情報である注視点を、フ
ァインダ観察画面300の中央付近に存在する前記AF
点を直接選択する為の情報として用いるのでは無く、観
察画面300の全域での注視点位置に応じてAF点群の
グルーピングを行うようにしているので、撮影者の視線
を広範囲において、撮影者の意思情報として利用可能と
なった。詳しくは、AF点選択において、従来はAF点
近傍の注視点位置から、隣接、または、近傍のAF点を
一つのAF点を選択するための選択エリアとしていたも
のに対し、観察画面上の全域における注視点の位置か
ら、AF点を選択する為の選択エリアの拡大とその方向
を、主被写体の存在する可能性からグループ化し、この
グループ内より少なくとも一つのAF点を選択するよう
にしているので、撮影者が画面上のどの位置を観察しよ
うとしているのかの意思をAF点の選択エリアに的確に
反映させることができ、最適なピント合わせも可能とな
る。
【0124】2)前記グルーピングの範囲とその選択処
理を行う順位を、予めテーブルとして具備するようにし
ているので、使用者の意思を反映した一つのAF点を選
択するにあたっての演算時間を短くすることが可能とな
った。即ち、全てのAF点のデフォーカス情報を算出
し、相互演算する必要が無く、まず、第1順位のグルー
プにあるAF点のデフォーカス量を算出し、相互演算さ
え行えば良いからであである。多くの場合、この第1順
位のグループで一つのAF点が決まることを考えれば、
一つのAF点を選択するにあたっての時間は、極めて短
いものとなる。
【0125】3)また、使用者の意思を反映した一つの
AF点をグループ内より選択するにあたって、第1順位
グループでは近点優先、第2順位グループ以降では、注
視点位置に近いものからというように、一つのAF点を
選択する処理方法を変えたので、第1順位グループでは
上記のように迅速に、又第2順位に入ったとしても、注
視点位置に近いものから順次演算すれば良く、全AF点
のデフォーカス量を算出、相互演算に至ることは極めて
稀であるのでこの場合も迅速に行うことができ、更に注
視点位置から近いものを選ぶため、撮影者の視線情報を
加味したものとなる。つまり、使用者の意思をより反映
したものとなる。
【0126】なお、第1順位グループでは、図11の注
視点位置、注視点エリアから対応するAF点が含まれて
いる場合がほとんどであるが、撮影者の注視点と主被写
体の存在確率の関係が重要であり、図17及び図21
(e)のグルーピング4−5の如く、注視点エリアから
対応するAF点が必ずしも含まれている必要はない。
【0127】4)また、カメラの姿勢が正位置である
か、縦位置であるかに応じてグルーピングを変えるよう
にしているので、撮影画面状況によらず、最適なグルー
ピングが構成可能となった。この為、撮影画面状況毎で
変わる撮影者の注視点と主被写体の存在確率の関係を、
一つのAF点を選択する為のグルーピングに反映させる
ことが可能となり、一つのAF点の選択に撮影者の意思
を反映させる効果を生む。
【0128】5)また、撮影者の視線検出信頼性に応じ
てグルーピングを変えるようにしているので、撮影者の
注視点のバラツキ分布に応じたグルーピングが可能とな
った。
【0129】6)更に、キャリブレーションの回数とそ
の瞳孔径情報から撮影時の撮影者の瞳孔径を比較するこ
とで視線検出信頼性を、検出された使用者の注視点位置
と使用者の意思とのずれの大小の状況を反映していると
して、注視点位置に応じたグルーピング、特に第1順位
を構成するグループのAF点群の拡大に反映させ、更に
前記姿勢情報と併せて、その拡大方向を反映させたグル
ーピングを構成することが可能となった。この為、撮影
者の注視点の分布範囲と主被写体の存在確率の関係を、
一つのAF点を選択する為のグルーピングに反映させる
ことが可能となり、一つのAF点の選択に撮影者の意思
を反映させる効果を生むことになる。
【0130】(変形例)上記実施の形態では、一眼レフ
カメラに適用した例を示しているが、その他のカメラ
や、複数のAF点にて焦点検出を可能とする光学装置に
も適用可能である。
【0131】更に、画面内の複数の測距点にて、対象物
までの距離情報を検出することのできる測距装置や、該
測距装置を具備したカメラや光学装置にも適用できるも
のである。
【0132】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1、16又
は21に記載の発明によれば、検出された使用者の注視
点位置が使用者の意思とずれたような状況が生じていて
も、使用者の意思を反映した焦点検出点もしくは測距点
の選択を、迅速に行うことができる光学装置又はカメラ
を提供できるものである。
【0133】また、請求項2、17又は21に記載の発
明によれば、検出された使用者の注視点位置が使用者の
意思とずれたような状況が生じていても、又その時の使
用姿勢によらず、使用者の意思を反映した焦点検出点検
出点もしくは測の選択を、迅速に行うことができる光学
装置又はカメラを提供できるものである。
【0134】また、請求項3、18又は21に記載の発
明によれば、検出された使用者の注視点位置が使用者の
意思とずれたような状況が生じていても、又その時の注
視点位置の信頼性によらず、使用者の意思を反映した焦
点検出点検出点検出点もしの選択を、迅速に行うことが
できる光学装置又はカメラを提供できるものである。
【0135】また、請求項4、19又は21に記載の発
明によれば、検出された使用者の注視点位置が使用者の
意思とずれたような状況が生じていても、又その時の使
用姿勢及び注視点位置の信頼性によらず、使用者の意思
を反映した焦点検出点検出点検出点もしの選択を、迅速
に行うことができる光学装置又はカメラを提供できるも
のである。
【0136】また、請求項5、16又は21に記載の発
明によれば、より迅速に使用者の意思を反映した焦点検
出点の選択を行うことができる光学装置又はカメラを提
供できるものである。
【0137】また、請求項8、16又は21に記載の発
明によれば、第1順位のグループより少なくとも一つの
焦点検出点を選択する際には、より迅速に、第2順位以
下のグループより少なくとも一つの焦点検出点を選択す
る際には、使用者の意思をより反映した、焦点検出点の
選択を行うことができる光学装置又はカメラを提供でき
るものである。
【0138】また、請求項15、20又は21に記載の
発明によれば、使用者の意図した対象物に正確にピント
を合わせを行うことができる光学装置又はカメラを提供
できるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態に係るカメラの光学系配
置図である。
【図2】図1のカメラのファインダ観察内に示すAF点
マーク及びAF点について説明する為の図である。
【図3】本発明の実施の一形態に係るカメラ本体の外観
を示す上面図である。
【図4】本発明の実施の一形態に係るカメラ本体の外観
を示す背面図である。
【図5】図1のカメラのモニター用LCD及びファイン
ダ視野外に配置されるLCDでの全点灯状態を示す図で
ある。
【図6】図1のカメラにおいてAF点の任意選択やAF
点選択モードの切り換えについて説明する為の図であ
る。
【図7】図1のカメラの電気的構成を示すブロック図で
ある。
【図8】図1のカメラの一連の撮影動作の一部を示すフ
ローチャートである。
【図9】図8の動作の続きを示すフローチャートであ
る。
【図10】図8のステップ#109での処理の詳細を示
すフローチャートである。
【図11】本実施の一形態におけるカメラにおいて注視
点エリアと対応AF点との関係について説明する為の図
である。
【図12】本実施の一形態におけるカメラに具備される
AF点と注視点エリアとの関係を説明する為の図であ
る。
【図13】本実施の一形態におけるカメラでのグルーピ
ングの一例を示す図である。
【図14】本実施の一形態において、予め用意されてい
る、正位置で視線信頼性が高い場合の注視点エリアと対
応AF点の関係を示す図である。
【図15】本実施の一形態において、予め用意されてい
る、正位置で視線信頼性が低い場合の注視点エリアと対
応AF点の関係を示す図である。
【図16】本実施の一形態において、予め用意されてい
る、縦位置で視線信頼性が高い場合の注視点エリアと対
応AF点の関係を示す図である。
【図17】本実施の一形態において、予め用意されてい
る、縦位置で視線信頼性が低い場合の注視点エリアと対
応AF点の関係を示す図である。
【図18】図14の関係をファインダ観察画面上にて説
明する為の図である。
【図19】図15の関係をファインダ観察画面上にて説
明する為の図である。
【図20】図16の関係をファインダ観察画面上にて説
明する為の図である。
【図21】図17の関係をファインダ観察画面上にて説
明する為の図である。
【図22】図8のステップ#112での処理の詳細を示
すフローチャートである。
【符号の説明】
7 ピント板 14 イメージセンサ 37 焦点調節回路 100 CPU 101 視線検出回路 103 自動焦点検出回路 116 ラインセンサ 300 ファインダ観察画面 301〜307 AF点 301’〜307’ AF点マーク L3・T〜R3・B 注視点エリア

Claims (21)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 使用者の眼球画像を撮像して前記使用者
    の注視点位置を検出する視線検出手段と、該視線検出手
    段にて検出される前記使用者の注視点位置に応じて、焦
    点情報を得る為の複数の焦点検出点を複数のグループに
    分けるグルーピング手段と、前記複数のグループに対し
    て、所定の焦点検出点の選択処理を行う順位を決定する
    グループ処理順位決定手段と、該グループ処理順位決定
    手段による順位にしたがって、前記所定の焦点検出点の
    選択処理によってグループの中より少なくとも一つの焦
    点検出点を選択する選択手段とを有することを特徴とす
    る光学装置。
  2. 【請求項2】 光学装置の姿勢を検出する姿勢検出手段
    と、使用者の眼球画像を撮像して前記使用者の注視点位
    置を検出する視線検出手段と、該視線検出手段にて検出
    される前記使用者の注視点位置と前記姿勢検出手段によ
    り検出される姿勢情報とに応じて、焦点情報を得る為の
    複数の焦点検出点を複数のグループに分けるグルーピン
    グ手段と、前記複数のグループに対して、所定の焦点検
    出点の選択処理を行う順位を決定するグループ処理順位
    決定手段と、該グループ処理順位決定手段による順位に
    したがって、前記所定の焦点検出点の選択処理によって
    グループの中より少なくとも一つの焦点検出点を選択す
    る選択手段とを有することを特徴とする光学装置。
  3. 【請求項3】 使用者の眼球画像を撮像して前記使用者
    の注視点位置を検出する視線検出手段と、前記使用者の
    注視点位置の信頼性を判定する信頼性判定手段と、前記
    視線検出手段にて検出される前記使用者の注視点位置と
    前記判定手段による前記注視点位置の信頼性の判定結果
    とに応じて、焦点情報を得る為の複数の焦点検出点を複
    数のグループに分けるグルーピング手段と、前記複数の
    グループに対して、所定の焦点検出点の選択処理を行う
    順位を決定するグループ処理順位決定手段と、該グルー
    プ処理順位決定手段による順位にしたがって、前記所定
    の焦点検出点の選択処理によってグループの中より少な
    くとも一つの焦点検出点を選択する選択手段とを有する
    ことを特徴とする光学装置。
  4. 【請求項4】 光学装置の姿勢を検出する姿勢検出手段
    と、使用者の眼球画像を撮像して前記使用者の注視点位
    置を検出する視線検出手段と、前記使用者の注視点位置
    の信頼性を判定する信頼性判定手段と、前記姿勢検出手
    段により検出される姿勢情報、前記視線検出手段にて検
    出される前記使用者の注視点位置、及び、前記判定手段
    による前記注視点位置の信頼性の判定結果に応じて、焦
    点情報を得る為の複数の焦点検出点を複数のグループに
    分けるグルーピング手段と、前記複数のグループに対し
    て、所定の焦点検出点の選択処理を行う順位を決定する
    グループ処理順位決定手段と、該グループ処理順位決定
    手段による順位にしたがって、前記所定の焦点検出点の
    選択処理によってグループの中より少なくとも一つの焦
    点検出点を選択する選択手段とを有することを特徴とす
    る光学装置。
  5. 【請求項5】 前記選択手段は、前記グループ処理順位
    決定手段により高い順位がつけられたグループについて
    所定の焦点検出点の選択処理を行い、このグループの中
    より少なくとも一つの焦点検出点を選択できたかの判定
    を行い、選択できなかった場合は選択できるまで、前記
    順位の高いグループから低いグループへ順次同様の処理
    を行い、少なくとも一つの焦点検出点の選択を行うこと
    を特徴とする請求項1〜4の何れかに記載の光学装置。
  6. 【請求項6】 前記グルーピング手段と前記グループ処
    理順位決定手段は、予め用意されていることを特徴とす
    る請求項1〜5の何れかに記載の光学装置。
  7. 【請求項7】 前記グループ処理順位決定手段により第
    1順位がつけられるグループは、前記視線検出手段にて
    検出される前記使用者の注視点位置近傍の焦点検出点を
    含むグループであることを特徴とする請求項1〜6の何
    れかに記載の光学装置。
  8. 【請求項8】 前記グループ処理順位決定手段によりつ
    けられる第1順位グループと第2順位グループ以下とで
    は、少なくとも一つの焦点検出点を選択する為の前記所
    定の焦点検出点の選択処理を異ならせることを特徴とす
    る請求項1〜7の何れかに記載の光学装置。
  9. 【請求項9】 前記第1順位グループに対する前記所定
    の焦点検出点の選択処理とは、グループに含まれる複数
    の焦点検出点にて得られるそれぞれの情報のうち、光学
    装置に最も近い事を示す情報に相当する情報が得られる
    焦点検出点の選択を行う処理であることを特徴とする請
    求項8に記載の光学装置。
  10. 【請求項10】 前記第2順位グループ以下に対する前
    記所定の焦点検出点の選択処理とは、グループに含まれ
    る複数の焦点検出点のうち、前記使用者の注視点位置に
    最も近い焦点検出点の選択を行う処理であることを特徴
    とする請求項8に記載の光学装置。
  11. 【請求項11】 前記第2順位グループ以下に対する前
    記所定の焦点検出点の選択処理とは、グループに含まれ
    る複数の焦点検出点のうち、前記使用者の注視点位置か
    ら選択される焦点検出点に最も近い焦点検出点の選択を
    行う処理であることを特徴とする請求項8に記載の光学
    装置。
  12. 【請求項12】 前記視線検出手段を用いて、予め前記
    使用者の眼球特性の個人差補正情報を取得する視線補正
    手段を有し、 前記信頼性判定手段は、前記視線補正手段にて前記個人
    差補正情報を取得する過程で得られた第1の情報と前記
    視線検出手段にて前記注視点位置を検出する過程で得ら
    れる第2の情報とを比較した情報と、前記視線補正手段
    による個人差補正情報の取得に関連する第3の情報とに
    基づいて、前記視線検出手段により検出される前記注視
    点位置の信頼性を判定することを特徴とする請求項3又
    は4に記載の光学装置。
  13. 【請求項13】 前記第1の情報は、前記個人差補正情
    報の取得時の前記使用者の瞳孔径の最小値、最大値を示
    す情報であり、前記第2の情報は、前記視線検出時の前
    記使用者の瞳孔径を示す情報であり、前記第3の情報
    は、前記視線補正手段にて個人差補正情報の取得動作が
    行われた回数を示す情報であり、 前記信頼性判定手段は、前記個人差補正情報の取得時の
    瞳孔径の最小値、最大値と前記注視点位置検出時の瞳孔
    径とを比較して瞳孔径比較定数を求め、該瞳孔径比較定
    数と、前記個人差補正情報の取得動作が行われた回数を
    基に求めた回数定数とを演算することにより、前記注視
    点位置の信頼性を判定することを特徴とする請求項12
    に記載の光学装置。
  14. 【請求項14】 前記複数の焦点検出点は、観察面の2
    次元方向に対応する位置にそれぞれ配置されていること
    を特徴とする請求項1〜4の何れかに記載の光学装置。
  15. 【請求項15】 前記少なくとも一つの焦点検出点にて
    検出されるデフォーカス量に基づいて算出される信号に
    より、焦点調節レンズのピント調整を行う焦点調節手段
    を有することを特徴とする請求項1〜4の何れかに記載
    の光学装置。
  16. 【請求項16】 使用者の眼球画像を撮像して前記使用
    者の注視点位置を検出する視線検出手段と、該視線検出
    手段にて検出される前記使用者の注視点位置に応じて、
    距離情報を得る為の複数の測距点を複数のグループに分
    けるグルーピング手段と、前記複数のグループに対し
    て、所定の測距点の選択処理を行う順位を決定するグル
    ープ処理順位決定手段と、該グループ処理順位決定手段
    による順位にしたがって、前記所定の測距点の選択処理
    によってグループの中より少なくとも一つの測距点を選
    択する選択手段とを有することを特徴とする光学装置。
  17. 【請求項17】 光学装置の姿勢を検出する姿勢検出手
    段と、使用者の眼球画像を撮像して前記使用者の注視点
    位置を検出する視線検出手段と、該視線検出手段にて検
    出される前記使用者の注視点位置と前記姿勢検出手段に
    より検出される姿勢情報とに応じて、距離情報を得る為
    の複数の測距点を複数のグループに分けるグルーピング
    手段と、前記複数のグループに対して、所定の測距点の
    選択処理を行う順位を決定するグループ処理順位決定手
    段と、該グループ処理順位決定手段による順位にしたが
    って、前記所定の測距点の選択処理によってグループの
    中より少なくとも一つの測距点を選択する選択手段とを
    有することを特徴とする光学装置。
  18. 【請求項18】 使用者の眼球画像を撮像して前記使用
    者の注視点位置を検出する視線検出手段と、前記使用者
    の注視点位置の信頼性を判定する信頼性判定手段と、前
    記視線検出手段にて検出される前記使用者の注視点位置
    と前記判定手段による前記注視点位置の信頼性の判定結
    果とに応じて、距離情報を得る為の複数の測距点を複数
    のグループに分けるグルーピング手段と、前記複数のグ
    ループに対して、所定の測距点の選択処理を行う順位を
    決定するグループ処理順位決定手段と、該グループ処理
    順位決定手段による順位にしたがって、前記所定の測距
    点の選択処理によってグループの中より少なくとも一つ
    の測距点を選択する選択手段とを有することを特徴とす
    る光学装置。
  19. 【請求項19】 光学装置の姿勢を検出する姿勢検出手
    段と、使用者の眼球画像を撮像して前記使用者の注視点
    位置を検出する視線検出手段と、前記使用者の注視点位
    置の信頼性を判定する信頼性判定手段と、前記姿勢検出
    手段により検出される姿勢情報、前記視線検出手段にて
    検出される前記使用者の注視点位置、及び、前記判定手
    段による前記注視点位置の信頼性の判定結果に応じて、
    距離情報を得る為の複数の測距点を複数のグループに分
    けるグルーピング手段と、前記複数のグループに対し
    て、所定の測距点の選択処理を行う順位を決定するグル
    ープ処理順位決定手段と、該グループ処理順位決定手段
    による順位にしたがって、前記所定の測距点の選択処理
    によってグループの中より少なくとも一つの測距点を選
    択する選択手段とを有することを特徴とする光学装置。
  20. 【請求項20】 前記少なくとも一つの測距点にて検出
    される距離情報に基づいて算出される信号により、焦点
    調節レンズのピント調整を行う焦点調節手段を有するこ
    とを特徴とする請求項16〜19の何れかに記載の光学
    装置。
  21. 【請求項21】 請求項1〜20の何れかの光学装置を
    有することを特徴とするカメラ。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004056335A (ja) * 2002-07-18 2004-02-19 Sony Corp 情報処理装置および方法、表示装置および方法、並びにプログラム
JP2010250001A (ja) * 2009-04-14 2010-11-04 Nikon Corp 焦点調節装置およびそれを備えた撮像装置
JP7446913B2 (ja) 2020-05-21 2024-03-11 キヤノン株式会社 電子機器、電子機器の制御方法、プログラム

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