JP2002062118A - 複合構造物の剥離検知方法および検知装置 - Google Patents

複合構造物の剥離検知方法および検知装置

Info

Publication number
JP2002062118A
JP2002062118A JP2000246423A JP2000246423A JP2002062118A JP 2002062118 A JP2002062118 A JP 2002062118A JP 2000246423 A JP2000246423 A JP 2000246423A JP 2000246423 A JP2000246423 A JP 2000246423A JP 2002062118 A JP2002062118 A JP 2002062118A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
optical fiber
measured
composite structure
length
strain
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2000246423A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4587535B2 (ja
Inventor
Chishin Go
智深 呉
Tatsuo Horiuchi
辰夫 堀内
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NTT Infrastructure Network Corp
Original Assignee
NTT Infrastructure Network Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NTT Infrastructure Network Corp filed Critical NTT Infrastructure Network Corp
Priority to JP2000246423A priority Critical patent/JP4587535B2/ja
Publication of JP2002062118A publication Critical patent/JP2002062118A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4587535B2 publication Critical patent/JP4587535B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Length Measuring Devices By Optical Means (AREA)
  • Testing Of Optical Devices Or Fibers (AREA)
  • Geophysics And Detection Of Objects (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 複合構造物における各構造部分相互の接着状
態を、効率よく高精度に、常時監視できるようにする。 【解決手段】 コンクリート1には、補強材であるFR
P3が接着剤5により接着固定されている。コンクリー
ト1の接着剤5に対向する面および、FRP3の接着剤
5と反対側の面には、1本の光ファイバ7が施設されて
いる。光ファイバ7に、歪み計測器9から出力されるパ
ルス光Pを入射させ、パルス光Pの反射光であるブリル
アン散乱光の周波数分布を解析することで、光ファイバ
7の長さ方向所定位置の歪みを計測する。この歪み計測
は、光ファイバ7の、コンクリート1およびFRP3へ
の各接着部の施設領域Hにおける同一位置でそれぞれ行
い、各計測値相互の差が所定値以上となった場合に、コ
ンクリート1とFRP3との接着状態が不良となったと
判断し、剥離検知を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、互いに接着・付
着されている複数の構造部分の接着・付着状態を検知す
る複合構造物の剥離検知方法および剥離検知装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】複合構造物としては、例えば、橋梁やト
ンネルなどに使用されるコンクリートを補強するため
に、FRP(繊維強化プラスチック)や鋼板などの補強
材を接着剤を用いて前記コンクリートに接着したもの、
あるいは鉄骨コンクリート構造のように接着剤を用いず
に硬化前のコンクリートの付着力により、コンクリート
と鋼材とを相互に付着させたもの、さらに相互間の打継
面を界面としてコンクリート同士を付着させたもの、な
どがある。
【0003】これらの複合構造物は、いずれもコンクリ
ートや鋼材などの構造部分相互が接着または付着されて
構造部分相互間に界面が存在し、この界面における接着
・付着状態が経時変化などにより悪化し、複合構造物と
して全体の強度低下を引き起こす恐れがあるので、接着
・付着状態を検査する必要がある。
【0004】従来の検査方法としては、例えば、超音波
や遠赤外線を利用した非破壊検査法、あるいは単に目視
や打音による診断を行う方法が採用されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記したよ
うな従来の方法では、目視や打音検査については、計測
精度に自ずと限界があり、超音波や遠赤外線による非破
壊検査法については、非実用性などの問題がある。ま
た、接着・付着状態を検査する時期が、例えば定期的に
行うなど、限られたものになるのが現実で、接着・付着
状態に対し、常時監視ができず、接着・付着状態の悪化
をリアルタイムに検知できないものとなっている。特
に、目視検査の場合には、作業者の熟練が必要になるこ
とから正確さを欠くこともあり、信頼性の点で不充分な
ものとなっている。また、定期的に振動付与作業や、目
視作業を行う必要があることから、極めて効率の悪い作
業であると言える。
【0006】そこで、この発明は、複合構造物の各構造
部分相互の接着・付着状態を、効率よく高精度に、常時
監視できるようにすることを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、請求項1の発明は、複合構造物の互いに接着・付着
されている構造部分の接着・付着状態を検知するための
複合構造物の剥離検知方法において、前記複合構造物の
接着・付着界面付近の両側に光ファイバを施設し、この
光ファイバの各構造部分に対する施設部位の歪みをそれ
ぞれ計測することで、前記構造部分相互の剥離を検知す
る方法としてある。
【0008】請求項2の発明は、請求項1の発明の剥離
検知方法において、接着・付着界面付近の両側に施設し
ている光ファイバの歪みをそれぞれ計測し、この各計測
値相互の差または計測値の分布状況に基づいて、構造部
分相互の剥離を検知する方法としてある。
【0009】請求項3の発明は、請求項1または2の発
明の剥離検知方法において、光ファイバは、各構造部分
に対し、接着・付着部に沿って互いに並行して施設さ
れ、所定位置の接着・付着部近傍の前記各構造部分への
光ファイバの施設部位の歪みをそれぞれ計測する方法と
してある。
【0010】請求項4の発明は、請求項1ないし3のい
ずれかの発明の剥離検知方法において、光ファイバ内に
所定長のパルス信号からなる測定光を入射させ、この入
射した測定光のパルス長に対応した前記光ファイバの被
測定長部分での反射光の周波数分布を解析することで、
前記被測定長部分の歪みを計測する方法としてある。
【0011】請求項5の発明は、請求項4の発明の剥離
検知方法において、各構造部分に局所測定長領域をそれ
ぞれ設定し、この局所測定長領域に施設される光ファイ
バの被測定長部分の長さを、歪み計測器の最小距離分解
能より長く設定した方法としてある。
【0012】請求項6の発明は、請求項4または5の発
明の剥離検知方法において、光ファイバにおける相互に
隣接する被測定長部分相互間に、各構造部分の歪みの影
響を受けないよう施設されるフリー部分を設ける方法と
してある。
【0013】請求項7の発明は、請求項4ないし6のい
ずれかの発明の剥離検知方法において、光ファイバは、
被測定長部分の両端が、各構造部分に対して固定されて
いる方法としてある。
【0014】請求項8の発明は、複合構造物の互いに接
着・付着されている構造部分の接着・付着状態を検知す
るための複合構造物の剥離検知装置において、前記複合
構造物の接着・付着界面付近の両側に施設した光ファイ
バと、この光ファイバの各構造部分に対する施設部位の
歪みをそれぞれ計測する歪み計測器と、この歪み計測器
により計測した各歪み計測値相互の比較または計測値の
分布状況から前記接着・付着状態の良否を判断する剥離
判断手段とを有する構成としてある。
【0015】請求項9の発明は、請求項8の発明の構成
において、歪み計測器は、光ファイバ内に所定長のパル
ス信号からなる測定光を入射させ、この入射した測定光
のパルス長に対応した前記光ファイバの被測定長部分で
の反射光の周波数分布を解析することで、前記被測定長
部分の歪みを計測する構成としてある。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図
面に基づき説明する。
【0017】図1は、この発明の実施の一形態に係わる
複合構造物の剥離検知装置の簡略化した全体構成図で、
図2は、図1の拡大されたA−A断面図である。複合構
造物を構成する一方の構造部分となるコンクリート1の
下面には、前記複合構造物を構成する他方の構造部分と
なるFRP3が、接着剤5によって接着されてコンクリ
ート1の補強がなされている。
【0018】コンクリート1の接着剤5側の幅方向(図
2中で左右方向)ほぼ中央には、図1中で左右方向に延
長される溝1aが形成され、この溝1a内に、光ファイ
バ7がコンクリート1に対して接着などにより固定され
た状態で収容され、その一端は、図1中で左方向に引き
出されて歪み計測器9に接続されている。光ファイバ7
の他端側は、コンクリート1から外部に引き出され、F
RP3の接着剤5と反対側の表面に、前記溝1aに沿っ
た状態で接着などにより固定されている。
【0019】光ファイバ7のコンクリート1に固定され
た部位をコンクリート側センサ部7aとし、FRP3に
固定された部位をFRP側センサ部7bとする。この各
センサ部7a,7bは、コンクリート1とFRP3との
接着部に沿って互いに並行に配置されたものとなってい
る。
【0020】歪み計測器9には、剥離判断手段としての
剥離検知器10が接続されている。剥離検知器10は、
歪み計測器9が計測した歪み値に基づいて、コンクリー
ト1とFRP3との接着状態の良否を判断する。
【0021】歪み計測器9は、光ファイバ7内に、所定
長のパルス信号からなる測定光であるパルス光Pを入射
させ、この入射したパルス光Pのパルス長に対応した光
ファイバ7の、所定の被測定長部分での反射光の周波数
分布を解析することにより、光ファイバ7における被測
定長部分の歪みを計測する。
【0022】次に、上記した光ファイバ7における被測
定長部分に対する歪み計測方法の原理を説明する。
【0023】図3は、光ファイバ内における入射光に対
する散乱光(反射光)の代表的なスペクトラムを示して
いる。このうちブリルアン散乱光は、単色性(コヒーレ
ンシー)が高い入射光が媒体中に生じる音波と相互作用
し、媒質固有の周波数だけずれるもので、この現象は、
ブリルアン周波数シフトと呼ばれている。
【0024】上記したブリルアン周波数シフトは、温度
による変化量が、歪みによる変化量に対して極めて少な
い(0.002%/℃)ため、歪みによるブリルアン周
波数シフトの変化量を計測するうえで、温度変化が小さ
い場合(5℃)には、温度の影響を無視することができ
る。このため、ブリルアン周波数シフトの変化量を求め
ることにより、光ファイバに発生した歪みを計測するこ
とが可能となる。仮に、温度変化が大きい場合であって
も、あらかじめ温度変化による歪みを計測しておくこと
で、温度の影響を補正することができるので、実用上は
問題ない。
【0025】光ファイバ中のブリルアン散乱は、レーリ
ー散乱と比べて約2桁程度微弱なため、コヒーレント検
波技術、光周波数変換技術を採用した歪み計測器9が採
用されている。
【0026】図4は、上記した歪み計測器9の基本構成
のブロック図である。光源11から発光した光周波数ν
の連続光(信号光)は、光周波数変換器13によりΔν
の周波数シフトを受け、光パルス変調器15でパルス変
調され、光周波数ν+Δνのパルス光Pとして光ファイ
バ7の片端から入射される。パルス光Pの入射により、
光ファイバ7の中で生じる後方散乱光の一つであるブリ
ルアン散乱光Bが発生し、このブリルアン散乱光Bと参
照光とが、高感度測定が可能なコヒーレント光受信器1
7に入力される。コヒーレント光受信器17では、受信
信号であるブリルアン散乱光Bと参照光との周波数差を
小さく制御する必要がある。ブリルアン散乱光Bは、発
生過程で周波数がシフトするため、あらかじめ光周波数
変換器13を用いて信号光の周波数をシフトしている。
【0027】上記したブリルアン散乱光Bは、光波と光
ファイバ7中の音波との相互作用により誘起されて光周
波数が下方にシフトされ、このときのブリルアン散乱光
Bの周波数シフト分布から光ファイバ7の歪み分布を測
定する。
【0028】図5は、ブリルアン散乱光の光周波数分布
を示している。実線aが歪みなしの波形で破線bが歪み
ありの波形である。歪み量は、その周波数シフト量(f
2−f1)に比例することから、このシフト量を計測する
ことによって得ることができる。光ファイバ7内での計
測位置(前述した所定の被測定長部分に相当)は、パル
ス光Pを光ファイバ7に入射してからその散乱光が観測
されるまでの時間を計ることによって求めることができ
る。
【0029】図6は、得られたブリルアン散乱光の波形
図である。光ファイバ7における位置Z1からZ2にわた
る歪み発生部分Zにおいて、f1からf2に周波数シフト
しているのがわかる。このときの歪みεは周波数シフト
量に比例している。
【0030】上記した歪み計測器9を用いて光ファイバ
7の歪みの計測をするが、このとき、コンクリート1と
FRP3とが接着されている、図1中で左右方向の領域
Hにおいて、コンクリート側センサ部7aおよびFRP
側センサ部7bの図1中で左右方向の同一部位について
歪みの計測をそれぞれ行う。そして、剥離検知器10
が、各センサ部7a,7bの計測値相互の差を算出し、
その差が、あらかじめ設定した所定値以上となった場合
に、コンクリート1とFRP3との接着状態が不良であ
るとして、剥離が発生したと判断する。なお、上記した
計測値相互の差に代えて、計測値の分布状況によっても
剥離の判断が可能である。
【0031】光ファイバ7に対する歪みの計測は、前述
したように、パルス光Pが光ファイバ7に入射してから
その散乱光が観測されるまでの時間を計ることによって
求めることができることから、光ファイバ7のコンクリ
ート1およびFRP3に対する施設領域Hの範囲におけ
る任意の位置で可能でありかつ、光ファイバ7の施設位
置に沿って連続して可能である。
【0032】図7は、コンクリート1を左右の2カ所の
支持部19,21にて支持し、各支持部19,21相互
間の中央部にて荷重Tをコンクリート1に対して付加す
る実験装置である。図7(a)は剥離が発生していない
状態であり、図7(b)は剥離が発生している状態であ
る。なお、図7では接着剤5を省略してある。
【0033】ここで、計測した光ファイバ7の歪みε
は、被測定長部分の長さをL、この長さLにおける伸び
もしくは縮みをΔLとすると、ΔL/Lに等しいものと
する。つまりε=ΔL/Lである。そして、コンクリー
ト側センサ部7aの歪み計測値をε、FRP側センサ
部7bによる歪み計測値をεとすると、図7(a)で
は、剥離が発生していないことから、コンクリート1と
FRP3の変形量がほぼ等しいので、ε=εであり、
図7(b)では、剥離の発生によりFRP3の変形がコ
ンクリート1の変形より大きくなっているので、ε
εである。また、ここでの図1における施設領域Hに
相当する光ファイバ7の歪み計測長さは、180cmで
ある。
【0034】図8は、図7にて荷重Tを付加した中央部
位の歪みεおよびεを計測し、この歪みの差Q=ε
−εと、荷重T(KN)と関係を示している。これ
によれば、荷重T=80KNが付加されたB点からC点
との間で、歪みの差Qの変化が大きくなっている。上記
B点で、接着剤5にひび割れが発生し、これを起点とし
て剥離が発生した。
【0035】荷重Tを110KNまで上昇させたD点と
E点との間での歪みの差Qの変化はさらに大きくなって
おり、このD点で剥離の進展がみられた。荷重Tをさら
に上昇させ、荷重T=128KNが付加されているG点
とその前のF点との間での歪みの差Qの変化はさらに大
きくなっており、このG点で最終的な剥離破壊を生じ
た。破壊直前に計測した荷重T=127.6KNで、最
終剥離が発生したと思われる。
【0036】図9は、光ファイバ7における上記180
cmの歪み計測長さでの各部(0〜180cmのうちの
適宜部位)の歪みの差Qを、各荷重について示してい
る。これによれば、荷重Tが付加される中央部S付近の
歪みの差Qが大きく、この部位で剥離が発生しているこ
とになる。また、図8における最終的な剥離が発生した
と思われる荷重T=127.6KNによるデータ線Rに
ついては、中央部Sより左側の80cmの部位が最大と
なっている。
【0037】このような剥離検知装置を用いた剥離検知
方法によれば、歪み計測器9からパルス光Pを常時出力
するようにすれば、コンクリート1とFRP3との接着
状態を常時監視することができて接着状態の悪化をリア
ルタイムに検知でき、信頼性の向上が得られ、極めて実
用的であると言える。また、従来のように定期的に振動
付与作業や、目視作業を行う必要がないので、効率よく
かつ高精度に剥離検知を行うことができる。
【0038】なお、光ファイバ7に対する歪みの計測
は、光ファイバ7のコンクリート1およびFRP3への
施設領域Hの全長にわたり行ってもよいが、剥離が発生
しやすい部位、換言すれば剥離が発生すると予想される
部位のみを局所的に計測するようにしてもよい。剥離が
発生しやすい部位としては、例えば、図1中で施設領域
Hにおける左右両端部であり、この左右両端部の歪み
を、特により狭い範囲、例えば約20cmの範囲を計測
することで、剥離検知をより直接的に検知することがで
きる。
【0039】また、光ファイバ7は、コンクリート1お
よびFRP3に対し、その全長にわたり接着固定しても
よいが、図10に示すように、所定間隔、例えば20c
m程度の局所測定長領域となる間隔Mをおいて接着部2
3を設け、部分的に接着したほうが、計測安定性および
精度の面で有利となる。これは、複合構造物を構成する
構造部分、特に各種の結合材および骨材を含んでいるコ
ンクリート1などでは、内部の構造が不均一であり、こ
のため全長を接着すると、不均一構造の影響を受けて計
測精度が不安定となり、剥離検知を精度よく行えないか
らである。
【0040】図10のように光ファイバ7を部分的に接
着する場合には、図10のB−B断面図である図11に
示すように、コンクリート1側については、特に接着剤
5に接触しないように、溝1aを図2に示したものより
大きくする必要がある。なお、図11において光ファイ
バ7は、溝1aの左右の側壁に対しては強く拘束されな
い程度であれば接触していても構わない。
【0041】また、上記した光ファイバ7の部分的な接
着法を実現する手段として、図12に示すように、光フ
ァイバ7を構成する素線25と被覆27と間に隙間を形
成し、前記所定の間隔Mをおいて接着部29により素線
25と被覆27とを固定する方法がある。この場合の光
ファイバ7の外周は、コンクリート1側については、図
2の場合と同様に、全長にわたり接着剤などにより固定
する。
【0042】なお、素線25と被覆27とが密着固定さ
れている通常の光ファイバ7を、例えばビニールチュー
ブなどに挿入し、このビニールチューブと光ファイバ7
とを所定の間隔Mをおいて接着部29により部分的に接
着固定するようにしてもよい。
【0043】図13は、間隔Mに相当する局所測定長領
域の測定データが、隣接する局所測定長領域の測定デー
タの影響を受けないようにした例を示している。すなわ
ち、間隔Mにおいて、光ファイバ7を施設し、間隔M相
互間の光ファイバ7に、フリー部分7dを設けて、間隔
M相互間にある程度の距離(例えば、後述する最小距離
分解能が1mの場合は、1m以上)を確保するとよい。
フリー部分7cは、コンクリート1およびFRP3に、
適宜収容凹部を設けるなどして固定せず、これによりフ
リー部分7cが検知する歪み値は零として扱え、このた
め隣接する局所測定長領域の歪み検知を明確に識別で
き、計測精度をより向上させることができる。
【0044】上記図13において、間隔Mにおける光フ
ァイバ7の施設方法は、その全長にわたり接着固定して
もよく、前記図10に示したように両端を接着固定する
部分的な接着固定でもよい。部分接着の場合は、図12
に示したような光ファイバ7を使用してもよい。
【0045】ところで、前述したような歪み計測器9
は、歪み計測可能領域、すなわち最小距離分解能があ
り、これが例えば1mであるとすると、1m未満の領域
での計測結果は精度および安定性が不充分となる。この
ような場合、図10で説明したような20cmの間隔M
を局所測定長領域とした場合、それと同長の光ファイバ
によって計測するのでは充分な結果が得られない。
【0046】そこで、図14に示すように、コンクリー
ト1およびFRP3に対し、局所測定長領域(間隔M)
における光ファイバ7の被測定長部分の長さが1mとな
るようにループ部7dを設け、その全長をコンクリート
1およびFRP3に接着固定する。すなわち、局所測定
長領域に施設される光ファイバ7の被測定長部分の長さ
が、局所測定長領域より長く設定されることになる。こ
れにより、1mの最小距離分解能の範囲内での計測が可
能となり、極めて高精度に歪み計測を行うことができ
る。
【0047】上記図14においては、局所測定長領域に
施設される光ファイバ7の全長をコンクリート1および
FRP3に接着固定したが、前記図12に示したように
素線25と被覆27とを部分的に接着固定した光ファイ
バ7を使用し、これを間隔M(局所測定長領域)におい
てループ部7dを設けてコンクリート1およびFRP3
に接着固定してもよい。これにより、前記図10に示し
た部分的な接着による利点が得られる。
【0048】また、図14の例においても、図13の例
と同様に、相互に隣接する間隔M相互間の光ファイバ7
に、フリー部分7cを設け、隣接する間隔M相互間の測
定データが、互いに影響を及ぼさないようにしてもよ
い。
【0049】なお、複合構造物としては、コンクリート
1にFRP3を接着剤5にて接着したもののほかに、F
RP3の代わりに鋼板を接着したものでもよく、また鉄
骨コンクリート構造のように接着剤を用いずに硬化前の
コンクリートの付着力によりFRPや鋼板をコンクリー
トに付着させたもの、あるいは相互間の打継面を界面と
してコンクリート同士を付着させたものなどでもよい。
【0050】
【発明の効果】以上説明してきたように、請求項1の発
明によれば、複合構造物の互いに接着・付着されている
複数の構造部分の接着・付着状態を、各構造部分に施設
した光ファイバの歪みをそれぞれ計測することで、検知
するようにしたので、光ファイバに入射した測定光の反
射光の周波数分析によって歪み計測を行うことができ、
構造部分相互の接着・付着状態を検知するにあたり、従
来のように構造部分に対して振動を付与したり、目視に
よるなどの煩雑な作業が不要となり、高精度に常時監視
を行うことができ、実用性を確保することができる。
【0051】請求項2の発明によれば、光ファイバの各
構造部分に対する施設部位の歪みをそれぞれ計測し、こ
の各計測値相互の差または計測値の分布状況に基づい
て、構造部分相互の剥離を検知するようにしたので、剥
離検知を確実に行うことができる。
【0052】請求項3の発明によれば、光ファイバは、
各構造部分に対し、接着・付着部に沿って互いに並行し
て施設され、所定位置の接着・付着部近傍の各構造部分
への光ファイバの施設部位の歪みをそれぞれ計測するよ
うにしたので、剥離発生による歪み計測値に、より顕著
な相異が生じ、剥離検知をより確実に行うことができ
る。
【0053】請求項4の発明によれば、光ファイバ内に
所定長のパルス信号からなる測定光を入射させ、この入
射した測定光のパルス長に対応した光ファイバの被測定
長部分での反射光の周波数分布を解析することで、被測
定長部分の歪みを計測するようにしたので、剥離検知す
るにあたり、従来のように構造部分に対して振動を付与
したり、目視によるなどの煩雑な作業が不要となり、高
精度に常時監視を行うことができ、実用性を確保するこ
とができる。
【0054】請求項5の発明によれば、各構造部分に局
所測定長領域をそれぞれ設定し、この局所測定長領域に
施設される光ファイバの被測定長部分の長さを、歪み計
測器として必要な最小距離分解能より長く設定すること
で、歪み計測をより高精度かつ安定的に行うことができ
る。
【0055】請求項6の発明によれば、光ファイバにお
ける相互に隣接する被測定長部分相互間に、各構造部分
の歪みの影響を受けないよう施設されるフリー部分を設
けたので、隣接する被測定長部分の測定データが互いに
影響を受けず、歪み検知を明確に識別でき、計測精度を
より向上させることができる。
【0056】請求項7の発明によれば、光ファイバは、
被測定長部分の両端が、各構造部分に対して固定されて
いるので、構造部分の内部が不均一となっているような
場合でも、この不均一構造の影響を受けることなく、歪
み計測を高精度に行うことができる。
【0057】請求項8の発明によれば、複合構造物の互
いに接着・付着されている複数の構造部分の接着・付着
状態を検知する剥離検知装置において、複合構造物の接
着・付着界面付近の両側に施設した光ファイバと、この
光ファイバの各構造部分に対する施設部位の歪みをそれ
ぞれ計測する歪み計測器と、この歪み計測器により計測
した各歪み計測値相互の比較または計測値の分布状況か
ら前記接着・付着状態の良否を判断する剥離判断手段と
を有する構成としたので、光ファイバに入射した測定光
の反射光の周波数分析によって歪み計測を行うことがで
き、構造部分相互の接着・付着状態を検知するにあた
り、従来のように構造物に対して振動を付与したり、目
視によるなどの煩雑な作業が不要となり、高精度に常時
監視を行うことができ、実用性を確保することができ
る。
【0058】請求項9の発明によれば、歪み計測器は、
光ファイバ内に所定長のパルス信号からなる測定光を入
射させ、この入射した測定光のパルス長に対応した前記
光ファイバの被測定長部分での反射光の周波数分布を解
析することで、前記被測定長部分の歪みを計測するよう
にしたので、剥離検知するにあたり、従来のように構造
部分に対して振動を付与したり、目視によるなどの煩雑
な作業が不要となり、高精度に常時監視を行うことがで
き、実用性を確保することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の一形態に係わる複合構造物の
剥離検知装置の簡略化した全体構成図である。
【図2】図1の拡大されたA−A断面図である。
【図3】光ファイバ内における入射光に対する散乱光の
代表的なスペクトラム特性図である。
【図4】歪み計測器の基本構成を示すブロック図であ
る。
【図5】ブリルアン散乱光の光周波数分布特性図であ
る。
【図6】ブリルアン散乱光の波形図である。
【図7】コンクリートに対し、左右の2カ所の支持部相
互間の中央部にて荷重を付加した状態を示す説明図で、
(a)は剥離が発生していない状態、(b)は剥離が発
生している状態である。
【図8】図7にて荷重を付加した中央部位における、コ
ンクリートおよびFRPに接着した各光ファイバの歪み
計測値相互の差と荷重との相関図である。
【図9】図7にて荷重を付加した際の、光ファイバの長
さ方向各部における歪み計測値の差と各荷重との相関図
である。
【図10】光ファイバを構造部分に対して所定間隔をお
いて部分的に接着した場合の説明図である。
【図11】図10のB−B断面図である。
【図12】光ファイバを、その構造を変更して構造部分
に対し部分的に接着する例を示す光ファイバの断面図で
ある。
【図13】隣接する局所測定長領域の測定データが互い
に影響を受けないようにした場合の光ファイバの構造部
分への施設状態を示す説明図である。
【図14】局所測定長領域における光ファイバにループ
部を設けた場合の光ファイバの構造部分への施設状態を
示す説明図である。
【符号の説明】
1 コンクリート(構造部分) 3 FRP(構造部分) 7 光ファイバ 7c フリー部分 7d ループ部 9 歪み計測器 10 剥離検知器(剥離判断手段) P パルス光(測定光)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 堀内 辰夫 東京都中央区日本橋浜町2−31−1 エ ヌ・ティ・ティ・インフラネット株式会社 内 Fターム(参考) 2F065 AA65 FF41 LL02 NN08 QQ44 2G086 DD05

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複合構造物の互いに接着・付着されてい
    る構造部分の接着・付着状態を検知するための複合構造
    物の剥離検知方法において、前記複合構造物の接着・付
    着界面付近の両側に光ファイバを施設し、この光ファイ
    バの各構造部分に対する施設部位の歪みをそれぞれ計測
    することで、前記構造部分相互の剥離を検知することを
    特徴とする複合構造物の剥離検知方法。
  2. 【請求項2】 接着・付着界面付近の両側に施設してい
    る光ファイバの歪みをそれぞれ計測し、この各計測値相
    互の差または計測値の分布状況に基づいて、構造部分相
    互の剥離を検知することを特徴とする請求項1記載の複
    合構造物の剥離検知方法。
  3. 【請求項3】 光ファイバは、各構造部分に対し、接着
    ・付着部に沿って互いに並行して施設され、所定位置の
    接着・付着部近傍の前記各構造部分への光ファイバの施
    設部位の歪みをそれぞれ計測することを特徴とする請求
    項1または2記載の複合構造物の剥離検知方法。
  4. 【請求項4】 光ファイバ内に所定長のパルス信号から
    なる測定光を入射させ、この入射した測定光のパルス長
    に対応した前記光ファイバの被測定長部分での反射光の
    周波数分布を解析することで、前記被測定長部分の歪み
    を計測することを特徴とする請求項1ないし3のいずれ
    かに記載の複合構造物の剥離検知方法。
  5. 【請求項5】 各構造部分に局所測定長領域をそれぞれ
    設定し、この局所測定長領域に施設される光ファイバの
    被測定長部分の長さを、歪み計測器の最小距離分解能よ
    り長く設定したことを特徴とする請求項4記載の複合構
    造物の剥離検知方法。
  6. 【請求項6】 光ファイバにおける相互に隣接する被測
    定長部分相互間に、各構造部分の歪みの影響を受けない
    よう施設されるフリー部分を設けたことを特徴とする請
    求項4または5記載の複合構造物の剥離検知方法。
  7. 【請求項7】 光ファイバは、被測定長部分の両端が、
    各構造部分に対して固定されていることを特徴とする請
    求項4ないし6のいずれかに記載の複合構造物の剥離検
    知方法。
  8. 【請求項8】 複合構造物の互いに接着・付着されてい
    る構造部分の接着・付着状態を検知するための複合構造
    物の剥離検知装置において、前記複合構造物の接着・付
    着界面付近の両側に施設した光ファイバと、この光ファ
    イバの各構造部分に対する施設部位の歪みをそれぞれ計
    測する歪み計測器と、この歪み計測器により計測した各
    歪み計測値相互の比較または計測値の分布状況から前記
    接着・付着状態の良否を判断する剥離判断手段とを有す
    ることを特徴とする複合構造物の剥離検知装置。
  9. 【請求項9】 歪み計測器は、光ファイバ内に所定長の
    パルス信号からなる測定光を入射させ、この入射した測
    定光のパルス長に対応した前記光ファイバの被測定長部
    分での反射光の周波数分布を解析することで、前記被測
    定長部分の歪みを計測することを特徴とする請求項8記
    載の複合構造物の剥離検知装置。
JP2000246423A 2000-08-15 2000-08-15 複合構造物の剥離検知方法および検知装置 Expired - Fee Related JP4587535B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000246423A JP4587535B2 (ja) 2000-08-15 2000-08-15 複合構造物の剥離検知方法および検知装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000246423A JP4587535B2 (ja) 2000-08-15 2000-08-15 複合構造物の剥離検知方法および検知装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2002062118A true JP2002062118A (ja) 2002-02-28
JP4587535B2 JP4587535B2 (ja) 2010-11-24

Family

ID=18736737

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000246423A Expired - Fee Related JP4587535B2 (ja) 2000-08-15 2000-08-15 複合構造物の剥離検知方法および検知装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4587535B2 (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7522269B2 (en) 2006-06-14 2009-04-21 Fuji Jukogyo Kabushiki Kaisha Bonded part peeling shape identification device
US7991215B2 (en) 2006-06-14 2011-08-02 Fuji Jukogyo Kabushiki Kaisha Element splitting method, element splitting arithmetic device and damage extension analysis device
JP2012523561A (ja) * 2009-04-10 2012-10-04 シュティヒティン・エネルギーオンデルツォイク・セントラム・ネーデルランド 歪みを測定するための装置及び方法
US20200340871A1 (en) * 2018-01-10 2020-10-29 Korea Research Institute Of Standards And Science Apparatus and method for detecting composite material damage due to impact by using distributed optical fibers
CN117516400A (zh) * 2023-10-12 2024-02-06 河海大学 基于试验确定光纤传感监测软体排变形时的应变转换方法

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11326149A (ja) * 1998-05-12 1999-11-26 Sho Bond Constr Co Ltd コンクリート構造物の補強後における損傷の進行を確認する方法

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11326149A (ja) * 1998-05-12 1999-11-26 Sho Bond Constr Co Ltd コンクリート構造物の補強後における損傷の進行を確認する方法

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7522269B2 (en) 2006-06-14 2009-04-21 Fuji Jukogyo Kabushiki Kaisha Bonded part peeling shape identification device
US7991215B2 (en) 2006-06-14 2011-08-02 Fuji Jukogyo Kabushiki Kaisha Element splitting method, element splitting arithmetic device and damage extension analysis device
JP2012523561A (ja) * 2009-04-10 2012-10-04 シュティヒティン・エネルギーオンデルツォイク・セントラム・ネーデルランド 歪みを測定するための装置及び方法
US20200340871A1 (en) * 2018-01-10 2020-10-29 Korea Research Institute Of Standards And Science Apparatus and method for detecting composite material damage due to impact by using distributed optical fibers
US11796406B2 (en) * 2018-01-10 2023-10-24 Korea Research Institute Of Standards And Science Apparatus and method for detecting composite material damage due to impact by using distributed optical fibers
CN117516400A (zh) * 2023-10-12 2024-02-06 河海大学 基于试验确定光纤传感监测软体排变形时的应变转换方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP4587535B2 (ja) 2010-11-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5841034A (en) Bonded joint analysis
JP6235508B2 (ja) 超音波探傷システム、超音波探傷方法及び航空機部品の製造方法
Wolf et al. Detection of crack propagation in concrete with embedded ultrasonic sensors
Manterola et al. Using acoustic emissions (AE) to monitor mode I crack growth in bonded joints
JP4938050B2 (ja) 超音波診断評価装置
JP5403976B2 (ja) コンクリート構造物品質検査方法
US7614303B2 (en) Device for measuring bulk stress via insonification and method of use therefor
JP4589280B2 (ja) ガイド波を用いた配管検査方法及びその配管検査装置
Sun et al. Application of low-profile piezoceramic transducers for health monitoring of concrete structures
JP2009276095A (ja) 非破壊探傷方法とその装置
Allen et al. Debonding detection at adhesive joints using nonlinear Lamb waves mixing
JP2005326326A (ja) 光ファイバセンサを用いたひずみ計測、および超音波・ae検出装置
JP2004085370A (ja) 配管検査方法及び装置
CN111189404B (zh) 一种钢-混凝土组合结构损伤测量系统
Tsuda et al. Strain and damage monitoring of CFRP in impact loading using a fiber Bragg grating sensor system
Sasmal et al. Detection of interface flaws in Concrete-FRP composite structures using linear and nonlinear ultrasonics based techniques
Li et al. Linear and nonlinear guided wave based debonding monitoring in CFRP-reinforced steel structures
JP2002062118A (ja) 複合構造物の剥離検知方法および検知装置
US20080266570A1 (en) Detection and location of breaks in distributed brillouin fiber sensors
JP2009236620A (ja) 超音波探傷方法
JP4565093B2 (ja) 可動式fbg超音波センサ
JP4214483B2 (ja) Fbg超音波センサの被検体への取り付け構造及び取り付け方法
CN114646687A (zh) 基于超声临界折射纵波的碳纤维复合板材表层应力检测方法
JP2000002692A (ja) コンクリート構造物中或いはコンクリート構造物背後の欠陥探査方法
KR20220000179A (ko) 유도 초음파를 이용한 전주 진단 장치

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070815

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070906

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100401

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100518

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100720

TRDD Decision of grant or rejection written
A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20100806

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100810

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20100806

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100907

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130917

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees